(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
後側にツイスト連結具を有するフィルタカートリッジを、前側にスナップ連結具を有する呼吸マスクのマスク本体に接続することを容易にするアダプタであって、前記アダプタは、前側及び後側と、上端部及び下端部と、並びに環状パネルであって、それを貫く貫通孔を画定する環状パネルと、を含む一体の成形プラスチック主本体を備え、
前記アダプタの前記後側は、呼吸マスクのマスク本体のスナップ連結具に取り付け可能であるスナップ連結機構を備え、そのため、前記アダプタの前記後側を前記呼吸マスクのマスク本体の前側に取り付けることができ、
前記アダプタの前記前側は、フィルタカートリッジのツイスト連結具を取り付け可能であるツイスト連結機構を備え、そのため、前記フィルタカートリッジの後側を前記アダプタの前記前側に取り付けることができ、
前記アダプタが前記呼吸マスクのマスク本体に取り付けられ、前記フィルタカートリッジが前記アダプタに取り付けられる時に、前記フィルタカートリッジの内部が、前記アダプタの前記主本体を貫通する流体経路によって前記呼吸マスクのマスク本体の内部空気空間に流体接続され、
前記アダプタの前記主本体は、前記アダプタの鉛直軸線が前記呼吸マスクのマスク本体の鉛直軸線と整列した時にのみ、前記アダプタの前記後側を前記呼吸マスクのマスク本体の前記前側に取り付けることができるように形状設定されている、
アダプタ。
前記アダプタの前記前側の前記ツイスト連結機構が、前記フィルタカートリッジのバヨネット連結具に取り付け可能であるバヨネット取り付け機構である、請求項1に記載のアダプタ。
前記環状パネルを貫く前記貫通孔を含む前記環状パネルが、前記アダプタの前記後側の前記スナップ連結機構の後向き開口部の前方端部を画定する環状後面を含み、前記環状パネルを貫く前記貫通孔を含む前記環状パネルが、前記アダプタの前記前側の前記ツイスト連結機構の弾性ガスケットの後面が当接させられる環状前面を含む、請求項1に記載のアダプタ。
前記アダプタの前記主本体の前記後側の前記スナップ連結機構が、円形の後向き開口部を画定する円周方向に連続した途切れのないリムを含み、前記リムは前方へアンダーカットされており、それにより、前記リムの後端部において半径方向内向きに突出したフランジを有する、請求項1に記載のアダプタ。
前記アダプタの前記主本体の前記後側の前記スナップ連結機構の前記円形の後向き開口部の前方端部が前記アダプタの前記主本体の前記環状パネルの環状後面によって画定される、請求項4に記載のアダプタ。
前記アダプタの前記主本体がエプロンを含み、前記エプロンの外周縁部の少なくとも一部分から後方に突出した外周スカートを含み、前記外周スカートは、前記アダプタが前記呼吸マスクのマスク本体の前記前側に取り付けられる時に、前記アダプタの前記外周スカートの少なくとも部分が前記呼吸マスクのマスク本体の前記前側の外周の部分に横方向外側から当接するように構成されており、そのため、前記アダプタは、前記アダプタの前記鉛直軸線が前記呼吸マスクのマスク本体の前記鉛直軸線と整列した時にのみ、前記呼吸マスクのマスク本体の前記前側に取り付けることができる、請求項1に記載のアダプタ。
ツイスト連結具を有するフィルタカートリッジを更に備え、前記フィルタカートリッジの後側が前記アダプタの前記ツイスト連結機構によって前記アダプタの前記前側に取り付けられている、請求項8に記載の組立体。
前側にスナップ連結具を有する呼吸マスクのマスク本体を、後側にツイスト連結具を有するフィルタカートリッジを受け入れ、前記フィルタカートリッジと流体接続されるように適合させる方法であって、
請求項1に記載のアダプタの前記後側を前記呼吸マスクのマスク本体の前記前側にスナップ連結させることを含む、方法。
【発明を実施するための形態】
【0006】
用語解説
本明細書で使用する時、「前方(forward)」及び「前(front)」などの用語は、概ね着用者の顔から遠ざかる方向を表し、「後方(rearward)」及び「後(rear)」などの用語は、概ね着用者の顔に向かう方向を表す。(本明細書において開示されるアダプタ、及びそれが用いられる呼吸マスクの全ての説明は、別途断りのない限り、呼吸マスクがユーザの顔の上の所定の位置に装着された状態を参照している)。半径方向「内向き(inward)」及び「内側(inner)」などの用語は、要素(例えば、アダプタ、呼吸マスクのマスク本体、カートリッジ、又は連結具)の外周から遠ざかり、概ね要素の中心位置(例えば、幾何学的中心)に向かう方向を表す。半径方向「外向き(outward)」及び「外側(outer)」などの用語は、このような幾何学的中心から遠ざかり、例えば、要素の外周に向かい、及び/又はそれを通過する方向を表す。「上部(upper)」、「下部(lower)」、「上方(above)」、「下方(below)」、及び「鉛直(vertical)」などの用語は、それらの慣習的な意味を有する。「横方向(lateral)」によって、アダプタ及び呼吸マスクのマスク本体の鉛直軸線と(並びにそれゆえ、着用者の矢状面と)概ね垂直である左右方向が意味される。「軸線方向(axial)」によって、1つの要素(例えば、フィルタカートリッジ)の連結具が、別の要素(例えば、呼吸マスクのマスク本体又はアダプタ)の連結具と係合させられるために運動させられる方向が意味される。図解の便宜上、
図1には、前後軸線(f−r)、鉛直軸線(v)、及び左右軸線(l)が標示されている。
図1の図では、軸線方向は前後方向(f−r)と一致することになる。
【0007】
「スナップ連結」(時として「スナップオン(snap-on)」又は「押し込み式(push-on)」と呼ばれる)取り付けシステムは、2つの要素を一体に連結するためのシステムであり、2つの要素は、連結具を軸線方向に互いに押し付けることによって要素を一体に連結することができるように構成された相補連結具を備える。スナップ連結システムは、取り付けを実行するために、互いに対する要素の(それゆえ、連結具の)回転運動を全く必要としない。
【0008】
「ツイスト連結」(時として「ツイストオン(twist-on)」と呼ばれる)システムは、2つの要素を一体に連結するためのシステムであり、2つの要素は、デバイスのうちの一方を少なくとも約25度の回転弧にわたって回転させるステップを含むプロセスによって要素を一体に連結することができるように構成された相補連結具を備える。
【0009】
「バヨネット」取り付けシステムは、2つの要素を一体に連結するための特定の種類の「ツイスト連結」システムであり、2つの要素は、連結具を軸線方向に互いに押し付け、デバイスのうちの一方を、少なくとも約25度である回転弧にわたって回転させることによって要素を一体に連結することができるように構成された相補連結具を備える。連結具のうちの少なくとも一方は、本明細書において詳細に説明されるとおりの複数の半径方向外向きに突出したタブ(「バヨネット」)を有する中心柱を含むことになる。
【0010】
呼吸マスク、例えば、
図1における例示的な図に示される種類のハーフマスク呼吸マスク100は、多くの場合、少なくとも1つのフィルタカートリッジ130を取り付けることができるマスク本体120を備える。マスク本体120は、着用者の鼻及び口の周りに内部空気空間123を形成し、この空間を外部空気空間126から分離するように形状設定されており、そのため、外部空気空間126から内部空気空間123へ入る空気はフィルタカートリッジ130を通過しなければならない。フィルタカートリッジ(単数又は複数)がマスク本体に取り付けられることを可能にするために、マスク本体は1つ以上の連結具を備え、マスク本体に取り付けられるべき各カートリッジは相補連結具を備える。これは、外部の(濾過されていない)空気がマスク本体の内部空気空間内へ漏れるいかなる可能性をも最小限に抑えつつ、カートリッジの内部223とマスク本体の内部空気空間123との間の流体接続を確立するように、カートリッジがマスク本体に取り付けられることを可能にする。
【0011】
1つの一般的な種類の取り付けシステムでは、フィルタカートリッジがマスク本体にスナップ連結される。
図1に例示的な仕方で示されるように、呼吸マスク100のマスク本体120はスナップ連結具110を備えることができ、そこに取り付けられるべきフィルタカートリッジ130は相補的なスナップ連結具131を有することができる。(多くの場合、このような連結具の一方は「雄型」連結具であることになり、他方は相補的な「雌型」連結具であることになる。)スナップ連結取り付けシステムが、Yuschakに対する米国特許第5579761号に詳細に記載されている。‘761号特許に述べられているように、このようなシステムの多くでは、フィルタカートリッジは、フィルタカートリッジの回転運動を全く要することなく、並びにフィルタカートリッジとマスク本体との間の気密連結を得るためのいかなる種類のガスケット若しくはOリングを必要とすることもなく、単にカートリッジの連結具をマスク本体の連結具と整列させ、カートリッジをマスク本体に軸線方向に押し付けることによって、マスク本体に取り付けることができる。
【0012】
別の一般的な種類の取り付けシステムでは、フィルタカートリッジは「ツイスト連結」システムによってマスク本体に取り付けられる。ツイスト連結システムは、2つの要素が、要素のうちの一方を他方に対して少なくとも約25度の回転弧にわたって回転させることによって要素を一体に連結することができるように構成された相補連結具を備える、任意のものである。いくつかの実施形態では、ツイスト連結システムは、一方の要素が他方に対して少なくとも360度以上の弧にわたって(即ち、要素の少なくとも1回転にわたって)回転させられるねじ式連結具を用い得る。他の実施形態では、ツイスト連結システムはねじ式連結具を用い得るが、1回転未満、例えば、約25度〜約90、180、又は270度の回転弧を必要とし得る。
【0013】
特定の種類のツイスト連結システムは、例えば、Solyntjesに対する米国特許出願公開第2005/0145249号に記載されているとおりの、バヨネット取り付けシステムである。‘249号出願の背景に述べられているように、バヨネットシステムは、フィルタカートリッジをマスク本体に取り付けるために、素早い回転(例えば、45〜90度)を用いる。これを容易にするために、このようなシステムは、一方の連結具上の(例えば、マスク本体の「雄型」連結具上の)半径方向外向きに突出したタブのセット、及び他方の連結具上の(例えば、フィルタカートリッジの「雌型」連結具上の)切り欠きのセットを用いることができる。フィルタカートリッジはマスク本体に軸線方向に押し付けられ、それにより、タブは切り欠き内に受け入れられ、その後、フィルタカートリッジは、取り付けを実行するために回転させられる。無論、マスク本体が、切り欠きを有する雌型連結具を有し、フィルタカートリッジが、タブを有する雄型連結具を有するよう、役割を逆にすることができるであろう。
【0014】
いくつかの状況では、ツイスト連結具、例えば、バヨネット連結具を有するフィルタカートリッジを、スナップ連結具を有する呼吸マスクのマスク本体に取り付けることが望ましい場合がある。これを達成するために、本開示のアダプタが提供される。例示的な図において、
図3は、後側222にツイスト連結具(この特定の実施形態では、バヨネット連結具210)を有するフィルタカートリッジ200を、前側121にスナップ連結具110を有する呼吸マスク100のマスク本体120に接続するために用いることができるアダプタ1を示す。アダプタ1は、(
図4及び
図6において最も容易に見られるように)前側21、後側22、上端部23、及び下端部24を含む一体の成形プラスチック主本体2を備える。主本体2は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー、ポリスチレン、ポリアミド、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、並びにこれらのうちの任意のもののコポリマー及びブレンドから選定される、任意の好適な熱可塑性又は熱硬化性射出成形樹脂で作製され得る。
【0015】
アダプタ1の後側22は、呼吸マスクのマスク本体120のスナップ連結具110に取り付け可能であるスナップ連結機構10を備え、そのため、アダプタの後側22を呼吸マスクのマスク本体120の前側121に取り付けることができる。アダプタ1の前側21は、フィルタカートリッジ200のバヨネット連結具210を取り付け可能であるツイスト連結機構(本実施形態では、バヨネット取り付け機構40)を備え、そのため、フィルタカートリッジの後側222をアダプタ1の前側21に取り付けることができる。これらの配置は、アダプタが呼吸マスクのマスク本体に取り付けられ、フィルタカートリッジがアダプタに取り付けられると、フィルタカートリッジの内部223が、アダプタの主本体を貫通する流体経路によって呼吸マスクのマスク本体の内部空気空間123に流体接続されることをもたらすことができる。アダプタ1の主本体2は、貫通孔15を画定する環状パネル5を含む。本明細書において後に詳細に説明されるように、環状パネル5はアダプタ1の後側22のスナップ連結機構の構成要素を提供することができ、また、アダプタ1の前側21のツイスト連結(例えば、バヨネット取り付け)機構の構成要素も提供することができる。
【0016】
図4におけるアダプタ1の背面図に示されるように、例示的なアダプタ1の主本体2の後側22のスナップ連結機構10は、概ね円形の後向き開口部11を画定する概ね円形のリム12を含む。特定の実施形態では、リム12は、円周方向に連続した途切れのない円形リムである。リム12は前方へアンダーカットされている。つまり、リム12によって画定される開口部11の直径はアダプタの前後軸線に沿って変化し、そのため、直径はアダプタの後部に向かって減少する。それゆえ、リム12は、リム12の後方端部16又はその付近において、半径方向内向きに突出したフランジ13を有する。(フランジ13は
図5の断面斜視図において最も容易に認識できる。)それゆえ、半径方向内向きに突出したフランジ13は、後向き開口部11の最小直径の(アダプタのスナップ連結機構の軸線方向に対応する、アダプタの前後方向に沿った)地点をもたらす。それゆえ、後向き開口部11の半径方向側部はリム12によって画定される。少なくともいくつかの実施形態では、後向き開口部11の前方端部はアダプタ1の環状パネル5の環状後面14によって画定される(後面14は
図4において最も容易に認識できる)。
【0017】
アダプタ1のスナップ連結機構10は、呼吸マスク100のマスク本体120のスナップ連結具110と嵌合するように構成されている。多くの場合、呼吸マスクのスナップ連結具110は、(
図3において見られるように)フランジ112の前方端部114の近傍に配置された半径方向外向きに突出したリップ113を有する軸線方向前方に突出した環状フランジ112を含み得る。アダプタ1が呼吸マスクのマスク本体120のスナップ連結具110に向かって軸線方向に押されると、呼吸マスクのマスク本体120の環状フランジ112はアダプタ1のスナップ連結機構10のリム12内に半径方向に連結することができる。リム12内の環状フランジ112の挿入を容易にするために、フランジ112は、リム12の最も狭い直径部分を通過することができるよう、半径方向内向きに若干変形することができるように設計されてもよい(例えば、壁厚を有するように選定されてもよく、及び/又は特定の曲げ弾性率を有する材料で作製されてもよい)。アダプタ1がマスク本体120に向かって軸線方向後方に十分運動させられると、マスク本体の環状フランジ112の半径方向外向きに突出したリップ113は、アダプタの前方へアンダーカットされたリム12によって画定された空間内にしっかりと着座させられ、保持されることになる。
【0018】
このような配置によって、アダプタ1はスナップ連結接続によって呼吸マスクのマスク本体120にしっかりと取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、弾性ガスケット(この用語は、連続若しくは独立気泡発泡体、例えばシリコーンゴムなどの弾性固体材料、又は更に感圧性接着剤の層などの任意の種類の圧縮性材料を広く包含する)がアダプタとマスク本体との間のスナップ連結接続において用いられてもよいが、いくつかの実施形態では、スナップ連結接続を作る際にいかなる種類の弾性ガスケットも用いられない。図示の実施形態では、アダプタは、雄型スナップ連結具を備えるマスク本体にアダプタを取り付けることができるように、雌型スナップ連結機構を備えるが、いくつかの実施形態では、アダプタは、雌型スナップ連結具を備えるマスク本体にアダプタを取り付けることができるように、雄型スナップ連結機構を備えることができることは理解されるであろう。
【0019】
次に
図6を参照すると、アダプタ1の主本体2の前側21はツイスト連結機構(本実施形態では、バヨネット取り付け機構)40を備える。いくつかの実施形態では、バヨネット取り付け機構40は、アダプタ1の主本体2の環状パネル5から前方に(及び軸線方向に)突出する環状柱(即ち、円筒管)41を含む。環状柱41は中空であり、それにより、アダプタ1の主本体2の前後軸線に沿って環状柱41を完全に貫いて延びる貫通孔42を画定する。環状柱41の前方端部43は、環状柱41の前方端部43の周りに円周方向に離れて配置されており、環状柱41の前方端部43から半径方向外向きに各々突出する少なくとも2つの非対称タブ44及び45を含む。非対称によって、タブが、それらの半径方向の幅及びそれらの円周長さのうちの少なくとも一方の点で異なることが意味される。いくつかの実施形態では、タブのうちの1つ(
図6において標示されるとおりの、タブ44)は、別のタブのものよりも短い円周長さを有する。特定の実施形態では、3つの非対称タブ(タブのうちの1つ(例えば、タブ44)が他の2つ(例えば、タブ45)とは半径方向の幅及び/又は円周長さのいずれかの点で異なることを意味する)が用いられてもよく、環状柱41の前方端部43の周りに円周方向に離れて配置されている。特定の実施形態では、
図6の例示的な設計の場合のように、タブのうちの2つ(例えば、タブ45)は等しい円周長さを有し、タブのうちの1つ(例えば、タブ44)は、他の2つのタブのものよりも短い円周長さを有する。
【0020】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つの(例えば、3つの)非対称タブは各々、バヨネット取り付け機構40の環状パネル5の前面51から離れて配置された後方端部46を有することになる。それゆえ、タブの後方端部46と環状パネル5の前面51との間に空間47が画定されることになる。(
図4及び
図6では、環状パネル5内において、タブのすぐ後方の位置に、小さな(符号の付いていない)開口部が存在することが認められるであろう。これらの開口部は任意選択的なものであり、例えば、アダプタを射出成形キャビティから離型することの容易さを高めるために設けられていてもよい。)
【0021】
いくつかの実施形態では、ツイスト連結取り付け機構、例えば、バヨネット取り付け機構が、
図6に示されるとおりの環状弾性ガスケット3を利用し得る。ガスケット3の後面がアダプタ1の主本体2の環状パネル5の環状前面51に当接させられ得る。それゆえ、ガスケット3の部分が非対称タブの後方端部46と環状パネル5の前面51との間の空間47を占有し得る。ガスケット3は環状であり、そのため、それは、柱41がアダプタ1の環状パネル5につながる位置の付近で環状柱41の後方端部(シャンク)を半径方向に(及び周辺で)包囲する。少なくともいくつかの実施形態では、環状弾性ガスケット3はアダプタ1の主本体2と非一体である。即ち、ガスケット3は、主本体2とは別個に作製された部分であってもよく、例えば、連続若しくは独立気泡発泡体(例えば、ポリウレタン発泡体)、例えばシリコーンゴムなどの弾性固体材料、感圧性接着剤の層等などの任意の種類の圧縮性材料で作製され得る。(ガスケット3の弾力性及び弾性は、それが、アダプタ1の製造の間に環状柱41のシャンク上の所定の位置に配置されるよう、少なくとも2つのタブ44及び45を通り越すために瞬間的に伸長されることを可能にすることになる。)
【0022】
本明細書において開示される例示的な配置では、アダプタの主本体の単一の要素(環状パネル5)が後側のスナップ連結機構10の少なくとも1つの構成要素を提供し、また、前側バヨネット取り付け機構40の少なくとも1つの構成要素も提供する。具体的には、環状パネル5は、(アダプタの後側の)スナップ連結機構10の円形の後向き開口部11の前方端部を画定する環状後面14を含む。また、環状パネル5は、(アダプタの前側の)バヨネット取り付け機構40の弾性ガスケット3の後面が載る環状前面51も含む。更に、無論、アダプタの前側のバヨネット取り付け機構40の環状柱41は環状パネル5から前方に突出する(一体的に延びる)。
【0023】
また、少なくともいくつかの実施形態では、アダプタ1のバヨネット取り付け機構40の環状柱41を貫いて延びる貫通孔42は、アダプタ1の環状パネル5の上述の貫通孔15と境界を共有する(即ち、貫通孔42は、貫通孔15と本質的に同じ形状及びサイズであり、それと整列している)。それゆえ、2つの貫通孔15及び42は結合して、アダプタの前後の厚さを完全に貫いて延びる連続的な流体経路をもたらす。(環状柱41は環状パネル5から延びるため、貫通孔15及び42は、1つの連続的な流体通路の、直列の、2つの軸線方向長さと見なすことができる。)
【0024】
アダプタ1を呼吸マスクのマスク本体に取り付けるために、アダプタ1は、アダプタ1の後側22のスナップ連結機構10がマスク本体120の前側121のスナップ連結具110と整列した状態で、(例えば、
図3に示されるものと同様の位置から)マスク本体120の前側121に向かって後方へ運動させることができる。それゆえ、アダプタのスナップ連結機構10はマスク本体のスナップ連結具110に向かって軸線方向に運動することになり、それと接触することになる。接触がなされると、マスク本体のスナップ連結具110の前方に突出したフランジ112はその周辺の範囲の少なくとも一部分に沿ってアダプタのスナップ連結機構のリム12によって半径方向内向きに若干付勢される(撓ませられる)ことになる。フィルタカートリッジ200がマスク本体120に向かって押され続けるに従って、マスク本体の(半径方向外向きに突出したリップ113を有する)フランジ112の前方端部114は、アダプタのスナップ連結機構10の半径方向内向きに突出したフランジ13に向かって軸線方向に運動し、それを通過することになる。フランジ112の前方端部114及びリップ113がフランジ13を前方へ通過すると、それらは半径方向外向きに若干広がることになり、その後、所定位置にしっかりと着座させられることになる。即ち、取り付けられた状態では、マスク本体120のスナップ連結具110のフランジ112は、その取り付けられる前の(撓ませられていない)状況に近づいていてもよい(及びそれに近い状況に戻っていてもよい)。しかし、マスク本体のスナップ連結具のフランジ112は、依然として、アダプタのスナップ連結機構のリム12から少なくともいくらかの半径方向内向きの圧力を受けていてもよく、これらの構成要素の間に本質的に気密性のシールをもたらすことを助ける。(マスク本体のフランジ112の前方端部114とアダプタの環状パネル5の後面14との間の任意の接触もまた、このシールに寄与し得る。)それゆえ、述べたとおり、少なくともいくつかの実施形態では、いかなる種類の弾性ガスケットを用いずとも、呼吸マスクのマスク本体へのアダプタの十分な、漏れのないスナップ連結取り付けが達成され得る。
【0025】
多くの実施形態では、アダプタは、マスク本体に永久的にスナップ連結により取り付けられてもよい。つまり、アダプタは、呼吸マスク100の通常使用時に取り外されることが意図されておらず、及びつまり、アダプタは、ユーザによって(例えば、マスク本体及び/又はアダプタのいずれかを損傷又は破壊することなく)手動で取り外されることが不可能である。他の実施形態では、アダプタはマスク本体に取り外し可能に取り付けられてもよい。
【0026】
アダプタ1が呼吸マスク100のマスク本体120の前側121にスナップ連結により取り付けられた状態で、次に、後側222にツイスト連結具(例えば、バヨネット連結具)210を有するフィルタカートリッジ200がアダプタ1に取り付けられてもよい。フィルタカートリッジ200をアダプタ1に取り付けるために、フィルタカートリッジ及びアダプタは、アダプタのバヨネット取り付け機構40がカートリッジのバヨネット連結具210と整列するように位置付けられる。更に、カートリッジ200は、アダプタ1のバヨネット取り付け機構40の環状柱41の上述のタブ44及び45が、フィルタカートリッジのバヨネット連結具210の中心開口部211から半径方向外向きに延びる切り欠き213及び214と整列するように位置付けられる(例えば、必要に応じて回転させられる)。例えば、タブのうちの1つ(例えば、
図6のタブ44)が、他の2つのタブ(例えば、
図6のタブ45)よりも短い円周長さを有するように、タブが非対称である場合には、カートリッジは、タブ44が、タブ44のみを収容することができるようにサイズ設定されたカートリッジのバヨネット連結具の切り欠き(例えば、
図2の切り欠き213)と整列するように向けられる。これは、フィルタカートリッジの所望の位置付け(角度の向き)が達成されることを確実にすることができる。
【0027】
所望の整列が達成された状態で、次に、カートリッジはアダプタに向かって軸線方向に運動させられ、それにより、アダプタ1の環状柱41はフィルタカートリッジのバヨネット連結具210の開口部211内へ入り、及び特に、それにより、環状柱41のタブ44及び45はカートリッジのバヨネット連結具の切り欠き213及び214内へそれぞれ入り、それらを通過する。タブが切り欠きを通過すると、それらは、カートリッジハウジングの後壁の前方に(カートリッジの内部に向かって)配置された隙間空間に入る。次に、カートリッジを(例えば、約20〜約90度の弧にわたって)回転させることができ、それにより、タブは全て、今度は、(切り欠きと整列する代わりに)カートリッジハウジングの壁の軸線方向前方に位置付けられる。カートリッジハウジング壁はタブの軸線方向後方への運動を阻止し、それゆえ、フィルタカートリッジがアダプタから外れるのを阻止する。(カートリッジの回転を所望の量に制限するための円周方向ストッパ215をカートリッジ連結具内に設けることができる。)それゆえ、カートリッジの回転は、タブを、切り欠きと軸線方向に整列した状態から変位させ、カートリッジを所定位置にしっかりと保持し、カートリッジが、タブと切り欠きとが整列した元の位置へ回転させられない限り、カートリッジがアダプタから取り外されることを可能にしない。いくつかの実施形態では、フィルタカートリッジ200が所定位置に固定されると、アダプタの環状柱41の前方端部43はフィルタカートリッジの支材216にぴったりと当接するか、又は接触し得る。
【0028】
上述の説明は、具体的にはバヨネット取り付け機構であるツイスト連結機構を有するアダプタに注目したが、本明細書における開示は、バヨネット取り付け機構であるツイスト連結機構に限定されない。即ち、(例えば、上述されたとおりの1つ以上のタブを含む)バヨネット取り付け機構を備えるアダプタの前側の機構の代わりに、このような機構は、例えば、アダプタに取り付けられることが所望されるフィルタカートリッジのねじと相補的であるねじを含むツイスト連結機構であることができるであろう。このようなねじは、例えば、例として、フィルタカートリッジがアダプタに対して(又はその逆)360度の少なくとも1回転にわたって回転させられることを必要とする、「細目」ねじであり得るであろう。あるいは、このようなねじは、例えば、360度未満、又は更に270、180、若しくは90度未満の回転を必要とする、「並目」ねじであり得るであろう。
【0029】
一般的なこの種のツイスト連結接続と特別なツイスト連結バヨネット接続との1つの相違は、ねじ式ツイスト連結接続は、ねじる動きを開始する前に、互いに向けた連結具の最初の軸線方向の押し込みを必ずしも必要としなくてよいことである。即ち、このような連結具は、回転が開始される前に、ねじを係合させるために互いに十分近づけられるだけでよいが、それに対して、バヨネット接続では、一方の連結具が、回転が開始される前に、タブが妨害されずに回転させられることができるよう十分奥へ(例えば、弾性ガスケットの抵抗に抗して)軸線方向に押される必要があり得る。別の相違は、バヨネット取り付けシステムでは、回転ステップは、必ずしも要素を互いに向かって更なる距離軸線方向に運動させなくてもよいが、その一方で、ねじ式ツイスト連結システムでは、回転は、要素を互いに向かって更なる距離軸線方向に運動させ得る。様々な実施形態では、ツイスト連結ねじ式接続は、上述された一般的な種類の弾性ガスケットを用いてもよく、又は用いなくてもよい。
【0030】
例えば、上述の‘761号米国特許に記載されている一般的な種類のスナップ連結接続は、互いにスナップ連結されることになる2つの部品の間の何らかの特定の角度又は回転構成又は整列を必ずしも必要としなくてよいことは理解されるであろう。しかし、目下の状況では、アダプタ1は、アダプタ1が特定の角度の向きにある時にのみ、呼吸マスク100のマスク本体120にスナップ連結させることができることが有利であり得ることは理解されるであろう。即ち、フィルタカートリッジが取り付けられるアダプタに対するフィルタカートリッジの向きは、ツイスト連結具によって(例えば、上述されたバヨネット取り付けシステムのタブ及び切り欠きによって)決定づけられ得るが、これは、マスク本体に対するアダプタの向きが制御されない限り、アダプタが取り付けられるマスク本体に対するフィルタカートリッジの向きを決定づけるために十分となり得ない。したがって、少なくともいくつかの実施形態では、アダプタ1の主本体2は、アダプタの鉛直軸線が呼吸マスクのマスク本体の鉛直軸線と整列した時にのみ、アダプタを呼吸マスクのマスク本体に取り付けることができるように形状設定されている。このようにマスク本体に対するアダプタの向きを固定することは、カートリッジがアダプタに取り付けられた時に、カートリッジが、受け入れ難い向きにならない(例えば、カートリッジが、ユーザの視野を妨害するほど上方へ延びない)状況をもたらすことができる。
【0031】
これを達成するために、いくつかの実施形態ではアダプタ1の主本体2は、(例えば、アダプタの主本体の環状パネル5の主面と少なくとも概ね平行である主面を有し得る)エプロン25を含み得る。アダプタ1は、エプロン25の外周20の少なくとも一部分から後方に突出した外周スカート29を更に含み得る。外周スカート29は、アダプタ1が呼吸マスクのマスク本体120の前側121に取り付けられると、アダプタ1の外周スカート29の少なくとも部分が呼吸マスクのマスク本体の前側121の外周125の部分に横方向外側から当接し得るように構成され得る。これは、アダプタの鉛直軸線が呼吸マスクのマスク本体の鉛直軸線と整列した時にのみ、アダプタを呼吸マスクのマスク本体の前側に取り付けることができることを確実にすることができる。更に、それは、アダプタがマスク本体に取り付けられると、アダプタがマスク本体に対して回転することができなくなることを確実にすることができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、アダプタ1の主本体2のエプロン25の下方部分が、アダプタの鉛直軸線上に横方向中心を有し、スナップ連結機構10から(及びまた、バヨネット取り付け機構40から)アダプタの鉛直軸線に沿って下方へオフセットしたカットアウト26を画定し得る。このようなカットアウトは、例えば、
図3の例示的な構成の場合のように、マスク本体120の呼気弁140の、妨げのない機能を可能にし得る。更なる実施形態では、カットアウト26は、アダプタ1の主本体2が左右対称の概ねV字状の構成を有するように形状設定することができ、アダプタのスナップ連結機構はV字の頂点6に近接しており、主本体のエプロン25は、V字の腕を提供し、カットアウトの側方境界となる第1及び第2の側方翼部を含む。
【0033】
上述されたとおりのカットアウト26が存在する可能性を考慮すると、アダプタ1の(スカート29が後方へ突出する)外周20は部分的外周であってもよいことが明らかである。更に、
図3から、マスク本体の外周部分125(この部分はアダプタのスカート29によって外側から当接される)は必ずしもマスク本体の極限の最も外側の縁部を提供する必要はないことが明らかである。アダプタ1の使用時には、エプロン25の後面27の一部又は多くが呼吸マスク100のマスク本体120の前面128にぴったりと当接するか、又は接触し得る。しかし、エプロン25の前面28は通例、フィルタカートリッジ200の後面222に接触しないことになる。
【0034】
アダプタ1は、スナップ連結具を有するマスク本体を備える任意の呼吸マスクと共に用いることができる。スナップ連結具を有する呼吸マスクの1つの特定の例は、3M Company,St.Paul,MNによって、商品名3000 SERIES HALF−MASK RESPIRATORで販売されている製品である。このような呼吸マスクは、多くの場合、少なくとも1つのスナップ連結具を有する部分を含み、また、顔の輪郭に適合することができるよう成形されるか、又は他の仕方で形状設定され得る柔らかい柔軟部分127も含むマスク本体を有する。いくつかの実施形態では、呼吸マスクは、
図1において例示されるとおりおの「ハーフマスク」タイプの呼吸マスクであってもよい。他の実施形態では、呼吸マスクはフルフェイスタイプの呼吸マスクであってもよい。(ハーフフェイス(ハーフマスク)呼吸マスクは人の鼻及び口を覆うように連結し、それに対して、フルフェイス呼吸マスクは眼も覆う。)いくつかの実施形態では、呼吸マスクは、呼吸マスクを通して空気を吸い込むための手段として着用者の肺に依存する「負圧」呼吸マスクであってもよい。他の実施形態では、呼吸マスクは、(例えば、人によって担持される圧力タンク又は送風機からの)押込空気に依存する正圧呼吸マスクであってもよい。特定の種類の呼吸マスクが何であれ、それは、例えば、マスク本体を着用者の頭部に固定するための1つ以上の調整可能なストラップを含み、マスク本体の任意の滑り又はその他の望ましくない運動を最小限に抑えるハーネス(いずれの図にも示されていない)を用いてもよい。
【0035】
マスク本体120は任意の好適な呼気弁又は弁群140を含むことができる。呼気弁は、出ていく空気のみが通過することを可能にする一方向弁である。出口弁は、例えば、ボタン型弁であってもよく、あるいはそれは、片持ち弁若しくはフラッパ弁又は同様のものであってもよい(
図1にはフラッパ弁が示されている)。本明細書においては、アダプタが雌型スナップ連結機構を備え、呼吸マスクのマスク本体が雄型スナップ連結具を備える例示的な実施形態が示されたが、他の実施形態では、アダプタが雄型スナップ連結機構を備えることができ、マスク本体が雌型スナップ連結具を備えることができる。
【0036】
図3に示される一般的な種類の実施形態では、アダプタ1は、呼吸マスクの鉛直軸線上のどこかに概ね横方向中心を有する場所に取り付けられる単一のカートリッジを受け入れる呼吸マスクと共に用いられる。また、2つのカートリッジを受け入れるために2つの連結具を有する呼吸マスクと共にアダプタ1を用いることも可能である(このような呼吸マスクの一例が、Flaniganに対する米国特許第7650884号に見出される。‘884号特許はスナップ連結具の代わりにバヨネット連結具を有することに留意する)。このような設計では、カートリッジは、多くの場合、(例えば、着用者の頬区域内の)呼吸マスクの側部にある程度まで沿った場所に取り付けられる。このような実施形態では、その相違に留意した上で、アダプタ1の本明細書における全ての特徴付けが依然として当てはまる。
【0037】
ツイスト連結具、例えば、バヨネット連結具を備える任意の好適なフィルタカートリッジをアダプタ1と共に用いることができる。バヨネット連結具を有するフィルタカートリッジの1つの特定の例は、3M Company,St.Paul,MNによって、商品名6000 SERIES CARTRIDGESで販売されている製品である。このようなフィルタカートリッジは、多くの場合、濾材(例えば、粒子を濾過するための繊維層、並びに/又は気体若しくは蒸気を濾過するための吸収材)が内蔵された内部223を画定する(例えば、一体に組み立てられてハウジングを形成する2つの射出成形されたハウジング部片で構成された)ハウジング220を含む。このようなカートリッジは、例えば、空気から有機蒸気を除去するための活性炭、微粒子物質を除去するための帯電繊維を有する不織布フィルタ、又は両者の組み合わせを内蔵し得る。空気から有機蒸気を除去するために設計された、1つの一般的な種類のフィルタカートリッジは、造粒炭粒子をカートリッジ内の濾材として利用する。造粒炭及びその他の収着材は化学汚染物質(酸、塩基、NOx等など)を吸着又は吸収する。フィルタカートリッジハウジングは、造粒炭、活性炭若しくはその他の吸着材物質(又は複数の吸着材物質の組み合わせ)を充填されてもよく、できるだけ高密度の詰め込みを有するべく吸収材粒子を一体に圧縮するために圧力が加えられる。
【0038】
フィルタカートリッジ200のツイスト連結具(例えば、バヨネット連結具210)は、フィルタカートリッジのハウジング220に取り付けられる別個に作製された構成要素であってもよいが、多くの実施形態では、このような連結具が、
図2に示される例示的なフィルタカートリッジの場合のように、ハウジング部片を作製するプロセスにおいてハウジング内に(例えば、後部ハウジング部片内に)直接射出成形された機構によって設けられることが都合よい場合がある。本明細書においては、アダプタが雄型バヨネット取り付け機構を備え、フィルタカートリッジが雌型バヨネット連結具を備える例示的な実施形態が示されたが、他の実施形態では、アダプタが雌型バヨネット取り付け機構を備えることができ、フィルタカートリッジが雄型バヨネット連結具を備えることができる。同じことが概してツイスト連結機構にも言える。
【0039】
上述の説明は、アダプタをマスク本体に対して操作することによってアダプタが呼吸マスクのマスク本体に取り付けられ、その後、フィルタカートリッジをアダプタに対して操作することによってフィルタカートリッジがアダプタに取り付けられることに言及した。このようなステップは、任意の順序で実行することができ(例えば、アダプタがマスク本体に取り付けられる前にカートリッジがアダプタに取り付けられてもよい)、取り付けられているいずれか又は両方の要素の運動を含み得ることが理解されるであろう。更に、本明細書において開示される例示的な配置は、雄型呼吸マスクのマスクにスナップ連結するように構成されたアダプタの雌型スナップ連結機構、及びフィルタカートリッジの雌型ツイスト連結機構にツイスト連結するように構成されたアダプタの雄型ツイスト連結機構を挙げたが、所望の場合には、これらの役割のうちのいずれか又は両方を逆にすることができるであろう。本明細書において開示されるとおりのアダプタは、マスクに対するカートリッジの所望の向きを確立しつつ、呼吸マスクのマスクへのフィルタカートリッジの取り付けを容易にするという目的を果たすことは理解されるであろう。本明細書において開示されるとおりのアダプタは、(例えば、粒子の濾過であるのか、気体の濾過であるのか、又は蒸気の濾過であるのかなどにかかわらず)いかなる濾過も実行しないため、定義上、フィルタカートリッジではない。無論、アダプタは、それに取り付けられたフィルタカートリッジの重量を支持することになる。
【0040】
例示的な実施形態の一覧
実施形態1は、後側にツイスト連結具を有するフィルタカートリッジを、前側にスナップ連結具を有する呼吸マスクのマスク本体に接続することを容易にするアダプタであって、このアダプタは、前側及び後側、上端部及び下端部と、並びに環状パネルであって、それを貫く貫通孔を画定する環状パネルと、を含む一体の成形プラスチック主本体を備え、アダプタの後側は、呼吸マスクのマスク本体のスナップ連結具に取り付け可能であるスナップ連結機構を備え、そのため、アダプタの後側を呼吸マスクのマスク本体の前側に取り付けることができ、アダプタの前側は、フィルタカートリッジのツイスト連結具を取り付け可能であるツイスト連結機構を備え、そのため、フィルタカートリッジの後側をアダプタの前側に取り付けることができ、アダプタが呼吸マスクのマスク本体に取り付けられ、フィルタカートリッジがアダプタに取り付けられると、フィルタカートリッジの内部が、アダプタの主本体を貫通する流体経路によって呼吸マスクのマスク本体の内部空気空間に流体接続され、アダプタの主本体は、アダプタの鉛直軸線が呼吸マスクのマスク本体の鉛直軸線と整列した時にのみ、アダプタの後側を呼吸マスクのマスク本体の前側に取り付けることができるように形状設定されている、アダプタである。
【0041】
実施形態2は、アダプタの前側のツイスト連結機構が、フィルタカートリッジのバヨネット連結具に取り付け可能であるバヨネット取り付け機構である、実施形態1のアダプタである。
【0042】
実施形態3は、環状パネルを貫く貫通孔を含む環状パネルが、アダプタの後側のスナップ連結機構の後向き開口部の前方端部を画定する環状後面を含み、環状パネルを貫く貫通孔を含む環状パネルが、アダプタの前側のツイスト連結機構の弾性ガスケットの後面が当接させられる環状前面を含む、実施形態1又は2のアダプタである。実施形態4は、アダプタの主本体の後側のスナップ連結機構が、円形の後向き開口部を画定する円周方向に連続した途切れのないリムを含み、このリムは前方へアンダーカットされており、それにより、リムの後端部において半径方向内向きに突出したフランジを有する、実施形態1〜3のいずれか1つのアダプタである。実施形態5は、アダプタの主本体の後側のスナップ連結機構の円形の後向き開口部の前方端部がアダプタの主本体の環状パネルの環状後面によって画定される、実施形態4のアダプタである。
【0043】
実施形態6は、アダプタの主本体がエプロンを含み、このエプロンの外周縁部の少なくとも一部分から後方に突出した外周スカートを含み、この外周スカートは、アダプタが呼吸マスクのマスク本体の前側に取り付けられると、アダプタの外周スカートの少なくとも部分が呼吸マスクのマスク本体の前側の外周の部分に横方向外側から当接するように構成されており、そのため、アダプタは、アダプタの鉛直軸線が呼吸マスクのマスク本体の鉛直軸線と整列した時にのみ、呼吸マスクのマスク本体の前側に取り付けることができる、実施形態1〜5のいずれか1つのアダプタである。
【0044】
実施形態7は、アダプタの主本体のエプロンの下方部分が、アダプタの鉛直軸線上に横方向中心を有し、スナップ連結機構からアダプタの鉛直軸線に沿って下方へオフセットしたカットアウトを画定する、実施形態6のアダプタである。実施形態8は、カットアウトが、アダプタが左右対称の概ねV字状の構成を有するように形状設定されており、アダプタのスナップ連結機構がV字の頂点に近接しており、主本体のエプロンが、V字の腕を提供し、カットアウトの側方境界となる第1及び第2の側方翼部を含む、実施形態7のアダプタである。
【0045】
実施形態9は、アダプタの後側がいかなる種類の弾性ガスケット又はシーリング材料も含まないことを条件とする、実施形態1〜8のいずれかの1つのアダプタである。
【0046】
実施形態10は、アダプタの前側のツイスト連結機構が、フィルタカートリッジの後側のツイスト連結具を取り付け可能であるねじ式連結具を含む、実施形態1及び3〜9のいずれか1つのアダプタである。
【0047】
実施形態11は、アダプタの前側のツイスト連結機構が、フィルタカートリッジのバヨネット連結具に取り付け可能であるバヨネット取り付け機構であり、アダプタのバヨネット取り付け機構は、アダプタの主本体の環状パネルから前方へ一体的に延びる環状柱を含み、環状柱は、アダプタの主本体の前後軸線に沿って環状柱を貫いて延びる貫通孔を含み、環状柱の前方端部は、環状柱の前方端部の周りに円周方向に離れて配置されており、環状柱の前方端部から半径方向外向きに各々突出した少なくとも2つの非対称タブを含む、実施形態1及び4〜9のいずれか1つのアダプタである。
【0048】
実施形態12は、少なくとも2つの非対称タブが各々、アダプタの主本体の環状パネルの前面から離れて配置された後方端部を有し、タブのうちの1つが、別のタブの円周長さよりも短い円周長さを有する、実施形態11のアダプタである。実施形態13は、環状柱の前方端部が、環状柱の前方端部の周りに円周方向に離れて配置された3つの非対称タブを含み、タブのうちの2つは等しい円周長さを有し、タブのうちの1つは、他の2つのタブのものよりも短い円周長さを有する、実施形態12のアダプタである。実施形態14は、後面がアダプタの主本体の環状パネルの環状前面に当接させられた環状弾性ガスケットであって、このガスケットの部分は非対称タブの後方端部と環状パネルの前面との間の空間を占有し、環状弾性ガスケットはアダプタの主本体と非一体であり、バヨネット取り付け機構の環状柱の後方シャンクを半径方向外側から包囲する、環状弾性ガスケットを更に含む、実施形態12又は13のアダプタである。実施形態15は、アダプタの主本体の前側のバヨネット取り付け連結具の環状柱を貫いて延びる貫通孔が、アダプタの主本体の環状パネルの貫通孔と境界を共有し、そのため、2つの貫通孔が結合して、アダプタの前後の厚さを完全に貫いて延びる連続的な流体経路をもたらす、実施形態11〜14のいずれか1つのアダプタである。
【0049】
実施形態16は、前側にスナップ連結具を有する呼吸マスクのマスク本体と、アダプタの後側がアダプタのスナップ連結機構によって呼吸マスクのマスク本体の前側に取り付けられた、実施形態1〜15のいずれか1つのアダプタと、を備える組立体である。実施形態17は、ツイスト連結具を有するフィルタカートリッジを更に備え、このフィルタカートリッジの後側がアダプタのツイスト連結機構によってアダプタの前側に取り付けられている、実施形態16の組立体である。実施形態18は、アダプタのツイスト連結機構がバヨネット取り付け機構であり、カートリッジのツイスト連結具がバヨネット連結具である、実施形態16又は17の組立体である。
【0050】
実施形態19は、前側にスナップ連結具を有する呼吸マスクのマスク本体を、後側にツイスト連結具を有するフィルタカートリッジを受け入れ、それに流体接続されるように適合させる方法であって、本方法は、実施形態1〜15のいずれか1つのアダプタの後側を呼吸マスクのマスク本体の前側にスナップ連結させることを含む、方法である。実施形態20は、アダプタのツイスト連結機構によって、ツイスト連結具を有するフィルタカートリッジの後側をアダプタの前側に取り付けることを更に含む、実施形態19の方法である。実施形態21は、アダプタのツイスト連結機構が、バヨネット取り付け機構であり、カートリッジのツイスト連結具が、バヨネット連結具である、実施形態19又は20の方法である。
【0051】
本明細書に開示される特定の代表的な構造、特徴、詳細、構成等は、多くの実施形態において、変更し、及び/又は組み合わせることができることが、当業者には明らかであろう。このような変形及び組み合わせは全て、本発明者によって、例示的な説明としての役割を果たすべく選択された代表的な設計としてのみならず、想到される発明の境界内にあるものと思料されるものである。したがって、本発明の範囲は、本明細書に記載の特定の例示的な構造に限定されるのではなく、少なくとも特許請求の範囲の文言によって説明される構造、及びこれらの構造の同等物にまで拡大する。本明細書に代替物として明確に記載されている要素のいずれも、所望により、任意の組み合わせにおいて、特許請求の範囲に明示的に含まれる場合がある、又は、特許請求の範囲から除外される場合がある。オープンエンドの用語(例えば、を含む及びその派生語)で本明細書に記載されている要素又は要素の組み合わせのいずれも、クローズエンドの用語(例えば、からなる及びその派生語)及び部分的にクローズエンドの用語(例えば、から本質的になる、及びその派生語)で更に記載されているものとみなされる。本明細書において開示される様々な機構は、特定の行為を、機構を用いて実行させるか、又は機構に対して実行させる能力を意味する形容詞(例えば、取り付け可能(attachable)、接続可能(connectable)、取り外し可能(removable))の言葉で特徴付けられた。請求項におけるものを含む、本明細書におけるこのような形容詞の使用は全て、機構が、行為を実行するか、又は行為をそれに対して実行させるように特に適合されていることを意味するものとして解釈されるべきである。具体例として、表現「連結具に取り付け可能である機構」は、「連結具に取り付けられるように適合された機構」として解釈されるべきである。
【0052】
様々な理論及び可能な機構が本明細書で説明可能であるが、いかなる場合であっても、このような説明は、特許請求可能な主題を限定するものではない。本明細書の記載と、参照によって本明細書に組み込んだいずれかの文書の開示との間に何らかの矛盾又は不一致が存在するが、それに対する優先性が主張されていない場合、本明細書の記載が優先するものとする。
以下、本発明の態様について説明する。
〔態様1〕
後側にツイスト連結具を有するフィルタカートリッジを、前側にスナップ連結具を有する呼吸マスクのマスク本体に接続することを容易にするアダプタであって、前記アダプタは、前側及び後側と、上端部及び下端部と、並びに環状パネルであって、それを貫く貫通孔を画定する環状パネルと、を含む一体の成形プラスチック主本体を備え、
前記アダプタの前記後側は、呼吸マスクのマスク本体のスナップ連結具に取り付け可能であるスナップ連結機構を備え、そのため、前記アダプタの前記後側を前記呼吸マスクのマスク本体の前側に取り付けることができ、
前記アダプタの前記前側は、フィルタカートリッジのツイスト連結具を取り付け可能であるツイスト連結機構を備え、そのため、前記フィルタカートリッジの後側を前記アダプタの前記前側に取り付けることができ、
前記アダプタが前記呼吸マスクのマスク本体に取り付けられ、前記フィルタカートリッジが前記アダプタに取り付けられる時に、前記フィルタカートリッジの内部が、前記アダプタの前記主本体を貫通する流体経路によって前記呼吸マスクのマスク本体の内部空気空間に流体接続され、
前記アダプタの前記主本体は、前記アダプタの鉛直軸線が前記呼吸マスクのマスク本体の鉛直軸線と整列した時にのみ、前記アダプタの前記後側を前記呼吸マスクのマスク本体の前記前側に取り付けることができるように形状設定されている、
アダプタ。
〔態様2〕
前記アダプタの前記前側の前記ツイスト連結機構が、前記フィルタカートリッジのバヨネット連結具に取り付け可能であるバヨネット取り付け機構である、態様1に記載のアダプタ。
〔態様3〕
前記環状パネルを貫く前記貫通孔を含む前記環状パネルが、前記アダプタの前記後側の前記スナップ連結機構の後向き開口部の前方端部を画定する環状後面を含み、前記環状パネルを貫く前記貫通孔を含む前記環状パネルが、前記アダプタの前記前側の前記ツイスト連結機構の弾性ガスケットの後面が当接させられる環状前面を含む、態様1に記載のアダプタ。
〔態様4〕
前記アダプタの前記主本体の前記後側の前記スナップ連結機構が、円形の後向き開口部を画定する円周方向に連続した途切れのないリムを含み、前記リムは前方へアンダーカットされており、それにより、前記リムの後端部において半径方向内向きに突出したフランジを有する、態様1に記載のアダプタ。
〔態様5〕
前記アダプタの前記主本体の前記後側の前記スナップ連結機構の前記円形の後向き開口部の前方端部が前記アダプタの前記主本体の前記環状パネルの環状後面によって画定される、態様4に記載のアダプタ。
〔態様6〕
前記アダプタの前記主本体がエプロンを含み、前記エプロンの外周縁部の少なくとも一部分から後方に突出した外周スカートを含み、前記外周スカートは、前記アダプタが前記呼吸マスクのマスク本体の前記前側に取り付けられる時に、前記アダプタの前記外周スカートの少なくとも部分が前記呼吸マスクのマスク本体の前記前側の外周の部分に横方向外側から当接するように構成されており、そのため、前記アダプタは、前記アダプタの前記鉛直軸線が前記呼吸マスクのマスク本体の前記鉛直軸線と整列した時にのみ、前記呼吸マスクのマスク本体の前記前側に取り付けることができる、態様1に記載のアダプタ。
〔態様7〕
前記アダプタの前記主本体の前記エプロンの下方部分が、前記アダプタの前記鉛直軸線上に横方向中心を有し、前記スナップ連結機構から前記アダプタの前記鉛直軸線に沿って下方へオフセットしたカットアウトを画定する、態様6に記載のアダプタ。
〔態様8〕
前記カットアウトが、前記アダプタが左右対称の概ねV字状の構成を有するように形状設定されており、前記アダプタの前記スナップ連結機構が前記V字の頂点に近接しており、前記主本体の前記エプロンが、前記V字の腕を提供し、前記カットアウトの側方境界となる第1及び第2の側方翼部を含む、態様7に記載のアダプタ。
〔態様9〕
前記アダプタの前記後側がいかなる種類の弾性ガスケット又はシーリング材料も含まないことを条件とする、態様1に記載のアダプタ。
〔態様10〕
前記アダプタの前記前側の前記ツイスト連結機構が、前記フィルタカートリッジの前記後側の前記ツイスト連結具を取り付け可能であるねじ式連結具を含む、態様1に記載のアダプタ。
〔態様11〕
前記アダプタの前記前側の前記ツイスト連結機構が、前記フィルタカートリッジのバヨネット連結具に取り付け可能であるバヨネット取り付け機構であり、
前記アダプタの前記バヨネット取り付け機構は、前記アダプタの前記主本体の前記環状パネルから前方へ一体的に延びる環状柱を含み、前記環状柱は、前記アダプタの前記主本体の前後軸線に沿って前記環状柱を貫いて延びる貫通孔を含み、前記環状柱の前方端部は、前記環状柱の前記前方端部の周りに円周方向に離れて配置されており、前記環状柱の前記前方端部から半径方向外向きに各々突出した少なくとも2つの非対称タブを含む、
態様1に記載のアダプタ。
〔態様12〕
前記少なくとも2つの非対称タブが各々、前記アダプタの前記主本体の前記環状パネルの前面から離れて配置された後方端部を有し、前記タブのうちの1つが、別のタブの円周長さよりも短い円周長さを有する、態様11に記載のアダプタ。
〔態様13〕
前記環状柱の前記前方端部が、前記環状柱の前記前方端部の周りに円周方向に離れて配置された3つの非対称タブを含み、前記タブのうちの2つは等しい円周長さを有し、前記タブのうちの1つは、他の2つのタブの円周長さよりも短い円周長さを有する、態様12に記載のアダプタ。
〔態様14〕
後面が前記アダプタの前記主本体の前記環状パネルの環状前面に当接させられた環状弾性ガスケットであって、前記ガスケットの部分は前記非対称タブの前記後方端部と前記環状パネルの前記前面との間の空間を占有し、前記環状弾性ガスケットは前記アダプタの前記主本体と非一体であり、前記バヨネット取り付け機構の前記環状柱の後方シャンクを半径方向外側から包囲する、環状弾性ガスケットを更に含む、態様12に記載のアダプタ。
〔態様15〕
前記アダプタの前記主本体の前記前側の前記バヨネット取り付け連結具の前記環状柱を貫いて延びる前記貫通孔が、前記アダプタの前記主本体の前記環状パネルの前記貫通孔と境界を共有し、そのため、前記2つの貫通孔が結合して、前記アダプタの前後の厚さを完全に貫いて延びる連続的な流体経路をもたらす、態様11に記載のアダプタ。
〔態様16〕
前側にスナップ連結具を有する呼吸マスクのマスク本体と、
前記アダプタの前記後側が前記アダプタの前記スナップ連結機構によって前記呼吸マスクのマスク本体の前記前側に取り付けられた、態様1に記載のアダプタと、
を備える組立体。
〔態様17〕
ツイスト連結具を有するフィルタカートリッジを更に備え、前記フィルタカートリッジの後側が前記アダプタの前記ツイスト連結機構によって前記アダプタの前記前側に取り付けられている、態様16に記載の組立体。
〔態様18〕
前記アダプタの前記ツイスト連結機構がバヨネット取り付け機構であり、前記カートリッジの前記ツイスト連結具がバヨネット連結具である、態様17に記載の組立体。
〔態様19〕
前側にスナップ連結具を有する呼吸マスクのマスク本体を、後側にツイスト連結具を有するフィルタカートリッジを受け入れ、前記フィルタカートリッジと流体接続されるように適合させる方法であって、
態様1に記載のアダプタの前記後側を前記呼吸マスクのマスク本体の前記前側にスナップ連結させることを含む、方法。
〔態様20〕
前記アダプタの前記ツイスト連結機構によって、ツイスト連結具を有する前記フィルタカートリッジの後側を前記アダプタの前記前側に取り付けることを更に含む、態様19に記載の方法。
〔態様21〕
前記アダプタの前記ツイスト連結機構が、バヨネット取り付け機構であり、前記カートリッジの前記ツイスト連結具が、バヨネット連結具である、態様19に記載の方法。