特許第6591720号(P6591720)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6591720定量的レシピ翻訳サーバ、情報処理端末、定量的レシピ翻訳システム、定量的レシピ翻訳方法及び定量的レシピ翻訳プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6591720
(24)【登録日】2019年9月27日
(45)【発行日】2019年10月16日
(54)【発明の名称】定量的レシピ翻訳サーバ、情報処理端末、定量的レシピ翻訳システム、定量的レシピ翻訳方法及び定量的レシピ翻訳プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/28 20060101AFI20191007BHJP
【FI】
   G06F17/28 609
【請求項の数】12
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2019-500695(P2019-500695)
(86)(22)【出願日】2018年12月25日
(86)【国際出願番号】JP2018047657
【審査請求日】2019年1月9日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】506143492
【氏名又は名称】クックパッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】大谷 伸弥
(72)【発明者】
【氏名】伊尾木 将之
(72)【発明者】
【氏名】金子 晃久
(72)【発明者】
【氏名】住 朋享
(72)【発明者】
【氏名】原島 純
【審査官】 成瀬 博之
(56)【参考文献】
【文献】 山肩洋子 他3名,英文レシピを対象とした手順文書からの意味構造抽出,電子情報通信学会技術研究報告,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2017年12月15日,Vol.117 No.374,41-46頁
【文献】 前田浩邦 他2名,レシピテキストからのフローグラフコーパス作成,電子情報通信学会技術研究報告,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2013年 9月 5日,Vol.113 No.214,37-42頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/27−17/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1言語で記載されたレシピ情報に基づき、前記レシピ情報に記載されている定性的表現を定量的表現に変換した定量的レシピ情報を、第2言語へ翻訳する定量的レシピ翻訳サーバであって、
前記定量的レシピ情報は、料理の材料の情報を示すノードと、前記ノードの間に設けられ、調理工程に必要なアクションの情報を示すエッジとから構成され、
前記定量的レシピ情報を記憶する定量的レシピ情報記憶部と、
前記第1言語で記載された前記エッジと、前記エッジを第2言語へ翻訳した翻訳エッジとを紐付けて記憶する翻訳エッジ記憶部と、
前記定量的レシピ情報を、前記エッジと、前記ノードと、に分離する分離部と、
前記定量的レシピ情報から分離された前記エッジを、前記翻訳エッジ記憶部に記憶された前記翻訳エッジに置換することで前記エッジを翻訳し、前記ノードを翻訳する翻訳部と
前記翻訳エッジと、翻訳された前記ノードとを結合し、前記第2言語へ翻訳された前記定量的レシピ情報を生成する結合部と、を備える定量的レシピ翻訳サーバ。
【請求項2】
前記翻訳エッジ記憶部は、1または複数の前記エッジに対応する前記翻訳エッジを記憶し、
前記翻訳部は、前記定量的レシピ情報から分離された1または複数の前記エッジを、前記翻訳エッジ記憶部に記憶された前記翻訳エッジに置換することで前記エッジを翻訳する、請求項1に記載の定量的レシピ翻訳サーバ。
【請求項3】
前記翻訳部は、前記第1言語で記載された文言を前記第2言語へ翻訳する辞書データに基づき、前記ノードを翻訳する、請求項2に記載の定量的レシピ翻訳サーバ。
【請求項4】
前記翻訳部は、前記エッジに紐づく前記翻訳エッジが前記翻訳エッジ記憶部に記憶されていない場合、前記辞書データに基づいて前記エッジを翻訳する、請求項3に記載の定量的レシピ翻訳サーバ。
【請求項5】
ユーザ端末からの操作により、前記第2言語へ翻訳された前記定量的レシピ情報を前記ユーザ端末に表示させる表示指示部と、
前記ユーザ端末から、前記第2言語へ翻訳された前記定量的レシピ情報の修正入力を受け付け、前記第2言語へ翻訳された前記定量的レシピ情報に対して前記修正を更新する修正入力受付部と、を備える、請求項に記載の定量的レシピ翻訳サーバ。
【請求項6】
前記表示指示部は、前記第2言語へ翻訳された前記定量的レシピ情報を、前記ユーザ端末に編集可能に表示する、請求項に記載の定量的レシピ翻訳サーバ。
【請求項7】
前記表示指示部は、前記第1言語で記載された前記定量的レシピ情報と、前記第2言語へ翻訳された前記定量的レシピ情報とを並列に表示させる、請求項に記載の定量的レシピ翻訳サーバ。
【請求項8】
前記定量的レシピ情報は、複数の前記ノードと、複数の前記ノードの間に設けられる前記エッジと、からなるグラフで表現され、
複数の前記ノードは、前記グラフの始点であって料理の材料を表す材料ノードと、前記グラフの終点であって前記料理を表す料理ノードと、前記料理に至るまでの途中における前記材料の状態を表す中間ノードと、を含み、
前記エッジは、複数の前記ノードの間の状態遷移に必要なアクションを表す、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の定量的レシピ翻訳サーバ。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の定量的レシピ翻訳サーバから、前記第2言語へ翻訳された前記定量的レシピ情報を受信して表示する翻訳表示部と、
前記第2言語へ翻訳された前記定量的レシピ情報に対する、ユーザからの修正入力を受け付けて定量的レシピ翻訳サーバへ送信する修正送信部と、を備える情報処理端末。
【請求項10】
第1言語で記載されたレシピ情報に基づき、前記レシピ情報に記載されている定性的表現を定量的表現に変換した定量的レシピ情報を、第2言語へ翻訳するサーバと、前記サーバに対する入力を行うユーザ端末と、を備える定量的レシピ翻訳システムであって、
前記定量的レシピ情報は、料理の材料の情報を示すノードと、前記ノードの間に設けられ、調理工程に必要なアクションの情報を示すエッジとから構成され、
前記サーバは、
前記定量的レシピ情報を記憶する定量的レシピ情報記憶部と、
前記第1言語で記載された前記エッジと、前記エッジを第2言語へ翻訳した翻訳エッジとを紐付けて記憶する翻訳エッジ記憶部と、
前記定量的レシピ情報を、前記エッジと、前記ノードと、に分離する分離部と、
前記定量的レシピ情報から分離された前記エッジを、前記翻訳エッジ記憶部に記憶された前記翻訳エッジに置換することで前記エッジを翻訳し、前記ノードを翻訳する翻訳部と
前記翻訳エッジと、翻訳された前記ノードとを結合し、前記第2言語へ翻訳された前記定量的レシピ情報を生成する結合部と、を備え、
前記ユーザ端末は、
前記サーバから、前記第2言語へ翻訳された前記定量的レシピ情報を受信して表示する翻訳表示部と、
前記第2言語へ翻訳された前記定量的レシピ情報に対する、ユーザからの修正入力を受け付けて定量的レシピ翻訳サーバへ送信する修正送信部と、を備える、定量的レシピ翻訳システム。
【請求項11】
第1言語で記載されたレシピ情報に基づき、前記レシピ情報に記載されている定性的表現を定量的表現に変換した定量的レシピ情報を、第2言語へ翻訳する定量的レシピ翻訳方法であって、
前記定量的レシピ情報は、料理の材料の情報を示すノードと、前記ノードの間に設けられ、調理工程に必要なアクションの情報を示すエッジとから構成され、
分離部が行う、記憶された前記定量的レシピ情報を、前記第1言語で記載された前記エッジと、前記ノードと、に分離する分離ステップと、
翻訳部が行う、前記エッジを第2言語へ翻訳した翻訳エッジを前記エッジに紐付けて記憶された前記翻訳エッジを読み出し、前記定量的レシピ情報から分離された前記エッジを前記翻訳エッジに置換することで前記エッジを翻訳し、前記ノードを翻訳する翻訳ステップと
結合部が行う、前記翻訳エッジと、翻訳された前記ノードとを結合し、前記第2言語へ翻訳された前記定量的レシピ情報を生成する結合ステップと、を備える定量的レシピ翻訳方法。
【請求項12】
第1言語で記載されたレシピ情報に基づき、前記レシピ情報に記載されている定性的表現を定量的表現に変換した定量的レシピ情報を、第2言語へ翻訳する定量的レシピ翻訳プログラムであって、
前記定量的レシピ情報は、料理の材料の情報を示すノードと、前記ノードの間に設けられ、調理工程に必要なアクションの情報を示すエッジとから構成され、
記憶された前記定量的レシピ情報を、前記第1言語で記載された前記エッジと、前記ノードと、に分離する分離ステップと、
前記エッジを第2言語へ翻訳した翻訳エッジを前記エッジに紐付けて記憶された前記翻訳エッジを読み出し、前記定量的レシピ情報から分離された前記エッジを前記翻訳エッジに置換することで前記エッジを翻訳し、前記ノードを翻訳する翻訳ステップと
前記翻訳エッジと、翻訳された前記ノードとを結合し、前記第2言語へ翻訳された前記定量的レシピ情報を生成する結合ステップと、を電子計算機に実行させるための、定量的レシピ翻訳プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、レシピ情報の定性的表現を定量的表現に変換した定量的レシピ情報の翻訳を的確に行う定量的レシピ翻訳サーバ、情報処理端末、定量的レシピ翻訳システム、定量的レシピ翻訳方法及び定量的レシピ翻訳プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット、テレビ、雑誌などを介して様々なレシピが公開されている。公開されたレシピには一連の調理手順が記載されていて、一般のユーザは、これらのレシピを利用することが出来る。例えば、特許文献1には、通信網を介して、調理レシピデータを複数格納するホスト装置から、ユーザの要求する検索結果の調理レシピデータを供給する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−063178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このようなレシピ情報を外国語に翻訳し、他の言語を母語とするユーザに対してもレシピ情報を提供しようとしても、このようなレシピ情報は人が調理する前提で記述されたものであるため、あいまいな表現が含まれるものである。そのため、当該レシピ情報を自動翻訳により外国語に翻訳しても、他の言語を母語とするユーザにとって自然な感覚で理解し、的確な調理を行うことが可能なレシピ情報とはなりにくいものである。
【0005】
そのため、例えば、いわゆるスマート家電により自動調理を行うスマートキッチン技術においては、レシピ情報における定量的記載の値をキッチン家電に設定し、当該レシピに合わせて種々の調理動作を自動実行することとなるため、あいまいな記述である定性的表現を排除して定量的記載に修正された定量的レシピ情報を使用している。この定量的レシピ情報を自動翻訳により外国語に翻訳すると、他の言語を母語とするユーザにとっても自然な感覚で理解し、的確な調理を行うことが可能なレシピ情報となる可能性があると考えられる。
【0006】
しかしながら、このような定量的レシピ情報であっても、調理工程に関する用語は独特であり、かつ文化的な相違があることから、通常の自動翻訳では対応できない場合が多いと考えられる。ただし、このような調理工程に関する用語はレシピ情報としては共通して使用されているものであるため、このような用語とその翻訳文とを紐付けて翻訳に使用することで、的確な翻訳が可能になると考えられる。
【0007】
そこで、本開示では、このような事情に鑑み、定量的レシピ情報の翻訳を的確に行うことが可能な定量的レシピ翻訳サーバ、情報処理端末、定量的レシピ翻訳システム、定量的レシピ翻訳方法及び定量的レシピ翻訳プログラムについて説明する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様における定量的レシピ翻訳サーバは、第1言語で記載されたレシピ情報に基づき、レシピ情報に記載されている定性的表現を定量的表現に変換した定量的レシピ情報を、第2言語へ翻訳する定量的レシピ翻訳サーバであって、定量的レシピ情報は、料理の材料の情報を示すノードと、ノードの間に設けられ、調理工程に必要なアクションの情報を示すエッジとから構成され、定量的レシピ情報を記憶する定量的レシピ情報記憶部と、第1言語で記載されたエッジと、ノードと、に分離する分離部と、定量的レシピ情報から分離されたエッジを、翻訳エッジ記憶部に記憶された翻訳エッジに置換することでエッジを翻訳し、ノードを翻訳する翻訳部と、翻訳エッジと、翻訳されたノードとを結合し、第2言語へ翻訳された定量的レシピ情報を生成する結合部と、を備える。
【0009】
本開示の一態様における情報処理端末は、前述の定量的レシピ翻訳サーバから、第2言語へ翻訳された定量的レシピ情報を受信して表示する翻訳表示部と、第2言語へ翻訳された定量的レシピ情報に対する、ユーザからの修正入力を受け付けて定量的レシピ翻訳サーバへ送信する修正送信部と、を備える情報処理端末である。
【0010】
本開示の一態様における定量的レシピ翻訳システムは、第1言語で記載されたレシピ情報に基づき、レシピ情報に記載されている定性的表現を定量的表現に変換した定量的レシピ情報を、第2言語へ翻訳するサーバと、サーバに対する入力を行うユーザ端末と、を備える定量的レシピ翻訳システムであって、定量的レシピ情報は、料理の材料の情報を示すノードと、ノードの間に設けられ、調理工程に必要なアクションの情報を示すエッジとから構成され、サーバは、定量的レシピ情報を記憶する定量的レシピ情報記憶部と、第1言語で記載されたエッジと、エッジを第2言語へ翻訳した翻訳エッジとを紐付けて記憶する翻訳エッジ記憶部と、定量的レシピ情報を、エッジと、ノードと、に分離する分離部と、定量的レシピ情報から分離されたエッジを、翻訳エッジ記憶部に記憶された翻訳エッジに置換することでエッジを翻訳し、ノードを翻訳する翻訳部と、翻訳エッジと、翻訳されたノードとを結合し、第2言語へ翻訳された定量的レシピ情報を生成する結合部と、を備え、ユーザ端末は、サーバから、第2言語へ翻訳された定量的レシピ情報を受信して表示する翻訳表示部と、第2言語へ翻訳された定量的レシピ情報に対する、ユーザからの修正入力を受け付けて定量的レシピ翻訳サーバへ送信する修正送信部と、を備える。
【0011】
本開示の一態様における定量的レシピ翻訳方法は、第1言語で記載されたレシピ情報に基づき、レシピ情報に記載されている定性的表現を定量的表現に変換した定量的レシピ情報を、第2言語へ翻訳する定量的レシピ翻訳方法であって、定量的レシピ情報は、料理の材料の情報を示すノードと、ノードの間に設けられ、調理工程に必要なアクションの情報を示すエッジとから構成され、分離部が行う、記憶された定量的レシピ情報を、第1言語で記載されたエッジと、ノードと、に分離する分離ステップと、翻訳部が行う、エッジを第2言語へ翻訳した翻訳エッジをエッジに紐付けて記憶された翻訳エッジを読み出し、定量的レシピ情報から分離されたエッジを翻訳エッジに置換することでエッジを翻訳し、ノードを翻訳する翻訳ステップと、結合部が行う、翻訳エッジと、翻訳されたノードとを結合し、第2言語へ翻訳された定量的レシピ情報を生成する結合ステップと、を備える。
【0012】
また、本開示の一態様における定量的レシピ翻訳プログラムは、第1言語で記載されたレシピ情報に基づき、レシピ情報に記載されている定性的表現を定量的表現に変換した定量的レシピ情報を、第2言語へ翻訳する定量的レシピ翻訳プログラムであって、定量的レシピ情報は、料理の材料の情報を示すノードと、ノードの間に設けられ、調理工程に必要なアクションの情報を示すエッジとから構成され、記憶された定量的レシピ情報を、第1言語で記載されたエッジと、ノードと、に分離する分離ステップと、エッジを第2言語へ翻訳した翻訳エッジをエッジに紐付けて記憶された翻訳エッジを読み出し、定量的レシピ情報から分離されたエッジを翻訳エッジに置換することでエッジを翻訳し、ノードを翻訳する翻訳ステップと、翻訳エッジと、翻訳されたノードとを結合し、第2言語へ翻訳された定量的レシピ情報を生成する結合ステップと、を電子計算機に実行させる。
【発明の効果】
【0013】
本開示によれば、レシピ情報の調理工程に必要なアクションの情報を示す第1言語のエッジと、エッジを第2言語へ翻訳した翻訳エッジとを紐付けて記憶し、定量的レシピ情報からエッジを分離し、そのエッジに対して翻訳エッジを置換することでエッジを翻訳する。これにより、独特な表現である調理工程に関する用語の翻訳を的確に行うことが出来るので、料理の材料の情報については第1言語で記載された文言を第2言語へ翻訳する辞書データに基づいて翻訳することにより、定量的レシピ情報の翻訳を的確に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の一実施形態に係る定量的レシピ翻訳システムを示す機能ブロック構成図である。
図2図1の定量的レシピJDB121に格納される定量的レシピ情報のデータ構造について説明するための例を示す模式図である。
図3図2のノードの種類について説明するための例を示す模式図である。
図4図1の定量的レシピJDB121の格納例を示す模式図である。
図5図1の定量的レシピJDB121のノードセグメントの格納例を示す模式図である。
図6図1の定量的レシピJDB121のエッジセグメントの格納例を示す模式図である。
図7図1の翻訳エッジDB122の格納例を示す模式図である。
図8図1の定量的レシピEDB124の格納例を示す模式図である。
図9図1の定量的レシピ翻訳サーバ100の動作を示すフローチャートである。
図10図1の分離部132におけるノードとエッジとの分離の例を示す模式図である。
図11図1の翻訳部133におけるエッジの置換の例を示す模式図である。
図12図1の結合部134における翻訳後のノードとエッジとの結合の例を示す模式図である。
図13】本開示の一実施形態に係る定量的レシピ翻訳システムを示す機能ブロック構成図である。
図14図13のユーザ端末200Aを示す機能ブロック構成図である。
図15図14の表示部220に表示される翻訳前後の定量的レシピ情報の表示例を示す模式図である。
図16】本開示の一実施形態に係るコンピュータ300を示す機能ブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
【0016】
(実施形態1)
<構成>
図1は、本開示の実施形態1に係る定量的レシピ翻訳システム1を示す機能ブロック構成図である。この定量的レシピ翻訳システム1は、例えば、調理レシピデータが公開されているレシピサイト等において、一般のユーザから投稿されたレシピ情報に基づき、レシピ情報の定性的表現を定量的表現に変換して作成された定量的レシピ情報を他の言語に翻訳するシステムである。このような他の言語に翻訳された定量的レシピ情報は、例えば、その言語を母語とするユーザにとって自然な感覚で理解することが可能であり、また、その言語による指示を受け付けて自動調理を行うスマート家電等により調理を行わせるために使用される。なお、本実施形態では、元の定量的レシピ情報が第1言語としての日本語で記載され、第2言語としての英語に翻訳する例について説明する。
【0017】
定量的レシピ翻訳システム1は、定量的レシピ翻訳サーバ(サーバ)100と、ユーザ端末(情報処理端末)200と、ネットワークNWとを有している。定量的レシピ翻訳サーバ100と、ユーザ端末200とは、ネットワークNWを介して相互に接続される。ネットワークNWは、通信を行うための通信網であり、例えばインターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信網により構成されている。
【0018】
定量的レシピ翻訳サーバ100は、レシピ情報の定性的表現を定量的表現に変換した定量的レシピ情報を英語に翻訳するため、定量的レシピ情報を、レシピ情報の調理工程に必要なアクションの情報を示すエッジと、レシピ情報における料理の材料の情報を示すノードとに分離し、それぞれ異なるデータベースに基づいて翻訳する装置であり、例えば、各種Webサービスを提供するサーバ装置により構成されている。なお、サーバ装置は単体で動作するサーバ装置に限られず、ネットワークNWを介して通信を行うことで協調動作する分散型サーバシステムでも良く、いわゆるクラウドサーバでも良い。
【0019】
ユーザ端末200は、定量的レシピ翻訳サーバ100に対して、定量的レシピ情報が既に作成されているレシピ情報に対して、ユーザが翻訳を希望する定量的レシピ情報を選定する装置であり、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置により構成されている。このユーザ端末200は、例えば、レシピサイト等にレシピ情報を投稿する一般のユーザが使用する端末である。
【0020】
なお、例えば、定量的レシピ翻訳サーバ100は、ユーザからレシピ情報の投稿を受け付けてWebサイト上で公開するWebサーバであり、ユーザ端末200からの投稿を受け付けている。また、投稿されたレシピ情報は、定量的レシピ翻訳サーバ100または他のサーバ装置により、ユーザの指定または自動で定性的表現が定量的表現に変換されて定量的レシピ情報へ変換されている。ただし、このような定量的レシピ情報への変換については、本実施形態では説明を省略する。
【0021】
定量的レシピ翻訳サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0022】
通信部110は、ネットワークNWを介してユーザ端末200と有線または無線で通信を行うための通信インタフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。また、通信部110では、レシピ情報を投稿する場合等、会員登録等により認証されているユーザ端末200との通信を行う場合、SSL(Secure Sockets Layer)やTLS(Transport Layer Security)等の暗号化方式により暗号化して通信を行う。
【0023】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、定量的レシピJDB(定量的レシピ情報記憶部)121、翻訳エッジDB(翻訳エッジ記憶部)122、辞書データDB123、及び定量的レシピEDB124を記憶する。さらに、記憶部120は、ユーザ端末200と通信を行ったデータや、後述する各処理にて生成されたデータを一時的に記憶する。
【0024】
定量的レシピJDB121には、日本語で記載されたレシピ情報から変換されて作成された、日本語の定量的レシピ情報が格納されている。定量的レシピ情報とは、例えばユーザによって投稿されたレシピ情報の定性的表現を、定量的表現に変換したものである。定量的表現とは、あいまいな表現を排して数値化された表現であり、具体的には「豚肉を200度に温めたオーブンで20分焼く」、「塩3g」、「じゃがいもを出力600ワットの電子レンジで5分温める」等の表現である。定量的レシピ情報は、例えば、料理の材料の情報を示す複数のノードと、ノードの間に設けられた、調理工程に必要なアクションの情報を示すエッジとから構成されるグラフで表現されるが、詳細については後述する。
【0025】
なお、例えば定量的レシピJDB121には、日本語の定量的レシピ情報として、定量的レシピ情報を構成するノードを識別するノードIDと、エッジを識別するアクションIDとが格納されている。また、別セグメントとして、ノードID及びアクションIDが示す内容が格納されている。このように格納することで、データの正規化を行い、全体的なデータの格納量を節約したものであるが、実際のノード及びエッジの内容を定量的レシピ情報として格納しても良く、ノード及びエッジを別のデータベースを構築して格納しても良い。
【0026】
翻訳エッジDB122には、定量的レシピ情報を構成する、日本語で記載されたエッジと、そのエッジを英語に翻訳した翻訳エッジとが日本語のエッジに紐付けて格納されている。この翻訳エッジDB122は、定量的レシピJDB121に格納されている定量的レシピ情報のエッジを英語に翻訳するために使用される。このときの日本語のエッジと英語の翻訳エッジとの関係は、必ずしも1対1になるとは限られず、複数の日本語のエッジが1つの英語の翻訳エッジに紐付けられたり、1つの日本語のエッジが複数の英語の翻訳エッジに紐付けられたりすることもある。これは、調理に関する表現は、その国や地域で一般的に使用されている調理器具の相違や、文化的な相違等により、表現が単純になったり複雑になったりするからである。
【0027】
辞書データDB123には、日本語の文言と英語の文言との間で翻訳するための辞書データが格納されている。この辞書データDB123は、定量的レシピJDB121に格納されている定量的レシピ情報のノードを英語に翻訳するために使用される。この辞書データは、日本語と英語との間の単語単位での対訳を格納するデータベースや、機械翻訳辞書、対訳コーパス等も含まれる。
【0028】
定量的レシピEDB124には、英語で記載された定量的レシピ情報が格納されている。この英語で記載された定量的レシピ情報は、定量的レシピJDB121に格納されている日本語で記載された定量的レシピ情報から、定量的レシピ翻訳サーバ100によって英語に翻訳されたものであるため、定量的レシピEDB124に格納される英語で記載された定量的レシピ情報は、定量的レシピJDB121の日本語の定量的レシピ情報に紐づけて格納される。英語の定量的レシピ情報も、複数のノードと、ノードの間に設けられたエッジとから構成される点は、日本語の定量的レシピ情報と同様である。
【0029】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、定量的レシピ翻訳サーバ100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、定量的レシピ選定部131と、分離部132と、翻訳部133と、結合部134と、定量的レシピ保存部135とを備えている。この定量的レシピ選定部131、分離部132、翻訳部133、結合部134、及び定量的レシピ保存部135は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されて定量的レシピ翻訳サーバ100にて実行される。
【0030】
定量的レシピ選定部131は、英語に翻訳する定量的レシピ情報を選定する。ここで行われる定量的レシピ情報の選定は、例えば、ユーザがユーザ端末200の操作により、定量的レシピ情報が既に作成されているレシピ情報に対して、英語への翻訳を希望する定量的レシピ情報を選定することにより行われる。その他の処理として、定量的レシピ選定部131は、一定以上のアクセス数がある場合等の所定の条件に合致するレシピ情報を抽出し、それらの定量的レシピ情報を英語への翻訳対象として選定する。
【0031】
分離部132は、定量的レシピ選定部131にて選定された、定量的レシピJDB121に格納されている定量的レシピ情報を、エッジとノードとに分離する。定量的レシピJDB121に格納されている定量的レシピ情報は、例えば、ノード間を接続するエッジとノードとが階層的に格納されているので、これらをエッジとノードとに振り分けて分離する。
【0032】
翻訳部133は、定量的レシピ選定部131にて選定された、定量的レシピJDB121に格納されている定量的レシピ情報を英語に翻訳する。具体的には、まず、分離部132にて分離されたエッジに対して、翻訳エッジDB122に格納されている英語の翻訳エッジを当てはめて置換する。また、分離部132にて分離されたノードに対して、辞書データDB123に格納されている辞書データにより翻訳を行う。
【0033】
翻訳部133でこのような処理を行うのは、エッジは調理工程に必要なアクションの情報を示すものであり、調理工程に関する用語は独特であるため通常の辞書データを用いて翻訳しても、英語を母語とするユーザにとって自然な感覚で理解し、的確な調理を行えるように翻訳されるとは限らないからである。例えば、日本語の「フライパン」を英語に機械翻訳させると、「Frying pan」となるが、英語圏の国で一般的に使用される調理器具は、「Skillet」であることが多い。そのため、翻訳エッジDB122にそのような独特な表現である調理工程に関する用語を、対訳を付けて格納してこれを翻訳に使用している。また、ノードは料理の材料の情報であるため、通常の辞書データで翻訳しても不自然な翻訳とはならないと考えられるため、辞書データDB123に格納されている辞書データにより翻訳を行っている。
【0034】
結合部134は、翻訳部133にて翻訳された英語の翻訳エッジと英語のノードとを、定量的レシピ選定部131に格納されている元の定量的レシピ情報の順番に合わせて結合する。これにより、定量的レシピ情報が英語に翻訳される。
【0035】
定量的レシピ保存部135は、結合部134にて英語の翻訳エッジと英語のノードとが結合されて作成された英語の定量的レシピ情報を、定量的レシピEDB124に格納する。
【0036】
<定量的レシピ情報>
次に、定量的レシピ情報の詳細について説明する。
【0037】
レシピ情報とは、人が調理する前提で記載されたものであり、あいまいな表現が含まれるものである。例えば、「スクランブルエッグ」のレシピ情報は、以下のようなものである。
1.卵(3個)をボウルに入れる。
2.牛乳(10g)をボウルに入れ、かき混ぜる。
3.塩、コショウを少々入れる。
4.フライパンにオイルを適量入れて火を着け、3.を投入する。
5.弱火〜中火で焼く。
【0038】
このレシピ情報の例として、「塩、コショウを少々」、「オイルを適量」、「弱火〜中火」等の記載があるが、このような表現は定性的表現であり、人間にとって理解出来るものであるが、抽象的な表現であり、スマート家電等により調理を行わせるためにはそのままでは使用できないものである。そのため、定量的表現により表現された、以下に説明するような定量的レシピ情報に変換する必要がある。
【0039】
図2は、図1の定量的レシピJDB121に格納される定量的レシピ情報のデータ構造について説明するための例を示す模式図である。図3は、図2のノードの種類について説明するための例を示す模式図である。図2に示すように、定量的レシピ情報は、複数のノード11,12,・・・,21,22,・・・と、ノード間のエッジ51,52,・・・とからなるグラフ(有向グラフ)により表現される。図2では、ノード11,12,・・・,21,22,・・・を円で示し、エッジ51,52,・・・を矢印で示している。
【0040】
複数のノード11,12,・・・,21,22,・・・は、各材料の状態遷移を定義するものであり、例えば「卵」、「牛乳」等の材料や、「卵と牛乳の混合液」のような材料の中間状態、「スクランブルエッグ」等の料理を示している。また、ノードは複数の種類に分類されるものであり、図3に示すように、材料ノード、中間ノード、料理ノード、廃棄ノード、及び特殊ノードに分類される。図2に示すグラフの例では、材料ノード11,12,・・・と、中間ノード21,22,23,24,・・・と、料理ノード31と、廃棄ノード41とが配置されている。図3に示すように、材料ノードはグラフの始点であって料理の材料を表し、中間ノードはINとOUTとの2種類のエッジに接続されて材料の状態を表し、料理ノード及び廃棄ノードはグラフの終点であって料理を表す。
【0041】
エッジ51,52,53,・・・は、ノード間の状態遷移に必要なアクションを定義するものであり、調理を構成する基本的な手順、例えば「切る」、「炒める」等の手順を示している。図2に示すグラフの例では、材料ノード11に対するアクションとしてエッジ51が、中間ノード21に対するアクションとしてエッジ52が、中間ノード22に対するアクションとしてエッジ53が配置されている。
【0042】
レシピ情報を外国語、例えば、英語に翻訳しようとすると、レシピ情報にはあいまいな表現が含まれるため、当該レシピ情報を自動翻訳により英語に翻訳しても、英語を母語とするユーザにとって自然な感覚で理解し、的確な調理を行うことが可能なレシピ情報とはなりにくいものである。そのため、あいまいな表現である定性的表現を排除した定量的レシピ情報を翻訳することにより、英語を母語とするユーザにとって自然な感覚で理解し、的確な調理を行うことを可能にしている。
【0043】
図4は、図1の定量的レシピJDB121の格納例を示す模式図である。定量的レシピJDB121には、定量的レシピ情報が格納されており、図4に示すレシピIDに紐づいて、図4に示す定量的レシピJDB121の列名に対応して、タイトル、ノードIDまたはアクションID、及びパラメータが含まれる。
【0044】
レシピIDは、定量的レシピ情報を一意に特定する識別情報である。タイトルは、レシピの内容を端的に表現する情報である。ノードIDまたはアクションIDは、定量的レシピ情報を構成するノード及びエッジを特定する識別情報であり、後述するように、定量的レシピJDB121のノードセグメント及びエッジセグメントに格納されているノード及びエッジの内容を取得するための情報である。パラメータは、ノード及びエッジの内容を補足するための情報であり、例えば、ノードが示す材料の質量や、エッジが示すアクションの実行時間、出力ワット数等である。
【0045】
図5は、定量的レシピJDB121のノードセグメントの格納例を示す模式図である。定量的レシピJDB121のノードセグメントには、定量的レシピ情報を構成するノードが格納されており、図5に示すノードIDに紐づいて、図5に示す定量的レシピJDB121のノードセグメントの列名に対応して、ノード種類、及び内容が含まれる。
【0046】
ノードIDは、定量的レシピ情報を構成するノードを一意に特定する識別情報であり、定量的レシピ情報のノードIDに対応している。ノード種類は、図3に示すノードの種類である。内容は、ノードの内容を示しており、例えば、図5に示すようにノードIDが「JFN01」の場合、材料ノードであり、内容として「卵」が格納されている。ノードIDが「JMN01」の場合、中間ノードであり、内容として「卵と牛乳の混合液」が格納されている。また、ノードIDが「JRN01」の場合、料理ノードであり、内容として「スクランブルエッグ」が格納されている。
【0047】
図6は、図1の定量的レシピJDB121のエッジセグメントの格納例を示す模式図である。定量的レシピJDB121のエッジセグメントには、定量的レシピ情報を構成するエッジが格納されており、図6に示すアクションIDに紐づいて、図6に示す定量的レシピJDB121のエッジセグメントの列名に対応して内容が含まれる。
【0048】
アクションIDは、定量的レシピ情報を構成するエッジを一意に特定する識別情報であり、定量的レシピ情報のアクションIDに対応している。内容は、エッジの内容を示しており、例えば、図6に示すようにアクションIDが「JE001」の場合、内容として「ボウルに入れる」が格納されている。
【0049】
このように、定量的レシピ情報のデータ構造は、自然言語であるレシピの記載をそのままグラフとして表現するのではなく、各材料の状態遷移をグラフとして表現したものである。なお、エッジで示されるアクションは、そのアクションで使用する機器を必ずしも指定する必要がないため、将来的に登場する新たな機器を含む様々な機器に対応することも可能である。
【0050】
図7は、図1の翻訳エッジDB122の格納例を示す模式図である。翻訳エッジDB122には、日本語で記載されたエッジと、そのエッジを英語に翻訳した翻訳エッジとが格納されており、図7に示す日本語アクションIDに紐づいて、図7に示す翻訳エッジDB122の列名に対応して、日本語アクションIDの内容、英語アクションID、及び英語アクションIDの内容が含まれる。
【0051】
日本語アクションIDは、定量的レシピJDB121のアクションIDに対応している。日本語アクションIDの内容は、日本語アクションIDにより特定されるエッジの内容を示している。英語アクションIDは、後述する定量的レシピEDB124のアクションIDに対応している。英語アクションIDの内容は、英語アクションIDにより特定されるエッジの内容を示している。
【0052】
図7に示すように、日本語アクションIDと英語アクションIDとの関係は、必ずしも1対1になるとは限られない。例えば、日本語アクションIDが「JE001」及び「JE002」に対応する英語アクションIDは、「EE001」にとなっている。図示は省略するが、複数の英語アクションIDに対応する1つの日本語アクションIDが格納されても良く、異なる数の日本語アクションID及び英語アクションIDが対応されて格納されても良い。
【0053】
図8は、図1の定量的レシピEDB124の格納例を示す模式図である。定量的レシピEDB124には、英語で記載された定量的レシピ情報が格納されており、図8に示すレシピIDに紐づいて、図8に示す定量的レシピEDB124の列名に対応して、タイトル、ノードIDまたはアクションID、及びパラメータが含まれる。
【0054】
レシピIDは、定量的レシピ情報を一意に特定する識別情報であり、定量的レシピJDB121のレシピIDに対応している。タイトルは、レシピの内容を端的に表現する情報であり、定量的レシピJDB121のタイトルを翻訳したものである。ノードIDまたはアクションIDは、定量的レシピ情報を構成するノード及びエッジを特定する識別情報である。パラメータは、ノード及びエッジの内容を補足するための情報である。
【0055】
<処理の流れ>
図9を参照しながら、定量的レシピ翻訳システム1の定量的レシピ翻訳サーバ100が実行する、定量的レシピ翻訳方法の処理の流れについて、一例を説明する。図9は、図1の定量的レシピ翻訳サーバ100の動作を示すフローチャートである。
【0056】
ステップS101の処理として、例えばユーザが、ユーザ端末200から英語への翻訳を希望する定量的レシピ情報を選定すると、定量的レシピ選定部131では、英語に翻訳する定量的レシピ情報として選定される。または、定量的レシピ選定部131では、一定以上のアクセス数がある場合等の所定の条件に合致するレシピ情報が抽出され、それらの定量的レシピ情報が英語への翻訳対象として選定される。
【0057】
ステップS102の処理として、分離部132では、ステップS101で選定された、定量的レシピJDB121に格納されている定量的レシピ情報を、エッジとノードとに分離する。
【0058】
図10は、図1の分離部132におけるノードとエッジとの分離の例を示す模式図である。図10では、一例として、図4に示すレシピIDが「0001」、タイトルが「スクランブルエッグ」、及びレシピIDが「0002」、タイトルが「ベーコンエッグ」の定量的レシピ情報における、ノードとエッジとの分離を示している。レシピID「0001」の定量的レシピ情報は、ノード61として「JFN01」、「JFN02」、「JMN01」、「JRN01」が登録され、エッジ62として「JE001」、「JE002」が登録されている。この状態から、ノード61とエッジ62とに分離する。レシピID「0002」の定量的レシピ情報も、ノード61である「JFN03」、「JFN01」、「JRN02」と、エッジ62である「JE003」、「JE004」、「JE003」とに分離する。
【0059】
ステップS103の処理として、翻訳部133では、ステップS102で分離されたエッジに対して、翻訳エッジDB122に格納されている英語の翻訳エッジが当てはめられ、エッジの置換が行われる。
【0060】
図11は、図1の翻訳部133におけるエッジの置換の例を示す模式図である。図11では、一例として、図10に示すエッジ62に英語の翻訳エッジが当てはめられる状態を示している。エッジ62「JE001」、「JE002」、「JE003」、「JE004」に対応する翻訳エッジを翻訳エッジDB122で検索すると、図7に示すように、日本語アクションID「JE001」、「JE002」に対応する英語アクションIDは「EE001」であり、日本語アクションID「JE003」に対応する英語アクションIDは「EE003」であり、日本語アクションID「JE004」に対応する英語アクションIDは「EE004」であることが分かる。これらの英語アクションIDが示すエッジが、図11に示すように、翻訳エッジ63として置換される。なお、図11に示すエッジ62「JE003」が2つ示されているが、このような重複するエッジ62はマージされても良い。
【0061】
ステップS104の処理として、翻訳部133では、ステップS102で分離されたノードに対して、辞書データDB123に格納されている辞書データが用いられて、翻訳が行われる。図5に示すように、単語または文節で示されるノードに対して、辞書データにより翻訳される。
【0062】
ステップS105の処理として、結合部134では、ステップS103で置換された翻訳エッジと、ステップS104で翻訳された英語のノードとが結合される。このとき、翻訳エッジ及び英語のノードは、定量的レシピ選定部131に格納されている元の定量的レシピ情報の順番に合わせて結合される。
【0063】
図12は、図1の結合部134における翻訳後のノードとエッジとの結合の例を示す模式図である。図12では、一例として、図10に示すノード61が翻訳されて英語のノード64になり、これに対して、図11に示す翻訳エッジ63が当てはめられる状態を示している。図4に示すレシピID「0001」の定量的レシピ情報のノードが翻訳され、英語のノード64として「EFN01」、「EFN02」、「EMN01」、「ERN01」の順に並べられている。このノード64「EFN02」と、ノード64「EMN01」との間に、エッジ62として登録されていた「JE001」、「JE002」に対応する翻訳エッジ63として「EE001」が当てはめられる。レシピID「0002」の定量的レシピ情報も同様に、英語のノード64として「EFN03」、「EFN01」、「ERN02」の順に並べられているが、エッジ62として登録されていた「JE003」、「JE004」に対応する翻訳エッジ63として「EE003」、「EE004」が当てはめられる。
【0064】
ステップS106の処理として、定量的レシピ保存部135では、ステップS105で英語の翻訳エッジと英語のノードとが結合されて作成された英語の定量的レシピ情報が、定量的レシピEDB124に格納される。このようにして、日本語の定量的レシピ情報が英語に翻訳される。
【0065】
<効果>
以上のように、本実施形態に係る定量的レシピ翻訳サーバ、情報処理端末、定量的レシピ翻訳システム、及び定量的レシピ翻訳方法は、翻訳エッジ記憶部に日本語で記載されたエッジと、そのエッジを英語に翻訳した翻訳エッジとが格納され、分離部により、定量的レシピ情報からエッジが分離され、翻訳部により、そのエッジに対して翻訳エッジを置換することでエッジが翻訳される。これにより、独特な表現である調理工程に関する用語の翻訳を的確に行うことが出来るので、的確に定量的レシピ情報の翻訳を行うことが可能になる。
【0066】
また、翻訳部では、ノードについては日本語から英語へ翻訳する辞書データに基づいて翻訳され、エッジについては翻訳エッジを置換することでエッジが翻訳される。これにより、誤訳の可能性が低いノードについては既存のデータベース等を用いて翻訳し、エッジについては翻訳エッジ記憶部を用いて翻訳するので、翻訳エッジ記憶部が膨大な対訳表になるのを防止し、効率的に定量的レシピ情報の翻訳を行うことが可能になる。
【0067】
さらに、翻訳エッジ記憶部には、日本語のエッジと英語の翻訳エッジとの関係が1対1とは限らず、複数の日本語のエッジが1つの英語の翻訳エッジに紐付けられたり、1つの日本語のエッジが複数の英語の翻訳エッジに紐付けられたりして記憶されている。これにより、その国や地域で一般的に使用されている調理器具の相違や、文化的な相違等による表現の相違に対応することが可能である。
【0068】
(実施形態2)
図13は、本開示の実施形態2に係る定量的レシピ翻訳システム1Aを示す機能ブロック構成図である。この定量的レシピ翻訳システム1Aは、定量的レシピ翻訳サーバ(サーバ)100Aと、ユーザ端末(情報処理端末)200Aと、ネットワークNWとを有している。定量的レシピ翻訳サーバ100Aは、定量的レシピ情報を英語に翻訳するため、定量的レシピ情報をエッジとノードとに分離し、それぞれ異なるデータベースに基づいて翻訳する点において、実施形態1に係る定量的レシピ翻訳サーバ100と同様であるが、制御部130の機能として表示指示部136と、修正入力受付部137とを備えている点において、実施形態1に係る定量的レシピ翻訳サーバ100と異なる。
【0069】
本実施形態は、定量的レシピ翻訳サーバ100Aにて翻訳された定量的レシピ情報について、ユーザからの修正入力を可能とするものである。そのため、定量的レシピEDB124に格納されている翻訳後の定量的レシピ情報をユーザ端末200Aに表示し、ユーザ端末200Aで行われた修正入力を受け付ける機能を備えている。
【0070】
表示指示部136は、ユーザ端末200Aからの操作により、ユーザが修正を行う定量的レシピ情報を、通信部110を介してユーザ端末200Aへ送信し、ユーザ端末200Aに表示させる。表示させる定量的レシピ情報は、例えば、定量的レシピJDB121と定量的レシピEDB124にそれぞれ格納されている日本語及び英語の定量的レシピ情報である。定量的レシピJDB121に格納されている日本語の定量的レシピ情報は、編集時の対比用であり、定量的レシピEDB124に格納されている英語の定量的レシピ情報は、編集対象となるものである。
【0071】
修正入力受付部137は、ユーザによる、ユーザ端末200Aからの翻訳後の定量的レシピ情報への修正入力を受け付ける。ユーザがユーザ端末200Aを操作することで、表示指示部136にて表示された英語の定量的レシピ情報を修正すると、その修正入力がユーザ端末200Aから送信されるので、修正入力受付部137は、通信部110を介して受け付ける。受け付けられた定量的レシピ情報は、定量的レシピEDB124に更新されて格納される。
【0072】
図14は、図1のユーザ端末200Aを示す機能ブロック構成図である。ユーザ端末200Aは、通信部210と、表示部220と、操作部230と、記憶部240と、制御部250とを備える。ユーザ端末200Aは、定量的レシピ翻訳サーバ100に対して操作指示を行う点において、実施形態1に係るユーザ端末200と同様であるが、制御部250の機能として定量的レシピ表示部251と、修正送信部252とを備えている点において、実施形態1に係るユーザ端末200と異なる。
【0073】
通信部210は、ネットワークNWを介して定量的レシピ翻訳サーバ100Aと無線で通信を行うための通信インタフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0074】
表示部220は、ユーザから入力された操作内容や、定量的レシピ翻訳サーバ100からの送信内容を表示するために用いられるユーザインタフェースであり、液晶ディスプレイ等から構成される。
【0075】
操作部230は、ユーザが操作指示を入力するために用いられるユーザインタフェースであり、キーボードやマウス等から構成される。
【0076】
記憶部240は、各種制御処理や制御部250内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM、ROM等から構成される。また、記憶部240は、定量的レシピ翻訳サーバ100と通信を行ったデータや、後述する各処理にて生成されたデータを一時的に記憶する。
【0077】
制御部250は、記憶部240に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。制御部250の機能として、定量的レシピ表示部251と、修正送信部252とを備えている。この定量的レシピ表示部(翻訳表示部)251及び修正送信部252は、記憶部240に記憶されているプログラムにより起動されてユーザ端末200にて実行される。
【0078】
定量的レシピ表示部251は、定量的レシピ翻訳サーバ100の表示指示部136からの指示により、日本語の定量的レシピ情報と英語の定量的レシピ情報とを対応付けて表示する。このとき、例えば英語の定量的レシピ情報を編集可能に表示する。そのため、定量的レシピ翻訳サーバ100Aから日本語の定量的レシピ情報と英語の定量的レシピ情報が送信されるので、通信部210を介して受信して受け付ける。
【0079】
図15は、図14の表示部220に表示される翻訳前後の定量的レシピ情報の表示例を示す模式図である。図15に示すように、図4に示す定量的レシピ情報がノードセグメント及びエッジセグメントの内容に変換されて日本語定量的レシピ情報71に表示され、図8に示す定量的レシピ情報がノードセグメント及びエッジセグメントの内容に変換されて英語定量的レシピ情報72に表示される。このとき、日本語定量的レシピ情報71と英語定量的レシピ情報72とが対応付けられて、並列に表示される。
【0080】
また、英語定量的レシピ情報72におけるエッジに対応する箇所は、編集項目73として編集可能に表示される。この実施形態では、編集項目73として、英語定量的レシピ情報72におけるエッジに対応する箇所のみを編集可能な項目として表示しているが、英語定量的レシピ情報72全体を編集項目73としても良い。なお、この実施形態では、日本語定量的レシピ情報71及び英語定量的レシピ情報62の両方を表示しているが、英語定量的レシピ情報72のみを表示しても良い。
【0081】
修正送信部252は、定量的レシピ表示部251によって表示された定量的レシピ情報に対してユーザが修正入力するので、その修正入力を受け付け、定量的レシピ翻訳サーバ100Aへ通信部210を介して送信する。その他の構成と、定量的レシピ翻訳方法の処理の流れについては、実施形態1と同様である。
【0082】
本実施形態によれば、上記実施形態1の効果に加え、表示指示部及び修正入力受付部により、翻訳後の定量的レシピ情報に対して修正することを可能にすることにより、より的確に翻訳された定量的レシピ情報を提供することが可能である。
【0083】
(実施形態3(プログラム))
図16は、コンピュータ(電子計算機)300の構成の例を示す機能ブロック構成図である。コンピュータ300は、CPU301、主記憶装置302、補助記憶装置303、及びインタフェース304を備える。
【0084】
ここで、実施形態1及び2に係る定量的レシピ選定部131、分離部132、翻訳部133、結合部134、定量的レシピ保存部135、表示指示部136、及び修正入力受付部137を構成する各機能を実現するための制御プログラムの詳細について説明する。これらの機能ブロックは、コンピュータ300に実装される。そして、これらの各構成要素の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置303に記憶されている。CPU301は、プログラムを補助記憶装置303から読み出して主記憶装置302に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU301は、プログラムに従って、上述した記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置302に確保する。
【0085】
当該プログラムは、具体的には、コンピュータ300において、第1言語で記載されたレシピ情報に基づき、定性的表現を定量的表現に変換した定量的レシピ情報を、第2言語へ翻訳する定量的レシピ翻訳プログラムであって、記憶された定量的レシピ情報を、レシピ情報の調理工程に必要なアクションの情報を示す、第1言語で記載されたエッジと、レシピ情報における料理の材料の情報を示すノードと、に分離する分離ステップと、エッジを第2言語へ翻訳した翻訳エッジをエッジに紐付けて記憶された翻訳エッジを読み出し、定量的レシピ情報から分離されたエッジを翻訳エッジに置換することでエッジを翻訳する翻訳ステップと、をコンピュータによって実現する制御プログラムである。
【0086】
なお、補助記憶装置303は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、インタフェース304を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムがネットワークを介してコンピュータ300に配信される場合、配信を受けたコンピュータ300が当該プログラムを主記憶装置302に展開し、上記処理を実行してもよい。
【0087】
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置303に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0088】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0089】
1,1A 定量的レシピ翻訳システム、100,100A 定量的レシピ翻訳サーバ(サーバ)、110 通信部、120 記憶部、121 定量的レシピJDB(定量的レシピ情報記憶部)、122 翻訳エッジDB(翻訳エッジ記憶部)、123 辞書データDB、124 定量的レシピEDB、130 制御部、131 定量的レシピ選定部、132 分離部、133 翻訳部、134 結合部、135 定量的レシピ保存部、136 表示指示部、137 修正入力受付部、200,200A ユーザ端末(情報処理端末)、210 通信部、220 表示部、230 操作部、240 記憶部、250 制御部、251 定量的レシピ表示部(翻訳表示部)、252 修正送信部、NW ネットワーク
【要約】
レシピ情報の定性的表現を定量的表現に変換した定量的レシピ情報の翻訳を的確に行うことが可能な定量的レシピ翻訳サーバ、情報処理端末、システム、方法及びプログラム。定量的レシピ翻訳システム(1)の定量的レシピ翻訳サーバ(100)は、その機能として、定量的レシピ選定部(131)と、定量的レシピJDB(121)に格納されている定量的レシピ情報から、調理工程に必要なアクションの情報を示すエッジを分離する分離部(132)と、分離されたエッジに対して、翻訳エッジDB(122)に格納されている英語の翻訳エッジを当てはめて置換することで翻訳する翻訳部(133)と、翻訳エッジと英語に翻訳されたノードとを結合する結合部(134)と、定量的レシピ保存部(135)と、を備える。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16