(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記少なくとも1つの作動要素は、前記前進部分が延在するギャップを画定するよう離間した2つの作動要素を備え、前記2つの作動要素の間の前記ギャップ は、前記2つの作動要素を拡張させる、角度のある対向した端部を有する連続的なばねビームによって画定される開口部に通じる、請求項1に記載の自動薬剤注入装置。
C形状の本体によって規定されるプレート形状または平面状のクリップをさらに備え、前記C形状の本体は、前記C形状の本体から内側に延在する少なくとも1つの作動要素を含む、請求項1に記載の自動薬剤注入装置。
【背景技術】
【0002】
多くの異なる疾患に罹患している患者は、しばしば自分自身に薬剤を注入しなければならない。これらの注入を容易にするために種々の装置が提案されてきた。あるタイプの装置は薬剤ペンであり、投与する服用量の設定を手動で調節でき、次いで、手動で操作して設定した服用量を注入することができる。このタイプの装置は、服用量の注入中及び服用量の設定中に、各ユニットの薬剤を注入している、又は注入を設定していることをそれぞれ示す、可聴クリック音を提供するクリッカー特性を含み得る。服用量の注入中に生成されるクリック音は、どれくらい注入が進んだかを使用者が理解するのに役立ち得る。
【0003】
別のタイプの装置は、自動薬剤注入装置である。このタイプの装置は通常、使用者が操作するとき、トリガリング前は装置筐体内に配置されているシリンジの針を、装置によって自動的に使用者に刺入させるトリガを含み、次いでその装置は、刺入された針を通して服用量の薬剤を自動的に注入する。一部の例では、自動注入装置は、使用者に対してそれほど針を刺入しないが、トリガされると、使用者により手動で挿入された針を通して服用量の薬剤を自動的に注入する。いくつかの事例では、自動注入装置は、使用者に対してそのように針を刺入しないが、トリガされると、使用者が手動で挿入していた針を通して服用量の薬剤を自動的に注入する。このタイプの装置では、注入速度は装置の設計上の機能であるため、使用者が注入速度を完全に制御するわけではない。
【0004】
自動注入装置を使用することについての1つの潜在的な欠点は、何人かの使用者は装置を正しく使用しているか確信が持てない、という事実に関係する。使用時に装置から何らかのフィードバックがなければ、使用者は、注入が開始したのか、又は終了したのか、疑問を持つかもしれない。注入の進み具合についての使用者の不安は、特に、おそらく投与される薬剤の服用量が大量であるか又は粘性が高いといったことにより、注入が完了するまで比較的長く時間がかかる場合に起こりやすい。
【0005】
自動薬剤注入装置は、注入が進んでいるときに可聴クリックを生成し、又は、注入の終わりが近づいてきたときにクリックを生成するものとして知られている。いくつかの自動薬剤注入装置は、注入が完了したときに、装置を注入部位から取り除いてもよいと使用者がわかるよう、可聴クリックを生成する。Auvi−Q
tmエピネフリン注入として知られている、別の既知の自動薬剤注入装置は、記録されたメッセージを含み、装置を作動したときに、使用者が装置を正しく操作するように導く、注入が完了するときのカウントダウンやメッセージを含む、可聴指示又は説明を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明の上記およびその他の利点と目的、ならびにその達成方法は、添付図面と併せて本発明の実施形態の以下の説明を参照することでより自明となり、本発明自体の理解が深まるであろう。
【
図1】
図1は、可聴注入進度インジケータを有する自動注入装置の、使用前の正面図である。
【
図2】
図2は、
図1の装置の、使用前の側面横断面図であり、装置の一部が省略又は概略的に示されている。
【
図3】
図3は、トリガリング後、及び装置の針が使用者へ刺入するよう延在した時点での、
図2の装置の側面横断面図であり、薬剤服用量が針を通して注入されているプロセス中である。
【
図4】
図4は、
図1の可聴インジケータの音要素の斜視図であり、その音要素がプランジャ上に配置されている。
【
図5】
図5は、
図1の可聴インジケータの作動要素を有するクリップの斜視図である。
【
図6】
図6は、注入中に可聴表示を提供する自動薬剤注入装置の選択された部分の斜視図である。
【
図7】
図7は、別の可聴インジケータ用の作動要素を有するクリップの上面図である。
【
図8】
図8は、音要素を含む、部分的に示されているプランジャ要素に取り付けられた、
図7のクリップの斜視図である。
【
図9】
図9は、
図7及び8の作動要素と音要素を含む自動薬剤注入装置の選択された部分の長手方向の横断面図における斜視図である。
【
図10】
図10は、さらに別の可聴インジケータ用の作動要素を有するクリップの上面図である。
【
図11】
図11は、音要素を含む、部分的に示された別のプランジャ要素に取り付けられた、
図10のクリップの斜視図である。
【
図12】
図12は、
図10及び11の作動要素と音要素を含む自動薬剤注入装置の選択された部分の長手方向の横断面図における斜視図である。
【
図13】
図13は、作動要素を有する別のクリップの上面斜視図である。
【
図14】
図14は、作動要素を有するさらに別のクリップの上面斜視図である。
【
図15】
図15は、さらに別の可聴インジケータ用の作動要素を有するクリップの上面斜視図である。
【
図16】
図16は、
図15の作動要素を含む自動薬剤注入装置の選択された部分の長手方向の横断面図における正面図である。
【0013】
いくつかの図面を通じて、同一の参照符号は同一の部分を指す。図面は本発明の実施形態を示すが、必ずしも等縮尺ではなく、本発明をより適切に例示し説明するために、いくつかの図面では特定の特徴を誇張もしくは省略している場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ここで
図1、2、及び3を参照すると、本発明の可聴注入進度インジケータを有する自動薬剤注入装置の第1実施形態の異なる図が示されている。全体が20と指定されている自動薬剤注入装置が示されており、そのトリガが手動で操作されたときに、注入針が装置筐体の下端を越えて突出し、使用者に刺入するよう、その針が付いたシリンジ50が自動的に下向きに駆動する装置として記述されている。次いで、この装置は、使用者がさらにアクションすることなく、装置の薬物内容物全体を、注入針を通して自動的に注入し続ける。
【0015】
全体が25と示される可聴インジケータは、本明細書に記載の装置20において有益な用途を見出しているが、そのような用途は単に説明を意図したものであって、制限的なものではない。可聴インジケータは、その利益が所望される場合、針の挿入は手動で実施されるが、一度トリガされるとその針を通って自動で薬剤を押し出す装置を含む、多くの異なるタイプの自動薬剤注入装置に使用され得る。
【0016】
装置20は、国際公開第2014/062488号に開示されている装置と、種々の態様において概念的に同様であり、この文献はその全体が参照により本明細書に組み込まれていることが、以下の説明から理解されるだろう。
【0017】
装置20は外側筐体23を含み、その外側筐体23は使用者が把持可能であり、その中にこの装置の作業用構成要素が操作的に配置されている。外側筐体23は、安全スリーブ26及び本体24を含み、それらは共に、近位端28と遠位端30の間で軸方向に延在する外側筐体の高さを形成する。図示された本体24は、透明プラスチックで形成されており、本体24の上側部分周りの不透明の包み又はラベル34が、筐体内に保護的に収納された作動装置構成要素を隠す。ラベル34は、ロッキングに関するアイコン36のような情報や、製品の詳細、又は使用についての指示を含むことができる。安全スリーブ26は、アイコン36及び37に示されている通り、使用者によって、ロック及びロック解除状態の間で本体24に対して回転可能である。トリガアセンブリの一部であるボタン40は、筐体の先端又は遠位端30から軸方向に突出している。スリーブ26の回転によって正しく回転配向されると、ボタン40はロック解除され、その結果、近位方向に押し下げられ、装置20の自動注入機能が開始する。本明細書で使用する場合、遠位及び近位とは、装置が注入部位で使用するために配向されたときに、その注入部位に対する軸方向の位置を指し、これにより、例えば、筐体の近位端とは、そのような注入部位に最も近い筐体端部を指す。示されているトリガリングボタン40は、装置20をトリガする方法であるが、その他のトリガリング設計は既知であり、可聴注入前進インジケータを有する装置において使用され得る。通常は装置20に与えられている、使用前に取り除く針キャップは図に示されていない。
【0018】
図2でさらに抽象的に示されているように、装置20は、筐体23内で軸方向に可動な、全体が50と指定されるシリンジの形態で提供された、薬剤で満たされた容器を含む。シリンジ50は従来の設計であり、遠位端にフランジ54を有する透明バレル52と、バレル52の出口として機能する注入針56と、シーリングプランジャ58とを含む。注入針56は、バレル52の近位端に取り付けられ、バレルの薬剤内容物と流体連通している。シーリングプランジャ58はエラストマーシーリング材であり、シーリングプランジャ58の近位面より下でバレル内に薬剤を封止できるよう、バレル52の内周又は内径周囲に、摺動可能に及び封止的に係合するよう適合された外径周囲を有する。
【0019】
シリンジ50は使用前に、近位端28近くで完全に筐体本体24内に配置され、ラベル34より下で筐体23を通して外部から部分的に見ることができる。
図1及び2に示されるように、装置20が注入に使用される前は、シリンジ50は針56の先端57が筐体23内で凹設するよう配置される。
図3に示されるように、注入中、近位先端57は、使用者に刺入するため、筐体近位端28の近位側に移動する。
【0020】
装置20は、従来の機械的な駆動機構を使用し、シリンジ50を
図1及び2に示される退避位置から、
図3に示される注入位置まで動かし、次いで、シーリングプランジャ58をバレル52内で近位側に前進させ、針56の出口端部57を通して薬剤を押し出すことができる。駆動機構がシーリングプランジャ58を前進させるときに筐体23内で動く部材で、その上に可聴インジケータ25の音要素が配置されている部材を含む場合以外は、可聴インジケータがそのような異なる機構と共に使用できるよう適合され得るので、下述の駆動機構の詳細は、示されている本発明の実施形態に対して必須ではない。
【0021】
装置20の駆動機構は、軸方向に延在するプランジャ要素62と、ドライバ65と、ボタン40を含むトリガアセンブリ70とを含み、60で
図2に抽象的に示されている。プランジャ要素62は、
図2及び3において75で図式的に示されている上側又は遠位端を有し、ボタン40を押し下げることによって解除されるまでは、トリガアセンブリ70によって軸方向に保持されるように、トリガアセンブリ70と共同設計されている。プランジャ要素62がそのように解除される場合、ドライバ65は、既に負荷がかかった圧縮ばねになり得、プランジャ要素62を近位方向に押す。要素62がそのように動かされると、容器バレル52内に嵌合するプランジャ要素62の細長い駆動部分76が動いて、その近位端77に示されたギャップ79を最初に塞ぎ、次いでシーリング要素58に当接する。さらに、ドライバ65によってプランジャ要素62を近位側に引き続き駆動させることにより、シーリング要素58を同一量、筐体23に対して近位側に前進させる。プランジャ要素62とシーリングプランジャ58の動きにより、まずシリンジ50全体を、
図3に示された針の刺入位置まで移動させ、そこではシリンジ50が筐体内でさらに近位側に移動するのが妨げられている。次いで、ドライバ65によってさらにプランジャ要素62が動くとさらに、バレル52内で近位側にシーリングプランジャ58を前進させ、針56を通してシリンジから薬剤を押し出しており、
図3では、ドライバ65がプランジャ要素62と物理的係合している状態は図示されていないが、ドライバ65は、機械的な力を継続してプランジャ要素62に伝達する。
【0022】
トリガされたときにプランジャ要素62を移動させるよう作動する、電気機械的又は化学反応で動く駆動機構のような、その他のタイプの駆動機構が、可聴進度インジケータ25と共に用いられることができる。
【0023】
可聴注入進度インジケータ25は、多くの音要素90によって与えられ、その音要素はそれぞれ、作動要素92と相互作用し、係合すると音を生成する。薬剤が針56を通って押し出されている最中に互いを通過して動くよう、音要素90と作動要素92が相対的軸方向運動を受けるとき、係合が発生する。
【0024】
音要素90は、プランジャ要素62の駆動部分76と一体的に形成された10の一連のランプ形状の突出部、又は音要素90a、90b、90c、90d、90e、90f、90g、90h、90i、90jとして、
図2及び3に示されている。音要素90は、駆動機構の異なる部分上に与えられるか、又は薬剤注入中に駆動機構によって動かされる追加要素となり得る。ランプ形状の音要素90a−jはそれぞれ、同量のクリックを提供するよう同一形状となっている。隣接する突出部90a−jの間の軸方向のスペースや、突出部の合計数は、所望の音パターンを達成するよう設計されている。音要素90a−jの同一の2セットが与えられ、駆動部分76周りに180度離間しており、与えられた駆動部分76と作動要素92が注入中に相対的回転を受けない場合、そのような構成は非常に好適である。駆動部分76の両側で作用する2つの作動要素92を、各作動要素92が異なるセットの音要素90に係合している状態で使用することにより、プランジャ要素62上で均衡のとれた力が与えられる。
【0025】
本発明の範囲では、1つの作動要素92と音要素90のわずか1セットが与えられてもよい。あるいは、同一の音要素90と作動要素92の追加セットが与えられてもよい。各セットに10の音要素が示されているが、使用される音要素はそれより多くても少なくてもよい。さらに、使用中にすべての音要素が各作動アームと所望の音パターンを達成する限りは、駆動部分76の異なる側面又は角度領域上の音要素90のセットが同一ではなく、異なる側面において音要素の軸方向の配置又はスペースや形状が異なってもよい。さらに、あるいは、音要素がシリンジ又は筐体上に配置され、作動アームがプランジャ要素上に配置されてもよい。
【0026】
音要素90は、所望の音パターンを達成できるよう、装置20の全体的な作用を考慮したその設計段階で、プランジャ要素62の高さに沿って選択的に配置されている。音要素90a−jは、互いに軸方向に離間しており、可聴通知の時間間隔を所望のパターンで提供する。プランジャ要素62が移動してシーリングプランジャ58をバレル52内へ下向きに動かし、シリンジ50から薬剤を押し出すとき、軸方向のスペースによりプランジャ要素62の軸方向速度の変化を明らかにすることができる。音要素の軸方向範囲の程度が十分である場合、そのスペースにより、容器出口から薬剤が押し出されている間中、可聴通知の時間間隔の所望のパターンを有する連続した可聴通知を与えることが可能となる。速度の変化は、流体力学、典型的なシリンジ内の気泡、及び駆動機構65の力のプロファイルのような要因によるものであり、類似装置の実証的分析によって決定され得る。移動している間中は実質的に一定の速度でシリンジプランジャを前進させ得る駆動機構を有する装置では、音要素90は、その実施形態において所望される場合に、注入の終わりが近づいていることを示す可聴通知にリズムの変化を与える必要がある場合を除いて、可変スペースを有する必要はない。さらに、速度が変化する駆動機構を有し、注入の終わりが近づいていることを示す可聴通知にリズムの変化が所望される装置でもやはり、音要素90は、注入時間の終わりに従属するリズムを提供する必要がある場合を除き、注入パターンの終わりが所望されるまで、速度が遅くなるか又は速くなるといったように、音要素によって生成される任意の音の回数が可変な限り、可変スペースを有する必要はない。
【0027】
図2及び3に示す、プランジャ要素62の高さに沿った音要素90の配置により、シリンジプランジャ58がバレル52内で動き、針57を通り薬剤を押し出し始めるとき、音要素90aに関連した第1のクリックを有し、バレル52内でプランジャ58の下向きの駆動を駆動機構60が完了するか、または設計交差のためなどの理由でほぼ完了したとき、音要素90jに関連した最後のクリックを有する、可聴クリッキング特性を達成する。別の設計において、異なる周期のクリッキングが提供され得る。それらを生成している間はクリックが少なくとも1秒に1回は生じているが、より遅いクリックの周期もまた、可能である。
【0028】
作動要素92が音要素90a−jを通過するときに、作動要素92がシリンジプランジャ62、特にチャネル91の基礎部を形成する平面93に、あるいはより狭い間隔で離間している場合には次の音要素の開始部分に接触して、径方向内側にスナップバックしてクリックと呼ばれる短くて鋭い音を生成できるよう、作動要素92の動きを径方向外側に変えるランプとして、各音要素90a−jの形状が示されている。別の実施形態では、形状が異なる特徴又は配列したスティックスリップ材を使用することにより、虫の鳴き声(crickets chirping)や黒板に爪をあてた音に似たような、異なる音を生成することができる。そのような要素は、ラチェット式のバックアップ防止特性のような別の目的を果たす必要がないため、音要素は音を生成するためだけに設計され得る。
【0029】
音要素90及び作動要素92によって生成される可聴ノイズ又はシグナルは、様々な異なるパターンを生成するよう設計され得、そのパターンには連続する音の時間間隔及び/又は音の強さ及び/又は音のタイプが含まれ得る。
図2及び3に示す実施形態では、プランジャ要素62の動きによってシリンジ50から薬剤を押し出す間中、音要素90を使用してクリッキング音を与え、そのクリッキング音は、音要素90aに関連する第1の音の後、次に音要素90b、90c、90dによって生成される3つの音が一定の時間間隔を有し、続いて、残りの音要素90e、90f、90g、90h、90i、及び90jによって生成される6つの音の時間間隔は徐々に短くなる。注入の終わりが近づくにつれ、このようにクリッキング音の速度が上がることにより、プロセスの終わりに近づいていることを使用者に容易に説明可能である。別の実施形態では、上述のように後半の6つのクリックの時間間隔を短くするのではなく、そのような後半のクリックの数を、5つのうち1つ、2つ、3つ,又は4つ、のように少なくして時間間隔を短くすることが用いられ得る。さらに、全クリックのまでをも含む、後半の6つのクリックより多くは、短縮した時間間隔を有することができる。又は、後半のいくつかのクリックの時間間隔を徐々に短縮させる代わりに、こうした、2つ又は3つのクリックのような、後半のクリックの時間間隔は同じであるが、前半のクリックよりは短くすることで、プロセスにおける変化を使用者に示すことができる。
【0030】
さらに別の実施形態では、音要素からのクリックはその使用にわたって、一定の時間間隔又は一時スペースを有するであろうとされるので、音要素90間の軸方向のスペースは、プランジャ要素62の変化速度だけを明らかにするのに使用され得る。
【0031】
音要素90の音は、一時スペースなしで同一であるのではなく、注入の終わり近く又は終わり時点で使用者に通知するよう、異なってもよい。例えば、生成された最後の音は、異なる音量、例えば均等に、より大きな音であるか又は徐々に大きくなる音といった、異なる音量にすることができる。生成された後半の音はまた、注入開始時のクリッキング音とははっきりと異なる虫の声のような、異なるタイプにすることができる。
【0032】
作動要素92は、筐体23内に配置され、注入プロセスの間、音要素90に係合する。2つの作動アーム92が与えられており、1セットの音要素90a−jに軸方向に整列したプランジャ駆動部分76の2つの両側にそれぞれ1つずつある。音要素90a−90jがそれぞれ、本実施形態において可聴シグナルを生成する場合、音要素90a−jが軸方向に作動要素92の間を通過していくにつれ、作動要素92は径方向に押し離され、作動要素が径方向内側にスナップバックし、プランジャ要素62と接触する。
図2及び3に示す作動要素92は、シリンジが近位側に動くとき、シリンジ50と共に動く。別の実施形態では、作動要素92が筐体に対して軸方向に固定されるようにその筐体に取り付けられるか又は一体的に形成され得るが、それには、針の刺入中はクリックが回避されるべきである場合、示されているプランジャ要素62で音要素が軸方向に延びる距離を測ることが必要となるであろう。
【0033】
ここで
図4から6を参照すると、
図1から3の可聴注入進度インジケータ25を提供する、ある好適な方法の詳細がさらに示されている。プランジャ要素62は、
図4に単独で示されており、ポリオキシメチレンといった、射出成型できる熱可塑性プラスチック材で一体形成されている。駆動部分76は通常、棒形状であり、近位端77で、筒状の、シリンジを封止する要素に係合するフットで終端している。駆動部分76は、拡径ディスク部分100に従属し、その遠位面はドライバ65のコイルばねによって作用される。ドライバばねを中心で上向きに配置するためのドッグ102がディスク部分100から突出しており、トリガ係合プロング75も同様である。
【0034】
音要素90a−90jは、駆動部分76で長手方向に延在するチャネル91内に軸方向に整列して形成されている。駆動部分76のノッチ95はチャネル91に通じる。駆動部分76の反対側は示されていないが、同様に構成されている。
【0035】
作動要素92は、
図5に単独で示されているクリップ104上に与えられる。クリップ104は、その音を生成する機能を提供するのに十分な弾力性があるが、硬度も有する潤滑ポリカーボネートから一体形成されたプレート形状の部材である。クリップ104は湾曲した連続するばねビーム110と共に形成されており、そのばねビーム110は対向する角ばった両端を有し、そこから作動アーム92として機能する2つの対向するタブが内側方向に延在する。作動アーム又はタブ92は、互いに離間しており、使用中に音要素90a−90jがそれを通過するとき、タブ92がチャネル91内で嵌合し、音要素90a−90jがタブ92の対向端部によって係合されるように、プランジャ駆動部分76が延在するギャップ114を画定する。ばねビーム110は、タブ92と音要素90a−90jが接触したとき、タブ92が伸縮自在に離れて広がり、ギャップ114を一時的に広げることを可能にする。ギャップ114は、ビーム110の内部によって画定される、より大きな開口部112に通じ、そのビーム110はさらに、軸方向に自由に通過できるよう、駆動部分76を収容する。クリップ104は、ノッチ95を通りタブ92を通過させることによって、駆動部分76の側面に据え付けられ得る。
【0036】
クリップ104はまた、ばねビーム110の端部から延在する、ローブ形状のカウンタウェイト部分116を含む。カウンタウェイト部分116が重量を追加し、生成されたクリックの音量を上げる。さらに、装置の軸に垂直な軸周りのクリップのひねりに関係する、ビーム110のねじれ剛性の動的応答をクリップ104が有するよう構成することによって、同様に、クリップの面内での曲がりに関係する、ビーム110の曲がり剛性の動的応答を有するよう構成することによって、クリップをねじれ及び曲がりの両方に同時に反応させ、より大きな音が生成され得る。
【0037】
クリップ104は、筐体23に対してシリンジ50と共に軸方向に可動となるよう、シリンジ50の遠位側で装置20内に配置されている。そのようにこの特性を提供する方法は、シリンジを保持する部分にクリップ104を着座させるか又は載置させることによるものである。ここで
図6を参照すると、
図4のプランジャ要素62と
図5のクリップ104が動作的に組み立てられており、シリンジ50(図示なし)を保持する装置20のシリンジキャリッジ120と共に示されている。
【0038】
シリンジキャリッジ120は、C形状の下部領域124と開口部分を有する頂部領域125から形成される剛性のある基礎部を含む。キャリッジは、キャリッジ120がフランジ54を軸方向に捕獲できるよう、シリンジフランジ54(図示なし)が、装置の組み立て中に側面から挿入され得る空洞126を画定する。クリップ104は、頂部領域125に着座し、クリップ104がシリンジプランジャ要素76から横方向に動くのを防ぐよう、リッジ128が支援する。可聴注入進度インジケータ25の音プロパティは、クリップ104を異なるように構成したクリップと交換することにより、製造者が容易に変更又は調整し得る。
【0039】
ここで
図7から9を参照すると、全体が140と指定される、別の可聴注入進度インジケータの詳細が示されている。単一作動要素又はタブ145は、潤滑ポリカーボネートから一体形成された平面クリップ142の一部である。クリップ142は、C形状の本体147を有し、タブ145は本体147の中央開口部149内で径方向内側に突出している。リテンション耳部152は本体147から突き出ている。クリップ142は、タブ145の内面がプランジャ表面162に係合し、耳部152がプランジャレール部分164に係合し、本体147の内径が駆動部分160の側面に係合することによって、開口部149を通り挿入するプランジャ駆動部分160に拘束される。プランジャ駆動部分160は、熱可塑性材から一体的に射出成型されており、音要素170を含む。音要素170は、チャネル172内で駆動部分160の縦方向に沿って軸方向に離間した、横に延在する一連のリブとして形成されている。リブ170は、駆動部分160の片側にのみ与えられている。リブ170は、軸方向断面において四角形である。
【0040】
図9に示すように、可聴注入進度インジケータ140は、シリンジキャリッジ又はホルダ180内で使用される。キャリッジ180は装置筐体内で、181で示されるシリンジを動かすのに使用され得る。シリンジキャリッジ180は、C形状の下部領域182と、駆動部分160がシリンジプランジャ194に向かって延在する中央開口部185を有する頂部領域184と、スパニング本体186から形成される、剛性のある基礎部を含む。弾性材のストリップ188は、下部領域182に成形され得るが、下部領域182の頂上面上に与えられている。キャリッジ180は複数の構成要素部品から作製されることができる。
【0041】
クリップ142は、キャリッジ頂部領域184とシリンジフランジ190の間に直接、キャリッジ180の空洞196内で軸方向に嵌合する。クリップ本体147は、タブ145がシリンジバレル198の開口内部より上に突出するように、シリンジフランジ190上に嵌合する寸法及び形状にされる。ストリップ188の軸方向高さ及び圧縮性は、シリンジ挿入ストロークの端部にて、力を緩和させるように機能する。
【0042】
使用中、プランジャ駆動部分160がキャリッジ180を通り動き、シリンジバレル198内でシリンジプランジャ194を前進させるにつれ、音要素リブ170が、クリップ142を通過しながら作動要素145に係合し、注入進度を示す音を生成する。具体的には、各リブ170がそのように通過するにつれ、リブがタブ145に係合し、クリップ本体147に対して下向きに、そしてシリンジフランジ190によって環状となった内部へとタブを曲げる。係合されたリブ170が曲げられたタブ145の内部先端より下を通過するとき、クリップ142の弾力性がタブ145を上側へスナップし、キャリッジ頂部領域184の下側187を打つ。スナップ戻りの結果生じたこの衝突は、クリックを生成し、共振チャンバとして作用するプランジャ194の上のバレル198内のスペースによって増幅される可能性があり、使用者に可聴となる。
【0043】
ここで
図10から12を参照すると、
図7から9に示された実施形態と多くの点において類似する、別の可聴注入進度インジケータの詳細が示されており、したがって、相違点が下記にて説明されている。2つの作動要素又はタブ200が、C形状の本体204上に与えられている。クリップ202は、タブ200の内面がプランジャ表面212に係合し、本体204の内径が駆動部分210の側面214に係合することによって、プランジャ駆動部分210に拘束されている。
【0044】
音要素220は、チャネル216内の駆動部分210の両端に、四角い形状のリブとして形成されている。音要素220は、駆動部分210の軸方向に、交互に並んで示されている。音要素の軸方向の配置は、別の実施形態での駆動部分210の両端上と同一であり得る。
【0045】
シリンジキャリッジ225とシリンジ230は、
図9に示されたそれらと同一であり、作動要素200と音要素220は、
図7−9の実施形態での対照物としてアナログの方法で作動する。
【0046】
図1から12の実施形態で示された、作動要素を有するクリップは、それぞれ平面であるが、その他の構成が使用され得る。例えば、
図13は、全体が凸状又は皿形状である作動タブ245を有するクリップ240を示す。同様に、
図14は、C形状の本体250がやはり平面であるクリップであるが、2つの作動タブ255はさらに剛性を提供できるよう湾曲しているクリップを示す。これらの、より剛性のある設計により、より大きな音のクリックを提供し得、又は、より薄い部材の使用も可能となる。
【0047】
ここで
図15及び16を参照すると、さらにもう一つの別の可聴注入進度インジケータの詳細が示されている。作動要素300は、C形状の本体302から突出する複数の角度を有する延在部として形成されている。作動要素300と本体302は、金属薄板から一体的にスタンピング加工され、形成されている。音要素リブ312、シリンジキャリッジ314、シリンジ316を有するプランジャ駆動部分310は、
図7から9の実施形態に対応する構成要素と同一である。
【0048】
作動要素300は、軸方向に整列し、プランジャ表面311に当接する内方端セクション306を含む。傾斜セクション307は端部セクション306から延在し、本体302へ延在する反対向きに傾斜した基礎セクション308で終端している。本体302は、シリンジフランジ317上に嵌合しており、シリンジフランジ317とシリンジキャリッジ314の間で軸方向に捕獲されているが、通常は部品公差により、軸方向のギャップが存在している。
【0049】
本体302は、耳部322を含み、
図7の実施形態の本体147と耳部152と同様の形状をなす。
【0050】
使用中、プランジャ駆動部分310がシリンジプランジャを前進させるとき、各音要素リブ312は、傾斜セクション307に摺動可能に係合し、外側へ曲げ、リブ312が端部セクション306の内方に嵌合できるようにする。リブ312が端部セクション306の下側端を越えて通過するとき、作動要素300の複数の角度を有する設計によって提供される弾力性が、通過したリブ312より上で端部セクション306を内側にスナップし、プランジャ表面311と接触し、使用者に可聴であるクリックを生成する。
【0051】
図に示された各実施形態は、作動全体にわたり、音要素と作動するように作動要素を配置できるよう、プランジャ駆動部分に係合するクリップに一体化した1つ又は複数の作動要素を利用する。作動要素の端部による係合で、プランジャ駆動部分が、例えばシリンジキャリッジといった、装置のその他の部分と係合しない係合のような、通常であれば必要に応じた配置の機能が実行され得るので、プランジャに係合するクリップによってそのような配置を提供する必要はない。
【0052】
装置20は一般に、記述された別の可聴注入進度インジケータを有するものも含み、さらに特には、本出願で特許請求された技術が、様々な薬剤や治療薬を、それらを必要とする人に注入する際に利用され得る。装置のシリンジ又は特許請求された技術は、ペプチド、プロテイン、二価性プロテイン、抗体、二価性プロテイン抗体、又は二重特異性抗体のような、多くの任意の治療薬で満たすことができる。例えば、シリンジをブロソズマブのような、スクレロスチン抗体で満たしてもよい。別の例では、シリンジを、ミオスタチン抗体、アミロイドベータ抗体、ペグ化されたアミロイドベータ抗体フラグメント、前駆蛋白質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型抗体、又はカルシトニン遺伝子関連ペプチド抗体で満たしてもよい。さらに、本出願の装置又は特許請求された技術は、シリンジ内にそのような治療薬を入れた状態で人に注入するための装置20について一般に上述した方法で作動され得る。
【0053】
本発明は好ましい設計を有すると示され、記載されているが、本発明は本開示の精神および範囲内で修飾されてもよい。例えば、装置20は自動で針を刺入する特徴を提供し、これにより、装置がトリガされるまではシリンジ針が近位端より下に突出しないが、簡易的な可聴注入進度インジケータが、使用者が針を手動で刺入できるように使用前に針が筐体の下に突出し、その後トリガリングにより自動で刺入された針を通して薬剤を注入する自動注入器と共に使用され得る。さらに、装置20は、トリガボタンを再度押すことなどによる使用者の介入によって駆動機構の前進を止め、使用者が追加でトリガリングステップを行うことにより再開させて注入が自動的に継続するのを許可するよう、適合され得る。さらに、薬剤注入装置20は、単一の出口をもつ針を有するシリンジ形態の容器を利用するよう示されているが、装置は本発明の範囲内で異なる薬剤容器を利用することができる。さらには、その教示がその他の注入装置への適用性を有している場合、単一針ではなく、容器からの別の異なる出口を、本発明の範囲内で利用してもよい。
【0054】
したがって、本出願はその一般的原理を用いる本発明の任意の変更、使用または適応を包含することが意図される。さらに、本出願は本発明に関する技術分野において公知または慣習の実務内で行われるような本開示からのこのような発展を包含することが意図される。
なお、本発明には以下が含まれることを付記する。
〔1〕
近位端と遠位端の間で軸方向に延在する長さを有する使用者が把持可能な筐体と、
少なくとも注入中に前記筐体の近位端の近位側に配置された出口を含む薬剤の容器であって、バレルとシーリングプランジャとを含む前記容器と、ここで、前記シーリングプランジャが前記バレルと封止係合して、
トリガされると前記筐体内で自動的に前記薬剤の容器を前進させ、前記容器内で近位側に前記シーリングプランジャを前進させ、前記出口から薬剤を押し出す前記筐体内の駆動機構であって、前記バレル内に挿入する前進部分を含む前記駆動機構と、
前記前進部分上に配置される複数の音要素と、
前記筐体内で前記薬剤の容器と共に軸方向に可動な少なくとも1つの作動要素であって、注入のため前記シーリングプランジャを前進させるとき、前記前進部分が前記少なくとも1つの作動要素を通過して動くにつれ、前記複数の音要素と係合し、可聴通知を生成するよう配置された前記少なくとも1つの作動要素と、
を備えた前記自動薬剤注入装置。
〔2〕
前記少なくとも1つの作動要素が前記薬剤の容器上に着座する本体から延在する、〔1〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔3〕
前記本体が前記薬剤の容器と前記薬剤の容器のホルダの間で直接軸方向に捕獲される、〔2〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔4〕
前記少なくとも1つの作動要素が、前記薬剤の容器のホルダ上に着座する本体から延在する、〔1〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔5〕
前記少なくとも1つの作動要素は、前記前進部分が延在するギャップを画定するよう離間した2つの作動要素を備え、前記2つの作動要素の間の前記ギャップ は、前記2つの作動要素を拡張させる、角度のある対向した端部を有する連続的なばねビームによって画定される開口部に通じる、〔1〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔6〕
前記複数の音要素が軸方向に離間し、前記注入中に前記可聴通知の所定のパターンの時間間隔を提供し、前記注入の開始時点での第1の時間間隔が前記注入の終了時点での第2の時間間隔より大きい、〔1〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔7〕
前記スペースにより、前記注入の前記終了時点で少なくとも最後の3つの連続した可聴通知の時間間隔が短くなる、〔6〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔8〕
前記可聴通知の音が前記注入の前記終了時点で大きくなる、〔1〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔9〕
近位端と遠位端の間で軸方向に延在する長さを有する使用者が把持可能な筐体と、
少なくとも注入中は前記筐体の近位端の近位側に配置された出口を含む薬剤の容器と、
トリガされると自動的に前進させ、注入のため出口から薬剤を押し出す、前記筐体内の駆動機構と、
前記筐体内の複数の音要素と、
前記筐体内の少なくとも1つの作動要素と、
前記複数の音要素及び前記少なくとも1つの作動要素が互いに対して動き、前記少なくとも1つの作動要素を前記複数の音要素に係合させ、前記注入中に可聴通知を生成するよう前記駆動機構が前進し、前記出口から薬剤を押し出すとき、前記筐体内で移動するよう構成された前記少なくとも1つの作動要素と前記複数の音要素のうちの少なくとも1つと、
を備える自動薬剤注入装置であって、
最遠位の音要素以外の前記複数の音要素がそれぞれ、近位側に隣接する前記音要素のうちの1つから軸方向にスペースを有し、
前記駆動機構が前進し前記出口から薬剤を押し出す時間の少なくとも一部にわたり、前記スペースが前記可聴通知の時間間隔を短縮するパターンを提供するよう選択される、前記自動薬剤注入装置。
〔10〕
時間間隔を短縮するパターンを提供するよう選択された前記スペースが、少なくとも2つの連続した時間間隔を画定するスペースを備える、〔9〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔11〕
前記少なくとも2つの連続する時間間隔のうちの最後に発生する時間間隔が、前記少なくとも1つの作動アームの、前記最遠位の音要素との係合によって生成される可聴通知によって終了する、〔10〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔12〕
時間間隔を短縮するパターンを提供するよう選択された前記スペースが、少なくとも3つの連続した時間間隔を画定するスペースを備える、〔9〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔13〕
時間間隔を短縮するパターンを提供するよう選択された前記スペースが、少なくとも4つの連続した時間間隔を画定するスペースを備える、〔9〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔14〕
前記駆動機構が前記出口から薬剤を押し出すための前進を完了するとき、前記可聴通知の音が大きくなる、〔9〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔15〕
前記出口から薬剤を押し出すために前進するとき、前記少なくとも1つの作動要素を通過して動く駆動機構部材上に前記音要素が配置される、〔14〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔16〕
前記駆動機構部材が前記薬剤の容器のバレル内に挿入する、〔15〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔17〕
前記少なくとも1つの作動要素が、前記薬剤の容器の遠位側に配置された、使用中に前記筐体に対して前記薬剤の容器と共に軸方向に可動であるクリップ上に提供される、〔9〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔18〕
前記クリップが、前記薬剤の容器のホルダ上に着座する、〔17〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔19〕
前記少なくとも1つの作動要素が、ギャップを画定するよう離間した2つの作動要素を備え、前記2つの作動要素の間の前記ギャップが、前記2つの作動要素を拡張させる、角度のある対向した端部を有する連続的なばねビームによって画定される前記クリップ内の開口部に通じる、〔17〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔20〕
前記複数の音要素が前記駆動機構部材の2つの両端の其々に与えられている、〔15〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔21〕
前記ばねビームが円弧形状であり、前記2つの作動要素と同じ平面状に、前記2つの作動要素と一体的に形成された、〔19〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔22〕
前記少なくとも1つの作動要素が、前記薬剤の容器上に着座する本体から延在する、〔9〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔23〕
前記本体が、前記薬剤の容器と前記薬剤の容器のホルダの間で直接軸方向に捕獲されている、〔22〕に記載の自動薬剤注入装置。
〔24〕
前記容器内の薬剤が、ミオスタチン抗体を備える、〔1〕〜〔23〕のいずれかに記載の自動薬剤注入装置。
〔25〕
前記容器内の薬剤が、アミロイドベータ抗体を備える、〔1〕〜〔23〕のいずれかに記載の自動薬剤注入装置。
〔26〕
前記容器内の薬剤が、ペグ化されたアミロイドベータ抗体フラグメントを備える、〔1〕〜〔23〕のいずれかに記載の自動薬剤注入装置。
〔27〕
前記容器内の薬剤が、前駆蛋白質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型抗体を備える、〔1〕〜〔23〕のいずれかに記載の自動薬剤注入装置。
〔28〕
前記容器内の薬剤が、カルシトニン遺伝子関連ペプチド抗体を備える、〔1〕〜〔23〕のいずれかに記載の自動薬剤注入装置。
〔29〕
前記容器内の薬剤が、スクレロスチン抗体を備える、〔1〕〜〔23〕のいずれかに記載の自動薬剤注入装置。
〔30〕
前記スクレロスチン抗体がブロソズマブである、〔29〕に記載の自動薬剤注入装置。