特許第6589797号(P6589797)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6589797
(24)【登録日】2019年9月27日
(45)【発行日】2019年10月16日
(54)【発明の名称】注文情報管理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20191007BHJP
【FI】
   G06Q50/12
【請求項の数】5
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-189518(P2016-189518)
(22)【出願日】2016年9月28日
(65)【公開番号】特開2018-55336(P2018-55336A)
(43)【公開日】2018年4月5日
【審査請求日】2018年6月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 弘
(72)【発明者】
【氏名】當摩 和義
【審査官】 梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−077251(JP,A)
【文献】 特開2012−230600(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーブルレイアウト図における各テーブルを、該テーブルを指定するための指定キーとして表示させる第1表示制御手段と、
顧客が割り当てられたテーブルの識別情報に対応付けて前記テーブルに割り当てられた顧客からの注文情報を管理するとともに、テーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報をテーブルに割り当て待ちであることを示す識別情報に対応付けて管理する管理手段と、
前記管理手段によりテーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報として管理されている注文情報がテーブルに割り当てられた顧客からの注文情報として識別情報の対応付けが変更される際は、前記指定キーのうち空席になっているテーブルに対応する指定キーに対する操作が有効となるように制御するとともに他のテーブルに対応する指定キーに対する操作が無効となるように制御する制御手段と、
前記テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報の一覧を表示させる第2表示制御手段と、
を備え、
前記管理手段は、前記一覧から前記テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報が選択され、かつ、前記指定キーのうち空席になっているテーブルが指定された場合、前記選択されたテーブルに対して割り当て待ちの顧客の注文情報を、前記指定されたテーブルに対して割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けを変更することを特徴とする注文情報管理装置。
【請求項2】
前記選択されたテーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報を、前記指定されたテーブルに割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けが変更される場合、前記第2表示制御手段は、前記選択されたテーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報を前記一覧から消去することを特徴とする請求項1に記載の注文情報管理装置。
【請求項3】
前記テーブルに割り当てられた顧客からの注文情報には第1の伝票識別番号が付され、前記テーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報には第2の伝票識別番号が付され、
前記管理手段により前記テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報を、前記指定されたテーブルに割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けが変更される場合、前記管理手段は、前記第2の伝票識別番号を前記第1の伝票識別番号に変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の注文情報管理装置。
【請求項4】
前記管理手段は、前記一覧から前記テーブルに割り当てられた顧客の注文情報が選択され、かつ、前記指定キーのうち空席になっているテーブルが指定された場合、前記選択されたテーブルに対して割り当てられた顧客の注文情報を、前記指定されたテーブルに対して割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けを変更することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の注文情報管理装置。
【請求項5】
コンピュータを、
テーブルレイアウト図における各テーブルを、該テーブルを指定するための指定キーとして表示させる第1表示制御手段、
顧客が割り当てられたテーブルの識別情報に対応付けて前記テーブルに割り当てられた顧客からの注文情報を管理するとともに、テーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報をテーブルに割り当て待ちであることを示す識別情報に対応付けて管理する管理手段、
前記管理手段によりテーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報として管理されている注文情報がテーブルに割り当てられた顧客からの注文情報として識別情報の対応付けが変更される際は、前記指定キーのうち空席になっているテーブルに対応する指定キーに対する操作が有効となるように制御するとともに他のテーブルに対応する指定キーに対する操作が無効となるように制御する制御手段、
前記テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報の一覧を表示させる第2表示制御手段、
として機能させ、
前記管理手段は、前記一覧から前記テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報が選択され、かつ、前記指定キーのうち空席になっているテーブルが指定された場合、前記選択されたテーブルに対して割り当て待ちの顧客の注文情報を、前記指定されたテーブルに対して割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けを変更することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文情報管理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レストラン等の飲食店において、接客担当者からの顧客の料理の注文情報の入力を受け付けるハンディターミナルと、当該注文情報を受信して印刷するキッチン側のプリンタとを備える注文データ管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。調理担当者は、印刷された注文情報を確認して調理を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−251956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
飲食店において、顧客の入店時に、ホールのテーブルが満席である場合に、当該顧客が席待ちをすることになるが、その際に接客担当者が予め料理の注文を取ってメモしておき、テーブルに空席ができた後、席待ちの顧客をテーブルの空席に案内し、注文を受けて調理しておいた料理を提供することが行われている。そこで、席待ち状態の顧客の注文を受けた注文情報(伝票情報)をテーブル案内後の注文情報に容易に変更する要請がある。
【0005】
本発明の課題は、テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報を、テーブル案内後の注文情報へ容易に変更することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る注文情報管理装置は、テーブルレイアウト図における各テーブルを、該テーブルを指定するための指定キーとして表示させる第1表示制御手段と、顧客が割り当てられたテーブルの識別情報に対応付けて前記テーブルに割り当てられた顧客からの注文情報を管理するとともに、テーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報をテーブルに割り当て待ちであることを示す識別情報に対応付けて管理する管理手段と、前記管理手段によりテーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報として管理されている注文情報がテーブルに割り当てられた顧客からの注文情報として識別情報の対応付けが変更される際は、前記指定キーのうち空席になっているテーブルに対応する指定キーに対する操作が有効となるように制御するとともに他のテーブルに対応する指定キーに対する操作が無効となるように制御する制御手段と、前記テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報の一覧を表示させる第2表示制御手段と、を備え、前記管理手段は、前記一覧から前記テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報が選択され、かつ、前記指定キーのうち空席になっているテーブルが指定された場合、前記選択されたテーブルに対して割り当て待ちの顧客の注文情報を、前記指定されたテーブルに対して割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けを変更することを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、テーブルレイアウト図における各テーブルを、該テーブルを指定するための指定キーとして表示させる第1表示制御手段、顧客が割り当てられたテーブルの識別情報に対応付けて前記テーブルに割り当てられた顧客からの注文情報を管理するとともに、テーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報をテーブルに割り当て待ちであることを示す識別情報に対応付けて管理する管理手段、前記管理手段によりテーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報として管理されている注文情報がテーブルに割り当てられた顧客からの注文情報として識別情報の対応付けが変更される際は、前記指定キーのうち空席になっているテーブルに対応する指定キーに対する操作が有効となるように制御するとともに他のテーブルに対応する指定キーに対する操作が無効となるように制御する制御手段、前記テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報の一覧を表示させる第2表示制御手段、として機能させ、前記管理手段は、前記一覧から前記テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報が選択され、かつ、前記指定キーのうち空席になっているテーブルが指定された場合、前記選択されたテーブルに対して割り当て待ちの顧客の注文情報を、前記指定されたテーブルに対して割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けを変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報を、テーブル案内後の注文情報へ容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態の注文管理システムを示すブロック図である。
図2】端末装置の機能構成を示すブロック図である。
図3】(a)は、伝票データベースの構成を示す図である。(b)は、伝票明細データベースの構成を示す図である。(c)は、テーブルデータベースの構成を示す図である。
図4】伝票登録処理を示すフローチャートである。
図5】(a)は、全テーブルが空席の第1のテーブルレイアウト画面を示す図である。(b)は、1つのテーブルに着席された第2のテーブルレイアウト画面を示す図である。
図6】(a)は、全テーブルが満席の第3のテーブルレイアウト画面を示す図である。(b)は、登録画面を示す図である。
図7】顧客名入力画面を示す図である。
図8】伝票変更処理を示すフローチャートである。
図9】(a)は、1つのテーブルが空席となった第4のテーブルレイアウト画面を示す図である。(b)は、ダミー伝票一覧画面を示す図である。
図10】(a)は、ダミー伝票変更後の伝票データベースを示す図である。(b)は、ダミー伝票変更後の伝票明細データベースを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0010】
先ず、図1及び図2を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1は、本実施の形態の注文管理システム1を示すブロック図である。図2は、端末装置10の機能構成を示すブロック図である。
【0011】
注文管理システム1は、レストラン等の飲食店に設置され、顧客からの料理等の商品の注文情報の入力を受け付け、伝票情報として管理するとともに、注文情報をキッチンで印刷し調理を指示し、顧客の飲食後に精算処理のための伝票(精算伝票)を印刷するシステムである。図1に示すように、注文管理システム1は、注文情報管理装置としての端末装置10と、プリンタ20A,20Bと、を備える。
【0012】
飲食店は、顧客が飲食する複数のテーブル及び椅子が配置され、主に接客担当者が移動する領域であるホールと、調理担当者が調理を行う領域であるキッチンと、を有する。端末装置10は、ホールに設置され、接客担当者からの情報入力の受付、各種情報の管理、プリンタ20A,20Bへの印刷指示を行う端末装置である。
【0013】
プリンタ20Aは、キッチンに設置されたサーマルプリンタ等のプリンタであり、端末装置10の指示により、主として調理のための注文情報をロール紙等の記録媒体に印刷する。プリンタ20Bは、ホールに設置されたサーマルプリンタ等のプリンタであり、端末装置10の指示により、主として伝票の情報をロール紙等の記録媒体に印刷する。端末装置10と、プリンタ20A,20Bとは、有線接続されているものとするが、これに限定されるものではなく、無線接続されているものとしてもよい。
【0014】
なお、注文管理システム1の端末装置10は、1台に構成されるものではなく、注文管理システム1において、情報入力用、精算用等の複数の用途別に端末装置を複数台備える構成としてもよい。また、注文管理システム1のプリンタ20Aは、1台に限定されるものではなく、キッチンの規模やレイアウト等に応じて、例えばコース料理の前菜用、メイン用、デザート用等の複数の用途でプリンタを別々に複数台備える構成としてもよい。
【0015】
図2に示すように、端末装置10は、表示制御手段、管理手段、制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶部15と、通信部16と、を備える。端末装置10の各部は、バス17を介して接続されている。
【0016】
CPU11は、端末装置10の各部を制御する。CPU11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM13に展開し、当該プログラムとの協働で、各種処理を実行する。
【0017】
操作部12は、表示部14の表示画面上に一体的に設けられたタッチパネルであり、操作者(接客担当者)からのタッチ入力を受け付け、その操作情報をCPU11に出力する。
【0018】
RAM13は、揮発性のメモリであり、各種のデータやプログラムを一時的に格納するワークエリアを形成する。表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(ElectroLuminescent)ディスプレイ等で構成され、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0019】
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶部である。記憶部15は、伝票登録プログラム151、伝票変更プログラム152、伝票データベース30、伝票明細データベース40、テーブルデータベース50等を記憶している。
【0020】
通信部16は、プリンタ20A,20Bとケーブルを介して情報の送受信を行う有線通信の通信部である。
【0021】
次に、図3を参照して、記憶部15に記憶される伝票データベース30、伝票明細データベース40、テーブルデータベース50の構成を説明する。図3(a)は、伝票データベース30の構成を示す図である。図3(b)は、伝票明細データベース40の構成を示す図である。図3(c)は、テーブルデータベース50の構成を示す図である。
【0022】
伝票データベース30は、飲食店に入店した顧客(1人又はグループ)毎の伝票に関する情報のデータテーブルである。本実施の形態の伝票の生成の対象は、入店してテーブルに着席した顧客に限定されるものではなく、飲食店の全テーブルが満席の場合に、席待ちをする顧客も対象となる。この席待ちをし、テーブルに着席していない顧客に対応する伝票を「ダミー伝票」と称するものとする。
【0023】
図3(a)に示すように、伝票データベース30は、仮締め伝票番号31と、ダミー番号32と、テーブル番号33と、ダミー伝票名34と、担当者コード35と、客数36と、のフィールド(項目)を有する。
【0024】
仮締め伝票番号31は、飲食の伝票発行までの仮締め時の伝票の識別情報である。仮締め伝票番号31は、例えば、通常の伝票では9以外の最上位桁の連番となり、ダミー伝票では9が最上位桁の連番となるものとする。ダミー番号32は、仮締め伝票番号31の伝票のうちのダミー伝票の連番である。ダミー番号32は、通常の伝票では、空欄にされる。
【0025】
テーブル番号33は、仮締め伝票番号31の伝票に対応する顧客が着席する飲食店内のテーブルの識別情報である。ダミー伝票名34は、仮締め伝票番号31の伝票がダミー伝票である場合の顧客の名称をダミー伝票名としている。ダミー伝票名34は、通常の伝票では、空欄にされる。担当者コード35は、伝票番号31の伝票に対応する顧客を接客した接客担当者の識別情報である。客数36は、伝票番号31の伝票に対応する顧客の人数である。
【0026】
伝票明細データベース40は、伝票データベース30の伝票の詳細な内容を有するデータベースである。図3(b)に示すように、伝票明細データベース40は、仮締め伝票番号41と、商品コード42と、数量43と、のフィールドを有する。
【0027】
仮締め伝票番号41は、仮締め伝票番号31と同様の伝票の識別情報である。商品コード42は、仮締め伝票番号41の伝票に対応する顧客が注文した飲食店で提供している単品料理や、コース料理や、コース料理を構成する複数の料理(前菜、メイン、デザート等)の商品の識別情報である。数量43は、商品コード42の商品の数量である。
【0028】
なお、伝票データベース30、伝票明細データベース40のレコードは、飲食店に入店し精算処理が済んでいない顧客の伝票のもののみである。端末装置10は、操作部12を介する接客担当者からの操作入力により、飲食が済んだ顧客のために、伝票情報に基づく伝票情報をプリンタ20Bで印刷して伝票を発行する。発行された伝票は、接客担当者から顧客に手渡される。顧客は、伝票を持って会計所へ行き、接客担当者が精算処理を行う。この精算処理終了後に、精算済の顧客に対応するレコードが伝票データベース30、伝票明細データベース40から削除される。
【0029】
テーブルデータベース50は、飲食店内のテーブルの情報のデータベースである。図3(c)に示すように、テーブルデータベース50は、テーブル番号51と、席数52と、座標53と、のフィールドを有する。
【0030】
テーブル番号51は、飲食店内の全テーブルの識別情報である。席数52は、テーブル番号51のテーブルの席数である。座標53は、ホール内のテーブルのレイアウトを示すテーブルレイアウト画面中のテーブル番号51のテーブルの位置情報である。
【0031】
次に、図4図10を参照して、注文管理システム1の動作を説明する。図4は、伝票登録処理を示すフローチャートである。図5(a)は、全テーブルが空席のテーブルレイアウト画面200を示す図である。図5(b)は、1つのテーブルに着席されたテーブルレイアウト画面200Aを示す図である。図6(a)は、全テーブルが満席のテーブルレイアウト画面200Bを示す図である。図6(b)は、登録画面300を示す図である。図7は、顧客名入力画面400を示す図である。図8は、伝票変更処理を示すフローチャートである。図9(a)は、1つのテーブルが空席となったテーブルレイアウト画面200Cを示す図である。図9(b)は、ダミー伝票一覧画面500を示す図である。図10(a)は、ダミー伝票変更後の伝票データベース30を示す図である。図10(b)は、ダミー伝票変更後の伝票明細データベース40を示す図である。
【0032】
先ず、注文管理システム1において、端末装置10が実行する伝票登録処理を説明する。伝票登録処理は、席待ちしていない新規顧客の通常の伝票又は満席時の席待ちの顧客のダミー伝票の伝票情報の登録を行う処理である。予め、接客担当者は、空席が有る時に新規顧客が入店した場合には、空席のテーブルに新規顧客を案内し、注文する商品の名称、数量を聞き、満席時に新規顧客が入店した場合には、注文する商品の名称と顧客名とを席待ちの顧客に聞く。そして、接客担当者は、端末装置10へ行き、操作部12を介して、自分の担当者コードを入力する。
【0033】
そして、端末装置10において、例えば、操作部12を介して接客担当者から伝票登録処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15に記憶された伝票登録プログラム151を読み出してRAM13に展開し、展開した伝票登録プログラム151との協働で、伝票登録処理を実行する。
【0034】
図4に示すように、先ず、CPU11は、伝票データベース30、テーブルデータベース50を記憶部15から読み出し、伝票データベース30、テーブルデータベース50に基づいてテーブルレイアウト画面情報を生成して表示部14に表示する(ステップS11)。テーブルレイアウト画面情報において、全レコードのテーブル番号51のテーブルは、当該テーブルのテーブル番号51、席数52、着席している顧客の客数36が含められて、ホール内の座標53の位置に配置され、テーブル番号33が設定されているテーブルが、着席中に設定される。
【0035】
テーブルレイアウト画面情報に基づくテーブルレイアウト画面は、例えば、図5(a)に示すテーブルレイアウト画面200となる。テーブルレイアウト画面200は、ホール内の全てのテーブルのテーブル表示部201がレイアウトに従い配置されている。テーブル表示部201は、指定キーとしてタッチ入力によりそのテーブルの選択入力を受け付ける。また、テーブル表示部201は、テーブル番号(#テーブル番号)と、顧客がテーブルに着席している場合の客数(x客数)と、テーブルの席数(s席数)と、を有する。テーブル表示部201の色は、顧客の着席状態を示し、グレーが着席中、白が空席であるものとする。一例として、テーブルレイアウト画面200では、全てのテーブル表示部201が白で空席であることを示す。
【0036】
また、テーブルレイアウト画面200は、キャンセルボタン202、ダミー一覧ボタン203を有する。キャンセルボタン202は、後述するテーブルに未着席で席待ちしている顧客用の注文された商品の登録画面に移行するためのボタンである。ダミー一覧ボタン203は、後述するダミー伝票の伝票情報を有するダミー伝票一覧画面に移行するためのボタンである。
【0037】
席待ちしていない新規顧客の通常の伝票情報の作成では、案内先のテーブルのテーブル表示部201がタッチ入力される。席待ちしている顧客のダミー伝票の伝票情報の作成では、キャンセルボタン202がタッチ入力される。
【0038】
そして、CPU11は、操作部12を介して接客担当者から案内先のテーブル表示部201の選択入力又はキャンセルボタン202の入力を受け付け、操作内容を判別する(ステップS12)。ステップS12では、案内先のテーブル表示部201の選択入力としては、空席のテーブル表示部201のみのタッチ入力が有効に設定され、他のテーブル表示部201のタッチ入力が無効に設定されているものとする。
【0039】
テーブル表示部201の選択入力により案内先のテーブルが選択入力された場合(ステップS12;テーブル選択)、CPU11は、注文された商品の登録画面情報を生成して表示部14に表示し、操作部12を介して接客担当者からステップS12で選択入力されたテーブルに着席した顧客に注文された商品の商品情報及び客数の入力を受け付ける(ステップS13)。ステップS13では、後述する登録画面300と同様の登録画面が表示されて、注文された商品の商品コード及び数量が入力され、客数表示部(図示略)が表示されて、顧客の客数が入力される。
【0040】
そして、CPU11は、ユニークな通常の伝票の仮締め伝票番号を生成し、生成した仮締め伝票番号、ステップS12で選択入力されたテーブルのテーブル番号、ステップS13で入力された商品情報(商品コード、数量)、客数、予め入力された担当者コードを、記憶部15の伝票データベース30及び伝票明細データベース40に追加して記憶し(ステップS14)、伝票登録処理を終了する。ステップS14では、例えば、図3(a)の伝票データベース30の仮締め伝票番号31が000001のレコードのように、生成した仮締め伝票番号、入力されたテーブル番号、商品コード、数量、客数、担当者コードは、順に、仮締め伝票番号31,41、テーブル番号33、商品コード42、数量43、客数36、担当者コード35に同一レコードで追加される。
【0041】
キャンセルボタン202の入力によりダミー伝票登録が入力された場合(ステップS12;ダミー伝票登録)、CPU11は、注文された商品の登録画面を生成して表示部14に表示し、操作部12を介して接客担当者から顧客に注文された商品の商品情報の入力を受け付ける(ステップS15)。ステップS15では、例えば、図6(b)に示す登録画面300が表示される。
【0042】
登録画面300は、商品一覧表示部301と、商品入力部302と、を有する。商品一覧表示部301は、選択された商品の商品情報(商品コード、数量)の一覧が表示される。商品入力部302は、商品の選択入力を受け付ける複数の商品ボタンを有し、商品情報の入力を受け付ける。なお、登録画面300は、商品入力部302のボタン切替の入力を受け付ける切替ボタン303を有する。
【0043】
そして、CPU11は、操作部12を介して接客担当者から伝票情報の仮登録(ダミー伝票情報の登録)操作を受け付ける(ステップS16)。そして、CPU11は、席待ちしている顧客の名称(顧客名)を入力するための顧客名入力画面情報を生成して表示部14に表示し、操作部12を介して接客担当者から顧客名及び客数の入力を受け付ける(ステップS17)。
【0044】
顧客名入力画面400は、顧客名表示部401と、文字入力部402と、を有する。顧客名表示部401は、入力された顧客名を表示し、顧客名の入力確定又はキャンセルの入力を受け付けるボタンを有する。文字入力部402は、各種文字入力ボタンを有する。また、顧客名入力画面400は、顧客名入力後に、席待ちの顧客の客数表示部(図示略)が表示され、席待ちの顧客の客数の入力が受け付けられる。
【0045】
そして、CPU11は、ユニークなダミー伝票の仮締め伝票番号、席待ちの顧客数に応じたダミー番号を生成し、生成した仮締め伝票番号、ダミー番号、ステップS15で入力された商品情報(商品コード、数量)、ステップS17で入力された顧客名及び客数、予め入力された担当者コードを、記憶部15の伝票データベース30及び伝票明細データベース40に追加して記憶し(ステップS18)、伝票登録処理を終了する。生成した仮締め伝票番号、入力された商品コード、数量、顧客名、客数、担当者コードは、順に、仮締め伝票番号31,41、商品コード42、数量43、ダミー伝票名34、客数36、担当者コード35に同一レコードで追加される。
【0046】
ここで、伝票登録処理の具体例を説明する。先ず、飲食店の全テーブルが空席の場合に、2人の新規顧客が入店したものとし、接客担当者により当該顧客がテーブル番号が1のテーブルに案内され、当該顧客が注文した商品の商品情報が聞かれる。そして、伝票登録処理が実行される。ステップS11で、図5(a)に示すように、全テーブルが空席のテーブルレイアウト画面200が表示される。そして、ステップS12で、テーブル番号が1のテーブル表示部201がタッチ入力される。
【0047】
そして、ステップS13で、注文された商品の商品情報及び顧客の客数(=2)が入力される。そして、ステップS14で、当該顧客の通常の伝票としての伝票情報のレコードが、伝票データベース30及び伝票明細データベース40に追加される。例えば、図3(a)、図3(b)の仮締め伝票番号31,41が「000001」のレコードが追加される。
【0048】
すると、次に伝票登録処理が実行された場合に、ステップS11で、図5(b)に示すテーブル番号が1のテーブルが着席され、そのテーブル表示部201がグレーとなったテーブルレイアウト画面200Aが表示される。このように、伝票登録処理が繰り返し実行され、テーブルに空席がある場合の新規顧客の伝票情報が登録されていき、全テーブルが満席になったものとする。
【0049】
そして、1人の新規顧客「Mr.Abe」が入店し、全テーブルが満席であるため、席待ちされる。接客担当者により、当該顧客が注文した商品の商品情報、顧客名が聞かれる。そして、伝票登録処理が実行される。ステップS11で、図6(a)に示すように、全テーブルが満席のテーブルレイアウト画面200Bが表示される。そして、ステップS12で、キャンセルボタン202がタッチ入力される。
【0050】
そして、ステップS15で、図6(b)に示す登録画面300が表示され、注文された商品の商品情報(オレンジ、数量=1)及び顧客の客数(=1)が入力される。そして、ステップS17で、図7に示す顧客名入力画面400が表示され、顧客名(Mr.Abe)が入力される。そして、ステップS18で、当該顧客のダミー伝票としての伝票情報のレコードが、伝票データベース30及び伝票明細データベース40に追加される。例えば、図3(a)、図3(b)の仮締め伝票番号31,41が「999801」のレコードが追加される。
【0051】
同様にして、全テーブルが満席の状態で、新規顧客「Mr.Suzuki」が入店した場合に、伝票登録処理のステップS11,S12,S15,S16,S17,S18により、図3(a)、図3(b)の仮締め伝票番号31,41が「999802」のレコードが伝票データベース30及び伝票明細データベース40に追加される。
【0052】
次いで、注文管理システム1において、端末装置10が実行する伝票変更処理を説明する。伝票変更処理は、テーブル空き後の席待ちの顧客のテーブル案内後のダミー伝票の伝票情報変更、又は顧客のテーブル間の移動における伝票情報の変更を行う処理である。予め、接客担当者は、席待ちの顧客がおり、空席のテーブルができた場合には、空席待ちの顧客を空席となったテーブルへ案内し、テーブルに着席中の顧客からテーブル間の移動の要求があった場合に、当該顧客を移動元のテーブルから移動先のテーブルへの移動を案内する。
【0053】
そして、端末装置10において、例えば、操作部12を介して接客担当者から伝票変更処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15に記憶された伝票変更プログラム152を読み出してRAM13に展開し、展開した伝票変更プログラム152との協働で、伝票変更処理を実行する。
【0054】
先ず、図5に示すように、先ず、CPU11は、伝票データベース30、テーブルデータベース50を記憶部15から読み出し、伝票データベース30、テーブルデータベース50に基づいてテーブルレイアウト画面情報を生成して表示部14に表示する(ステップS21)。テーブルレイアウト画面情報に基づくテーブルレイアウト画面は、例えば、図9(a)に示すテーブルレイアウト画面200Cとなる。テーブルレイアウト画面200Cでは、テーブル番号が4(#4)のテーブル表示部201が空席中であり、白く表示され、他のテーブルのテーブル表示部201が着席中であり、グレーに表示されている。
【0055】
席待ちの顧客のテーブル案内時には、ダミー一覧ボタン203がタッチ入力される。顧客のテーブル間の移動時には、顧客の移動元のテーブルのテーブル表示部201がタッチ入力される。
【0056】
そして、CPU11は、操作部12を介して接客担当者から移動元のテーブルのテーブル表示部201の選択入力又はダミー一覧ボタン203の入力を受け付け、操作内容を判別する(ステップS22)。ステップS22では、移動元のテーブルのテーブル表示部201の選択入力としては、着席のテーブル表示部201のみのタッチ入力が有効に設定され、他のテーブル表示部201のタッチ入力が無効に設定されているものとする。ダミー一覧ボタン203の入力により、ダミー伝票変更が入力された場合(ステップS22;ダミー伝票変更)、CPU11は、記憶部15に記憶された伝票データベース30、伝票明細データベース40を読み出し、伝票データベース30、伝票明細データベース40に基づくダミー伝票が発行されている顧客の(仮締め伝票番号31,41の先頭が9の番号である、ダミー番号32がある、又はテーブル番号33が空欄である)伝票情報の一覧を示すダミー伝票一覧画面情報を生成して表示部14に表示する(ステップS23)。ダミー伝票一覧画面情報に基づくダミー伝票一覧画面は、例えば、図9(b)に示すダミー伝票一覧画面500となる。
【0057】
ダミー伝票一覧画面500は、ダミー伝票毎のダミー伝票情報表示部501を有する。ダミー伝票情報表示部501は、仮締め伝票番号31,41毎に生成され、選択のタッチ入力を受け付けるとともに、ダミー伝票名(顧客名)33、担当者コード35、客数36、注文した商品の商品コード42、数量43を有する。なお、ダミー伝票情報表示部501に示すように、ダミー伝票の伝票情報登録時からの経過時間を表示させる構成としてもよい。
【0058】
そして、CPU11は、操作部12を介して接客担当者からのダミー伝票情報表示部501の選択のタッチ入力を受け付ける(ステップS24)。そして、CPU11は、操作部12を介して接客担当者から案内先へのテーブル変更(ダミー伝票の伝票情報変更)操作を受け付ける(ステップS25)。そして、CPU11は、伝票データベース30、テーブルデータベース50を記憶部15から読み出し、伝票データベース30、テーブルデータベース50に基づいてテーブルレイアウト画面情報を生成して表示部14に表示する(ステップS26)。
【0059】
そして、CPU11は、操作部12を介して接客担当者からの案内先のテーブル表示部201の選択のタッチ入力を受け付ける(ステップS27)。ステップS27では、空席のテーブル表示部201のみのタッチ入力が有効に設定され、他のテーブル表示部201のタッチ入力が無効に設定されているものとする。そして、CPU11は、ユニークな通常の伝票の仮締め伝票番号を生成し、生成した仮締め伝票番号、ステップS27で選択入力されたテーブルのテーブル番号で、記憶部15の伝票データベース30及び伝票明細データベース40のステップS24で選択入力されたダミー伝票情報表示部501に対応する仮締め伝票番号31,41のレコードを変更し(ステップS28)、伝票変更処理を終了する。生成した仮締め伝票番号、入力されたテーブル番号により、順に、ステップS24で入力された仮締め伝票番号31,41、テーブル番号33が変更され、ダミー番号32が削除(空欄に)され、ダミー番号がある全てのレコードでダミー番号32が再付与される。
【0060】
ここで、伝票変更処理のステップS21〜S28の具体例を説明する。図3(a)、図3(b)に示す伝票データベース30及び伝票明細データベース40が記憶されている状態で、テーブル番号が4のテーブルが空き、接客担当者により、席待ちの顧客「Mr.Abe」が、テーブル番号が4のテーブルに案内されたものとする。そして、伝票変更処理が実行される。
【0061】
ステップS21で、図9(a)に示すテーブルレイアウト画面200Cが表示され、ステップS22で、ダミー一覧ボタン203が入力され、ステップS23で、図9(b)に示すダミー伝票一覧画面500が表示される。ダミー伝票一覧画面500では、顧客「Mr.Abe」、顧客「Mr.Suzuki」のダミー伝票情報表示部501を有する。そして、ステップS24で、顧客「Mr.Abe」のダミー伝票情報表示部501がタッチ入力されたものとする。
【0062】
そして、ステップS26で、図9(a)に示すテーブルレイアウト画面200Cが表示され、ステップS27で、案内先のテーブル番号が4のテーブル表示部201がタッチ入力される。そして、ステップS28で、図3(a)、図3(b)に示す伝票データベース30及び伝票明細データベース40は、図10(a)、図10(b)に示す伝票データベース30及び伝票明細データベース40に変更される。顧客「Mr.Abe」のレコードは、仮締め伝票番号31,41が通常の伝票の「000024」に変更され、ダミー番号32が削除され、テーブル番号33が4に設定され、顧客「Mr.Suzuki」のダミー番号32が、順番が繰り上がって「000001」が再付与される。
【0063】
例えば、その後に実行された伝票変更処理のステップS21等で表示されるテーブルレイアウト画面は、図6(a)に示すテーブルレイアウト画面200Bと同様の画面となるが、テーブル番号が4のテーブル表示部201の客数は1となる。また、その後に実行された伝票変更処理のステップS23等で表示されるダミー伝票一覧画面は、例えば、図9(b)に示すダミー伝票一覧画面500のうち、テーブルに案内された顧客「Mr.Abe」のダミー伝票情報表示部501が削除され、顧客「Mr.Suzuki」のダミー伝票情報表示部501のみが表示される。
【0064】
図8に戻り、テーブル表示部201の選択入力がされ、テーブル選択が入力された場合(ステップS22;テーブル選択)、CPU11は、伝票データベース30及び伝票明細データベース40を記憶部15から読み出し、ステップS22で入力されたテーブルのテーブル番号33に対応する伝票データベース30及び伝票明細データベース40のレコードの伝票情報を表示部14に表示する(ステップS29)。そして、CPU11は、操作部12を介して接客担当者からテーブル変更の操作を受け付ける(ステップS30)。
【0065】
そして、CPU11は、伝票データベース30、テーブルデータベース50を記憶部15から読み出し、伝票データベース30、テーブルデータベース50に基づいてテーブルレイアウト画面情報を生成して表示部14に表示する(ステップS31)。そして、CPU11は、操作部12を介して接客担当者からの顧客の移動先のテーブル表示部201の選択のタッチ入力を受け付ける(ステップS32)。ステップS32では、空席のテーブル表示部201のみのタッチ入力が有効に設定され、他のテーブル表示部201のタッチ入力が無効に設定されているものとする。そして、CPU11は、記憶部15の伝票データベース30において、ステップS29で取得された仮締め伝票番号31に対応するテーブル番号33を、ステップS32で選択されたテーブルのテーブル番号に変更し(ステップS33)、伝票変更処理を終了する。
【0066】
以上、本実施の形態によれば、端末装置10は、テーブルレイアウト画面における各テーブルを、テーブルを指定するためのテーブル表示部201として表示させ、顧客が割り当てられたテーブルの識別情報(テーブル番号33)に対応付けてテーブルに割り当てられた顧客からの注文情報を管理するとともに、テーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報をテーブルに割り当て待ちであることを示す識別情報(仮締め伝票番号31,41、ダミー番号32、テーブル番号33)に対応付けて管理し、テーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報として管理されている注文情報がテーブルに割り当てられた顧客からの注文情報として識別情報の対応付けが変更される際は、テーブル表示部201のうち空席になっているテーブルに対応するテーブル表示部201に対する操作が有効となるように制御するとともに他のテーブルに対応するテーブル表示部201に対する操作が無効となるように制御する。
【0067】
また、端末装置10は、テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報(ダミー伝票情報表示部501)が選択され、かつ、テーブル表示部201のうち空席になっているテーブルが指定された場合、選択されたテーブルに対して割り当て待ちの顧客の注文情報を、指定されたテーブルに対して割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けを変更する。
【0068】
このため、表示されたテーブルレイアウト画面により、接客担当者が、店舗内のテーブルのレイアウト及び着席状態を目視で容易に確認できるとともに、テーブルレイアウト画面でテーブル表示部201により案内先のテーブルを容易に選択入力でき、テーブルに割り当て待ち(未着席)の顧客の注文情報(伝票データベース30、伝票明細データベース40)を、テーブル案内後に、テーブルに割り当てられた(着席済)の注文情報へ容易且つ正確に変更できる。
【0069】
また、端末装置10は、テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報の一覧(ダミー伝票一覧画面500)を表示する。このため、割り当て待ちの顧客の注文情報の一覧により、接客担当者が、テーブルに割り当て待ちの複数の顧客の注文情報を目視で容易に確認でき、テーブルに案内した注文情報変更対象の顧客(の注文情報)を容易に選択できる。
【0070】
また、端末装置10は、選択されたテーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報を、指定されたテーブルに割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けが変更される場合、選択されたテーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報を一覧から消去する。このため、テーブルに割り当てられた顧客の注文情報が、割り当て対象として選択されることを防ぐことができ、割り当て待ちの顧客の注文情報を確実に選択できる。
【0071】
また、端末装置10は、テーブルに割り当てられた顧客からの注文情報には通常の伝票の仮締め伝票番号31,41が付され、テーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報にはダミー伝票の仮締め伝票番号31,41が付され、テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報を、指定されたテーブルに割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けが変更される場合、ダミー伝票の仮締め伝票番号31,41を通常の伝票の仮締め伝票番号31,41に変更する。このため、テーブルへの顧客の割り当て後に、テーブルに割り当てられた顧客の注文情報の伝票番号を、通常の伝票の仮締め伝票番号31,41として管理できる。
【0072】
また、端末装置10は、移動元のテーブルのテーブル表示部201の選択によりテーブルに割り当てられた顧客の注文情報が選択され、かつ、移動先のテーブルのテーブル表示部201のうち空席になっているテーブルが指定された場合、選択されたテーブルに対して割り当てられた顧客の注文情報を、指定されたテーブルに対して割り当てられた顧客の注文情報として識別情報(テーブル番号33)の対応付けを変更する。このため、移動元のテーブルに割り当てられた顧客の注文情報を容易に選択入力でき、移動先の空席のテーブルを容易に指定でき、テーブルの移動に応じて顧客の注文情報を容易且つ適切に変更できる。
【0073】
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部15のHDD、SSD、フラッシュメモリを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0074】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る注文情報管理装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
【0075】
例えば、上記実施の形態では、飲食店の店舗内のテーブルが満席である場合の入店した席待ちで未着席の顧客の伝票をダミー伝票として伝票情報を登録する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、飲食店に入店して商品を注文し、知り合いが着席している満席のテーブルへ行き、立ちながら飲食をするような顧客に対しても、ダミー伝票の伝票情報を登録する構成としてもよい。
【0076】
また、上記実施の形態では、店舗内に端末装置10を設置し、接客担当者が端末装置10の場所に行って、情報閲覧及び情報入力を行う注文管理システム1の構成としたが、これに限定されるものではない。上記実施の形態を端末装置10等の無線通信のサーバと、接客担当者が携帯するハンディターミナルと、を備えるオーダーエントリーシステムに適用する構成としてもよい。接客担当者は、ハンディターミナルにより、情報閲覧及び情報入力を行う。
【0077】
また、上記実施の形態における注文管理システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0078】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
テーブルレイアウト図における各テーブルを、該テーブルを指定するための指定キーとして表示させる表示制御手段と、
顧客が割り当てられたテーブルの識別情報に対応付けて前記テーブルに割り当てられた顧客からの注文情報を管理するとともに、テーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報をテーブルに割り当て待ちであることを示す識別情報に対応付けて管理する管理手段と、
前記管理手段によりテーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報として管理されている注文情報がテーブルに割り当てられた顧客からの注文情報として識別情報の対応付けが変更される際は、前記指定キーのうち空席になっているテーブルに対応する指定キーに対する操作が有効となるように制御するとともに他のテーブルに対応する指定キーに対する操作が無効となるように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする注文情報管理装置。
<請求項2>
前記管理手段は、前記テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報が選択され、かつ、前記指定キーのうち空席になっているテーブルが指定された場合、前記選択されたテーブルに対して割り当て待ちの顧客の注文情報を、前記指定されたテーブルに対して割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けを変更することを特徴とする請求項1に記載の注文情報管理装置。
<請求項3>
前記表示制御手段は、前記テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報の一覧を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の注文情報管理装置。
<請求項4>
前記選択されたテーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報を、前記指定されたテーブルに割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けが変更される場合、前記表示制御手段は、前記選択されたテーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報を前記一覧から消去することを特徴とする請求項3に記載の注文情報管理装置。
<請求項5>
前記テーブルに割り当てられた顧客からの注文情報には第1の伝票識別番号が付され、前記テーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報には第2の伝票識別番号が付され、
前記管理手段により前記テーブルに割り当て待ちの顧客の注文情報を、前記指定されたテーブルに割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けが変更される場合、前記管理手段は、前記第2の伝票識別番号を前記第1の伝票識別番号に変更することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の注文情報管理装置。
<請求項6>
前記管理手段は、前記テーブルに割り当てられた顧客の注文情報が選択され、かつ、前記指定キーのうち空席になっているテーブルが指定された場合、前記選択されたテーブルに対して割り当てられた顧客の注文情報を、前記指定されたテーブルに対して割り当てられた顧客の注文情報として識別情報の対応付けが変更することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の注文情報管理装置。
<請求項7>
コンピュータを、
テーブルレイアウト図における各テーブルを、該テーブルを指定するための指定キーとして表示させる表示制御手段、
顧客が割り当てられたテーブルの識別情報に対応付けて前記テーブルに割り当てられた顧客からの注文情報を管理するとともに、テーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報をテーブルに割り当て待ちであることを示す識別情報に対応付けて管理する管理手段、
前記管理手段によりテーブルに割り当て待ちの顧客からの注文情報として管理されている注文情報がテーブルに割り当てられた顧客からの注文情報として識別情報の対応付けが変更される際は、前記指定キーのうち空席になっているテーブルに対応する指定キーに対する操作が有効となるように制御するとともに他のテーブルに対応する指定キーに対する操作が無効となるように制御する制御手段、
として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0079】
1 注文管理システム
10 端末装置
11 CPU
12 操作部
13 RAM
14 表示部
15 記憶部
16 通信部
17 バス
20A,20B プリンタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10