(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記貼付デバイス(16)の前記駆動ユニットに連結される制御デバイスによって前記加速及び前記減速を制御するステップを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図面は、本発明の理解に必須である詳細だけを示しており、当業者によく知られている装置の残りの部品は、省略されている。
【0021】
図1は、装置100の主要な部品のうちの幾つかを示している。装置は、いわゆる送り車である駆動手段1を備えている。保護用包装材料で包まれた飲用ストロー3の連続的なベルト2は、駆動手段1へと進行させる。飲用ストロー3のベルト2は、案内部(図示せず)を介しての他に、駆動手段1を取り囲み、飲用ストロー3のベルト2を駆動手段1に接触させて保持する案内部4及び5を介して、進行させる。駆動手段は、例えばサーボモータといった、駆動ユニットの第1のモータ(図示せず)を用いて回転するように構成される。サーボモータは、好ましくは、駆動手段1からずらして配置され、ベルト及び/又ははめば歯車/歯車(図示せず)を介して駆動手段1の中心シャフト15に連結される。
【0022】
その周囲表面において、駆動手段1は、1つの飲用ストロー3のために各々意図されている数多くの凹所6を有している。駆動手段1における凹所6の数は、飲用ストロー3の厚さ及び設計と、ベルトにおけるストロー同士の間の間隔とに依存する。真っ直ぐな伸縮式のストローの従来のベルトでは、間隔は例えば15mmであり、U字形のストローについては、間隔は例えば22mmである。
【0023】
駆動手段1の周囲表面における各々の凹所6の間には、溝7が配置されている。溝7は、個々の飲用ストロー3とそれらの包装材料とを、ベルト2から分残留させるるための分離デバイス8のナイフ9を受け入れるように意図されている。
【0024】
飲用ストロー3を分残留させるるための分離デバイス8はナイフ9を備えており、ナイフ9は保持体10に固定して搭載されている。保持体10は偏心シャフト11に軸支されている。偏心シャフト11が固定されている円板12の中心シャフトは、駆動手段1を駆動する同じベルト及び/又ははめば歯車/歯車を介して、第1のサーボモータによって駆動される。従って、分離デバイス8と駆動手段1とは機械的に相互に連結されており、駆動手段1の回転と分離デバイス8の運動との両方が第1のサーボモータによって行われる。さらに、ナイフ保持体10はアキシャル軸受13に軸支されており、この軸受は、駆動手段1の中心シャフト15の周りに回転可能に軸支されたロッド14に固定して取り付けられている。
【0025】
装置100は、包装容器17の1つの側壁18に飲用ストロー3を貼付するための貼付デバイス16をさらに備えている。貼付デバイス16は2つの貼付アーム19を備えている。2つの協働する貼付アーム19によって、包装容器17の側壁18への飲用ストロー3のより信頼できる効率の良い配置が得られることになる。
【0026】
それらアーム19は互いの上に配向されており、ブラケット20を用いて一体にされ、ブラケット20は、原理的には、貼付アーム19の延在からなり得る。ブラケット20は、同じ偏心率となっている2つの偏心シャフト21、22に軸支されている。駆動手段1には、その周囲に沿って、平行な溝(図示せず)が設けられている。貼付アーム19は、これらの溝において移動し、少なくとも1つの点において、駆動手段と分離されたストロー3との間に配置され、ストロー3を取り上げ、そのストロー3を包装容器17の側壁18に向かって運搬するように配置されている。貼付デバイス16は、例えばサーボモータといった、駆動ユニットの第2のモータ(図示せず)を用いて駆動される。第2のサーボモータは、ベルト及び/又ははめば歯車/歯車を介して、貼付デバイス16を駆動する。
【0027】
装置100は、飲用ストロー3が供給される包装容器17を運搬するために、駆動手段1の傍を通過する第1の下方のコンベヤ23をさらに備えている。コンベヤ23は、無端の被駆動ベルトから成り得る。コンベヤの一部分だけが
図1に示されている。
【0028】
駆動手段1、貼付デバイス16、及び分離デバイス8は、コンベヤ23に対して可変的に傾斜し得るように設計されている。この方法では、水平なコンベヤ23に底面を載せて進行させる包装容器17が、側壁18において所望の角度の傾斜で配置される飲用ストロー3を有することになる。傾斜は、包装容器17の体積と、飲用ストロー3の寸法及び形との両方に依存する。装置100全体を示している
図2は傾斜を示している。単純化のために、駆動手段1、分離デバイス8、及び貼付デバイス16は、点線によって描写された箱形24として示されている。駆動手段1の中心シャフト15の傾斜を示している軸が示されており、包装容器も、同様の傾斜で貼付されたストローを有して示されている。
【0029】
動作の間に連続して回転するように配置されている駆動手段1は、
図1を再び見ると、装置100の中心ユニットである。飲用ストロー3を、保護用包装材料で包まれた飲用ストロー3の連続的なベルト2が装置100に到達したときから、幾つかの案内部(図示せず)を介して、駆動手段1の周囲表面の周りで、分離デバイス8を越えて貼付デバイス16まで回して搬送するのは、駆動手段1である。駆動手段1は、駆動手段1の周囲表面における凹所6の数に依存して、第1のサーボモータからギヤ比で移動する。駆動手段1は、駆動手段1を通過する各々の包装容器17に対して、1つの区分、つまり、1つの凹所6分を回転する。例えば、真っ直ぐな飲用ストロー3のための駆動手段1は17:1のギヤ比を有してもよく、U字形の飲用ストローのための駆動手段1は12:1のギヤ比を有してもよい。
【0030】
ストロー3をその包装材料においてベルト2の残りから分残留させるるための分離デバイス8は、各々の分離サイクルの間に2つの移動を実行する。一方で、ナイフ9は、1つの飲用ストロー3をベルト2から分離できるようにするために、駆動手段1に対して径方向に溝7内との間で往復する。他方で、分離デバイス8は、分離サイクルが進行している時間の間、連続的に回転している駆動手段1と協調しなければならない。これらの2つの移動は、シャフト11の偏心と、駆動手段1のシャフト15の周りでのロッド14の交互の旋回運動(反時計回り及び時計回り)とを用いて同時に達成される。
【0031】
分離サイクルが完了し、ナイフ9が1つの飲用ストロー3をその保護用包装材料において連続的なベルト2から切り取ると、分離デバイス8はその開始位置へと戻り、新たな分離サイクルを始める。
【0032】
第1のコンベヤ23は、駆動手段1に対して接戦方向に移動し、飲用ストロー3が提供される包装容器17を、駆動手段1を越えて運搬する。第1のコンベヤ23は、駆動手段1の速度、分離デバイス8、及び貼付デバイス16と同期する速度で移動する。分離されたストロー3が貼付デバイス16によって取り上げられる前に、そのストロー3の包装材料には、その側面のうちの一方において、例えば、好ましくはいわゆる熱溶融物である接着剤から成り得る固定点が、好ましくは2つ、提供されている。固定点は、所定位置で接着し、熱溶融物の接着剤が凝固すると、保護用包装材料における飲用ストロー3を包装容器17の側壁18に接触させて保持することになる。
【0033】
飲用ストロー3を包装容器17の側壁18に貼付するための貼付デバイス16は、アーム19が駆動手段1に向かって移動して飲用ストロー3を取り込むように、2つの偏心シャフト21、22を用いて、円形の移動、又は代替で、楕円の移動を描く。飲用ストロー3は、包装容器17の側壁18に向かって、回転移動によって移動し、固定点を用いて所定位置で維持される。第2のサーボモータ及び必要なギヤ比の結果として、貼付アーム19は、ここで、コンベヤ23(延いては、包装容器17)が移動するのと同じ速度で移動し、貼付アーム19は、その回転移動において、短い距離において包装容器17及びコンベヤ23と協調し、その後、回転移動は、貼付アーム19を、貼付アーム19が新たな貼付サイクルを始めるその開始位置へと戻す。
【0034】
図2を用いて、装置100のさらなる部品を説明する。装置100は、第1の下方のコンベヤ23において通過する包装容器17を感知するための包装容器感知デバイス28を備えている。感知デバイス28は、通過する包装容器を検出できる、例えば光電セル構成といった任意の従来の種類のセンサを含む。感知デバイス28は駆動手段1の上流に配置されている。光電セル構成は2つの部品になっており、前記部品は、下方のコンベヤ23の搬送方向に対して垂直な方向において、互いに向いて並べられている。2つの部品は
図2において示されている。
【0035】
感知デバイス28は、貼付デバイス16がストロー3を包装容器17に貼付する位置から固定された距離において、位置決めされている。包装容器の通過は、信号を、例えばPLCといった、装置の制御デバイス(図示せず)へと送信し、制御デバイスは、下方のコンベヤ23において搬送されている包装容器の方向に基づいて、駆動手段1、分離デバイス8、及び貼付デバイス16の移動を時間測定する。時間調整が、駆動ユニットの第1及び第2のサーボモータを加速又は減速させることで行われ、その方法では、包装容器が貼付デバイス16に到達すると、ストローは包装容器における正しい位置で貼付されることになる。従って、感知デバイス28及び制御デバイスに関して、包装容器同士の間のあらゆる距離が、例えば、連続する包装容器同士の間の距離が正確に等しくない場合、又は、2つの連続する包装容器の間で大きく異なる場合であっても、取り扱うことができ、貼付サイクルが、第1及び第2のサーボモータの加速又は減速によって、各々の通過する包装容器について個別に時間測定されるため、なおも機能する。
【0036】
図2では、駆動手段1、貼付デバイス16、分離デバイス8、及び関連するサーボモータなどは、単純化のために、点線における箱形24として示されている。
図2は、先に記載した第1のコンベヤ23をさらに示しており、感知デバイス28は本発明の装置の部品である。装置100は、駆動手段1へと送り込まれる連続する包装容器17同士の間の間隔、つまり、距離を制御するための間隔制御デバイス25をさらに備えている。間隔の定義は、
図3を用いて示されている。Pで表された間隔は、2つの連続する包装容器17における同様の点同士の間の距離である。
図3では、先行する包装容器の後面からその後のすなわち後続の包装容器の後面に至る間隔Pが測定される。
【0037】
間隔制御デバイス25は、駆動手段1の上流に配置され、例えばベルトブレーキといった包装容器減速デバイス26と、第2の上方のコンベヤ27とを備えている。
【0038】
この実施形態ではベルトブレーキである減速デバイス26は、感知デバイス28及び第2の上方のコンベヤ27の上流に配置されている。ベルトブレーキは、下方のコンベヤ23の両側にベルト26a、26bを有している。ベルト26a、26bは、各々の包装容器の2つの互いに対して反対の側壁と接触するように構成されるような方法で、搬送される包装容器17と一部で平行に延びており、包装容器を減速させ、コンベヤ23の速度未満である速度で搬送する。従って、ベルト26a、26bは、包装容器17とコンベヤ23との間の摩擦より大きい摩擦を包装容器17に対して作り出すように構成されている。従って、包装容器は、下方のコンベヤ23に対して滑ることになり、ベルトブレーキ26において、列で並ぶ、又は、一列に並ぶ。
【0039】
第2の上方のコンベヤ27は、第1の下方のコンベヤ23の一部の上に配置されており、包装容器の上面を支持することで包装容器を搬送するのを助けるように構成されている。上方のコンベヤは、コンベヤを駆動するために使用される、例えばサーボモータといった第3のモータ(図示せず)が、包装容器が貼付デバイスを通過する前に、時間を計算するために、サーボモータ速度に基づいて使用される点において、貼付デバイスに対する包装容器の位置を維持もする。上方のコンベヤ27は、包装容器の上面に圧し掛かるように構成されたベルト30を備えている。上方のコンベヤ27は、包装容器がベルトブレーキ26を離れようとする間に包装容器と接触するように位置決めされる。上方のコンベヤ27が包装容器17と接触するこの位置は、感知デバイス28の上流である。下方のコンベヤ23の包装容器搬送面と上方のコンベヤ27のベルト30の下方端との間の距離は、包装容器の高さと等しく、異なる包装容器の寸法に合うように調整できる。好ましくは、この理由のため、上方のコンベヤ27は下方のコンベヤ23に対して変位可能である。
【0040】
間隔制御デバイス25は、次のように動作する。第1の下方のコンベヤ23の速度と第2の上方のコンベヤ27の速度とは、実質的に等しく設定される。ベルトブレーキ26のベルト26a、26bの速度は、より遅くなるように設定される。従って、前述したように、包装容器17は、ベルトブレーキ26に到達すると、列で並ぶことになる。ベルトブレーキ26を通じた包装容器17の進行において、包装容器17は、ベルトブレーキ26の下流端に到達する。ベルトブレーキ26を離れる直前、包装容器は上方のコンベヤ27の上流端に到達する。次に、上方のコンベヤ23及び下方のコンベヤ27は、ベルトブレーキ26の下流端において包装容器17を「取り上げ」、包装容器17の速度を上方のコンベヤ23及び下方のコンベヤ27の速度に変える。上方のコンベヤ23及び下方のコンベヤ27の速度と比較して、ベルトブレーキ26のより低い速度のため、「取り上げ」の行為は、連続する包装容器17同士の間に、距残留させるなわち、間隔P(
図3)を作り出す。包装容器17は、貼付デバイス16がストロー3を包装容器17に貼付する位置から固定された距離に位置決めされている感知デバイス28へと進む。制御デバイスは、包装容器が貼付デバイス16に到達すると、ストロー3が包装容器において正しい位置で貼付されるように、包装容器の検出に基づいて、駆動手段1、分離デバイス8、及び貼付デバイス16の移動を時間測定する。これは、必然的になおも存在し得る間隔における変動を調整するためである。
【0041】
設定間隔値P
sが設定される(図示せず)。これは、装置が設計されている速度及び加速度に関する能力について理想的な間隔である。設定間隔値P
sは、装置の動作範囲内の寸法について、包装容器の寸法に拘わらず同じである。これは、装置を通じて処理されるすべての包装容器について間隔が同じになることを意味している。固定されたあらかじめ設定された間隔であれば、機構が前記間隔のために寸法決定されて平衡され得るため、装置における振動が大幅に最小化できる。これは、特許文献2においてさらに記述されている。
【0042】
駆動ユニットは、略一定の速度で、つまり、駆動ユニットのサーボモータの頻繁な相当の加速及び減速をできるだけ最小限にする最小の加速の変化で、駆動される。サーボモータの速度は装置の制御デバイスによって設定され、その制御デバイスは、駆動手段1、分離デバイス8、及び貼付デバイス16の移動の同期に加えて、包装容器を搬送するコンベヤの移動の同期も制御する。間隔が80mmに設定される場合、駆動ユニットは、130mmの間隔内で来る包装容器がある場合、停止/スタンバイモード(駆動ユニットの休止)になることはない。包装容器はいくらか減速することになる。
【0043】
ここまで、装置100の大まかな機能を記載してきた。以下において、貼付デバイス16が、
図4〜
図6を参照してより詳細に記載されている。貼付デバイス16の運動もより詳細に記載されている。
【0044】
前述したように、貼付デバイス16は、互いの上に配向されると共にブラケット20を用いて一体にされている一対の貼付アーム19を備えている。最も上の貼付アームだけが
図4では示されている。ブラケット20は、同じ偏心率となっている2つの偏心シャフト21、22に軸支されている。アーム19の基点Bは、2つの偏心シャフトのうちの第1の偏心シャフト21に軸支されており、従って、アーム19は、回転点Cを中心とした略円状の偏心回転をするために構成されることになる。前記回転点Cは、駆動ユニットに連結されており、具体的には、例えばサーボモータといった第2のモータ(図示せず)に連結されている。サーボモータは、動作の間、アーム19が偏心シャフトのため円形の経路に沿って移動するように、回転移動を提供する。この移動は、貼付デバイスに、その貼付アーム19で、貼付運動サイクルを実施させ、その貼付運動サイクルでは、貼付デバイスは採集位置において飲用ストロー3を駆動手段1(
図1に示している)から取り上げ、飲用ストロー3を、第1のコンベヤ23において傍を通過する包装容器17へと運搬する。飲用ストローは貼付位置において包装容器と接触し、貼付アーム19は、貼付位置から残留位置までの距離にわたって、移動する包装容器に追従し、貼付デバイスは、飲用ストロー3を残留位置に残留させ、後続の飲用ストロー3を採集するために駆動手段1に復帰する。
【0045】
前述したように、一対の貼付アーム19は、飲用ストロー3を駆動手段1から取り上げることができる。この実施形態における駆動手段1は円筒形であり、包装材料における飲用ストロー3は外周囲表面において維持される。ストローの延在は、円筒形の駆動手段1の軸方向の軸aと平行である。駆動手段は、飲用ストロー3を採集位置A(
図1に示している)まで進行させるために回転し、その採集位置Aにおいて貼付アーム19は飲用ストロー3を取り上げることができる。飲用ストロー3を進行させるために、駆動手段1は、軸a(
図1)の周りで1つの区分を回転する。1つの区分は、駆動手段1において維持される2つの連続する飲用ストローの間の周囲方向の距離dに対応する回転である。運動サイクルは、1つの区分を回転させるために必要とされる移動に対応する。
【0046】
この実施形態では、1つの飲用ストロー3は、区分あたりで進行させ、貼付デバイス16、すなわち、貼付アーム19が飲用ストロー3を取り上げることができる採集位置Aにおいて利用可能とされる。1つの区分を回転させるために利用可能な時間は、包装容器同士の間の間隔Pに依存する。第1のコンベヤ23の速度が一定に維持されるため、ストロー貼付のために他の包装容器を所定位置に持っていくための時間間隔は、間隔に依存することになる。前述したように、連続する包装容器同士の間の間隔は、感知デバイス28によって検出され、駆動手段1の運動は、対応する間隔に合うように構成される。
【0047】
各々の貼付アーム19は、2つの部分(
図4参照)、すなわち、第1の部分19aと、外側の第2の部分19bとを備えている。第1の部分19aは基点Bを備えており、基点Bは、前述したように、偏心シャフト21に軸支されている。外側部分である第2の部分19bは、第1の端36で、第1の部分19aに回転可能に軸支されている。回転は旋回点Dの周りで行われる。第2の部分19bは、第1の端36から離れた第2の端40を有しており、第2の端40は、飲用ストロー3を運搬するための溝として整形された飲用ストロー運搬部42を有している。旋回点Dの周りでの回転は、第2の部分19bの第1の端36から第1の部分19aまで延びる圧縮バネ44によってバネ仕掛けにされている。第2の部分19bは、旋回点Dの周りで時計回り方向に回転でき、バネ44を圧縮させる。
【0048】
飲用ストローは、包装点44において包装容器17の壁に位置決めされる。第1のコンベヤ23のv
cで表された矢印として示された速度は、略一定である。従って、包装容器17は、同じ一定の速度v
cで移動することになる。飲用ストロー3を、包装容器の壁における包装点44に正確に維持するために、貼付アーム19の飲用ストロー運搬部42の変位が、正確に同じ一定の速度で移動する必要がある。そうしない場合、飲用ストローは、包装容器に沿って引き摺られ、接着剤が擦れて汚れることになる。さらに、飲用ストローが包装容器にしっかりと付着するためには、貼付アーム19は、包装容器17に若干の圧力を加えることで、飲用ストロー3をしっかり保持する必要がある。
【0049】
圧力は、貼付デバイス16の少なくとも端40の偏心した円状の経路が、少なくとも理論的には、貼付位置から、つまり、飲用ストロー3と包装容器17との間の接触の最初の瞬間から、残留位置まで、第1のコンベヤ23の線形の経路Lと重なっている点において、解決される。これは
図6によって示されている。包装容器は線Lに沿って搬送され、一方、貼付デバイス16は、飲用ストロー運搬部42が円形の経路に沿って移動するように、回転点Cを中心として偏心移動される。しかしながら、実際には、包装容器が第1のコンベヤ23にあり、飲用ストロー3が包装容器17の壁と接触するとき、包装容器が邪魔するため、飲用ストロー3は円形の経路の追従を続けることができない。代わりに、包装容器は飲用ストロー運搬部42を押し、バネ仕掛けの旋回点Dのため、貼付アーム19の第2の部分19bは、時計回りに回転し、バネ44を圧縮させる。従って、飲用ストロー3を包装容器17の壁に向かって保持するための保持力が、バネ44によって作り出される。
【0050】
貼付デバイスの円状の偏心移動に加えて、バネ仕掛けの旋回点Dを用いた第2の部分19bの復元力は、貼付位置と残留位置との間に、飲用ストロー運搬部42の変動する速度を生じさせることになる。従って、飲用ストロー3は、線Lに沿った移動を通じて、包装点44において維持されることはない。
【0051】
これは本発明によって解決され、以下において、本発明の概念が、主に
図5に関連してさらに記載されている。
【0052】
速度における変動は2つの理由を有していることが理解されている。第1の理由は、貼付デバイスが回転点Cを中心として偏心移動されるという事実であり、第2の理由は、バネが飲用ストロー運搬部の移動を変えるという事実である。
【0053】
図5は、3つの異なる位置における貼付アーム19の外側部分19bを示している。図において最も右にある外側部分19bは、貼付位置における外側部分19bの位置を示している。図において最も左にある外側部分19bは、残留位置の近くにおける外側部分19bの位置を示している。第1の部分19aの基点Bと外側部分19bの旋回点Dとは、回転点Cの周りで同じ移動を行うため、回転点C及び旋回点だけが、単純化のために示されている。駆動ユニットのサーボモータの回転の間、旋回点Dは、湾曲した点線として示された円形の経路に沿って偏心移動することになる。回転の間、旋回点は、回転点Cに対して回転角度α(
図5においてα
1〜α
3として示されている)を形成する。貼付アーム19の外側部分19bが旋回点Dの周りで回転するとき、外側部分19bの延在部分と、回転点Cを通る仮想的な点線との間で、角度β(
図5においてβ
1〜β
3として示されている)が変化する。参照符号v
rは、サーボモータによって提供される移動の速度を示している。前記速度の水平成分c
vrのみが第1のコンベヤ23の水平速度v
cと並べられることは、理解できる。形状のおかげで、角度αが90°まで増加するにつれて、v
rの水平成分c
vrは増加する。さらに、v
rの水平成分c
vrは、角度が90°を超えて増加すると、再び小さくなる。角度αにおいて、速度v
rの水平成分c
vrは、速度v
rの鉛直成分がないため、包装容器の速度v
cに等しくなる。上記のことだけを考慮する場合、飲用ストロー3と並べられた包装点44を飲用ストロー運搬部42において維持するために、サーボモータの回転移動は、0°から90°まで徐々に(又は連続的に)小さくなり、次に90°を超えると大きくなることで、補償する必要がある。従って、サーボモータは、v
rの水平成分c
vrが一定となるように、90°まで連続的又は徐々に減速され、次に、90°を超えると加速されるべきである。しかし、旋回点の周りでの外側部分19bの回転のため、考慮することがさらにある。貼付アームの外側部分19bが旋回点Dの周りでの回転を開始するとき、角度β(
図5においてβ
1〜β
3として示されている)は小さくなる。回転は飲用ストロー運搬部42への速度寄与v
sを生じさせ、速度寄与v
sは、包装容器の速度v
cと反対に方向付けられる水平成分c
vsを有する。速度v
sの水平成分c
vsは、角度αが90°になるまで、角度βが小さくなるにつれて低減する。角度αとβとは関連付けられている。90°を超える角度αでは、速度v
sの水平成分c
vsが、代わりに増加する。旋回点Dの周りの回転だけを考慮する場合、飲用ストロー3と並べられた包装点44を飲用ストロー運搬部42において維持するために、サーボモータの回転移動は、角度α=0°から90°まで徐々に(又は連続的に)大きくなり、次に90°を超えると小さくなることで、補償する必要がある。
【0054】
回転速度v
rの水平成分c
vrが旋回点Dの周りでの速度v
sの水平成分c
vsより大きくなる計算が示されている。従って、正味の結果は、駆動ユニットのサーボモータが、少なくとも貼付位置Fにおける減速によって補償する必要があり、好ましくは、貼付位置Fの前で減速を開始し、貼付位置Fを通過した後にいくらかの時間続ける必要がある。さらに、少なくとも残留位置Gにおいて飲用ストロー3を残留させると、サーボモータは加速によって補償する必要がある。
【0055】
別の言い方をすると、飲用ストロー運搬部42は、第1のコンベヤ23の一定の速度と等しい包装容器移動方向における速度を維持しながら、貼付位置Fから残留位置Gへと移動させることができる。これは、回転点Cを中心とした偏心回転の、包装容器移動方向における速度成分c
vr、c
vsの正味の平衡と、旋回点Dの周りでの貼付アーム19の少なくとも外側部分19bの回転とが、すべての時点において一定の速度v
cと等しくなるように補償するために、駆動ユニットの回転速度v
rを加速させることで遂行される。
【0056】
サーボモータの減速及び加速は、各々の特定の装置の条件と、必要とされる正確性とに調整される必要がある。
【0057】
ここまで、採集位置Aから残留位置Gまでの貼付デバイスの運動を記載してきた。しかしながら、これは、飲用ストロー貼付あたりの貼付デバイス16によって実施される全体の運動サイクルの一部だけである。全体の運動サイクルは、2つの部分へと分割できる。運動サイクルのうちの
図7に示した第1の部分Iでは、貼付アーム19は、ストローを貼付する貼付位置Fから、包装容器における前記飲用ストローを残留させる残留位置Gまで、移動させる。運動サイクルの前記第1の部分Iは、第1のコンベヤ23における連続する包装容器について等しく、つまり、第1の部分Iは、「静的」であり、つまり、装置の動作の間、包装容器ごとで変わることがない。
【0058】
運動サイクルの第2の部分IIでは、貼付アーム19は、飲用ストローを連続する包装容器へと貼付するために、残留位置Gから貼付位置Fへと戻るように移動する。第2の部分IIは、貼付アームが、駆動手段1から、つまり、飲用ストロー送り車から、連続する飲用ストローを取り上げ、それを貼付位置Fへと運搬することができるように、採集位置Aを通過することを含む。前記第2の部分IIは、第1の部分Iと異なり、包装容器同士の間で変動する。従って、第2の部分IIは、第1のコンベヤ23における連続する包装容器17同士の間の間隔Pに合うように調整されるという意味で、「動的」である。理想的な場合、連続する包装容器17に対する間隔Pは、設定間隔値P
sに等しい。連続する包装容器に対する間隔Pが設定間隔値P
sより短い場合、残留位置Gから貼付位置Fへと戻る運動は、設定間隔値P
sについてよりも素早く実施される必要がある。他方で、連続する包装容器に対する間隔が、代わりに、設定間隔値P
sより長い場合、戻る運動はよりゆっくりと実施される必要がある。貼付位置Fにおける第2の部分IIから第1の部分Iへの推移は、駆動ユニットにおけるサーボモータによって提供される回転速度v
rが貼付速度v
aと等しく、加速度が貼付加速度a
aと等しくなるように行われる。貼付速度v
a及び貼付加速度a
aは、すべての連続する包装容器について、つまり、各々の運動サイクルについて、同じとなる。残留位置Gにおける第1の部分Iから第2の部分IIへの推移は、駆動ユニットにおけるサーボモータによって提供される回転速度v
rが離脱速度v
lと等しく、加速度が離脱加速度a
lと等しくなるように行われる。離脱速度v
l及び離脱加速度a
lは、すべての連続する包装容器について、つまり、各々の運動サイクルについて、同じとなる。
【0059】
貼付加速度a
aは、飲用ストロー運搬部42が第1のコンベヤ23の速度v
cと等しい速度で移動し得るように貼付位置Fにおいて必要とされる加速度である。従って、加速度は、その瞬間に、回転点Cを中心とした偏心回転の、包装容器移動方向における速度成分c
vr、c
vsの正味の平衡と、旋回点Dの周りでの貼付アーム19の少なくとも外側部分19bの回転とが、一定の速度v
cと等しくなるように補償する。貼付速度v
aは、包装容器の移動の方向における貼付速度v
aの成分が、包装容器の速度v
cと等しくなるように、つまり、第1のコンベヤ23の速度と等しくなるようになっている。
【0060】
離脱加速度a
lは、飲用ストロー運搬部42が第1のコンベヤ23の速度v
cと等しい速度で移動し得るように残留位置Gにおいて必要とされる加速度である。従って、加速度は、その瞬間に、回転点Cを中心とした偏心回転の、包装容器移動方向における速度成分c
vr、c
vsの正味の平衡と、旋回点Dの周りでの貼付アーム19の少なくとも外側部分19bの回転とが、一定の速度v
cと等しくなるように補償する。離脱速度v
lは、包装容器の移動の方向における離脱速度v
lの成分が、包装容器の速度v
cと等しくなるように、つまり、第1のコンベヤ23の速度と等しくなるようになっている。
【0061】
滑らかな動作を成し遂げるための鍵は、唐突又は相当な加速を制限することである。加速のあらゆる変化は、突然の加速の変化が装置100に不必要な振動を引き起こし、駆動ユニットのサーボモータに負担をもたらすため、できるだけ滑らかとされる。従って、設定間隔値P
sより短い、2つの連続する包装容器17の間の間隔Pを検出する場合、運動サイクルの第2の部分IIは、離脱速度v
l及び離脱加速度a
lから滑らかに加速し、次に、貼付位置Fにおいて貼付速度v
a及び貼付加速度a
aに到達するように滑らかに減速することで、構成されることになる。同様に、設定間隔値P
sより長い、2つの連続する包装容器17の間の間隔Pを検出する場合、運動サイクルの第2の部分IIは、離脱速度v
lから滑らかに減速し、次に、貼付位置Fにおいて貼付速度v
a及び貼付加速度a
aに到達するように滑らかに加速することで、構成されることになる。
【0062】
運動サイクルの第2の部分IIの構成は、先に記載した制御デバイスによって行われ、その制御デバイスは、駆動手段1及び貼付デバイス16を駆動する駆動ユニットに連結されている。
【0063】
図8は、貼付デバイス16の説明のための例示の動作についての時間及び速度のグラフを示している。3つの異なる「動的」な第2の部分II
1、II
2、II
3が、それらの間に指示されている「静的」な第1の部分Iと共に示されている。第1の部分Iにおける速度は示されておらず、先に詳細に記載されている。図の左における第1の第2の部分II
1では、間隔Pは設定間隔値P
sに等しく、時間はtである。速度は、貼付速度v
aで始まり、増加してから低下し、離脱速度v
lで終わる。第2の第2の部分II
2では、間隔Pは設定間隔値P
sより長く、それによって、この第2の部分II
2についての時間はt
+へと増加している。利用可能な時間の枠がより長いため、速度変動はより緩やかに行うことができる。なおも速度は、貼付速度v
aで始まり、増加してから低下し、離脱速度v
lで終わる。第3の第2の部分II
3では、間隔Pは設定間隔値P
sより短く、利用可能な時間はより短く、t
−である。速度は、なおも貼付速度v
aで始まり、増加してから低下し、離脱速度v
lで終わる。しかしながら、時間がより短いため、先の2つの第2の部分II
1、II
2においてよりも急な速度変動が必要とされる。
【0064】
本発明は、先に記載して図面で示した実施形態に限定されるとして解釈されるべきではない。多くの変更が、添付の請求項の範囲から逸脱することなく考えられることは、当業者には明らかである。
【0065】
例えば、本発明による装置は、代わりに、例えば、消費者への包装17に付随するように意図されているスプーンなど、他の目的物を貼付するために用いられてもよい。
【0066】
記載した実施形態では、各々の貼付アーム19は2つの部分19a、19bを備えており、最も外側の部品は旋回点Dにおいて他方に回転可能に軸支されている。旋回点Dにおける回転は、飲用ストローを壁においてしっかりと保持するための包装容器に向かう力を加えるために、圧縮バネ44を用いてバネ仕掛けとされている。代替で、各々の貼付アーム19は一体品として製造される。そのため、基点Bには旋回機能も設けられる。そのため、基点は、力を包装容器17に加えることができるように、捩じりバネでバネ仕掛けとされる。