特許第6591805号(P6591805)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6591805静電触覚効果を提供する表面要素のためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6591805
(24)【登録日】2019年9月27日
(45)【発行日】2019年10月16日
(54)【発明の名称】静電触覚効果を提供する表面要素のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20191007BHJP
   A63F 13/285 20140101ALI20191007BHJP
【FI】
   G06F3/041 480
   A63F13/285
【請求項の数】20
【外国語出願】
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2015-132694(P2015-132694)
(22)【出願日】2015年7月1日
(65)【公開番号】特開2016-15140(P2016-15140A)
(43)【公開日】2016年1月28日
【審査請求日】2018年4月16日
(31)【優先権主張番号】14/322,697
(32)【優先日】2014年7月2日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500390995
【氏名又は名称】イマージョン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】IMMERSION CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】クルス−エルナンデス、 ユアン マヌエル
(72)【発明者】
【氏名】モダレス、 アリ
(72)【発明者】
【氏名】ウルリッヒ、 クリストファー
【審査官】 桜井 茂行
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−087359(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0079550(US,A1)
【文献】 特開2014−033445(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0035736(US,A1)
【文献】 特表2012−511781(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0141407(US,A1)
【文献】 韓国登録特許第10−1338232(KR,B1)
【文献】 特表2014−512619(JP,A)
【文献】 特開2010−086471(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24
A63F 13/00−13/98
G06F 3/01
G06F 3/03−3/0489
H04M 1/00
H04M 1/24−1/82
H04M 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ESF(electrostatic force)ベースの触覚効果を決定し、且つ前記ESFベースの触覚効果に関係付けられる触覚信号を送信するように構成されるプロセッサと、
前記プロセッサと通信するESFコントローラであって、
前記触覚信号を受信し、
前記触覚信号に少なくとも部分的に基づいてESF信号を決定し、且つ
前記ESF信号を送信するように構成されるESFコントローラと、
記ESFコントローラと通信するESF装置であって、第1の平面に配置され且つ第1の組の電極を有する第1のパネル、及び第2の平面に配置され且つ第2の組の電極を有する第2のパネルを含むESF装置と
を備え、
前記ESF装置は、前記ESF信号の受信に応答して、前記第1の組の電極と前記第2の組の電極との間に静電結合を生成することにより前記ESFベースの触覚効果を出力するように構成され、前記静電結合は、前記第2のパネルに対して横方向に前記第1のパネルをスライドさせるように構成される、システム。
【請求項2】
前記ESF装置は、ーザにより着用されるように構成される物品に関係付けられる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記物品は、袖、腕時計、衣類、帽子、ジャケット、手袋、指輪、宝石類、カラー、又はメガネの1つを含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記ESF装置は、操作可能装置に関係付けられる、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記操作可能装置は、保持され、把持され、スタンドアロン装置であり、又は装置の構成要素であるように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記ESF装置は電極及び絶縁体を更に備え、前記電極は堆積したカーボンナノチューブを含み、前記絶縁体は可撓性材料を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記プロセッサは、ユーザ入力、ゲーム内のアクティビティ、システム状態、又はシステム通知の1つ以上に少なくとも部分的に基づいて前記ESFベースの触覚効果を決定するように更に構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記ESF装置ーザに接触しているかどうかを検出し、且つ前記検出に関係付けられるセンサ信号を前記プロセッサに送信するように構成されるセンサを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記センサ信号に少なくとも部分的に基づいて前記ESFベースの触覚効果を決定するように更に構成される、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記ESFベースの触覚効果は、知覚される摩擦係数の変化、ストローク感覚、シミュレートされるテクスチャ、又はシミュレートされる振動を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記ESF装置は可撓性である、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記プロセッサは、
非ESFベースの触覚効果を決定し、
前記非ESFベースの触覚効果に関係付けられる第2の触覚信号を触覚出力装置に送信するように更に構成され、
前記触覚出力装置は前記第2の触覚信号を受信して前記非ESFベースの触覚効果を前記ESF装置に出力するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
ESFベースの触覚効果を決定するステップと、
前記ESFベースの触覚効果に関係付けられる触覚信号をESFコントローラに送信するステップと、
前記触覚信号に少なくとも部分的に基づいてESF信号を決定するステップと、
前記ESFベースの触覚効果を出力するように構成されるESF装置に前記ESF信号を送信するステップであって、前記ESF装置は、第1の平面に配置され且つ第1の組の電極を有する第1のパネル、及び第2の平面に配置され且つ第2の組の電極を有する第2のパネルを含むステップと、
前記ESF信号の受信に応答して、前記第1の組の電極と前記第2の組の電極との間に静電結合を生成することにより前記ESFベースの触覚効果を出力するステップであって、前記静電結合は、前記第2のパネルに対して横方向に前記第1のパネルをスライドさせるように構成されるステップ
を含む、方法。
【請求項14】
前記ESF装置は、ーザにより着用されるように構成される物品又は操作可能装置に関係付けられる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記物品は、袖、腕時計、衣類、帽子、ジャケット、手袋、指輪、宝石類、カラー、又はメガネの1つを含み、前記操作可能装置は、保持され、把持され、スタンドアロン装置であり、又は装置の構成要素であるように構成される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ESFベースの触覚効果は、知覚される摩擦係数の変化、ストロークの感覚、シミュレートされるテクスチャ、又はシミュレートされる振動を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに
ESFベースの触覚効果を決定すること、及び
前記ESFベースの触覚効果に関係付けられる触覚信号をESFコントローラに送信すること
を行わせるように構成されるプログラムコードを含む一時的でないコンピュータ可読媒体であって、
前記ESFコントローラは前記触覚信号に関係付けられるESF信号をESF装置に送信するように構成され、
前記ESF装置は、第1の平面に配置され且つ第1の組の電極を有する第1のパネル、及び第2の平面に配置され且つ第2の組の電極を有する第2のパネルを含み、前記ESF装置は前記ESF信号の受信に応答して、前記第1の組の電極と前記第2の組の電極との間に静電結合を生成することにより前記ESFベースの触覚効果を出力するように構成され、前記静電結合は、前記第2のパネルに対して横方向に前記第1のパネルをスライドさせるように構成される、一時的でないコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記ESF装置は、ユーザにより着用されるように構成される物品又は操作可能装置に関係付けられる、請求項17に記載の一時的でないコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記物品は、袖、腕時計、衣類、帽子、ジャケット、手袋、指輪、宝石類、カラー、又はメガネの1つを含み、前記操作可能装置は、保持され、把持され、スタンドアロン装置であり、又は装置の構成要素であるように構成される、請求項18に記載の一時的でないコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記ESFベースの触覚効果は、知覚される摩擦係数の変化、ストロークの感覚、シミュレートされるテクスチャ、又はシミュレートされる振動を含む、請求項17に記載の一時的でないコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザインターフェース装置の分野に関する。より詳細には、本発明は、静電触覚効果を提供する表面要素に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータベースのシステムがより普及してきており、人間がこうしたシステムと相互作用するインターフェースの品質がますます重要になってきている。直感的且つ相互作用可能な特性のため人気があるインターフェースはタッチスクリーンディスプレイである。タッチスクリーンディスプレイを介して、ユーザの指でタッチスクリーンの領域に接触することによりユーザは様々なタスクを実行することができる。より直感的且つ向上したユーザ体験を生み出すために、設計者は多くの場合、物理的相互作用によるユーザ体験を利用する。これは、一般には、視覚、聴覚及び/又は触覚フィードバックを通して物理世界との相互作用の一部の態様を再現することによって行われる。触覚フィードバックは、機械的振動の形態をとる場合が多い。触覚フィードバックを生成するための更なるシステム及び方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
本開示の実施形態は、ESF(electrostatic force;静電力)触覚効果を提供する表面要素を特徴とするコンピュータ装置を備える。一実施形態では、本開示のシステムは、ESFベースの触覚効果を決定して、ESFベースの触覚効果に関係付けられる触覚信号を送信するように構成されるプロセッサを備えてもよい。また、システムはプロセッサと通信するESFコントローラを備え、ESFコントローラは、触覚信号を受信し、触覚信号に少なくとも部分的に基づいてESF信号を決定し、ESF信号を送信するように構成される。システムは、ユーザと接触するように構成される表面と、表面に結合され且つESFコントローラと通信するESF装置とを更に備え、ESF装置はESF信号を受信して表面にESFベースの触覚効果を出力するように構成される。
【0004】
別の実施形態では、本開示の方法は、ESFベースの触覚効果を決定するステップと、ESFコントローラにESFベースの触覚効果に関係付けられる触覚信号を送信するステップと、触覚信号に少なくとも部分的に基づいてESF信号を決定するステップと、ESFベースの触覚効果を出力するように構成されるESF装置にESFベースの触覚効果に関係付けられるESF信号を送信するステップとを含んでもよい。方法は、ユーザと接触するように構成される表面にESFベースの触覚効果を出力するステップを更に含む。更に別の実施形態は、このような方法を実行するためのコンピュータ可読媒体を含む。
【0005】
こうした例示の実施形態は、本主題を限定し又はその限界を定義するためではなく、その理解を支援するための例示を提供するために言及される。例示の実施形態は、詳細な説明において検討され、そこでは更なる説明が提供される。本明細書を吟味することによって、及び/又は請求項に記載の主題の1つ以上の実施形態を実施することによって、様々な実施形態によってもたらされる利点が更に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本明細書の以下の部分には完全且つ実施可能な開示がより詳細に説明される。本明細書は以下の添付の図面を参照する。
図1】一実施形態による静電触覚効果を提供する表面要素のためのシステムを示すブロック図である。
図2】静電触覚効果を提供する表面要素のためのシステムの一実施形態を示す。
図3A】別の実施形態による静電触覚効果を提供する表面要素のためのシステムを示す。
図3B図3Aで示されたシステムの別の実施形態の外観図を示す。
図4】別の実施形態による静電触覚効果を提供する表面要素のためのシステムの外観図を示す。
図5】静電触覚効果を提供する表面要素のためのシステムの外観図の別の実施形態を示す。
図6】静電触覚効果を提供する表面要素のためのシステムの外観図の別の実施形態を示す。
図7】一実施形態による静電触覚効果を提供する表面要素を提供する方法を実行するためのステップのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
次に、多様な及び代替的な例示の実施形態及び添付の図面を詳細に参照する。各例示は、限定としてではなく、説明目的で提供される。修正及び変更が行われ得ることは、当業者には明らかであろう。例えば、一実施形態の一部として例示され又は記載された特徴は、更なる実施形態をもたらすために別の実施形態において使用されてもよい。従って、本開示は、添付の請求項及び均等物の範囲に入る修正及び変形を含むことが意図されている。
【0008】
(静電触覚効果を提供する表面要素の例示的なシステム)
本開示の例示の実施形態は、ユーザに静電触覚効果を提供するための表面要素と通信するゲームシステムを含む(以下、「ESF装置」)。ゲームシステムは、ゲームコントローラ、スマートフォン又はタブレット等のユーザインターフェース装置と通信するゲームコンソールを含む。このようなゲームシステムは、例えば、Microsoft Xbox (R),Sony PlayStation (R),Nintendo Wii (R),又はSega Zone (R)を含んでもよい。ユーザインターフェース装置は、1つ以上のユーザ入力要素を備えてもよく、及び/又はこれと通信してもよい。このような要素は、例えば、ボタン、ジョイスティック、カメラ、ジャイロスコープ、加速度計又はタッチセンサ面を含んでもよく、これらは単独で又は互いと組み合わせてユーザ入力を検出するために使用され得る。
【0009】
例示の実施形態では、ESF装置は、ゲームシステムを制御するためにユーザが接触する表面に触覚フィードバックを提供するように構成される。例示の実施形態では、ESF装置は、絶縁体に結合される電極を備え、絶縁体がユーザと接触するように配置される。例えば、ESF装置は、ジョイスティックに結合されてもよく、それにより絶縁体はユーザの手と直接接触するように配置される。ESF装置は、ゲームコントローラを操作しているユーザに触覚効果を出力するために静電引力を用いる。このようなシステムでは、ゲームシステムは、電気信号、例えば、AC信号を電極に印加する。電気信号は電極に電荷を生成し、これはESF装置の表面に接触する又は近いオブジェクト(例えば、ユーザの頭若しくは手、又はスタイラス)と電極層を容量結合してもよい。容量結合は、シミュレートされた振動、知覚される摩擦係数の変化、又はシミュレートされるテクスチャを含む触覚効果をユーザにもたらす。
【0010】
例示の実施形態では、ESF装置は、イベントに応じて触覚効果を出力する。例えば、イベントは、ユーザ入力、状態通知、又はゲームイベント(例えば、ユーザの仮想キャラクタが別の仮想キャラクタによって撃たれる場合)を含んでもよい。
【0011】
上記の例示的な実施形態の記載は、単に例示として提供される。本発明の他の様々な実施形態が本明細書に記載されており、このような実施形態の変形は当業者によって理解されるであろう。本明細書を吟味することによって、及び/又は請求項に記載の主題の1つ以上の実施形態を実施することによって、様々な実施形態によってもたらされる利点が更に理解され得る。
【0012】
(静電触覚効果を提供する表面要素のための例示のシステム)
図1は、一実施形態による静電触覚効果を提供する表面要素のためのシステム100を示すブロック図である。図示の実施形態では、システム100は、バス106を介して他のハードウェアと通信するプロセッサ102を有するコンピュータ装置101を含む。コンピュータ装置101は、例えば、スマートフォン、タブレット、又は携帯型ゲーム装置を含んでもよい。コンピュータ装置101は図1において単一の装置として示されているが、他の実施形態では、コンピュータ装置はゲームコンソール及び1つ以上のゲームコントローラ等、多数の装置を含んでもよい。
【0013】
RAM、ROM又はEEPROM等の任意の適切な有形の(及び一時的でない)コンピュータ可読媒体を含み得るメモリ104が、コンピュータ装置101の動作を構成するプログラム要素を具現化する。図示の実施形態では、コンピュータ装置101は、1つ以上のネットワークインターフェース装置110、入力/出力(I/O)インターフェース要素112、及び記憶装置114を更に含む。
【0014】
ネットワーク装置110は、ネットワーク接続を容易にする1つ以上の任意の構成要素を表し得る。限定されないが、例示には、Ethernet(登録商標)、USB、IEEE1394等の有線インターフェース、及び/又はIEEE802.11、Bluetooth(登録商標)等の無線インターフェース、又は携帯電話ネットワークにアクセスするための無線インターフェース(例えば、CDMA、GSM(登録商標)、UMTS又は他の移動通信ネットワーク)が含まれる。
【0015】
I/O構成要素112は、1つ以上のディスプレイ、ゲームコントローラ、キーボード、マウス、ジョイスティック、ボタン、スピーカ、マイクロホン、及び/又はデータの入力若しくは出力に使用される他のハードウェア等の装置への有線又は無線接続を容易にするために使用されてもよい。記憶装置114は、装置101に含まれ又はプロセッサ102に結合される磁気、光学、又は他の記憶媒体等の不揮発性記憶装置を表す。
【0016】
システム100は、この例示では、コンピュータ装置101に統合されるタッチセンサ面116を更に含む。タッチセンサ面116は、ユーザの触覚入力を感知するように構成される任意の表面を表す。1つ以上のセンサ108は、物体がタッチ面に接触する場合に接触領域における接触を検出して、プロセッサ102によってユーザに適切なデータを提供するように構成される。センサの任意の適切な数、種類、又は配置が使用され得る。例えば、抵抗性及び/又は容量性のセンサが、タッチセンサ面116に組み込まれて、タッチの場所及び圧力等の他の情報を検出するために使用されてもよい。別の例示として、タッチ位置を決定するために、タッチセンサ面116のビューを備える光学センサが使用されてもよい。
【0017】
他の実施形態では、センサ108は、LED検出器を含んでもよい。例えば、一実施形態では、タッチセンサ面116は、ディスプレイの側部に取り付けられるLED指検出器を含んでもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は単一のセンサ108と通信し、他の実施形態では、プロセッサ102は複数のセンサ108、例えば、第1のタッチスクリーン及び第2のタッチスクリーンと通信する。センサ108は、ユーザ相互作用を検出し、ユーザ相互作用に基づいて、プロセッサ102に信号を送信するように構成される。一部の実施形態では、センサ108は、ユーザ相互作用の複数の態様を検出するように構成されてもよい。例えば、センサ108は、ユーザ相互作用の速度及び圧力を検出して、この情報をインターフェース信号に組み込んでもよい。
【0018】
図示の実施形態において、コンピュータ装置101は1つ以上の追加のセンサ130を備える。一部の実施形態では、センサ130は、ジャイロスコープ、加速度計、GPS(global positioning)装置、温度センサ、周辺光センサ、及び/又は動き、位置及び/又は環境特性を検出するための他のセンサを含んでもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は単一のセンサ130と通信し、他の実施形態では、プロセッサ102は複数のセンサ130、例えば、ジャイロスコープ又は加速度計と通信する。センサ130は、プロセッサ102にセンサ130の信号を送信するように構成される。
【0019】
システム100の特定の実施形態によっては、タッチセンサ面116がディスプレイを含んでもよく、又は含まなくてもよい(それ以外の場合、ディスプレイ132に対応してもよく、又は対応してなくてもよい)。一部の実施形態は、装置のディスプレイ及びタッチセンサ面116を組み合わせたタッチ可能ディスプレイ116を含む。タッチセンサ面116は、ディスプレイ外部又は実際のディスプレイ構成要素上の1つ以上の材料層に対応してもよい。他の実施形態では、コンピュータ装置101は、コンピュータ装置101とインターフェース接続されたシステム100に含まれるディスプレイに設けられるグラフィカルユーザインターフェースにマッピングされ得るタッチセンサ面116を含む。
【0020】
また、図示の実施形態は、コンピュータ装置101に通信可能に結合されて、プロセッサ102から触覚信号を受信し、触覚出力装置118に出力されるESF信号を決定し、それからESF信号を送信するように構成されるESFコントローラ120を含む。ESFコントローラ120は、Ethernet、USB、IEEE1394等の有線インターフェース、及び/又はIEEE802.11、Bluetooth等の無線インターフェース、又は携帯電話ネットワークにアクセスするための無線インターフェース(例えば、CDMA、GSM、UMTS又は他の移動通信ネットワーク)を介して通信可能に結合される。
【0021】
ESF信号は、触覚信号に関係付けられる触覚効果を触覚出力装置118に出力させるように構成される信号を含んでもよい。一部の実施形態では、ESF信号は、電源からのAC電圧を含んでもよい。一部の実施形態では、ESFコントローラ120は、1つ以上のオペアンプ、トランジスタ、及び/又は信号を増幅するための他のデジタル若しくはアナログ構成要素を含んでもよい。例えば、一実施形態では、ESFコントローラ120は、高圧増幅器を含んでもよい。更に、一部の実施形態では、ESFコントローラ120は、プロセッサ、マイクロコントローラ、メモリ、マルチプレクサ、トランジスタ、FPGA(field programmable gate array)、フリップフロップ、及び/又は他のデジタル若しくはアナログ回路を含んでもよい。触覚出力装置118及びESFコントローラ120は図1においてコンピュータ装置101から離れて示されているが、コンピュータ装置101は触覚出力装置118及びESFコントローラ120を含んでもよい。
【0022】
触覚出力装置118は、ユーザによって感知され得る効果を出力するように構成される。一部の実施形態では、触覚出力装置118は、ESF信号に応じてシミュレートされた振動、知覚される摩擦係数の変化、シミュレートされるテクスチャ、又はストロークの感覚を含む触覚効果を出力するように構成される。一実施形態では、触覚出力装置118は、触覚効果をユーザに出力するために、例えば、ESF装置を使用することにより、静電引力を用いる。触覚出力装置118は、剛性又は可撓性であってもよい。
【0023】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、図2に示されるように、導体204に結合される絶縁体を備える。絶縁体202は、電気絶縁体、例えば、ガラス、磁器、樹脂、ポリマー、繊維ガラス、窒素、六フッ化硫黄、又は任意の他の電気絶縁体を含む。一部の実施形態では、絶縁体202は可撓性であってもよい。一部の実施形態では、絶縁体202は、誘電材料又は透明材料を含んでもよい。更に、一部の実施形態では、絶縁体202は、ユーザの皮膚に直接接触するように構成される。他の実施形態では、触覚出力装置200とユーザの皮膚との間の接触を改善するために、絶縁体202とユーザの皮膚との間に材料が配置されてもよい。導体204は、任意の半導体又は他の導電材料、例えば、銅、スズ、鉄、アルミニウム、金、銀、又はカーボンナノチューブを含む。
【0024】
コンピュータ装置は、導体204に電気信号を印加することにより触覚出力装置200を動作させ、これは導体204に電荷を誘導してもよい。電気信号は、一部の実施形態では、高電圧増幅器により生成され得るAC信号である。一部の実施形態では、導体204における電荷は、触覚出力装置200に接触する又は近いオブジェクト、例えば、ユーザの腕と導体204を容量結合してもよい。一部の実施形態では、容量結合は、シミュレートされた振動、知覚される摩擦係数の変化、又はシミュレートされるテクスチャを含む触覚効果をユーザに出力してもよい。例えば、一実施形態では、容量結合は、触覚出力装置200の表面に近いオブジェクト又は体の部分の間に引力をもたらす。このような実施形態では、引力は、ユーザの体、例えば、前腕の皮膚の神経終端をシミュレートする。例えば、皮膚の神経終端は、刺激されて、振動又は何らかのより具体的な感覚として静電力(例えば、容量結合)を感知する。一部の実施形態では、オブジェクトと導体204との間の引力レベルの変化は、感覚、例えば、ユーザによって感知される振動を変化させることができる。
【0025】
例えば、一部の実施形態では、コンピュータ装置のプロセッサは、ESFコントローラに触覚信号を出力してもよい。この触覚信号に基づいて、ESFコントローラは、ESF信号を触覚出力装置200に出力する。触覚出力装置200は、導体204においてESF信号を受信する。ESF信号が導体204を通じて移動すると、ESF信号は、触覚出力装置200の表面に接触する又は近いオブジェクトと導体204を容量結合するように導体204を帯電させてもよい。この容量結合は、触覚効果をもたらす。
【0026】
触覚出力装置118の別の実施形態が図3Aに示される。一部のこのような実施形態では、触覚出力装置300は、ケース302を備える。ケース302は、第1のパネル306に結合される第1の組の電極304を備える。第1のパネル306は位置が固定されている。ケース302は、第2のパネル310に結合される第2の組の電極308を備える。第2のパネル310は動くように構成される。コンピュータ装置は、ある極性(例えば、正)を有する第1の組の電極304及び反対の極性(例えば、負)を有する第2の組の電極308を帯電させることにより触覚出力装置300を動作させる。このような実施形態では、第1の組の電極304は第2の組の電極308を引き付けて、図中の水平矢印で示されるように、第2のパネル310を水平にスライドさせるであろう。
【0027】
一部の実施形態では、ケース302は、ユーザが第2のパネル310のスライドを知覚し得るように、ユーザの皮膚に対して直接配置される。一部のこのような実施形態では、ユーザは、ストロークの感覚として第2のパネル310のスライドを知覚してもよく、これは、例えば、別の人物の手又は他のオブジェクトによって軽く触られているユーザの皮膚の感覚を模倣してもよい。
【0028】
例えば、一部の実施形態では、コンピュータ装置のプロセッサは、ESFコントローラに触覚信号を出力する。この触覚信号に基づいて、ESFコントローラは、ESF信号を決定して、ESF信号を触覚出力装置300に出力する。触覚出力装置300は、第1の組の電極304においてESF信号を受信し、極性(例えば、正)により第1の組の電極304を帯電させる。更に、触覚出力装置300は、電極308が反対の極性(例えば、負)で帯電されるように、第2の組の電極308において異なる(例えば、反転された)ESF信号を受信する。第1の組の電極304は第2の組の電極308を引き付けて、第2のパネル310を水平にスライドさせるであろう。ユーザは、触覚効果として第2のパネル310のスライドを知覚してもよい。
【0029】
一部の実施形態では、図3Bに示されるように、触覚出力装置300は、2次元に、例えば、水平及び垂直に第2のパネル310をスライドさせるように構成されてもよい。このような実施形態では、触覚出力装置がユーザに接触している場合、ユーザは、2次元のストロークの感覚を含む触覚効果として可動パネル310の動きを知覚してもよい。一部の実施形態では、第1の組の電極304又は第2の組の電極308における電荷は、振動、多方向のストロークの感覚、又は他の触覚効果を生成するように変化され得る。このような実施形態では、ストロークの速度は、第1又は第2の組の電極304、308における電荷を変化させること(例えば、電圧を変化させること)によって変更される。一部の実施形態では、コンピュータ装置は、触覚出力装置300のストローク速度を変更することにより異なる触覚効果を出力する。例えば、このような実施形態では、コンピュータ装置は、ビデオゲームにおいて仮想流水をシミュレートするために遅いストロークの感覚を含む触覚効果を出力する。別の実施形態では、コンピュータ装置は、ビデオゲームにおいて仮想キャラクタが仮想壁に軽くぶつかることをシミュレートするために速いストロークの感覚を含む触覚効果を出力する。
【0030】
図1を再度参照すると、一部の実施形態では、触覚出力装置118は、他の種類の触覚出力装置に加えて上記のタイプのESF装置を含んでもよい。また、触覚出力装置118は、例えば、1つ以上の圧電アクチュエータ、電気モータ、電磁アクチュエータ、音声コイル、形状記憶合金、電気活性ポリマー、ソレノイド、ERM又は線形共振アクチュエータ(LRA)も含んでもよい。更に、一部の触覚効果は、コンピュータ装置101の筐体に結合されるアクチュエータを利用してもよい。また、一部の触覚効果は、順番に及び/又は同時に同じ又は異なる種類の多数のアクチュエータを使用してもよい。本明細書には単一の触覚出力装置118が示されているが、実施形態では、触覚効果を生ずるために同じ又は異なるタイプの複数の触覚出力装置118が使用されてもよい。例えば、一部の実施形態では、触覚出力装置118は、振動性の触覚効果を出力するように構成されるアクチュエータ及びユーザにストロークの感覚を出力するように構成されるESF装置を含む。
【0031】
メモリ104に関しては、例示のプログラム構成要素124、126及び128は、表面要素を介して静電触覚効果を与えるために一部の実施形態では、装置がどのように構成され得るかを示すように描かれている。この例示では、検出モジュール124が、タッチの位置を決定するためにセンサ108を介してタッチセンサ面116を監視するようにプロセッサ102を構成する。例えば、モジュール124は、タッチの存在又は不存在を追跡して、タッチが存在する場合、場所、経路、速度、加速度、圧力及び/又は経時的なタッチの他の特性を追跡するためにセンサ108をサンプリングしてもよい。
【0032】
触覚効果決定モジュール126は、生成すべき触覚効果を選択するためにデータを分析するプログラム構成要素を表す。特に、モジュール126は、ユーザに出力する触覚効果を決定するコード、並びに提供する1つ以上の触覚効果及び/又は効果をシミュレートするために作動させる1つ以上の触覚出力装置118を選択するコードを含んでもよい。一部の実施形態では、触覚効果は、静電触覚効果を含んでもよい。例えば、一部の実施形態では、タッチセンサ面116の一部又は全部の領域が、グラフィカルユーザインターフェースにマッピングされてもよい。特徴の対応表現がインターフェースに見られるときに特徴が感じられるように、シミュレートされる振動等の触覚フィードバックをユーザに出力するために、タッチの場所に基づいて異なる触覚効果が選択されてもよい。しかしながら、触覚効果は、対応要素がインターフェースに表示されなくても、触覚出力装置118を介して与えられてもよい(例えば、インターフェースの境界を横断する場合に、境界が表示されていなくても、触覚効果が与えられてもよい)。一部の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、他の種類のイベント、例えば、他の種類の入力(例えば、ボタン押し下げ、ジョイスティック操作、及び/又はコンピュータ装置101を傾け若しくは移動させること)、ゲームアクティビティ(例えば、銃撃、爆発、ジャンプ、落下、又はレベル若しくはミッションの達成)、バックグラウンドシステム100のアクティビティ、及び/又はシステム100の状態通知(例えば、バッテリ低下、メモリ低下、ネットワーク接続問題、又はハードウェア若しくはソフトウェアの問題)に基づいて触覚効果を決定してもよい。
【0033】
触覚効果生成モジュール128は、選択された静電触覚効果を生成するためにプロセッサ102に触覚信号を生成させてESFコントローラ120へと送信させるプログラミングを表す。例えば、生成モジュール128は、記憶された波形又はコマンドにアクセスして、ESFコントローラ120に送信してもよい。別の例示として、触覚効果生成モジュール128は、所望の種類の触覚効果を受信して、適切な信号を生成してESFコントローラ120に送信するために、信号処理アルゴリズムを利用してもよい。一部の実施形態は、一致協力して触覚効果をシミュレートするために複数の触覚出力装置118を利用してもよい。例えば、このような実施形態では、触覚出力装置118は、ユーザがインターフェース上のボタンの間の境界を横切るとシミュレートされた振動を出力し、ボタンが押されるとストロークの感覚を出力する。
【0034】
図4は、別の実施形態による静電触覚効果を提供する表面要素のためのシステムを示す。この例示では、ユーザがゲームシステム406で軍隊のビデオゲームをプレイしており、ユーザは仮想キャラクタ410を制御する。ユーザは、ゲームコントローラ402を介してゲームシステムと相互作用してもよい。システムは、触覚フィードバックを提供するために装着可能又は操作可能装置に配置される1つ以上のESF装置404を更に含む。
【0035】
一実施形態では、ユーザが仮想環境の中で仮想キャラクタ410を動かすと、1つ以上のイベントが発生してもよい。例えば、このような実施形態では、イベントはキャラクタ410が銃撃されることを含んでもよい。このような実施形態では、イベントに基づいて、ゲームシステム406は、出力する触覚効果、例えば、シミュレートされる振動、知覚される摩擦係数の変化、テクスチャ、知覚される温度の変化、又はストロークの感覚を決定して、触覚効果を出力するようにESF装置404を作動させてもよい。
【0036】
一部の実施形態では、ESF装置404は、帽子、袖、ジャケット、カラー、眼鏡、手袋、指輪、衣類、リストバンド、ヘッドバンド、及び/又は宝石類等の装着可能装置に関係付けられてもよい。図4に示された実施形態では、ESF装置404は、シャツの表面におけるユーザの腹部付近に配置される。ユーザがゲームシステム406でビデオゲームをプレイするとき、イベントに応じて、ゲームシステム406は、シミュレートされる振動又はストロークの感覚等の触覚効果をユーザに出力してもよい。このような実施形態では、ユーザは、腹部で又はその付近で振動を知覚してもよい。図4に示された別の実施形態では、ESF装置404は、ユーザが着用する帽子の表面に配置される。ユーザがゲームシステム406でビデオゲームをプレイするとき、イベントに応じて、ゲームシステム406は、シミュレートされる振動又はストロークの感覚等の触覚効果をユーザに出力してもよい。このような実施形態では、ユーザは、頭部で又はその付近で振動又はストロークの感覚を知覚してもよい。更に、一部の実施形態では、装着可能装置は、ユーザの体の一部、例えば、ユーザの指、腕、手、足、脚、肩、頭、又は他の体の部分に関係付けられてもよい。一部の実施形態では、ESF装置404は、ユーザの体の一部に取り付けられるように構成されてもよい。例えば、ESF装置404は、ユーザの体の一部に接着するための接着剤を含んでもよく、又はユーザの体の一部を包むように構成されてもよい。例えば、一部の実施形態では、ESF装置404は、ユーザの体の一部、例えば、ユーザの肩に配置されてもよい。ユーザがゲームシステム406でビデオゲームをプレイするとき、イベントに応じて、ゲームシステム406は、シミュレートされる振動又はストロークの感覚等の触覚効果をユーザに出力してもよい。一部の実施形態では、ユーザは、肩で又はその付近で振動を知覚してもよい。
【0037】
他の実施形態では、ESF装置404は、操作可能装置に関連付けられてもよい。操作可能装置は、ユーザによって操作されるように構成される装置であり、保持又は把持できる装置を含んでもよい。例えば、一部の実施形態では、操作可能装置は、ゲームシステムコントローラ、ハンドル、移動装置、移動装置ホルダ、タブレット、Eリーダ、ラップトップ、ゲームパッド、ジョイスティック、ボタン、スタイラス、リモートコントロール、マウス、キーボード、又はギアシフトレバーを含んでもよい。このような装置は、例えば、スタンドアロン装置であってもよく、又は移動装置、自動車ダッシュボード、又は他のコントロール表面に組み込まれるコントロールであってもよい。一部の実施形態では、操作可能装置は、ユーザの手の一部、例えば、ユーザの指先、掌、指、又はユーザの手の甲に接触してもよい。一実施形態では、ESF装置404は、ゲームコントローラ402に、例えば、ジョイスティック、トリガ、ボタン、又はゲームコントローラ402の表面に配置されてもよい。図4に示された実施形態では、ESF装置404は、この例示におけるようにビデオゲームをプレイするためにハンドルに、又は車内に配置されてもよい。ユーザがゲームシステム406でビデオゲームをプレイするとき、イベントに応じて、ゲームシステム406は、シミュレートされる振動、知覚される摩擦係数の変化、シミュレートされるテクスチャ、又はストロークの感覚等の触覚効果をユーザに出力してもよい。このような実施形態では、ユーザは、ゲームコントローラ402又はハンドルを握る又は操作するとき指先又は掌において触覚効果を知覚してもよい。
【0038】
図4に示された別の実施形態では、ESF装置404は、携帯電話の表面に配置される。このような実施形態では、携帯電話は、ゲームシステム406と通信して、ビデオゲームをプレイするためにゲームコントローラ402の代わりに又はそれに加えて使用されてもよい。ユーザがゲームシステム406でビデオゲームをプレイするとき、イベントに応じて、ゲームシステム406は、ESF装置404を介して触覚効果をユーザに出力してもよい。このような実施形態では、ユーザは、移動装置を握るとき指先又は掌において触覚効果を知覚してもよい。
【0039】
図4に示されたコンピュータ装置はゲームシステム406を含むが、他の実施形態では、コンピュータ装置は、例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレット、Eリーダ、ゲームパッド、車両を制御するためのコンピュータ又は携帯電話(図5に関して更に検討される)、及び/又は他のコンピュータ装置を含んでもよい。一部のこのような実施形態では、コンピュータ装置は、ESF装置404と通信して、イベントに応じて、ユーザに触覚効果を出力してもよい。
【0040】
一部の実施形態では、コンピュータ装置は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレット、又はEリーダを含んでもよい。一部のこのような実施形態では、ESF装置404は、着用可能又は操作可能装置に関連付けられてもよい。例えば、一部の実施形態では、ESF装置404は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレット、Eリーダ又はコンピュータマウスの表面に配置されてもよい。一部の実施形態では、ユーザは、例えば、コンピュータ装置でビデオゲームをプレイし、又は他のコンピューティングタスク(例えば、Eメールのチェック、インターネットのブラウジング、又は文書の作成)を実行していてもよい。ユーザがビデオゲームをプレイし、コンピュータ装置と相互作用し、又はコンピュータ装置で他のコンピューティングタスク(例えば、映像又は音楽の視聴)を実行するとき、コンピュータ装置はESF装置404を介して触覚効果を出力してもよい。一部の実施形態では、触覚効果は、シミュレートされる振動、シミュレートされるテクスチャ又は知覚される摩擦係数の変化を含んでもよい。
【0041】
更に、一部の実施形態では、コンピュータ装置がユーザによる相互作用を検出しなくても、イベントが出力されてもよい。例えば、一部の実施形態では、コンピュータ装置は、バックグラウンドイベントの発生に応じて、又はシステムの状態を示すために、例えば、バッテリ低下、メモリ低下、電話呼の着信、ネットワーク接続エラー、テキストメッセージの着信、及び/又は任意の他のバックグラウンドイベント又はシステム状態を示すために、ESF装置404を介して触覚効果を出力してもよい。
【0042】
任意の数の又は構成のESF装置404が、触覚効果をユーザに出力するために使用されてもよい。一部の実施形態では、複数のESF装置404が、ユーザに触覚効果を出力するために順番に又は同時に触覚効果を出力してもよい。例えば、一部の実施形態では、イベントの発生に応じて、ユーザの指に接触するように構成されるESF装置404が、ユーザの掌に接触するように構成されるESF装置404と同時に又は順番に触覚効果を出力してもよい。一部の実施形態では、ユーザは、その触覚効果を複合触覚効果として知覚してもよい。
【0043】
図5は、別の実施形態による静電触覚効果を提供する表面要素のためのシステム500を示す。システム500は、この例示では、移動装置502を含むコンピュータ装置を含む。移動装置502は、着用可能又は操作可能装置に関係付けられ得るESF装置504と通信する。例えば、一部の実施形態では、ESF装置504は、帽子、袖、ジャケット、カラー、メガネ、手袋、指輪、リストバンド、ヘッドバンド、衣類、宝石類、ゲームシステムコントローラ、ハンドル、他の移動装置、移動装置ホルダ、タブレット、Eリーダ、ラップトップ、ゲームパッド、ジョイスティック、及び/又は変速装置に関連付けられてもよい。
【0044】
一部の実施形態では、ユーザが移動装置502と相互作用してもよい。一部のこのような実施形態では、ユーザは、実ボタン又は仮想ボタンを押すこと、移動装置502を傾けること又はタッチセンサ式ディスプレイと相互作用することによって移動装置502と相互作用してもよい。ユーザが移動装置502と相互作用すると、1つ以上のイベントが発生してもよい。例えば、このような実施形態では、ユーザは、仮想パズルゲームをプレイしてもよい。ユーザがパズルのピースを正しく当てはめると、システム500は触覚フィードバックを提供してもよい。このような実施形態では、このイベントに基づいて、移動装置502は、出力する触覚効果、例えば、シミュレートされる振動、知覚される摩擦係数の変化、テクスチャ、知覚される温度の変化、又はストロークの感覚を決定して、触覚効果を出力するようにESF装置504を作動させてもよい。
【0045】
一部の実施形態では、移動装置502は、ユーザによる相互作用を検出しなくても、触覚効果を出力してもよい。例えば、一部の実施形態では、移動装置502は、バックグラウンドイベントの発生に応じて、又はシステムの状態を示すために、例えば、バッテリ低下、メモリ低下、電話呼の着信、ネットワーク接続エラー、テキストメッセージの着信、及び/又は任意の他のバックグラウンドイベントまたはシステム状態を示すために、ESF装置504を介して触覚効果を出力してもよい。別の例示として、移動装置502は、移動装置502が映像コンテンツを表示すること又は音声コンテンツを出力することに応じて触覚効果を出力してもよい。
【0046】
図5に示された実施形態では、ESF装置504は、シャツの表面におけるユーザの腹部付近に配置される。ユーザが移動装置502でビデオゲームをプレイし又は装置と他の相互作用を行うとき、イベントに応じて、移動装置502は、シミュレートされる振動又はストロークの感覚等の触覚効果をユーザに出力してもよい。このような実施形態では、ユーザは、腹部で又はその付近で振動を知覚してもよい。図5に示された別の実施形態では、ESF装置504は、ユーザが着用する帽子の表面に配置される。ユーザが移動装置502でビデオゲームをプレイし又は装置と他の相互作用を行うとき、イベントに応じて、移動装置502は、シミュレートされる振動又はストロークの感覚等の触覚効果をユーザに出力してもよい。このような実施形態では、ユーザは、頭部で又はその付近で振動又はストロークの感覚を知覚してもよい。図5に示された別の実施形態では、ESF装置504は、ハンドルの表面に配置される。ユーザがビデオゲームをプレイし又は装置と他の相互作用を行うとき、イベントに応じて、移動装置502は、シミュレートされる振動又はストロークの感覚等の触覚効果をユーザに出力してもよい。このような実施形態では、ユーザは、ハンドルを握ると手又はその付近で振動又はストロークの感覚を知覚してもよい。
【0047】
コンピュータ装置(例えば、移動装置502)は、ユーザに触覚効果を出力するために任意の数の又は構成のESF装置504を作動させてもよい。一部の実施形態では、コンピュータ装置は、ユーザに触覚効果を出力するために順番に又は同時に複数のESF装置を作動させてもよい。例えば、一部の実施形態では、イベントの発生に応じて、ユーザの腕に接触するように構成されるESF装置504が、ユーザの肩に接触するように構成されるESF装置504と同時に又は順番に触覚効果を出力してもよい。一部の実施形態では、ユーザは、その触覚効果を複合触覚効果として知覚してもよい。
【0048】
図6は、静電触覚効果を提供する表面要素のためのシステム600の外観図の別の実施形態を示す。図6に示される実施形態において、システム600は、腕時計バンド602を有する腕時計を含む。腕時計バンド602は、ユーザの手首の周りに巻かれてもよい。更に、複数のESF装置606a−fが腕時計バンド602の周囲に配置されてもよく、又は複数のESF装置608a−dが腕時計604の前方、側方又は背後に配置されてもよい。図6に示された例示は腕時計に又は腕時計の周囲に配置されたESF装置606a−f及び608a−dを含むが、他の実施形態では、ESF装置606a−f及び608a−dは、移動装置、移動装置ホルダ、袖、衣類、帽子、ジャケット、手袋、指輪、宝石類、カラー、メガネ、タブレット、Eリーダ、ラップトップ、ゲームパッド、マウス、キーボード、スタイラス、リモートコントロール、ゲームシステムコントローラ、ハンドル、ジョイスティック、ボタン、座席、及び/又はギアシフトレバーを含む任意の数の装置における任意の適切な配置で配置されてもよい。
【0049】
一部の実施形態では、システム600は、触覚効果を提供するために連続して又は同時にESF装置606a−f及び/又は608a−dを作動させる。一部の実施形態では、システム600は、例えば、移動装置、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレット、Eリーダ、車載コンピュータシステム、腕時計及び/又はイベントに応じて触覚効果を出力するためにESF装置606a−f及び/又は608a−dを作動させる他のコンピュータ装置を含んでもよい。一部のこのような実施形態では、コンピュータ装置は、Ethernet、USB、IEEE1394等の有線インターフェース、及び/又はIEEE802.11、Bluetooth、赤外線、衛星、PAN、WAN又はセルラ若しくは他のネットワークにアクセスするための無線インターフェース等の無線インターフェースを介してESF装置606a−f及び/又は608a−dと通信する。
【0050】
例えば、一実施形態では、システム600は、車を制御するためのコンピュータ装置を含んでもよい。コンピュータ装置は、図6に示された運転者によって着用され得る触覚使用可能な腕時計と(先に検討されたタイプの無線接続を介して)通信する。車は盲点検出が使用可能にされていてもよく、コンピュータ装置は運転者の盲点にある車を検出して、触覚フィードバックを生成するためにESF装置606a−f及び/又は608a−dを作動させてもよい。このような実施形態では、運転者の盲点に車を検出すると、コンピュータ装置は、検出された車を運転者に警告するために、例えば、時計回り又は反時計回りに形成した一連のシミュレートされる振動を提供するように、運転者の手首の周囲でESF装置606a−fを順番に作動させてもよい。別の実施形態では、コンピュータ装置はESF装置606a−f及び/又は608a−dと通信し、これらは車のハンドル又は変速装置の表面に配置されてもよい。車のステレオ局の変更、クルーズコントロールの調節、車両アラーム、盲点検出、又は何らかの他のイベント等のイベントに応じて、コンピュータ装置は、ユーザに触覚フィードバックを提供するようにESF装置606a−f及び/又は608a−dを作動させてもよい。
【0051】
他の実施形態では、ESF装置608a−dはユーザと接触している4つの基本点が存在するように配置されてもよく、これらは触覚効果を出力するために順番に又は同時に起動され得る。このような実施形態では、ESF装置608a−dは、腕時計604の背後に配置されてもよい。このような実施形態では、システム600は、時間が12:00、3:00、6:00又は9:00であると決定すると、触覚効果を出力し得る各ESF装置608a−dを作動させてもよい。例えば、一実施形態では、ESF装置608aは、12:00であることをシステム600が決定すると効果を出力してもよく、ESF装置608bは、3:00であることをシステム600が決定すると効果を出力してもよく、ESF装置608cは、6:00であることをシステム600が決定すると効果を出力してもよく、ESF装置608dは、9:00であることをシステム600が決定すると効果を出力してもよい。一部のこのような実施形態では、触覚効果は、シミュレートされる振動を含んでもよい。別の実施形態では、ESF装置608a−dは、ESF装置608a−dを順番に起動することにより放射状のストロークをシミュレートする効果を出力してもよい。更に、一部の実施形態では、ESF装置608a−dは、事前定義又はユーザ定義のパターンでESF装置608a−dを起動及び停止することによりパターン化された振動をシミュレートする効果を出力してもよい。
【0052】
複数の実施形態において、システム600は、触覚効果を出力するために順番に又は同時に起動され得るESF装置606a−fのストライプを含んでもよい。例えば、このような実施形態では、各ストライプは、複数のESF装置606a−fを含んでおり、腕時計バンド602の周囲の異なる場所又は方向に配置されてもよい。一実施形態では、システム600は、連続して又は同時にESF装置606a−fの1つ以上のストライプを起動することにより触覚効果を出力してもよい。一部の実施形態では、システム600は、ボタンの押し下げ等のユーザ入力の受信を確認するためにユーザの手首の周りでESF装置606a−fのストライプを順番に作動させてもよい。
【0053】
一部の実施形態では、ESF装置608a−dは、テクスチャを出力するために順番に又は同時に作動されてもよい。このような実施形態では、システム600は、イベントの発生時にテクスチャをシミュレートするように構成される触覚効果を出力してもよい。例えば、一実施形態では、ESF装置608a−dは、腕時計の表面に配置される。システム600が所定の時間を決定すると、システム600はテクスチャをシミュレートするように構成されるパターンでESF装置608a−dを作動させてもよい。一部の実施形態では、テクスチャは、滑らかな感覚、凹凸のある感覚、弾力のある感覚又は他の感覚を含んでもよい。例えば、一実施形態では、12:00に、システム600は、凹凸のあるテクスチャを含む触覚効果を腕時計を着用したユーザに知覚させるように構成される形式で振動をシミュレートするようにESF装置608a−dを作動させてもよい。
【0054】
一部の実施形態では、システム600は、警告を提供するために順番に又は同時にESF装置606a−fを作動させてもよい。例えば、複数の実施形態において、システム600は、危険な運転条件、これから起こるナビゲーションイベント、又は車両状態、例えば、車両バッテリ低下、又はユーザが方向指示器の信号を起動したことをユーザに警告するためにESF装置606a−fを作動させてもよい。このような実施形態では、ESF装置606a−fは、ハンドルに配置されて、左の方向指示器が起動された場合、ハンドルの周囲に反時計回りの一連のシミュレートされる振動等の触覚効果を出力してもよい。同様に、他のESF装置606a−fが、ハンドルに配置されて、右の方向指示器が起動された場合、ハンドルの周囲に時計回りの一連のシミュレートされる振動等の触覚効果を出力してもよい。
【0055】
当業者であれば、数多くの他のESF装置606a−f及び608a−dの構成、触覚効果、及び触覚効果をトリガするイベントが可能であることを理解するであろう。例えば、一部の実施形態では、システム600は、ユーザ入力の受信を確認するため、警告又は通知を提供するため、グラフィカルユーザインターフェースオブジェクトとの物理相互作用をシミュレートするため、又は他の多くの理由のために触覚効果を出力してもよい。
【0056】
(静電触覚効果を提供する表面要素のための例示の方法)
図7は、一実施形態による静電触覚効果を提供する表面要素を提供する方法を実行するためのステップのフローチャートである。一部の実施形態では、図7のステップは、例えば、汎用コンピュータ、移動装置又はサーバにおけるプロセッサによって実行されるプログラムコードで実装されてもよい。一部の実施形態では、こうしたステップは一群のプロセッサによって実装されてもよい。一部の実施形態では、図7に示される1つ以上のステップは省略され又は異なる順番で行われてもよい。同様に、一部の実施形態では、図7に示されない追加のステップが実行されてもよい。以下のステップは図1に示されたシステムに関して記載された構成要素を参照して記載される。
【0057】
方法700は、ステップ702において、表面がユーザと接触しているかどうかをセンサ130が検出すると開始する。一部の実施形態では、センサ130は、周辺光検出器、圧力センサ、温度センサ、及び/又は表面とユーザとの接触を検出するための他のセンサを含んでもよい。一部の実施形態では、表面は可撓性であってもよい。
【0058】
方法700はステップ704に進み、センサ130は検出に関係付けられるセンサ信号をプロセッサ102に送信する。一部の実施形態では、センサ130の信号は、アナログ信号を含んでもよい。他の実施形態では、センサ130の信号は、デジタル信号を含んでもよい。
【0059】
方法700はステップ706に進み、プロセッサ102がESFベースの触覚効果を決定する。一部の実施形態では、ESFベースの触覚効果は、シミュレートされるテクスチャ、シミュレートされる振動、知覚される摩擦係数の変化、又はストロークの感覚を含んでもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は、ユーザと表面との間の検出された接触に関係付けられるセンサ130の信号に少なくとも部分的に基づいてESFベースの触覚効果を決定してもよい。
【0060】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、触覚出力装置118に出力するESFベースの触覚効果を決定するために触覚効果決定モジュール126に含まれるプログラミングを利用してもよい。一部の実施形態では、触覚効果決定モジュール126は、ルックアップテーブルを含んでもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は、イベントを特定のESFベースの触覚効果と関連付けるためにルックアップテーブルを使用してもよい。一部の実施形態では、ESFベースの触覚効果は複数のテクスチャを含んでもよい。例えば、複数のテクスチャは、砂、ガラス、凹凸、ゴム、又は任意の他の利用可能なテクスチャの1つ以上を含んでもよい。
【0061】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、タッチセンサ面116とのユーザ相互作用に部分的に基づいてESFベースの触覚効果を決定してもよい。一部の実施形態では、センサ108は当技術分野で周知の複数のセンサの1つ以上を含む。例えば、抵抗性及び/又は容量性のセンサが、タッチセンサ面116に組み込まれて、タッチの場所及び圧力等の他の情報を検出するために使用されてもよい。相互作用を検出すると、センサ108は、その相互作用に関係付けられる信号をプロセッサ102に送信してもよい。センサ108の信号は、そのユーザ相互作用の速度、圧力又は方向に関係付けられるデータを含んでもよく、プロセッサ102はそれを使用して少なくとも部分的に触覚効果を決定してもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は、実ボタン若しくは仮想ボタン、ジョイスティックとのユーザ相互作用、及び/又はコンピュータ装置101を傾け若しくは動かすことに部分的に基づいて触覚効果を決定してもよい。例えば、一部の実施形態では、プロセッサ102は、ユーザがボタンを押すことに基づいて、一連のシミュレートされる振動を含む触覚効果を決定してもよい。
【0062】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、動作、方向、GPS位置、周辺光の量、温度、又はユーザがESF装置と接触しているかどうかの1つ以上を検出するように構成されるセンサ130からの信号に部分的に基づいて触覚効果を決定してもよい。例えば、一実施形態では、プロセッサ102は、ユーザとESF装置との間の接触をストロークの感覚を含むESFベースの触覚効果に関係付けてもよい。
【0063】
他の実施形態では、プロセッサ102は、触覚効果を決定するために電子ゲーム(例えば、タブレット、コンピュータ、又はコンソール等の専用ゲームシステムでプレイされるゲーム)に関係付けられるアクティビティを使用してもよい。例えば、一部の実施形態では、ESFベースの触覚効果は、ゲーム内のキャラクタが横断している仮想地形に関係付けられてもよい。このような実施形態では、ESFベースの触覚効果は、ビデオゲーム内のキャラクタが歩行している溶岩等の危険な地形に関係付けられる。このような実施形態では、プロセッサ102は、激しい振動をシミュレートする触覚効果を触覚出力装置118に出力させるように構成されるESFベースの触覚効果を決定してもよい。
【0064】
一部の実施形態では、プロセッサ102は、触覚効果を決定するためにシステム状態メッセージ、システム通知、及び/又は他のイベントを使用してもよい。例えば、バッテリ低下若しくはメモリ低下等のシステム状態メッセージ、又はシステムが着呼を受信することに基づいて生成される通知等のシステム通知が、特定のESFベースの触覚効果に関係付けられてもよい。このような実施形態では、システムが着呼を受信すると、プロセッサ102は、触覚効果決定モジュール126と連絡して、シミュレートされた振動を含むESFベースの触覚効果と着呼を関連付けてもよい。
【0065】
一実施形態では、プロセッサ102は、ESFベースの触覚効果を決定するために、ユーザ入力からのデータ、システム状態メッセージ、又はセンサ108若しくは130の信号をアルゴリズムに適用してもよい。例えば、このような実施形態では、ユーザは、ゲームの一部として数字を入力してもよい。これに応じて、プロセッサ102は、触覚出力装置118がユーザが入力する数に反比例して速度が増加又は減少するストロークを出力するESFベースの触覚効果を決定してもよい。別の実施形態では、プロセッサ102は、触覚出力装置118がコンピュータ装置101に残されているバッテリ寿命の量に反比例する強度を有する振動を出力するESFベースの触覚効果を決定してもよい。
【0066】
更に、一部の実施形態では、ユーザは「触覚プロファイル」を有してもよく、ユーザは、特定のイベントに関係付けられることを希望する触覚効果の「プロファイル」を決定してメモリ104に保存することができる。例えば、一実施形態では、ユーザは、こうした触覚効果の1つを利用可能な触覚効果のリストから選択して、ユーザインターフェースにおける実ボタン又は仮想ボタンと関係付けることができる。このような実施形態では、リストは、例えば、速いストローク、遅いストローク、激しい振動、軽い振動等のESFベースの触覚効果、又は凹凸、弾力若しくは円滑性等のあるテクスチャを含んでもよい。このような実施形態では、プロセッサ102は、どのESFベースの触覚効果を生成すべきかを決定するためにユーザの触覚プロファイルを調べてもよい。例えば、ユーザの触覚プロファイルがボタンとの相互作用を速いストロークに関連付ける場合、ユーザがボタン上に指を配置することに応じて、プロセッサ102は、ユーザが皮膚上で速いストロークを知覚するESFベースの触覚効果を決定してもよい。
【0067】
方法700はステップ708に進み、プロセッサ102はESFベースの触覚効果に関係付けられる触覚信号を送信する。プロセッサ102は、触覚信号をESFコントローラ120に送信してもよい。一部の実施形態では、プロセッサ102は、メモリ104内に記憶され且つ特定のESFベースの触覚効果に関係付けられる駆動信号にアクセスしてもよい。一実施形態では、信号は、効果に関係付けられる記憶済みアルゴリズム及び入力パラメータにアクセスすることによって生成されてもよい。例えば、このような実施形態では、アルゴリズムは、振幅及び周波数パラメータに基づいて駆動信号を生成するのに使用されるデータを出力してもよい。別の例として、触覚信号は、アクチュエータによって復号されるデータを含んでもよい。例えば、アクチュエータ自体が、振幅及び周波数等のパラメータを特定するコマンドに応答してもよい。
【0068】
方法700はステップ710に進み、ESFコントローラ120は触覚信号を受信する。一部の実施形態では、触覚信号は、デジタル信号を含んでもよい。他の実施形態では、触覚信号は、アナログ信号を含んでもよい。一部のこのような実施形態では、ESFコントローラ120は、アナログ・デジタル変換を実行してもよい。
【0069】
方法700はステップ712に進み、ESFコントローラ120はESF信号を決定する。一部の実施形態では、ESFコントローラ120は、触覚信号に少なくとも部分的に基づいてESF信号を決定してもよい。
【0070】
一部の実施形態では、ESFコントローラ120は、プロセッサ又はマイクロコントローラを含んでもよい。プロセッサ又はマイクロコントローラは、触覚出力装置118に出力するESF信号を決定するためにメモリに含まれるプログラミングを利用してもよい。一部の実施形態では、メモリに含まれるプログラミングは、ルックアップテーブルを含んでもよい。一部の実施形態では、プロセッサ又はマイクロコントローラは、触覚信号を出力するESF信号に関係付けるためにルックアップテーブルを使用してもよい。例えば、一部のこのような実施形態では、ESFコントローラ120は、増幅され、反転され、又は周波数偏移されたバージョンの触覚信号を含むESF信号と触覚信号を関係付けるためにルックアップテーブルを使用してもよい。他の実施形態では、メモリに含まれるプログラミングは、アルゴリズムを含んでもよい。一部のこのような実施形態では、プロセッサ又はマイクロコントローラは、触覚信号からのデータをアルゴリズムに適用することによりESF信号を決定してもよい。
【0071】
一部の実施形態では、ESFコントローラ120は、水晶発振器、リレー、マルチプレクサ、増幅器、スイッチ、及び/又はESF信号を生成するための他の手段を含んでもよい。一部の実施形態では、ESFコントローラ120は、触覚出力装置118の導体を高電圧源に結合するスイッチを含んでもよい。このような実施形態では、高電圧を含むESF信号が所望のESFベースの触覚効果を生成するように構成されるパターンで導体に送信されるように、触覚信号はESFコントローラ120にスイッチを振動させてもよい。更に他の実施形態では、ESFコントローラ120は、触覚出力装置118の1つ以上の導体を高電圧源に結合するマルチプレクサを含んでもよい。触覚信号に基づいて、高電圧を含むESF信号が所望のESFベースの触覚効果を生成するように構成されるパターンで導体に送信されるように、ESFコントローラ120はマルチプレクサを制御してもよい。
【0072】
方法700はステップ714に進み、ESFコントローラ120が触覚信号に関係付けられるESF信号を触覚出力装置118に送信する。一部の実施形態では、ESFコントローラ120は、ESF信号として、増幅され、周波数偏移され又は反転されたバージョンの触覚信号を触覚出力装置118の導体に出力してもよい。一部の実施形態では、ESFコントローラ120は、ESF信号として高電圧を触覚出力装置118に出力してもよい。一部の実施形態では、ESFコントローラ120は、メモリ内に記憶され且つ特定のESFベースの触覚効果又は触覚信号に関係付けられる駆動信号にアクセスしてもよい。一実施形態では、信号は、効果に関係付けられる記憶済みアルゴリズム及び入力パラメータにアクセスすることによって生成されてもよい。例えば、このような実施形態では、アルゴリズムは、振幅及び周波数パラメータに基づいて駆動信号を生成するのに使用されるデータを出力してもよい。別の例として、ESF信号は、アクチュエータによって復号されるデータを含んでもよい。例えば、アクチュエータ自体が、振幅及び周波数等のパラメータを特定するコマンドに応答してもよい。
【0073】
方法700はステップ716に進み、触覚出力装置118がESFベースの触覚効果を出力する。触覚出力装置118は、ESF信号を受信して、ESFベースの触覚効果を出力する。一部の実施形態では、ESFベースの触覚効果は、ユーザに対するシミュレートされるテクスチャ、知覚される摩擦係数の変化、又はシミュレートされるテクスチャを含む。一部の実施形態では、触覚出力装置118は、可撓性が有り、ユーザと接触するように構成される。
【0074】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、導体に結合される絶縁体を備える。ESF信号は導体に印加される電気信号を含み、これが導体を帯電させる。電気信号は、一部の実施形態では、高電圧増幅器により生成され得るAC信号である。一部の実施形態では、導体における電荷は、触覚出力装置118に接触する又は近いオブジェクト、例えば、ユーザの指と導体を容量結合してもよい。容量結合は、一部の実施形態では、ユーザが知覚する触覚効果をもたらしてもよい。
【0075】
一部の実施形態では、触覚出力装置118は、固定パネルに結合される電極を備える。触覚出力装置118は、動くように構成されるパネルに結合される電極を更に備える。一部の実施形態では、ESF信号は、ある極性(例えば、正)で固定パネルの電極を帯電させて、反対の極性(例えば、負)で可動パネルの電極を帯電させてもよい。一部の実施形態では、固定パネルの電極は、可動パネルの電極を引き寄せて、可動パネルをスライドさせるであろう。可動パネルのスライドは、一部の実施形態では、ストロークの感覚を含む触覚効果をユーザが知覚することをもたらしてもよい。
【0076】
(静電触覚効果を提供する表面要素の利点)
静電触覚効果を提供する表面要素には多くの利点が存在する。例えば、一部の実施形態では、静電触覚効果を提供する表面要素は、従来のESFベースの触覚出力装置よりも簡単に実装し得る。実施形態は、剛性であり且つ実装するために比較的大きな領域を必要とし得る従来の振動触覚装置とは反対に、小型で、薄く、且つ可撓性であってもよい。更に、一部の実施形態では、静電触覚効果を提供する表面要素は、一部の代替的な触覚出力装置よりも少ない構成要素を含んでもよく、静電触覚効果を提供する表面要素をより安価に実装させ得る。
【0077】
一部の実施形態では、ESF出力装置は、以前は触覚フィードバックを提供することができなかった装置に配置されてもよい。即ち、一部の実施形態では、ESF出力装置は、当初は触覚使用可能ではなかった装置に配置されてもよい。例えば、実施形態は、ペン、靴下、指輪、袖、変速装置、又は触覚フィードバックを提供するための実質的に任意の他の装着可能若しくは操作可能装置の表面に配置されてもよい。このような実施形態において触覚フィードバックを提供することは、例えば、装置に焦点を合わせなくても、ユーザが装置と相互作用することを可能にすることにより、ユーザ満足度を全体的に向上させ、多くの利益をもたらし得る。
【0078】
一部の実施形態では、装置は触覚フィードバックを提供する表面要素に通信可能に結合され得るので、製造業者は装置から触覚フィードバック構成要素を省略することが可能であってもよい。装置はユーザに触覚フィードバックを提供する外部表面要素と(例えば、IEEE802.11又はBluetoothを介して)インターフェース接続することが可能であるので、例えば、携帯電話、タブレット、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ又はEリーダの製造業者は装置内から触覚フィードバック構成要素を取り除くことができてもよい。結果として、製造業者は、より小型、軽量及び/又は安価な装置を製造することが可能であってもよい。更に、本開示の実施形態は、触覚機能を含まないレガシー装置が本明細書に記載のタイプの触覚出力装置を制御するようにプログラムされることを可能にしてもよい。
【0079】
また、一部の実施形態は、改善された触覚体験を提供してもよい。一部の実施形態では、装着可能装置に配置される表面要素を介して触覚フィードバックを提供することは、体の様々な部分で、同時に又は別々に様々な触覚効果をユーザに感じさせてもよい。これは、より没入感のある触覚体験をもたらし得る。例えば、このような実施形態では、ユーザは、各々が触覚フィードバックを提供することができる表面要素を含む帽子、シャツ、パンツ及び靴下を着用していてもよい。ユーザの仮想キャラクタがビデオゲーム内で銃撃されることに応じて、システムは、仮想キャラクタが銃撃された場所に最も近いユーザの体に配置された触覚出力装置から触覚効果(例えば、シミュレートされる振動)を出力してもよい。従って、従来のように、ユーザの仮想キャラクタが銃撃された場所に関わらず、ゲームコントローラが単純に震動する場合よりも、ユーザは現実的な触覚体験を知覚し得る。更に、表面要素及び追加の触覚出力装置(例えば、ERM又はLRA)を含む実施形態では、ユーザに伝達され得る触覚効果の範囲が増加してもよい。利用可能な触覚効果の増加した範囲は、より現実的な又は没入感のある触覚体験をユーザにもたらしてもよい。
【0080】
一部の実施形態では、触覚効果を提供する表面要素は、ユーザが自身の装置と物理的に接触していなくても、装置がユーザに通知を提供することを可能にしてもよい。例えば、一実施形態では、ユーザの帽子に配置された表面要素は、着呼がある場合に触覚効果(例えば、シミュレートされる振動)を出力してもよく、これによりユーザが電話呼び出しの聞こえる距離の外にいる場合であってもユーザに着呼を警告し得る。
【0081】
(概論)
上記の方法、システム及び装置は例示である。様々な構成によって、適宜、様々な手続き又は構成要素が省略、置換、又は追加されてもよい。例えば、代替的な構成では、方法は記載されたものとは異なる順序で実行されてもよく、及び/又はステージが追加、省略及び/又は結合されてもよい。また、所定の構成に関して記載された機能は、様々な他の構成に結合されてもよい。構成の異なる態様及び要素が、同様に結合されてもよい。また、技術は進歩するものであり、そのため要素の多くは例示であり、本開示又は請求項の範囲を限定しない。
【0082】
例示的な構成(実装を含む)の十分な理解を与えるために説明の中で特定の詳細が与えられている。しかしながら、こうした構成は特定の詳細無しで実施されてもよい。例えば、周知の回路、工程、アルゴリズム、構造及び技術が、構成を不明確にするのを避けるために不要な詳細無しで示されている。この説明は、例示的な構成のみを提供するものであり、請求項の範囲、応用性又は構成を限定しない。むしろ、構成の上記説明は、記載された技術を実装するための実施可能な説明を当業者に提供するであろう。本開示の精神又は範囲から逸れることなく、要素の機能及び配置の様々な変更が行われてもよい。
【0083】
また、構成は、フロー図又はブロック図として描かれる処理として記載されてもよい。各々が連続した工程として操作を説明している場合があるが、こうした操作の多くは並列的又は同時に行われ得る。更に、操作の順序は並び替えられてもよい。工程は、図面に含まれない追加のステップを有してもよい。更に、方法の例示は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、又はこれらの任意の組み合わせによって実装されてもよい。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア又はマイクロコードで実装される場合、必要なタスクを実行するためのプログラムコード又はコードセグメントは、記憶媒体等の一時的でないコンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。プロセッサは、記載されたタスクを実行してもよい。
【0084】
複数の例示的な構成が記載されているが、本開示の精神から逸脱することなく、様々な修正、代替構造及び均等物が使用されてもよい。例えば、上記の要素は、より大きなシステムの構成要素であってもよく、他の規則が本発明のアプリケーションに優先し又はそれを修正してもよい。また、上記の要素が検討される前、間、又は後で多くのステップが行われてもよい。従って、先の記載によって請求項の範囲は縛られない。
【0085】
本明細書における「適合される」又は「構成される」の使用は、追加のタスク又はステップを実行するように適合又は構成される装置を排除しない開放的且つ包括的な言語を意図している。更に、「基づいて」の使用は開放的且つ包括的であることが意図されており、即ち、1つ以上の記載された条件又は値に「基づく」処理、ステップ、計算、又は他の動作が、実際には、記載されたものを超える追加の条件又は値に基づいてもよい。本明細書に含まれる表題、リスト及び番号は、単に説明を容易にするためのものであって、限定することを意図していない。
【0086】
本主題の態様に従う実施形態は、デジタル電子回路、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせに実装され得る。一実施形態では、コンピュータは、1つ又は複数のプロセッサを備えてもよい。プロセッサは、プロセッサに結合されるRAM(random access memory)等のコンピュータ可読媒体を備え、又はそれへのアクセスを有する。プロセッサは、センササンプリングルーチン、選択ルーチン、及び上述の方法を実行する他のルーチン等、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能プログラム命令を実行する。
【0087】
このようなプロセッサは、マイクロプロセッサ、DSP(digital signal processor)、ASIC(application−specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)、及び状態機械を含む。このようなプロセッサは、PLC、PIC(programmable interrupt controller)、PLD(programmable logic device)、PROM(programmable read−only memory)、EPROM又はEEPROM(electronically programmable read−only memory)、又は他の類似の装置等のプログラム可能電子装置を更に備えてもよい。
【0088】
このようなプロセッサは、媒体、例えば、プロセッサによって実行されると、プロセッサによって遂行又は支援される本明細書に記載のステップをプロセッサに実行させることができる命令を記憶し得る有形のコンピュータ可読媒体を備え、又はこれと通信してもよい。コンピュータ可読媒体の実施形態は、限定されないが、プロセッサ、例えばウェブサーバのプロセッサにコンピュータ可読命令を提供することができる全ての電子、光学、磁気、又は他の記憶装置を備えてもよい。媒体の他の例は、限定されないが、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、磁気ディスク、メモリチップ、ROM、RAM、ASIC、構成プロセッサ、全ての光学媒体、全ての磁気テープ若しくは他の磁気媒体、又はコンピュータプロセッサが読み取り可能な任意の他の媒体を含む。また、様々な他の装置は、ルータ、プライベート若しくはパブリックネットワーク、又は他の伝送装置等のコンピュータ可読媒体を含んでもよい。記載されたプロセッサ及び処理は、1つ以上の構造内にあってもよく、1つ以上の構造を通じて分散されてもよい。プロセッサは、本明細書に記載の1つ以上の方法(又は方法の一部)を実行するためのコードを備えてもよい。
【0089】
本主題はその特定の実施形態に関して詳細に記載されているが、上記のことを理解すると、このような実施形態の変形、変化、及び均等物を当業者であれば容易に生み出し得ることが理解されるであろう。従って、本開示は、限定ではなく例示を目的として提示されており、当業者には容易に明らかとなる本主題への修正、変更及び/又は追加を含むことを排除しないことが理解されるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7