(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0012】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る入浴介助補助具1は、
図1に示すように、中央に配される横長の中央錘部材10と、中央錘部材10の両端部にそれぞれ着脱自在に取り付けられる一対の側部錘部材(左側部錘部材20及び右側部錘部材30)とを備えており、全体として、左右方向が長手方向となる長方形状を有している。
【0013】
中央錘部材10は、
図1に示すように、左右方向に長尺で、かつ、左側縁部10a及び右側縁部10bが上縁部10c及び下縁部10dに対して互いに平行に傾いた略平行四辺形の全体形状を有している。中央錘部材10は、被介護者6を浴槽2内で支持する入浴用ベッド4の幅方向と略等しい長手方向の長さを有しており、浴槽2内の被介護者6を幅方向に横切るように被介護者6の身体上又は身体下に配されることが可能に構成されている(
図4等参照)。中央錘部材10は、
図1及び
図2に示すように、表地12側及び裏地14側に突出する山部(肉厚部)16と、山部16よりも肉薄な谷部(肉薄部)18とが長手方向に交互に複数連続した凸凹形状、本実施形態では7つの山部16と6つの谷部18とが交互に連続した凸凹形状を有している。
【0014】
各山部16は、中央錘部材10の短手方向(長手方向と直交する方向)の略全域に亘って延びる略円柱形状を有しており、その内部に充填材40が充填されている。各谷部18は、隣接する山部16,16間に形成され、中央錘部材10の短手方向の略全域に亘って延びる略平坦な形状を有しており、山部16よりも充填材40の量を少なくするか、または充填材40を充填しないことにより、山部16よりも肉薄に形成されている。表地12及び裏地14は、その周縁全域が縫合されると共に、山部16と谷部18との境界部分がそれぞれ縫合されている。このように、山部16と谷部18との境界部分がそれぞれ縫合されることにより、山部16から谷部18への充填材40の移動を防止することが可能となるため、中央錘部材10の内部における充填材40の片寄りを防止することができる。また、このように、中央錘部材10が山部16と谷部18とが交互に連続した凸凹形状を有することにより、被介護者6の身体の形状にフィットするように中央錘部材10が湾曲可能であると共に、例えば
図7に例示したように、中央錘部材10をS字に湾曲させて被介護者6の身体に巻き付けるような種々の使用態様を実現することが可能となる。
【0015】
中央錘部材10の左側縁部10aには、左側部錘部材20の後述する雄型連結部26と連結可能な雌型連結部19aが複数(本実施形態では3つ)設けられており、中央錘部材10の右側縁部10bには、右側部錘部材30の後述する雌型連結部36と連結可能な雄型連結部19bが複数(本実施形態では3つ)設けられている。各雌型連結部19aは、ループ状となるように一端部及び他端部が左側縁部10aに縫合された紐状部材から形成されている。各雄型連結部19bは、一端部が右側縁部10bに縫合された帯状部材と、この帯状部材を二つ折りにした際の重ね合わせ部位に設けられたスナップボタンとから構成されており、右側部錘部材30の雌型連結部36に帯状部材を挿通させて二つ折りした状態においてスナップボタンを止めることで、右側部錘部材30の雌型連結部36に係止するよう構成されている。
【0016】
左側部錘部材20は、
図1に示すように、互いに平行な上縁部20c及び下縁部20dと、上縁部20c及び下縁部20dに対して垂直な左側縁部20aと、中央錘部材10の左側縁部10aと略平行となるよう上縁部20cから下縁部20dに向けて傾斜して延びる右側縁部20bとを有する略逆台形形状の全体形状を有している。左側部錘部材20は、中央錘部材10の長手方向の長さよりも短い長手方向の長さを有し、かつ、中央錘部材10の短手方向と略等しい短手方向の長さを有している。左側部錘部材20は、
図1及び
図2に示すように、表地22及び裏地24の周縁全域が縫合されると共に、中央錘部材10よりも肉厚となるよう、その内部に充填材40が充填されることにより形成されている。
【0017】
左側部錘部材20の右側縁部20bには、
図1〜
図3に示すように、中央錘部材10の雌型連結部19aと連結可能な雄型連結部26が、中央錘部材10の雌型連結部19aと同数設けられている。各雄型連結部26は、中央錘部材10の雄型連結部19bと同様に、一端部が右側縁部20bに縫合された帯状部材と、この帯状部材を二つ折りにした際の重ね合わせ部位に設けられたスナップボタンとから構成されており、中央錘部材10の雌型連結部19aに帯状部材を挿通させて二つ折りした状態においてスナップボタンを止めることで、中央錘部材10の雌型連結部19aに係止するよう構成されている。
【0018】
左側部錘部材20の左側縁部20aには、一端部及び他端部が左側縁部20aに縫合されたループ状部材28が一対設けられている。このように一対のループ状部材28が設けられることにより、左側部錘部材20を干す作業が容易となる。
【0019】
右側部錘部材30は、
図1に示すように、互いに平行な上縁部30c及び下縁部30dと、中央錘部材10の右側縁部10bと略平行となるよう上縁部30cから下縁部30dに向けて傾斜して延びる左側縁部30aと、上縁部30c及び下縁部30dに対して垂直な右側縁部30bとを有する略台形形状の全体形状を有している。右側部錘部材30は、中央錘部材10の長手方向の長さよりも短い長手方向の長さを有し、かつ、中央錘部材10の短手方向と略等しい短手方向の長さを有している。右側部錘部材30は、
図1及び
図2に示すように、表地32及び裏地34の周縁全域が縫合されると共に、中央錘部材10よりも肉厚となるよう、その内部に充填材40が充填されることにより形成されている。
【0020】
右側部錘部材30の左側縁部30aには、中央錘部材10の雄型連結部19bと連結可能な雌型連結部36が、中央錘部材10の雄型連結部19bと同数設けられている。各雌型連結部36は、中央錘部材10の雌型連結部19aと同様に、ループ状となるように一端部及び他端部が左側縁部30aに縫合された紐状部材から形成されている。
【0021】
中央錘部材10、左側部錘部材20及び右側部錘部材30の表地12,22,32は、例えば綿とポリエステルの混合素材等の通液性を有する布地から形成されている。このような表地12,22,32としては、例えば、触り心地に優れた生地からなる表生地と、一又は複数のメッシュ生地からなる裏生地とからなる立体メッシュ構造を有するものを好適に用いることが可能である。このような立体メッシュ構造を有する布地を採用することにより、触り心地、緩衝性(クッション性)、通気性、吸水性及び脱水性に優れたクッション部材とすることができる。裏地14,24,34は、
図1〜
図3に示すように、ポリエステル等の通液性及び速乾性を有するネット状のメッシュ生地から形成されている。表地12,22,32及び裏地14,24,34には、それぞれ抗菌(防カビ)加工が施されている。
【0022】
充填材40は、例えば中空パイプ状に形成された中材であり、水よりも比重の重い材料から形成されている。このような水よりも比重の重い材料としては、例えば、低密度ポリエチレン等の比重が1未満の材料に対し、例えば炭酸カルシウム等の比重が1よりも大きい材料や、抗菌剤(防カビ剤)等を含有(添加)させることにより、比重が1より大きくなるように調整された材料を用いることができる。中空パイプ状の充填材40としては、例えば、直径及び軸方向長さが数mm程度、具体的には直径が5mm程度で軸方向長さが5mm程度の比較的小型の円筒パイプを用いることが可能である。なお、充填材40は、水よりも比重の重い材料から形成されるものであれば、中空パイプ状の中材の他、ビーズや綿状繊維等の種々の部材を用いることが可能であるが、入水時における空気抜けや退水時における水抜け等の観点から、中空パイプ状の中材を用いることが好ましい。
【0023】
本実施形態に係る入浴介助補助具1は、中央錘部材10の雌型連結部19aに左側部錘部材20の雄型連結部26が取り付けられ、中央錘部材10の雄型連結部19bが右側部錘部材30の雌型連結部36に取り付けられることにより組み立てられる。入浴介助補助具1において、中央錘部材10と左側部錘部材20との連結部(雌型連結部19a及び雄型連結部26)並びに中央錘部材10と右側部錘部材30との連結部(雄型連結部19b及び雌型連結部36)は、それぞれ柔軟な部材で構成されているため、中央錘部材10に対して左側部錘部材20及び右側部錘部材30がそれぞれ屈曲可能に構成されている。
【0024】
このような入浴介助補助具1によれば、充填材40が水よりも比重の重い材料から形成されていることにより、水中にスムーズに沈むことができるため、入浴時における身体の浮き上がりを防止するための補助具として使用することが可能である。以下、本実施形態に係る入浴介助補助具1の使用方法について、
図4〜
図7を用いて例示する。なお、
図4〜
図7の各図において、(a)は、横臥した被介護者6を上方(平面方向)から見た状態を示す概略図であり、(b)は、横臥した被介護者6を足元から見た状態を示す概略図である。また、本実施形態に係る入浴介助補助具1の使用方法は、これらの使用例に限定されるものではなく、様々な態様で使用することが可能である。
【0025】
まず、本実施形態に係る入浴介助補助具1の第1の使用方法について、
図4を用いて説明する。第1の使用方法は、
図4(a)及び
図4(b)に示すように、入浴用ベッド4上に横臥した状態の被介護者6を幅方向に横切るように被介護者6の身体上に中央錘部材10が載置され、入浴用ベッド4と浴槽2の内壁との間に左側部錘部材20及び右側部錘部材30がそれぞれ垂下するよう配された入浴介助補助具1によって、被介護者6の身体の浮き上がりを防止する方法である。このような第1の使用方法によれば、入浴用ベッド4上に横臥した状態の被介護者6を横切るように被介護者6の身体上に中央錘部材10を載置させるという簡単な作業のみで、被介護者6の身体の浮き上がりを防止することが可能となる。
【0026】
次に、本実施形態に係る入浴介助補助具1の第2の使用方法について、
図5を用いて説明する。第2の使用方法は、
図5(a)及び
図5(b)に示すように、入浴用ベッド4上に横臥した状態の被介護者6を横切るように被介護者6の身体の下(被介護者6と入浴用ベッド4との間)に載置された中央錘部材10と、被介護者6の身体上に位置するよう中央錘部材10に対して屈曲された左側部錘部材20及び右側部錘部材30とによって被介護者6の身体を包み込むことで、被介護者6の身体の浮き上がりを防止する方法である。このような第2の使用方法によっても、第1の使用方法と同様に、簡単な作業のみで被介護者6の身体の浮き上がりを防止することが可能となる。
【0027】
次に、本実施形態に係る入浴介助補助具1の第3の使用方法について、
図6を用いて説明する。第3の使用方法は、
図6(a)及び
図6(b)に示すように、拘縮等の症状により脚を伸ばすことができない被介護者6に対して入浴介助補助具1を用いる場合の使用方法である。具体的には、入浴用ベッド4上に横臥した状態の被介護者6を横切るように被介護者6の脚上に載置された中央錘部材10と、被介護者6の脚の下(被介護者6の脚と入浴用ベッド4との間)に位置するよう中央錘部材10に対して屈曲された左側部錘部材20及び右側部錘部材30とによって被介護者6の脚を包み込むことで、被介護者6の身体の浮き上がりを防止する方法である。このような第3の使用方法によっても、第1及び第2の使用方法と同様に、簡単な作業のみで被介護者6の身体の浮き上がりを防止することが可能となる。また、第3の使用方法によれば、脚を伸ばすことができない被介護者6に対しても対応することが可能となる。
【0028】
最後に、本実施形態に係る入浴介助補助具1の第4の使用方法について、
図7を用いて説明する。第4の使用方法は、第3の使用方法と同様に、脚を伸ばすことができない被介護者6に対して入浴介助補助具1を用いる場合の使用方法である。具体的には、第4の使用方法は、
図7(a)及び
図7(b)に示すように、一方の脚6aの下に一方の側部錘部材(右側部錘部材30)が配されると共に、他方の脚6bの上に他方の側部錘部材(左側部錘部材20)が配され、一方の脚6aの上及び他方の脚6bの下を通るよう中央錘部材10が略S字状に屈曲された入浴介助補助具1によって、被介護者6の身体の浮き上がりを防止する方法である。このような第4の使用方法によっても、第1〜第3の使用方法と同様に、簡単な作業のみで被介護者6の身体の浮き上がりを防止することが可能となり、また、第3の使用方法と同様に、脚を伸ばすことができない被介護者6に対しても対応することが可能となる。
【0029】
以上のように、本実施形態に係る入浴介助補助具1は、浴槽2内の使用者(被介護者6)の身体上に載置されることにより、使用者6の身体の浮き上がりを防止するための入浴介助補助具(入浴介助用クッション)1であって、浴槽2内の使用者6を横切るように使用者6の身体上又は身体下に配される中央錘部材(中央クッション体)10と、中央錘部材10の両端部にそれぞれ着脱自在に取り付けられる一対の側部錘部材(右側部クッション体及び左側部クッション体)20,30とを備え、一対の側部錘部材20,30は、それぞれ、中央錘部材10に対して屈曲可能に構成されており、中央錘部材10及び一対の側部錘部材20,30には、水よりも比重の重い材料から形成された充填材40が充填されている。
【0030】
このような入浴介助補助具1によれば、充填材40が水よりも比重の重い材料から形成されることにより、水中にスムーズに沈むことが可能であるため、入浴時に使用者6の身体上に載置させることにより、使用者6の身体の浮き上がりを防止することが可能である。
【0031】
特に、本実施形態に係る入浴介助補助具1によれば、クッション性を有する柔らかい入浴介助補助具1を使用者6の身体上に載置させるのみで浮き上がり防止効果を発揮させることが可能であり、従来のような脚固定具等を用いる必要がないため、従来の脚固定具等を用いる方法と比較して、肉体的及び精神的な苦痛を飛躍的に軽減させることが可能となる。
【0032】
また、本実施形態に係る入浴介助補助具1によれば、中央錘部材10と一対の側部錘部材20,30とを備えることにより、使用者6の脚に巻き付けて使用することが可能となるため、例えば、脚を伸ばすことができない拘縮等の症状を有する使用者6に対しても問題無く対応することが可能である。
【0033】
さらに、本実施形態に係る入浴介助補助具1によれば、中央錘部材10に対して一対の側部錘部材20,30が着脱自在であることにより、中央錘部材10及び一対の側部錘部材20,30が浴槽2内の水を吸って重くなった場合であっても、浴槽2内において中央錘部材10と一対の側部錘部材20,30とを分離して、それぞれ別々に浴槽2内から取り出すことが可能となるため、作業性に優れるという利点を有する。また、本実施形態に係る入浴介助補助具1によれば、中央錘部材10と一対の側部錘部材20,30とを分離して保管することが可能となるため、保管スペースを抑えることが可能という利点を有する。
【0034】
また、本実施形態に係る入浴介助補助具1は、中央錘部材10及び一対の側部錘部材20,30が、それぞれ少なくとも一部に、他の部位よりも通気性を有するメッシュ部(裏地14,24,34)が形成されている。このような入浴介助補助具1によれば、入浴介助補助具1内の空気や水をメッシュ部(裏地14,24,34)を介してスムーズに入浴介助補助具1外に排出することができるため、入水時における入浴介助補助具1の浮き上がりを一層抑制することができると共に、入浴介助補助具1の脱水効率を一層向上させることができる。
【0035】
さらに、本実施形態に係る入浴介助補助具1は、中央錘部材10の一端部(右側縁部10b)に雄型連結部19bが設けられると共に、他端部(左側縁部10a)に雌型連結部19aが設けられ、一対の側部錘部材の一方(右側部錘部材30)には、中央錘部材10の雄型連結部19bと連結可能な雌型連結部36が設けられ、一対の側部錘部材の他方(左側部錘部材20)には、中央錘部材10の雌型連結部19aと連結可能な雄型連結部26が設けられている。このような入浴介助補助具1によれば、左側部錘部材20の雄型連結部26を右側部錘部材30の雌型連結部36に直接連結させることが可能となり、例えば中央錘部材10を排した状態で使用することも可能となるため、より一層、様々な態様で使用することが可能となる。
【0036】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
【0037】
[第2実施形態]
例えば、上述の実施形態では、中央錘部材10が平面視で略平行四辺形の全体形状を有するものとして説明したが、これに限定されず、中央錘部材10の形状は任意に設定することが可能である。
図8及び
図9は、本発明の第2実施形態に係る入浴介助補助具1´を示している。
【0038】
第2実施形態に係る入浴介助補助具1´において、中央錘部材10´は、
図8に示すように、平面視で台形形状に形成されており、その左側縁部10a´及び右側縁部10b´の双方に雌型連結部19a´,19b´を有している。左側部錘部材20´及び右側部錘部材30´は、台形形状に形成されており、
図8に示すように、左右対称な形状を有している。左側部錘部材20´の右側縁部20b´には、中央錘部材10´の雌型連結部19a´,19b´と連結可能な雄型連結部26´が設けられている。右側部錘部材30´の左側縁部30a´には、中央錘部材10´の雌型連結部19a´,19b´と連結可能な雄型連結部36´が設けられている。左側部錘部材20´の左側縁部20a´及び右側部錘部材30´の右側縁部30b´には、第1実施形態に係る左側部錘部材20のループ状部材28と同様のループ状部材28´,38´がそれぞれ設けられている。
【0039】
このような第2実施形態に係る入浴介助補助具1´によれば、
図8に示すように、中央錘部材10´の左側縁部10a´の雌型連結部19a´と左側部錘部材20´の雄型連結部26´とを連結させると共に、中央錘部材10´の右側縁部10b´の雌型連結部19b´と右側部錘部材30´の雄型連結部36´とを連結させ、入浴介助補助具1´の全体形状を長方形状とさせた第1の連結態様と、
図9に示すように、第1の連結態様とは左側部錘部材20´及び右側部錘部材30´の位置を逆にすることで、入浴介助補助具1´の全体形状を略U字状とさせた第2の連結態様とを任意に切り替えることが可能となる。
【0040】
[他の代替例]
上述した第1及び第2実施形態に係る説明では、入浴介助補助具1,1´が3つの錘部材(中央錘部材10、左側部錘部材20及び右側部錘部材30)で構成されるものとして説明したが、これに限定されず、4つ以上の錘部材によって入浴介助補助具を構成するものとしても良い。
【0041】
また、上述した第1実施形態に係る説明では、左側部錘部材20にループ状部材28が設けられ、第2実施形態に係る説明では、左側部錘部材20´及び右側部錘部材30´にループ状部材28´,38´が設けられるものとして説明したが、これに限定されず、ループ状部材28,28´,38´が設けられない構成としても良い。
【0042】
さらに、上述した第1及び第2実施形態に係る説明では、中央錘部材10,10´、左側部錘部材20,20´及び右側部錘部材30,30´の裏地14,24,34がメッシュ生地から形成されるものとして説明したが、これに限定されず、中央錘部材10,10´、左側部錘部材20,20´及び右側部錘部材30,30´に局所的にメッシュ部が設けられる構成としても良いし、メッシュ部が設けられない構成としても良い。
【0043】
またさらに、上述した第1及び第2実施形態に係る説明では、中央錘部材10,10´が山部と谷部とが交互に連続した凸凹形状を有し、左側部錘部材20,20´及び右側部錘部材30,30´が中央錘部材10,10´よりも肉厚に形成されるものとして説明したが、これに限定されず、中央錘部材10,10´、左側部錘部材20,20´及び右側部錘部材30,30´の形状は、任意に変更することが可能である。
【0044】
また、上述した第1実施形態に係る説明では、左側部錘部材20の雄型連結部26を右側部錘部材30の雌型連結部36に直接連結させることが可能に構成されるものとして説明したが、これに限定されず、左側部錘部材20と右側部錘部材30とを直接連結させることが不能な構成としても良い。
【0045】
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。