(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記クランプアームは、複数のL字形状の部材を有し、前記対向プレートと対向する前記媒体小束を前記媒体小束の両側面から挟み込んで、前記媒体小束の最上面を前記当接プレートを介して前記対向プレートに押し当て、前記媒体小束を把持する、請求項1から6のいずれか1項に記載の小束処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0017】
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて小束金庫31a及び小束金庫31bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、小束金庫31a及び小束金庫31bを特に区別する必要が無い場合には、単に小束金庫31と称する。
【0018】
また、以下に説明においては、紙幣を所定枚数(例えば100枚)単位で紙帯により施封して得られる紙幣小束(媒体小束)Tを複数個積層した状態について述べるが、この際、積層された紙幣小束Tのうち、最上位の紙幣小束Tを最上位紙幣小束Ttと呼ぶ。さらに、最上位紙幣小束Ttの直下に位置する紙幣小束Tを次段紙幣小束Tsと呼ぶ。
【0019】
さらに、以下の説明において、略同一とは、数学的及び幾何学的に同一である場合だけを意味するのではなく、本発明の実施形態に係る装置の動作及び製造工程において許容される程度の違いがある場合も含むことを意味する。
【0020】
<出納システム1の構成>
まず、本願発明の実施形態に係る出納システム1について、
図1を参照して説明する。
図1は、出納システム1の全体構成を示す斜視図である。出納システム1は、例えば金融機関の営業店において接客用カウンタの後方等に設置され、金銭に関する入金や出金等の各種処理を総合的に実行するシステムである。出納システム1は、紙幣入出金機2、施封小束支払機(小束処理装置)3、紙幣補充回収機4、新券支払機5、棒金支払機6、硬貨入出金機7、認証プリンタ8、現金外ポスト9、操作表示部12、及び制御装置13を主に有している。
【0021】
(紙幣入出金機2及び施封小束支払機3)
紙幣入出金機2は、紙幣を1枚単位で入出金する。施封小束支払機3は、金種別の紙幣を所定枚数(例えば100枚)毎に施封して得られる紙幣小束(媒体小束)Tを収納し、また当該紙幣小束Tを出金する。なお、施封小束支払機3の詳細については、後で説明する。
【0022】
(紙幣補充回収機4)
紙幣補充回収機4は、例えば金融機関の営業店、小売店や公共施設等に設置される現金自動預払機(ATM:Automatic Teller Machine、図示省略)に着脱可能であり、当該現金自動預払機で行われる取引用の紙幣を収納する補充回収カセットに紙幣を補充し、また補充回収カセットから紙幣を回収することができる。
【0023】
(新券支払機5、棒金支払機6及び硬貨入出金機7)
新券支払機5は、紙幣補充回収機4の上側に組み込まれて一体化されており、各金種の新券(新札)を出金する。棒金支払機6は、金種別の一定枚数毎の硬貨を棒状に重ねて包むことによって得られる棒金を出金する。また、硬貨入出金機7は、硬貨を1枚単位で入出金する。
【0024】
(認証プリンタ8及び現金外ポスト9)
認証プリンタ8は、紙幣補充回収機4に載置され、紙幣入出金機2や施封小束支払機3、紙幣補充回収機4、新券支払機5、棒金支払機6及び硬貨入出金機7で行われる入金や出金等の処理内容を認証して所定の帳票等に印字して排出する。現金外ポスト9は、硬貨入出金機7に載置されており、現金以外の小切手や定期預金証書等の有価証券を取り込んで入金処理する。
【0025】
(操作表示部12及び制御装置13)
操作表示部12は、例えばディスプレイ10とキーボード11とにより構成されている。ディスプレイ10は、正面を前方向に向けて紙幣入出金機2に載置されており、入金や出金等の各種処理に関する種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、金種等を入力するタッチパネルとが一体化されている。キーボード11は、紙幣入出金機2におけるディスプレイ10の前に載置されており、入金や出金等の各種処理に関する種々の情報や指示等を入力する。制御装置13は、出納システム1全体を統括制御する。
【0026】
出納システム1は、出納システム1に含まれる機能部の少なくとも一部については比較的自由に配置することが可能であるものの、例えば、棒金支払機6、施封小束支払機3、紙幣補充回収機4、紙幣入出金機2、制御装置13及び硬貨入出金機7については、各々の正面を同一方向に向け、且つ、互いに隣接するよう横一列に配置されることが好ましい。以下の説明では、出納システム1における棒金支払機6、施封小束支払機3、紙幣補充回収機4、紙幣入出金機2、制御装置13及び硬貨入出金機7各々の正面が向く方向を前方向と定義し、その反対を後方向と定義し、さらに当該出納システム1の前側に対峙したときを基準として、左右方向及び上下方向を定義する。
【0027】
そして、出納システム1においては、右方向に沿って順次隣接させるようにして配置された施封小束支払機3、紙幣補充回収機4及び紙幣入出金機2が、紙幣を左方向及び右方向に搬送する装置間搬送部(図示省略)によって接続されている。これにより出納システム1においては、施封小束支払機3、紙幣補充回収機4及び紙幣入出金機2の間で、施封や補充、回収等の各種処理に用いる紙幣を、装置間搬送部を介して適宜搬送して受け渡すことができる。
【0028】
<施封小束支払機3の内部構成>
以上、本実施形態に係る出納システム1の構成の一例について説明した。続いて、
図2及び
図3を参照して、本実施形態に係る施封小束支払機(小束処理装置)3について説明する。
図2は、施封小束支払機3の内部構成を示す略線図である。
図3は、施封された状態の紙幣小束Tを示す斜視図である。
【0029】
図2に示すように、施封小束支払機3は、箱状の施封小束支払機筐体14を中心に構成されており、当該施封小束支払機筐体14の前面に入出金口23が設けられている。また、施封小束支払機筐体14の内部には、上側に配置された上部ユニット16と、下側に配置された下部ユニット17とが設けられている。上部ユニット16には、制御部18、装置間搬送部19、集積部20、紙幣クランプ移動部21、施封部22及び入出金口23が設けられている。下部ユニット17には、昇降部24、オーバーフロー庫27、小束金庫31、収納繰出部34、及び認識部35が設けられている。
【0030】
この施封小束支払機3においては、後述する制御部18が施封小束支払機3内の各部を制御して、紙幣を施封して紙幣小束(媒体小束)Tを作成し、紙幣の長手方向が左右方向に沿った状態で紙幣小束Tを施封小束支払機3内で搬送し、紙幣小束Tを小束金庫31及びオーバーフロー庫27に収納する。
【0031】
施封小束支払機筐体14は、施封小束支払機筐体14の前側に内部空間と外部とを連通する連通孔が形成されており、当該内部空間内に、上部ユニット16と下部ユニット17とを収納している。上部ユニット16と下部ユニット17とは、それぞれスライドレール(図示省略)を介して施封小束支払機筐体14に取り付けられており、当該施封小束支払機筐体14に対し、前方向又は後方向へ直線的に且つ円滑に移動させることができる。すなわち、施封小束支払機3は、オペレータとの間で現金に関する取引を行う取引動作時には、
図2に示したように、上部ユニット16及び下部ユニット17を施封小束支払機筐体14内部に収納することにより、上部ユニット16及び下部ユニット17の内部に保有している紙幣等を保護する。一方、施封小束支払機3は、オペレータが、紙幣小束Tの補充・回収や修理等を行う保守作業時には、施封小束支払機筐体14内部から上部ユニット16及び下部ユニット17をそれぞれ単独で引出すことが可能であり、上部ユニット16及び下部ユニット17の内部の各部に対する作業を行うことができる。
【0032】
(制御部18)
制御部18は、上部ユニット16内の後述する装置間搬送部19の下側に配置されている。制御部18は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、施封小束支払機3内の各部を制御して、紙幣の施封処理、紙幣小束Tの搬送等を行う。また、制御部18は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に種々の情報を記憶させる。
【0033】
(装置間搬送部19)
装置間搬送部19は、施封小束支払機3内の上側後部に配置され、紙幣補充回収機4又は、紙幣入出金機2(
図1参照)から搬送された紙幣を受け取り、集積部20(集積部20a又は集積部20b)へ1枚ずつ紙幣を搬送する。
【0034】
(集積部20)
集積部20は、装置間搬送部19の前方に複数個配置され、装置間搬送部19から搬送された紙幣を金種毎に分類計数すると共に、例えば、当該紙幣を金種ごとに100枚ずつ集積する。
【0035】
(紙幣クランプ移動部21)
紙幣クランプ移動部21は、装置間搬送部19と集積部20との間に配置され、例えば、当該集積部20に集積された100枚の紙幣を後述する施封部22まで搬送する。
【0036】
(施封部22)
施封部22は、紙幣クランプ移動部21の前方下側に配置され、当該紙幣クランプ移動部21により搬送された紙幣の束を紙幣小束Tとして帯で施封し、後述する昇降部24に搬送する。
【0037】
詳細には、施封部22は、
図3に示すように、紙幣小束Tの長手方向の一端側寄り(すなわち紙幣を上面から見て左寄り)の所定箇所に、短手方向と平行に帯Sを巻回することで、紙幣小束Tを施封する。以下では、紙幣小束Tにおいて、帯Sで巻回された位置を施封箇所Pbと呼び、紙幣小束Tにおいて帯で巻回されていない位置を非施封箇所Pfと呼ぶ。例えば、紙幣小束Tは、官封券の場合、上下方向の厚さが約10mm、長手方向(左右方向)の長さが150mm〜160mm、左端から帯Sまでの長さが約30mm、帯Sの左右方向の幅が約20mmとなっている。
【0038】
(昇降部24)
昇降部24は、施封小束支払機3内の前側に設けられ、施封小束支払機筐体14の底板近傍を下端として入出金口23の近傍まで上方に延在する昇降路25と、当該昇降路25内を上下方向に移動する昇降機構部26とにより構成されている。詳細には、昇降路25は、前後左右が壁面で囲まれた空間であり、当該空間は、下部ユニット17から上部ユニット16を連通する空間である。そして、この昇降路25の上端側には、先に説明した入出金口23が設けられ、当該入出金口23は、オペレータが入金する紙幣小束Tが投入されると共に、オペレータへ出金する紙幣小束Tを排出する。また、入出金口23は、入出金口シャッタ(図示省略)を設けることができ、入出金口シャッタを開閉するように駆動することにより、入出金口23を開放又は閉塞する。
【0039】
昇降機構部26は、紙幣小束Tを載置するステージ26aを有する。昇降機構部26は、昇降機構駆動部(図示省略)の駆動により、昇降路25内を上下方向に延伸及び収縮することにより、詳細には、昇降機構部26が、下部ユニット17から上部ユニット16へ延伸したり、下部ユニット17内に伸縮したりすることにより、ステージ26aを昇降路25内の上下方向に移動させる。そして、ステージ26aは、紙幣小束Tを載置した状態で昇降路25内を上下方向に移動することで、紙幣小束Tを上部ユニット16側にある入出金口23と後述する下部ユニット17の小束金庫31の上方前側との間を搬送することができる。この昇降機構部26は、昇降機構駆動部に加えて、いわゆるパンタグラフによっても上下方向に移動するように構成されてもよい。
【0040】
オペレータとの間で紙幣小束Tの入出金を行う際、昇降機構部26は、昇降路25の上端に近接する位置まで移動し、入出金ポジションに位置することとなる。この入出金ポジションにおいて、オペレータは、例えば5束分の紙幣小束Tを一度に昇降機構部26のステージ26aに載置することができる。例えば、施封小束支払機筐体14内部における上部ユニット16、昇降路25及び昇降機構駆動部等を配置する際のスペースの制約上、入出金口23から5束分までの紙幣小束Tを一度に昇降機構部26のステージ26aに載置可能なように、入出金ポジションは設定される。
【0041】
また、オペレータは、入出金口23から紙幣小束Tを入金する以外にも、下部ユニット17を施封小束支払機筐体14から引き出し、昇降機構部26のステージ26aに例えば20束分の紙幣小束Tを直接載置することによって、紙幣小束Tを施封小束支払機3に入金する小束充填処理を行うこともできる。
【0042】
例えば、昇降機構部26が、パンタグラフを畳んだ状態で昇降路25の下端まで移動し、退避ポジションに位置する場合には、昇降機構部26のステージ26aの上方には大きな空間が形成される。従って、オペレータは、昇降機構部26が退避ポジションに位置する場合には、入出金ポジションよりも多くの紙幣小束Tを一度に昇降機構部26のステージ26aに載置できる。具体的には、昇降部24は、後述する通路32の高さから、退避ポジションにある昇降機構部26のステージ26aの上面までの上下方向の長さに収めることが可能な量の紙幣小束Tを保持可能である。
【0043】
このように、昇降機構部26は、多くの紙幣小束Tを載置させることができ、例えば、後述する小束金庫31a〜31dのうち、少なくとも1つの小束金庫31に収納された紙幣小束Tを全て保持可能となっている。
【0044】
(オーバーフロー庫27)
オーバーフロー庫27は、昇降部24と後述する小束金庫31aとの間に配置されている。オーバーフロー庫27は、内壁により囲まれた内部空間を有し、後述する小束金庫31からの出金時や鑑別時に、後述する認識部35において金種を鑑別できなかった紙幣小束Tや、入金時に小束金庫31が満杯で収納できなかった紙幣小束T等を収納する。オーバーフロー庫27には、当該オーバーフロー庫27の内部空間を外部に対し遮断又は開放するオーバーフロー庫シャッタ(図示省略)が設けられている。このオーバーフロー庫27は、内壁の前後方向の間隔が紙幣小束Tの前後方向(短手方向)の幅よりも狭くなっており、紙幣小束Tにおける紙幣の面に沿う面方向を水平ではなく斜めに傾けるようにして、紙幣小束Tを積層堆積させて収納する。
【0045】
(小束金庫31a〜31d)
さらに、昇降部24より後方下側に、上部ユニット16と所定の間隔を空けるようにして、4個の小束金庫31a〜31dが前後方向に並んで配置されている。小束金庫31a〜31dは、例えば金種毎に用意され、内壁により囲まれた内部空間に、それぞれ指定された金種の紙幣小束Tを例えば20束ずつ収納することができる。小束金庫31には、当該小束金庫31の内部空間を外部に対し遮断又は開放する小束金庫シャッタ(図示省略)が設けられている。本実施形態においては、例えば、1万円札が100枚ずつ施封された万券小束Tを小束金庫31a及び31bが、千円札が100枚ずつ施封された千券小束Tを小束金庫31c及び31dがそれぞれ収納する。
【0046】
また、小束金庫31には、当該小束金庫31内において上下方向に移動する在高センサ(図示省略)が設けられ、小束金庫31に収納された紙幣小束Tの帯Sの側面に光を照射してその反射光を読み取ることにより、紙幣小束Tの束数を計数し、計数結果を制御部18へ出力する。さらに、小束金庫31には、小束金庫シャッタの開閉状態を検知する小束金庫シャッタセンサ(図示省略)が設けられ、当該小束金庫シャッタの開閉状態の検出結果を制御部18へ出力することもできる。
【0047】
また、施封小束支払機3においては、オペレータによって手動で小束金庫31に紙幣小束Tを直接装填する手動装填が可能となっている。手動装填を行う際、オペレータは、下部ユニット17を施封小束支払機筐体14から引き出し、紙幣小束Tを装填する対象の小束金庫31の小束金庫シャッタを開いて紙幣小束Tを装填する。
【0048】
(収納繰出部34)
収納繰出部34は、小束プッシャ部128及び小束ハンド部(把持部)129により構成され、上部ユニット16と小束金庫31との間の通路32内を、昇降路25から小束金庫31まで前後方向に移動するように構成されている。収納繰出部34は、小束ハンド部129が前側、小束プッシャ部128が後側となる位置関係を維持しながら通路32内を移動する。小束ハンド部129は、昇降機構部26と小束金庫31との間において紙幣小束Tを把持しながら、紙幣小束Tを前後方向(水平方向)に搬送する。また、小束ハンド部129は、昇降機構部26又は小束金庫31からオーバーフロー庫27へも紙幣小束Tを搬送する。
【0049】
入金処理時においては、小束ハンド部129は、昇降路25まで移動し、昇降機構部26のステージ26aに載置された最上位紙幣小束Ttを把持し、把持した最上位紙幣小束Ttを入金金種に対応する小束金庫31まで移動させる。さらに、当該小束金庫31の上には小束プッシャ部128が位置しており、小束ハンド部129が当該小束金庫31の上まで移動すると、小束ハンド部129と小束プッシャ部128とが一体化する。以下の説明においては、小束プッシャ部128及び小束ハンド部129が一体化した状態を結合状態と呼ぶ。続いて、小束プッシャ部128は、小束ハンド部129が移動させた紙幣小束Tを小束金庫31へ押し込む。
【0050】
一方、出金処理においては、結合状態の小束プッシャ部128及び小束ハンド部129は、出金する金種に対応する小束金庫31の上に位置し、小束プッシャ部128は、当該小束金庫31内に収納された紙幣小束Tを小束金庫31の上方へ押し上げる。そして、小束ハンド部129は、小束プッシャ部128から受け取った紙幣小束Tを把持し、その状態で、通路32内を昇降機構部26まで移動する。このとき、小束ハンド部129は、小束プッシャ部128から分離した分離状態となる。なお、収納繰出部34の小束プッシャ部128及び小束ハンド部129を含む収納繰出部34の詳細構成については、後で説明する。
【0051】
(認識部35)
通路32内には、紙幣小束Tの金種の鑑別、紙幣小束Tの束数の計数、紙幣小束Tが正常に施封されているか否かの施封状態の検出を行う認識部35が設けられている。認識部35は、収納繰出部34により把持された紙幣小束Tが当該認識部35を通過する際に、当該紙幣小束Tの金種の鑑別、束数の計数、施封状態の検出を行い、識別結果、計数結果及び検出結果を認識結果として制御部18に出力する。
【0052】
<収納繰出部34の構成>
以上、本実施形態に係る施封小束支払機(小束処理装置)3の構成の一例について説明した。続いて、
図4から
図9を参照しながら、本実施形態に係る収納繰出部34の詳細構成について説明する。
図4は、分離状態における収納繰出部34の構成を示す略線図であり、
図5は、結合状態における収納繰出部34の構成を示す略線図である。また、
図6は、プレスガイド167及びプッシャ部次段ストッパ161の構成を示す斜視図である。
図7及び
図8は、固定ピッカ機構237の構成を示す右側面図である。
図9は、変形した紙幣媒体Tの一例を示す図である。
【0053】
図4及び
図5に示すように収納繰出部34は、互いに分離及び結合可能な小束プッシャ部128と小束ハンド部(把持部)129とにより構成されている。
【0054】
(小束プッシャ部128)
小束プッシャ部128は、小束ハンド部129の小束プッシャ部収納領域256に一部分が収まるプッシャ部筐体157を有している。このプッシャ部筐体157の下端部の後側には図示せぬ駆動機構により駆動されて紙幣小束Tを押圧する押込プレート158が設けられている。小束プッシャ部128は、小束ハンド部129の後側から、小束ハンド部129の小束プッシャ部収納領域256内に嵌脱自在に形成されている。また、小束プッシャ部128が、
図5に示すように、紙幣小束Tを把持している状態の小束ハンド部129と一体化すると、小束ハンド部129に把持されている紙幣小束Tの上方に押込プレート158が位置することになる。この状態で小束プッシャ部128は、押込プレート158により紙幣小束Tの最上面を押圧し、紙幣小束Tを下方に押し出すことができる。
【0055】
さらに、プッシャ部筐体157の左右端部からは、当該プッシャ部筐体157に対し図示しない駆動機構により上下方向に移動可能に形成されたアーム159が前方向に延設しており、当該アーム159の前端に円筒形状のアームシャフト160が左右方向に沿って取り付けられている。そして、アームシャフト160には、結合状態において小束ハンド部129が最上位紙幣小束Ttを移動させる際に次段紙幣小束Tsの前方向への移動を抑えるプッシャ部次段ストッパ161(161R及び161L)が設けられている。詳細には、
図6に示すように、プッシャ部次段ストッパ161は、紙幣小束Tの長手方向の長さよりも若干短い間隔を隔てて左右方向に対向して設けられているプッシャ部次段ストッパ161R及び161Lを含み、それぞれ、側面から見ると略三角形状の板状の部材であって、左右方向に1cm程度の距離を隔てて設けられた2つのストッパ板162と、2つのストッパ板162を結合するストッパ結合部163とを有する。各ストッパ板162には、ほぼ鉛直方向に沿う平面形状の後端面である小束移動抑止面164と、後方に傾く平面形状の前端面である小束ガイド面165とが形成されている。また、プッシャ部次段ストッパ161は、右側面から見て、アーム159を中心として回動可能に形成されており、図示しない付勢手段により図中反時計回りに付勢され、所定位置で係止されている。
【0056】
プッシャ部次段ストッパ161Rとプッシャ部次段ストッパ161Lとの左右方向の内側においてアームシャフト160に固定され、後方へ延設するプレスガイド支持部材166には、プレスガイド167R及び167Lが設けられている。プレスガイド167(プレスガイド167R及び167L)は、右側面から見て、プレスガイド支持部材166に対し回動可能に形成されており、図示しない付勢手段により図中反時計回りに付勢され、所定位置で係止されている。プレスガイド167は、側面から見て、略三角形状の部材であるプレスガイド部168と、当該プレスガイド部168の後方上端からストッパ板162同士の間を後方へ延びて下方へ湾曲し当該プレスガイド部168に対し回動する板状の中間ガイド部169とから構成されている。また、プレスガイド部168には、後方に傾く平面形状の前端面である小束ガイド面170が形成されている。
【0057】
出金処理の際、小束金庫31から紙幣小束Tを繰り出す繰出時において、小束ハンド部129が、小束金庫31の最上位紙幣小束Ttを把持して、最上位紙幣小束Ttを前方へ移動させる。この際、最上位紙幣小束Ttの前方への移動に伴い、次段紙幣小束Tsも前方へ移動しようとするが、プッシャ部次段ストッパ161の小束移動抑止面164が当該次段紙幣小束Tsの前側面に当接することにより、前方向への移動を抑止する。これにより、小束ハンド部129は、最上位紙幣小束Ttのみを確実に前方向へスライドさせることができる。また、この際、プレスガイド167の中間ガイド部169の後端部がプレスガイド部168の後端面よりも後方において下方に向かって湾曲しているため、最上位紙幣小束Ttは、プレスガイド部168の後端面よりも先に中間ガイド部169の上面に当接し、当該中間ガイド部169の上面に沿って移動する。そのため、小束ハンド部129は、最上位紙幣小束Ttの前側面をプレスガイド部168の後端面に引っ掛けることなく、最上位紙幣小束Ttを前方へ移動させることができる。
【0058】
一方、入金処理の際、紙幣小束Tを小束金庫31に収納する収納時において、小束ハンド部129が紙幣小束Tを後方へ移動させ、アーム159が下降することにより、紙幣小束Tがプレスガイド167に到達する前では、当該プレスガイド167と認識部35との上下方向の空間を広く保つ。続いて、紙幣小束Tが後方へ移動すると、当該紙幣小束Tがプレスガイド167及びプッシャ部次段ストッパ161に当接することにより、当該プレスガイド167及びプッシャ部次段ストッパ161が図中時計回りに回動し、紙幣小束Tの移動経路から退避する。そして、紙幣小束Tが認識部35の下方まで到達すると、アーム159が上昇することにより、回動したプレスガイド167の小束ガイド面170と回動したプッシャ部次段ストッパ161の小束ガイド面165とで、紙幣小束Tを認識部35へ接触させ、当該認識部35と紙幣小束Tの上面との間を所定の距離に保つ。これにより、認識部35は紙幣小束Tを正確に認識できる。
【0059】
(小束ハンド部129)
小束ハンド部(把持部)129は、
図4に示されるように、略コ字形状のハンド部筐体235を有している。このハンド部筐体235は、下端部の中央から後端までが紙幣小束Tのサイズに合わせて切り欠かれた切欠部236が形成されており、当該切欠部236に紙幣小束Tが収まるようになされている。この切欠部236には、紙幣小束Tの施封箇所Pb側(長手方向の左側)に当接する固定ピッカ機構237と、非施封箇所Pf側(長手方向の右側)に当接する可動ピッカ機構238とが、紙幣小束Tの長手方向の長さよりも若干短い間隔を隔てて左右方向に対向して設けられている。
【0060】
固定ピッカ機構237は、紙幣小束Tの施封箇所Pb側の前側面側に当接する前側固定ピッカ部239と、後側面側に当接する後側固定ピッカ部240とを有している。可動ピッカ機構238は、紙幣小束Tの非施封箇所Pf側の前側面側に当接する前側可動ピッカ部241と、後側面側に当接する後側可動ピッカ部242とを有している。なお、以下の説明においては、前側固定ピッカ部239及び前側可動ピッカ部241をまとめて前側ピッカ部243とも呼び、後側固定ピッカ部240及び後側可動ピッカ部242をまとめて後側ピッカ部244とも呼ぶ。
【0061】
図7及び
図8に示すように固定ピッカ機構37は、所定の厚みを有する金属板が板金加工された形状を有し、ハンド部筐体235に固定され水平方向に延びる板状部材である小束上面押さえプレート(対向プレート)245を有し、小束上面押さえプレート245の前端には、小束上面押さえプレート245の前端部と連続し、小束上面押さえプレート245と直角を形成する前側ピッカアーム246が設けられ、小束上面押さえプレート245の後端には、小束上面押さえプレート245の後端部と連続し、小束上面押さえプレート245と直角を形成する後側ピッカアーム247が設けられている。この小束上面押さえプレート245は、小束ハンド部129により紙幣小束Tを把持する際に、当該紙幣小束Tの最上面と対向する。また、前側ピッカアーム246及び後側ピッカアーム247は、上下方向の長さが紙幣小束Tの厚さよりもやや短く形成されている。さらに、前側ピッカアーム46と後側ピッカアーム47との間隔、すなわち、小束上面押さえプレート245の前後方向の長さは、紙幣小束Tの短手方向の幅と略同一であり、詳細には、紙幣小束Tの短手方向の幅に対してやや長くなっている。さらに、小束上面押さえプレート245には、小束上面押さえプレート245の右端部の中央部に左方向に向かって切り欠かれた切欠248が形成されている。
【0062】
また、ハンド部筐体235には、図示せぬ駆動機構により回動軸254(
図4参照)を中心に回動可能なL字形状の、2つのクランプアーム255が、可動ピッカ機構238と固定ピッカ機構237との間隔よりも若干長い間隔を隔てて左右方向に対向して設けられている。2つのクランプアーム255は、小束上面押さえプレート245と対向する紙幣小束Tを紙幣小束Tの左右側面(紙幣の短手側側面)側から挟み込んで、紙幣小束Tの最上面を小束上面押さえプレート245に押し当て、紙幣小束Tを把持する。
【0063】
さらに、ハンド部筐体235の内部には、
図4に示されるように、切欠部236の上方に、小束プッシャ部128の一部分を収納する小束プッシャ部収納領域256が設けられている。この小束プッシャ部収納領域256は、下方の切欠部236と繋がっている。
【0064】
出金処理時に小束金庫31から紙幣小束Tを繰り出す繰出時においては、小束ハンド部129は、小束金庫31(
図2参照)の入出口の外まで上昇した紙幣小束Tを、後側ピッカ部244によって前方へスライドさせて移動させる。そして、小束ハンド部129は、切欠部236に紙幣小束Tを収めるようにして、後側可動ピッカ部242と後側固定ピッカ部240とクランプアーム255との間に紙幣小束Tを挟み込むことで、紙幣小束Tを後側ピッカ部244とクランプアーム255とで挟持する。
【0065】
また、入金処理時に昇降機構部26に載置された紙幣小束Tを小束金庫31に収納する収納時においては、小束ハンド部129は、昇降機構部26に載置された紙幣小束Tを、前側ピッカ部243により後方へスライドさせて移動させる。そして、小束ハンド部129は、切欠部236に紙幣小束Tを収めるようにして、前側可動ピッカ部241と前側固定ピッカ部239とクランプアーム255との間に紙幣小束Tを挟み込むことで、紙幣小束Tを前側ピッカ部243とクランプアーム55とで挟持する。
【0066】
また、
図7及び
図8に示すように、固定ピッカ機構237の上側には、小束ハンド部129が把持可能な把持位置に紙幣小束T(最上位紙幣小束Tt)が上昇しているかを検出する小束位置検出部(検出部)260が設けられている。小束位置検出部260は、小束位置検出センサ(回動検出部)261、小束位置検出レバー(レバー)263、レバー支点264、当接プレート265、及び、連結部266を有する。
【0067】
小束位置検出センサ261は、光学センサであり、ハンド部筐体235に取り付けられている。この小束位置検出センサ261は、後述する小束位置検出レバー263の回動を検出する。
【0068】
小束位置検出レバー263は、金属板が板金加工された形状を有し、レバー支点264を中心にハンド部筐体235に対し回動可能に取り付けられている。また、小束位置検出レバー263は、図示しない付勢部材により図中時計回りに回転するように付勢されている。詳細には、小束位置検出レバー263は、小束上面押さえプレート245の前後方向に沿った長さよりも長く、前後方向に伸びる部材であり、小束上面押さえプレート245の上方に位置している。また、小束位置検出レバー263の前端部(第2の端部)263aには、小束位置検出レバー263の回転中心となるレバー支点264が設けられており、一方、前端部263aの反対側に位置する後端部(第1の端部)263bは、小束位置検出レバー263が回動することで小束位置検出センサ261と対向する。また、小束上面押さえプレート245の下方側から見たときには、レバー支点264が設けられた前端部263aは、小束上面押さえプレート245の前端部(前側ピッカアーム246が設けられた側)から突出しているように見える。
【0069】
当接プレート265は、小束上面押さえプレート245の下方に位置しており、小束上面押さえプレート245と略同一な形状及び大きさを持つ板状部材である。当接プレート265は、小束上面押さえプレート245の切欠248を貫通する連結部266により、右側面から見て互いに平行になるように、上述の小束位置検出レバー263と連結されている。そして、小束ハンド部129が紙幣小束Tを把持しようとする際に、紙幣小束Tが、小束ハンド部129が把持可能な把持位置に上昇しているかを検出するために、紙幣小束Tと対向する。紙幣小束Tが上記把持位置に上昇している場合には、当接プレート265は、紙幣小束Tの最上面の一部と当接する。そして、当接プレート265が紙幣小束Tの最上面と当接することにより、当接プレート265と連結された小束位置検出レバー263は回動する。
【0070】
より具体的には、
図7に示すように、小束ハンド部129が把持可能な高さである把持位置に紙幣小束Tが位置していない場合には、当接プレート265は、紙幣小束Tに当接していない状態となり、当接プレート265と連結された小束位置検出レバー263は、付勢部材(図示省略)により、
図7中時計回りに回動する。そして、小束位置検出レバー263の後端部263bが小束位置検出センサ51の光軸を遮らない状態となり、小束位置検出センサ51は、紙幣小束Tが把持位置に上昇していないことを検出する。
【0071】
一方、
図8に示すように、小束ハンド部129が把持可能な高さに紙幣小束Tが位置している場合には、当接プレート265は、紙幣小束Tの最上面に当接した状態となり、この当接により、当接プレート265と連結された小束位置検出レバー263は、
図8中反時計回りに回動する。そして、小束位置検出レバー263の後端部263bが小束位置検出センサ51の光軸を遮る状態となり、小束位置検出センサ51は、紙幣小束Tが把持位置に上昇していることを検出する。
【0072】
なお、小束ハンド部129が紙幣小束Tを把持した際には、2つのクランプアーム255は、小束上面押さえプレート245と対向する紙幣小束Tを紙幣小束Tの左右両側面から挟み込んで、紙幣小束Tの最上面を、当接プレート265を介して小束上面押さえプレート245に押し当て、紙幣小束Tを把持することとなる。
【0073】
ところで、従来の施封小束支払機においても、小束ハンド部が把持可能な把持位置に紙幣小束Tが上昇しているかを検出する小束位置検出部が設けられていた。この小束位置検出部は、上述の本実施形態と同様に、紙幣小束Tの最上面と当接する当接部材と、当該当接部材が紙幣小束Tと当接することにより回動する小束位置検出レバーと、小束位置検出レバーの回動を検出する小束位置検出センサとを有する。しかしながら、従来においては、紙幣小束Tが把持位置に上昇している場合に紙幣小束Tと当接する当接部材の大きさは、上述の実施形態の当接プレート265に比べて小さいものであった。詳細には、この当接部材は、小束位置検出レバーと連結された、小束上面押さえプレートの切欠から下方へ小さく突出する部材であり、紙幣小束Tの施封箇所Pb(
図3参照)及びその近傍であって、紙幣の前後方向の中央部の狭い領域にのみ当接する。従って、例えば、
図9に示すように、紙幣小束Tが紙幣小束Tの前後方向の中央領域が下方に向かって撓んでいる状態に変形し、この紙幣小束Tが昇降機構部のステージ上に載置されていた場合には、当該当接部材が当接するはずの紙幣小束Tの領域が下方に向かって撓んでいることから、当該当接部材は紙幣小束Tの最上面と当接することができない。そして、変形状態である紙幣小束Tが把持位置に上昇していても、当接部材が紙幣小束Tに当接しないことから、小束位置検出レバーは反時計回りに回動することがない。その結果、小束位置検出レバーが小束位置検出センサの光軸を遮らない状態であるため、従来の小束位置検出部は、紙幣小束Tが把持位置に上昇していることを検出することができない。このような場合、紙幣小束Tが適切に把持位置に上昇していても、小束位置検出部によって把持位置への上昇が検出されないことから、小束ハンド部が把持動作を行うことができず、ステージから小束ハンド部への紙幣小束Tの受け渡しが実施されないこととなる。
【0074】
しかしながら、上述の実施形態においては、紙幣小束Tの最上面の一部と当接する当接プレート265が、小束上面押さえプレート245と略同一な形状及び大きさを持っている。言い換えると、当接プレート265の前後方向に沿った長さは、紙幣の短手方向の幅と略同一である。従って、
図9に示すように、紙幣小束Tが紙幣小束Tの前後方向の中央領域が下方に向かって撓んでいる状態であっても、当接プレート265は、紙幣小束Tの上面の前後端と当接することができる。すなわち、
図9のような紙幣小束Tが変形状態であっても、紙幣小束Tが把持位置に上昇していれば、当接プレート265が紙幣小束Tと当接することができる。従って、当接プレート265の当接により、小束位置検出レバー263は、反時計回りに回動し、小束位置検出センサ261の光軸を遮ることとなり、小束位置検出部260は、紙幣小束Tが把持位置に上昇していることを検出することができる。
【0075】
すなわち、本実施形態によれば、紙幣小束Tが変形していても、紙幣小束Tが、小束ハンド部129が把持可能な把持位置に上昇していれば、小束位置検出部260は、紙幣小束Tが把持位置に上昇していることを検出することができる。その結果、小束位置検出部260の検出結果に基づいて、小束ハンド部129が把持動作を行い、ステージ26aから小束ハンド部129への紙幣小束Tの受け渡しを適切に実施することができる。
【0076】
さらに、本実施形態においては、小束位置検出レバー263の回転中心となるレバー支点264を、小束上面押さえプレート245の下方側から見たときに、レバー支点264が小束上面押さえプレート245の前端部から突出しているように見えるように設けている。このようにすることで、本実施形態によれば、紙幣小束Tが変形し、当接プレート265の前端のみが紙幣小束Tと当接する場合であっても、小束位置検出レバー263は反時計回りに回動することができる。その結果、小束位置検出部260の検出結果に基づいて、小束ハンド部129が把持動作を行い、ステージ26aから小束ハンド部129への紙幣小束Tの受け渡しを適切に実施することができる。
【0077】
本実施形態は、上述に限らず、例えば商品券、金券、小切手、チケット、入場券、カード、宝くじ、証書や証券等のような薄い紙状の媒体の小束を取り扱う種々の装置に適用しても良く、或いは現金自動預払機のような紙幣を扱う他の装置内において適用しても良い。また、複数枚の紙葉状の紙幣が施封された媒体に限らず、例えば1枚以上の紙葉状の媒体を取り扱う種々の装置に適用しても良い。
【0078】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。