(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6590944
(24)【登録日】2019年9月27日
(45)【発行日】2019年10月16日
(54)【発明の名称】ブロードキャスト送信および受信のための方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20191007BHJP
H04W 48/10 20090101ALI20191007BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20191007BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20191007BHJP
H04B 7/08 20060101ALI20191007BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W48/10
H04W88/02 140
H04B7/06 952
H04B7/08 802
【請求項の数】33
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2017-554432(P2017-554432)
(86)(22)【出願日】2015年4月20日
(65)【公表番号】特表2018-518865(P2018-518865A)
(43)【公表日】2018年7月12日
(86)【国際出願番号】CN2015076935
(87)【国際公開番号】WO2016168959
(87)【国際公開日】20161027
【審査請求日】2017年12月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】リー, ケン
(72)【発明者】
【氏名】リウ, チンホア
【審査官】
久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2014/124237(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0049824(US,A1)
【文献】
特表2011−526429(JP,A)
【文献】
特表2011−522462(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
H04B 7/02 − 7/10
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノード(600;700)により、前記ネットワークノードによりサーブされている少なくとも1つのクライアントデバイス(800;900)にメッセージをブロードキャストするために遂行される方法であって、
− 少なくとも1つのクライアントデバイスに、第1のメッセージを、第1のビーム掃引パターンを使用して前記第1のメッセージを送信することによりブロードキャストすること(302)であって、前記第1のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有する、ブロードキャストすること(302)と、
− 前記少なくとも1つのクライアントデバイスに、第2のメッセージを、第2のビーム掃引パターンを使用して前記第2のメッセージを送信することによりブロードキャストすること(304)であって、前記第2のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有し、前記第2のビーム掃引パターンは、前記第1のビーム掃引パターンと関連付けられ、当該関連付け、及び前記第1のビーム掃引パターンのビームの第1のビームインデックス番号により、前記第2のメッセージを受信することを予想すべきところの、前記第2のビーム掃引パターンのビームの第2のビームインデックス番号を前記少なくとも1つのクライアントデバイスが決定することが容易になる、ブロードキャストすること(304)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のメッセージをブロードキャストすることは、前記ネットワークノードに関連する前記少なくとも1つのクライアントデバイスの同期を可能にするためのパイロットメッセージをブロードキャストすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のメッセージをブロードキャストすることは、ネットワークシステムメッセージをブロードキャストすることを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のメッセージをブロードキャストすることは、前記少なくとも1つのクライアントデバイスをローカライズするためのページングメッセージをブロードキャストすることを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
クライアントデバイス(800;900)により、前記クライアントデバイスにサーブするネットワークノード(600;700)からブロードキャストされるメッセージを受信するために遂行される方法であって、
− 第1のビームインデックス番号を有するビームにおいて、第1のビーム掃引パターンを使用して前記ネットワークノードによりブロードキャストされる第1のメッセージを受信すること(402)と、
− 前記第1のビーム掃引パターンと、第2のビーム掃引パターンとの間の関連付けに関する情報を取得すること(404)と、
− 前記第1のビームインデックス番号、および、前記関連付けに関する前記取得される情報に基づいて、前記第2のビーム掃引パターンを使用して前記ネットワークノードによりブロードキャストされている第2のメッセージを受信することを予想すべきところの、ビームを指定する第2のビームインデックス番号を決定すること(406)と、
− 前記決定される第2のビームインデックス番号を有するビームにおいて前記第2のメッセージを受信すること(408)と
を含む、方法。
【請求項6】
別のビームインデックス番号を有する別のビームにおいて、前記第1のビーム掃引パターンを使用して前記ネットワークノードによりブロードキャストされる前記第1のメッセージを受信することと、前記受信される別のビームの信号強度、および、前記第1のビームインデックス番号を有する前記受信されるビームの信号強度を検出することと、前記第1のビームインデックス番号を有する前記ビーム、および、前記別のビームインデックス番号を有する前記ビームの中で、信号強度が最も高い前記ビームを、前記第1のビームインデックス番号を有する前記ビームとして指示することとをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記関連付けに関する情報を取得すること(404)は、前記第1のビーム掃引パターンと、前記第2のビーム掃引パターンとの間のオフセットを取得することを含む、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
前記クライアントデバイスがアタッチされる前記ネットワークノードから設定を取得すること、あらかじめ規定されることにより前記オフセットを取得すること、および、あらかじめ規定されたルールに従って導出されることにより前記オフセットを取得すること、の1つにより、前記オフセットを取得することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記関連付けに関する情報を取得すること(404)は、ビームであって、前記ビームにおいて、前記第1のメッセージが、前記第1のビーム掃引パターンを使用して送信される、ビームの数を取得することを含み、前記第2のビームインデックス番号を決定することは、前記取得されるビームの数にさらに基づく、請求項5から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記関連付けに関する前記取得される情報はオフセットを含み、前記第2のビームインデックス番号を決定すること(406)は、前記第1のビームインデックス番号と前記オフセットとの合計を計算することを含む、請求項5から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のビームインデックス番号を決定すること(406)は、前記第1のメッセージの送信で使用される前記ビームの数にさらに基づく、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のビームインデックス番号を決定すること(406)は、前記第1のビームインデックス番号と前記オフセットとの合計を計算することにより、前記第2のビームインデックス番号を計算することと、前記取得される合計の、前記第1のメッセージの前記送信で使用される前記ビームの数のモジュラスを計算することとを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記関連付けに関する情報を取得すること(404)は、前記第2のビームインデックス番号と、前記第1のビームインデックス番号との間の1対1対応関係を取得することを含む、請求項5または6に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のビームインデックス番号を決定すること(406)は、前記第1のビームインデックス番号を、前記1対1対応関係への入力データとして使用することにより、前記第2のビームインデックス番号と、前記第1のビームインデックス番号との間の前記1対1対応関係を使用することと、前記1対1対応関係から、前記第1のビームインデックス番号に対応する前記第2のビームインデックス番号を抽出することとを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のビームインデックス番号を有する前記ビームは、前記第1のビーム掃引パターンのビームのグループを含む複合ビームを含む、請求項5から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のビームインデックス番号を有する前記ビームは、前記第2のビーム掃引パターンのビームのグループを含む複合ビームを含む、請求項5から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
ネットワークノード(600)であって、前記ネットワークノードと関連付けられている少なくとも1つのクライアントデバイスにメッセージをブロードキャストするように設定され、
− プロセッサモジュール(602)と、
− メモリモジュール(604)であって、前記メモリモジュールは、前記プロセッサモジュールにより実行可能な命令を内に含み、したがって、前記ネットワークノードは、
− 少なくとも1つのクライアントデバイスに、第1のメッセージを、第1のビーム掃引パターンを使用して前記第1のメッセージを送信することによりブロードキャストすることであって、前記第1のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有する、ブロードキャストすることと、
− 前記少なくとも1つのクライアントデバイスに、第2のメッセージを、第2のビーム掃引パターンを使用して前記第2のメッセージを送信することによりブロードキャストすることであって、前記第1のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有し、前記第2のビーム掃引パターンは、前記第1のビーム掃引パターンと関連付けられ、当該関連付け、及び前記第1のビーム掃引パターンのビームの第1のビームインデックス番号により、前記第2のメッセージを受信することを予想すべきところの、前記第2のビーム掃引パターンのビームの第2のビームインデックス番号を前記少なくとも1つのクライアントデバイスが決定することが容易になる、ブロードキャストすることと
を行うように動作する、メモリモジュール(604)と
を含む、ネットワークノード(600)。
【請求項18】
前記ネットワークノードに関連する前記少なくとも1つのクライアントデバイスの同期を可能にするためのパイロットメッセージをブロードキャストするようにさらに適合されている、請求項17に記載のネットワークノード(600;700)。
【請求項19】
ネットワークシステムメッセージをブロードキャストするようにさらに適合されている、請求項17または18に記載のネットワークノード(600;700)。
【請求項20】
前記クライアントデバイスをローカライズするためのページングメッセージをブロードキャストするようにさらに適合されている、請求項17または18に記載のネットワークノード(600;700)。
【請求項21】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行されるときに、前記少なくとも1つのプロセッサが、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法を履行することを引き起こす、命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項22】
クライアントデバイス(800)であって、前記クライアントデバイスが関連付けられるネットワークノードからブロードキャストされるメッセージを受信するように設定され、
− プロセッサモジュール(802)と、
− メモリモジュール(804)であって、前記メモリモジュールは、前記プロセッサモジュールにより実行可能な命令を内に含み、したがって、前記クライアントデバイスは、
− 第1のビームインデックス番号を有するビームにおいて、第1のビーム掃引パターンを使用して前記ネットワークノードによりブロードキャストされる第1のメッセージを受信することと、
− 前記第1のビーム掃引パターンと、第2のビーム掃引パターンとの間の関連付けに関する情報を取得することであって、第2のメッセージが前記ネットワークノードによりブロードキャストされることになる、取得することと、
− 第2のメッセージが、前記第2のビーム掃引パターンを使用して前記ネットワークノードによりブロードキャストされると予想すべきときの、第2のビームインデックス番号を決定することを、前記第1のビームインデックス番号、および、前記関連付けに関する前記取得される情報に基づいて行うことと、
− 前記決定される第2のビームインデックス番号において送信されるような前記第2のメッセージを受信することと
を行うように動作する、メモリモジュール(804)と
を含む、クライアントデバイス(800)。
【請求項23】
別のビームインデックス番号を有する別のビームにおいて、前記第1のビーム掃引パターンを使用して前記ネットワークノードによりブロードキャストされる前記第1のメッセージを受信することと、前記受信される別のビームの信号強度、および、前記第1のビームインデックス番号を有する前記受信されるビームの信号強度を検出することと、前記第1のビームインデックス番号を有する前記ビーム、および、前記別のビームインデックス番号を有する前記ビームの中で、信号強度が最も高い前記ビームを、前記第1のビームインデックス番号を有する前記ビームとして指示することとを行うようにさらに動作可能である、請求項22に記載のクライアントデバイス(800;900)。
【請求項24】
前記第1のビーム掃引パターンと、前記第2のビーム掃引パターンとの間のオフセットを取得するようにさらに動作可能である、請求項22または23に記載のクライアントデバイス(800;900)。
【請求項25】
前記クライアントデバイスがアタッチされる前記ネットワークノードから設定を取得すること、あらかじめ規定されることにより前記オフセットを取得すること、および、あらかじめ規定されたルールに従って導出されることにより取得すること、の1つにより、前記オフセットを取得するようにさらに動作可能である、請求項24に記載のクライアントデバイス(800;900)。
【請求項26】
ビームであって、前記ビームにおいて、前記第1のメッセージが、前記第1のビーム掃引パターンを使用して送信される、ビームの数を取得することと、前記第2のビームインデックス番号を、前記ビームの数に基づいて決定することとを行うようにさらに動作可能である、請求項22から25のいずれか一項に記載のクライアントデバイス(800;900)。
【請求項27】
前記関連付けに関する前記取得される情報はオフセットを含み、クライアントデバイスは、前記第2のビームインデックス番号を決定すること(406)を、前記第1のビームインデックス番号と前記オフセットとの合計を計算することにより行うようにさらに動作可能である、請求項22から26のいずれか一項に記載のクライアントデバイス(800;900)。
【請求項28】
前記第2のビームインデックス番号を決定することを、前記第1のメッセージの送信で使用される前記ビームの数にさらに基づいて行うようにさらに動作可能である、請求項27に記載のクライアントデバイス(800;900)。
【請求項29】
前記第2のビームインデックス番号を決定すること(406)を、前記第1のビームインデックス番号と前記オフセットとの合計を計算することにより行うことと、前記取得される合計の、前記第1のメッセージの前記送信で使用される前記ビームの数のモジュラスを計算することとを行うようにさらに動作可能である、請求項28に記載のクライアントデバイス(800;900)。
【請求項30】
前記第2のビームインデックス番号と、前記第1のビームインデックス番号との間の1対1対応関係を取得するようにさらに動作可能である、請求項22または23に記載のクライアントデバイス(800;900)。
【請求項31】
前記第1のビームインデックス番号を、前記1対1対応関係への入力データとして有することにより、前記第2のビームインデックス番号と、前記第1のビームインデックス番号との間の前記1対1対応関係を使用して、前記第2のビームインデックス番号を決定することと、前記1対1対応関係から、前記第1のビームインデックス番号に対応する前記第2のビームインデックス番号を抽出することとを行うようにさらに動作可能である、請求項30に記載のクライアントデバイス(800;900)。
【請求項32】
前記第1のビームインデックス番号を有する前記ビームは、前記第1のビーム掃引パターンのビームのグループを含む複合ビームを含む、請求項22から31のいずれか一項に記載のクライアントデバイス(800;900)。
【請求項33】
前記第2のビームインデックス番号を有する前記ビームは、前記第2のビーム掃引パターンのビームのグループを含む複合ビームを含む、請求項22から31のいずれか一項に記載のクライアントデバイス(800;900)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、ブロードキャスト送信および受信に関係する。より詳細には、この開示は、メッセージをブロードキャストすること、および、ブロードキャストされている前記メッセージの受信すること、それぞれのための、ネットワークノード、クライアントデバイスと、それらのネットワークノードおよびクライアントデバイスでの方法とに関係する。
【背景技術】
【0002】
第5世代(5G)モバイルネットワークは、エボルブド第3世代(3G)技術、第4世代(4G)技術、および、さらにはミリメートル波(mmW)無線アクセスタイプ(RAT)と呼称される、超高密度ネットワーク(UDN)などの、新興の、または、実質的に新しい構成要素の組合せとなる見込みがある。
【0003】
ワイヤレスネットワークでのキャパシティを増強するための増大する需要、および、周波数レンジ(例えば、800MHz〜3GHz)内のスペクトルの利用可能性の不足に起因して、数十GHzレンジ内の周波数の使用が調査されている。調査は、実例として、30GHz、60GHz、および98GHzのレンジ内の高周波数帯域を、モバイルネットワークの目的で探究するために進行中である。これらの周波数では、スペクトルの、大きな帯域幅が利用可能である。このことは、5Gネットワークに対する動作周波数および帯域幅の両方が、レガシーモバイルネットワーク、例えば3Gおよび4Gネットワークで使用される、動作周波数および帯域幅よりはるかに高いと予想されるということを意味する。しかしながら、パスロスとのつながりでの、相対的に大きな信号減衰に起因して、そのような高周波数によって動作するネットワークは、小さなエリアを、高密度に配置される無線アクセスノード(AN)によってカバーすることになっている。
【0004】
図1は、mmW無線アクセスネットワーク(RAN)構造の、1つの例を図解する。このmmW RAN例は、1つの中央制御ユニット(CCU)102と、CCUに接続されるアクセスノード(AN)104A〜Dのグループと、2つの登録されるユーザ機器(UE)106A〜Bとを含む。
【0005】
ANのそのような高密度の配置は、屋内の、または、繁華なエリア(スポット)に対する充分なカバレッジを提供すると予想される。
【0006】
CCUは、接続されるANを設定することに責任を負う。現在、mmW RATの総キャリア帯域幅は、最高で1または2GHzであり得るということになっている。この帯域幅は、いくつかの、所定の帯域幅、例えば100MHzのサブ帯域キャリアにより構成され得る。
【0007】
高ゲインビームフォーミングが、mmW RATにとって必須であるということが予想される。例えば、60GHzでのmm波リンクに対して、酸素吸収により引き起こされる、受信される電力でのロスは、ANから、16dB/kmもの高さであり得る。その上に、所定の周波数の送信される無線の受信される電力は、前記周波数の二乗に反比例する。このことは、同じ伝搬距離によって、60GHzの波長は、酸素吸収を考慮することがなくとも、2GHzの波長より29.5dB多く減衰されているということを意味する。
【0008】
酸素吸収を考慮するとき、高ゲインビームフォーミングが、減衰を補償するために必須であると予想される。
【0009】
高周波数は、小さな波長に対応する。相対的に小さな波長のおかげで、より大きな波長、すなわち、より低い周波数に対するアンテナエレメントの数と比較して、より多くのアンテナエレメントが、所与のサイズのアンテナパネル内で集積され得る。より多くのアンテナエレメントを使用することは、より高いビームフォーミングゲインに達することを可能にする。
【0010】
しかしながら、1つのRFチェーンを各々のアンテナエレメントに対して有することは、数十または数百のアンテナエレメントが存するならば、不経済である。これらの事例では、複数個のアンテナエレメントが典型的には、1つのRFチェーンを共有し、アナログ位相調整が、各々のアンテナに対して、ビーム方向を、ビームフォーミングゲインを最大化するように調整するために適用される。
【0011】
さらに、ブロードキャストされる信号は有利には、掃引モードで送信され、その掃引モードでは、ブロードキャストされる信号は、掃引パターンを形成するいくつかのビームにおいて送信される。
【0012】
上記で確認されたいが、mmWの大きな減衰に起因して、ブロードキャストされる信号でさえ、ビームフォーミングを使用して送信され得る。
【0013】
ブロードキャストされる信号は、2つのタイプのブロードキャストされる信号に分けられ得る。
【0014】
第1のタイプは、セル探索のためのパイロット信号、すなわち、ブロードキャストするANへのUEの同期のための信号を含み得る。第1のタイプはさらには、最小限の要される必須のシステム情報を含み得る。
【0015】
パイロット信号は、掃引モードで送信され得るものであり、その掃引モードに対して、各々のビームは1つのセクタをカバーし、その場合、近隣ビームの間に部分的な重複が存する。結果として、所望されるエリアは、ビームのセットによりカバーされ得る。
【0016】
図2は、パイロット信号を、アクセスポイント(AP)、または、eNBなどの無線基地局により送信することに対して適用可能な無指向性カバレッジを提供するためのビーム掃引パターンの、1つの例を概略的に図解する。番号0〜7は、無指向性カバレッジを一体で提供するビームを指示する。
【0017】
実際上は、UEは、パイロットビームを、最も強いビームを決定するために、ブラインド的に監視することになっている。ブラインド検出、すなわち、ビームの総合的な数の検出の最大数は、ゆえに、この例では、パイロットビームの数に比例し得る。
【0018】
ブロードキャストされる信号の第2のタイプは、ページングメッセージ、および、ブロードキャストされるシステム情報を含み得る。
【0019】
さらなるシステム情報、および、ブロードキャスト制御メッセージなどの一部のダウンリンク(DL)制御メッセージが、さらにはブロードキャストされ得るものであり、そのことは、これらのメッセージの目標受信器が、アイドルモードでのUEを包含し、ゆえに、ページングメッセージを待ち受けることがあるという理由のためである。
【0020】
高ゲインビームフォーミングがさらには、第2のタイプメッセージにとって、大きな十分なカバレッジを提供するために必須であり得る。さらに、これらの第2のタイプメッセージに対して、セル探索のためのパイロット信号などの第1のタイプメッセージのカバレッジと同様のカバレッジを提供することが所望されるものであり、その理由で、掃引送信がさらには、これらの第2のタイプメッセージに対して適用され得る。
【0021】
送出タイプメッセージの掃引間隔の間、アイドルUEは、これらのメッセージを復号することを、それらのメッセージが検出される、または、間隔であって、その間にメッセージが掃引される、間隔が終了するまで行うことを意図される。
【0022】
mmW RATの事例では、ブロードキャストされる信号は、掃引モードで送信されることが、ビームフォーミングを実現し、その一方で、無指向性カバレッジを提供するために行われ得るということが結論付けられ得る。しかしながら、送信するAN(または、ネットワークノード)からブロードキャストされる信号を監視することを必要とする、UEなどのクライアントデバイス観点からは、そのことは、これらのブロードキャストされる信号を監視するための相対的に大きな電力消費を意味するものであり、その相対的に大きな電力消費は、クライアントデバイスが、送信される信号を多くの回数復号することを、送信される信号が検出される、または、掃引間隔が終了するまで行うことを必要とし得るということに起因するものである。電力消費は、アイドルモードにあるクライアントデバイスに対して、よりいっそう高い。なぜならば、そのようなクライアントデバイス(または、UE)はさらには、システム情報およびページングメッセージを監視するからである。
【0023】
ゆえに、上記で論考されたような問題点に対処する解決策に対する必要性が存する。
【発明の概要】
【0024】
上記で概説された問題点の少なくとも一部に対処することが、例示的な実施形態の主意であり、この主意、および他のものが、添付される独立請求項による、ネットワークノードおよびクライアントデバイスと、それらのネットワークノードおよびクライアントデバイスでの方法とにより、ならびに、従属請求項による、例示的な実施形態により実現される。
【0025】
ある態様によれば、例示的な実施形態は、ネットワークノードにより、そのネットワークノードによりサーブされている少なくとも1つのクライアントデバイスにメッセージをブロードキャストするために遂行される方法を提供する。方法は、少なくとも1つのクライアントデバイスに、第1のメッセージを、第1のビーム掃引パターンを使用して前記第1のメッセージを送信することによりブロードキャストすることであって、第1のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有する、ブロードキャストすることを含む。方法はさらには、少なくとも1つのクライアントデバイスに、第2のメッセージを、第2のビーム掃引パターンを使用して前記第2のメッセージを送信することによりブロードキャストすることであって、第2のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有し、第2のビーム掃引パターンは、第1のビーム掃引パターンと関連付けられる、ブロードキャストすることを含む。
【0026】
別の態様によれば、例示的な実施形態は、クライアントデバイスにより、そのクライアントデバイスにサーブするネットワークノードからブロードキャストされるメッセージを受信するために遂行される方法を提供する。方法は、第1のビームインデックス番号を有するビームにおいて、第1のビーム掃引パターンを使用してネットワークノードによりブロードキャストされる第1のメッセージを受信することを含む。方法はさらには、第1のビーム掃引パターンと、第2のビーム掃引パターンとの間の関連付けに関する情報を取得することを含む。方法はさらには、第2のビーム掃引パターンを使用してネットワークノードによりブロードキャストされている第2のメッセージを受信することを予想すべきところの、ビームを指定する第2のビームインデックス番号を決定することを、第1のビームインデックス番号、および、関連付けに関する取得される情報に基づいて行うことを含む。加えて方法は、決定される第2のビームインデックス番号を有するビームにおいて第2のメッセージを受信することを含む。
【0027】
なおも別の態様によれば、例示的な実施形態は、ネットワークノードであって、そのネットワークノードと関連付けられている少なくとも1つのクライアントデバイスにメッセージをブロードキャストするように設定される、ネットワークノードを提供する。ネットワークノードは、プロセッサモジュールまたはプロセッサと、メモリモジュールまたはメモリとを含む。メモリモジュールは、プロセッサモジュールにより実行可能な命令を含み、したがって、ネットワークノードは、少なくとも1つのクライアントデバイスに、第1のメッセージを、第1のビーム掃引パターンを使用して前記第1のメッセージを送信することによりブロードキャストすることであって、第1のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有する、ブロードキャストすることを行うように動作する(operative)。メモリモジュールはさらには、プロセッサモジュールにより実行可能な命令を含み、したがって、ネットワークノードは、少なくとも1つのクライアントデバイスに、第2のメッセージを、第2のビーム掃引パターンを使用して前記第2のメッセージを送信することによりブロードキャストすることであって、第1のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有し、第2のビーム掃引パターンは、第1のビーム掃引パターンと関連付けられる、ブロードキャストすることを行うように動作する。
【0028】
なおも別の態様によれば、例示的な実施形態は、クライアントデバイスであって、そのクライアントデバイスが関連付けられるネットワークノードからブロードキャストされるメッセージを受信するように設定される、クライアントデバイスを提供する。クライアントデバイスは、プロセッサモジュールまたはプロセッサと、メモリモジュールまたはメモリとを含む。メモリモジュールは、前記プロセッサモジュールにより実行可能な命令を含み、したがって、前記クライアントデバイスは、第1のビームインデックス番号を有するビームにおいて、第1のビーム掃引パターンを使用してネットワークノードによりブロードキャストされる第1のメッセージを受信するように動作する。クライアントデバイスはさらには、第1のビーム掃引パターンと、第2のビーム掃引パターンとの間の関連付けに関する情報を取得することであって、その第2のビーム掃引パターンによって、第2のメッセージがネットワークノードによりブロードキャストされることになる、取得することを行うように動作可能である。クライアントデバイスはさらには、第2のメッセージが、第2のビーム掃引パターンを使用してネットワークノードによりブロードキャストされると予想すべきときの、第2のビームインデックス番号を決定することを、第1のビームインデックス番号、および、関連付けに関する取得される情報に基づいて行うように動作可能である。加えてクライアントデバイスは、決定される第2のビームインデックス番号において送信されるような第2のメッセージを受信するように動作可能である。
【0029】
本開示は、クライアントデバイスの電力効率が、ブロードキャストメッセージを監視するときに、以前の監視方法と比較して改善されるという利点を提供する。
【0030】
実施形態がここで、より詳細に、および、付随する図面を参照して説明されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】mmW RAN構造の、1つの例を概略的に図解する図である。
【
図2】ビーム掃引パターンの、1つの例を概略的に図解する図である。
【
図3】例示的な実施形態による、ネットワークノードで遂行される方法のフローチャートを図解する図である。
【
図4】例示的な実施形態による、クライアントデバイスで遂行される方法のフローチャートを図解する図である。
【
図5A-C】例示的な実施形態による、第1のメッセージに関係する第2のメッセージ送信の例を概略的に図解する図である。
【
図6】例示的な実施形態によるネットワークノードを提示する図である。
【
図7】例示的な実施形態によるネットワークノードを提示する図である。
【
図8】例示的な実施形態によるクライアントデバイスを提示する図である。
【
図9】例示的な実施形態によるクライアントデバイスを提示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下の説明では、例示的な実施形態の、異なる実施形態が、より詳細に、付随する図面を参照して説明されることになる。解説の目的で、および、制限の目的ではなく、個別の例および技法などの、特定の詳細が、徹底した理解をもたらすために論述される。
【0033】
この開示は、ビーム掃引パターンを使用するパイロットメッセージの送信とのつながりでの、所定の相対的タイミングおよび/または周波数関連付けによる、設定された、または、あらかじめ規定された掃引パターンを使用する、システム情報およびページングメッセージを含む、ブロードキャストメッセージの送信に関わるものである。ページングメッセージの掃引パターンは、あらかじめ規定される、または、設定される、のいずれかであり得るので、本明細書では以降UEと呼称される、UEまたはアクセスノードは、ブロードキャストメッセージを搬送するビームがUEを目標とするところの、タイミングおよび/または周波数ウィンドウを導出し得る。
【0034】
それゆえに、UEは、どのタイミングおよび/または周波数ウィンドウにおいて、UEを目標とするブロードキャストメッセージが送信されるかを知り得る。UEは、ブロードキャストメッセージを掃引モードで送信するために使用されるビームに対応する送信されるウィンドウの集団の中から、UEを目標とする、ブロードキャストメッセージが送信されるタイミングおよび/または周波数ウィンドウを監視しなければならないのみであるので、UEは、ブロードキャストメッセージを、有意に、より少ない試験的な検出によって検出し得る。結果として、UE電力消費は、UEがシステム情報およびページングメッセージを頻繁に監視することを必要とし得るときに、特にアイドルUEに対して、相当に低減され得る。
【0035】
UEが、最も強いパイロットビームを検出するときに、または、そのところでは、UEは、パイロット信号とは別々に送出されるブロードキャストメッセージのビームを監視するためのタイミングおよび/または周波数ウィンドウを、パイロット掃引パターンと、ブロードキャストメッセージ掃引パターンとの間の関連付けによって決定し得る。再度になるが、帰結として、UEは、掃引間隔の間、ブロードキャストメッセージを送信するビームをすべて監視しなければならないということではない。
【0036】
この開示の実施形態は、mmW RATの環境で適用可能である。
【0037】
図3は、例示的な実施形態による、ネットワークノードにより、そのネットワークノードによりサーブされている少なくとも1つのクライアントデバイスにメッセージをブロードキャストするために遂行される方法のフローチャートを図解する。方法は、少なくとも1つのクライアントデバイスに、第1のメッセージを、第1のビーム掃引パターンを使用して前記第1のメッセージを送信することによりブロードキャストすること302であって、第1のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有する、ブロードキャストすること302を含む。方法はさらには、少なくとも1つのクライアントデバイスに、第2のメッセージを、第2のビーム掃引パターンを使用して前記第2のメッセージを送信することによりブロードキャストすること304であって、第2のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有し、第2のビーム掃引パターンは、第1のビーム掃引パターンと関連付けられる、ブロードキャストすること304を含む。
【0038】
第1のメッセージをブロードキャストすること302は、ネットワークノードに関連する少なくとも1つのクライアントデバイスの同期を可能にするためのパイロットメッセージをブロードキャストすることを含み得る。
【0039】
第2のメッセージをブロードキャストすること304は、ネットワークシステムメッセージをブロードキャストすることを含み得る。
【0040】
第2のメッセージをブロードキャストすること304は、少なくとも1つのクライアントデバイスをローカライズするためのページングメッセージをブロードキャストすることを含み得る。
【0041】
図4は、クライアントデバイスにより、そのクライアントデバイスにサーブするネットワークノードからブロードキャストされるメッセージを受信するために遂行される方法のフローチャートを図解する。方法は、第1のビームインデックス番号を有するビームにおいて、第1のビーム掃引パターンを使用してネットワークノードによりブロードキャストされる第1のメッセージを受信すること402を含む。方法はさらには、第1のビーム掃引パターンと、第2のビーム掃引パターンとの間の関連付けに関する情報を取得すること404を含む。方法はさらには、第2のビーム掃引パターンを使用してネットワークノードによりブロードキャストされている第2のメッセージを受信することを予想すべきところの、ビームを指定する第2のビームインデックス番号を決定すること406を、第1のビームインデックス番号、および、関連付けに関する取得される情報に基づいて行うことを含む。加えて方法は、決定される第2のビームインデックス番号を有するビームにおいて第2のメッセージを受信すること408を含む。
【0042】
方法は、別のビームインデックス番号を有する別のビームにおいて、第1のビーム掃引パターンを使用してネットワークノードによりブロードキャストされる第1のメッセージを受信することと、前記受信される別のビームの信号強度、および、第1のビームインデックス番号を有する受信されるビームの信号強度を検出することと、第1のビームインデックス番号を有するビーム、および、前記別のビームインデックス番号を有するビームの中で、信号強度が最も高いビームを、第1のビームインデックス番号を有するビームとして指示することとをさらに含み得る。
【0043】
関連付けに関する情報を取得すること404は、第1のビーム掃引パターンと、第2のビーム掃引パターンとの間のオフセットを取得することをさらに含み得る。
【0044】
方法は、クライアントデバイスがアタッチされるネットワークノードから設定を取得すること、あらかじめ規定されることによりオフセットを取得すること、および、あらかじめ規定されたルールに従って導出されることによりオフセットを取得すること、の1つにより、オフセットを取得することをさらに含み得る。
【0045】
オフセットは、クライアントデバイスに固有であり得る。オフセットは代替的に、クライアントデバイスがアタッチされるネットワークノードに固有であり得る。
【0046】
オフセットは、ブロードキャストされている第2のメッセージに固有であり得る。ページングメッセージである第2のメッセージをブロードキャストするとき、1つのオフセットが使用されることがあり、システム情報を含む第2のメッセージをブロードキャストするとき、別のオフセットが使用されることがある。
【0047】
関連付けに関する情報を取得すること404は、ビームであって、それらのビームにおいて、第1のメッセージが、第1のビーム掃引パターンを使用して送信される、ビームの数を取得することを含み得るものであり、第2のビームインデックス番号を決定することは、取得されるビームの数にさらに基づく。
【0048】
関連付けに関する情報を取得すること404は、第2のビームインデックス番号と、第1のビームインデックス番号との間の1対1対応関係を取得することを含み得る。
【0049】
第2のビームインデックス番号を決定すること406は、第2のビームインデックス番号と、第1のビームインデックス番号との間の、取得される1対1対応関係を使用することであって、第1のビームインデックス番号を、1対1対応関係への入力データとして有することによる、使用することと、1対1対応関係から、第1のビームインデックス番号に対応する第2のビームインデックス番号を抽出することとを含み得る。
【0050】
第2のビームインデックス番号を決定すること406は、第2のビームインデックス番号をテーブル内でルックアップすることであって、このテーブルは、第1のビームインデックス番号と、第2のビームインデックス番号との間の関連付けを含み、ルックアップすることは、第1のビームインデックス番号を、テーブルへの入力データとして使用することを含む、ルックアップすることと、テーブルから、第1のビームインデックス番号に対応する第2のビームインデックス番号を抽出することとを含み得る。
【0051】
テーブルは、第1のビームインデックス番号と、第2のビームインデックス番号との間の1対1(one−to−one)(1対1(1−to−1))対応関係の、1つの例であり、第1のビームインデックス番号は、第1のビーム掃引パターンでの最も強いビームの番号であり、第2のビームインデックス番号は、ページングメッセージなどの第2のメッセージがUEを目標とすると予想される、ところ、である。
【0052】
関連付けがオフセットを含むとき、第2のビームインデックス番号を決定すること406は、第1のビームインデックス番号とオフセットとの合計を計算することを含み得る。実例として、オフセットをプラスした第1のビームインデックス番号が、第1のビーム掃引パターンで使用されるビームの数より少ないとき、合計のモジュラス計算を使用することの必要性は存しない。この理由で、第1のビーム掃引パターンで使用されるビームの数は、常に必要であるわけではない。
【0053】
他の実施形態では、第2のビームインデックス番号を決定すること406は、第1のメッセージの送信で使用されるビームの数にさらに基づき得る。特に、第2のビームインデックス番号を決定すること406は、第2のビームインデックス番号を計算することを、第1のビームインデックス番号とオフセットとの合計を計算することにより行うことと、取得される合計の、第1のメッセージの送信で使用されるビームの数のモジュラスを計算することとを含み得る。モジュラス計算は、第1のビームインデックス番号とオフセットとの合計が、第1のメッセージの送信で使用されるビームの数以上であるときに使用され得る。
【0054】
クライアントデバイスにより遂行される方法の中で、第1のビームインデックス番号を有するビームは、第1のビーム掃引パターンのビームのグループを含む複合ビームを含み得る。
【0055】
クライアントデバイスにより遂行される方法の中で、第2のビームインデックス番号を有するビームは、代替的に、第2のビーム掃引パターンのビームのグループを含む複合ビームを含み得る。
【0056】
図5A〜Cは、例示的な実施形態による、第2のビーム掃引パターンが第1のビーム掃引パターンと時間において関連付けられる、第1のメッセージ送信に関係する第2のメッセージ送信の、一部の例を概略的に図解する。他の実施形態の中で、関連付けは、時間および周波数においてのものであり得る。なおその上に他の実施形態の中で、関連付けは、周波数のみにおいてのものであり得る。
【0057】
これらの例の中で、第1のメッセージはパイロットメッセージを含み、他方で、第2のメッセージはページングメッセージを含むが、第1および第2のメッセージは、他の情報もまた含み得る。
【0058】
第2のメッセージのビーム掃引パターンは、第1のメッセージのビーム掃引パターンと関連付けられる。クライアントデバイスの、1つの例であるUEは、ネットワークノードにより送信されるビームをブラインド的に監視し得る。UEは、パイロットメッセージを搬送するいくつものビームを検出し得る。UEは次いで、最も強いビームであって、それにおいてパイロットメッセージが送信される、最も強いビームを決定し得る。
【0059】
図5Aは、どのようにページングメッセージが、ビームを使用して、パイロットメッセージの送信との関係で送信され得るかの、1つの例を提示する。パイロットメッセージを送信するために使用されるビームの番号が、502により指示される。各々のビームは、UEにより検出可能であるビームインデックス番号を搬送し得る。この例ではビームは、ビームインデックス番号0〜7を搬送する。
【0060】
この例では、UEは、ビームインデックス番号0を有するビームが最も強いということを検出するということになっている。UEは代わりに、ビームインデックス番号0〜7に対応するビームのいずれか1つが最も強くあり得るということを検出し得る。
【0061】
UEは、どのようにページングメッセージが、ビーム掃引モードを使用して、パイロットメッセージが送信される方策との関係で送信されるかに関する情報を取得し得る。この情報は、本明細書では、第2のビーム掃引パターンと、第1のビーム掃引パターンとの間の関連付けとして指示される。
【0062】
UEは、関連付けに関する情報を、設定されること、または、あらかじめ規定されることのいずれかにより取得し得る。関連付けに関する情報は、中央制御ユニットから、ネットワークノードからのシグナリングによって取得され得る。
【0063】
図5Aのこの例では、関連付けは、ビームインデックス番号であって、それにおいてページング信号が送信されることになる、ビームインデックス番号が、この例では3に等しい、オフセットをプラスした、パイロットメッセージに対する最も強いビームのビームインデックス番号であるということを含む、または指し示す。
図5Aで図解されるように、最も強いパイロットビームはビームインデックス番号0を有し、他方で、ページングメッセージが送信されるビームのビームインデックス番号は、2つの数字を合計することにより計算され得るものであり、0+3が結果的に生じ、それは3に等しい。
【0064】
かくして、第2のビーム掃引パターンを使用して送信されている、ビーム504のビームインデックス番号3を有するビームが、UEを、ページングメッセージを伴って目標とすることになる。
【0065】
帰結として、UEは、そのUEの監視ウィンドウを、ビームインデックス番号3、または単純に、ビーム番号3を有するビームに制限する。
【0066】
UEは、ネットワークノードがページングメッセージを送信することを開始するときに関する情報によって設定され得る。この事例では、ビームの集団のどのビームを、ページングメッセージを検出するために監視すべきかを知ることが、UEにとって十分である。
【0067】
この例でのパイロット信号に対する最も強いビームのビームインデックス番号が5、6、7であるならば、3をプラスした、第1のビームインデックス番号に対する、ページングメッセージのビームインデックス番号の同等のものは、「8」、「9」、または「10」であることになるのではなく、むしろ掃引パターンは、ビームインデックス番号7を送信した後で、意向のビームインデックス番号0を再び開始するということを指摘したい。
【0068】
Npilotによる、パイロットメッセージに対して使用されるビームの数、npilotにより指示される、最も強いパイロットビームのビームインデックス番号、および、Δにより指示される、第2の掃引パターンと、第1の掃引パターンとの間の相対的オフセットを指示すると、nbroadcastと指示される、ビームインデックス番号であって、それにおいて、ページングメッセージが送信される、ビームインデックス番号が、式1を使用して決定され得る。
nbroadcast=(npilot+Δ) modulus Npilot (式1)
【0069】
例えば、(npilot+Δ)=Npilot+1であるならば、(npilot+Δ) modulus Npilotは1に等しい。
【0070】
かくして、パイロットメッセージ、すなわち、第1のメッセージが、ビームインデックス番号npilotを有するビームで最も強いならば、ページングメッセージに対して監視すべき最良のビームは、ビームインデックス番号nbroadcastを有するビームである。
【0071】
図5Bは、第2のメッセージを掃引モードで、第1のビーム掃引パターンを使用してブロードキャストすることとの関係で、どのようにブロードキャストすべきかの別の例を概略的に図解する。
【0072】
第1のビーム掃引パターンで使用されるビームの数が、第2のビーム掃引パターンで使用されるビームの数に等しい、
図5Aとは対照的に、
図5Bでは、前記ビーム掃引パターンで使用されるビームの数は異なる。
【0073】
図5Bでは、502が、ビームインデックス番号0〜7を有するビームを指示し、他方で、506が、ビームインデックス番号0〜15を有するビームを指示するということが確認される。ページングメッセージを送信する際に使用されるビームの数は、パイロットメッセージを送信する際に使用されるビームの数より大きい。
【0074】
ビーム掃引パターンは、無指向性カバレッジを一体で提供するビームを含むので、各々のビーム掃引パターンで使用されるビームの数は、完全な一回りをカバーし得る。第1のビーム掃引パターンで使用されるビームの番号は、それゆえに、このつながりで、第2のビーム掃引パターンで使用されるビームの番号に対応し得る。異なる言い回しをすれば、第1のビーム掃引パターンで使用されるビームの番号は、第2のビーム掃引パターンで使用されるビームの番号にマッピングされ得る。このことは、第1のビーム掃引パターンでのビームインデックス番号は、第2のビーム掃引パターンでのビームのグループに、または逆に、マッピングされ得るということを示唆する。第1のビーム掃引パターンで使用されるビームの数は8、すなわち0〜7であり、第2のビーム掃引パターンで使用されるビームの数は16、すなわち0〜15であるので、第2のビーム掃引パターンに対するビームの、各々のグループは、2つのビームに対応する、2つのビームインデックス番号に対応する。
【0075】
上記と同様に、UEまたはクライアントデバイスは、パイロット信号を検出するとき、ビームインデックス番号0を有するビームが最も強いということを検出したと想定しよう。
図5Bのこの例では、UEは、第1のビーム掃引パターンと、第2のビーム掃引パターンとの間の関連付けに関する情報を取得したということが想定され、その場合、関連付けは、2に等しいオフセットを含む。
【0076】
ビームインデックス番号、または、ここではむしろ、ビームグループインデックス番号は、式1とまさに同様の式を使用して決定され得る。
【0077】
Npilotによる、パイロットメッセージに対して使用されるビームの数、npilotによる、最も強いパイロットビームのビームインデックス番号、および、Δによる、第2の掃引パターンと、第1の掃引パターンとの間の相対的オフセットを指示すると、ビームグループインデックス番号であって、それにおいて、ページングメッセージが送信される、ビームグループインデックス番号、ng,broadcastが、式2を使用して決定され得る。
ng,broadcast=(npilot+Δ) modulus Npilot (式2)
【0078】
図5Bの例の番号を使用すると、ビームグループインデックス番号であって、それにおいて、ページングメッセージが送信される、ビームグループインデックス番号、ng,broadcastが、(0+2) modulus 8として計算され、その計算は2に等しい。
【0079】
2のビームグループインデックス番号に対応する第2のビームインデックス番号は、ビームインデックス番号4および5である。ゆえに、ビームグループインデックス番号は2である。このことはなぜならば、グループインデックス番号0は、第2のビームインデックス番号0および1に対応し、グループインデックス番号1は、第2のビームインデックス番号2および3に対応するからである。
【0080】
かくして、ビームインデックス番号0を有するビームが、最も強いパイロット信号を有するということを検出したことで、ページングメッセージは、UEを目標とすることを、第2のビーム掃引パターンの中のビーム4および5で行うと予想される。
【0081】
図5Cは、第2のメッセージを掃引モードで、第1のビーム掃引パターンを使用してブロードキャストすることとの関係で、どのようにブロードキャストすべきかの別の例を概略的に図解する。
【0082】
図5Bと同様に、
図5Cは、第1のビーム掃引パターンで使用されるビーム502の数とは異なる、いくつかのビーム508を有する第2のビーム掃引パターンを図解する。
【0083】
図5Cでは、502が、ビームインデックス番号0〜7を有するビームを指示し、他方で、508が、ビームインデックス番号0〜3を有するビームを指示するということが確認される。ページングメッセージを送信する際に使用されるビームの数は、かくして、パイロットメッセージを送信する際に使用されるビームの数より小さい。
【0084】
掃引パターンが典型的には、無指向性カバレッジを提供するという同じ理由で、ビーム502の第1の番号は、ビーム508の第2の番号にマッピングされ得る。
【0085】
図5Bの例と同様に、ビームインデックス番号のグループが、本明細書では生成される。しかしながら、ページングメッセージに対して使用されるビーム508の数は、パイロットメッセージに対して使用されるビーム502の数より少ないので、パイロットメッセージに対するビームの番号は、ページングメッセージに対して使用されるビームの数に等しい、いくつかのグループに分けられる。
図5Cでは、ページングメッセージに対して使用される4つのビームが存するので、パイロットメッセージに対するビームの、各々のグループは、2つのビーム(8/4=2)を含む。
【0086】
上記と同様に、Npilotによる、パイロットメッセージに対して使用されるビームの数、ng,pilotによる、最も強いパイロットビームを有するビームグループインデックス番号、および、Δによる、第2の掃引パターンと、第1の掃引パターンとの間の相対的オフセットを指示すると、ビームインデックス番号であって、それにおいて、ページングメッセージが送信される、ビームインデックス番号、nbroadcastが、式3を使用して決定され得る。
nbroadcast=(ng,pilot+Δ) modulus Npilot (式3)
【0087】
ビームグループインデックス番号ng,pilotは、かくして、ビームグループインデックスであって、それにおいて、最も強いパイロットビームが検出される、ビームグループインデックスを指示する。
【0088】
図5Cのこの例では、ビームグループインデックス番号は0であり、第2のビーム掃引パターンと、第1のビーム掃引パターンとの間のオフセットは1であるということが確認される。かくして、ビームインデックス番号であって、それにおいて、ページングメッセージがUEを目標とされる、ビームインデックス番号が、(0+1) modulus 8により計算され得るものであり、その計算は1に等しい。
【0089】
1のオフセットによって、最も強いパイロットメッセージがビームグループインデックス0の中で検出されるということを検出したことで、UEを目標とするページングメッセージは、ビームインデックス番号1を有するビームにおいて予想される。
【0090】
共通のグループインデックス番号の中のビームのグループは、2つ以上のビームを含む複合ビームと指示され得る。
【0091】
UEが、第1のビームインデックス番号を有するビームにおいて、第1のビーム掃引パターンを使用してネットワークノードによりブロードキャストされる第1のメッセージを受信するとき、UEはさらには、第1のメッセージを、第1のビームインデックス番号を有するビームに対する近隣物であるビームにおいて受信し得る。さらには、これらのビームインデックス番号は、ビームグループインデックス番号を指示し得るものであり、その場合、各々のグループは、2つ以上の単数のビームインデックス番号、またはビームを含む。
【0092】
パイロットメッセージを近隣ビームにおいて検出することにより、掃引されている第1のメッセージの監視の後のUEモビリティに起因する、第2のビーム掃引パターンを使用して送信される、ブロードキャストされる第2のメッセージの受信の誤検出が低減されるものであり、なぜならば、2つ以上のビームが、第2のメッセージの受信に対して監視されているからである。
【0093】
第1のビーム掃引パターンと、第2のビーム掃引パターンとの間の関連付けがオフセットを含む場合、このオフセットは、ネットワークノードであって、それからメッセージが送信された、ネットワークノードに固有であり得るものであり、または代替的に、ネットワークノードがアタッチされるUEもしくはクライアントデバイスに固有であり得る。
【0094】
オフセットは、代替的実施形態によれば、ブロードキャストされている第2のメッセージに固有であり得る。ページングメッセージである第2のメッセージをブロードキャストするとき、1つのオフセットが使用されることがあり、システム情報を含む第2のメッセージをブロードキャストするとき、異なるオフセットが使用されることがある。
【0095】
オフセットは、第1のビーム掃引パターンと、第2のビーム掃引パターンとの間の、変位尺度または相対的尺度であると考えられ得る。
【0096】
オフセットは、上記で述べられたように、中央制御ユニット(CCU)から、ネットワークノードによって取得され得る。関連付けは代替的に、UEにより、あらかじめ規定されたルールに従って、あらかじめ規定され得る、または導出され得る。
【0097】
あらかじめ規定されたルールの、1つの例は、オフセットは、ネットワークノード、ANの識別子(ID)に基づいて導出されることが、オフセットがネットワークノード、ANに固有であるという条件で行われ得るということである。例えばオフセットは、それぞれのID modulus Npilotに等しくあり得るものであり、その場合、Npilotは、第1のビーム掃引パターンで使用されるビームの数を指示する。
【0098】
なおも別の実施形態では、ブロードキャストシステム情報に適用可能な相対的オフセットは、ネットワーク全体で均一であり得るものであり、他方で、ページングメッセージに適用可能なオフセットは、ネットワーク、AN、またはUE固有であり得る。代替的に、第2のビーム掃引パターンを使用して送出される、ブロードキャストシステム情報メッセージおよびページングメッセージに対するオフセットは、異なる値であるように、あらかじめ規定され得る。
【0099】
かくして、関連付けの手段により、UEは、最も強いパイロットビームをブラインド検出により決定することを必要とするのみであり得るものであり、そのことの後で、ページング信号またはメッセージなどの、ブロードキャストされる信号またはメッセージの検出のために監視すべき、とき、または、ところ、が決定され得る。どのタイミングまたは周波数ウィンドウにおいて、ブロードキャスト信号またはメッセージが、UEを目標とされると予想されるかを決定することにより、UEは、掃引ビームの無指向性カバレッジに対応して、ブロードキャストメッセージのビーム掃引間隔全体の間、監視状態を維持することを必要としない。理想的には、ブロードキャスト/ページングメッセージ監視のための電力消費は、第1のビーム掃引パターンで使用されるビームの数に等しい係数により低減され得る。例えば
図5Aでは、掃引モードでブロードキャストされている第2のメッセージの監視のための電力消費は、8分の1に低減され得る。
【0100】
説明されたように、
図5A〜Cは、第1のビーム掃引パターンと、第2のビーム掃引パターンとの間の、時間においての関連付けを概略的に図解する。しかしながら、関連付けは、周波数領域において、等しく良好にあり得る。第1のビームインデックス番号を有するビームで適用される周波数は、第2の掃引パターンで使用される、および、第2のビームインデックス番号を有する、ビームで適用される周波数との関係を有し得る。
【0101】
一部の実施形態によれば、関連付けは、時間および周波数の両方の領域においてのものであり得る。そのような関連付けを使用して、パイロットビームなどの第1のビームを送信するときに使用される、時間および周波数は、UEを目標とするページングメッセージを予想すべきところの、時間および周波数に関係付けられ得る。
【0102】
図6は、ネットワークノード600であって、そのネットワークノードと関連付けられている少なくとも1つのクライアントデバイスにメッセージをブロードキャストするように設定される、ネットワークノード600を概略的に提示する。ネットワークノード600は、プロセッサ602またはプロセッサモジュールと、メモリ604またはメモリモジュールとを含む。メモリ604またはメモリモジュールは、プロセッサ602またはプロセッサモジュールにより実行可能な命令を含み、したがって、ネットワークノード600は、少なくとも1つのクライアントデバイスに、第1のメッセージを、第1のビーム掃引パターンを使用して前記第1のメッセージを送信することによりブロードキャストすることであって、第1のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有する、ブロードキャストすることを行うように動作する。メモリ604またはメモリモジュールはさらには、プロセッサ602またはプロセッサモジュールにより実行可能な命令を含み、したがって、ネットワークノード600は、少なくとも1つのクライアントデバイスに、第2のメッセージを、第2のビーム掃引パターンを使用して前記第2のメッセージを送信することによりブロードキャストすることであって、第1のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有し、第2のビーム掃引パターンは、第1のビーム掃引パターンと関連付けられる、ブロードキャストすることを行うように動作する。
【0103】
ネットワークノード600はさらには、ネットワークノードに関連する少なくとも1つのクライアントノードの同期を可能にするためのパイロットメッセージをブロードキャストするように動作可能であり得る。
【0104】
ネットワークノード600はさらには、ネットワークシステムメッセージをブロードキャストするように動作可能であり得る。
【0105】
ネットワークノード600はさらには、クライアントノードをローカライズするためのページングメッセージをブロードキャストするように動作可能であり得る。
【0106】
ネットワークノード600は、無線基地局またはeノードBを含み得る。
【0107】
本開示はさらには、少なくとも1つのプロセッサまたはプロセッサモジュール上で実行されるときに、ネットワークノードの、少なくとも1つのプロセッサまたはプロセッサモジュールが、先に説明された方法を実行させる、命令を含む、コンピュータプログラムを含む。
【0108】
図7は、ネットワークノード700であって、そのネットワークノードと関連付けられている少なくとも1つのクライアントデバイスにメッセージをブロードキャストするように設定される、ネットワークノード700を概略的に提示する。ネットワークノード700は、少なくとも1つのクライアントデバイスに、第1のメッセージを、第1のビーム掃引パターンを使用して前記第1のメッセージを送信することによりブロードキャストすることであって、第1のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有する、ブロードキャストすることを行うように設定されるブロードキャスティングユニット/モジュール702を含む。ブロードキャスティングユニット/モジュール702はさらには、少なくとも1つのクライアントデバイスに、第2のメッセージを、第2のビーム掃引パターンを使用して前記第2のメッセージを送信することによりブロードキャストすることであって、第1のビーム掃引パターンの、各々のビームは、ビームインデックス番号を有し、第2のビーム掃引パターンは、第1のビーム掃引パターンと関連付けられる、ブロードキャストすることを行うように設定される。
【0109】
図8は、クライアントデバイス800であって、そのクライアントデバイスが関連付けられるネットワークノードからブロードキャストされるメッセージを受信するように設定される、クライアントデバイス800を概略的に提示する。クライアントデバイスは、プロセッサ802またはプロセッサモジュールと、メモリ804またはメモリモジュールとを含む。メモリ804またはメモリモジュールは、前記プロセッサ802またはプロセッサモジュールにより実行可能な命令を含み、したがって、前記クライアントデバイスは、第1のビームインデックス番号を有するビームにおいて、第1のビーム掃引パターンを使用してネットワークノードによりブロードキャストされる第1のメッセージを受信するように動作する。クライアントデバイスはさらには、第1のビーム掃引パターンと、第2のビーム掃引パターンとの間の関連付けに関する情報を取得することであって、その第2のビーム掃引パターンによって、第2のメッセージがネットワークノードによりブロードキャストされることになる、取得することを行うように動作可能である。クライアントデバイスはさらには、第2のメッセージが、第2のビーム掃引パターンを使用してネットワークノードによりブロードキャストされると予想すべきときの、第2のビームインデックス番号を決定することを、第1のビームインデックス番号、および、関連付けに関する取得される情報に基づいて行うように動作可能である。加えてクライアントデバイスは、決定される第2のビームインデックス番号において送信されるような第2のメッセージを受信するように動作可能である。
【0110】
クライアントデバイス800はさらには、別のビームインデックス番号を有する別のビームにおいて、第1のビーム掃引パターンを使用してネットワークノードによりブロードキャストされる第1のメッセージを受信することと、前記受信される別のビームの信号強度、および、第1のビームインデックス番号を有する受信されるビームの信号強度を検出することと、第1のビームインデックス番号を有するビーム、および、前記別のビームインデックス番号を有するビームの中で、信号強度が最も高いビームを、第1のビームインデックス番号を有するビームとして指示することとを行うように動作可能であり得る。
【0111】
クライアントデバイス800はさらには、第1のビーム掃引パターンと、第2のビーム掃引パターンとの間のオフセットを取得するように動作可能であり得る。
【0112】
クライアントデバイス800はさらには、クライアントデバイスがアタッチされるネットワークノードから設定を取得すること、あらかじめ規定されることによりオフセットを取得すること、および、あらかじめ規定されたルールによって導出されることにより取得すること、の1つにより、オフセットを取得するように動作可能であり得る。
【0113】
クライアントデバイス800はさらには、ビームであって、それらのビームにおいて、第1のメッセージが、第1のビーム掃引パターンを使用して送信される、ビームの数を取得することと、第2のビームインデックス番号を、ビームの数に基づいて決定することとを行うように動作可能であり得る。
【0114】
クライアントデバイス800はさらには、関連付けに関する取得される情報がオフセットを含む場合、第2のビームインデックス番号を決定することを、第1のビームインデックス番号とオフセットとの合計を計算することにより行うように動作可能であり得る。
【0115】
クライアントデバイス800はさらには、第2のビームインデックス番号を決定することを、第1のメッセージの送信で使用されるビームの数にさらに基づいて行うように動作可能であり得る。
【0116】
クライアントデバイス800はさらには、第2のビームインデックス番号を決定することを、第1のビームインデックス番号とオフセットとの合計を計算することにより行うことと、取得される合計の、第1のメッセージの送信で使用されるビームの数のモジュラス(modulus)を計算することとを行うように動作可能であり得る。
【0117】
クライアントデバイス800はさらには、第2のビームインデックス番号と、第1のビームインデックス番号との間の1対1対応関係を取得するように動作可能であり得る。
【0118】
クライアントデバイス800はさらには、第2のビームインデックス番号を決定することであって、第2のビームインデックス番号と、第1のビームインデックス番号との間の1対1対応関係を使用することであって、第1のビームインデックス番号を、1対1対応関係への入力データとして有することによる、使用することを行って行う、決定することと、1対1対応関係から、第1のビームインデックス番号に対応する第2のビームインデックス番号を抽出することとを行うように動作可能であり得る。
【0119】
クライアントデバイス800により受信されるビームであって、第1のビームインデックス番号を有するビームは、第1のビーム掃引パターンのビームのグループを含む複合ビームを含み得る。
【0120】
クライアントデバイス800により受信されるビームであって、第2のビームインデックス番号を有するビームは、第2のビーム掃引パターンのビームのグループを含む複合ビームを含み得る。
【0121】
本開示はさらには、少なくとも1つのプロセッサまたはプロセッサモジュール上で実行されるときに、クライアントデバイスの、少なくとも1つのプロセッサまたはプロセッサモジュールが、先程説明された方法を実行させる、命令を含む、コンピュータプログラムを含む。
【0122】
図9は、クライアントデバイス900であって、そのクライアントデバイスが関連付けられるネットワークノードからブロードキャストされるメッセージを受信するように設定される、クライアントデバイス900を提示する。クライアントデバイスは、受信ユニット/モジュール902と、取得ユニット/モジュール904と、決定ユニット/モジュール906とを含む。受信ユニット/モジュール902は、第1のビームインデックス番号を有するビームにおいて、第1のビーム掃引パターンを使用してネットワークノードによりブロードキャストされる第1のメッセージを受信するように適合されている。取得ユニット/モジュール904は、第1のビーム掃引パターンと、第2のビーム掃引パターンとの間の関連付けに関する情報を取得することであって、その第2のビーム掃引パターンによって、第2のメッセージがネットワークノードによりブロードキャストされることになる、取得することを行うように適合されている。決定ユニット/モジュール906は、第2のメッセージが、第2のビーム掃引パターンを使用してネットワークノードによりブロードキャストされると予想すべきときの、第2のビームインデックス番号を決定することを、第1のビームインデックス番号、および、関連付けに関する取得される情報に基づいて行うように適合されている。加えて受信ユニット/モジュールは、決定される第2のビームインデックス番号において送信されるような第2のメッセージを受信するように適合されている。クライアントデバイスは、UEであり得る。
【0123】
本例示的な実施形態の実施形態は、クライアントデバイスの電力効率が、ブロードキャストメッセージの監視に対して、以前の監視方法と比較して改善されるという利点を有する。
【0124】
略称
AN アクセスノード
AP アクセスポイント
dB デシベル
DL ダウンリンク
GHz ギガヘルツ
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセスタイプ
UDN 超高密度ネットワーク
UE ユーザ機器