【文献】
Carlos Aldana,CIDs 46,47,48 Regarding Fine Timing Measurement, IEEE 11-12-1249-04-000m,2013年 1月,Pages 1-17
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
電子デバイスのペアの第1の電子デバイスのプロセッサによって実行されると、電子デバイスの前記ペア間の少なくとも1つの位置関係を決定する方法におけるステップを実行する複数の命令を備える非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の方法である、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[0028]いくつかの実施形態のいくつかの態様では、アクセスポイントとラップトップ(
図1)などの電子デバイス101および102のペアが互いにワイヤレスに接続し、ワイヤレス信号のセット111Aなど、ワイヤレス信号の1つまたは複数のセットを交換する現在のセッション(「第1のセッション」とも呼ばれる)において、それらの間の少なくとも1つの位置関係(たとえば、距離または角度)を決定するための手順を実施し得る。いずれの段階においても、この現在のセッションは、電子デバイス101および102のペア間で一時中断され得る。現在のセッションの一時中断は、任意の時間期間にわたり得、その間、電子デバイス101および102のペアは、現在のセッションで発生するようにスケジュールされた1つまたは複数の信号の送信を保留し(「喪失信号」)、当該1つまたは複数の信号は、これらの信号が送信および受信される時間の測定値を交換する際に使用するために、当該現在のセッションで発生するようにスケジュールされる。一時中断の期間の後、現在のセッションは、電子デバイス101および102のペアがワイヤレス信号のセット111Bを交換することによって(喪失信号なしに)再開され得る。ワイヤレス信号のセット111Bは、ワイヤレス信号のセット111Aの交換中に発生したネゴシエーションフェーズで電子デバイス101および102のペア間で合意されたパラメータ(これらのパラメータは、現在のセッションの一時中断まで、1つまたは複数の測定フェーズで使用されていてもよい)に従って交換される。
【0019】
[0029]一時中断の期間の間、電子デバイス101および102のペアの各デバイスは、喪失信号を互いに送信すること以外の任意のアクティビティを実施し得る。具体的に言うと、
図1に示すように、一時中断の上記の期間の間、電子デバイス101は、モバイルデバイスなどの別の電子デバイス103とワイヤレス信号の別のセット112Aを交換するために、新しいセッション(「第2のセッション」とも呼ばれる)を開始し得る。ワイヤレス信号のセット112Aは、ワイヤレス信号のセット111Aが送信される第1のチャネルとは異なる第2のチャネルで送信され得る(とはいえ、ワイヤレス信号のこれら2つのセット111Aおよび112Aは、いくつかの代替実施形態では、共通の共有チャネルで送信され得る)。
【0020】
[0030]たった今説明した新しいセッションはそれ自体、いくつかの例では、上記で説明した現在のセッションが再開される時間期間にわたって中断され得る。具体的に言うと、
図1に示すように、電子デバイス101および102のペアは、新しいセッションが中断される時間期間の間、上記で説明した現在のセッションにおけるネゴシエーションフェーズで元々スケジュールされていたものとして、ワイヤレス信号のセット111Bを交換し得る。ワイヤレス信号のセット111Bの交換による現在のセッションの完了の後に、電子デバイス101および103のペアがワイヤレス信号のセット112Bを、ワイヤレス信号のセット112Aの交換の間に当該新しいセッションのネゴシエーションフェーズで元々スケジュールされていたように、交換することによる当該新しいセッションの再開が続く。
【0021】
[0031]いくつかの態様では、現在のセッションで交換されるワイヤレス信号のセット111Aは、
図2Aに示すようなネゴシエーションフェーズの信号を含み、その後、測定フェーズのバースト、たとえばバースト1、における特定の時間に発生するように(合意されたパラメータに基づいて)スケジュールされた信号が続く。そのような進行中のバースト(たとえば、バースト1)の完了に先立って、現在のセッションは、電子デバイス101(アクセスポイントなど)が電子デバイス102に所定の信号(たとえば、一時中断識別フレーム)を送ることによって一時中断され得る。たった今説明した信号は、ワイヤレス信号111Aのセットに含められるものとして
図2Aに示されている。したがって、現在のセッションにおけるバースト1の一部および最後は、一時中断の期間の間に喪失され得る(「喪失信号」)。
【0022】
[0032]たった今説明した一時中断期間に続いて、電子デバイス101および102のペア(
図2A)は、同じ測定フェーズのまたは別の測定フェーズの別のバースト、たとえばバースト2において、元々スケジュールされていたものとして(電子デバイス101および102のペアの間で、合意されたパラメータに従って)ワイヤレス信号111Bのセットを交換する。
図2Aに示すように、ワイヤレス信号111Bのセットを交換する前に、電子デバイス101は、電子デバイス103に所定の信号を送ることによって、電子デバイス103によって開始された新しいセッションを中断し得、結果として、当該新しいセッションにおいて(そこにおけるバースト2にわたって)ワイヤレス信号112Bのセットを交換する前に、当該新しいセッションのバースト1の一部および最後を喪失することになる。
【0023】
[0033]電子デバイス101および102のペアの間ならびに電子デバイス101および103の間のバースト1の一部および最後のみが、
図2Aにおいて喪失されるものとして示されているが、状況に応じて、バースト1の最初の信号は所定の信号(たとえば、一時中断識別フレーム)であり得、この場合、
図2Bに(また、以下で説明する
図3に)示すように、バースト1におけるすべての測定信号が完全に喪失され得る。さらに、例によっては、複数のバーストが喪失され得、たとえば、バースト1のおよびバースト2の測定信号がともに、当該新しいセッションの一時中断期間の間に、完全に喪失され得、その後に、ワイヤレス信号112Bが電子デバイス101および103のペアの間で交換される(
図2B)。
【0024】
[0034]実施形態によっては、ワイヤレストランシーバを含む任意の電子デバイス、たとえば、上記で説明した、
図1、2Aおよび2Bに示す電子デバイス101〜103のいずれかが、開始側STAとしてまたは応答側STAとしてなど、ワイヤレス局(STAとして省略する)として動作し得る。したがって、以下で説明するタイプの任意のSTAが、モバイルデバイス(セルラーフォンなど)または固定型のトランシーバ(たとえば、IEEE規格802.11アクセスポイント)を備え得る。説明の目的で、ワイヤレス信号のセットが、(
図1、2Aおよび2Bに示すように)モバイルデバイスと固定型のトランシーバとの間に発生するものとして説明および図示されているが、そのようなワイヤレス信号は、他の実施形態では、2つのモバイルデバイスの間でまたは2つの固定式のトランシーバの間で交換されてもよい。
【0025】
[0035]
図1、2Aおよび2Bに示すワイヤレス信号111A、111B、112A、112Bなど、ワイヤレス信号の2つ以上のセットの交換は、IEEE802.11 Standard for Information technologyのセクション10.24.6、Telecommunications and information exchange between systems,Local and metropolitan area networks−Specific requirements,Part 11: Wireless LAN Medium Access Control(MAC)and Physical Layer(PHY)Specificationsに記載されているファインタイミング測定手順など、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(ワイヤレスLAN)に関する規格に適合し得る。したがって、本明細書で説明する技法は、IEEE802.11規格の1つまたは複数の態様を取り入れ得る。したがって、開始側STAおよび/または応答側STAは、応答側STAと開始側STAとの間におけるメッセージまたはフレームの送信または受信のタイムスタンプに少なくとも部分的に基づいて、位置関係を示す1つまたは複数の測定値を取得または計算し得る。IEEE802.11に適合する、いくつかの説明した実施形態のそのような態様では、「メッセージ」または「フレーム」という用語は交換可能である。したがって、一方のSTAがもう一方のSTAにファインタイミング測定要求メッセージまたはフレームを送信し、その後に、それに応答して送信されるファインタイミング測定要求メッセージ確認応答メッセージまたはフレーム(「ACK」)を受信し得る。
【0026】
[0036]
図3に示すように、タイミング測定値の使用によって位置関係(たとえば、距離および/または角度)を決定する方法では、(たとえば、現在のセッションで1つまたは複数のフレーム301、302、303および304を交換することによる)通常の方式における(たとえば、ネゴシエーションによる)パラメータ決定の後、(ワイヤレス信号の複数のセットを含み、ここにおいてワイヤレス信号の第1のセット バースト1は時間tB1に始まるようにスケジュールされる)測定値を交換するフェーズの任意の時間に、開始側STAは、(信号送信を保留することによって)応答側STAが現在のセッションにおけるメッセージまたはフレームの交換を一時中断することをフレーム305において要求し得る。具体的には、
図3において、開始側STAは、ワイヤレス信号の第1のセット バースト1(「現在の」信号セットとも呼ばれる)の間に、時間tPsIにフレーム305を送信する。開始側STAは、開始側STA(これは、特定デバイスとも呼ばれる一時中断要求デバイスまたはプリエンプトするデバイス)から応答側STA(これは、一時中断識別フレーム受信前のプリエンプトされる予定のデバイスと呼ばれ、以後、被プリエンプトデバイスとも呼ばれる)にワイヤレス送信されるフレーム305(「一時中断識別フレーム」)内の所定のフィールド内に(たとえば、フィールド「トリガ」内に)所定の値(たとえば、値2)を設定することによって、この要求を生成し得る。フレーム304(一時中断識別フレームであり得る)が時間tPsRに応答側STAによって受信され、応答側STAはACK306(
図3を参照)を送信し、その後、一時中断が続き、その間にさらなる送信は開始側STAに行われないが、最初に決定された(たとえば、ネゴシエーションで交換された)パラメータに従って、1つまたは複数の送信がスケジュールされてもよい。
【0027】
[0037]現在のセッションにおける(信号送信を保留することによる)一時中断の完了後、開始側STAは、特定のフィールド内に(たとえば、フィールド「トリガ」内に)異なる値(たとえば、値1)を有する別のフレーム307(「一時中断終了フレーム」)をワイヤレス送信し得る。具体的には、
図3において、開始側STAは、時間tB2に始まるようにスケジュールされた、ワイヤレス信号の第2のセット バースト2(ワイヤレス信号の「新しい」セットとも呼ばれる)の間に、時間tPeIにフレーム307を送信する。フレーム307(一時中断終了フレームであり得る)が時間tPeRに応答側STAによって受信される。時間tPsRとtPeRとの間の一時中断の間、応答側STAは、初期に決定されたパラメータに基づいて、発生するようにスケジュールされた喪失信号と呼ばれる1つまたは複数の信号の送信を保留することによって、開始側STAにいかなるフレームも送信しない。フレーム307(一時中断終了フレームであり得る)の受信の後、たとえば応答側STAが時間t1_(m=2)FTM_2にフレーム308を送信することによって、初期に決定された(たとえば、ネゴシエーションで交換された)パラメータに従って、元々スケジュールされていた1つまたは複数の送信が続き、その後、時間t4_(m=2)におけるACK309の受信が続き、その後、応答側STAが時間t1_(m=3)に、新しい測定値(たとえば、時間t1_(m=2)および時間t4_(m=2))をその中に含んだフレーム310を送信することが続き、その後、時間t4_(m=3)におけるACK311の受信が続く。
【0028】
[0038]時間tPsRとtPeRとの間の一時中断の間、初期に決定された(たとえば、ネゴシエーションで交換された)パラメータに従って、ワイヤレス信号の現在のセット バースト1において、あるいはワイヤレス信号のセット バースト2において、一時中断の間に実行されるように元々スケジュールされていた1つまたは複数の測定は、応答側STAによって行われない(「保留測定値」)。したがって、そのような保留測定値は、応答側STAによって開始側STAに送信されない。代わりに、一時中断の間(すなわち、時間tPsRとtPeRとの間)、応答側STAは、開始側STAにフレームを送信すること以外の任意のアクティビティを実施することが可能であり、たとえば、応答側STAは、他のデバイスにフレームを送信すること、ならびに/または、他のデバイスの位置および/もしくは角度を決定することなど、応答側STAの内部の1つもしくは複数のアクティビティを実施することが可能である。同様に、時間tPsIとtPeIとの間に、開始側STAは、応答側STAからフレームを受信すること以外の任意のアクティビティを実施し得る。具体的には、時間tPsIとtPeIとの間に、開始側STAは、FTMセッションよりも高い優先順位を有するアクティビティ、たとえば、関連するアクセスポイントとのデータ転送相互作用を実行し得る。
【0029】
[0039]したがって、
図3に示すように、現在のセッションで元々スケジュールされていたフレームの新たな交換に先立って、現在のセッションを一時中断した後、新しいセッションは開始されない。
図3では、フレーム305(一時中断確認フレームであり得る)が、ワイヤレス信号の現在のセット バースト1で送信され、フレーム307(一時中断終了フレームであり得る)が、ワイヤレス信号の現在のセット バースト1の直後に続くワイヤレス信号の新しいセット バースト2で送信されるが、一時中断の期間に応じて、2つのそのようなフレームが、初期に決定された(たとえば、ネゴシエーションで交換された)パラメータに従って、現在のセッションで発生するように元々スケジュールされていた1つまたは複数の介在信号セットによって互いに分離された2つの信号セット内で送信され得る。しかしながら、そのような(1つまたは複数の)介在信号セットは、もしあれば、一時中断によってプリエンプトされ、本明細書では(1つまたは複数の)被プリエンプト信号セットとも呼ばれる。
【0030】
[0040]
図3に示すタイプのいくつかの実施形態では、任意のフレームにおける、値1に設定されたトリガフィールドは、応答側STAがファインタイミング測定フレームを開始するまたは送り続けることを、開始側STAが要求することを示す。いくつかのそのような実施形態では、ファインタイミング測定フレームを送ることを一時中断し(たとえば、保留し)、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの不揮発性コンピュータ可読記憶媒体にパラメータを記憶することによって、進行中のFTMセッションを維持することを、開始側STAが応答側STAに要求するために、トリガフィールドは、任意のフレーム301(
図3)において、値2に設定され得る。一時中断されたFTMセッションは次いで、開始側STAがトリガフィールドを値1に設定してフレーム307(ファインタイミング測定要求フレームであり得る(
図3を参照))を送ることによって再開され得る(すなわち、時間的な経過(laps in time)がないかのように継続され得る)。いくつかの実施形態では、値0に設定されたトリガフィールドは、応答側STAがファインタイミング測定フレームを送ることを止め、FTMセッションを終わらせ、その後に新しいセッション(当該新しいセッションで使用されるべきパラメータを決定するための初期のフェーズを含む)が開始されなければならないことを、開始側STAが要求することを示す。トリガフィールドの値2は、(信号送信を保留することによって)一時中断を要求するために使用するようにあらかじめ定められたものとして上記で説明されているが、他の実施形態において、値3〜255のうちのいずれかなど、いかなる他の値が一時中断を要求するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、一時中断されたセッションが、2つのSTAによってすでに合意された特定の時間に再開され、たとえば、初期のフェーズで決定された(たとえば、ネゴシエーションで交換された)パラメータに示され得る、ワイヤレス信号の次のセットの始めに再開され得る。
【0031】
[0041]上記で説明したタイプの開始側STAのいくつかの実施形態は、以下のように、それ自体と応答側STAとの間の位置関係(たとえば、距離および/または角度)を決定するために、
図4Aに示した手順400を実施する。具体的に言うと、動作410では、開始側STAは、例えば、アクション411において、応答側STAとの測定値交換において使用されるように要求されているスケジューリングおよび動作パラメータを含んだフレームを送信することと、アクション412において、応答側STAからの確認応答を受信することと、アクション413において、要求が受け付けられたか、オーバーライドされたかまたは拒否されたかを示すフレームを受信することと、アクション414において、応答側STAに確認応答を送信することとによって、(たとえば、ネゴシエーションによって)パラメータの決定を実行する。ネゴシエーションフェーズでSTAの間で交換される動作パラメータは、たとえば、特定の周波数チャネル、信号符号化、送信電力レベル、信号極性、信号位相、およびチャネル分離(またはチャネル間隔)などの物理的な信号特性を識別し得る。さらに、ネゴシエーションフェーズでSTAの間で交換されるスケジューリングパラメータは、たとえば、連続するフレームの間の期間、タイムアウト、バースト期間、セッションにおけるバーストの回数、およびバースト当たりのフレーム数を識別し得る。
【0032】
[0042]その後、アクション421において、開始側STAは、ワイヤレス信号の第1のセットが始まる時間を示すスケジューリングパラメータに従って、フレームを送信すべき時間であるかどうかを決定する。その答えがアクション421においてノーである場合、開始側STAは、アクション422に従って、(手順400にはない)他のアクションを実行し、最終的にアクション421に戻り得る。アクション422でオプションで実行され得る他のアクションの例が、他のSTAへの信号の送信である。アクション421において答えがイエスである場合、アクション423において、開始側STAは、(信号送信を保留することによる)一時中断が必要とされているかどうかをチェックし、必要とされない場合は、以下で説明するように、通常の方式で動作430において1つまたは複数の測定交換を実行する。アクション423における答えがイエスである場合、たとえば、手順400に関係しない他のアクションがより高い優先度で実行されるべきであるとき、開始側STAはアクション424に進み、上記で説明したようなフレーム305(
図3)などのように、一時中断要求を示すために所定のフィールドに修正がなされた任意のノーマルフレーム(たとえば、トリガ=2としたFTM要求フレーム)であり得る一時中断識別フレームを送信する。次いで、開始側STAは、確認応答が受信されるアクション425に進み(たとえば、ACK306)、次に、アクション422が続き、そこで、(信号送信の保留によって実行される)一時中断が終了するまで(たとえば、一時中断の所定の期間後)、応答側STAへの信号送信が保留され、オプションで、(手順400とは無関係の)他のアクションが実行され、次に、アクション421へ戻る。アクション421〜425(
図4A)は、本明細書で説明するように、特定の実施形態において一時中断動作420を構成する。
【0033】
[0043]測定交換の動作430は、次のように、一時中断が必要とされず、アクション423における答えがノーであるときに、開始側STAによって実行される。アクション431において、開始側STAは、フレーム307(
図3)などの測定交換をトリガするためのフレームを送信し、これに続いて、アクション432(
図3に図示せず)で確認応答を受信する。その後、アクション434において、開始側STAは、アクション434で測定値を有するフレーム(
図3のFTM_2フレーム308など)を受信し、これに続いて、アクション435で確認応答を送信し(ACK309など)、これで(たとえば、
図3のバースト2内での)1回の測定交換が完了する。したがって、アクション435の後、開始側STAは、セッションが終了すべきかどうかを確認するためにアクション440に進む。セッションは、実施形態に応じて、いくつかの方式のうちのいずれか1つで通常の様式で終了し得る。たとえば、セッションは、アクション434で受信されたフレームが0に設定されたDialog Tokenフィールドを有するときに終了し得る。別の例として、セッションは、初期フェーズの間に(たとえば、ネゴシエーションによって)決定されたパラメータに示されたいくつかの信号セットが発生したときに終了し得る。
【0034】
[0044]アクション440での決定が、セッションが終了することである場合、開始側STAは手順400を抜け出る。アクション440での決定が、セッションが終了していないことである場合、開始側STAは、アクション451において、一時中断が必要かどうかをチェックし(たとえば、より優先度の高いタスクを実行するため)、一時中断が必要とされていないときは、以前のアクションに戻る。たとえば、より多くのフレームがワイヤレス信号の現在のセットにおいて受信される場合、開始側STAは、アクション440から、アクション451のノーブランチを介して(一時中断が必要とされないとき)、またブランチ453を介してアクション434に進む。別の例として、もはやフレームがワイヤレス信号の現在のセットにおいて受信されないが、より多くの信号セットが発生するようにスケジュールされている場合、開始側STAは、アクション440から、アクション451のノーブランチを介して(一時中断が必要とされないとき)、およびブランチ454を介してアクション431に進む。アクション451において、一時中断が(ワイヤレス信号のセットの中央で)必要とされる場合、開始側STAはアクション452に進み、ここでフレームが一時中断要求とともに送信され(たとえば、
図3のフレーム305など、トリガ=2を有するFTM要求フレーム)、次に、応答側STAからの確認応答(たとえば、ACK306)の受信が続き、その後に、一時中断が終了するまで、開始側STAに送信すること以外の1つまたは複数のアクティビティ(手順400と無関係のアクティビティ)が実行される。アクション452の完了時に、開始側STAは、上述のように以前のアクションに、たとえば、より多くのフレームがワイヤレス信号の現在のセットで受信されるべきときはブランチ453を介してアクション434に、または、より多くの信号セットが発生するようにスケジュールされているときはブランチ454を介してアクション431に戻る。
【0035】
[0045]上記で説明したタイプの応答側STAのいくつかの実施形態は、次のように、それ自体と開始側STAとの間の距離または角度を決定するために、
図4Bに示した手順495を実施する。具体的には、動作460では、応答側STAは、アクション461において、開始側STAによる測定交換で使用されるように要求されているスケジューリングおよび動作パラメータを含んだフレーム(たとえば、
図3のフレーム301)を受信することと、アクション462において開始側STAに確認応答を(たとえば、フレーム302で)送信することと、アクション463において要求が受け付けられたか、オーバーライドされたかまたは拒否されたかを示すフレーム(たとえば、フレーム303)を受信することと、アクション464において、開始側STAから確認応答を(たとえば、フレーム304で)受信することとによって、(たとえば、ネゴシエーションによって)パラメータ決定を実施する。
【0036】
[0046]その後、アクション471において、応答側STAは、測定交換をトリガするためにフレーム(たとえば、
図3のフレーム305)が受信されたかどうかを決定する。アクション471における答えがノーである場合、応答側STAは、開始側STAへの信号送信を保留し、場合によっては、アクション474に従って開始側STAに送信すること以外の1つまたは複数のアクティビティ(手順495と無関係のアクティビティ)を実行し、最終的にアクション471に戻り得る。アクション471における答えがイエスである場合、応答側STAは、確認応答を送信するためにアクション472に進み、次いで、(たとえば、
図3のフレーム305など、トリガ=2としたFTM要求フレームの受信によって)一時中断が要求されているかどうかをチェックするためにアクション473に進む。アクション473における答えがノーである場合、応答側STAは、後述のように、通常の様式でアクション480において1つまたは複数の測定交換を実行する。アクション473における答えがイエスである場合(たとえば、開始側STAが何らかの理由で利用可能でないとき)、応答側STAはアクション474に進み、ここで、一時中断が終了するまで他のアクションが実行され、次に、アクション471に戻ることが続く。アクション474においてオプションで実行され得る他のアクションの例が、他のSTAへの信号の送信である。
【0037】
[0047]測定交換の動作480は、アクション473における答えがノーであるときに、次のように、応答側STAによって実施される。アクション481において、応答側STAは、FTM_2フレーム308(
図3)など、測定値を含んだフレームを送信し、次に、アクション482においてACK309などの確認応答を受信する。アクション482の後、応答側STAは、セッションが終了すべきかどうかをチェックするためにアクション483に進む。上述のように、セッションは、実施形態に応じて、いくつかの方式のうちのいずれか1つで通常の様式で終了し得る。アクション483での決定が、セッションが終了することである場合、応答側STAは手順495を抜け出る。アクション483での決定がセッションが終了しないことである場合、応答側STAは、アクション491において、一時中断要求をその中に有するフレーム(たとえば、トリガ=2としたFTM要求フレーム)が受信されるかどうかをチェックすることによって、一時中断動作490に進む。アクション491における答えがイエスである場合、応答側STAはアクション492に進み、ここで、開始側STAに送信すること以外の1つまたは複数のアクティビティが、(a)ワイヤレス信号の次のセットまで、または代わりに、(b)受信されたばかりのフレームに(たとえば、その中のタイマーフィールドに)示された時間まで、実行される。アクション492において一時中断の完了時に、または代わりに、アクション491にいて答えがノーであるとき、応答側STAは、以前のアクションに戻ることによって、一時中断動作490を抜け出る。たとえば、より多くのフレームがワイヤレス信号の現在のセットにおいて送信される場合、応答側STAは、アクション492から、ブランチ493を介してアクション481に進む。別の例として、もはやフレームはワイヤレス信号の現在のセットにおいて送信されないが、より多くの信号セットが発生するようにスケジュールされている場合、応答側STAは、アクション492から、ブランチ494を介してアクション471に進む。
【0038】
[0048]タイミング測定の使用によって距離または角度を決定するための手順では、
図5に示すように、フレーム501、502、503および504を交換することによる通常の様式での(たとえば、ネゴシエーションによる)パラメータ決定の後、開始側STAは、フレーム505で要求を送信することによってワイヤレス信号のセット(
図5の「バースト1」)を開始し、ACK506を受信し得る。ワイヤレス信号のセットが開始された後、応答側STAは、応答側STA(これは、一時中断を要求するデバイスまたはプリエンプトする)から開始側STA(これは、一時中断されるデバイスまたは被プリエンプトデバイスである)に、ワイヤレスに送信されたフレーム507(「一時中断要求フレーム」)において、特定のフィールド内の(たとえば、実施形態に応じてフィールド「TODエラー」内のまたはフィールド「TOAエラー」内の)特定のビットを(たとえば、値1に)設定することによって、開始側STAがメッセージまたはフレームの交換を一時中断することを要求し、これにACK508が続き得る。いくつかのそのような実施形態では、現在のセッションの一時中断は、時刻tB2におけるワイヤレス信号の現在のセットの終わりまで2つのSTAによってのみ実施され得るが、その場合、フレームの送信は、スケジューリングおよび動作パラメータの新たなセットがフレーム305(
図3)またはフレーム507(
図5)などの一時中断識別フレームで送られないならば、ワイヤレス信号の次のスケジュールされたセット、すなわちバースト2において継続する。
【0039】
[0049]スケジューリングおよび動作パラメータの新しいセットがフレーム507にない場合、ワイヤレス信号の次のセット バースト2の最初に、開始側STAはトリガフレーム509をワイヤレス送信し得、その後、(たとえば、ネゴシエーションによって)以前決定されたスケジューリングおよび動作パラメータに従う、フレーム(FTM_3フレーム510、それに続くACK511、それに続くFTM_4フレーム512、それに続くACK513、およびオプションでバースト2のFTM_5フレーム514など)の交換が続く。トリガフレーム509内の新しいパラメータが、ワイヤレス信号のセット内の3つのFTMを示すとき、FTM_3フレーム510、FTM_4フレーム512、およびFTM_5フレーム514は、
図2に示すようにバースト2で送信される。しかし、パラメータに変化がなく、元来2つのFTMがワイヤレス信号のセット内でスケジューリングされていた場合、FTM_3フレーム510およびFTM_4フレーム512はバースト2で送信される。したがって、一時中断が時間tB2に完了した後、現在のセッションにおけるフレームの交換を継続する前に、(たとえば、ネゴシエーションによる)新しいパラメータ決定は必要とされない。
図5では、トリガフレーム509は、2つのSTAによって以前に合意された一時中断の持続時間に応じて、バースト1の直後に続くバースト2で送信され、トリガフレーム509は、たとえば、一時中断識別フレームであり得るフレーム507に指定されている介在信号セット(「被プリエンプト」信号セットとも呼ばれる)の数とともに、現在のセッションにおいてバースト1に続く任意の数の介在信号セットの後に送信され得る。
【0040】
[0050]
図6Aに示すタイプのいくつかの実施形態では、TOAエラーフィールド(たとえば、ビット16)の最後のビットは、距離および/または角度を決定するための手順において現在のセッションを一時中断することを応答側STAが開始側STAに要求していることを示すために、バイナリ値1に設定され得る。たった今説明したタイプのいくつかの実施形態では、TODエラーフィールドの最後のビットは、
図6Bに示すように、基礎(underlying)タイムベースが(最も最近送信されたタイムスタンプ値のセットに対して)変更されたことを示すために再定義され得、これはしたがって、TOD Not Continuousを示すことに限定されない。
【0041】
[0051]TOAエラーフィールドおよびTODエラーフィールドの最後のビットのたった今説明した役割は、たとえば、
図6Cおよび6Dに示すように、他の実施形態では逆転されてもよい。具体的には、
図6Cに示すタイプの代替実施形態では、TODエラーフィールドの最後のビットは、手順を一時中断することを応答側STAが開始側STAに要求していることを示すために、バイナリ値1に設定され得る。たった今説明した代替実施形態では、TOAエラーフィールドの最後のビットは、
図3Eに示すように、基礎タイムベースが変更されたことを示すために再定義され得、これはしたがって、TOA Not Continuousを示すことに限定されない。
【0042】
[0052]上記で説明したタイプの応答側STAのいくつかの実施形態は、次のように、それ自体と開始側STAとの間の距離または角度を決定するために、
図7Aに示した手順700を実施する。具体的には、動作710において、応答側STAは、
図4Bを参照して上記で説明したアクション461〜464と同様または同一のアクション711〜714のうちの1つまたは複数を実施することによって、(たとえば、ネゴシエーションによって)パラメータ決定を実施する。
【0043】
[0053]その後、アクション721において、応答側STAは、測定交換をトリガするためにフレームが受信されたかどうかを決定する。アクション721において、答がノーである場合、応答側STAは、開始側STAへの信号送信を中断し、場合によっては、アクション722に従って開始側STAに送信すること以外の1つまたは複数のアクティビティを実行し、最終的にアクション721に戻り得る。アクション722においてオプションで実行され得る他のアクションの例が、他のSTAへの信号の送信である。アクション721において、答がイエスである場合、応答側STAは、確認応答を送信するためにアクション723に進み、次いで、一時中断が必要とされているかどうかをチェックするためにアクション724に進む。アクション724における答えがノーである場合、応答側STAは、後述のように、通常の様式でアクション730において1つまたは複数の測定交換を実行する。アクション724における答えがイエスである場合(たとえば、実行すべきより高い優先順位のタスクがあるとき)、応答側STAはアクション725に進み、(たとえば、実施形態に応じて、FTMフレーム中のTODエラーフィールドであるいはTOAエラーフィールドで、最後のビットをバイナリ値1に設定することによって)一時中断要求を有するフレームを送信する。アクション725の後、応答側STAは、アクション726で確認応答を受信し、次に、アクション722で、一時中断が終了するまで他のアクションが実行され、次に、アクション721へ戻る。
【0044】
[0054]測定交換の動作730は、アクション724において答えがノーであるときに、上記で説明した動作480と同様または同一の様式で、応答側STAによって実行される。具体的には、応答側STAは、上述したアクション481およびアクション482と同様または同一の様式で、
図7Aに示すアクション731および732を実行する。その後、応答側STAは、セッションが終了したかどうかをチェックするためにアクション740を実行し、イエスの場合、手順から出る。セッションが終了していない場合、応答側STAは、アクション740から、一時中断する動作750へ進み、ここにおいて、アクション751は、一時中断が必要とされるかどうかをチェックし、必要な場合はアクション752に進み、ここで、一時中断要求を有するフレームが(たとえば、実施形態に応じて、FTMフレーム中のTODエラーフィールドであるいはTOAエラーフィールドにおいて最後のビットをバイナリ値1に設定することによって)送信され、これに、確認応答を受信することが続き、次に、一時中断が終了するまで、開始側STAに送信すること以外の1つまたは複数のアクティビティ(たとえば、手順700とは無関係の任意のアクション)を実行することが続く。アクション752の完了時に、あるいはアクション751における答えがノーである場合、応答側STAは、以前のアクションに、たとえば、さらなるフレームが現在のワイヤレス信号のセットで送信される場合には、ブランチ753を介してアクション731に、あるいは、さらなる信号セットが現在のセッションでスケジュールされている場合にはブランチ754を介してアクション721にもどる。
【0045】
[0055]上記で説明したタイプの開始側STAのいくつかの実施形態は、次のように、それ自体と応答側STAとの間の距離または角度を決定するために、
図7Bに示した手順795を実行する。具体的には、動作760において、開始側STAは、
図4Aを参照して上記で説明したアクション411〜414と同様または同一のアクション761〜764のうちの1つまたは複数を実行することによって、(たとえば、ネゴシエーションによって)パラメータ決定を実行する。(たとえば、ネゴシエーションによる)パラメータ決定の後、開始側STAは、たとえば、
図4Aを参照して上記で説明したアクション431〜435と同様または同一のアクション771〜774のうちの1つまたは複数を実行することによって測定交換を実行する。その後、アクション781において、開始側STAは、(たとえば、
図4Aのアクション440に関して上記で説明したように)セッションが終了すべきかどうかを決定し、そうであれば手順を出る。
【0046】
[0056]アクション781における答えがノーである場合、すなわちセッションが終了すべきでない場合、開始側STAは、アクション791において、一時中断が要求されたかどうかをチェックする。上述のように、一時中断は、(たとえば、実施形態に応じてTODエラーフィールドあるいはTOAエラーフィールドの最後のビットがバイナリ値1にセットされたFTMフレームの受信によって)アクション773で受信された測定値を有するフレームにおいて要求されてもよい。アクション791における答えがイエスである場合、開始側STAはアクション792に進み、一時中断が終了するまで、応答側STAに送信すること以外の1つまたは複数のアクティビティを実行する。一時中断がアクション792で終了した場合、または一時中断がアクション791で要求されない場合、開始側STAは、
図4Aを参照して上記で説明したアクション434またはアクション431と同様または同一の方式で、ブランチ784または785を介してアクション773またはアクション771に進む。
【0047】
[0057]本開示の様々な態様が実装され得る電子デバイスの例について、
図8に示すコンピュータシステムを参照してこれから説明することにする。1つまたは複数の態様によれば、
図8に示したコンピュータシステムは、本明細書で説明し、
図4A、4B、7Aまたは7Bに示した特徴、方法、および/または方法ステップのうちのいずれかおよび/またはすべてを実装、実施、および/または実行し得る、電子デバイスの一部として組み込まれ得る。たとえば、コンピュータシステム1000はハンドヘルドデバイスの構成要素のうちのいくつかを表し得る。ハンドヘルドデバイスは、ワイヤレス受信機またはモデムなどの入力知覚ユニットを有する任意のコンピューティングデバイスであり得る。ハンドヘルドデバイスの例には、限定はしないが、ビデオゲームコンソール、タブレット、スマートフォン、テレビ、ラップトップ、およびモバイルデバイスまたは移動局が含まれる。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム1000は、たとえば、
図4A、4B、7Aまたは7Bを参照して上記で説明した方法のいずれかを実装するように構成される。
【0048】
[0058]
図8は、本明細書で説明したように様々な他の実施形態によって提供される方法を実施すること、ならびに/あるいは、ホストコンピュータシステム1000、リモートキオスク/端末、POSデバイス、モバイルデバイス、セットトップボックス、および/または上記で説明したように開始側STAもしくは応答側STAを実装するコンピュータシステムとして機能することが可能である。
図8は、そのうちのいずれかおよび/またはすべてが適宜に利用され得る、STAのいくつかの構成要素の一般化された説明を提供するものにすぎない。したがって、
図8は、STAの個々のシステム要素が相対的に分離された形または相対的により統合された形でどのように実装され得るのかをおおまかに示す。
【0049】
[0059]コンピュータシステム1000は、バス1005を介して電気的に結合され得る(または、適宜に他の方法で通信することができる)ハードウェア要素を備えて示されている。ハードウェア要素は、限定はしないが、1つまたは複数の汎用プロセッサおよび/または(デジタル信号処理チップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサなどの)1つまたは複数の専用プロセッサを含む、1つまたは複数のプロセッサ1010と、限定はしないが、カメラ、ワイヤレス受信機、ワイヤレスセンサ、マウス、キーボードなどを含むことができる1つまたは複数の入力デバイス1015と、限定はしないが、ディスプレイユニット、プリンタなどを含むことができる1つまたは複数の出力デバイス1020とを含む場合がある。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1010は、上記で説明した機能の部分集合またはすべてを実施するように構成され得る。プロセッサ1010は、たとえば、一般的なプロセッサおよび/またはアプリケーションプロセッサを備え得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、視覚トラッキングデバイス入力およびワイヤレスセンサ入力を処理する要素に統合される。
【0050】
[0060]コンピュータシステム1000は、限定はしないがローカルおよび/もしくはネットワークアクセス可能なストレージを備え得、ならびに/または、限定はしないがディスクドライブ、ドライブアレイ、光ストレージデバイス、プログラム可能、フラッシュアップデート可能などであり得るランダムアクセスメモリ(「RAM」)および/もしくは読取り専用メモリ(「ROM」)のような固体ストレージデバイスを含み得る、1つまたは複数のストレージデバイス1025をさらに含み得る(および/またはそれと通信中であり得る)。そのようなストレージデバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の好適なデータストレージを実装するように構成され得る。
【0051】
[0061]コンピュータシステム1000はまた、通信サブシステム1030を含んでもよく、通信サブシステム1030は、モデム、ネットワークカード(ワイヤレスもしくは有線)、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/またはチップセット(Bluetoothデバイス、802.11デバイス、Wi−Fi(登録商標)デバイス、WiMax(登録商標)デバイス、セルラ通信設備など)、および/または同様のものを、限定することなく含むことができる。通信サブシステム1030は、データが、(一例を挙げると、以下で説明するネットワークなどの)ネットワーク、他のコンピュータシステム、および/または本明細書で説明する任意の他のデバイスと交換されることを可能にし得る。多くの実施形態では、コンピュータシステム1000は、上記で説明したように、任意の非一時的メモリ、たとえば、RAMまたはROMデバイスを含み得るメモリ1035をさらに備えることになる。いくつかの実施形態では、通信サブシステム1030は、たとえばIEEE802.11に準拠してアクセスポイントまたはモバイルデバイスなどの他のSTAからワイヤレス信号を送受信するように構成されたトランシーバ1050とインターフェースし得る。通信サブシステム1030のいくつかの実施形態は、別個の1つまたは複数のレシーバと、別個の1つまたは複数のワイヤレストランスミッタとを含み得る。
【0052】
[0062]コンピュータシステム1000は、また、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得る、ならびに/または、本明細書で説明されているように、他の実施形態によって提供される、方法を実施する、および/もしくは、システムを構成するように設計され得る、オペレーティングシステム1040、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または、1つもしくは複数のアプリケーションプログラム1045のような他のコードを含む、メモリ1035内に現在配置されているように示されているソフトウェア要素を備え得る。単に例として、たとえば
図4A、
図4B、7Aまたは7Bに関して説明したような、上に議論された方法に関して説明した1つまたは複数のプロシージャは、コンピュータ(および/またはコンピュータ内のプロセッサ)により実行可能なコードおよび/または命令として実装され得、ここで態様では、そのようなコードおよび/または命令は、記載される方法に従ってSTAの1つまたは複数の動作を実施するように、汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成および/または適合するように使用され得る。
【0053】
[0063]これらの命令および/またはコードのセットは、上記で説明した(1つまたは複数の)ストレージデバイス1025などのコンピュータ可読記憶媒体上に記憶され得る。場合によっては、記憶媒体は、コンピュータシステム1000などのコンピュータシステム内に組み込まれる場合がある。他の実施形態では、記憶媒体は、コンピュータシステムとは別個(たとえば、コンパクトディスクなどの取外し可能媒体)であり得、ならびに/または、記憶媒体が、その上に記憶された命令/コードで汎用コンピュータをプログラムし、構成し、および/もしくは適応させるために使用され得るようなインストールパッケージで提供される場合がある。これらの命令は、コンピュータシステム1000によって実行可能な実行可能コードの形態をとることができ、ならびに/または、(たとえば、様々な一般的に利用可能なコンパイラ、インストールプログラム、圧縮/解凍ユーティリティ、などを使用する)コンピュータシステム1000へのコンパイルおよび/もしくはインストールに応じて、実行可能なコードの形態をとることができるソースおよび/もしくはインストール可能なコードの形態をとることができる。
【0054】
[0064]特定の要件に従って、相当な変形が行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも、使用され得、および/または、特定の要素が、ハードウェア、ソフトウェア(アプレット、その他などのポータブルソフトウェアを含む)、もしくはその両方で実装され得る。さらに、ネットワークインプット/アウトプットデバイスなど、他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。
【0055】
[0065]いくつかの実施形態は、本開示による方法を実行するための(コンピュータシステム1000などの)コンピュータシステムを採用し得る。たとえば、
図4A、4B、7Aまたは7Bのうちの1つまたは複数を参照して説明した方法のプロシージャの一部またはすべては、作業メモリ1035に含められた(オペレーティングシステム1040および/または1つもしくは複数のアプリケーションプログラム1045などの他のコードに組み込まれる場合がある)1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスをプロセッサ1010が実行するのに応じて、コンピュータシステム1000によって実施され得る。そのような命令は、1つまたは複数のストレージデバイス1025のような別のコンピュータ可読媒体からメモリ1035に読み込まれ得る。単に例として、メモリ1035中に含有される命令のシーケンスの実行は、プロセッサ1010に、たとえば、
図4A、4B、7Aまたは7Bに関して説明した方法といった、本明細書で説明した方法の1つまたは複数の手順を実施させ得る。
【0056】
[0066]本明細書において使用される「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の方法で動作させるデータを提供することに関与するいかなる媒体も指す。コンピュータシステム1000を使用して実装される一実施形態では、様々なコンピュータ可読媒体は、実行のために(1つまたは複数の)プロセッサ1010に命令/コードを与えることに関与し得、ならびに/あるいはそのような命令/コードを(たとえば、信号として)記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実施態様では、コンピュータ可読媒体は、物理的および/または有形のストレージ媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体、と、揮発性媒体と、伝送媒体とを含む多くの形態をとることができる。不揮発性媒体は、たとえば、ストレージデバイス1025のような光および/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、メモリ1035などのダイナミックメモリを含む。伝送媒体は、限定はしないが、同軸ケーブル、バス1005を備えるワイヤを含む銅線および光ファイバー、ならびに通信サブシステム1030の様々な構成要素(および/または通信サブシステム1030が他のデバイスとの通信を実現する媒体)を含む。したがって、伝送媒体は、(限定はしないが、無線波通信および赤外線データ通信中に生成されるものなどの、無線波、音響波、および/または光波を含む)波の形態をとることもできる。
【0057】
[0067]物理的なおよび/または有形のコンピュータ可読媒体の共通形態は、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、または任意の他の磁気媒体、CD−ROM、任意の他の光媒体、可読パターンをもつ任意の他の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、以下で説明する搬送波、あるいはコンピュータが命令および/またはコードを読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
【0058】
[0068]コンピュータ可読媒体の様々な形態は、実行のためにプロセッサ1010に1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを搬送することに関与することができる。単なる例として、命令は、最初に、リモートコンピュータの磁気ディスクおよび/または光ディスク上に担持され得る。リモートコンピュータは、命令をそのダイナミックメモリにロードし、命令を、コンピュータシステム1000によって受信および/または実行されるように、伝送媒体を介して信号として送ることができる。これらの信号は、電磁信号、音響信号、光信号、および/または類似物の形態をとり得るが、すべてが、その上に命令を符号化され得る搬送波の例である。
【0059】
[0069]通信サブシステム1030(および/またはその構成要素)は、一般的に、信号を受信することになり、バス1005は、次いで、信号(および/または信号によって担持されたデータ、命令、など)をメモリ1035に搬送することができ、メモリ1035からプロセッサ1010は、命令を取り出し、実行する。メモリ1035によって受信された命令は、場合によっては、(1つまたは複数の)プロセッサ1010による実行の前または後のいずれかにストレージデバイス1025(これは、非一時的である)に記憶され得る。メモリ1035は、本明細書に記載されるデータベースおよび方法のいずれかに従う少なくとも1つのデータベースを含有し得る。メモリ1035は、
図4A、4B、7Aまたは7Bおよび関連する記載を含む、本開示のいずれかで議論される値のいずれかをこうして格納し得る。
【0060】
[0070]
図4A、4B、7Aまたは7Bに記載される方法は、
図8の様々なブロックによって実装され得る。たとえば、プロセッサ1010(
図8)は、
図4A、4B、7Aまたは7Bのいずれかの動作を実施するように構成され得る。ストレージデバイス1025は、本明細書で言及した動作のいずれかにおいて、1つまたは複数の信号セットが開始および/または終了する時間を示すタイムテーブルなど、中間結果を記憶するように構成され得る。ストレージデバイス1025は、本開示のいずれかと一致するデータベースをやはり含有し得る。メモリ1035は、本明細書に記述されるブロックのいずれかに記載される機能のいずれかを実施するのに必要な、信号、信号の表記、またはデータベース値を記録するように、同様に構成され得る。RAMなどの一時的または揮発性メモリ中に格納される必要があり得る結果は、メモリ1035中にやはり含まれ得、ストレージデバイス1025中に格納され得るものと類似の任意の中間結果を含み得る。入力デバイス1015は、本明細書に記載される本開示に従って、衛星および/または基地局からワイヤレス信号を受信するように構成され得る。出力デバイス1020は、実施形態に応じて、画像を表示する、テキストを印刷する、信号を送信する、および/または他のデータを出力するように構成され得る。
【0061】
[0071]いくつかの実施形態では、プロセッサ1010(
図8)は、位置関係(たとえば、距離および/または角度)を決定するための手順において、測定値を交換するためのフェーズで使用される複数のパラメータを(たとえば、ネゴシエーションによって)決定するために、(コンピュータシステム1000によって実装される開始側STAにおける)動作410または(コンピュータシステム1000によって実装される応答側STAにおける)動作460のいずれかを実施するように構成され得、そのようなプロセッサは第1の手段に備えられ得る。そのような実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1010(
図8)は、ワイヤレス信号の複数のセットのうちのワイヤレス信号の現在のセットの間に、フェーズを一時中断するための指示を、他のそのようなプロセッサに送信するかまたは他のそのようなプロセッサから受信するために、(開始側STAにおける)アクション424または(応答側STAにおける)アクション473のいずれかを実施するようにさらに構成され得、そのようなプロセッサ1010(
図8)は第2の手段に備えられ得る。特定の実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1010(
図8)は、一時中断が終了するまで1つまたは複数の信号の送信を保留するために、(開始側STAにおける)アクション422または(応答側STAにおける)アクション474のいずれかを実施するようにさらに構成され得、そのようなプロセッサ1010(
図8)は第3の手段に備えられ得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1010(
図8)は、パラメータ決定を繰り返すことなく(たとえば、ネゴシエーションを繰り返すことなく)、また、1つまたは複数の保留測定値を送信することなく、ワイヤレス信号の新しいセットにおいて1つまたは複数の新しい測定値を送信するために(応答側STAにおける)アクション481を実施するようにさらに構成され得、そのようなプロセッサは第4の手段に備えられ得る。
【0062】
[0072]したがって、STAの1つまたは複数のプロセッサ1010および/またはトランシーバ1050(
図8)は、上記で説明したように、
図4A、4B、7Aまたは7Bに示した1つまたは複数のアクションおよび/または動作を実施することによって、IEEE802.11に準拠してワイヤレス信号を送信および受信するように構成され得る。いくつかの実施形態のいくつかの態様に応じて、1つまたは複数のプロセッサ1010および/またはトランシーバ1050(
図8)のそのような組合せは、ファインタイミング測定要求フレームをブロードキャストまたは個別にアドレス指定されたフレームのいずれかとして送信するように構成され得る。したがって、上記で説明したタイプのネゴシエーションフェーズでは、コンピュータシステム1000によって実装されたSTA内の1つまたは複数のプロセッサ1010および/またはトランシーバ1050(
図8)の組合せがファインタイミング測定要求フレームを受信し、ファインタイミング測定要求メッセージに含められた1つまたは複数の動作またはスケジューリングパラメータをSTAが受け入れないときにファインタイミング測定応答フレームを送信することによって応答し得る。ネゴシエーションの完了後、上記で説明したタイプのコンピュータシステム1000によって実装されるSTAは、(上記で説明した)
図1、2Aおよび2Bに示すように、あるSTAとの現在のセッションにおいて測定フェーズを停止し、また現在のセッションの停止期間の間に、別のSTAとの新しいセッションを開始および中断するように(ハードウェアおよび/またはソフトウェアによって)構成された1つもしくは複数のプロセッサ1010および/またはトランシーバ1050(
図8)を含み得る。
【0063】
[0073]次に、本開示のいくつかの実施形態による、それ自体と第2の電子デバイスとの間の少なくとも1つの位置関係を決定する際に使用するための、第1の電子デバイス内に実装され得る例示的な方法1100を示すフロー図である
図9に注目する。
【0064】
[0074]アクション1102において、第1の電子デバイスは、少なくとも第2の電子デバイスを用いて、測定値を交換するフェーズのための複数のパラメータを決定し得、ここにおいて、複数のパラメータは、第1の電子デバイス、第2の電子デバイス、または第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの組合せによって測定値を交換するフェーズの間に送信されるようにスケジュールされたワイヤレス信号の複数のセットを識別する。
【0065】
[0075]アクション1104において、第1の電子デバイスは、ワイヤレス信号の複数のセットのうちのワイヤレス信号の現在のセットの間に測定値を交換するフェーズに参加することを一時中断する指示を、第2の電子デバイスから受信し得るかまたは第2の電子デバイスに送信し得る。
【0066】
[0076]アクション1106において、第1の電子デバイスは、測定値を交換するフェーズへの参加を一時中断する指示に基づいて、第1の電子デバイスによって送信されるようにスケジュールされたワイヤレス信号の複数のセットのうちの1つまたは複数の送信を保留し得る。
【0067】
[0077]アクション1108において、第1の電子デバイスは、ワイヤレス信号の複数のセットのうちのワイヤレス信号の新しいセットを、第2の電子デバイスに送信するかまたは第2の電子デバイスから受信し得、ワイヤレス信号のこの新しいセットは、ワイヤレス信号の複数のセットのうちのその1つまたは複数の後に送信されるようにスケジュールされる。
【0068】
[0078]場合によっては、たとえばアクション1106において送信を保留することは、第2の電子デバイスからのフレームの受信に応答して実施されてもよい。場合によっては、(たとえば、アクション1108における)ワイヤレス信号の新しいセットの送信は、たとえば、受信されたフレームで識別された特定の時間に少なくとも部分的に基づき得る。特定の実装形態では、フレーム内のそのようなフィールドは、以前に公開された業界規格では未使用として指定されている場合があり、またそのようなフィールドは、測定値を交換するためのフェーズへの参加を一時中断する指示、または方法1100で使用され得る他の情報を伝達するために使用され得る(たとえば、ある値に設定されるなど)。
【0069】
[0079]特定の実施形態では、方法1100における測定は、到着時間の測定値、出発時間の測定値、またはその両方を少なくとも部分的に備え得るかまたはさもなければ示し得る。特定の実施形態では、方法1100における測定は、到着時間の測定値と出発時間の測定値との差を少なくとも部分的に備え得るかまたはさもなければ示し得る。特定の実施形態では、方法1100における位置関係は、第1の電子デバイスのアンテナと第2の電子デバイスのアンテナとの間の(推定)距離を示し得る。特定の実施形態では、方法1100における位置関係は、第1の電子デバイスのアンテナと第2の電子デバイスのアンテナとの間の(推定される)角(角度)距離(angular (angle) distance)を示し得る。
【0070】
[0080]上記で説明された方法、システム、およびデバイスは例である。様々な実施形態は、必要に応じて様々な手続きまたは構成要素を省く、代用する、または追加することがある。たとえば、代替構成では、記載した方法は、説明した順序とは異なる順序で実行され得、ならびに/または様々な段階が追加、省略、および/もしくは組み合わせられ得る。また、いくつかの実施形態に関して説明される特徴は、様々な他の実施形態において組み合わせられ得る。実施形態の異なる態様および要素が、同様に組み合わされ得る。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは、本開示の範囲をそれらの特定の例に限定しない例である。
【0071】
[0081]説明では、実施形態の完全な理解が得られるように具体的な詳細を与えた。ただし、実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実施され得る。たとえば、実施形態を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法を不要な詳細なしに示した。この説明は、例示的な実施形態のみを与えるものであり、実施形態の範囲、適用性、または構成を限定するものではない。そうではなく、実施形態の先行する説明は、実施形態を実施するための、可能にする説明を当業者に提供する。様々な変更が、説明した実施形態の趣旨および範囲から逸脱せずに、要素の機能と配置とにおいて行われ得る。
【0072】
[0082]また、いくつかの実施形態については、フロー図またはブロック図に示されるプロセスとして説明した。各々が、動作を逐次プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並行してまたは同時に行われ得る。加えて、動作の順序は、並べ替えられ得る。プロセスは、図に含まれない追加のステップを有し得る。さらに、本方法の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはこれらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実装した場合、関連タスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントを記憶媒体などのコンピュータ可読媒体に記憶され得る。プロセッサは、関連タスクを実行し得る。
【0073】
[0083]いくつかの実施形態を説明したが、本開示の趣旨から逸脱することなく、様々な変更形態、代替構成、および等価物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素にすぎないことがあり、他のルールが、実施形態よりも優先するかまたはさもなければ実施形態を変更し得る。また、複数のステップが、上記の要素が考慮される前、考慮されている間、または考慮された後に着手され得る。したがって、上記の説明は、本開示の範囲を限定しない。
【0074】
[0090]様々な例について説明した。これらおよび他の例は、以下の特許請求の範囲の範囲内に入る。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
2つ以上の電子デバイスの間の少なくとも1つの位置関係を決定する際に使用するための方法であって、
前記2つ以上の電子デバイスのうちの第1の電子デバイスにおいて、前記2つ以上の電子デバイスのうちの少なくとも第2の電子デバイスと、測定値を交換するフェーズのための複数のパラメータを決定することと、ここにおいて、前記複数のパラメータは、前記第1の電子デバイス、前記第2の電子デバイス、または前記第1の電子デバイスと前記第2の電子デバイスとの組合せによって測定値を交換する前記フェーズの間に送信されるようにスケジュールされたワイヤレス信号の複数のセットを識別し、
前記第1の電子デバイスにおいて、ワイヤレス信号の前記複数のセットのうちのワイヤレス信号の現在のセットの間に、測定値を交換する前記フェーズに参加することを一時中断する指示を、前記第2の電子デバイスから受信するかまたは前記第2の電子デバイスに送信することと、
前記第1の電子デバイスにおいて、測定値を交換する前記フェーズへの参加を一時中断する前記指示に基づいて、前記第1の電子デバイスによって送信されるようにスケジュールされたワイヤレス信号の前記複数のセットのうちの1つまたは複数の送信を保留することと、
前記第1の電子デバイスにおいて、ワイヤレス信号の前記複数のセットのうちのワイヤレス信号の新しいセットを、前記第2の電子デバイスに送信するかまたは前記第2の電子デバイスから受信することと、ワイヤレス信号の前記新しいセットは、ワイヤレス信号の前記複数のセットのうちの前記1つまたは複数の後に送信されるようにスケジュールされ、
を備える方法。
[C2]
前記送信を保留することは、前記第2の電子デバイスからのフレームの受信に応答して実行される、C1に記載の方法。
[C3]
ワイヤレス信号の前記新しいセットの送信は、前記フレームにおいて識別される特定の時間に基づく、C2に記載の方法。
[C4]
前記フレーム内のフィールドは、公開されている工業規格において未使用であり、
前記フィールドは、測定値を交換する前記フェーズへの参加を一時中断する前記指示を伝達するための値に設定される、C2に記載の方法。
[C5]
前記測定値は、到達時間の測定値と出発時間の測定値とを備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記測定値は、到達時間の測定値と出発時間の測定値との差を備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記少なくとも1つの位置関係は、前記第1の電子デバイスのアンテナと前記第2の電子デバイスのアンテナとの間の距離を示す、C1に記載の方法。
[C8]
前記少なくとも1つの位置関係は、前記第1の電子デバイスのアンテナと前記第2の電子デバイスのアンテナとの間の角度を示す、C1に記載の方法。
[C9]
プロセッサによって実行されると、電子デバイスのペア間の少なくとも1つの位置関係を決定する方法におけるステップを実行する複数の命令を備える非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記複数の命令は、
電子デバイスの前記ペアのうちの第1の電子デバイスにおいて、電子デバイスの前記ペアのうちの少なくとも第2の電子デバイスと、測定値を交換するフェーズのための複数のパラメータを決定するための命令と、ここにおいて、前記複数のパラメータは、前記第1の電子デバイス、前記第2の電子デバイス、または前記第1の電子デバイスと前記第2の電子デバイスとの組合せによって測定値を交換する前記フェーズの間に送信されるようにスケジュールされたワイヤレス信号の複数のセットを識別し、
前記第1の電子デバイスにおいて、ワイヤレス信号の前記複数のセットのうちのワイヤレス信号の現在のセットの間に、測定値を交換する前記フェーズに参加することを一時中断する指示を、前記第2の電子デバイスから受信するかまたは前記第2の電子デバイスに送信するための命令と、
前記第1の電子デバイスにおいて、測定値を交換する前記フェーズへの参加を一時中断する前記指示に応答して、前記第1の電子デバイスによって送信されるようにスケジュールされたワイヤレス信号の前記複数のセットのうちの1つまたは複数の送信を保留するための命令と、
前記第1の電子デバイスにおいて、ワイヤレス信号の前記複数のセットのうちのワイヤレス信号の新しいセットを、前記第2の電子デバイスに送信するかまたは前記第2の電子デバイスから受信するための命令と、ワイヤレス信号の前記新しいセットは、ワイヤレス信号の前記複数のセットのうちの前記1つまたは複数の後に送信されるようにスケジュールされ、
を備える非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C10]
送信を保留するための前記命令は、前記第2の電子デバイスからのフレームの受信に応答して実行される、C9に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C11]
ワイヤレス信号の前記新しいセットの送信は、前記フレームにおいて識別される特定の時間に基づく、C10に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C12]
前記フレーム内のフィールドは、公開されている工業規格において未使用であり、
前記フィールドは、測定値を交換する前記フェーズへの参加を一時中断する前記指示を伝達するための値に設定される、C10に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C13]
前記少なくとも1つの位置関係は、前記第1の電子デバイスのアンテナと前記第2の電子デバイスのアンテナとの間の距離を示す、C9に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C14]
前記少なくとも1つの位置関係は、前記第1の電子デバイスのアンテナと前記第2の電子デバイスのアンテナとの間の角度を示す、C9に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C15]
第1の電子デバイスであって、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリに動作可能に結合されたプロセッサと、
を備え、ここにおいて、前記プロセッサおよびメモリは、
前記トランシーバを介して少なくとも第2の電子デバイスと、少なくとも1つの位置関係を決定するために測定値を交換するフェーズのための複数のパラメータを決定することと、ここにおいて、前記複数のパラメータは、前記第1の電子デバイス、前記第2の電子デバイス、または前記第1の電子デバイスと前記第2の電子デバイスとの組合せによって測定値を交換する前記フェーズの間に送信されるようにスケジュールされたワイヤレス信号の複数のセットを識別し、
前記トランシーバを用いて、ワイヤレス信号の前記複数のセットのうちのワイヤレス信号の現在のセットの間に、測定値を交換する前記フェーズに参加することを一時中断する指示を、前記第2の電子デバイスから受信するかまたは前記第2の電子デバイスに送信することと、
測定値を交換する前記フェーズへの参加を一時中断する前記指示に基づいて、前記第1の電子デバイスによって送信されるようにスケジュールされたワイヤレス信号の前記複数のセットのうちの1つまたは複数の送信を保留することと、
前記トランシーバを用いて、ワイヤレス信号の前記複数のセットのうちのワイヤレス信号の新しいセットを、前記第2の電子デバイスに送信するかまたは前記第2の電子デバイスから受信することと、ワイヤレス信号の前記新しいセットは、ワイヤレス信号の前記複数のセットのうちの前記1つまたは複数の後に送信されるようにスケジュールされ、
を行うように構成される、第1の電子デバイス。
[C16]
前記送信を保留することは、前記第2の電子デバイスからのフレームの受信に応答して実行される、C15に記載の第1の電子デバイス。
[C17]
ワイヤレス信号の前記新しいセットの送信は、前記フレームにおいて識別される特定の時間に基づく、C16に記載の第1の電子デバイス。
[C18]
前記フレーム内のフィールドは、公開されている工業規格において未使用であり、
前記フィールドは、測定値を交換する前記フェーズへの参加を一時中断する前記指示を伝達するための値に設定される、C16に記載の第1の電子デバイス。
[C19]
前記測定値は、到達時間の測定値と出発時間の測定値とを備える、C15に記載の第1の電子デバイス。
[C20]
前記測定値は、到達時間の測定値と出発時間の測定値との差を備える、C15に記載の第1の電子デバイス。
[C21]
前記少なくとも1つの位置関係は、前記第1の電子デバイスのアンテナと前記第2の電子デバイスのアンテナとの間の距離を示す、C15に記載の第1の電子デバイス。
[C22]
前記少なくとも1つの位置関係は、前記第1の電子デバイスのアンテナと前記第2の電子デバイスのアンテナとの間の角度を示す、C15に記載の第1の電子デバイス。
[C23]
互いにワイヤレス接続された装置のペア間の少なくとも1つの位置関係を決定する手順を実行する第1の装置であって、
少なくとも第2の装置と、前記少なくとも1つの位置関係を決定するために測定値を交換するフェーズのための複数のパラメータを決定するための手段と、ここにおいて、前記複数のパラメータは、前記第1の装置、前記第2の装置、または前記第1の装置と前記第2の装置との組合せによって測定値を交換する前記フェーズの間に送信されるようにスケジュールされたワイヤレス信号の複数のセットを識別し、
ワイヤレス信号の前記複数のセットのうちのワイヤレス信号の現在のセットの間に、測定値を交換する前記フェーズに参加することを一時中断する指示を、前記第2の装置から受信するかまたは前記第2の装置に送信するための手段と、
測定値を交換する前記フェーズへの参加を一時中断する前記指示に応答して、前記第1の装置によって送信されるようにスケジュールされたワイヤレス信号の前記複数のセットのうちの1つまたは複数の送信を保留するための手段と、
ワイヤレス信号の前記複数のセットのうちのワイヤレス信号の新しいセットを、送信または受信するための手段と、ワイヤレス信号の前記新しいセットは、ワイヤレス信号の前記複数のセットのうちの前記1つまたは複数の後に送信されるようにスケジュールされ、
を備える第1の装置。
[C24]
前記送信を保留することは、前記第2の電子デバイスからのフレームの受信に応答して実行される、C23に記載の第1の装置。
[C25]
ワイヤレス信号の前記新しいセットの送信は、前記フレームにおいて識別される特定の時間に基づく、C24に記載の第1の装置。
[C26]
前記フレーム内のフィールドは、公開されている工業規格において未使用であり、
前記フィールドは、測定値を交換する前記フェーズへの参加を一時中断する前記指示を伝達するための値に設定される、C24に記載の第1の装置。
[C27]
前記測定値は、到達時間の測定値と出発時間の測定値とを備える、C23に記載の第1の装置。
[C28]
前記測定値は、到達時間の測定値と出発時間の測定値との差を備える、C23に記載の第1の装置。
[C29]
前記少なくとも1つの位置関係は、前記第1の電子デバイスのアンテナと前記第2の電子デバイスのアンテナとの間の距離を示す、C23に記載の第1の装置。
[C30]
前記少なくとも1つの位置関係は、前記第1の電子デバイスのアンテナと前記第2の電子デバイスのアンテナとの間の角度を示す、C23に記載の第1の装置。