(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6590765
(24)【登録日】2019年9月27日
(45)【発行日】2019年10月16日
(54)【発明の名称】ワイヤ放電加工機
(51)【国際特許分類】
B23H 7/02 20060101AFI20191007BHJP
【FI】
B23H7/02 H
B23H7/02 F
B23H7/02 R
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-137474(P2016-137474)
(22)【出願日】2016年7月12日
(65)【公開番号】特開2018-8329(P2018-8329A)
(43)【公開日】2018年1月18日
【審査請求日】2019年2月4日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000196705
【氏名又は名称】西部電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090697
【弁理士】
【氏名又は名称】中前 富士男
(74)【代理人】
【識別番号】100176142
【弁理士】
【氏名又は名称】清井 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100127155
【弁理士】
【氏名又は名称】来田 義弘
(72)【発明者】
【氏名】伊東 世史弘
(72)【発明者】
【氏名】光安 隆
【審査官】
岩見 勤
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第04521661(US,A)
【文献】
特開平10−166223(JP,A)
【文献】
特開平06−055356(JP,A)
【文献】
特開昭47−002199(JP,A)
【文献】
特開2004−160569(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0061164(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23H 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤ支持機構で張設したワイヤ電極に対し、加工槽内の加工液に浸漬された被加工物を移動させて加工するワイヤ放電加工機において、
前記加工槽の外側に設けられた固定台と、前記固定台の上側にX軸方向に移動可能に取り付けられたサドルと、前記固定台に対してX軸方向に前記サドルを移動させる第1の駆動源と、前記サドルの上側にX軸方向に直交するY軸方向に移動可能に取り付けられ、前記被加工物を支持するワーク支持部材と、前記ワーク支持部材を前記サドルに対してY軸方向に移動させる第2の駆動源とを備え、前記加工槽及び前記ワイヤ支持機構を固定した状態で、前記第1、第2の駆動源を作動させて、前記ワーク支持部材及び前記被加工物を一体的に移動させることを特徴とするワイヤ放電加工機。
【請求項2】
請求項1記載のワイヤ放電加工機において、前記固定台は、間隔を空けて平行配置され、前記サドルが移動可能に取り付けられたX軸方向に長いガイド部材A、Bを有し、前記サドルは、間隔を空けて平行配置され、前記ワーク支持部材が移動可能に取り付けられたY軸方向に長いガイド部材C、Dを有し、前記第1、第2の駆動源の作動に伴い前記固定台に対して移動する部位全体の重心位置は、平面視して、前記ガイド部材A、B、C、Dで囲まれた領域内に収まることを特徴とするワイヤ放電加工機。
【請求項3】
請求項1記載のワイヤ放電加工機において、前記固定台は、間隔を空けて平行配置され、前記サドルが移動可能に取り付けられたガイド部材A、Bを有し、前記固定台に対する前記サドルの位置を検出する位置検出器が、平面視して、前記加工槽と前記ガイド部材A、Bとの間に配置されていることを特徴とするワイヤ放電加工機。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機において、前記固定台及び前記加工槽を支持するベース部材と、前記ベース部材の下側に配置され、該ワイヤ放電加工機の下方からの振動が該ベース部材に伝達されるのを抑制する防振体とを更に備えることを特徴とするワイヤ放電加工機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤ電極によって被加工物を加工するワイヤ放電加工機に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤ放電加工機は、上側アーム及び下側アームによって張設されたワイヤ電極を、加工槽内の液体に浸漬された被加工物に対し相対的に移動させることによって、被加工物を加工する。従来、ワイヤ放電加工機には、被加工物及び加工槽を固定してワイヤ電極を移動させるタイプ(例えば、特許文献1参照)と、ワイヤ電極を固定して被加工物及び加工槽を移動させるタイプ(例えば、特許文献2参照)があり、どちらのタイプも、加工槽に形成された貫通孔を挿通した下側アームが、被加工物を加工する際、加工槽に対し相対的に移動することとなる。
加工槽には、下側アームが挿通した加工槽の貫通孔からの液体漏れを防止するシール部材が摺動可能に取り付けられ、下側アームは、シール部材を貫通した状態で配置される。シール部材は、下側アームが加工槽に対し所定方向に移動する際、加工槽に対して摺動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−259930号公報
【特許文献2】特開2006−35370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、加工形状の微細化、緻密化に伴って、ワイヤ放電加工機に求められる加工精度が高まっている。シール部材が加工槽に対して摺動する際に生じる摺動抵抗の大きさは変動し、この変動は加工精度に悪影響を与えることから、加工精度の向上には、加工槽に対しシール部材が摺動する構造を無くすことが有効である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、加工槽に対しシール部材が摺動する構造を要さないワイヤ放電加工機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的に沿う本発明に係るワイヤ放電加工機は、ワイヤ支持機構で張設したワイヤ電極に対し、加工槽内
の加工液に浸漬された被加工物を移動させて加工するワイヤ放電加工機において、
前記加工槽の外側に設けられた固定台と、前記固定台の上側にX軸方向に移動可能に取り付けられたサドルと、前記固定台に対してX軸方向に前記サドルを移動させる第1の駆動源と、前記サドルの上側にX軸方向に直交するY軸方向に移動可能に取り付けられ、前記被加工物を支持するワーク支持部材と、前記ワーク支持部材を前記サドルに対してY軸方向に移動させる第2の駆動源とを備え、前記加工槽及び前記ワイヤ支持機構を固定した状態で、前記第1、第2の駆動源を作動させて、前記ワーク支持部材及び前記被加工物を一体的に移動させる。
【0006】
本発明に係るワイヤ放電加工機において、前記固定台は、間隔を空けて平行配置され、前記サドルが移動可能に取り付けられたX軸方向に長いガイド部材A、Bを有し、前記サドルは、間隔を空けて平行配置され、前記ワーク支持部材が移動可能に取り付けられたY軸方向に長いガイド部材C、Dを有し、前記第1、第2の駆動源の作動に伴い前記固定台に対して移動する部位全体の重心位置は、平面視して、前記ガイド部材A、B、C、Dで囲まれた領域内に収まるのが好ましい。
【0007】
本発明に係るワイヤ放電加工機において、前記固定台は、間隔を空けて平行配置され、前記サドルが移動可能に取り付けられたガイド部材A、Bを有し、前記固定台に対する前記サドルの位置を検出する位置検出器が、平面視して、前記加工槽と前記ガイド部材A、Bとの間に配置されているのが好ましい。
【0008】
本発明に係るワイヤ放電加工機において、前記固定台及び前記加工槽を支持するベース部材と、前記ベース部材の下側に配置され、該ワイヤ放電加工機の下方からの振動が該ベース部材に伝達されるのを抑制する防振体とを更に備えるのが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るワイヤ放電加工機は、加工槽及びワイヤ支持機構を固定した状態で、第1、第2の駆動源を作動させて、ワーク支持部材及び被加工物を一体的に移動させるので、加工槽に対しシール部材が摺動する構造を設けることなく、被加工物の加工が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施の形態に係るワイヤ放電加工機の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜
図3に示すように、本発明の一実施の形態に係るワイヤ放電加工機10は、ワイヤ支持機構11で張設したワイヤ電極12に対し、加工槽13内に配した被加工物Wを移動させて加工する。以下、詳細に説明する。
【0012】
ワイヤ放電加工機10は、
図1〜
図3に示すように、一体となって配された4つの金属製の箱状物14、15、16、17を下部に有している。X軸及びX軸に直交するY軸をそれぞれ仮想の水平軸として、箱状物14、15は、密接した状態でY軸方向に並べられている。箱状物16、17は、箱状物14、15を間に挟んでX軸方向に間隔を空けて配置され、共に箱状物14、15に密着している。
【0013】
本実施の形態では、箱状物14、15、16、17によってベース部材が構成され、箱状物14、15、16、17の下側には、
図2に示すように、シート状の防振体18が配置されている。防振体18は、防振体18(即ち、ワイヤ放電加工機10)の下方からの振動(外部からの振動)が箱状物14、15、16、17に伝達されるのを抑制する。なお、
図1、
図3では、防振体18の記載を省略している。
【0014】
箱状物14は、
図1、
図2に示すように、箱状物14に立設した複数の支柱材19を介して下方から加工槽13を支持している。加工槽13は、上部が開口しており、内側に加工液(本実施の形態では水)が入れられる。
箱状物15の上側には、
図2、
図3に示すように、平面視して矩形状の固定台20が固定されている。従って、固定台20は、加工槽13に対し静止している。
ベース部材は、固定台20と加工槽13を支持している。
【0015】
固定台20の上部は、Y軸方向一側(加工槽13に近い側)及び他側(加工槽13から遠い側)がそれぞれ上方に突出しており、Y軸方向一側の上方に突出した部分にX軸方向に長いガイド部材21(ガイド部材A)を有し、Y軸方向他側の上方に突出した部分にX軸方向に長いガイド部材22(ガイド部材B)を有している。ガイド部材21、22は、間隔を空けて平行配置され、ガイド部材21、22(即ち、固定台20の上側)には、平面視して矩形状のサドル23がX軸方向に移動可能に取り付けられている。
【0016】
サドル23は、Y軸方向両側が下方に突出しており、この突出した部分に形成された凹部にガイド部材21、22がそれぞれ嵌入して移動可能となっている。
サドル23及び固定台20の間には、平面視して、ガイド部材21、22の間に空間部があり、その空間部のY軸方向中央には、X軸方向に長いボール螺子24と、ボール螺子24に連結されたモータ(第1の駆動源の一例)25が、固定台20に取り付けられている。ボール螺子24は、サドル23に連結され、モータ25の駆動力をX軸方向の直線的な力に変換してサドル23に与え、サドル23をガイド部材21、22に沿ってX軸方向に移動させる。
【0017】
サドル23の上部は、
図1〜
図3に示すように、X軸方向両側が上方に突出しており、X軸方向一側の上方に突出した部分にY軸方向に長いガイド部材26(ガイド部材C)を有し、X軸方向他側の上方に突出した部分にY軸方向に長いガイド部材27(ガイド部材D)を有している。ガイド部材26、27は、間隔を空けて平行配置され、ガイド部材26、27(即ち、サドル23の上側)には、被加工物Wを支持するワーク支持部材28がY軸方向に移動可能に取り付けられている。平面視して、ガイド部材26はガイド部材21、22それぞれに部分的に重なる位置に設けられ、ガイド部材27はガイド部材21、22それぞれに部分的に重なる位置に設けられている。
【0018】
ワーク支持部材28は、ガイド部材26、27に装着されたスライドブロック29、スライドブロック29に基端が連結されたアーム30、31、及び、アーム30、31の先端に固定された装着テーブル32を備えている。
スライドブロック29は、
図2、
図3に示すように、矩形状の板状物であり、X軸方向両側がそれぞれ下方に突出しており、そのX軸方向両側の突出部分に形成された凹部にそれぞれガイド部材26、27が嵌入して移動可能となっている。
【0019】
スライドブロック29及びサドル23の間には、平面視して、ガイド部材26、27の間に空間部が存在し、その空間部のX軸方向中央には、Y軸方向に長いボール螺子34と、ボール螺子34に連結されたモータ(第2の駆動源の一例)35が、サドル23に取り付けられている。ボール螺子34は、スライドブロック29に連結され、モータ35の駆動力をY軸方向の直線的な力に変換してスライドブロック29に与え、サドル23に対して、ワーク支持部材28をガイド部材26、27に沿ってY軸方向に移動させる。
【0020】
アーム30、31は、
図1、
図2に示すように、X軸方向に間隔を開けて配置され、それぞれ、Y軸方向に長い基側に上下方向に長い先側が連結されL字状に形成されている。
装着テーブル32は、水平に配された矩形状の板状物であり、X軸方向に長く、X軸方向両側がアーム30の先端(下端)及びアーム31の先端(下端)にそれぞれ取り付けられている。
【0021】
被加工物Wは、図示しない金具によって装着テーブル32の上側に密着した状態で装着テーブル32に固定され、モータ25、35の作動により、ワーク支持部材28と共にX軸方向及びY軸方向に移動する。よって、モータ35は、ワーク支持部材28及び被加工物Wをサドル23及び固定台20に対してY軸方向に移動させる駆動源であり、モータ25はサドル23、ワーク支持部材28及び被加工物Wを固定台20に対してX軸方向に移動させる駆動源である。
【0022】
ワイヤ放電加工機10は、モータ25、35の作動に伴い固定台20に対して移動する部位(主としてサドル23、ボール螺子34、モータ35及びワーク支持部材28からなる部位)全体の重心位置が、平面視して、ガイド部材21、22、26、27で囲まれた領域内に収まるように(即ち、平面視して、ガイド部材21、22、26、27で囲まれた領域外に出ないように)、設計されている。そのため、ワーク支持部材28は、X軸方向又はY軸方向に移動することによって水平面に対し傾くことが抑制されている。従って、ワーク支持部材28は、被加工物Wをワイヤ電極12に対し所定角度に配した状態で安定的に移動させることができ、その結果、被加工物Wを正確に加工することが可能である。
【0023】
また、本実施の形態では、
図2に示すように、固定台20に対するサドル23の位置を検出する位置検出器43が設けられている。位置検出器43は、固定台20に取り付けられたX軸方向に長い棒材44と、サドル23に取り付けられて、棒材44に対するX軸方向位置の情報を制御部に送るセンサ部45とからなり、棒材44及びセンサ部45(即ち、位置検出器43)は、平面視して、加工槽13とガイド部材21の間(即ち、加工槽13とガイド部材21、22との間)に配置されている。
【0024】
制御部は、サドル23のX軸方向の実際の位置と目標位置との間の差異を、センサ部45から送られる情報を基に検知し、モータ25をフィードバック制御してサドル23の位置を微調整する。位置検出器43を、平面視して、ガイド部材21と加工槽13の間に配置しているのは、サドル23及び固定台20の被加工物Wに近い位置で、サドル23の位置ずれを検出して、被加工物WのX軸方向の配置精度を高めるためである。
【0025】
装着テーブル32に固定された被加工物Wは、サドル23の上端と下端の間に全体が収まる高さ位置で、サドル23までY軸方向に距離を有する位置に配され、装着テーブル32と共に加工槽13内の加工液に浸漬される。
本実施の形態では、被加工物Wが正方形の板状物であるがこれに限定されない。また、装着テーブル32には、被加工物Wの形状に合わせ、被加工物Wを安定的に固定できる形状のものが選択される。
【0026】
箱状物16、17には、
図1〜
図3に示すように、門形支持体36が載置され、門形支持体36の上側には、モータ37、38及びモータ37、38の作動によってX軸方向及びY軸方向に移動する矩形の板状部材39が設けられている。板状部材39のY軸方向一側(箱状物14の上方側)には、上下方向に長い長尺部材40の上側が連結されている。
長尺部材40には、ワイヤ電極12を支持してワイヤ電極12に対し上向き(斜め上向きを含む)の張力を与えるヘッド41が取り付けられている。ヘッド41は、装着テーブル32に固定された被加工物Wの上方で高さ位置が調整可能であり、被加工物Wの高さ方向の厚みに合わせて高さ位置が調整される。
【0027】
装着テーブル32に固定された被加工物Wの下方には、ワイヤ電極12を支持してワイヤ電極12に対し下向き(斜め下向きを含む)の張力を与えるワイヤ支持具42が設けられている。ワイヤ支持具42は、上下方向に長く、加工槽13を貫通した状態で固定されており、上側(一側)及び下側(他側)がそれぞれ加工槽13の内側及び外側に配されている。ワイヤ電極12は、ヘッド41及びワイヤ支持具42によって張設され、本実施の形態では、ワイヤ支持機構11が、主としてヘッド41及びワイヤ支持具42によって構成されている。
【0028】
ヘッド41のX軸方向位置及びY軸方向位置は、モータ37、38の作動に伴う板状部材39及び長尺部材40のX軸方向の移動及びY軸方向の移動によって調整可能である。本実施の形態では、ヘッド41の高さ位置、X軸方向位置及びY軸方向位置は、被加工物Wを加工する前に調整され、ヘッド41は、被加工物Wを加工している間、固定される。なお、モータ25、35、37、38は、図示しない制御部から送られる指令信号に従って作動を開始し、あるいは、停止する。
【0029】
被加工物Wを加工する際、加工槽13及びワイヤ支持機構11は固定された状態であり、制御部は、指令信号の送信によってモータ25、35を作動させ、ワイヤ電極12に対しワーク支持部材28及び被加工物Wを一体的に移動させ、被加工物Wを所定の形状に加工する。
ワイヤ放電加工機10では、ワイヤ支持具42が加工槽13に対して移動しないため、被加工物Wを加工の際、ワイヤ支持具42と加工槽13との間に摺動抵抗が生じず、被加工物Wを安定的に所定の形状に加工することができる。
【0030】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、ワーク支持部材は装着テーブルを備えなくてもよく、装着テーブルを設けない場合、被加工物を直接アームに固定することができる。また、ワーク支持部材が装着テーブルを備える場合、被加工物を装着テーブルの上側ではなく、下側に固定してもよい。そして、ワーク支持部材が具備するアームは、2本である必要はなく、1本であってもよく、L字状以外の形状のアームを採用することもできる。
また、防振体は必ずしも必要ではない。そして、ワイヤ支持具は、上下方向に長いものに限定されない。
【符号の説明】
【0031】
10:ワイヤ放電加工機、11:ワイヤ支持機構、12:ワイヤ電極、13:加工槽、14、15、16、17:箱状物、18:防振体、19:支柱材、20:固定台、21、22:ガイド部材、23:サドル、24:ボール螺子、25:モータ、26、27:ガイド部材、28:ワーク支持部材、29:スライドブロック、30、31:アーム、32:装着テーブル、34:ボール螺子、35:モータ、36:門形支持体、37、38:モータ、39:板状部材、40:長尺部材、41:ヘッド、42:ワイヤ支持具、43:位置検出器、44:棒材、45:センサ部、W:被加工物