(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面(
図1〜
図10)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
まず、
図1を参照して本発明の実施形態に係るタブレット端末装置100の構成について説明する。
図1は、タブレット端末装置100の構成を示す図である。
図1に示すように、タブレット端末装置100はタッチパネル1及び制御部2を備える。タブレット端末装置100は、「表示制御装置」の一例に相当する。タッチパネル1は画像を表示すると共に、ユーザーからの操作を受け付ける。制御部2はタッチパネル1の動作を制御する。
【0012】
タッチパネル1は、ディスプレー11及びタッチセンサー12を備える。ディスプレー11は画像を表示する。タッチセンサー12はタッチパネル1への物体の接触位置を検出する。タッチセンサー12は、例えばディスプレー11の表示面上に配置される。
【0013】
制御部2は、プロセッサー21及び記憶部22を備える。プロセッサー21は、例えばCPU(Central Processing Unit)を備える。記憶部22は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。記憶部22は、制御プログラムを記憶している。
【0014】
次に、
図1〜
図3を参照して本発明の実施形態に係る制御部2の構成について説明する。
図2は、制御部2の構成を示す図である。
図3は、制御部2の処理の一例を示す図である。
図3(a)は、第1オブジェクトBJ1がタップ操作される前の第1画面SC1を示す。
図3(b)は、第1オブジェクトBJ1がタップ操作された後の第2画面SC2を示す。タップ操作は、「所定の操作」の一例に相当する。
【0015】
図2に示すように、制御部2は、第1決定部201、第2決定部202、第3決定部203、検出部204、調整部205及び表示部206を備える。具体的には、プロセッサー21は、制御プログラムを実行することによって、第1決定部201、第2決定部202、第3決定部203、検出部204、調整部205及び表示部206として機能する。以下では、
図3を参照して
図2に示す制御部2の構成を説明する。
【0016】
第1決定部201は、ユーザーが右利きであるか左利きであるかを決定する。
【0017】
第2決定部202は、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の先端側に表示するか、第2オブジェクトBJ2を第1オブジェクトBJ1に対して第1方向DR1の後端側に表示するかを決定する。
【0018】
第3決定部203は、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の先端側に表示するか、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の後端側に表示するかを決定する。
【0019】
検出部204は、ディスプレー11に表示された第1オブジェクトBJ1に対して所定の操作が行われたことを検出する。
【0020】
調整部205は、第1オブジェクトBJ1に対して所定の操作が行われたことを検出部204が検出した場合に、ディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整する。
【0021】
表示部206は、第1オブジェクトBJ1に対して所定の操作が行われたことを検出部204が検出した場合に、第1オブジェクトBJ1に関連する情報を示す第2オブジェクトBJ2を表示する。
【0022】
次に、
図1〜
図3を参照して、検出部204、調整部205及び表示部206の処理について更に説明する。
【0023】
図3(a)に示すように、第1画面SC1には、第1オブジェクトBJ1と第3オブジェクトBJ3とが表示されている。第1オブジェクトBJ1は、例えば、アイコンを示す。第1オブジェクトBJ1は、ディスプレー11において第1方向DR1の後端側(左側)に配置され、第2方向DR2の先端側(上側)に配置されている。第1方向DR1は、ディスプレー11の長辺に平行な方向を示す。第2方向DR2は、ディスプレー11の短辺に平行な方向を示す。本発明の実施形態において、「長辺に平行な方向」を「長辺方向」と記載し、「短辺に平行な方向」を「短辺方向」と記載する場合がある。
【0024】
第3オブジェクトBJ3は、例えば、テキストの画像を示す。第3オブジェクトBJ3は、第1オブジェクトBJ1に対して第2方向DR2の後端側(下側)に配置されている。
【0025】
検出部204は、第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作を検出する。具体的には、検出部204は、タッチセンサー12を介して、第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作を検出する。「タップ操作」は、タッチパネル1において第1オブジェクトBJ1が表示された位置に、ユーザーが、例えば右手Hの人差し指の先端をタッチした後、右手Hの人差し指の先端を第1オブジェクトBJ1から離間する操作を示す。また、「タップ操作」は、「タッチ操作」の一例に相当する。
【0026】
調整部205は、第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作を検出部204が検出した場合に、第2オブジェクトBJ2がディスプレー11に表示される領域を確保するように第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整する。具体的には、第1オブジェクトBJ1がディスプレー11の第2方向DR2の先端側(上側)に配置されているため、ディスプレー11において第1オブジェクトBJ1に対して第2方向DR2の後端側(下側)に第2オブジェクトBJ2を表示するための領域が存在する。したがって、調整部205は、第1オブジェクトBJ1の表示位置が適切な位置にあると判定する。このような場合には、調整部205は、第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整する必要がない。
【0027】
表示部206は、第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作を検出部204が検出した場合に、
図3(b)に示す第2オブジェクトBJ2をディスプレー11に表示する。
【0028】
図3(b)に示すように、ディスプレー11には、第1オブジェクトBJ1と第2オブジェクトBJ2とが表示されている。第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2は第2方向DR2の後端側(下側)に配置されている。第3オブジェクトBJ3は、第2オブジェクトBJ2で隠れている。
【0029】
第2オブジェクトBJ2は、第1オブジェクトBJ1に関連する情報を示す。具体的には、第2オブジェクトBJ2には、例えば、第1オブジェクトBJ1の機能に関する説明が表示される。また、第2オブジェクトBJ2は、いわゆる「吹き出し」を示す。
【0030】
以上、
図1〜
図3を参照して説明したように、本発明の実施形態では、第1オブジェクトBJ1に対して所定の操作が行われたことを検出部204が検出した場合に、調整部205がディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整し、表示部206が第1オブジェクトBJ1に関連する情報を示す第2オブジェクトBJ2を表示する。したがって、第1オブジェクトBJ1の位置を適正な位置に調整することによって、第2オブジェクトBJ2の大きさ及び形状を調整することなく、第2オブジェクトBJ2をディスプレー11に表示できる。その結果、第2オブジェクトBJ2をユーザーが見易く表示できる。
【0031】
次に、
図1〜
図5を参照して、検出部204、調整部205及び表示部206の処理について更に説明する。
図4は、検出部204、調整部205及び表示部206の処理の
図3とは別の一例を示す図である。
図4(a)は、第1画面SC1を示す。
図4(b)は、第2画面SC2を示す。
図4は、
図3と比較して、第1画面SC1における第1オブジェクトBJ1の位置が相違している。具体的には、
図3(a)の第1オブジェクトBJ1がディスプレー11において第2方向DR2の先端側(上側)に配置されているのに対して、
図4(a)の第1オブジェクトBJ1は、ディスプレー11において第2方向DR2の略中央に配置されている。以下の説明では、
図3と相違する点について主に説明する。
【0032】
図4(a)に示すように、第1画面SC1には、第1オブジェクトBJ1と第3オブジェクトBJ3とが表示されている。第1オブジェクトBJ1は、第1画面SC1において第1方向DR1の後端側(左側)に配置され、第2方向DR2の略中央に配置されている。
【0033】
検出部204は、第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作を検出する。
【0034】
調整部205は、第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作を検出部204が検出した場合に、第2オブジェクトBJ2がディスプレー11に表示される領域を確保するように第1オブジェクトBJ1のディスプレー11における表示位置を調整する。具体的には、調整部205は、ディスプレー11において第1オブジェクトBJ1が第2方向DR2の先端側(上側)に位置するように、第1画面SC1を第2方向DR2の先端側に矢印SR1で示す方向にスクロールする。
【0035】
その結果、
図4(b)に示すように、第1オブジェクトBJ1は、ディスプレー11の第2方向DR2の先端側(上側)に配置される。したがって、ディスプレー11において第1オブジェクトBJ1に対して第2方向DR2の後端側(下側)に第2オブジェクトBJ2を表示するための領域が確保される。
【0036】
表示部206は、第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作を検出部204が検出した場合に、
図4(b)に示す第2オブジェクトBJ2をディスプレー11に表示する。第3オブジェクトBJ3の一部は、第2オブジェクトBJ2で隠れている。
【0037】
図5は、検出部204、調整部205及び表示部206の処理の
図3及び
図4とは別の一例を示す図である。
図5(a)は、第1画面SC1を示す。
図5(b)は、第2画面SC2を示す。
図5は、
図3及び
図4と比較して、第1画面SC1における第1オブジェクトBJ1の位置が相違している。
【0038】
具体的には、
図3(a)の第1オブジェクトBJ1がディスプレー11において第2方向DR2の先端側(上側)に配置されているのに対して、
図5(a)の第1オブジェクトBJ1は、ディスプレー11において第2方向DR2の略中央に配置されている。また、
図3(a)の第1オブジェクトBJ1がディスプレー11において第1方向DR1の後端側(左側)に配置されているのに対して、
図5(a)の第1オブジェクトBJ1は、ディスプレー11において第1方向DR1の略中央に配置されている。
【0039】
また、
図4(a)の第1オブジェクトBJ1がディスプレー11において第1方向DR1の後端側(左側)に配置されているのに対して、
図5(a)の第1オブジェクトBJ1は、ディスプレー11において第1方向DR1の略中央に配置されている。以下の説明では、
図3と相違する点について主に説明する。
【0040】
図5(a)に示すように、第1画面SC1には、第1オブジェクトBJ1と第3オブジェクトBJ3とが表示されている。第1オブジェクトBJ1は、第1画面SC1において第1方向DR1の略中央に配置され、第2方向DR2の略中央に配置されている。
【0041】
検出部204は、第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作を検出する。
【0042】
調整部205は、第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作を検出部204が検出した場合に、ディスプレー11において第1オブジェクトBJ1が第2方向DR2の先端側(上側)に位置するように、第1画面SC1を第2方向DR2の先端側に矢印SR2で示す方向にスクロールする。
【0043】
その結果、
図5(b)に示すように、第1オブジェクトBJ1は、ディスプレー11の第2方向DR2の先端側(上側)に配置される。したがって、ディスプレー11において第1オブジェクトBJ1に対して第2方向DR2の後端側(下側)に第2オブジェクトBJ2を表示するための領域が確保される。
【0044】
表示部206は、第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作を検出部204が検出した場合に、
図5(b)に示す第2オブジェクトBJ2をディスプレー11に表示する。第3オブジェクトBJ3の一部は、第2オブジェクトBJ2で隠れている。
【0045】
以上、
図1〜
図5を参照して説明したように、本発明の実施形態において、第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作が行われた場合に、表示部206が第2オブジェクトBJ2をディスプレー11に表示する。したがって、ユーザーは簡単な操作で第2オブジェクトBJ2をディスプレー11に表示できる。
【0046】
また、調整部205が、第1画面SC1をスクロールすることによって、ディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整する。したがって、第1画面SC1のレイアウトを変更することなく、第2オブジェクトBJ2をディスプレー11に表示できる。
【0047】
更に、調整部205は、第2オブジェクトBJ2がディスプレー11に表示される領域を確保するようにディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整する。よって、ディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整することによって、第2オブジェクトBJ2がディスプレー11に表示される領域を確保できる。したがって、第2オブジェクトBJ2の大きさ及び形状を調整することなく、第2オブジェクトBJ2をディスプレー11に表示できる。
【0048】
以上、
図1〜
図5を参照して説明したように、表示部206が第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の後端側(下側)に表示するが、本発明はこれに限定されない。表示部206が第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の後端側(下側)又は先端側(上側)、若しくは、第1方向DR1の後端側(左側)又は先端側(右側)に表示する形態であればよい。
【0049】
次に、
図1〜
図7を参照して、第1オブジェクトBJ1に対する第2オブジェクトBJ2の表示位置について説明する。
図6は、第1オブジェクトBJ1に対する第2オブジェクトBJ2の表示位置の一例を示す図である。
図6(a)は、第1オブジェクトBJ1に対して第2方向DR2の後端側に第2オブジェクトBJ2を表示する画面SC3を示す。
図6(b)は、第1オブジェクトBJ1に対して第2方向DR2の先端側に第2オブジェクトBJ2を表示する画面SC4を示す。
【0050】
図6(a)に示す画面SC3では、表示部206は、第1オブジェクトBJ1に対して第2方向DR2の後端側(下側)に第2オブジェクトBJ2を表示する。この場合には、調整部205は、ディスプレー11において第1オブジェクトBJ1が第2方向DR2の先端側(上側)に位置するように画面SC3を第2方向DR2の先端方向(上方向)にスクロールする。
【0051】
図6(b)に示す画面SC4では、表示部206は、第1オブジェクトBJ1に対して第2方向DR2の先端側(上側)に第2オブジェクトBJ2を表示する。この場合には、調整部205は、ディスプレー11において第1オブジェクトBJ1が第2方向DR2の後端側(下側)に位置するように画面SC4を第2方向DR2の後端方向(下方向)にスクロールする。
【0052】
第3決定部203は、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を、第2方向DR2の先端側に表示するか、第2方向DR2の後端側に表示するかを決定する。すなわち、第2オブジェクトBJ2を第1オブジェクトBJ1に対して第2方向DR2の先端側に表示すると第3決定部203が決定した場合には、表示部206は
図6(b)に示す画面SC4を表示する。また、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の後端側に表示すると第3決定部203が決定した場合には、表示部206は
図6(a)に示す画面SC3を表示する。
【0053】
図7は、第1オブジェクトBJ1に対する第2オブジェクトBJ2の表示位置の
図6とは別の一例を示す図である。
図6では第1オブジェクトBJ1の第2方向DR2の表示位置と第2オブジェクトBJ2の第2方向DR2の表示位置との関係を示しているのに対して、
図7では第1オブジェクトBJ1の第1方向DR1の表示位置と第2オブジェクトBJ2の第1方向DR1の表示位置との関係を示している点で相違している。
図7(a)は、第1オブジェクトBJ1に対して第1方向DR1の先端側に第2オブジェクトBJ2を表示する画面SC5を示す。
図7(b)は、第1オブジェクトBJ1に対して第1方向DR1の後端側に第2オブジェクトBJ2を表示する画面SC6を示す。
【0054】
図7(a)に示す画面SC5では、表示部206は、第1オブジェクトBJ1に対して第1方向DR1の先端側(右側)に第2オブジェクトBJ2を表示する。この場合には、調整部205は、ディスプレー11において第1オブジェクトBJ1が第1方向DR1の後端側(左側)に位置するように画面SC5を第1方向DR1の後端方向(左方向)にスクロールする。
【0055】
図7(b)に示す画面SC6では、表示部206は、第1オブジェクトBJ1に対して第1方向DR1の後端側(左側)に第2オブジェクトBJ2を表示する。この場合には、調整部205は、ディスプレー11において第1オブジェクトBJ1が第1方向DR1の先端側(右側)に位置するように画面SC6を第1方向DR1の先端方向(右方向)にスクロールする。
【0056】
第2決定部202は、第2オブジェクトBJ2を第1オブジェクトBJ1に対して、第1方向DR1の先端側に表示するか、第1方向DR1の後端側に表示するかを決定する。すなわち、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の先端側に表示すると第2決定部202が決定した場合には、表示部206は
図7(a)に示す画面SC5を表示する。また、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の後端側に表示すると第2決定部202が決定した場合には、表示部206は
図7(b)に示す画面SC6を表示する。
【0057】
以上、
図1〜
図7を参照して説明したように、本発明の実施形態では、第2決定部202が、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を、第1方向DR1の先端側に表示するか、第1方向DR1の後端側に表示するかを決定する。そして、第2決定部202の決定結果に応じて、調整部205が、ディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整する。したがって、ディスプレー11における第1方向DR1についてユーザーが所望する位置に第2オブジェクトBJ2を表示できる。
【0058】
また、第2決定部202が、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を、第2方向DR2の先端側に表示するか、第2方向DR2の後端側に表示するかを決定する。そして、第2決定部202の決定結果に応じて、調整部205が、ディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整する。したがって、ディスプレー11における第2方向DR2についてユーザーが所望する位置に第2オブジェクトBJ2を表示できる。
【0059】
次に、
図1〜
図5、及び
図8を参照して、制御部2の処理について説明する。
図8は、制御部2の処理を示すフローチャートである。
図8に示すように、まず、ステップS101において、制御部2が「位置決定処理」を行う。「位置決定処理」は、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を表示する位置を決定する処理を示す。
次に、ステップS103において、検出部204が、第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作を検出したか否かを判定する。
第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作を検出していないと検出部204が判定した場合(ステップS103でNO)には、処理が待機状態になる。第1オブジェクトBJ1に対するタップ操作を検出したと検出部204が判定した場合(ステップS103でYES)には、処理がステップS105に進む。
【0060】
そして、ステップS105において、調整部205が、ディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を取得する。
次に、ステップS107において、調整部205が、第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整する。具体的には、調整部205は、第2オブジェクトBJ2がディスプレー11に表示される領域を確保するようにディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整する。更に具体的には、調整部205は、第2オブジェクトBJ2がディスプレー11に表示される領域を確保するようにディスプレー11に表示されている第1画面SC1をスクロールする。
そして、ステップS109において、表示部206は、第2オブジェクトBJ2をディスプレー11に表示し、処理が終了する。
【0061】
以上、
図1〜
図5、及び
図8を参照して説明したように、本発明の実施形態では、第1オブジェクトBJ1に対してタップ操作が行われたことを検出した場合に、ディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整し、第2オブジェクトBJ2を表示する。したがって、第1オブジェクトBJ1の位置を適正な位置に調整することによって、第2オブジェクトBJ2の大きさ及び形状を調整することなく、第2オブジェクトBJ2をディスプレー11に表示することができる。その結果、第2オブジェクトBJ2をユーザーが見易く表示できる。
【0062】
なお、ステップS103が「検出ステップ」に相当し、ステップS105及びステップS107が「調整ステップ」に相当し、ステップS109が「表示ステップ」に相当する。
【0063】
次に、
図1、
図2、
図6〜
図9及び
図10を参照して、制御部2の「位置決定処理」について説明する。
図9及び
図10は、制御部2の「位置決定処理」を示すフローチャートである。
図9に示すように、まず、ステップS201において、第1決定部201が、ユーザーが右利きであるか否かを判定する。例えば、第1決定部201は、タッチパネル1によるユーザーからの操作に基づき、ユーザーが右利きであるか否かを判定する。具体的には、第1決定部201は、タッチパネル1に、右利きを選択する際にタッチされる右利きボタンと、左利きを選択する際にタッチされる左利きボタンとを表示する。そして、第1決定部201は、右利きボタンのタッチを検出した場合には、ユーザーが右利きであると判定し、左利きボタンのタッチを検出した場合には、ユーザーが左利きであると判定する。
ユーザーが右利きではないと第1決定部201が判定した場合(ステップS201でNO)には、処理がステップS205に進む。ユーザーが右利きであると第1決定部201が判定した場合(ステップS201でYES)には、処理がステップS203に進む。
そして、ステップS203において、第1決定部201は、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の後端側(左側)に表示すると決定し、処理が
図8のステップS103にリターンする。
【0064】
ステップS201でNOの場合には、ステップS205において、第1決定部201が、ユーザーが左利きであるか否かを判定する。例えば、第1決定部201は、タッチパネル1によるユーザーからの操作に基づき、ユーザーが左利きであるか否かを判定する。
ユーザーが左利きではないと第1決定部201が判定した場合(ステップS205でNO)には、処理が
図10のステップS209に進む。ユーザーが左利きであると第1決定部201が判定した場合(ステップS205でYES)には、処理がステップS207に進む。
そして、ステップS207において、第1決定部201は、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の先端側(右側)に表示すると決定し、処理が
図8のステップS103にリターンする。
【0065】
ステップS205でNOの場合には、
図10に示すように、ステップS209において、第3決定部203が、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の後端側(下側)に表示するか否かを決定する。例えば、第3決定部203は、タッチパネル1によるユーザーからの操作に基づき、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の後端側に表示するか否かを決定する。具体的には、第3決定部203は、第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の後端側に表示する場合にタッチされる下ボタンを表示する。そして、第3決定部203は、下ボタンのタッチを検出した場合には、第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の後端側に表示すると決定する。
第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の後端側に表示すると決定した場合(ステップS209でYES)には、処理が
図8のステップS103にリターンする。第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の後端側に表示しないと決定した場合(ステップS209でNO)には、処理がステップS211に進む。
【0066】
そして、ステップS211において、第3決定部203が、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の先端側(上側)に表示するか否かを決定する。例えば、第3決定部203は、タッチパネル1によるユーザーからの操作に基づき、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の先端側(上側)に表示するか否かを決定する。具体的には、第3決定部203は、第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の先端側に表示する場合にタッチされる上ボタンを表示する。そして、第3決定部203は、上ボタンのタッチを検出した場合には、第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の先端側に表示すると決定する。
第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の先端側に表示すると決定した場合(ステップS211でYES)には、処理が
図8のステップS103にリターンする。第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の先端側に表示しないと決定した場合(ステップS211でNO)には、処理がステップS213に進む。
【0067】
そして、ステップS213において、第2決定部202が、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の先端側(右側)に表示するか否かを決定する。例えば、第2決定部202は、タッチパネル1によるユーザーからの操作に基づき、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の先端側(右側)に表示するか否かを決定する。具体的には、第3決定部203は、第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の先端側に表示する場合にタッチされる右ボタンを表示する。そして、第3決定部203は、右ボタンのタッチを検出した場合には、第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の先端側に表示すると決定する。
第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の先端側に表示すると決定した場合(ステップS213でYES)には、処理が
図8のステップS103にリターンする。第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の先端側に表示しないと決定した場合(ステップS213でNO)には、処理がステップS215に進む。
【0068】
そして、ステップS215において、第3決定部203が、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の後端側(左側)に表示するか否かを決定する。例えば、第3決定部203は、タッチパネル1によるユーザーからの操作に基づき、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の後端側に表示するか否かを決定する。具体的には、第3決定部203は、第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の後端側に表示する場合にタッチされる左ボタンを表示する。そして、第3決定部203は、左ボタンのタッチを検出した場合には、第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の後端側に表示すると決定する。
第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の後端側に表示すると決定した場合(ステップS215でYES)には、処理が
図8のステップS103にリターンする。第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第1方向DR1の後端側に表示しないと決定した場合(ステップS215でNO)には、処理がステップS217に進む。
そして、ステップS217において、制御部2が、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を第2方向DR2の後端側(下側)に表示すると決定し、処理が
図8のステップS103にリターンする。
【0069】
以上、
図1、
図2、
図6〜
図9及び
図10を参照して説明したように、本発明の実施形態では、ユーザーが右利きであるか左利きであるかに応じて、ディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整する。具体的には、ユーザーが右利きである場合には、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を左側に表示する。この場合には、調整部205は、ディスプレー11において第1オブジェクトBJ1が右端に位置するように第1画面SC1をスクロールする。一方、ユーザーが左利きである場合には、第1オブジェクトBJ1に対して第2オブジェクトBJ2を右側に表示する。この場合には、調整部205は、ディスプレー11において第1オブジェクトBJ1が左端に位置するように第1画面SC1をスクロールする。したがって、第2オブジェクトBJ2を更に適正な位置に表示できる。例えば、第1オブジェクトBJ1にタップ操作を行う場合には、第2オブジェクトBJ2がユーザーの手によって隠されることを抑制できる。
【0070】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(6))。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0071】
(1)
図1を参照して説明したように、本発明の実施形態では、「表示制御装置」がタブレット端末装置100であるが、本発明はこれに限定されない。「表示制御装置」がディスプレー11と制御部2とを備えればよい。例えば、「表示制御装置」が、スマートフォン、CDプレイヤー、DVDプレイヤー、及び各種家電機器のような装置である形態でもよい。また、例えば「表示制御装置」が、カーナビゲーション装置である形態でもよい。更に、例えば「表示制御装置」が、パーソナルコンピューターである形態でもよい。
【0072】
(2)
図1〜
図10を参照して説明したように、本発明の実施形態では、第1オブジェクトBJ1がアイコンを示すが、本発明はこれに限定されない。第1オブジェクトBJ1が、ディスプレー11に表示されるものであればよい。例えば、第1オブジェクトが、ボタンオブジェクトである形態でもよいし、画像オブジェクトである形態でもよい。
【0073】
(3)
図1〜
図10を参照して説明したように、本発明の実施形態では、第2オブジェクトBJ2が吹き出しを示すが、本発明はこれに限定されない。第2オブジェクトが第1オブジェクトに関連する情報を示せばよい。例えば、第2オブジェクトがボタンオブジェクトである形態でもよいし、画像オブジェクトである形態でもよい。
【0074】
(4)
図1〜
図5、及び
図8を参照して説明したように、本発明の実施形態では、「所定の操作」がタップ操作であるが、本発明はこれに限定されない。「所定の操作」が第1オブジェクトに対する操作であればよい。例えば「所定の操作」が第1オブジェクトに対するダブルタップ操作である形態でもよい。また、例えば「所定の操作」が第1オブジェクトに対するスワイプ操作である形態でもよい。更に、例えば「所定の操作」がマウスの左クリック操作である形態でもよい。
【0075】
(5)
図1〜
図5、及び
図8を参照して説明したように、本発明の実施形態では、調整部205が第1画面SC1をスクロールするが、本発明はこれに限定されない。調整部205が第1画面SC1を移動すればよい。例えば、調整部205が第1画面SC1を第2画面SC2に切り換える形態でもよい。
【0076】
(6)
図1〜
図10を参照して説明したように、本発明の実施形態では、調整部205がディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整した後で、表示部206が第2オブジェクトBJ2を表示するが、本発明はこれに限定されない。第1オブジェクトBJ1に対して所定の操作が行われたことを検出部204が検出した場合に、調整部205がディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整し、表示部206が第2オブジェクトBJ2を表示すればよい。例えば、表示部206が第2オブジェクトBJ2を表示した後で、調整部205がディスプレー11における第1オブジェクトBJ1の表示位置を調整する形態でもよい。