(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を
図1から
図7によって説明する。本実施形態では、車両9(乗物)のリアウインドウガラス11を覆うことが可能なサンシェード装置30を例示する。
図1に示すように、車両9の後部には、パッケージトレイ10が配されており、パッケージトレイ10の上方には、リアウインドウガラス11が配されている。リアウインドウガラス11は、ピラーガーニッシュ12,12の間に配され、車両前方に向かうにつれて車両上方に向かう形で傾斜するものとされる。また、リアウインドウガラス11は、例えば、上端が下端に比べて短い略台形状をなしている。
【0013】
図2は、サンシェード装置30を車室外側(車両後側)から視た図である。
図2に示すように、サンシェード装置30は、リアウインドウガラス11を覆うことが可能な台形状のシェード31と、車幅方向(
図2の左右方向)に長いベース部材32と、シェード31を巻き取ることが可能な巻取軸33と、シェード31の上端部31A(シェードにおける巻取軸と反対側の周端部、シェードの上底)に取り付けられるフレーム50と、長手状の開口部10Aを有するパッケージトレイ10(ボード部材)と、フレーム50をリアウインドウガラス11の車室内側の面に沿って上下方向に移動させる移動装置40と、を備えている。開口部10Aは、車幅方向に延びるものとされ、フレーム50を収容することが可能となっている。ベース部材32には、後述する移動装置40の構成部品が主に取り付けられる。
【0014】
シェード31は、可撓性を有するシート状の部材であり、例えば、半透明シート、不透明シート、メッシュシート、織布、不織布等とされる。シェード31の材質としては、例えば、ポリ塩化ビニルやポリプロピレン等の合成樹脂材料を例示することができるが、これに限定されない。巻取軸33は、車幅方向に長い円筒状をなし、
図3に示すように、ベース部材32の内部に収容される形でベース部材32に対して取り付けられている。巻取軸33は、その軸線を回動軸として回動可能に取り付けられており、シェード31の下端部が巻取軸33に取り付けられている。また、巻取軸33は、内蔵されたコイルスプリング(図示せず)によって、シェード31を巻き取る方向に回動するように付勢されている。
【0015】
本実施形態では、移動装置40によってフレーム50が上下動する構成となっており、フレーム50が上下動することで、シェード31は、リアウインドウガラス11を覆う展開状態と、ベース部材32の内部に収容される収容状態の間で変更可能となっている。
図2に示すように、巻取軸33及びベース部材32は、パッケージトレイ10(
図2では断面をハッチングで示す)の下方に配されており、シェード31は、パッケージトレイ10の開口部10Aを通じて出し入れされる構成となっている。
【0016】
移動装置40は、
図2に示すように、モータ41と、リンクレバー42と、リンク43A,43Bと、アーム45A,45Bと、を備えている。リンクレバー42は、例えば、ベース部材32に対して回動可能に取り付けられており、モータ41が駆動することで回動される構成となっている。リンクレバー42の外周端部には、リンク43Aの一端部と、リンク43Bの一端部がそれぞれ回動可能に取り付けられている。
【0017】
アーム45Aは、リンク43Aとフレーム50とを連結するもので、アッパーアーム46Aとロアアーム47Aによって分割構成されている。アーム45Bは、リンク43Bとフレーム50とを連結するもので、アッパーアーム46Bとロアアーム47Bによって分割構成されている。ロアアーム47Aは、ベース部材32に対して回動可能に取り付けられており、長手方向の一端部において、リンク43Aの他端部に対して回動可能に取り付けられている。アッパーアーム46Aの一端部は、ロアアーム47Aの他端部に対して回動可能に取り付けられ、アッパーアーム46Aの他端部は、フレーム50に対して回動可能に取り付けられている(詳しくは後述)。
【0018】
ロアアーム47Bは、ベース部材32に対して回動可能に取り付けられており、長手方向の一端部において、リンク43Bの他端部に対して回動可能に取り付けられている。アッパーアーム46Bの一端部は、ロアアーム47Bの他端部に対して回動可能に取り付けられ、アッパーアーム46Bの他端部は、フレーム50に対して回動可能に取り付けられている(詳しくは後述)。
【0019】
図2のシェード31が展開された状態においてモータ41を駆動させ、リンクレバー42を時計回り(
図2の矢線R1で示す方向)に回動させると、リンク43A及びリンク43Bがそれぞれリンクレバー42から遠ざかる側(
図2の矢線R2、R3で示す方向)にスライド移動する。これにより、ロアアーム47Aが
図2の反時計回り(
図2の矢線R4で示す方向)に回動し、ロアアーム47Bが
図2の時計回り(
図2の矢線R5で示す方向)に回動する。
【0020】
これに連動して、アッパーアーム46Aがロアアーム47Aに対して重なるように回動し、アッパーアーム46Bがロアアーム47Bに対して重なるように回動する(
図2の2点鎖線で示す)。この結果、フレーム50が巻取軸33に近づくようにスライド移動(下降)し、シェード31が収容状態となる。なお、シェード31が収容された状態では、
図3に示すように、フレーム50がパッケージトレイ10の開口部10Aに嵌合され、開口部10Aを塞いだ状態となっている。このように本実施形態では、モータ41を駆動することで、アーム45A,45Bがそれぞれベース部材32に対して回動し、アーム45A,45Bがそれぞれ折り畳まれることで、フレーム50がベース部材32側(巻取軸33側)に近づく構成となっている。そして、フレーム50が巻取軸33側に近づくことと連動して、巻取軸33によってシェード31が巻き取られ、ベース部材32の内部に収容される。
【0021】
また、収容状態のシェード31を展開状態(アーム45A,45Bが最大まで伸びた状態)にする場合には、モータ41を駆動させ、リンクレバー42を反時計回り(
図2の矢線R6で示す方向)に回動させる。これにより、リンク43A,43B、アーム45A,45Bが、シェード31収容時とは逆方向に作動し、折り畳まれていたアーム45A,45Bがそれぞれ展開する結果、フレーム50が巻取軸33側から遠ざかる側にスライド移動(上昇)する。なお、フレーム50が巻取軸33側から遠ざかる際には、シェード31は、巻取軸33の付勢力に抗して展開され、展開状態となる。
【0022】
サンシェード装置30は、
図2に示すように、フレーム50を回転させる一対の回転機構60,60を備えている。フレーム50は、
図2に示すように、一方の回転機構60を介してアーム45Aに接続され、他方の回転機構60を介してアーム45Bに対して接続されている。回転機構60は、シェード31の展開動作に連動して、フレーム50を回転させる機能を有している。
【0023】
次に、フレーム50及び回転機構60の構成について説明する。なお、以下の説明では、
図3のフレーム50の位置を収容位置と呼び、
図5のフレーム50の位置を展開位置と呼ぶものとする。
図3は、開口部10Aに収容された状態のフレーム50を示す断面図である。また、
図5は、シェード31が展開された状態(シェード31がリアウインドウガラス11を覆う状態)のフレーム50を示す図である。なお、
図3では、回転機構60を省略してある。
【0024】
回転機構60は、
図4に示すように、略箱状をなす機構本体部61と、機構本体部61とアーム45A(又はアーム45B)とを接続する接続部62と、機構本体部61に取り付けられる当接部材63と、フレーム50と機構本体部61の間に介在されるねじりコイルバネ65と、を備えている。なお、機構本体部61の形状は箱状に限定されず適宜変更可能である。
【0025】
フレーム50は、シェード31の上端部31A(周端部)に沿う長手板状をなすフレーム本体部51と、機構本体部61に取り付けられる被取付部52と、を備えている。フレーム本体部51の車両前端部には、シェード31の上端部31Aが取り付けられている。フレーム50は、
図4に示すように、機構本体部61に対して、フレーム50の長手方向に沿う回転軸P1を回転中心として回転可能に取り付けられている。ねじりコイルバネ65は、回転軸P1を構成する軸部材53に巻回されており、その一端部が被取付部52に固定され、他端部が機構本体部61に当接されている。
【0026】
当接部材63は、車両前後方向に長い長手状をなすシャフト66と、シャフト66に取り付けられるローラ67と、を備えている。シャフト66は、長手方向の中央部において機構本体部61に取り付けられ、フレーム50の長手方向に沿う回転軸P3を中心として回転可能な構成となっている。ローラ67(当接部材63の一端部)は、シャフト66における車両後端部(
図4の右側の端部)に取り付けられており、フレーム50の長手方向(フレーム50の移動方向と直交する方向)に沿う回転軸P2を回転中心として回転可能な構成とされる。つまり、当接部材63は、機構本体部61を介してフレーム50に対して変位可能に設けられている。
【0027】
また、シャフト66における車両前端部(当接部材63の他端部)は、フレーム本体部51の車両後端部の下方に配されている。また、機構本体部61の底壁部には、例えば、ストッパ61Aが設けられている。このストッパ61Aは、シャフト66の車両前端部に対して下方から当接し、シャフト66を水平姿勢で保持する機能を担っている。なお、このようなストッパ61Aの代わりにシャフト66が機構本体部61の底壁部に当接する構成としてもよい。
【0028】
本実施形態では、
図4及び
図5に示すように、フレーム50が収容位置から展開位置に移動する途中で、ローラ67がリアウインドウガラス11に当接し、それ以降は、ローラ67がリアウインドウガラス11に当接しつつ展開位置に向かう構成となっている。なお、このような構成とするためには、例えば、
図4に示すように、自然状態(リアウインドウガラス11が配されていない状態)のアーム45A,45B(
図4では例えばアーム45Aを図示)の傾斜角度(水平方向に対する傾斜角度)をリアウインドウガラス11の傾斜角度よりも大きく設定すればよい。また、ローラ67がリアウインドウガラス11に当接しつつ、フレーム50が移動する過程では、ローラ67が回動することで、ローラ67とリアウインドウガラス11との間に生じる摩擦が低減される。
【0029】
次に本実施形態の作用について説明する。まず、収容位置(
図3参照)から展開位置(
図5参照)にフレーム50が移動する過程におけるフレーム50の動作について説明する。
図3に示すように、収容位置ではフレーム本体部51は、その板面が水平方向に沿う姿勢で配されている。これにより、パッケージトレイ10の上面とフレーム本体部51の板面がほぼ面一となっている。移動装置40の動作によってフレーム50が上昇すると、フレーム本体部51は水平姿勢を維持しつつ上昇する。
【0030】
そして、ローラ67がリアウインドウガラス11に当接すると(
図4参照)、それ以降は、フレーム50の上昇に伴って、ローラ67が機構本体部61に対して相対的に押し下げられる。これにより、当接部材63が回転軸P3を中心として、
図4の時計回りに回転する(
図4の矢線A1参照)。すると、シャフト66における車両前端部がフレーム本体部51側に変位する結果、フレーム本体部51の車両後端部を押し上げる。この結果、フレーム50は、回転軸P1を中心として
図4の反時計回りに回転する(
図4の矢線A2参照)。また、フレーム50の回転に伴ってねじりコイルバネ65は圧縮される。
【0031】
この結果、フレーム本体部51は、
図5に示す展開位置では、側面視において、車室内側(
図5の左側)に向かうにつれて下降傾斜した姿勢(前傾姿勢)で配される。つまり、展開位置のフレーム50の上下方向における長さは、収容位置のフレーム50の上下方向における長さに比べて大きくなる。また、フレーム50が展開位置から収容位置に移動する過程では、上述した動作と逆の動作となる。具体的には、フレーム50が下降することに伴って、リアウインドウガラス11からローラ67が離間すると、圧縮されていたねじりコイルバネ65が弾性復帰することで、フレーム50が時計回りに回転し、フレーム本体部51が水平姿勢となる。そして、フレーム本体部51は水平姿勢を維持しつつ下降し、フレーム50が開口部10Aに収容される。
【0032】
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、フレーム50が展開位置に向かう過程において、当接部材63の他端部によってフレーム本体部51が押圧され、これを回転させることができる。この結果、展開位置のフレーム50によって、リアウインドウガラス11をより広範囲で覆うことができ、遮光性能をより高くすることができる。
【0033】
これについて、
図5から
図7を用いて具体的に説明する。
図6及び
図7はリアウインドウガラス11付近を車両前側から視た図である。
図6は本実施形態のフレーム本体部51を示す図であり、
図7は比較例を示す図である。
図5の2点鎖線及び
図7に示すように、仮にフレーム本体部51が水平姿勢のまま展開位置に配される構成とした場合、湾曲形状をなす天井部9A(車両9の天井部)と直線状をなすフレーム本体部51との間に隙間S1が生じ、遮光性能が低下する。これに対して、本実施形態では、
図6に示すように、展開位置においてフレーム本体部51を前傾姿勢にすることができるので、フレーム本体部51の車両後端部によって、天井部9Aを車両後方から覆うことができ、隙間S1が生じる事態を抑制することができる。
【0034】
一方、収容位置では、展開位置に比べてフレーム50の上下方向の長さ(収容位置から展開位置に移動するフレーム50の移動方向の長さ)が小さくなるから、乗員に目視され難い状態となり、パッケージトレイ10の開口部10Aにフレーム50を収容した際の意匠性をより高くすることができる。また、
図3に示すように、フレーム本体部51を水平姿勢にすることで、開口部10Aの開口方向をより上方に近づけることができ、パッケージトレイ10の上面をより平坦な形状にすることができる。
【0035】
また、例えば、前傾姿勢のフレーム本体部(
図3の2点鎖線参照、符号51Aを付す)を開口部10Aに近づけ、パッケージトレイ10に当てることで、水平姿勢にする構成も考えられる。しかしながら、このような構成では、フレーム本体部51の車両前端部とパッケージトレイ10とが干渉し易くなる結果、開口部10Aをより大きくする必要が生じる。本実施形態では、ローラ67がリアウインドウガラス11に当接することで、フレーム本体部51が回転する構成となっている。つまり、フレーム50が開口部10Aに収容される過程では、フレーム本体部51は水平姿勢(符号51Bを付す)となっている。このため、前傾姿勢のフレーム本体部51を開口部10Aに収容させる構成と比べて、開口部10Aの大きさを
図3の符号L1で示す分だけ、小さくすることができる。
【0036】
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を
図8から
図9によって説明する。本実施形態のサンシェード装置では、フレーム50を回転させる回転機構の構成が上記実施形態と相違する。なお、上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の回転機構160においては、
図8に示すように、機構本体部161の車両後壁部には、車両前後方向に貫通する貫通孔161Aが形成されている。本実施形態の当接部材163は、ローラ67と、クランク形状をなすシャフト166と、を備えている。シャフト166は、貫通孔161Aに挿通されており、機構本体部161に対して、車両前後方向にスライド移動可能な構成となっている。シャフト166における車両前端部は、例えば、フレーム50の被取付部52に対して、車両後側から当接(又は近接)されている。なお、シャフト166における車両前端部は、フレーム50の回転軸P1よりも上方に配されている。
【0037】
フレーム50が収容位置から展開位置に向かう過程において、当接部材163のローラ67がリアウインドウガラス11に当接すると、それ以降は、リアウインドウガラス11によって、当接部材163が車両前側(フレーム50側)に押圧され、スライド移動する(
図8の矢線A11参照)。これにより、シャフト166の車両前端部(当接部材の他端部)が被取付部52を押圧する結果、フレーム50は、
図8の反時計回りに回転する(
図8の矢線A12参照)。これにより、
図9に示すように、フレーム本体部51を前傾姿勢にすることができる。なお、シャフト166はクランク形状に限定されず、例えば、直線状をなしていてもよい。また、シャフト166によって、フレーム本体部51を押圧することでフレーム50を回転させる構成としてもよい。
【0038】
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を
図10から
図11によって説明する。本実施形態のサンシェード装置では、フレーム及びフレームを回転させる回転機構の構成が上記実施形態と相違する。なお、上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態のフレーム250は、
図10に示すように、車幅方向に長い板状のフレーム本体部251と、側面視半円形状をなす被取付部252と、を備えている。フレーム250は、回転軸P21を中心として機構本体部261に対して回転可能に取り付けられている。この回転軸P21は、例えば被取付部252の中心と同軸上に配されている。また、被取付部252には、回転軸P21を中心とする円弧状の溝部252A(カム溝)が形成されている。
【0039】
本実施形態の回転機構260は、貫通孔261Aを有する機構本体部261と、当接部材263と、を備えている。当接部材263は、車両前後方向に長いシャフト266と、シャフト266における車両後端部(リアウインドウガラス11側の端部)に設けられた不織布267と、を備えている。シャフト266は貫通孔261Aに挿通されており、機構本体部261に対して、車両前後方向にスライド移動可能とされる。シャフト266における車両前端部は、溝部252Aに嵌合された嵌合部268とされる。嵌合部268は、溝部252Aと同様に回転軸P21を中心とした断面視円弧状をなす形で延びており、その延設方向における長さは、同方向における溝部252Aの長さよりも小さいものとされる。
【0040】
フレーム250が収容位置から展開位置に向かう過程において、当接部材263の不織布267がリアウインドウガラス11に当接すると、それ以降は、リアウインドウガラス11によって、当接部材263が車両前側に押圧され、スライド移動する(
図10の矢線A21参照)。これにより、嵌合部268が溝部252A内を車両前側に移動すると共に溝部252Aの内面を押圧する。この結果、フレーム250が、回転軸P21を中心として、
図10の反時計回りに回転する(
図10の矢線A22参照)。これにより、
図11に示すように、フレーム本体部251を前傾姿勢にすることができる。なお、本実施形態では、摩擦の小さい部材である不織布267がリアウインドウガラス11に当接する構成となっているから、フレーム250が移動する際のリアウインドウガラス11との摩擦をより低減させることができる。
【0041】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、アーム45A,45Bを用いてフレームを動作させる構成のサンシェード装置を例示したが、これに限定されない。例えば、車幅方向に対向配置された一対のレールに沿ってフレームを上下動させる構成としてもよい。なお、上記実施形態のようにアーム45A,45Bを用いる構成とすれば、レールを用いる構成に比べてより簡易な構成となるものの、フレームを保持するために当接部材を備えることが好ましい。本実施形態では、当接部材を設けることでフレームを安定させると共に、当接部材の変位を利用してフレームの上下方向の長さを変更することができる。
(2)上記実施形態では、ボード部材として、パッケージトレイ10を例示したが、これに限定されない。ボード部材として、例えば、車両用ドアトリムを構成するトリムボードを例示することができる。
(3)シェード31及びリアウインドウガラス11の形状は、台形状に限定されず適宜変更可能である。
(4)上記各実施形態では、フレームを移動させる移動装置40を備える構成を例示したが、これに限定されない。例えば、移動装置40を備えていない構成(言い換えると展開位置と収容位置の間のフレームの変位を手動で行う構成)としてもよい。
(5)上記各実施形態で例示したサンシェード装置は、車両用に限定されず、ウインドウガラスを備える種々の乗物に搭載することが可能である。
(6)上記実施形態では、リアウインドウガラスを覆うサンシェード装置を例示したが、これに限定されない。例えば、サイドウインドウガラスを覆うサンシェード装置に本発明を適用してもよい。
(7)上記実施形態では、当接部材が機構本体部を介してフレームに取り付けられている構成を例示したが、これに限定されず、例えば、当接部材がフレームに対して直接的に取り付けられていてもよい。
(8)上記実施形態では、リアウインドウガラス11に対してローラ又は不織布などの摩擦低減部材を当接させ、フレーム移動時の摩擦を低減させる構成と例示したが、これらの摩擦低減部材を備えていなくてもよい。しかしながら、上記のような摩擦低減部材を備えることがより好ましい。