特許第6588729号(P6588729)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アイシン軽金属株式会社の特許一覧
<>
  • 特許6588729-車両のバッテリー保護構造体 図000002
  • 特許6588729-車両のバッテリー保護構造体 図000003
  • 特許6588729-車両のバッテリー保護構造体 図000004
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6588729
(24)【登録日】2019年9月20日
(45)【発行日】2019年10月9日
(54)【発明の名称】車両のバッテリー保護構造体
(51)【国際特許分類】
   B60K 1/04 20190101AFI20191001BHJP
   H01M 2/10 20060101ALI20191001BHJP
【FI】
   B60K1/04 Z
   H01M2/10 K
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2015-92487(P2015-92487)
(22)【出願日】2015年4月30日
(65)【公開番号】特開2016-210207(P2016-210207A)
(43)【公開日】2016年12月15日
【審査請求日】2018年2月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100791
【氏名又は名称】アイシン軽金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 弘憲
(72)【発明者】
【氏名】川口 聡
(72)【発明者】
【氏名】初見 浩之
【審査官】 結城 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/128841(WO,A1)
【文献】 特開2013−239261(JP,A)
【文献】 特開2015−593(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/140727(WO,A1)
【文献】 特開2009−105007(JP,A)
【文献】 米国特許第5736272(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 1/04,
H01M 2/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に、バッテリーを複数段に収容し搭載するためのバッテリー保護構造体であって、
上下のバッテリーの側面に亘って保護する側面部材と、
上下のバッテリー間に位置する中間部材とを有し、
前記中間部材はその端部を前記側面部材の内面に設けた突合せ部にて、略直角方向に突き合せ連結してあり、
前記側面部材は中空断面形状であり、前記中空断面の対向面内側を相互に連結した内リブを有し、前記内リブの位置は前記中間部材を前記側面部材の内面に突き合せ連結した突合せ部に位置していることを特徴とするバッテリー保護構造体。
【請求項2】
1つ以上の中間部材と最上段の中間部材の上方に天板を有し、最下段の中間部材の下方に底板を有し、
前記中間部材又は/及び底板の両側にサイド部材を立設してあり、
前記サイド部材の端部は前記側面部材の内面に突き合せ連結してあることを特徴とする請求項記載のバッテリー保護構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両に搭載するバッテリーを外力から保護するための保護構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載されるモーター駆動源のバッテリーは、走行可能距離の長距離化と省スペース化の観点から電池モジュール、電池パック等と称されるバッテリーの段積み化が検討されている。
例えば、特許文献1には分割された各筐体部分の分割面にフランジを形成し、フランジ同士を締結し、リブ部とした例を開示する。
しかし、同公報に開示するバッテリー装置は、リブ部に外力が集中するのでフランジ同士の締結部が弱いと分断されてしまう恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−142593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、バッテリーを複数段に分けて収容した場合に外力にて上段側と下段側のバッテリーが分断されるのを抑え、保護効果の高いバッテリー保護構造体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るバッテリー保護構造体は、車両に、バッテリーを複数段に収容し搭載するためのバッテリー保護構造体であって、上下のバッテリーの側面に亘って保護する側面部材と、上下のバッテリー間に位置する中間部材とを有し、前記中間部材はその端部を前記側面部材の内面に設けた突合せ部にて、略直角方向に突き合せ連結してあることを特徴とする。
ここで、前記側面部材は中空断面形状であり、前記突合せ部は前記中空断面の対向面内側を内リブで連結してあるのが好ましく、さらに、1つ以上の中間部材と最上段の中間部材の上方に天板を有し、最下段の中間部材の下方に底板を有し、前記中間部材又は/及び底板の両側にサイド部材を立設してあり、前記サイド部材の端部は前記側面部材に突き合せ連結してあるのが好ましい。
なお、バッテリーは底板の上、中間部材の上等の複数段に別けて収容される。
【0006】
本発明において、側面部材は外力により上段のバッテリーが下段のバッテリーと横方向に分断するのを抑えるものであり、プレート状の形状が好ましい。
突合せ部は、ボルトや溶接による連結でもよいが中間部材の端部を差し込む一対のフランジ部に嵌合連結するのが好ましい。
また、側面部材に負荷された荷重はサイド部材に分散伝達させるのか好ましいので、サイド部材は中空断面形状であるのが好ましい。
さらには、車両への取付部を前記天板、中間部材及び底板のいずれか1つ以上に設けてあると側面部材に加わった外力は、中間部材、天板、底板等の車内連結部を介して車両側に伝達分散させるのが好ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るバッテリー保護構造体は、上段側のバッテリー収容室と下段側のバッテリー収容室との複数段に分けて収容した際に、側面部材に負荷された外力は側面部材の内面に突き合せた中間部材で受けることになり、バッテリー収容部が上下段で分断されるのを防止する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係るバッテリー保護構造体の構造例を示す。
図2】バッテリー保護構造体の分解図を示す。
図3】バッテリー保護構造体の側面視を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係るバッテリー保護構造体の例を図1に模式的に示し、分解図を図2に示す。
本実施例は、バッテリーを二段に分けて収容する例を示すが段数に制限はない。
側面部材11の内側に設けた一対のフランジの間に突合せ部11aを形成し、この突合せ部11aに中間部材12の端部を差し込み、突き合せ連結した例になっている。
側面部材11は外力を受ける側の側面に形成したものであり、本実施例では車両の後部側にバッテリー保護構造体を取り付ける例で説明する。
側面部材11は、アルミ合金等の押出材で製作してあり、中空断面形状になっている。
側面部材11の中空部のうち、少なくとも突合せ部に対応した対向内面間を内リブ11bで連結し、中空部11c、11dを設けた例になっている。
本実施例では、中間部材12も内リブ12bと2つの中空部12c,12dのアルミ押出形材の例になっているが、一体のプレート状でなく複数のプレートに分割してあってもよい。
中間部材12の下方に配置した底板13の両端部から立設したサイド部材21,22を有し、このサイド部材21,22の端部も側面部材11の内側に突き合わせてある。
本実施例では、サイド部材21,22及び底板13も中空部13c,13d,21a,21b等を有する中空断面形状になっているが限らずしも中空断面である必要はない。
底板13もバッテリ収容面13aの中空部中央に内リブ13bを設けた例になっている。
また、底板13とサイド21,22との連結部は一対のフランジからなる嵌合凹部21a、22aとなっている。
中間部材12の上方に位置する天板14とフロント部材23をL字型に連結し、天板14の端部を側面部材12の上部内側と連結した例になっている。
これにより図3に示すように側面部材11の外側から加わった外力Fは、天板14,中間部材12及び底板で受けサイド部材21,22でも受けることとなり、底板13の載置面13aに収容した一段目のバッテリーと中間部材12の載置面12aに収容した二段目のバッテリーは分断されることなく保護される。
またここで、天板14,中間部材12,底板13のうちいずれか1つ以上のサイド部を用いて車両側に連結してあると連結部を介して負荷が車両側に伝達分散される。
【符号の説明】
【0010】
11 側面部材
11a 突合せ部
11b 内リブ
12 中間部材
13 底板
14 天板
図1
図2
図3