(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
<基本構成>
図1に、本発明の各実施形態による照明制御装置1及びそれを用いた屋外灯3の基本構成を示す。屋外灯3は、例えば、街路灯、道路灯、屋外運動施設の照明灯等である。屋外灯3は、電源4から入力電力配線L1及びL2(以下、「電力配線L1及びL2」ともいう)を介して給電される照明制御装置1並びに照明制御装置1から出力電力配線L3及びL4(以下、「電力配線L3及びL4」ともいう)を介して給電される照明器具2を有する。正常使用時(雷サージ発生時以外)において、入力電力配線L1と出力電力配線L3とが実質的に同電位であり、入力電力配線L2と出力電力配線L4とが実質的に同電位であるものとする。照明制御装置1はアース配線E1を介して接地され、照明器具2はアース配線E2を介して接地される。アース配線E1及びE2の終端の接地点の電位は実質的に同じであればよい。
【0016】
照明制御装置1は、親機5と無線通信するとともに、照明器具2と信号線Lsを介して有線通信する。照明制御装置1は、親機5から外部制御信号S0を受信し、外部制御信号S0に応じた照明制御信号S1を生成し、照明制御信号S1に基づいて信号線Lsを介して照明器具2の点灯状態を制御する。あるいは、屋外灯3の周囲(例えば上空)の照度を検出する照度センサ6が屋外灯3に設けられ、照明制御装置1が、照度センサ6によって検出される照度値に基づいて照明制御信号S1を生成する構成としてもよい。照明制御装置1は、電力配線L1〜L4の通電状態を監視することによって照明器具2の点灯状態(点灯/不点の別、消費電力等)を示すモニタ信号S2を生成し、モニタ信号S2を親機5に送信する。なお、1つの照明制御装置1に対して複数の照明器具2が並列接続されてもよい。
【0017】
以降の各実施形態において、照明制御装置1をそれぞれ照明制御装置1A〜1Dともいう。また、以降の各実施形態において、実質的に同様の構成には同様の符号を付し、重複する詳細説明を省略する。
【0018】
<第1の実施形態>
図2に、第1の実施形態による照明制御装置1A及び照明器具2の詳細を示す。
照明制御装置1Aは、接地端10、雷サージ回路20、スイッチ回路30、制御回路40及びリレー回路50を備える。電力配線L1及びL2が照明制御装置1Aの入力端子T1及びT2にそれぞれ接続され、電力配線L3及びL4が照明制御装置1Aの出力端子T3及びT4にそれぞれ接続されるとともに照明器具2の入力端子T5及びT6にそれぞれ接続される。接地端10はアース配線E1を介して接地される。雷サージ回路20が電力配線L1及びL2とスイッチ回路30との間に接続され、スイッチ回路30が接地端10に接続される。制御回路40は、電力配線L1及びL2と電力配線L3及びL4の間に接続され、電力配線L3及びL4上にリレー回路50が接続される。以降の説明において、電力配線L1及びL2は、入力端子T1及びT2の前段(すなわち、電源4側)の配線、並びに入力端子T1及びT2から制御回路40までの配線を含むものとする。また、電力配線L3及びL4は、制御回路40から出力端子T3及びT4との間の配線、出力端子T3及びT4と入力端子T5及びT6の間の配線、並びに入力端子T5及びT6から後述の点灯回路140までの間の配線を含むものとする。
【0019】
接地端10は、アース配線E1に電気的に接続されたノードであればよく、例えば、アース配線E1を照明制御装置1Aに接続するための端子であってもよい。
【0020】
雷サージ回路20は避雷用回路であり、バリスタ21及び22並びにアレスタ23(放電型サージアブソーバ)のY型回路を備える。具体的には、バリスタ21の一端が電力配線L1に接続され、バリスタ22の一端が電力配線L2に接続され、バリスタ21及び22の他端にアレスタ23の一端が接続され、アレスタ23の他端がスイッチ回路30に接続される。これにより、スイッチ回路30が閉成された場合に電力配線L1及びL2と接地端10との間に上記Y型回路が形成される。必要に応じてバリスタ24が電力配線L1−L2間に接続されてもよい。また更に、雷サージ回路20の前段において電力配線L1及びL2上に不図示の電流ヒューズが接続される。なお、バリスタ21及び22又はバリスタ24の代わりに、サージ吸収素子として、コンデンサ、抵抗又はこれらの組合せが採用されてもよい。また、アレスタ23の代わりに、サージ吸収素子として、バリスタ、コンデンサ、抵抗、アバランシェダイオード又はこれらの組合せが採用されてもよい。雷サージ回路20の詳細については後述する。
【0021】
スイッチ回路30は、本実施形態ではトグルスイッチ、マグネットスイッチ等の機械的スイッチからなり、照明制御装置1Aを扱う作業者によって出荷前、設置時等に手動で開閉される。スイッチ回路30としてトグルスイッチが採用される場合、そのレバーが照明制御装置1Aの筐体外部に配置されるため、スイッチ回路30のレバー位置すなわち開閉状態の視認が容易となる。一方、スイッチ回路30としてマグネットスイッチが採用される場合、スイッチ全体が照明制御装置1Aの筐体内部に収容されるため、照明制御装置1Aの防水性、防塵性等が向上する。
【0022】
制御回路40は、通信部401、監視計測部402、照明制御部403、信号出力部404及び記憶部405を含み、これらは図示又は不図示のバスによって相互に信号及びデータのやりとりが可能な態様で接続されている。制御回路40は、照明器具2を監視計測部402等によって監視するとともに、照明器具2を照明制御部403等によって制御する。なお、記憶部405は、データ及びプログラムを記憶するROM、RAM等のメモリである。また、制御回路40の制御電源は、電力配線L1及びL2に接続された不図示の定電圧回路又は不図示のバッテリ等から適宜給電されるものとする。
【0023】
通信部401は受信部及び送信部を有し、親機5と無線で通信する。この無線通信は、例えば、特定小電力無線等の汎用的な通信方式によって行われる。通信部401は、監視計測部402から出力されるモニタデータに基づくモニタ信号S2を親機5に送信する。また、通信部401は、親機5から外部制御信号S0を受信し、受信した外部制御信号S0に基づく制御データを照明制御部403に入力するようにしてもよい。
【0024】
監視計測部402は、電力配線L1−L3(又はL2−L4)に流れる電流及び電力配線L3−L4間の電圧を測定し、例えば、測定された電流と電圧の乗算値から照明器具2における消費電力を計測する。監視計測部402は、計測した消費電力の情報を含むモニタデータを通信部401に出力する。なお、モニタデータは、照明器具2の点灯又は不点の情報、照明器具2における消費電力値の情報、又はこれらを組み合わせた情報であればよい。また、1つの親機5が複数の照明制御装置と通信する設定上、モニタデータには照明制御装置1A又は屋外灯3の識別情報が含まれる。上述したように、このモニタデータに基づくモニタ信号S2が通信部401から親機5に送信され、屋外灯3の管理者は親機5の適宜の出力手段によって照明器具2の点灯状態を把握することができる。
【0025】
照明制御部403はCPUを構成し、照度センサ6から入力される照度データ又は通信部401から入力される制御データに基づいて、照明器具2の点灯制御を行うための照明制御信号S1を生成する。照明制御信号S1は、リレー回路50の開閉を行うための駆動信号S1r及び/又は信号線Lsを介して照明器具2(点灯回路140)の出力制御を行うための調光信号S1dを含む。
【0026】
照明制御信号S1が照度データに基づいて生成される場合、例えば、照度データ(照度値)が第1の閾値未満である場合には、ハイ出力の駆動信号S1rが生成されてリレー回路50がオンされ、調光率100%に対応する調光信号S1dが生成される。照度データが第1の閾値以上でかつ第2の閾値未満である場合には、ハイ出力の駆動信号S1r及び所定調光率を示す調光信号S1dが生成される。より具体的には、調光信号S1dは、調光率に対してデューティ比が増加又は減少するPWM信号であってもよいし、調光率に対して電圧値が増加又は減少するDC信号であってもよい。照度データが第2の閾値以上である場合には、ロー出力の駆動信号S1rが生成されてリレー回路50がオフされ、照明器具2が消灯される。なお、上記では、点灯状態として、全光点灯及び消灯以外に1段階の調光点灯が設けられる構成を示したが、調光点灯はなくてもよいし、2段階以上の調光点灯が設けられてもよい。
【0027】
照明制御信号S1が制御データに基づいて生成される場合、例えば、外部制御信号S0が点灯指令を示す場合にはハイ出力の駆動信号S1rが生成されてリレー回路50がオンされ、調光率100%に対応する調光信号S1dが生成される。制御データが調光指令を示す場合には、ハイ出力の駆動信号S1r及び調光指令に応じた調光率を示す調光信号S1dが生成される。制御データが消灯指令を示す場合にはロー出力の駆動信号S1rが生成されてリレー回路50がオフされる。
【0028】
なお、リレー回路50がない場合又は常時オンされている場合で、かつ照度データ又は制御データが消灯を示す場合には、駆動信号S1rは出力されず、調光信号S1dが照明器具2(点灯回路140)の出力動作を停止させるための信号であればよい。逆に、照明制御信号S1が点灯指令及び消灯指令のみの場合(すなわち、調光を行わない場合)には、信号出力部404、信号線Ls及び信号入力部145を省略して、駆動信号S1rによるリレー回路50の制御のみが行われるようにしてもよい。
【0029】
信号出力部404は、照明制御部403が生成した調光信号S1dを有線の信号線Lsを介して照明器具2の信号入力部145に送信する。なお、信号出力部404に入力機能を持たせるとともに信号入力部145に出力機能を持たせて信号線Ls上で双方向通信が行われるようにしてもよい。例えば、複数の照明器具2が並列接続される場合に、調光信号S1dを受信した照明器具2からその照明器具2の識別情報及び肯定応答を制御回路40に返すようにしてもよい。これにより、制御回路40から親機5に送信されるモニタ信号S2に、いずれの照明器具2が点灯又は不点であるのか等の情報を付加することができ、監視内容を高度化することができる。また、信号線Lsは無線通信線であってもよく、この場合、調光信号S1dは電波、赤外線、可視光等によって無線通信されるものであればよい。
【0030】
リレー回路50は、電力配線L3及びL4に挿入接続された2極単投型のリレースイッチであり、照明制御部403からの駆動信号S1rによって開閉される。なお、リレー回路50は、照明制御装置1Aの外部にあってもよいし、上述したように省略されてもよい。
【0031】
照明器具2は、接地端110、雷サージ回路120、点灯回路140、信号入力部145及び光源150を備える。接地端110は、例えば照明器具2の金属筐体の一部等からなる接地点であればよく、アース配線E2を介して接地される。
【0032】
雷サージ回路120は避雷用回路であり、例えば、バリスタ121及び122並びにアレスタ123(放電型サージアブソーバ)のY型回路を備える。具体的には、バリスタ121の一端が電力配線L3に接続され、バリスタ122の一端が電力配線L4に接続され、バリスタ121及び122の他端にアレスタ123の一端が接続され、アレスタ123の他端が接地端110に接続される。これにより、電力配線L3及びL4と接地端110との間に上記Y型回路が形成される。必要に応じてバリスタ124が電力配線L3−L4間に接続されてもよい。また更に、雷サージ回路120の前段において電力配線L3及びL4上に不図示の電流ヒューズが接続される。雷サージ回路20と同様に、バリスタ121及び122又はバリスタ124の代わりに、サージ吸収素子として、コンデンサ、抵抗又はこれらの組合せが採用されてもよい。また、アレスタ123の代わりに、サージ吸収素子として、バリスタ、コンデンサ、抵抗、アバランシェダイオード又はこれらの組合せが採用されてもよい。
【0033】
点灯回路140は、電力配線L3及びL4から給電される電圧を所定の波形及び値の電流に変換し、変換された電流を光源150に供給する。例えば、光源150がLEDである場合には、点灯回路140は、入力交流電圧を整流する整流回路及びその整流出力を所定の直流電流に変換するDC/DCコンバータを含む。また、光源150が放電灯である場合には、点灯回路140は、入力交流電圧を整流する整流回路及びその整流出力を所定の交流電流に変換するDC/ACコンバータを含むものであってもよいし、銅鉄コイルからなる磁気式安定器であってもよい。
【0034】
信号入力部145は、照明制御装置1Aの信号出力部404から信号線Lsを介して調光信号S1dを受信する。点灯回路140は、信号入力部145によって受信された調光信号S1dに応じて光源150を点灯、消灯又は調光する。
【0035】
照明器具2の雷サージ回路120の設定について説明する。雷サージ回路120は、前述したように、バリスタ121及び122並びにアレスタ123のY型回路を含む。ここで、照明器具2は、その単体において耐電圧試験及び絶縁抵抗試験(JIS C 8105−1参照)を合格する必要があるとともに、照明制御装置1Aに接続された状態において電力配線L3及びL4に発生した雷サージ電流を適切に接地端110及びアース配線E2に誘導する必要がある。
【0036】
この耐電圧試験及び絶縁抵抗試験並びに雷サージ対策においては、特に、アレスタ123の選定が重要となる。アレスタは、電極間電圧がその放電開始電圧を超えると作動、すなわち放電(絶縁破壊)するサージ吸収素子である。アレスタ123の放電開始電圧が所定値よりも低いと、耐電圧試験又は絶縁抵抗試験(特に耐電圧試験)においてアレスタ123が作動してしまい、規定の耐電圧又は絶縁抵抗を得ることができないことになる。一方、放電開始電圧が高すぎると、アレスタ123は雷サージに対して適切に作動せず、雷サージ回路としての機能が充分に発揮されない。そして、一般にアレスタの放電開始電圧は、公称値に対して通常は±20%程度のばらつきがある。したがって、放電開始電圧のばらつきを考慮した上で、規定の耐電圧又は絶縁抵抗を得られる範囲で最小の放電開始電圧を有するアレスタが選定されることが望ましい。
【0037】
具体的には、耐電圧試験は、照明器具2の単体において、入力端子T5−T6間が短絡された状態で、入力端子T5−T6と接地端110との間に交流1500Vを1分間印加することによって行われ、絶縁破壊が生じない場合に同試験の合格となる。したがって、耐電圧試験を合格するためには、アレスタ123の放電開始電圧のばらつき下限値がAC1500Vのピーク値(すなわち、1500V×√2≒2121V)を超える必要がある。また更に、耐電圧試験工程を短縮するために、短絡された入力端子T5−T6と接地端110との間に交流1800Vを1秒間印加することによって行われる場合もある。したがって、この耐電圧試験を合格するためには、アレスタ123の放電開始電圧のばらつき下限値がAC1800Vのピーク値(すなわち、1800V×√2≒2545V)を超える必要がある。そして、雷サージ対策の機能を担保するために、上記範囲で最小の放電開始電圧を有するアレスタが選定されることが望ましい。上記観点から、例えば、アレスタ123として、放電開始電圧が3600V±20%(2880V〜4320V)のものが選定される。
【0038】
なお、絶縁抵抗試験においては、照明器具2の単体において、入力端子T5−T6間が短絡された状態で、入力端子T5−T6と接地端110との間に直流500Vを印加した場合に、その間の抵抗値が10MΩ以上、好ましくは100MΩ以上であれば合格となる。ここで、放電開始電圧が3600V±20%の上記アレスタがアレスタ123として採用される場合、電力配線L3及びL4と接地端110との間に直流500Vが印加されても絶縁破壊は起こらず(すなわち、その間の抵抗値は実質的に無限大となり)、照明器具2は絶縁抵抗試験を合格することができる。
【0039】
次に、照明制御装置1Aの雷サージ回路20の設定について説明する。雷サージ回路20は、前述したように、バリスタ21及び22並びにアレスタ23のY型回路を含む。ここで、照明器具2の場合と同様に、照明制御装置1Aは、その単体において耐電圧試験及び絶縁抵抗試験(JIS C0704参照)を合格する必要があるとともに、照明器具2に接続された状態において電力配線L1又はL2に発生した雷サージ電流を適切に接地端10及びアース配線E1に誘導する必要がある。照明制御装置1Aの耐電圧試験も、入力端子T1−T2間が短絡された状態で、入力端子T1−T2と接地端10との間に交流1500Vを1分間印加することによって、又は入力端子T1−T2と接地端10との間に交流1800Vを1秒間印加することによって行われ、絶縁破壊が生じない場合に同試験の合格となる。照明制御装置1Aの絶縁抵抗試験も、その単体において、入力端子T1−T2間が短絡された状態で、入力端子T1−T2と接地端10との間に直流500Vを印加した場合にその間の抵抗値が10MΩ以上、好ましくは100MΩ以上であれば合格となる。
【0040】
ここで、仮にスイッチ回路30がないとした場合(すなわち、アレスタ23が接地端10に短絡されていたとした場合)であって、かつ照明器具2の雷サージ回路120と同様に放電開始電圧が3600V±20%のアレスタがアレスタ23に採用された場合を想定する。この場合、アレスタのばらつきのために、アレスタ23の放電開始電圧がアレスタ123の放電開始電圧よりも高くなる可能性がある。この場合、電力配線L1又はL2に発生した雷サージ電流はアレスタ123の作動によって接地端110に誘導される。すなわち、この場合の雷サージ電流は、電力配線L1/L2→制御回路40(監視計測部402)→リレー回路50→電力配線L3/L4→バリスタ121/122→アレスタ123→接地端110→アース配線E2のように誘導される。このように、雷サージに伴う大電流が監視計測部402を貫通することにより、監視計測部402及びそれを含む制御回路40が故障してしまう。一方、これを防止するために、アレスタ23として、例えば放電開始電圧が3000V±20%のアレスタが採用された場合、放電開始電圧のばらつき下限値が2400Vとなり、耐電圧試験の印加電圧である交流1800Vのピーク電圧(2545V)以下となり、耐電圧試験が不合格となり得る。
【0041】
そこで、本実施形態では、アレスタ23として放電開始電圧が3000V±20%のものが採用された上で、アレスタ23と接地端10との間がスイッチ回路30によって開閉可能に構成される。照明制御装置1Aの出荷前、すなわち耐電圧試験及び絶縁抵抗試験においてはスイッチ回路30が開放される。これにより、電力配線L1及びL2と接地端10との間の絶縁破壊に要する電圧は理論的には無限大となり、少なくとも耐電圧試験電圧である交流1500V又は交流1800Vのピーク値を超える。なお、スイッチ回路30は、その両端に、上記の耐電圧試験電圧(交流1500V又は交流1800V)が印加された場合でも絶縁破壊されない部品であるものとする。この場合、電力配線L1及びL2と接地端10との間に直流500Vが印加されてもスイッチ回路30の絶縁破壊は起こらず(すなわち、その間の抵抗値は実質的に無限大となり)、照明制御装置1Aは絶縁抵抗試験も合格することができる。
【0042】
一方、照明制御装置1Aの使用中、すなわち雷サージが発生し得る状況においては、スイッチ回路30が閉成される。これにより、照明制御装置1Aと照明器具2が接続された状態において、電力配線L1又はL2に雷サージが発生した場合に、アレスタ23(放電開始電圧:3000V)がアレスタ123(放電開始電圧:3600V)よりも先に作動することになる。したがって、電力配線L1又はL2に発生した雷サージは、電力配線L1/L2→バリスタ21/22→アレスタ23→閉成されたスイッチ回路30→接地端10→アース配線E1に誘導されることになり、雷サージに起因する大電流が制御回路40(監視計測部402)を貫通することが防止される。
【0043】
なお、上記の例においては、アレスタ23の放電開始電圧のばらつきの高い側の範囲がアレスタ123の放電開始電圧ばらつきの低い方の範囲よりも高くなる可能性があるものの、高い確率において、アレスタ23の放電開始電圧はアレスタ123の放電開始電圧よりも高くなる。また、アレスタ23の放電開始電圧のばらつきの上限値がアレスタ123の放電開始電圧ばらつきの下限値以上となるように、アレスタ23として放電開始電圧が2400V±20%(1920V〜2880V)のものが採用されてもよい。
【0044】
上述したように、照明制御装置1Aの出荷前の耐電圧試験及び絶縁抵抗試験においては、作業者の操作又はデフォルトの設定によってスイッチ回路30は開放されて雷サージ回路20が接地端10から切り離される。その後、照明制御装置1Aの出荷時(出荷前)、設置時等に、作業者の操作によってスイッチ回路30が閉成されて雷サージ回路20が接地端10に接続される。したがって、照明制御装置1Aは、耐電圧試験及び絶縁抵抗試験を合格することができるとともに、照明器具2に接続された使用時において電力配線L1又はL2に発生し得る雷サージ電流を適切に接地端10及びアース配線E1に誘導することができる。
【0045】
以上のように、照明制御装置1Aは、接地端10と、照明器具2の雷サージ回路120よりも作動電圧が低い避雷用の雷サージ回路20と、雷サージ回路20と接地端10との間の接続を開放又は閉成し、耐電圧試験電圧によっては絶縁破壊されないスイッチ回路30と、雷サージ回路20の後段の制御回路40を備える。このように、スイッチ回路30が閉成された場合に雷サージ回路20の作動電圧が照明器具2の雷サージ回路120の作動電圧よりも低くなる一方、スイッチ回路30が開放された場合に接地端10に対する雷サージ回路20の絶縁状態が維持される。これにより、電源4と照明器具2(特に既存の照明器具2)との間の電力配線L1〜L4上に挿入接続される照明制御装置1Aにおいて、使用時にはスイッチ回路30を閉成して雷サージ回路20を照明器具2の雷サージ回路120よりも先に作動させることができ、かつ出荷前にはスイッチ回路30を開放して耐電圧試験及び絶縁抵抗試験を合格させることができる。そして、上記のように適切な雷サージ対策がなされ、かつ耐電圧試験及び絶縁抵抗試験を合格できる照明制御装置1Aを用いることによって信頼性の高い屋外灯3が実現される。特に、本実施形態では、スイッチ回路30が機械的スイッチからなるので、簡素な制御構成の照明制御装置が実現される。
【0046】
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態では、機械的スイッチからなるスイッチ回路が直接操作される構成を示したが、本実施形態では、スイッチ回路がリモコンによって遠隔操作される構成を示す。
【0047】
図3に、本実施形態の照明制御装置1B及び照明器具2の詳細を示す。照明制御装置1Bと照明制御装置1Aとは、スイッチ回路及びそれを動作させるための構成が異なり、他の構成は同様である。照明制御装置1Bは、接地端10、雷サージ回路20、スイッチ回路35、制御回路41及びリレー回路50を備える。雷サージ回路20及び120の設定(アレスタ23及び123の放電開始電圧)は第1の実施形態と同様であればよい。概略として、スイッチ回路35の開閉はリモコン7から操作される。
【0048】
スイッチ回路35は、リレースイッチ等の電気的スイッチからなり、制御回路41によってその開閉が制御される。スイッチ回路35は、第1の実施形態と同様に、接地端10と雷サージ回路20(アレスタ23)の間に接続される。なお、スイッチ回路35は、スイッチ回路30と同様に、その両端に、上記の耐電圧試験及び絶縁抵抗試験における試験電圧(交流1500V若しくは交流1800V又は直流500V)が印加された場合でも絶縁破壊されない部品であるものとする。
【0049】
制御回路41は、通信部401、監視計測部402、照明制御部403、信号出力部404、記憶部405、リモコン受信部411及びスイッチ制御部412を含み、これらは図示又は不図示のバスによって相互に信号及びデータのやりとりが可能な態様で接続される。制御回路41は、電力配線L1及びL2と電力配線L3及びL4との間に接続され、照明器具2を監視及び制御する。また、制御回路41の制御電源は、電力配線L1及びL2に接続された不図示の定電圧回路又は不図示のバッテリ等から適宜給電されるものとする。
【0050】
記憶部405は、データ及びプログラムを記憶するROM、RAM等のメモリである。記憶部405は不揮発性メモリを含み、スイッチ回路35の開閉状態(以下、「スイッチ開閉状態」という)を記憶する。なお、記憶部405に記憶されるスイッチ開閉状態の初期設定は開状態であるものとする。
【0051】
リモコン受信部411は、スイッチ回路35を開閉制御するための遠隔操作信号S3をリモコン7から受信する。リモコン7とリモコン受信部411とは、遠隔操作信号S3を電波、赤外線、可視光等によって無線通信する。リモコン受信部411は、受信した遠隔操作信号S3を所定の電気信号に変換し、その電気信号をスイッチ制御部412に入力する。
【0052】
スイッチ制御部412は、リモコン受信部411からの電気信号を処理する処理部、及び処理部の出力に応じてスイッチ回路35を駆動する駆動部(すなわち、リレースイッチのコイルを通電する回路、以下同じ)を有する。上記処理部は、照明制御部403とともにCPUの一部であってもよいし、CPUとは独立したアナログ回路であってもよい。スイッチ制御部412は、リモコン受信部411によって受信された遠隔操作信号S3に応じてスイッチ回路35を開放又は閉成させる。スイッチ制御部412は、遠隔操作信号S3が入力される毎に(それまでのスイッチ開閉状態にかかわらず)スイッチ開閉状態を変更するようにしてもよいし、遠隔操作信号S3が入力されても、それが記憶部405に記憶されたスイッチ開閉状態を変更するための信号でない限りスイッチ開閉状態を維持するようにしてもよい。
【0053】
第1の実施形態と同様に、照明制御装置1Bの出荷前の耐電圧試験及び絶縁抵抗試験においては、スイッチ回路35が開放されて雷サージ回路20が接地端10から切り離される。その後、照明制御装置1Aの設置時等に、作業者によるリモコン7の操作によってスイッチ回路35が閉成されて雷サージ回路20が接地端10に接続される。したがって、照明制御装置1Bは耐電圧試験及び絶縁抵抗試験を合格することができるとともに、照明器具2に接続された使用時において電力配線L1又はL2に発生し得る雷サージ電流を適切に接地端10及びアース配線E1に誘導することができる。
【0054】
以上のように、照明制御装置1Bにおいても、照明制御装置1Aと同様に雷サージ回路20を照明器具2(特に既存の照明器具2)の雷サージ回路120よりも先に作動させることができ、かつ耐電圧試験及び絶縁抵抗試験を合格させることができる。そして、上記のように適切な雷サージ対策がなされ、かつ耐電圧試験及び絶縁抵抗試験を合格できる照明制御装置1Bを用いることによって信頼性の高い屋外灯3が実現される。特に、照明制御装置1Bの制御回路41では、リモコン受信部411が遠隔操作信号S3を受信し、受スイッチ制御部412が受信遠隔操作信号S3に応じてスイッチ回路35を開放又は閉成させる。このように、スイッチ回路35の開閉をリモコン操作可能としたことにより、照明制御装置の設置作業性が向上する。
【0055】
<第3の実施形態>
上記第2の実施形態では、リモコン7からの遠隔操作信号S3によってスイッチ回路35が開閉される構成を示したが、本実施形態では親機5からの外部制御信号S0によってスイッチ回路35が開閉される構成を示す。
【0056】
図4に、本実施形態の照明制御装置1C及び照明器具2の詳細を示す。照明制御装置1Cと照明制御装置1Bとは、制御回路の構成が異なり、他の構成は同様である。照明制御装置1Cは、接地端10、雷サージ回路20、スイッチ回路35、制御回路42及びリレー回路50を備える。雷サージ回路20及び120の設定(アレスタ23及び123の放電開始電圧)は第1の実施形態と同様であればよい。概略として、スイッチ回路35の開閉は親機5から操作される。
【0057】
制御回路42は、通信部401、監視計測部402、照明制御部403、信号出力部404、記憶部405及びスイッチ制御部412を含み、これらは図示又は不図示のバスによって相互に信号及びデータのやりとりが可能な態様で接続される。制御回路42は、電力配線L1及びL2と電力配線L3及びL4との間に接続され、照明器具2を監視及び制御する。また、制御回路42の制御電源は、電力配線L1及びL2に接続された不図示の定電圧回路又は不図示のバッテリ等から適宜給電されるものとする。
【0058】
本実施形態の通信部401は、外部制御信号S0として、照明制御用の信号及びスイッチ回路35の開閉制御用の信号を受信することができる。言い換えると、開閉制御用の信号は、照明制御用の信号と同じ形式において通信される。スイッチ制御部412は、通信部401によって受信された外部制御信号S0が開閉制御用の信号である場合にそれに対応する制御データに応じてスイッチ回路35を開放又は閉成させる。より詳細には、スイッチ制御部412は、制御データが雷サージ回路20の切離しを示す場合にはスイッチ回路35を開放し、制御データが雷サージ回路20の接地を示す場合にはスイッチ回路35を閉成する。スイッチ制御部412は、制御データの処理部、及び処理部の出力に応じてスイッチ回路35を駆動する駆動部を有し、処理部は照明制御部403とともにCPUの一部であればよい。
【0059】
第1及び第2の実施形態と同様に、照明制御装置1Cの出荷前の耐電圧試験及び絶縁抵抗試験においては、スイッチ回路35が開放されて雷サージ回路20が接地端10から切り離される。その後、照明制御装置1Cの設置時等に、親機5の操作によってスイッチ回路35が閉成されて雷サージ回路20が接地端10に接続される。したがって、照明制御装置1Cは、耐電圧試験及び絶縁抵抗試験を合格することができるとともに、照明器具2に接続された使用時において電力配線L1又はL2に発生し得る雷サージ電流を適切に接地端10及びアース配線E1に誘導することができる。
【0060】
以上のように、照明制御装置1Cにおいても、照明制御装置1A及び1Bと同様に雷サージ回路20を照明器具2(特に既存の照明器具2)の雷サージ回路120よりも先に作動させることができ、かつ耐電圧試験及び絶縁抵抗試験を合格させることができる。そして、上記のように適切な雷サージ対策がなされ、かつ耐電圧試験及び絶縁抵抗試験を合格できる照明制御装置1Cを用いることによって信頼性の高い屋外灯3が実現される。特に、照明制御装置1Cの制御回路42では、スイッチ制御部412が、通信部401で受信された外部制御信号S0がスイッチ回路35の開閉を示す信号である場合に外部制御信号S0に応じてスイッチ回路35を開放又は閉成させる。このように、スイッチ回路35の開閉を照明制御用の信号と同じ形式の外部制御信号S0で制御可能としたことにより、簡素な通信構成の照明制御装置が実現される。
【0061】
<第4の実施形態>
上記第2及び3の実施形態では、スイッチ回路35がリモコン7又は親機5からの信号によって制御される構成を示したが、本実施形態では、スイッチ回路35が入力電源電圧のオンオフのタイミングによって開閉されるソフトウェアスイッチが採用される場合の構成を示す。
【0062】
図5に、本実施形態の照明制御装置1D及び照明器具2の詳細を示す。照明制御装置1Dと照明制御装置1B又は1Cとは、スイッチ回路35を動作させるための構成が異なり、他の構成は同様である。照明制御装置1Dは、接地端10、雷サージ回路20、スイッチ回路35、制御回路43及びリレー回路50を備える。雷サージ回路20及び120の設定(アレスタ23及び123の放電開始電圧)は第1の実施形態と同様であればよい。
【0063】
なお、本実施形態における電源4は、出荷前に工場内において照明制御装置1Dが接続され得るもの(例えば、安定化電源装置等)であってもよいし、屋外灯3の設置に際して照明制御装置1Dが接続されるもの(例えば、商用電源等)であってもよい。後者の場合(商用電源等の場合)には、入力電源電圧のオン/オフは、電力配線L1及びL2上に接続されたブレーカ8の操作によって行われる。前者の場合(安定化電源装置等の場合)には、入力電源電圧のオン/オフは電源4のオン/オフによって行われてもよいし、(接続される場合には)ブレーカ8の操作によって行われてもよい。
【0064】
制御回路43は、通信部401、監視計測部402、照明制御部403、信号出力部404、記憶部405、スイッチ制御部412、入力電圧検出部431及びタイミング特定部432を含み、これらは図示又は不図示のバスによって相互に信号及びデータのやりとりが可能な態様で接続される。制御回路43は、電力配線L1及びL2と電力配線L3及びL4との間に接続され、照明器具2を監視及び制御する。また、制御回路43の制御電源は、電力配線L1及びL2に接続された不図示の定電圧回路又は不図示のバッテリ等から適宜給電されるものとする。
【0065】
入力電圧検出部431は、電力配線L1及びL2の電圧を検出し、電源4からの入力電圧の有無、すなわち入力電圧の発生及び消滅を検出する。入力電圧検出部431は、検出信号S4をタイミング特定部432に入力する。例えば、入力電圧が検出される場合にはハイ出力の検出信号S4が生成され、入力電圧が検出されない場合にはロー出力の検出信号S4が生成されてもよいし、その逆の論理が適用されてもよい。
【0066】
タイミング特定部432は、入力される検出信号S4の論理反転のタイミングが記憶部405に記憶された所定のパターンに合致する場合に、スイッチ回路35を開閉するための開閉指令をスイッチ制御部412に出力する。タイミング特定部432は、照明制御部403とともにCPUの一部であればよい。
【0067】
例えば、検出信号S4の論理がハイ→ロー→ハイと変化した場合にロー出力の継続期間が所定時間内(例えば、0.5秒以上1秒以下等)であれば、タイミング特定部432は上記タイミングが所定パターンに合致するものと判別して開閉指令を出力する。開閉指令は、スイッチ開閉状態を、それが開状態であった場合には閉状態に、閉状態であった場合には開状態に反転させる指令であればよい。あるいは、タイミング特定部432は、検出信号S4の論理反転のタイミングが第1のパターンに合致する場合に、それまでのスイッチ開閉状態にかかわらずスイッチ回路35が閉状態となるように開閉指令(閉指令)を出力するようにしてもよい。同様に、タイミング特定部432は、検出信号S4の論理反転のタイミングが(第1のパターンとは異なる)第2のパターンに合致する場合に、それまでのスイッチ開閉状態にかかわらずスイッチ回路35が開状態となるように開閉指令(開指令)を出力するようにしてもよい。なお、上記所定時間において入力電圧がオフとなる間も制御回路40の制御電源は維持されるものとする。
【0068】
スイッチ制御部412は、タイミング特定部432からの開閉指令を受けて、スイッチ回路35を開放又は閉成する。なお、スイッチ制御部412は、タイミング特定部432の開閉指令を処理する処理部、及び処理部の出力に応じてスイッチ回路35を駆動する駆動部を有し、処理部は照明制御部403とともにCPUの一部であればよい。
【0069】
第1乃至第3の実施形態と同様に、照明制御装置1Dの出荷前の耐電圧試験及び絶縁抵抗試験においては、スイッチ回路35が開放されて雷サージ回路20が接地端10から切り離される。その後、照明制御装置1Dの出荷時(出荷前)に接続された電源4の所定オンオフ操作によって、又は照明制御装置1Dの設置時に接続されたブレーカ8の所定操作によってスイッチ回路35が閉成されて雷サージ回路20が接地端10に接続される。したがって、照明制御装置1Dは、耐電圧試験及び絶縁抵抗試験を合格することができるとともに、照明器具2に接続された使用時において電力配線L1又はL2に発生し得る雷サージ電流を適切に接地端10及びアース配線E1に誘導することができる。
【0070】
以上のように、照明制御装置1Dにおいても、照明制御装置1A乃至1Cと同様に、雷サージ回路20を照明器具2(特に既存の照明器具2)の雷サージ回路120よりも先に作動させることができ、かつ耐電圧試験及び絶縁抵抗試験を合格させることができる。そして、上記のように適切な雷サージ対策がなされ、かつ耐電圧試験及び絶縁抵抗試験を合格できる照明制御装置1Dを用いることによって信頼性の高い屋外灯3が実現される。特に、照明制御装置1Dの制御回路43では、入力電圧検出部431が電力配線L1及びL2からの入力電圧を検出し、タイミング判定部432は検出入力電圧の発生及び消滅のタイミングが所定のパターンに合致する場合に開閉指令を出力し、スイッチ制御部412が開閉指令に応じてスイッチ回路35を開放又は閉成させる。このように、電源4からの入力電圧のオン/オフのタイミングによってスイッチ回路35を開閉可能としたことによって新たな通信構成を追加することなく本発明が適用可能となり、照明制御装置の導入容易性が高まる。
【0071】
<変形例>
以上に本発明の好適な実施形態を示したが、本発明は、例えば以下に示すように種々の態様に変形可能である。
【0072】
(1)電源4に関する変形
上記各実施形態では、電源4が交流電源である構成を示したが、電源4は直流電源であってもよい。また、常用の電源4として商用電源が照明制御装置1に接続され、商用電源の停電時にバックアップ用の電源4としてバッテリ等の直流電源が照明制御装置1に接続される構成としてもよい。また、上記各実施形態では、電源4が商用電源である構成を示したが、電源4は構内電源又は自家発電による電源であってもよい。
【0073】
(2)スイッチ回路30又は35の接続位置の変形
上記各実施形態では、スイッチ回路30又は35が接地端10と雷サージ回路20(アレスタ23)との間に接続される構成を示したが、スイッチ回路30又は35が雷サージ回路20内に接続される構成としてもよい。すなわち、
図6に示すように、バリスタ21及び22の接続点とアレスタ23との間にスイッチ回路30又は35が接続され、アレスタ23が接地端10に接続される構成としてもよい。
【0074】
(3)サージ回路30の変形
上記各実施形態では、雷サージ回路20において、バリスタ21及び22の接続点とスイッチ回路30又は35との間にアレスタ23が接続される構成を示したが、バリスタ21及び22が適切に設定されることを条件に、アレスタ23は省略されてもよい。すなわち、
図7に示すように、バリスタ21及び22の接続点と接地端10との間にスイッチ回路30又は35が直接接続されてもよい。
【0075】
(4)制御回路40の変形
上記各実施形態では、制御回路40が監視計測部402及び照明制御部403によって照明器具2を監視及び制御する構成を示した。一方、監視計測部402がない構成(すなわち、照明器具2の制御を行うが監視を行わない構成)又は照明制御部403がない構成(すなわち、照明器具2の監視を行うが制御を行わない構成)にも本発明は適用可能である。