(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
端末装置に表示される所定の広告枠を含むコンテンツと所定の関係を有する第1種別の広告配信サーバに対して、第1の広告を前記第1種別の広告配信サーバからの要求に依らずに要求することにより、前記第1種別の広告配信サーバから前記第1の広告と、前記第1種別の広告配信サーバに関する条件に基づく金額情報とを取得する取得手順と、
前記金額情報を送信することにより、各広告の入札価格に応じて配信する広告を決定する第2種別の広告配信サーバであって、第2の広告の入札価格が前記金額情報に基づく条件を満たす場合に前記第2の広告を配信する第2種別の広告配信サーバに広告の配信を、前記広告枠に表示する広告の決定のために要求する要求手順と、
前記要求手順による配信要求により前記第2の広告を取得した場合は、前記第2の広告を前記広告枠に表示すると決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
端末装置に表示される所定の広告枠を含むコンテンツと所定の関係を有する第1種別の広告配信サーバに対して、第1の広告を前記第1種別の広告配信サーバからの要求に依らずに要求することにより、前記第1種別の広告配信サーバから前記第1の広告と、前記第1種別の広告配信サーバに関する条件に基づく金額情報とを取得する取得部と、
前記金額情報を送信することにより、各広告の入札価格に応じて配信する広告を決定する第2種別の広告配信サーバであって、第2の広告の入札価格が前記金額情報に基づく条件を満たす場合に前記第2の広告を配信する第2種別の広告配信サーバに広告の配信を、前記広告枠に表示する広告の決定のために要求する要求部と、
前記要求部による配信要求により前記第2の広告を取得した場合は、前記第2の広告を前記広告枠に表示すると決定する決定部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る決定プログラム、決定方法、及び決定装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決定プログラム、決定方法、及び決定装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.決定処理〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る決定処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。
図1では、端末装置10がコンテンツ配信装置100にコンテンツを要求し、コンテンツに含まれる広告表示領域(広告枠)に表示する広告を決定する場合を示す。
【0011】
〔決定システムの構成〕
図1に示す決定処理の説明に先立ち、
図1及び
図2に示す決定システム1について説明する。
図2は、実施形態に係る決定システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、決定システム1は、端末装置10と、コンテンツ配信装置100と、第1種別広告配信サーバ50と、第2種別広告配信サーバ51と、DSP装置70−1、70−2等とが含まれる。以下では、DSP装置70−1、70−2等について、特に区別なく説明する場合には、DSP装置70と記載する。また、端末装置10と、コンテンツ配信装置100と、第1種別広告配信サーバ50と、第2種別広告配信サーバ51と、DSP装置70とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示した決定システム1には、複数台の端末装置10や、複数台のコンテンツ配信装置100や、複数台の第1種別広告配信サーバ50や、複数台の第2種別広告配信サーバ51等が含まれてもよい。
【0012】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。また、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。なお、端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
図1に示す例では、端末装置10がタッチパネル機能を有するスマートフォンである場合を示す。例えば、
図1の例では、端末装置10がユーザID「U1」により識別されるユーザ(以下、「ユーザU1」とする場合がある)が利用するスマートフォンである場合を示す。
【0013】
端末装置10は、ユーザによる操作を受け付ける。例えば、端末装置10は、ユーザの操作によりブラウザ等の種々のアプリケーション(以下、「アプリ」ともいう)を起動する。
図1の例では、端末装置10がブラウザによりコンテンツを表示する場合を示す。そして、端末装置10は、ユーザの操作によりコンテンツ配信装置100へコンテンツに要求する。また、端末装置10は、コンテンツに含まれる表示枠に表示する広告を第1種別広告配信サーバ50や第2種別広告配信サーバ51へ要求する。
【0014】
また、端末装置10における表示内容の変更に応じて、端末装置10を端末装置10−1、10−2として説明する。なお、端末装置10−1、10−2は同一の端末装置10である。また、以下では、端末装置10−1、10−2について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
【0015】
コンテンツ配信装置100は、コンテンツを配信する情報処理装置である。
図1に示す例では、コンテンツ配信装置100は、端末装置10からの要求に応じて、端末装置10において表示されるコンテンツを配信する。
【0016】
第1種別広告配信サーバ50は、いわゆるアドネットワークと称され、広告の配信対象となる多数の媒体に対して広告を配信するネットワークの広告を配信する情報処理装置である。また、第1種別広告配信サーバ50は、端末装置10からの広告の配信要求(以下、「広告要求」ともいう)に応じて広告を配信する情報処理装置である。例えば、第1種別広告配信サーバ50は、コンテンツ配信装置100が配信するコンテンツに含まれる広告枠に表示される広告を配信する。例えば、第1種別広告配信サーバ50は、コンテンツ配信装置100が配信するコンテンツの広告枠に表示される広告を配信するアドネットワークの広告配信サーバである。
【0017】
例えば、第1種別広告配信サーバ50は、コンテンツ配信装置100が配信するコンテンツと所定の関係を有する第1種別の広告配信サーバである。例えば、第1種別広告配信サーバ50は、コンテンツ配信装置100が配信するコンテンツが広告配信対象として設定されている。
【0018】
例えば、第1種別広告配信サーバ50は、コンテンツを配信する提供元と所定の関係を有する提供元が利用する広告配信サーバである。例えば、第1種別広告配信サーバ50は、コンテンツ配信装置100の提供元と所定の関係を有する提供元が利用する広告配信サーバである。例えば、第1種別広告配信サーバ50は、コンテンツを配信する提供元が広告配信サービスの提供に利用する広告配信サーバである。例えば、第1種別広告配信サーバ50は、コンテンツ配信装置100の提供元が広告配信サービスの提供に利用する広告配信サーバである。
【0019】
図1の例では、第1種別広告配信サーバ50は、コンテンツ配信装置100と同じサービスグループSG1に属する広告配信サーバである。具体的には、第1種別広告配信サーバ50は、コンテンツ配信装置100と同じサービスの提供元が利用する広告配信サーバであり、コンテンツ配信装置100が配信するコンテンツに表示する広告を配信する広告配信サーバである。
【0020】
第2種別広告配信サーバ51は、広告要求に応じて広告を配信する広告配信サービスを提供する。例えば、第2種別広告配信サーバ51は、媒体側の収益を向上させるプラットフォームであるSSP(Supply-Side Platform)における広告配信装置である。例えば、SSPにおける第2種別広告配信サーバ51は、所定のプラットフォーム(例えば、DSP(Demand-Side Platform))に入札要求を行い、DSPの各装置(DSP装置70)からの配信を希望する広告の入札を取得し、取得した広告に基づいて、配信する広告を決定する。
【0021】
例えば、第2種別広告配信サーバ51は、端末装置10からの広告要求に対して配信する候補となる広告の入札を、DSP装置70に要求する。例えば、第2種別広告配信サーバ51は、複数の広告枠に対応する広告要求を受け付けた場合、各広告枠に応じて広告を取得し、配信する広告(以下、「配信広告」ともいう)を決定する。例えば、第2種別広告配信サーバ51は、各広告の入札価格に応じて配信する広告を決定する。また、例えば、第2種別広告配信サーバ51は、第2の広告の入札価格が金額情報に基づく条件を満たす場合に第2の広告を配信する。
【0022】
DSP装置70は、第2種別広告配信サーバ51からの要求に対して広告を入札する装置である。
図1の例では、DSP装置70は、第2種別広告配信サーバ51と同じ広告配信プラットフォームAP1に属する装置である。例えば、DSP装置70は、広告を提供する提供元となる広告提供サーバである。なお、ここでいうDSP装置70とは、第2種別広告配信サーバ51からの入札要求に対して、広告を入札してくる装置のことをいう。すなわち、DSP装置70は、第2種別広告配信サーバ51からの入札要求に対して、ビット額を指定して広告を入札する。また、第2種別広告配信サーバ51は、DSP装置70が入札してきた広告のうち、所望の広告を配信広告として決定することができる。
【0023】
ここから、
図1を用いて、決定システム1における決定処理について説明する。
図1に示す例では、端末装置10−1は、ユーザの操作に応じて、コンテンツ配信装置100にコンテンツの要求を送信する(ステップS11)。コンテンツの要求を受け付けたコンテンツ配信装置100は、端末装置10に表示されるコンテンツを配信する(ステップS12)。
【0024】
例えば、コンテンツ配信装置100は、コンテンツCT11を端末装置10に配信する。
図1の例では、コンテンツ配信装置100は、決定処理を実行する制御情報PG11を含むコンテンツCT11を配信する。例えば、制御情報PG11は、JavaScript(登録商標)であり、端末装置10に決定処理を実行させる決定プログラムを含む。なお、制御情報PG11は、ステップS12よりも前に予め端末装置10に配信されてもよい。また、例えば、端末装置10は、コンテンツ配信装置100が配信するコンテンツを表示する専用のアプリを用いる場合、専用のアプリには、決定処理を行う所定のSDK(Software Development Kit:ソフトウェア開発キット)が含まれてもよい。例えば、専用のアプリのSDKには、端末装置10に決定処理を実行させる決定プログラムが含まれる。
【0025】
ステップS12において、コンテンツCT11を受信した端末装置10−1は、コンテンツCT11に含まれる広告枠AR11に表示する広告を第1種別広告配信サーバ50に要求する(ステップS13)。例えば、端末装置10−1は、制御情報PG11により第1種別広告配信サーバ50に広告を要求する。
図1の例では、端末装置10−1は、広告枠AR11を示す情報を第1種別広告配信サーバ50に送信することにより、第1種別広告配信サーバ50に広告を要求する。
【0026】
端末装置10から広告の要求を受け付けた第1種別広告配信サーバ50は、端末装置10に第1の広告を配信する(ステップS14)。
図1に示す例では、第1種別広告配信サーバ50は、端末装置10に広告ID「AD20」により識別される広告(以下、「広告AD20」ともいう)を配信する。また、
図1に示す例では、第1種別広告配信サーバ50は、広告AD20の単価が「100(円)」であることを示す情報を端末装置10に送信する。例えば、ここでいう広告AD20の単価とは、広告AD20が表示された場合に広告AD20の広告主に請求される請求額であってもよい。なお、以下では、端末装置10が広告AD20の単価「100(円)」を、広告枠AR11に広告を表示する権利の最低落札金額を示すフロアプライスとして用いる場合を示す。また、
図4に示す広告情報記憶部141では、端末装置10に広告の単価に関する情報が格納されていることを示すために単価を図示するが、制御情報PG11が実装される面(コンテンツ)では、単価を取得不可能であってもよい。例えば、広告の単価に関する情報は、制御情報PG11としてのJavaScriptやSDKの情報として、端末装置10を利用するユーザや端末装置10内の制御情報PG11を用いない他のアプリケーション等においては取得不可能であってもよい。
【0027】
第1種別広告配信サーバ50から広告AD20及びその単価を示す情報を取得した端末装置10−1は、広告配信プラットフォームAP1に広告を要求する(ステップS15)。
図1の例では、端末装置10−1は、広告配信プラットフォームAP1に属する第2種別広告配信サーバ51に広告枠AR11を示す情報と、フロアプライスが「100(円)」であることを示す情報を送信することにより、広告を要求する。
【0028】
端末装置10から広告要求を取得した第2種別広告配信サーバ51は、広告配信プラットフォームAP1に属するDSP装置70に最低入札金額を「100(円)」として、広告の入札を要求する(ステップS16)。
【0029】
図1の例では、第2種別広告配信サーバ51は、広告枠AR11について、最低入札金額を「100(円)」として、DSP装置70−1に広告の入札を要求する(ステップS16−1)。また、
図1の例では、第2種別広告配信サーバ51は、広告枠AR11について、最低入札金額を「100(円)」として、DSP装置70−2に広告の入札を要求する(ステップS16−2)。また、
図1では図示を省略するが、第2種別広告配信サーバ51は、他のDSP装置70についても同様に広告の入札を要求する。
【0030】
その後、ステップS16において入札要求を取得したDSP装置70は、広告を第2種別広告配信サーバ51に入札する(ステップS17)。
図1の例では、DSP装置70−1は、最低入札金額「100(円)」より高い入札額「110(円)」を指定して、広告ID「AD11」により識別される広告(以下、「広告AD11」ともいう)を第2種別広告配信サーバ51に入札する(ステップS17−1)。
図1の例では、DSP装置70−2は、最低入札金額「100(円)」より高い入札額「150(円)」を指定して、広告ID「AD12」により識別される広告(以下、「広告AD12」ともいう)を第2種別広告配信サーバ51に入札する(ステップS17−2)。また、
図1では図示を省略するが、第2種別広告配信サーバ51は、他のDSP装置70から同様に広告の入札を受け付ける。なお、第2種別広告配信サーバ51からの入札要求に応じるDSP装置70は、入札広告自体を送信してもよいし、入札広告に関する情報、例えば入札広告を識別する情報やビット額に関する情報を送信してもよい。また、各DSP装置70は広告を入札しなくてもよいが、この点についての詳細は後述する。
【0031】
そして、第2種別広告配信サーバ51は、広告枠AR11へ配信する第2の広告を決定する(ステップS18)。例えば、第2種別広告配信サーバ51は、入札額が最大の広告を広告枠AR11への第2の広告として決定する。
図1の例では、第2種別広告配信サーバ51は、入札額が最大の「150(円)」である広告AD12を広告枠AR11へ配信する第2の広告として決定する。なお、上記は一例であり、第2種別広告配信サーバ51は、最低入札金額「100(円)」より高い入札額の広告のうち、eCPM(effective Cost Per Mille)等の他の広告評価値に基づいて、広告枠AR11へ配信する第2の広告を決定してもよい。なお、入札広告が無かった場合の処理については後述する。
【0032】
ステップS18において配信広告を決定した第2種別広告配信サーバ51は、広告枠AR11に表示する広告として広告AD12を配信する(ステップS19)。
【0033】
配信広告を受信した端末装置10−1は、第2種別広告配信サーバ51からの受信に応じて、表示する広告を決定する(ステップS20−1)。例えば、端末装置10−1は、第2種別広告配信サーバ51から第2の広告を取得した場合は、第2の広告を広告枠に表示すると決定する。
【0034】
そのため、
図1の例では、端末装置10は、第2種別広告配信サーバ51から取得した広告AD12を、広告枠AR11に表示する広告として決定する。そして、端末装置10−2は、広告枠AR11に広告AD12が配置されたコンテンツCT11を表示する(ステップS20−2)。
図1の例では、端末装置10−2は、FX(Foreign eXchange:外国為替保証金取引)に関する広告AD12を広告枠AR11に表示する。
【0035】
上述のように、端末装置10は、第2種別広告配信サーバ51にフロアプライスを指定して広告を要求し、第2種別広告配信サーバ51からの応答に応じて広告枠AR11に表示する広告を決定することにより、表示する広告を適切に決定することができる。ここで、第2種別広告配信サーバ51が配信する広告AD12は、入札額が「150(円)」であり、フロアプライス「100(円)」より高い広告である。そのため、第1種別広告配信サーバ50から取得した単価「100(円)」の広告AD20を、広告枠AR11に表示するよりも、広告AD12を、広告枠AR11に表示する方が、コンテンツCT11への広告配信において収益が向上することとなる。したがって、端末装置10は、通常コンテンツCT11が広告配信対象として設定された第1種別広告配信サーバ50の広告ではなく、第2種別広告配信サーバ51の広告を広告枠AR11に表示する。これにより、決定システム1は、広告配信における収益性を向上させることができる。なお、端末装置10は、第2種別の広告配信サーバから第2の広告を取得しなかった場合は、第1の広告を広告枠に表示すると決定するが、この点についての詳細は
図6において後述する。
【0036】
〔決定処理の主体〕
なお、上述した例では、端末装置10において、コンテンツCT11の広告枠AR11に表示する広告を決定する場合を示したが、コンテンツCT11の広告枠AR11に表示する広告は、決定システム1内のいずれの装置で決定されてもよい。
【0037】
例えば、決定システム1において、コンテンツ配信装置100がコンテンツCT11の広告枠AR11に表示する広告を決定してもよい。この場合、コンテンツ配信装置100が決定処理を実行する決定装置であってもよい。また、コンテンツ配信装置100が決定プログラムを実行するコンピュータであってもよい。この場合の処理について、以下簡単に説明する。
【0038】
例えば、コンテンツ配信装置100は、端末装置10からコンテンツCT11の配信要求を取得した場合、第1種別広告配信サーバ50へ広告を要求し、第1種別広告配信サーバ50から第1の広告を取得する。また、コンテンツ配信装置100は、第1種別広告配信サーバ50から第1の広告の単価を取得する。
【0039】
そして、コンテンツ配信装置100は、広告配信プラットフォームAP1に属する第2種別広告配信サーバ51に広告枠AR11を示す情報と、第1の広告の単価に基づくフロアプライス情報を送信することにより、第2種別広告配信サーバ51に第2の広告を要求する。
【0040】
そして、コンテンツ配信装置100は、第2種別広告配信サーバ51から第2の広告を取得した場合は、第2の広告を広告枠AR11に表示すると決定する。この場合、例えば、コンテンツ配信装置100は、コンテンツCT11の広告枠AR11に第2の広告を配置して、コンテンツCT11を端末装置10へ配信する。
【0041】
一方、コンテンツ配信装置100は、第2種別広告配信サーバ51から第2の広告を取得しなかった場合は、第1の広告を広告枠AR11に表示すると決定する。この場合、例えば、コンテンツ配信装置100は、コンテンツCT11の広告枠AR11に第1の広告を配置して、コンテンツCT11を端末装置10へ配信する。このように、コンテンツ配信装置100が、決定処理を行う場合、端末装置10側へ広告の料金に関する情報を送信することなく、コンテンツCT11の広告枠AR11に表示する広告を決定することができる。このように、コンテンツ配信装置100が決定処理を行う場合であっても、決定システム1は、端末装置10へ表示する広告を適切に決定することができる。
【0042】
〔2.端末装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。
【0043】
(通信部11)
通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部11は、図示しない所定の通信網と有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、所定のネットワークN(
図2参照)と有線または無線で接続され、コンテンツ配信装置100との間で情報の送受信を行う。
【0044】
(入力部12)
入力部12は、ユーザから各種操作が入力される。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面(例えば出力部13)を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0045】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。
【0046】
(記憶部14)
記憶部14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部14は、例えば、端末装置10にインストールされているアプリケーションに関する情報、例えばプログラム等を記憶する。また、実施形態に係る記憶部14は、
図3に示すように、広告情報記憶部141を有する。
【0047】
(広告情報記憶部141)
実施形態に係る広告情報記憶部141は、広告に関する各種情報を記憶する。
図4は、実施形態に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。
図4に示す広告情報記憶部141は、「広告ID」、「広告コンテンツ」、「単価」といった項目を有する。
【0048】
「広告ID」は、広告を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主から入稿された広告コンテンツを示す。
図4では「広告コンテンツ」に「AC20」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。「単価」は、対応する広告の表示に関する費用(金額)を示す。例えば、「単価」は、対応する広告が表示された場合に広告主に請求する金額を示す。なお、広告主は、入稿作業等を代理店に依頼する場合もある。例えば、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であるものとする。
【0049】
例えば、
図4に示す例では、広告ID「AD20」により識別される広告(広告AD20)のコンテンツは、広告コンテンツAC20であり、その単価は「100(円)」であることを示す。例えば、
図4に示す例では、単価「100(円)」は、フロアプライスとして用いられる。なお、
図4の例では、単価「100(円)」を図示するが、制御情報PG11により暗号化されて、端末装置10を利用するユーザ等が単価を知ることができなくてもよい。
【0050】
なお、広告情報記憶部141は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、広告情報記憶部141は、広告主を識別するための識別情報「広告主ID」等を記憶してもよい。また、例えば、広告情報記憶部141は、広告の対象となる商品名やサービス名を示す「商品名」を記憶してもよい。なお、広告情報記憶部141は、各商品を識別する情報としては「商品名」に限らず、商品を識別するための「商品ID」等の情報を記憶してもよい。
【0051】
(制御部15)
制御部15は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶部14などの記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、決定処理を行うアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部15は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0052】
図3に示すように、制御部15は、取得部151と、要求部152と、決定部153と、表示部154と、送信部155とを有し、以下に説明する決定処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する決定処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0053】
(取得部151)
取得部151は、各種情報を取得する。例えば、取得部151は、広告情報記憶部141等を含む記憶部14から各種情報を取得する。また、取得部151は、各種情報を外部の情報処理装置から取得してもよい。
【0054】
例えば、取得部151は、コンテンツ配信装置100や第1種別広告配信サーバ50や第2種別広告配信サーバ51から各種情報を取得する。例えば、取得部151は、コンテンツ配信装置100からコンテンツを取得する。また、例えば、取得部151は、第1種別広告配信サーバ50から第1の広告を取得する。また、例えば、取得部151は、第2種別広告配信サーバ51から第2の広告を取得する。
【0055】
例えば、取得部151は、入力部12を介して、端末装置10を利用するユーザによる各種操作の入力を取得する。例えば、取得部151は、端末装置10を利用するユーザによる入力に応じて、コンテンツ配信装置100からコンテンツを取得する。
【0056】
例えば、取得部151は、端末装置10に表示される所定の広告枠を含むコンテンツと所定の関係を有する第1種別の広告配信サーバから第1の広告を取得する。例えば、取得部151は、コンテンツが広告配信対象として設定された第1種別の広告配信サーバから第1の広告を取得する。例えば、取得部151は、コンテンツを配信する提供元と所定の関係を有する提供元が利用する第1種別の広告配信サーバから第1の広告を取得する。例えば、取得部151は、コンテンツを配信する提供元が広告配信サービスの提供に利用する第1種別の広告配信サーバから第1の広告を取得する。
【0057】
(要求部152)
要求部152は、各種情報を要求する。例えば、要求部152は、コンテンツ配信装置100や第1種別広告配信サーバ50や第2種別広告配信サーバ51に各種要求を行う。例えば、要求部152は、コンテンツ配信装置100にコンテンツの配信要求を行う。また、例えば、要求部152は、第1種別広告配信サーバ50に広告の配信要求を行う。また、例えば、要求部152は、第2種別広告配信サーバ51に広告の配信要求を行う。なお、要求部152は、種々の情報を自身で送信してもよいし、送信部155に送信させてもよい。
【0058】
例えば、要求部152は、第1種別の広告配信サーバに関する条件に基づく金額情報を送信することにより、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求する。例えば、要求部152は、第1の広告が表示された場合における第1種別の広告配信サーバに請求する請求額を金額情報として第2種別の広告配信サーバに送信することにより、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求する。例えば、要求部152は、金額情報を第2種別の広告配信サーバが配信する広告に要求する最低落札金額を示すフロアプライス情報として第2種別の広告配信サーバに送信することにより、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求する。
【0059】
図1の例では、要求部152は、コンテンツCT11に含まれる広告枠AR11に表示する広告を第1種別広告配信サーバ50に要求する。
図1の例では、要求部152は、制御情報PG11により第1種別広告配信サーバ50に広告を要求する。
図1の例では、要求部152は、広告枠AR11を示す情報を第1種別広告配信サーバ50に送信することにより、第1種別広告配信サーバ50に広告を要求する。
【0060】
図1の例では、要求部152は、広告配信プラットフォームAP1に広告を要求する。
図1の例では、要求部152は、広告配信プラットフォームAP1に属する第2種別広告配信サーバ51に広告枠AR11を示す情報と、フロアプライスが「100(円)」であることを示す情報を送信することにより、広告を要求する。
【0061】
図1の例では、要求部152は、広告枠AR11を示す情報を第1種別広告配信サーバ50に送信することにより、第1種別広告配信サーバ50に広告を要求する。
図1の例では、要求部152は、広告配信プラットフォームAP1に属する第2種別広告配信サーバ51に広告枠AR11を示す情報と、フロアプライスが「100(円)」であることを示す情報を送信することにより、広告を要求する。
【0062】
また、例えば、要求部152は、所定の手段により暗号化された金額情報を第2種別の広告配信サーバに送信することにより、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求する。また、例えば、要求部152は、第2種別の広告配信サーバと情報共有する対応表であって、金額と所定の記号との対応付けを示す対応表に基づいて、第1種別の広告配信サーバに請求する請求額が暗号化された金額情報を第2種別の広告配信サーバに送信することにより、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求する。また、例えば、要求部152は、第1の間隔で段階的に増加する金額と、所定の記号との対応付けを示す第1の対応表に基づいて、請求額が暗号化された第1の記号と、第1の間隔よりも狭い第2の間隔で段階的に増加する金額と、所定の記号との対応付けを示す第2の対応表に基づいて、請求額が暗号化された第2の記号と、を含む金額情報を第2種別の広告配信サーバに送信することにより、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求する。なお、これらの点については、後述する。
【0063】
(決定部153)
決定部153は、種々の情報を決定する。例えば、決定部153は、第2種別の広告配信サーバから第2の広告を取得した場合は、第2の広告を広告枠に表示すると決定し、第2種別の広告配信サーバから第2の広告を取得しなかった場合は、第1の広告を広告枠に表示すると決定する。
【0064】
図1の例では、決定部153は、第2種別広告配信サーバ51からの受信に応じて、表示する広告を決定する。
図1の例では、決定部153は、第2種別広告配信サーバ51から第2の広告を取得した場合は、第2の広告を広告枠に表示すると決定する。
図1の例では、決定部153は、第2種別広告配信サーバ51から取得した広告AD12を、広告枠AR11に表示する広告として決定する。
図1の例では、決定部153は、広告AD12を取得したため、コンテンツCT11の広告枠AR11に表示する広告を広告AD12に決定する。
図1の例では、例えば、決定部153は、第2種別広告配信サーバ51から第2の広告を取得しなかった場合、コンテンツCT11の広告枠AR11に表示する広告を広告AD20に決定する。
【0065】
(表示部154)
表示部154は、種々の情報を表示する。例えば、表示部154は、出力部13を介して各種情報を表示する。例えば、表示部154は、取得部151に取得された各種情報や決定部153により決定された各種情報を表示する。例えば、表示部154は、決定部153により決定された広告を表示する。例えば、表示部154は、決定部153により第1の広告を表示すると決定された場合、第1の広告を表示する。例えば、表示部154は、決定部153により第2の広告を表示すると決定された場合、第2の広告を表示する。
【0066】
図1の例では、表示部154は、広告枠AR11を含むコンテンツCT11を表示する。
図1の例では、表示部154は、広告枠AR11に広告AD12が配置されたコンテンツCT11を表示する。
図1の例では、表示部154は、FXに関する広告AD12を広告枠AR11に表示する。
【0067】
(送信部155)
送信部155は、各種情報を送信する。例えば、送信部155は、外部装置に各種情報を送信する。例えば、送信部155は、入力部12により入力されたユーザ操作に従って、外部の情報処理装置へ種々の情報を送信してもよい。例えば、送信部155は、コンテンツ配信装置100や第1種別広告配信サーバ50や第2種別広告配信サーバ51に各種情報を提供する。例えば、送信部155は、コンテンツ配信装置100にコンテンツを要求する情報を送信する。例えば、送信部155は、第1種別広告配信サーバ50に広告を要求する情報を送信する。例えば、送信部155は、第2種別広告配信サーバ51に金額情報を送信することにより、広告を要求する情報を送信する。
【0068】
なお、上述した制御部15による決定処理等の処理は、所定のアプリケーションにより行われる場合、制御部15の各部は、例えば、所定のアプリケーションにより実現されてもよい。所定のアプリケーションには、決定処理を行う所定のSDKが含まれてもよい。例えば、制御部15による決定処理や表示処理等の処理は、JavaScriptなどを含む制御情報により実現されてもよい。また、上述した決定処理や表示処理等が専用アプリにより行われる場合、制御部15は、例えば、所定のアプリや専用アプリを制御するアプリ制御部を有してもよい。
【0069】
〔3.決定処理のフロー〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る端末装置10による決定処理の手順について説明する。
図5は、実施形態に係る決定処理を示すフローチャートである。
【0070】
図5に示すように、端末装置10は、広告枠を含むコンテンツを取得する(ステップS101)。
図1の例では、端末装置10は、広告枠AR11を含むコンテンツCT11を取得する。
【0071】
そして、端末装置10は、第1種別の広告配信サーバから第1の広告を取得する(ステップS102)。
図1の例では、端末装置10は、第1種別広告配信サーバ50から広告AD20を取得する。
【0072】
そして、端末装置10は、第2種別の広告配信サーバへフロアプライスを送信し、広告を要求する(ステップS103)。
図1の例では、端末装置10は、フロアプライス(100円)を示す情報を第2種別広告配信サーバ51へ送信し、広告を要求する。
【0073】
そして、端末装置10は、第2の広告を取得したかどうかを判定する(ステップS104)。例えば、端末装置10は、第2の広告を取得した場合(ステップS104:Yes)、コンテンツの広告枠に表示する広告を第2の広告に決定する(ステップS105)。そして、端末装置10は、第2の広告をコンテンツの広告枠に表示する。
図1の例では、端末装置10は、広告AD12を取得したため、コンテンツCT11の広告枠AR11に表示する広告を広告AD12に決定する。
【0074】
また、例えば、端末装置10は、第2の広告を取得しなかった場合(ステップS104:No)、コンテンツの広告枠に表示する広告を第1の広告に決定する(ステップS106)。そして、端末装置10は、第1の広告をコンテンツの広告枠に表示する。
図1の例では、例えば、端末装置10は、第2種別広告配信サーバ51から第2の広告を取得しなかった場合、コンテンツCT11の広告枠AR11に表示する広告を広告AD20に決定する。
【0075】
〔4.決定処理の他の例〕
上述した例では、第2種別広告配信サーバ51が配信する広告が表示される場合を示したが、端末装置10は、第1種別広告配信サーバ50から取得した広告を表示してもよい。この点について、
図6を用いて説明する。
図6は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。なお、
図1と同様の点については適宜説明を省略する。
【0076】
まず、
図6に示す例では、端末装置10は、ユーザの操作に応じて、コンテンツ配信装置100にコンテンツの要求を送信する(ステップS21)。コンテンツの要求を受け付けたコンテンツ配信装置100は、端末装置10に表示されるコンテンツを配信する(ステップS22)。例えば、コンテンツ配信装置100は、コンテンツCT11を端末装置10に配信する。
【0077】
ステップS22において、コンテンツCT11を受信した端末装置10は、コンテンツCT11に含まれる広告枠AR11に表示する広告を第1種別広告配信サーバ50に要求する(ステップS23)。例えば、端末装置10は、制御情報PG11により第1種別広告配信サーバ50に広告を要求する。
図6の例では、端末装置10は、広告枠AR11を示す情報を第1種別広告配信サーバ50に送信することにより、第1種別広告配信サーバ50に広告を要求する。
【0078】
端末装置10から広告の要求を受け付けた第1種別広告配信サーバ50は、端末装置10に第1の広告を配信する(ステップS24)。
図6に示す例では、第1種別広告配信サーバ50は、端末装置10に広告AD20を配信する。また、
図6に示す例では、第1種別広告配信サーバ50は、広告AD20の単価が「100(円)」であることを示す情報を端末装置10に送信する。なお、以下では、端末装置10が広告AD20の単価「100(円)」を、広告枠AR11に広告を表示する権利の最低落札金額を示すフロアプライスとして用いる場合を示す。
【0079】
第1種別広告配信サーバ50から広告AD20及びその単価を示す情報を取得した端末装置10は、広告配信プラットフォームAP1に広告を要求する(ステップS25)。
図6の例では、端末装置10は、広告配信プラットフォームAP1に属する第2種別広告配信サーバ51に広告枠AR11を示す情報と、フロアプライスが「100(円)」であることを示す情報を送信することにより、広告を要求する。
【0080】
端末装置10から広告要求を取得した第2種別広告配信サーバ51は、広告配信プラットフォームAP1に属するDSP装置70に最低入札金額を「100(円)」として、広告の入札を要求する(ステップS26)。
【0081】
図6の例では、第2種別広告配信サーバ51は、広告枠AR11について、最低入札金額を「100(円)」として、DSP装置70−1に広告の入札を要求する(ステップS26−1)。また、
図6の例では、第2種別広告配信サーバ51は、広告枠AR11について、最低入札金額を「100(円)」として、DSP装置70−2に広告の入札を要求する(ステップS26−2)。また、
図6では図示を省略するが、第2種別広告配信サーバ51は、他のDSP装置70についても同様に広告の入札を要求する。
【0082】
その後、ステップS26において入札要求を取得したDSP装置70は、所定の入札期間内において第2種別広告配信サーバ51に広告を入札しない(ステップS27)。
図6の例では、DSP装置70−1は、所定の入札期間内に第2種別広告配信サーバ51に広告を入札しない(ステップS27−1)。
図6の例では、DSP装置70−2は、所定の入札期間内に第2種別広告配信サーバ51に広告を入札しない(ステップS27−2)。また、
図6では図示を省略するが、他のDSP装置70は、所定の入札期間内に第2種別広告配信サーバ51に広告を入札しない。なお、DSP装置70は、広告を入札しないことを示す情報を第2種別広告配信サーバ51に送信することより、広告を入札しないことを第2種別広告配信サーバ51に通知してもよい。
【0083】
そして、第2種別広告配信サーバ51は、広告枠AR11へ配信する第2の広告を決定する(ステップS28)。
図6の例では、第2種別広告配信サーバ51は、DSP装置70から入札された広告がないため、広告枠AR11へ配信する第2の広告を「無し」と決定する。
【0084】
ステップS28において第2の広告を「無し」と決定した第2種別広告配信サーバ51は、広告枠AR11に配信する第2の広告がないことを示す通知情報を第1種別広告配信サーバ50に送信する(ステップS29)。
【0085】
広告枠AR11に配信する第2の広告がないことを示す通知情報を受信した端末装置10は、第2種別広告配信サーバ51からの受信に応じて、表示する広告を決定する(ステップS30−1)。例えば、端末装置10は、第2種別広告配信サーバ51から第2の広告を取得しなかった場合は、第1種別広告配信サーバ50から取得した第1の広告を広告枠に表示すると決定する。
【0086】
そのため、
図6の例では、端末装置10は、第2種別広告配信サーバ51から第2の広告がないことを示す通知情報を受信したため、第1種別広告配信サーバ50から取得した第1の広告である広告AD20を広告枠AR11に表示すると決定する。そして、端末装置10は、広告枠AR11に広告AD20が配置されたコンテンツCT11を表示する(ステップS30−2)。
図6の例では、端末装置10は、ゲームAに関する広告AD20を広告枠AR11に表示する。
【0087】
上述のように、端末装置10は、第2種別広告配信サーバ51にフロアプライスを指定して広告を要求し、第2種別広告配信サーバ51からの応答に応じて広告枠AR11に表示する広告を決定することにより、表示する広告を適切に決定することができる。ここで、第2種別広告配信サーバ51が第2の広告を配信しなかった場合、第1種別広告配信サーバ50から取得した単価「100(円)」の広告AD20よりも高い入札額の広告を第2種別広告配信サーバ51が配信できないことを示す。そのため、第1種別広告配信サーバ50から取得した単価「100(円)」の広告AD20を広告枠AR11に表示することが、コンテンツCT11への広告配信における収益の観点で望ましいこととなる。したがって、端末装置10は、通常コンテンツCT11が広告配信対象として設定された第1種別広告配信サーバ50の広告を広告枠AR11に表示する。これにより、決定システム1は、広告配信における収益性を向上させることができる。
【0088】
〔5.情報の秘匿〕
次に、
図7〜
図9を用いて、実施形態に係る決定システム1における金額情報を秘匿化して送信する方法について説明する。
図7は、実施形態に係る対応表の一例を示す図である。
図8は、実施形態に係る対応表を用いた広告要求の一例を示す図である。
図9は、実施形態に係る対応表を用いた広告要求の一例を示す図である。
【0089】
例えば、決定システム1において、端末装置10と、第2種別広告配信サーバ51とは、第1対応表MT1や第2対応表MT2により、通信時における金額情報(フロアプライス)を秘匿化してもよい。
図7に示す第1対応表MT1や第2対応表MT2は端末装置10と第2種別広告配信サーバ51とが情報共有する対応表であって、金額と所定の記号との対応付けを示す対応表である。
【0090】
図7に示す第1対応表MT1は、第1の間隔(10円刻み)で段階的に増加する金額と、所定の記号との対応付けを示す対応表である。例えば、第1対応表MT1中の対応ID「CR1−1」により識別される対応付けは、記号「CD1−1」が金額「10(円)」に対応することを示す。また、例えば、第1対応表MT1中の対応ID「CR1−2」により識別される対応付けは、記号「CD1−2」が金額「20(円)」に対応することを示す。例えば、
図7に示す第1対応表MT1は、10円〜1000円までの10円刻みの各金額に対応する100個の記号を記憶する。
【0091】
また、
図7に示す第2対応表MT2は、第1の間隔よりも狭い第2の間隔(1円刻み)で段階的に増加する金額と、所定の記号との対応付けを示す対応表である。例えば、第2対応表MT2中の対応ID「CR2−1」により識別される対応付けは、記号「CD2−1」が金額「101(円)」に対応することを示す。また、例えば、第2対応表MT2中の対応ID「CR2−2」により識別される対応付けは、記号「CD2−2」が金額「102(円)」に対応することを示す。例えば、
図7に示す第2対応表MT2は、101円〜200円までの1円刻みの各金額に対応する100個の記号を記憶する。
【0092】
このように、異なる2つの間隔で金額と記号とを対応付けることにより、決定システム1は、記号の数の増大を抑制することができる。例えば、1円〜1000円までを1円刻みで記号と対応付ける場合1000個の記号(対応付け)が必要となる。しかしながら、決定システム1は、1円刻みである必要がある範囲(101円〜200円)のみを1円刻みとして別途記憶することにより、全体として記号の数を200個にすることができる。
【0093】
また、
図7に示すように、第1対応表MT1に、第2対応表MT2と重複させた金額の範囲の対応付けを含むことにより、第2対応表MT2の範囲を第1対応表MT1の金額の範囲内で自由に調節可能となる。例えば、
図7の例において、第2対応表MT2の金額の範囲を301円〜400円までを1円刻みにしたい場合、第1対応表MT1が101円〜200円の金額の範囲を含むため、第2対応表MT2を301円〜400円までに変更するだけで実現可能となる。
【0094】
次に、
図8及び
図9を用いて対応表を用いた処理について説明する。なお、端末装置10が第2種別広告配信サーバ51に広告を要求する前までの処理は、
図1と同様であるとして説明を省略する。
【0095】
まず、
図8を用いて、2つの記号を送信する場合を説明する。
図8の例では、フロアプライス情報FP11に示すように、フロアプライスが「102(円)」であるものとする。また、
図8に示す例では、第1対応表MT1や第2対応表MT2は、制御情報PG51内に含まれるものとする。例えば、制御情報PG51は、JavaScript(登録商標)であり、端末装置10に決定処理を実行させる決定プログラムを含む。
【0096】
例えば、端末装置10は、第1対応表MT1における金額「102(円)」に対応する記号を特定する。
図8の例では、端末装置10は、第1対応表MT1における金額「102(円)」に対応する記号を記号「CD1−10」または記号「CD1−11」と特定する。なお、端末装置10は、第1対応表MT1における金額「102(円)」に対応する記号を記号「CD1−10」または記号「CD1−11」のいずれかに特定してもよい。例えば、端末装置10は、第2種別広告配信サーバ51にフロアプライスよりも高い請求額の広告を要求する場合、第1対応表MT1における金額「102(円)」に対応する記号を記号「CD1−11」と特定してもよい。なお、
図8の例では、端末装置10は、第1対応表MT1における金額「102(円)」に対応する記号を記号「CD1−10」と特定するものとする。
【0097】
例えば、端末装置10は、第2対応表MT2における金額「102(円)」に対応する記号を特定する。
図8の例では、端末装置10は、第2対応表MT2における金額「102(円)」に対応する記号を記号「CD2−2」と特定する。
【0098】
そして、端末装置10は、記号「CD1−10」及び記号「CD2−2」を送信することにより、第2種別広告配信サーバ51に広告を要求する(ステップS51)。このように、端末装置10は、記号「CD1−10」及び記号「CD2−2」を送信することにより、第2種別広告配信サーバ51に広告を要求することにより、通信時においてフロアプライスを秘匿化することができる。
【0099】
そして、端末装置10から記号「CD1−10」及び記号「CD2−2」を受信した第2種別広告配信サーバ51は、第1対応表MT1及び第2対応表MT2を用いて、フロアプライスを特定する(ステップS52)。
図8の例では、第2種別広告配信サーバ51は、第1対応表MT1を用いて、記号「CD1−10」が金額「100(円)」に対応すると特定する。また、
図8の例では、第2種別広告配信サーバ51は、第2対応表MT2を用いて、記号「CD2−2」が金額「102(円)」に対応すると特定する。
【0100】
なお、第2種別広告配信サーバ51は、より刻みが細かい第2対応表MT2の記号を優先するものとする。そのため、
図8の例では、第2種別広告配信サーバ51は、フロアプライスが第2対応表MT2の記号「CD2−2」に対応する金額「102(円)」であると特定する。
【0101】
そして、第2種別広告配信サーバ51は、広告配信プラットフォームAP1に属するDSP装置70に最低入札金額を「102(円)」として、広告の入札を要求する(ステップS53)。
【0102】
図8の例では、第2種別広告配信サーバ51は、広告枠AR11について、最低入札金額を「102(円)」として、DSP装置70−1に広告の入札を要求する(ステップS53−1)。また、
図8の例では、第2種別広告配信サーバ51は、広告枠AR11について、最低入札金額を「102(円)」として、DSP装置70−2に広告の入札を要求する(ステップS53−2)。また、
図8では図示を省略するが、第2種別広告配信サーバ51は、他のDSP装置70についても同様に広告の入札を要求する。
【0103】
次に、
図9を用いて、2つの記号を送信する場合を説明する。
図9の例では、フロアプライス情報FP12に示すように、フロアプライスが「30(円)」であるものとする。また、
図9に示す例では、第1対応表MT1や第2対応表MT2は、制御情報PG61内に含まれるものとする。例えば、制御情報PG61は、JavaScriptであり、端末装置10に決定処理を実行させる決定プログラムを含む。
【0104】
例えば、端末装置10は、第1対応表MT1における金額「30(円)」に対応する記号を特定する。
図9の例では、端末装置10は、第1対応表MT1における金額「30(円)」に対応する記号を記号「CD1−3」と特定する。
【0105】
また、例えば、端末装置10は、第2対応表MT2には金額「30(円)」に対応する記号がないため、第2対応表MT2の記号は無しと特定する。
【0106】
そして、端末装置10は、記号「CD1−3」を送信することにより、第2種別広告配信サーバ51に広告を要求する(ステップS61)。このように、端末装置10は、記号「CD1−3」を送信することにより、第2種別広告配信サーバ51に広告を要求することにより、通信時においてフロアプライスを秘匿化することができる。また、端末装置10は、第2対応表MT2の記号がない場合、第1対応表MT1の記号「CD1−3」のみを送信することにより、第2種別広告配信サーバ51がフロアプライスを特定可能に広告を要求することができる。
【0107】
そして、端末装置10から記号「CD1−3」を受信した第2種別広告配信サーバ51は、第1対応表MT1を用いて、フロアプライスを特定する(ステップS62)。
図9の例では、第2種別広告配信サーバ51は、第1対応表MT1を用いて、記号「CD1−3」が金額「30(円)」に対応すると特定する。
【0108】
図9の例では、第2対応表MT2の記号がないため、第2種別広告配信サーバ51は、フロアプライスが第1対応表MT1の記号「CD1−3」に対応する金額「30(円)」であると特定する。
【0109】
そして、第2種別広告配信サーバ51は、広告配信プラットフォームAP1に属するDSP装置70に最低入札金額を「30(円)」として、広告の入札を要求する(ステップS63)。
【0110】
図9の例では、第2種別広告配信サーバ51は、広告枠AR11について、最低入札金額を「30(円)」として、DSP装置70−1に広告の入札を要求する(ステップS63−1)。また、
図9の例では、第2種別広告配信サーバ51は、広告枠AR11について、最低入札金額を「30(円)」として、DSP装置70−2に広告の入札を要求する(ステップS63−2)。また、
図9では図示を省略するが、第2種別広告配信サーバ51は、他のDSP装置70についても同様に広告の入札を要求する。
【0111】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る端末装置10は、取得部151と、要求部152と、決定部153とを有する。取得部151は、端末装置10に表示される所定の広告枠(実施形態においては「広告枠AR11」。以下同じ)を含むコンテンツ(実施形態においては「CT11」。以下同じ)と所定の関係を有する第1種別の広告配信サーバ(実施形態においては「第1種別広告配信サーバ50」。以下同じ)から第1の広告(実施形態においては「広告AD20」。以下同じ)を取得する。要求部152は、第1種別の広告配信サーバに関する条件に基づく金額情報を送信することにより、各広告の入札価格に応じて配信する広告を決定する第2種別の広告配信サーバ(実施形態においては「第2種別広告配信サーバ51」。以下同じ)であって、第2の広告の入札価格が金額情報に基づく条件を満たす場合に第2の広告(実施形態においては例えば「広告AD12」。以下同じ)を配信する第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求する。決定部153は、第2種別の広告配信サーバから第2の広告を取得した場合は、第2の広告を広告枠に表示すると決定し、第2種別の広告配信サーバから第2の広告を取得しなかった場合は、第1の広告を広告枠に表示すると決定する。
【0112】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、第2種別の広告配信サーバから第2の広告を取得した場合は、第2の広告を広告枠に表示すると決定し、第2種別の広告配信サーバから第2の広告を取得しなかった場合は、第1の広告を広告枠に表示すると決定することにより、表示する広告を適切に決定することができる。
【0113】
また、実施形態に係る端末装置10において、取得部151は、コンテンツを広告の配信対象とする第1種別の広告配信サーバから第1の広告を取得する。
【0114】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、コンテンツを広告の配信対象とする第1種別の広告配信サーバから第1の広告を取得することにより、表示する広告を適切に決定することができる。
【0115】
また、実施形態に係る端末装置10において、取得部151は、コンテンツを配信する提供元と所定の関係を有する提供元が利用する第1種別の広告配信サーバから第1の広告を取得する。
【0116】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、コンテンツを配信する提供元と所定の関係を有する提供元が利用する第1種別の広告配信サーバから第1の広告を取得することにより、表示する広告を適切に決定することができる。
【0117】
また、実施形態に係る端末装置10において、取得部151は、コンテンツを配信する提供元が広告配信サービスの提供に利用する第1種別の広告配信サーバから第1の広告を取得する。
【0118】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、コンテンツを配信する提供元が広告配信サービスの提供に利用する第1種別の広告配信サーバから第1の広告を取得することにより、表示する広告を適切に決定することができる。
【0119】
また、実施形態に係る端末装置10において、要求部152は、金額情報を第2種別の広告配信サーバが配信する広告に要求する最低落札金額を示すフロアプライス情報として第2種別の広告配信サーバに送信することにより、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求する。
【0120】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、最低落札金額を示すフロアプライス情報を第2種別の広告配信サーバに送信し、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求することにより、表示する広告を適切に決定することができる。
【0121】
また、実施形態に係る端末装置10において、要求部152は、所定の手段により暗号化された金額情報を第2種別の広告配信サーバに送信することにより、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求する。
【0122】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、所定の手段により暗号化された金額情報を第2種別の広告配信サーバに送信し、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求することにより、広告表示に関する金額に関する情報を外部に秘匿にした状態で、表示する広告を適切に決定することができる。
【0123】
また、実施形態に係る端末装置10において、要求部152は、第2種別の広告配信サーバと情報共有する対応表であって、金額と所定の記号との対応付けを示す対応表に基づいて、第1種別の広告配信サーバに請求する請求額が暗号化された金額情報を第2種別の広告配信サーバに送信することにより、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求する。
【0124】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、金額と所定の記号との対応付けを示す対応表に基づいて、第1種別の広告配信サーバに請求する請求額が暗号化された金額情報を第2種別の広告配信サーバに送信し、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求することにより、広告表示に関する金額に関する情報を外部に秘匿にした状態で、表示する広告を適切に決定することができる。
【0125】
また、実施形態に係る端末装置10において、要求部152は、第2種別の広告配信サーバと情報共有する第1の対応表であって、第1の間隔で段階的に増加する金額と、所定の記号との対応付けを示す第1の対応表に基づいて、請求額が暗号化された第1の記号と、第2種別の広告配信サーバと情報共有する第2の対応表であって、第1の間隔よりも狭い第2の間隔で段階的に増加する金額と、所定の記号との対応付けを示す第2の対応表に基づいて、請求額が暗号化された第2の記号と、を含む金額情報を第2種別の広告配信サーバに送信することにより、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求する。
【0126】
これにより、実施形態に係る端末装置10は、金額と所定の記号との対応付けを異なる段階で示す2つの対応表に基づいて、第1種別の広告配信サーバに請求する請求額が暗号化された金額情報を第2種別の広告配信サーバに送信し、第2種別の広告配信サーバに広告の配信を要求することにより、広告表示に関する金額に関する情報を外部に秘匿にした状態で、表示する広告を適切に決定することができる。
【0127】
〔7.プログラム〕
上述してきた端末装置10やコンテンツ配信装置100による処理は、本願に係る決定プログラムや表示プログラムにより実現される。例えば、端末装置10に係る決定部153は、端末装置10が有するCPUやMPU等によって、例えば決定処理を実行する制御情報PG11等に含まれる決定プログラムがRAMを作業領域として、決定プログラムに係る表示手順が実行されることにより実現される。端末装置10に係る他の処理部も同様に、表示プログラムによる各手順が実行されることにより実現される。例えば、端末装置10に係る表示部154は、端末装置10が有するCPUやMPU等によって、例えば決定処理を実行する制御情報PG11等に含まれる表示プログラムがRAMを作業領域として、表示プログラムに係る表示手順が実行されることにより実現される。端末装置10に係る他の処理部も同様に、表示プログラムによる各手順が実行されることにより実現される。
【0128】
なお、本願に係る端末装置10やコンテンツ配信装置100が実行する処理は、必ずしも全てが決定プログラムや表示プログラムによって実現されるものでなくてもよい。例えば、端末装置10外の情報等は、端末装置10が有するOS(Operating System)によって取得されてもよい。すなわち、決定プログラムや表示プログラム自体が、上述してきたような端末装置10で実行される処理を実行するのではなく、OSによって取得されたデータ(例えば、広告等を表示するために用いるデータ)を受け取ったりすることにより、上述してきた端末装置10の処理を実現するようにしてもよい。
【0129】
〔8.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る端末装置10は、例えば
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図10は、端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0130】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0131】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定のネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定のネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0132】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0133】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0134】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部15の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定のネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0135】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0136】
〔9.その他〕
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0137】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0138】
また、上述してきた各実施形態に記載された各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0139】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。