(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために案出された発明であって、母船または波止場に備えられているクレーンの結合ユニットが、無人船に備えられている収容ユニットに結合されるよう、無人船を結合ユニットと隣接した位置に移動させる無人船回収用結合装置及びこれを利用した結合制御方法を提供するためである。
【0007】
また、結合ユニットと接した位置に移動した無人船が水面で結合ユニットと結合される前に引き揚げようとして結合装置に過負荷がかかることを防止し、結合ユニットが収容ユニットに結合されるように制御する、無人船回収用結合装置及びこれを利用した結合制御方法を提供するためである。
【0008】
本発明の課題は、以上で言及した課題に制限されないし、言及されていない他の課題は、以下の記載から当業者に明確に理解されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するための本発明の無人船回収用結合装置及びこれを利用した結合制御方法は、母船に備えられたクレーンに繋がって昇下降し、長く形成されて一側が周りに沿って選択的に拡張突出される結合ユニット、無人船に備えられて上下連通された結合孔が形成されて上記結合ユニットの少なくとも一部が挿入される収容ユニット、長く形成されて一側が上記結合孔を貫いた状態で上記結合ユニットに結合される牽引ロープ、及び上記牽引ロープの他側に繋がって選択的に上記牽引ロープを巻いたり解くウインチを含み、上記結合ユニットが上記収容ユニットに結合されるように誘導するガイドユニット;及び上記ウインチの駆動によって上記牽引ロープに作用する張力を感知する感知部、及び上記感知部で感知された張力の強さが既設定された設定値以上である場合、上記クレーンに繋がった上記結合ユニットを下降させる制御部を含む制御ユニットを含み、上記制御部は上記結合ユニットが下降する際に、上記ウインチで巻かれた上記牽引ロープの長さに対応して上記結合ユニットを下降させ、上記結合ユニットが上記収容ユニットと結合されることができる。
【0010】
また、上記制御部は、上記感知部で感知された張力の強さが上記設定値以下である場合、上記ウインチを巻いて上記ウインチで巻かれる上記牽引ロープによって上記無人船が上記母船と接した位置へと移動することができる。
【0011】
また、上記制御部は、上記結合ユニットと上記収容ユニットが結合された場合、上記ウインチの作動を中断することができる。
【0012】
また、上記制御部は、上記収容ユニットから上記結合ユニットを離脱させる場合、上記ウインチを解いて上記結合ユニットの分離が可能である。
【0013】
また、上記設定値は、上記ウインチが上記牽引ロープを巻いて上記無人船を水面で引き揚げる状態で上記牽引ロープに作用する張力の強さのである。
【0014】
また、上記結合ユニットは、上下方向に長く形成されて上部が上記クレーンと繋がる本体、上記本体の長手方向に沿う一部で上下方向に回転できるように構成され、回転する際に一側が上記本体の外部へ突出される羽根部、上記本体の内部で上記羽根部の他側に結合され、上下方向へと位置が調節されて上記羽根部の突出可否を調節する昇下降部、及び上記本体内部で上記昇下降部を選択的に上下移動させる駆動部を含むことができる。
【0015】
また、上記駆動部は、上下方向に長くシャフト形態で形成されて選択的に回転し、上記昇下降部は上記駆動部の回転によって上下位置が調節される。
【0016】
また、上記昇下降部は、上下方向に配置される少なくとも一つ以上の弾性部材を有し、上記弾性部材は上記羽根部の他側に結合されることができる。
【0017】
また、上記結合ユニットは、上記収容ユニットに挿入する際に上記羽根部が拡張された状態で挿入され、上記弾性部材の弾性によって上記羽根部が一時的に畳まれるように構成される。
【0018】
また、上記羽根部は、上記結合ユニットの周りに沿って複数個が離隔して備えられることができる。
【0019】
また、上記収容ユニットは、上記無人船上に備えられる支持部、及び上記支持部の上部で上記結合孔を有し、上記結合孔へ上記結合ユニットが引き込まれるようにガイドするガイド部を含むことができる。
【0020】
また、上記ガイド部は、上記結合ユニットより相対的に大きい周りを有し、下部へ行くほど周りが減少する傾斜面を有する第1ガイド面、及び上記第1ガイド面の下部に連続して形成され、相対的により大きい傾斜角度を有する第2ガイド面を含むことができる。
【0021】
また、上記第1ガイド面は、上下方向による断面形状が下部方向に曲率を有するように形成されることができる。
【0022】
また、上記第2ガイド面は、上下方向でテーパーがつけられるように形成され、上記結合ユニットの外側面と接触することができる。
【0023】
一方、上記課題を解決するための本発明の他の側面による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法において、上記発射装置で上記牽引ロープを上記母船に発射する発射段階、上記牽引ロープを上記クレーンに繋がった上記結合ユニットに連結する牽引ロープ連結段階、上記ウインチが上記牽引ロープを巻いて上記母船に接するように上記無人船を牽引する無人船牽引段階、上記牽引ロープに作用する張力が上記設定値以上であれば、上記ウインチで巻かれる上記牽引ロープの長さに対応して上記結合ユニットが下降され、上記収容ユニットに結合される結合ユニット結合段階、及び上記クレーンを利用して上記無人船を引き揚げて上記母船へ回収する無人船回収段階を含むことができる。
【0024】
上記無人船回収段階は、上記結合ユニットと上記収容ユニットが結合されれば上記ウインチの作動を中断して上記無人船を引き揚げる段階であってもよい。
【発明の効果】
【0025】
上記課題を解決するための本発明の無人船回収用結合装置及びこれを利用した結合制御方法は、次のような効果がある。
【0026】
第一、母船または波止場に備えられたクレーンの結合ユニットが無人船に備えられた収容ユニットに結合されるように、無人船を結合ユニットと接した位置に移動させる利点がある。
【0027】
第二、結合ユニットと接した位置へ移動した無人船が水面で結合ユニットと結合される前に引き揚げようとして結合装置に過負荷がかかることを防止し、ウインチの過負荷及び牽引ロープの切れを防止する利点がある。
【0028】
第三、人の助けなしに無人船を母船に回収して人名事故を予防することができる利点がある。
【0029】
本発明の効果は、以上で言及した効果に制限されないし、言及されていない別の効果は、請求範囲の記載から当業者に明確に理解されることができる。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の目的を具体的に実現できる本発明の望ましい実施例を添付の図面を参照して説明する。本実施例を説明するにあたり、同一構成に対しては同一名称及び同一符号が使われるし、これによる付加的な説明は省略する。
【0032】
また、本発明の実施例を説明するにあたり、図面に図示された構成は詳細な説明に対する理解を助けるための例示であって、その形象については制限なしに多様であり、これによって権利範囲が制限されないことを明示する。
【0033】
図1ないし
図3を参照して本発明の一実施例による無人船回収用結合装置について説明する。
【0034】
ここで、
図1は、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置の無人船を示す図面で、
図2は、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置の結合ユニットを示す図面で、
図3は、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置の母船と無人船の結合状態を示す図面である。
【0035】
図1ないし
図3に図示されたように、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置は、結合ユニット100、収容ユニット200、ガイドユニット300、制御ユニット(未図示)を含む。
【0036】
結合ユニット100は、母船10に備えられたクレーン30に繋がって昇下降し、長く形成されて一側が周りに沿って選択的に拡張突出され、後述する無人船50に備えられた上記収容ユニット200と結合できる構成として本体110、羽根部130、昇下降部150、駆動部180を含む。
【0037】
上記本体110は上下方向に長く形成され、上部には上記クレーン30ワイヤと繋がる第1リンク111が備えられてもよく、下部には後述する牽引ロープ310と繋がる第2リンク113が備えられてもよい。
【0038】
ここで、上記クレーン30ワイヤは、上記クレーン30と上記結合ユニット100を連結するワイヤで、上記クレーン30に備えられたウインチ330のような巻き揚げ機が上記クレーン30ワイヤを昇下降させて上記結合ユニット100を昇下降させることのできる別途の構成であって、具体的な駆動方法は当業者には自明な事実であるため、これに対する説明は省略する。
【0039】
また、上記本体110は円筒状に形成され、少なくとも一部が下側に行くほど周りが短くなる。
【0040】
上記羽根部130は、上記本体110の周りに沿って選択的に拡張突出される。上記羽根部130は、上記本体110の長手方向に沿う下側の一部で上下方向に回転できるように構成され、回転する際に一側が上記本体110の外部に突出される。また、上記羽根部130は、上記本体110の周りに沿って複数個が離隔して備えられてもよい。
【0041】
ここで、各々の上記羽根部130は、上記本体110の下側内部で上下方向に回転されるようにヒンジ結合されてもよいので、一側は上記本体110の内部へ収容されたり突出されてもよく、他側は後述する上記昇下降部150と結合されてもよい。
【0042】
上記昇下降部150は、上記本体110の内部で上記羽根部130の他側と接することができ、後述する上記駆動部180によって上下方向へと位置が調節されることができるので、上記昇下降部150が下側に移動する場合、上記羽根部130の一側が上記本体110の外部へ突出され、上記昇下降部150が上側に移動する場合、上記羽根部130の一側が上記本体110に収容されるように上記羽根部130の突出可否を調節することができるし、弾性部材151を含むことができる。
【0043】
上記弾性部材151は、上記羽根部130の個数に対応して同じ個数が形成されるし、上下方向に配置される。
【0044】
それぞれの上記弾性部材151は、一端が上記昇下降部150の上端と繋がることができるし、他端はそれぞれの上記羽根部130の他側に形成されることができるリングと結合されることができる。
【0045】
また、上記弾性部材151は、上記昇下降部150の長さと同じ長さで形成され、上記昇下降部150が上側に移動して上記羽根部130と遠くなると、上記羽根部130の他側と結合されている上記弾性部材151が最初の長さに復元しようとする弾性復元力を有しているので、上記羽根部130の一側が上記本体110の外部へ突出されるように、上記羽根部130の他側を上記本体110の上側に引くことができる。
【0046】
上記駆動部180は、上記本体110の内部で上記羽根部130の突出可否を制御するための上記昇下降部150を選択的に上下移動させる構成であって、モーター181とシャフト183を含むことができる。
【0047】
上記モーター181は、上記本体110の内部で上記シャフト183と結合されていて、上記シャフト183を回転させる。ここで、上記モーター181は、操縦室または制御室で遠隔制御したり、センサーが備えられて上記センサーによって自動で作動できる別途システムで具体的なシステム駆動方法は当業者に自明な事実であるため、これに対する説明は省略する。
【0048】
上記シャフト183は上下方向に長く形成され、上記昇下降部150の内側で上記シャフト183が中心軸から一方向に回転すれば上記昇下降部150が上側に移動し、中心軸から他方向に回転すれば上記昇下降部150が下側に移動されるように結合される。そのため、上記シャフト183は、上記モーター181の駆動で回転し、上記昇下降部150を上下方向に移動させる。
【0049】
上記収容ユニット200は無人船50に備えられ、上下連通された結合孔231が形成されて上記結合ユニット100の少なくとも一部が挿入されるし、上記収容ユニット200の内側で上記羽根部130が突出されて上記結合ユニット100と結合される構成として支持部210とガイド部230を含む。
【0050】
上記支持部210は上記無人船50上に備えられ、上記クレーン30の結合ユニット100と実質的に結合する上記ガイド部230を支持し、後述するガイドユニット300が上記支持部210の内部に備えられ、上面の一側には後述する上記牽引ロープ310が貫く貫通孔が形成される。 このような上記支持部210は、上記ガイド部230を所定の高さで安定的に固定することにより、上記結合ユニット100との結合をより容易にすることができる。
【0051】
上記ガイド部230は円筒状に形成され、上記支持部210の上部で上記貫通孔と連通する上記結合孔231を有し、上記結合孔231に上記結合ユニット100が引き込まれるようにガイドする構成であって、第1ガイド面233と第2ガイド面235を含む。
【0052】
上記第1ガイド面233は上記結合ユニット100より相対的に大きい周りを有し、下部へ行くほど周りが減少する傾斜面を有するし、上下方向に沿う断面形象が下部方向へ曲率を有するように形成される。すなわち、上記第1ガイド面233は、外側周りから内側周りへ行くほど下側方向に傾斜し、曲率を持つ。
【0053】
そのため、上記結合ユニット100が上記外側周りから下側に移動する場合、上記内側周りに移動するようにガイドすることができる。
【0054】
上記第2ガイド面235は、上記第1ガイド面233の下部に連続して形成され、相対的により大きい傾斜角度を有する。より詳しくは、上記第2ガイド面235は、上下方向にテーパーがつけられるように形成され、上記結合ユニット100の外側面と接触することができる。
【0055】
すなわち、上記第2ガイド面235は、上記結合ユニット100が上記結合孔231に引き込まれる場合、上記結合ユニット100の上記本体110の周りが上記第2ガイド面235の周りより長くなると、上記第2ガイド面235と接触して上記結合ユニット100の一部が上記収容ユニット200の内部に引入された状態で固定されることができる。
【0056】
次に、上記ガイドユニット300は、上記結合ユニット100が上記収容ユニット200に結合されるように誘導する構成であって、上記牽引ロープ310とウインチ330を含む。
【0057】
上記牽引ロープ310は長く形成され、一側が上記結合孔231を貫いた状態で上記結合ユニット100に結合される。また、上記牽引ロープ310は、一端が上記無人船50に備えられた発射装置400によって上記母船10に移動され、上記第2リンク113と結合することができる。
【0058】
ここで、上記発射装置400は上記無人船50の一側に備えられてもよく、上記第2リンク113と繋がることができる上記牽引ロープ310を上記母船10に発射するための装置であってもよい。
【0059】
このような発射装置400は、砲(Cannon)形状の構造物でヒービングライン410を含む。
【0060】
上記ヒービングライン410は長く形成され、一端は上記発射装置400と繋がるし、他端には発射部材430が形成される。
【0061】
上記牽引ロープ310の一端がヒービングライン410と繋がることができるし、上記ヒービングライン410が上記母船10に発射されれば上記牽引ロープ310も上記母船10に移動できる。
【0062】
このような上記ヒービングライン410が上記母船10に発射される場合、上記母船10にいる人が上記牽引ロープ310を上記第2リンク113と連結することができる。
【0063】
ここで上記発射装置400は、砲形状の構造物であって、ヒービングライン410を上記母船10に発射すると説明しているが、本一実施例の詳細な説明を理解させるための例示であって、上記発射装置400は砲形状の構造物としてヒービングライン410を発射するのではなく、ドローンを利用したり浮標を利用するなど、上記牽引ロープ310を上記母船10に移動させられるものであれば、如何なるものであってもよいことは当然である。
【0064】
上記ウインチ330は、上記牽引ロープ310の他側に繋がって選択的に上記牽引ロープ310を巻いたり解くことができる。このような上記ウインチ330は、上記結合ユニット100が上記収容ユニット200と結合できるよう、上記結合ユニット100と繋がる上記牽引ロープ310を巻く。また、上記ウインチ330は、上記無人船50が上記母船10に回収された場合や上記母船10から海に進水された場合、上記収容ユニット200と結合された上記結合ユニット100が上記収容ユニット200から離脱されるように上記牽引ロープ310を解く。
【0065】
ここで、上記ウインチ330は、上記牽引ロープ310を巻いたり解くことができる別途のシステムであって、具体的なシステム駆動方法は当業者に自明な事実であるため、これに対する説明は省略する。
【0066】
上記制御ユニットは、上記結合ユニット100が上記収容ユニット200に結合されるように、上記ウインチ330の巻いたり解く程度と、上記クレーン30の巻いたり解く程度を制御する構成として感知部(未図示)と制御部(未図示)を含む。
【0067】
上記感知部は上記無人船50の内部または外部に備えられてもよく、上記ウインチ330の駆動によって上記牽引ロープ310に作用する張力の強さを感知する。
【0068】
より詳しくは、上記第2リンク113に繋がった上記牽引ロープ310が上記ウインチ330の駆動によって上記ウインチ330で巻かれて、上記牽引ロープ310に作用する張力の強さを感知し、上記張力の強さが既設定された設定値以上である場合、後述する上記制御部に信号を伝送する。
【0069】
ここで、上記設定値は、上記ウインチ330が上記牽引ロープ310を巻いて上記無人船50を水面から引き揚げる状態で上記牽引ロープ310に作用する張力の強さである。
【0070】
より詳しくは、上記ウインチ330が上記結合ユニット100と繋がった上記牽引ロープ310を巻く時、上記無人船50が上記結合ユニット100と上下方向に一直線上に位置して、上記無人船50が上記結合ユニット100と繋がった上側に上昇しようとする場合の張力の強さである。
【0071】
上記制御部は、上記ウインチ330の巻いたり解く程度と、上記結合ユニット100の昇下降可否を制御する。
【0072】
また、上記制御部は上記感知部で感知された張力の強さが上記設定値以上である場合、上記クレーン30に繋がった上記結合ユニット100を下降させる。
【0073】
したがって、上記設定値以上に上記牽引ロープ310が上記結合ユニット100を巻いて上記無人船50が、水面で結合ユニットと結合される前に引き揚げられることを防止して、上記ウインチ330の過負荷または上記牽引ロープ310の切れを防止することがでる。
【0074】
さらに、上記ウインチ330で巻かれた上記牽引ロープ310の長さに対応して、上記結合ユニット100を下降させて上記牽引ロープ310に作用する張力の強さを上記設定値で保つことができる。
【0075】
すなわち、上記無人船50が上記結合ユニット100と上下方向に一直線上に位置されるように維持し、上記結合ユニット100が上記収容ユニット200に結合されてもよい。
【0076】
そして、海の波が高くて上記無人船50がひどく搖れ、上記牽引ロープ310に作用する張力の強さが上記設定値より急増すると、上記結合ユニット100の下降にもかかわらず上記ウインチ330に過負荷がかかったり、または上記牽引ロープ310が切れることがある。
【0077】
そのため、上記牽引ロープ310に作用する張力の強さが上記設定値より急増される場合、上記制御部は上記牽引ロープ310を解いて上記牽引ロープ310に作用する張力の強さを上記設定値以下と減少させることができる。
【0078】
すなわち、上記牽引ロープ310に作用する張力の強さが上記設定値より急増される場合、には上記結合ユニット100の下降だけで上記牽引ロープ310に作用する張力の強さを上記設定値で維持させることができないので、上記牽引ロープ310を解いて上記ウインチ330の過負荷または上記牽引ロープ310の切れを防止することができる。
【0079】
勿論、上記牽引ロープの許容張力は、安全を考慮して上記設定値より大きい。
【0080】
また、上記制御部は上記結合ユニット100と上記収容ユニット200が結合された場合、上記ウインチ330の作動を中断して、上記牽引ロープ310が上記結合ユニット100を巻いて上記無人船50が水面で結合ユニットと結合される前の引き揚げによって結合装置に過負荷がかかることを防止することができる。
【0081】
そして、上記制御部は、上記収容ユニット200から上記結合ユニット100を離脱させる場合、上記ウインチ330を解いて上記結合ユニット100が分離ができるように制御する。
【0082】
より詳しくは、上記ウインチ330を巻いて、上記結合ユニット100を下降させて上記羽根部130が上記収容ユニット200の内側面で離隔されると、上記駆動部180が作動されることにより、上記羽根部130が上記本体110の内部に収容されることができる。
【0083】
この時、上記制御部は上記ウインチ330を解いて、上記クレーン30を上昇させて上記結合ユニット100が上記収容ユニット200から離脱される。
【0084】
ここで、上記制御部は、上記感知部から送り出される上記設定値を確認し、上記設定値によって上記クレーン30と上記ウインチ330を制御する別途のシステムであって、上記無人船50や上記クレーン30など、どこにも設けられることができ、人による遠隔操縦になることもできるし、自動化システムであってもよいことを明示する。
【0085】
これより、
図4を参照して、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法の発射段階及び牽引ロープ牽引段階について説明する。ここで、
図4は、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法の発射装置がヒービングラインを母船に発射する様子を示す図面である。
図4に図示されたように、発射段階は上記発射装置400を通して上記牽引ロープ310を上記母船10に発射する段階である。
【0086】
より詳しくは、上記無人船50が事故海域の人名を救助したり、船舶事故の原因を糾明するための偵察などの作業を行ってから母船10に戻ってきた場合、上記発射装置400を通して上記牽引ロープ310を上記母船10に発射する。
【0087】
すなわち、上記無人船50を上記母船10に回収するために、上記無人船50に備えられた上記発射装置400が上記発射部材430を上記母船10に発射する。
【0088】
この時、上記ヒービングライン410には上記牽引ロープ310が繋がっており、上記制御部が上記ウインチ330を駆動する。
【0089】
上記ウインチ330が上記牽引ロープ310を解く方向に駆動され、上記牽引ロープ310は上記発射部材430が上記母船10に発射されれば、上記牽引ロープ310も上記母船10に移動される。
【0090】
上記牽引ロープ310の連結段階は、上記牽引ロープ310を上記クレーン30に繋がった上記結合ユニット100に連結する段階である。
【0091】
より詳しくは、上記発射部材430が上記母船10に発射されると、上記母船10にいる乗務員が上記ヒービングライン410に繋がっている上記牽引ロープ310を上記結合装置に連結する。
【0092】
また、乗務員が上記ヒービングライン410に繋がった上記牽引ロープ310を上記結合装置に連結すれば、上記ヒービングライン410は上記発射装置400に巻かれる。
【0093】
ここで上記発射装置400は、上記ヒービングライン410を巻いたり解くことができるウインチ330のような巻き揚げ機が備えられていて、このようなウインチ330のような巻き揚げ機は当業者には自明な事実であるため、これに対する説明は省略する。
【0094】
次に、
図5ないし
図6を参照して、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法の無人船牽引段階に対して説明する。
【0095】
ここで、
図5は、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法の無人船が、母船と接した位置に移動する様子を示す図面で、
図6は、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法の無人船が母船と接した位置に移動された姿を示す図面である。
【0096】
図5ないし
図6に図示されたように、無人船牽引段階は上記ウインチ330が上記牽引ロープ310を巻いて上記母船10に接するように上記無人船50を牽引する段階である。
【0097】
上記無人船50が上記母船10から離隔された位置で上記牽引ロープ310が上記結合ユニット100に繋がることができる。
【0098】
この時、上記制御部が上記クレーン30に繋がった上記結合ユニット100は固定させ、上記ウインチ330を制御する。
【0099】
このような上記ウインチ330が上記牽引ロープ310を巻く方向に駆動され、上記牽引ロープ310が上記ウインチ330で巻かれる。
【0100】
上記牽引ロープ310が上記ウインチ330で巻かれると、上記結合ユニット100と繋がった上記牽引ロープ310がぴんと張られる。
【0101】
そのため、上記牽引ロープ310に作用する張力によって水面で動ける上記無人船50が上記母船10に固定されている上記結合ユニット100に移動する。
【0102】
そして、上記母船10と離隔されている上記無人船50が上記母船10に接した位置に移動することができる。
【0103】
次に、
図7ないし
図9を参照して、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法の結合ユニット結合段階及び無人船回収段階について説明する。
【0104】
ここで、
図7は、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法の結合装置が収容ユニットに降りる様子を拡大した図面で、
図8は、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法の結合装置がガイド部にかかる様子を示す図面で、
図9は、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法の無人船が母船に回収される様子を示す図面である。
【0105】
図7ないし
図9に図示されたように、結合ユニットの結合段階は、上記牽引ロープ310に作用する張力の強さが上記設定値以上であれば、上記ウインチ330で巻かれる上記牽引ロープ310の長さに対応して、上記結合ユニット100が下降されて上記収容ユニット200に結合される段階である。
【0106】
より詳しくは、上記ウインチ330が続いて上記牽引ロープ310を巻けば、水面で動ける上記無人船50が上記結合ユニット100と上下方向に一直線上に位置する。
【0107】
ここで、上記無人船50が水面でこれ以上動かずに上記結合ユニット100が位置した上側に引き揚げられようとする場合、上記牽引ロープ310に作用する張力の強さが上記設定値である。
【0108】
上記牽引ロープ310に作用する張力の強さが上記設定値以上になると、上記感知部が上記制御部に信号を伝送する。
【0109】
この時、上記感知部から信号が送信された上記制御部は、上記ウインチ330で巻かれた上記牽引ロープ310の長さに対応し、上記結合ユニット100を下降させる。
【0110】
より詳しくは、上記牽引ロープ310に作用する張力の強さが上記設定値以上である場合、上記無人船50が水面で結合ユニットと結合される前の引き揚げによって、結合装置に過負荷がかかることを防止するために上記制御部が上記結合ユニット100を上記ウインチ330で巻かれた上記牽引ロープ310の長さに対応し、上記結合ユニット100を下降させて上記牽引ロープ310に作用する張力の強さが上記設定値を超えないように保つことができる。
【0111】
そのため、上記ウインチ330の過負荷または上記牽引ロープ310の切れを防止し、上記結合ユニット100が上記収容ユニット200に引き込まれる。
【0112】
ここで、上記牽引ロープ310に作用する張力の強さが上記設定値以上である場合、上記ウインチで巻かれる上記牽引ロープ310の長さL2が、巻かれる長さの分、上記結合ユニット100を昇下降させる上記クレーン30ワイヤの長さL1が下降される。
【0113】
そして、上記結合ユニット100と上記無人船50は、上下方向に一直線上に位置した状態で上記結合ユニット100が下降し、上記結合ユニット100の上記本体110の中で上記羽根部130が備えられた部分が上記ガイド部230を通過して上記支持部210の内側に移動する。
【0114】
ここで、上記結合ユニット100の羽根部130は、上記駆動部180の上記シャフト183が中心軸から一方向に回転して上記昇下降部150が上側に移動されることにより、上記羽根部130の他側と結合されている上記弾性部材151が上記羽根部130の他側を上記本体110の上側に引っ張って上記羽根部130の一側が突出された状態となる。
【0115】
このように突出された上記羽根部130の一側には、上記ウインチ330が上記牽引ロープ310を巻いて上記結合ユニット100が上記結合孔231に引き込まれる場合、上記第2ガイド面235と接しながら上記羽根部130の一側を上記本体110の内部へ移動させようとする外力が加えられる。
【0116】
この時、上記羽根部130の一側は、上記外力によって上記本体110の内部に収容されることで、上記羽根部130の他側は、上記本体110の下側方向に移動され、上記弾性部材151の長さが伸びた状態である。
【0117】
しかし、上記羽根部130が上記第2ガイド面235を通過して上記支持部210の内側に移動すれば、上記羽根部130の一側に加えられた上記外力が消える。
【0118】
この時、上記弾性部材151の弾性復元力によって上記羽根部130の他側が上記本体110の上側に引っ張られ、上記羽根部130の一側が上記本体110の外部へ突出されることができる。
【0119】
上記羽根部130の一側は、上記支持部210の内側面と結合される。
【0120】
また、海の波が酷いため、上記結合ユニット100が上記結合孔231に引き込まれることができず、上記第1ガイド面233と接触される場合には、上記第1ガイド面233が上記結合孔231の方向に傾いていて、上記ウインチ330が上記牽引ロープ310を巻くと、上記結合ユニット100が上記結合孔231に引き込まれることができる。
【0121】
次に、無人船回収段階は、上記クレーン30を利用し、上記無人船50を引き揚げて上記母船10に回収する段階である。
【0122】
より詳しくは、上記結合ユニット100が上記収容ユニット200に結合された場合、上記制御部は上記ウインチ330の作動を中断させる。
【0123】
すなわち、上記結合ユニット100が上記収容ユニット200に結合された後でも上記ウインチ330が上記牽引ロープ310を上記ウインチ330の過負荷または上記牽引ロープ310の切れを防止することができる。
【0124】
同時に、上記制御部は上記結合ユニット100を上昇させる。上記結合ユニット100が上記収容ユニット200と結合された状態で上昇されることにより、上記無人船50が引き揚げられる。
【0125】
そして、上記無人船50が上記母船10に回収される。
【0126】
次に、
図10を参照して、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法の結合ユニット離脱段階について説明する。ここで、
図10は、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法の結合ユニットが収容ユニットから離脱される様子を示す図面である。
図10に図示されたように、結合ユニットの離脱段階は、上記無人船50が上記母船10に移動すれば、上記制御部が上記ウインチ330を解いて上記結合ユニット100を上昇させ、上記収容ユニット200から上記結合ユニット100を離脱させる段階である。
【0127】
より詳しくは、上記結合ユニット100と上記収容ユニット200が結合されて、上記クレーン30が上記結合ユニット100を巻いて上記無人船50を持ち上げ、上記母船10に上記無人船50を回収した場合、上記結合ユニット100を上記収容ユニット200から離脱させるために上記羽根部130の一側が上記本体110に収容されてもよい。
【0128】
この時、上記羽根部130の一側が上記支持部210と結合されているので、上記羽根部130の一側を上記本体110の内部に収容させるために、上記制御部は上記結合ユニット100を下降させる。
【0129】
上記羽根部130の一側が上記本体110の内部に収容される空間が形成される場合、上記駆動部180の上記シャフト183が中心軸から他方向に回転し、上記昇下降部150が上記本体110の下側に移動されることで、上記昇下降部150が上記羽根部130の他側を上記本体110の下側へと押すことができる。
【0130】
よって、上記羽根部130の他側が上記本体110の下側へ押されて上記羽根部130の一側が上記本体110に収容される。
【0131】
この時、上記制御部は上記結合ユニット100を上昇させ、上記牽引ロープ310が上記ウインチ330で解けるように上記ウインチ330を駆動させる。
【0132】
よって、上記結合ユニット100が上記収容ユニット200から離脱される。
【0133】
次に、
図11を参照して、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法の無人船が母船に回収される過程について説明する。ここで、
図11は、本発明の一実施例による無人船回収用結合装置を利用した結合制御方法の作動手順を示す図面である。
図11に図示されたように、作業を終えて戻ってきた上記無人船50が、上記牽引ロープ310が繋がった上記発射装置400を上記母船10に発射する(S100)。
【0134】
次に、上記母船10に発射された上記牽引ロープ310を上記母船にいる人が上記クレーン30に繋がった上記結合ユニット100に連結する(S200)。
【0135】
上記ウインチ330が上記牽引ロープ310を巻くと、上記牽引ロープ310に作用する張力によって上記無人船50が上記母船10と接した位置へ移動する(S300)。
【0136】
上記牽引ロープ310に作用する張力の強さが上記設定値以上である場合、上記感知部が上記制御部に信号を伝送し、上記牽引ロープ310に作用する張力の強さが上記設定値より小さい場合S300に戻ることができる(S400)。
【0137】
上記制御部は、上記感知部から信号を送信され、上記ウインチ330で巻かれた上記牽引ロープ310の長さに対応し、上記結合ユニット100を下降させて上記牽引ロープ310に作用する張力の強さを上記設定値で保つ。
【0138】
上記結合ユニット100が上記収容ユニット200に結合されれば、上記制御部は上記ウインチ330の作動を中断、及び上記結合ユニット100を上昇させて上記無人船50を水面で引き揚げることができるし(S700)、上記結合ユニット100が上記収容ユニット200に結合されないとS500に戻ることができる(S600)。
【0139】
上記母船10に回収された上記無人船50で上記制御部が上記ウインチ330を解いて、上記結合ユニット100を上昇させて上記結合ユニット100が上記収容ユニット200から離脱される(S800)。
【0140】
以上のように、本発明による望ましい実施例を見たが、前述された実施例の他にも本発明がその趣旨や範疇から脱することなく、他の特定形態で具体化されるという事実は、当該技術に通常の知識を有する者には自明なものである。
【0141】
したがって、上述された実施例は制限的なものではなく、例示的なものとして思われなければならないし、これによって本発明は上述した説明に限定されなずに、添付された請求項の範疇及びそのそれ同等の範囲内で変更されてもよい。