(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
(1)空気調和装置の構成
図1に、空気調和装置1の概略構成図を示す。
【0022】
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、建物等の室内の冷房および暖房を行うことが可能な装置である。
【0023】
空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット3と、室外ユニット2と室内ユニット3とを接続する冷媒経路である液冷媒連絡管4およびガス冷媒連絡管5と、を有している。そして、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路6は、室外ユニット2と、室内ユニット3とが冷媒連絡管4、5を介して接続されることによって構成されている。冷媒連絡管4、5は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管である。特に限定されないが、本実施形態では、当該冷媒回路6に作動冷媒としてR32が充填されている。
【0024】
(2)室外ユニット
室外ユニット2は、室外(建物の屋上や建物の壁面近傍等)に設置されており、冷媒回路6の一部を構成している。室外ユニット2は、主として、アキュムレータ7、圧縮機8と、四路切換弁10と、室外熱交換器11と、膨張機構としての室外膨張弁12と、液側閉鎖弁13と、ガス側閉鎖弁14と、室外ファン15と、室外制御部72と、を有している。
【0025】
アキュムレータ7は、ガス冷媒を圧縮機に供給するための容器であり、圧縮機8の吸入側に設けられている。
【0026】
圧縮機8は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して高圧のガス冷媒を吐出する。
【0027】
室外熱交換器11は、冷房運転時には圧縮機8から吐出された冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には室内熱交換器51から送られてくる冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器11は、その液側が室外膨張弁12に接続されており、ガス側が四路切換弁10に接続されている。
【0028】
室外膨張弁12は、冷房運転時には室外熱交換器11において放熱された冷媒を室内熱交換器51に送る前に減圧し、暖房運転時には室内熱交換器51において放熱された冷媒を室外熱交換器11に送る前に減圧することが可能な電動膨張弁である。
【0029】
室外ユニット2の液側閉鎖弁13には、液冷媒連絡管4の一端が接続されている。室外ユニット2のガス側閉鎖弁14には、ガス冷媒連絡管5の一端が接続されている。
【0030】
室外ユニット2の各機器および弁間は、冷媒管16〜22によって接続されている。
【0031】
四路切換弁10は、圧縮機8の吐出側が室外熱交換器11側に接続されるとともに圧縮機8の吸入側がガス側閉鎖弁14側に接続される状態(
図1における四路切換弁10の実線を参照)と、圧縮機8の吐出側がガス側閉鎖弁14側に接続されるとともに圧縮機8の吸入側が室外熱交換器11側に接続される状態(
図1における四路切換弁10の破線を参照)と、を切り換えることにより、後述する冷房運転の接続状態と暖房運転の接続状態とを切り換える。
【0032】
室外ファン15は、室外ユニット2の内部に配置され、室外空気を吸入して、室外熱交換器11に室外空気を供給した後に、ユニット外に排出する空気流れを形成する。このように、室外ファン15によって供給される室外空気は、室外熱交換器11の冷媒との熱交換における冷却源又は加熱源として用いられる。
【0033】
室外制御部72は、室外ユニット2内に設けられており、後述する室内制御部73と通信可能に接続されることで制御部70の一部を構成しており、CPU、ROM、RAM等を有している。室外制御部72は、圧縮機8の駆動周波数と、四路切換弁10の接続状態と、室外膨張弁12の弁開度と、室外ファン15の風量を制御する。
【0034】
(3)室内ユニット
図2に、室内ユニット3の外観斜視図を示す。
図3に、室内ユニット3の天板を取り除いた状態を示す概略平面図を示す。
図4に、
図3中にA−Aで示す切断面における室内ユニット3の概略側面断面図を示す。
【0035】
室内ユニット3は、本実施形態では、空調対象空間である室内等の天井に設けられた開口に埋め込まれることで設置されるタイプの室内機である。室内ユニット3は、主として、室内熱交換器51と、室内ファン52と、ケーシング30と、フラップ39と、ベルマウス33と、ドレンパン32と、室内制御部73と、を有している。
【0036】
室内熱交換器51は、冷房運転時には室外熱交換器11から送られてくる冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には圧縮機8から吐出された冷媒の放熱器として機能する熱交換器である。室内熱交換器51は、その液側が液冷媒連絡管4の室内側端部に接続されており、ガス側がガス冷媒連絡管5の室内側端部に接続されている。
【0037】
室内ファン52は、室内ユニット3のケーシング本体31の内部に配置された遠心送風機である。室内ファン52は、室内の空気を後述する化粧パネル35の吸込口36を通じてケーシング30内に吸入し、室内熱交換器51を通過させた後、化粧パネル35の吹出口37を通じてケーシング30外へ吹き出す空気流れを形成する。このように、室内ファン52によって供給される室内空気は、室内熱交換器51の冷媒と熱交換することにより温度が調節される。
【0038】
ケーシング30は、ケーシング本体31と、化粧パネル35と、を主として有している。
【0039】
ケーシング本体31は、空調室の天井Uに形成された開口に挿入されるようにして配置されており、その平面視において、長辺と短辺とが交互に形成された略8角形状の箱状体であり、下面が開口している。このケーシング本体31は、天板および天板の周縁部から下方に延びる複数の側板を有している。なお、ケーシング本体31の平面視における4角の短辺には、天井に対して室内ユニット3を固定するための図示しないボルトがそれぞれ固定されている。なお、各4角におけるボルトに対する固定位置の高さを調節することで、室内ユニット3の化粧パネル35の上面と天井の下面との隙間を無くすることが可能になる。
【0040】
化粧パネル35は、天井Uの開口に嵌め込まれるようにして配置されており、ケーシング本体31の天板および側板よりも平面視における外側にまで広がっており、ケーシング本体31の下方に室内側から取り付けられる。化粧パネル35は、内枠35aと外枠35bを有している。内枠35aの内側には、下方に向けて開口した略四角形状の吸込口36が形成されている。吸込口36の上方には、吸込口36から吸入された空気中の塵埃を除去するためのフィルタ34が設けられている。外枠35bの内側であって内枠35aの外側には、下方から斜め下方に向けて開口した吹出口37と角部吹出口38が形成されている。吹出口37は、化粧パネル35の平面視における略四角形状の各辺に対応する位置に設けられた、第1吹出口37aと、第2吹出口37bと、第3吹出口37cと、第4吹出口37dと、を有している。角部吹出口38は、化粧パネル35の平面視における略四角形状の4角に対応する位置に設けられた、第1角部吹出口38aと、第2角部吹出口38bと、第3角部吹出口38cと、第4角部吹出口38dと、を有している。外枠35bは、平面視において略四角形状の内縁および外縁を有しており、各角部にそれぞれ対応するように、第1コーナーパネル41と、第2コーナーパネル42と、第3コーナーパネル43と、第4コーナーパネル44と、を有している。平面視において、第1コーナーパネル41は第1角部吹出口38aの外側に、第2コーナーパネル42は第2角部吹出口38bの外側に、第3コーナーパネル43は第3角部吹出口38cの外側に、第4コーナーパネル44は第4角部吹出口38dの外側に、それぞれ設けられている。第1〜第4コーナーパネル41〜44における各コーナーパネル本体の形状はいずれも同一であるため、各コーナーパネル41〜44は適宜、設置場所を替えることができる。なお、第1〜4コーナーパネル41〜44の上方の空間には、それぞれ室内ユニット3を天井に対して固定するためのボルトが位置している。
【0041】
フラップ39は、吹出口37を通過する空気流れの方向を変更可能な部材である。フラップ39は、第1吹出口37aに配置される第1フラップ39aと、第2吹出口37bに配置される第2フラップ39bと、第3吹出口37cに配置される第3フラップ39cと、第4吹出口37dに配置される第4フラップ39dと、を有している。各フラップ39a〜dは、ケーシング30の所定の位置において回動可能に軸支されている。
【0042】
ドレンパン32は、室内熱交換器51の下側に配置され、室内熱交換器51において空気中の水分が凝縮して生じるドレン水を受けとる。このドレンパン32は、ケーシング本体31の下部に装着されている。ドレンパン32には、平面視において、室内熱交換器51の内側において上下方向に伸びた円筒形状の空間が形成されており、当該空間の内側下方にベルマウス33が配置されている。ベルマウス33は、吸込口36から吸入される空気を室内ファン52に案内する。また、ドレンパン32には、平面視において、室内熱交換器51の外側において上下方向に伸びた複数の吹出流路47a〜d、角部吹出流路48a〜cが形成されている。吹出流路47a〜dは、下端において第1吹出口37aと連通する第1吹出流路47aと、下端において第2吹出口37bと連通する第2吹出流路47bと、下端において第3吹出口37cと連通する第3吹出流路47cと、下端において第4吹出口37dと連通する第4吹出流路47dと、を有している。角部吹出流路48a〜cは、下端において第1角部吹出口38aと連通する第1角部吹出流路48aと、下端において第2角部吹出口38bと連通する第2角部吹出流路48bと、下端において第3角部吹出口38cと連通する第3角部吹出流路48cと、を有している。
【0043】
室内制御部73は、室外制御部72および後述するコーナー基板60と通信可能に接続されることで制御部70の一部を構成しており、CPU、ROM、RAM等を有している。室内制御部73は、室内ファン52の風量を制御する。
【0044】
(4)第2コーナーパネル
第2コーナーパネル42は、パネル中央近傍において人検知センサ55を備えている。
【0045】
人検知センサ55は、特に限定されないが、例えば、赤外線カメラ等によって構成されており、室内制御部73に対して通信可能に接続されている。
【0046】
(5)第4コーナーパネル
図5に第4コーナーパネル44の下面視概略構成図を、
図6に第4コーナーパネル44のカバーが取り外された状態の上面視概略構成図を、
図7に第4コーナーパネル44の上面視概略構成図を、それぞれ示す。また、
図8に、第4コーナーパネル44の
図5のB−B断面の矢視における断面図を、
図9に、第4コーナーパネル44の
図5のC−C断面の矢視における断面図を、それぞれ示す。
【0047】
第4コーナーパネル44は、平面視において第2コーナーパネル42とは対角線状に位置するコーナーパネルであって、コーナーパネル本体81と、発光用レンズ82と、照度用レンズ83と、取付部材84と、カバー85と、コーナー基板60と、を備えている。
【0048】
コーナーパネル本体81は、第1〜3コーナーパネル41〜43と同様に平面視において略L字状の板状部材であり、板厚方向である上下方向に貫通した発光用開口81aと照度用開口81bとブザー用開口81cとが設けられている。発光用開口81aは、コーナーパネル本体81の重心近傍に設けられており、室内側に発光用レンズ82が取り付けられている。照度用開口81bは、発光用開口81aに隣接して設けられており、室内側に照度用レンズ83が取り付けられている。ブザー用開口81cは、発光用開口81aに対して室内ユニット3の平面視における中心寄りに設けられている。
【0049】
取付部材84は、コーナー基板60をコーナーパネル本体81に対して取り付けるために、コーナー基板60とコーナーパネル本体81との間に介在する部材である。取付部材84は、ネジ84xによって、コーナーパネル本体81に固定される。
【0050】
カバー85は、コーナー基板60をさらに上から覆う部材であり、ネジ85xによってコーナーパネル本体81に固定される。
【0051】
コーナー基板60は、複数の電子部品によって構成されており、室内ユニット3のケーシング本体31の内側に位置している室内制御部73と通信可能に接続された制御基板であり、LED61と照度センサ62とブザー63とが設けられている。具体的には、コーナー基板60は、CPU、ROM、RAM等を有して構成されており、室内制御部73と通信線および電源供給線によって接続され、室内制御部73から電源供給線を介して電源供給を受けつつ、室内制御部73との間で通信線を介して通信が可能となっている。このLED61と照度センサ62とブザー63が実装されたコーナー基板60は、コーナーパネル本体81と取付部材84とカバー85とによって囲まれた空間である収容部86に配置されている。なお、LED61と照度センサ62とブザー63とは、いずれも同じコーナー基板60に実装されており、基板が1つであるため、コンパクト化を図ることができている。
【0052】
LED61は、コーナー基板60の下面に実装されており、室内ユニット3が空調対象とする対象空間を照らす。具体的には、LED61は、下方に向けて発した光が、取付部材84の対応する開口部と、コーナーパネル本体81に設けられた発光用開口81aと、発光用レンズ82を透過して、室内を照らすように設置されている。
【0053】
照度センサ62は、コーナー基板60の下面に実装されており、室内ユニット3が空調対象とする対象空間の照度を検知する。特に限定されないが、照度センサ62は、例えば、フォトトランジスタ等によって構成される。照度センサ62は、室内からの明かりを、照度用レンズ83、コーナーパネル本体81に設けられた照度用開口81b、取付部材84の対応する開口部を介して検知する。なお、照度センサ62とLED61とは、
図9において二点鎖線の矢印で示すように、LED61が発した光であって、コーナーパネル本体81に対する室内空間側とは反対側の空間を通過した光を受光可能な配置関係となっている。具体的には、本実施形態では、LED61が発した光は、取付部材84の上方の空間であってコーナー基板60の下方の空間を介して略水平方向に進んで照度センサ62に到達することが可能な構造となっており、第4コーナーパネル44の内部構造においてLED61と照度センサ62との間を遮る部材が存在しない構造となっている。
【0054】
ブザー63は、コーナー基板60の下面に実装されており、室内ユニット3が空調対象とする対象空間に向けて音を発する。具体的には、ブザー63は、所定の時間間隔で同じ音が繰り返し出力される警告音を発する。ブザー63は、下方に向けて発した音が、取付部材84の対応する開口部と、コーナーパネル本体81に設けられたブザー用開口81cを通過して室内に伝えられるように設置されている。
【0055】
(6)リモコン
図10に、空気調和装置1の制御ブロック構成図を示す。
【0056】
室内ユニット3が空調を行う対象空間には、リモコン74が設けられている。
【0057】
リモコン74は、室外制御部72や室内制御部73と通信可能に接続されており、CPU、ROM、RAM等を有するリモコン基板74aと、入力部74bと、ディスプレイ74cと、を有している。
【0058】
入力部74bは、ユーザからの各種設定を受け付ける。
【0059】
ディスプレイ74cは、空気調和装置1の運転状態や設定温度や異常の状態等の表示出力が可能である。
【0060】
(7)制御部
空気調和装置1は、室外制御部72と、リモコン基板74aと、室内制御部73と、コーナー基板60と、によって構成された制御部70を有している。
【0061】
具体的には、室外制御部72は、圧縮機8、四路切換弁10、室外膨張弁12、室外ファン15等の制御が可能なように接続されており、室内制御部73は、人検知センサ55からの信号を受信可能であり室内ファン52の制御が可能なように接続されており、コーナー基板60は、照度センサ62からの信号を受信可能でありLED61やブザー63等の制御が可能なように接続されており、リモコン基板74aは、入力部74bからの信号を受信可能でありディスプレイ74cに各種の表示出力が可能なように接続されている。
いる。
【0062】
空気調和装置1の各種制御動作や情報処理は、当該制御部70が実行する。
【0063】
(8)空気調和装置の動作
次に、
図1を用いて、空気調和装置1の動作について説明する。空気調和装置1では、圧縮機8、室外熱交換器11、室外膨張弁12、室内熱交換器51の順に冷媒を流す冷房運転と、圧縮機8、室内熱交換器51、室外膨張弁12、室外熱交換器11の順に冷媒を流す暖房運転と、が行われる。
【0064】
(8−1)冷房運転
冷房運転時には、室外熱交換器11が冷媒の放熱器となり室内熱交換器51が冷媒の蒸発器となるように、四路切換弁10の接続状態が切り換えられる(
図1の実線参照)。冷媒回路6において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機8に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。圧縮機8から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁10を通じて、室外熱交換器11に送られる。室外熱交換器11に送られた高圧のガス冷媒は、冷媒の放熱器として機能する室外熱交換器11において、室外ファン15によって冷却源として供給される室外空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。この高圧の液冷媒は、室外膨張弁12を通過する際に冷凍サイクルにおける低圧になるまで減圧され、気液二相状態の冷媒となって、液側閉鎖弁13および液冷媒連絡管4を通じて、室内ユニット3に送られる。
【0065】
低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器51において、冷房運転時は室内ファン52によって加熱源として供給される室内空気と熱交換を行って蒸発する。これにより、室内熱交換器51を通過する空気は冷却され、室内の冷房が行われる。室内熱交換器51において蒸発した低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管5を通じて、室外ユニット2に送られる。
【0066】
室外ユニット2に送られた低圧のガス冷媒は、ガス側閉鎖弁14、四路切換弁10およびアキュムレータ7を通じて、再び、圧縮機8に吸入される。冷房運転では、以上のようにして、冷媒が冷媒回路6を循環する。
【0067】
(8−2)暖房運転
暖房運転時には、室外熱交換器11が冷媒の蒸発器となり室内熱交換器51が冷媒の放熱器となるように、四路切換弁10の接続状態が切り換えられる(
図1の破線参照)。冷媒回路6において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機8に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。圧縮機8から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁10、ガス側閉鎖弁14およびガス冷媒連絡管5を通じて、室内ユニット3に送られる。
【0068】
高圧のガス冷媒は、室内熱交換器51において、室内ファン52によって冷却源として供給される室内空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。これにより、室内熱交換器51を通過する空気は加熱され、室内の暖房が行われる。室内熱交換器51で放熱した高圧の液冷媒は、液冷媒連絡管4を通じて、室外ユニット2に送られる。
【0069】
室外ユニット2に送られた高圧の液冷媒は、液側閉鎖弁13を通じて、室外膨張弁12において冷凍サイクルの低圧まで減圧され、低圧の気液二相状態の冷媒になる。室外膨張弁12で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器11において、室外ファン15によって加熱源として供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して、低圧のガス冷媒になる。この低圧のガス冷媒は、四路切換弁10およびアキュムレータ7を通じて、再び、圧縮機8に吸入される。暖房運転では、以上のようにして、冷媒が冷媒回路6を循環する。
【0070】
(9)LEDおよびブザーの制御
図11に、LED61およびブザー63の通常制御フローチャートを示す。
【0071】
このLED61およびブザー63の通常制御は、後述する
図12に示すLED61の異常判定を終えて、LED61が正常であることが確認された後に行われる。
【0072】
ステップS10では、室内制御部73が所定の時間条件を満たしているか否かを判断する。当該所定の時間条件としては、特に限定されないが、例えば、一日のうちの所定の時間帯であることという条件とすることができ、室内制御部73が有するメモリ等に予め格納されている。なお、ユーザは、リモコン74の入力部74bを介して当該所定の時間条件を設定することが可能となっている。ここで、所定の時間条件を満たすと判断した場合にはステップS12に移行し、所定の時間条件を満たさないと判断した場合にはステップS10を繰り返す。
【0073】
ステップS11では、室内制御部73が室内の照度が予め定めた所定照度以下であるか否かを判断する。具体的には、室内制御部73は、コーナー基板60を介して照度センサ62が検知した照度値を把握し、当該照度値を所定照度と比較することで判断する。所定照度以下(暗い)と判断した場合にはステップS12に移行し、所定照度以下ではない(暗くはない)と判断した場合にはステップS10を繰り返す。
【0074】
ステップS12では、室内制御部73が室内に人が存在しているか否かを判断する。具体的には、室内制御部73は、人検知センサ55からの検知信号を受信することで、室内における人の存在の有無を判断する。人が存在すると判断した場合にはステップS13に移行し、人が存在しないと判断した場合にはステップS10に戻る。
【0075】
ステップS13では、室内制御部73は、通常制御時の発光条件(ステップS10〜12:第1発光条件)を満たすと判断し、LED61を発光させるための信号及びブザー63から警告音を発するための信号を送信する。具体的には、室内制御部73は、コーナー基板60に向けて、LED61を発光させるための制御信号を送信し、ブザー63から警告音が発せられるように制御信号を送信する。これにより、当該制御信号を受信したコーナー基板60が、LED61を発光させ、ブザー63から警告音を発せられるように、LED61およびブザー63を制御する。
【0076】
ステップS14では、室内制御部73は照度センサ62が検知する照度が変化したか否かを判断する。具体的には、室内制御部73は、ステップS13においてLED61を発光させるための制御信号を送信する前と後とで照度センサ62が検知する照度が変化したか否かを判断する。ここで、照度センサ62が検知する照度が変化したと判断した場合にはステップS16に移行し、変化していないと判断した場合にはステップS15に移行する。
【0077】
ステップS15では、室内制御部73は、LED61が異常であると判断し、リモコン74のディスプレイ74cに対して、LED61が異常であることを示す所定の異常コードを表示出力させる。
【0078】
ステップS16では、室内制御部73は、LED61を発光させ、ブザー63から警告音が発せられるように制御信号を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する。ここで、所定時間としては特に限定されないが、例えば、1分以上5分未満の所定の時間長さとすることができる。所定時間が経過したと判断した場合にはステップS17に移行し、所定時間が経過していないと判断した場合には所定時間が経過するまでLED61の発光およびブザー63からの警告音の出力を続ける。
【0079】
ステップS17では、室内制御部73は、LED61の発光を停止させ、ブザー63から警告音も止めて、ステップS10に戻り、上記処理を繰り返す。
【0080】
(10)LEDの異常判定
図12に、LED61の異常判定フローチャートを示す。
【0081】
空気調和装置1は、現地に施工された後、
図11に記載のLED61およびブザー63の通常制御フローチャートが実行される前に、LED61が適切に発光する状態にあるか否かを確認するための異常判定処理を行う。具体的には、室内ユニット3が施工された状態で、室内ユニット3に対して通電を開始する際に、LED61の状態を、以下の手順によって確認する。なお、
図9において二点鎖線の矢印で示したように、LED61が発した光は、第4コーナーパネル44の内部において照度センサ62が受光可能な構造となっている。
【0082】
ステップS20では、室内制御部73がLED61や照度センサ62への電源供給が開始されたか否かを判断する。具体的には、室内制御部73は、自身に通電が開始された場合に、室内制御部73およびコーナー基板60を介してLED61や照度センサ62への電源供給が開始されていると判断する。ここで、LED61や照度センサ62への電源供給が開始された場合には、ステップS21に移行し、電源供給が開始されていない場合には開始されるまで上記処理を繰り返す。
【0083】
ステップS21では、室内制御部73は、通常制御時の発光条件(ステップS10〜12:第1発光条件)が満たされていない場合であっても異常判断時の発光条件(電源供給開始:第2発光条件)を満たすと判断し、LED61を発光させるための制御信号を送信する。具体的には、室内制御部73は、コーナー基板60に対してLED61を発光させるための制御指令を送信する。ここでは、室内制御部73は、LED61を所定時間以上発光させるための制御信号を送信する。当該所定時間としては、特に限定されず、例えば、0.1秒以上であってもよいし、1秒以上であることが好ましく、15秒以上であることがより好ましい。上限は特に限定されず、1分以内であってよい。
【0084】
ステップS22では、室内制御部73は照度センサ62が検知する照度が変化したか否かを判断する。具体的には、室内制御部73は、ステップS21においてLED61を発光させるための制御信号を送信する前と後とで照度センサ62が検知する照度が変化したか否かを判断する。ここで、照度センサ62が検知する照度が変化したと判断した場合にはステップS24に移行し、変化していないと判断した場合にはステップS23に移行する。
【0085】
ステップS23では、室内制御部73は、LED61が異常であると判断し、リモコン74のディスプレイ74cに対して、LED61が異常であることを示す所定の異常コードを表示出力させる。
【0086】
ステップS24では、室内制御部73は照度センサ62が検知する照度が、所定低照度条件を満たすか否かを判断する。具体的には、室内制御部73は、ステップS21においてLED61を発光させるための制御信号を送信した後での照度センサ62が検知する照度が、LED61が発光した場合に得られる本来の照度に満たない所定低照度条件を満たすか否か(本実施形態では、所定低照度値より小さいか否か)を判断する。ここで、照度センサ62が検知する照度が所定低照度条件を満たすと判断した場合にはステップS25に移行し、所定低照度条件を満たさないと判断した場合にはステップS26に移行する。
【0087】
ステップS25では、室内制御部73は、LED61の発光経路に異物が存在するという異常が生じていると判断し、リモコン74のディスプレイ74cに対して、LED61の発光経路に異物が存在している状態であることを示す所定の異常コードを表示出力させる。なお、LED61の発光経路としては、本実施形態では、第4コーナーパネル44の内部におけるLED61と照度センサ62との間の透光空間をいう。
【0088】
ステップS26では、室内制御部73は、LED61は正常であると判断し、判定処理を終了する。
【0089】
(11)特徴
(11−1)
本実施形態の第4コーナーパネル44を含んだ室内ユニット3を備える空気調和装置1では、通常制御時の発光条件(ステップS10〜12:第1発光条件)が満たされていない場合であっても電源供給開始によって異常判断時の発光条件(電源供給開始:第2発光条件)が満たされた場合には、LED61を発光させるための制御信号が送信される。これにより、通常制御時の発光条件を満たさない状況であっても、LED61が制御信号によって発光するか否かを確認することが可能になる。
【0090】
(11−2)
本実施形態の第4コーナーパネル44を含んだ室内ユニット3を備える空気調和装置1では、LED61を発光させるための制御信号が送信されたにもかかわらずLED61が発光しないという異常を、照度センサ62が照度の変化を検知しないことで把握することができ、当該異常がリモコン74のディスプレイ74cに表示出力される。これにより、人間が目視でLED61が発光することを確認しなくても、LED61の異常を把握することが可能になる。
【0091】
(11−3)
本実施形態の第4コーナーパネル44を含んだ室内ユニット3を備える空気調和装置1では、室内ユニット3への電源供給開始時にLED61を発光させるための制御信号を送信し、その際の照度センサ62の検知結果を用いてLED61の異常判断を行っている。このため、LED61の異常を施工当初より把握することが可能となる。
【0092】
また、通常制御時には所定の時間帯であって暗い室内に人が存在するという特定の条件(第1発光条件)を満たした場合にのみLED61を発光させるための制御信号が送信されるが、LED61の異常判断時には、上記特定の条件(第1発光条件)を満たしていない状況であっても、LED61を発光させるための制御信号を送信してLED61の異常を判断することが可能となっている。
【0093】
(11−4)
本実施形態の第4コーナーパネル44を含んだ室内ユニット3を備える空気調和装置1では、LED61の異常判断時において、室内制御部73がLED61を所定時間以上発光させるための制御信号を送信する。このため、LED61が正常である場合には、所定時間以上の長い時間にわたって発光する状態が維持されることになるため、LED61の異常判断をより正確に行うことが可能となる。
【0094】
(11−5)
本実施形態の第4コーナーパネル44を含んだ室内ユニット3を備える空気調和装置1では、
図9において二点鎖線の矢印で示したように、LED61が発した光が、第4コーナーパネル44の内部において照度センサ62に直接届く構造となっている。このように、照度センサ62は、第4コーナーパネル44の内部においてLED61が発する光を直接受光することができるため、LED61によって照らされた室内の照度のみを検知可能に照度センサが設けられている場合と比較して、LED61の発光の有無による検知照度の変化を大きくすることが可能となる。また、仮に、LED61の異常判断時の室内が明るい状況であったとしても、LED61の発光の有無による照度の違いを照度センサ62が検知しやすい。これにより、LED61の異常判定精度を高めることができる。
【0095】
(11−6)
本実施形態の第4コーナーパネル44を含んだ室内ユニット3を備える空気調和装置1では、LED61の異常を、リモコン74のディスプレイ74cに表示出力させている。これにより、施工者が異常を容易に把握することができる。
【0096】
(12)変形例
(12−1)変形例A
上記実施形態では、LED61の異常判定による結果を異常コードとしてリモコン74のディスプレイ74cに表示出力させる場合を例に挙げて説明した。
【0097】
これに対して、LED61の異常判定による結果を表示出力する対象は、リモコン74に限られず、例えば、室内ユニット3や室外ユニット2において表示出力部を備えている場合には、当該表示出力部において出力させるようにしてもよい。
【0098】
(12−2)変形例B
上記実施形態では、LED61の異常判定を主として室内制御部73が行う場合を例に挙げて説明した。
【0099】
しかし、LED61の異常判定を行う主体としては、室内制御部73の代わりに、コーナー基板60が行うようにしてもよい。この場合には、コーナー基板60がLED61を発光させようとし、その際の照度センサ62が検知する照度の変化や具体的な照度の値に基づいて、LED61の異常や発光経路における異物の存在を判断することとなる。そして、各種報知の信号をコーナー基板60がリモコン74のディスプレイ74c等に対して送信することになる。
【0100】
(12−3)変形例C
上記実施形態では、LED61の異常を室内制御部73が判断する場合を例に挙げて説明した。
【0101】
これに対して、電源供給開始時等の特定の発光条件を満たした場合にLED61を発光させるための制御信号が送信されることを把握している人が、当該制御信号が送信されるタイミングでLED61が発光しているか否かを目視で確認することにより、LED61の異常の有無を判断するようにしてもよい。すなわち、例えば、電源供給開始時に強制的にLED61を発光させるための制御信号が送信される場合に、当該電源供給開始時にLED61が発光した場合にはLED61は正常であり、当該電源供給開始時にLED61が発光しなかった場合にはLED61は異常であると目視により判断するようにしてもよい。
【0102】
(12−4)変形例D
上記実施形態では、電源供給開始時にLED61を強制発光させるための制御信号を送信することを利用して、LED61の異常判定を行う場合を例に挙げて説明した。
【0103】
これに対して、LED61の異常判定は、電源供給開始時にLED61を強制発光させるための制御信号を送信することを利用する代わりに、通常制御においてLED61が発光条件(第1発光条件)を満たした場合(上記実施形態におけるステップS10〜12において全てYesの場合)のLED61を発光させるための制御信号の送信を利用して行うようにしてもよい。すなわち、所定の時間帯において暗い室内において人を検知することでLED61を発光させるための制御信号が送信された場合に、当該制御信号が送信されたタイミングで照度センサ62の検知照度の変化等を見ることでLED61の異常を判定するようにしてもよい。この場合には、室内が暗くない場合や所定の時間帯ではない場合等のように施工時に上記発光条件を満たさない場合には、施工時に迅速にLED61の異常を把握することはできないものの、電源供給開始時にLED61を強制発光させるための制御信号を送信しない場合であっても、LED61の異常等を把握することが可能となる。
【0104】
また、電源供給開始時にLED61を強制発光させるための制御信号を送信する場合もしない場合も、いずれの場合であっても、LED61の通常制御において発光条件を満たすことでLED61を発光させる制御信号が送信される度に、LED61の異常判定を行うようにしてもよい。
【0105】
また、電源供給開始時の代わりに、または、これに加えて、リモコン74によって空気調和装置1の電源がONされる度に、LED61の異常判定を行うようにしてもよい。
【0106】
以上、本開示の実施形態及び変形例を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。