(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、端末装置、端末制御方法および端末制御プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、端末装置、端末制御方法および端末制御プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
[1.情報処理の概念]
まず、
図1を用いて、情報処理装置が実行する情報処理の概念について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。なお、
図1では、例えば、「○○コンビニ××店」の実店舗に入店したユーザU01が、かかるユーザU01が携帯するユーザ端末10を用いて実店舗に陳列された商品を購入する場合を示している。
【0011】
図1に示すように、情報処理装置100では、上記した実店舗側からEC(Electronic Commerce:電子商取引)サイトにおいて出品する商品に関する商品情報を受け付けており(ステップS10)、受け付けた商品情報を後述する商品情報データベースに登録する。実施形態に係る情報処理装置100は、同一のサーバ上に実店舗に対応する仮想店舗が複数出店している、いわゆるショッピングモール型のECサイトを構成する。したがって、情報処理装置100は、実店舗において販売される商品を、あたかもECサイトで販売する商品のように出品を受け付けることになる。
【0012】
また、本実施形態に係る情報処理装置100は、ECサイトにおいて販売するための商品だけではなく、実店舗でのみ販売するための商品についても出品を受け付ける。具体的には、情報処理装置100は、実店舗側から、ECサイトにおいて購入可能な商品に関する商品情報を受け付けることができるとともに、ECサイトにおいて購入できず実店舗で購入可能な商品に関する商品情報を受け付ける。商品を出品する実店舗は、ECサイトにおいて販売する商品であるか、実店舗で販売する商品であるかを指定した上で情報処理装置100に商品情報を送信する。
【0013】
そして、本実施形態にかかる情報処理装置100は、出品された商品のうち実店舗で購入可能な商品が実際に実店舗で購入された場合に、ECサイトにおいてかかる実店舗の商品の購入処理の一部を実施する。具体的には、情報処理装置100は、ECサイトにおいてかかる実店舗の商品の決済処理を実行する。
【0014】
図1に示す情報処理装置100は、実店舗側がECサイトに実店舗において販売される商品を出品するだけで実店舗の商品をECサイトで決済可能な販売形態を実現する。かかる販売形態について
図1を用いてさらに説明を続ける。
【0015】
図1に示すように、実店舗に入店したユーザU01は、ユーザ端末10を用いて実店舗において販売される商品を購入する。具体的には、まず、ユーザ端末10は、ユーザU01からECサイトで実店舗の商品の購入処理を実施するためのアプリケーションの起動操作を受け付ける(ステップS11)。
【0016】
続いて、ユーザ端末10は、ユーザ端末10に搭載されたGPS(Global Positioning System)機能を用いてユーザ端末10の位置情報を取得する(ステップS12)。これにより、ユーザ端末10は、ユーザU01が入店した実店舗を特定する。また、ユーザ端末10は、かかる位置情報を情報処理装置100へ送信する。これにより、情報処理装置100は、位置情報に基づいてユーザU01が入店した実店舗を特定し、特定した実店舗の情報をユーザ端末10に送信する。そして、ユーザ端末10は、ユーザU01が入店した実店舗を特定された実店舗に関する情報を表示し、ユーザU01からチェックイン操作を受け付ける。チェックイン操作を終えたユーザU01は、実店舗に陳列された商品を選択する。
【0017】
続いて、ユーザ端末10は、商品を選択したユーザU01からかかる商品のスキャン操作を受け付ける(ステップS13)。具体的には、ユーザ端末10は、ユーザ端末10に搭載されたカメラ機能を用いて商品に付されたバーコードを読み取る。そして、ユーザ端末10は、ユーザU01による画面の注文操作によって、スキャンしたバーコード等の商品情報を含む注文情報を情報処理装置100へ送信する(ステップS14)。
【0018】
情報処理装置100は、ユーザ端末10から送信された注文情報を取得する(ステップS15)。つまり、情報処理装置100は、ユーザ端末10の位置に対応する実店舗において販売される商品に対する注文情報をユーザ端末10から取得する。
【0019】
そして、情報処理装置100は、注文情報を取得した場合に、注文情報に対応する商品情報を含む注文商品情報をユーザ端末10に送信する(ステップS16)。具体的には、情報処理装置100がチェックインした実店舗側から店舗販売のための商品として出品された商品である場合に、かかる注文商品情報をユーザ端末10に送信する。
【0020】
ここで、注文商品情報とは、実店舗において商品の在庫管理をするために用いられる情報である。具体的には、本実施形態では、注文商品情報とは、ユーザ端末10の画面に提示されたバーコードであり、かかるバーコードはECサイトおよび実店舗において管理されている商品を識別するための識別番号である。したがって、実店舗側では、ユーザ端末10の画面に提示されたバーコードを店舗端末30のスキャン装置を用いて読み取ることで、実店舗において商品の在庫管理を行うことができる。なお、以下の実施形態では、ユーザ端末10の画面には実店舗において販売される商品に付されたバーコードに対応するバーコードが提示されるが、バーコードに限られず、QRコード(登録商標)であってもよい。
【0021】
ユーザ端末10は、情報処理装置100から配信された注文商品情報を表示する。具体的には、
図1の例では、ユーザ端末10の画面には、チェックインした実店舗の店舗名である「○○コンビニ××店」と、スキャンした商品情報である「お茶500ml 1点 100円(税込)」と、かかる商品の「バーコード」と、「ご注文を確定」のボタン表示とが表示される。
【0022】
続いて、ユーザU01は、選択した商品を持ち、ユーザ端末10の画面に注文商品情報を表示させた状態で、店員のいる店舗端末30へ向かう。そして、店員が店舗端末30のスキャン装置を用いてユーザ端末10の画面に表示された「バーコード」を読み取るとともに、「ご注文を確定」のボタン表示を押下して注文確定画面における確定操作を行う(ステップS17)。なお、かかる確定操作は、注文商品情報に基づきユーザ端末10において行われる注文操作に含まれる操作である。
【0023】
店舗端末30は、スキャン装置を用いてユーザ端末10の画面に表示された「バーコード」を読み取った場合に、商品の売上情報を登録するとともに、「バーコード」に対応する商品の実店舗における在庫の数をマイナス1とする在庫処理を行う(ステップS18)。つまり、この例では、1つの商品に対してユーザ端末10の画面に1つの「バーコード」が表示されており、かかる「バーコード」を読み取った場合に、「バーコード」に対応する商品の実店舗における在庫の数が1つ減ることになる。
【0024】
また、ユーザ端末10は、「ご注文を確定」のボタン表示の押下により注文確定画面における確定操作を受け付けると、確定情報を情報処理装置100へ送信する(ステップS19)。
【0025】
そして、情報処理装置100は、ユーザ端末10から送信された確定情報を取得する(ステップS20)。続いて、情報処理装置100は、取得した確定情報に基づいて、実店舗における商品の販売処理として、実店舗に対応するECサイトにおいて確定情報に係る商品の決済処理を行う(ステップS21)。
【0026】
このように、情報処理装置100は、実店舗側がECサイトに実店舗において販売される商品を出品するだけで実店舗の商品をECサイトで決済可能な販売形態を実現することができる。したがって、かかる情報処理装置100によれば、実店舗において販売される商品を手軽に購入することができる。これにより、情報処理装置100は、付加価値のある実店舗の販売サービスを実現することができる。
【0027】
また、情報処理装置100は、実店舗で販売される商品に対する注文情報をユーザ端末10から取得し、取得された注文情報に基づいて、注文商品情報をユーザ端末10に送信する。そして、実店舗側では、ユーザ端末10の画面に提示されたバーコードを店舗端末30のスキャン装置を用いて読み取ることで、商品の在庫管理を行う。これにより、情報処理装置100は、付加価値のある実店舗の販売サービスを実現することができる。
【0028】
[2.情報処理システムの構成例]
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置100を含む情報処理システム1の構成例について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、ユーザ端末10と、店舗端末30と、情報処理装置100と、を含む。ユーザ端末10と、店舗端末30と、情報処理装置100とは、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示す情報処理システム1には、複数台のユーザ端末や、複数台の店舗端末が含まれてもよい。
【0029】
ユーザ端末10は、ユーザによって利用される端末装置である。例えば、ユーザ端末10は、スマートフォンなどの携帯電話機や、タブレット端末や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0030】
店舗端末30は、実店舗の店員によって利用される情報処理装置である。店舗端末30は、POS端末や、スマートフォンなどの携帯電話機や、タブレット端末や、PDAや、デスクトップ型PCや、ノート型PC等である。
【0031】
情報処理装置100は、
図1を用いて説明したように、ユーザ端末10の位置に対応する実店舗において販売される商品に対する注文情報をユーザ端末10から取得し、取得された注文情報に基づいて、実店舗に対応するECサイトにおいて実店舗の商品の購入処理の一部として決済処理を行う。
【0032】
[3.ユーザ端末の構成例]
次に、
図3を用いて、実施形態に係るユーザ端末10について説明する。
図3は、実施形態に係るユーザ端末10の構成例を示す図である。
図3に示すように、ユーザ端末10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、撮像部14と、制御部20とを有する。
【0033】
通信部11は、ネットワークNに通信可能に接続された情報処理装置100および店舗端末30との間で通信するNIC(Network Interface Card)などのインターフェイスである。
【0034】
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部12は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部13は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、ユーザ端末10にタッチパネルが採用された場合には、入力部12と出力部13とは一体化される。
【0035】
撮像部14は、バーコードを撮像するカメラ機能を実現する。撮像部14は、レンズ等の光学系と、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の撮像素子と、を有する。かかる撮像部14は、入力部12を介してユーザから受け付けた操作に従って、例えば、商品に付されたバーコードを撮像する。
【0036】
制御部20は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、ユーザ端末10の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部20は、例えば、コントローラであり、ASIC(Application Specific Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0037】
図3に示すように、制御部20は、位置検出部21と、アプリ制御部22とを有する。また、アプリ制御部22は、表示制御部23と、取得部24と、受信部25と、送信部26とを有する。かかる制御部20は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部20の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0038】
位置検出部21は、ユーザ端末10の現在位置を検出する。具体的には、位置検出部21は、GPS衛星から送出される電波を受信し、受信した電波に基づいてユーザ端末10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度および経度)を検出する。
【0039】
アプリ制御部22は、上記したECサイトのアプリケーションを制御し、ユーザの操作に応じてECサイトのアプリケーションを起動する。
【0040】
表示制御部23は、入力部12によって受け付けられた各種操作に応じて、出力部13に各種情報を表示制御する。具体的には、表示制御部23は、ユーザが実店舗に入店したことを示す入店情報や、スキャンした商品に対する注文情報や、注文情報に対応する商品情報を含む注文商品情報を出力部13に表示させる。なお、表示制御部23によって表示制御されることで、出力部13に表示される入店画面、注文画面、注文確定画面については、
図11〜
図13を用いて後述する。
【0041】
取得部24は、位置検出部21で検出された位置に対応する実店舗において販売される商品に対する商品情報を含む注文情報を取得する。具体的には、取得部24は、ユーザの操作により撮像部14によって読み取られた商品のバーコードに基づいてかかるバーコードに対応する商品の注文情報を取得する。
【0042】
受信部25は、各種情報を受信する。例えば、受信部25は、送信部26によって注文情報が情報処理装置100に送信されることで、情報処理装置100から注文情報に対応する商品情報を含む注文商品情報を受信する。
【0043】
送信部26は、各種情報を送信する。例えば、送信部26は、受信部25によって情報処理装置100から配信された入店情報が受信されることで、実店舗において販売される商品に関する商品情報を含む注文情報を情報処理装置100に送信する。また、送信部26は、入力部12によってユーザから受け付けられた位置検出部21によって検出された位置情報を情報処理装置100に送信する。
【0044】
[4.情報処理装置の構成例]
次に、
図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置100について説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0045】
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続される。
【0046】
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図4に示すように、記憶部120は、ユーザ情報データベース121と、店舗情報データベース122と、商品情報データベース123と、注文情報データベース124と、報酬情報データベース125とを有する。
【0047】
ユーザ情報データベース121は、ユーザ端末10のユーザに関する各種情報が記憶されるデータベースである。
【0048】
図5は、実施形態に係るユーザ情報データベース121に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
図5に示すように、ユーザ情報テーブルには、「ユーザID」、「会員種別」、「氏名」、「性別」、「年齢」、「住所」および「購入履歴」などの情報が含まれる。
【0049】
ここで、「ユーザID」とは、ユーザ端末10を使用しているユーザを示す識別子である。このユーザIDは、例えば、クッキーIDまたはユーザがユーザ端末10を用いて情報処理装置100に対して会員登録した際に情報処理装置100から払い出されるIDであってもよい。「会員種別」とは、ECサイトを利用するユーザが登録する会員の種類を示す識別子である。ここでは、会員種別「1」のユーザは、例えば、有料会員であり、会員種別「2」のユーザは、例えば、特定の通信会社を利用する無料会員である。
【0050】
また、「購入履歴」とは、実店舗に対応するECサイトにおいて実店舗の商品の購入の履歴を示す情報である。例えば、ユーザU01が「店舗イ」に対応するECサイトで「2017/3/20 12:10」に「商品A」を決済処理した場合、「購入履歴」の項目には、「2017/3/20 12:10 商品A 店舗イ」が登録される。
【0051】
店舗情報データベース122は、ECサイトにおいて登録された店舗が記憶されるデータベースである。
【0052】
図6は、実施形態に係る店舗情報データベース122に記憶される店舗情報テーブルの一例を示す図である。
図6に示すように、店舗情報テーブルには、「店舗ID」、「店舗名」、「住所」および「店舗位置」などの情報が含まれる。
【0053】
ここで、「店舗ID」とは、ECサイトにおいて登録された店舗を識別する情報である。また、「店舗位置」は、店舗の位置を示す情報である。かかる「店舗位置」の情報は、ユーザ端末10の位置情報と照合するために用いられる。
【0054】
商品情報データベース123は、ECサイトに出品された商品が記憶されるデータベースである。
【0055】
図7は、実施形態に係る商品情報データベース123に記憶される商品情報テーブルの一例を示す図である。
図7に示すように、商品情報テーブルには、「店舗ID」、「実店舗で購入できる商品」、「ECサイトで購入できる商品」、「商品ID」、「商品名」および「価格」などの情報が含まれる。
【0056】
ここで、「実店舗で購入できる商品」とは、実店舗で販売するために出品された商品であり、ECサイトでは購入できない商品である。例えば、「店舗イ」は、「実店舗で購入できる商品」として「お茶」、「パン」、「弁当」などをECサイトに出品している。また、「ECサイトで購入できる商品」とは、実店舗で販売するために出品された商品ではなく、ECサイトでのみ購入できる商品である。例えば、「店舗イ」は、「ECサイトで購入できる商品」として「書籍」、「チケット」、「お中元品」などをECサイトに出品している。
【0057】
また、「商品ID」とは、実店舗側がECサイトに出品する商品を識別するための識別情報を示す。「商品名」とは、出品する商品の商品名を示す。「価格」とは、出品する商品の売値を示す。
【0058】
なお、上述の例では、「店舗イ」は「お茶」、「パン」、「弁当」などを「実店舗で購入できる商品」としてECサイトに出品しているが、これらの商品をECサイトで購入できるようにしてもよい。かかる場合、「実店舗で購入できる商品」は、ECサイトでも購入できる。
【0059】
注文情報データベース124は、ユーザ端末10の位置に対応する実店舗において販売される商品に対する注文情報が記憶されるデータベースである。
【0060】
図8は、実施形態に係る注文情報データベース124に記憶される注文情報テーブルの一例を示す図である。
図8に示すように、注文情報テーブルには、「ユーザID」、「位置情報」、「店舗ID」、「商品ID」、「数量」、「合計金額」および「注文日時」などの情報が含まれる。
【0061】
ここで、「位置情報」とは、ユーザ端末10の位置を示す情報である。例えば、ユーザU01において「位置情報」が「緯度X1 経度Y1」である場合、「店舗位置」が「緯度X1 経度Y1」である「店舗イ」が「店舗ID」に登録されることになる。
【0062】
また、「合計金額」とは、注文情報に係る商品についての「価格」の合計である。「注文日時」とは、注文情報を受け付けた日時である。例えば、ユーザU01が「店舗イ」において「2017/9/1 7:50」に「パン 100円 1個」に係る注文情報を、ユーザ端末10を用いて情報処理装置100に送信した場合、「店舗ID」の項目には「店舗イ」、「商品ID」の項目には「商品B」、「数量」の項目には「1」、「合計金額」の項目には「100円」、「注文日時」の項目には「2017/9/1 7:50」が登録される。
【0063】
報酬情報データベース125は、ECサイトに出品している商品を実店舗で購入したユーザに対する報酬情報が記憶されるデータベースである。
【0064】
図9は、実施形態に係る報酬情報データベース125に記憶される報酬情報テーブルの一例を示す図である。
図9に示すように、報酬情報テーブルには、「ユーザID」、「店舗ID」、「商品ID」、「注文日時」、「決済金額」、および「付与ポイント数」などの情報が含まれる。
【0065】
ここで、「決済金額」とは、実店舗に対応するECサイトにおいて決済処理が実行された金額を示す。また、「付与ポイント数」とは、「決済金額」に応じてユーザ端末10に対して付与されるインセンティブである。なお、
図9に示す報酬情報テーブルと
図8に示す注文情報テーブルとは対応関係にある。
【0066】
図4に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図4に示す例では、制御部130は、受付部131、取得部132、購入処理部133、付与部134および送信部135を有する。
【0067】
受付部131は、店舗端末30から配信される実店舗において販売される商品の商品情報および実店舗の店舗情報を受け付ける。また、受付部131は、受け付けた商品情報を上記した商品情報データベース123(
図7参照)に登録する。また、受付部131は、受け付けた店舗情報を上記した店舗情報データベース122(
図6参照)に登録する。
【0068】
また、受付部131は、店舗端末30からECサイトにおいて購入可能な商品に関する商品情報およびECサイトにおいて購入できず実店舗で購入可能な商品に関する商品情報を受け付ける。
【0069】
取得部132は、実店舗で販売される商品に対する注文情報をユーザ端末10から取得する。具体的には、取得部132は、実店舗に置かれている商品からユーザ端末10によって読み取られた商品情報を含む注文情報をユーザ端末10から取得する。また、取得部132は、ユーザ端末10の所在位置とかかる所在位置の近傍に所在する実店舗において販売される注文情報をかかる実店舗に存在するユーザ端末10から取得する。また、取得部132は、取得した注文情報を上記した注文情報データベース124(
図8参照)に登録する。
【0070】
購入処理部133は、取得部132によって取得された注文情報に基づいて、実店舗に対応する電子商取引サービスにおいて実店舗の商品に対する購入処理の一部を行う。また、購入処理部133は、実店舗の商品に対する購入処理の一部として、電子商取引サービスにおいて実店舗の商品に対して決済処理を行う。また、購入処理部133は、取得部132によって取得された注文情報に含まれる商品情報に対応する商品に対して購入処理の一部を行う。
【0071】
また、購入処理部133は、取得部132によって取得された注文情報に対応する商品が電子商取引サービスに出品された商品である場合に、かかる商品に対して購入処理の一部を行う。また、購入処理部133は、電子商取引サービスに出品された商品であって電子商取引サービスにおいて購入不可能である商品に対して購入処理の一部を行う。
【0072】
付与部134は、購入処理部133により購入処理の一部が行われた場合に、ユーザ端末10のユーザに対して電子商取引サービスにおけるインセンティブを付与する。具体的には、付与部134は、購入処理部133により決済処理が実行された場合に、ユーザ端末10のユーザに対して所定のインセンティブを付与する(
図9参照)。より具体的には、付与部134は、ユーザ端末10のユーザが有料会員である場合に通常付与するポイント数に対して5倍のポイント数を付与し、ユーザ端末10のユーザが無料会員である場合に通常付与するポイント数に対して1倍のポイント数を付与する(
図5参照)。また、付与部134は、購入処理部133により決済処理が実行されると、決済完了情報およびインセンティブの付与情報を、ネットワークNを介してユーザ端末10へ送信する。
【0073】
送信部135は、取得部132によって取得された注文情報に基づいて、実店舗における商品管理に関する処理を行うための情報をユーザ端末10に送信する。また、送信部135は、注文情報に含まれる商品情報に対応する商品の商品管理に関する処理を行うための情報をユーザ端末10に送信する。
【0074】
また、送信部135は、商品管理に関する処理を行うための情報として、注文情報に対応する商品の注文確認を示す注文確認情報をユーザ端末10に送信する。具体的には、送信部135は、商品管理に関する処理を行うための情報として、注文情報に対応する商品を実店舗において識別するための情報を含む注文商品情報をユーザ端末10に送信する。
【0075】
また、送信部135は、取得部132によって取得された注文情報に対応する商品が、電子商取引サービスに出品された商品である場合に、実店舗における商品管理に関する処理を行うための情報をユーザ端末10に送信する。
【0076】
[5.情報処理の作用効果の一例]
次に、
図10を用いて、各処理部131〜135が実行する情報処理の内容について説明する。
図10は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の一例を示すシーケンス図である。
【0077】
図10に示すように、まず、店舗端末30は、ネットワークNを介してECサイトに出品する商品の商品情報および店舗情報を情報処理装置100へ送信する(ステップS101)。情報処理装置100が有する受付部131は、店舗端末30から送信された商品情報および店舗情報を受け付ける(ステップS102)。そして、受付部131は、受け付けた商品情報を
図7に示す商品情報データベース123に登録し、受け付けた店舗情報を
図6に示す店舗情報データベース122に登録する。
【0078】
ユーザ端末10が有するアプリ制御部22は、実店舗に入店したユーザの操作に応じて、実店舗に対応するECサイトのアプリケーションを起動する(ステップS103)。そして、ユーザ端末10が有する位置検出部21は、ユーザ端末10の位置情報を検出する(ステップS104)。ユーザ端末10の送信部26は、ネットワークNを介して位置検出部21で取得した位置情報を情報処理装置100へ送信する(ステップS105)。
【0079】
情報処理装置100が有する取得部132は、ユーザ端末10から送信された位置情報を取得する(ステップS106)。情報処理装置100が有する取得部132は、ユーザ端末10から送信された位置情報を取得した場合、取得した位置情報に対応する実店舗を店舗情報データベース122(
図6)から取得して入店情報を作成する。そして、情報処理装置100が有する送信部135は、ネットワークNを介して入店情報をユーザ端末10へ送信する(ステップS107)。
【0080】
ユーザ端末10が有する受信部25は、情報処理装置100から送信された入店情報を受信した場合、出力部13に入店情報を表示する(ステップS108)。
【0081】
ここで、
図11を用いて、ユーザ端末10が有する出力部13に、情報処理装置100から送信された入店情報が表示された場合について説明する。
図11は、実施形態に係る入店画面の一例を示す図である。
【0082】
図11に示すように、ユーザ端末10が、情報処理装置100から送信された入店情報を受信すると、出力部13に、『あなたは「○○コンビニ××店」にいます』といった情報と、「商品バーコード読み取り」を示す欄T11と、『「○○コンビニ××店」に入店する』のボタン表示T12と、「いいえ、このお店ではありません」のボタン表示T13とが表示される。
【0083】
ユーザが入店した実店舗と出力部13に表示される店舗とが異なる場合、ユーザは「いいえ、このお店ではありません」のボタン表示T13を押下する。一方、ユーザが入店した実店舗と出力部13に表示される店舗とが同じである場合、ユーザは『「○○コンビニ××店」に入店する』のボタン表示T12を押下する。
【0084】
このように、ユーザが『「○○コンビニ××店」に入店する』のボタン表示T12を押下することで、実店舗に対応するECサイトへのアクセスを実行する。
【0085】
続いて、実店舗に入店したユーザは、実店舗に陳列された商品を選択する。そして、ユーザ端末10は、商品を選択したユーザからかかる商品のスキャン操作を受け付ける(ステップS109)。具体的には、ユーザ端末10が有する撮像部14が商品に付されたバーコードを読み取る。これにより、ユーザ端末10が有する出力部13に注文情報が表示される(ステップS110)。
【0086】
ここで、
図12を用いて、ユーザ端末10が有する出力部13に、注文情報が表示された場合について説明する。
図12は、実施形態に係る注文画面の一例を示す図である。
【0087】
図12に示すように、撮像部14が商品に付されたバーコードを読み取ると、出力部13に、「注文確認」、「ご注文はまだ完了していません」、『内容を確認して「ご注文を確定」ボタンをタップしてくさい』といった情報が表示される。
【0088】
また、出力部13には、スキャンした商品の画像、商品名、数量、ご請求金額が表示される。また、出力部13には、「キャンセル」のボタン表示T14と、「ポイントを利用する」のボタン表示T15と、「他の商品を読み取り」のボタン表示T16と、「注文に進む」のボタン表示T17とが表示される。
【0089】
ユーザが「キャンセル」のボタン表示T14を押下した場合、出力部13に表示されている商品(「お茶 500ml」)の注文がキャンセルとなる。また、ユーザが「ポイントを利用する」のボタン表示T15を押下した場合、実店舗に対応するECサイトでの決済処理においてポイントによる決済処理が行われる。
【0090】
また、ユーザが「他の商品を読み取り」のボタン表示T16を押下した場合、例えば、ユーザからの商品のスキャン操作を受け付ける画面が出力部13に表示される。また、ユーザが「注文に進む」のボタン表示T17を押下した場合、ユーザ端末10が有する送信部26は、ネットワークNを介して注文情報を情報処理装置100へ送信する(ステップS111)。
【0091】
情報処理装置100が有する取得部132は、ユーザ端末10から送信された注文情報を取得した場合、注文情報を
図8に示す注文情報データベース124に登録する(ステップS112)。
【0092】
また、情報処理装置100が有する取得部132は、注文情報を登録した注文情報データベース124から情報を取得して注文商品情報を作成する。そして、情報処理装置100が有する送信部135は、ネットワークNを介して注文商品情報をユーザ端末10へ送信する(ステップS113)。
【0093】
ユーザ端末10が有する受信部25は、情報処理装置100から送信された注文商品情報を受信した場合、出力部13に注文商品情報を表示する(ステップS114)。
【0094】
ここで、
図13を用いて、ユーザ端末10が有する出力部13に、情報処理装置100から送信された注文商品情報が表示された場合について説明する。
図13は、実施形態に係る注文確定画面の一例を示す図である。
【0095】
図13に示すように、ユーザ端末10が、情報処理装置100から送信された注文商品情報を受信すると、出力部13に、「レジ登録」、「ご注文ありがとうございました。レジでスタッフにこの画面を提示してください。」、「○○コンビニ××店 お茶500ml 1点 100円(税込)」といった情報が表示される。
【0096】
また、出力部13には、スキャンした商品の「バーコード」の表示欄T18と、「ご注文を確定」のボタン表示T19とが表示される。
【0097】
ユーザは、スキャンした商品(「お茶 500ml」)を持ち、例えば、出力部13に注文商品情報を表示させた状態で、店員がいる店舗端末30へ向かう。そして、店員が店舗端末30のスキャン装置を用いて出力部13に表示された「バーコード」の表示欄T18を読み取るとともに、「ご注文を確定」のボタン表示T19を押下して注文確定画面における確定操作を行う(ステップS115)。
【0098】
店舗端末30は、スキャン装置を用いて出力部13に表示された「バーコード」の表示欄T18を読み取った場合に、商品の売上情報を登録するとともに、「バーコード」に対応する商品の実店舗(「○○コンビニ××店」)における在庫の数をマイナス1とする在庫処理を行う(ステップ116)。
【0099】
また、ユーザ端末10が有する送信部26は、「ご注文を確定」のボタン表示T19の押下により注文確定画面における確定操作を受け付けると、ネットワークNを介して確定情報を情報処理装置100へ送信する(ステップS117)。
【0100】
情報処理装置100が有する取得部132は、ユーザ端末10から送信された確定情報を取得する(ステップS118)。そして、情報処理装置100が有する購入処理部133は、取得した確定情報に基づいて、実店舗における商品の販売処理として、実店舗に対応するECサイトにおいて確定情報に係る商品の決済処理を行う(ステップS119)。
【0101】
情報処理装置100が有する付与部134は、購入処理部133により決済処理が実行された場合に、ユーザ端末10のユーザに対して所定のインセンティブを付与する(
図9参照)。また、付与部134は、購入処理部133により決済処理が実行されると、決済完了情報およびインセンティブの付与情報を、ネットワークNを介してユーザ端末10へ送信する(ステップS120)。
【0102】
ユーザ端末10が有する受信部25は、情報処理装置100から送信された決済完了情報およびインセンティブの付与情報を受信した場合、出力部13に決済完了情報およびインセンティブの付与情報を表示する(ステップS121)。
【0103】
なお、付与部134は、購入処理部133がポイントによる決済処理を実行した場合、ユーザ端末10のユーザに対してインセンティブの付与を行わない。かかる場合、付与部134は、ポイントによる決済完了情報のみを、ネットワークNを介してユーザ端末10へ送信する。
【0104】
[6.効果]
上述したように、情報処理装置100は、取得部132と、購入処理部133とを有する。取得部132は、ユーザ端末10の位置に対応する実店舗において販売される商品に対する注文情報をユーザ端末10から取得する。購入処理部133は、取得部132によって取得された注文情報に基づいて、実店舗に対応する電子商取引サービスにおいて実店舗の商品に対する購入処理の一部を行う。これにより、情報処理装置100は、実店舗において販売される商品を手軽に購入することができ、付加価値のある実店舗の販売サービスを実現することができる。
【0105】
また、情報処理装置100において、購入処理部133は、実店舗の商品に対する購入処理の一部として、電子商取引サービスにおいて実店舗の商品に対して決済処理を行う。これにより、情報処理装置100は、実店舗の商品に対する購入処理の一部を電子商取引サービスにおける決済処理で行うことができる。
【0106】
また、情報処理装置100において、取得部132は、実店舗に置かれている商品からユーザ端末10によって読み取られた商品情報を含む注文情報をユーザ端末10から取得し、購入処理部133は、注文情報に含まれる商品情報に対応する商品に対して購入処理の一部を行う。これにより、情報処理装置100は、ユーザ端末10によって読み取られた商品情報を含む注文情報に基づいて商品に対する購入処理の一部を行うことができる。
【0107】
また、情報処理装置100において、購入処理部133により購入処理の一部が行われた場合に、ユーザ端末10のユーザに対して電子商取引サービスにおけるインセンティブを付与する付与部134をさらに有する。これにより、インセンティブの付与という対価によって、ユーザに対して電子商取引サービスの利用拡大を図ることができる。
【0108】
また、情報処理装置100において、取得部132により注文情報を取得した場合に、注文情報に対応する商品情報を含む注文商品情報をユーザ端末10に送信する送信部135をさらに有し、購入処理部133は、送信部135により配信された注文商品情報に基づきユーザ端末10のユーザにより注文操作が行われた場合に、実店舗の商品に対する購入処理の一部を行う。これにより、情報処理装置100は、ユーザ端末10と連動させて実店舗の商品に対する購入処理の一部を行うことができる。
【0109】
また、情報処理装置100において、取得部132は、ユーザ端末10の所在位置と当該所在位置の近傍に所在する実店舗において販売される商品に対する注文情報を当該実店舗に存在するユーザ端末10から取得する。これにより、情報処理装置100は、実店舗に存在するユーザ端末10からかかる実店舗において販売される商品に対する注文情報を取得することができる。
【0110】
また、情報処理装置100において、購入処理部133は、取得部132によって取得された注文情報に対応する商品が、電子商取引サービスに出品された商品である場合に、商品に対して購入処理の一部を行う。これにより、情報処理装置100は、電子商取引サービスに特化させて実店舗の商品に対する購入処理の一部を行うことができる。
【0111】
また、情報処理装置100において、購入処理部133は、電子商取引サービスに出品された商品であって電子商取引サービスにおいて購入不可能である商品に対して購入処理の一部を行う。これにより、情報処理装置100は、実店舗で購入できる商品に対して購入処理の一部を行うことができる。
【0112】
また、上述したように、情報処理装置100は、取得部132と、送信部135とを有する。取得部132は、実店舗で販売される商品に対する注文情報をユーザ端末10から取得する。送信部135は、取得部132によって取得された注文情報に基づいて、実店舗における商品管理に関する処理を行うための情報をユーザ端末10に送信する。これにより、実店舗側では、ユーザ端末10の画面に提示されたバーコードを店舗端末30のスキャン装置を用いて読み取ることで、商品の在庫管理を行う。したがって、情報処理装置100は、付加価値のある実店舗の販売サービスを実現することができる。
【0113】
また、情報処理装置100において、取得部132は、実店舗に置かれている商品からユーザ端末10によって読み取られた商品情報を含む注文情報をユーザ端末10から取得し、送信部135は、注文情報に含まれる商品情報に対応する商品の商品管理に関する処理を行うための情報をユーザ端末10に送信する。これにより、情報処理装置100は、ユーザ端末10によって読み取られた商品情報を含む注文情報に基づいて商品の商品管理に関する処理を行うための情報を送信できる。
【0114】
また、情報処理装置100において、送信部135は、商品管理に関する処理を行うための情報として、注文情報に対応する商品の注文確認を示す注文確認情報をユーザ端末10に配信する。これにより、情報処理装置100は、ユーザ端末10を介して実店舗側での商品管理に関する処理を行わせることができる。
【0115】
また、情報処理装置100において、送信部135は、商品管理に関する処理を行うための情報として、注文情報に対応する商品を実店舗において識別するための情報を含む注文商品情報をユーザ端末10に送信する。これにより、情報処理装置100は、ユーザ端末10を介して実店舗側での商品管理に関する処理を確実に行わせることができる。
【0116】
また、情報処理装置100において、取得部132は、ユーザ端末10の所在位置と当該所在位置の近傍に所在する実店舗において販売される商品に対する注文情報を当該実店舗に存在するユーザ端末10から取得する。これにより、情報処理装置100は、実店舗に存在するユーザ端末10からかかる実店舗において販売される商品に対する注文情報を取得することができる。
【0117】
また、情報処理装置100において、送信部135は、取得部132によって取得された注文情報に対応する商品が、電子商取引サービスに出品された商品である場合に、実店舗における商品管理に関する処理を行うための情報をユーザ端末10に送信する。これにより、情報処理装置100は、電子商取引サービスに特化させて実店舗における商品管理に関する処理を行うための情報を送信することができる。
【0118】
[7.ハードウェア構成]
上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、
図14に示すような構成のコンピュータ200によって実現される。以下、情報処理装置100を例に挙げて説明する。
図14は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ200の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ200は、CPU210、RAM220、ROM230、HDD240、通信インターフェイス(I/F)250、入出力インターフェイス(I/F)260、およびメディアインターフェイス(I/F)270を有する。
【0119】
CPU210は、ROM230またはHDD240に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM230は、コンピュータ200の起動時にCPU210によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ200のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0120】
HDD240は、CPU210によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス250は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU210へ送り、CPU210が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0121】
CPU210は、入出力インターフェイス260を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU210は、入出力インターフェイス260を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU210は、生成したデータを、入出力インターフェイス260を介して出力装置へ出力する。
【0122】
メディアインターフェイス270は、記録媒体280に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM220を介してCPU210に提供する。CPU210は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス270を介して記録媒体280からRAM220上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体280は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0123】
例えば、コンピュータ200が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ200のCPU210は、RAM220上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD240には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ200のCPU210は、これらのプログラムを記録媒体280から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0124】
[8.その他]
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0125】
また、上述の実施形態では、情報処理装置100が実店舗側からECサイトに出品する商品を「実店舗で購入できる商品」として受け付けた場合、かかる商品をECサイトで注文したユーザは実店舗で購入することになっているが、ECサイトでも購入できるようにしてもよい。また、上述の実施形態に係る情報処理装置100では、ECサイトにおいて「実店舗で購入できる商品」と「ECサイトで購入できる商品」との両方の出品を受け付けているが、ECサイトを実店舗において販売される商品の購入専用とするために、情報処理装置100が実店舗から「実店舗で購入できる商品」の出品のみを受け付けるようにしてもよい。
【0126】
また、上述の実施形態では、実店舗において販売される商品の在庫を実店舗側で管理しているが、かかる管理をECサイトで管理してもよい。具体的には、情報処理装置100がユーザ端末10から確定情報を取得した場合、取得した確定情報に基づいてECサイトで管理している実店舗に対応する仮想店舗の在庫情報を更新するようにしてもよい。
【0127】
また、上述の実施形態では、ユーザ端末10が、商品をスキャンすることにより商品に付されたバーコード等の商品情報を含む注文情報を情報処理装置100へ送信する例を示した。しかし、商品をスキャンする装置は、ユーザ端末10以外のどのような装置であってもよい。例えば、ユーザまたは実店舗の店員による操作に従って、店舗端末30が商品のバーコード等をスキャンし、店舗端末30が商品に付されたバーコード等の商品情報を含む注文情報を情報処理装置100へ送信してもよい。この場合、店舗端末30は、商品を購入するユーザを識別するためのユーザ識別子を任意の手段で受け付けることができる。例えば、店舗端末30は、ユーザまたは店員が店舗端末30の入力部(キー等)に入力したユーザ識別子を受け付けてもよい。また、例えば、店舗端末30は、ユーザ端末10と無線通信(近距離通信等)または有線通信を行うことで、ユーザ端末10に記憶されているユーザ識別子を受け付けてもよい。そして、店舗端末30は、ユーザ識別子とともに注文情報を情報処理装置100へ送信する。これにより、情報処理装置100は、注文情報に対応する商品の購入者であるユーザを識別することができる。
【0128】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動で行うこともできる、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0129】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0130】
また、上記実施形態では、情報処理装置100において情報処理の機能・作用を実現・実行しているが、ユーザ端末10または店舗端末30に情報処理装置100が有する情報処理の機能・作用を持たせ、ユーザ端末10または店舗端末30において情報処理の機能・作用を実現・実行してもよい。
【0131】
また、上述してきた各実施形態に記載された各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0132】
例えば、上述した情報処理装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0133】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。