(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記システム制御部は、前記ユーザー端末からの前記記憶デバイスが記憶している前記送信メール及び受信メールのメールリストの要求があると、前記メール管理部に対し、メール管理番号を含むメールリストの作成を指示し
前記メール管理部は、前記記憶デバイスが記憶している前記送信メール及び受信メールを、前記送信メール及び受信メールの送信日時及び受信日時に対応させた前記メール管理番号で管理し、前記ユーザー端末側で選択された前記メール管理番号に該当するメールを前記特定のメールとする
ことを特徴とする請求項1に記載の電子メール管理装置。
前記メール相関図は、前記特定のメールに対するメールのやり取りの内容を時系列で示すものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子メール管理装置。
前記システム制御部により、前記ユーザー端末からの前記記憶デバイスが記憶している前記送信メール及び受信メールのメールリストの要求があると、前記メール管理部に対し、メール管理番号を含むメールリストの作成を指示する工程と、
前記メール管理部により、前記記憶デバイスが記憶している前記送信メール及び受信メールを、前記送信メール及び受信メールの送信日時及び受信日時に対応させた前記メール管理番号で管理し、前記ユーザー端末側で選択された前記メール管理番号に該当するメールを前記特定のメールとする工程とを含む
ことを特徴とする請求項7に記載の電子メール管理プログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1での電子メール表示装置では、メールを行単位でスレッド表示するので、複数の話題が混在したメールでも、話題毎に返信のコメントを一括表示できる。ところが、この電子メール表示装置では、メールの親子関係を階層構造で表示しているため、特定の送信メールに対してのやり取りを確認する場合、行単位で表示されるメッセージの内容を確認する必要がある。
【0007】
すなわち、メールの親子関係を階層構造で表示した場合、メールのメッセージの内容に関わらず、送信メールに対する返信メールが時系列で表示される。このため、必要なメッセージの内容を確認するためには、行単位で表示されるメッセージの内容を確認する必要が生じる。
【0008】
具体的には、たとえばあるデバイスに不具合が発生したとする。保守作業を行うAさんは、1年前に自身が受信したメールのやり取りに、今回の不具合に関連するコメントを見つけた場合、メールを発信した当事者のBさんが送信したメッセージの内容を確認したいことがある。ところが、メールのやり取りの総数は膨大であり、CC(Carbon Copy)に含まれていた人への返信も含まれることがある。この場合、今回の不具合に関連するコメントを有するメールに関連するメールのみを一括表示できるようにすると、特定のメールに対するやり取りの内容確認を容易にできるものと考えられる。このようなことから、特定のメールに対するやり取りの内容確認を容易にできる方式の開発が望まれている。
【0009】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解消することができる電子メール管理装置及び電子メール管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の電子メール管理装置は、ユーザー端末からのメッセージの内容のカテゴリーを特定するタグを含む送信メール及び受信メールを記憶する記憶デバイスと、前記タグに基づき、特定のメールに対するメールのやり取りの内容を示すメール相関図を作成するメール管理部と、前記メール管理部が作成した前記メール相関図を前記ユーザー端末に送信するシステム制御部とを備えることを特徴とする。
また、前記システム制御部は、前記ユーザー端末からの前記記憶デバイスが記憶している前記送信メール及び受信メールのメールリストの要求があると、前記メール管理部に対し、メール管理番号を含むメールリストの作成を指示し前記メール管理部は、前記記憶デバイスが記憶している前記送信メール及び受信メールを、前記送信メール及び受信メールの送信日時及び受信日時に対応させた前記メール管理番号で管理し、前記ユーザー端末側で選択された前記メール管理番号に該当するメールを前記特定のメールとすることを特徴とする。
また、前記メール管理部は、前記メール管理番号を前記送信日時及び受信日時の昇順に合わせたものとし、前記ユーザー端末側で2つの前記メール管理番号が選択された場合、番号の小さい前記メール管理番号に該当するメールを前記特定のメールとし、番号の大きい前記メール管理番号に該当するメールをやり取りの最後のメールとすることを特徴とする。
また、前記メール管理部は、前記メール管理番号を前記送信日時及び受信日時の降順に合わせたものとし、前記ユーザー端末側で2つの前記メール管理番号が選択された場合、番号の大きい前記メール管理番号に該当するメールを前記特定のメールとし、番号の小さい前記メール管理番号に該当するメールをやり取りの最後のメールとすることを特徴とする。
また、前記メール相関図は、前記特定のメールに対するメールのやり取りの内容を時系列で示すものであることを特徴とする。
また、前記タグには、対応関係を示すものが含まれていることを特徴とする。
本発明の電子メール管理プログラムは、記憶デバイスにより、ユーザー端末からのメッセージの内容のカテゴリーを特定するタグを含む送信メール及び受信メールを記憶する工程と、メール管理部により、前記タグに基づき、特定のメールに対するメールのやり取りの内容を示すメール相関図を作成する工程と、システム制御部により、前記メール管理部が作成した前記メール相関図を前記ユーザー端末に送信する工程とを電子メール管理装置を制御するコンピューターに実行させることを特徴とする。
また、前記システム制御部により、前記ユーザー端末からの前記記憶デバイスが記憶している前記送信メール及び受信メールのメールリストの要求があると、前記メール管理部に対し、メール管理番号を含むメールリストの作成を指示する工程と、前記メール管理部により、前記記憶デバイスが記憶している前記送信メール及び受信メールを、前記送信メール及び受信メールの送信日時及び受信日時に対応させた前記メール管理番号で管理し、前記ユーザー端末側で選択された前記メール管理番号に該当するメールを前記特定のメールとする工程とを含むことを特徴とする。
本発明の電子メール管理装置及び電子メール管理プログラムでは、記憶デバイスにより、ユーザー端末からのメッセージの内容のカテゴリーを特定するタグを含む送信メール及び受信メールを記憶し、メール管理部により、タグに基づき、特定のメールに対するメールのやり取りの内容を示すメール相関図を作成し、システム制御部により、メール管理部が作成したメール相関図をユーザー端末に送信する。
このように、メール相関図を用いることで、メールのやり取りの内容の相関関係を表すことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の電子メール管理装置及び電子メール管理プログラムによれば、メール相関図を用いることで、メールのやり取りの内容の相関関係を表すことができ、特定のメールに対するやり取りの内容確認を容易に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の電子メール管理装置の一実施形態を、
図1〜
図7を参照しながら説明する。なお、以下の説明においての電子メール管理装置は、各ユーザー端末に記憶されている送信メール及び受信メールを管理する電子メール管理サーバーとする。
【0014】
まず、
図1に示すように、電子メール管理サーバー200は、ユーザー端末100に対しネットワーク300を介して接続されている。ユーザー端末100は、PC(personal computer)に限らず、スマートフォンなどの携帯端末や、タブレット端末などの他の機器であってもよい。
【0015】
ここで、ユーザー端末100は、メーラーを用いて電子メール(以下、メールという)の作成や送受信を行う。メーラーには、たとえば送信メール用の送信ボックスと受信メール用の受信ボックスとが設けられている。また、ユーザー端末100は、詳細については後述するが、送信ボックス及び受信ボックスに記憶されている送信メール及び受信メールを電子メール管理サーバー200に転送する。また、ユーザー端末100は、電子メール管理サーバー200からたとえば後述の
図5に示すメール701〜707のやり取りの内容を時系列で示す後述の
図5に示すメール相関
図700を受け取る。
【0016】
電子メール管理サーバー200は、詳細については後述するが、ユーザー端末100から受け取った送信メール及び受信メールを管理し、ユーザー端末100からの指示に基づき、
図5に示すメール相関
図700を作成して送信する。
【0017】
次に、
図2を参照し、ユーザー端末100及び電子メール管理サーバー200の構成について説明する。
【0018】
ユーザー端末100は、I/F(インターフェース)101、キーボード102、マウス103、表示部104及びHDD105の動作を制御する制御部110を備えている。I/F101は、ネットワーク300を介し、電子メール管理サーバー200や、図示しない通信事業者が管理するSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバーなどに接続されている。なお、I/F104は、図示しない他のユーザー端末などとの通信を受け持ってもよいし、図示しないコンテンツサーバーやウェブサーバーなどとの通信を受け持ってもよい。キーボード102は、盤面に配置されたキーを操作し、文字などの情報を入力する。マウス103は、表示部104の画面上で、目的の入力位置などの情報を入力する。表示部104は、送信メールや受信メールなどの情報を表示する。HDD106は、ユーザー端末100の種々の機能を提供するためのアプリケーションプログラムなどを記憶している記憶デバイスである。
【0019】
制御部110は、制御プログラムなどを実行してユーザー端末100全体の動作を制御するプロセッサーである。制御部110は、RAM(Random Access Memory)111、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)112、通信制御部113、メール管理部114、操作制御部115、表示制御部116、HDD制御部117、システム制御部118を備えている。また、これらは、データバス119に接続されている。
【0020】
RAM111は、プログラムを実行するためのワークメモリーである。EEPROM112には、各部の動作チェックなどを行う制御プログラムが記憶されている。また、EEPROM112には、I/F101、キーボード102、マウス103、表示部104及びHDD105などを動作させるためのファームウェアが記憶されている。
【0021】
通信制御部113は、I/F101を介し、ネットワーク300経由でのデータなどの送受信の制御を行う。メール管理部114は、メーラーの実行により、送信ボックス及び受信ボックスに記憶される送信メール及び受信メールを管理する。また、メール管理部114は、電子メール管理サーバー200にログインするためのユーザーを識別するアカウント情報などを管理する。操作制御部115は、キーボード102及びマウス103からの情報の入力を受け付ける。表示制御部116は、表示部104の表示動作を制御する。HDD制御部117は、HDD105に対する情報の書き込みと読み出しとを制御する。
【0022】
システム制御部118は、メール管理部114が管理している送信メール及び受信メールを通信制御部113を介し、電子メール管理サーバー200に転送する。電子メール管理サーバー200への送信メール及び受信メールの転送は、自動であってもよいし、手動であってもよい。自動で転送させる場合は、表示部104を介し、1日毎、1週間毎、1ヶ月毎などのような期間を設定する。また、手動で転送させる場合、表示部104に表示される図示しない転送画面で、転送を指示する。また、システム制御部118は、表示部104に表示される図示しないメールリスト要求画面で、後述の
図3(b)に示すメールリスト500の取得要求があると、通信制御部113を介し、電子メール管理サーバー200にメールリスト500の送信要求を出す。また、システム制御部118は、詳細については後述するが、後述の
図3(b)に示すメールリスト500に特定のメール(後述の
図5のたとえばメール701)と、メールのやり取りの最後のメール(後述の
図5のたとえばメール706)とが設定されると、その設定されたメールリスト500を電子メール管理サーバー200に送信した後、電子メール管理サーバー200からの後述の
図5に示すメール相関
図700を受け取る。
【0023】
電子メール管理サーバー200は、I/F201及びHDD202の動作を制御する制御部210を備えている。I/F201は、ネットワーク300を介し、ユーザー端末100に接続されている。なお、I/F201は、図示しない他のユーザー端末などとの通信を受け持ってもよい。HDD202は、電子メール管理サーバー200の種々の機能を提供するためのアプリケーションプログラムや、ユーザー端末100から転送される送信メール及び受信メールなどを記憶する記憶デバイスである。
【0024】
制御部210は、制御プログラムなどを実行して電子メール管理サーバー200全体の動作を制御するプロセッサーである。制御部210は、RAM211、EEPROM212、通信制御部213、認証管理部214、メール管理部215、HDD制御部216、システム制御部217を備えている。また、これらは、データバス218に接続されている。
【0025】
RAM211は、プログラムを実行するためのワークメモリーである。EEPROM212には、各部の動作チェックなどを行う制御プログラムが記憶されている。また、EEPROM212には、HDD202などを動作させるためのファームウェアが記憶されている。
【0026】
通信制御部213は、I/F201を介し、ネットワーク300経由でのデータなどの送受信の制御を行う。認証管理部214は、ユーザー端末100からのログイン要求に含まれるユーザーを識別するためのアカウント情報を管理し、ユーザー認証を行う。メール管理部215は、ユーザー端末100から転送される送信メール及び受信メールを、後述の
図4に示すメール管理テーブル600により管理する。また、メール管理部215は、ユーザー端末100からの指示に基づき、後述の
図3(b)に示すメールリスト500を作成する。HDD制御部216は、HDD202に対する情報の書き込みと読み出しとを制御する。
【0027】
システム制御部217は、ユーザー端末100からのログイン要求があると、認証管理部214に対し、ユーザー認証を指示する。また、システム制御部217は、ユーザー端末100から転送される送信メール及び受信メールをHDD制御部216を介し、HDD202に記憶させる。また、システム制御部217は、メール管理部215に対し、HDD202に記憶した送信メール及び受信メールの管理を指示する。また、システム制御部217は、ユーザー端末100から後述の
図3(b)に示すメールリスト500の送信要求があると、メール管理部215に対し、メールリスト500の作成を指示する。また、システム制御部217は、ユーザー端末100からの特定のメール(後述の
図5のたとえばメール701)と、メールのやり取りの最後のメール(後述の
図5のたとえばメール706)とが設定されたメールリスト500の返信を受け取ると、メール管理部215に対し、後述の
図5に示すメール相関
図700の作成を指示する。
【0028】
次に、
図3を参照し、ユーザー端末100の表示部104に表示される内容について説明する。まず、
図3(a)は、たとえば送信メールを作成する際のメールフォーマット400の概要を示している。メールフォーマット400は、ヘッダー部分410とメッセージ本体部分420とで構成されている。ヘッダー部分410には、作成したメールの送信を指示する送信選択欄411、タグ表示欄412、アドレス入力欄413、件名入力欄414が設けられている。また、ヘッダー部分410には、図示しない送信日時(
図4の送信日時604に相当する)及び図示しない受信日時(
図4の受信日時605に相当する)を示す時間情報も含まれる。メッセージ本体部分420には、メッセージ入力欄421が設けられている。
【0029】
ここで、タグ表示欄412には、たとえばQ(質問)、Ans(回答)、I(情報共有)、F(自由)、Appr req(承認依頼)、Appr(承認)を示すタグのタグ選択欄412a〜412fが設けられている。これらのタグ選択欄412a〜412fは、メッセージ入力欄421に入力したメッセージの内容のカテゴリーを特定するものである。また、タグのQ(質問)とタグのAns(回答)とは対応関係を示している。また、タグのAppr req(承認依頼)とタグのAppr(承認)とは対応関係を示している。なお、ここで示しているタグはあくまでも一例であり、タグの内容や数は任意に設定できる。また、タグは文字に限らず、マークやキャラクター文字などであってもよい。また、タグ表示欄412の配置箇所は、送信選択欄411の隣に限定されるものではなく、ヘッダー部分410の任意の箇所であってもよい。
【0030】
そして、メッセージ入力欄421に入力したメッセージの内容がたとえば質問に関するものである場合、タグ表示欄412のQ(質問)を示すタグ選択欄412aを選択し、送信選択欄411を選択すると、システム制御部118が通信制御部113を介し、Q(質問)のタグが付されたメール(後述の
図5のたとえばメール701)を送信する。
【0031】
次に、
図3(b)は、電子メール管理サーバー200から受け取ったメールリスト500を示している。メールリスト500は、電子メール管理サーバー200側のHDD202に記憶されているユーザー端末100からの送信メール及び受信メールの一覧を示すものである。メールリスト500には、電子メール管理サーバー200側のメール管理部215が送信メール及び受信メールを管理するメール管理番号(後述の
図4のメール管理番号601)に紐付けられた差出人、タグ、件名などがメール管理番号の昇順に表示される。
【0032】
ここで、たとえばマウス103により、メール(後述の
図5のたとえばメール701〜707)のやり取りの内容を確認する場合、特定のメール(後述の
図5のたとえばメール701)に対応するメール管理番号(0003)と、メール(後述の
図5のたとえばメール701〜707)のやり取りの最後のメール(後述の
図5のたとえばメール706)に対応するメール管理番号(0080)とを選択する。なお、
図3(b)では、特定のメールに対応するメール管理番号(0003)の選択を開始とし、やり取りの最後のメール管理番号(0080)メールを終了として示している。ここで、特定のメールよりも送信日時又は受信日時が遅いメールに対応するメール管理番号、すなわち、特定のメールに対応するメール管理番号よりも大きなメール管理番号を、最後のメールに対応するメール管理番号として選択することができる。また、メールリスト500で開始と終了とを選択した後、送信ボタン510を選択すると、システム制御部118が通信制御部113を介し、メールリスト500を電子メール管理サーバー200に返信する。なお、メールリスト500での終了については、選択を省いてもよい。
【0033】
なお、本実施形態では、メールリスト500におけるメール管理番号は、送信日時及び受信日時の昇順に合わせて付与されるものとしたが、送信日時及び受信日時の降順に合わせて付与されてもよい。この場合、特定のメールよりも送信日時又は受信日時が遅いメールに対応するメール管理番号、すなわち、特定のメールに対応するメール管理番号よりも小さなメール管理番号を、最後のメールに対応するメール管理番号として選択することができる。
【0034】
次に、
図4を参照し、電子メール管理サーバー200のメール管理部215が管理するメール管理テーブル600について説明する。メール管理テーブル600は、アカウント情報を登録したユーザー毎に設けられている。なお、アカウント情報は、アカウント(ユーザー名)とパスワードとを含む。ここで、
図4のメール管理テーブル600は、アカウントがA太郎である場合を示している。
【0035】
メール管理テーブル600は、ユーザー端末100から転送された送信メール及び受信メールをメール管理番号601に紐付けて管理するものであり、メールアドレス602、タグ603、送信日時604及び受信日時605など登録される。なお、メールアドレス602、タグ603、送信日時604及び受信日時605などは、ユーザー端末100から転送された送信メール及び受信メールの
図3(a)のヘッダー部分410から取得したものである。
【0036】
次に、
図5を参照し、メール管理部215が作成するメール相関
図700について説明する。なお、
図5は、
図3(b)のメールリスト500で選択された開始と終了とに基づいて作成されたメール相関
図700を示している。
【0037】
メール相関
図700は、
図3(b)のメールリスト500で選択されたメール管理番号(0003)を特定のメール701とし、メール管理番号(0080)やり取りの最後のメール706とし、それぞれのメール701〜707を時系列で示している。すなわち、特定のメールがA太郎の送信したタグのQ(質問)が付されているメール701である場合、そのメール701に対するやり取りの内容を時系列に表している。この場合、メール管理部215は、メールリスト500で選択されたメール管理番号(0003)に該当するメール701と、メール管理番号(0080)に該当するメール706までの間で、Q(質問)のタグとAns(回答)のタグとが付されたメール管理番号601を検索する。
【0038】
また、メール管理部215は、Q(質問)のタグとAns(回答)のタグとが付されたメール管理番号601を検索すると、該当する送信メール及び受信メールをHDD202から読み出し、それぞれメール701〜707のやり取りの内容を時系列で示すメール相関
図700を作成する。すなわち、メール相関
図700は、次のようなことを示している。A太郎が送信したQ(質問)のメール701に対し、B太郎からのAns(回答)のメール702がある。また、A太郎がB太郎からのAns(回答)のメール702に対し、Q(質問)のメール703を送信すると、B太郎からQ(質問)のメール703に対するAns(回答)のメール704がある。また、A太郎がB太郎からのAns(回答)のメール704に対し、Q(質問)のメール705を送信すると、B太郎からQ(質問)のメール705に対するAns(回答)のメール706がある。また、C太郎からのメール707は、A太郎が送信したQ(質問)のメール701に対するAns(回答)を示している。つまり、
図3(a)に示したように、A太郎が送信したメール701の宛先(CC)にC太郎のメールアドレスが記載されていることで、A太郎からのメール701のQ(質問)に対し、C太郎からのメール707のAns(回答)があったことを示している。
【0039】
次に、
図6を参照し、ユーザー端末100側の処理について説明する。なお、以下の説明では、ユーザー端末100から送信ボックス及び受信ボックスに記憶されている送信メール及び受信メールが電子メール管理サーバー200に転送されているものとする。
【0040】
(ステップS101)
システム制御部118は、電子メール管理サーバー200にログイン要求する。
この場合、システム制御部217は、表示部104に表示される図示しないログイン要求画面で、ログインが指示されると、電子メール管理サーバー200にログイン要求する。
【0041】
(ステップS102)
システム制御部118は、応答が有るかどうかを判断する。
この場合、システム制御部118は、通信制御部113からの応答を受け取ったことを示す通知が無ければ応答が無いと判断する(ステップS102:No)。
これに対し、システム制御部118は、通信制御部113からの応答を受け取ったことを示す通知が有れば応答が有ると判断し(ステップS102:Yes)、ステップS103に移行する。
【0042】
(ステップS103)
システム制御部118は、メールリスト500を要求する。
この場合、システム制御部118は、表示部104に表示される図示しないメールリスト要求画面で、
図3(b)に示したメールリスト500の取得要求があると、通信制御部113を介し、電子メール管理サーバー200にメールリスト500の送信要求を出す。
【0043】
(ステップS104)
システム制御部118は、メールリスト500の選択を受け付けさせる。
この場合、操作制御部115は、たとえばマウス103を介し、特定のメール(
図5のたとえばメール701)に対応するメール管理番号(0003)と、メール(
図5のたとえばメール701〜707)のやり取りの最後のメール(
図5のたとえばメール706)に対応するメール管理番号(0080)との選択を受け付ける。
【0044】
(ステップS105)
システム制御部118は、メールリスト500を返信する。
この場合、システム制御部118は、操作制御部115が特定のメール(
図5のたとえばメール701)に対応するメール管理番号(0003)と、メール(
図5のたとえばメール701〜707)のやり取りの最後のメール(
図5のたとえばメール706)に対応するメール管理番号(0080)との選択を受け付け、さらに、送信ボタン510の選択を受け付けると、通信制御部113を介し、メールリスト500を電子メール管理サーバー200に返信する。
【0045】
(ステップS106)
システム制御部118は、メール相関
図700を受け取ったかどうかを判断する。
この場合、通信制御部113からのメール相関
図700を受け取ったことを示す通知が無ければメール相関
図700を受け取っていないと判断する(ステップS106:No)。
これに対し、システム制御部118は、通信制御部113からのメール相関
図700を受け取ったことを示す通知が有ればメール相関
図700を受け取ったと判断し(ステップS106:Yes)、ステップS107に移行する。
【0046】
(ステップS107)
システム制御部118は、メール相関
図700を表示させる。
この場合、システム制御部118は、表示制御部116に対し、電子メール管理サーバー200から受け取ったメール相関
図700の表示を指示する。
【0047】
次に、
図7を参照し、電子メール管理サーバー200側の処理について説明する。なお、以下の説明では、ユーザー端末100から受け取った送信ボックス及び受信ボックスに記憶されている送信メール及び受信メールがHDD202に記憶されているものとする。
【0048】
(ステップS201)
システム制御部217は、ログイン要求が有るかどうかを判断する。
この場合、システム制御部217は、通信制御部213からのログイン要求を受け取ったことを示す通知が無ければログイン要求を受け取っていないと判断する(ステップS201:No)。
これに対し、システム制御部217は、通信制御部213からのログイン要求を受け取ったことを示す通知が有ればログイン要求を受け取ったと判断し(ステップS201:Yes)、ステップS202に移行する。
なお、システム制御部217は、ログイン要求に含まれるユーザー名及びパスワードを認証管理部214に渡し、認証を指示する。
【0049】
(ステップS202)
システム制御部217は、認証が成功したかどうかを判断する。
この場合、システム制御部217は、認証管理部214から認証が成功しなかったことを示す通知を受け取ると、認証が成功しないと判断し(ステップS202:No)、ステップS203に移行する。
これに対し、システム制御部217は、認証管理部214から認証が成功したことを示す通知を受け取ると、認証が成功したと判断し(ステップS202:Yes)、ステップS204に移行する。
【0050】
(ステップS203)
システム制御部217は、認証が成功しなかったことを通知する。
この場合、システム制御部217は、通信制御部213を介し、ユーザー端末100に認証が成功しなかったことを通知する。
【0051】
(ステップS204)
システム制御部217は、認証が成功したことを通知する。
この場合、システム制御部217は、通信制御部213を介し、ユーザー端末100に認証が成功したことを通知する。
【0052】
(ステップS205)
システム制御部217は、メールリスト500の要求があるかどうかを判断する。
この場合、システム制御部217は、通信制御部213からのメールリスト500の要求を受け取ったことを示す通知が無ければメールリスト500の要求が無いと判断する(ステップS205:No)。
これに対し、システム制御部217は、通信制御部213からのメールリスト500の要求を受け取ったことを示す通知が有ればメールリスト500の要求が有ると判断し(ステップS205:Yes)、ステップS206に移行する。
【0053】
(ステップS206)
システム制御部217は、メールリスト500を送信する。
この場合、システム制御部217は、メール管理部215に対し、メールリスト500の作成を指示する。このとき、メール管理部215は、
図3(b)に示したメールリスト500を作成する。
システム制御部217は、メール管理部215が作成したメールリスト500を通信制御部213を介し、ユーザー端末100に送信する。
【0054】
(ステップS207)
システム制御部217は、メールリスト500の返信が有るかどうかを判断する。
この場合、システム制御部217は、通信制御部213からのメールリスト500の返信を受け取ったことを示す通知が無ければメールリスト500の返信が無いと判断する(ステップS207:No)。
これに対し、システム制御部217は、通信制御部213からのメールリスト500の返信を受け取ったことを示す通知が有ればメールリスト500の返信が有ると判断し(ステップS207:Yes)、ステップS208に移行する。
【0055】
(ステップS208)
システム制御部217は、メール相関
図700の作成を指示する。
この場合、システム制御部217は、メール管理部215に対し、メール相関
図700の作成を指示する。また、システム制御部217は、ユーザー端末100から返信されたメールリスト500をメール管理部215に渡す。
このとき、メール管理部215は、メールリスト500で選択されたメール管理番号(0003)に該当するメール701と、メール管理番号(0080)に該当するメール706までの間で、Q(質問)のタグとAns(回答)のタグとが付されたメール管理番号601を検索する。また、メール管理部215は、Q(質問)のタグとAns(回答)のタグとが付されたメール管理番号601を検索すると、該当する送信メール及び受信メールをHDD202から読み出し、それぞれメール701〜707のやり取りの内容を時系列で示すメール相関
図700を作成する。
【0056】
(ステップS209)
システム制御部217は、メール相関
図700を送信する。
この場合、システム制御部217は、通信制御部213を介し、メール管理部215が作成したメール相関
図700をユーザー端末100に送信する。
【0057】
このように、本実施形態では、電子メール管理サーバー200のHDD202(記憶デバイス)により、ユーザー端末100からのメッセージの内容のカテゴリーを特定するタグを含む送信メール及び受信メールを記憶し、メール管理部215により、タグに基づき、特定のたとえばメール701に対するメール702〜707のやり取りの内容を示すメール相関
図700を作成し、システム制御部217により、メール管理部215が作成したメール相関
図700をユーザー端末100に送信する。これにより、メール相関図を用いることで、メール701〜707のやり取りの内容の相関関係を表すことができ、特定のたとえばメール701に対するやり取りの内容確認を容易に行うことができる。
【0058】
なお、本実施形態では、ユーザー端末100からの送信メール及び受信メールを管理するものとして電子メール管理サーバー200とした場合で説明したが、この例に限らず、通信事業者が管理するSMTPサーバーなどの他のメール配信サーバーに適用してもよい。