(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者から取得した求人情報の中から、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する検索部と、
前記検索部による検索結果が存在しない場合に、前記情報提供事業者に対して、前記検索クエリに関するクエリ情報を送信する送信部と、
前記送信部による前記クエリ情報の送信先である情報提供事業者から所定の求人情報を受け付けた場合、所定の求職者に対して、前記所定の求人情報を通知する通知部と、
を備え、
前記通知部は、
前記情報提供事業者から受け付けた所定の求人情報と前記求職者から受け付けた検索クエリの履歴に関する検索情報とに基づいて、前記所定の求人情報の通知対象となる求職者を特定する
ことを特徴とする情報処理装置。
求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者から取得した求人情報の中から、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する検索部と、
前記検索部による検索結果が存在しない場合に、前記情報提供事業者に対して、前記検索クエリに関するクエリ情報を送信する送信部と、
前記求職者から受け付けた検索クエリに基づいて、前記クエリ情報の送信先となる情報提供事業者を選択する選択部と、
を備え、
前記選択部は、
前記クエリ情報の送信先となる情報提供事業者として、前記検索クエリが示す業種又は職種に特化した求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者である専門情報提供事業者を選択する
ことを特徴とする情報処理装置。
求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者から取得した求人情報の中から、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する検索部と、
前記検索部による検索結果が存在しない場合に、前記情報提供事業者に対して、前記検索クエリに関するクエリ情報を送信する送信部と、
前記求職者から受け付けた検索クエリに基づいて、前記クエリ情報の送信先となる情報提供事業者を選択する選択部と、
を備え、
前記選択部は、
前記情報提供事業者から取得した求人情報の履歴に関する情報の中に前記検索クエリが示す求人企業が存在する場合には、前記クエリ情報の送信先として前記求人企業を選択し、
前記送信部は、
前記選択部によって選択された求人企業に対して、前記クエリ情報を送信する
ことを特徴とする情報処理装置。
前記検索部による検索結果が存在しない検索クエリを識別する識別情報と、前記クエリ情報として前記検索クエリに含まれる文字列と、を対応付けて記憶するクエリ情報記憶部と、
前記情報提供事業者を識別する識別情報と前記情報提供事業者に関する事業者情報とを対応付けて記憶する事業者情報記憶部と、
をさらに備え、
前記選択部は、
前記クエリ情報記憶部に記憶されたクエリ情報と前記事業者情報記憶部に記憶された事業者情報とに基づいて、前記クエリ情報の送信先となる情報提供事業者を選択する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。
求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者から取得した求人情報の中から、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する検索手段と、
前記検索手段による検索結果が存在しない場合に、前記情報提供事業者に対して、前記検索クエリに関するクエリ情報を送信する送信手段と、
前記送信手段による前記クエリ情報の送信先である情報提供事業者から所定の求人情報を受け付けた場合、所定の求職者に対して、前記所定の求人情報を通知する通知手段と、
をコンピュータに実行させ、
前記通知手段は、
前記情報提供事業者から受け付けた所定の求人情報と前記求職者から受け付けた検索クエリの履歴に関する検索情報とに基づいて、前記所定の求人情報の通知対象となる求職者を特定する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者から取得した求人情報の中から、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する検索手段と、
前記検索手段による検索結果が存在しない場合に、前記情報提供事業者に対して、前記検索クエリに関するクエリ情報を送信する送信手段と、
前記求職者から受け付けた検索クエリに基づいて、前記クエリ情報の送信先となる情報提供事業者を選択する選択手段と、
をコンピュータに実行させ、
前記選択手段は、
前記クエリ情報の送信先となる情報提供事業者として、前記検索クエリが示す業種又は職種に特化した求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者である専門情報提供事業者を選択する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者から取得した求人情報の中から、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する検索手段と、
前記検索手段による検索結果が存在しない場合に、前記情報提供事業者に対して、前記検索クエリに関するクエリ情報を送信する送信手段と、
前記求職者から受け付けた検索クエリに基づいて、前記クエリ情報の送信先となる情報提供事業者を選択する選択手段と、
をコンピュータに実行させ、
前記選択手段は、
前記情報提供事業者から取得した求人情報の履歴に関する情報の中に前記検索クエリが示す求人企業が存在する場合には、前記クエリ情報の送信先として前記求人企業を選択し、
前記送信手段は、
前記選択手段によって選択された求人企業に対して、前記クエリ情報を送信する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図1に示す情報処理は、ユーザ端末10と求人担当者端末20と管理者端末30と情報提供サーバ50と情報処理装置100とによって行われる。
図1に示す情報処理装置100は、複数の情報提供事業者MN(N=1、2、3、…)から取得した求人情報をまとめて検索可能とする検索サービス(以下、適宜「求人情報総合検索サービス」と記載する。)を提供するサーバ装置である。
【0011】
〔情報処理システムの構成〕
図1の説明に先立って、
図2を用いて情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理システム1には、ユーザ端末10と、求人担当者端末20と、管理者端末30と、情報提供サーバ50と、情報処理装置100とが含まれる。ユーザ端末10と、求人担当者端末20と、管理者端末30と、情報提供サーバ50と、情報処理装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示す情報処理システム1には、任意の数のユーザ端末10と、任意の数の求人担当者端末20と、任意の数の管理者端末30と、任意の数の情報提供サーバ50と、任意の数の情報処理装置100とが含まれてもよい。
【0012】
ユーザ端末10は、求人情報総合検索サービスを利用するユーザ(求職者)によって使用される情報処理装置である。ユーザ端末10は、ユーザ(求職者)によって入力された検索クエリを情報処理装置100に送信する。具体的には、ユーザ端末10は、ユーザによる操作に従って、求人情報総合検索サービスを利用するためのコンテンツを取得する。より具体的には、ユーザ端末10は、求人情報総合検索サービスを利用するためのコンテンツとして、フリーワード検索によって求人情報を検索するための検索コンテンツを情報処理装置100から取得する。例えば、ユーザ端末10は、検索クエリを入力するための検索ボックスを含む検索コンテンツを情報処理装置100から取得する。続いて、ユーザ端末10は、ユーザによって検索ボックスに文字が入力される操作に続いて、検索クエリを送信する操作が行われると、検索コンテンツを介して検索ボックスに入力された文字を検索クエリとして情報処理装置100に送信する。例えば、ユーザ端末10は、ユーザによって検索ボックスに文字が入力される操作に続いて、検索クエリの送信ボタンが押下される操作やエンターキーが押下される操作が行われると、検索コンテンツを介して検索ボックスに入力された文字を検索クエリとして情報処理装置100に送信する。また、ユーザ端末10は、検索クエリとマッチする求人情報が存在する場合には、検索クエリとマッチする求人情報を検索結果として受け付ける。
【0013】
ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。なお、以下では、ユーザ端末10をユーザと同一視する場合がある。すなわち、以下では、ユーザをユーザ端末10と読み替えることもできる。
【0014】
また、以下では、ユーザID「U1」により特定されるユーザを「ユーザU1」とする場合がある。このように、以下では、「ユーザU*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U*」により特定されるユーザであることを示す。例えば、「ユーザU2」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U2」により特定されるユーザである。
【0015】
また、以下では、ユーザ端末10を利用するユーザに応じて、ユーザ端末10をユーザ端末10−1、10−2として説明する。例えば、ユーザ端末10−1は、ユーザU1により使用されるユーザ端末10である。また、例えば、ユーザ端末10−2は、ユーザU2により使用されるユーザ端末10である。また、以下では、ユーザ端末10−1、10−2について、特に区別なく説明する場合には、ユーザ端末10と記載する。
【0016】
求人担当者端末20は、個人との雇用関係を探し求めている法人である求人者の求人担当者によって使用される情報処理装置である。例えば、求人者は、個人との雇用関係を探し求めている企業(以下、「求人企業」と記載する)である。求人者は、求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者から、求人情報提供サービスへの求人情報の掲載打診を受け付ける。具体的には、求人担当者端末20は、検索クエリのうち、マッチする求人情報が存在しない検索クエリに関するクエリ情報とともに、クエリ情報が示す求人情報の掲載を打診する内容の通知を管理者端末30から受け付ける。求人者の求人担当者は、クエリ情報が示す求人情報が存在する場合には、情報提供事業者に対して、クエリ情報が示す求人情報の掲載を依頼する。例えば、求人担当者端末20は、求人担当者の操作に従って、クエリ情報が示す求人情報とともに、求人情報の掲載依頼に必要な情報を管理者端末30に送信する。
【0017】
求人担当者端末20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。なお、以下では、求人担当者端末20を求人企業(求人者)と同一視する場合がある。すなわち、以下では、求人企業(求人者)を求人担当者端末20と読み替えることもできる。
【0018】
また、以下では、求人企業ID「C1」により特定される求人企業(求人者)を「求人企業C1」とする場合がある。このように、以下では、「求人企業C*(*は任意の数値)」と記載した場合、その求人企業(求人者)は求人企業ID「C*」により特定される求人企業(求人者)であることを示す。例えば、「求人企業C2」と記載した場合、その求人企業(求人者)は求人企業ID「C2」により特定される求人企業(求人者)である。
【0019】
また、以下では、求人担当者端末20を利用する求人企業(求人者)に応じて、求人担当者端末20を求人担当者端末20−1、20−2として説明する。例えば、求人担当者端末20−1は、求人企業C1により使用される求人担当者端末20である。また、例えば、求人担当者端末20−2は、求人企業C2により使用される求人担当者端末20である。また、以下では、求人担当者端末20−1、20−2について、特に区別なく説明する場合には、求人担当者端末20と記載する。
【0020】
管理者端末30は、求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者の管理者によって使用される情報処理装置である。管理者端末30は、求職者から受け付けた検索クエリのうち、マッチする求人情報が存在しない検索クエリに関するクエリ情報を情報処理装置100から受信する。管理者端末30がクエリ情報を受信すると、情報提供事業者の管理者は、求人者に対してクエリ情報が示す求人情報の掲載を打診する。具体的には、管理者端末30は、クエリ情報とともに、クエリ情報が示す求人情報の掲載を打診する内容の通知を求人担当者端末20に送信する。管理者端末30は、クエリ情報が示す求人情報とともに、求人情報の掲載依頼に必要な情報を求人担当者端末20から受信する。情報提供事業者の管理者は、求人担当者端末20から受信した求人情報の掲載可否を審査する。管理者端末30は、情報提供事業者の管理者によって求人情報が掲載可能であると判断されると、管理者の操作に従って、クエリ情報が示す求人情報を情報提供サーバ50に送信する。また、管理者端末30は、情報提供事業者の管理者によって求人情報が掲載可能であると判断されると、管理者の操作に従って、クエリ情報が示す求人情報を情報処理装置100に送信する。
【0021】
管理者端末30は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。なお、以下では、管理者端末30を情報提供事業者と同一視する場合がある。すなわち、以下では、情報提供事業者を管理者端末30と読み替えることもできる。
【0022】
また、以下では、情報提供事業者ID「M1」により特定される情報提供事業者を「情報提供事業者M1」とする場合がある。このように、以下では、「情報提供事業者M*(*は任意の数値)」と記載した場合、その情報提供事業者は情報提供事業者ID「M*」により特定される情報提供事業者であることを示す。例えば、「情報提供事業者M2」と記載した場合、その情報提供事業者は情報提供事業者ID「M2」により特定される情報提供事業者である。
【0023】
また、以下では、管理者端末30を利用する情報提供事業者に応じて、管理者端末30を管理者端末30−1、30−2として説明する。例えば、管理者端末30−1は、情報提供事業者M1により使用される管理者端末30である。また、例えば、管理者端末30−2は、情報提供事業者M2により使用される管理者端末30である。また、以下では、管理者端末30−1、30−2について、特に区別なく説明する場合には、管理者端末30と記載する。
【0024】
情報提供サーバ50は、求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供するサーバ装置である。情報提供サーバ50は、情報提供事業者によって管理される。情報提供サーバ50は、求人情報の掲載依頼に必要な情報を求人担当者端末20から取得する。例えば、情報提供サーバ50は、求人情報の掲載依頼に必要な情報として、求人情報を求人担当者端末20から取得する。情報提供サーバ50は、求人情報の掲載依頼に必要な情報を受信すると、求人情報の掲載依頼に必要な情報を受信した旨を管理者端末30に通知する。また、情報提供サーバ50は、求人情報の掲載許可通知を管理者端末30から受信する。情報提供サーバ50は、管理者端末30から求人情報の掲載許可通知を受信すると、求人担当者端末20から取得した求人情報を求人情報提供サービスに掲載することを決定する。例えば、情報提供サーバ50は、求人担当者端末20から取得した求人情報を検索する検索サービスを提供する。
【0025】
また、以下では、情報提供サーバ50を管理する情報提供事業者に応じて、情報提供サーバ50を情報提供サーバ50−1、50−2として説明する。例えば、情報提供サーバ50−1は、情報提供事業者M1により管理される情報提供サーバ50である。また、例えば、情報提供サーバ50−2は、情報提供事業者M2により管理される情報提供サーバ50である。また、以下では、情報提供サーバ50−1、50−2について、特に区別なく説明する場合には、情報提供サーバ50と記載する。
【0026】
情報処理装置100は、複数の情報提供事業者MN(N=1、2、3、…)から取得した求人情報をまとめて検索可能とする検索サービスである求人情報総合検索サービスを提供するサーバ装置である。情報処理装置100は、複数の情報提供事業者MN(N=1、2、3、…)から求人情報を取得する。具体的には、情報処理装置100は、各情報提供事業者MN(N=1、2、3、…)によって管理される情報提供サーバ50−N(N=1、2、3、…)から求人情報を取得する。例えば、情報処理装置100は、職業安定法によって定められた労働条件を明示した書類である求人票に記載される事項に関する情報を求人情報として取得する。続いて、情報処理装置100は、求人情報を取得すると、求人情報の取得元である情報提供事業者を識別するIDである「MN」(N=1、2、3、…)と取得した求人情報とを対応付けて、
図4に示す求人情報記憶部121に格納する。
【0027】
また、情報処理装置100は、ユーザ(求職者)によって入力された検索クエリをユーザ端末10から受け付ける。情報処理装置100は、ユーザ(求職者)から検索クエリを受け付けると、検索クエリを入力したユーザ(求職者)を識別するID「U*」と検索クエリとして入力された文字列とを対応付けて、
図5に示す検索履歴記憶部122に格納する。
【0028】
また、情報処理装置100は、ユーザ(求職者)から検索クエリを受け付けると、求人情報記憶部121を参照して、複数の情報提供事業者MN(N=1、2、3、…)から取得した求人情報の中から、受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する。情報処理装置100は、検索クエリとマッチする求人情報が存在する場合には、検索クエリとマッチする求人情報をユーザ端末10に送信する。
図1に示す例では、情報処理装置100は、検索クエリとマッチする求人情報が存在しない場合について説明する。情報処理装置100は、検索クエリとマッチする求人情報が存在しない場合、情報提供事業者に対して、検索クエリに関するクエリ情報を送信する。例えば、情報処理装置100は、検索クエリに関するクエリ情報を管理者端末30に送信する。
【0029】
ここから、
図1を用いて、情報処理の流れについて説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図1に示す例では、情報処理装置100は、複数の情報提供事業者MN(N=1、2、3、…)から求人情報を取得する(ステップS11)。例えば、情報処理装置100は、
図4の求人情報記憶部121の1レコード目に示すように、求人の対象となる職種が「弁護士」、求人企業の名称が「C1社」、勤務地が「東京都千代田区」、求職者に対して求められる応募資格が「弁護士有資格者」、給与の金額が「月給50万円」、勤務時間が「9:00〜17:00」、福利厚生の内容が「育児・介護短時間勤務制度」である求人情報J1を情報提供事業者M1の情報提供サーバ50−1から取得する。また、情報処理装置100は、
図4の求人情報記憶部121の2レコード目に示すように、求人の対象となる職種が「ホームヘルパー」、求人企業の名称が「C2社」、勤務地が「青森県八戸市」、求職者に対して求められる応募スキルが「介護職員初任者研修」、給与の金額が「時給1,000円」、勤務時間が「10:00〜18:00」、福利厚生の内容が「交通費支給」である求人情報J2を情報提供事業者M2の情報提供サーバ50−2から取得する。
【0030】
また、情報処理装置100は、ユーザU1(求職者)によって入力された検索クエリQ1をユーザ端末10−1から受け付ける(ステップS12)。例えば、情報処理装置100は、
図5の検索履歴記憶部122の1レコード目に示すように、ユーザU1(求職者)によって検索クエリQ1として入力された文字列である「C1社 税理士 募集」をユーザ端末10−1から受け付ける。ここで、検索クエリQ1は、「C1社」という単語と「税理士」という単語と「募集」という単語の3つの単語が区切り文字であるスペースで区切られて入力された文字列であることを示す。
【0031】
情報処理装置100は、検索クエリQ1を受け付けると、複数の情報提供事業者MN(N=1、2、3、…)から取得した求人情報の中から、検索クエリQ1とマッチする求人情報を検索する(ステップS13)。具体的には、情報処理装置100は、
図5の検索履歴記憶部122を参照して、ユーザU1(求職者)によって検索クエリQ1として入力された文字列である「C1社 税理士 募集」を形態素解析して、分解した単語である「C1社」と「税理士」と「募集」を抽出する。続いて、情報処理装置100は、「C1社 税理士 募集」に含まれる3つの単語のうち、「募集」という単語は、ユーザによって所定の閾値を超える頻度で求人情報の有無を検索する意図で使用される文字列であるため、求人情報と照合させる文字列として抽出しないことを決定してもよい。この場合、情報処理装置100は、抽出した3つの単語の中から、抽出しないことを決定した単語である「募集」を除いた「C1社」と「税理士」を抽出する。
【0032】
また、情報処理装置100は、
図4の求人情報記憶部121を参照して、情報提供事業者MN(N=1、2、3、…)から取得した求人情報を形態素解析して、分解した単語を抽出する。例えば、情報処理装置100は、
図4の求人情報記憶部121の1レコード目に示す求人情報J1を形態素解析して、分解した単語である「弁護士」、「C1社」、「東京都千代田区」、「弁護士有資格者」、「月給」、「50万円」、「9:00〜17:00」、「育児・介護短時間勤務制度」を抽出する。また、情報処理装置100は、
図4の求人情報記憶部121の2レコード目に示す求人情報J2を形態素解析して、分解した単語である「ホームヘルパー」、「C2社」、「青森県」、「八戸市」、「介護職員初任者研修」、「時給」、「1,000円」、「10:00〜18:00」、「交通費支給」を抽出する。
【0033】
続いて、情報処理装置100は、検索クエリQ1から抽出した単語と求人情報JN(N=1、2、3、…)から抽出した単語の一致度を算出する。情報処理装置100は、算出した一致度が所定の閾値を超える求人情報が存在する場合には、検索クエリとマッチする検索結果(求人情報)が存在すると判定する。情報処理装置100は、算出した一致度が所定の閾値を超える求人情報が存在する場合には、算出した一致度が所定の閾値を超える求人情報を検索クエリQ1とマッチする求人情報としてユーザ端末10に送信する。
【0034】
一方、情報処理装置100は、算出した一致度が所定の閾値を超える求人情報が存在しない場合には、検索クエリとマッチする検索結果(求人情報)が存在しないと判定する。
図1では、情報処理装置100は、算出した一致度が所定の閾値を超える求人情報が存在しなかったので、検索クエリQ1とマッチする検索結果(求人情報)が存在しないと判定する。情報処理装置100は、検索クエリとマッチする検索結果(求人情報)が存在しない場合、複数の情報提供事業者の少なくともいずれか一つに対して、検索クエリQ1に関するクエリ情報QI1を送信する(ステップS14)。具体的には、
図6のクエリ情報記憶部123の1レコード目に示すように、情報処理装置100は、検索クエリQ1から抽出した単語を求人情報の各項目に対応する項目に分類した情報を検索クエリQ1に関するクエリ情報QI1として生成する。例えば、情報処理装置100は、辞書データ等を参照して、検索クエリQ1から抽出した単語である「税理士」が職種を示す単語であると判定する。続いて、情報処理装置100は、検索クエリQ1から抽出した単語である「税理士」が職種を示す単語であると判定したので、「税理士」という単語を求人の対象となる業種又は職種を示す項目に分類する。また、情報処理装置100は、経済産業省が公開している企業名の一覧データ等を参照して、検索クエリQ1から抽出した単語である「C1社」が企業の名称を示す単語であると判定する。続いて、情報処理装置100は、検索クエリQ1から抽出した単語である「C1社」が企業の名称を示す単語であると判定したので、検索クエリQ1から抽出した「C1社」という単語を求人企業の項目に分類する。このようにして、情報処理装置100は、検索クエリQ1に関するクエリ情報QI1を生成する。
【0035】
情報処理装置100は、クエリ情報QI1を生成すると、複数の情報提供事業者の少なくともいずれか一つに対して、生成したクエリ情報QI1を送信する。具体的には、情報処理装置100は、複数の情報提供事業者の中から、クエリ情報QI1の送信先を選択する。例えば、情報処理装置100は、
図7に示す事業者情報記憶部124を参照して、クエリ情報QI1に含まれる単語と各情報提供事業者の専門分野の各項目に格納された単語との一致度に基づいて、クエリ情報QI1の送信先を選択する。事業者情報記憶部124には、各情報提供事業者の専門分野(得意分野)と情報提供事業者を識別するIDとが対応付けて記憶されている。例えば、情報処理装置100は、
図7の事業者情報記憶部124の1レコード目を参照して、クエリ情報QI1に含まれる単語である「税理士」と情報提供事業者M1の専門分野の分野2に格納された単語「税理士」とが一致するので、情報提供事業者M1をクエリ情報QI1の送信先となる情報提供事業者として選択する。情報処理装置100は、クエリ情報QI1の送信先として情報提供事業者M1を選択すると、選択した情報提供事業者M1の管理者端末30−1にクエリ情報QI1を送信する。
【0036】
管理者端末30−1は、クエリ情報QI1を情報処理装置100から受信する。管理者端末30−1がクエリ情報QI1を受信すると、情報提供事業者M1は、クエリ情報QI1の求人企業の項目に格納された単語が「C1社」であることから、C1社(求人者)の求人担当者に対して、クエリ情報QI1が示す求人情報を求人情報提供サービスに掲載するよう打診する(ステップS15)。例えば、管理者端末30−1は、情報提供事業者M1の管理者の操作に従って、クエリ情報QI1とともに、クエリ情報QI1が示す求人情報の求人情報提供サービスへの掲載打診に関する内容のメールをC1社(求人者)の求人担当者端末20−1に送信する。
【0037】
求人担当者端末20−1は、クエリ情報QI1とともに、クエリ情報QI1が示す求人情報の掲載を打診する内容の通知を管理者端末30−1から受け付ける。C1社(求人者)の求人担当者は、クエリ情報QI1が示す求人情報の掲載打診を受け付けると、クエリ情報QI1が示す求人情報が存在するか否かを確認する。
図1では、C1社(求人者)の求人担当者は、クエリ情報QI1が示す求人情報として、求人の対象となる職種が「税理士」、勤務地が「東京都千代田区」、求職者に対して求められる応募資格が「税理士有資格者」、給与の金額が「月給35万円」、勤務時間が「9:00〜17:00」、福利厚生の内容が「育児・介護短時間勤務制度」である求人情報J3が存在することを確認する。そこで、C1社(求人者)の求人担当者は、情報提供事業者M1に対して、クエリ情報QI1が示す求人情報として、求人情報J3の掲載を依頼する(ステップS16)。具体的には、求人担当者端末20−1は、求人担当者の操作に従って、求人情報J3とともに、求人情報の掲載依頼に必要な情報を管理者端末30−1に送信する。
【0038】
管理者端末30−1は、求人情報J3とともに、求人情報の掲載依頼に必要な情報を求人担当者端末20−1から受信する。情報提供事業者M1の管理者は、求人担当者端末20−1から受信した求人情報J3の掲載可否を審査する。管理者端末30−1は、情報提供事業者M1の管理者によって求人情報J3が掲載可能であると判断されると、管理者の操作に従って、求人情報J3を情報提供サーバ50に送信する。また、管理者端末30−1は、情報提供事業者の管理者によって求人情報が掲載可能であると判断されると、管理者の操作に従って、求人情報J3を情報処理装置100に送信する(ステップS17)。
【0039】
情報処理装置100は、求人情報J3を管理者端末30−1から受信する。情報処理装置100は、求人情報J3を受信すると、検索履歴記憶部122を参照して、求人情報J3とマッチする求職者を特定する。具体的には、情報処理装置100は、求人情報J3から抽出した単語と検索クエリから抽出した単語との一致度を算出する。続いて、情報処理装置100は、算出した一致度が所定の閾値を超える検索クエリが存在する場合に、その検索クエリを送信したユーザを求人情報J3とマッチする検索クエリを送信したユーザとして特定する。続いて、情報処理装置100は、求人情報J3とマッチする検索クエリを送信したユーザを、求人情報J3とマッチする求職者として特定する。例えば、情報処理装置100は、求人情報J3から抽出した単語「C1社」、「税理士」と検索クエリQ1から抽出した単語「C1社」、「税理士」とが一致するので、求人情報J3とマッチする検索クエリQ1を送信したユーザとして、ユーザU1を特定する。続いて、情報処理装置100は、求人情報J3とマッチする検索クエリQ1を送信したユーザU1を、求人情報J3とマッチする求職者として特定する(ステップS18)。
【0040】
情報処理装置100は、クエリ情報QI1が示す求人情報とマッチする求職者を特定すると、特定した求職者(ユーザU1)に対して求人情報J3を通知する(ステップS19)。具体的には、情報処理装置100は、求人情報J3をユーザ端末10−1に送信する。
【0041】
上述したように、情報処理装置100は、求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者から取得した求人情報の中から、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する。また、情報処理装置100は、検索結果が存在しない場合に、情報提供事業者に対して、検索結果が存在しない検索クエリに関するクエリ情報を送信する。これにより、情報処理装置100は、求職者によるニーズがあるにもかかわらず、情報提供事業者が求人情報を提供していない求人に関する情報を情報提供事業者に対して適切に提供することができる。また、情報処理装置100は、情報提供事業者から求人情報を取得した場合には、求職者に対して求職者のニーズに応じた求人情報を提供することができる。したがって、情報処理装置100は、求職者のニーズに応じた求人情報を適切に提供可能とすることができる。
【0042】
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0043】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、ユーザ端末10と、求人担当者端末20と、管理者端末30と、情報提供サーバ50との間で情報の送受信を行う。
【0044】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、
図3に示すように、求人情報記憶部121と、検索履歴記憶部122と、クエリ情報記憶部123と、事業者情報記憶部124と、クエリマッチ求人情報記憶部125とを有する。
【0045】
(求人情報記憶部121)
求人情報記憶部121は、情報提供事業者から取得した求人情報に関する各種の情報を記憶する。
図4に、実施形態に係る求人情報記憶部の一例を示す。
図4に示す例では、求人情報記憶部121は、「求人ID」、「情報提供事業者ID」、「業種・職種」、「求人企業」、「地域」、「資格・スキル」、「給与」、「勤務時間」、「福利厚生」といった項目を有する。
【0046】
「求人ID」は、求人情報を識別する識別情報を示す。「情報提供事業者ID」は、求人情報の取得元である情報提供事業者を識別する識別情報を示す。「業種・職種」は、求人の募集対象である業種や職種を示す。「求人企業」は、求人者である企業等の名称を示す。「地域」は、勤務地を示す。「資格・スキル」は、求職者(応募者)に対して求められる応募資格や応募スキルを示す。「給与」は、求人情報が示す仕事の給与の金額を示す。「勤務時間」は、求人情報が示す仕事の勤務時間を示す。「福利厚生」は、求人情報が示す仕事の福利厚生の内容を示す。
【0047】
図4の1レコード目に示す例では、求人ID「J1」は、
図4の1レコード目に示す求人情報が求人ID「J1」で識別される求人に関する求人情報(求人情報J1)であることを示す。また、情報提供事業者ID「M1」は、求人情報J1の取得元が情報提供事業者ID「M1」で識別される情報提供事業者(情報提供事業者M1)であることを示す。また、業種・職種「弁護士」は、求人情報J1の募集職種が弁護士であることを示す。また、求人企業「C1社」は、求人情報J1の求人企業の名称がC1社であることを示す。また、地域「東京都千代田区」は、求人情報J1の勤務地が東京都千代田区であることを示す。また、資格・スキル「弁護士有資格者」は、求人情報J1の求職者(応募者)に対して求められる応募資格が弁護士有資格者であることを示す。また、給与「月給50万円」は、求人情報J1が示す仕事の給与の金額が月給50万円であることを示す。また、勤務時間「9:00〜17:00」は、求人情報J1が示す仕事の勤務時間が9:00〜17:00であることを示す。また、福利厚生「育児・介護短時間勤務制度」は、求人情報J1が示す仕事の福利厚生の内容が育児・介護短時間勤務制度であることを示す。
【0048】
(検索履歴記憶部122)
検索履歴記憶部122は、求職者であるユーザから受け付けた検索クエリに関する各種の情報を記憶する。
図5に、実施形態に係る検索履歴記憶部の一例を示す。
図5に示す例では、検索履歴記憶部122は、「検索クエリID」、「検索日時」、「ユーザID」、「検索クエリ」といった項目を有する。
【0049】
「検索クエリID」は、求職者であるユーザから受け付けた検索クエリを識別する識別情報を示す。「検索日時」は、検索クエリの検索日時を示す。「ユーザID」は、検索クエリを送信したユーザを識別する識別情報を示す。「検索クエリ」は、ユーザから検索クエリとして受け付けた文字列を示す。
【0050】
図5の1レコード目に示す例では、検索クエリID「Q1」により識別される検索クエリは、
図1の例に示した検索クエリQ1に対応する。また、検索日時「検索日時#1」は、検索クエリQ1の検索日時が検索日時#1であることを示す。また、ユーザID「U1」は、検索クエリQ1を送信したユーザがユーザU1であることを示す。なお、ユーザU1は、
図1の例に示したユーザU1(求職者)に対応する。また、検索クエリ「C1社 税理士 募集」は、ユーザU1から検索クエリQ1として受け付けた文字列を示す。
【0051】
(クエリ情報記憶部123)
クエリ情報記憶部123は、求職者から受け付けた検索クエリのうち、マッチする求人情報が存在しない検索クエリに関する各種の情報を記憶する。具体的には、クエリ情報記憶部123は、検索部132による検索結果が存在しない検索クエリを識別する識別情報と、クエリ情報として検索クエリに含まれる文字列と、を対応付けて記憶する。例えば、クエリ情報記憶部123は、求職者から受け付けた検索クエリのうち、マッチする求人情報が存在しない検索クエリを形態素解析して、検索クエリに含まれる単語を各項目に分類して格納する。
図6に、実施形態に係るクエリ情報記憶部の一例を示す。
図6に示す例では、クエリ情報記憶部123は、「クエリ情報ID」、「検索クエリID」、「業種・職種」、「求人企業」、「地域」、「資格・スキル」、「給与」、「勤務時間」、「福利厚生」といった項目を有する。
【0052】
「クエリ情報ID」は、求職者から受け付けた検索クエリのうち、マッチする求人情報が存在しない検索クエリに関するクエリ情報を識別する識別情報を示す。「検索クエリID」、クエリ情報に対応する検索クエリを示す。「業種・職種」は、求職者から受け付けた検索クエリに業種又は職種を示す単語が含まれることを示す。「求人企業」は、求職者から受け付けた検索クエリに求人企業名を示す単語が含まれることを示す。「地域」は、求職者から受け付けた検索クエリに勤務地を示す単語が含まれることを示す。「資格・スキル」は、求職者から受け付けた検索クエリに応募資格又は応募スキルを示す単語が含まれることを示す。「給与」は、求職者から受け付けた検索クエリに給与を示す単語が含まれることを示す。「勤務時間」は、求職者から受け付けた検索クエリに勤務時間を示す単語が含まれることを示す。「福利厚生」は、求職者から受け付けた検索クエリに福利厚生を示す単語が含まれることを示す。
【0053】
図6の1レコード目に示す例では、クエリ情報ID「QI1」により識別されるクエリ情報QI1は、
図1の例に示したクエリ情報QI1に対応する。また、検索クエリID「Q1」は、クエリ情報QI1に対応する検索クエリが検索クエリQ1であることを示す。また、業種・職種「税理士」は、求職者から受け付けた検索クエリQ1に職種を示す単語である税理士が含まれること示す。また、求人企業「C1社」は、求職者から受け付けた検索クエリQ1に求人企業名を示す単語であるC1社が含まれることを示す。また、資格・スキル「税理士」は、求職者から受け付けた検索クエリQ1に応募資格又は応募スキルを示す単語が含まれることを示す。
【0054】
(事業者情報記憶部124)
事業者情報記憶部124は、求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者に関する各種の情報を記憶する。具体的には、事業者情報記憶部124は、情報提供事業者を識別する識別情報と情報提供事業者に関する事業者情報とを対応付けて記憶する。
図7に、実施形態に係る事業者情報記憶部の一例を示す。
図7に示す例では、事業者情報記憶部124は、「情報提供事業者ID」、「専門分野」といった項目を有する。「専門分野」は、さらに「分野1」、「分野2」といった小項目を有する。
【0055】
「情報提供事業者ID」は、求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者を識別する識別情報を示す。
図7の1レコード目に示す例では、情報提供事業者IDにより識別される情報提供事業者(情報提供事業者M1)は、
図1の例に示した情報提供事業者M1に対応する。
【0056】
「専門分野」は、情報提供事業者が得意とする求人情報の分野を示す。具体的には、情報提供事業者の中には、建設業、情報通信業といった各業種(業界)に特化した求人情報を提供することを得意とするものがある。この場合、専門分野とは、業種(業界)の分類を示す。また、情報提供事業者の中には、営業職、開発職といった職種(仕事の種類)に特化した求人情報を提供することを得意とするものがある。この場合、専門分野とは、職種(仕事の種類)の分類を示す。また、情報提供事業者の中には、青森県や八戸市といった特定の地域に特化した求人情報を提供することを得意とするものがある。この場合、専門分野とは、地域の分類を示す。
【0057】
「専門分野」は、さらに「分野1」、「分野2」といった小項目を有する。「分野1」には、情報提供事業者が得意とする求人情報の分野の大分類名や中分類名が格納される。例えば、「分野1」には、総務省の日本標準産業分類の大分類名や中分類名が格納される。例えば、「分野1」には、厚生労働省の職業分類表の大分類名や中分類名が格納される。例えば、「分野1」には、都道府県の地域名が格納される。また、「分野2」には、情報提供事業者が得意とする求人情報の小分類が格納される。例えば、「分野2」には、総務省の日本標準産業分類の小分類名が格納される。例えば、「分野2」には、厚生労働省の職業分類表の小分類名が格納される。例えば、「分野2」には、市区町村の地域名が格納される。
【0058】
図7の1レコード目に示す例では、分野1「法律系」は、情報提供事業者M1が法律系の業界に特化した求人情報を提供することを得意とすることを示す。分野2「弁理士、税理士、司法書士、…」は、情報提供事業者M1が法律系の業界の中でも、弁理士、税理士、司法書士、…といった職種の求人情報を提供することを得意とすることを示す。
【0059】
図7の2レコード目に示す例では、分野1「青森県」は、情報提供事業者M2が青森県地域に特化した求人情報を提供することを得意とすることを示す。分野2「弘前市、八戸市、…」は、情報提供事業者M2が青森県の中でも、弘前市、八戸市、…といった地域の求人情報を提供することを得意とすることを示す。
【0060】
(クエリマッチ求人情報記憶部125)
クエリマッチ求人情報記憶部125は、求職者から受け付けた検索クエリのうち、マッチする求人情報が存在しない検索クエリに関するクエリ情報の送信先である情報提供事業者から取得した求人情報に関する各種の情報を記憶する。
図8に、実施形態に係るクエリマッチ求人情報記憶部の一例を示す。
図8に示す例では、クエリマッチ求人情報記憶部125は、「クエリ情報ID」、「求人ID」、「情報提供事業者ID」、「業種・職種」、「求人企業」、「地域」、「資格・スキル」、「給与」、「勤務時間」、「福利厚生」といった項目を有する。
【0061】
「クエリ情報ID」は、情報提供事業者に送信したクエリ情報を識別する識別情報を示す。「求人ID」は、クエリ情報の送信先である情報提供事業者から取得した求人情報を識別する識別情報を示す。「情報提供事業者ID」は、求人情報の取得元である情報提供事業者を識別する識別情報を示す。「業種・職種」は、求人の募集対象である業種や職種を示す。「求人企業」は、求人者である企業等の名称を示す。「地域」は、勤務地を示す。「資格・スキル」は、求職者(応募者)に対して求められる応募資格や応募スキルを示す。「給与」は、求人情報が示す仕事の給与の金額を示す。「勤務時間」は、求人情報が示す仕事の勤務時間を示す。「福利厚生」は、求人情報が示す仕事の福利厚生の内容を示す。
【0062】
図8の1レコード目に示す例では、クエリ情報ID「QI1」により識別されるクエリ情報QI1は、
図1の例に示したクエリ情報QI1に対応する。求人ID「J3」により識別される求人情報J3は、クエリ情報QI1の送信先である情報提供事業者M1から取得した求人情報を示す。求人ID「J3」により識別される求人情報J3は、
図1の例に示した求人情報J3に対応する。また、情報提供事業者ID「M1」は、求人情報J3の取得元が情報提供事業者ID「M1」で識別される情報提供事業者(情報提供事業者M1)であることを示す。また、業種・職種「税理士」は、求人情報J3の募集職種が税理士であることを示す。また、求人企業「C1社」は、求人情報J3の求人企業の名称がC1社であることを示す。また、地域「東京都千代田区」は、求人情報J3の勤務地が東京都千代田区であることを示す。また、資格・スキル「税理士有資格者」は、求人情報J3の求職者(応募者)に対して求められる応募資格が税理士有資格者であることを示す。また、給与「月給35万円」は、求人情報J3が示す仕事の給与の金額が月給35万円であることを示す。また、勤務時間「9:00〜17:00」は、求人情報J3が示す仕事の勤務時間が9:00〜17:00であることを示す。また、福利厚生「育児・介護短時間勤務制度」は、求人情報J3が示す仕事の福利厚生の内容が育児・介護短時間勤務制度であることを示す。
【0063】
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0064】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、検索部132と、選択部133と、送信部134と、通知部135とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0065】
(取得部131)
取得部131は、種々の情報を取得する。具体的には、取得部131は、複数の情報提供事業者MN(N=1、2、3、…)から求人情報を取得する。より具体的には、取得部131は、各情報提供事業者MN(N=1、2、3、…)によって管理される情報提供サーバ50−N(N=1、2、3、…)から求人情報を取得する。例えば、取得部131は、職業安定法によって定められた労働条件を明示した書類である求人票に記載される事項に関する情報を求人情報として取得する。続いて、取得部131は、求人情報を取得すると、求人情報の取得元である情報提供事業者を識別するIDである「MN」(N=1、2、3、…)と取得した求人情報とを対応付けて、
図4に示す求人情報記憶部121に格納する。
【0066】
また、取得部131は、ユーザ(求職者)によって入力された検索クエリをユーザ端末10から受け付ける。具体的には、取得部131は、求人情報総合検索サービスを利用するためのコンテンツへの検索クエリの入力を介して、検索クエリをユーザ端末10から受け付ける。より具体的には、取得部131は、求人情報総合検索サービスを利用するためのコンテンツとして、フリーワード検索によって求人情報を検索するための検索コンテンツへの検索クエリの入力を介して、検索クエリをユーザ端末10から受け付ける。例えば、取得部131は、検索コンテンツに含まれる検索ボックスへの検索クエリの入力を介して、検索クエリをユーザ端末10から受け付ける。取得部131は、ユーザ(求職者)から検索クエリを受け付けると、検索クエリを入力したユーザ(求職者)を識別するID「U*」と検索クエリとして入力された文字列とを対応付けて、
図5に示す検索履歴記憶部122に格納する。
【0067】
また、取得部131は、求職者から受け付けた検索クエリのうち、検索部132による検索結果が存在しない検索クエリに関するクエリ情報を取得する。例えば、取得部131は、送信部134によって生成されたクエリ情報を識別する識別情報(クエリ情報ID)とクエリ情報の基となる検索クエリを識別する識別情報(検索クエリID)とを対応付けて、
図6に示すクエリ情報記憶部123に格納する。
【0068】
また、取得部131は、求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者に関する事業者情報を管理者端末30から取得する。例えば、取得部131は、情報提供事業者が得意とする求人情報の分野である専門分野に関する情報を取得する。続いて、取得部131は、専門分野に関する情報を取得すると、情報提供事業者を識別するID「M*」と取得した専門分野に関する情報とを対応付けて、
図7に示す事業者情報記憶部124に格納する。
【0069】
また、取得部131は、検索部132による検索結果が存在しない検索クエリに関するクエリ情報の送信先である情報提供事業者から所定の求人情報を取得する。具体的には、取得部131は、クエリ情報の送信先である情報提供事業者の管理者端末30から所定の求人情報を取得する。取得部131は、所定の求人情報を取得すると、情報提供事業者に対して送信したクエリ情報を識別する識別情報(クエリ情報ID)と取得した所定の求人情報とを対応付けて、
図8に示すクエリマッチ求人情報記憶部125に格納する。
【0070】
(検索部132)
検索部132は、求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者から取得した求人情報の中から、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する。具体的には、検索部132は、複数の情報提供事業者から取得した求人情報の中から、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する。より具体的には、検索部132は、求職者からフリーワード検索による検索クエリを受け付け、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する。例えば、検索部132は、
図5の検索履歴記憶部122を参照して、ユーザ(求職者)によって検索クエリとして入力された文字列を形態素解析して、分解した単語を抽出する。なお、検索部132は、抽出した単語の中に、「募集」や「求人」という単語が含まれる場合は、これらの単語がユーザによって所定の閾値を超える頻度で求人情報の有無を検索する意図で使用される単語であるため、求人情報と照合させる単語として抽出しないことを決定する。続いて、検索部132は、抽出しないことを決定した単語である「募集」や「求人」を除いた単語を検索クエリから抽出する。
【0071】
また、検索部132は、
図4の求人情報記憶部121を参照して、情報提供事業者MN(N=1、2、3、…)から取得した求人情報を形態素解析して、分解した単語を抽出する。検索部132は、
図4の求人情報記憶部121に示す求人情報を形態素解析して、業種や職種を示す単語、求人企業名を示す単語、勤務地を示す単語、応募資格や応募スキルを示す単語、給与の金額を示す単語、勤務時間を示す単語、福利厚生を示す単語等を抽出する。
【0072】
続いて、検索部132は、検索クエリから抽出した単語と求人情報から抽出した単語との一致度を算出する。検索部132は、算出した一致度が所定の閾値を超える求人情報が存在する場合には、検索クエリとマッチする検索結果(求人情報)が存在すると判定する。検索部132は、算出した一致度が所定の閾値を超える求人情報が存在する場合には、算出した一致度が所定の閾値を超える求人情報をユーザ(求職者)から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報としてユーザ端末10に送信する。一方、検索部132は、算出した一致度が所定の閾値を超える求人情報が存在しない場合には、検索クエリとマッチする検索結果(求人情報)が存在しないと判定する。
【0073】
(選択部133)
選択部133は、求職者から受け付けた検索クエリに基づいて、クエリ情報の送信先を選択する。具体的には、選択部133は、検索部132による検索結果が存在しない場合に、複数の情報提供事業者の中から、送信部134によるクエリ情報の送信先となる情報提供事業者を選択する。より具体的には、選択部133は、クエリ情報記憶部123に記憶されたクエリ情報と事業者情報記憶部124に記憶された事業者情報とに基づいて、クエリ情報の送信先となる情報提供事業者を選択する。例えば、選択部133は、クエリ情報に含まれる単語と情報提供事業者の専門分野に格納された単語との一致度に基づいて、クエリ情報の送信先となる情報提供事業者を選択する。例えば、選択部133は、クエリ情報の送信先となる情報提供事業者として、検索クエリが示す業種又は職種に特化した求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者である専門情報提供事業者を選択する。また、選択部133は、クエリ情報の送信先となる情報提供事業者として、検索クエリが示す地域に特化した求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者である地域情報提供事業者を選択する。
図1に示す例では、選択部133は、
図7の事業者情報記憶部124の1レコード目を参照して、クエリ情報QI1に含まれる単語である「税理士」と情報提供事業者M1の専門分野の分野2に格納された単語「税理士」とが一致するので、情報提供事業者M1をクエリ情報QI1の送信先となる情報提供事業者として選択する。
【0074】
(送信部134)
送信部134は、検索部132による検索結果が存在しない場合に、情報提供事業者に対して、検索クエリに関するクエリ情報を送信する。具体的には、送信部134は、クエリ情報として、求職者から受け付けた検索クエリに含まれる企業名に関する情報、地域に関する情報、業種又は職種に関する情報、資格に関する情報、スキルに関する情報、給与又は福利厚生に関する情報のうち、少なくともいずれか一つを含む情報を送信する。
【0075】
送信部134は、検索部132による検索結果が存在しない検索クエリが生じる毎に、クエリ情報を送信する。具体的には、送信部134は、検索部132による検索結果が存在しない検索クエリが生じる毎に、検索クエリから抽出した単語を求人情報の各項目に対応する項目に分類した情報を検索クエリに関するクエリ情報として生成する。例えば、送信部134は、求職者から受け付けた検索クエリに含まれる企業名に関する情報、地域に関する情報、業種又は職種に関する情報、資格に関する情報、スキルに関する情報、給与又は福利厚生に関する情報のうち、少なくともいずれか一つを含むクエリ情報を生成する。例えば、送信部134は、辞書データ等を参照して、検索クエリから抽出した単語の種別を判定する。例えば、送信部134は、送信部134は、検索クエリから抽出した単語が、企業名、地域、業種又は職種、資格又はスキル、給与、福利厚生等のうちいずれの種別に属するかを判定する。続いて、送信部134は、判定した単語の種別に基づいて、検索クエリから抽出した単語を求人情報の対応する項目に分類したデータをクエリ情報として生成する。
図1に示す例では、送信部134は、辞書データ等を参照して、検索クエリQ1から抽出した単語である「税理士」が職種を示す単語であると判定する。続いて、送信部134は、検索クエリQ1から抽出した単語である「税理士」が職種を示す単語であると判定したので、検索クエリQ1から抽出した「税理士」という単語を求人の対象となる業種又は職種を示す項目に分類する。また、送信部134は、経済産業省が公開している企業名の一覧データ等を参照して、検索クエリQ1から抽出した単語である「C1社」が企業の名称を示す単語であると判定する。続いて、送信部134は、検索クエリQ1から抽出した単語である「C1社」が企業の名称を示す単語であると判定したので、検索クエリQ1から抽出した「C1社」という単語を求人企業の項目に分類する。このようにして、送信部134は、検索クエリQ1に関するクエリ情報QI1を生成する。送信部134は、クエリ情報を生成すると、生成したクエリ情報を
図6に示すクエリ情報記憶部123に格納する。
【0076】
また、送信部134は、クエリ情報を生成すると、情報提供事業者に対して、生成したクエリ情報を送信する。例えば、送信部134は、複数の情報提供事業者の少なくともいずれか一つに対して、生成したクエリ情報を送信する。例えば、送信部134は、選択部133によって選択された情報提供事業者に対して、クエリ情報を送信する。
図1に示す例では、送信部134は、選択部133によってクエリ情報QI1の送信先として選択された情報提供事業者M1の管理者端末30−1にクエリ情報QI1を送信する。
【0077】
(通知部135)
通知部135は、送信部134によるクエリ情報の送信先である情報提供事業者から所定の求人情報を受け付けた場合、所定の求職者に対して、所定の求人情報を通知する。具体的には、通知部135は、情報提供事業者から受け付けた所定の求人情報と求職者から受け付けた検索クエリの履歴に関する検索情報とに基づいて、所定の求人情報の通知対象となる求職者を特定する。より具体的には、通知部135は、所定の求人情報を管理者端末30から受信する。続いて、通知部135は、所定の求人情報を受信すると、検索履歴記憶部122を参照して、所定の求人情報とマッチする検索クエリを送信したユーザを特定する。例えば、通知部135は、所定の求人情報から抽出した単語と検索クエリから抽出した単語との一致度を算出する。続いて、通知部135は、算出した一致度が所定の閾値を超える検索クエリが存在する場合に、その検索クエリを送信したユーザを所定の求人情報とマッチする検索クエリを送信したユーザとして特定する。
図1に示す例では、通知部135は、求人情報J3から抽出した単語「C1社」、「税理士」と検索クエリQ1から抽出した単語「C1社」、「税理士」とが一致するので、求人情報J3とマッチする検索クエリQ1を送信したユーザとして、ユーザU1を特定する。続いて、通知部135は、所定の求人情報とマッチする検索クエリを送信したユーザを、所定の求人情報とマッチする求職者として特定する。
図1に示す例では、通知部135は、求人情報J3とマッチする検索クエリQ1を送信したユーザU1を、求人情報J3とマッチする求職者として特定する。続いて、通知部135は、クエリ情報が示す求人情報とマッチする求職者を特定すると、特定した求職者に対して所定の求人情報を通知する。具体的には、通知部135は、所定の求人情報をユーザ端末10に送信する。
【0078】
なお、通知部135は、
図8に示すクエリマッチ求人情報記憶部125を参照して、所定の求人情報と対応付けて記憶されたクエリ情報を特定してもよい。
図1に示す例では、通知部135は、
図8の1レコード目を参照して、求人情報J3と対応付けて記憶されたクエリ情報QI1を特定する。続いて、通知部135は、
図6に示すクエリ情報記憶部123を参照して、所定の求人情報と対応付けて記憶されたクエリ情報の基となる検索クエリを特定する。
図1に示す例では、通知部135は、
図6の1レコード目を参照して、求人情報J3と対応付けて記憶されたクエリ情報QI1の基となる検索クエリQ1を特定する。続いて、通知部135は、
図5に示す検索履歴記憶部122を参照して、所定の求人情報と対応付けて記憶されたクエリ情報の基となる検索クエリを送信したユーザを特定する。続いて、通知部135は、所定の求人情報と対応付けて記憶されたクエリ情報の基となる検索クエリを送信したユーザを所定の求人情報とマッチする求職者として特定する。続いて、通知部135は、所定の求人情報とマッチする求職者として特定した求職者に対して所定の求人情報を通知する。
図1に示す例では、通知部135は、
図5の1レコード目を参照して、求人情報J3と対応付けて記憶されたクエリ情報QI1の基となる検索クエリQ1を送信したユーザU1を特定する。続いて、通知部135は、求人情報J3と対応付けて記憶されたクエリ情報QI1の基となる検索クエリQ1を送信したユーザU1を求人情報J3マッチする求職者として特定する。続いて、通知部135は、求人情報J3マッチする求職者として特定したユーザU1に対して求人情報J3を通知する。
【0079】
〔3.情報処理のフロー〕
次に、
図9を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
図9は、実施形態に係る情報処理手順を示すフローチャートである。
図9に示す例では、情報処理装置100は、求職者(ユーザ)からクエリを受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。情報処理装置100は、求職者(ユーザ)からクエリを受け付けていないと判定した場合(ステップS101;No)、求職者(ユーザ)からクエリを受け付けるまで待機する。
【0080】
一方、情報処理装置100は、求職者(ユーザ)からクエリを受け付けたと判定した場合(ステップS101;Yes)、情報提供事業者から取得した求人情報の中にクエリとマッチする求人情報があるか否かを判定する(ステップS102)。情報処理装置100は、情報提供事業者から取得した求人情報の中にクエリとマッチする求人情報がないと判定した場合(ステップS102;No)、情報提供事業者に対して、クエリに関するクエリ情報を送信する(ステップS103)。
【0081】
一方、情報処理装置100は、情報提供事業者から取得した求人情報の中にクエリとマッチする求人情報があると判定した場合(ステップS102;Yes)、求職者(ユーザ)に対して、クエリとマッチする求人情報を送信する(ステップS104)。
【0082】
〔4.変形例〕
上述した実施形態に係る情報処理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理システム1の他の実施形態について説明する。なお、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0083】
〔4−1.求職者に対して進捗(今、求人企業に探索中、求人企業が検討中、掲載作業中など)を通知〕
通知部135は、検索部132による検索結果が存在しない場合に、求職者に対して、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報の捜索状況に関する進捗を通知する。例えば、通知部135は、検索部132によって検索クエリとマッチする検索結果(求人情報)が存在しないと判定されると、検索クエリとマッチする求人情報を捜索中である旨の通知を検索クエリの送信元であるユーザ(求職者)のユーザ端末10に送信する。続いて、通知部135は、送信部134によってクエリ情報が情報提供事業者に対して送信されると、求人企業が検討中である旨の通知をユーザ端末10に送信する。続いて、通知部135は、取得部131によってクエリ情報の送信先である情報提供事業者から所定の求人情報が取得されると、検索クエリとマッチする求人情報を掲載作業中である旨の通知をユーザ端末10に送信する。
【0084】
〔4−2.所定期間掲載されない場合に再度送信(あるいは未送信の企業へ)〕
選択部133は、クエリ情報を送信してから所定期間が経過しても、クエリ情報の送信先である情報提供事業者から所定の求人情報を取得しなかった場合、クエリ情報の送信先となる情報提供事業者として、情報提供事業者を再度選択するか又は情報提供事業者とは異なる情報提供事業者を選択する。例えば、選択部133は、送信部134によってクエリ情報が所定の情報提供事業者に対して送信されてから所定期間が経過しても、取得部131によって所定の求人情報が取得されなかった場合、所定の情報提供事業者を再度クエリ情報の送信先として選択する。続いて、送信部134は、選択部133によって選択された所定の情報提供事業者に対して、クエリ情報を再度送信する。
【0085】
また、選択部133は、送信部134によってクエリ情報が所定の情報提供事業者に対して送信されてから所定期間が経過しても、取得部131によって所定の求人情報が取得されなかった場合、所定の情報提供事業者とは異なる情報提供事業者をクエリ情報の送信先として選択し直す。例えば、選択部133は、事業者情報記憶部124に記憶された情報提供事業者のうち、所定の情報提供事業者を除いた情報提供事業者の中から、クエリ情報の送信先を選択する。続いて、送信部134は、選択部133によって選択された情報提供事業者に対して、クエリ情報を送信する。
【0086】
〔4−3.掲載歴のある求人企業に対しては直接検索事実を送信〕
選択部133は、情報提供事業者から取得した求人情報の履歴に関する情報の中に検索クエリが示す求人企業が存在する場合には、クエリ情報の送信先として求人企業を選択してもよい。具体的には、選択部133は、検索部132によって検索クエリから求人企業名を示す単語が抽出された場合、求人情報総合検索サービスに掲載された求人情報の掲載履歴を参照する。続いて、選択部133は、求人情報の掲載履歴の中に検索クエリから抽出された求人企業名が存在する場合、クエリ情報の送信先として掲載歴のある求人企業を選択する。続いて、送信部134は、選択部133によって選択された求人企業に対して、クエリ情報を送信する。
【0087】
〔4−4.クエリ情報に関する統計情報を送信する〕
送信部134は、所定期間毎に、検索部132による検索結果が存在しない検索クエリに関するクエリ情報に関する統計情報を送信してもよい。例えば、送信部134は、所定期間毎に、クエリ情報記憶部123に格納された単語の中から、所定の閾値を超えて頻出される単語を抽出する。続いて、送信部134は、所定の閾値を超えて頻出される単語に関する統計情報を生成する。例えば、送信部134は、所定の閾値を超えて頻出される単語の分野別の統計情報を生成する。例えば、送信部134は、所定の閾値を超えて頻出される単語の所定期間内における検索回数の時系列データを生成する。例えば、送信部134は、所定の閾値を超えて検索された単語の検索回数がどの時期に増えたか等を解析した統計情報を生成してもよい。続いて、選択部133は、生成した統計情報の種類に応じて、統計情報の送信先となる情報提供事業者を選択する。続いて、送信部134は、選択部133によって送信先として選択された情報提供事業者に対して、生成した統計情報を送信する。
【0088】
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、検索部132と送信部134とを備える。検索部132は、求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者から取得した求人情報の中から、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する。送信部134は、検索部132による検索結果が存在しない場合に、情報提供事業者に対して、検索クエリに関するクエリ情報を送信する。
【0089】
これにより、情報処理装置100は、求職者によるニーズがあるにもかかわらず、情報提供事業者が求人情報を提供していない求人に関する情報を情報提供事業者に対して適切に提供することができる。また、情報処理装置100は、情報提供事業者から求人情報を取得した場合には、求職者に対して求職者のニーズに応じた求人情報を提供することができる。したがって、情報処理装置100は、求職者のニーズに応じた求人情報を適切に提供可能とすることができる。
【0090】
また、検索部132は、複数の情報提供事業者から取得した求人情報の中から、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する。送信部134は、検索部132による検索結果が存在しない場合に、複数の情報提供事業者の少なくともいずれか一つに対して、クエリ情報を送信する。
【0091】
これにより、情報処理装置100は、求職者によるニーズがあるにもかかわらず、複数の情報提供事業者のいずれもが求人情報を提供していないという意味で希少価値の高い求人に関する情報を情報提供事業者に対して適切に提供することができる。
【0092】
また、検索部132は、求職者からフリーワード検索による検索クエリを受け付け、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する。
【0093】
これにより、情報処理装置100は、求人情報に含まれる条件をあらかじめカテゴリに分けて、ユーザにカテゴリを選択させて求人情報を絞り込ませる形式の検索に比べると、より求職者のニッチなニーズに応じた求人情報を適切に提供可能とすることができる。
【0094】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、通知部135をさらに備える。通知部135は、送信部134によるクエリ情報の送信先である情報提供事業者から所定の求人情報を受け付けた場合、所定の求職者に対して、所定の求人情報を通知する。
【0095】
これにより、情報処理装置100は、求職者に対して求職者のニーズに応じた求人情報を提供することができる。
【0096】
また、通知部135は、情報提供事業者から受け付けた所定の求人情報と求職者から受け付けた検索クエリの履歴に関する検索情報とに基づいて、所定の求人情報の通知対象となる求職者を特定する。
【0097】
これにより、情報処理装置100は、検索クエリを検索した求職者のニーズに応じた求人情報を提供することができる。
【0098】
また、通知部135は、検索部132による検索結果が存在しない場合に、求職者に対して、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報の捜索状況に関する進捗を通知する。
【0099】
これにより、情報処理装置100は、求人情報総合検索サービスにおけるユーザビリティを向上させることができる。
【0100】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、選択部133をさらに備える。選択部133は、求職者から受け付けた検索クエリに基づいて、クエリ情報の送信先となる情報提供事業者を選択する。送信部134は、選択部133によって選択された情報提供事業者に対して、クエリ情報を送信する。また、実施形態に係る情報処理装置100は、クエリ情報記憶部123と事業者情報記憶部124とを備える。クエリ情報記憶部123は、検索部132による検索結果が存在しない検索クエリを識別する識別情報と、クエリ情報として検索クエリに含まれる文字列と、を対応付けて記憶する。事業者情報記憶部124は、情報提供事業者を識別する識別情報と情報提供事業者に関する事業者情報とを対応付けて記憶する。選択部133は、クエリ情報記憶部123に記憶されたクエリ情報と事業者情報記憶部124に記憶された事業者情報とに基づいて、クエリ情報の送信先となる情報提供事業者を選択する。
【0101】
これにより、情報処理装置100は、クエリ情報とマッチする情報提供事業者に対して、クエリ情報を送信することができる。したがって、情報処理装置100は、求職者のニーズに応じた求人情報の取得可能性を高めることができる。
【0102】
また、選択部133は、クエリ情報の送信先となる情報提供事業者として、検索クエリが示す業種又は職種に特化した求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者である専門情報提供事業者を選択する。
【0103】
これにより、情報処理装置100は、求職者が特定の業種又は職種の仕事を探している場合の求職者のニーズに応じた求人情報の取得可能性を高めることができる。
【0104】
また、選択部133は、クエリ情報の送信先となる情報提供事業者として、検索クエリが示す地域に特化した求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者である地域情報提供事業者を選択する。
【0105】
これにより、情報処理装置100は、求職者が特定の地域の仕事を探している場合の求職者のニーズに応じた求人情報の取得可能性を高めることができる。
【0106】
また、選択部133は、クエリ情報を送信してから所定期間が経過しても、クエリ情報の送信先である情報提供事業者から所定の求人情報を取得しなかった場合、クエリ情報の送信先となる情報提供事業者として、情報提供事業者を再度選択するか又は情報提供事業者とは異なる情報提供事業者を選択する。
【0107】
これにより、情報処理装置100は、求職者のニーズに応じた求人情報の取得可能性をより高めることができる。
【0108】
また、選択部133は、情報提供事業者から取得した求人情報の履歴に関する情報の中に検索クエリが示す求人企業が存在する場合には、クエリ情報の送信先として求人企業を選択する。送信部134は、選択部133によって選択された求人企業に対して、クエリ情報を送信する。
【0109】
これにより、情報処理装置100は、求職者が特定の求人企業の仕事を探している場合の求職者のニーズに応じた求人情報の取得可能性を高めることができる。
【0110】
また、送信部134は、検索部132による検索結果が存在しない検索クエリが生じる毎に、クエリ情報を送信する。
【0111】
これにより、情報処理装置100は、求職者のニーズが生じたタイミングで、求職者のニーズに応じた求人情報を適切に提供可能とすることができる。
【0112】
また、送信部134は、所定期間毎に、クエリ情報に関する統計情報を送信する。
【0113】
これにより、情報処理装置100は、求職者のニーズが存在する求人情報に関する統計情報を適切に提供可能とすることができる。
【0114】
また、送信部134は、クエリ情報として、求職者から受け付けた検索クエリに含まれる企業名に関する情報、地域に関する情報、業種又は職種に関する情報、資格に関する情報、スキルに関する情報、給与又は福利厚生に関する情報のうち、少なくともいずれか一つを含む情報を送信する。
【0115】
これにより、情報処理装置100は、求職者のニーズに応じた求人情報の具体的な内容を提供可能とすることができる。
【0116】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図10は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0117】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0118】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0119】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0120】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0121】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0122】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0123】
〔7.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0124】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0125】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0126】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、検索部は、検索手段や検索回路に読み替えることができる。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、検索部と送信部とを備える。検索部は、求人情報を提供する求人情報提供サービスを提供する情報提供事業者から取得した求人情報の中から、求職者から受け付けた検索クエリとマッチする求人情報を検索する。送信部は、検索部による検索結果が存在しない場合に、情報提供事業者に対して、検索クエリに関するクエリ情報を送信する。