【実施例1】
【0026】
本発明の実施例1のガスタービンについて
図1から
図4を用いて説明する。
図1は本発明の実施例1のガスタービンの一部を示す。
図2は
図1の火炎伝播管の構成を示す。
図3Aは
図1および
図2に示す火炎伝播管の空気孔の近傍を示している。
図3Bは
図3Aの案内リング34Aおよび空気孔33C近傍を示す拡大図である。また、
図4は本発明と対比させる従来例での火炎伝播管の部分図であり、
図3Aと対比させて説明する。
【0027】
まず、
図1と
図2に基づき、火炎伝播管の役割と課題を示し、その上で本発明の第1の実施例の内容と従来例の違いを
図3Aと
図4にて示す。
【0028】
図1において、ガスタービン1は、圧縮機2、燃焼器3A,3B、タービン4と発電機5で構成し、駆動軸6は圧縮機2、タービン4と発電機5を接続する。圧縮機2で圧縮した空気(燃焼用空気)7は燃焼器3A,3Bで燃料15と混合されて燃焼し、高温高圧の燃焼排ガス8となりタービン4でエネルギーを回収し発電機5で電力を生成する。
【0029】
燃焼器3A,3Bはその頭部9A,9Bを圧縮機2側に、尾部10A,10Bをタービン4側に配置する。燃焼器3A,3Bは中心側から外周側に向かって、燃焼室11A,11B、燃焼室を構成する隔壁(ライナ)12A,12B、燃焼用空気流路13A,13B、外周隔壁14A,14Bの順に構成される。圧縮機2から排出された燃焼用空気7は、燃焼器の尾部10A,10Bで流れ方向を反転(転向)し、燃焼用空気流路13A,13Bを通り、燃焼器の頭部9A,9Bに流れる。
【0030】
燃焼器の頭部9A,9Bで流れ方向を再び反転(転向)し、燃焼室11A,11Bで、燃焼器頭部9A,9Bにて外部から供給される燃料15と混合されて燃焼し、燃焼排ガス8が燃焼器の尾部10A,10Bよりタービン4に流入する。
【0031】
なお、説明を簡略化するために
図1では燃焼器が2つの場合を示すが、3つ以上の燃焼器を備える場合も同じである。また、
図1では1つの駆動軸6に圧縮機2、タービン4と発電機5を接続した場合を示すが、駆動軸を複数に分割して設けることも可能である。また、発電機5に変えて他の回転体の駆動に用いることも可能である。
【0032】
図1のガスタービンでは燃焼器3Aに点火装置17を設け、燃焼器3Aと3Bの間に火炎伝播管20が接続する。火炎伝播管20は内筒21と外筒22の2重管で構成される。内筒21は隔壁(ライナ)12A,12Bを接続し、燃焼室11A,11B内の燃焼排ガス16が流通できる。また、外筒22は燃焼用空気流路13A,13Bの外周隔壁14A,14Bと接続し、燃焼用空気7が流通できる。
【0033】
ガスタービンの点火時は燃焼器3Aに設置した点火装置17により燃焼室11A内の燃料15と燃焼用空気7の混合物に点火する。燃焼室11A内は燃焼排ガスの生成により圧力が高まるが、燃焼室11Bは未だ点火していないため圧力が低い。このため、燃焼室11A,11B間を接続する内筒21を通して、高温の燃焼排ガス16が燃焼室11Aから燃焼室11Bに送り込まれる。燃焼室11Bでは内筒21を通して流入した高温の燃焼排ガス16により燃料15と燃焼用空気7の混合物に点火する。このように火炎伝播管20を介して隣接する燃焼器に順次点火することで、すべての燃焼器が点火できる。
【0034】
それぞれの燃焼器の空気量や燃料流量、圧力が同一であれば、すべての燃焼器で点火が終了した際には燃焼器間の圧力差が無くなる。この場合、火炎伝播管20の内筒21を流通する高温の燃焼排ガス16の流れは無くなり、内筒21を高温の燃焼排ガス16が流通する時間は点火時の短時間に留まる。しかし、実際には燃焼器毎に空気量や燃料流量、圧力や燃焼状態にばらつきが生じることがある。この場合、隣接する燃焼器3A,3Bの圧力差により、内筒21を高温の燃焼排ガス16が流通し続ける場合がある。内筒21は高温の燃焼排ガス16が流通することで高温となり、長時間の運転にて変形や損傷が生じやすくなる。これらの防止のため内筒21を冷却する必要がある。
【0035】
図2に火炎伝播管の詳細を示す。
図2に示す火炎伝播管の内筒21は位置決め用のストッパ31A,31Bが付属し、リテーナ32A,32Bと組合せることで位置決めされる。リテーナ32A,32Bは一般には弾性体であり、ガスタービンの運転中に熱変形や振動が生じても弾性体により変位を吸収し、火炎伝播管の内筒21に生じる応力を低減しつつ、内筒21を燃焼器に固定する。
【0036】
火炎伝播管の内筒21には燃焼用空気7の一部を内筒21内に導入する空気孔33(33A〜33D)を設ける。空気孔33(33A〜33D)の軸方向と対向する位置には案内リング34A,34Bをそれぞれ設ける。
【0037】
図3Aに空気孔33Aと33Cの近傍の構成を示す。案内リング34A,34Bは内筒21と同心円状の円筒であり、内筒21との間に環状空間35を構成する。案内リング34Aの片側(一方の端部)は内筒21を構成する隔壁と接続し、閉鎖端36となり、他方(他端)は内筒21の空間25に接続する開放端37となる。空気孔33(33A〜33D)は内筒21の円周方向に複数個設けられる。
図3Aでは空気孔33のうち、33Aと33Cの2つの孔を示した。上部側の孔33Aは内筒21の径方向に穿孔し、下部側の孔33Cは閉鎖端36に向けて傾いて穿孔している。一方、
図3と対比される従来例を示す
図4では空気孔43A,43Cは何れも内筒21の径方向に穿孔している。
【0038】
図4に示す従来例では空気孔43(43A,43C)から内筒21内に流入する空気の流れ44A,44Cは、最初に空気孔と対向する案内リング34Aの外周面に衝突し、開口端37に向けて流れ方向が変わり、内筒21内に流入する。内筒21内の高温ガスの流れ(燃焼排ガス16)と火炎伝播管の内筒21との間に空気の流れ44A,44Cの層ができることで、高温ガスの流れ(燃焼排ガス16)から火炎伝播管の内筒21への熱伝達を抑制し、内筒21の温度上昇を抑制する。このような冷却方式は空気の流れ44A,44Cが内筒21の内壁に沿ってフィルム状に形成されることからフィルム冷却と呼ばれる。
【0039】
案内リング34Aは空気の流れにより外面を冷却され、一方で内周側は高温ガスの流れ(燃焼排ガス16)により加熱される。このため、内筒21と同様に外面からの冷却を促進する必要がある。空気の流れ44A,44Cにより冷却される際、空気孔43A,43Cと対向する案内リング34Aの外周面は、空気の流れが衝突することにより高い冷却性能を得る、いわゆるインピンジ冷却が作用する。
【0040】
また、空気孔43A,43Cから開口端37に向けては空気の流れ44A,44Cによる冷却が強く働く。一方、空気孔43A,43Cから閉鎖端36側は空気の流れ44A,44Cから離れることから冷却が働きにくく、案内リング34Aの温度が上昇する。すなわち、
図4に示すような従来例では空気の流れ44A,44Cが閉鎖端36側に流れにくいことで、案内リング34Aの閉鎖端36側の温度が上昇することがある。
【0041】
このため、環状空間35の閉鎖端36側の空間を狭めることが望ましい。しかし、案内リング34(34A,34B)の固定や案内リング34と空気孔43(43A〜43D)の位置の調整を考慮すると、環状空間35には閉鎖端36側に空間が生じる。また、この空間を狭めようとすると、案内リング34の固定や案内リング34と空気孔43(43A〜43D)の位置の調整に対し加工精度がかさみ、コストが上昇する。このため、環状空間35の閉鎖端36側は通常、空気孔43の直径の2〜3倍の長さとなり、案内リング34の閉鎖端36側の温度は上昇することがある。
【0042】
一方、
図3Aに示す本発明の第1の実施例では、
図3Aのように、空気孔33のうち上部側の孔33Aは内筒21の径方向に、下部側の孔33Cは閉鎖端36に向けて傾いて穿孔させ、空気孔33毎に穿孔方向を変更した。例えば、孔33Aと33Cは内筒21の周方向に交互に形成する。
【0043】
内筒21に対して傾いて穿孔した空気孔33Cから流入する空気は、空気孔の形状により閉鎖端36側に向かう流速成分を有する。このため、一旦閉鎖端36側に流れ、閉鎖端36近傍の環状空間35を循環したあと開放端37から内筒内の空間25へ排出される。空気の流れが衝突することにより高い冷却性能を得る、いわゆるインピンジ冷却が作用する部分は空気孔33Cの閉鎖端36側に広がる。本実施例では空気孔の穿孔方向を変更することで、インピンジ冷却が作用する部分は空気孔33を中心として内筒21の軸方向の広い範囲に形成される。また、空気の流れ24Cが閉鎖端36側に流れることで、空気孔から流入する空気の流れ24Cにより冷却される部分は環状空間35に広がる。
【0044】
案内リング34Aの外面の冷却範囲が広がることで、案内リング34Aを含む火炎伝播管の冷却が可能となり、信頼性が向上する。また、より少ない冷却空気量で火炎伝播管の冷却が可能となることから、冷却空気量を削減して、点火時に火炎伝播管を通る燃焼排ガスの温度を下げることなく火炎伝播管を冷却して、その熱変形や焼損を防止することができる。また、環状空間35の閉鎖端36側の空間により案内リング34Aの固定や案内リング34Aと空気孔33(33A〜33D)の位置の調整代ができるので、加工に必要な精度と加工コストを抑制できる。
【0045】
図3Aに示す実施例では、穿孔角度の異なる空気孔33A,33Cを交互に設けた場合を示したが、孔の角度や方向は適宜調整できる。例えば、空気孔33Aに対し穿孔方向を変えた空気孔33Cを2対1の比率にしてもよい。閉鎖端36近傍の空気を循環させる流れを形成することが重要であり、閉鎖端36に向けて穿孔した空気孔33Cを含めば上記の効果は得られる。
【0046】
また、
図3Aに示す本発明の第1の実施例では、
図3Bのように、空気孔33Cと閉鎖端36側の空間の長さLを空気孔33Cの直径dの3倍以上(L≧3d)と設定した。内筒の隔壁と案内リングとの間の環状空間のうち、前記空気孔と閉鎖端の間の部分を広くすることで空気孔から流入する空気のうち、閉鎖端側に流れた空気が反転して開放端側から流出し易くなる。このため、閉鎖端側に流れる空気量が増え、案内リングの閉鎖端側を冷却しやすくなる。
【0047】
図5に
図2に示す火炎伝播管の変形例を示す。
図1から
図3Bに示す本実施例では、内筒21が1本で、両端近傍を燃焼器の外筒22と固定する場合を示したが、
図5に示すように内筒を21Aと21Bに2分割し、分割部分48を嵌合構造とすることも可能である。内筒21Aと21Bを嵌合構造とすることで、内筒の軸方向への熱変形や燃焼器の外筒22との距離の変動に対し自由度が増す。このため、内筒に作用する応力を低減することができるほか、内筒の長さが短くなるので組立が容易となる。
【0048】
以上説明したように、本発明の第1の実施例によれば、空気孔33の穿孔方向を変えた内筒を組合せることで、火炎伝播管の冷却、熱変形や焼損の防止および組立の容易さによる製造コストの低減を両立することができる。
【実施例2】
【0049】
本発明の実施例2のガスタービンについて
図6Aを用いて説明する。なお、実施例2のガスタービンは前述の実施例1のガスタービンに対し、火炎伝播管20に設けた案内リング34Aの外面の一部に環状空間35を流れる空気の流れに対し障害物(突起部)51を設けたことを特徴とする。そこで、
図6Aに示すように障害物51の作用を中心に説明する。他の部分については、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0050】
本発明の実施例2では、障害物51を空気孔33Cの開放端37側に設けたことを特徴とする。また、
図6Aに示すように障害物51は空気孔の一部である33Cに設け、例えば空気孔33Aには障害物51を設けない場合を含む。
【0051】
障害物51を近くに設けた空気孔33Cでは、環状空間35に流入した空気の流れ54Cは障害物51により開放端37側への流れを抑制される。このため、一旦閉鎖端36側に流れ、閉鎖端36近傍の環状空間35を循環したあと開放端37から内筒内の空間25へ排出される。空気の流れが衝突することにより高い冷却性能を得る、いわゆるインピンジ冷却が作用する部分は空気孔33Cの閉鎖端36側に広がる。一方、障害物51を近くに設けない空気孔33Aでは環状空間35に流入した空気の流れ54Aは開放端37より内筒内の空間25へ流入する。
【0052】
図6Aの空気の流れ54A,54Cに示すように、障害物51を一部の空気孔33Cの開放端37側に設けることで、2通りの空気の流れを形成する。このため、インピンジ冷却が作用する部分は空気孔33を中心として内筒21の軸方向の広い範囲に形成される。また、空気の流れ54Cが閉鎖端36側に流れることで、空気孔から流入する空気流54Cにより冷却される部分は環状空間35に広がる。
【0053】
案内リング34Aの外面の冷却範囲が広がることで、案内リング34Aを含む火炎伝播管の冷却が可能となり、信頼性が向上する。また、より少ない冷却空気量で火炎伝播管の冷却ができることから、冷却空気量を削減して、点火時に火炎伝播管を通る燃焼排ガスの温度を下げることなく火炎伝播管を冷却して、その熱変形や焼損を防止することができる。また、環状空間35の閉鎖端36側の空間により案内リング34Aの固定や案内リング34Aと空気孔33(33A〜33D)の位置の調整代ができるので、加工に必要な精度と加工コストを抑制できる。
【0054】
さらに、本発明の実施例2の構造は
図5に示すように内筒を分割した火炎伝播管にも適用できる。本発明の第2の実施例に示すように、案内リングの外面に障害物51を設けることと、
図5に示す分割した内筒を組合せることで、火炎伝播管の冷却、熱変形や焼損の防止および組立の容易さによる製造コストの低減を両立できる。
【0055】
実施例2の火炎伝播管(
図6A)と従来の火炎伝播管(
図4)にて、案内リング34Aの温度を評価した一例を表1に示す。ここでは大気圧の条件にて内筒21の入口から温度260℃、流速20m/sの空気を流し、外筒側に温度10℃の空気を供給し、空気孔から冷却空気を流入させた。また、案内リング34Aの温度は閉鎖端36と開放端37のそれぞれ2か所を測定し、高い方を提示した。また、環状空間35の長さは閉鎖端36側が内筒21の内径の29%、開放端側が59%の条件である。上記の条件において、実施例2の構成では空気孔33のうち1/3の孔の開放端37側の案内リング34Aの外面に障害物51を設けた。
【0056】
表1において、従来例(
図4)では閉鎖端36側の端部の温度は開放端37側に比べて約20℃上昇した。一方、実施例2(
図6A)の構成では閉鎖端36側の温度が開放端37側と同等以下まで低下した。従来例(
図4)では閉鎖端36側の環状空間35に空気が流れ難く、この部分の冷却が進まないために温度が開放端37側に比べて上昇したものと考えられる。一方、実施例2(
図6A)の構成では、案内リング34Aの外面に障害物51を設け、空気が閉鎖端36側に流れることで、冷却が進み、温度が低下したものと考えられる。
【0057】
本試験は内筒21に流入する高温気体の温度が260℃と低いが、実際のガスタービン燃焼器では約1200℃以上の高温気体が流入する。このため、温度差は100℃以上になり、従来例(
図4)での閉鎖端36側の温度は600℃以上に達して、焼損の恐れの出る温度になることも予想される。
【0058】
【表1】
【0059】
なお、
図6Bは
図6Aの変形例であり、実施例1(
図3A)の閉鎖端36に向けて傾いて穿孔させた空気孔33Cと、実施例2(
図6A)の障害物51の両方を組み合せた実施例である。ガスタービン燃焼器の大きさや燃焼用空気の流量等の運転条件によっては、
図6Bのように傾いて穿孔させた空気孔33C、および空気孔33Cと開放端37の間の障害物51を複合的に設けることで、環状空間35内の冷却効果をさらに高めることが期待できる。
【実施例3】
【0060】
図7に本発明の実施例3のガスタービンの例を示す。
図7に示すガスタービンでは、内筒21と外筒22で囲まれた空間に絞り部(突起部)60を設ける。この絞り部60は内筒21と外筒22の間の空間を狭めて、燃焼用空気7が流れる際に抵抗として働くことで、燃焼用空気流路13Aと13B間で燃焼用空気7が流れ難くする。
【0061】
図7では、実施例1で説明したように、空気孔33C,33Dをそれぞれ閉鎖端36側に傾けて設けている。従って、上述したように、案内リング34A,34Bの外面の冷却範囲が広がることで、案内リング34A,34Bを含む火炎伝播管の冷却が可能となり、信頼性が向上する。また、より少ない冷却空気量で火炎伝播管の冷却ができることから、冷却空気量を削減して、点火時に火炎伝播管を通る燃焼排ガスの温度を下げることなく火炎伝播管を冷却して、その熱変形や焼損を防止することができる。また、環状空間35の閉鎖端36側の空間により案内リング34A,34Bの固定や案内リング34A,34Bと空気孔33(33A〜33D)の位置の調整代ができるので、加工に必要な精度と加工コストを抑制できる。
【0062】
さらに、
図7に示すガスタービンでは、内筒21と外筒22に囲まれた空間に絞り部60を設けることで、燃焼用空気流路13Aと13B間で燃焼用空気7が流れ難くなる。一方、外筒22内の空間に燃焼用空気7が流入する。そこで、外筒22内で燃焼用空気は矢印61A,61Bに示される流れを形成する。この空気の流れは内筒21の表面に沿った流れが絞り部60にて流れ方向を反転し、循環流を形成する。外筒22内の空間で空気が循環することで対流伝熱が促進され、内筒21の冷却が進む。なお、絞り部60は実施例1や実施例2のガスタービンにも適用することが可能であり、その場合も実施例3(
図7)と同様の効果が得られる。
【0063】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。