特許第6588914号(P6588914)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6588914無線通信システムにおいてユーザ特定フレキシブルTDD技法を用いて信号を送受信する方法及びこのための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6588914
(24)【登録日】2019年9月20日
(45)【発行日】2019年10月9日
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてユーザ特定フレキシブルTDD技法を用いて信号を送受信する方法及びこのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20191001BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20191001BHJP
   H04J 3/00 20060101ALI20191001BHJP
   H04J 3/16 20060101ALI20191001BHJP
【FI】
   H04W72/12 110
   H04W72/04 131
   H04J3/00 B
   H04J3/16 Z
【請求項の数】6
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2016-543743(P2016-543743)
(86)(22)【出願日】2014年10月16日
(65)【公表番号】特表2017-511987(P2017-511987A)
(43)【公表日】2017年4月27日
(86)【国際出願番号】KR2014009729
(87)【国際公開番号】WO2015126028
(87)【国際公開日】20150827
【審査請求日】2017年10月12日
(31)【優先権主張番号】61/941,376
(32)【優先日】2014年2月18日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】チョン,ジェホン
(72)【発明者】
【氏名】ハーン,ジェネベック
(72)【発明者】
【氏名】リー,ウンジョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジンミン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ククヘオン
(72)【発明者】
【氏名】ノ,クワンソク
【審査官】 野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/166054(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/178085(WO,A1)
【文献】 特開2013−258785(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0279412(US,A1)
【文献】 国際公開第2013/149177(WO,A2)
【文献】 国際公開第2013/100581(WO,A1)
【文献】 Qualcomm,CSI measurement and reporting in eIMTA[online],3GPP TSG-RAN1#74bis R1-134599,2013年 9月28日,URL,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1717642.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末が基地局から信号を送受信する方法において、
初期接続のためのPRACH送信がTDD無線フレームの端末共通時間リソース区間の第一サブフレームにおける干渉測定信号送信と重複し、干渉が端末から発生した場合、端末共通時間リソース区間の第一サブフレームにおける干渉測定信号を送信し、TDD無線フレームが少なくとも一つの端末共通時間リソース区間及び少なくとも一つの端末特定フレキシブル時間リソース区間を含み、
端末共通時間リソース区間の第一サブフレームにおけるPRACH送信を破棄し、
干渉が基地局から発生した場合、TDD無線フレームの端末共通時間リソース区間の第二サブフレームにおける干渉測定信号を受信し、
TDD無線フレームの端末特定フレキシブル時間リソース区間基地局と通信し
端末特定フレキシブル時間リソース区間は、下りリンクサブフレーム、特別サブフレーム及び上りリンクサブフレームの順の3個のサブフレームを含み、
第一サブフレームは端末共通時間リソース区間の特別サブフレーム又は上りリンクサブフレームに対応し、
第二サブフレームは端末共通時間リソース区間の下りリンクサブフレームに対応することを特徴とする、
信号送受信方法。
【請求項2】
前記基地局から前記干渉測定のための信号を送信するための周波数リソースに対する情報を受信することをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の信号送受信方法。
【請求項3】
端末共通時間リソース区間の下りリンクサブフレーム内のシステム放送情報を受信することを含むことを特徴とする、請求項1に記載の信号送受信方法。
【請求項4】
無線通信システムにおける端末装置であって、
基地局との間で信号を送受信するための無線通信モジュール;及び
プロセッサ;を含み、
前記プロセッサは、
初期接続のためのPRACH送信がTDD無線フレームの端末共通時間リソース区間の第一サブフレームにおける干渉測定信号送信と重複し、干渉が端末から発生した場合、無線通信モジュールが、端末共通時間リソース区間の第一サブフレームにおける干渉測定信号を送信するように制御し、TDD無線フレームが少なくとも一つの端末共通時間リソース区間及び少なくとも一つの端末特定フレキシブル時間リソース区間を含み、
端末共通時間リソース区間の第一サブフレームにおけるPRACH送信を破棄し、
干渉が基地局から発生した場合、無線通信モジュールが、TDD無線フレームの端末共通時間リソース区間の第二サブフレームにおける干渉測定信号を受信するように制御し、
無線通信モジュールが、TDD無線フレームの端末特定フレキシブル時間リソース区間基地局と通信するように制御し、
端末特定フレキシブル時間リソース区間は、下りリンクサブフレーム、特別サブフレーム及び上りリンクサブフレームの順の3個のサブフレームを含み、
第一サブフレームは端末共通時間リソース区間の特別サブフレーム又は上りリンクサブフレームに対応し、
第二サブフレームは端末共通時間リソース区間の下りリンクサブフレームに対応することを特徴とする、
端末装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記基地局から前記干渉測定のための信号を送信するための周波数リソースに対する情報を受信するように前記無線通信モジュールを制御することを特徴とする、請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
端末共通時間リソース区間の下りリンクサブフレーム内のシステム放送情報を受信するように前記無線通信モジュールを制御することを特徴とする、請求項4に記載の端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいてユーザ特定フレキシブルTDD(Fully Flexible User−specific TDD:F2 User−specific TDD)技法を用いて信号を送受信する方法及びこのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明を適用し得る無線通信システムの一例として、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution;以下、「LTE」という。)通信システムについて概略的に説明する。
【0003】
図1は、無線通信システムの一例としてE−UMTSネットワーク構造を概略的に示す図である。E−UMTS(Evolved Universal Mobile Telecommunications System)は、既存のUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)から進展したシステムであり、現在3GPPで基礎的な標準化作業が進行中である。一般に、E−UMTSをLTE(Long Term Evolution)システムと呼ぶこともできる。UMTS及びE−UMTSの技術規格(technical specification)の詳細な内容についてはそれぞれ、「3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network」のRelease 7及びRelease 8を参照することができる。
【0004】
図1を参照すると、E−UMTSは、端末(User Equipment;UE)、基地局(eNode B;eNB)、及びネットワーク(E−UTRAN)の終端に位置して外部ネットワークに接続するアクセスゲートウェイ(Access Gateway;AG)を含んでいる。基地局は、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス及び/又はユニキャストサービスのために多重データストリームを同時に送信することができる。
【0005】
一つの基地局には一つ以上のセルが存在する。セルは、1.25、2.5、5、10、15、20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定され、複数の端末に対して下り又は上り送信サービスを提供する。異なったセルは互いに異なった帯域幅を提供するように設定することができる。基地局は、複数の端末に関するデータ送受信を制御する。下りリンク(Downlink;DL)データについて、基地局は下りリンクスケジューリング情報を送信し、該当の端末にデータが送信される時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ(Hybrid Automatic Repeat and reQuest)関連情報などを知らせる。また、上りリンク(Uplink;UL)データについて、基地局は上りリンクスケジューリング情報を該当の端末に送信し、該当の端末が使用可能な時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ関連情報などを知らせる。基地局同士の間には、ユーザトラフィック又は制御トラフィックの送信のためのインターフェースを用いることができる。コアネットワーク(Core Network;CN)は、AG、及び端末のユーザ登録などのためのネットワークノードなどで構成することができる。AGは、複数のセルで構成されるTA(Tracking Area)単位に端末の移動性を管理する。
【0006】
無線通信技術は、WCDMA(登録商標)に基づいてLTEにまで開発されてきたが、ユーザと事業者の要求と期待は増す一方である。その上、他の無線接続技術の開発が続いており、将来、競争力を持つためには新しい技術進化が要求される。ビット当たりのコストの削減、サービス可用性の増大、柔軟な周波数帯域の使用、単純構造と開放型インターフェース、端末の適度な電力消耗などが要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した論議に基づいて、以下では、無線通信システムにおいてユーザ特定フレキシブルTDD技法を用いて信号を送受信する方法及びこのための装置を提案しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一様相に係る無線通信システムにおいて端末が基地局から信号を送受信する方法は、一つ以上の端末共通時間リソース区間及び一つ以上の端末特定時間リソース区間で構成される無線フレーム単位で、前記基地局との間で前記信号を送受信することを含み、前記一つ以上の端末特定時間リソース区間は、前記基地局と前記端末との間のデータ送受信のための時間リソース区間であり、前記一つ以上の端末共通時間リソース区間は、干渉測定のための信号の送受信のための時間リソース区間であることを特徴とする。
【0009】
一方、本発明の他の様相である無線通信システムにおける端末装置は、基地局との間で信号を送受信するための無線通信モジュール;及び前記信号を処理するためのプロセッサ;を含み、前記プロセッサは、一つ以上の端末共通時間リソース区間及び一つ以上の端末特定時間リソース区間で構成される無線フレーム単位で、前記基地局との間で前記信号を送受信するように前記無線通信モジュールを制御し、前記一つ以上の端末特定時間リソース区間は、前記基地局と前記端末との間のデータ送受信のための時間リソース区間であり、前記一つ以上の端末共通時間リソース区間は、干渉測定のための信号の送受信のための時間リソース区間であることを特徴とする。
【0010】
ここで、前記端末共通時間リソース区間は、一つの下りリンクサブフレーム、一つの特別サブフレーム及び一つの上りリンクサブフレームを含み、前記特別サブフレームは、下りリンク区間、保護区間及び上りリンク区間を含むことを特徴とする。
【0011】
この場合、前記干渉が前記端末装置から発生した場合、前記干渉測定のための信号は、前記一つの上りリンクサブフレーム又は前記特別サブフレームの前記上りリンク区間で前記端末装置から送信することができる。さらに、前記干渉測定のための信号を送信するための周波数リソースに対する情報は前記基地局から受信することができる。
【0012】
その一方で、前記干渉が前記基地局から発生した場合、前記干渉測定のための信号は、前記一つの下りリンクサブフレーム又は前記特別サブフレームの前記下りリンク区間で前記基地局から受信することができる。
【0013】
さらに、前記一つの下りリンクサブフレームでは、システム放送情報を受信することができ、前記一つの上りリンクサブフレーム又は前記特別サブフレームの前記上りリンク区間では初期接続のためのランダムアクセスプリアンブルを送信することもできる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施例によると、無線通信システムにおいてユーザ特定フレキシブルTDD技法を用いて信号を効率的に送受信することができる。
【0015】
本発明で得られる効果は、以上に言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】無線通信システムの一例としてE−UMTSネットワーク構造を概略的に示す図である。
図2】3GPP無線接続網規格に基づく端末とE−UTRANとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)のコントロールプレーン(Control Plane)及びユーザプレーン(User Plane)構造を示す図である。
図3】3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送信方法を説明するための図である。
図4】LTEシステムにおいて用いられる下りリンク無線フレームの構造を例示する図である。
図5】LTEシステムで用いられる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
図6】LTE TDDシステムにおいて無線フレームの構造を例示する図である。本発明の衣類処理装置の斜視図である。
図7】フルデュプレックスラジオの基本概念を基地局と端末との間の無線通信の一例を示す図である。
図8】任意の無線デバイス上でフルデュプレックスラジオ方式の送受信遂行時に発生する自己干渉を概念的に例示する図である。
図9】フルデュプレックスラジオが適用される任意の二つの無線デバイス間で発生する多重ユーザ干渉の概念を示す図である。
図10】F2ユーザ特定TDD送信方式の基本概念を基地局と端末との間の無線通信の一例で示す図である。
図11】本発明の第1実施例によって構成されたF2ユーザ特定TDD送信方式の無線通信フレームリソース構造を示す図である。
図12】本発明の第1実施例によって構成されたF2ユーザ特定TDD送信方式の無線通信フレームリソース構造の一例を示す図である。
図13図12の無線フレーム構造をLTEシステムの無線フレーム構造に適用した例を示す図である。
図14】本発明の第1実施例によって構成されたF2ユーザ特定TDD送信方式の他の無線通信フレームリソース構造を示す図である。
図15図14の無線フレーム構造をLTEシステムの無線フレーム構造に適用した例を示す図である。
図16】本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付の図面を参照して説明される本発明の実施例から、本発明の構成、作用及び他の特徴が容易に理解されるであろう。以下に説明する実施例は、本発明の技術的特徴が3GPPシステムに適用された例である。
【0018】
本明細書ではLTEシステム及びLTE−Aシステムを用いて本発明の実施例を説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、上述した定義に該当するいかなる通信システムにも適用可能である。また、本明細書は、FDD(Frequency Division Duplex)方式を基準にして本発明の実施例について説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、H−FDD(Hybrid−FDD)方式又はTDD(Time Division Duplex)方式に容易に変形して適用されてもよい。
【0019】
図2は、3GPP無線接続網規格に基づく端末とE−UTRANとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)のコントロールプレーン及びユーザプレーンの構造を示す図である。コントロールプレーンとは、端末(UE)とネットワークとが呼を管理するために用いる制御メッセージが送信される通路のことを意味する。ユーザプレーンとは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される通路のことを意味する。
【0020】
第1層である物理層は、物理チャネル(Physical Channel)を用いて上位層に情報伝送サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理層は、上位の媒体接続制御(Medium Access Control)層とは伝送チャネル(Transport Channel)を介して接続されている。該伝送チャネルを介して媒体接続制御層と物理層との間にデータが移動する。送信側の物理層と受信側の物理層との間には物理チャネルを介してデータが移動する。該物理チャネルは、時間及び周波数を無線リソースとして活用する。具体的に、物理チャネルは、下りリンクにおいてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で変調され、上りリンクにおいてSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式で変調される。
【0021】
第2層の媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)層は、論理チャネル(Logical Channel)を介して、上位層である無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は、信頼できるデータ送信を支援する。RLC層の機能はMAC内部の機能ブロックとして具現されてもよい。第2層のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層は、帯域幅の狭い無線インターフェースでIPv4やIPv6のようなIPパケットを効率的に送信するために、余分の制御情報を減らすヘッダ圧縮(Header Compression)機能を果たす。
【0022】
第3層の最下部に位置する無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)層は、コントロールプレーンにのみ定義される。RRC層は、無線ベアラ(Radio Bearer)の設定(Configuration)、再設定(Re−configuration)及び解除(Release)に関連して、論理チャネル、伝送チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。無線ベアラ(RB)とは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために第2層によって提供されるサービスのことを意味する。そのために、端末のRRC層とネットワークのRRC層とはRRCメッセージを互いに交換する。端末のRRC層とネットワークのRRC層との間にRRC接続(RRC Connected)がある場合に、端末はRRC接続状態(Connected Mode)にあり、そうでない場合は、RRC休止状態(Idle Mode)にあることとなる。RRC層の上位にあるNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を果たす。
【0023】
基地局(eNB)を構成する一つのセルは、1.4、3、5、10、15、20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定され、複数の端末に対して下り又は上り送信サービスを提供する。異なったセルは互いに異なった帯域幅を提供するように設定することができる。
【0024】
ネットワークから端末にデータを送信する下り伝送チャネルとしては、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)、ページングメッセージを送信するPCH(Paging Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する下りSCH(Shared Channel)などがある。下りマルチキャスト又は放送サービスのトラフィック又は制御メッセージは、下りSCHを介して送信されてもよく、別の下りMCH(Multicast Channel)を介して送信されてもよい。一方、端末からネットワークにデータを送信する上り伝送チャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する上りSCH(Shared Channel)がある。伝送チャネルの上位に存在し、伝送チャネルにマップされる論理チャネル(Logical Channel)としては、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0025】
図3は、3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらのチャネルを用いた一般の信号送信方法を説明するための図である。
【0026】
端末は、電源が入ったり、新しくセルに進入したりした場合に、基地局と同期を取る等の初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S301)。そのために、端末は、基地局からプライマリ同期チャネル(Primary Synchronization Channel;P−SCH)及びセカンダリ同期チャネル(Secondary Synchronization Channel;S−SCH)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を取得することができる。その後、端末は、基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel)を受信し、セル内放送情報を取得することができる。一方、端末は、初期セル探索段階で、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal;DL RS)を受信し、下りリンクチャネル状態を確認することができる。
【0027】
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDCCH)、及び該PDCCHに載せられた情報に基づいて物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDSCH)を受信することによって、より具体的なシステム情報を取得することができる(S302)。
【0028】
一方、基地局に初めて接続したり信号送信のための無線リソースがない場合には、端末は、基地局にランダムアクセス手順(Random Access Procedure;RACH)を行うことができる(S303乃至S306)。そのために、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel;PRACH)を介して特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S303及びS305)、PDCCH及び対応するPDSCHを介して、プリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S304及びS306)。競合ベースのRACHについては、衝突解決手順(Contention Resolution Procedure)をさらに行ってもよい。
【0029】
上述の手順を行った端末は、以降、一般的な上りリンク/下りリンク信号送信手順として、PDCCH/PDSCH受信(S307)、及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)送信(S308)を行うことができる。特に、端末はPDCCHを介して下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割当情報のような制御情報を含み、その使用目的によってフォーマットが互いに異なる。
【0030】
一方、端末が上りリンクを介して基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報は、下りリンク/上りリンクACK/NACK信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムでは、端末は、これらのCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHを介して送信することができる。
【0031】
図4は、下りリンク無線フレームにおいて一つのサブフレームの制御領域に含まれる制御チャネルを例示する図である。
【0032】
図4を参照すると、サブフレームは14個のOFDMシンボルで構成されている。サブフレーム設定によって先頭における1乃至3個のOFDMシンボルは制御領域として用いられ、残り13〜11個のOFDMシンボルはデータ領域として用いられる。同図で、R1乃至R4は、アンテナ0乃至3に対する参照信号(Reference Signal(RS)、又はPilot Signal)を表す。RSは、制御領域及びデータ領域を問わず、サブフレーム内に一定のパターンで固定される。制御チャネルは、制御領域においてRSの割り当てられないリソースに割り当てられ、トラフィックチャネルも、データ領域においてRSの割り当てられないリソースに割り当てられる。制御領域に割り当てられる制御チャネルとしては、PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator CHannel)、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)などがある。
【0033】
PCFICHは、物理制御フォーマット指示子チャネルで、毎サブフレームごとにPDCCHに用いられるOFDMシンボルの個数を端末に知らせる。PCFICHは、先頭のOFDMシンボルに位置し、PHICH及びPDCCHに優先して設定される。PCFICHは、4個のREG(Resource Element Group)で構成され、それぞれのREGは、セルID(Cell IDentity)に基づいて制御領域内に分散される。1個のREGは4個のRE(Resource Element)で構成される。REは、1個の副搬送波×1個のOFDMシンボルで定義される最小物理リソースのことを指す。PCFICH値は帯域幅によって、1乃至3、又は2乃至4の値を示し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)で変調される。
【0034】
PHICHは、物理HARQ(Hybrid−Automatic Repeat and request)指示子チャネルで、上りリンク送信に対するHARQ ACK/NACKを運ぶのに用いられる。すなわち、PHICHは、UL HARQのためのDL ACK/NACK情報が送信されるチャネルのことを指す。PHICHは、1個のREGで構成され、セル特定(cell−specific)にスクランブル(scrambling)される。ACK/NACKは1ビットで示され、BPSK(Binary phase shift keying)で変調される。変調されたACK/NACKは、拡散因子(Spreading Factor;SF)=2又は4で拡散される。同一のリソースにマップされる複数のPHICHは、PHICHグループを構成する。PHICHグループに多重化されるPHICHの個数は、拡散コードの個数によって決定される。PHICH(グループ)は、周波数領域及び/又は時間領域においてダイバーシティ利得を得るために3回反復(repetition)される。
【0035】
PDCCHは、物理下りリンク制御チャネルで、サブフレームの先頭におけるn個のOFDMシンボルに割り当てられる。ここで、nは、1以上の整数であり、PCFICHによって指示される。PDCCHは、1個以上のCCE(Control Channel Element)で構成される。PDCCHは、伝送チャネルであるPCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)のリソース割当に関する情報、上りリンクスケジューリンググラント(Uplink Scheduling Grant)、HARQ情報などを、各端末又は端末グループに知らせる。PCH(Paging channel)及びDL−SCH(Downlink−shared channel)は、PDSCHを介して送信される。したがって、基地局と端末は一般に、特定の制御情報又は特定のサービスデータ以外はPDSCHを介してそれぞれ送信及び受信する。
【0036】
PDSCHのデータがいずれの端末(1つ又は複数の端末)に送信されるものであるか、それら端末がどのようにPDSCHデータを受信してデコーディング(decoding)をすべきかに関する情報などは、PDCCHに含まれて送信される。例えば、特定PDCCHが「A」というRNTI(Radio Network Temporary Identity)でCRC(cyclic redundancy check)マスクされており、「B」という無線リソース(例、周波数位置)及び「C」という伝送形式情報(例、伝送ブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を用いて送信されるデータに関する情報が特定サブフレームにおいて送信されるとしよう。この場合、セル内の端末は、自身が持っているRNTI情報を用いてPDCCHをモニタし、「A」のRNTIを持つ一つ以上の端末があると、それらの端末は、PDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報に基づき、「B」と「C」によって指定されるPDSCHを受信する。
【0037】
図5は、LTEシステムにおいて用いられる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
【0038】
図5を参照すると、上りリンクサブフレームは、制御情報を運ぶPUCCH(Physical Uplink Control CHannel)が割り当てられる領域と、ユーザデータを運ぶPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)が割り当てられる領域とに区別される。サブフレームの中間部分がPUSCHに割り当てられ、周波数領域においてデータ領域の両側部がPUCCHに割り当てられる。PUCCH上で送信される制御情報は、HARQに用いられるACK/NACK、下りリンクチャネル状態を示すCQI(Channel Quality Indicator)、MIMOのためのRI(Rank Indicator)、上りリンクリソース割当要請であるSR(Scheduling Request)などがある。ある端末のPUCCHは、サブフレーム内の各スロットにおいて互いに異なった周波数を占める一つのリソースブロックを使用する。すなわち、PUCCHに割り当てられる2個のリソースブロックはスロットを境界に周波数ホッピング(frequency hopping)する。特に、図5では、m=0のPUCCH、m=1のPUCCH、m=2のPUCCH、m=3のPUCCHがサブフレームに割り当てられる例を示す。
【0039】
図6には、LTE TDDシステムにおける無線フレームの構造を例示する。LTE TDDシステムにおいて、無線フレームは2個のハーフフレーム(half frame)で構成され、各ハーフフレームは、2個のスロットを含む4個の一般サブフレームと、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period、GP)及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む特別サブフレーム(special subframe)とで構成される。
【0040】
前記特別サブフレームにおいて、DwPTSは、端末での初期セル探索、同期化又はチャネル推定に用いられ、UpPTSは、基地局でのチャネル推定及び端末の上りリンク送信同期獲得に用いられる。すなわち、DwPTSは下りリンク送信に、UpPTSは上りリンク送信に用いられ、特に、UpPTSはPRACHプリアンブルやSRSの送信のために用いられる。また、保護区間は、上りリンクと下りリンクとの間に下りリンク信号の多重経路遅延によって上りリンクで生じる干渉を除去するための区間である。現在、LTE TDDシステムでは、前記特別サブフレームの構成に関して、下記の表1のように合計9の設定を定義している。
【0041】
【表1】
【0042】
一方、LTE TDDシステムにおける上りリンク/下りリンクサブフレーム設定(UL/DL configuration)は、下の表2の通りである。
【0043】
【表2】
【0044】
上記の表1において、Dは下りリンクサブフレーム、Uは上りリンクサブフレームを表し、Sは特別サブフレームを表す。また、上記の表1は、それぞれの上りリンク/下りリンクサブフレーム設定において下りリンク−上りリンクスイッチング周期(Downlink−to−Uplink Switch−point periodicity)も示している。
【0045】
LTE TDDシステムの具現及び運用において、基地局間の干渉と端末間の干渉を防止するための目的でネットワーク事業者単位で表2のような固定的かつ単一の下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレーム構成を適用して具現することが一般的な方法として考慮されている。このような単一の送信周波数帯域上で適用されるTDD形態のデュプレックス方式は、一般的な長い時間区間では有効的に双方向性(bi−directional)フルデュプレックス(full duplex)とも表現されるが、厳密な技術観点では単位時区間上で半二重(half−duplex)形態の送信を取る方式である。
【0046】
本発明では、周波数帯域使用効率性を増大し、ユーザ単位のサービス、応用による差別的な上りリンク・下りリングクデータ非対称性をより円滑にサポートするための方法として、ユーザ特化された下りリンク−上りリンク送信リソース設定(Fully Flexible UE−specific TDD:F2 UE−specific TDD)技法と究極的な単一周波数帯域内で同時送受信を行うフルデュプレックスラジオ(Full−duplex Radio)を効果的に具現して適用する方法を記述する。
【0047】
単一周波数送信帯域を使用したフルデュプレックスラジオは、任意の無線デバイス観点では単一周波数送信帯域を通じて送受信を同時に行う送信リソース設定方式として定義することができる。一例として、一般的な基地局(又は中継器、リレーノード、RRH(remote radio head)など)と端末との間の無線通信に対して単一の周波数送信帯域を通じて基地局の下りリンク送信と上りリンク受信、端末の下りリンク受信と上りリンク送信を同時に行う送信リソース設定方式として表現することができる。他の一例として、各端末間のデバイス間の直接通信(device−to−device direct communication)の状況で各端末間の送信と受信が同一の周波数送信帯域で同時に行われる送信リソース設定方式として表現することができる。
【0048】
以下の本発明において、一般的な基地局と端末との間の無線送受信の場合を例示し、フルデュプレックスラジオ関連提案技術を記述しているが、一般的な基地局以外の端末との間で無線送受信を行うネットワーク無線デバイスの場合も含むことができ、さらに、各端末間の直接通信の場合も適用することができる。
【0049】
図7は、フルデュプレックスラジオの基本概念を基地局と端末との間の無線通信の一例で示す図である。
【0050】
図7を参照すると、フルデュプレックスラジオは、一つの周波数送信帯域(図7で周波数帯域f1)を通じて双方向の無線通信をサポートするので、周波数使用効率を倍加するシステム利得を提供することができる。しかし、これを実現するためには、既存に比べて新規に発生する任意の無線デバイス上の各干渉を効果的に抑制又は除去する技術の適用が前提されなければならない。
【0051】
新規発生干渉の一つとして、任意の無線デバイス(基地局又は端末)の送信装置部の送信信号が同一のデバイス上の受信装置部に入力されて発生する干渉があり得るが、これを自己干渉(self−interference)と定義する。
【0052】
図8は、任意の無線デバイス上でフルデュプレックスラジオ方式の送受信を行うときに発生する自己干渉を概念的に例示する図である。
【0053】
図8を参照すると、フルデュプレックスラジオ送信方式が適用される任意の無線デバイス上の自己干渉は該当デバイスの無線信号受信性能に影響を及ぼすようになり、受信信号に比べて自己干渉信号の電力比が大きいほど深刻な受信性能の低下を誘発するようになる。
【0054】
フルデュプレックスラジオ送信方式を適用するときに発生する他の種類の干渉として、多重ユーザ干渉がある。多重ユーザ干渉は、相対的に近接な距離を有する複数のフルデュプレックスラジオ適用デバイス間において同一の周波数帯域で送信する各デバイスの信号が、該当帯域で信号を受信するデバイスに干渉として入ってくる現象と定義することができる。
【0055】
図9は、フルデュプレックスラジオが適用される任意の二つの無線デバイス間で発生する多重ユーザ干渉の概念を示している。
【0056】
図9を参照すると、任意の基準送信電力上で送信無線デバイスと受信無線デバイスとの間の距離が近いほど、無線デバイスの送信電力強さが大きいほど、該当無線デバイス受信部に入力される多重ユーザ干渉の強さが大きくなる影響を有している。
【0057】
上述したフルデュプレックスラジオの適用で発生する各干渉別特性をまとめると、下記の表3の通りである。
【0058】
【表3】
【0059】
送信リソーススケジューリング、電力制御、多重アンテナビームフォーミングなどのデジタルベース帯域技術と無線リソーススケジューリング方法を通じて、多重ユーザ干渉を効果的に緩和又は除去することを考慮することができる。
【0060】
その一方で、自己干渉の処理は、発生時の最大送信電力と最小受信センシティビティを考慮した干渉信号強さの最悪の状況を考慮すると、受信装置部のADC(Analog−to−Digital Convertor)以前段階で無線ネットワークカバレッジ(ネットワークノード送信電力)条件及び送信率整合状況によって最小60dBから最大100dB以上の干渉信号除去が行われるときのみに、ADCで意図する受信信号の歪曲なしでデジタル量子化(quantization)が行われるという要求条件がある。
【0061】
任意の無線デバイス受信装置部でこのようなADC以前段階での前記のような自己干渉除去を行うためには相当な具現複雑度とプロセッシング費用が要されるという点を勘案すると、フルデュプレックスラジオの概念的な利得目標を追求しながら、要される具現複雑度とプロセッシング費用を効果的に緩和させる送信方式を考慮することができる。
【0062】
本発明では、基地局と端末との間の無線通信においてシステムの周波数使用効率性を増大し、ユーザ単位の上りリンク/下りリンクデータの非対称性を最大にサポートしながらも、自己干渉を基地局受信装置部に限定させる方法としてF2ユーザ特定(User−specific)TDD(Fully Flexible User−specific TDD)の送信方式を提案する。
【0063】
図10は、F2ユーザ特定TDD送信方式の基本概念を基地局と端末との間の無線通信の一例で示した図である。
【0064】
図10を参照すると、F2ユーザ特定TDD無線通信方式は、各個別端末別に各自のサービス或いは応用プログラムに合わせて下りリンク時区間リソースと上りリンク時区間リソースを固有に設定する方式を意味する。このときの時区間リソースは、一つ以上の送信シンボルで構成されるタイムスロット、サブフレーム又はフレームを総称する表現である。これを通じて、個別端末単位のサービス、応用特性に最適化された無線通信リソース割り当てをサポートすると同時に、任意の基地局カバレッジ上での全体の周波数使用効率を増進する利得を得ることができる。
【0065】
本発明で提案するF2ユーザ特定TDD送信方式を基地局と端末との間の無線通信に適用する場合、任意の端末では、上りリンク信号を送信する動作と下りリンク信号を受信する動作とが時間領域で重複なしで区分されるので、端末デバイス内での自己干渉は誘発されないという特性を有する。その一方で、基地局は、上りリンク受信部で任意の端末の送信信号を受信する時点で下りリンク送信部で他の端末への下りリンク信号送信を行う場合、基地局デバイス内で自己干渉が発生し得る。
【0066】
フルデュプレックスラジオの自己干渉除去のための具現複雑度とプロセッシング費用が甚大であり得るという点を勘案すると、提案するF2ユーザ特定TDD送信方式は、上述した利得を得ると共に、反対給付的に伴われる複雑度と費用を基地局で収容するようにし、端末の具現複雑度及びプロセッシング費用の増加を最小化させるという効果を有している。
【0067】
基地局と端末との間の無線通信において、フルデュプレックスラジオと対比されるF2ユーザ特定TDD送信方式の各特徴は下記の表4の通りである。
【0068】
【表4】
【0069】
以下、本発明では、基地局と端末との間の無線通信に対してF2ユーザ特定TDD送信方式を効果的に適用するための技術を提案する。
【0070】
<第1実施例>
【0071】
本発明の第1実施例では、F2ユーザ特定TDD送信方式専用の無線通信フレームリソース構造に関して提案する。
【0072】
2ユーザ特定TDD送信方式を基地局と端末との間の無線通信に適用するにおいて、基本的な無線通信フレームリソース構造は下記のような特徴を有することができる。
【0073】
− サブフレーム:F2ユーザ特定TDD送信方式上の最小送受信イベント(スケジューリングの単位(TTI)、連続した送受信遂行の区間(duration))時間単位であって、Nsys個のOFDMシンボルで構成される。3GPP LTEシステムの基本リソース構成に対応させると、一般(normal)CPの場合は14個、又は拡張(extended)CPの場合は12個のOFDMシンボルでサブフレームが構成され、サブフレームを二等分し、2個のスロットに分けて構成することができる。
【0074】
− 無線フレーム:F2ユーザ特定TDD送信方式上の最も大きい範囲の送信単位であって、Ntot個のサブフレームで構成される。
【0075】
− 特別サブフレーム:任意の基地局−端末リンク上の下りリンクサブフレームから上りリンクサブフレームに切り替えるにおいて、伝播遅延と上りリンク受信同期のためのTA(timing advanced)メカニズムの適用による送受信区間の重複を防止するために、保護区間(guard time)を該当リンクのラウンドトリップ遅延(round trip delay)以上に確保することが必要となる。これをサポートするために特別サブフレームを定義し、下りリンク送信シンボル、保護区間シンボル、上りリンク送信シンボルで構成するようになる。
【0076】
− F2ユーザ特定TDD送信方式に対して、無線フレームは、任意のセル又はシステム内の全体のユーザに共通的に構成される各サブフレームと、ユーザ単位で特定に下りリンクサブフレーム又は上りリンクサブフレームで構成されたり、送信を指定できるフレキシブルなサブフレームとで構成することができる。
【0077】
図11は、本発明の第1実施例によって構成されたF2ユーザ特定TDD送信方式の無線通信フレームリソース構造を示す。図11を参照すると、ユーザ共通構成サブフレームを下りリンクサブフレーム、特別サブフレーム、上りリンクサブフレームの順に3個のサブフレームで構成したことが分かる。
【0078】
図12は、本発明の第1実施例によって構成されたF2ユーザ特定TDD送信方式の無線通信フレームリソース構造の一例を示す。
【0079】
図12を参照すると、ユーザ共通サブフレーム区間がD−S−Uの3個のサブフレームで構成され、無線フレーム構造上の先頭に位置する構造であるか、該当ユーザ共通サブフレーム区間は無線フレーム構造上で最後又は任意の位置に構成することができる。
【0080】
また、図12では、ユーザ共通サブフレーム区間が無線フレーム当たりに一つ指定される形態で構成されている。これは、ユーザ特定フレキシブルサブフレーム設定区間のサイズを最大に構成するための目的であり、ユーザ共通サブフレーム設定区間(或いは特別サブフレーム)の周期が無線サブフレームの長さになることを意味する。その一方で、システム上りリンク及び下りリンク同期化或いは短い上りリンクから下りリンクへの速い転換を通じたデータ/制御情報送信遅延を減少させるために、任意の無線フレーム上でユーザ共通サブフレーム設定区間の個数を、周期間隔を同一にしたり最大限均一にして複数指定する構造を適用することもできる。
【0081】
図13は、図12の無線フレーム構造をLTEシステムの無線フレーム構造に適用した例を示す。
【0082】
図13において、NUとNDの可能な場合の数に対する下りリンクリソースと上りリンクリソースの割合(特別サブフレームは排除)は次の通りである。
【0083】
− {NU,ND}={0:7}← DL:UL=8:1
【0084】
− {NU,ND}={1:6}← DL:UL=7:2
【0085】
− {NU,ND}={2:5}← DL:UL=6:3
【0086】
− {NU,ND}={3:4}← DL:UL=5:4
【0087】
− {NU,ND}={4:3}← DL:UL=4:5
【0088】
− {NU,ND}={5:2}← DL:UL=3:6
【0089】
− {NU,ND}={6:1}← DL:UL=2:7
【0090】
− {NU,ND}={7:0}← DL:UL=1:8
【0091】
図14は、本発明の第1実施例によって構成されたF2ユーザ特定TDD送信方式の他の無線通信フレームリソース構造を示す。特に、図14は、二つのユーザ共通サブフレーム区間及び二つのユーザ特定フレキシブルサブフレーム設定区間で構成されるF2ユーザ特定TDD無線通信フレーム構造を示す。
【0092】
図14の構造は、ユーザ共通サブフレーム区間の位置が任意の無線フレーム長さの半分に該当する間隔で周期的に配置される場合を示しているが、等間隔でない形態で位置する構造として設計することもできる。
【0093】
図15は、図14の無線フレーム構造をLTEシステムの無線フレーム構造に適用した例を示す。
【0094】
図15を参照すると、任意の10ms無線フレーム上の10個のサブフレームのうち合計4個のサブフレームを、ユーザ別に状況に合わせて上りリンクサブフレーム又は下りリンクサブフレームに設定するユーザ特定フレキシブルサブフレームとして運用することができる。該当フレキシブルサブフレームの設定可能な例を、図15のフレキシブルサブフレームの位置順序に従って羅列すると次の通りである。
【0095】
−{X,X,X,X}={D,D,D,D}← DL:ULリソース設定比6:2
【0096】
−{X,X,X,X}={U,D,D,D}又は{D,D,U,D}← DL:ULリソース設定比5:3
【0097】
−{X,X,X,X}={U,D,U,D}又は{U,U,D,D}又は{U,U,D,D}← DL:ULリソース設定比4:4
【0098】
−{X,X,X,X}={U,U,U,D}又は{U,D,U,U}← DL:ULリソース設定比3:5
【0099】
−{X,X,X,X}={U,U,U,U}← DL:ULリソース設定比2:6
【0100】
<第2実施例>
【0101】
本発明の第2実施例では、F2ユーザ特定TDD送信方式上の端末別の下りリンク及び上りリンク送信リソース設定方法を提案する。
【0102】
(1)動的上りリンク/下りリンク送信リソーススケジューリング
【0103】
まず、基地局が動的に任意の時間周期内にある単一又は複数の時区間リソースに対して下りリンク送信リソースに設定するのか、それとも上りリンク送信リソースに設定するのかを決定する。その後、基地局は、端末に動的下りリンク制御物理チャネル又はMAC CE(control element)を通じてビットマップ形態又は他のリソース構成方式のインデックスをシグナルして知らせる方法を考慮することができる。
【0104】
(2)半静的(semi−static)上りリンク/下りリンク送信リソース構成
【0105】
次に、個別端末に対して与えられた時間領域内の時区間リソースに対する上りリンク/下りリンク送信リソースを、ビットマップ形態情報や他のリソース構成方式のインデックス情報として基地局のRRC(Radio Resource Control)プロトコルによる半静的(すなわち、相対的に長い時間区間に一度送信される)シグナリングによって構成させてアップデートさせる方法も考慮することができる。
【0106】
(3)動的/半静的複合上りリンク/下りリンク送信リソーススケジューリング
【0107】
最後に、個別端末に対して与えられた時間領域内の時区間リソースに対する上りリンク/下りリンク送信可能リソースをビットマップ形態情報や他のリソース構成方式のインデックス情報としてRRCシグナリングによって指定し、これをアップデートさせる方法(すなわち、前記(2)のスケジューリング方法)に加えて、実質的な送信リソース設定において動的に基地局が任意の時間周期内にある単一又は複数の時区間リソースに対して下りリンク送信リソースに設定するのか、それとも上りリンク送信リソースに設定するのかを決定し、これを端末に動的下り制御物理チャネルを介してシグナルして知らせる方法も考慮することができる。
【0108】
<第3実施例>
【0109】
本発明の第3実施例では、F2ユーザ特定TDD無線フレーム構造でのユーザ共通サブフレーム設定区間上のシステム端末動作技法を説明する。
【0110】
上述した図12において、ユーザ共通サブフレーム設定区間は、基本的なネットワーク同期が取られた状況で基地局と端末の両方の半二重(half−duplex)無線送信が保証されることによって、デバイス内の自己干渉(self−interference)や機器間の干渉(inter−device interference)の発生が制限される送信区間としての意味性を有するようになる。これを基盤にして、ユーザ共通サブフレーム設定区間内でF2ユーザ特定TDD、すなわち、ユーザ特定フレキシブルサブフレーム区間に対する送受信最適化を目的とする特定送受信信号設計又はこれを含む全体的な信号チャネル構成方法を設計することができ、これと連係した端末動作を適用することができる。
【0111】
本発明では、相互干渉誘発可能機器に対する無線チャネル情報の測定、システム情報下りリンク送信及び上りリンクランダムアクセスプリアンブル送信の動作に関して説明する。
【0112】
A)相互干渉誘発可能機器に対する無線チャネル情報(チャネルベクトル、信号強さ、受信タイミングなど)測定
【0113】
任意の単位ネットワーク無線ノードカバレッジ内の機器間の相互干渉発生の場合は、主に端末間の相互干渉(User Equipment−to−User Equipment Interference;機器間の干渉タイプ−I)があり得る。また、複数のネットワーク無線ノードカバレッジ全体に対して特定可能な機器間の相互干渉の場合は、基地局間の相互干渉(Base Station−to−Base Station Interference;機器間の干渉タイプ−II)、端末−基地局干渉(機器間の干渉タイプ−III)、基地局−端末干渉(機器間の干渉タイプ−IV)が発生し得る。
【0114】
前記各干渉が発生する場合、効果的な干渉除去を受信機が行うためには、干渉信号特性であるチャネルベクトル、信号強さ、受信タイミングなどを干渉発生機器単位で区分して把握することが必要であり得る。このような任意の受信機上の干渉信号特性把握を可能にするためには、潜在的干渉誘発者(aggressor)からのシグネチャ(signature)信号、パイロット(pilot)信号、又は復調デコーディングを伴う各物理チャネルの送信に対する検出受信過程が必要であり得る。
【0115】
本過程をユーザ共通サブフレーム設定区間上で進行するために、潜在干渉誘発者の信号構成及び送信リソース設定の方法とこれと連関した受信機器の検出及び測定後の各動作を次のように記述する。
【0116】
まず、潜在的機器間の相互干渉誘発者の測定信号送信形態と送信リソース設定方法に関して説明する。機器間の相互干渉ケースの四つに対して、干渉誘発者が端末である場合と基地局である場合に分類してまとめると、次の表5の通りである。
【0117】
【表5】
【0118】
干渉誘発者が端末である場合、周辺機器の干渉信号特性を測定するための干渉誘発者の信号送信は、一旦ユーザ共通サブフレーム区間上の上りリンク送信時間リソースである上りリンクサブフレームや特別サブフレーム上の上りリンク送信リソースであるUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)時間リソースを通じて行うことができる。
【0119】
このとき、任意の干渉信号特性を測定する受信機が端末(干渉タイプ−I)であるか基地局(干渉タイプ−III)である場合のすべてにおいて、該当干渉誘発者である端末の送信信号は、データ受信レファレンスに対して非同期状態で受信される蓋然性が多い状況で、受信機の信号受信タイミング情報検出が非常に必要な蓋然性が高い関係で、測定対象干渉誘発者送信信号の形態は、パイロットや物理チャネルの形態よりは、時区間サンプル上の明確なゼロ相関(zero correlation)区間と十分な直交リソースを提供するシーケンスにマップされた形式のシグネチャ又はプリアンブルの信号形態を有することが好ましい。
【0120】
一例として、3GPP LTE又はLTE−Advancedシステムで適用する場合、上りリンク同期信号であるPRACH(Physical Random Access Channel)プリアンブルを前記目的のために使用することができる。この場合、ゼロ相関ゾーン(zero−correlation zone;ZCZ)確保形態のZC(Zhadoff−Chu)CAZAC(Constant Amplitude Zero Auto−Correlation)シーケンスがタイムサンプルに直接マップされる形式のプリアンブルが適用される。F2ユーザ特定TDD技法の適用においてPRACHプリアンブルと異なる長さを有する形態などで干渉信号特性測定信号が設計される場合にも、該当時区間サンプルに十分な非同期タイミング測定能力と循環遷移(cyclic shift)基盤の直交リソース容量を提供するために、前記PRACHシーケンスを適用することができる。
【0121】
以下では、各例における干渉測定のための送信信号の形態とリソース設定の細部適用例を記述する。
【0122】
(a)干渉誘発者である端末の機器間の干渉情報測定目的の信号送信のリソースをユーザ共通サブフレーム区間でのみ設定することができる。
【0123】
このときに設定される時区間リソースを特別サブフレームのUpPTSシンボル区間と定義することができる。その一方で、周波数リソースは、初期接続のためのPRACH送信リソースとの重複を防止するために、既存のPRACH送信周波数設定リソースと重複していない周波数区間で別途に定義し、このような定義は、システム制御情報、すなわち、RRCパラメータと指定し、これをユーザ共通シグナリング又はユーザ特定シグナリング手段であらかじめ端末に伝達することができる。
【0124】
(b)前記(a)の変形として、すべての干渉測定信号リソース設定方法は、上述した(a)と同一に適用し、時区間リソースをユーザ共通サブフレーム区間の上りリンクサブフレームに限定して指定することができる。すなわち、(b)の場合、(a)において、PRACHプリアンブルの長さ限定によって制約されるカバレッジ以上をサポートするための目的で適用することができる。
【0125】
(c)前記(a)及び(b)の拡張として、干渉測定信号送信のための周波数リソース設定は(a)と同一にし、時区間送信リソース設定を特別サブフレーム上のUpPTSにするのか、それともユーザ共通サブフレーム区間内の上りリンクサブフレームに指定するのかをシステム制御情報、すなわち、RRCパラメータと指定し、これをユーザ共通シグナリング又はユーザ特定シグナリング手段であらかじめ端末に伝達することも考慮することができる。
【0126】
又は、時区間送信リソースを設定するとき、特別サブフレーム上のUpPTSとユーザ共通サブフレーム区間内の上りリンクサブフレームをすべて設定し、これをRRCパラメータと指定し、ユーザ共通シグナリング又はユーザ特定シグナリング手段であらかじめ端末に伝達することができる。この場合、干渉測定信号受信端末や、場合によって基地局は、二つの時区間リソースで信号検出及び干渉測定を行うように動作することができる。
【0127】
(d)前記実施例#1〜実施例#3の拡張の形態として、必要な場合に初期接続のためのPRACH送信のサブフレームと重複しないサブフレーム区間で、機器間の干渉測定目的の2次的なPRACH時区間送信サブフレームリソース設定を別途に定義することができ、その構成情報をシステム制御情報、すなわち、RRCパラメータと指定し、ユーザ共通シグナリング又はユーザ特定シグナリング手段であらかじめ端末に伝達することができる。
【0128】
このとき、設定されるサブフレーム設定リソースの重複状況が発生し得る。この場合、信号送信を行う端末の立場では、重複したサブフレーム上に機器間の干渉信号送信を行う動作として定義したり、その反対に、機器間の干渉信号送信を行わない動作として定義することができる。干渉測定信号を受信する端末又は基地局の立場では、該当重複したサブフレーム上で機器間の干渉測定信号送信が行われると仮定し、機器間の干渉測定信号受信を行う動作を定義することができ、これと反対に、重複したサブフレーム上で機器間の干渉測定信号受信を行わない動作を定義することができる。
【0129】
その一方で、干渉誘発者が基地局である場合、周辺機器の干渉信号特性を測定するための干渉誘発者の信号送信は、一旦、ユーザ共通サブフレーム区間上の下りリンク送信時間リソースである下りリンクサブフレームや特別サブフレーム上の下りリンク送信リソースであるDwPTS(Downlink Pilot Time Slot)時間リソースを通じて行うことができる。
【0130】
このとき、任意の干渉信号特性を測定する受信機が基地局(タイプ−II)であるか端末(タイプ−IV)であるすべての場合において、該当干渉誘発者である基地局の送信信号は、受信機上の受信同期が下り同期信号を基盤にする隣接セル検索やネットワークからの関連情報シグナリングで独立的に把握される蓋然性が多い状況で、チャネル品質関連信号強さやチャネルベクトル情報測定を重点にして、干渉誘発者送信信号の形態はパイロットや物理チャネルの形態を有することが好ましい。
【0131】
一例として、3GPP LTE又はLTE−Advancedシステムで適用する場合、潜在干渉誘発者からの無線チャネル情報測定のために下りリンク参照信号(reference signal)、すなわち、パイロット信号を使用することができる。このときに活用される下りリンク参照信号は、基地局特定参照信号(cell−specific reference signal:CRS)を前記目的のための送信信号として活用することができる。
【0132】
例えば、3GPP LTEの基地局特定参照信号としては、基地局別にユーザ共通に設定される一つの参照信号リソースとして特定されるCRSと、ユーザ単位の構成情報シグナリングを媒介にして仮想セルの観点で複数のチャネル測定参照信号リソースを端末に指定できるCSI−RS(Channel Status Information−Reference Signal)とが存在する。この場合、本発明の基地局が干渉誘発者である場合、機器間の干渉測定参照信号としてCRSを使用することもでき、CSI−RSを使用することもできる。以下、各実施例で具体的な適用方式を記述する。
【0133】
(e)任意の基地局が機器間の干渉タイプ−II又はタイプ−IVを受信機で測定できるようにするための測定信号の形態をCRSと定義する場合、受信機(タイプ−IIの場合は基地局、タイプ−IVの場合は端末)の機器間の干渉測定における電力消耗や複雑度の減少のために、干渉信号測定を行うCRSリソース、すなわち、時間−周波数パターンの構成を受信測定基地局(タイプ−II機器間の干渉の場合)で設定したり、タイプ−IV干渉測定の場合はサービング基地局で設定し、この構成をRRCパラメータと指定し、端末にユーザ共通シグナリング又はユーザ特定シグナリング手段であらかじめ伝達することができる。ここで、時間−周波数パターンは、CRSの周波数シフトオフセット及び/又はスクランブリングのシード(seed)になる物理的セル識別子であり得る。さらに、隣接基地局間の時間−周波数パターン関連情報を相互交換して伝達するメッセージを定義し、これを基地局間のX2インターフェースを介して交換することもできる。
【0134】
(f)任意の基地局が機器間の干渉タイプ−II又はタイプ−IVを受信機で測定できるようにするための測定信号の形態をCSI−RS(Channel Status Information−Reference Signal)と定義する場合に関して説明する。CSI−RS構成自体がユーザ別に設定される無線送信機能によって異なる形に設定される面があるので、基地局が干渉誘発者である状況の機器間の干渉測定を目的にしてセル又はネットワークノード単位で固有に設定されるCSI−RSリソース、すなわち、時間−周波数参照信号パターンとセル固有のスクランブリングコードシード値を定義することができる。
【0135】
このようなリソース設定情報を共有するために隣接基地局間の時間−周波数パターン関連情報を相互交換して伝達するメッセージを定義し、これを基地局間のX2インターフェースを介して交換することができる。このような基地局間の情報共有伝達が行われることを前提として、タイプ−IVの干渉測定の場合は、サービングする基地局で上述した情報をRRCパラメータと指定し、端末にユーザ共通シグナリング又はユーザ特定シグナリング手段であらかじめ伝達することができる。
【0136】
以上では、機器間の干渉発生関連干渉誘発者が端末である場合、受信機で該当発生干渉を測定するための干渉誘発端末の干渉測定信号の形態と信号送信リソースを構成する方法に対して記述した。これに加えて、個別ユーザ単位で機器間の干渉測定信号送信リソースを設定する方法が要求される。これに対するリソース設定技法は、次の方法i)〜方法iii)の通りである。
【0137】
方法i)は、干渉誘発対象端末別に使用される信号の直交リソースをRRCパラメーターと指定し、ユーザ特定シグナリング手段であらかじめ伝達する方法である。
【0138】
干渉誘発端末が送信する機器間の干渉測定信号のリソースを、上述した方法によって基地局が指定する全体の干渉測定送信信号構成リソースセット(M個)のうち、ユーザ特定RRCパラメータとして個別ユーザ別にシグナリングで指定することができる。この場合、干渉誘発可能端末の数だけの直交リソースの数が要求されるが、干渉誘発対象ユーザの数が限定される状況で別途の動的制御チャネルを介した干渉測定信号リソース設定が必要でない方法として適用することができる。
【0139】
一例として、3GPP LTE/LTE−AでPRACHプリアンブル形態の信号が干渉測定信号として使用される場合、該当プリアンブル信号の直交リソースであるZC(Zhadoff−Chu)ZCZ(Zero Correlation Zone)シーケンスのCS(cyclic shift)の可能なM個のセットのうち一つを端末にユーザ特定RRCシグナリングで設定することができる。このとき、既存のPRACHプリアンブルセットを活用する場合、Mの値は64と設定することができる。
【0140】
方法ii)は、干渉誘発対象端末別に使用する信号の直交リソースの複数(N個)の候補リソースインデックスをRRCパラメータと指定してユーザ特定シグナリング手段であらかじめ伝達し、これに対してユーザ特定動的制御チャネルでNビットのビットマップ、又はlog2(N)の切り上げた整数又はlog2(N+1)の切り上げた整数のビットサイズで実際に適用する信号直交リソースを動的に設定する。このような方法ii)は、前記方法i)が、干渉誘発端末の数が多い場合、機器間の干渉測定信号の直交送信リソースが不足し得る点を補完するための方案である。
【0141】
すなわち、基地局が指定する全体M個の干渉測定送信信号構成リソースセットのうち、個別ユーザ別に複数(N(<M)個)の候補干渉測定信号送信リソースをユーザ特定RRCシグナリングで指定し、その後、特定端末の干渉測定信号送信を該当端末にユーザ特定の動的制御チャネルでNビットのビットマップやlog2(N)の切り上げた整数のビットサイズでペイロード上の制御情報フィールドを構成し、N個の候補干渉測定信号送信リソースのうち実際に使用する送信リソースを使用して送信することを指示し、受信端末は、該当制御フィールドを受信し、干渉測定信号の送信リソースを認識するようになる。
【0142】
又は、該当干渉測定信号送信のトリガリングの有無を該当制御フィールドを通じて指示する場合、Nビットのビットマップやlog2(N+1)の切り上げた整数のビットでペイロード上の制御情報フィールドを構成することが可能である。一例として、3GPP LTE/LTE−A上のユーザ特定動的制御チャネルは、UE特定検索領域(search space)を通じてデコードされるPDCCになり得る。このとき、3個のPRACHプリアンブル送信リソース候補を保有する場合、すなわち、N=3である場合、該当PDCCHのDCI(Downlink Control Information)上の特定位置にlog2(3)の切り上げ値(又はトリガー有無の指示を含む場合、log2(4)の切り上げた値)のビットサイズで制御フィールドを指定するようになる。
【0143】
このようなペイロードサイズのDCIフォーマットをデコードするために該当制御情報がフィールドとして追加される全体のペイロード長さをあらかじめ端末が認識しなければならない。このために、明示的に該当端末が干渉誘発可能端末であるのか、或いは暗黙的にユーザ特定フレキシブルサブフレーム区間の上り・下りリソース構成可能端末であるのかをネットワークがあらかじめ端末特定RRCシグナリングを通じて知らせることが好ましい。
【0144】
任意の特定端末の送受信のために送信され、該当端末がブラインドデコードする対象であるPDCCH DCIフォーマットのうちいずれかのDCIフォーマットに該当干渉測定送信リソースを指定する制御フィールドを適用する方法を記述すると、次の通りである。
【0145】
第一、上りリンクグラント目的のDCIフォーマットに該当制御フィールドを適用する方法を適用することができ、これは、該当上りリンクリソースでのプリアンブル送信を指示する趣旨を有する。この場合、上りリンクグラントを受信する端末は、受信時点からP(但し、1以上の値)個のあらかじめ約束されたサブフレーム以後で最初に送信可能なリソースを通じて干渉測定信号を送信するようになる。一例として、Pの値は、適切なデコーディング時間確保のために4に設定することができる。
【0146】
第二、下りリンクグラント目的のDCIフォーマットに該当制御フィールドを適用する方法を適用できるが、この場合、該当下りリンクグラントを受信する端末は、受信時点からQ(但し、1以上の値)個のあらかじめ約束されたサブフレーム以後で最初に送信可能なリソースを通じて干渉測定信号を送信するようになる。一例として、Qの値は、適切なデコーディング時間確保のために4に設定することができる。
【0147】
第三、下りリンクグラント目的と上りリンクグラント目的のDCIフォーマットのすべてに該当制御フィールドを適用する方法を適用できるが、この場合、該当PDCCHを受信する端末は、受信時点からR(但し、1以上の値)個のあらかじめ約束されたサブフレーム以後で最初に送信可能なリソースを通じて干渉測定信号を送信するようになる。一例として、Rの値は、適切なデコーディング時間確保のために4に設定することができる。
【0148】
最後に、方法iii)は、干渉誘発者の干渉測定信号送信リソース構成を前記発明のようにM個の送信リソースセットに指定する場合、端末別にユーザ特定動的制御チャネルでMビットのビットマップ、又はlog2(M)の切り上げた整数又はlog2(M+1)の切り上げた整数のビットサイズで実際に適用する信号直交リソースを動的に設定する。
【0149】
具体的に、全体M個の干渉測定信号送信リソースセットが構成される場合、ユーザ別に干渉測定信号送信或いは送信リソースを指定すると、該当端末特定の動的制御チャネルでMビットのビットマップやlog2(M)の切り上げた整数のビットでペイロード上の制御情報フィールドを構成することができる。その後、全体M個の候補干渉測定信号送信リソースのうち実際に使用する送信リソースを使用して送信することを指示し、受信端末は、該当制御フィールドを受信し、干渉測定信号の送信リソースを認識するようになる。
【0150】
又は、該当干渉測定信号送信のトリガリングの有無を該当制御フィールドを通じて指示する場合、Mビットのビットマップやlog2(M+1)の切り上げた整数のビットでペイロード上の制御情報フィールドを構成することが可能である。一例として、3GPP LTE/LTE−Aシステム上のユーザ特定動的制御チャネルは、ユーザ特定検索領域(search space)を通じてデコードされるPDCCHになり得る。64個の全体のPRACHプリアンブル送信リソース候補を保有する場合、すなわち、M=64である場合、該当PDCCHのDCI(Downlink Control Information)上の特定位置にlog2(64)の切り上げ値で6ビット又はトリガリング有無の指示を含む場合、log2(65)の切り上げ値で7ビットサイズの制御フィールドを指定するようになる。
【0151】
このようなペイロードサイズのDCIフォーマットをデコードするために、端末は、あらかじめ該当制御情報がフィールドとして追加される全体のペイロード長さを認識しなければならない。このために、該当端末が干渉誘発可能端末であるか否かに関する明示的情報或いはユーザ特定フレキシブルサブフレーム区間の上りリンク/下りリンクリソース構成可能端末であるか否かに関する暗黙的情報を、ネットワークがあらかじめ端末特定RRCシグナリングを通じて知らせることができる。
【0152】
さらに、PDCCH DCIフォーマットに該当干渉測定送信リソースを指定する制御フィールドを適用する方法を記述すると、次の通りである。
【0153】
第一、上りリンクグラント目的のDCIフォーマットに該当制御フィールドを適用することを考慮することができる。これは、該当上りリンクリソースでのプリアンブル送信を指示する趣旨を有する。この場合、上りリンクグラントを受信する端末は、受信時点からP(但し、1以上の値)個のあらかじめ約束されたサブフレーム以後で最初に送信可能なリソースを通じて干渉測定信号を送信するようになる。一例として、Pの値は、適切なデコーディング時間確保のために4に設定することができる。
【0154】
第二、下りリンクグラント目的のDCIフォーマットに該当制御フィールドを適用することを考慮することができる。この場合、該当下りリンクグラントを受信する端末は、受信時点からQ(但し、1以上の値)個のあらかじめ約束されたサブフレーム以後で最初に送信可能なリソースを通じて干渉測定信号を送信するようになる。一例として、Qの値は、適切なデコーディング時間確保のために4に設定することができる。
【0155】
第三、下りリンクグラント目的と上りリンクグラント目的のDCIフォーマットのすべてに該当制御フィールドを適用することを考慮することができる。この場合、該当PDCCHを受信する端末は、受信時点からR(但し、1以上の値)個のあらかじめ約束されたサブフレーム以後で最初に送信可能なリソースを通じて干渉測定信号を送信するようになる。一例として、Rの値は、適切なデコーディング時間確保のために4に設定することができる。
【0156】
B)システム情報下りリンク送信
【0157】
2ユーザ特定TDD送信方式が適用される場合、信頼性のあるシステム制御/管理情報、すなわち、3GPP LTEシステムでMIB(Master Information Block)及びSIB(System Information Block)の受信性能を提供するための目的で、システム制御/管理情報をユーザ共通サブフレーム区間の下りリンクサブフレームを通じて送信させることを提案する。
【0158】
一例として、3GPP LTE/LTE−Aシステムの場合、MIBを送信するPBCHをユーザ共通サブフレーム区間の下りリンクサブフレームを通じて送信させることができ、SIBを送信するPDSCHをユーザ共通サブフレーム区間の下りリンクサブフレームを通じて送信させることができる。後者のPDSCHの場合、受信端末は、該当下りリンクグラントを送信下りリンクサブフレームのPDCCH送信リソース上の共通検索領域(common search space)上でブラインドデコードするようになる。これを活用して、全体の無線フレーム上で受信端末PDCCHのブラインドデコーディングを行うにおいて、共通検索領域(common search space)はユーザ共通サブフレーム区間の下りリンクサブフレーム上で指定させることができる。
【0159】
具体的に、3GPP LTE/LTE−AシステムにF2ユーザ特定TDD方式の送信を適用する場合、10ms無線フレーム構造上で一つのユーザ共通サブフレーム区間を指定する場合、システム制御/管理情報が送信される下りリンクサブフレームは1番目のサブフレームになる。又は、10ms無線フレーム構造上で二つのユーザ共通サブフレーム区間を指定する場合、システム制御/管理情報が送信される下りリンクサブフレームは1番目のサブフレームと6番目のサブフレームになる。
【0160】
C)上りリンクランダムアクセスプリアンブル送信
【0161】
最後に、F2ユーザ特定TDD送信方式が適用される場合、信頼性のある上りリンクPRACHプリアンブルを送受信するための目的で、該当上りリンクPRACHプリアンブルの送信をユーザ共通サブフレーム区間上の特別サブフレームのUpPTS送信シンボル区間やユーザ共通サブフレーム区間内の上りリンクサブフレームで行うように指定することができる。
【0162】
このときのPRACHプリアンブル送信は、機器間の干渉測定のための端末信号送信目的と他のすべての目的のPRACHプリアンブル送信を意味する。一例として、3GPP LTE/LTE−AシステムにF2ユーザ特定TDD送信技法を適用する場合、10ms無線フレーム構造上で一つのユーザ共通サブフレーム区間を指定する場合、ランダムアクセスプリアンブル送信のための上りリンク送信時区間リソースは、2番目のサブフレームでの特別サブフレーム上のUpPTS区間と3番目のサブフレームになる。又は、10ms無線フレーム構造上で二つのユーザ共通サブフレーム区間を指定する場合、ランダムアクセスプリアンブル送信のための上りリンク送信時区間リソースは、2番目のサブフレームと7番目のサブフレームでの特別サブフレーム上のUpPTS区間、3番目のサブフレーム及び8番目のサブフレームになる。
【0163】
図16は、本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図である。
【0164】
図16を参照すると、通信装置1600は、プロセッサ1610、メモリ1620、RFモジュール1630、ディスプレイモジュール1640、及びユーザインターフェースモジュール1650を備えている。
【0165】
通信装置1600は、説明の便宜のために例示されたもので、一部のモジュールは省略されてもよい。また、通信装置1600は、必要なモジュールをさらに備えてもよい。また、通信装置1600において、一部のモジュールはより細分化したモジュールにしてもよい。プロセッサ1610は、図面を参照して例示した本発明の実施例に係る動作を実行するように構成される。具体的に、プロセッサ1610の詳細な動作は、図1乃至図32に記載された内容を参照されたい。
【0166】
メモリ1620は、プロセッサ1610に接続し、オペレーティングシステム、アプリケーション、プログラムコード、データなどを格納する。RFモジュール1630は、プロセッサ1610に接続し、基底帯域信号を無線信号に変換したり、無線信号を基底帯域信号に変換する機能を担う。そのために、RFモジュール1630は、アナログ変換、増幅、フィルタリング及び周波数アップ変換、又はこれらの逆過程を行う。ディスプレイモジュール1640は、プロセッサ1610に接続し、様々な情報をディスプレイする。ディスプレイモジュール1640は、次に制限されるものではないが、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、OLED(Organic Light Emitting Diode)のような周知の要素を用いることができる。ユーザインターフェースモジュール1650は、プロセッサ1610に接続し、キーパッド、タッチスクリーンなどのような周知のユーザインターフェースの組合せで構成することができる。
【0167】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替わってもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正によって新しい請求項として含めたりしてもよいことは明らかである。
【0168】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。ハードウェアによる具現では、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0169】
ファームウェアやソフトウェアによる具現では、本発明の一実施例は、以上で説明された機能又は動作を実行するモジュール、手順、関数などの形態として具現されてもよい。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサにより駆動可能である。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、公知の様々な手段によってプロセッサとデータを交換することができる。
【0170】
本発明は、本発明の特徴から逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化されてもよいことが当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈によって決定しなければならず、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0171】
上述した無線通信システムにおいてユーザ特定フレキシブルTDD技法を用いて信号を送受信する方法及びこのための装置は、3GPP LTEシステムに適用される例を中心に説明したが、3GPP LTEシステムの他にも様々な無線通信システムに適用することが可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16