特許第6590911号(P6590911)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許65909113層−単層マトリクスコンバータ、フルブリッジAC/DCコンバータ及びHF変成器を備えたAC/DCコンバータ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6590911
(24)【登録日】2019年9月27日
(45)【発行日】2019年10月16日
(54)【発明の名称】3層−単層マトリクスコンバータ、フルブリッジAC/DCコンバータ及びHF変成器を備えたAC/DCコンバータ
(51)【国際特許分類】
   H02M 5/293 20060101AFI20191007BHJP
   H02M 7/48 20070101ALI20191007BHJP
【FI】
   H02M5/293 B
   H02M7/48 F
【請求項の数】14
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2017-508041(P2017-508041)
(86)(22)【出願日】2015年8月11日
(65)【公表番号】特表2017-528102(P2017-528102A)
(43)【公表日】2017年9月21日
(86)【国際出願番号】IB2015056113
(87)【国際公開番号】WO2016024223
(87)【国際公開日】20160218
【審査請求日】2018年8月2日
(31)【優先権主張番号】107844
(32)【優先日】2014年8月13日
(33)【優先権主張国】PT
(73)【特許権者】
【識別番号】516286707
【氏名又は名称】イーエニエーエスセー テック − インスティチュート デ エンゲンハリア デ システマス エ コンピュータドレス テクノロジア エ シエンシア
【氏名又は名称原語表記】INESC TEC − INSTITUTO DE ENGENHARIA DE SISTEMAS E COMPUTADORES, TECNOLOGIA E CIENCIA
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100169823
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 雄郎
(72)【発明者】
【氏名】ディオゴ アンドレ セルケイラ ピント ベゼラ バレジャオ
(72)【発明者】
【氏名】ルイス ミゲル ファリア ミランダ
(72)【発明者】
【氏名】ルイ マヌエル エステベス アラウーホ
【審査官】 遠藤 尊志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−150412(JP,A)
【文献】 特開2013−055868(JP,A)
【文献】 WEISE, D. Nathan et al.,Universal Utility Interface for Plug-in Hybrid Electric Vehicles with Vehicle-to-Grid Functionality,In:2010 IEEE PES GeneralMeeting,米国,IEEE,2010年 6月25日,ISBN 978-1-4244-6551-4,p.1-8
【文献】 GRACES, Alejandro et al.,Impact of Operation Principle on the Losses of a Reduced Matrix Converter for Offshore Wind Parks,In:2010 IEEE International Symposium on Industrial Electronics,米国,IEEE,2010年 7月 4日,ISBN 978-1-4244-6392-3,p.2412-2419
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 5/00−5/48
H02M 7/42−7/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高周波変成器、
前記高周波変成器の一次側に接続された3相−単相マトリクスコンバータ、
前記高周波変成器の二次側に接続されたフルブリッジAC−DCコンバータ、及び
前記3相−単相マトリクスコンバータのスイッチ及び前記フルブリッジAC−DCコンバータのスイッチに接続された制御システム出力を有する制御システム
を備え、
前記制御システムは、
3相入力電圧Va,b,cのピーク値入力;
セットポイント入力電流変位φ;及び
電力フローを制御するために前記高周波変成器の一次側の電圧(Vp)と二次側の電圧(Vs)との間に適用される位相シフト入力Φ;
を備え
さらに、
前記3相AC側の入力電圧空間ベクトルの角度αを計算するように構成された位相検出器モジュール、
セットポイント入力電流変位φから角度αを引き算することにより所望の位相角βを計算するように構成された加算器モジュール、
入力位相角βを含むセクタKを計算するように構成されたセクタ検出器モジュール、
前記セクタKに基づいてスイッチング空間ベクトルSSVを選択するよう構成されたスイッチング空間ベクトル選択モジュール、
前記位相角βを前記セクタ内の角度θとして正規化するよう構成された角度正規化モジュール、
前記角度θに基づいて2つの一般的スイッチング状態のデューティサイクルd及びdを計算するように構成されたデューティサイクル計算モジュール、及び
前記SSV、d、d及び位相シフト入力Φに基づいてオン/オフ信号を前記3相−単相マトリクスコンバータのスイッチ及び前記フルブリッジAC−DCコンバータのスイッチへ出力するように構成されたコマンド信号発生モジュール、
を備える、単段電力変換システム。
【請求項2】
デューティサイクルの計算は、変調周期を完成するためにゼロ空間ベクトルを含む、請求項記載の単段電力変換システム。
【請求項3】
前記フルブリッジAC−DCコンバータは2つのレグの並列接続を備え、その各レグは2つのスイッチの直列接続で構成される、請求項1又は2に記載の単段電力変換システム。
【請求項4】
前記位相シフト入力Φにより課される出力電流idcを調整するように構成された電流コントローラを更に備える、請求項1−のいずれかに記載の単段電力変換システム。
【請求項5】
前記電流コントローラは、前記出力電流idcの基準を基準Vdc,refとDC側電圧Vdcとの比較に基づいて設定するように構成された外部制御ループを更に備える、請求項記載の単段電力変換システム。
【請求項6】
前記制御システムは、位相シフト入力Φを用いた電力計算、及び基準cos(φi,)refとcos(φi)との比較に基づいてAC側の力率を調整するように構成された制御ループを更に備える、請求項記載の単段電力変換システム。
【請求項7】
有効電力と無効電力をそれぞれの電力計算とそれぞれの基準値との比較に基づいて調整するように構成されたPQコントローラを更に備える、請求項1−のいずれかに記載の単段電力変換システム。
【請求項8】
DC源からエネルギー収集するためのインバータとしての請求項1−のいずれかに記載の単段電力変換システムの使用。
【請求項9】
電池ベースの固定エネルギー貯蔵システムとしての請求項1−のいずれかに記載の単段電力変換システムの使用。
【請求項10】
AC網とDC網の間のインタフェースとしての請求項1−のいずれかに記載の単段電力変換システムの使用。
【請求項11】
電気自動車電池充電装置としての請求項1−のいずれかに記載の単段電力変換システムの使用。
【請求項12】
前記充電装置がオンボード又はオフボードである、請求項11に記載の単段電力変換システムの使用。
【請求項13】
請求項1−のいずれかに記載の単段電力変換システムを備える分散エネルギー貯蔵システム。
【請求項14】
請求項1−のいずれかに記載の単段電力変換システムを備えるV2G(Vehicle−to−Grid)システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は電力変換システム(PCS)に関する。
【背景技術】
【0002】
PCSは電気エネルギーを一つの形態から他の形態へ変換すること、例えばACとDCの間で変換することを目標とする。
【0003】
従来のPCSは電池の電圧及び電流を調整するために3相電圧源コンバータ(VSC)及び双方向バックブーストDC−DCコンバータで実現される(参考文献[1]、[2])。グリッドと電池パックとの間のガルバニック絶縁は低周波変成器により与えられる。この絶縁は、少数のコンポーネントによる低い複雑度、周知の制御及び設計技術、及び内臓コンポーネントの広い可用性という利点を有する。しかし、低周波変成器の使用は高電力密度の変換システムを得るには適さない。
【0004】
代わりに、変成器のサイズ及び容積を大きく低減するために高周波変成器(HFT)がDC−DC変換段で使用されている。高周波絶縁型DC−DCコンバータの可能なトポロジーはデュアルハーフブリッジ(DHB)、デュアルアクティブブリッジ(DAB)(参考文献[3])又は共振DC−DCコンバータである。電池の電圧及び電流を調整するために、周知のトポロジーが3相VSC内にグリッドとDABをインタフェースするために存在する(参考文献[4]、[5])。それにもかかわらず、3相VSCの動作をDC−DCコンバータから減結合するためにDCリンクが必要になり、これも容積の点から制限になるとともにキャパシタの寿命も短縮する。
【0005】
上述した従来の2段解決法の代わりとして、双方向AC−DC電力変換を実行するいくつかの単段電力コンバータが提案される。フロントエンドにマトリクスコンバータ(MC)を使用することは、DCリンクなしに直接AC−AC変換を実行する可能性を提供するので、興味深い解決法である。参考文献[6]、[7]及び[8]において、著者はDC電源とグリッドのインタフェースを実現するために3相−単相MC及びフルブリッジ(FB)を用いることを提案している。これらのアプローチは、コンバータをグリッド側の電圧源として用い、グリッドに電力供給するインバータとして動作させることに注目している。例えば蓄電池とし得るDC電源と関連する問題、例えば電流の調整、充放電の方法、保護、電流及び電圧リプルなどの問題に対処していない。
【0006】
別の刊行物が同じ変換回路に対して空間ベクトル変調を使用することを提案している(参考文献[9]、[10]及び[11])。しかしながら、これらの著者は、例えばエネルギー蓄積用途の要件であるDC電源とのインタフェースに注目していない。更に、力率を制御する能力について何も記載していない。
【0007】
グリッド側の電流源として3相−単相マトリクスコンバータを使用することも可能である。米国特許出願公開第2011/0007534A1号及び参考文献[12]、[13]及び[14]において、電力コンバータを双方向装置として制御するための変調が提案されている。これらの解決法はエネルギー蓄積装置の電流調整を可とするが、力率の制御を可とせず、ほぼ単一値に維持する。
【発明の概要】
【0008】
本願は単段PCSを開示し、該PCSは、
高周波変成器と、
3相−単相マトリクスコンバータと、
フルブリッジAC−DCコンバータと、
制御システムと、
を備え、前記制御システムの出力は前記マトリクスコンバータ及び前記フルブリッジコンバータのスイッチに接続されている。
【0009】
一実施形態において、前記PCSは更に入力フィルタ及び出力フィルタを備える。
【0010】
別の実施形態において、前記入力及び出力フィルタは、インダクタンス及び/又はキャパシタンスと接続された一以上の減衰抵抗を備えるLCフィルタである。
【0011】
他の実施形態において、前記PCSは更に前記AC側と前記入力フィルタとの間に接続された電磁干渉フィルタを備える。
【0012】
一実施形態において、前記3相−単相マトリクスコンバータは、以下の接続形態:
共通ソース接続形態;
共通ドレイン接続形態;
制御電力スイッチを有するダイオードブリッジ;又は
逆電圧阻止スイッチ;
のうちの一つを有する双方向スイッチを備える。
【0013】
別の実施形態において、前記フルブリッジコンバータは2つのレグの並列接続を備え、その各レグは2つのスイッチの直列接続で構成される。
【0014】
他の実施形態において、前記制御システムは、
3相入力電圧Va,b,cのピーク値入力;
セットポイント入力φ;及び
位相シフトΦ;
を備える。
【0015】
一実施形態において、前記PCSは更に、
3相AC側の入力電圧空間ベクトルの角度αを計算するように構成された位相検出器モジュール、
角度αを前記セットポイント入力φから引き算することにより所望の位相角βを計算するように構成された加算器モジュール、
入力位相角βを含むセクタKを計算するように構成されたセクタ検出器モジュール、
前記セクタKに基づいてスイッチング空間ベクトルSSVを選択するよう構成されたスイッチング空間ベクトル選択モジュール、
前記位相角βを前記セクタ内の角度θとして正規化するよう構成された角度正規化モジュール、
前記角度θに基づいて2つの一般的スイッチング状態のデューティサイクルd及びdを計算するように構成されたデューティサイクル計算モジュール、及び
前記SSV、d、d及び前記位相シフト入力φに基づいてオン/オフ信号を前記マトリクスコンバータへ出力するように構成されたコマンド信号発生モジュール、
を備える。
【0016】
別の実施形態において、前記PCSは更に、位相シフト入力Φにより課される出力電流idcを調整するように構成された電流コントローラを備える。
【0017】
他の実施形態において、前記電流コントローラは更に、出力電流idcの基準を基準Vdc,refとDC側電圧Vdcとの比較に基づいて設定するように構成された外部制御ループを備える。
【0018】
一実施形態において、前記制御システムは更に、AC側の力率を電力計算及び基準cos(φi),refとcos(φi)との比較に基づいて調整するように構成された制御ループを更に備える。
【0019】
別の実施形態において、前記PCSは更に、有効電力及び無効電力をそれぞれの電力計算とそれぞれの基準値との比較に基づいて調整するように構成されたPQコントローラを備える。
【0020】
本願は、DC源からエネルギー収集するためのインバータとしての前記PCSの使用を開示する。
【0021】
本願は、電池ベースの固定エネルギー貯蔵システムとしての前記PCSの使用も開示する。
【0022】
本願は、AC網とDC網の間のインタフェースとしての前記PCSの使用も開示する。
【0023】
本願は、電気自動車電池充電装置としての前記PCSの使用も開示する。
【0024】
本願は、前記充電装置がオンボード又はオフボードである、前記PCSの使用も開示する。
【0025】
本願は更に、前記PCSを備える分散エネルギー貯蔵システムを開示する。
【0026】
本願は、前記PCSを備えるV2G(Vehicle−to−Grid)システムを開示する。
【0027】
概要
本願は、制御可能な力率とDC側の電流を調整する能力を備えた単段双方向PCSを提供するという問題を解決することを意図し、その解決法を提示する。
【0028】
3相AC配電網とDC電源/負荷(例えば電池)とのインタフェースを実行する制御システムを含む高周波数絶縁された単段双方向PCSが開示される。更に、PCS出力はいくつかの装置のエネルギー供給のためのDC網を形成することもできる。
【0029】
提案の主回路はDCリンクキャパシタを含まず、ガルバニック絶縁はHFTを用いて達成されるので、回路容積、重量及び損失が減少し、既存の技術的解決法と比較してよりコンパクトな解決法及びより長い耐用年数をもたらす。
【0030】
変調によってグリッドインタフェースの力率と電池パック又は形成されたDC網の電流を同時に制御することができる。有効電力(P)と無効電力(Q)はグリッドオペレータにサービスを提供するために又は基準に準拠するために制御することができる。新しい空間ベクトル変調の使用のおかげでグリッド相互接続においてより高い電力品質も得られる。DC電流は正確に調整され、低いリプルを有し、エネルギー蓄積装置又はDC配電システムなどの高感度負荷に供給することができる。
【0031】
最先の制御システムと提案の主回路の組み合わせは、例えばエネルギー蓄積装置のためのPCSをもたらす。単段PCSは、従来の解決法と比較すると、より高い電力密度、より長い耐用年数、グリッド相互接続におけるより高い電力品質、力率制御能力、ガルバニック絶縁による安全動作、広いDC電圧範囲のエネルギー蓄積装置、及び低い電流リプルのDC電流調整という利点を有する。
【0032】
本願は理解を容易にするために例示の実施形態の添付図面を提示するが、本開示を制限する意図はない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】HFTを備えたマトリクスコンバータに基づくPCSのトポロジーを示す。
図2】双方向スイッチを共通ソース接続(MOSFET)として構成する可能な接続形態の一例を示す。
図3】双方向スイッチを共通ドレイン接続(MOSFET)として構成する可能な接続形態の一例を示す。
図4】双方向スイッチを制御電力スイッチを備えたダイオードブリッジとして構成する可能な接続形態の一例を示す。
図5】双方向スイッチを逆電圧阻止スイッチとして構成する可能な接続形態の一例を示す。
図6】等価単相入力フィルタの汎用構造を示す(参考文献[16])。
図7】出力フィルタの汎用構造を示す。
図8】αβフレーム内の入力電流スイッチング空間ベクトル(SSV)を示す。
図9】入力電流ベクトルの合成を示す。
図10】変調の主要ブロックを示す図である。
図11】正位相シフトに対する変調原理を示す。
図12】セクタ1における正位相シフトに対するMC及びFBのための可能なコマンド信号の例を示す。
図13】負位相シフトに対する変調原理を示す。
図14】セクタ1における負位相シフトに対するMC及びFBのための可能なコマンド信号の例を示す。
図15】出力電流調整のための制御ストラテジを示す図である。
図16】出力電圧調整のための制御ストラテジを示す図である。
図17】PQ調整のための制御ストラテジを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図面を参照すると、図面には自由選択の実施形態が詳細に開示されるが、本発明の範囲を制限することを意図していない。
【0035】
本明細書において、PCSのトポロジーに加えて、提案の変調及び制御ストラテジも記載される。
【0036】
トポロジー
主回路は、図1に示されるように、入力フィルタ、3相−単相マトリクスコンバータ(MC)、高周波変成器(HFT)、フルブリッジ(FB)コンバータ及び出力フィルタを備える。一実施形態では、FBコンバータは2つのレグの並列接続を有し、各レグは直列に接続された2つのスイッチで構成される。これらのスイッチの各々は複数のデバイスの並列及び/又は直列接続で構成し得る。入力フィルタはいくつかの形態(インダクタ−キャパシタ(LC)回路が提示されている)を有することができ、電圧及び電流の高調波成分を減衰するために必要であり、グリッドとの接続を可能にする。一実施形態では、入力フィルタはインダクタンス及び/又はキャパシタと直列又は並列に接続された一以上の減衰抵抗を備える単段又は多段のLCフィルタで実現される。MCはこのトポロジーの重要要素であり、変成器を給電するために3相低周波数グリッド電圧と単相高周波数電圧の間での直接AC−AC変換を実行する。変成器の巻数比はこのコンバータを広い電圧範囲のエネルギー蓄積装置に適用し得るように設計することができる。高周波数の使用は変成器の容積及び重量を大幅に低減し、よりコンパクトな変換システムをもたらす利点もある。FBは、AC−DCモードで動作するとき、HFTの二次側からの高周波数AC電圧を負荷(本例では蓄電池)用のDC電圧に変換し、DC−AC電力フローでは反対の動作をする。コンバータ出力の電圧及び電流リプルを低減するために、FBと出力端子との間に出力フィルタが付加される。一実施形態では、出力フィルタはインダクタンス及び/又はキャパシタと直列又は並列に接続された一以上の減衰抵抗を備える単段又は多段のLCフィルタである。
【0037】
提案のPCSのフロントエンドコンバータは3相−単相MCにある。このコンバータは6個の双方向スイッチにより構成され、これらのスイッチは図2図3図4、及び図5に示す形態で構成し得る。双方向スイッチは電圧−電流平面の4つの象限で動作する能力により特徴付けられる。このように、双方向スイッチは双方向の電圧及び電流を遮断及び導通することができる(参考文献[15])。一般に金属酸化膜電界効果トランジスタ(MOSFET)及び絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGFT)がこれらの電力コンバータに適用されている。炭化シリコン(SiC)及び窒化ガリウム(GaN)電力トランジスタデバイスなどの新技術も利用してもよい。図2図3図4及び図5の例のような双方向スイッチを構成するにはいくつかの可能性がある。一つの可能性は図2に示され、個別デバイスをMOSFETの場合には共通ソース接続の形態に又はIGBTの場合には共通エミッタ接続の形態に組み合わせることによって得られる。同様に、個別デバイスをMOSFETの場合には共通ドレイン接続の形態(図3参照)に、またIGBTの場合には共通コレクタ接続の形態に組み合わせてもよい。図4に示すように、ダイオードブリッジを制御電力スイッチと組み合わせる可能性もある。図5に示すように、逆電圧阻止能力を有する個別スイッチを逆並列接続に形態に組み合わせる他の可能性もある。更に、トランジスタが逆電圧阻止能力を有し、正及び負の電流を導通し得る場合には、一つの個別デバイスのみを用いて双方向スイッチを構成することもできる。
【0038】
図1のトポロジーにおいて、共通ソース接続形態がフリーホイールダイオードを有する12個のN型MOSFETを用いて採用されている。各双方向スイッチは2つのトランジスタSxy1及びSxy2により構成され、ここでx=a,b,c及びy=P,Nである。以下の解析において、Sxy1及びSxy2トランジスタより成る双方向スイッチに言及するためにSxyを使用する。
【0039】
MCは変成器に供給される正弦波入力電流及び高周波出力電圧を発生するための電流源整流装置(CSR)として機能する。MC自体の入力電流に存在する高調波成分のために、電力品質基準に従ってグリッドとの接続を可能にするために入力フィルタが必要とされる。入力フィルタの汎用構造は図6に示されている(参考文献[16])。この図では構成要素の寄生素子は考慮されていない。フィルタパラメータは所定の一組の使用に対して最も適切なフィルタトポロジーを選択するように調整すべきである。インダクタンスと並列に接続された減衰抵抗を有する単段LCフィルタが図1に使用されている。このフィルタトポロジーは図6に示す汎用構造の一部分である。すべての動作範囲において適切な力率を確保するとともに、効率、容積及びコストを損なうことなく良好な電力品質を達成するためにフィルタの注意深い寸法決定が不可欠である。電磁妨害(EMI)基準により課される要件も遵守しなければならない。この課題のために、通常EMIフィルタがコンバータのグリッド側に接続される。一実施形態では、EMIフィルタはAC側と入力フィルタ側との間に直列に接続される。
【0040】
以下の解析において、対称3相回転電圧がMCに供給されるものとみなす。入力フィルタの動特性は無視し得るとみなす。図1に示す入力線対中性点(図1のg点)電圧は式1で与えられ、ここでViは3相入力電圧のピーク値であり、ωiは3相電源の周波数(ラジアン/秒)である。
【数1】
【0041】
変成器がグリッドと電池パックとの間にガルバニック絶縁を与えるために使用され、そのパラメータがスイッチング損失を最適化するために使用される。更に、入力電圧と出力電圧の振幅に大きな差があるときは電圧適応化も重要な特徴である。変成器の動作周波数が上昇するにつれて電力密度が増加し、容積及び重量の低減をもたらす。説明を簡単にするために、この解析において、変成器は一次側漏れインダクタンスLと巻数比nを有する理想変成器とでモデル化される。この変成器のモデル化のためには他の要素、例えば磁化インダクタンス、一次及び二次巻線の抵抗、巻き線管キャパシタンス及びコア損失も考慮しなければならないこと当然である。
【0042】
FBはHETの二次側と出力フィルタとの間の接続を確立する。提案の制御システムでは、FBはその出力の電流源(電流i0で示される)として機能する。DC電圧V0は小さいフィルタキャパシタによりほぼ一定に維持される。図7は出力フィルタの汎用構造を示し、この図では構成要素の寄生素子は考慮されていない。フィルタパラメータは所定の一組の使用に対して最も適切なフィルタトポロジーを選択するように調整すべきである。例えば、電流idc図1)のリプルに対して指定された制限に応じて、出力フィルタにいくつかの構成要素を付加もしくはそれから除去することができる。図1ではエネルギー蓄積装置に供給される電流のリプルを低減するために二次LCフィルタが使用されている。
【0043】
変調
MCは電圧源により給電され、入力電圧の短絡を避けるために、一度に一つの入力相を図1の各バーP又はNに接続し得るのみである。他方、変成器の誘導性のために電流ILを直ぐに遮断することができないため、少なくとも一つのスイッチを各バーに接続しなければならない。これらの制約を考慮すると、3相−単相MCは9つの実行可能なスイッチング状態を有するのみである。表Iは許容スイッチング状態、変成器の一次側に供給されるそれぞれの電圧及びMC入力の電流を要約して示す。スイッチSxyの状態に関して、1はオン状態、0はオフ状態を表す。MCの各スイッチング状態は一つの入力電流空間ベクトルを規定する。これらのベクトルは電流SSVと称することができ、表1に示される。
【0044】
【表1】
【0045】
【数2】
【数3】
【0046】
【数4】
【0047】
任意の瞬時において、基準電流ベクトルはαβ基準フレームの特定のセクタ内にある。前述した同じ変換を使用すると、基準電流空間ベクトルは式5で与えられ、各入力相a,b,cの平均電流は式6として定義される。
【数5】
【数6】
【0048】
【0049】
【数7】
【0050】
【数8】
【数9】
【0051】
【数10】
【数11】
0γδ≧0、dγ≧0及びdδ≧0であるため、最大基本変調指数は1に制限され、よって0≦mγδ≦1である。
【0052】
図10は変調の主要ブロックを示す。ここまでの説明でこの図の半分はカバーされている。以下は、変調を達成し、MC及びFBに対するコマンド信号を発生し得る他のブロックについて説明する。
【0053】
【0054】
【表2】
【0055】
FBは電圧vをHFTの二次側に供給する。電圧vとvの差は漏れインダクタンスLに印加される電圧vを生じる。従って、2つの電圧源(MC及びFB)の間の電力伝達は電圧vとvの振幅及び位相の差により制御することができる。vの振幅は入力3相電圧源により供給され、vの振幅はエネルギー蓄積装置に依存する。従って、電圧vとvの間に位相シフトΦを導入することによって電力潮流を制御することができ、こうしてIの振幅、従ってエネルギー蓄積装置へ送られる電流を変化させることができる。位相シフトは式12により制限され、δ=Φ/π/2を式13により規定される制限内にすることによって正規化することができる。
【数12】
【数13】
【0056】
図11は電圧vに対する電圧vの正の位相シフトに関する変調周期を示す。電圧vの正及び負パルスの合計持続時間は電圧vの持続時間と正確に同じである。瞬時t及びt間の正パルスはvの瞬時t及びt間の正パルスに対してΔTだけ正方向に位相シフトしている。同じアプローチが瞬時t及びt間の第2の正パルスに対して使用され、即ちこの正パルスは瞬時t及びt間のvの正パルスに対してΔTだけ正方向にシフトしている。式14で規定されるように、HFTにおける適切な磁束バランスを保証するために瞬時[t、t]、[t、t]及び[t、t]中に負パルスが供給される。変調周期を完成するためにゼロ電圧が瞬時t及びtの間供給され、デューティサイクルdで与えられる。表IIIはFBコンバータの4つの実行可能なスイッチング状態を示す。正パルスは状態11により発生され、負パルスは状態12により発生される。状態11に対する電圧vの振幅はFBの出力の電圧Vに等しい。他方、状態12に対する電圧vの振幅はFBの出力の電圧と対称である−Vに等しい。状態13及び14はHFTの二次側にゼロ電圧を供給するのに使用される。2つのゼロ状態があるため、それらを例えば転流の回数を低減するために選択することができる。
【0057】
【表3】
【0058】
【数14】
【0059】
図12は、電流基準ベクトルがセクタ1にある際の正の位相シフトのためのMC及びFBに対する可能なコマンド信号の一例を示す。中間信号X,Y,Z,X,Y,Zは特定のパターンを有し、セクタと無関係である。表IVを用いて、これらの中間信号を実セクタに応じてMCのコマンド信号Sxyへルーティングすることができる。他方、信号Q,R,Q,Rは2つのゼロ状態の選択によるセクタ間の変化はごく僅かとすることができる。
【0060】
【表4】
【0061】
正の位相シフトを使用すると、電力はグリッドからエネルギー蓄積装置又はdc網へ伝送される。負の位相シフトを使用すると、電力はエネルギー蓄積装置からグリッドへ伝送される。図13は負の位相シフトに対する変調原理を示し、これは正の位相シフトにつき示したものに極めて類似する。変調の異なる瞬時が式15で規定される。vの瞬時t11及びt13間の負パルスはvの瞬時t及びt間の負パルスに対してΔTだけ負方向に位相シフトしている。同じアプローチがvの瞬時t15及びt17間の第2の負パルスに対して使用され、即ちこの負パルスはvの瞬時t及びt間の負パルスに対してΔTだけ負方向にシフトしている。HFTコアにおける磁束ウォーキングを回避するために正パルスが期間[t、t11]、[t13、t15]及び[t17、t]中供給される。変調周期を完成するためにゼロ電圧が瞬時t及びtの間供給され、デューティサイクルdで与えられる。
【数15】
【0062】
図14は、電流基準ベクトルがセクタ1にある際の負の位相シフトのためのMC及びFBに対する可能なコマンド信号の一例を示す。中間信号X,Y,Z,X,Y,Z図12に示すものと正確に同じである。正の位相シフトの場合と同様に、H,L,H,Lは2つのゼロ状態の選択によるセクタ間の変化はごく僅かとすることができる。
【0063】
電圧v,v及びインダクタンスLに供給される得られた電圧Vを考慮すると、電流iを解析的に表すために一組の式を確立することができる。表Iから、電流iがどのようにMC入力に反映されるかを知ることができる。従って、セクタ1に対するMCの入力の1変調周期に亘る平均電流は式16で与えられ、ここでωは変調周波数(ラジアン/秒)であり、ω=2π/Tで与えられる。式5の基準入電流ベクトルを変調するために、デューティサイクルd及びdを式17に従って選択する必要があり、ここでmは変調指数である。変調周期は式18により計算されるデューティサイクルdによって完成される。
【0064】
【数16】
【数17】
【数18】
【0065】
ゼロ電圧は、MCがゼロSSV(I=I,I又はI)を用い、FBが表IIIの状態13及び14を用いることによって供給される。d≧0、d≧0及びd≧0であるため、変調指数は1/√2に制限され、よって0≦m≦1/√2である。電流Iiの振幅は位相シフトΦにより制御し得るため、変調指数は伝達される電力を制限しないようにその最大値に設定することができる。以下の記載において、変調指数は一般性の喪失なしにm=1/√2とみなされる。
【0066】
MCの入力の3相電流をこれらのデューティサイクルで1変調周期に亘って平均化し、空間ベクトル変換を考慮することによって、式19で定義されるようなIiの平均値を得ることができる。
【数19】
【0067】
この結果はαβ基準フレーム内の他のセクタに対しても有効である。式2、式5及び式19を考慮すると、その有効電力と無効電量は、有効電力(P)と無効電力(Q)の周知の定義を用いて、式20で与えられる。
【数20】
【0068】
表IIIから、電流iがどのようにFB出力に反映されるか知ることができる。変換システムの電力損はゼロであると仮定すると、コンバータの出力の1変調周期に亘る平均電流は式21で定義されるように表せる。
【数21】
【0069】
この結果から、PCSの平均出力電力は式22で定義されるように決定することができる。
【数22】
【0070】
変換プロセス中の電力損はゼロであるとみなしたため、予想通り、入力有効電力(式20)は出力電力(式22)に等しい。その上、制御システムにより実行される変調は、変数φによるAC側インタフェースの力率の制御(式20)と位相シフトΦによるDC側の電流調整(式21)を同時に可能にする。
【0071】
これらの制御変数によればPCSに対していくつかの制御ストラテジを実施するという柔軟性が存在する。一つの可能性は、図15に示すように、出力電流idcを調整するために適切な位相シフトを与える電流コントローラを用いることにある。力率コントローラは、AC入力側に基準cos(φ)refに従う力率を与えるために、入力に対する設定点φを与える。
【0072】
その目的が出力電圧Vdcの調整である場合には、図16に示すように、前記のストラテジに加えて外部制御ループを付加することができる。電圧コントローラは出力電流idcに対する基準を設定し、その出力電流は内部電流コントローラにより調整される。
【0073】
図17はPQ調整のための制御ストラテジを構成する別の例を示す。グリッドインタフェースにおける有効電力及び無効電力レベルを調整するために、調整された変位角及び位相シフトがPQコントローラにより発生される。エネルギー蓄積装置への出力電流idcの振幅はグリッドと交換される有効電力の結果である。
【0074】
先進制御システムと提案の主回路の組み合わせは、例えばエネルギー蓄積装置に適用された単段PCSをもたらす。このPCSは、従来の解決法と比較して、高い電力密度、長い耐用年数、グリッド相互接続における高い電力品質、力率制御能力、ガルバニック絶縁によりもたらされる安全動作、エネルギー蓄積装置の広いDC電圧範囲、及び低電流リプルのDC電流調整という利点を有する。
【0075】

開示の技術は様々なPCSに提供できる。
単方向電力コンバータとして、この技術はAC−DC変換にも、DC−AC変換にも使用することができる。主なDC−ACコンバータの用途は再生可能エネルギー源又は他の直流電流源からのエネルギーを収集するグリッドタイインバータ又はスタンドアロンインバータを基にし、ガルバニック絶縁を必要とする。AC−DC変換において、提案の技術は従来の充電装置及び電源にガルバニック絶縁とともに使用することができる。可能な用途の例には、太陽電力又は風力電力インバータ、工業設備用高電力DC源、及び電子機器、データセンタ、可変周波数ドライバなどのDCエネルギー源がある。
【0076】
双方向電力コンバータとして、この技術は、電池ベースの固定エネルギー貯蔵システム、逆電力潮流機能を有する電気自動車充電装置、再生機能を有するDC負荷のエネルギー供給源、低電圧AC網と低電圧DC網の間のインタフェースに使用することができる。
【0077】
特定の用途は「コミュニティエネルギー貯蔵」コンセプトに基づく分散エネルギー貯蔵システムにある。再生可能ベースエネルギー源と電気自動車などの重負荷を低電圧グリッドに統合する必要性は新しいレベルの柔軟性及び信頼性を要求する。比較的新しいコンセプトとして、コミュニティエネルギー貯蔵はこの大きな統合の技術的影響を緩和する重要なソリューションであり、特に配電システムオペレータからの高い期待をもたらすソリューションになっている。これらのシステムによっていくつかの高度機能、例えば電圧維持、周波数調整、ピークシェービング及び負荷平準化、再生可能エネルギー変動の緩和及び平滑化、グリッドの延期又は均等な力率補正及び高調波フィルタリングの向上が提供され得る。
【0078】
用途の別の特定の例として、所謂「V2G(Vehicle−to−Grid)」コンセプトを探究する電気自動車市場がある。電気自動車は典型的には95%の時間中駐車されている。電気自動車はバッテリに蓄積されたエネルギーを有し、電気グリッドを維持するために1日に複数回の要求時に電力を供給することによりこのエネルギーの一部分が使用されている。充電動作中電池を充電し、V2G動作中電池を放電するために双方向エネルギー充電器が必要である。電気自動車の空間制限に対して、開示のPCSは小型のコンバータをもたらすために、V2G用途に大きな可能性を有する。現在のところ、市場で入手可能な充電器はこの機能性を持たないが、将来、特にスマートホームパラダイムにおいて共通のソリューションになることが期待される。
【0079】
追加の用途例には、近い将来普及する傾向のあるものとしてDC供給網がある。このタイプのソリューションは、データセンタなどの大きなコンピュータシステムにおいて及び再生エネルギーの生成とエネルギー貯蔵を組み合わせた最新の供給網において実証されている。これらのすべての場合に、エネルギー効率に大きな増加が得られた。この新しいタイプの電力網の重要の要素は電力電子コンバータであり、本開示の技術は既存の低電圧網と最新のDC網との間の双方向電力インタフェースの実現に適用することができる。
【0080】
可変周波数ドライブの場合には、パワーエレクトロニクスの大きな工業市場において、このソリューションは多数のグループの装置のDCバスを低から中の電力範囲で供給するために適用することができる。このように、この電力範囲内では、回生制動が経済的に実現可能になり、それはドライブユニット自体がより簡単で安価なものとなるためであり、再生制動機能は中央双方向コンバータ内に含められる。
【0081】
当然のことながら、本発明の実施形態は本明細書に記載した実施形態に少しも限定されず、当業者は請求項に記載された主要なアイディアから逸脱することなく多くの可能な変更を予測することができるであろう。
【0082】
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