特許第6591059号(P6591059)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6591059
(24)【登録日】2019年9月27日
(45)【発行日】2019年10月16日
(54)【発明の名称】天井埋込エアコン用洗浄ロボット
(51)【国際特許分類】
   B08B 3/02 20060101AFI20191007BHJP
   F24F 13/20 20060101ALI20191007BHJP
【FI】
   B08B3/02 G
   B08B3/02 F
   F24F1/0007 401B
【請求項の数】22
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2018-518553(P2018-518553)
(86)(22)【出願日】2016年5月18日
(65)【公表番号】特表2018-524172(P2018-524172A)
(43)【公表日】2018年8月30日
(86)【国際出願番号】KR2016005277
(87)【国際公開番号】WO2016204413
(87)【国際公開日】20161222
【審査請求日】2018年4月23日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0087569
(32)【優先日】2015年6月19日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0024158
(32)【優先日】2016年2月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517443439
【氏名又は名称】ジー−グムガン イーエヌジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】G−GEUMGANG ENG CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】キム、シク
【審査官】 石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−333032(JP,A)
【文献】 特開2007−120915(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2011−0066899(KR,A)
【文献】 特開2001−276753(JP,A)
【文献】 特開2002−022391(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3031672(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B08B 1/00−13/00
F24F 1/00−1/02
F28G 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転可能な固定ブロック;
前記固定ブロックに設置され、固定ブロックの長さ方向に遊動可能に設置されるガイドフレーム;
前記ガイドフレームの先端に設置されたまま、前記ガイドフレームと一緒に360°回転しながら、回転区間別に天井埋込エアコンの熱交換器との相対距離をセンシングする距離センサー;
前記ガイドフレームの先端に設置されたまま、前記熱交換器を向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズル;
前記距離センサーでセンシングされた距離測定値に基づいて前記洗浄ノズルと熱交換器との距離を最適の距離に補正する補正値を算出し、この補正値に基づいて前記ガイドフレームの前・後進距離を制御する制御部からなる洗浄ヘッド;及び
前記洗浄ヘッドを前・後進、昇降及び回転させる駆動手段;
を含む天井埋込エアコン用洗浄装置を含む天井埋込エアコン用洗浄ロボットであって、
前記洗浄機に設置されたまま、洗浄後の汚染水を受け止める汚染水受け;
前記洗浄機の作動盤が設置された移動型のハウジング;
前記ハウジングに収納可能であり、洗浄水が貯留される洗浄水タンク;
前記ハウジングに収納可能であり、前記汚染水受けの汚染水を集水する汚染水タンク;
前記ハウジングに収納可能であり、前記洗浄水タンクの洗浄水を前記洗浄機にポンピングするポンプ;及び
前記ハウジングの一側に設置され、上部には前記洗浄機が設置されたまま、前記洗浄機を昇降させるリフト;を含み、
前記汚染水受けは自転可能である
ことを特徴とする天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項2】
前記ガイドフレームは、
ガイドレールが備えられた第1ガイドパネル;前記第1ガイドパネルと所定の間隔を置いて配置され、ガイドレールが備えられた第2ガイドパネル;前記第1、第2ガイドパネルの先端同士を連結する第1連結板;及び前記第1、第2ガイドパネルの後端同士を連結する第2連結板;から構成され、
前記固定ブロックは、前記各ガイドパネルのガイドレールに摺動可能に取り付けられるガイドブロックに結束された
請求項1に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット
【請求項3】
前記洗浄ノズルは、チルト手段によって上下方向に傾動し、
前記チルト手段は、
前記第1連結板に支持されるチルトモーター;
前記チルトモーターの軸に結合されるウォームギヤ;及び
前記洗浄ノズルの回転軸に結束されるとともに、前記ウォームギヤと絞縮状態で設置されるホイールギヤから構成される
請求項2に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット
【請求項4】
前記駆動手段は、前記洗浄ヘッドを前・後進させる前後進部材;
前記洗浄ヘッドを昇降させる昇降部材;及び
前記洗浄ヘッドを回転させる回転部材を含む
請求項1に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット
【請求項5】
前記前後進部材は、
前記洗浄ヘッドの下部に配置される前後進モーター;
前記前後進モーターの軸に結合されたまま回転する前後進用駆動ギヤ;
前記固定ブロックに設置される従動ギヤ軸;
前記従動ギヤ軸の下端に回転可能に結合されたまま、前記前後進用駆動ギヤに噛合される前後進用第1従動ギヤ;
前記従動ギヤ軸の上端に回転可能に結合される前後進用第2従動ギヤ;及び
前記ガイドフレームの内面に長手方向に形成されたまま、前記前後進用第2従動ギヤに噛合されるラックギヤとから構成される
請求項4に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット
【請求項6】
前記昇降部材は、
前記洗浄ヘッドの下部に配置される上部プレート;
前記上部プレートの下部に所定の間隔だけ離隔したまま設置される下部プレート;
前記上部プレートと前記下部プレートとの間に昇降可能に配置されたまま、前記洗浄ヘッドを支持している昇降プレート;
前記昇降プレートの下部に配置される昇降モーター;及び
前記昇降モーターの軸に結合されたまま、前記昇降プレートのナットブッシングに噛合されるスクリューシャフト;を含む
請求項4に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット
【請求項7】
前記回転部材は、
前記昇降プレートに設置される回転モーター;
前記回転モーターの軸に結合される回転用駆動ギヤ;及び
前記洗浄ヘッドの下部に備えられるカラム部の下端に結合されたまま、前記回転用駆動ギヤとギヤベルトで連結される回転用従動ギヤを含む
請求項6に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット
【請求項8】
前記汚染水受けの上端に可撓性のシール部材が設置されたことをさらに含む
請求項1に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項9】
前記洗浄機とリフトとの間に設置されたまま、前記洗浄機に給水される洗浄水を加熱して蒸気化させるヒーターをさらに含む
請求項1に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項10】
天井埋込エアコンの熱交換器を洗浄するための天井埋込エアコン用洗浄ロボットであって、
移動可能な本体;
移動可能な補助本体;
前記本体と前記補助本体との間を連結するガイドバー;及び
前記本体上に選択的にクランプされ、クランプが解除されると、前記ガイドバーに沿って移送可能な状態である洗浄ヘッド;を含み、
前記本体と前記補助本体は、テレスコープ型からなる垂直状のリフティングバーをそれぞれ含み、洗浄ヘッドは、本体のリフティングバーの上端に選択的に結合され、
前記本体のリフティングバーの上端に安着したガイドバーの一端を本体のリフティングバーから離隔するように持ち上げる昇降部材をさらに含む
ことを特徴とする天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項11】
天井埋込エアコンの熱交換器を洗浄するための天井埋込エアコン用洗浄ロボットであって、
移動可能な本体;
移動可能な補助本体;
前記本体と前記補助本体との間を連結するガイドバー;及び
前記本体上に選択的にクランプされ、クランプが解除されると、前記ガイドバーに沿って移送可能な状態である洗浄ヘッド;を含み、
前記洗浄ヘッドは洗浄後の汚染水を受け止めるための汚染水受けをさらに含み、
前記汚染水受けは自転可能である
ことを特徴とする天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項12】
前記洗浄ヘッドを本体のリフティングバーの上端にクランプするためのクランプ部材をさらに含む
請求項10に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項13】
前記洗浄ヘッドは、
自転可能な固定ブロック;
固定ブロックに設置され、固定ブロックの長さ方向に摺動可能に設置されるガイドフレーム;
前記ガイドフレームの先端に設置されたまま、ガイドフレームと一緒に360°回転しながら、回転区間別に熱交換器との相対距離をセンシングする距離センサー;
前記ガイドフレームの先端に設置されたまま、熱交換器に向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズル;及び
前記距離センサーでセンシングされた距離測定値に基づいて洗浄ノズルと熱交換器との距離を最適距離に補正する補正値を算出し、この補正値に基づいてガイドフレームの前・後進距離を制御する制御部からなる洗浄ユニット;を含む
請求項10または11に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項14】
前記ガイドフレームは、ガイドレールが設けられた第1ガイドパネル;第1ガイドパネルと所定の間隔を置いて対向して配置され、ガイドレールが設けられた第2ガイドパネル;第1、第2ガイドパネルの先端同士を連結する第1連結板;及び第1、第2ガイドパネルの後端同士を連結する第2連結板;から構成され、
前記固定ブロックは、前記2つのガイドパネルのガイドレールに摺動可能に取り付けられるガイドブロックに結束された
請求項13に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項15】
前記洗浄ノズルは、チルト手段によって上下方向に傾動し、
前記チルト手段は、
前記第1連結板に支持されるチルトモーター;
前記チルトモーターの軸に結合されるウォームギヤ;及び
前記洗浄ノズルの回転軸に結束されるとともに、ウォームギヤと絞縮状態で設置されるホイールギヤから構成される
請求項14に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項16】
前記洗浄ヘッドを前・後進、昇降及び回転させる駆動手段を含み、
前記駆動手段は、洗浄ヘッドを前・後進させる前後進部材;
前記洗浄ヘッドを昇降させる昇降部材;及び
前記洗浄ヘッドを回転させる回転部材から構成される
請求項13に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項17】
前記前後進部材は、
前記洗浄ヘッドの下部に配置される前・後進モーター;
前記前・後進モーターの軸に結合されたまま回転する前・後進用駆動ギヤ;
前記固定ブロックに設置される従動ギヤ軸;
前記従動ギヤ軸の下部に回転可能に結合されたまま、前・後進用駆動ギヤに噛合される前・後進用第1従動ギヤ;
前記従動ギヤ軸の上端に回転可能に結合される前・後進用第2従動ギヤ;及び
前記ガイドフレームの内面に長手方向に形成されたまま、前記前・後進用第2従動ギヤに噛合されるラックギヤとから構成される
請求項16に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項18】
前記昇降部材は、
前記洗浄ヘッドの下部に配置される上部プレート;
前記上部プレートの下部に所定の間隔だけ離隔したまま設置される下部プレート;
前記上部プレートと前記下部プレートとの間に昇降可能に配置されたまま、前記洗浄ヘッドを支持している昇降プレート;
前記昇降プレートの下部に配置される昇降モーター;及び
前記昇降モーターの軸に結合されたまま、昇降プレートのナットブッシングに噛合されるスクリューシャフト;から構成される
請求項16に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項19】
前記回転部材は、
前記昇降プレートに設置される回転モーター;
前記回転モーターの軸に結合される回転用駆動ギヤ;及び
前記洗浄ヘッドの下部に備えられるカラム部の下端に結合されたまま、回転用駆動ギヤとギヤベルトで連結される回転用従動ギヤ;から構成される
請求項18に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項20】
前記汚染水受けの上端に沿って設置されるシール部材をさらに含む
請求項11に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項21】
前記洗浄部材は、洗浄ノズルに給水される洗浄水を加熱して蒸気化させるヒーターをさらに含む
請求項13に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【請求項22】
前記本体は、洗浄ヘッドの作動盤が設けられるハウジング;
前記ハウジングに収納可能であり、洗浄水が貯留される洗浄水タンク;
前記ハウジングに収納可能であり、汚染水受けの汚染水を集水する汚染水タンク;及び
前記ハウジングに収納可能であり、前記洗浄水タンクの洗浄水を前記洗浄機にポンピングするポンプ;から構成される
請求項10または11に記載の天井埋込エアコン用洗浄ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井埋込エアコン用洗浄装置、及びその洗浄装置が適用された天井埋込エアコン用洗浄ロボットに関する。
【0002】
特に、洗浄ノズルが熱交換器の形状及びサイズに応じて最適の距離を設定して洗浄することにより洗浄効率を倍増させることができる天井埋込エアコン用洗浄装置、及びその洗浄装置が適用された天井埋込エアコン用洗浄ロボットに関する。
【背景技術】
【0003】
エアコンは、室内空気を流入させて熱交換した後、さらに室内へ排出する過程を繰り返しながら室内空気を低温化または高温化させる装置であって、この過程で室内空気中に含まれている微細粉塵を含む汚染物質が熱交換器を経ながら湿気と混ぜられて付着するが、これを洗浄しない場合、日和見感染菌、アレルギー誘発菌、病原性細菌が増殖して悪臭及び各種細菌性疾患を誘発する原因になっており、熱交換器の効率を低下させる原因となるので定期的な洗浄が必要である。
【0004】
特に、天井埋込エアコンは、天井に設置される特性上、専用の洗浄機が必要である。図1は従来の天井埋込エアコン掃除装置の一例である。
【0005】
図1及び図2に示された従来の天井埋込エアコン洗浄装置10は、ベース部20と、前記ベース部20の上側に装着される移動操作部30とから大きく構成される。
【0006】
前記ベース部20は洗浄水タンク21、洗浄剤タンク22及び昇降装置23などで構成され、前記移動作業部30は汚染水受け31及び洗浄部32などで構成される。
【0007】
このような構成から、前記昇降装置23によってベース部20を上昇させて天井埋込エアコンに密着させた後、前記洗浄部32を回転させながら、第1ノズル32aによって洗浄剤を熱交換器(図示せず)に噴射して洗浄し、第2ノズル32bによって洗浄水を噴射することにより洗浄する。洗浄によって汚染された汚染水は、汚染水受け31に受け止めた後、ドレインホール31aを介して外部へ排水する。
【0008】
しかし、従来の天井埋込エアコン掃除装置の第1、第2ノズル32a、32bは、回転が可能なだけであって進退機能がないため、熱交換器Hとの距離が遠い場合には洗浄効果が低下するという問題点が発生する。
【0009】
敷衍すると、図3に示すように、第1、第2ノズル32a、32bは回転しながら熱交換器Hの内周面に向けて洗浄剤及び洗浄水を噴射するが、熱交換器は略四角形の形状からなり、角部分Eは各ノズルから遠くなるしかないので、洗浄効果が低下する。しかも、熱交換器の内径が大きい場合には、このような現象が深刻化されるので、洗浄効果はさらに半減する。
【0010】
また、上述した従来の天井埋込エアコン掃除装置は、掃除の際に、天井埋込エアコンの真下に配置したまま使用されなければならないので、エアコンの下に机などが配置されている場合には机を移した後に洗浄作業を行わなければならず、移すことができない重量物が位置した場合にはエアコン掃除を行うことができないという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、熱交換器と洗浄ノズルとの最適の洗浄距離を算出した後、算出された最適の洗浄距離を維持しながら洗浄を行うことにより、洗浄効果を高めることができる天井埋込エアコン用洗浄装置を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、前述した天井埋込エアコン用洗浄装置が適用された天井埋込エアコン用洗浄ロボットを提供することにある。
【0013】
本発明の別の目的は、洗浄ヘッドを分離及び移動させることができるため、洗浄ロボットを天井埋込エアコンの真下に位置させなくても洗浄が可能な天井埋込エアコン用洗浄ロボットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一実施形態によれば、天井埋込エアコンの熱交換器を洗浄するための天井埋込エアコン用洗浄装置であって、自転可能な固定ブロック;前記固定ブロックに設置され、固定ブロックの長さ方向に遊動可能に設置されるガイドフレーム;前記ガイドフレームの先端に設置されたまま、前記ガイドフレームと一緒に360°回転しながら、回転区間別に前記熱交換器との相対距離をセンシングする距離センサー;前記ガイドフレームの先端に設置されたまま、前記熱交換器を向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズル;前記距離センサーでセンシングされた距離測定値に基づいて前記洗浄ノズルと熱交換器との距離を最適の距離に補正する補正値を算出し、この補正値に基づいて前記ガイドフレームの前・後進距離を制御する制御部からなる洗浄ヘッド;及び前記洗浄ヘッドを前・後進、昇降及び回転させる駆動手段;を含んでなる、天井埋込エアコン用洗浄装置が提供される。
【0015】
好ましくは、前記ガイドフレームは、ガイドレールが備えられた第1ガイドパネル;前記第1ガイドパネルと所定の間隔を置いて配置され、ガイドレールが備えられた第2ガイドパネル;前記第1、第2ガイドパネルの先端同士を連結する第1連結板;及び前記第1、第2ガイドパネルの後端同士を連結する第2連結板;から構成され、前記固定ブロックは、前記各ガイドパネルのガイドレールに摺動可能に取り付けされるガイドブロックに結束できる。
【0016】
好ましくは、前記洗浄ノズルは、チルト手段によって上下方向に傾動するが、前記チルト手段は、前記第1連結板に支持されるチルトモーター;前記チルトモーターの軸に結合されるウォームギヤ;及び前記洗浄ノズルの回転軸に結束されるとともに、前記ウォームギヤと絞縮状態で設置されるホイールギヤから構成できる。
【0017】
好ましくは、前記駆動手段は、前記洗浄ヘッドを前・後進させる前後進部材;前記洗浄ヘッドを昇降させる昇降部材;及び前記洗浄ヘッドを回転させる回転部材を含むことができる。
【0018】
好ましくは、前記前後進部材は、前記洗浄ヘッドの下部に配置される前後進モーター;前記前後進モーターの軸に結合されたまま回転する前後進用駆動ギヤ;前記固定ブロックに設置される従動ギヤ軸;前記従動ギヤ軸の下端に回転可能に結合されたまま、前記前後進用駆動ギヤに噛合される前後進用第1従動ギヤ;前記従動ギヤ軸の上端に回転可能に結合される前後進用第2従動ギヤ;及び前記ガイドフレームの内面に長手方向に形成されたまま、前記前後進用第2従動ギヤに噛合されるラックギヤとから構成できる。
【0019】
好ましくは、前記昇降部材は、前記洗浄ヘッドの下部に配置される上部プレート;前記上部プレートの下部に所定の間隔だけ離隔したまま設置される下部プレート;前記上部プレートと下部プレートとの間に昇降可能に配置されたまま、前記洗浄ヘッドを支持している昇降プレート;前記昇降プレートの下部に配置される昇降モーター;及び前記昇降モーターの軸に結合されたまま、前記昇降プレートのナットブッシングに噛合されるスクリューシャフト;を含むことができる。
【0020】
好ましくは、前記回転部材は、前記昇降プレートに設置される回転モーター;前記回転モーターの軸に結合される回転用駆動ギヤ;及び前記洗浄ヘッドの下部に備えられるカラム部の下端に結合されたまま、前記回転用駆動ギヤとギヤベルトで連結される回転用従動ギヤを含むことができる。
【0021】
本発明の他の実施形態によれば、前記天井埋込エアコン用洗浄装置を含む天井埋込エアコン用洗浄ロボットであって、前記洗浄機に設置されたまま、洗浄後の汚染水を受け止める汚染水受け;前記洗浄機の作動盤が設置された移動型のハウジング;前記ハウジングに収納可能であり、洗浄水が貯留される洗浄水タンク;前記ハウジングに収納可能であり、前記汚染水受けの汚染水を集水する汚染水タンク;前記ハウジングに収納可能であり、前記洗浄水タンクの洗浄水を前記洗浄機にポンピングするポンプ;及び前記ハウジングの一側に設置され、上部には前記洗浄機が設置されたまま、前記洗浄機を昇降させるリフト;を含んでなる、天井埋込エアコン用洗浄ロボットが提供される。
【0022】
好ましくは、前記汚染水受けの上端に可撓性のシール部材が設置されたことをさらに含むことができる。
【0023】
好ましくは、前記洗浄機とリフトとの間に設置されたまま、前記洗浄機に給水される洗浄水を加熱して蒸気化させるヒーターをさらに含むことができる。
【0024】
好ましくは、前記汚染水受けは自転可能に設置できる。
【0025】
本発明の別の実施形態によれば、天井埋込エアコンの熱交換器を洗浄するための天井埋込エアコン用洗浄ロボットであって、移動可能な本体;移動可能な補助本体;前記本体と補助本体との間を連結するガイドバー;及び前記本体上に選択的にクランプされ、クランプが解除されると、前記ガイドバーに沿って移送可能な状態である洗浄ヘッド;を含む、天井埋込エアコン用洗浄ロボットが提供される。
【0026】
好ましくは、前記本体と補助本体は、テレスコープ型からなる垂直状のリフティングバーをそれぞれ含み、洗浄ヘッドは、本体のリフティングバーの上端に選択的に結合できる。
【0027】
好ましくは、前記洗浄ヘッドを本体のリフティングバーの上端にクランプするためのクランプ部材をさらに含むことができる。
【0028】
好ましくは、前記本体のリフティングバーの上端に装着されたガイドバーの一端を本体のリフティングバーから離隔するように持ち上げる昇降部材をさらに含むことができる。
【0029】
好ましくは、前記洗浄ヘッドは、自転可能な固定ブロック;固定ブロックに設置され、固定ブロックの長さ方向に摺動可能に設置されるガイドフレーム;前記ガイドフレームの先端に設置されたまま、ガイドフレームと一緒に360°回転しながら、回転区間別に熱交換器との相対距離をセンシングする距離センサー;前記ガイドフレームの先端に設置されたまま、熱交換器に向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズル;及び前記距離センサーでセンシングされた距離測定値に基づいて洗浄ノズルと熱交換器との距離を最適距離に補正する補正値を算出し、この補正値に基づいてガイドフレームの前・後進距離を制御する制御部からなる洗浄ユニット;を含むことができる。
【0030】
好ましくは、前記ガイドフレームは、ガイドレールが設けられた第1ガイドパネル;第1ガイドパネルと所定の間隔を置いて対向して配置され、ガイドレールが設けられた第2ガイドパネル;第1、第2ガイドパネルの先端同士を連結する第1連結板;及び第1、第2ガイドパネルの後端同士を連結する第2連結板;から構成され、前記固定ブロックは、前記2つのガイドパネルのガイドレールに摺動可能に取り付けられるガイドブロックに結束できる。
【0031】
好ましくは、前記洗浄ノズルは、チルト手段によって上下方向に傾動し、前記チルト手段は、前記第1連結板に支持されるチルトモーター;前記チルトモーターの軸に結合されるウォームギヤ;及び前記洗浄ノズルの回転軸に結束されるとともに、ウォームギヤと絞縮状態で設置されるホイールギヤから構成できる。
【0032】
好ましくは、前記洗浄ヘッドを前・後進、昇降及び回転させる駆動手段を含み、前記駆動手段は、洗浄ヘッドを前・後進させる前後進部材;前記洗浄ヘッドを昇降させる昇降部材;及び前記洗浄ヘッドを回転させる回転部材から構成できる。
【0033】
好ましくは、前記前後進部材は、前記洗浄ヘッドの下部に配置される前・後進モーター;前記前・後進モーターの軸に結合されたまま回転する前・後進用駆動ギヤ;前記固定ブロックに設置される従動ギヤ軸;前記従動ギヤ軸の下端に回転可能に結合されたまま、前・後進用駆動ギヤに噛合される前・後進用第1従動ギヤ;前記従動ギヤ軸の上端に回転可能に結合される前・後進用第2従動ギヤ;及び前記ガイドフレームの内面に長手方向に形成されたまま、前記前・後進用第2従動ギヤに噛合されるラックギヤから構成できる。
【0034】
好ましくは、前記昇降部材は、前記洗浄ヘッドの下部に配置される上部プレート;前記上部プレートの下部に所定の間隔だけ離隔したまま設置される下部プレート;前記上、下部プレートの間に昇降可能に配置されたまま、前記洗浄ヘッドを支持している昇降プレート;前記昇降プレートの下部に配置される昇降モーター;及び前記昇降モーターの軸に結合されたまま、昇降プレートのナットブッシングに噛合されるスクリューシャフト;から構成できる。
【0035】
好ましくは、前記回転部材は、前記昇降プレートに設置される回転モーター;前記回転モーターの軸に結合される回転用駆動ギヤ;前記洗浄ヘッドの下部に備えられるカラム部の下端に結合されたまま、回転用駆動ギヤとギヤベルトで連結される回転用従動ギヤ;から構成できる。
【0036】
好ましくは、前記洗浄ヘッドは、洗浄後の汚染水を受け止めるための汚染水受けをさらに含むことができる。
【0037】
好ましくは、前記汚染水受けは自転可能に設置できる。
【0038】
好ましくは、前記汚染水受けの上端に沿って設置されるシール部材をさらに含むことができる。
【0039】
好ましくは、前記洗浄部材は、洗浄ノズルに給水される洗浄水を加熱して蒸気化させるヒーターをさらに含むことができる。
【0040】
好ましくは、前記本体は、洗浄ヘッドの作動盤が設けられるハウジング;前記ハウジングに収納可能であり、洗浄水が貯留される洗浄水タンク;前記ハウジングに収納可能であり、汚染水受けの汚染水を集水する汚染水タンク;及び前記ハウジングに収納可能であり、前記洗浄水タンクの洗浄水を前記洗浄機にポンピングするポンプ;から構成できる。
【発明の効果】
【0041】
本発明は、本体から洗浄ヘッドを分離及び移動させることができるため、洗浄装置を天井埋込エアコンの真下に位置させなくても洗浄が可能である。
【0042】
また、本発明は、熱交換器と洗浄ノズル間の最適の洗浄距離を算出した後、算出された最適の洗浄距離を維持しながら洗浄を行うことにより、洗浄距離が不規則であった従来に比べて洗浄効果を高めることができ、これに関連して洗浄距離を一定に維持することができるため、洗浄水の噴射圧を従来に比べて下げてもよいので、洗浄水の消耗量を減らすことができる。
【0043】
また、本発明は、洗浄水を蒸気化させるヒータが上部に設置して洗浄ノズルとの距離を減らすことにより、蒸気を下部に設置して上部に引き上げる構造に比べて熱損失を減らすことができ、これにより消費電力を節約することができる。
【0044】
また、本発明は、汚染水受けの上端にシール部材が設置されることにより、天井埋込エアコンの電線類を汚染水受けの外部へ容易に引き出すことができるとともに漏水も防止することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】従来の天井埋込エアコン用洗浄装置の全体構成図
図2】従来の天井埋込エアコン用洗浄装置の設置状態図
図3】従来の天井埋込エアコンのノズルと熱交換器との距離関係を説明するための概略平面図
図4】本発明の第1実施形態に係る天井埋込エアコン用洗浄ロボットの全体斜視図
図5】本発明の第1実施形態に係る天井埋込エアコン用洗浄ロボットの設置状態図
図6】本発明の第1実施形態に係る天井埋込エアコン用洗浄ロボットの洗浄機の構成図
図7】本発明の第1実施形態に係る洗浄ノズルのチルト手段の構成図
図8】本発明の第1実施形態に係る洗浄機の最適距離の補正を説明するための平面図
図9】本発明の第1実施形態に係る洗浄用前後進部材の構成図
図10】本発明の第1実施形態に係る洗浄用回転部材の構成図
図11】本発明の第1実施形態に係る汚染水受けの詳細構成図及び設置状態図
図12】本発明の第2実施形態に係る天井埋込エアコン用洗浄装置の全体構成図
図13】本発明の第2実施形態に係る天井埋込エアコン用洗浄装置の正面図であって、ガイドバーを持ち上げる前の状態図
図14図13の要部をA方向から見た図
図15】本発明の第2実施形態に係る天井埋込エアコン用洗浄装置の正面図であって、ガイドバーを持ち上げた状態図
図16図15の要部をB方向から見た図
図17】本発明の第2実施形態に係る天井埋込エアコン用洗浄装置であって、洗浄ヘッドを移送させた状態図
図18】本発明の第2実施形態に係る天井埋込エアコン用洗浄装置の使用例示図
図19】本発明の第2実施形態に係る洗浄ヘッドを抜粋した斜視図
図20】本発明の第2実施形態に係る洗浄ヘッドの詳細構成図
図21】本発明の第2実施形態に係る洗浄ノズル用チルト手段の詳細構成図
図22】本発明の第2実施形態に係る洗浄ヘッドの最適距離の補正を説明するための平面図
図23】本発明の第2実施形態に係る洗浄ヘッド用前後進部材の構成図
図24】本発明の第2実施形態に係る洗浄ヘッド用回転部材の構成図
図25】本発明の第2実施形態に係る汚染水受けの詳細構成図及び設置状態図
【発明を実施するための形態】
【0046】
本発明で使用される用語は本発明における機能を考慮して定義された用語であって、これはユーザー、運用者の意図または慣例によって異なることがあるので、これらの用語についての定義は本発明の技術的事項に符合する意味と概念で解釈されるべきである。
【0047】
下記の実施形態における選択的な用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別するために使用されるものであり、構成要素を制限するものではない。以下、本発明を説明するにあたり、本発明の要旨を不要に曖昧にするおそれのある関連した公知技術についての詳細な説明は省略する。
【0048】
以下、本発明の実施形態を説明する。
【0049】
[第1実施形態]:図4乃至図11を参照
本発明の第1実施形態に係る天井埋込エアコン用洗浄ロボット100は、洗浄機200及び本体300から大きく構成される。
【0050】
まず、前記天井埋込エアコン用洗浄ロボット100の一構成である洗浄装置200を説明する。
【0051】
前記洗浄装置200は、図6に示すように、天井埋込エアコンの熱交換器を洗浄するための核心部品であって、洗浄ヘッド210及び駆動手段250を含む。
【0052】
洗浄ヘッド210は、自転可能に設置される固定ブロック211を有する。前記固定ブロック211は、洗浄ヘッド210を360°回転させたり前・後進させたりするための媒介構成物である。
【0053】
また、洗浄ヘッド210はガイドフレーム212を有する。
【0054】
前記ガイドフレーム212は、前記固定ブロック211に設置されるが、固定ブロック211の長さ方向に遊動可能に設置される。
【0055】
ここで、前記ガイドフレーム212は、ガイドレール212bが備えられた第1ガイドパネル212aと、前記第1ガイドパネル212aと所定の間隔を置いて配置され、ガイドレール212dが備えられた第2ガイドパネル212cと、前記第1、第2ガイドパネル212a、212cの先端同士を連結する第1連結板212eと、前記第1、第2ガイドパネル212a、212cの後端同士を連結する第2連結板212fとから構成できる。
【0056】
併せて、前記第1、第2ガイドパネル212a、212cの各ガイドレール212b、212dにはガイドブロック212gが設置され、前記ガイドブロック212gには前記固定ブロック211の両側が結束されている。よって、前記ガイドフレーム212は、前記ガイドブロック212gを媒介にして固定ブロック211の長さ方向に摺動可能な状態になる。
【0057】
また、洗浄ヘッド210は距離センサー213を有する。
【0058】
前記距離センサー213は、前記ガイドフレーム212の先端に設置され、前記ガイドフレーム212と一緒に360°回転しながら、回転区間別に前記熱交換器Hとの相対距離をセンシングする役割を果たす。つまり、前記距離センサー213は、360°回転しながら熱交換器Hの内周各部位との相対距離を測定し、その測定値を算出する。
【0059】
また、洗浄ヘッド210は洗浄ノズル214を有する。
【0060】
前記洗浄ノズル214は、前記ガイドフレーム212の先端に距離センサー213と隣接して設置されたまま、前記熱交換器Hに向けて洗浄水を噴射する役割を果たす。
【0061】
ここで、前記洗浄ノズル214は、チルト手段220によって上下方向に傾動する。
【0062】
前記チルト手段220は、図7に示すように、第1連結板212eに支持されるチルトモーター221と、前記チルトモーター221の軸に結合されるウォームギヤ222と、前記洗浄ノズル214の回転軸214aに結束されるとともに、前記ウォームギヤ222と絞縮状態で設置されるホイールギヤ223とから構成される。
【0063】
このような構成により、前記チルトモーター220が駆動されると、これに軸着されたウォームギヤ222が回転し、ウォームギヤ222に噛合されたホイールギヤ223が回転することにより、ホイールギヤ223に結合された回転軸214aの回転に伴って洗浄ノズル214が上向きまたは下向きに傾動する。
【0064】
前記チルト機能は、必要に応じて上下に傾動が繰り返されるようにして使用することができ、場合によっては上・下傾動角度を固定したまま使用することもできる。これにより、熱交換器Hの高さに応じて様々な洗浄角度を適用することができるため、効率の良い洗浄が可能である。
【0065】
また、洗浄ヘッド210は制御部215を有する。
【0066】
前記制御部215の設置位置は特に限定しないが、本発明の実施形態では制御部が後述の昇降プレート252dに設置されることを例示した。
【0067】
前記制御部215は、前記距離センサー213でセンシングされた距離測定値に基づいて、前記洗浄ノズル214と熱交換器Hとの距離を最適距離に補正する補正値を算出し、この補正値に基づいて前記ガイドフレーム212の前・後進距離を制御する役割を果たす。
【0068】
例えば、図8に示すように、洗浄ヘッド210は、洗浄モードの際に、その先端は一点鎖線で示された仮想の最適距離ラインLに沿って先端の位置を補正しながら回転する。この過程で、最適距離ラインLの角部分では洗浄ヘッド210が前進して最適距離ラインLと一致するようにすることにより、常に熱交換器Hとの最適距離を維持したまま回転駆動するので洗浄効果を向上させることができ、洗浄されていない部分なく全体部分を均一に洗浄することができる。
【0069】
また、洗浄距離を一定に維持することができるため、洗浄水の噴射圧を従来に比べて下げてもよいので、洗浄水の消耗量を減らすことができる。
【0070】
一方、駆動手段250は、前記の洗浄ヘッド210を前・後進させる前後進部材251;前記洗浄ヘッド210を昇降させる昇降部材252;及び前記洗浄ヘッド210を回転させる回転部材253を含む。
【0071】
前記前後進部材251は、図9に示すように、前記洗浄ヘッド210の下部に配置される前後進モーター251aと、前記前後進モーター251aの軸に結合されたまま回転する前後進用駆動ギヤ251bと、前記固定ブロック211に設置される従動ギヤ軸251cと、前記従動ギヤ軸251cの下端に回転可能に結合されたまま、前記前後進用駆動ギヤ251bに噛合される前後進用第1従動ギヤ251dと、前記従動ギヤ軸251cの上端に回転可能に結合される前後進用第2従動ギヤ251eと、前記ガイドフレーム212の内面に長さ方向に形成されたまま、前記前後進用第2従動ギヤ251eに噛合されるラックギヤ251fとから構成される。
【0072】
このような構成により、前記前後進モーター251aが駆動すると、これに結合された前後進用駆動ギヤ251b、第1従動ギヤ251d、従動ギヤ軸251c及び第2従動ギヤ251eが回転し、続いて、第2従動ギヤ251eに噛み合っているラックギヤ251fが第2従動ギヤ251eの回転に伴って直線運動するので、最終的には洗浄ヘッド210が前進または後進する。
【0073】
このような前後進部材251は、先立って説明した洗浄ヘッド210を最適距離ラインLに移動補正するときに有用に活用される。
【0074】
前記昇降部材252は、図6に示すように、前記洗浄ヘッド210の下部に配置される上部プレート252aと、前記上部プレート252aの下部に所定の間隔で離隔するように設置される下部プレート252bと、前記上、下部プレート252a、252bの間に昇降可能に配置されたまま、カラム部252cを媒介にして前記洗浄ヘッド210を支持している昇降プレート252dと、前記昇降プレート252dの下部に配置される昇降モーター252eと、前記昇降モーター252eの軸に結合されたまま、前記昇降プレート252dに備えられるナットブッシング252gに噛合されるスクリューシャフト252fとから構成される。
【0075】
このような構成により、前記昇降モーター252eが駆動すると、スクリューシャフト252fが回転しながらナットブッシング252gを上下に昇降させるので、ナットブッシング252gが備えられた昇降プレート252dが上、下部プレート252a、252bの間で昇降作動し、これにより、昇降プレート252dに結合されたカラム部252c、及びカラム部の上部に設置された洗浄ヘッド210が昇降作動する。
【0076】
前記回転部材253は、図10に示すように、前記昇降プレート252dに設置される回転モーター253aと、前記回転モーター253aの軸に結合される回転用駆動ギヤ253bと、前記カラム部252cの下端に結合されたまま、前記回転用駆動ギヤ253bとギヤベルト253dで連結される回転用従動ギヤ253cとから構成される。
【0077】
このような構成により、前記回転モーター253aが駆動すると、これに結合された回転用駆動ギヤ253bが回転し、続いて、ギヤベルト253dで連結された回転用従動ギヤ253cが回転することにより、この回転用従動ギヤ253cに結合されたカラム部252c、及びカラム部上に設置された洗浄ヘッド210が回転作動する。
【0078】
次に、前記天井埋込エアコン洗浄ロボット100の一構成である本体300を説明する。
【0079】
前記本体300は、図4及び図5に示すように、前記洗浄機200の上部プレート252aに設置されたまま、洗浄後の汚染水を受け止める汚染水受け310を有する。
【0080】
前記汚染水受け310は、図11に示すように、天井埋込エアコンの取付口の直径より小さく、熱交換器Hの直径よりは大きい直径を有し、底面には汚染水を排出するための排水孔311が形成される。
【0081】
また、前記汚染水受け310は、その上端に、ゴムまたはシリコーンからなるシール部材312が設置される。前記シール部材312は、汚染水受け310の上端を熱交換器Hに密着させたとき、熱交換器Hとの間に隙間を防止することによりシール効果を高めることができる。
【0082】
さらに、熱交換器Hの突出部分、例えば電線などがあっても、シール部材312が弾性変形しながら熱交換器Hとの隙間のない密着が可能なので、シール効果を維持することができる。
【0083】
また、前記汚染水受け310は、図11に示すように、受け本体313と、前記受け本体313の下部に結合される支持部314とから構成でき、前記受け本体313は、前記支持部314上で自転可能に構成される。したがって、天井埋込エアコンの方向と汚染水受け310の方向とがずれても、受け本体313を自転させて天井埋込エアコンの方向に合わせることができるので、汚染水受け310を天井埋込エアコンに容易にドッキングすることができる。
【0084】
ここで、前記受け本体313の自転は手動または自動で実現することができる。
【0085】
前記本体300は、前記洗浄機200の作動盤322が設置されたハウジング320を有する。
【0086】
ここで、前記ハウジング320は、下部にキャスターが設置されて移動可能であり、内部には後述する洗浄水タンク、汚染水タンク及びポンプなどを収納することができる収納空間321が形成されている。
【0087】
また、前記本体300は、洗浄水が貯留される洗浄水タンク330、汚染水を集水する汚染水タンク340、及び前記洗浄水タンク330の洗浄水を前記洗浄機200にポンピングするポンプ350を有する。
【0088】
また、前記本体300は、前記ハウジング320の一側に設置され、上部には前記洗浄機200が設置されたまま、前記洗浄機200を昇降させるリフト360を有する。このリフト360は、例えばテレスコープ型で構成できる。
【0089】
また、前記本体300は、前記洗浄機200とリフト360との間に、前記洗浄機200に給水される洗浄水を加熱して蒸気化させるためのヒーター370を有する。このヒーター370は、洗浄機200に近接して設置されることにより、熱損失なしで直ちに洗浄機200の洗浄ノズル214を介して排出されるので、電力浪費を減らすことができる。
【0090】
[第2実施形態]:図12乃至図25を参照
まず、図12及び図13に示すように、本発明の第2実施形態に係る天井埋込エアコン用洗浄ロボットは、移動可能な本体400、移動可能な補助本体500、前記本体400と補助本体500との間を連結するガイドバー600、及び前記ガイドバー600に沿って移送可能な洗浄ヘッド700を含んで構成される。
【0091】
まず、本体400の詳細構成を説明する。
【0092】
本体400は、図12に示すように、前記洗浄ヘッド700と共に、前記ガイドバー600の一端を支持する支持台の役割と、前記洗浄ヘッド700の駆動を制御する役割とを併行する。
【0093】
このような本体400は、前記洗浄ヘッド700の作動盤411が設けられたハウジング410を有する。
【0094】
前記ハウジング410の下部にはキャスター412が設置されて移動可能であり、内部には収納空間410aが設けられている。
【0095】
前記収納空間410aには、洗浄水タンク413、汚染水タンク414及びポンプ415などが収納できる。ここで、前記洗浄水タンク413は、洗浄水を貯留する役割を果たし、前記汚染水タンク414は、洗浄後の汚染水を集水する役割を果たし、前記ポンプ415は、前記洗浄水タンク413の洗浄水を前記洗浄ヘッド700にポンピングする役割を果たす。
【0096】
また、本体400は、前記洗浄ヘッド700を昇降させる垂直状のリフティングバー416をさらに含むことができる。前記リフティングバー416は、例えばテレスコープ型で構成できる。そして、前記リフティングバー416の上端には、前記洗浄ヘッド700が選択的に安着する安着板417(図14及び図17に示す)が備えられてもよい。
【0097】
前記安着板417の前後方(洗浄ヘッドが移動する方向を前後方に設定する)には、前記洗浄ヘッド700を安着板417上にクランプするためのクランプ部材418が備えられてもよい。前記クランプ部材418は、例えば、フック418aと、前記フック418aをロックまたは解除するためのフックレバー418bとから構成できる。
【0098】
前記安着板417の左右側には、前記リフティングバー416の上端に安着するガイドバー600の一端をリフティングバー416から離隔するように持ち上げる昇降ユニット419が設置できる。前記昇降ユニット419は、例えば、前記ガイドバー600の一端を据え置くための据置台419aと、前記据置台419aの下部に連結され、据置台419aの下部に連結される昇降バー419bと、前記昇降バー419bを昇降させる昇降レバー419cとから構成できる。
【0099】
その後、補助本体500の詳細構成を説明する。
【0100】
補助本体500は、前記ガイドバー600の他端を支持する役割を果たすものである。このような補助本体500は、前述した本体400と同様に、ハウジング510とリフティングバー516を備えており、リフティングバー516によってガイドバー600の他端を支持したまま昇降させることができ、ハウジング510にキャスター512を備えており、移動も可能である。
【0101】
また、前記補助本体500のリフティングバー516の上端には、前記ガイドバー600の他端を据え置くための据置板517が備えられてもよい。
【0102】
次に、ガイドバー600の詳細構成を説明する。
【0103】
ガイドバー600は、前記洗浄ヘッド700の移動のためのガイドレールの役割を果たすものである。
【0104】
このようなガイドバー600は、一対の四角パイプからなり、各一端は前記本体400に、他端は補助本体500にそれぞれ据え置かれる。具体的に、ガイドバー600は、一端が本体400側の昇降ユニット419の据置台419aに据え置かれ、他端が補助本体500側の据置板517に据え置かれることにより、水平状態をなしている。
【0105】
次いで、洗浄ヘッド700の詳細構成を説明する。
【0106】
洗浄ヘッド700は、前記本体400上に選択的にクランプされ、クランプが解除されると、前記本体400と補助本体500との間のガイドバー600に沿って移動可能に設置され、天井埋込エアコンの熱交換器を洗浄する機能をする。
【0107】
このような洗浄ヘッド700は洗浄ユニット710及び駆動ユニット750を含む。
【0108】
前記洗浄ユニット710は、自転可能に設置される固定ブロック711を有する。前記固定ブロック711は、洗浄ユニット710を360度回転させたり前後進させたりするための媒介構成物である。
【0109】
また、洗浄ユニット710はガイドフレーム712を有する。
【0110】
前記ガイドフレーム712は、前記固定ブロック711に設置されるが、固定ブロック711の長さ方向に遊動可能に設置される。
【0111】
ここで、前記ガイドフレーム712は、ガイドレール712bが備えられた第1ガイドパネル712aと、前記第1ガイドパネル712aと所定の間隔を置いて対向して配置され、ガイドレール712bが備えられた第2ガイドパネル712cと、前記第1、第2ガイドパネル712a、712cの先端同士を連結する第1連結板712eと、前記第1、第2ガイドパネル712a、712cの後端同士を連結する第2連結板712fとから構成できる。
【0112】
併せて、前記第1、第2ガイドパネル712a、712cの各ガイドレール712b、712dにはガイドブロック712gが設置され、前記ガイドブロック712gには前記固定ブロック711の両側が結束されている。よって、前記ガイドフレーム712gは、前記ガイドブロック712gを媒介にして固定ブロック711の長さ方向に摺動可能な状態となる。
【0113】
また、洗浄ユニット710は距離センサー713を有する。
【0114】
前記距離センサー713は、前記ガイドフレーム713の先端に設置され、前記ガイドフレーム713と一緒に360度回転しながら、回転区間別に前記熱交換器Hとの相対距離をセンシングする役割を果たす。つまり、前記距離センサー713は、360度回転しながら熱交換器Hの内周各部位との相対距離を測定し、その測定値を算出する。
【0115】
また、洗浄ユニット710は洗浄ノズル714を有する。
【0116】
前記洗浄ノズル714は、前記ガイドフレーム712の先端に距離センサー713と隣接して設置されたまま、前記熱交換器Hに向けて洗浄水を噴射する役割を果たす。
【0117】
ここで、前記洗浄ノズル714は、チルト手段720によって上下方向に傾動する。
【0118】
前記チルト手段720は、図21に示すように、前記第1連結板712eに支持されるチルトモーター721と、前記傾斜モーター721の軸に結合されるウォームギヤ722と、前記洗浄ノズル714の回転軸714に結束されるとともに、前記ウォームギヤ722と絞縮状態で設置されるホイールギヤ723とから構成される。
【0119】
このような構成により、前記チルトモーター720が駆動すると、これに軸着されたウォームギヤ722が回転し、ウォームギヤ722に噛合されたホイールギヤ723が回転することにより、ホイールギヤ723に結合された回転軸714aの回転に伴って洗浄ノズル714が上向きまたは下向きに傾動する。
【0120】
前記チルト機能は、必要に応じて上下に傾動が繰り返されるようにして使用することができ、場合によっては上下傾動角度を固定したまま使用することもできる。これにより、熱交換器Hの高さに応じて様々な洗浄角度を適用することができるため、効率のよい洗浄が可能である。
【0121】
また、洗浄ユニット710は制御部715を有する。
【0122】
前記制御部715の設置位置は特に限定しないが、本発明の実施形態では制御部が後述の昇降プレート752dに設置されることを例示した。
【0123】
前記制御部715は、前記距離センサー713でセンシングされた距離測定値を基にして、前記洗浄ノズル414と熱交換器Hとの距離を最適距離に補正する補正値を算出し、この補正値に基づいて前記ガイドフレーム712の前後進距離を制御する役割を果たす。
【0124】
例えば、図22に示すように、洗浄ユニット510は、洗浄モードの際に、その先端は一点鎖線で示された仮想の最適距離ラインLに沿って先端の位置を補正しながら回転する。この過程で、最適距離ラインLの角部分では洗浄ユニット510が前進して最適距離ラインLと一致するようにすることにより、常に熱交換器Hとの最適距離を維持したまま回転駆動するので、洗浄効果を向上させることができ、洗浄されない部分なく全体部分を均一に洗浄することができる。
【0125】
また、洗浄距離を一定に維持することができるため、洗浄水の噴射圧を従来に比べて下げてもよいので、洗浄水の消耗量を減らすことができる。
【0126】
一方、駆動ユニット750は、前記洗浄ユニット710を前後進させる前後進部材751;前記洗浄ユニット710を昇降させる昇降部材752;及び前記洗浄ユニット710を回転させる回転部材753を含む。
【0127】
前記前後進部材751は、図23に示すように、前記洗浄ユニット710の下部に配置される前後進モーター751aと、前記前後進モーター751aの軸に結合されたまま回転する前後進用駆動ギヤ751bと、前記固定ブロック711に設置される従動ギヤ軸751cと、前記従動ギヤ軸751cの下端に回転可能に結合されたまま、前記前後進用駆動ギヤ751bに噛合される前後進用第1従動ギヤ751dと、前記従動ギヤ軸751cの上端に回転可能に結合される前後進用第2従動ギヤ751eと、前記ガイドフレーム712の内面に長さ方向に形成されたまま、前記前後進用第2従動ギヤ751eに噛合されるラックギヤ751fとから構成される。
【0128】
このような構成により、前記前後進モーター751aが駆動すると、これに結合された前後進用駆動ギヤ751b、第1従動ギヤ751d、従動ギヤ軸751c及び第2従動ギヤ751eが回転し、続いて、第2従動ギヤ751eに噛み合っているラックギヤ751fが第2従動ギヤ751eの回転に伴って直線運動するので、最終的には洗浄ユニット710が前進または後進する。
【0129】
このような前後進部材751は、先立って説明された洗浄ユニット710を最適距離ラインLに移動補正するときに有用に活用される。
【0130】
前記昇降部材752は、図20に示すように、前記洗浄ユニット710の下部に配置される上部プレート752aと、前記上部プレート752aの下部に所定の間隔で離隔するように設置される下部プレート752bと、前記上、下部プレート752a、752bの間に昇降可能に配置されたまま、カラム部752cを媒介にして前記洗浄ユニット710を支持している昇降プレート752dと、前記昇降プレート752dの下部に配置される昇降モーター752eと、前記昇降モーター752eの軸に結合されたまま、前記昇降プレート752dに備えられるナットブッシング752gに噛合されるスクリューシャフト752fとから構成される。
【0131】
このような構成により、前記昇降モーター752eが駆動すると、スクリューシャフト752fが回転しながらナットブッシング752gを上下に昇降させるので、ナットブッシング752gが備えられた昇降プレート752dが上、下部プレート752a、752bの間で昇降作動し、これにより、昇降プレート752dに結合されたカラム部752c及びカラム部の上部に設置された洗浄ヘッド710が昇降作動する。
【0132】
前記回転部材453は、図24に示すように、前記昇降プレート752dに設置される回転モーター753aと、前記回転モーター753aの軸に結合される回転用駆動ギヤ753bと、前記カラム部752cの下端に結合されたまま、前記回転用駆動ギヤ753bとギヤベルト753dで連結される回転用従動ギヤ753cとから構成される。
【0133】
このような構成により、前記回転モーター753aが駆動すると、これに結合された回転用駆動ギヤ753bが回転し、続いて、ギヤベルト753dで連結された回転用従動ギヤ753cが回転することにより、この回転用従動ギヤ753cに結合されたカラム部752c及びカラム部上に設置された洗浄ユニット710が回転作動する。
【0134】
また、洗浄ヘッド700は、駆動ユニット750の上端に設置されたまま、洗浄後の汚染水を受け止める汚染水受け760を含む。
【0135】
前記汚染水受け760は、図25に示すように、天井埋込エアコンの取付口の直径より小さく、熱交換器Hの直径よりは大きい直径を有し、底面には汚染水を排出するための排水孔761が形成される。
【0136】
また、前記汚染水受け760の上端には、ゴムまたはシリコーンからなるシール部材762が設置できる。このシール部材762は、汚染水受け760の上端を熱交換器Hに密着させたとき、熱交換器Hとの間に隙間を防止することにより、シール効果を高めることができる。
【0137】
さらに、熱交換器Hの突出部分、例えば電線などがあっても、シール部材762が弾性変形しながら熱交換器Hとの隙間のない密着が可能なので、シール効果を維持することができる。
【0138】
そして、前記汚染水受け760は、図25に示すように、受け本体763と、前記受け本体763の下部に結合される支持部764とから構成でき、前記受け本体763は、前記支持部764上で自転可能に構成される。よって、天井埋込エアコンの方向と汚染水受け760の方向とがずれても、受け本体763を回転させて天井埋込エアコンの方向に合わせることができるので、汚染水受け760を天井埋込エアコンに容易にドッキングすることができる。
【0139】
ここで、前記受け本体763の自転は手動または自動で実現することができる。
【0140】
また、前記洗浄ヘッド700は、前記駆動ユニット750とリフティングバー416との間に、前記洗浄ノズル714に給水される洗浄水を加熱して蒸気化させるためのヒーター770を含むことができる。このヒーター770は、洗浄ユニット710に近接して設置されることにより、熱損失なしで直ちに洗浄ユニット710の洗浄ノズル714を介して排出されるため、電力浪費を減らすことができる。
【0141】
一方、洗浄ヘッド700は、その下部に設置される底面板780をさらに含むことができる。ここで、前記底面板780の下部両側には、図10に示すように、前記ガイドバー600に沿ってローリングされるガイドロール781が設置できる。
【0142】
また、前記底面板780の前、後方には、前記クランプ部材418のフック418aが係止される係止溝782が形成できる。
【0143】
以上で、本発明の第2実施形態に係る天井埋込エアコン用洗浄ロボットの構成説明を終え、以下では、本発明の使用例を説明する。
【0144】
天井埋込エアコンの下に何らの妨害物がない場合には、本体400のリフティングバー416の上端に設けられた安着板417に洗浄ヘッド700をクランプ部材418を媒介にして固定した状態で、本体400を天井埋込エアコンの真下に位置させた後、リフティングバー416によって洗浄ヘッド700を上昇させて熱交換器Hの洗浄作業を行う。
【0145】
これとは異なり、天井埋込エアコンの下に妨害物がある場合には、図18に示すように、妨害物Aを取り除かない以上、本体400を天井埋込エアコンの真下に位置させることができないことを考慮して、本体400に加えて補助本体500を設けた後、妨害物を挟んで本体400と補助本体500を配置する。
【0146】
その後、前記本体400のリフティングバー416の上端に備えられた安着板417の据置台419aと補助本体500の据置板517に一対のガイドバー600を2列に並んで据え置いた後、クランプ部材418を解除して洗浄ヘッド700を本体700から分離する。
【0147】
その次、昇降ユニット719によってガイドバー600の本体側端部を持ち上げて洗浄ヘッド700を安着板717から離隔させる。すると、洗浄ヘッド700は、ガイドバー600上に支持された状態となる。
【0148】
その後、ガイドバー600に沿って洗浄ヘッド700を移動させて洗浄ヘッド700を当該天井埋込エアコンの真下に位置させた後、前述と同様の方法によって天井埋込エアコンの熱交換器を洗浄する。
【0149】
結論として、後者の方法によれば、オフィスのように天井埋込エアコンの下に机またはその他の妨害物がある場合には、これを取り除いた後で洗浄作業が可能であった従来とは異なり、このような手続きなしに洗浄ヘッド700を移動させて洗浄作業を可能にすることにより、作業環境を問わずに円滑な洗浄作業が可能である。
【0150】
以上、本発明を具体的な実施形態によって詳細に説明したが、これは、本発明を具体的に説明するためのもので、本発明を限定するものではない。本発明は、本発明の技術的思想内で当該分野における通常の知識を有する者によってその変形や改良が可能である。
【0151】
本発明の単純な変形ないし変更はいずれも本発明の範疇に属するものであり、本発明の具体的な保護範囲は添付された特許請求の範囲によって明確になる。
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