(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6588968
(24)【登録日】2019年9月20日
(45)【発行日】2019年10月9日
(54)【発明の名称】ペダル車両用パワートレイン
(51)【国際特許分類】
B62M 6/55 20100101AFI20191001BHJP
B62M 9/04 20060101ALI20191001BHJP
【FI】
B62M6/55
B62M9/04 B
【請求項の数】16
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-511767(P2017-511767)
(86)(22)【出願日】2015年9月1日
(65)【公表番号】特表2017-525615(P2017-525615A)
(43)【公表日】2017年9月7日
(86)【国際出願番号】EP2015069929
(87)【国際公開番号】WO2016034574
(87)【国際公開日】20160310
【審査請求日】2018年6月7日
(31)【優先権主張番号】BE2014/0661
(32)【優先日】2014年9月2日
(33)【優先権主張国】BE
(73)【特許権者】
【識別番号】514272357
【氏名又は名称】イー2 ドライブズ エスエー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デルヴァル、アルトゥール
【審査官】
米澤 篤
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2013/160477(WO,A1)
【文献】
特開2008−285069(JP,A)
【文献】
特開平11−079060(JP,A)
【文献】
特開2013−217467(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第02735501(EP,A1)
【文献】
特開2005−041480(JP,A)
【文献】
米国特許第04842291(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62M 6/55
B62M 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のモータ(20)と、第2のモータ(4)と、遊星キャリア(14、114)、リング歯車(12、112)及び太陽歯車(13)を有する遊星歯車機構(3)とを備え、前記第1のモータ(20)は前記遊星歯車機構(3)に接続され、前記遊星歯車機構(3)への第1の入力を作るために前記リング歯車(12、112)が接続されたクランク軸(11)も備える、ペダル車両、特に自転車用パワートレインにおいて、
前記第2のモータ(4)が前記クランク軸(11)に機械的に連結されるとともに前記第1のモータ(20)が前記太陽歯車(13)に接続され、前記遊星キャリア(14、114)は前記パワートレインの出力チェーンリング(23)に接続され、前記第1のモータ(20)及び前記第2のモータ(4)にはそれぞれ、1つ又は複数の第1のセンサ又は1つ又は複数の第2のセンサが備え付けられ、前記第1のセンサ及び前記第2のセンサは、それらが割り当てられるモータのロータの角度位置を測定するように設計され、前記第1のセンサ及び前記第2のセンサは制御ユニット(6)に接続され、前記パワートレインは、前記第1のモータ(20)によって供給されるトルク及び前記第2のモータ(4)によって供給されるトルクを示す電流測定値信号を生成するように設計された測定要素を備え、前記制御ユニット(6)は、角度位置の設定値に従って前記第1のモータ(20)を調整するとともに電流又はトルクの設定値に従って前記第2のモータ(4)を調整するように設計されることを特徴とするパワートレイン。
【請求項2】
前記第2のモータ(4)は前記クランク軸(11)に噛み合うことを特徴とする、請求項1に記載のパワートレイン。
【請求項3】
前記第1のモータ(20)の調整器用に定義された前記角度位置の設定値は(少なくとも)、前記第2のモータ(4)の角度位置の測定値と、速度比の設定値の関数である係数との関数であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のパワートレイン。
【請求項4】
前記第2のモータ(4)の調整器を定義する前記電流の設定値は少なくとも、前記第1のモータ(20)で測定された電流と、補助レベルの設定値との関数であることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項に記載のパワートレイン。
【請求項5】
前記第2のモータ(4)の前記電流の設定値は、サイクリストがペダルにトルクを加えない場合に前記第2のモータ(4)がその力だけで前記ペダルを回転することができないように制限されることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一項に記載のパワートレイン。
【請求項6】
サイクリストが通っている道路の勾配の測定値を供給する傾斜計が備え付けられることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一項に記載のパワートレイン。
【請求項7】
前記第2のモータ(4)の補助ピークが前記第1のモータ(20)のトルクの低い点と同相になるように、前記第2のモータ(4)の前記電流の設定値に時間遅れが加えられることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか一項に記載のパワートレイン。
【請求項8】
前記第1のモータ(20)がもはやその角度位置の設定値を維持することができなくなったとき、前記第2のモータ(4)に適用される前記電流の設定値は負の電流値まで低下することを特徴とする、請求項1から7までのいずれか一項に記載のパワートレイン。
【請求項9】
前記遊星歯車機構(3)の前記リング歯車(12、112)に固定して取り付けられた要素と、前記遊星歯車機構(3)の前記遊星キャリア(14、114)との間に配置されたフリーホイール(18、118、24)を組み込んで、前記遊星キャリア(14、114)が前記リング歯車(12、112)よりも速く回転するのを防止することを特徴とする、請求項1から8までのいずれか一項に記載のパワートレイン。
【請求項10】
前記第1のモータ(20)のロータ(19)と、前記パワートレインのハウジング(1)との間に位置するフリーホイール(25)を組み込んで、前記遊星歯車機構(3)の前記太陽歯車(13)がその通常の回転方向とは反対の方向に回転するのを防止することを特徴とする、請求項1から8までのいずれか一項に記載のパワートレイン。
【請求項11】
前記クランク軸(11)と前記遊星歯車機構(3)の前記リング歯車(112)との間に歯車の減速がもたらされることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか一項に記載のパワートレイン。
【請求項12】
前記遊星歯車機構(3)の要素は歯車を介して機械的に連結されることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか一項に記載のパワートレイン。
【請求項13】
前記遊星歯車機構(3)の要素はローラを介して機械的に連結され、前記ローラの接線方向の力が摩擦によって伝達されることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか一項に記載のパワートレイン。
【請求項14】
前記第1のモータ(20)及び前記第2のモータ(4)は、ブラシレスタイプの電気モータであることを特徴とする、請求項1から13までのいずれか一項に記載のパワートレイン。
【請求項15】
前記制御ユニット(6)と前記第1のモータ(20)と前記遊星歯車機構(3)とは同じハウジング内に収容されることを特徴とする、請求項1から14までのいずれか一項に記載のパワートレイン。
【請求項16】
請求項1から15までのいずれか一項に記載のパワートレインが備え付けられた自転車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペダル車両、特に自転車用パワートレインに関し、このパワートレインは、第1のモータ及び第2のモータと、遊星キャリア、リング歯車及び太陽歯車を有する遊星歯車システムとを備え、両方の機能、すなわち、電力補助と、速度比を変化させるための電気システムとを提供し、速度比は、ペダルと、トランスミッション要素によってホイールに接続するハウジングからの出力との間で定義される。
【背景技術】
【0002】
そのようなパワートレインは、2つのモータが寄与するペダリングトルク(ペダリング力)に比例する電気的補助を提供できる。ペダルと出力チェーンリングとの間のある速度比を提供するように第1のモータが使用される。サイクリストによって選択された補助レベルが維持されることを保証するように第2のモータが使用される。
【0003】
そのようなパワートレインは、特許出願国際公開第2013/160477号により知られている。その出願に記載されるように、第1のモータ及び第2のモータにはそれぞれ、第1のセンサ及び第2のセンサが設けられており、第1のセンサ及び第2のセンサは、それぞれに関連付けられたモータの角速度を測定するように設計されている。第1のセンサ及び第2のセンサは制御ユニットに接続され、サイクリストによって推進されている自転車の速度を測定するように設計された第3のセンサもその制御ユニットに接続され、パワートレインは、第1のモータによって供給されたトルクを示す測定信号を生成するように設計された測定要素を備え、制御ユニットは、第1のセンサ及び第2のセンサによって測定された速度と、現在の設定値及びトルクを示す測定信号とに基づいて、第1の制御信号及び第2の制御信号を生成するように設計され、その第1の制御信号は、第1のモータに送られる回転速度調整信号であり、その第2の制御信号は、第2のモータに送られるトルク調整信号である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2013/160477号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
公知のパワートレインの1つの不利益は、速度測定システム及びその調整器に割り当てられた設定値の値による第1のモータの制限された動的応答能力である。その第1のモータによる応答の遅れは、ペダルからシステムの出力チェーンリングまで伝達され得るとともにユーザーにとって不思議に思える場合がある滑り感を生じさせるトルクの量を制限する。実際、公知のパワートレインに関する特許出願に記載されるように、第1のモータに供給される制御信号は、第2のモータの測定システムによって測定された速度に依存する速度の設定値である。電動モータのロータのような回転構成要素の速度の測定は概して、(任意の種類の)位置センサを用いて行われ、そこからの信号が後処理されて回転速度に関する値を得る。これを行う最も簡単な方法は、2つの位置間の時間を測定し、これら2つの位置間の角度をその時間で割ることである。この手法は、位置を一時的に移動させる効果を有し、測定にタイムラグを導入し、測定ノイズを加えるおそれがある。よって、この信号をフィルター処理してさらに連続的にすることは時には好ましく、これはさらなるタイムラグを導入する。そのような測定のタイムラグは、第1のモータの動力を害するので、第1のモータの速度調整器によって提供される利益を制限する。(第1のモータ及び第2のモータに関して)高解像度位置センサを使用することは、第1のモータの動力の制御を高めるために必須である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的で、本発明に係るパワートレインは、第2のモータがクランク軸に係合し、第1のモータが太陽歯車に接続され、遊星キャリアがパワートレインの出力チェーンリングに接続され、リング歯車がペダルに接続されることを特徴とする。
【0007】
第1のモータ及び第2のモータにはそれぞれ、それぞれに関連付けられたモータの角度位置を測定するように設計されている第1のセンサ及び第2のセンサが設けられているので、その第1のセンサ及び第2のセンサは、第3のセンサも接続される制御ユニットに接続され、その第3のセンサは、サイクリストによって推進される自転車の速度を測定するように設計され、そのパワートレインは、第1のモータ及び第2のモータそれぞれの巻き線を通過する電流測定信号(DCモータにおけるトルクの画像)を生成するようにそれぞれが設計された第1の測定要素及び第2の測定要素を備え、その制御ユニットは、センサによって測定される角度位置と、モータの巻き線を流れる電流と、他の係数とに基づいて2つのモータを調整するように設計される。第1のモータは、第2のモータの角度位置及び所望の速度比に特有の係数の関数である角度位置の設定値に従って、閉じたループ内で調整される。第2のモータは、その第1のモータの電流及び所望の補助レベル(ホイールにおける全動力に対する供給された電力の比)の関数である電流の設定値(トルクの画像)に従って、閉じたループ内で調整される。
【0008】
第2のモータは、クランク軸に係合されるので、サイクリストのペダリングの動きを補助する。ペダリングするサイクリストによって生成した動力と第2のモータの動力との合計が、リング歯車を介して遊星歯車機構の第1の入力に伝達される。第1のモータは、遊星歯車機構、すなわち太陽歯車の第2の入力に固定して取り付けられる。通常はチェーンを介してホイールを駆動する出力チェーンリングは、遊星キャリアを介して遊星歯車機構の出力に固定して取り付けられる。したがって、出力チェーンリングの速度は、2つの入力、すなわちリング歯車及び太陽歯車の速度の線形関数であり、遊星歯車機構のトルクの2倍の等価性によって、出力チェーンリングのトルクが2つの入力のトルクに直接連結される。このようにして、2つのモータは両方とも、サイクリストがペダルを踏むときに補助するように寄与する。遊星歯車機構の3つの部分からの3つのトルクをつなぐこの式の利点と、これら3つの部分に関する電気モータの配置の利点との一方は、2つのモータのそれぞれにおける電流の測定を導き出すことによって、サイクリストによってペダルに伝達されるトルクを確認することを可能にする。これは、ペダルに追加的なトルクセンサなしに、比例した補助を有するパワートレインを作ることを可能にする。
【0009】
2つのモータのそれぞれは、このパワートレインの一部として特有の機能を有する。第1のモータの機能は、速度比の設定値を常に維持することを保証することであり、設定値は、ユーザーによって設定されるか、又は、自転車の走行速度及びサイクリストによってペダルに伝達されるトルクの関数として制御ユニットによってリアルタイムに計算される。第2のモータの機能は、ユーザーによって選択された補助レベルに関する設定値を維持するのに必要な追加的なトルクを提供することである。
【0010】
推進システムも、ユーザーの努力中に自転車が補助を受けないことを意味する特別なゼロ補助の場合に従って動作できる。この動作モードは、例えば、システムバッテリが平坦な場合に、又は、車両がある走行速度を超える際のある合法システムにおいて有益である。サイクリストがいつも速度比の全範囲から利益を得られることを保証するために、その第1のモータは電気エネルギーを必要とする。所与の特別な場合では、その第2のモータは、必要な電流を第1のモータに供給するための発電機として機能することができる。全ての場合で、2つのモータの制御法則が同じに維持される。
【0011】
特許出願国際公開第2013/160477号により知られるパワートレインを参考にして、乗り心地及び/又は性能及び/又はエネルギー消費及び/又は設置された動力の値を高めるのを助けるために、新しい制御方法が実行されている。
【0012】
同じ原理に従って機能する他の可能な変更も、この記載に続いて記載される。
【0013】
本発明は、本発明に係るパワートレインの好ましい実施例を示す図面を用いて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明に係るパワートレインの好ましい実施例の模式的な断面図である。
【
図2】パワートレインに含まれる2つの電気モータについての調整概略図である。
【
図3】サイクリストに提供される補助を制御する方法のグラフ表現である。
【
図4】伝達スリップを防ぐ方法のグラフ表現である。
【
図5】急勾配上での動作モードを制御する方法に有用な、ロックするフリーホイールの統合の2つの可能な配置の模式的な断面図である。
【
図6】本発明に係るパワートレインの第1の変形例の模式的な断面図である。
【
図7】本発明に係るパワートレインの第2の変形例の模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図面において、同一又は同様の要素には同じ参照番号が割り当てられている。本発明は、自転車へのパワートレインの適用について説明する。しかし、本発明は自転車に限定されず、ペダルを有する任意の車両に適用できる。
【0016】
図1は、本発明に係るパワートレインの実施例を表す。そのシステムの構成要素の全てはハウジング内部に納められ、ハウジングも自転車のフレームに固定される。クランク軸はハウジングを通り抜け、その内部でベアリングに取り付けられる。任意のペダルと同様に、クランク軸11の両側に2つのクランク10が取り付けられる。クランク軸11は、遊星歯車機構3の一部であるリング歯車12に取り付けられる。
【0017】
遊星歯車機構3は3つの独立した部分、すなわち、太陽歯車13と遊星キャリア14とリング歯車12とで構成される。遊星キャリア14はいくつかの遊星歯車16を支持する。太陽歯車、遊星歯車、及びリング歯車は好ましくは歯車であるが、接触によって接線方向の力を伝達するローラギアの形態であってもよい。太陽歯車は好ましくは、第1のモータ20のロータ19に固定して取り付けられる。リング歯車12はクランク軸11に固定される。遊星キャリア14は軸15に固定され、この好ましい実施例では軸15は中空であり、それ自体が出力チェーンリング23に接続される。出力チェーンリング23は、例えばチェーン又はベルトを介して、自転車の後輪を駆動する。遊星キャリア列14も、リング歯車12の内部歯12’を太陽歯車13の歯に接続させるのに役立つ1組の遊星歯車16を備える。この好ましい実施例では、各遊星歯車16は、リング歯車12の内部歯12’と係合する小さい大歯車16’と、太陽歯車13の歯と係合する大きい大歯車16”とを備える二重歯車である。遊星歯車16の小さい大歯車16’及び大きい大歯車16”は、互いに対して動かないように取り付けられる。これら二重遊星歯車は、第1の電気モータと出力との間の減速比を増加させることと、第1のモータの平均回転速度を増加させることとを可能にし、したがって、第1のモータが伝達できるトルクを増加する。
【0018】
第1のモータ20はステータ5及びロータ19を備える。ステータはパワートレインのハウジングに取り付けられる。第1のモータは、遊星歯車機構3の一部である太陽歯車13に接続される。その第1のモータの機能は、それ自身の速度を増加することによって、出力チェーンリング23の速度を増すことである。実際には、遊星キャリア14の速度は、太陽歯車及びリング歯車の速度の加重合計である。第1のモータは、ペダルの速度に対するその速度を変化させることによって、パワートレインの伝達速度比(クランク軸11からシステムの出力チェーンリング23に向けて見た伝達比)を変化させる。
【0019】
所望の補助レベル(ホイールの全動力に対する供給された電力の比)が正しく適用されるように、第2のモータ4は、リング歯車12の外部歯12”を介してクランク軸11の回転を補助する。動力は好ましくは、二重大歯車2によって、第2のモータ4とリング歯車12との間を伝達され、二重大歯車2は、リング歯車12の外部歯12”に係合する小さい大歯車2’と、第2のモータ4のロータ軸に固定して取り付けられたスプロケット7に係合する大きな大歯車12”とで構成される。小さい大歯車2’及び大きい大歯車2”は、互いに固定して取り付けられる。大抵の場合、第2のモータ4は補助機能を有するが、本発明に係るいくつかの場合には、ペダルにブレーキをかけ、電気エネルギーを回収してバッテリ及び/又は第1のモータ20に戻すこともできる。これは例えば、サイクリストが補助しないモードを選択することを決めた場合、又は、バッテリが平坦でサイクリストが依然としてシステムのギアボックスの利点を取りたい場合である。実際には、正しい速度比を保証したい場合には、動力を第1のモータ20に供給することが必須である。
【0020】
好ましい実施例では、制御ユニット6は、同じハウジング1内、すなわち、この目的を意図した空間内に収容される。電子基板の形態の制御ユニット6は、2つの電気モータを供給し、様々なシステムのセンサに接続される。
【0021】
通常の動作では、サイクリスト及び第2のモータ4が遊星歯車機構のリング歯車12を駆動する。第1のモータ20は、遊星歯車機構の太陽歯車13を駆動する。この次は、リング歯車12及び太陽歯車13が遊星歯車16を駆動し、パワートレインの出力チェーンリング23に接続された遊星キャリア14を回転させる。出力チェーンリングの回転速度は、太陽歯車13の回転速度及びリング歯車12の回転速度に依存する。
【0022】
パワートレインの伝達比が最小の比に機械的に固定される動作モードが提供される。この最低の機械的な伝達比は、システムの2つの回転要素間にフリーホイールを設置することにより得られる。本発明の好ましい実施例では、遊星キャリア14がクランク軸11よりもゆっくり回転することができないという効果と共に、クランク軸11と遊星キャリア14との間にフリーホイール18が設置される。この動作モードは3つの場合に有用である。第1の場合は、電気及び/又は電子システムの故障時であり、サイクリストに最低速度比で補助なしに家に戻ることを可能にする。第2の場合は、サイクリストが補助しない動作モードを選択することを決定し最小速度比でペダリングしたい場合である。この場合では、両方のモータからの供給が中断されて、エネルギー消費を減少する。別の方法は、急勾配上での動作モードの方法であり、本明細書において後で説明する。
【0023】
図2は、本発明に係るパワートレインに含まれる2つの電気モータについての調整概略図を示す。
【0024】
通常の動作モード(
図5に記載される急勾配の動作モードを除く)では、第2のモータM2で測定された角度位置θmesM2と、所望の伝達比の関数である変数Aとに基づく角度位置の設定値θrefM1に従って、第1のモータM1は閉じたループ内で調整される。実際には、要素Aが変化すれば、パワートレインの速度比も変わる。第2のモータとクランク軸とは機械的な滑り止めトランスミッションによって接続されるので、第2のモータの角度位置θmesM2がクランク軸の角度位置に直接関連することを留意すべきである。第1のモータの角度位置の設定値θrefM1が第1のモータの角度位置の測定値θmesM1と比較され、第1のモータの角度位置誤差θerrM1と呼ばれる2つの差が調整器CθM1に入力される。これは、パワートレインの速度変化システムの動作の基本である。第1のモータ及び第2のモータの位置センサは任意の種類であってもよいが、好ましくはインクリメンタルセンサであることを留意すべきである。調整の概略に関して最も重要な点は実際には、第1のモータの角度位置と第2のモータの角度位置との相対的な分離である。調整器CθM1は任意の種類であってもよいが、比例ゲインによって増加された第1のモータの角度位置誤差θerrM1と同等な比例項を少なくとも含まなければならない。したがって、調整器CθM1からの出力は、第2のモータに対する第1のモータの位置遅れと共に増加するであろう。重要なのは絶対位置ではなく相対位置(インクリメンタルタイプ)であるので、位置基準が必要ないということを留意するのが重要である。調整器CθM1からの出力は、直接的な第1のモータの制御、又は好ましくは、電流の設定値IrefM1であり、
図2に示されるように電流調整器CIM1に入力することができることのいずれであってもよい。角度位置調整器CθM1からの出力と第1のモータの制御との間に電流調整器CIM1を置くことで、電流の制御の自由度をより大きくさせる。特に、第1のモータの基準電流IrefM1を電流調整器CIM1に導入する前に制限することが可能である。したがって、これは好ましい解決である。電流調整器CIM1はその入力において、電流設定値IrefM1と第1のモータの電流の測定値ImesM1との差に等しい電流誤差IerrM1を受け取る。第2の調整器からの出力は、第1のモータの制御に直接動作し、この制御は好ましくは、モータ用の供給電圧(供給電圧チョッピング)に適用されるデューティーサイクルDCM1である。
【0025】
第2のモータM2はトルク制御されなければならない。ブラシあり又はなしの直流モータでは、トルクは電流に直接比例する。したがって、第2のモータM2は、電流の設定値に従って、閉じたループ内で直接調整される。この電流の設定値は少なくとも、第1のモータで測定された電流と、パワートレインのユーザーによって選択された補助レベルとに依存する。電流調整器CIM2はその入力において、電流設定値IrefM2と第2のモータの電流の測定値ImesM2との差に等しい電流誤差IerrM2を受け取る。この調整器からの出力は、第2のモータの制御に直接動作し、この制御は好ましくは、モータ用の供給電圧(供給電圧チョッピング)に適用されるデューティーサイクルDCM2である。安全限界が好ましくは、第2のモータの電流の設定値に適用されて、サイクリストがペダルにトルクを供給することを停止すれば第2のモータがサイクリストのペダリング動作を強制できないことを保証する。制御ユニットが常にその第2のモータの電流の設定値を制限して、遊星歯車機構の太陽歯車上で第1のモータが及ぼすトルクを第2のモータがそれ自身で克服できないことを保証する。よって、第2のモータは、それ自身の力だけではペダルを回すことができないであろう。この制限は、ペダリングの際、安全性及び快適性の理由で有用である。
【0026】
図3は、補助を滑らかにするための本発明に係る第1の方法のグラフ表現である。この第1の方法は、第2のモータからの推力に時間オフセットを適用することによって、2つの電気モータによって供給される複合トルクを滑らかにすることから構成される。
図3の図表は、ペダルの角度の関数として、ユーザーによって提供されるトルクと、第1のモータからのトルクと、第2のモータからのトルクとを図解する。ユーザーは、ユーザーが加える力をクランクを介してクランク軸に伝達し、クランク軸に交番トルクを引き起こす。ユーザーによって提供されるトルクは、2つのクランクのうちの1つがほぼ水平のときに最大となる。第1のモータが調整されて、ペダルの速度に比例するある速度で動作する。ユーザーが2つのクランクのうちの1つに推力を加えると、ペダルは加速し、第1のモータの角度位置に後れを引き起こす。第1のモータは、そのトルクを増加することによりこの遅れを補正する。したがって、サイクリストによって供給されるトルクと、第1のモータによって供給されるトルクとは、互いに位相が同じである。ペダルによって提供されるトルクは、遊星歯車機構のリング歯車に伝達される。遊星歯車機構についてのトルクの式は、リング歯車のトルクが、太陽歯車に接続される第1のモータのトルクに直接比例することを示す。これは、リング歯車に加えられるトルクが大きくなると、第1のモータがその角度位置の設定値を維持するために供給する必要のあるトルクが大きくなることを意味する。制御器は、第2のモータを導入することによってペダルを踏みながらリング歯車のトルクを増加することを決定すると、第1のモータが供給しなければならないトルクをさらに増加するであろう。したがって、これは、機械的な伝達に不利であるとともに第1のモータからの出力に関するものである揺動トルクの振幅を増加するであろう。さらに、第1のモータが相当量のトルクを供給するように第1のモータの寸法決めをすることが必要である。
【0027】
この問題に対処するために提案された方法は、第1のモータからのトルクの低い点を満たすために第2のモータに供給される設定点トルクの位相をずらすことであり、これにより、ホイールに供給される全トルクを滑らかにする。調整器に供給される電流の設定値(トルクに比例する)が第1のモータの測定された電流に依存することが、以前に留意された。この提案された滑らかにする方法を実行するために、ペダルの角度位置の関数として第1のモータへの測定された電流信号を遅らせ又はフィルター処理することが役に立つ。これは、調整を安定化し、効率を改善し、伝達における制約を低減し、モータの必要なサイズをより小さくすることができる。
【0028】
図4は、このタイプのパワートレインに特有の特定の現象に適用可能な、伝達スリップを防止するための方法を図解する。人は、短い期間で、且つ、ペダリング速度が遅いときに、高いトルク値を提供することが可能である。ペダルに加えられたトルクが(遊星歯車機構のトルクの法則に従って)第1のモータとは反対の方向に直接伝達されると仮定すると、モータは非常に迅速に相当量のトルクを生成しなければならず、その位置の設定値を維持するために相当量の電流を消費しなければならないということになる。エネルギーの消費を制限し、モータの巻き線並びに歯車を保護するために、その第1のモータによって送られる最大トルクを制限することが望ましい。そのような制限の欠点は、第1のモータがその最大トルク(電流制限)において飽和したときに必要に応じてその制御された位置の設定値を維持することがもはやできなくなることであり、これは、特別なペダル推進の短期間の間にサイクリストが速度比の低下を感じる不自然なペダリング感覚を生成するであろう。サイクリストは、自転車の後輪に伝達可能なトルクがペダルのレベルで推力閾値を超えて制限されるという感覚を有するであろう。この間隔は理想的ではない。本発明によって提案された方法は、「回生」モードで第2のモータを使用して、サイクリストがペダルに過度の推力を加えるときにサイクリストの動きにブレーキをかけることで構成される。電気的補助の現実のレベルは、この過剰な推力の間に減少されるであろうが、その第1のモータは、その角度位置の設定値を維持することが可能であろうし、したがって、速度比の設定値を維持することも可能であろう。
図4は、ユーザーによって提供されるトルクが突然に急速に上昇し、高レベルに達する状況を図解する。適用される方法は、第2のモータに関して設定値の電流(及びそれと共にトルクも)を減少し、非常に短い時間の間に負の電流(負のトルク)を強制さえもして、過度のトルクを提供することなしに、最も効果的に第1のモータをその角度位置の設定値に戻らせる。第2のモータがペダルにブレーキをかけている間に、電子基板の供給バスに電流が戻り、電流は、バッテリを充電するか、又は、第1のモータの動力に必要な一部又は全てを供給する。この回生領域は、
図4でハッチングされている。
【0029】
図5は、急勾配上での動作モードの図表表現である。この動作モードは、意図的にシステムを可能な限り低い速度比で動作させることと、2つのシステムモータを通常の動作とは異なる方法で制御して、システムから最大限の支援を得る、及び/又は、急勾配上で最適な効率を実現するようにシステムを機能させることとで構成される。パワートレインの最低比は、フリーホイールの介在を介して回転部分をロックすることにより、第1のモータの速度が下端で制限される純粋に機械的な比である。このモードの問題は、遊星歯車機構の3つの部分全てのトルクを結合する式(二重の等式)が、チェーンにフリーホイールが導入されているのでもはや成立しないことである。したがって、ユーザーが供給するトルクを正確に測定することはもはや不可能であり、サイクリストに適切且つ安全な補助を提供するために他の方法を実行しなければならない。好ましい実施例は、クランク軸とシステム出力との間に位置するフリーホイールを含み、したがって、出力チェーンリングがクランク軸よりもゆっくりと回転することを防止する。ハウジングと第1のモータのロータとの間にフリーホイールを配置することも可能であり、これにより、このモードで機能をわずかに変える。最低速度比は依然として純粋に機械的であり、急勾配に関するこの動作モードで角度位置の設定値に従った第1のモータの調整はない。両方の場合では、ロックはフリーホイールの動作によって生じるが、そのフリーホイールは、2つの配置に応じて異なるように配置される。
【0030】
図1に示されるように、配置Aは好ましい配置である。フリーホイール24は、クランク軸と遊星キャリアとの間に配置され、したがって、出力チェーンリングがクランク軸よりもゆっくり回転することを防止する。フリーホイール24がロック位置内に移動すると、クランク軸と出力チェーンリングとの間が1:1の比となる。遊星歯車機構の速度式は、第1のモータに接続された太陽歯車も同じ速度で回転することも規定する。ある条件の下では、急勾配のモードが作動する。この動作モードでは、設定値の電流に従って2つの電気モータが制御される。第2のモータの設定値の電流は、その最大電流に近いであろう。第1のモータの設定値の電流は、サイクリストによって供給されるトルクがゼロトルクに近いある正の閾値未満に低下するまでフリーホイール24がロック位置内にとどまるようなものであろう。したがって、2つのモータは、パワートレインの出力チェーンリングに動力を供給する。このモード及びこの配置Aでは、サイクリストによって供給されるトルクを導き出すことは不可能であるが、一方で、ユーザーによって供給されるトルクがゼロトルクに近いある低い正の閾値よりも大きいか否かを知ることが可能である。この配置はさらに、ユーザー及び第2のモータが寄与する強いトルクが、遊星歯車機構の歯車を強制することなしに、フリーホイール24を直接通過するという利点を有する。ペダル及び第2のモータからのトルクを伝達する構成要素は、
図5において意図的に強調されている。急勾配の動作モードが動作中に道路の勾配がより緩やかになった場合、システムはこのことを検知して、システムが全歯車範囲にさせる通常の動作モードにすぐに戻すであろう。サイクリストがペダリングを停止することを決めた場合、サイクリストが供給するトルクは、電流によって直接制御される第1のモータがクランク軸よりも速く回転するように加速する未満の閾値未満に低下するであろう。この点で、制御が急勾配の動作モードから通常の動作モードに切り替わり、2つのモータが停止するまで2つのモータの制御を低下させることによって、ユーザーによって供給されるトルクの低下に自然に対応する。
【0031】
配置Bは、少し異なるように機能し、他の利点及び不利益と関連する。フリーホイール25は最低速度比で伝達をロックし、この場合に、フリーホイール25は、ハウジングと第1のモータのロータとの間に位置し、このモータがその通常の動作の方向とは反対の方向に回転することを防止する。これは、この急勾配の動作モード及びこの配置において、フリーホイール25によって第1のモータが停止され、動力を供給されずロックされないことを意味し、モータの全効率を良くすることはできるが全補助は少なくなる。この場合、ペダルと出力チェーンリングとの伝達比が1:1よりも低くなり(したがって、出力チェーンリングはペダルよりもゆっくり回転する)、これにより速度変化の範囲が増加するが、この時間が、ユーザーによって供給されるトルクについての情報を防止する。この解決策の1つの不利益は、第2のモータ及びサイクリストによって供給されるトルクが遊星歯車機構の歯車を介して伝達されることである。したがって、遊星歯車機構の歯車は、急勾配の状況に直面したような高い負荷を持続できるような大きさにしなければならない。第2のモータ及びユーザーによって供給されるトルクの経路は、
図5において太線で意図的に表されている。ある条件下で、急勾配のモードが動作する。この配置では、第2のモータのみがサイクリストのペダリングを補助する。第2のモータは、その最大電流に近い電流の設定値に従って制御される。急勾配の動作モードの動作中に道路の勾配が緩やかになった場合、システムがこれを検知して通常の動作モードにすぐに戻すか、又は、システムが全歯車範囲を利用可能にする。この急勾配の動作モード中に停止する条件を満たすために、第2のフリーホイール26がクランク軸と遊星歯車機構のリング歯車との間に配置される。ペダルが走行方向に回転する際にフリーホイール26はロック位置内にあり、クランク軸はリング歯車を直接駆動する。第2のモータが依然として遊星歯車機構のリング歯車を回転させている場合でさえも、サイクリストはいつでも安心してペダリングを停止することができる。サイクリストがペダリングの停止を決めた場合、その情報が追加的なセンサを介して制御ユニットに送られ、その測定値を使用してペダルの回転速度を評価し、制御ユニットは第2のモータへの動力の供給を停止する。
【0032】
上述の2つの配置に関して、パワートレインには好ましくは、道路の勾配信号を送る傾斜計が備え付けられる。自転車の速度のような他の物理的測定値と組み合わされたこの勾配信号は、急勾配の動作モードの動作時にサイクリストによって供給されるトルクを評価するモデルを作るために使用できる。この勾配情報は、道路の勾配がある閾値未満に落ちたときに急勾配の動作モードから通常の動作モードに切り替えることを可能にするであろう。
【0033】
図6は、本発明に係るパワートレインの興味深い第1の代替的な実施例を図解し、この実施例では、クランク軸は、パワートレインと遊星歯車機構のリング歯車との間の減速をもたらす。クランク軸11は、小さな大歯車30に係合する大きな大歯車31に固定して取り付けられる。小さな大歯車30は、遊星歯車機構3のリング歯車112に固定して取り付けられる。遊星キャリア114は、出力シャフト115に固定して取り付けられる。フリーホイール118は、(遊星キャリアに接続された)出力シャフト115とリング歯車112との間に置かれる。フリーホイール118は、出力シャフト115がリング歯車112よりもゆっくり回転することを防ぐように位置する。単純な遊星歯車116が
図6に示されるが、
図1に示されるように二重遊星歯車を使用することも可能である。これらの単純な遊星歯車は、リング歯車112の内部歯112’及び太陽歯車13に係合する。リング歯車112の外部歯112”は二重大歯車2に係合する。遊星歯車機構の全ての構成要素がより高速で回転し、したがってより小さな負荷の下にあるので、この実施例は興味深い。これは、遊星歯車機構の内部減速を低減することと、二重歯を有する遊星歯車の代わりに単純な遊星歯車を使用することも可能にする。遊星キャリアが
図1の好ましい実施例よりも速く回転するので、出力チェーンリングのサイズも低減できる。
【0034】
図7は、本発明に係るパワートレインの第2の代替的な実施例を図解し、この実施例では、クランク軸11は、遊星歯車機構の遊星キャリア214に接続され、遊星歯車機構3のリング歯車212は、中空のスピンドル215を介してパワートレインの出力チェーンリング23に接続される。リング歯車212のみが内部歯212’を有する。第2のモータによって供給されるトルクは、二重大歯車2を介して遊星キャリア214の外部歯214”に伝達される。出力チェーンリング23がクランク軸11よりもゆっくり回転することを防止するようにして、フリーホイール218がクランク軸と中空の出力スピンドル215との間に配置される。この実施例に係る動作は、正しく動作してトルクを送るためにクランク軸とは反対方向に太陽歯車が回転しなければならないことを除いて、
図1の実施例と非常に類似する。
【0035】
図7に関して、発明者はしたがって、第1のモータ20と、第2のモータ4と、遊星キャリア214、リング歯車212及び太陽歯車13から構成される遊星歯車機構3とを備え、第1のモータ20は遊星歯車機構3に接続され、遊星歯車機構3への第1の入力を作るために遊星キャリア214が接続されたクランク軸11も備える、ペダル車両、特に自転車用パワートレインを提案し、第2のモータ4がクランク軸11に機械的に(好ましくは歯車で)連結されるとともに第1のモータ20が太陽歯車13に接続され、リング歯車212はパワートレインの出力チェーンリング23に接続され、第1のモータ20及び第2のモータ4にはそれぞれ、1つ又は複数の第1のセンサ又は1つ又は複数の第2のセンサが備え付けられ、第1のセンサ及び第2のセンサは、それらが割り当てられるモータのロータの角度位置を測定するように設計され、第1のセンサ及び第2のセンサは制御ユニット6に接続され、前記パワートレインは、第1のモータ20によって供給されるトルク及び第2のモータ4によって供給されるトルクを示す電流測定値信号を生成するように設計された測定要素を備え、前記制御ユニット6は、角度位置の設定値に従って第1のモータ20を調整するとともに電流又はトルクの設定値に従って第2のモータ4を調整するように設計されることを特徴とする。