特許第6591104号(P6591104)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6591104
(24)【登録日】2019年9月27日
(45)【発行日】2019年10月16日
(54)【発明の名称】自動化異物積層防止装置
(51)【国際特許分類】
   E04H 9/16 20060101AFI20191007BHJP
【FI】
   E04H9/16 D
【請求項の数】8
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2019-37795(P2019-37795)
(22)【出願日】2019年3月1日
【審査請求日】2019年3月1日
(31)【優先権主張番号】10-2019-0021053
(32)【優先日】2019年2月22日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517108044
【氏名又は名称】リセットカンパニー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Resetcompany Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、ソン デ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジョン ユン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ドン ファン
【審査官】 新井 夕起子
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭62−082161(JP,A)
【文献】 特許第6445204(JP,B1)
【文献】 特開2017−071976(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象面に第1方向に沿って配置される第1レールと、前記対象面に前記第1方向に沿って前記第1レールと平行に配置される第2レールと、前記第1レール及び前記第2レールの両端部を各々連結し前記対象面に前記第1方向と直交する第2方向に配置される連結フレームと、を含む第1ユニットと、
前記第1レールに沿って往復可能に装着される第1移動体と、前記第2レールに沿って往復可能に装着される第2移動体と、前記第1移動体及び前記第2移動体の各々の上面に両端部が固定され前記第1移動体及び前記第2移動体と連動し前記第1方向に沿って往復する少なくとも一つ以上のワイパーと、を含む第2ユニットと、及び、
前記第1移動体または前記第2移動体に配置される駆動モーターと、前記第1移動体と前記第2移動体と前記第1レール及び前記第2レールに形成され前記第1移動体及び前記第2移動体が各々前記第1レール及び前記第2レールに沿って往復するように前記駆動モーターから発生された駆動力を伝達する駆動伝達係と、を含む第3ユニットと、
を含み、
前記ワイパーは、
前記第1移動体の上面中心と前記第2移動体の上面中心をお互いに連結して前記連結フレームと平行な仮想線に対して傾くように配置されて、前記第1移動体の上面に装着される第1端部と前記第2移動体の上面に装着される第2端部を持つ第1ワイパーと、
前記仮想線に対して傾くように配置されて、前記第1移動体の上面に装着される第3端部と前記第2移動体の上面に装着される第4端部を持つ第2ワイパーと、
を含み、
前記第1端部の中心から前記第3端部の中心までの距離は、前記第2端部の中心から前記第4端部の中心までの距離より大きく、
前記ワイパーは前記対象面に積層された異物を前記対象面の外にとり除くことを特徴とする自動化異物積層防止装置。
【請求項2】
前記第1方向は地面と平行な方向であり、前記連結フレームは前記地面に対して傾くように配置されることを特徴とする請求項1に記載の自動化異物積層防止装置。
【請求項3】
前記第1レールは、
前記第1方向に延長される少なくとも一つ以上の第1本体バーと、
前記第1本体バーの両側面に沿って各々前記第1方向に陷沒形成されて、前記第1移動体の下面両側に回転可能に装着された第1ホイールの各々の外周面と見合わせる内側面を持つ第1案内溝と、
前記第1案内溝の両側縁に沿って前記第1案内溝の内側面に対して各々上向き及び下向き傾くように切開形成される第1接触案内斜面と、
を含み、
前記第1接触案内斜面には、前記第1ホイールの各々の外周面の上端部縁及び下端部縁に沿って前記第1ホイールの各々の外周面に対して各々下向き及び上向き傾くように切開形成される第1転び接触斜面が当接することを特徴とする請求項1に記載の自動化異物積層防止装置。
【請求項4】
前記第2レールは、
前記第1方向に延長される少なくとも一つ以上の第2本体バーと、
前記第2本体バーの両側面に沿って各々前記第1方向に陷沒形成されて、前記第2移動体の下面両側に回転可能に装着された第2ホイールの各々の外周面と見合わせる内側面を持つ第2案内溝と、
前記第2案内溝の両側縁に沿って前記第2案内溝の内側面に対して各々上向き及び下向き傾くように切開形成される第2接触案内斜面と、
を含み、
前記第2接触案内斜面には、前記第2ホイールの各々の外周面の上端部縁及び下端部縁に沿って前記第2ホイールの各々の外周面に対して各々下向き及び上向き傾くように切開形成される第2転び接触斜面が当接することを特徴とする請求項1に記載の自動化異物積層防止装置。
【請求項5】
前記第3ユニットは、
前記駆動モーター及び前記駆動伝達係の一部が内蔵されて、前記第1移動体または前記第2移動体の上面に配置されるコントロールボックスと、
前記コントロールボックスの外部一側に装着されて前記駆動モーターと電気的に連結されて、前記コントロールボックスに着く異物が雪または雨または土砂であるかを感知する異物感知センサーと、
前記コントロールボックスに内蔵されて前記駆動モーター及び前記異物感知センサーを制御するコントローラーと、
前記第1レールまたは前記第2レールの両端部外側と、前記第1移動体または前記第2移動体の一側に装着されて、前記第1方向による前記第1移動体及び前記第2移動体の往復ストロークの始点と終点を規定することと共に、前記駆動モーターに具備された駆動軸の正方向の回転または逆方向の回転の可否を決めるストローク管理手段と、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の自動化異物積層防止装置。
【請求項6】
前記駆動伝達係は、
両端部が前記第1移動体及び前記第2移動体に向けて延長されて、前記第1レール及び前記第2レールとは直交して、前記連結フレームと平行に配置される駆動伝達軸と、
前記駆動モーターが配置された前記第1移動体または前記第2移動体に形成されて前記駆動モーター及び前記駆動伝達軸をお互いに連結して、前記駆動モーターが配置された前記第1移動体または前記第2移動体から前記駆動伝達軸を通じて前記駆動力を前記第2移動体側または前記第1移動体側に伝達する第1伝達部と、
前記駆動モーターがない前記第2移動体または前記第1移動体に形成されて前記駆動伝達軸と連結されて、前記駆動モーターから発生された前記駆動力を、前記駆動伝達軸を通じて受ける第2伝達部と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の自動化異物積層防止装置。
【請求項7】
前記第1移動体または前記第2移動体の一側に装着されて前記駆動モーターに伝達する動力を生成するバッテリーと、前記第1レールまたは前記第2レールの一側に装着されて前記第1移動体または前記第2移動体の往復による前記バッテリーの脱着結合によって電気的に連結されて外部から電源供給を受けて前記バッテリーに電気エネルギーを伝達する充電端子を含む第4ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の自動化異物積層防止装置。
【請求項8】
前記ワイパーは、
前記第1ワイパー及び前記第2ワイパーの一側に形成されて前記対象面に積層された異物を掃き出すブラシアレイをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の自動化異物積層防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動化異物積層防止装置に関し、特に、左右水平方向の長さが非常に長くて大面積を持つ多様な種類の対象面に積もった雪や異物を確かで效率的にとり除くようにした自動化異物積層防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆる 豪雪地帯と称えられる日本の北海道及び東北地方を含む地域では冬期に降る雪の量が非常に多いが、その荷重は屋根の面積に比例して増大されるため、このような地方の建築物屋根に雪のような異物が積もる場合屋根はその荷重を耐えることができずに崩れ落ちるとか屋根の上に積もった雪が落下するによって人名被害の発生する場合が多かった。
【0003】
前記のような観点で案出された発明として、大韓民国登録特許第0893207号の「ビニールハウス雪除去装置」(以下先行技術)などが挙げられる。
【0004】
先行技術は、ビニールハウスの長さ方向で往復移動しながら積もった雪を一側で密語とり除く除雪手段と、前記除雪手段を周期的に往復移動させる運び手段と、及び、前記除雪手段が均一な経路に沿って移動するように案内する案内手段と、を含み成り立ったものである。
【0005】
しかし、先行技術は除雪対象面であるビニールハウスの上面が曲面から成り、除雪手段を成すブラシ固定プレームが折曲された形態になっているため、除雪しなければならない積雪量が多い場合、ブラシ固定フレームの折曲部分に集中的な剪断応力が加えられる問題点がある。
【0006】
特に、先行技術は除雪手段が往復する過程からこのような剪断応力によりブラシ固定プレームが破損されるとか捻れる問題が発生する恐れがあった。
【0007】
なによりも先行技術は、ブラシ固定フレームの末端を支持する構成要素がないため、剪断応力による変形がブラシ固定フレームの折曲部分の周辺に発生し始めれば、破損が急に起き正常的な作動が不可能な致命的な問題に打ち当ることがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】大韓民国登録特許第0893207号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は前記のような問題点を改善するために左右水平方向の長さが非常に長くて大面積を持つ多様な種類の対象面に積もった雪や異物を確かであり效率的にとり除くようにする自動化異物積層防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記のような目的を果たすために、本発明は対象面に第1方向に沿って配置される第1レールと、前記対象面に前記第1方向に沿って前記第1レールと平行に配置される第2レールと、前記第1レール及び前記第2レールの両端部を各々連結し前記対象面に前記第1方向と直交する第2方向に配置される連結フレームと、を含む第1ユニットと、前記第1レールに沿って往復可能に装着される第1移動体と、前記第2レールに沿って往復可能に装着される第2移動体と、前記第1移動体及び前記第2移動体の各々の上面に両端部が固定され前記第1移動体及び前記第2移動体と連動し前記第1方向に沿って往復する少なくとも一つ以上のワイパーと、を含む第2ユニットと、及び、前記第1移動体または前記第2移動体に配置される駆動モーターと、前記第1移動体と前記第2移動体と前記第1レール及び前記第2レールに形成され前記第1移動体及び前記第2移動体が各々前記第1レール及び前記第2レールに沿って往復するように前記駆動モーターから発生された駆動力を伝達する駆動伝達系と、を含む第3ユニットと、を含み、前記ワイパーは前記対象面に積層された異物を前記対象面の外にとり除くことを特徴とする自動化異物積層防止装置を提供することができる。
【0011】
ここで、前記第1方向は地面と平行な方向であり、前記連結フレームは前記地面に対して傾くように配置されることを特徴とする。
【0012】
この時、前記ワイパーは、前記第1移動体の上面中心と前記第2移動体の上面中心をお互いに連結して前記連結フレームと平行な仮想線に対して傾くように配置されて、前記第1移動体の上面に装着される第1端部と前記第2移動体の上面に装着される第2端部を持つ第1ワイパーと、前記仮想線に対して傾くように配置されて、前記第1移動体の上面に装着される第3端部と前記第2移動体の上面に装着される第4端部を持つ第2ワイパーと、を含み、前記第1端部の中心から前記第3端部の中心までの距離は、前記第2端部の中心から前記第4端部の中心までの距離より大きいことを特徴とする。
【0013】
そして、前記第1レールは、前記第1方向に延長される少なくとも一つ以上の第1本体バーと、前記第1本体バーの両側面に沿って各々前記第1方向に陷沒形成されて、前記第1移動体の下面両側に回転可能に装着された第1ホイールの各々の外周面と見合わせる内側面を持つ第1案内溝と、前記第1案内溝の両側縁に沿って前記第1案内溝の内側面に対して各々上向き及び下向き傾くように切開形成される第1接触案内斜面と、を含み、前記第1接触案内斜面には、前記第1ホイールの各々の外周面の上端部縁及び下端部縁に沿って前記第1ホイールの各々の外周面に対して各々下向き及び上向き傾くように切開形成される第1転び接触斜面が当接することを特徴とする。
【0014】
そして、前記第2レールは、前記第1方向に延長される少なくとも一つ以上の第2本体バーと、前記第2本体バーの両側面に沿って各々前記第1方向に陷沒形成されて、前記第2移動体の下面両側に回転可能に装着された第2ホイールの各々の外周面と見合わせる内側面を持つ第2案内溝と、前記第2案内溝の両側縁に沿って前記第2案内溝の内側面に対して各々上向き及び下向き傾くように切開形成される第2接触案内斜面と、を含み、前記第2接触案内斜面には、前記第2ホイールの各々の外周面の上端部縁及び下端部縁に沿って前記第2ホイールの各々の外周面に対して各々下向き及び上向き傾くように切開形成される第2転び接触斜面が当接することを特徴とする。
【0015】
そして、前記第3ユニットは、前記駆動モーター及び前記駆動伝達系の一部が内蔵されて、前記第1移動体または前記第2移動体の上面に配置されるコントロールボックスと、前記コントロールボックスの外部一側に装着されて前記駆動モーターと電気的に連結されて、前記コントロールボックスに着く異物が雪または雨または土砂であるかを感知する異物感知センサーと、前記コントロールボックスに内蔵されて前記駆動モーター及び前記異物感知センサーを制御するコントローラーと、前記第1レールまたは前記第2レールの両端部外側と、前記第1移動体または前記第2移動体の一側に装着されて、前記第1方向による前記第1移動体及び前記第2移動体の往復ストロークの始点と終点を規定することと共に、前記駆動モーターに具備された駆動軸の正方向の回転または逆方向の回転の可否を決めるストローク管理手段と、をさらに含むことを特徴とする。
【0016】
そして、前記駆動伝達系は、両端部が前記第1移動体及び前記第2移動体に向けて延長されて、前記第1レール及び前記第2レールとは直交して、前記連結フレームと平行に配置される駆動伝達軸と、前記駆動モーターが配置された前記第1移動体または前記第2移動体に形成されて前記駆動モーター及び前記駆動伝達軸をお互いに連結して、前記駆動モーターが配置された前記第1移動体または前記第2移動体から前記駆動伝達軸を通じて前記駆動力を前記第2移動体側または前記第1移動体側に伝達する第1伝達部と、前記駆動モーターがない前記第2移動体または前記第1移動体に形成されて前記駆動伝達軸と連結されて、前記駆動モーターから発生された前記駆動力を、前記駆動伝達軸を通じて受ける第2伝達部と、を含むことを特徴とする。
【0017】
また、前記第1移動体または前記第2移動体の一側に装着されて前記駆動モーターに伝達する動力を生成するバッテリーと、前記第1レールまたは前記第2レールの一側に装着されて前記第1移動体または前記第2移動体の往復による前記バッテリーの脱着結合によって電気的に連結されて外部から電源供給を受けて前記バッテリーに電気エネルギーを伝達する充電端子を含む第4ユニットをさらに含むことを特徴とする。
【0018】
同時に、前記ワイパーは、前記第1ワイパー及び前記第2ワイパーの一側に形成されて前記対象面に積層された異物を掃き出すブラシアレイをさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
前記のような構成の本発明によれば、次のような効果をはかることができる。
【0020】
まず、本発明は、対象面に積もった異物をとり除くワイパーが往復するレールの長さが十分であったら、ワイパーが対象面に沿って往復移動する時ワイパーの両端部を支持するため、左右水平方向の長さが非常に長くて大面積を持つどんな種類の対象面にも均一で確かに效率的な異物除去効果をはかることができる。
【0021】
特に、本発明は一対のワイパーを具備しワイパーの両端部を支持するレールに対して傾くように配置することにより、傾いた屋根や太陽光パネルのような傾くように形成された対象面上に積もった異物を効果的にとり除くことができるようになる。
【0022】
同時に、本発明は移動するワイパーに独自のバッテリーが備われワイパーの往復移動に必要な動力を独自にあてることができることは勿論、レールの一側に具備された充電端子を利用してドッキングの後充電も実施することができるため、效率的な動力及びエネルギーの管理が可能になる。
【0023】
最も、本発明は前述のような雪がたくさん降る地域の建築物屋根や傾斜屋根は勿論、太陽光発電設備の集光パネルや、建築構造物の硝子表面、建築物の傾いた屋根、傾斜地の人道または傾斜地の道路など幅広い適用が可能であるため汎用性の側面からみると非常に優秀な発明である。
【0024】
そして、本発明はワイパーの両端部を支持しレール上に往復移動させ、ワイパーの往復移動に必要な駆動力の伝達は単一のモーターにより行われるようにすることにより、不必要な動力の使用を節制しエネルギーの效率的な管理が可能になる。
【0025】
特に、本発明は円錐ギヤの組合とラックアンドピニオン方式による駆動伝達系によりワイパーを移動させるメカニズムを採択しているため、このようなメカニズムは本出願人が既に出願したベルト駆動方式に比べて張力の低下や動力伝達效率の低下を悩むこことのないという点から装置全体の耐久性及び寿命年限を増大させることができるという特長点を持つ。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の全体的な構造を現わした斜視図である。
図2】本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の主要部である第2ユニットのワイパーが第1方向に沿って移動する作動状態を図示した概念図である。
図3】本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の主要部である第2ユニットのワイパーが第1方向に沿って移動する作動状態を図示した概念図である。
図4図2のIV−IV線に切断して見たものであり、本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の主要部である第2ユニットのワイパー断面構造を図示した部分断面概念図である。
図5図1のV示点から眺めたものであり、本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の全体的な構造を現わした側面概念図である。
図6図1のVI示点から眺めたものであり、本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の主要部を拡大して図示した部分斜視概念図である。
図7図1のVII示点から眺めたものであり、本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の主要部を拡大して図示した部分斜視概念図である。
図8】本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の主要部である第4ユニットの構造を拡大し図示した部分斜視概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に説明している実施例を参照すれば明確になるだろう。
【0028】
しかし、本発明は、ここで説明する実施例に限定されず、他の形態に具体化することもできる。
【0029】
ここで紹介する実施例は、開示された内容を徹底的且つ完全にするために、そして、当業者に本発明の思想を十分に伝達するために提供されるものである。
【0030】
そして本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。
【0031】
したがって、いくつかの実施例において、よく知られた構成要素、よく知られた動作及びよく知られた技術は、本発明が曖昧に解釈されることを避けるために具体的に説明されない。
【0032】
また、明細書全体にかけ同一参照符号は同一構成要素を指称して、本明細書で使われた(言及された)用語は実施例を説明するためのことであり、本発明を制限しようとすることではない。
【0033】
本明細書において、単数型は文句から特別に言及しない限り複数型も含み、「含み(または、具備)する」に言及された構成要素及び動作は、一つ以上の他の構成要素及び動作の存在または追加を排除しない。
【0034】
他の定義がなければ、本明細書で使われるすべての用語(技術及びと学的用語を含み)は本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者に共通的に理解できる意味で使われることができるでしょう。
【0035】
また一般的に使われる前もって定義されている用語は、定義されていない限り理想的にまたは過度に解釈されない。
【0036】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例に対して説明する。
【0037】
まず、図1は、本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の全体的な構造を現わした斜視図である。
【0038】
そして、図2及び図3は、本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の主要部である第2ユニット200のワイパー230、240が第1方向に沿って移動する作動状態を図示した概念図である。
【0039】
そして、図4は、図2のIV−IV線に切断して見たものであり、本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の主要部である第2ユニット200のワイパー230、240断面構造を図示した部分断面概念図である。
【0040】
そして、図5は、図1のV示点から眺めたものであり、本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の全体的な構造を現わした側面概念図である。
【0041】
そして、図6は、図1のVI示点から眺めたものであり、本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の主要部を拡大して図示した部分斜視概念図である。
【0042】
また、図7は、図1のVII示点から眺めたものであり、本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の主要部を拡大して図示した部分斜視概念図である。
【0043】
同時に、図8は、本発明の一つの実施例にかかる自動化異物積層防止装置の主要部である第4ユニット400の構造を拡大し図示した部分斜視概念図である。
【0044】
参照とし、図面上の矢印A、B方向は第1方向、矢印C、D方向は第2方向であり、矢印E、F方向は地面に対して鉛直である方向を各々現わす。
【0045】
本発明は、図示のように対象面500に第1方向に沿って配置された第1ユニット100上に第2ユニット200が往復し、第2ユニット200の往復に必要な駆動力は第3ユニット300が発生させ伝達し、第2ユニット200のワイパー230、240は対象面500に積層された異物(以下図示せず)を対象面500外にとり除く構造であることが把握できる。
【0046】
まず、第1ユニット100は、対象面500に第1方向に沿って配置される第1レール110と、対象面500に第1方向に沿って第1レール110と平行に配置される第2レール120と、第1レール110及び第2レール120の両端部を各々連結して対象面500に第1方向と直交する第2方向に配置される連結フレーム130と、を含むものである。
【0047】
また、第2ユニット200は、第1レール110に沿って往復可能に装着される第1移動体210と、第2レール120に沿って往復可能に装着される第2移動体220と、第1移動体210及び第2移動体220各々の上面に両端部が固定されて第1移動体210及び第2移動体220と連動して第1方向に沿って往復する少なくとも一つ以上のワイパー230、240と、を含むものである。
【0048】
同時に、第3ユニット300は、第1移動体210または第2移動体220に配置される駆動モーター301と、第1移動体210と第2移動体220と第1レール110及び第2レール120に形成され第1移動体210及び第2移動体220が各々第1レール110及び第2レール120に沿って往復するように駆動モーター301から発生された駆動力を伝達する駆動伝達系と、を含むものである。
【0049】
したがって、ワイパー230、240は対象面500に積層された異物を対象面500の外にとり除くようになる。
【0050】
本発明は前記のような実施例の適用が可能で次のような多様な実施例の適用も可能であることは勿論である。
【0051】
まず、対象面500は、建築物の屋根、太陽光モジュールの集光パネル、建築構造物の硝子表面、建築物の傾いた屋根、傾斜地の人道または傾斜地の道路中いずれかの一つであることもできるし、ワイパー230、240を利用し表面に積もった多様な異物を掃き出してとり除くことができる対象面500ならどんな種類の物にも適用することができる。
【0052】
一方、前述の第1方向は、地面600(以下図1及び図5参照)と平行な方向であり、連結フレーム130は地面600に対して傾くように配置されることができる。
【0053】
第1及び第2レール110、120に沿って往復可能に装着されるワイパー230、240は、図2及び図3のように大きく第1ワイパー230と第2ワイパー240を含む構造なのを把握することができる。
【0054】
まず、第1ワイパー230は、第1移動体210の上面中心と第2移動体220の上面中心をお互いに連結して連結フレーム130と平行な仮想線に対して傾くように配置されて、第1移動体210の上面に装着される第1端部230aと第2移動体220の上面に装着される第2端部230bを持つものである。
【0055】
そして、第2ワイパー240は、前記仮想線に対して傾くように配置されて、第1移動体210の上面に装着される第3端部240a(以下図8(a)参照)と第2移動体220の上面に装着される第4端部240bを持つものである。
【0056】
ここで、第1端部230aの中心から第3端部240aの中心までの距離は、第2端部230bの中心から第4端部240bの中心までの距離より大きいであった方が望ましい。
【0057】
第1端部230aの中心から第3端部240aの中心までの距離が、第2端部230bの中心から第4端部240bの中心までの距離より大きいことは、地面600に対して傾くように形成された建築物の傾斜屋根や太陽光発電所の集光パネルなどのような対象面500上に積層された雪のように体積と荷重の大きい異物が傾くように対象面500の外で除去されるようにするためである。
【0058】
このような第1ワイパー230は、図4(a)を参照して具体的によく見れば、対象面500と見合わせるように配置されてバー形象に延長形成された第1コア片231と、第1コア片231の両側縁から対象面500側を向けて各々傾くように延長される第1サイド片232、233を具備することができる。
【0059】
ここで、第1ワイパー230は、第1コア片231と第1サイド片232、233の各々の下面から対象面500を向けて延長される複数の第1補強リーブ234と、複数の第1補強リーブ234の各々の下端部を連結する第1連結補強片235と、を具備することもできる。
【0060】
この時、第1ワイパー230は、第1連結補強片235の下面に第1コア片231の形成方向(矢印C、D方向)に沿って対象面500を向けて形成され、異物を第1ワイパー230の移動方向(矢印A、B方向)に沿って掃き出す少なくとも一つ以上の第1ブラシアレイ250を具備することもできる。
【0061】
前述の第1ブラシアレイ250は、場合によって図4(b)のように複数に平行に装着されることもできるでしょう。
【0062】
一方、第2ワイパー240は、図4(a)を参照して具体的によく見れば、対象面500と見合わせるように配置されてバー形象に延長形成された第2コア片241と、第2コア片241の両側縁から対象面500側を向けて各々傾くように延長される第2サイド片242、243と、を具備することができる。
【0063】
ここで、第2ワイパー240は、第2サイド片242、243中第1ワイパー230と隣合う側に形成された第2サイド片242の反対側に形成された第2サイド片243に装着されるものであり、第2コア片241と平行に配置されバー形象の装着片246と、装着片246の縁に沿って折曲されて対象面500を向けて延長形成される延長折曲片247と、を具備することもできる。
【0064】
この時、第2ワイパー240は、延長折曲片247の下面に第2コア片241の形成方向(矢印C、D方向)に沿って対象面500を向けて形成されて、異物を第2ワイパー240の移動方向(矢印A、B方向)に沿って掃き出す第2ブラシアレイ260を具備することもできる。
【0065】
一方、第2ワイパー240は、図4(b)のように第2コア片241及び第2サイド片242、243と一緒に、第2コア片241と第2サイド片242、243の各々の下面から対象面500を向けて延長される複数の第2補強リーブ244と、複数の第2補強リーブ244の各々の下端部を連結する第2連結補強片245と、を具備することもできる。
【0066】
ここで、第2ワイパー240は、第2連結補強片245の下面に第2コア片241の形成方向(矢印C、D方向)に沿って対象面500を向けて形成されて、異物を第2ワイパー240の移動方向(矢印A、B方向)に沿って掃き出す少なくとも一つ以上の第3ブラシアレイ270を具備することもできるでしょう。
【0067】
この時、第3ブラシアレイ270は、図4(b)のように複数に平行に装着されることもできるでしょう。
【0068】
一方、第1レール110は、図5と一緒に第1方向に延長される少なくとも一つ以上の第1本体バー111に第1案内溝112、112と第1接触案内斜面113、113とが形成された構造の実施例を適用することもできるでしょう。
【0069】
第1案内溝112、112は、第1本体バー111の両側面に沿って各々第1方向に陷沒形成されて、第1移動体210の下面の両側に回転可能に装着された第1ホイール212の各々の外周面と見合わせる内側面を持つものである。
【0070】
第1接触案内斜面113、113は、第1案内溝112、112の両側端に沿って第1案内溝112、112の内側面に対して各々上向き及び下向き傾くように切開形成されるものである。
【0071】
したがって、第1接触案内斜面113、113には、第1ホイール212の各々の外周面上端部及び下端部端に沿って第1ホイール212各々の外周面に対して各々下向き及び上向き傾くように切開形成される第1転び接触斜面212sが当接するようになる。
【0072】
このような第1移動体210は、第1方向で延長されて、下面に第1本体バー111の上面と見合わせる第1バー収容溝211gが上側に陷沒形成された第1移動ブロック211に第1転び接触斜面212sが形成された第1ホイール212と第1一側固定ブロック213と第1他側固定ブロック214とを含む構造の実施例を適用することができるでしょう。
【0073】
ここで、第1ホイール212は、第1移動ブロック211の下面に複数に回転可能に装着されて、第1バー収容溝211gの縁の外側に各々少なくとも一つ以上配置されて第1案内溝112、112と見合わせる外周面を持つものである。
【0074】
この時、第1転び接触斜面212sは、複数の第1ホイール212の各々の外周面の上端部縁及び下端部縁に沿って第1ホイール212各々の外周面に対して各々下向き及び上向き傾くように切開形成されて、第1接触案内斜面113、113に当接し転び接触するものである。
【0075】
また、第1一側固定ブロック213は、第1移動ブロック211の上面一側に突き出形成されてワイパー230、240中第1方向の一側に配置される第1ワイパー230が配置固定されるものである。
【0076】
同時に、第1他側固定ブロック214は、第1移動ブロック211の上面の他側に突き出形成されてワイパー230、240中第1方向の他側に配置される第2ワイパー240が配置固定されるものである。
【0077】
一方、第2レール120は、図5のように第1方向に延長される少なくとも一つ以上の第2本体バー121に第2案内溝122、122と第2接触案内斜面123、123とが形成された構造の実施例を適用することもできるでしょう。
【0078】
第2案内溝122、122は、第2本体バー121の両側面に沿って各々第1方向に陷沒形成されて、第2移動体220の下面の両側に回転可能に装着された第2ホイール222の各々の外周面と見合わせる内側面を持つものである。
【0079】
第2接触案内斜面123、123は、第2案内溝122、122の両側縁に沿って第2案内溝122、122の内側面に対して各々上向き及び下向き傾くように切開形成されるものである。
【0080】
したがって、第2接触案内斜面123、123には、第2ホイール222の各々の外周面の上端部縁及び下端部端縁に沿って第2ホイール222各々の外周面に対して各々下向き及び上向き傾くように切開形成される第2転び接触斜面222sが当接するようになる。
【0081】
このような第2移動体220は、第1方向で延長されて、下面に第2本体バー121の上面と見合わせる第2バー収容溝221gが上側に陷沒形成された第2移動ブロック221に第2転び接触斜面222sが具備された第2ホイール222と第2一側固定ブロック223と第2他側固定ブロック224とを含む構造の実施例を適用することができるでしょう。
【0082】
ここで、第2ホイール222は、第2移動ブロック221の下面に複数に回転可能に装着されて、第2バー収容溝221gの縁の外側に各々少なくとも一つ以上配置されて第2案内溝122、122と見合わせる外周面を持つものである。
【0083】
この時、第2転び接触斜面222sは、複数の第2ホイール222の各々の外周面の上端部縁及び下端部縁に沿って第2ホイール222の各々の外周面に対して各々下向き及び上向き傾くように切開形成されて、第2接触案内斜面123、123に当接し転び接触するものである。
【0084】
また、第2一側固定ブロック223は、第2移動ブロック221の上面一側に突き出形成されてワイパー230、240中第1方向の一側に配置される第1ワイパー230が配置固定されるものである。
【0085】
同時に、第2他側固定ブロック224は、第2移動ブロック221の上面他側に突き出形成されてワイパー230、240中第1方向の他側に配置される第2ワイパー240が配置固定されるものである。
【0086】
一方、第3ユニット300は、図2及び図3と一緒に、図6及び図7を参照してもっと具体的によく見れば、大きくコントロールボックス302と異物感知センサー303とコントローラー(以下図示せず)とストローク管理手段304をさらに具備した実施例を適用することもできるでしょう。
【0087】
まず、コントロールボックス302は、駆動モーター301及び後述する駆動伝達系の一部が内蔵され、第1移動体210または第2移動体220の上面に配置されるものである。
【0088】
そして、異物感知センサー303はコントロールボックス302の外部一側に装着されて駆動モーター301と電気的に連結されて、コントロールボックス302に接する異物が雪または雨または土砂であるかを感知するものである。
【0089】
この時、異物感知センサー303は雪感知基板と、コントローラーによって制御される熱発生素子がアレイされたPCBと、をさらに含むことができる。
【0090】
すなわち、対象面500に積もるとか接触した異物が、雪や雨または土砂であるかは、コントロールボックス302内部の駆動モーター301前述のPCBの電子回路用部品が稼動しながら発生する熱によって感知する方式と言える。
【0091】
言い換えれば、異物が雪である場合には、異物感知センサー303に雪が接すれば前述のように多様な場合により発生した熱によりとけて水になり、こんなに雪がとけた水が異物感知センサー303の表面に形成された複数の金属ラインに接しながら電流が発生するようになることにより雪であるか判断することになる。
【0092】
例えば、異物が雨水の場合には、異物感知センサー303の表面に水がすぐ接しながら電流が発生するようになることにより雨水であると判断することになる。
【0093】
要すると異物感知センサー303は、接するとか積もった異物が雪である場合水がすぐ感知されないが装置から発生する熱によってとけながら水に変わるによって一定時間が経過した後感知するようになるため雪であると判断し、雨水の場合にはすぐ感知されるため雨水であると判断するようになる。
【0094】
また、異物が土砂である場合には、異物感知センサー303が土砂にまじた水または水気を、雪よりは早く雨水よりは遅く感知することにより、異物が土砂であると感知するようになる。
【0095】
したがって、異物感知センサー303は、電極に接する水気の量により電流の量が変わるようになるため、これを通じ抵抗値の変化を測定することにより、異物が雪や雨水または土砂であるかを確認することができる。
【0096】
同時に、異物感知センサー303は、外気温度により対象面500に積もった異物が雪か雨水であるかを判断することができ、外気温度が零下の場合異物は雪であると判断し、外気温度が零度以上の場合異物は雨水であると判断することもできる。
【0097】
コントローラーはコントロールボックス302に内蔵されて駆動モーター301及び異物感知センサー303を制御するものである。
【0098】
ストローク管理手段304は、第1レール110または第2レール120の両端部外側と、第1移動体210または第2移動体220の一側に装着されて、第1方向による第1移動体210及び第2移動体220の往復ストロークの始点と終点を規定することと共に、駆動モーター301に具備された駆動軸301sの正方向の回転または逆方向の回転の可否を決めるものである。
【0099】
このようなストローク管理手段304は、大きく第1、2リミットスイッチ340、350と第1、2接触ブラケット360、370とを含むことができる。
【0100】
まず、第1リミットスイッチ340は、第1移動体210または第2移動体220の上面に配置されたワイパー230、240中第1方向の一側に配置された第1ワイパー230の端部側に装着されてコントローラー及び駆動モーター301と電気的に連結されて、駆動モーター301の駆動軸301sを正方向または逆方向に回転させるように切換するものである。
【0101】
そして、第2リミットスイッチ350は、第1移動体210または第2移動体220の上面に配置されたワイパー230、240中第1方向の他側に配置された第2ワイパー240の端部側に装着されてコントローラー及び駆動モーター301と電気的に連結されて、駆動モーター301の駆動軸301sを逆方向または正方向に回転させるように切換するものである。
【0102】
また、第1接触ブラケット360は、第1移動体210及び第2移動体220の移動によって第1リミットスイッチ340が接触するように、第1レール110または第2レール120の一端部の外側面に具備されたものである。
【0103】
同時に、第2接触ブラケット370は、第1移動体210及び第2移動体220の移動によって第2リミットスイッチ350が接触するように、第1レール110または第2レール120の他端部の外側面に具備されたものである。
【0104】
したがって、駆動モーター301の駆動軸301sが正方向に回転しながら第1移動体210及び第2移動体220が第1レール110及び第2レール120の一端部から他端部側に移動して、第1リミットスイッチ340が第2接触ブラケット370に接触すれば、駆動モーター301の駆動軸301sは逆方向に回転し始めるようになるでしょう。
【0105】
反対に、駆動モーター301の駆動軸301sが逆方向に回転しながら第1移動体210及び第2移動体220が第1レール110及び第2レール120の他端部から一端部側に移動して、第2リミットスイッチ350が第1接触ブラケット360に接触すれば、駆動モーター301の駆動軸301sは正方向に回転し始めるようになるでしょう。
【0106】
前述の第1リミットスイッチ340は、第1ワイパー230の端部側に装着されコントローラー及び駆動モーター301と電気的に連結されて、駆動モーター301の駆動軸301sを正方向または逆方向に回転させる信号をコントローラーを通じて駆動モーター301側に伝達する第1スイッチ本体341を含むことができる。
【0107】
また第1リミットスイッチ340は、第1スイッチ本体341に回動可能であり弾性変形可能に装着されて第1スイッチ本体341の外側面から脱する方向に回動しようとする弾性力を発生させる第1スイッチング片342を含むことができる。
【0108】
同時に第1リミットスイッチ340は、第1スイッチング片342の端部に具備されて第1スイッチング片342の厚さより大きい直径または幅を持つ第1動作センサー343を含むことができる。
【0109】
したがって、第1動作センサー343は、第1移動体210及び第2移動体220が第1レール110及び第2レール120の一端部から他端部側に移動するによって第2接触ブラケット370に接触されるでしょう。
【0110】
第1動作センサー343は、第1移動体210及び第2移動体220が第1レール110及び第2レール120の一端部の特定地点、即ち第1接触ブラケット360から他端部の特定地点、即ち第2接触ブラケット370まで移動したことを接触感知及び押されられることによる動作変化に感知する物理的動作センサーとして機能するものと言える。
【0111】
一方、第2リミットスイッチ350は、第2ワイパー240の端部側に装着されてコントローラー及び駆動モーター301と電気的に連結されて、駆動モーター301の駆動軸301sを逆方向または正方向に回転させる信号をコントローラーを通じて駆動モーター301側に伝達する第2スイッチ本体351を含むことができる。
【0112】
また第2リミットスイッチ350は、第2スイッチ本体351に回動可能であり弾性変形可能に装着されて第2スイッチ本体351の外側面から脱する方向に回動しようとする弾性力を発生させる第2スイッチング片352を含むことができる。
【0113】
同時に第2リミットスイッチ350は、第2スイッチング片352の端部に具備されて第2スイッチング片352の厚さより大きい直径または幅を持つ第2動作センサー353を含むこともできる。
【0114】
したがって、第2動作センサー353は、第1移動体210及び第2移動体220が第1レール110及び第2レール120の他端部から一端部側に移動するによって第1接触ブラケット360に接触されるでしょう。
【0115】
第2動作センサー353は、第1移動体210及び第2移動体220が第1レール110及び第2レール120の一端部の特定地点、即ち第1接触ブラケット360から他端部の特定地点、即ち第2接触ブラケット370まで移動したことを接触感知及び押されられることによる動作変化に感知する物理的動作センサーとして機能するものと言える。
【0116】
一方、第1接触ブラケット360は、第1移動体210または第2移動体220の上面と直交になるように第1レール110または第2レール120の外側縁から突き出される第1支持突出片361と、第1支持突出片361の上端部の両側または一側縁から各々傾くように延長折曲されて各々の末端部は第1移動体210または第2移動体220から遠くなるように配置される第1傾斜接触片362と、を含むことができる。
【0117】
ここで、第2リミットスイッチ350は、第2リミットスイッチ350の端部を成す第2スイッチング片352の端部の第2動作センサー353が第1傾斜接触面に接触しながら、第2スイッチング片352が第2リミットスイッチ350と成す勾配角の変化に従って稼動されるものである。
【0118】
また、第2接触ブラケット370は、第1移動体210または第2移動体220の上面に直交になるように第1レール110または第2レール120の外側端から突き出される第2支持突出片371と、第2支持突出片371の上端部両側または一側端から各々傾くように延長折曲されて各々の末端部は第1移動体210または第2移動体220から遠くなるように配置される第2傾斜接触片372と、を含むことができる。
【0119】
ここで、第1リミットスイッチ340は、第1リミットスイッチ340の端部を成す第1スイッチング片342の端部の第1動作センサー343が第2傾斜接触面に接触しながら、第1スイッチング片342が第1リミットスイッチ340と成す勾配角の変化に従って稼動されるものである。
【0120】
一方、駆動伝達系は、図6及び図7を参照してもっと具体的によく見れば、大きく駆動伝達軸330と第1、2伝達部310、320とを含む構造の実施例を適用することができるでしょう。
【0121】
まず、駆動伝達軸330は、駆動伝達軸330の両端部が第1移動体210及び第2移動体220に向けて延長されて、第1レール110及び第2レール120とは直交して、連結フレーム130とは平行に配置されるものである。
【0122】
また、第1伝達部310は、駆動モーター301が配置された第1移動体210または第2移動体220に形成されて駆動モーター301及び駆動伝達軸330をお互いに連結して、駆動モーター301が配置された第1移動体210または第2移動体220から駆動伝達軸330を通じて駆動力を第2移動体220または第1移動体210側に伝達するものである。
【0123】
同時に、第2伝達部320は、駆動モーター301がない第2移動体220または第1移動体210に形成されて駆動伝達軸330と連結されて、駆動モーター301から発生された駆動力を駆動伝達軸330を通じて受けるものである。
【0124】
このような第1伝達部310は、図6を参照してもっと具体的によく見れば、第1移動体210または第2移動体220の上部側に配置されたコントロールボックス302に内蔵された駆動モーター301の駆動軸301sの端部に装着される駆動プーリー313aを含むことができる。
【0125】
そして、第1伝達部310は、第1移動体210または第2移動体220の上面の外側縁に配置されて駆動伝達軸330の一端部に連結される従動プーリー313bを含むことができる。
【0126】
そして、第1伝達部310は、駆動プーリー313aと従動プーリー313bをお互いに連結する駆動ベルト313cを含むことができる。
【0127】
そして、第1伝達部310は、従動プーリー313bと接するように駆動伝達軸330に装着される第1伝達円錐ギヤ311を含むことができる。
【0128】
そして、第1伝達部310は、第1移動体210または第2移動体220の外側縁に形成されて内部に収容空間を形成して、駆動伝達軸330の一部と第1伝達円錐ギヤ311が内蔵する第1ギヤボックス310bを含むことができる。
【0129】
そして、第1伝達部310は、第1ギヤボックス310bに内蔵されて第1伝達円錐ギヤ311と直交になるようにかみ合いながら回転する第2伝達円錐ギヤ312を含むことができる。
【0130】
そして、第1伝達部310は、第2伝達円錐ギヤ312の中心を貫いて第1ギヤボックス310bの底面に軸支持される第1伝達軸312sを含むことができる。
【0131】
また、第1伝達部310は、第1ギヤボックス310bの底面を通じて外部に露出した第1伝達軸312sの下端部に回転可能に装着される第1ピニオンギヤ314を含むことができる。
【0132】
同時に、第1伝達部310は、第1レール110または第2レール120の外側面の下部縁に沿って第1方向に配置されて、第1ピニオンギヤ314とかみ合う多数のギヤの歯が一列に配置される第1ラックギヤ315を含むことができる。
【0133】
ここで、駆動伝達軸330は、第1移動体210及び第2移動体220の各々の上面より上部に配置されることを把握することができる。
【0134】
この時、第1伝達部310は、第1移動体210または第2移動体220の上部側に配置されて駆動伝達軸330を支持する第1軸受けブッシング316と、第1移動体210または第2移動体220の上面に装着されて第1軸受けブッシング316を固定支持する第1ブッシングブラケット316bをさらに具備することもできる。
【0135】
一方、第2伝達部320は、図7を参照してもっと具体的によく見れば、第2移動体220または第1移動体210の上部側に配置されて駆動伝達軸330に装着される第3伝達円錐ギヤ321を含むことができる。
【0136】
そして、第2伝達部320は、第2移動体220または第1移動体210の外側縁に形成されて内部に収容空間を形成して、駆動伝達軸330の一部と第3伝達円錐ギヤ321が内蔵する第2ギヤボックス320bを含むことができる。
【0137】
そして、第2伝達部320は、第2ギヤボックス320bに内蔵されて第3伝達円錐ギヤ321と直交になるようにかみ合いながら回転する第4伝達円錐ギヤ322を含むことができる。
【0138】
そして、第2伝達部320は、第4伝達円錐ギヤ322の中心を貫いて第2ギヤボックス320bの底面に軸支持される第2伝達軸322sを含むことができる。
【0139】
また、第2伝達部320は、第2ギヤボックス320bの底面を通じて外部に露出した第2伝達軸322sの下端部に回転可能に装着される第2ピニオンギヤ324を含むこともできる。
【0140】
同時に、第2伝達部320は、第2レール120または第1レール110の外側面の下部縁に沿って第1方向に配置されて、第2ピニオンギヤ324とかみ合う多数のギヤの歯が一列に配置される第2ラックギヤ325を含むこともできる。
【0141】
この時、第2伝達部320は、第2移動体220または第1移動体210の上部側に配置されて駆動伝達軸330を支持する第2軸受けブッシング326と、第2移動体220または第1移動体210の上面に装着されて第2軸受けブッシング326を固定支持する第2ブッシングブラケット326bと、をさらに具備することもできる。
【0142】
一方、本発明は、図8のように第1移動体210または第2移動体220の一側に装着されて駆動モーター301に動力を伝達するための第4ユニット400をさらに具備することもできるでしょう。
【0143】
第4ユニット400は、駆動モーター301に伝達する動力を生成するバッテリー401と、第1レール110または第2レール120の一側に装着されて第1移動体210または第2移動体220の往復によるバッテリー401の脱着結合によって電気的に連結されて外部から電源供給を受けてバッテリー401に電気エネルギーを伝達する充電端子402と、を含むものである。
【0144】
このような第4ユニット400は、図示のように第1移動体210または第2移動体220の上部側に配置されて駆動モーター301及びバッテリー401を収容するコントロールボックス302の一側外面に陷沒形成されたドッキング溝410をさらに含むことができる。
【0145】
そして、第4ユニット400は、ドッキング溝410に装着されてバッテリー401と電気的に連結される少なくとも一つの端子プレート412、412をさらに含むことができる。
【0146】
そして、第4ユニット400は、第1レール110または第2レール120の一端部の外側に装着されて対象面500から遠くなる方向に突き出形成されて、コントロールボックス302の一側外面と見合わせる支持ブロック420をさらに含むこともできる。
【0147】
また、第4ユニット400は、外部の電源供給部と電気的に連結された複数の充電端子402の各々の末端部が露出するように複数の充電端子402を収容して、ドッキング溝410に対応する形象に支持ブロック420の上部側に突き出形成されるドッキングブロック430をさらに含むこともできるでしょう。
【0148】
したがって、バッテリー401が放電しようとした場合端子プレート412、412は第1移動体210または第2移動体220に連動して充電端子402側に移動するようになり、ドッキング溝410はドッキングブロック430にかみ合うことと共に充電端子402と端子プレート412、412との通電が成り立つことにより充電が始まることになる。
【0149】
以上のように本発明は左右水平方向の長さが非常に長くて大面積を持つ多様な種類の対象面に積もった雪や異物を確かで效率的にとり除くようにする自動化異物積層防止装置を提供することを基本的な技術的思想にしていることが分かる。
【0150】
そして、本発明の基本的な技術的思想の範疇内であって業界通常の知識を持つ者においては、第4ユニット400によるバッテリー充電方式による電源供給方式を採択して第1、2移動体210、220を往復させる駆動力をあてることができることは勿論、バッテリー401を略して駆動モーター301を外部電源に直接的に連結して駆動力をあてるとか、対象面500が太陽光の集光パネル(以下図示せず)の場合集光パネルから生成される電気エネルギーを駆動力であてることもできるなど他の多い変形及び応用も可能であることが勿論である。
【符号の説明】
【0151】
100:第1ユニット、110:第1レール、111:第1本体バー、112、112:第1案内溝、113、113:第1接触案内斜面、120:第2レール、121:第2本体バー、122、122:第2案内溝、123、123:第2接触案内斜面、130、130:連結フレーム、200:第2ユニット、210:第1移動体、211:第1移動ブロック、211g:第1バー収容溝、212:第1ホイール、212s:第1転び接触斜面、213:第1一側固定ブロック、214:第1他側固定ブロック、220:第2移動体、221:第2移動ブロック、221g:第2バー収容溝、222:第2ホイール、222s:第2転び接触斜面、223:第2一側固定ブロック、224:第2他側固定ブロック、230、240:ワイパー、230:第1ワイパー、230a:第1端部、230b:第2端部、231:第1コア片、232、233:第1サイド片、234:第1補強リーブ、235:第1連結補強片、240:第2ワイパー、240a:第3端部、240b:第4端部、241:第2コア片、242、243:第2サイド片、244:第2補強リーブ、245:第2連結補強片、246:装着片、247:延長折曲片、250:第1ブラシアレイ、260:第2ブラシアレイ、270:第3ブラシアレイ、300:第3ユニット、301:駆動モーター、301s:駆動軸、302:コントロールボックス、303:異物感知センサー、304:ストローク管理手段、310:第1伝達部、310b:第1ギヤボックス、311:第1伝達円錐ギヤ、312:第2伝達円錐ギヤ、312s:第1伝達軸、313a:駆動プーリー、313b:従動プーリー、313c:駆動ベルト、314:第1ピニオンギヤ、315:第1ラックギヤ、316:第1軸受けブッシング、316b:第1ブッシングブラケット、320:第2伝達部、320b:第2ギヤボックス、321:第3伝達円錐ギヤ、322:第4伝達円錐ギヤ、322s:第2伝達軸、324:第2ピニオンギヤ、325:第2ラックギヤ、326:第2軸受けブッシング、326b:第2ブッシングブラケット、330:駆動伝達軸、340:第1リミットスイッチ、341:第1スイッチ本体、342:第1スイッチング片、343:第1動作センサー、350:第2リミットスイッチ、351:第2スイッチ本体、352:第2スイッチング片、353:第2動作センサー、360:第1接触ブラケット、361:第1支持突出片、362:第1傾斜接触片、370:第2接触ブラケット、371:第2支持突出片、372:第2傾斜接触片、400:第4ユニット、401:バッテリー、402:充電端子、410:ドッキング溝、412、412:端子プレート、420:支持ブロック、430:ドッキングブロック、500:対象面、600:地面
【要約】
【課題】 左右水平方向に長さが非常に長くて大面積を持つ多様な種類の対象面に積もった雪や異物を確かであり效率的にとり除くようにした自動化異物積層防止装置を提供する。
【解決手段】本発明の自動化異物積層防止装置は、対象面に第1方向に沿って配置された第1ユニットの上に第2ユニットが往復し、第2ユニットの往復に必要な駆動力は第3ユニットが発生させて伝達して、第2ユニットのワイパーは対象面に積層された異物を対象面の外にとり除くことを特徴とする。
【選択図】図1
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