【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題は、独立請求項に記載の対象によって解決される。好適なその他の構成は、従属請求項に記載されている。
【0011】
本発明は、第1の観点にしたがって三相交流電源用のコンデンサブッシングを監視するための方法を提唱する。この場合、各コンデンサブッシングが、当該交流電源の複数の電力線(電源線)のうちの1つの電力線に接続されている1つの導体と、この導体を包囲する導電性の1つの内層とを有する。当該方法は、
・各コンデンサブッシングに対して、上部静電容量C0a,C0b,C0cと下部静電容量C1a,C1b,C1cとを決定するステップと、
・各コンデンサブッシングで、それぞれの前記内層と1つの接地電位との間に存在する測定電圧U1a,U1b,U1cを検出及び/又は測定するステップと、
・各コンデンサブッシングに対して、それぞれの前記測定電圧とそれぞれの前記下部静電容量とによって決まり、その他の複数のコンデンサブッシングのうちの1つのコンデンサブッシングの前記測定電圧と前記下部静電容量と前記上部静電容量とによって決まる実際の静電容量C0a′,C0b′,C0c′を計算するステップと、
・各コンデンサブッシングに対して、それぞれの前記上部静電容量をそれぞれの前記実際の静電容量と比較するステップと、
・当該複数の静電容量の比較によって決まる監視信号を生成するステップとを有する。
【0012】
当該提唱されている方法では、複数のコンデンサブッシングの複数の上部静電容量とこれらのコンデンサブッシングの実際の静電容量とが、その動作中に互いに比較される。このことは、ここでは静電容量の比較とも記される。実際の静電容量が変化した場合、対応するコンデンサブッシングの損傷が推測され得る。
【0013】
当該提唱されている方法は、その他のコンデンサブッシングの特性変数及び測定変数を実際の監視のために使用する。この場合、1つのコンデンサブッシングの測定変数と下部静電容量と上部静電容量と、その他の複数のコンデンサブッシングのうちの1つのコンデンサブッシングの測定変数と下部静電容量と上部静電容量とが使用される。したがって、1つのコンデンサブッシングに割り当てられた電力線に接続されているこのコンデンサブッシングの監視時に、それぞれの電力線に接続されているコンデンサブッシングを経由して当該測定電圧に伝達される、1つの電力線で発生する電源電圧の変動と、当該測定電圧の検出時の測定許容誤差とが、少なくとも部分的に補正され得、そのコンデンサブッシングの状態に関するより良好な情報が取得され得ることが達成される。
【0014】
各コンデンサブッシングに対する上部静電容量が、必要に応じて任意に定義され得る、例えば、それぞれの内層とそれぞれの導体とによって構成され、ここでは上部電圧コンデンサと記されるコンデンサの静電容量として定義され得る。一般に、当該上部静電容量は、300〜600pFの範囲内にある。
【0015】
各コンデンサブッシングが、必要に応じて任意に形成され得、例えば少なくとも1つの追加の内層を有する。特に、当該追加の内層は、1つの内層と当該導体との間に配置されている。したがって、この1つの内層は、最も外側の内層を意味する。このとき、当該上部静電容量は、例えば、直列回路の静電容量としても定義され得る。当該直列回路は、隣接した2つの内層ごとに形成される複数のコンデンサと、当該追加の複数の内層のうちの最も内側の内層と当該導体とによって形成される1つのコンデンサとを有し、ここでも同様に上部電圧コンデンサと記される。
【0016】
各コンデンサブッシングに対する下部静電容量が、必要に応じて任意に定義され得る、例えば、並列回路の静電容量として定義され得る。この並列回路は、1つの測定装置と1つのコンデンサとを有し、ここでは下部電圧コンデンサと記される。例えば当該それぞれの測定電圧が、当該1つの測定装置によって検出及び/又は測定され得る。当該1つのコンデンサは、当該それぞれの最も外側の内層と接地電位とによって形成される、又は当該それぞれの最も外側の内層と導電性の1つのフランジとによって形成され、ここでは外側コンデンサと記される。このフランジは、当該それぞれのコンデンサブッシングの外面に固定されていて、接地電位に印加されている。一般に、当該下部静電容量は、1〜5μFの範囲内にある。しかし、当該下部静電容量は、必要に応じて別の値、例えば0.1μF〜50μF又は0.2μF〜20μF又は0.5μ〜10μFを有してもよい。この代わりに又はこれに加えて、これらの下部静電容量の各下部静電容量及びその他の複数の下部静電容量のうちの少なくとも1つの下部静電容量が、同じでもよく又は同じでなくてもよい。例えば、これらの下部静電容量は、互いに1:2:3又は1:2:4又は1:2:5又は1:3:5又は1:3:7又は1:3:9又は1:4:7又は1:4:9の比にあってもよい。
【0017】
当該監視信号は、必要に応じて任意の種類及び方式で、例えば音響信号及び/又は光学信号及び/又は電子信号として生成され得る。
【0018】
1つのコンデンサブッシングに対する上部静電容量の決定(検出)は、例えば、特に損傷していない若しくは欠陥のない1つのコンデンサブッシングを測定することによって、又はそのコンデンサブッシングのデータシートからデータを取り出すことによって、又は経験値を設定することによって、又は当該方法の先行するサイクルから受け取ることによって、必要に応じて任意の種類及び方式で実行され得る。この代わりに又はこれに加えて、少なくとも1つの上部静電容量の決定は、例えば、その他の複数の上部静電容量のうちの少なくとも1つの上部静電容量の決定の前に若しくは後に又は当該決定と同時に実行してもよいし、少なくとも1つの下部静電容量の決定の前に若しくは後に又は当該決定と同時に実行されてもよいし、少なくとも1つの測定電圧の決定の前に若しくは後に又は当該決定と同時に実行されてもよい。
【0019】
1つのコンデンサブッシングに対する下部静電容量の決定は、例えば、特に損傷していない若しくは欠陥のない1つのコンデンサブッシングを測定することによって、又はそのコンデンサブッシングのデータシートからデータを取り出すことによって、又は経験値を設定することによって、又は当該方法の先行するサイクルから受け取ることによって、必要に応じて任意の種類及び方式で実行され得る。この代わりに又はこれに加えて、少なくとも1つの下部静電容量の決定は、例えば、その他の複数の下部静電容量のうちの少なくとも1つの下部静電容量の決定の前に若しくは後に又は当該決定と同時に実行してもよいし、及び/又は少なくとも1つの上部静電容量の決定の前に若しくは後に又は当該決定と同時に実行されてもよいし、及び/又は少なくとも1つの測定電圧の決定の前に若しくは後に又は当該決定と同時に実行されてもよい。
【0020】
少なくとも1つの測定電圧の決定は、必要に応じて任意の種類及び方式で、例えば、その他の複数の測定電圧のうちの少なくとも1つの測定電圧の決定の前に若しくは後に又は好ましくは当該決定と同時に実行してもよいし、及び/又は少なくとも1つの上部静電容量の決定の前に若しくは後に又は当該決定と同時に実行されてもよいし、及び/又は少なくとも1つの下部静電容量の決定の前に若しくは後に又は当該決定と同時に実行されてもよい。
・各相に対して、電源電圧Ua,Ub,Ucが検出及び/又は測定され、
・これらの電源電圧が互いに比較され、
・当該電圧の比較の結果、これらの電源電圧が、既定の範囲から互いに外れていない場合は、当該実際の静電容量が計算され、これらの静電容量が比較され、監視信号が生成されることが提唱され得る。
【0021】
ここでは電圧の比較とも記される当該複数の電源電圧のこの比較は、上記の実際の監視、すなわち実際の静電容量の計算と静電容量の比較と監視信号の生成とが非常に有益又は良好である時期が決定されることを可能にする。何故なら、当該実際の監視は、既定の範囲から互いに外れる電源電圧によって妨害されず又は阻止されず又は完全に不可能にされないからである。したがって、当該複数の電源電圧の変動と、当該複数の測定電圧の検出時の測定許容誤差とに関係なく、当該複数のコンデンサブッシングの状態に関するより良好な情報が取得され得ることが達成される。
【0022】
例えば、非対称性とも記される電圧比の経時変化が、当該複数の電源電圧を考慮することによって検出され得る。したがって、コンデンサブッシングで測定された測定電圧の対応する偏差が、少なくとも部分的に補正され得る。したがって、コンデンサブッシングの確実な監視が、当該複数の電源電圧の偏差及びノイズを考慮し評価することで保証される。
【0023】
当該少なくとも1つの電源電圧の検出は、必要に応じて任意の種類及び方式で実行され得る、例えば、その他の複数の電源電圧のうちの少なくとも1つの電源電圧の検出の前に若しくは後に又は好ましくは当該検出と同時に実行され得る、及び/又は少なくとも1つの上部静電容量の決定の後に若しくは当該決定と同時に又は好ましくは前に実行され得る、及び/又は少なくとも1つの測定電圧の検出の後に若しくは当該検出と同時に又は前に実行され得る。
【0024】
当該電圧の比較は、必要に応じて任意の種類及び方式で実行され得る、例えば、少なくとも1つの上部静電容量の決定の後に若しくは当該決定と同時に又は好ましくは前に実行され得る、及び/又は少なくとも1つの下部静電容量の決定の後に若しくは当該決定と同時に又は好ましくは前に実行され得る、及び/又は少なくとも1つの測定電圧の検出の後に若しくは当該検出と同時に又は前に実行され得る。当該電圧の比較の結果、これらの電源電圧が、既定の範囲から互いに外れていない場合は、特に、上部静電容量が決定され、及び/又は、下部静電容量が決定され、及び/又は、測定電圧が検出され、最終的に、実際の静電容量が計算され、これらの静電容量が比較され、監視信号が生成される。
【0025】
当該電圧の比較の結果、当該複数の電源電圧が、既定の範囲から互いに外れている場合は、実際の複数の静電容量の計算、これらの静電容量の比較、及び監視信号の生成は実行されないで、当該方法の新しいサイクルが実行される。このとき、特に、上部静電容量の決定及び/又は下部静電容量の決定及び/又は測定電圧の検出も実行されない。
【0026】
当該監視信号の生成後に、特に、当該方法の新しいサイクル又は次のサイクル又は別のサイクルが実行される。
・前記電圧の比較時に、前記電源電圧Ua,Ub,Ucの実効値Uae,Ube,Uce及び/又はピーク値及び/又は振幅が算出され及び/又は使用されることが提唱され得る。
・前記電圧の比較に対する許容値UAB>0,UBC>0,UCA>0が決定され、
・|Uae−Ube|≦UAB及び|Ube−Uce|≦UBC及び|Uce−Uae|≦UCAが成立するか否かが検査されるように、前記電圧の比較が実行されることが提唱され得る。
【0027】
これらの許容値UAB,UBC,UCAの各許容値が、必要に応じて任意の種類及び方式で決定され得る、例えば、それぞれの電源電圧Uae,Ube,Uceの定格値の0.1%又は0.2%又は0.5%又は1%又は2%又は3%又は4%又は5%又は7%又は10%又は15%又は20%又は25%又は30%又は40%又は50%に相当する値に設定され得る。これらの許容値の各許容値及びその他の複数の許容値のうちの少なくとも1つの許容値が、同じでもよく又は同じでなくてもよい。
・第1コンデンサブッシングの実際の静電容量が、以下の式にしたがって計算されることが提唱され得る。
【0028】
【数1】
【0029】
ここで、Kaは、補正値であり、Ka=1又はKa=Ub/Ua又はKa=Ube/Uaeが、この補正値に対して成立する。及び/又は
・第2コンデンサブッシングの実際の静電容量が、以下の式にしたがって計算されることが提唱され得る。
【0030】
【数2】
【0031】
ここで、Kbは、補正値であり、Kb=1又はKb=Uc/Ub又はKb=Uce/Ubeが、この補正値に対して成立する。及び/又は
・第3コンデンサブッシングの実際の静電容量が、以下の式にしたがって計算されることが提唱され得る。
【0032】
【数3】
【0033】
ここで、Kcは、補正値であり、Kc=1又はKc=Ua/Uc又はKc=Uae/Uceが、この補正値に対して成立する。
【0034】
当該第2の選択肢、すなわち2つの電源電圧の除算が成立する1つの補正値は、当該2つの電源電圧間の非対称性及び/又は偏差の自動補正及び/又は自動補償を提供する及び/又は可能にする。これにより、対応する実際の静電容量のさらにより正確な算定が達成され得る。
【0035】
これらの補正値の各補正値が、必要に応じて任意に選択され得る。当該複数の補正値ごとに、例えば第1の選択肢、すなわちKa=Kb=Kc=1が選択される場合は、特に電圧の比較が、実際の監視の前に実行されなければならず、このとき、さらに好ましくは、許容値UAB,UBC,UCAの各許容値が、それぞれの電源電圧Uae,Ube,Uceの定格値の、例えば0.1%又は0.2%又は0.5%又は1%又は2%又は3%又は4%又は5%又は7%又は10%に相当する、さらに小さい値に設定されなければならない。当該複数の補正値に対して、それぞれ第2の選択肢、すなわちKa=Ub/Ua及びKb=Uc/Ub及びKc=Ua/Ucが選択される場合は、必要に応じて、当該実際の監視の前の電圧の比較が省略され得る、又は、当該電圧の比較が、実際の監視の前に実行され、このとき、特に当該複数の許容値UAB,UBC,UCAの各許容値が、それぞれの電源電圧Uae,Ube,Uceの定格値の、例えば2%又は3%又は4%又は5%又は7%又は10%又は15%に相当する、さらにより大きい値に設定され得る。
【0036】
当該少なくとも1つの実際の静電容量の計算は、必要に応じて任意の種類及び方式で実行され得る、例えば、その他の複数の実際の静電容量のうちの1つの実際の静電容量の計算の前に若しくは後に又は当該計算と同時に実行され得る。
・許容値CA>0,CB>0,CC>0が、前記静電容量の比較に対して決定され、
・前記静電容量の比較の結果として、|C0a’−C0a|≦CA及び|C0b’−C0b|≦CB及び|C0c’−C0c|≦CCが成立する場合は、当該複数のコンデンサブッシングが正常な状態にあることを示す監視信号が生成されることが提唱され得る。
【0037】
したがって、当該複数の許容値の決定後に、当該複数の静電容量の比較が、ここでは第1評価又は第1評価ステップとも記される検査ステップで評価され、この第1評価ステップの結果によって決まる監視信号が生成される。
【0038】
これらの許容値CA,CB,CCの各許容値が、必要に応じて任意の種類及び方式で決定され得る、例えば、それぞれの上部静電容量C0a,C0b,C0c又は上部静電容量C0a,C0b,C0cの平均値の0.001%又は0.002%又は0.003%又は0.004%又は0.005%又は0.007%又は0.01%又は0.012%又は0.015%又は0.02%に相当する値に設定され得る。この平均値は、必要に応じて任意に選択され得る、例えば算術平均又は幾何平均又は調和平均又は平方平均として選択され得る。これらの許容値の各許容値及びその他の複数の許容値のうちの少なくとも1つの許容値が、同じでもよく又は同じでなくてもよい。
・その他の場合は、少なくとも1つのコンデンサブッシングが正常な状態にないことを示す監視信号が生成されることが提唱され得る。
【0039】
したがって、第1評価ステップが評価した結果として、検査された場合が存在しない場合は、この監視信号が生成される。
・許容値CA>0,CB>0,CC>0が、前記静電容量の比較に対して決定され、
・前記静電容量の比較の結果として、C0a’−C0a<−CA及びC0b’−C0b>CB及び|C0c’−C0c|≦CCが成立する場合は、少なくとも前記第2コンデンサブッシングが正常な状態にないことを示す監視信号が生成され、
・前記静電容量の比較の結果として、C0b’−C0b<−CB及びC0c’−C0c>CC及び|C0a’−C0a|≦CAが成立する場合は、少なくとも前記第3コンデンサブッシングが正常な状態にないことを示す監視信号が生成され、
・前記静電容量の比較の結果として、C0c’−C0c<−CC及びC0a’−C0a>CA及び|C0b’−C0b|≦CBが成立する場合は、少なくとも前記第1コンデンサブッシングが正常な状態にないことを示す監視信号が生成されることが提唱され得る。
【0040】
したがって、当該複数の許容値の決定後に、前記複数の静電容量の比較が、4つの、第2評価又は第2評価ステップとも記される検査ステップで評価され、この第2評価ステップの結果によって決まる監視信号が生成される。これらの検査ステップの各検査ステップが、必要に応じて任意の種類及び方式で実行され得る、例えばその他の検査ステップのうちの少なくとも1つの検査ステップの前に若しくは後に又は当該検査ステップと同時に実行され得る。
【0041】
これらの許容値CA,CB,CCの各許容値が、必要に応じて任意の種類及び方式で実行され得る、例えば、それぞれの前記上部静電容量C0a,C0b,C0c又は前記上部静電容量C0a,C0b,C0cの平均値の0.001%又は0.002%又は0.003%又は0.004%又は0.005%又は0.007%又は0.01%又は0.012%又は0.015%又は0.02%に相当する値に設定され得る。この平均値は、必要に応じて任意に選択され得る、例えば算術平均又は幾何平均又は調和平均又は平方平均として選択され得る。これらの許容値の各許容値及びその他の複数の許容値のうちの少なくとも1つの許容値が、同じでもよく又は同じでなくてもよい。許容値CA,CB,CCが、例えば第1評価又は以下でさらに説明する第3評価に対して既に一度決定されてある場合は、これらの許容値CA,CB,CCは、特にこの第2評価に対しても引き継げられ得る。
・その他の場合は、少なくとも2つのコンデンサブッシングが正常な状態にないことを示す監視信号が生成されることが提唱され得る。
【0042】
したがって、第2評価ステップが評価した結果として、検査された場合が存在しない場合は、この監視信号が生成される。
・許容値CA>0,CB>0,CC>0が、前記静電容量の比較に対して決定され、
・前記静電容量の比較の結果として、C0a’−C0a>CA及びC0b’−C0b<−CB及び|C0c’−C0c|≦CCが成立する場合は、前記第1及び前記第3コンデンサブッシングが正常な状態になく、同じ欠陥を有することを示す監視信号が生成、
・前記静電容量の比較の結果として、C0b’−C0b>CB及びC0c’−C0c<−CC及び|C0a’−C0a|≦CAが成立する場合は、前記第2及び前記第1コンデンサブッシングが正常な状態になく、同じ欠陥を有することを示す監視信号が生成され、
・前記静電容量の比較の結果として、C0c’−C0c>CC及びC0a’−C0a<−CA及び|C0b’−C0b|≦CBが成立する場合は、前記第3及び前記第2コンデンサブッシングが正常な状態になく、同じ欠陥を有することを示す監視信号が生成されることが提唱され得る。
【0043】
したがって、当該複数の許容値の決定後に、前記複数の静電容量の比較が、3つの、第3評価又は第3評価ステップとも記される検査ステップで評価され、この第3評価ステップの結果によって決まる監視信号が生成される。これらの検査ステップの各検査ステップが、必要に応じて任意の種類及び方式で実行され得る、例えばその他の検査ステップのうちの少なくとも1つの検査ステップの前に若しくは後に又は当該検査ステップと同時に実行され得る。
【0044】
これらの許容値CA,CB,CCの各許容値が、必要に応じて任意の種類及び方式で決定され得る、例えば、それぞれの上部静電容量C0a,C0b,C0c又は上部静電容量C0a,C0b,C0cの平均値の0.001%又は0.002%又は0.003%又は0.004%又は0.005%又は0.007%又は0.01%又は0.012%又は0.015%又は0.02%に相当する値に設定され得る。この平均値は、必要に応じて任意に選択され得る、例えば算術平均又は幾何平均又は調和平均又は平方平均として選択され得る。これらの許容値の各許容値及びその他の複数の許容値のうちの少なくとも1つの許容値が、同じでもよく又は同じでなくてもよい。許容値CA,CB,CCが、例えば第1評価又は第2評価に対して既に一度決定されてある場合は、これらの許容値CA,CB,CCは、特にこの第2評価に対しても引き継げられ得る。
【0045】
本発明は、第2の観点にしたがって三相交流電源用のコンデンサブッシングを監視するための設備を提唱する。この場合、各コンデンサブッシングが、当該交流電源の複数の電力線のうちの1つの電力線に接続されている1つの導体と、この導体を包囲する導電性の1つの内層とを有する。この場合、当該設備は、特に上記に提唱されている複数の方法のうちの1つの方法を実行するために構成されていて及び/又は適していて及び/又は使用され、
・1つの測定装置を有するか又は含み、
・1つの第1電気測定変数を検出し及び/又は測定するために、当該それぞれの相に属するコンデンサブッシングの内層に接続され得、当該測定装置に接続されている1つの測定アダプタを各相に対して有するか又は含み、
・当該第1測定変数を1つの評価装置に伝送するために当該測定装置に接続されている当該評価装置を有するか又は含む。
【0046】
当該複数の第1測定変数を1つの評価装置内で一緒にすることによって、中央監視を提供すること、したがって全てのコンデンサブッシングの監視時の交流電源の全ての線における電源電圧の変動を検出することが可能である。したがって、これらのコンデンサブッシングの確実な監視が保証される。
【0047】
当該第2の観点にしたがって提唱されるこの設備は、当該複数のコンデンサブッシングの連続する監視を可能にする。
【0048】
上記に提唱されている複数の方法のうちの、例えば1つの方法が、当該第2の観点にしたがって提唱されている設備によって実行され得る。
【0049】
当該第2の観点にしたがって提唱されている設備は、必要に応じて任意の種類及び方式で構成され得る、例えば少なくとも1つの別の測定装置及び/又は少なくとも1つの別の測定アダプタ及び/又は少なくとも1つの別の評価装置を有してもよい。例えば、固有の1つの測定装置及び/又は固有の1つの評価装置が、各測定アダプタに対して設けられ得る。この代わりに、当該測定装置が、共通の測定装置として少なくとも2つの測定アダプタに対して又は全ての測定アダプタに対して構成されてもよい。
【0050】
当該評価装置は、必要に応じて任意の種類及び方式で構成され得る、例えば共通の評価装置として少なくとも2つの測定装置に対して又は全ての測定アダプタに対して構成され得る。この代わりに又はこれに加えて、当該評価装置は、例えば、1つの上位評価装置と各相に対して固有の1つの下位評価装置とを有してもよい。当該固有の1つの下位評価装置は、当該それぞれの相に属する測定装置と当該上位評価装置とに接続されている。
【0051】
当該電力線は、必要に応じて任意の種類及び方式で構成され得る、例えば高電圧線として構成され得る。
【0052】
好ましくは、当該第2の観点にしたがって提唱されている設備が、上記に提唱されている複数の方法のうちの1つの方法及び/又は複数の方法を実行できるように、当該設備は構成されている。
【0053】
当該第2の観点にしたがって提唱されている設備が、各相に対して1つの電圧変換器を有するか又は含むことが提唱され得る。
・当該電圧変換器は、第2電気測定変数を検出及び/又は測定するために当該それぞれの相に属する電力線に接続され得る。そして当該電圧変換器は、当該第2測定変数を当該評価装置に伝送するために当該評価装置に接続されている。
【0054】
当該電圧変換器を用いて当該電力線で検出される当該第2測定変数を使用することによって、例えば過渡現象又は非対称性のような、当該電源電圧の経時変化及び/又は変動及び/又は当該電源電圧の比の経時変化及び/又は変動が、検出及び/又は識別され得、例えば当該第1測定変数と比較され得る、及び/又は当該第1測定変数の経時変化及び/又は変動と比較され得る。したがって、当該電源電圧の変化及び/又は変動を考慮及び/又は評価したコンデンサブッシングの確実な監視が保証される。
【0055】
当該評価装置は、必要に応じて任意の種類及び方式で構成され得る、例えば共通の評価装置として少なくとも2つの測定装置に対して又は全ての測定装置に対して及び/又は少なくとも2つの電圧変換器に対して又は全ての電圧変換器に対して構成され得る。この代わりに又はこれに加えて、当該評価装置は、例えば、1つの上位評価装置と各相に対して固有の1つの下位評価装置とを有してもよい。当該固有の1つの下位評価装置は、当該それぞれの相に属する測定装置と当該それぞれの相に属する電圧変換器と当該上位評価装置とに接続されている。
・各電圧変換器が、静電容量式の電圧変換器として又は電磁誘導式の電圧変換器として又は抵抗式の電圧変換器として構成されていることが提唱され得る。
【0056】
各電圧変換器は、必要に応じて任意の種類及び方式で構成され得るか及び/又は適切な異なる原理によって構成され得る。各電圧変換器は、例えば電磁誘導式に及び/又は静電容量式に及び/又は抵抗式に構成され得るか及び/又は電磁誘導式及び/又は静電容量式及び/又は抵抗式の構成要素及び/又は構成部品を有してもよい。好ましくは、各電圧変換器は、直列に接続されている2つのコンデンサを有する静電容量式の1つの分圧器と、変圧器として電磁誘導式に電気絶縁するために接続されている2つのコイル又は巻線とを備える。
・当該1つの測定装置又は当該複数の測定装置のうちの少なくとも1つの測定装置が、少なくとも1つの測定コンデンサを有することが提唱され得る。
【0057】
当該複数の測定コンデンサのうちの少なくとも1つの測定コンデンサの静電容量は、特に、当該それぞれの外側コンデンサの静電容量よりも複数倍だけ大きい。
【0058】
一般に、当該測定コンデンサの静電容量は、1〜5μFである。しかし、当該静電容量は、必要に応じて別の値を有してもよく、例えば0.1μF〜50μF又は0.2μF〜20μF又は0.5μF〜10μFである。
【0059】
当該測定コンデンサの静電容量は、必要に応じて任意に選択され得る。したがって、例えば、各相において、1つの測定アダプタが、この測定アダプタだけに割り当てられている固有の1つの測定コンデンサに接続されていて、これらの3つの測定コンデンサが、共通の1つの測定装置内に統合されているか又はこれらの測定アダプタに割り当てられている固有の3つの測定装置に配分されている場合は、これらの3つの測定コンデンサの静電容量は同じでもよく、又は、これらの静電容量のうちの2つの静電容量が同じであり、第3の静電容量が同じでもよく、又は、全ての3つの静電容量が同じでなくてもよい。これらの3つの静電容量は、互いに、例えば1:2:3又は1:2:4又は1:2:5又は1:3:5又は1:3:7又は1:3:9又は1:4:7又は1:4:9の比であってもよい。
・当該複数の第1測定変数はそれぞれ、当該それぞれの相の下部電圧コンデンサで発生する電圧であることが提唱され得る。
【0060】
各下部電圧コンデンサは、必要に応じて任意に構成され得、例えば、ここでは下部静電容量と記される静電容量は、0.1μF〜50μF又は0.2μF〜20μF又は0.5μF〜10μF又は1μF〜5μFである。この代わりに又はこれに加えて、これらの下部静電容量の各下部静電容量とその他の下部静電容量のうちの少なくとも1つの下部静電容量とが、同じでもよく又は同じでなくてもよい。例えば、互いに、例えば1:2:3又は1:2:4又は1:2:5又は1:3:5又は1:3:7又は1:3:9又は1:4:7又は1:4:9の比であってもよい。
・当該複数の第2測定変数はそれぞれ、当該それぞれの電力線と接地電位との間に存在する電圧であることが提唱され得る。
【0061】
これらの電圧は、ここでは電源電圧とも記される。
・当該評価装置が、各コンデンサブッシングに対して、当該それぞれの測定電圧と当該それぞれのコンデンサブッシングの下部静電容量とによって決まり、且つ当該測定電圧とその他の複数のコンデンサブッシングのうちの1つのコンデンサブッシングの下部静電容量及び上部静電容量とによって決まる実際の静電容量を計算できるように、この評価装置は構成されていることが提唱され得る。
・当該評価装置が、各コンデンサブッシングに対して、当該それぞれの上部静電容量を当該それぞれの実際の静電容量と比較できるように、この評価装置は構成されていることが提唱され得る。
【0062】
本発明は、第3の観点にしたがって三相交流電源用のコンデンサブッシングを監視するための設備を提唱する。この場合、各コンデンサブッシングが、当該交流電源の複数の電力線のうちの1つの電力線に接続されている1つの導体と、この導体を包囲する導電性の1つの内層とを有する。この場合、当該設備は、特に上記の第2の観点にしたがって提唱されている複数の設備のうちの1つの設備のように構成されていて、
・手段が、各コンデンサブッシングで、当該それぞれの内層と接地電位との間に存在する測定電圧U1a,U1b,U1cを検出及び/又は測定するように構成されている当該手段、及び/又は当該検出及び/又は測定をするために使用される当該手段、及び/又は当該検出及び/又は測定のために適する当該手段を有するか又は含み、
・手段が、各コンデンサブッシングに対して、当該それぞれの測定電圧U1a,U1b,U1cと当該それぞれのコンデンサブッシングの下部静電容量C1a,C1b,C1cとによって決まり、且つ当該測定電圧U1b,U1c,U1aとその他の2つのコンデンサブッシングのうちの1つのコンデンサブッシングの下部静電容量C1b,C1c,C1a及び上部静電容量C0b,C0c,C0aとによって決まる実際の静電容量C0a′,C0b′,C0c′を計算するように構成されている当該手段、及び/又は当該計算をするために使用される当該手段、及び/又は当該計算のために適する当該手段を有するか又は含み、
・手段が、各コンデンサブッシングに対して、当該それぞれの上部静電容量C0a,C0b,C0cを当該それぞれの実際の静電容量C0a′,C0b′,C0c′と比較するように構成されている当該手段、及び/又は当該比較をするために使用される当該手段、及び/又は当該比較のために適する当該手段を有するか又は含み、
・手段が、当該複数の静電容量の比較によって決まる監視信号を生成するように構成されている当該手段、及び/又は当該生成をするために使用される当該手段、及び/又は当該生成のために適する当該手段を有するか又は含む。
【0063】
当該複数の測定電圧を検出するために、これらの測定電圧を当該複数の手段内で一緒にすることによって、中央監視を提供すること、したがって全てのコンデンサブッシングの監視時の交流電源の全ての線における電源電圧の変動を検出することが可能である。したがって、これらのコンデンサブッシングの確実な監視が保証される。
【0064】
当該第3の観点にしたがって提唱されているこの設備は、当該複数のコンデンサブッシングの上部静電容量と当該上部静電容量の実際の静電容量とをその動作中に互いに比較し得る。このことは、ここでは複数の静電容量の比較とも記される。実際の静電容量が変化する場合、対応するコンデンサブッシングの損傷が推測され得る。
【0065】
当該第3の観点にしたがって提唱されているこの設備は、当該複数のコンデンサブッシングの連続する監視を可能にする。
【0066】
上記に提唱されている複数の方法のうちの、例えば1つの方法が、当該第3の観点にしたがって提唱されているこの設備によって実行され得る。
【0067】
当該第3の観点にしたがって提唱されているこの設備は、例えば第2の観点にしたがって提唱されている複数の設備のうちの1つの設備のように、必要に応じて任意に構成され得る。
【0068】
当該測定電圧を検出するための手段は、必要に応じて任意に構成され得る、例えば当該実際の静電容量の静電容量を計算するための手段及び/又は当該複数の静電容量を比較するための手段に接続され得、及び/又は1つの測定装置を有し、及び/又は各相に対して1つの測定アダプタを有する。この測定アダプタは、当該それぞれの測定電圧を検出及び/又は測定するために、当該それぞれの相に属するコンデンサブッシングの内層に接続され得、この測定装置に接続されている。
【0069】
当該実際の静電容量を計算するための手段は、任意に構成され得る、例えば当該測定電圧を検出するための手段及び/又は当該複数の静電容量を比較するための手段に接続され得、及び/又は当該測定電圧を当該評価装置に伝送するために、当該測定装置に接続されている1つの評価装置を有する。
【0070】
例えば、固有の1つの測定装置及び/又は固有の1つの評価装置は、各測定アダプタに対して設けられ得る。この代わりに、当該測定装置は、共通の測定装置として少なくとも2つ又は全ての測定アダプタに対して構成され得る。
【0071】
当該複数の静電容量を比較するための手段は、必要に応じて任意に構成され得る、例えば測定電圧を検出するための手段及び/又は実際の静電容量を計算するための手段に接続され得る、及び/又は、当該評価装置は、実際の静電容量を計算するための手段及び/又は固有の1つの評価装置を有し、及び/又は実際の静電容量を計算するための手段と一緒に共通の1つの手段に統合され得るか又は組み合わせされ得るか、又は実際の静電容量を計算するための手段によって実現され得るか、又は実際の静電容量を計算するための手段内に含み得るか、又は実際の静電容量を計算するための手段を含み得る。
【0072】
当該監視信号を生成するための手段は、必要に応じて任意に構成され得る、例えば、静電容量を比較するための手段に接続され得る、及び/又は少なくとも1つの音響信号送信器及び/又は少なくとも1つの光学信号送信器及び/又は少なくとも1つの電子信号送信器を有し得る、及び/又は実際の静電容量を計算するための手段内に含み得る、及び/又は複数の静電容量を比較するための手段内に含み得る。
【0073】
当該第3の側面にしたがって提唱されている設備は、
・手段が、各相の電源電圧Ua,Ub,Ucを検出及び/又は測定するように構成されている当該手段、及び/又は当該検出及び/又は測定をするために使用される当該手段、及び/又は当該検出及び/又は測定のために適する当該手段をさらに有するか又は含み、
・手段が、当該複数の電源電圧を互いに比較するように構成されている当該手段、及び/又は当該比較をするために使用される当該手段、及び/又は当該比較のために適する当該手段をさらに有するか又は含み、
・当該電圧の比較の結果として、電源電圧Ua,Ub,Ucが、既定の範囲UAB,UBC,UCAから外れていない場合は、手段が、実際の静電容量の計算、これらの静電容量の比較及び監視信号の生成を指示又は実行又は遂行又は開始するように構成されている当該手段、及び/又は当該指示又は実行又は遂行又は開始をするために使用される当該手段、及び/又は当該指示又は実行又は遂行又は開始のために適する当該手段をさらに有するか又は含むことが提唱され得る。
【0074】
当該電源電圧を使用することによって、例えば過渡現象又は非対称性のような、当該電源電圧の経時変化及び/又は変動が、検出及び/又は識別され得、例えば当該測定電圧と比較され得る、及び/又は当該測定電圧の経時変化及び/又は変動と比較され得る。したがって、当該電源電圧の変化及び/又は変動を考慮及び/又は評価したコンデンサブッシングの確実な監視が保証される。
【0075】
ここでは電圧の比較とも記される当該複数の電源電圧のこの比較は、上記の実際の監視、すなわち実際の静電容量の計算と静電容量の比較と監視信号の生成とが非常に有益又は良好である時期が決定されることを可能にする。何故なら、当該実際の監視は、既定の範囲から互いに外れる電源電圧によって妨害されず又は阻止されず又は完全に不可能にされないからである。したがって、当該複数の電源電圧の変動と、当該複数の測定電圧の検出時の測定許容誤差とに関係なく、当該複数のコンデンサブッシングの状態に関するより良好な情報が取得され得ることが達成される。
【0076】
例えば、非対称性とも記される電圧比の経時変化が、当該複数の電源電圧を考慮することによって検出され得る。したがって、コンデンサブッシングで測定された測定電圧の対応する偏差が、少なくとも部分的に補正され得る。したがって、コンデンサブッシングの確実な監視が、当該複数の電源電圧の偏差及びノイズを考慮し評価することで保証される。
【0077】
上記の実際の静電容量の計算の指示、静電容量の比較の指示及び監視の指示をするための手段は、ここでは略記して指示するための手段とも記される。
【0078】
上記の電源電圧を検出するための手段は、必要に応じて任意に構成され得る、例えば当該電圧を比較するための手段に接続され得、及び/又は各相に対して1つの電圧変圧器を有する。この電圧変圧器は、当該それぞれの測定電圧を検出及び/又は測定するために、当該それぞれの相に属する電力線に接続され得る。当該手段は、例えば、実際の静電容量を計算するための手段及び/又は複数の静電容量を比較するための手段にさらに接続され得る。
【0079】
上記の電圧を比較するための手段は、必要に応じて任意に構成され得る、例えば電源電圧を検出するための手段及び/又は当該指示のための手段に接続され得る、及び/又は、評価装置が、実際の静電容量を計算するための手段に接続され得る、及び/又は、評価装置が、静電容量を比較するための手段に接続され得る、及び/又は、上記の電圧を比較するための手段は、電源電圧を検出するための手段及び/又は電圧変換器に接続されている固有の1つの評価装置を有する。上記の電圧を比較するための手段は、例えば実際の静電容量を計算するための手段及び/又は静電容量を比較するための手段にさらに接続され得る。この代わりに又はこれに加えて、上記の電圧を比較するための手段は、実際の静電容量を計算するための手段及び/又は静電容量を比較するための手段及び/又は当該指示のための手段と一緒に、共通の1つの手段に統合され得るか又は組み合わせされ得るか、又は実際の静電容量を計算するための手段及び/又は静電容量を比較するための手段及び/又は当該指示のための手段によって実現され得るか、又は実際の静電容量を計算するための手段及び/又は静電容量を比較するための手段及び/又は当該指示のための手段内に含められ得るか、又は実際の静電容量を計算するための手段及び/又は静電容量を比較するための手段及び/又は当該指示のための手段を含み得る。
【0080】
上記の指示のための手段は、必要に応じて任意に構成され得る、例えば電圧を比較するための手段及び/又は実際の静電容量を計算するための手段及び/又は静電容量を比較するための手段及び/又は監視信号の生成するための手段に接続され得る、及び/又は、評価装置が、電圧を比較するための手段に接続され得る、及び/又は、評価装置が、実際の静電容量を計算するための手段に接続され得る、及び/又は、評価装置が、静電容量を比較するための手段に接続され得る、及び/又は、上記の指示のための手段は、電圧を比較するための手段及び/又は実際の静電容量を計算するための手段及び/又は静電容量を比較するための手段及び/又は監視信号の生成するための手段に接続されている固有の1つの評価装置を有する。この代わりに又はこれに加えて、上記の指示のための手段は、電圧を比較するための手段及び/又は実際の静電容量を計算するための手段及び/又は静電容量を比較するための手段及び/又は監視信号の生成するための手段と一緒に、共通の1つの手段に統合され得るか又は組み合わせされ得るか、又は電圧を比較するための手段及び/又は実際の静電容量を計算するための手段及び/又は静電容量を比較するための手段によって実行され得るか、又は電圧を比較するための手段及び/又は実際の静電容量を計算するための手段及び/又は静電容量を比較するための手段内に含められ得るか、又は電圧を比較するための手段及び/又は実際の静電容量を計算するための手段及び/又は静電容量を比較するための手段を含み得る。
・上記に提唱されている複数の設備のうちの各設備が、上記に提唱されている複数の方法のうちの1つの方法を実行し得るように、当該各設備は、構成されていて及び/又は当該実行のために使用され及び/又は当該実行に適する。
【0081】
上記の第1の観点にしたがって提唱されているそれぞれの方法と、上記の第2又は第3の観点にしたがって提唱されているそれぞれの設備は、比較的大きい測定許容誤差及び/又は測定精度を有し、特に同じ公差等級及び/又は精度等級に属され、特に同一に構成されている電圧変換器の使用を可能にする。
【0082】
これに応じて、本発明の複数の観点のうちの1つの観点に対する、特にこの観点の個々の特徴に対する記述及び説明は、本発明のその他の観点に対しても成立する。
【0083】
以下に、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳しく説明する。しかしながら、これらに起因する個々の特徴は、個々の実施の形態に限定されないで、上記の個々の特徴とさらに結合及び/又は組み合わせされてもよく、及び/又はその他の実施の形態の個々の特徴と結合及び/又は組み合わせされてもよい。図面中の詳細は、説明にすぎず、限定するものと解釈すべきでない。特許請求の範囲に記載されている符号は、本発明の保護範囲を限定するものではなくて、図面中に示された実施の形態だけを示すものである。