特許第6590977号(P6590977)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6590977
(24)【登録日】2019年9月27日
(45)【発行日】2019年10月16日
(54)【発明の名称】セパレータ付き粘着剤層付保護フィルム
(51)【国際特許分類】
   C09J 7/40 20180101AFI20191007BHJP
   B32B 27/00 20060101ALI20191007BHJP
【FI】
   C09J7/40
   B32B27/00 M
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-73680(P2018-73680)
(22)【出願日】2018年4月6日
(62)【分割の表示】特願2014-531581(P2014-531581)の分割
【原出願日】2013年8月8日
(65)【公開番号】特開2018-123335(P2018-123335A)
(43)【公開日】2018年8月9日
【審査請求日】2018年4月6日
(31)【優先権主張番号】特願2012-181961(P2012-181961)
(32)【優先日】2012年8月21日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】596139122
【氏名又は名称】株式会社パワーサポート
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】間瀬 良一
【審査官】 鳥居 敬司
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3142562(JP,U)
【文献】 米国特許第05914165(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0226542(US,A1)
【文献】 特開2011−219685(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09J 7/00−7/50
B32B 7/00−7/14
B32B 27/00−27/42
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
WPIDS/WPIX(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着剤層付きフィルムと、前記フィルムに貼り合わされたセパレータとを備え、
前記セパレータは、二軸延伸フィルムからなり、且つ前記セパレータの分割のガイドとなるガイド溝を有し、
前記ガイド溝は、前記粘着剤層に到達しない深さであり、
前記セパレータは、前記ガイド溝に沿って前記セパレータを分割するきっかけとなる分割開始部を有し、
前記ガイド溝及び前記分割開始部は、それぞれ個別に構成され、
前記分割開始部は、前記ガイド溝よりも深く、且つ前記セパレータを厚さ方向に貫通しない溝である、
セパレータ付き粘着剤層付保護フィルム。
【請求項2】
前記分割開始部は、前記セパレータの端部から前記ガイド溝に向かって延びる請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
前記分割開始部は、前記ガイド溝と非接触である請求項1又は請求項2に記載のフィルム。
【請求項4】
前記分割開始部は、前記ガイド溝を挟む少なくとも2箇所に設けられている請求項1〜請求項3の何れか1つに記載のフィルム。
【請求項5】
前記ガイド溝は、実質的に平行するように少なくとも2箇所に設けられている請求項1〜請求項4の何れか1つに記載のフィルム。
【請求項6】
前記セパレータは、前記ガイド溝に沿って前記セパレータを分割するきっかけとなる分割開始部を2つ有し、
前記2つの分割開始部は、前記セパレータの端部から前記ガイド溝に向かって延びるように設けられ、
前記2つの分割開始部は、前記ガイド溝を挟む箇所に設けられ、
前記2つの分割開始部のそれぞれの延長線は、前記ガイド溝と交わるように構成される、
請求項1に記載のセパレータ付き粘着剤層付保護フィルム。
【請求項7】
前記分割開始部を4つ有し、
前記ガイド溝は、実質的に平行する第1ガイド及び第2ガイド溝を備え、
前記分割開始部は、第1ガイド溝及び第2ガイド溝のそれぞれに少なくとも2つ設けられ、
第1ガイド溝に設けられた前記分割開始部と、第2ガイド溝に設けられた前記分割開始部が、互いに平行になるように構成される、
請求項6に記載のセパレータ付き粘着剤層付保護フィルム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶画面等を保護する粘着剤層付保護フィルムと、この保護フィルムに貼り合わされて前記保護フィルムの粘着剤層を保護するためのセパレータとを備えるセパレータ付き粘着剤層付保護フィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術思想では、液晶画面等を保護する目的で使用者が粘着剤層付き保護フィルムを貼り付ける場合、液晶画面の大きさに合わせて正確に貼り付ける作業が必要であったが、貼り付け位置の設定が困難であった。
【0003】
液晶画面等に合わせて保護フィルムを貼る場合、従来はセパレータを全て剥がして貼り付ける作業を行っていた。この場合保護フィルムの粘着層面に手の汚れが付着しやすく、また大まかな位置合わせしか出来なかった。
【0004】
このような課題を解決するために、セパレータに一軸延伸フィルムを用いることで容易にセパレータを複数に分離、分割することができるようにする技術が知られている(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−241370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、一軸延伸フィルムは、流通量が少なく、粘着剤層付保護フィルムのセパレータとして要求される特性(例:非常に高い平坦度)を満足するフィルムの入手は必ずしも容易ではない。
【0007】
そこで、一軸延伸フィルムの代わりに二軸延伸フィルムを用いてセパレータを作製することを試みた。しかし、二軸延伸フィルムは、一軸延伸フィルムとは違って、一方向の引き裂きが容易に出来るという特性を有していないので、これを用いたセパレータは、きれいに分割することが容易ではない。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、二軸延伸フィルムからなり且つ容易に分割可能であるセパレータを有する粘着剤層付保護フィルムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、粘着剤層付きフィルムと、前記フィルムに貼り合わされたセパレータとを備え、
前記セパレータは、二軸延伸フィルムからなり、且つ前記セパレータの分割のガイドとなるガイド溝を有することを特徴とするセパレータ付き粘着剤層付保護フィルムが提供される。
【0010】
二軸延伸フィルムにガイド溝を形成することによって、このガイド溝に沿って二軸延伸フィルムをきれいに分割することが容易である。従って、このようなガイド溝を形成した二軸延伸フィルムをセパレータとして用いることによって、二軸延伸フィルムからなり且つ容易に分割可能であるセパレータを有する粘着剤層付保護フィルムが得られる。
【0011】
利用時には、ガイド溝に沿ってセパレータを分割して、セパレータを部分的に剥がすことによって、粘着剤層を部分的に露出させ、露出させた粘着剤層を液晶画面等に貼り付ける。その後、セパレータの残りの部分を剥がして、露出した粘着剤層を液晶画面に貼り付ける。このような方法で保護フィルムを貼り付けると、位置決めの際に粘着層面に指が触れないため粘着層面が汚れることもなく、容易に正確な位置に保護フィルムを貼り付けることが可能になる。
【0012】
本発明によれば、従来の一軸延伸フィルムを二軸延伸フィルムに置き換えることができ、これによって、入手安定性、入手コスト低減、製造コスト低減などと言った効果が得られる。また、二軸延伸フィルムは、一軸延伸フィルムよりも硬度が高いので、セパレータ付き粘着剤層付保護フィルムに対して打ち抜きにより穴を形成する際に、穴の周囲で保護フィルムの変形が起こりにくいという利点も得られる。また、一軸延伸フィルムを用いたセパレータは裂けやすいので、粘着剤層付きフィルムとセパレータとをロール・ツー・ロールで貼り合わせる際の速度を低くする必要があったが、二軸延伸フィルムを用いたセパレータは避けにくいので、この貼り合わせの際の速度を高めることができ、製造効率を向上させることができる。
【0013】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下の実施形態は、互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記セパレータは、前記ガイド溝に沿って前記セパレータを分割するきっかけとなる分割開始部を有する。
好ましくは、前記分割開始部は、切れ目、切欠き、又は前記ガイド溝よりも深い溝である。
好ましくは、前記分割開始部は、前記セパレータの端部から前記ガイド溝に向かって延びる。
好ましくは、前記分割開始部は、前記ガイド溝と非接触である。
好ましくは、前記分割開始部は、前記ガイド溝を挟む少なくとも2箇所に設けられている。
好ましくは、前記ガイド溝は、実質的に平行するように少なくとも2箇所に設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態(分割開始部は切れ目)のセパレータ付き粘着剤層付保護フィルムの平面図である。
図2図1中のA−A線切断部端面図である。
図3】セパレータの中央部が矢印X方向に引っ張られる状態を示す図1の右側面図である。
図4】分割開始部が切欠きである実施形態の平面図である。
図5】ガイド溝に沿ってセパレータの分割が進む状態を示す平面図である。
図6】ガイド溝に沿ってセパレータの分割が進む状態を示す斜視図である。
図7】セパレータの中央部が矢印Y方向に引っ張られる状態を示す図1の右側面図である。
図8】セパレータの中央部が矢印Y方向に引っ張られた際のセパレータの分割状態を示す平面図である。
図9】各ガイド溝に切れ目が一つだけ形成されている実施形態の平面図である。
図10】切れ目がガイド溝に接触している実施形態の平面図である。
図11】切れ目がガイド溝を超えている状態を示す平面図である。
図12図11の状態の場合に、セパレータが不規則に分割される状態を示す平面図である。
図13】ガイド溝と切れ目の相対位置が上下方向にずれた状態を示す平面図である。
図14】切欠きと切れ目の相対位置が上下方向にずれた状態を示す平面図である。
図15図14の状態の場合、セパレータが不規則に分割される状態を示す平面図である。
図16】ガイド溝が1本である実施形態を示す平面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下の示す実施形態は、例示であって、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態のセパレータ付き粘着剤層付保護フィルムの構成を示す平面図であり、図2は、図1中のA−A線切断部端面図であり、図3は、図1の右側面図である。
【0017】
本実施形態のセパレータ付き粘着剤層付保護フィルムは、粘着剤層付きフィルム1と、このフィルム1に貼り合わされたセパレータ3とを備え、セパレータ3は、二軸延伸フィルムからなり、且つセパレータ3の分割のガイドとなるガイド溝5を有する。粘着剤層付きフィルム1は、基材1aと粘着剤層1bとで構成されており、粘着剤層1b側の面がセパレータ3に貼り合わされている。
【0018】
粘着剤層付きフィルム1としては、液晶画面等の保護に利用可能な平坦性や透明性を有するものを利用することができ、その構成は特に限定されない。
【0019】
セパレータ3は、二軸延伸フィルムからなる。本発明において、二軸延伸フィルムを利用する最大の理由は、その入手の容易さである。二軸延伸フィルムの流通量は、一軸延伸フィルムよりもはるかに多いので、粘着剤層付保護フィルム用のセパレータとして所望される特性(平坦度、厚さ、強度等)を有するものを入手することがはるかに容易である。そのため、本発明の「二軸延伸フィルム」は可能な限り広く解釈すべきであり、セパレータ3としての機能を発揮する限り、その材料や延伸倍率は特に限定されず、縦横の延伸倍率が異なっていてもよい。
【0020】
二軸延伸フィルムをセパレータ3に用いることの問題点は、二軸延伸フィルムではポリマーが一方向に配向されていないので、一軸延伸フィルムとは違って、まっすぐに切断することは容易でないことであるが、この問題点は、セパレータ3にガイド溝5を形成し、このガイド溝5に沿ってセパレータ3を分割するようにすれば、二軸延伸フィルムを用いることの上記問題点が解消される。
【0021】
セパレータ3に形成するガイド溝5の幅や深さは、このガイド溝5に沿ってセパレータ3が適切に分割されるように適宜設定される。図2では、ガイド溝5の深さは、セパレータ3の厚さの半分程度となっているが、ガイド溝5がその機能を発揮する限り、これよりも深くても浅くてもよい。但し、ガイド溝5は、粘着剤層1bには到達しないことが好ましい。ガイド溝5が粘着剤層1bに到達すると、粘着剤層1bが外気にさらされて劣化して、フィルム1を液晶画面等に貼り付けたときに、ガイド溝5に対応した位置にラインが現れる場合があるからである。
【0022】
また、セパレータ3は、ガイド溝5に沿ってセパレータ3を分割するきっかけとなる分割開始部を有する。分割開始部が無くても、本発明の実施は可能であるが、セパレータ3が厚い場合や、ガイド溝5がセパレータ3の端にまで到達していない場合などには、ガイド溝5に沿ってセパレータ3を分割することが容易でない(大きな力を必要とする)場合がある。そこで、セパレータ3に分割開始部を設け、分割開始部を起点にしてセパレータ3を分割するようにすれば、セパレータ3を容易に分割することができる。
【0023】
分割開始部は、セパレータ3の分割の起点になるものであれば、その構成は特に限定されず、切れ目7、切欠き11、又はガイド溝5よりも深い溝の何れであってもよい。切れ目は、セパレータ3をライン状に切断した箇所を意味し、切欠きは、図4に示すように、その先端に頂点が形成されるようにセパレータ3を切り抜いた箇所を意味する。ガイド溝5よりも深い溝とは、例えば、セパレータ3の厚さの大部分(例えば、90%)に相当する深さの溝である。このような深い溝を形成すると、セパレータ3はこの溝において容易に切断されるので、切れ目7と同様に分割開始部として機能する。
【0024】
本実施形態では、分割開始部は、セパレータ3の端部からガイド溝5に向かって延びる切れ目7である。本実施形態では、ガイド溝5は、実質的に平行に2本設けられており、各ガイド溝5に対して、ガイド溝5を挟むように切れ目7が2箇所(ガイド溝5に対して、セパレータ3の中央に近い側の切れ目7aと、中央から離れた側の切れ目7b)設けられている。また、ガイド溝5の両端に、2箇所ずつの切れ目7が設けられているので、1本のガイド溝5に対して合計4つの切れ目7が設けられている。
【0025】
セパレータ3の、2本のガイド溝5で挟まれた中央部3aを把持して、図3の矢印Xの方向(フィルム1の反対側の方向)に引っ張ると、中心から離れた方の2箇所の切れ目7aからガイド溝5に向かってセパレータ3の分割が開始され、切れ目がガイド溝5に到達すると、以降は、図5図6に示すように、ガイド溝5に沿ってセパレータ3の分割が進んで、セパレータ3の中央部3aを剥がし取ることができる。
【0026】
ガイド溝5の両端に2箇所ずつの切れ目7を設けているのは、セパレータ3のどちらの側面からでもセパレータ3の中央部3aを剥がし取ることができるようにして、左利きと右利きの両方のユーザーにとって使いやすくするためである。
【0027】
また、ガイド溝5の両側に切れ目7aと切れ目7bを設けている理由は、図7に示すように、ユーザーが斜め方向にセパレータ3の中央部3aを引っ張った場合に、外側の2つの切れ目7aから分割が開始されるのではなく、図8に示すように、ユーザーの引張り方向に近い方向に延びる2つの切れ目7aと切れ目7bから分割が始まるようになり、セパレータ3をよりスムーズに分割することが可能になるからである。
【0028】
このように、各ガイド溝5に設ける切れ目7は、4つであることが好ましいが、ガイド溝5の一端にのみ切れ目7a及び7bを設けてもよく、図9に示すように切れ目7を1つだけ設けてもよい。
【0029】
また、図1では、切れ目7とガイド溝5は非接触になっており、セパレータ3の分割開始直後は、ガイドのない状態でセパレータ3が分割されるが、すぐに切れ目がガイド溝5に到達して、一方向の分割が実現される。
【0030】
切れ目7とガイド溝5は、図10に示すように接触していてもよい。この場合、セパレータ3の分割開始直後からガイド溝5に沿って分割が進むという利点がある。但し、製造上の公差などが原因で、図11の点線円7cに示すように、切れ目7が僅かでもガイド溝5を超えてしまうと、図12に示すように、セパレータ3はガイド溝5に沿って分割されず、セパレータ3が不規則に分割されてしまうという問題がある。本実施形態では、切れ目7とガイド溝5を非接触にして、両者の間にスペースを設けることによって、製造上の公差などが原因で切れ目7の位置がばらついた場合でも、切れ目7がガイド溝5を超えることを確実に防いでいる。
【0031】
また、図13に示すように、切れ目7の位置が上下に多少ずれてもその機能には影響を与えないが、図14に示すように切欠き11の位置が上下に少しでもずれると、切欠き11からの分割がガイド溝5に伝わらず、図15に示すように、セパレータ3が不規則に分割されてしまう。従って、切欠き11を形成する場合に比べて、切れ目7を形成する場合は、ガイド溝5切れ目7との位置合わせを厳密に行う必要がなく、製造効率の向上に繋がる。
【0032】
また、ガイド溝5の数は、図16に示すように1本でもよい。この場合、セパレータ3の下側部3bを把持して、図16の紙面奥側に引っ張ることによって、セパレータ3を分割して下側部3bのみを剥がし取ることができる。
【符号の説明】
【0033】
1:粘着剤層付きフィルム、1a:基材、1b:粘着剤層、3:セパレータ、5:ガイド溝、7:切れ目、7a:ガイド溝よりも外側の切れ目、7b:ガイド溝よりも中央寄りの切れ目、11:切欠き
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16