(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コネクタ900を回路基板に搭載する際、端子920の被固定部924を保護するために樹脂からなる封止材を回路基板に塗布する場合がある。この場合、封止材が孔部912を通過してコネクタ900の内部に侵入するおそれがある。コネクタ900の内部に侵入した封止材は、端子920に付着して、バネ部922の弾性変形を阻害したり相手側コネクタとの嵌合を阻害したりするおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、ハウジングと、ハウジングに埋め込まれた端子とを備えるコネクタであって、端子への封止材の付着を防止できるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、第1のコネクタとして、
ハウジングと、端子とを備えるコネクタであって、
前記ハウジングは、端子収容部と、底部とを有しており、
前記端子収容部は、上下方向において上方に開口しており、
前記底部は、前記端子収容部の下に位置しており、
前記端子は、基部と、バネ部と、接触部とを有しており、
前記基部は、前記底部に埋め込まれて保持されており、
前記バネ部は、前記基部から上方に延びて、前記端子収容部に弾性変形可能に収容されており、
前記接触部は、前記バネ部に支持されており、前記上下方向と直交する所定方向に移動可能であり、
前記基部は、前記上下方向と直交する所定平面において前記底部に囲まれており、前記所定平面において前記底部と隙間なく接触しており、
前記コネクタを下方から見たとき、前記基部を部分的に視認できる一方、前記端子収容部を視認できない
コネクタを提供する。
【0008】
また、本発明は、第2のコネクタとして、第1のコネクタであって、
前記ハウジングは、対向壁を有しており、
前記対向壁は、前記所定方向において前記バネ部と対向しており
前記底部は、薄肉部を有しており、
前記薄肉部は、前記所定方向において前記バネ部と前記対向壁との間に位置しており、
前記薄肉部の前記上下方向におけるサイズは、前記基部の前記上下方向におけるサイズ以下である
コネクタを提供する。
【0009】
また、本発明は、第3のコネクタとして、第1又は第2のコネクタであって、
前記底部は、主部と、突出部とを有しており、
前記主部は、前記上下方向と直交する平板形状を有しており、
前記突出部は、前記主部から部分的に上方に延びている
コネクタを提供する。
【0010】
また、本発明は、第4のコネクタとして、第1乃至第3のいずれかのコネクタであって、
前記底部の下面及び前記基部の下面は、前記上下方向と直交する同一平面上に位置している
コネクタを提供する。
【0011】
また、本発明は、第5のコネクタとして、第1乃至第4のいずれかのコネクタであって、
前記コネクタは、レセプタクルであり、
前記端子は、対向部を有しており、
前記対向部は、前記基部から上方に延びており、前記所定方向において前記バネ部と対向している
コネクタを提供する。
【0012】
また、本発明は、第6のコネクタとして、第1乃至第5のいずれかのコネクタであって、
前記端子は、被保持部と、被固定部とを有しており、
前記被保持部は、前記基部から逆U字形状に延びており、
前記被固定部は、前記被保持部から前記所定方向の外側に延びており、
前記ハウジングは、内側部と、外側部とを有しており、
前記内側部は、前記上下方向及び前記所定方向によって規定される平面において前記被保持部の内側に位置しており、
前記外側部は、前記被固定部の上に位置しており、
前記内側部と前記外側部とは、前記被保持部を前記所定方向において部分的に挟んでいる
コネクタを提供する。
【0013】
また、本発明は、第7のコネクタとして、第1乃至第6のいずれかのコネクタであって、
前記コネクタを上方から見たとき、前記基部、前記バネ部及び前記接触部の夫々を部分的に視認できる
コネクタを提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、端子の基部は、ハウジングの端子収容部の下に位置する底部に埋め込まれて保持されている。特に、基部は、上下方向と直交する所定平面において底部に囲まれており、所定平面において底部と隙間なく接触している。また、コネクタを下方から見たとき、基部を部分的に視認できる一方、端子収容部を視認できない。この構造により、端子収容部は、底部と基部とによって下方から完全に覆うことができる。このため、端子収容部に収容された端子への封止材の付着を防止できる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1を参照すると、本発明の実施の形態によるコネクタ10は、回路基板70等の対象物に搭載されて使用される。
図5を参照すると、本実施の形態によるコネクタ10は、相手側コネクタ80と嵌合方向(Z方向:上下方向)に沿って嵌合可能である。
【0017】
詳しくは、
図1及び
図5を参照すると、コネクタ10には、2つの受容部12が形成されている。受容部12の夫々は、下方(−Z方向)に凹んだ凹部であり、ピッチ方向(Y方向)に延びている。相手側コネクタ80は、受容部12に夫々対応する2つの相手側嵌合部82を有している。コネクタ10が、相手側コネクタ80と嵌合する際、相手側嵌合部82は、受容部12に夫々受容される。換言すれば、受容部12は、コネクタ10と相手側コネクタ80との嵌合状態において相手側嵌合部82を受容する空間である。この構造から理解されるように、コネクタ10は、レセプタクルであり、相手側コネクタ80は、プラグである。但し、本発明は、これに限られず、様々なコネクタに適用可能である。
【0018】
図1乃至
図4を参照すると、コネクタ10は、絶縁体からなるハウジング20と、導電体からなる複数の端子30と、金属製の2つのホールドダウン40とを備えている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、コネクタ10は、ホールドダウン40を備えていなくてもよい。一方、コネクタ10は、上記の部材に加えて様々な部材を備えていてもよい。
【0019】
図5及び
図6から理解されるように、端子30は、ハウジング20にインサート成型されて埋め込まれている。以下、ハウジング20の基本的な構造について説明した後に、端子30の構造について説明する。その後、ハウジング20における端子30の保持構造について更に詳細に説明する。
【0020】
図7乃至
図10に示されるように、ハウジング20は、Y方向に長く幅方向(X方向:所定方向)に短い箱形状を有している。ハウジング20は、2つの側壁210と、2つの連結壁220と、底壁230と、中間壁(対向壁)280とを有している。側壁210は、Y方向に延びている。連結壁220は、ハウジング20のY方向における両端部に夫々位置している。連結壁220の夫々は、2つの側壁210をX方向に連結している。底壁230は、ハウジング20の下端(−Z側の端)に位置している。対向壁280は、ハウジング20のX方向における中間部に位置しており、Y方向に延びている。
【0021】
図1乃至
図4を参照すると、連結壁220には、ホールドダウン40が夫々取り付けられている。
【0022】
図7を参照すると、対向壁280は、X方向において受容部12を挟んで側壁210と対向している。換言すれば、受容部12は、X方向において対向壁280と側壁210との間に位置している。
【0023】
図7及び
図8を参照すると、対向壁280は、複数の仕切り壁284を有している。本実施の形態によれば、対向壁280の+X側の面と−X側の面の夫々に、複数の仕切り壁284が設けられている。対向壁280の+X側の面及び−X側の面の夫々において、仕切り壁284のうちの2つは、対向壁280のY方向における両端に夫々設けられており、残りの仕切り壁284は、Y方向における両端の間に等間隔に設けられている。+X側の仕切り壁284は、+X側の側壁210に向かって+X方向に延びており、−X側の仕切り壁284は、−X側の側壁210に向かって−X方向に延びている。
【0024】
ハウジング20は、複数の端子収容部290を有している。本実施の形態による端子収容部290の夫々は、Y方向において隣り合う2つの仕切り壁284の間に位置し、X方向において対向壁280と側壁210との間に位置する空間である。端子収容部290の夫々は、受容部12の一部である。換言すれば、受容部12は、Y方向において、Y方向両端に夫々形成された2つの端子収容部290の間(この2つの端子収容部290を含む)に位置している。
【0025】
本実施の形態によれば、端子収容部290の列が2列形成されている。2列は、X方向において互いから離れている。各列において、端子収容部290は、Y方向に並んでいる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、端子収容部290は、各列において1つだけ設けられていてもよい。また、端子収容部290の列は、1列だけ形成されていてもよい。この場合、ハウジング20は、+X側(−X側)の側壁210を有しておらず、対向壁280が+X側(−X側)の側壁であってもよい。
【0026】
図7、
図8及び
図10を参照すると、端子収容部290の夫々は、Z方向において上方(+Z方向)に開口している。
図8と併せて
図9を参照すると、端子収容部290の下には、端子収容部290と夫々対応する複数の底部240が設けられている。換言すれば、ハウジング20は、端子収容部290の下に位置する底部240を有している。底部240の夫々は、下面240Lを有している。
図9から理解されるように、底部240の夫々は、ハウジング20の底壁230の一部である。従って、底部240の下面240Lは、底壁230の下面(−Z側の面)の一部である。本実施の形態において、底部240の夫々と、底壁230のうちの他の部位との間には、視認可能な明瞭な境界はない。但し、底部240の下面240Lの夫々には、溝等の境界が形成されていてもよい。
【0027】
図1及び
図2を参照すると、端子30は、X方向において互いから離れた2列に分けられてハウジング20に保持されている。より具体的には、端子30は、2列に分けられた端子収容部290に夫々収容されて保持されている。従って、各列において、端子30は、Y方向に並んでいる。
図6を参照すると、端子30は、互いに同一な形状を有している。換言すれば、本実施の形態において、全ての端子30が同一部品である。また、+X側の列に並べられた端子30は、−X側の列に並べられた端子30とYZ平面に対して鏡対称になるように配置されている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、+X側の端子30と−X側の端子30とは、多少異なる形状を有していてもよい。
【0028】
図13を参照すると、本実施の形態による端子30の夫々は、折り曲げられた1枚の金属板である。但し、本発明は、これに限られない。端子30の夫々は、所定の形状に打ち抜いただけの1枚の金属板であってもよいし、複数の部材から形成されていてもよい。
【0029】
図13に示されるように、端子30の夫々は、被固定部310と、被保持部320と、基部340と、バネ部350と、接触部360とを有している。被固定部310、被保持部320、基部340及びバネ部350は、この順に連続して延びている。
【0030】
基部340は、Z方向と直交し且つY方向において部分的に張り出した平板形状を有している。換言すれば、基部340は、Z方向と直交する平面状の上面(+Z側の面)及び下面340Lを有している。本実施の形態において、基部340のZ方向におけるサイズ(厚さ)は、基部340のどの部位においても製造誤差を除き同一である。但し、基部340の厚さは、基部340の部位によって多少異なっていてもよい。
【0031】
バネ部350は、基部340のX方向内側の端から上方に延びている。バネ部350は、基部340に支持されており、XZ平面において弾性変形可能である。バネ部350の上部(+Z側の部位)は、X方向外側に張り出しており、これにより接触部360が形成されている。換言すれば、接触部360は、バネ部350に支持されている。接触部360は、バネ部350の弾性変形によってX方向に移動可能である。
【0032】
被保持部320は、基部340のX方向外側の端から逆U字形状に延びている。詳しくは、被保持部320は、I字形状の対向部330と、逆L字形状の延長部322とを有している。対向部330は、基部340のX方向外側の端から上方に延びている。対向部330は、X方向においてバネ部350と対向している。対向部330には、接触部360に向かって突出した突出部332が設けられている。延長部322は、対向部330の上端(+Z側の端)からX方向外側に延びた後、下方に延びている。被固定部310は、被保持部320のX方向外側の端(即ち、延長部322の下端)からX方向の外側に向かって延びている。
【0033】
図1及び
図2を参照すると、端子30のバネ部350は、端子収容部290に弾性変形可能に収容されている。換言すれば、端子収容部290は、対応する端子30のバネ部350の弾性変形を許容する空間である。特に、端子収容部290は、Y方向においても、バネ部350のある程度の弾性変形を許容している。より具体的には、端子収容部290は、Y方向において、バネ部350が弾性変形する範囲内に位置している。
【0034】
図1を参照すると、コネクタ10が回路基板70に搭載されたとき、被固定部310は、半田付け等によって、回路基板70の導体パターン(図示せず)に夫々接続され固定される。
図5を参照すると、嵌合状態において、接触部360は、相手側コネクタ80の相手側嵌合部82の相手側端子84と接触する。突出部332と接触部360との間のX方向における距離は、相手側嵌合部82のX方向におけるサイズよりも小さい。このため、相手側端子84は、嵌合状態において、突出部332と接触部360との間に挟み込まれる。これにより、コネクタ10と相手側コネクタ80とは電気的に接続される。
【0035】
以下、ハウジング20の端子収容部290における端子30の保持構造について詳細に説明する。
【0036】
図11及び
図12を参照すると、ハウジング20の側壁210は、端子収容部290に夫々対応する複数の溝部212を有している。溝部212の夫々は、内側溝212Iと、上側溝212Uと、外側溝212Oから構成されている。内側溝212Iは、側壁210のうち端子収容部290に面する部位に形成された溝である。内側溝212Iは、X方向外側に凹んでおり、底部240から上方に延びている。上側溝212Uは、側壁210の上部に形成された溝である。上側溝212Uは、下方に凹んでおり、内側溝212Iの上端からX方向外側に延びている。外側溝212Oは、側壁210をZ方向に貫通する溝である。外側溝212Oは、上側溝212UのX方向外側の端から下方に延びている。
【0037】
ハウジング20は、複数の内側部216と、内側部216と夫々対応する複数の外側部218とを有している。内側部216は、端子収容部290に夫々対応して設けられている。同様に、外側部218は、端子収容部290に夫々対応して設けられている。内側部216及び外側部218の夫々は、側壁210の一部であり、溝部212に対応している。詳しくは、内側部216は、側壁210のうち、X方向及びZ方向によって規定される平面(XZ平面)において溝部212によって3方から囲まれた部位である。外側部218は、側壁210のうち、外側溝212OのX方向外側に位置する部位である。換言すれば、外側溝212Oは、X方向において内側部216及び外側部218の間に位置している。
【0038】
図5及び
図6を参照すると、端子30の被保持部320は、ハウジング20の側壁210にインサート成型され、側壁210の溝部212に埋め込まれて保持されている。換言すれば、被保持部320は、溝部212を通過しつつ、基部340と被固定部310とを互いに連結している。これにより、側壁210の内側部216は、XZ平面において被保持部320の内側に位置している。特に、内側部216は、被保持部320の下に位置しており、外側部218は、被固定部310の上に位置している。この構造により、端子30は、側壁210を破損しない限り、いずれの方向に力を加えてもハウジング20から外れない。更に、被保持部320が外部に殆ど露出していないため、端子30の耐食性が高い。
【0039】
図9、
図11及び
図12を参照すると、底部240の夫々は、概ね平板形状を有している。詳しくは、底部240の夫々は、主部242と、突出部246とを有している。主部242は、Z方向と直交する平板形状を有している。換言すれば、主部242は、Z方向と直交する平面状の上面及び下面を有している。本実施の形態において、主部242の下面は、底部240の下面240Lである。
図11及び
図12を参照すると、底部240の夫々は、薄肉部244を有している。本実施の形態による薄肉部244は、主部242の一部である。詳しくは、薄肉部244は、主部242のX方向内側の端部である。突出部246は、薄肉部244から上方に突出している。
【0040】
図5及び
図6を参照すると、端子30の基部340は、インサート成型により底部240に埋め込まれて保持されている。特に、基部340は、Z方向と直交する所定平面PLにおいて底部240に四方から囲まれており、所定平面PLにおいて底部240と隙間なく接触している。換言すれば、基部340は、底部240と密着しており、底部240を破損しない限り、底部240から外すことができない。更に、基部340は、部分的にY方向外側に張り出している。これにより、基部340は、ハウジング20に更に強固に保持されている。
【0041】
図2を参照すると、コネクタ10を上方から見たとき、基部340、バネ部350及び接触部360の夫々を部分的に視認できる。詳しくは、
図5及び
図6を参照すると、端子30のバネ部350及び接触部360は、上方から覆われていない。また、基部340の上面も、対向部330の下に位置する部位を除き、上方から覆われていない。このため、仮に底部240が基部340を保持する保持力が不十分な場合、コネクタ10と嵌合した相手側コネクタ80をコネクタ10から上方に引き抜く際、端子30の接触部360が相手側端子84から上方に向かう力を受け、基部340が底部240から引き離されるおそれがある。一方、本実施形態による基部340は、上述したように、インサート成型によって底部240に強固に保持されている。従って、相手側コネクタ80をコネクタ10から引き抜く際にも、バネ部350及び接触部360は、上方に殆ど移動しない。
【0042】
図3、
図5及び
図6を参照すると、コネクタ10を下方から見たとき、底部240によって囲まれた基部340を部分的に視認できる一方、端子収容部290を視認できない。換言すれば、端子収容部290は、底部240と基部340とによって完全に覆い隠されている。
図6と併せて
図12を参照すると、仮に底部240から基部340を取り除くと、底部240には、コネクタ10の下方から端子収容部290の内部に延びる孔が形成される。別の観点から説明すると、基部340は、この孔を完全に塞いでいる。端子収容部290は、ハウジング20にインサート成型された端子30の基部340によって完全に覆い隠されている。このため、コネクタ10を回路基板70に搭載する際、樹脂からなる封止材を回路基板70(
図1参照)に塗布したとしても、封止材は、端子収容部290の内部に侵入しない。
【0043】
図9と併せて
図3を参照すると、本実施の形態において、ハウジング20の底壁230には、孔が全く形成されていない。これにより、封止材の浸入を、より確実に防止できる。但し、本発明は、これに限定されない。受容部12(
図1参照)の下に底壁230をZ方向に貫通する孔が形成されていない限り、底壁230のうち底部240から遠く離れた部位に、孔が形成されていてもよい。例えば、底壁230のY方向における端部近傍に、ホールドダウン40を回路基板70(
図1参照)に固定するための孔が形成されていてもよい。
【0044】
図3及び
図6を参照すると、基部340は、底壁230(底部240)において外部に露出している。これにより、基部340を底部240の上部に埋め込んで外部に露出させない場合と比較して、基部340の上端と底部240の下端との間の距離を小さくできる。換言すれば、コネクタ10のZ方向におけるサイズを小さくできる。特に、本実施の形態によれば、底部240の主部242のZ方向におけるサイズ(厚さ)は、基部340のZ方向におけるサイズ(厚さ)と等しい。また、基部340の下面340Lは、底部240の下面240Lと面一である。換言すれば、下面340LのZ方向における位置は、下面240LのZ方向における位置と同じであり、下面240L及び下面340Lは、Z方向と直交する同一平面上に位置している。これにより、コネクタ10のZ方向におけるサイズを、より小さくできる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、下面340Lは、下面240Lよりも多少上方に位置していてもよい。
【0045】
図11及び
図12と併せて
図5を参照すると、底部240の突出部246は、主部242から部分的に上方に延びて、主部242の薄肉部244を、バネ部350の下端部に連結している。薄肉部244は、X方向においてバネ部350と対向壁280との間に位置している。また、薄肉部244のZ方向におけるサイズ(厚さ)は小さい。このため、バネ部350は、突出部246及び薄肉部244を伴って容易に弾性変形できる。本実施の形態において、薄肉部244の厚さは、基部340の厚さと等しい。但し、本発明は、これに限られない。薄肉部244の強度が損なわれない限り、薄肉部244の厚さは、基部340の厚さより小さくてもよい。また、バネ部350が単独で必要なバネ性を有している場合は、突出部246及び薄肉部244は、設けなくてもよい。
【0046】
本実施の形態は、既に説明した変形例に加えて、例えば以下に説明するように様々に変形可能である。
【0047】
図5を参照すると、ハウジング20の構造や端子30の構造は様々に変形可能である。例えば、端子30の被保持部320は、延長部322を有していなくてもよい。この場合、被固定部310は、被保持部320の対向部330の上端から延びていてもよい。更に、端子30は、被保持部320を有していなくてもよい。この場合、被固定部310は、基部340から延びていてもよいし、基部340の一部が被固定部310として機能してもよい。