(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6592168
(24)【登録日】2019年9月27日
(45)【発行日】2019年10月16日
(54)【発明の名称】ベッド、椅子またはソファー用台座
(51)【国際特許分類】
A47C 1/02 20060101AFI20191007BHJP
A47C 3/02 20060101ALI20191007BHJP
A47C 17/04 20060101ALI20191007BHJP
【FI】
A47C1/02
A47C3/02
A47C17/04 C
【請求項の数】12
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-215156(P2018-215156)
(22)【出願日】2018年11月16日
(65)【公開番号】特開2019-136477(P2019-136477A)
(43)【公開日】2019年8月22日
【審査請求日】2018年11月16日
(31)【優先権主張番号】107105614
(32)【優先日】2018年2月14日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】508332069
【氏名又は名称】鋭龍興業股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners 特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100117466
【弁理士】
【氏名又は名称】岩上 渉
(72)【発明者】
【氏名】施 龍潭
【審査官】
小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3144405(JP,U)
【文献】
王 碵玉,健康増進・医療・福祉ロボット,知能と情報,日本,日本知能情報ファジィ学会,2007年 8月28日,第19巻 第4号,第360−369ページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 1/02
A47C 3/02
A47C 17/04
A61H 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定座、第一揺れ座、第二揺れ座、旋転座、第一駆動装置、第二駆動装置および第三駆動装置を備え、
前記第一揺れ座は、前記固定座の上方に装着され、前記固定座に対して前後に往復運動し、
前記第二揺れ座は、前記第一揺れ座の上方に装着され、前記第一揺れ座に対して左右に往復運動し、
前記旋転座は、前記第二揺れ座の上方に装着され、仮想垂直線を軸にして前記第二揺れ座に対して旋転し、
前記第一駆動装置は、前記固定座と前記第一揺れ座との間に装着され、前記固定座に対して前記第一揺れ座を前後に揺らし、
前記第二駆動装置は、前記第一揺れ座と前記第二揺れ座との間に装着され、前記第一揺れ座に対して前記第二揺れ座を左右に揺らし、
前記第三駆動装置は、前記第二揺れ座と前記旋転座との間に装着され、前記第二揺れ座に対して前記旋転座を旋転させることを特徴とするベッド、椅子またはソファー用台座。
【請求項2】
前記固定座は、上方に複数の縦方向ローラーを有し、複数の前記縦方向ローラーは二列に分かれて相互に平行して配列され、
前記第一揺れ座は二つの前後方向に広がる縦方向円弧状レールを有し、二つの前記縦方向円弧状レールは複数の前記縦方向ローラーに当接することを特徴とする請求項1に記載のベッド、椅子またはソファー用台座。
【請求項3】
前記第一揺れ座は、上方に複数の横方向ローラーを有し、複数の前記横方向ローラーは二列に分かれて相互に平行して配列され、
前記第二揺れ座は二つの左右方向に広がる横方向円弧状レールを有し、二つの前記横方向円弧状レールは複数の前記横方向ローラーに当接することを特徴とする請求項2に記載のベッド、椅子またはソファー用台座。
【請求項4】
前記第一揺れ座は、さらに四つの縦部材、フレーム前部およびフレーム後部を有し、四つの前記縦部材は二つの前記縦方向円弧状レールの両端の下方に広がり、前記フレーム前部は前方の二つの前記縦部材の底部に連結され、前記フレーム後部は後方の二つの前記縦部材の底部に連結され、複数の前記横方向ローラーは前記フレーム前部および前記フレーム後部に配置され、
前記第二揺れ座の二つの前記横方向円弧状レールは下方に広がって前記第一揺れ座の二つの前記縦方向円弧状レールの間に嵌まり込むことを特徴とする請求項3に記載のベッド、椅子またはソファー用台座。
【請求項5】
前記第二揺れ座と前記旋転座との間には少なくとも一つの可動当接部材が配置されることを特徴とする請求項1に記載のベッド、椅子またはソファー用台座。
【請求項6】
前記可動当接部材は、ローラー、エンジニアリングプラスチック、ボール盤またはユニバーサルボールから構成されることを特徴とする請求項5に記載のベッド、椅子またはソファー用台座。
【請求項7】
前記第二揺れ座はさらに軸受け部を有し、
前記旋転座は前記軸受け部と嵌り合う嵌合部を有することを特徴とする請求項5に記載のベッド、椅子またはソファー用台座。
【請求項8】
前記固定座の複数の前記縦方向ローラーは前記第一揺れ座の前記縦方向円弧状レールの上部および下部に接触することを特徴とする請求項2に記載のベッド、椅子またはソファー用台座。
【請求項9】
前記第一揺れ座の複数の前記横方向ローラーは前記第二揺れ座の前記横方向円弧状レールの上部および下部に接触することを特徴とする請求項3に記載のベッド、椅子またはソファー用台座。
【請求項10】
前記第一駆動装置は、第一動力源、第一レバーおよび第一連結棒を有し、
前記第一動力源は前記固定座に配置され、水平方向に伸びて配置される第一出力軸を有し、前記第一レバーは一端が前記第一出力軸に連結され、前記第一連結棒は一端が前記第一レバーに連結され、他端が前記第一揺れ座に連結されることを特徴とする請求項1に記載のベッド、椅子またはソファー用台座。
【請求項11】
前記第二駆動装置は、第二動力源、第二レバーおよび第二連結棒を有し、
前記第二動力源は前記第一揺れ座に配置され、水平方向に伸びて配置される第二出力軸を有し、前記第二レバーは一端が前記第二出力軸に連結され、前記第二連結棒は一端が前記第二レバーに連結され、他端が前記第二揺れ座に連結されることを特徴とする請求項1に記載のベッド、椅子またはソファー用台座。
【請求項12】
前記第三駆動装置は、第三動力源、第三レバーおよび第三連結棒を有し、
前記第三動力源は前記第二揺れ座に配置され、垂直方向に伸びて配置される第三出力軸を有し、前記第三レバーは一端が前記第三出力軸に連結され、前記第三連結棒は一端が前記第三レバーに連結され、他端が前記旋転座に連結されることを特徴とする請求項1に記載のベッド、椅子またはソファー用台座。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具に関し、詳しくはベッド、椅子またはソファーに用いられ、運動方向が異なるスウィング機能および旋転機能または二つの機能のいずれか一つを搭載する台座に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般のスウィング機能付きベッドまたは椅子は単一方向のスウィング、即ち前後スウィングまたは左右スウィングしかできない。その中でも一部分のスウィング機能付きベッドまたは椅子はさらに旋転機能を有する。単なる前後スウィング、単なる左右スウィングまたは単純な旋転を持続させれば、使用者を退屈に感じさせるだけでなく、使用者をよりリラックスさせる効果ができない。問題点が把握できるにもかかわらず、前後・左右スウィング機能および旋転機能を同時に備えるベッド、椅子またはソファーを開発する際に様々な技術への挑戦に臨むことになる。つまり、機能が多ければ多いほど構造が複雑になり、部品が多くなる。それに対して、台座は体積が増大し、特に高さが一般のベッドや椅子の高さよく大きいだけでなく、重量も増大することを免れないため、運送に不便になり、製造コストが高くなり、販売に不利になるという問題が発生する。また運動方向が異なる駆動装置を同時に作動させれば、騒音が相乗することだけでなく、使用者を完全にリラックスさせることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、前後スウィング機能、左右スウィング機能および旋転機能を同時に発揮できるか、単独でいずれか一つの機能を発揮できるだけでなく、全体の高さが比較的小さく、ベッド、椅子またはソファーと結合した後の高さが適宜使用高さ範囲内にあるベッド、椅子またはソファー用台座を提供することを主な目的とする。
【0004】
本発明は、構造の小型軽量化および運送の利便性を実現させ、作動の時の騒音を低減し、製造コストを削減することができるベッド、椅子またはソファー用台座を提供することをもう一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するため、ベッド、椅子またはソファー用台座は、固定座、第一揺れ座、第二揺れ座、旋転座、第一駆動装置、第二駆動装置および第三駆動装置を備える。第一揺れ座は固定座の上方に装着され、固定座に対して前後に往復運動する。第二揺れ座は第一揺れ座の上方に装着され、第一揺れ座に対して左右に往復運動する。旋転座は第二揺れ座の上方に装着され、仮想垂直線を軸にして第二揺れ座に対して旋転する。第一駆動装置は固定座と第一揺れ座との間に装着され、固定座に対して第一揺れ座を前後に揺らす。第二駆動装置は第一揺れ座と第二揺れ座との間に装着され、第一揺れ座に対して第二揺れ座を左右に揺らす。第三駆動装置は第二揺れ座と旋転座との間に装着され、第二揺れ座に対して旋転座を旋転させる。上述した特徴により、台座は前後スウィング機能、左右スウィング機能および旋転機能を同時に果たすか、単独でいずれか一つの機能を果たすことができるだけでなく、構造の小型軽量化および運送の利便性を実現させ、作動の時の騒音を低減し、製造コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本発明の一実施形態によるベッド、椅子またはソファー用台座を示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるベッド、椅子またはソファー用台座を示す分解斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるベッド、椅子またはソファー用台座を示す正面図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるベッド、椅子またはソファー用台座を示す側面図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるベッド、椅子またはソファー用台座を示す平面図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるベッド、椅子またはソファー用台座の一部分を示す斜視図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるベッド、椅子またはソファー用台座の一部分を示す斜視図である。
【
図8】本発明の一実施形態によるベッド、椅子またはソファー用台座の一部分を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明によるベッド、椅子またはソファー用台座を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1から
図5に示すように、本発明の一実施形態によるベッド、椅子またはソファー用台座1を使用する際、ベッド、椅子またはソファー(図中未表示)を台座1に固定すれば、運動方向が異なるスウィング機能および旋転機能をベッド、椅子またはソファーに持たせることができる。ベッド、椅子またはソファー用台座1は固定座10、第一揺れ座20、第二揺れ座30、旋転座40、第一駆動装置50、第二駆動装置60および第三駆動装置70を備える。
図2に示すように、運動方向を説明するために、X軸方向は前後方向を表示し、Y軸方向は左右方向を表示し、Z軸方向は上下方向を表示するが、方向性用語は請求範囲を限定できない。
【0008】
固定座10は、底部11および六つの縦方向ローラー14を有する。底部11は地面または別の平たい所に着地する矩形フレームから構成され、底部11から上に伸びて形成された四つの縦方向支持アーム12を有する。四つの縦方向支持アーム12は一対即ち二つずつ底部11に配置される。六つの縦方向ローラー14は底部11の上方かつ前後に回転可能なように装着され、かつ二列に分かれて相互に平行して配列される。二列の縦方向ローラー14はそれぞれ二つの下方ローラー15および一つの上方ローラー16を含む。上方ローラー16は一対即ち二つの縦方向支持アーム12の間に装着され、位置が下方ローラー15より高い。二列の縦方向ローラー14中の上方ローラー16はそれぞれ二つの下方ローラー15の間に位置付けられる。底部11の形と、縦方向ローラー14の数、配列および装着方式は本実施形態に限定されず、別の実施形態において変更されてもよい。
【0009】
第一揺れ座20は、固定座10の上方に装着され、固定座10に対して前後に往復運動する。第一揺れ座10はフレーム前部21、二対の横方向支持アーム22、フレーム後部23、複数の横方向ローラー24、四つの縦部材27、二つのフレーム側部28および二つの前後方向に広がる縦方向円弧状レール29を有する。二対の横方向支持アーム22は二つずつフレーム前部21およびフレーム後部23に突出するように配置される。複数の横方向ローラー24はフレーム前部21およびフレーム後部23の上方に回転可能なように装着され、かつ左右方向に沿って二列に分かれて相互に平行して配列される。二列の横方向ローラー24はそれぞれ二つの下方ローラー25および一つの上方ローラー26を含む。上方ローラー26は一対即ち二つの横方向支持アーム22の間に装着され、位置が下方ローラー25より高い。二列の横方向ローラー24中の上方ローラー26はそれぞれ二つの下方ローラー25の間に位置付けられる。四つの縦部材27はフレーム前部21およびフレーム後部23の両端に別々に突出するように配置され、二つのフレーム側部28の両端に連結されるため、フレーム前部21、フレーム後部23、四つの縦部材27および二つのフレーム側部28は相互に連結されてフレームになる。二つの縦方向円弧状レール29は二つのフレーム側部28の下方に配置され、両端が四つの縦部材27に連結される。二つの縦方向円弧状レール29は下方に突出する円弧状を呈し、それぞれ一対即ち二つの縦方向支持アーム12の間を貫通すると同時に縦方向ローラー14に当接する。二列の縦方向ローラー14はそれぞれ縦方向円弧状レール29の上部および下部に接触する。縦方向円弧状レール29は横断面の形が円形を呈し、縦方向ローラー14との間が線接触である。上述し構造特徴により、第一揺れ座20は固定座10に対して前後に往復運動できる。第一揺れ座20の運動方式はまるで第一揺れ座20が紐の一端に吊るされて往復運動するような振り子である。第一揺れ座20は構造が安定し、摩擦力が低いため異常な音の発生を抑制できる。第一揺れ座20は上述に限定されない。別の実施形態において、第一揺れ座20の構造と、横方向ローラー24の数、配列および配置方式とは変わってもよい。例えば、二つのフレーム側部28は省略される。四つの縦部材27は二つの縦方向円弧状レール29の両端から下方に突出するように配置される。フレーム前部21およびフレーム後部23はそれぞれ前方および後方に位置する二つの縦部材27の底部に連結される。
【0010】
第二揺れ座30は第一揺れ座20の上方に装着され、第一揺れ座20に対して左右に往復運動する。第二揺れ座30は荷重受け部38、軸受け部33、八つの可動当接部材36および二つの左右方向に広がる横方向円弧状レール39を有する。荷重受け部38は正方形のフレームからなる。軸受け部33は荷重受け部38の中央に位置付けられる。八つの可動当接部材36は旋転座40に当接するために軸受け部33を円心にして荷重受け部38の上方に円環状に配置される。二つの横方向円弧状レール39は荷重受け部38の前後両側の下方に配置されて下方の二つの縦方向円弧状レール29の間の空間に嵌まり込む。二つの横方向円弧状レール39は複数の横方向ローラー24に当接し、形が縦方向円弧状レール29と同じである。二つの横方向円弧状レール39はそれぞれ一対即ち二つの横方向支持アーム22の間を貫通する。複数の横方向ローラー24は二つの横方向円弧状レール39の上部および下部に接触するため、第二揺れ座30と第一揺れ座20の結合をより安定させる。上述した構造特徴により、第二揺れ座30は第一揺れ座20に対して左右に往復運動できる。本実施形態において、可動当接部材36はローラーである。別の実施形態において、第二揺れ座30は構造が上述に限らず、変わってもよい。例えば、荷重受け部38は省略される。二つの横方向円弧状レール39は二つの縦方向側辺部材に連結される。可動当接部材36は二つの縦方向側辺部材の上方に配置される。
【0011】
旋転座40は第二揺れ座30の上方に装着され、仮想垂直線を軸にして第二揺れ座30に対して旋転する。仮想垂直線は固定座10、第一揺れ座20、第二揺れ座30および軸受け部33を貫通する。本実施形態において、旋転座40は正方形のフレームからなり、嵌合部42、四つの連結部材44および当接部46を有する。嵌合部42は第二揺れ座30の軸受け部33と嵌り合うように配置される。四つの連結部材44はベッド、椅子またはソファーと結合するために旋転座40の頂面に配置される。当接部46は円環状を呈し、可動当接部材36に当接するため、旋転座40は第二揺れ座30に対してスムーズに旋転できる。
【0012】
図6は固定座10、第一揺れ座20および第一駆動装置50が結合した状態を示す斜面図である。第一駆動装置50は固定座10と第一揺れ座20との間に装着され、固定座10に対して第一揺れ座20を前後に往復運動させる。第一駆動装置50は様々なタイプがある。本実施形態において、第一駆動装置50は第一動力源52、第一レバー56および第一連結棒58を有する。第一動力源52は固定座10に配置され、第一モーター54および第一減速ギア55から構成され、第一出力軸53を有す。第一出力軸53はY軸方向即ち水平方向に沿って伸びて配置される。第一レバー56は一端が第一出力軸53に連結される。第一連結棒58は一端が第一レバー56に連結され、他端が第一揺れ座20に連結される。上述した構造特徴により、第一モーター54が第一出力軸53を駆動して回転させる際、第一駆動装置50は第一レバー56および第一連結棒58によって固定座10に対して第一揺れ座20を前後に往復運動させることができる。
【0013】
図7は第一揺れ座20、第二揺れ座30および第二駆動装置60が結合した状態を示す斜面図である。第二駆動装置60および第一駆動装置50は構造が同じである。第二駆動装置60は第一揺れ座20と第二揺れ座30との間に装着され、第一揺れ座20に対して第二揺れ座30を左右に往復運動させる。第二駆動装置60は第二動力源62、第二レバー66および第二連結棒68を有する。第二動力源62は第一揺れ座20に配置され、第二モーター64および第二減速ギア65から構成され、第二出力軸63を有す。第二出力軸63はX軸方向即ち水平方向に沿って伸びて配置される。第二レバー66は一端が第二出力軸63に連結される。第二連結棒68は一端が第二レバー66に連結され、他端が第二揺れ座30に連結される。上述した構造により、第二モーター64が第二出力軸63を駆動して旋転させる際、第二駆動装置60は第二レバー66および第二連結棒68によって第一揺れ座20に対して第二揺れ座30を左右に往復運動させることができる。
【0014】
図8は第二揺れ座30、旋転座40および第三駆動装置70が結合した状態を示す斜面図である。第三駆動装置70、第一駆動装置50および第二駆動装置60は構造が同じである。第三駆動装置70は第二揺れ座30と旋転座40との間に装着され、第二揺れ座30に対して旋転座40を旋転させる。第三駆動装置70は第三動力源72、第三レバー76および第三連結棒78を有する。第三動力源72は第二揺れ座30に配置され、第三モーター74および第三減速ギア75から構成され、第三出力軸73を有す。第三レバー76は一端が第三出力軸73に連結される。第三出力軸73はZ軸方向即ち垂直方向に沿って伸びて配置される。第三連結棒78は一端が第三レバー76に連結され、他端が旋転座40に連結される。上述した構造により、第三モーター74が第三出力軸73を駆動して旋転させる際、第三駆動装置70は第三レバー76および第三連結棒78によって第二揺れ座30に対して旋転座40を持続的に旋転させることができる。
【0015】
別の実施形態において、旋転座40は構造が上述に限らず、変わってもよい。例えば、旋転座40が円盤体であれば当接部46が円盤体の底部に配置される。第一駆動装置50は上述に限定されない。第一駆動装置50の両端を別々に固定座10および第一揺れ座20に接続さえすればよい。第二駆動装置60は上述に限定されない。第二駆動装置60の両端を別々に第一揺れ座20および第二揺れ座30に接続さえすればよい。第三駆動装置70は上述に限定されない。第三駆動装置70の両端を別々に第二揺れ座30および旋転座40に接続さえすればよい。つまり、駆動装置の種類および接続位置は上述した実施形態に限定されない。
【0016】
上述した構造特徴により、ベッド、椅子またはソファーと本発明によるベッド、椅子またはソファー用台座1が結合する(即ちベッド、椅子またはソファーが旋転座40に固定される)際、ベッド、椅子またはソファー用台座1は前後スウィング機能、左右スウィング機能および旋転機能を同時に発揮できるか、単独でいずれか一つの機能を発揮できるため、使用者に快適さおよびリラックス効果を体感させることができる。またベッド、椅子またはソファー用台座1は構造が安定し、重量および体積が比較的小さいため運送に便利である。また二つの横方向円弧状レール39は下方の二つの縦方向円弧状レール29の間の空間に嵌まり込むため、ベッド、椅子またはソファー用台座1は全体の高さが30センチ前後であり、ベッド、椅子またはソファーと結合した後の高さが適宜使用高さ範囲内にある。また第一駆動装置50、第二駆動装置60および第三駆動装置70は同じ部品を採用するため、材料調達および組立作業に便利であり、コストを大幅に削減することができる。また本実施形態に使用される駆動装置は稼働の際に生じる騒音および振動が低いため、使用者を煩わせることを減少させ、使用者を十分にリラックスさせることができる。
【0017】
本発明の精神に基づいてベッド、椅子またはソファー用台座1は構造が上述に限定されず、変わってもよい。例えば、可動当接部材36と当接部46は位置が入れ替わってもよい。つまり可動当接部材36は旋転座40の底面に位置するのに対し、当接部46は第二揺れ座30の頂面に位置する。可動当接部材36はエンジニアリングプラスチック、ボール盤、環状軸受またはユニバーサルボールから構成される。可動当接部材36の数はニーズに応じて増減してもよい。可動当接部材36が少なくとも一つでさえあればよい。可動当接部材36が環状のボール盤である場合、ボール盤は旋転座と第二揺れ座との間に配置されるため、軸受け部および嵌合部を配置することが必要ではない。
【0018】
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0019】
1:ベッド、椅子またはソファー用台座、
10:固定座、
11:底部、
12:縦方向支持アーム、
14:縦方向ローラー、
15:下方ローラー、
16:上方ローラー、
20:第一揺れ座、
21:フレーム前部、
22:横方向支持アーム
23:フレーム後部、
24:横方向ローラー、
25:下方ローラー、
26:上方ローラー、
27:縦部材、
28:フレーム側部、
29:縦方向円弧状レール、
30:第二揺れ座、
33:軸受け部、
36:可動当接部材、
38:荷重受け部、
39:横方向円弧状レール、
40:旋転座、
42:嵌合部、
44:連結部材、
46:当接部、
50:第一駆動装置、
52:第一動力源、
53:第一出力軸、
54:第一モーター、
55:第一減速ギア、
56:第一レバー、
58:第一連結棒、
60:第二駆動装置、
62:第二動力源、
63:第二出力軸、
64:第二モーター、
65:第二減速ギア、
66:第二レバー、
68:第二連結棒、
70:第三駆動装置、
72:第三動力源、
73:第三出力軸、
74:第三モーター、
75:第三減速ギア、
76:第三レバー、
78:第三連結棒、