特許第6590915号(P6590915)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6590915磁気センサにおける磁気干渉を能動的に平衡化し/打ち消すシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6590915
(24)【登録日】2019年9月27日
(45)【発行日】2019年10月16日
(54)【発明の名称】磁気センサにおける磁気干渉を能動的に平衡化し/打ち消すシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G01L 3/10 20060101AFI20191007BHJP
   G01D 5/12 20060101ALI20191007BHJP
【FI】
   G01L3/10 305
   G01D5/12 N
   G01D5/12 H
【請求項の数】17
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-515745(P2017-515745)
(86)(22)【出願日】2015年9月25日
(65)【公表番号】特表2017-529536(P2017-529536A)
(43)【公表日】2017年10月5日
(86)【国際出願番号】US2015052161
(87)【国際公開番号】WO2016049423
(87)【国際公開日】20160331
【審査請求日】2018年8月17日
(31)【優先権主張番号】62/055,791
(32)【優先日】2014年9月26日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】301042963
【氏名又は名称】ボーンズ・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】BOURNS,INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100093089
【弁理士】
【氏名又は名称】佐久間 滋
(72)【発明者】
【氏名】シュー,ジエン
(72)【発明者】
【氏名】セイボールド,アーロン
【審査官】 森 雅之
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5480758(JP,B2)
【文献】 特許第5514603(JP,B2)
【文献】 特許第5193110(JP,B2)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0167920(US,A1)
【文献】 特許第6042667(JP,B2)
【文献】 特許第5675700(JP,B2)
【文献】 特許第4204294(JP,B2)
【文献】 特許第4877715(JP,B2)
【文献】 特許第5229642(JP,B2)
【文献】 特許第5056310(JP,B2)
【文献】 特許第6327456(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01L3
G01D5
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
感知システムにおいて、
第一の磁界(300)を有する第一の磁石(115)と、
第一の磁界を受け取る形態とされた第一の固定子(120)と、
第一の磁界を受け取る形態とされた第二の固定子(125)と、
該第一の固定子(120)から第一の磁界(300)を集める形態とされた第一のコレクタ(130)と、
該第二の固定子(125)から第一の磁界(300)を集める形態とされた第二のコレクタ(135)と、
第一の磁界を感知する形態とされた磁気感知要素(140)と、
第二の磁界(250、250’、250’’)を有する第二の磁石(205、205’、205’’)と、
第三の磁界(275、275’、275’’)を有する第三の磁石(210、210’)であって、該第三の磁界が前記第二の磁界(250、250’、250’’)に対して対称であるように前記第二の磁石(205、205’、205’’)に対して軸方向に対向して配置された前記第三の磁石(210、210’)と、を備える、感知システム。
【請求項2】
請求項1に記載の感知システムにおいて、
前記第一の磁石(115)は、第一の磁気センサの一部であり、前記第二の磁石(205、205’、205’’)は、第二の磁気センサの一部である、感知システム。
【請求項3】
請求項1に記載の感知システムにおいて、
前記第三の磁界(275、275’、275’’)は、前記磁気感知要素(140)の位置にて前記第二の磁界(250、250’、250’’)を打ち消す、感知システム。
【請求項4】
請求項1に記載の感知システムにおいて、
前記第一の磁石(115)と結合された入力シャフト(105)と、前記第一の固定子(120)及び第二の固定子(125)と結合された出力シャフト(110)とを更に備える、感知システム。
【請求項5】
請求項4に記載の感知システムにおいて、
前記磁気感知要素(140)は、前記入力シャフト(105)と前記出力シャフト(110)との間のトルクと関係した磁界を感知する形態とされる、感知システム。
【請求項6】
請求項4に記載の感知システムにおいて、
前記磁気感知要素(140)は、前記入力シャフト(105)と前記出力シャフト(110)との間の位置と関係した磁界を感知する形態とされる、感知システム。
【請求項7】
請求項1に記載の感知システムにおいて、
前記第二の磁界(250、250’、250’’)を受け取る形態とされた第三の固定子と、
前記第二の磁界を受け取る形態とされた第四の固定子と、
該第三の固定子から前記第二の磁界を集める形態とされた第三のコレクタと、
該第四の固定子から前記第二の磁界を集める形態とされた第四のコレクタと、
前記第二の磁界を感知する形態とされた第二の磁気感知要素と、を更に備える、感知システム。
【請求項8】
請求項1に記載の感知システムにおいて、
前記第一の磁石(115)は、前記第一の固定子(120)の第一の側部(121)に隣接し、かつ前記第二固定子(125)の第一の側部(126)に隣接する位置に配置され、
前記第二の磁石(205、205’、205’’)は、前記第一の固定子(120)の第二の側部(122)に隣接する位置に配置され、
前記第三の磁石(210、210’)は、前記第二の固定子(125)の第二の側部(127)に隣接する位置に配置される、感知システム。
【請求項9】
請求項1に記載の感知システムにおいて、
前記第一の磁石(115)は、前記第二の固定子(125)から最も離れた前記第一の固定子(120)の表面と、前記第
一の固定子から軸方向に最も離れた前記第二の固定子(125)の表面との間にて軸方向に配置される、感知システム。
【請求項10】
請求項9に記載の感知システムにおいて、
前記第二の磁石(205、205’、205’’)は、半径方向に向けて前記第二の固定子(125)の外周に隣接する位置に配置され、
前記第三の磁石(210、210’)は、半径方向に向けて前記第一の固定子(120)の外周に隣接する位置に配置される、感知システム。
【請求項11】
感知システムにおいて、
第一の磁気センサであって、
第一の磁界(300)を有する第一の磁石(115)と、
第一の磁界(300)を受け取る形態とされた第一の固定子(120)と、
第一の磁界(300)を受け取る形態とされた第二の固定子(125)と、
該第一の固定子(120)から第一の磁界(300)を集める形態とされた第一のコレクタ(130)と、
該第二の固定子(125)から第一の磁界(300)を集める形態とされた第二のコレクタ(135)と、
第一の磁界(300)を感知する形態とされた磁気感知要素(140)とを含む前記第一の磁気センサと、
第二の磁界(250、250’、250’’)を有する第二の磁石(205、205’、205’’)であって、前記第一の固定子(120)及び前記第二の固定子(125)が同様の量の第二の磁界(250、250’、250’’)を受け取るように前記第一の固定子(120)及び第二の固定子(125)に対して半径方向に離間して配置された、前記第二の磁石(205、205’、205’’)と、を備える、感知システム。
【請求項12】
請求項11に記載の感知システムにおいて、
前記第二の磁石(205、205’、205’’)は、第二の磁気センサの一部である、感知システム。
【請求項13】
感知システムの磁界を感知する方法において、
第一の磁石(115)により第一の磁界(300)を提供するステップと、
第一の固定子(120)により前記第一の磁界(300)の少なくとも一部分を受け取るステップと、
第二の固定子(125)により前記第一の磁界(300)の少なくとも一部分を受け取るステップと、
第一のコレクタ(130)により前記第一の固定子(120)から前記第一の磁界(300)の少なくとも一部分を集めるステップと、
第二のコレクタ(135)により前記第二の固定子(125)から前記第一の磁界(300)の少なくとも一部分を集めるステップと、
第二の磁石(205、205’、205’’)から第二の磁界(250、250’、250’’)を受け取るステップと、
第三の磁界(275、275’、275’’)を有する第三の磁石(210、210’)を前記第二の磁石(205、205’、205’’)に対して軸方向に対向して配置するステップであって、前記第三の磁界(275、275’、275’’)が前記第二の磁界(250、250’、250’’)に対して対称である、前記第三の磁石(210、210’)を配置するステップと、を備える方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法において、
前記第三の磁石(210、210’)を配置するステップは、前記第三の磁界(275、275’、275’’)が前記磁気感知要素(140)にて前記第二の磁界(250、250’、250’’)を打ち消すステップを含む、方法。
【請求項15】
請求項13に記載の方法において、
前記第一の磁石(115)を前記第一の固定子(120)の第一の側部(121)に隣接し、かつ前記第二の固定子(125)の第一の側部に隣接する第一の位置に配置するステップと、
前記第二の磁石(205、205’、205’’)を前記第一の固定子(120)の第二の側部(122)に隣接する第二の位置に配置するステップと、
前記第三の磁石(210、210’)を前記第二の固定子(125)の第二の側部(127)に隣接する第三の位置に配置するステップと、を備える、方法。
【請求項16】
請求項13に記載の方法において、
軸方向に向けて前記第二の固定子(125)から最も離れた前記第一の固定子(120)の表面と前記第一の固
定子から軸方向に最も離れた前記第二の固定子(125)の表面との間にて前記第一の磁石(115)を軸方向に配置するステップを更に備える、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法において、
前記第二の磁石(205、205’、205’’)を半径方向に向けて前記第二の固定子(125)の外周に隣接する第二の位置に配置するステップと、
前記第三の磁石(210、210’)を半径方向に向けて前記第一の固定子(120)の外周に隣接する第三の位置に配置するステップと、を更に備える方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本出願は、その内容の全体を参考として引用し、本明細書に含めた、2014年9月26日付けで出願された米国仮特許出願第62/055,791号の利益を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
[0002] 本発明の実施の形態は、磁気センサ、特に、トルク及び/又は角度センサ又はトルク及び/またはインデックスセンサにおける磁気干渉を平衡化しかつ/または打ち消すことに関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国仮特許出願第62/055,791号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[0003] トルク及び角度センサは、通常、磁気感知要素を含む。該磁気感知要素は、通常、磁石又はその他の磁気構成要素を含む。センサの1つからの磁石は、その他のセンサからの感知要素と干渉することが多い。この干渉は、「漏話」と称されている。特に、漏話は、不正確なセンサの測定値となる可能性がある。
【0005】
[0004] 漏話を少なくするため、2つのセンサの間の距離は物理的に増し、又は一方又は双方のセンサにて磁気遮蔽体を使用することができる。これらの解決策の双方の結果、大きい寸法/大型のパッケージ体となり又はセンサの性能が不良となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0005] 本発明の実施の形態は、1つの例において、第一の磁界を有する第一の磁石を含む感知システムを提供することにより、これらの問題点を解決し又は軽減するのに役立つ。該感知システムは、また、第一の磁界を受け取る形態とされた第一の固定子と、第一の磁界を受け取る形態とされた第二の固定子と、第一の固定子から第一の磁界を集める形態とされた第一のコレクタと、第二の固定子から第一の磁界を集める形態とされた第二のコレクタとを含む。磁気感知要素は、第一の磁界を感知する形態とされている。該感知システムは、また、第二の磁界を有する第二の磁石と、第三の磁界を有する第三の磁石とを含む。該第三の磁石は、第三の磁界が第二の磁界に対して対称であるように配置されている。
【0007】
[0006] 別の実施の形態において、本発明は、磁気センサの磁界を感知する方法を提供する。該磁気センサは、第一の磁界を有する第一の磁石と、第一の磁界を受け取る形態とされた第一の固定子と、第一の磁界を受け取る形態とされた第二の固定子とを有する磁石を含む。該磁気センサは、第一のコ固定子から第一の磁界を集める形態とされた第一のコレクタと、第二の固定子から第一の磁界を集める形態とされた第二のコレクタとを更に含む。磁界を感知する方法は、第二の磁石から第二の磁界を受け取り、かつ第三の磁界を有する第三の磁石を第三の磁界が第二の磁界に対して対称であるように配置するステップを含む。
【0008】
[0007] 更に別の実施の形態において、本発明は、第一の磁気センサを含む他感知システムを提供する。該第一の磁気センサは、第一の磁界を有する第一の磁石と、第一の磁界を受け取る形態とされた第一の固定子と、第一の磁界を受け取る形態とされた第二の固定子と、第一の固定子から第一の磁界を集める形態とされた第一のコレクタと、第二の固定子から第一の磁界を集める形態とされた第二のコレクタと、第一の磁界を感知する形態とされた磁気感知要素とを含む。該感知システムは、第二の磁界を有する第二の磁石であって、第一の固定子及び第二の固定子が第二の磁界の実質的に同様の量を受け取るように配置された前記第二の磁石を更に含む。
【0009】
[0008] 本発明のその他の局面は、詳細な説明及び添付図面を参照することにより、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第一の実施の形態に従ったセンサの概略断面図である。
図2図1のセンサと共に、かつ該センサと連絡する状態にて使用される制御システムのブロック図である。
図3図1のセンサの一部分の概略断面図であり、特定の磁束を示す図である。
図4】本発明の別の実施の形態に従ったセンサの概略断面図である。
図5図1のセンサの一部分の概略断面図であり、特定の磁束線を示す図である。
図6】本発明の別の実施の形態に従ったセンサの概略断面図である。
図7】磁束線を更に含む、図6のセンサの一部分の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0016] 本発明の任意の実施の形態について詳細に説明する前に、本発明は、その適用例が以下の説明に記載し又は添付図面に示した構成要素の構造及び配置の詳細にのみ限定されるものではないことを理解すべきである。本発明は、その他の実施の形態が可能であり、多様な仕方にて実施し又は実行することができる。
【0012】
[0017] 図1には、1つの実施の形態に従った第一のセンサ100が示されている。図示した実施の形態において、該第一のセンサ100は、入力シャフト105と、出力シャフト110とを含む車の操舵システムと接続して使用される。該入力シャフト105及び出力シャフト110は、トーショントーシンバー(図示せず)を介して接続されている。該トーションバーは、所定の又は既知の捩れ剛性又は捩ればね定数を有している。該入力シャフト105が出力シャフト110に対して回転動作すると、加わったトルクに比例して、入力シャフト105と出力シャフト110との間にて相対的な角度変位が生ずる。一部の実施の形態において、第一のセンサ100は、入力シャフト105と出力シャフト110との間にてトルク及び/または操舵角度を検出し又は感知する。
【0013】
[0018] 該センサ100は、入力シャフト105と結合された第一の磁石115と、出力シャフト110と結合された第一及び第二の固定子120、125とを含む。その他の実施の形態において、該第一の磁石115は、出力シャフト110と結合される一方、第一の亭固定子120及び第二の固定子125は、入力シャフト105と結合されている。
【0014】
[0019] 該センサ100は、また、第一のコレクタ130と、第二のコレクタ135とを含む。該第一のコレクタ130及び第二のコレクタ135は、第一の固定子120及び第二の固定子125に近接する(例えば,1つの実施の形態において、約0.2mmから約2.0mm)の位置に配置されている。第一の及び第二のコレクタ130、135は、第一の固定子120及び第二の固定子125の少なくとも一部分をそれぞれ横断する。
【0015】
[0020] 第一のコレクタ130及び第二のコレクタ135は、少なくとも1つの磁気感知要素140と磁気的に結合されている。「磁気的に結合されている」という語句は、全体として、第一の構成要素と第二の構成要素との間にて磁気的に連絡し、第一の構成要素は、第二の構成要素から磁束を受け取り、又はその逆に、第二の構成要素が第一の構成要素から磁束を受け取ると定義することができる。かかる連絡は、使用された磁石の強度及び構成要素の間の距離に依存する。一部の実施の形態において、磁気的に結合するためには、第一の構成要素は、第二の構成要素から約0.2mmから2.0mmの距離にある。磁気感知要素140は、第一のコレクタ130と第二のコレクタ135との間にて、又はこれらのコレクタの近くにて、第一の磁石115の第一の磁束300(図3)を検出する。一部の実施の形態において、磁気感知要素140は、ホール効果センサである。
【0016】
[0021] 図1には、また、第二の磁気センサ200も示されている。該第二の磁気センサ200は、第一のセンサ100に近接して配置され、かつ第二の磁石205を含む。一部の実施の形態において、該第二のセンサ300は、第三及び第四の固定子と、第三及び第四のコレクタと、第二の磁気感知要素とを含む。かかる実施の形態において、第三及び第四の固定子、第三及び第四のコレクタ、及び第二の磁気感知要素は、第一及び第二の固定子120、125と、第一及び第二のコレクタ130,135と、及び磁気感知要素140と実質的に同様である。一部の実施の形態において、第一のセンサ100及び第二のセンサ200の双方は、回転角度及びトルクセンサのような、より大型のセンサ又はセンサ組み立て体の一部とである。一部の実施の形態において、第一のセンサ100は、トルクセンサとすることができる一方、第二のセンサ200は、回転センサとし、又はその逆に、第一のセンサを回転センサとし、第二のセンサをトルクセンサとしてもよい。
【0017】
[0022] 図示した実施の形態において、第一のセンサ100は、第三の磁石すなわち、ミラー磁石210を含む。図示したように、該ミラー磁石210は、第二の磁石205に対して対称に配置し、該ミラー磁石210のミラー磁束275(図3)が第二のセンサ200の第二の磁石205の第二の磁束250に対して対称であるようにする(図3)。一部の実施の形態において、該ミラー磁石210は、全体的なセンサの一部とし、又は一部としなくてもよい第三のセンサ内にて更に使用される。その他の実施の形態において、該ミラー磁石210は、第二の磁石205の第二の磁束250を打ち消すためにのみ使用されている。
【0018】
[0023] 第一の固定子120は、第一の側部121と、第二の側部122と、第一の外周124とを含む。第二の固定子125は、第一の側部126と、第二の側部127と、第二の外周129とを含む。図1の実施の形態にて図示したように、第一の磁石115は、第一の固定子120の第一の側部2121及び第二の固定子125の第一の側部126に隣接する位置に配置されている。更に、図示したように、第一の磁石115は、図示した基準座標系にてx軸に対して平行に伸びる軸方向に向けて第一の固定子120と第二の固定子125との間に配置されている。図示した実施の形態のような、一部の実施の形態において、第一の磁石115は、第一の固定子120の第二の側部122の第一の表面と第二の固定子125の第二の側部127の第二の表面との間にて、軸方向に配置されている。第二の磁石205は、第二の固定子125の第二の側部に隣接する位置に配置され、また、ミラー磁石210は、第一の固定子120の第二の側部122に隣接する位置に配置されている。
【0019】
[0024] 磁気感知要素140は、制御システムと電気的に接続されている(図2)。図2に示したように、該制御システム212は、メモリー220と、プロセッサ225とを有するコントローラ215を含む。該コントローラ215は、第一の磁石115の第一の磁束300に関する信号を磁気感知要素140から受け取る。該信号は、磁束の大きさ及び/または極性に関する情報又はデータを含むことができる。該信号は、アナログ又はデジタル信号とすることができる。一部の実施の形態において、該信号は、磁束の変化に関係した情報を提供する。図示したように、一部の実施の形態において、該コントローラ215は、入力/出力D(I/O)インターフェース230及び電源235と電気的に接続することができる。一部の実施の形態において、該コントローラ215は、第二のセンサ200と更に電気的に接続してもよい。一部の実施の形態において、該コントローラ215は、部分的に又は全体的に、半導体チップ上にて具体化されている。
【0020】
[0025] 該メモリー220は、例えば,プログラム記憶領域と、データ記憶領域とを含む。該プログラム記憶領域及びデータ記憶領域は、読み取り専用メモリー(「ROM」)、ランダムアクセスメモリー(「RAM」)(例えば、ダイナミックRAM(「DRAM」、同期型DRAM(「SDRAM」等)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリー(「EEPROM」)、フラッシュメモリー、ハードディスク、SDカード、その他の適当な磁気式、光学式、物理的又は電子的メモリーデバイスのような、多様な型式のメモリ―の組み合わせを含むことができる。プロセッサ―225は、メモリー220と接族され、かつソフトウェア指令を実行する。センサ100及び/またはコントローラ215の具体化に内に含まれたソフトウェアは、コントローラ215のメモリー220に記憶することができる。該ソフトうぇたウェアは、例えば、ファームウェア、1つの又は複数のアプリケーション、プログラムデータ、フィルタ、ルール、1つ又は複数のプログラムモジュール及びその他の実行可能な指令を含む。該コントローラ215は、特に、本明細書に記載したプロセス及び方法に関連した指令を検索し、かつその指令を実行する形態とされている。その他の構造において、該コントローラ215は、追加的な、より少数の又は異なる構成要素を含む。
【0021】
[0026] I/Oインターフェース230は、例えば、別のコントローラ又はコンピータのような、周辺装置にコントローラ215を接続する形態とされている。該I/Oインターフェース230は、線接続、無線接続又は線接続と無線接続の組み合わせとすることができる。一部の実施の形態において、該I/Oインターフェース230は、センサ100Sと関係した測定データを連絡する形態とされている。一部の実施の形態において、該I/Oインターフェース230はコントローラ215をユーザインターフェースと電気的に接続するために使用される。電源235は、名目電圧をコントローラにおよびセンサ100のその他の構成要素に供給する。一部の実施の形態において、該電源235は、第一の電圧(例えば、バッテリからの)により作動され、かつコントローラ215及びセンサ100のその他の構成要素に公称電圧を提供する。
【0022】
[0027] 図3には、第二の磁石205の第二の磁束250及びミラー磁石210の第三の又はミラー磁束275が図示されている。当該技術にて既知であるように、磁石は、磁束又は磁束線により図示することができる磁界を発生させる。図3に図示したように、ミラー磁束275は、第二の磁束250に対して対称である。このため、第二の磁束250及びミラー磁束275は、互いに打消し合う。その結果、感知要素に影響を与える唯一の磁束は、第一の磁束300である。換言すれば、磁気感知要素140は、第一の磁束300のみを検出する。勿論、対称が理想的でないならば、第二の及び/または第三の磁石からの僅かな又は名目的な量の干渉が生ずるであろう。
【0023】
[0028] 作動時、システムにトルクが加わったとき、トーションバー(図示せず)は、入力シャフト105と出力シャフト110の間の相対的な角度変位を調節する。入力シャフト105と出力シャフト110との相対的な角度変位は、磁石115(入力シャフト105と結合されている)と第一の及び第二の固定子120、125(出力シャフト110と結合されている)との間の角度変位に等しい。該システムのゼロ位置は、システムに加わるトルク得がゼロすなわち、存在せず、かつ磁石115と第一及び第二の固定子120、125の間の角度変位がゼロである位置である。このゼロ位置において、磁石115と第一及び第二の固定子120、125は、発生する磁界の磁束が正味ゼロであり、又は磁界の軸方向磁束が正味ゼロである。
【0024】
[0029] システムにトルクが加わったとき、磁石115と第一及び第二の固定子120,125との間にて角度変位がある。この磁石115と第一及び第二の固定子120、125との間の角度変位の結果、第一の磁束300の変化が生ずる(例えば、磁界の磁束の大きさ及び/または極性の変化)。角度変位が大きければ大きいほど、磁束はより大きくなる。第一の回転方向への第一の角度変位によって、第一の磁束300は、第一の方向を有する一方、第二の回転方向への第二の角度変位により、第一の磁束300は、第一の方向と反対の第二の方向を有する。
【0025】
[0030] 図4には、第二の磁石205´を有する第二の固定子200´に近接する位置に配置された第一のセンサ100´の第二の実施の形態が図示されている。図示した実施の形態において、ミラー磁石210´は、該ミラー磁石210´のミラー磁束275´(図5)は、第二の磁石205´の第二の磁束250´に対して対称であるように配置されている。
【0026】
[0031] 図4の実施の形態にて図示したように、第一の磁石115は、第一の固定子120の第一の側部121に隣接し、かつ第二の固定子125の第一の側部126に隣接する位置に配置されている。図示したように、第一の磁石115は、図示した座標系のx軸と軸方向に整合しており、かつ第一の固定子120と第二の固定子125との間に配置されている。第二の磁石205´は、第二の固定子125の第二の外周129に隣接する位置に配置され、また、ミラー磁石210は、第一の固定子120の第一の外周124に隣接する位置に配置されている。更に、第二の磁石205´及びミラー磁石210´は、センサ100´の長手方向軸線に対して半径方向に整合されている。
【0027】
[0032] 図5には、第二の磁石205´の第二の磁束250´と、ミラー磁石210´の第三の、すなわちミラー磁束275´とが示されている。図示したように、該ミラー磁束275´は、第二の磁束250´に対して対称である。このため、該第二の磁石250´及びミラー磁束275´は、互いに打ち消す。このように、磁気感知要素140は、第一の磁束300のみを検出する。
【0028】
[0033] 図6には、第二の磁石205´´を有する第二のセンサ200´´に近接する位置に配置された第一のセンサ100´´の第三の実施の形態が図示されている。この場合、第二の磁石205´´は、形成される磁界がセンサ100´の長手方向軸線の回りにて対称であるように磁化される。この実施の形態において、第二の磁石205´´は、第一のセンサ100´´の第一の固定子及び第二の固定子120、125から実質的に等しい距離に配置されている。第二の磁石205´´をこのように配置する結果、第一の及び第二の固定子120、125及び第一のコレクタ及び第二のコレクタ130、135に対して対称な第二の磁束250´´(図7)となり、第一の及び第二の固定子120、125及び第一及び第二のコレクタ130、135は、ほぼ同一の磁束を受け取る。このため、磁気感知要素140は、第一の磁束300のみを検出する。図示したように、第二の磁石205´´は、第一及び第二の固定子120、125から半径方向に分離している。
【0029】
[0034] このように、本発明は、特に、磁気センサにて、特に、トルク及び/または角度センサにおける磁気干渉を平衡化しかつ/または打ち消すシステム及び方法を提供するものである。本発明の各種の特徴及び有利な点は、以下の請求の範囲に記載されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7