(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
係止部材に動作可能に結合されたアライメントピンをさらに備え、開放位置と閉鎖位置との間の係止部材の移動は、アライメントピンの少なくとも一部をカセット筐体と係合させるように延在させる、請求項1に記載の装置。
カセット筐体が、係止部材が閉鎖位置に向かって移動するときにアライメントピンを受容するように、カセット基部領域に近接した受容陥凹を画定する、請求項2に記載の装置。
係止部材が突起を備え、アライメントピンは、アライメントピンを係止部材に動作可能に結合するように係止部材と係合する突起を受容するためのノッチを備える、請求項2に記載の装置。
ラッチカム表面および閉塞ブロックカム表面が、ラッチが開放位置から閉鎖位置に向かって移動するときに、流体駆動コンポーネントに対して機能的関係に蠕動管を保持するように閉塞ブロックを動作位置に向かって押し進めるように構成されている、請求項10に記載の装置。
ラッチカム表面および閉塞ブロックカム表面が、ラッチの連続移動が開放位置から閉鎖位置まで継続している間に閉塞ブロックが動作位置に残る不感帯を画定するように構成されている、請求項11に記載の装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような装置およびシステムは、ユーザによって装着または担持されることが可能な携帯用輸液ポンプとして特に有益である。しかしながら、このような装置およびシステムの改良の必要性が残っている。このような改良は、とりわけ、エネルギー消費および電池寿命の改善、ポンプ効率および制御の改善、快適性および人間工学性の向上、ならびにリザーバ内容物へのより完全なアクセスのためのカセット構成の改善を含む。
【課題を解決するための手段】
【0005】
開示内容の目的および利点は、以下の説明に明記されるとともにそこから明らかとなるものであり、また開示内容の実践からも得られるだろう。開示内容のさらなる利点は、明細書およびその請求項において、また添付図面からも特に指摘される方法およびシステムによって、実現および達成されるだろう。
【0006】
具体化されて幅広く説明されるように、これらおよびその他の利点を実現するため、および開示内容の目的にしたがって、開示内容はポンプ用の薬物送達リザーバカセットを含み、ポンプは開放位置と閉鎖位置との間で移動可能な係止部材を有する。カセットは一般的に、カセット本体領域およびカセット基部領域を含むカセット筐体を含む。カセット筐体は、前面、後面、および横側壁を有する。カセット筐体は、横側壁の間に延在する横軸、および横軸に対して直角な縦軸を画定する。カセット本体領域は、その中に流体リザーバチャンバを画定する。本明細書において具体化されるように、限定目的ではなく説明目的のため、カセット基部領域はカセット本体領域から縦軸に沿って設けられることが可能である。カセット基部領域は、ポンプによって受容されるように構成された境界を有する。本明細書に開示されるように、カセット基部領域は、単独でまたは組み合わせて、ポンプによって受容されるときにカセットを揃えて固定するための、1つ以上の特徴を含むことができる。
【0007】
開示されるカセット基部領域の一態様によれば、境界は、縦軸の両側に設けられた1対のレールを含むことができる。本明細書において具体化されるように、1対の対向するレールは、縦軸の周りで実質的に対称的であってもよい。対向するレールの各々は、境界の隣接部分に対して陥凹していてもよい。1対の対向するレールは、縦軸に対して横軸に沿って揃えられてもよい。対向するレールの各々は、横軸と略平行な当接面を画定することができる。
【0008】
さらに、および本明細書において具体化されるように、カセット基部領域は、閉鎖位置にあるときに係止部材と係合するように構成された、係合面を含むことができる。1対のレールは、縦軸に沿った方向に係合面から離間していてもよい。境界はまた、縦軸と平行に揃えられたアライメントキーを含むこともでき、ポンプからのアライメントピンを受容するための受容陥凹を画定することもできる。アライメントキーは、縦軸に沿った方向に1対のレールから、および係合面から、離間していてもよい。カセットは、流体リザーバチャンバから延在する送達管アセンブリをさらに含むことができ、カセット基部領域は送達管と係合した境界から突起している支持リブを含むことができる。カセット基部領域は、カセット筐体の末端に近接する平面を含むことができる。平面は2つの平面部分を含むことができる。加えて、または代わりに、カセット基部領域は、ポンプの対応する表面と一致するように構成された輪郭表面を含むことができる。たとえば、輪郭表面は、平面視で境界に向かって配向された凹形状を有することができる。輪郭表面は、縦軸の周りで実質的に対称的であってもよい。
【0009】
開示されるカセットの別の態様によれば、カセット基部領域は、閉鎖位置にあるときに係止部材によって係合されるように構成された係合面を含むことができる。係合面は、カセット筐体の後面と実質的に同一平面にあってもよい。あるいは、係合面は、カセット基部領域の後面に対して陥凹した陥凹域を含むことができる。陥凹域は、閉鎖位置にあるときに係止部材を受容する形状になっていてもよい。本明細書において具体化されるように、陥凹域は、カセット筐体の末端に向かって平面視において縮小または小型断面寸法となるように先細っていてもよい。
【0010】
さらに、および本明細書において具体化されるように、係合面は、縦軸の両側に1対の係合面部分を含むことができる。1対の係合面部分は、縦軸の周りで実質的に対称的であってもよい。係合面は、細長いストリップを含むことができる。係合面は、縦軸を横切る単一ブリッジを含むことができる。本明細書に開示されるようなカセットの付加的な特徴は、この態様の係合面と組み合わせ可能である。
【0011】
上記に示されるような開示されるカセットの別の態様によれば、カセット基部領域は、縦軸と平行に揃えられ、ポンプからアライメントピンを受容するための受容陥凹を画定する、アライメントキーを含むことができる。アライメントキーは、横側壁の間に中心を置くことができる。アライメントキーはカセット本体領域からカセット基部領域の中まで突起することができ、特にアライメントキーは境界の中まで突起することができる。アライメントキーは、受容陥凹を画定するように溝型になっていてもよい。加えて、または代わりに、受容陥凹は縦軸に沿って先細っていてもよい。本明細書に開示されるようなカセットの付加的な特徴は、この態様のアライメントキーと組み合わせ可能である。
【0012】
上記に示されるような開示されるカセットの別の態様によれば、流体リザーバチャンバから延在する送達管アセンブリが提供されることが可能である。カセット基部領域は、送達管と係合した境界から突起している支持リブを含むことができる。支持リブは、1対の支持リブ部分を含むことができる。送達管アセンブリは、蠕動管を受容するように1対の末端継手を含むことができ、支持リブは実質的に、1対の末端継手の間に揃えられることが可能である。本明細書に開示されるようなカセットの付加的な特徴は、この態様の支持リブと組み合わせ可能である。
【0013】
開示内容の別の態様によれば、有益薬剤を送達するための装置が提供される。装置は一般的に、ポンプおよびカセットを含む。ポンプは、流体駆動コンポーネントを有するポンプアセンブリを包含するポンプ筐体を含む。ポンプ筐体は、流体駆動コンポーネントに近接して設けられた受容領域を有する。カセットは、本明細書に説明される特徴のいずれの組み合わせも含むことができる。
【0014】
開示内容の別の態様、およびさらに上記によれば、有益薬剤を送達するための装置が提供される。装置は一般的に、カセット、ポンプ、送達管、および係止部材を含む。カセットは、その中に画定された流体リザーバを有するカセット筐体を含む。カセット筐体はカセット基部領域を有する。送達管は、流体リザーバと流体的に結合されている。ポンプは、流体駆動コンポーネントを有するポンプアセンブリを包含するポンプ筐体を含む。ポンプ筐体は、カセット基部領域を受容するための受容領域を有する。流体駆動コンポーネントは、受容領域に近接して設けられている。係止部材は、ポンプ筐体に結合されており、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である。カセットは、係止部材が開放位置にあるときに、受容領域の中に挿入され、そこから抜去されることが可能である。カセットは、係止部材が閉鎖位置にあるときに、受容領域内のカセット基部領域、および流体駆動コンポーネントと動作可能に係合した送達管の長さを用いて、ポンプに固定される。
【0015】
加えて、および本明細書において具体化されるように、アライメントピンは係止部材に動作可能に結合されることが可能である。開放位置と閉鎖位置との間の係止部材の移動は、アライメントピンの少なくとも一部をカセット筐体と係合させるように延在させることができる。カセット筐体は、係止部材が閉鎖位置に向かって移動するときにアライメントピンを受容するように、カセット基部領域に近接した受容陥凹を画定することができる。受容陥凹は、閉鎖末端に向かって先細っていてもよい。受容陥凹は、カセット本体領域からカセット基部領域の中まで突起しているアライメントキーによって、画定されることが可能である。たとえば、カセット基部領域は、アライメントピンを受容するための受容陥凹を有するアライメントキーを含むことができる。アライメントピンは、先細末端を含むことができる。係止部材は突起を含むことができ、アライメントピンは、アライメントピンを係止部材に動作可能に結合するように係止部材と係合する突起を受容するためのノッチを含むことができる。
【0016】
さらに、および本明細書において具体化されるように、係止部材はラッチを含むことができるが、これはカムレバーとして構成されることが可能である。受容領域は、ラッチを開放位置に向かって付勢するようにラッチと機械的に結合された、ねじりバネをさらに含むことができる。
【0017】
加えて、および本明細書において具体化されるように、ラッチはラッチカム表面をさらに含むことができ、ポンプは、受容領域に近接して設けられ、閉塞ブロックカム表面を有する、閉塞ブロックをさらに含むことができる。閉塞ブロックは、ラッチカム表面に対して閉塞ブロックカム表面を押し進めるように付勢されることが可能である。ラッチカム表面および閉塞ブロックカム表面は、ラッチが開放位置から閉鎖位置に向かって移動するときに、流体駆動コンポーネントに対して機能的関係に蠕動管を保持するため閉塞ブロックを動作位置に向かって押し進めるように構成されることが、可能である。ラッチカム表面および閉塞ブロックカム表面は、ラッチの連続移動が開放位置から閉鎖位置まで継続している間に閉塞ブロックが動作位置に残る不感帯を画定するように構成されている。たとえば、不感帯は、閉塞ブロックの対応する移動を伴わない、開放位置から閉鎖位置へのラッチの最後の10度の移動によって、画定されることが可能である。ラッチは、ヒンジ上に実装された旋回ラッチを含むことができる。あるいは、ラッチは摺動移動するように実装されたドローラッチを含むことができる。
【0018】
開示内容の別の態様、およびさらに上記によれば、有益薬剤を送達するための装置が提供される。装置は一般的に、カセット、ポンプ、送達管、および係止部材を含む。カセットは、その中に画定された流体リザーバを有するカセット筐体を含む。カセット筐体はカセット基部領域を有し、カセット基部領域は、RFIDタグを収容する無線周波数識別(RFID)シェルを含む。送達管は、流体リザーバと流体的に結合されている。ポンプは、RFIDリーダおよび流体駆動コンポーネントを有するポンプアセンブリを包含する、ポンプ筐体を含む。ポンプ筐体は、カセット基部領域を受容するための受容領域を有する。RFIDリーダおよび流体駆動コンポーネントは、受容領域に近接して設けられている。係止部材は、ポンプ筐体に結合されており、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である。カセットは、係止部材が開放位置にあるときに、受容領域の中に挿入され、そこから抜去されることが可能である。カセットは、係止部材が閉鎖位置にあるときに、RFIDリーダに近接して設けられたRFIDタグを有する受容領域内のカセット基部領域、および流体駆動コンポーネントと動作可能に係合した送達管の長さを用いて、ポンプに固定される。
【0019】
加えて、本明細書において具体化されるように、RFIDシェルは、カセット基部領域の隣接表面に対して隆起表面を含むことができる。隆起表面は、隣接表面に対して約2mmの高さを有することができる。受容領域は、いずれもポンプ筐体の外側から測定した、2.5mmの底半径および6.25mmの上半径を有するディンプルを含むことができる。RFIDタグは、RFIDシェルの中にモールド成形されることが可能である。加えて、または代わりに、RFIDタグはRFIDシェルに接合されることが可能である。RFIDタグは、そこにエンコードされた、カセットの識別情報を含むことができる。RFIDタグは、そこにエンコードされた、流体リザーバ内に包含される有益薬剤の属性情報を含むことができる。属性情報は、有益薬剤の濃度、製造日、および使用期限のうちの1つ以上を含むことができる。
【0020】
さらに、および本明細書において具体化されるように、受容領域は、その中に収容されたRFIDリーダを有するRFID受容領域を、さらに含むことができる。RFID受容領域は、カセットがポンプ筐体の受容領域内にカセット基部領域を有するポンプに固定されるときに、RFIDシェルと係合するように構成されることが可能である。RFID受容領域は、RFIDシェルと一致するように構成された形状を有することができる。たとえば、RFIDシェルはカセット基部領域の隣接表面に対して隆起表面を含むことができ、RFID受容領域は、カセットがポンプ筐体の受容領域内にカセット基部領域を有するポンプに固定されるときに隆起表面を受容するように構成されたディンプルを含むことができる。RFIDシェルおよびRFID受容領域は、カセットがポンプ筐体の受容領域内にカセット基部領域を有するポンプに固定されるときに、RFIDリーダの約5mm以内にRFIDタグを設けるように構成されることが可能である。RFIDリーダは、RFID受容領域がRFIDシェルと係合しているときにのみRFIDタグを読み取るように構成された検出範囲を有することができる。装置は、RFIDリーダに結合され、RFIDタグ上にエンコードされたカセットの識別情報を検証するように構成された、プロセッサをさらに含むことができる。加えて、または代わりに、プロセッサは、RFIDリーダに結合され、RFIDタグ上にエンコードされた有益薬剤の使用期限が超過していない場合にポンプの動作を可能にするように構成されることが、可能である。加えて、またはさらなる代替として、プロセッサは、RFIDリーダに結合され、少なくとも部分的にRFIDタグ上にエンコードされた有益薬剤の濃度に基づいて1つ以上の投与選択肢を決定するように構成されることが、可能である。RFIDタグは、高周波または超高周波無線IDを含むことができる。
【0021】
開示内容の別の態様、およびさらに上記によれば、RFIDリーダ、カセットを受容するように構成された受容領域、および開放位置と閉鎖位置との間で移動可能な係止部材を有するポンプ向けの薬物送達リザーバカセットが、提供される。カセットは、その中に画定された流体リザーバを有するカセット筐体を含む。カセット筐体はカセット基部領域を有する。カセット基部領域は、RFIDリーダによって読み取られるように構成されたRFIDタグを収容する無線周波数識別(RFID)シェルを含む。カセットは、係止部材が開放位置にあるときに、受容領域の中に挿入され、そこから抜去されることが可能であり、カセットは、係止部材が閉鎖位置にあるときに、RFIDリーダに近接して設けられたRFIDタグを有する受容領域内にカセット基部領域を有するポンプに固定される。
【0022】
カセットは、本明細書に説明される特徴のいずれの組み合わせも含むことができる。たとえば、および本明細書において具体化されるように、RFIDシェルは、カセット基部領域の隣接表面に対して隆起表面を備える。RFIDシェルは、カセット基部領域の隣接表面に対して隆起表面を含むことができる。隆起表面は、隣接表面に対して約2mmの高さを有することができる。受容領域は、いずれもポンプ筐体の外側から測定した、2.5mmの底半径および6.25mmの上半径を有するディンプルを含むことができる。RFIDタグはRFIDシェルの中にモールド成形されることが可能である。加えて、または代わりに、RFIDタグはRFIDシェルに接合されることが可能である。RFIDタグは、そこにエンコードされた、カセットの識別情報を含むことができる。RFIDタグは、そこにエンコードされた、流体リザーバ内に包含される有益薬剤の属性情報を含むことができる。属性情報は、有益薬剤の濃度、製造日、および使用期限のうちの1つ以上を含むことができる。
【0023】
本明細書において具体化されるように、様々な装置およびカセットのいずれも、流体リザーバの中に包含された有益薬剤を含むことができる。有益薬剤は、レボドパおよびカルビドパのうちの1つ以上を含むことができる。
【0024】
なお、上記の一般的説明および以下の詳細な説明はいずれも例示的であり、請求される開示内容のさらなる説明を提供するように意図されるものではないことに、理解すべきである。
【0025】
本明細書に組み込まれてその一部を構成する添付図面は、開示内容を説明してそのさらなる理解を提供するために含まれている。説明と併せて、図面もまた開示内容の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】開示内容による有益薬剤を送達するための例示的装置の分解斜視図である。
【
図2】カセットがポンプによって受容され、係止部材が開放位置にある、
図1の装置の斜視図である。
【
図3】係止部材が閉鎖位置にある、
図2の装置の斜視図である。
【
図4A】
図1の装置の例示的カセットの斜視図である。
【
図4B】
図1の装置の例示的カセットの正面図である。
【
図4C】
図1の装置の例示的カセットの背面図である。
【
図4D】
図1の装置の例示的カセットの左側面図である。
【
図4E】
図1の装置の例示的カセットの右側面図である。
【
図4F】
図1の装置の例示的カセットの上面図である。
【
図4G】
図1の装置の例示的カセットの底面図である。
【
図5A】
図1の装置の例示的ポンプの斜視図である。
【
図5B】
図1の装置の例示的ポンプの正面図である。
【
図5C】
図1の装置の例示的ポンプの背面図である。
【
図5D】
図1の装置の例示的ポンプの左側面図である。
【
図5E】
図1の装置の例示的ポンプの右側面図である。
【
図5F】
図1の装置の例示的ポンプの上面図である。
【
図5G】
図1の装置の例示的ポンプの底面図である。
【
図6】開示内容によるポンプアセンブリの例示的実施形態の分解斜視図である。
【
図7A】
図1のポンプの例示的係止部材の底面図である。
【
図7B】
図7Aの線B−Bに沿った、例示的係止部材の断面図である。
【
図7C】
図7Bの例示的係止部材の断面の領域7Cの詳細図である。
【
図7D】
図7Aの線D−Dに沿った、例示的係止部材の断面図である。
【
図8A】
図2の線8A−8Aに沿った、例示的装置の断面図である。
【
図8B】
図3の線8B−8Bに沿った、例示的装置の断面図である。
【
図9A】
図2の線9A−9Aに沿った、例示的装置の断面図である。
【
図9B】係止部材が開放位置から閉鎖位置に向かって押し進められている、
図9Aの例示的装置の断面図である。
【
図9C】係止部材が開放位置から閉鎖位置に向かってさらに押し進められている、
図9Aの例示的装置の断面図である。
【
図9D】係止部材が完全に係合した、
図3の線9D−9Dに沿った例示的装置の断面図である。
【
図10】
図3の線10−10に沿った例示的装置の断面図である。
【
図11A】開示内容によるポンプ筐体の膜の代替実施形態の拡大斜視図である。
【
図11B】開示内容によるポンプ筐体の膜の別の代替実施形態の拡大斜視図である。
【
図11C】開示内容によるポンプ筐体の膜のさらに別の代替実施形態の拡大斜視図である。
【
図12A】電池カバードアが閉鎖位置にあり、選択された部分が説明目的のために切り取られている、
図1のポンプの例示的電池カバードアの上面斜視図である。
【
図12B】電池カバードアが開放位置にあり、選択された部分が説明目的のために切り取られている、
図12Aの例示的電池カバードアの上面図である。
【
図13】開示内容とともに使用するための例示的な送達管アセンブリおよび流体リザーバの平面図である。
【
図14A】開示内容による蠕動ポンプ筐体の前閉鎖部分の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図14B】開示内容による蠕動ポンプ筐体の前閉鎖部分の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図14C】開示内容による蠕動ポンプ筐体の前閉鎖部分の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図14D】開示内容による蠕動ポンプ筐体の前閉鎖部分の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図14E】開示内容による蠕動ポンプ筐体の前閉鎖部分の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図15A】開示内容による蠕動ポンプ筐体の前閉鎖部分のさらに別の例示的実施形態の、異なる図である。
【
図15B】開示内容による蠕動ポンプ筐体の前閉鎖部分のさらに別の例示的実施形態の、異なる図である。
【
図15C】開示内容による蠕動ポンプ筐体の前閉鎖部分のさらに別の例示的実施形態の、異なる図である。
【
図16】開示内容による蠕動ポンプ筐体の後閉鎖部分の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図17】開示内容による蠕動ポンプ筐体の後閉鎖部分の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図18】開示内容による蠕動ポンプ筐体の後閉鎖部分の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図19A】開示内容による蠕動ポンプ筐体の後閉鎖部分の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図19B】開示内容による蠕動ポンプ筐体の後閉鎖部分の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図20】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図21】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図22】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図23】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図24】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図25】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図26】開示内容による異なる係止部材構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図27】開示内容による異なる係止部材構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図28A】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置のさらに別の例示的実施形態を示す図である。
【
図28B】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置のさらに別の例示的実施形態を示す図である。
【
図28C】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置のさらに別の例示的実施形態を示す図である。
【
図28D】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置のさらに別の例示的実施形態を示す図である。
【
図29】開示内容によるポンプとカセットとの間のヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図30】開示内容によるポンプとカセットとの間のヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図31】開示内容によるポンプとカセットとの間のヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図32】開示内容によるポンプとカセットとの間のヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図33】開示内容によるポンプとカセットとの間のヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図34】開示内容によるポンプとカセットとの間のヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図35】開示内容によるポンプとカセットとの間のヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図36】開示内容によるポンプとカセットとの間のヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図37】開示内容によるポンプとカセットとの間のヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図38】開示内容によるポンプとカセットとの間のヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図39】開示内容によるポンプとカセットとの間のヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図40】開示内容によるポンプとカセットとの間のヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図41】開示内容によるポンプとカセットとの間のヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図42A】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図42B】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図42C】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置の別の例示的実施形態を示す図である。
【
図43A】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置のさらに別の例示的実施形態を示す図である。
【
図43B】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置のさらに別の例示的実施形態を示す図である。
【
図43C】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置のさらに別の例示的実施形態を示す図である。
【
図43D】開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置のさらに別の例示的実施形態を示す図である。
【
図44】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図45】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図46】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図47】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図48】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図49】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図50】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図51】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図52】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図53】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図54】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図55】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図56】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図57】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図58】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【
図59】開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで開示内容の様々な例示的実施形態が詳細に参照されるが、これらの例示的実施形態は添付図面に示されている。開示内容の構造および対応する動作方法および使用方法は、システムの詳細な説明と併せて説明される。
【0028】
本明細書に提示される装置および方法は、薬物または生物学的薬剤などの様々な適切な治療薬または物質のいずれかを患者に投与するために使用されることが可能である。たとえば、および本明細書において具体化されるように、装置はカセットに接続されたポンプを含むことができ、これは流動性物質を包含する流体リザーバを含むことができ、送達管システムに接続されることが可能である。動作中、ポンプは配管システムを通じて流動性物質を送達するために、カセット上で動作することができる。このようにして、装置は、液体またはゲル状の剤型を含む、治療薬などの流動性物質の用量を、送達管システムを通じて患者に投与することができる。いくつかの実施形態において、流体治療薬は、1つ以上の医薬品または生物学的薬剤を含むことができる。たとえば、および非限定的に、このような流体治療薬の1つは、レボドパなどの中枢神経系作用薬であってもよい。中枢神経系作用薬は、単独で、またはたとえばおよび非限定的にカルビドパなどの脱炭酸酵素抑制剤と組み合わせて、投与されることが可能である。
【0029】
開示内容の一態様によれば、ポンプ用の薬物送達リザーバカセットが提供される。ポンプは、後述されるような、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能な係止部材を有する。カセットは一般的に、カセット本体領域およびカセット基部領域を含むカセット筐体を含む。カセット筐体は、前面、後面、および横側壁を有する。カセット筐体は、横側壁の間に延在する横軸、および横軸に対して直角な縦軸を、画定する。カセット本体領域は、その中に流体リザーバチャンバを画定する。本明細書において具体化されるように、限定目的ではなく説明目的のため、カセット基部領域はカセット本体領域から縦軸に沿って設けられることが可能である。カセット基部領域は、ポンプによって受容されるように構成された境界を有する。カセット基部領域は、ポンプによって受容されるときのカセットのアライメントおよび固定のため、本明細書に説明されるような1つ以上の特徴を含むことができる。
【0030】
本明細書において具体化されるように、境界は、縦軸の両側に設けられた1対の対向するレールを含むことができる。たとえば、1対の対向するレールは、縦軸の周りで実質的に対称的であってもよい。対向するレールの各々は、境界の隣接部分に対して陥凹していてもよい。1対の対向するレールは、縦軸に対して横軸に沿って揃えられてもよい。対向するレールの各々は、横軸と略平行な当接面を画定することができる。
【0031】
加えて、または代わりに、または本明細書に説明されるカセット基部領域の特徴のいずれかと組み合わせて、カセット基部領域は、閉鎖位置にあるときに係止部材によって係合されるように構成された係合面を含むことができる。たとえば、1対のレールは、組み合わせられた場合に、縦軸に沿った方向に係合面から離間していてもよい。本明細書において具体化されるように、係合面は、カセット筐体の後面と実質的に同一平面にあってもよい。あるいは、係合面は、カセット基部領域の後面に対して陥凹した陥凹域を含むことができる。陥凹域は、閉鎖位置にあるときに係止部材を受容する形状になっていてもよい。本明細書において具体化されるように、陥凹域は、カセット筐体の末端に向かって平面視において縮小または小型寸法となるように先細っていてもよい。
【0032】
加えて、または代わりに、または本明細書に説明されるカセット基部領域の特徴のいずれかと組み合わせて、境界は、縦軸と平行に揃えられ、ポンプからアライメントピンを受容するための受容陥凹を画定する、アライメントキーを含むことができる。本明細書において具体化されるように、アライメントキーは、横側壁の間に中心を置くことができる。アライメントキーは境界の中まで突起することができる。アライメントキーは、カセット本体領域からカセット基部領域の中まで突起することができる。アライメントキーは溝型であってもよい。加えて、または代わりに、受容陥凹は縦軸に沿って先細っていてもよい。
【0033】
加えて、または代わりに、または本明細書に説明されるカセット基部領域の特徴のいずれかと組み合わせて、カセットは流体リザーバチャンバから延在する送達管アセンブリを含むことができ、カセット基部領域は、送達管と係合した境界から突起している支持リブを含むことができる。本明細書において具体化されるように、支持リブは、1対の支持リブ部分を含むことができる。送達管アセンブリは、蠕動管を受容するように1対の末端継手を含むことができ、支持リブは実質的に、1対の末端継手の間に揃えられることが可能である。
【0034】
加えて、または代わりに、または本明細書に説明されるカセット基部領域の特徴のいずれかと組み合わせて、カセット基部領域はカセット筐体の末端に近接した平面を含むことができる。平面は、2つの平面部分を含むことができる。
【0035】
加えて、または代わりに、または本明細書に説明されるカセット基部領域の特徴のいずれかと組み合わせて、カセット基部領域は、ポンプの対応する表面と一致するように構成された輪郭表面を含むことができる。輪郭表面は、平面視で境界に向かって配向された凹形状を有することができる。輪郭表面は、縦軸の周りで実質的に対称的であってもよい。
【0036】
開示内容の別の態様、およびさらに上記によれば、有益薬剤を送達するための装置が提供される。装置は一般的に、ポンプおよびカセットを含む。ポンプは、流体駆動コンポーネントを有するポンプアセンブリを包含するポンプ筐体を含む。ポンプ筐体は、流体駆動コンポーネントに近接して設けられた受容領域を有し、受容領域はカセットの少なくとも一部を受容するように構成されている。カセットは、本明細書に説明されるカセット基部領域の特徴のいずれかの組み合わせを含むことができる。
【0037】
各図にわたって類似参照番号は同一のまたは機能的に類似の要素を指す、添付図面は、様々な実施形態をさらに説明し、いずれも開示内容による様々な原理および利点を説明するのに、役立つ。限定目的ではなく説明および図解目的のため、開示内容による、薬物送達リザーバカセットを含む、有益薬剤を送達するための装置の例示的実施形態が、
図1から
図13に示される。
【0038】
開示内容は用量の治療薬を投与するための送達装置に関連して説明されるが、当業者は、開示内容が説明的実施形態に限定されるものではないこと、および本明細書に開示される装置はそれを通じていずれか適切な物質を送達するように構成可能であることを、認識するだろう。加えて、構成要素、および送達装置を使用する方法は、本明細書に説明または描写される説明的実施形態に限定されるものではない。たとえば、本明細書において具体化される送達装置は、類似の恩恵および利点のためにその他の配管アセンブリおよびその構成要素とともに使用されることが可能であり、本明細書の送達配管との使用に限定されるものではない。
【0039】
図1から
図3の説明的実施形態を参照すると、送達装置100は、カセット筐体11を含むカセット10を含む。カセット筐体11はカセット本体領域14を有することができる。カセット本体領域14は、本明細書においてさらに説明されるように、カセット筐体11の中に流体リザーバ12(たとえば
図13に示される)を包含するための内側を画定することができる。カセット本体領域14は、流体リザーバ12を収容するためのいずれか適切な形状であってもよい。たとえば、および本明細書において具体化されるように、カセット本体領域14は、カセット筐体11の後面に近接する湾曲表面を画定する球状形状を有することができるが、これは類似のサイズおよび形状を有する流体リザーバ12を収容することができる。本明細書において具体化されるように、カセット本体領域14は、本明細書において説明されるようにユーザがカセット10を挿入することまたはポンプ30との係合から抜去することを容易にするため、テーブルなどの平坦な表面上にカセット筐体11を置けるようにする、後面の反対側のカセット筐体11の前面に近接した略平面を有することができる。
【0040】
さらに、および本明細書において具体化されるように、カセット筐体11は、本明細書においてさらに説明されるように、ポンプ機構30と接続するためのカセット基部領域13を有することができる。図示されるように、限定目的ではなく説明目的のため、カセット基部領域13は、カセット10に沿って画定されたカセット本体領域14からの縦軸aに沿って設けられるなど、縦軸に沿って設けられることが可能である。
【0041】
送達装置100はポンプ30も含むことができ、これはポンプ筐体31を含むことができる。
図1から
図3および
図5Aから
図5Gを参照すると、ポンプ筐体31は、カセット基部領域13を受容するための受容領域32を含むことができる。たとえば、および本明細書において具体化されるように、受容領域は、ポンプ30の一端に設けられることが可能である。ここで
図1から
図3を参照すると、カセット基部領域13は、受容領域32の中に挿入されて、カセット10との係合するように係止部材40を閉鎖することによってポンプ30に固定されることが可能である。本明細書において具体化されるように、限定ではなく説明のため、係止部材40はレバーの形態であり、これはカセット10を閉鎖する。このようにして、および
図9Aから
図9Dに示されるように、係止部材40はまた、本明細書においてさらに説明されるように、ポンピング機構30に蠕動管23を係合および固定するように構成されることも可能である。カセット10は、係止部材40が開放位置にあるときに、受容領域32の中に挿入され、そこから抜去されることが可能である。係止部材40が閉鎖位置にあるとき、カセット10は、カセット基部領域13を受容領域32の中に設けられてポンプ30からの離脱を抑制または防止された状態で、ポンプ30に固定されることが可能である。
【0042】
加えて、
図5Aから
図5Bを参照すると、ポンプ筐体31は、ユーザとの対話のための1つ以上の入力および出力を含むことができる。たとえば、および本明細書において具体化されるように、ポンプ筐体31は、たとえば、および非限定的に、容量設定およびその他の装置設定を提供するため、そこに設けられた入力ボタン85を含むことができる。入力ボタン85は、いずれの適切な技術を用いて形成されることも可能である。たとえば、および本明細書において具体化されるように、入力ボタン85は、ポンプ筐体31の上にオーバモールドされてもよい。入力ボタン85は、たとえば、および非限定的に、本明細書において説明されるように、ユーザがカセット10を挿入することまたはポンプ30との係合から抜去することを容易にするため、テーブルなどの平坦な表面上に伏せて設けられたときにポンプ筐体31が滑るのを防止することができる、非限定的にOM3060−1(GLS CorporationのVersaflex(R))、ならびにTM5ADT、TM6ADTおよびTM7ADT(いずれもKraiburg TPE CorporationのTHERMOLAST(R))など、ポンプ筐体31の残部よりも高い静止摩擦係数を有する材料で、形成されることが可能である。ポンプ筐体31はまた、出力ディスプレイ86も含むことができる。出力ディスプレイ86は、たとえば、および非限定的に、LCDまたはLEDディスプレイまたはその他いずれか適切なディスプレイなど、ユーザに視覚情報を提供するのに適したいずれのディスプレイであってもよい。
【0043】
ここで
図4Aから
図4Gおよび
図5Aから
図5Gを参照すると、限定目的ではなく説明目的のため、カセット10は、受容領域32の中の1つ以上の特徴を介してポンプ30と揃えられるようにおよび/または固定されるように構成されることが、可能である。たとえば、および本明細書において具体化されるように、カセット基部領域13は、ポンプの受容領域32によって受容されるための境界28を画定することができる。本明細書において具体化されるように、カセット基部領域13は、受容領域32の突起33を受容するように構成された、1つ以上のレール29(たとえば
図4Bに示される)を含むことができる。たとえば
図4Bに示されるように、カセット基部領域13は1対の対向するレール29を含むことができるが、これらはカセット10によって画定された縦軸の両側に設けられてもよく、縦軸の周りで実質的に対称的であってもよい。加えて、および本明細書において具体化されるように、各レール29は、境界28の隣接部分に対して陥凹していてもよい。説明目的のために示されるように、レール29は、カセット10を横切って画定される横軸bに沿って揃えられてもよい。本明細書において具体化されるように、各レール29はこうして横軸bと略平行な当接面を画定することができる。
【0044】
加えて、および本明細書において具体化されるように、レール29を受容するための突起33は、ポンプ基部ブロック1(たとえば
図6に示される)内に形成されることが可能である。説明目的のため、および本明細書において具体化されるように、ポンプ筐体31は、ポンプ基部ブロック1の突起33を受容するように構成された、1つ以上のスロット39(たとえば、
図11Aから
図11Cに示される)を含むことができる。あるいは、レール29がカセット10上に設けられてスロット39がポンプ30上に設けられるように、レールおよび突起の構成は逆であってもよい。
【0045】
加えて、または代わりに、および本明細書において具体化されるように、カセット10は、本明細書においてさらに説明されるように、閉鎖位置にあるときに係止部材40によって受容および捕捉されることが可能な、係合面17を介して固定および整列することが可能である。係合面17は、カセット筐体11の後面と実質的に同一平面にあってもよい。あるいは、係合面17は、カセット筐体17の後面に対して陥凹した陥凹域92を含むことができる。説明目的のため、および本明細書において具体化されるように、陥凹域92は、たとえば
図2から
図3に示されるように、閉鎖位置にあるときに係止部材40の少なくとも一部を受容するおよび/またはこれと一致する形状になっていてもよい。このため、および本明細書において具体化されるように、陥凹域92は、たとえば
図4Cに示されるように、カセット筐体11の末端82に向かって断面寸法が小さくなるように先細っていてもよい。
図4Bを参照すると、本明細書において具体化されるように、係合面17は、係合機能部17の周りで閉鎖されたときに係止部材40によって係合される材料の細長いストリップとして、構成されることが可能である。このようにして、係合面17は、縦軸aを横切る単一ブリッジを形成することができる。あるいは、係合面17は縦軸aの両側に1対の係合面部分を含むことができ、いくつかの実施形態では、1対の係合面部分は、縦軸aの周りで実質的に対称的であってもよい。
【0046】
加えて、または代わりに、および本明細書において具体化されるように、カセット10は、係止機構内のアライメントピン41を介してポンプ30に固定およびこれに揃えられることが可能である。このため、および本明細書において具体化されるように、カセット基部領域13は、アライメントピン41を受容するための受容陥凹を画定する、アライメントキー44を含むことができる。限定目的ではなく説明目的のため、および本明細書において具体化されるように、アライメントキー44は、カセット筐体11の横側壁の間に中心を置くことができる。本明細書において具体化されるように、アライメントキー44は境界28の中まで突起することができ、いくつかの実施形態では、アライメントキー44はカセット本体領域14からカセット基部領域13の中まで突起することができる。アライメントキー44は、アライメントピン41を受容するのに適したいずれの形状を有することもできる。たとえば非限定的に、アライメントキー44は円筒形、溝型、またはその他いずれの適切な形状であってもよい。加えて、または代わりに、たとえば
図8Bに示されるように、アライメントキー44によって形成された受容陥凹は、その中のアライメントピン41の受容およびアライメントを支援するように、縦軸aに沿って先細っていてもよい。
【0047】
限定目的ではなく説明目的のため、たとえば
図5Cおよび
図8Aから
図8Bに示されるように、係止部材40は係止部材40を開放位置に向かって押し進めるように、ねじりバネ42などによって付勢されることが可能である。加えて、および本明細書において実現されるように、係止部材40はピンドライバ43を含むことができ、これはアライメントピン41のノッチ41a内に受容された突起43aを有することができる。本明細書において具体化されるように、ピンドライバ43は、アライメントピン41を使い捨てカセット筐体11内の保持機能部44から離すように、開放位置に向かう係止部材40の動作時に押し進められることが可能である(たとえば
図8Aに示される)。
図8Bを参照すると、係止部材40が閉鎖位置に向かって移動するとき、係止部材40は、アライメントピン41をカセット筐体11の保持機能部44の中に押し込むように、ピンドライバ43を押し進める。限定目的ではなく説明目的のため、本明細書において具体化されるように、アライメントピン41は先細っていてもよい。アライメントピン41の材料は、ステンレス鋼であってもよい。
【0048】
加えて、または代わりに、本明細書においてさらに具体化されるように、カセット10は、
図4Bに示されるように支持リブ54を含むことができる。このようにして、および本明細書において具体化されるように、ポンプ30は配管案内リッジ52を含むことができ(たとえば
図5Cに示される)、これはカセット10が受容領域32の中に受容されたときに蠕動管23と係合するかまたはこの運動を制限することができる。カセット10が受容領域32の中に受容されたとき、配管案内リッジ52は、たとえば、および本明細書において具体化されるように、閉塞センサと係合するように蠕動管23を案内するため、カセット基部領域11上の支持リブ54(たとえば
図4Bに示される)と揃えられることが可能である。説明目的のため、および本明細書において具体化されるように、支持リブ54は境界28から突起することができる。加えて、および本明細書において具体化されるように、支持リブ54は1対の支持リブ部分を含むことができる。あるいは、支持リブ54は、単体の単一リブとして構成されることが可能である。
図4Bに示されるように、限定目的ではなく説明目的のため、カセット筐体11は、蠕動管23を支持するように1対の末端継手24a、24bを含むことができ、もしあれば、支持リブ54は、末端継手24a、24bと実質的に揃えられてもよい。
【0049】
加えて、または代わりに、および本明細書において具体化されるように、カセット基部領域13は、
図1に示されるように、ポンプ30の対応する輪郭末端81と一致するように構成された、輪郭表面80を含むことができる。限定目的ではなく説明目的のため、輪郭表面80は、カセット基部領域13の両側に近接してカセット基部領域13に対して凹状輪郭を有する輪郭末端部分80a、80bを含むことができる。加えて、または代わりに、カセット基部領域13は、カセット筐体11の末端に近接して選択された平面82を含むことができる。本明細書において具体化されるように、平面82は、カセット筐体11の横側壁に近接した平面部分82a、82bを含むことができる。カセット基部領域13の平面82は、ポンプ30の受容領域32の対応する平面83と係合するサイズおよび形状になっていてもよい。
【0050】
カセット基部領域のこれら様々な特徴は、要望通りに様々な組み合わせおよび配置に組み込まれることが可能である。たとえば非限定的に、カセットには、望ましければアライメントキーを有していない、レールおよび係合面が提供されてもよい。同様に、および非限定的に、カセットには、各々縦軸からずれた、1対のアライメントキーが設けられてもよい。
【0051】
開示内容の別の態様によれば、有益薬剤を送達するための装置が提供される。装置は一般的に、カセット、ポンプ、送達管、および係止部材を含む。カセットは、その中に画定された流体リザーバを有するカセット筐体を含む。カセット筐体はカセット基部領域を有する。送達管は、流体リザーバと流体的に結合されている。ポンプは、流体駆動コンポーネントを有するポンプアセンブリを包含するポンプ筐体を含む。ポンプ筐体は、カセット基部領域を受容するための受容領域を有する。流体駆動コンポーネントは受容領域に近接して設けられている。係止部材は、ポンプ筐体に結合されており、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である。カセットは、係止部材が開放位置にあるときに、受容領域の中に挿入され、そこから抜去されることが可能である。カセットは、係止部材が閉鎖位置にあるときに、受容領域内のカセット基部領域、および流体駆動コンポーネントと動作可能に係合した送達管の長さを用いて、ポンプに固定される。
【0052】
加えて、および本明細書において具体化されるように、アライメントピンは係止部材に動作可能に結合されることが可能である。開放位置と閉鎖位置との間の係止部材の移動は、アライメントピンの少なくとも一部をカセット筐体と係合させるように延在させることができる。カセット筐体は、係止部材が閉鎖位置に向かって移動するときにアライメントピンを受容するように、カセット基部領域に近接した受容陥凹を画定することができる。受容陥凹は、閉鎖末端に向かって先細っていてもよい。たとえば、受容陥凹は、カセット本体領域からカセット基部領域の中まで突起している、アライメントキーなど、アライメントキーによって画定されることが可能である。アライメントピンは、先細末端を含むことができる。アライメントピンを伸長位置に移動させるように、係止部材は突起を含むことができ、アライメントピンは、アライメントピンを係止部材に動作可能に結合するように係止部材と係合する突起を受容するためのノッチを含むことができる。さらに、本明細書において具体化されるように、係止部材はラッチを含むことができ、受容領域は、ラッチを開放位置に向かって押し進めるように係止部材と機械的に結合された、ねじりバネをさらに含むことができる。
【0053】
加えて、および本明細書において具体化されるように、ラッチはラッチカム表面をさらに含むことができ、ポンプは、受容領域に近接して設けられ、閉塞ブロックカム表面を有する、閉塞ブロックをさらに含むことができる。閉塞ブロックは、ラッチカム表面に対して閉塞ブロックカム表面を押し進めるように付勢されることが可能である。ラッチカム表面および閉塞ブロックカム表面はこのように、ラッチが開放位置から閉鎖位置に向かって移動するときに、流体駆動コンポーネントに対して機能的関係に蠕動管を保持するため閉塞ブロックを動作位置に向かって押し進めるように構成されることが、可能である。ラッチカム表面および閉塞ブロックカム表面は、ラッチの連続移動が開放位置から閉鎖位置まで継続している間に閉塞ブロックが動作位置に残る不感帯を画定するように構成されることが可能である。不感帯は、開放位置から閉鎖位置へのラッチの最後の10度の移動によって、画定されることが可能である。ラッチは、ヒンジ上に実装された旋回ラッチを含むことができる。あるいは、ラッチは摺動移動するように実装されたドローラッチを含むことができる。この態様の特徴は、上記の装置および方法の1つ以上の特徴と組み合わせられることが可能である。
【0054】
図6を参照すると、ポンプ筐体31は、流体駆動コンポーネントを有するポンプアセンブリ200を含むことができる。ポンプアセンブリ200は、たとえば蠕動ポンプとして構成されることが可能である。たとえば、蠕動ポンプは、モータ3、カムシャフト2、およびカムシャフト2の長さに沿って設けられた複数の指板34を含むことができる。カムシャフト2は、カムシャフト2の縦軸aの周りで回転するようにモータ3と結合されており、カムシャフト2の長さに沿って設けられた螺線状係合部分を画定する少なくとも1つの径方向外向き突起5を有する。複数の指板34は、カムシャフト2の長さに沿って設けられている。各指板34は、カムシャフト2の縦軸aに対して横方向に移動するように実装されており、それを通じてカムシャフト2を受容するようにその中に画定された開口を有する。適切な流体駆動コンポーネントのさらなる詳細およびこれとともに使用するのに適したポンプの関連する特徴は、各々参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2014年12月30日出願の米国特許出願第14/586,923号、2014年12月30日出願の米国特許出願第14/586,927号、および2014年12月30日出願の米国特許出願第14/586,930号に説明されている。
【0055】
限定目的ではなく説明目的のため、本明細書において具体化されるように、係止部材40は、旋回ラッチ、ドローラッチ、またはその他の適切なラッチ留め機構など、ラッチまたはカムレバーとして構成されることが可能である。たとえば
図6および
図7Aから
図7Gに示されるように、係止部材40は旋回ラッチとして構成されることが可能である。係止部材40は、本明細書においてさらに説明されるように、閉塞ブロックと係合するためのラッチカム表面48を含むことができる。加えて、および本明細書において具体化されるように、係止部材40は、係止部材40の旋回運動を許容するためにヒンジピン45を受容するため、ヒンジレセプタクル75を含むことができる。本明細書において具体化されるように、ヒンジピン45は、本明細書においてさらに説明されるように、係止部材40とともにピンドライバ43の旋回運動を許容するため、ピンドライバ43を係止部材40に係合させることも可能である。加えて、係止部材40は、ねじりバネ42などによって、開放位置に向かって付勢されることが可能である。さらに、および本明細書において具体化されるように、係止部材40は、限定目的ではなく説明目的のため、本明細書において具体化されるように、本明細書においてさらに説明されるように、リードセンサを起動するための磁石など、閉鎖センサを受容するための閉鎖センサレセプタクル55を含むことができる。
図7Aに示されるように、および本明細書において具体化されるように、係止部材40は、本明細書においてさらに説明されるように、カセット基部領域13の対応する陥凹と係合するサイズおよび形状の先細末端76を含む。
図7Fに示されるように、限定目的ではなく説明目的のため、係止部材40は、係止部材40を開放位置と閉鎖位置との間で移動させるため、たとえばユーザによる係止部材40の係合を支援するための、1つ以上の隆起表面機能部79を含むことができる。
【0056】
ここで
図9Aから
図9Dを参照すると、係止部材40が閉鎖位置に移動するとき、ねじりバネ42によって押し進められた係止部材40は、レバーヒンジ45の周りを旋回する。引張バネ46は、係止部材40のラッチカム表面48に対して閉塞ブロック9の閉塞ブロックカム表面47を押し進める。このため、および
図9Aから
図9Dを参照すると、閉塞ブロック9は、たとえば
図9Dに示されるように、閉鎖されたときに蠕動フィンガー34に対して動作可能に蠕動管23を配置するように適切な距離で、係止部材40のストロークによって、位置決めされることが可能である。
【0057】
たとえば
図9Cに示されるように、係止部材40を特定の回転角度αの範囲内、たとえば、および非限定的に、ポンプ30に対しておよそ0
oから10
oの範囲内として、係止部材レバーカム表面48は、本明細書において具体化されるように、いわゆる「不感帯」に侵入する。つまり、「不感帯」の中では、係止部材40はポンプ筐体31に対して閉鎖およびラッチ留めし続けることが可能であり、その一方で閉塞ブロック9は、完全にラッチ留めされた状態で位置決めされたままとなる。このようにして、閉塞ブロック9は、係止部材40が完全に閉鎖していなかったとしても蠕動フィンガー34に対して適切に位置決めされ、このため閉塞ブロック9の位置に対する係止アセンブリの機械的公差の影響は低減されることが可能である。本明細書では係止部材40の閉鎖センサレセプタクル55内に設けられた磁石として具体化されている、閉鎖指示器、またはその他の適切な閉鎖要素は、本明細書では、係止部材40が完全に閉鎖したときをポンプアセンブリが検出できるようにするように係止部材40に近接したポンプ筐体31内に設けられた磁場検出器として具体化されている、閉鎖センサによって検出されることが可能である。
【0058】
たとえば
図9Dに示されるように、係止部材40を閉鎖位置に向かってさらに押し進めると、係止部材40の遠位突起72は、係止部材リリース70を係止部材40から離れる方へ押し進め、遠位突起72をさらに移動させてリリース70の対応する突起73と係合するように、係止部材リリース70のカム表面に沿って移動する。このようにして、係止部材40は、バネ74によって係止部材40と係合するように付勢される、リリース70の突起73によって閉鎖位置に固定される。係止部材40を解放するように、係止部材リリース70は、本明細書に説明されるように開放位置で付勢されることが可能な係止部材40が、本明細書において具体化されるようにねじりバネ42によって、開放位置に押し進められることを可能にするように遠位突起72との係合から外れるように突起73を移動させるため、係止部材40から離れる方へ押し進められることが可能である。
【0059】
たとえば
図6に示されるように、いくつかの実施形態において、機械的公差を考慮に入れて適切な閉塞距離を提供するために、組み立て中の調整を可能にするように、レバーヒンジピン45に設定ネジ49が提供されることが可能である。係止部材40の表面を研磨することで、閉塞ブロック表面47と係止部材40との間の摩擦を低減することができる。カムレバーの粗さ平均は、約0.4μmであってもよい。これは係止部材40をタンブリング、陽極酸化、または研磨することのうちの1つ以上によって、達成可能である。加えて、閉塞ブロックカム表面47に30度の勾配を提供することで、係止部材40の力の垂直成分を増加させることができる。
【0060】
開示内容の別の態様、およびさらに上記によれば、有益薬剤を送達するための装置が提供される。装置は一般的に、カセット、ポンプ、送達管、および係止部材を含む。カセットは、その中に画定された流体リザーバを有するカセット筐体を含む。カセット筐体はカセット基部領域を有し、カセット基部領域は、RFIDタグを収容する無線周波数識別(RFID)シェルを含む。送達管は、流体リザーバと流体的に結合されている。ポンプは、RFIDリーダおよび流体駆動コンポーネントを有するポンプアセンブリを包含する、ポンプ筐体を含む。ポンプ筐体は、カセット基部領域を受容するための受容領域を有する。RFIDリーダおよび流体駆動コンポーネントは、受容領域に近接して設けられている。係止部材は、ポンプ筐体に結合されており、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である。カセットは、係止部材が開放位置にあるときに、受容領域の中に挿入され、そこから抜去されることが可能である。カセットは、係止部材が閉鎖位置にあるときに、RFIDリーダに近接して設けられたRFIDタグを有する受容領域内のカセット基部領域、および流体駆動コンポーネントと動作可能に係合した送達管の長さを用いて、ポンプに固定される。
【0061】
加えて、および本明細書において具体化されるように、RFIDシェルは、カセット基部領域の隣接表面に対して隆起表面を含むことができる。隆起表面は、隣接表面に対して約2mmの高さを有することができる。受容領域は、いずれもポンプ筐体の外側から測定した、2.5mmの底半径および6.25mmの上半径を有するディンプルを含むことができる。RFIDタグはRFIDシェルの中にモールド成形されることが可能である。加えて、または代わりに、RFIDタグはRFIDシェルに接合されることが可能である。RFIDタグは、そこにエンコードされた、カセットの識別情報を含むことができる。RFIDタグは、そこにエンコードされた、流体リザーバ内に包含される有益薬剤の属性情報を含むことができる。属性情報は、有益薬剤の濃度、製造日、および使用期限のうちの1つ以上を含むことができる。
【0062】
さらに、および本明細書において具体化されるように、受容領域は、その中に収容されたRFIDリーダを有するRFID受容領域を、さらに含むことができる。RFID受容領域は、カセットがポンプ筐体の受容領域内にカセット基部領域を有するポンプに固定されるときに、RFIDシェルと係合するように構成されることが可能である。RFID受容領域は、RFIDシェルと一致するように構成された形状を有することができる。たとえば、RFIDシェルはカセット基部領域の隣接表面に対して隆起表面を含むことができ、RFID受容領域は、カセットがポンプ筐体の受容領域内にカセット基部領域を有するポンプに固定されるときに隆起表面を受容するように構成されたディンプルを含むことができる。RFIDシェルおよびRFID受容領域は、カセットがポンプ筐体の受容領域内にカセット基部領域を有するポンプに固定されるときに、RFIDリーダの約5mm以内にRFIDタグを設けるように構成されることが可能である。RFIDリーダは、RFID受容領域がRFIDシェルと係合しているときにのみRFIDタグを読み取るように構成された検出範囲を有することができる。装置は、RFIDリーダに結合され、RFIDタグ上にエンコードされたカセットの識別情報を検証するように構成された、プロセッサをさらに含むことができる。加えて、または代わりに、プロセッサは、RFIDリーダに結合され、RFIDタグ上にエンコードされた有益薬剤の使用期限が超過していない場合にポンプの動作を可能にするように構成されることが、可能である。加えて、またはさらなる代替として、プロセッサは、RFIDリーダに結合され、少なくとも部分的にRFIDタグ上にエンコードされた有益薬剤の濃度に基づいて1つ以上の投与選択肢を決定するように構成されることが、可能である。RFIDタグは、高周波または超高周波無線IDを含むことができる。
【0063】
開示内容の別の態様、およびさらに上記によれば、RFIDリーダ、カセットを受容するように構成された受容領域、および開放位置と閉鎖位置との間で移動可能な係止部材を有するポンプ向けの薬物送達リザーバカセットが、提供される。カセットは、その中に画定された流体リザーバを有するカセット筐体を含む。カセット筐体はカセット基部領域を有する。カセット基部領域は、RFIDリーダによって読み取られるように構成されたRFIDタグを収容する無線周波数識別(RFID)シェルを含む。カセットは、係止部材が開放位置にあるときに、受容領域の中に挿入され、そこから抜去されることが可能であり、カセットは、係止部材が閉鎖位置にあるときに、RFIDリーダに近接して設けられたRFIDタグを有する受容領域内にカセット基部領域を有するポンプに固定される。
【0064】
カセットは、本明細書に説明される特徴いずれの組み合わせも含むことができる。たとえば、および本明細書において具体化されるように、RFIDシェルは、カセット基部領域の隣接表面に対して隆起表面を備える。RFIDシェルは、カセット基部領域の隣接表面に対して隆起表面を含むことができる。隆起表面は、隣接表面に対して約2mmの高さを有することができる。受容領域は、いずれもポンプ筐体の外側から測定した、2.5mmの底半径および6.25mmの上半径を有するディンプルを含むことができる。RFIDタグはRFIDシェルの中にモールド成形されることが可能である。加えて、または代わりに、RFIDタグはRFIDシェルに接合されることが可能である。RFIDタグは、そこにエンコードされた、カセットの識別情報を含むことができる。RFIDタグは、そこにエンコードされた、流体リザーバ内に包含される有益薬剤の属性情報を含むことができる。属性情報は、有益薬剤の濃度、製造日、および使用期限のうちの1つ以上を含むことができる。これらの態様の特徴は、上記の装置および方法の1つ以上の特徴と組み合わせられることが可能である。
【0065】
たとえば、および本明細書において具体化されるように、カセット10は、RFIDタグを収容するためのRFID封入シェルを含むことができる。RFID封入シェルは、ポンプ30内の対応するRFIDリーダとRFIDタグを係合させるように構成されることが可能である。
図4Bおよび
図10を参照すると、限定目的ではなく説明目的のため、RFID封入シェル19は、カセット基部領域13の中まで突起する隆起表面として成形されることが可能である。たとえば
図10に示されるように、RFIDタグ18は、いずれの適切な技術によってRFID封入シェル19の中に設けられることも可能である。たとえば、および非限定的に、RFIDタグ18は、RFID封入シェル19の中に射出成形されることが可能である。あるいは、RFIDタグ18は、たとえばエポキシポッティングなどのポッティング技術によって、RFID封入シェル19に接合されることが可能である。
【0066】
ここで
図5Cおよび
図10を参照すると、本明細書において具体化されるように、ポンプ筐体31は、RFIDリーダ37を収容するためのRFID受容領域38を有することができ、カセット筐体11のRFID封入シェル19と係合することができる。RFID受容領域38は、ポンプ筐体31の受容領域32内に設けられたディンプルとして、構成されることが可能である。たとえば、および本明細書において具体化されるように、ディンプルは、1.9mmの深さであってもよく、ポンプ筐体31の外側から測定した、2.5mmの底半径および6.25mmの上半径を含むことができる。RFID封入シェル19およびRFID受容領域38は、以下にさらに詳細に説明されるように、カセット筐体11およびポンプ筐体31が互いに接続されたときに、RFIDタグ18がRFIDリーダ37の5mm以内に設けられることを可能にするように、構成されることが可能である。限定目的ではなく説明目的のため、本明細書において具体化されるように、RFIDリーダ37は、ポンプ筐体31の回路基板に埋め込まれることが可能である。RFIDリーダ37は、正方形または長方形のらせんなど、「箱形」であってもよく、多数の巻線によって形成されることが可能であり、本明細書では、PCBの2つの層の各々に7つずつの巻線を有する14個のコイル巻線として実現されている。このため、RFIDリーダ37は、0.360”×0.372”の外側断面寸法を有することができ、0.204”×0.228”の内側断面寸法を有する中央開口を有することができる。このようにして、RFIDリーダ37は、RFIDリーダ37からさらに離れた別のRFIDタグが検出範囲外となるように、カセット筐体11がポンプ筐体31に接続されたときにRFIDタグ18のみを検出するための検出範囲を持って構成されることが可能である。加えて、または代わりに、RFIDリーダ37は、複数のRFIDタグのどれがRFIDリーダ37に近いかを判断するように構成されており、こうして複数のカセット筐体のどれがポンプ筐体31に接続されているかを判断することができる。RFIDリーダ37は、低周波、高周波、または超高周波無線IDを含むがこれらに限定されない、いずれの適切なRFID技術を利用することもできる。
【0067】
RFIDリーダ37はまた、薬物カセットを識別し、RFIDタグ18内にエンコードされた情報を読み取るように構成されることも可能である。このようにして、システムは、ポンプとともに使用するために互換性または保証のないカセットを検出するため、または薬物カセットの偽造を防ぐために、使用されることが可能である。限定目的ではなく説明目的のため、RFIDタグ18は、そこにエンコードされたカセット10の識別情報を含むことができる。加えて、または代わりに、RFIDタグ18は、そこにエンコードされた流体リザーバに包含される有益薬剤の属性情報を含むことができ、これは非限定的に、有益薬剤の濃度、製造日、および/または使用期限を含むことができる。RFIDリーダ37は、RFIDタグ上にエンコードされたカセット10の識別情報を受信および検証するように構成されることが可能なプロセッサに結合されることが可能であり、カセット10の識別情報が検証された場合にのみポンプ30の動作を可能にするように、さらに構成されることが可能である。加えて、または代わりに、プロセッサは、もしRFIDタグ18上にエンコードされていれば、有益薬剤の使用期限を超過していない場合にのみ、ポンプ30の動作を可能にするように構成されることが可能である。加えて、またはさらなる代替として、RFIDリーダ37に結合されたプロセッサは、RFIDタグ18上にエンコードされている場合、カセット10の中に包含された有益薬剤の濃度に少なくとも部分的に基づいて、1つ以上の投与選択肢を決定するように構成されることが可能である。
【0068】
本明細書において提供される筐体は、様々な構造および構成で作られることが可能である。たとえば非限定的に、
図1から
図3および
図5Cを参照すると、ポンプ筐体31は、後閉鎖部分35および前閉鎖部分36を含むことができる。本明細書において具体化されるような後閉鎖部分35など、閉鎖部分のうちの1つは、蠕動ポンプの指板を覆うように、本明細書において具体化されるように、受容領域32と流体駆動コンポーネントとの間に設けられた膜37を含むことができる。このような構成において、蠕動ポンプの指板は、指と蠕動管23との間に設けられた膜37を用いて蠕動管23を押すことになる。膜37は、デブリおよび流体がポンピング機構と接触およびこれに干渉するのを防止することができる。膜37は、熱成形または射出成形された膜であってもよく、これは後閉鎖部分35上にオーバモールドされることが可能である。本明細書において具体化されるように、膜37は、後閉鎖部分35の末端から延在する長方形の突起を画定することができる。膜37は、後閉鎖部分35から延在して、膜37の外面にわずかに丸みを帯びた角を形成する、垂直側面を画定することができる。加えて、または代わりに、膜37は、緩やかな勾配で後閉鎖部分35から膜37の外面まで延在する第一側面を有することができ、後閉鎖部分35から垂直に延在して膜37の外面に近接する丸角を形成する、反対側面を有することができる。このようにして、蠕動管23の入口側に近接して形成された緩やかな勾配は、蠕動管23のより緩やかな圧縮を許容することができる。
【0069】
さらに、および本明細書において具体化されるように、剛性を低減し、こうして膜37を移動させて蠕動管23と係合するようにポンプからより小さい力を利用するための寸法を有して材料を使用する膜37が、形成される。たとえば、膜37の厚さが増加すると、動作中にポンプによって印加される力が増加し、これにより利用される動力が増加して電池性能が低下する。このため、膜37は、0.009インチから0.019インチの間の厚さを有することができ、いくつかの実施形態では0.009インチから0.015インチの間の厚さを有することができ、これは適切な電池消費でデブリおよび流体侵入からの適切な保護を提供することができる。可撓性を含む、膜37の材料特性も、同様に電池性能に影響を及ぼす可能性がある。いくつかの実施形態において、膜はElastollan C80A、Estane 2103−90A、Elastollan S85A、Elastollan S95A、またはその他の適切な材料から形成されることが可能である。
【0070】
ここで
図11Aから
図11Cを参照して、膜37の代替実施形態が示される。たとえば
図11Aに示されるように、膜37aは膜37aの各末端に丸角を含むことができ、各丸角は、膜37aの中心に向かって内向きに先細っていてもよい。あるいは、たとえば
図11Bに示されるように、膜37bは膜37bの各末端に丸角を含むことができ、各丸角は、膜37bの中心から離れる方へ外向きに先細っていてもよい。さらなる代替として、たとえば
図11Cに示されるように、膜37cは、膜37cの各末端に丸角を含むことができ、丸角のうちの1つは膜37cの中心に向かって内向きに先細っており、丸角のうちの1つは膜37cの中心から離れる方へ外向きに先細っている。各構成において、蠕動管23の入口側および出口側に近接して形成された曲率は、蠕動管23が圧縮後により容易に膨張できるようにする。たとえば、および非限定的に、本明細書において具体化されるように、入口側に近接する曲率は、蠕動管23の入口側に近接する1つ以上の末端継手または接合部との接触を低減または防止することができる。加えて、または代わりに、出口側に近接して形成された曲率は、膜が閉塞センサから離れる方へ押し進められるのを防止または抑制することができる。膜37、37a、37b、および37cは、デブリまたは液体がポンプ筐体31に侵入するのを防止するのに、ならびに蠕動管23の干渉および/またはこれと指板4との係合を回避するのに適したいずれかの厚さを有するように、形成されることが可能である。限定目的ではなく説明目的のため、本明細書において具体化されるように、膜37、37a、37b、および37cは0.33mmの厚さを有することができる。
【0071】
ここで
図12Aから
図12Bを参照すると、限定目的ではなく説明目的のため、いくつかの実施形態において、ポンプ筐体31は電池カバー611を含むことができる。電池カバー61は、長さおよび幅を画定する長方形の形状を有することができる。いくつかの実施形態において、電池カバー61は、幅に沿ってポンプ筐体31とヒンジ接続されることが可能である(「納屋扉構成」と称される)。代替実施形態において、電池カバー61は、長さに沿ってポンプ筐体31とヒンジ接続されることが可能である(「テールゲート構成」と称される)。
図12Aから
図12Bは、納屋扉構成の電池カバー61を示す。本明細書において具体化されるように、ポンプ筐体31はロッド63を含むことができる。電池カバー61は、「C」字型を有するヒンジ62を含むことができる。C字型ヒンジ62は、ポンプ筐体31からあまりに遠くへ押し進められた場合に電池カバー61をポンプ筐体31から外れるようにして、ヒンジを損傷することもなく、電池カバー61の再取付を可能にする。このようにして、電池カバーの過伸長からの電池カバー61への損傷を防止することは、ユーザの不器用さに恩恵をもたらすことができる。電池カバー61は、ラッチ突起65と結合されたリリースボタン64を含むことができる。たとえばラッチ突起65から離れる方へリリースボタンを摺動させることによる、リリースボタン64の作動は、ポンプ筐体31から離れるような電池カバー61のヒンジ運動を許容するように、ポンプ筐体31内のラッチレセプタクル66からラッチ突起を解放することができる。電池コンパートメントはまた、電池コンパートメントを絶縁して流体侵入から電池コンパートメントを保護するための、ガスケットも含むことができる。
【0072】
ここで
図13を参照すると、本明細書において具体化されるように、カセット筐体11は、その中に流体リザーバを包含することができる。たとえば、筐体自体が流体リザーバを画定することが可能であり、またはリザーバを画定するための追加構成要素がその中に包含されることも可能である。個別に提供される場合には、流体リザーバ12はカセット筐体11の中に設けられてもよい。たとえば、および本明細書において具体化されるように、カセット筐体11は、2つの封入クラムシェル部分17および18を用いて構成されることが可能であり(たとえば
図1から
図3に示される)、これらは流体リザーバ12を受容および包含することができる。2つのクラムシェル部分17および18は互いに接着されるか、またはたとえば超音波溶接によって接続されることが可能である。
【0073】
本明細書において具体化されるように、流体リザーバ12は可撓性パウチを含むことができ、これは様々な適切な形状のいずれを有することも可能である。パウチの両側は、たとえば熱溶接または高周波(RF)溶接などによって、流体リザーバ12を形成するように外周の周りに固定されてもよい。流体リザーバ12は浸漬管14を有することができる。浸漬管14は、たとえば、および非限定的に、SUNLITE製VYSUN 102−80−26(非DEHP PVC)、DuPont製Elvax 3182−2 EVA、またはいずれか適切な配管材料から構成されることが可能である。本明細書において具体化されるように、浸漬管14は、直径およそ2mmの複数の開口が設けられて、およそ108から111mmの範囲内の長さを有することができる。浸漬管14は、望ましければ、または適切であれば、送達管として役立つように、流体リザーバ12から延在することができる。あるいは、および本明細書において具体化されるように、カセット筐体11の外部に設けられたアダプタが、浸漬管14の近位末端に設けられ、これに結合されることが可能である。このようにして、個別の送達管は、ポンプ30の動作によって流体リザーバ12からユーザへの有益薬剤の送達のためのアダプタに結合されることが可能である。加えて、蠕動管は、ポンプ30との相互作用のように浸漬管14および/または送達管の間にまたはその一部として設けられることが可能である。
【0074】
限定目的ではなく説明目的のため、このようなアダプタの例示的実施形態が
図13に描写されている。図示されるように、流体リザーバ12は、カセット筐体11の外部に設けられたアダプタ15を含む。アダプタ15は、浸漬管14の近位末端に結合されることが可能である。本明細書において具体化されるように、浸漬管14の近位末端に、ポリプロピレンあご付エルボー継手16が設けられている。エルボー継手16は、浸漬管14の外側末端に接着されて、流体リザーバ12と同一平面内に配向されることが可能である。蠕動管23は、エルボー継手16の反対端に取付または結合されることが可能である。たとえば、および本明細書において具体化されるように、蠕動管23は、Saint−Gobain製Biosil Precision配管材料から形成されることが可能である。蠕動管23は、1.6mmの内径および4.8mmの外径を有することができる。接合継手24は蠕動管23に接続されており、送達管20は接合継手24に接着されることが可能である。このように、送達管20は、流体リザーバ12と流体結合することが可能である。
【0075】
本明細書に説明される構成要素の各々は、意図される目的のためのいずれの適切な材料(たとえば、プラスチック、複合材、金属など)および技術で作られることも可能である。以下に請求される特定の実施形態に加えて、開示内容は、以下に請求される従属的な特徴および先に開示されたもののその他いずれか可能な組み合わせを有するその他の実施形態も、対象とする。このため、本明細書に開示される具体的特徴は、開示内容がその他いずれか可能な組み合わせを有するその他の実施形態も特に対象とするものとして認識されるように、別途開示内容の範囲内で互いに組み合わせられることが可能である。したがって、開示内容の特定の実施形態の上記説明は、図解および説明目的のために提示されたものである。これは包括的であるように、または開示されるこれら実施形態に開示内容を限定するように、意図されるものではない。
【0076】
開示内容の装置および技術は、対応する容積または用量の様々な適切な流動性物質のいずれかの送達に使用可能である。
【0077】
さらに本明細書に提示される開示内容によれば、広範なポンプ、カセット、および装置構成ならびに変形例が、利用可能である。限定目的ではなく説明目的のため、様々なこのような構成および変形例の代表的な実施形態が、
図14Aから
図59に示されている。たとえば、
図14Aから
図14Eおよび
図15は、開示内容による蠕動ポンプ筐体の前閉鎖部分の様々な追加例示的実施形態を示している。
図14Aから
図14Eおよび
図15を参照すると、限定目的ではなく説明目的のため、望ましければポンプ筐体31の前閉鎖部分36に、付加的な特徴が提供可能である。たとえば、および本明細書において具体化されるように、ボタンには、筐体の前面から0.95mm伸長するなど、隆起した縁または外形が提供可能である。さらに、ボタンの各々の機能表面は、たとえばボタンの中に向かって0.45mm伸長する、陥凹を含むことができる。加えて、または代わりに、ボタンは、装置筐体の本体部品よりも高い摩擦係数を有する材料など、表面摩擦が強化された材料から形成されることが可能である。この構成において、ボタンは特定の利点を提供することができる。たとえば、陥凹部分に対するボタンの隆起した外周は、より容易に作動することが可能なボタンの中央にユーザの指を案内することができる。さらに使い捨てカセットのラッチ留め/ラッチ外しなどのために装置が伏せて置かれたとき、ボタン表面は、たとえばテーブルまたはその他の作業表面などの表面に沿った装置の側方移動を抑制または防止することができる。このため、ポンプは、たとえば使い捨てカセットまたは電池を交換するためなど、装置の保守を試みるときに、ユーザがポンプに対してより大きな力を印加できるようにするため、表面上に置かれたときのさらなる安定性を有することができる。
図14Aから
図15に示される前閉鎖部分は各々、本明細書に説明されるその他の例示的装置の特徴のいずれの組み合わせも有することができる。
【0078】
図16から
図19は各々、開示内容による蠕動ポンプ筐体の後閉鎖部分の追加例示的実施形態を示す、異なる図である。
図16から
図19は、限定目的ではなく説明目的のため、開示内容による例示的な寸法および形状を有する後閉鎖部分35を示す。
図16から
図19に示される後閉鎖部分は各々、本明細書に説明されるその他の例示的装置の特徴のいずれの組み合わせも有することができる。
【0079】
図20から
図25は各々、開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置の別の例示的実施形態を示す、異なる図である。
図20から
図25は、開示内容による送達装置の例示的実施形態の追加斜視図を示す。
図20から
図25を参照すると、開示内容による送達装置は、ユーザに対して着座したときに人間工学的により良く適合するわずかな湾曲を有する筐体を、含むことができる。
図20から
図25に示される送達装置は各々、本明細書に説明されるその他の例示的装置の特徴のいずれの組み合わせも有することができる。
【0080】
図26から
図27は各々、開示内容による異なる係止部材構成を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す、異なる図である。ここで
図26から
図27を参照して、開示内容によるラッチ機構の代替実施形態が提供される。たとえば、
図26は、回転ラッチ40Aを有する装置101を示す。たとえば
図27に示されるような別の例示的実施形態では、装置102はドローラッチ40Bを有することができる。
図26から
図27に示される送達装置は各々、本明細書に説明されるその他の例示的装置の特徴のいずれの組み合わせも有することができる。
【0081】
図28Aから
図28Dは各々、開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置のさらに別の例示的実施形態を示す、異なる図である。ここで
図28Aから
図28Dを参照すると、装置103は、装置100と比較すると、代替のキーパッドレイアウトならびにカセット筐体11およびポンプ筐体31の形状を有することができる。
図28Aから
図28Dに示される送達装置は、本明細書に説明されるその他の例示的装置の特徴のいずれの組み合わせも有することができる。
【0082】
図29から
図41は各々、開示内容によるポンプとカセットとの間にヒンジ係合を有する送達装置の追加例示的実施形態を示す、異なる図である。ここで
図29から
図41を参照して、限定目的ではなく説明目的のため、開示内容による送達装置の代替実施形態が提供される。たとえば、装置104は、カセット筐体11を含むカセット10を有する。カセット筐体11は、基部領域13を有することができる(たとえば、
図29に示される)。装置104はまた、ポンプ筐体31を含むポンプ30も有する。ポンプ筐体31は、カセット基部領域13を受容するための受容領域32を有することができる(たとえば、
図31に示される)。流体駆動コンポーネントとして動作可能なポンプアセンブリは、受容領域に近接して設けられることが可能である。たとえば、および本明細書において具体化されるように、カセット10はポンプ30の一端に接続されることが可能である。さらに、および本明細書において具体化されるように、カセット10は、90度の角度でポンプ筐体31によって受容され(たとえば、
図31から
図32に示される)、ポンプ筐体31と略一直線のまたは平行な配向となるようにポンプ筐体31に対して90度回転することができる(たとえば、
図33から
図35に示される)。望ましければ、カセット10は、バネ荷重クリップ50(
図35に示される)と係合するように回転させられることが可能であり、これによってカセットを筐体31の受容領域32の中に保持する。さらに、および本明細書において具体化されるように、クリップ50は、筐体31からカセット10を離脱させるために交替させられることが可能である。装置104はまた、本明細書に説明されるように構成されることか可能な、ラッチ40も含むことができる。
図29から
図41に示される送達装置は各々、本明細書に説明されるその他の例示的装置の特徴のいずれの組み合わせも有することができる。
【0083】
図42Aから
図43Dは各々、開示内容による輪郭筐体構成を有する送達装置の様々な例示的実施形態を示す、異なる図である。ここで
図42Aから
図42Cおよび
図43Aから
図43Dを参照して、限定目的ではなく説明目的のため、開示内容による送達装置の代替実施形態が提供される。図示されるように、装置105および106は、装置100と比較すると、代替のキーパッドレイアウトならびにカセット筐体11およびポンプ筐体31の形状を有することができる。
図42Aから
図43Dに示される送達装置は各々、本明細書に説明されるその他の例示的装置の特徴のいずれの組み合わせも有することができる。
【0084】
図44から
図59は、開示内容による異なる筐体構成を有する送達装置の様々な追加例示的実施形態を示す、異なる図である。ここで
図44から
図59を参照して、限定目的ではなく説明目的のため、開示内容による送達装置の代替実施形態が提供される。図示されるように、開示内容による送達装置は、装置100と比較すると、代替のキーパッドレイアウトならびにカセット筐体およびポンプ筐体の形状を有することができる。
図44から
図59に示される送達装置は各々、本明細書に説明されるその他の例示的装置の特徴のいずれの組み合わせも有することができる。
【0085】
開示内容は特定の好適な実施形態に関連して本明細書に説明されているが、その範囲から逸脱することなく様々な修正および改良が開示内容に施されてもよいことを、当業者は認識するだろう。また、開示内容の一実施形態の個々の特徴は、ある実施形態の図面では説明および図示されるが他の実施形態にはない可能性があるものの、一実施形態の個々の特徴が、別の実施形態の1つ以上の特徴または複数の実施形態からの特徴と組み合わせ可能であることは、明らかである。
【0086】
以下に請求される特定の実施形態に加えて、開示内容はまた、以下に請求される従属的な特徴および先に開示されたもののその他いずれか可能な組み合わせを有するその他の実施形態も、対象とする。このため、従属請求項に提示され、上記で開示された、具体的な特徴は、開示内容がその他いずれか可能な組み合わせを有するその他の実施形態も特に対象とするものとして認識されるように、別途開示内容の範囲内で互いに組み合わせられることが可能である。したがって、開示内容の特定の実施形態の上記説明は、図解および説明目的のために提示されたものである。これは包括的であるように、または開示されるこれら実施形態に開示内容を限定するように、意図されるものではない。
【0087】
開示内容の精神および範囲から逸脱することなく、開示内容の方法およびシステムにおいて様々な修正および変更がなされてもよいことは、当業者にとって明らかであろう。したがって、開示内容は、添付請求項およびこれらの同等物の範囲内の修正および変更を含むように、意図される。