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特許65921782つの端末が両端末間で接続を確立することを支援するシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6592178
(24)【登録日】2019年9月27日
(45)【発行日】2019年10月16日
(54)【発明の名称】2つの端末が両端末間で接続を確立することを支援するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20191007BHJP
   H04W 4/48 20180101ALI20191007BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20191007BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20191007BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20191007BHJP
【FI】
   H04W76/10
   H04W4/48
   H04W84/10 110
   H04M1/00 U
   G06Q50/10
【請求項の数】15
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2018-504133(P2018-504133)
(86)(22)【出願日】2017年5月10日
(65)【公表番号】特表2019-509646(P2019-509646A)
(43)【公表日】2019年4月4日
(86)【国際出願番号】CN2017083747
(87)【国際公開番号】WO2018103266
(87)【国際公開日】20180614
【審査請求日】2018年7月24日
(31)【優先権主張番号】201611113978.4
(32)【優先日】2016年12月6日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516317573
【氏名又は名称】ベイジン ディディ インフィニティ テクノロジー アンド ディベロップメント カンパニー リミティッド
(74)【代理人】
【識別番号】100136098
【弁理士】
【氏名又は名称】北野 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100137246
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 勝也
(74)【代理人】
【識別番号】100148356
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 英人
(74)【代理人】
【識別番号】100183656
【弁理士】
【氏名又は名称】庄司 晃
(72)【発明者】
【氏名】ベイベイ ザン
【審査官】 野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/010389(WO,A1)
【文献】 特開2016−167793(JP,A)
【文献】 特開2014−179884(JP,A)
【文献】 特開2013−081248(JP,A)
【文献】 特開2013−191979(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/070623(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0006631(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
H04M 1/00
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バスと、
2つの異なる端末が両端末間で接続を確立することを支援する一組の命令を含む、前記バスに電子的に接続された1つ以上の記憶媒体と、
前記バスを介して前記1つ以上の記憶媒体と通信するように構成された論理回路と、
を備え、
前記論理回路は、前記一組の命令を実行すると、
第1の電子信号を第2の端末から受信することであって、該第1の電子信号は、前記第2の端末に関連付けられた第1の端末の端末情報を符号化した第1の構造化データを含むことと、
第3の端末の識別情報を符号化した第2の構造化データを含む第2の電子信号を受信することと、
第3の電子信号を前記第3の端末に送信することであって、該第3の電子信号は、前記第1の端末の前記端末情報を符号化した第3の構造化データを含むことと、
を行うように指示され
前記第1の端末は車両に関連付けられ、前記第2の端末は輸送サービス提供者に関連付けられ、前記第3の端末は輸送サービス要求者に関連付けられ、
前記論理回路は、前記サービス提供者が輸送サービスを前記サービス要求者に提供していると判断するように更に指示され、
前記第3の構造化データは、前記第1の端末の前記端末情報に基づいて前記第1の端末と通信接続を確立するプロセスを開始するように前記第3の端末に指示するコマンドを符号化した第3の部分を含み、
前記第3の端末内のマルチメディアコンテンツが前記通信接続を介して前記第1の端末に送信される、オンライン輸送サービスプラットフォームを動作させるように構成される電子デバイスのシステム。
【請求項2】
前記第1の構造化データは、
前記第1の端末の識別情報を符号化した第1の部分と、
前記第1の端末の接続情報を符号化した第2の部分と、
を含み、
前記第3の構造化データは、
前記第3の端末の識別情報を符号化した第1の部分と、
前記端末情報を符号化した第2の部分と、
を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記接続情報は、前記第1の端末が前記第3の端末からの接続要求を受理することを可能にする認可コードを含む、請求項に記載のシステム。
【請求項4】
前記第3の端末と前記第1の端末との間の前記通信接続は、前記第3の端末から前記第1の端末にマルチメディアデータを一方向に送信することに限られる、請求項に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の端末は、前記第2の端末に含まれる、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
1つ以上の処理部と1つ以上の記憶媒体とを有するコンピューティングデバイスにおいて実施される方法であって、
前記1つ以上の処理部によって、第1の電子信号を第2の端末から受信することであって、該第1の電子信号は、前記第2の端末に関連付けられた第1の端末の端末情報を符号化した第1の構造化データを含むことと、
前記1つ以上の処理部によって、第3の端末の識別情報を符号化した第2の構造化データを含む第2の電子信号を受信することと、
前記1つ以上の処理部によって、第3の電子信号を前記第3の端末に送信することであって、該第3の電子信号は、前記第1の端末の前記端末情報を符号化した第3の構造化データを含むことと、
を含み、
前記第1の端末は車両に関連付けられ、前記第2の端末は輸送サービス提供者に関連付けられ、前記第3の端末は輸送サービス要求者に関連付けられ、
前記方法は、
前記1つ以上の処理部によって、前記サービス提供者が輸送サービスを前記サービス要求者に提供していると判断すること、
を更に含み、
前記第3の構造化データは、前記第1の端末の接続情報に基づいて前記第1の端末との通信接続を確立するプロセスを開始するように前記第3の端末に指示するコマンドを符号化した第3の部分を含み、
前記第3の端末内のマルチメディアコンテンツが前記通信接続を介して前記第1の端末に送信される、方法。
【請求項7】
前記第1の構造化データは、
前記第1の端末の識別情報を符号化した第1の部分と、
前記第1の端末の接続情報を符号化した第2の部分と、
を含み、
前記第3の構造化データは、
前記第3の端末の識別情報を符号化した第1の部分と、
前記端末情報を符号化した第2の部分と、
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記接続情報は、前記第1の端末が前記第3の端末からの接続要求を受理することを可能にする認可コードを含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記第3の端末と前記第1の端末との間の前記通信接続は、前記第3の端末から前記第1の端末にマルチメディアデータを一方向に送信することに限られる、請求項に記載の方法。
【請求項10】
電子端末であって、
オンデマンド輸送プラットフォームに関連付けられた別の端末デバイスに接続する一組の命令を含む1つ以上の記憶媒体と、
前記1つ以上の記憶媒体と通信するように構成された1つ以上の処理部と、
を備え、
前記1つ以上の処理部は、前記一組の命令を実行すると、
第1の電子信号をコンピューターサーバーから受信することであって、該第1の電子信号は、ターゲット端末に関連付けられた端末情報を符号化した第1の構造化データを含むことと、
前記ターゲット端末の前記端末情報に基づいて前記ターゲット端末と該電子端末との間の通信接続を開始する第2の電子信号を生成することと、
を行うように指示され
前記コンピューターサーバーは、オンラインオンデマンド輸送サービスプラットフォームに関連付けられ、
前記ターゲット端末は、輸送サービスを前記電子端末のユーザーに提供している輸送サービス提供者の端末に関連付けられており、
前記電子端末内のマルチメディアコンテンツが前記通信接続を介して前記ターゲット端末に送信される、電子端末。
【請求項11】
前記第1の構造化データは、
前記ターゲット端末の識別情報を符号化した第1の部分と、
前記ターゲット端末の接続情報を符号化した第2の部分と、
を含む、請求項10に記載の電子端末。
【請求項12】
前記接続情報は、前記ターゲット端末が前記電子端末からの接続要求を受理することを可能にする認可コードを含む、請求項11に記載の電子端末。
【請求項13】
前記1つ以上の処理部は、
前記1つ以上の記憶媒体にアクセスして、該記憶媒体に記憶されたマルチメディアコンテンツを読み出すことと、
前記マルチメディアコンテンツを第2の構造化データに符号化することと、
前記第2の構造化データを符号化した第3の電子信号を、前記通信接続を介して前記ターゲット端末に送信することと、
を行うように更に指示される、請求項10に記載の電子端末。
【請求項14】
前記電子端末と前記ターゲット端末との間の前記通信接続は、前記電子端末から前記ターゲット端末にマルチメディアデータを一方向に送信することに限られる、請求項10に記載の電子端末。
【請求項15】
前記ターゲット端末と前記電子端末との間の前記通信接続を開始するために、前記1つ以上の処理部は、
前記ターゲット端末の前記端末情報に基づいて前記ターゲット端末を前記電子端末と接続する要求を符号化した第4の電子信号を前記ターゲット端末に送信することと、
前記ターゲット端末を前記電子端末と接続することに同意する応答を符号化した第5の電子信号を前記ターゲット端末から受信することと、
前記応答に基づいて前記ターゲット端末と前記電子端末との間の前記通信接続を確立することと、
を行うように指示される、請求項10に記載の電子端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2016年12月6日に出願された中国特許出願第201611113978.4号の優先権を主張し、この出願の内容は、引用することによりその全体が本明細書の一部をなす。
【0002】
(技術分野)
本開示は、包括的には、オンデマンドサービスのシステム及び方法に関し、特に、2つの端末が両端末間で接続を確立することを支援するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
オンラインタクシー配車サービス等のインターネット技術を利用したオンデマンド輸送サービスは、それらの便利さのためにますます普及してきている。乗客は、タクシーで自身の目的地に向かって移動している間、自身のスマートフォンで音楽を聴きたい場合もあれば、ビデオを観たい場合もある。しかしながら、通話又はメッセージが、音楽再生又はビデオ再生を中断する場合があり、ビデオの時間が長い場合、乗客は、長時間の間、スマートフォンを持ち続けなければならない場合がある。したがって、時に、要求者は、タクシー内においてスマートフォンで音楽を聴くこと又はビデオを観ることが不便な場合がある。加えて、上記状況は、要求者端末の電力消費を増加させるとともに、時間の使用を削減する場合もある。
【0004】
したがって、要求者端末が、当該要求者端末においてマルチメディアを再生することができる別の端末との接続を確立することを支援するシステム及び方法を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
追加の特徴は、以下の説明に一部が述べられ、以下の内容及び添付図面を検討することで当業者には部分的に明らかになるか、又はそれらの例の作成若しくは動作によって知得することができる。本開示の特徴は、以下で論述される詳細な例に述べられる方法論、手段及び組み合わせの様々な態様の実施又は使用によって実現及び達成することができる。
【0006】
本開示の第1の態様によれば、電子デバイスのシステムが、1つ以上の記憶媒体と、該1つ以上の記憶媒体と通信するように構成された1つ以上の処理部(プロセッサ)とを備えることができる。前記1つ以上の記憶媒体は、2つの異なる端末が両端末間で接続を確立することを支援する一組の命令を含むことができる。前記1つ以上の処理部が前記一組の命令を実行すると、該1つ以上の処理部は、次の動作のうちの1つ以上を実行するように指示を受けることができる。前記1つ以上の処理部は、第1の電子信号を第2の端末から受信することができ、該第1の電子信号は、前記第2の端末に関連付けられた第1の端末の端末情報を符号化した第1の構造化データを含む。前記1つ以上の処理部は、第3の端末の識別情報を符号化した第2の構造化データを含む第2の電子信号を受信することができる。前記1つ以上の処理部は、第3の電子信号を前記第3の端末に送信することができ、該第3の電子信号は、前記第1の端末の前記端末情報を符号化した第3の構造化データを含む。
【0007】
幾つかの実施の形態では、前記第1の端末は車両に関連付けることができ、前記第2の端末は輸送サービス提供者に関連付けることができ、前記第3の端末は輸送サービス要求者に関連付けることができる。
【0008】
幾つかの実施の形態では、前記1つ以上の処理部は、前記サービス提供者が輸送サービスを前記サービス要求者に提供していると判断することができる。
【0009】
幾つかの実施の形態では、前記第1の構造化データは、前記第1の端末の識別情報を符号化した第1の部分と、前記第1の端末の接続情報を符号化した第2の部分とを含むことができる。
【0010】
幾つかの実施の形態では、前記第3の構造化データは、前記第3の端末の識別情報を符号化した第1の部分と、前記端末情報を符号化した第2の部分とを含むことができる。
【0011】
幾つかの実施の形態では、前記接続情報は、前記第1の端末が前記第3の端末からの接続要求を受理することを可能にする認可コードを含むことができる。
【0012】
幾つかの実施の形態では、前記第3の構造化データは、前記第1の端末の前記端末情報に基づいて前記第1の端末と通信接続を確立するプロセスを開始するように前記第3の端末に指示するコマンドを符号化した第3の部分を含むことができる。
【0013】
幾つかの実施の形態では、前記第3の端末と前記第1の端末との間の前記通信接続は、前記第3の端末から前記第1の端末にマルチメディアデータを一方向に送信することに限ることができる。
【0014】
幾つかの実施の形態では、前記第1の端末は、前記第2の端末に含めることができる。
【0015】
本開示の第2の態様によれば、方法が、次の動作のうちの1つ以上を含むことができる。オンラインオンデマンド輸送サービスプラットフォームの1つ以上の処理部が、第1の電子信号を第2の端末から受信することができ、該第1の電子信号は、前記第2の端末に関連付けられた第1の端末の端末情報を符号化した第1の構造化データを含む。前記1つ以上の処理部は、第3の端末の識別情報を符号化した第2の構造化データを含む第2の電子信号を受信することができる。前記1つ以上の処理部は、第3の電子信号を前記第3の端末に送信することができ、該第3の電子信号は、前記第1の端末の前記端末情報を符号化した第3の構造化データを含む。
【0016】
本開示の第3の態様によれば、非一時的コンピューター可読媒体が、2つの異なる端末が両端末間で接続を確立することを支援する少なくとも一組の命令を含むことができる。前記少なくとも1つの一組の命令は、コンピューターサーバーの1つ以上の処理部によって実行することができる。前記1つ以上の処理部は、第1の電子信号を第2の端末から受信することができ、該第1の電子信号は、前記第2の端末に関連付けられた第1の端末の端末情報を符号化した第1の構造化データを含む。前記1つ以上の処理部は、第3の端末の識別情報を符号化した第2の構造化データを含む第2の電子信号を受信することができる。前記1つ以上の処理部は、第3の電子信号を前記第3の端末に送信することができ、該第3の電子信号は、前記第1の端末の前記端末情報を符号化した第3の構造化データを含む。
【0017】
幾つかの実施の形態では、前記第1の端末は車両に関連付けることができ、前記第2の端末は輸送サービス提供者に関連付けることができ、前記第3の端末は輸送サービス要求者に関連付けることができる。
【0018】
幾つかの実施の形態では、前記1つ以上の処理部は、前記サービス提供者が輸送サービスを前記サービス要求者に提供していると判断することができる。
【0019】
幾つかの実施の形態では、前記第1の構造化データは、前記第1の端末の識別情報を符号化した第1の部分と、前記第1の端末の接続情報を符号化した第2の部分とを含むことができる。
【0020】
幾つかの実施の形態では、前記第3の構造化データは、前記第3の端末の識別情報を符号化した第1の部分と、前記端末情報を符号化した第2の部分とを含むことができる。
【0021】
幾つかの実施の形態では、前記接続情報は、前記第1の端末が前記第3の端末からの接続要求を受理することを可能にする認可コードを含むことができる。
【0022】
幾つかの実施の形態では、前記第3の構造化データは、前記第1の端末の前記端末情報に基づいて前記第1の端末と通信接続を確立するプロセスを開始するように前記第3の端末に指示するコマンドを符号化した第3の部分を含むことができる。
【0023】
幾つかの実施の形態では、前記第3の端末と前記第1の端末との間の前記通信接続は、前記第3の端末から前記第1の端末にマルチメディアデータを一方向に送信することに限ることができる。
【0024】
幾つかの実施の形態では、前記第1の端末は、前記第2の端末に含めることができる。
【0025】
本開示の第4の態様によれば、電子デバイスのシステムが、1つ以上の記憶媒体と、該1つ以上の記憶媒体と通信するように構成された1つ以上の処理部とを備えることができる。前記1つ以上の記憶媒体は、オンデマンド輸送プラットフォームに関連付けられた別の端末デバイスに接続する一組の命令を含むことができる。前記1つ以上の処理部が前記一組の命令を実行すると、該1つ以上の処理部は、次の動作のうちの1つ以上を実行するように指示を受けることができる。前記1つ以上の処理部は、第1の電子信号をコンピューターサーバーから受信することができ、該第1の電子信号は、ターゲット端末に関連付けられた端末情報を符号化した第1の構造化データを含む。前記1つ以上の処理部は、前記ターゲット端末の前記端末情報に基づいて前記ターゲット端末と前記電子端末との間の通信接続を開始する第2の電子信号を生成することができる。
【0026】
幾つかの実施の形態では、前記コンピューターサーバーは、オンラインオンデマンド輸送サービスプラットフォームに関連付けることができ、前記ターゲット端末は、輸送サービスを前記電子端末のユーザーに提供している輸送サービス提供者の端末に関連付けることができる。
【0027】
幾つかの実施の形態では、第1の構造化データは、前記ターゲット端末の識別情報を符号化した第1の部分と、前記ターゲット端末の接続情報を符号化した第2の部分とを含むことができる。
【0028】
幾つかの実施の形態では、前記接続情報は、前記ターゲット端末が前記電子端末からの接続要求を受理することを可能にする認可コードを含むことができる。
【0029】
幾つかの実施の形態では、前記1つ以上の処理部は、前記1つ以上の記憶媒体にアクセスして、該記憶媒体に記憶されたマルチメディアコンテンツを読み出すことができる。前記1つ以上の処理部は、前記マルチメディアコンテンツを第2の構造化データに符号化することができる。前記1つ以上の処理部は、前記第2の構造化データを符号化した第3の電子信号を、前記通信接続を介して前記ターゲット端末に送信することができる。
【0030】
幾つかの実施の形態では、前記電子端末と前記ターゲット端末との間の前記通信接続は、前記電子端末から前記ターゲット端末にマルチメディアデータを一方向に送信することに限ることができる。
【0031】
幾つかの実施の形態では、前記1つ以上の処理部は、前記ターゲット端末の前記端末情報に基づいて前記ターゲット端末を前記電子端末と接続する要求を符号化した第4の電子信号を前記ターゲット端末に送信することができる。前記1つ以上の処理部は、前記ターゲット端末を前記電子端末と接続することに同意する応答を符号化した第5の電子信号を前記ターゲット端末から受信することができる。前記1つ以上の処理部は、前記応答に基づいて前記ターゲット端末と前記電子端末との間の前記通信接続を確立することができる。
【0032】
本開示の第5の態様によれば、方法が、次の動作のうちの1つ以上を含むことができる。電子デバイスの1つ以上の処理部が、第1の電子信号をコンピューターサーバーから受信することができ、該第1の電子信号は、ターゲット端末に関連付けられた端末情報を符号化した第1の構造化データを含む。前記1つ以上の処理部は、前記ターゲット端末の前記端末情報に基づいて前記ターゲット端末と前記電子端末との間の通信接続を開始する第2の電子信号を生成することができる。
【0033】
本開示の第6の態様によれば、非一時的コンピューター可読媒体が、オンデマンド輸送プラットフォームに関連付けられた別の端末デバイスに接続する少なくとも一組の命令を含むことができる。前記少なくとも1つの一組の命令は、電子デバイスの1つ以上の処理部によって実行することができる。前記1つ以上の処理部は、第1の電子信号をコンピューターサーバーから受信することができ、該第1の電子信号は、ターゲット端末に関連付けられた端末情報を符号化した第1の構造化データを含む。前記1つ以上の処理部は、前記ターゲット端末の前記端末情報に基づいて前記ターゲット端末と前記電子端末との間の通信接続を開始する第2の電子信号を生成することができる。
【0034】
幾つかの実施の形態では、前記コンピューターサーバーは、オンラインオンデマンド輸送サービスプラットフォームに関連付けることができ、前記ターゲット端末は、輸送サービスを前記電子端末のユーザーに提供している輸送サービス提供者の端末に関連付けることができる。
【0035】
幾つかの実施の形態では、前記第1の構造化データは、前記ターゲット端末の識別情報を符号化した第1の部分と、前記ターゲット端末の接続情報を符号化した第2の部分とを含むことができる。
【0036】
幾つかの実施の形態では、前記接続情報は、前記ターゲット端末が前記電子端末からの接続要求を受理することを可能にする認可コードを含むことができる。
【0037】
幾つかの実施の形態では、前記1つ以上の処理部は、前記1つ以上の記憶媒体にアクセスして、該記憶媒体に記憶されたマルチメディアコンテンツを読み出すことができる。前記1つ以上の処理部は、前記マルチメディアコンテンツを第2の構造化データに符号化することができる。前記1つ以上の処理部は、前記第2の構造化データを符号化した第3の電子信号を、前記通信接続を介して前記ターゲット端末に送信することができる。
【0038】
幾つかの実施の形態では、前記電子端末と前記ターゲット端末との間の前記通信接続は、前記電子端末から前記ターゲット端末にマルチメディアデータを一方向に送信することに限ることができる。
【0039】
幾つかの実施の形態では、前記1つ以上の処理部は、前記ターゲット端末の前記端末情報に基づいて前記ターゲット端末を前記電子端末と接続する要求を符号化した第4の電子信号を前記ターゲット端末に送信することができる。前記1つ以上の処理部は、前記ターゲット端末を前記電子端末と接続することに同意する応答を符号化した第5の電子信号を前記ターゲット端末から受信することができる。前記1つ以上の処理部は、前記応答に基づいて前記ターゲット端末と前記電子端末との間の前記通信接続を確立することができる。
【0040】
本開示を例示的な実施形態について更に説明する。これらの例示的な実施形態は、図面を参照して詳細に説明される。これらの実施形態は、非限定の例示的な実施形態であり、同様の参照符号は、図面の幾つかの図を通して同様の構造体を表している。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】本開示の幾つかの実施形態に係る一例示的なオンデマンドサービスシステムの概略図である。
図2】本開示の幾つかの実施形態に係る一例示的なコンピューティングデバイスを示す概略図である。
図3】本開示の幾つかの実施形態に係る一例示的な処理エンジンを示す概略ブロック図である。
図4】本開示の幾つかの実施形態に係る、2つの端末が両端末間で接続を確立することを支援する一例示的なプロセスを示すフローチャートである。
図5A】本開示の幾つかの実施形態に係る、サービス要求者に関連付けられた一例示的な第3の端末を示す概略ブロック図である。
図5B】本開示の幾つかの実施形態に係る、2つの端末間で接続を確立する一例示的なプロセスを示すフローチャートである。
図6】本開示の幾つかの実施形態に係る、2つの端末間で接続を確立するプロセスを開始する一例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下の説明は、いずれの当業者も本開示内容を製造及び使用することができるように提示され、特定の用途及びその要件に関して提供されている。開示された実施形態に対する様々な変更は、当業者に容易に明らかであり、本明細書において規定される一般的な原理は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の実施形態及び用途に適用することができる。したがって、本開示は、提示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と一致した最も広い範囲を与えられることになる。
【0043】
本明細書において用いられる術語は、特定の例示の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではない。個数が特定されていないものが本明細書において用いられているとき、それらは、文脈が明らかに別のことを示していない限り、単数のもの及び複数のものを含むことが意図され得る。「備える」及び/又は「含む」という用語は、本明細書において用いられるとき、明示された特徴、完全体、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素が存在することを明記しているが、1つ以上の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群が存在すること又は追加されることを排除するものではないことが更に理解されるであろう。
【0044】
本開示のこれらの特徴及び特性並びに他の特徴及び特性、更には、構造の関連した要素及び部分の組み合わせの動作の方法及び機能並びに製造の経済性は、添付図面を参照しながら以下の説明を検討することでより明らかになり得る。添付図面の全ては、本明細書の一部をなす。一方、図面は、例示及び説明のみを目的としたものにすぎず、本開示の範囲を限定することを意図するものではないことが明らかに理解されるであろう。なお、図面は、一律の縮尺でないことが理解される。
【0045】
本開示において用いられるフローチャートは、システムが本開示の幾つかの実施形態に従って実施する動作を示している。フローチャートの動作は、順序どおりに実施されない場合があることが明らかに理解されるであろう。逆に、それらの動作は、逆の順序で実施される場合もあるし、同時に実施される場合もある。その上、1つ以上の他の動作が、フローチャートに追加される場合がある。1つ以上の動作がフローチャートから除去される場合がある。
【0046】
その上、本開示におけるシステム及び方法は、主として2つの端末が両端末間で接続を確立することを支援することに関して説明されているが、これは1つの例示的な実施形態にすぎないことも理解されるべきである。本開示のシステム又は方法は、他の任意の種類のオンデマンドサービスに適用することができる。例えば、本開示のシステム又は方法は、陸上、海上、航空宇宙空間等、又はそれらの任意の組み合わせを含む異なる環境の輸送システムに適用することができる。輸送システムの車両は、タクシー、自家用車、ヒッチハイク、バス、列車、弾丸列車、高速鉄道、地下鉄、船舶、航空機、宇宙船、熱気球、無人車両等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。輸送システムは、管理及び/又は配送のための任意の輸送システム、例えば、速達便を送付及び/又は受領するシステムも含むことができる。本開示のシステム又は方法の用途は、ウェブページ、ブラウザのプラグイン、クライアント端末、カスタムシステム、内部解析システム、人工知能ロボット等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0047】
本開示における「乗客」、「要求者」、「サービス要求者」、及び「顧客」という用語は、サービスを要求又はオーダーすることができる個人、団体又はツールを指すために区別なく用いられる。また、本開示における「ドライバー」、「提供者」、「サービス提供者」、及び「供給者」という用語は、サービスを提供することができるか又はサービスの提供を容易にすることができる個人、団体又はツールを指すために区別なく用いられる。本開示における「ユーザー」という用語は、サービスを要求することができる個人、団体若しくはツール、サービスをオーダーすることができる個人、団体若しくはツール、サービスを提供することができる個人、団体若しくはツール、又はサービスの提供を容易にすることができる個人、団体若しくはツールを指すことができる。例えば、ユーザーは、乗客、ドライバー、オペレーター等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。本開示において、「乗客」及び「乗客端末」は、区別なく用いられる場合があり、「ドライバー」及び「ドライバー端末」は、区別なく用いられる場合がある。
【0048】
本開示における「サービス要求」及び「オーダー」という用語は、乗客、要求者、サービス要求者、顧客、ドライバー、提供者、サービス提供者、供給者等、又はそれらの任意の組み合わせが開始することができる要求を指すために区別なく用いられる。サービス要求は、乗客、要求者、サービス要求者、顧客、ドライバー、提供者、サービス提供者、又は供給者のうちの任意の者が受理することができる。サービス要求は、有料の場合もあるし、無料の場合もある。
【0049】
本開示において用いられる測位技術は、全地球測位システム(GPS)、全地球航法衛星システム(GLONASS)、コンパスナビゲーションシステム(COMPASS)、ガリレオ測位システム、準天頂衛星システム(QZSS)、ワイヤレスフィデリティー(WiFi)測位技術等、又はそれらの任意の組み合わせに基づくことができる。上記測位システムのうちの1つ以上は、本開示において区別なく用いられる場合がある。
【0050】
本開示の一態様は、乗客(すなわち、サービス要求者)のスマートフォン(すなわち、要求者端末)がサービス提供者の車両(例えば、タクシー)内のディスプレイ(すなわち、マルチメディアプレーヤー)との接続を確立することを支援するオンラインシステム及びオンライン方法に関する。このために、乗客が車両に乗車すると、乗客のスマートフォン又はドライバーのスマートフォンは、乗客が車内にいることをオンラインオンデマンド輸送サービスプラットフォームのサーバーに通知することができ、次に、このサーバーは、そのディスプレイのBluetooth(登録商標)ID及びパスワード等の、車両内のディスプレイに接続するのに必要な情報をスマートフォンに送信することができる。スマートフォンは、乗客がビデオを観るとき、これらのID及びパスワードを用いて、ディスプレイに自動的に接続し、ビデオデータをディスプレイに送信することができる。その結果、乗客は、自身のスマートフォンを用いることなくビデオを楽しむことができる。
【0051】
本開示の技術的解決策は、オンライン通信に関する。特に、この技術的解決策は、オンラインオンデマンド輸送プラットフォームのサーバーから第三者の無線接続情報を無線で送信することに関する。この技術及び解決策は、ポストインターネット時代にのみ根差している。一般に、乗客は、車両(例えば、タクシー)内にいるとき、自身のスマートフォンで音楽を聴くことができ又はビデオを観ることができる。乗客が車両内のディスプレイ(例えば、マルチメディアプレーヤー又はドライバーのスマートフォン)と接続して、このディスプレイで音楽を聴きたい場合又はビデオを観たい場合、乗客は、このディスプレイの認可コード及び/又は識別情報をドライバーに尋ねることができる。一方で、オンラインオンデマンドサービスシステムが、ディスプレイの認可コード及び/又は識別情報を取得し、この認可コード及び/又は識別情報を乗客のスマートフォンに送信してもよい。乗客のスマートフォンは、受信された認可コード及び/又は識別情報に基づいてディスプレイと自動的に接続することができる。したがって、インターネットを通じて、オンラインオンデマンド輸送システムは、乗客のスマートフォンが車両内のディスプレイと自動的に接続することを支援するはるかに便利な取引プラットフォームを提供することができる。
【0052】
図1は、幾つかの実施形態に係る一例示的なオンデマンドサービスシステム100の概略図である。例えば、オンデマンドサービスシステム100は、タクシー配車、運転代行サービス、配送車両、カープール、バスサービス、ドライバーハイヤー、及びシャトルサービス等の輸送サービスのオンラインオンデマンド輸送サービスシステムとすることができる。オンデマンドサービスシステム100は、サーバー110と、ネットワーク120と、要求者端末130と、提供者端末140と、記憶装置150と、測位システム160と、車両端末170とを備えることができる。サーバー110は、処理エンジン112を備えることができる。
【0053】
幾つかの実施形態では、サーバー110は、単一のサーバーであってもよいし、サーバーグループであってもよい。サーバーグループは、集中型であってもよいし、分散型であってもよい(例えば、サーバー110は分散型システムであってもよい)。幾つかの実施形態では、サーバー110は、ローカルであってもよいし、リモートであってもよい。例えば、サーバー110は、要求者端末130、提供者端末140、及び/又は記憶装置150に記憶された情報及び/又はデータにネットワーク120を介してアクセスすることができる。別の例として、サーバー110は、要求者端末130、提供者端末140、及び/又は記憶装置150に直接接続されて、記憶された情報及び/又はデータにアクセスすることができる。幾つかの実施形態では、サーバー110は、クラウドプラットフォーム上で実施されてもよい。単なる例として、クラウドプラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散型クラウド、インタークラウド、マルチクラウド等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、サーバー110は、本開示における図2に示す1つ以上の構成要素を有するコンピューティングデバイス200上で実施されてもよい。
【0054】
幾つかの実施形態では、サーバー110は、処理エンジン112を備えることができる。処理エンジン112は、サービス要求に関する情報及び/又はデータを処理して、本開示に説明された1つ以上の機能を実行する。例えば、処理エンジン112は、基準パラメーター、及び要求者端末130から取得されたサービス要求に関連付けられた実際のパラメーターを求めることができる。幾つかの実施形態では、処理エンジン112は、1つ以上の処理エンジン(例えば、シングルコア処理エンジン(複数の場合もある)又はマルチコアプロセッサ(複数の場合もある))を含むことができる。単なる例として、処理エンジン112は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、グラフィックス処理装置(GPU)、物理処理装置(PPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コントローラー、マイクロコントローラーユニット、縮小命令セットコンピューター(RISC)、マイクロプロセッサ等、又はそれらの任意の組み合わせ等の1つ以上のハードウェアプロセッサを含むことができる。
【0055】
ネットワーク120は、情報及び/又はデータの交換を容易にすることができる。幾つかの実施形態では、オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素(例えば、サーバー110、要求者端末130、提供者端末140、記憶装置150、測位システム160、及び車両端末170)は、ネットワーク120を介してオンデマンドサービスシステム100における他の構成要素(複数の場合もある)に情報及び/又はデータを送信することができる。例えば、サーバー110は、要求者端末130からネットワーク120を介してサービス要求を取得/入手することができる。幾つかの実施形態では、ネットワーク120は、任意のタイプの有線ネットワーク若しくは無線ネットワーク、又はそれらの組み合わせであってもよい。単なる例として、ネットワーク130は、ケーブルネットワーク、ワイヤーラインネットワーク、光ファイバーネットワーク、電気通信ネットワーク、イントラネット、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆電話交換網(PSTN)、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、ZigBeeネットワーク、近接場通信(NFC)ネットワーク等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、ネットワーク120は、1つ以上のネットワークアクセスポイントを備えることができる。例えば、ネットワーク120は、基地局及び/又はインターネットエクスチェンジポイント120−1、120−2、...等の有線ネットワークアクセスポイント又は無線ネットワークアクセスポイントを備えることができ、これらのアクセスポイントを通じて、オンデマンドサービスシステム100の1つ以上の構成要素は、ネットワーク120に接続されてデータ及び/又は情報を交換することができる。
【0056】
幾つかの実施形態では、要求者は、要求者端末130のユーザーである場合がある。幾つかの実施形態では、要求者端末130のユーザーは、要求者以外の者である場合がある。例えば、要求者端末130のユーザーAは、要求者端末130を用いて、ユーザーBのサービス要求を送信することもできるし、サービス及び/又は情報若しくは命令をサーバー110から受信することもできる。幾つかの実施形態では、提供者は、提供者端末140のユーザーである場合がある。幾つかの実施形態では、提供者端末140のユーザーは、提供者以外の者である場合がある。例えば、提供者端末140のユーザーCは、提供者端末140を用いて、ユーザーDのサービス要求、及び/又は情報若しくは命令をサーバー110から受信することができる。幾つかの実施形態では、「要求者」及び「要求者端末」は、区別なく用いられる場合があり、「提供者」及び「提供者端末」は、区別なく用いられる場合がある。
【0057】
幾つかの実施形態では、要求者端末130は、モバイルデバイス130−1、タブレットコンピューター130−2、ラップトップコンピューター130−3、自動車内の組み込みデバイス130−4等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、モバイルデバイス130−1は、スマートホームデバイス、ウェアラブルデバイス、モバイルデバイス、仮想現実デバイス、拡張現実デバイス等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、スマートホームデバイスは、スマート照明デバイス、インテリジェント電気装置の制御デバイス、スマート監視デバイス、スマートテレビ、スマートビデオカメラ、インターフォン等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、フットギア、眼鏡、ヘルメット、ウォッチ、衣服、バックパック、スマートアクセサリー等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、モバイルデバイスは、モバイルフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:携帯情報端末)、ゲーミングデバイス、ナビゲーションデバイス、販売時点(POS)デバイス、ラップトップ、デスクトップ等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、仮想現実デバイス及び/又は拡張現実デバイスは、仮想現実ヘルメット、仮想現実グラス、仮想現実パッチ、拡張現実ヘルメット、拡張現実グラス、拡張現実パッチ等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。例えば、仮想現実デバイス及び/又は拡張現実デバイスは、Google Glass(商標)、RiftCon(商標)、Fragments(商標)、Gear VR(商標)等を含むことができる。幾つかの実施形態では、自動車内の組み込みデバイス130−4は、オンボードコンピューター、オンボードテレビ等を含むことができる。幾つかの実施形態では、要求者端末130は、要求者及び/又は要求者端末130の場所を突き止める測位技術を有するデバイスであってもよい。
【0058】
幾つかの実施形態では、提供者端末140は、要求者端末130と同様のデバイスであってもよいし、同じデバイスであってもよい。幾つかの実施形態では、提供者端末140は、提供者端末140(例えば、サービス提供者)のユーザー及び/又は提供者端末140の場所を突き止める測位技術を利用するデバイスであってもよい。幾つかの実施形態では、要求者端末130及び/又は提供者端末140は、1つ以上の他の測位デバイスと通信して、要求者、要求者端末130、提供者、及び/又は提供者端末140の場所を求めることができる。幾つかの実施形態では、要求者端末130及び/又は提供者端末140は、測位情報をサーバー110に送信することができる。
【0059】
記憶装置150は、データ及び/又は命令を記憶することができる。幾つかの実施形態では、記憶装置150は、要求者端末130及び/又は提供者端末140から取得されたデータを記憶することができる。幾つかの実施形態では、記憶装置150は、サーバー110が、実行又は使用して、本開示において説明する例示的な方法を実行することができるデータ及び/又は命令を記憶することができる。幾つかの実施形態では、記憶装置150は、マスストレージ、リムーバブルストレージ、揮発性リードライトメモリ、リードオンリーメモリ(ROM)等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。例示的なマスストレージは、磁気ディスク、光ディスク、ソリッドステートドライブ等を含むことができる。例示的なリムーバブルストレージは、フラッシュドライブ、フロッピーディスク、光ディスク、メモリカード、zipディスク、磁気テープ等を含むことができる。例示的な揮発性リードライトメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。例示的なRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックRAM(DDR SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、サイリスタRAM(T−RAM)、及びゼロキャパシタRAM(Z−RAM)等を含むことができる。例示的なROMは、マスクROM(MROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、コンパクトディスクROM(CD−ROM)、及びデジタル多用途ディスクROM等を含むことができる。幾つかの実施形態では、記憶装置150は、クラウドプラットフォーム上で実施されてもよい。単なる例として、クラウドプラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散型クラウド、インタークラウド、マルチクラウド等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0060】
幾つかの実施形態では、記憶装置150は、ネットワーク120に接続されて、オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素(例えば、サーバー110、要求者端末130、提供者端末140等)と通信することができる。オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素は、記憶装置150に記憶されたデータ又は命令にネットワーク120を介してアクセスすることができる。幾つかの実施形態では、記憶装置150は、オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素(例えば、サーバー110、要求者端末130、提供者端末140等)に直接接続することもできるし、これらの構成要素と通信することもできる。幾つかの実施形態では、記憶装置150は、サーバー110の一部分であってもよい。
【0061】
測位システム160は、対象物、例えば、要求者端末130、提供者端末140等のうちの1つ以上に関連付けられた情報を求めることができる。例えば、測位システム160は、要求者端末130の現在位置を求めることができる。幾つかの実施形態では、測位システム160は、全地球測位システム(GPS)、全地球航法衛星システム(GLONASS)、コンパスナビゲーションシステム(COMPASS)、北斗衛星導航系統、ガリレオ測位システム、準天頂衛星システム(QZSS)等とすることができる。上記情報は、対象物の位置、高度、速度、若しくは加速度、又は現在時刻を含むことができる。この位置は、緯度座標及び経度座標等の座標の形態であってもよい。測位システム160は、1つ以上の衛星、例えば、衛星160−1、衛星160−2、及び衛星160−3を含むことができる。衛星160−1〜160−3は、上述した情報を個別に又は併せて求めることができる。衛星測位システム160は、上述した情報を、無線接続を介してネットワーク120、要求者端末130、又は提供者端末140に送信することができる。
【0062】
車両端末170は、車両に関連付けられた端末を指すことができる。車両端末170は、車両内の組み込みデバイスを含むことができる。車両端末170は、MP3プレーヤー、MP4プレーヤー、テレビ、タブレットコンピューター、ラップトップ、デスクトップコンピューター、モバイルフォン等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、車両端末170は、提供者端末140に含まれていてもよい。
【0063】
幾つかの実施形態では、オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素(例えば、サーバー110、要求者端末130、提供者端末140等)は、記憶装置150にアクセスする許可を有することができる。幾つかの実施形態では、オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素は、1つ以上の条件が満たされたとき、要求者、提供者、及び/又は公衆に関する情報を読み出し及び/又は変更することができる。例えば、サーバー110は、サービスの終了後に1人以上のユーザーの情報を読み出し及び/又は変更することができる。別の例として、提供者端末140は、要求者端末130からサービス要求を受信すると、要求者に関する情報にアクセスすることはできるが、提供者端末140は、要求者の関連情報を変更することはできない。
【0064】
幾つかの実施形態では、オンデマンドサービスシステム100における1つ以上の構成要素の情報交換は、サービスの要求を介して達成することができる。サービス要求の対象は、任意の商品(product:生産品)とすることができる。幾つかの実施形態では、この商品は、有形の商品であってもよいし、非物質的な商品であってもよい。有形の商品は、食料品、医薬品、日用品、化学製品、電気器具、衣料品、自動車、家屋物件、高級品等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。非物質的な商品は、サービス財、金融商品、知的産物、インターネット商品等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。インターネット商品は、個別ホスト商品、ウェブ商品、モバイルインターネット商品、商用ホスト商品、組み込み商品等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。モバイルインターネット商品は、モバイル端末のソフトウェア、プログラム、システム等、又はそれらの任意の組み合わせにおいて用いることができる。モバイル端末は、タブレットコンピューター、ラップトップコンピューター、モバイルフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートウォッチ、販売時点(POS)デバイス、オンボードコンピューター、オンボードテレビ、ウェアラブルデバイス等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。例えば、商品は、コンピューター又はモバイルフォンにおいて用いられる任意のソフトウェア及び/又はアプリケーションであってもよい。このソフトウェア及び/又はアプリケーションは、ソーシャライジング、ショッピング、輸送、娯楽、学習、投資等、又はそれらの任意の組み合わせに関するものであってもよい。幾つかの実施形態では、輸送に関するソフトウェア及び/又はアプリケーションは、旅行ソフトウェア及び/又は旅行アプリケーション、車両スケジューリングソフトウェア及び/又は車両スケジューリングアプリケーション、地図ソフトウェア及び/又は地図アプリケーション等を含むことができる。車両スケジューリングソフトウェア及び/又は車両スケジューリングアプリケーションにおいて、車両は、馬、運搬車、人力車(例えば、一輪手押し車、二輪自転車、三輪自転車等)、自動車(例えば、タクシー、バス、自家用車等)、列車、地下鉄、船舶、航空機(例えば、飛行機、ヘリコプター、スペースシャトル、ロケット、熱気球等)等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0065】
図2は、本開示の幾つかの実施形態に係る、サーバー110、要求者端末130、車両端末170、及び/又は提供者端末140を実施することができるコンピューティングデバイス200の例示的なハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素を示す概略図である。例えば、処理エンジン112は、コンピューティングデバイス200上で実施することができ、本開示において開示された処理エンジン112の機能を実行するように構成することができる。
【0066】
コンピューティングデバイス200は、汎用コンピューターであってもよいし、専用コンピューターであってもよく、いずれも、本開示のオンデマンドシステムを実施するのに用いることができる。コンピューティングデバイス200は、本明細書において説明するようなオンデマンドサービスの任意の構成要素を実施するのに用いることができる。例えば、処理エンジン112は、コンピューティングデバイス200上で、そのハードウェア、ソフトウェアプログラム、ファームウェア、又はそれらの組み合わせによって実施することができる。便宜上、1つのそのようなコンピューターしか示されていないが、本明細書において説明するようなオンデマンドサービスに関するコンピューターの機能は、処理負荷を分散させるために、複数の同様のプラットフォーム上に分散形式で実施されてもよい。
【0067】
コンピューティングデバイス200は、例えば、ネットワークに接続されて、接続されたネットワークに対するデータ通信を容易にするCOMポート250を備えることができる。コンピューティングデバイス200は、プログラム命令を実行する1つ以上のプロセッサの形態のプロセッサ220も備えることができる。この例示的なコンピュータープラットフォームは、内部通信バス210と、種々の形態のプログラム記憶装置及びデータ記憶装置、例えばディスク270と、このコンピューターによって処理及び/又は送信される様々なデータファイルのためのリードオンリーメモリ(ROM)230又はランダムアクセスメモリ(RAM)240とを備えることができる。この例示的なコンピュータープラットフォームは、プロセッサ220によって実行される、ROM230、RAM240、及び/又は他の任意のタイプの非一時的記憶媒体に記憶されたプログラム命令も有することができる。本開示の方法及び/又はプロセスは、プログラム命令として実施されてもよい。コンピューティングデバイス200は、このコンピューターと、当該コンピューターにおける他の構成要素との間の入力/出力をサポートするI/O構成要素260も備える。コンピューティングデバイス200は、ネットワーク通信を介してプログラミング及びデータも受信することができる。
【0068】
単なる例示として、1つのプロセッサのみがコンピューティングデバイス200において示されている。しかしながら、当然、本開示におけるコンピューティングデバイス200は、複数のプロセッサも備えてもよく、したがって、本開示において説明するように1つのプロセッサによって実行される動作及び/又は方法ステップは、複数のプロセッサによって共同で又は別々に実行されてもよい。例えば、本開示において、コンピューティングデバイス200のプロセッサが、ステップA及びステップBの双方を実行する場合、ステップA及びステップBは、コンピューティングデバイス200における2つの異なるプロセッサによって共同で又は別々に実行されてもよい(例えば、第1のプロセッサがステップAを実行し、第2のプロセッサがステップBを実行するか、又は、第1のプロセッサ及び第2のプロセッサがステップA及びステップBを共同で実行する)ことが理解されるであろう。
【0069】
図3は、本開示の幾つかの実施形態に係る一例示的な処理エンジン112を示す概略ブロック図である。処理エンジン112は、通信モジュール310と、決定モジュール320と、端末特定モジュール330とを備えることができる。
【0070】
通信モジュール310は、車両に関連付けられた第1の端末(例えば、図1の車両端末170)、サービス提供者に関連付けられた第2の端末(例えば、図1の提供者端末140)又はサービス要求者に関連付けられた第3の端末(例えば、図1の要求者端末130)に関連した情報を受信及び/又は送信するように構成することができる。幾つかの実施形態では、第2の端末は、第1の端末を含んでもよい。
【0071】
幾つかの実施形態では、第3の端末(例えば、サービス要求者端末130)は、当該第3の端末にインストールされたアプリケーションを介して処理エンジン112と通信することができる。サービス要求者は、輸送サービスの要求をこのアプリケーションを通じて処理エンジン112に送信することができる。幾つかの実施形態では、輸送サービスは、車両を用いて或る位置から別の位置に対象(subject)を運搬するサービスとすることができる。対象は、乗客及び/又は品物を含むことができる。例えば、輸送サービスは、タクシーサービス又は配送サービスとすることができる。輸送システムの車両は、タクシー、自家用車、ヒッチハイク、バス、二輪自転車、電動自転車、三輪自転車、オートバイ、列車、弾丸列車、高速列車、地下鉄、船舶、航空機、宇宙船、熱気球、無人車両等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0072】
幾つかの実施形態では、サービス提供者は、サービス要求者からの輸送サービスの要求を受理し、車両を用いて輸送サービスをサービス要求者に提供する者とすることができる。例えば、サービス提供者は、タクシードライバーとすることができ、サービス要求者は、タクシー配車サービスを要求する乗客とすることができる。第2の端末(例えば、サービス提供者端末140)は、第2の端末にインストールされたアプリケーションを介して処理エンジン112と通信することができる。サービス提供者は、処理エンジン112から輸送サービスの要求を受信し、アプリケーションを通じてこの輸送サービスの要求を受理することができる。
【0073】
幾つかの実施形態では、通信モジュール310は、第1の端末の端末情報を第2の端末から受信することができる。幾つかの実施形態では、通信モジュール310は、第1の端末の端末情報を第3の端末に送信することができる。幾つかの実施形態では、通信モジュール310は、第1の端末と第3の端末との間の接続を確立することをサービス要求者に想起させる通知を第3の端末に送信することができる。幾つかの実施形態では、第1の端末と第3の端末との間の接続は、ケーブルネットワーク、有線ネットワーク、光ファイバーネットワーク、電気通信ネットワーク、イントラネット、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆電話交換網(PSTN)、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、ZigBeeネットワーク、近接場通信(NFC)ネットワーク、赤外線接続等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、端末情報は、第1の端末の識別情報、接続情報等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。この接続情報は、第1の端末が第3の端末との接続を確立することを可能にする認可コードを含むことができる。
【0074】
決定モジュール320は、第1の端末の端末情報を第3の端末にいつ送信するのかを決定するように構成することができる。例えば、決定モジュール320は、サービス提供者が輸送サービスをサービス要求者に提供していると判断することができる。通信モジュール310は、この決定に応答して、第1の端末の端末情報を第3の端末に送信することができる。
【0075】
端末特定モジュール330は、第3の端末を特定するように構成することができる。幾つかの実施形態では、判断結果は、第3の端末の識別情報を含むことができる。端末特定モジュール330は、第3の端末の識別情報に基づいて第3の端末を特定することができる。
【0076】
幾つかの実施形態では、第1の端末、第2の端末又は第3の端末に関連した情報は、任意の適した通信プロトコル(例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、アドレス解決プロトコル(ARP)、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)、ファイル転送プロトコル(FTP)等)を用いて送信及び/又は受信することができる。
【0077】
処理エンジン112内のモジュールは、有線接続又は無線接続を介して互いに接続又は通信することができる。有線接続は、金属ケーブル、光ケーブル、ハイブリッドケーブル等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。無線接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、近接場通信(NFC)、赤外線接続等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。これらのモジュールのうちの2つ以上は、単一のモジュールとして組み合わされてもよく、これらのモジュールのうちのいずれか1つは、2つ以上のユニットに分割されてもよい。例えば、端末特定モジュール330は、第1の端末に関連付けられた端末情報を第3の端末に送信する時を決定することと、第3の端末を特定することとの双方を行うことができる単一のモジュールとして、決定モジュール320内に統合することができる。別の例として、処理エンジン112は、当該処理エンジン112内のモジュールに関連付けられたデータ及び/又は命令を記憶するように構成することができる記憶モジュール(図3に図示せず)を備えることができる。
【0078】
当業者であれば、オンデマンドサービスシステム100の要素が動作するとき、その要素は、電気信号(例えば、電流)及び/又は電磁信号を通じて動作することができることを理解している。例えば、要求者端末130が、サービス要求をサーバー110に送出するとき、要求者端末130のプロセッサは、この要求を符号化した電気信号を生成することができる。次に、要求者端末130のプロセッサは、この電気信号を出力ポートに送信することができる。要求者端末130が、有線ネットワークを介してサーバー110と通信する場合、出力ポートは、電気信号をサーバー110の入力ポートに更に送信するケーブルに物理的に接続することができる。サービス端末130が、無線ネットワークを介してサーバー110と通信する場合、要求者端末130の出力ポートは、電気信号を電磁信号に変換する1つ以上のアンテナとすることができる。同様に、提供者端末140は、電気信号又は電磁信号を介してサーバー110から命令及び/又はサービス要求を受信することができる。要求者端末130、提供者端末140、及び/又はサーバー110等の電子デバイス内では、そのプロセッサが、命令を処理し、命令を送出し、及び/又は動作を実行するとき、その命令及び/又は動作は、電気信号を介して実施される。例えば、プロセッサは、記憶媒体に対するデータの取り出し又は保存を行うとき、記憶媒体において構造化データを読み出し又は書き込むことができる記憶媒体の読み出し/書き込みデバイスに電気信号を送出することができる。この構造化データは、電子デバイスのバスを介して電気信号の形態でプロセッサに送信することができる。ここで、電気信号は、1つの電気信号、一連の電気信号、及び/又は複数の離散電気信号を指すことができる。
【0079】
図4は、本開示の幾つかの実施形態に係る、2つの端末が両端末間で接続を確立することを支援する一例示的なプロセス/方法400を示すフローチャートである。プロセス及び/又は方法400は、サーバー110内の処理エンジン112によって実行することができる。例えば、このプロセス及び/又は方法400は、記憶装置ROM230又は記憶装置RAM240に記憶された一組の命令(例えば、アプリケーション)として実施することができる。プロセッサ220は、一組の命令を実行することができ、それに応じて、プロセス及び/又は方法400を実行するように指示を受けることができる。以下に提示する図示したプロセス/方法の動作は、例示を目的としたものである。幾つかの実施形態では、このプロセス/方法400は、記載されていない1つ以上の追加の動作を伴って達成することができ、及び/又は論述される動作のうちの1つ以上を伴わずに達成することができる。加えて、図4に示すとともに以下で説明するようなプロセス/方法の動作の順序は、限定を目的としたものではない。
【0080】
ステップ402において、通信モジュール310は、第1の端末に関連付けられた端末情報を第2の端末から受信することができる。
【0081】
例えば、第1の端末は、車両内に設置されたディスプレイデバイスとすることができ、第2の端末は、タクシードライバーのスマートフォン等のドライバーの端末とすることができる。勤務時間中、ドライバーの端末は、車両ディスプレイデバイスの無線接続ID及びパスワードをオンライン輸送サービスプラットフォームのサーバーに送信することができる。
【0082】
したがって、幾つかの実施形態では、端末情報は、車両ディスプレイデバイスの識別情報、接続情報等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。接続情報は、車両ディスプレイデバイスが乗客の端末との接続を確立することを可能にする認可コードを含むことができる。
【0083】
幾つかの実施形態では、ドライバーの端末は、車両ディスプレイデバイスの端末情報を取得し、車両ディスプレイデバイスの端末情報を処理エンジン112に送信することができる。例えば、ドライバーの端末は、車両ディスプレイデバイスとの接続(例えば、Bluetooth(登録商標)接続、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)接続又は赤外線接続)を確立することができる。ドライバーの端末は、この接続を介して車両ディスプレイデバイスの端末情報を取得し、車両ディスプレイデバイスの端末情報を、ネットワーク120を介して処理エンジン112に送信することができる。
【0084】
幾つかの実施形態では、通信モジュール310は、車両信号をドライバーの端末から受信することができる。これらの車両信号は、車両ディスプレイデバイスに関連付けられた端末情報を符号化した車両構造化データを含む。幾つかの実施形態では、この車両構造化データは、車両ディスプレイデバイスの識別情報を符号化した第1の部分と、車両ディスプレイデバイスの接続情報を符号化した第2の部分とを含むことができる。幾つかの実施形態では、車両信号は、無線信号とすることができる。
【0085】
ステップ404において、決定モジュール320は、サービス提供者が輸送サービスをサービス要求者に提供していると判断することによる判断結果を生成することができる。
【0086】
幾つかの実施形態では、ドライバーの端末(例えば、第2の端末又はサービス提供者端末140)は、当該ドライバーの端末にインストールされたアプリケーションを介して処理エンジン112と通信することができる。幾つかの実施形態では、ドライバーの端末にインストールされたアプリケーションは、ドライバーがコマンド及び/又は指示をドライバーの端末及び/又は処理エンジン112に送信するためのインターフェースを提供することができる。例えば、ドライバーは、このインターフェースを用いて、当該ドライバーが乗客からの輸送サービスの要求を受理するという第1の指示を処理エンジン112に送信することができる。別の例として、ドライバーは、このインターフェースを用いて、当該ドライバーが乗客をピックアップしたという第2の指示を処理エンジン112に送信することができる。更に別の例として、ドライバーは、このインターフェースを用いて、当該ドライバーが乗客に課金を開始するという第3の指示を処理エンジン112に送信することができる。更に別の例として、乗客が、インターフェースを用いて、ドライバーとの上述のようなサービスについての自身のステータスを処理エンジン112に通知することができるように、アプリケーションは、乗客の端末にインストールされてもよい。決定モジュール320は、第1の指示、第2の指示又は第3の指示のうちの少なくとも1つをドライバーの端末及び/又は乗客の端末から受信すると、ドライバーが輸送サービスをドライバーに提供しているという判断結果を生成することができる。
【0087】
幾つかの実施形態では、ドライバーの端末及び/又は乗客の端末は、第1の指示、第2の指示又は第3の指示のうちの少なくとも1つを符号化した第1の部分と、ドライバーが輸送サービスをサービス要求者に提供しているとの判断結果を生成するように決定モジュール320に指示するコマンドを符号化した第2の部分と、ドライバーの端末の識別情報を符号化した第3の部分と、乗客の端末の識別情報を符号化した第4の部分とを含むサービス信号を決定モジュール320に送信することができる。
【0088】
幾つかの実施形態では、決定モジュール320は、ドライバーの端末及び/又は乗客の端末からの上記サービス信号に基づいて、ドライバーが輸送サービスをサービス要求者に提供しているとの判断結果を符号化した第1の部分と、乗客の端末を特定するように端末識別情報モジュール330に指示するコマンドを符号化した第2の部分と、乗客の端末の識別情報を符号化した第3の部分とを含む決定信号を生成することができる。決定モジュール320は、決定信号を端末識別情報モジュール330に送信することができる。
【0089】
ステップ406において、端末識別情報モジュール330は、この判断結果に応答して第3の端末を特定することができる。
【0090】
幾つかの実施形態では、判断結果は、乗客の端末の識別情報を含むことができる。端末特定モジュール330は、乗客の端末の識別情報に基づいて乗客の端末を特定することができる。
【0091】
幾つかの実施形態では、端末識別情報モジュール330は、決定信号を決定モジュール320から受信し、これらの決定信号に含まれる第2の部分及び第3の部分に基づいて、乗客の端末の識別情報を符号化した第1の部分を含む識別情報信号を生成及び/又は確認することができる。これらの識別情報信号は、車両ディスプレイデバイスの端末情報を乗客の端末に送信するように通信モジュール310に指示するコマンドを符号化した第2の部分を更に含むことができる。端末識別情報モジュール330は、識別情報信号を通信モジュール310に送信することができる。幾つかの実施形態では、識別情報信号は、無線信号とすることができる。
【0092】
ステップ408において、通信モジュール310は、車両ディスプレイデバイスに関連付けられた端末情報を乗客の端末に送信することができる。通信モジュール310は、車両ディスプレイデバイスに関連付けられた情報を、携帯電話メッセージ、電子メール、ソーシャルネットワークサービスからのインスタント通信メッセージ等、又はそれらの任意の組み合わせとして送信することができる。
【0093】
幾つかの実施形態では、通信モジュール310は、接続信号を乗客の端末に送信することができる。これらの接続信号は、乗客の端末の識別情報を符号化した第1の部分と、車両ディスプレイデバイスの端末情報を符号化した第2の部分と、車両ディスプレイデバイスの端末情報に基づいて車両ディスプレイデバイスとの接続を確立するプロセスを開始するように乗客の端末に指示するコマンドを符号化した第3の部分とを含む接続構造化データを含むことができる。幾つかの実施形態では、接続信号は、無線信号とすることができる。
【0094】
幾つかの実施形態では、乗客の端末が車両ディスプレイデバイスの端末情報を受信すると同時に、当該乗客の端末は、車両ディスプレイデバイスとの接続を自動的に確立するプロセスを開始することができる。幾つかの実施形態では、乗客の端末は、車両ディスプレイデバイスの端末情報を処理エンジン112から受信すると、車両ディスプレイデバイスと乗客の端末との間の接続を確立することをサービス要求者に想起させる、処理エンジン112からの通知に基づいて、車両ディスプレイデバイスとの接続を確立するプロセスを開始することができる。
【0095】
ステップ410において、通信モジュール310は、端末情報に基づいて第1の端末と第3の端末との間の接続を確立することをサービス要求者に想起させる通知を第3の端末に送信することができる。この通知は、携帯電話メッセージ、電子メール、ソーシャルネットワークサービスからのポップアップメッセージ等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0096】
幾つかの実施形態では、通信モジュール310は、ステップ408の後にステップ410を実行してもよい。幾つかの実施形態では、通信モジュール310は、ステップ410及びステップ408を同時に実行してもよい。
【0097】
当然ながら、上記説明は、単に例示の目的で提供されているにすぎず、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。当業者であれば、本開示の教示の下で複数の変形及び変更を行うことができる。ただし、それらの変形及び変更は、本開示の範囲を逸脱するものではない。例えば、1つ以上の他の任意選択のステップ(例えば、記憶するステップ)が、例示的なプロセス/方法400のいずれかの箇所に追加されてもよい。別の例として、車両ディスプレイデバイスと乗客の端末との間の接続を確立するプロセスが乗客の端末において自動的に開始された状況では、ステップ410は任意選択であってもよい。
【0098】
図5Aは、本開示の幾つかの実施形態に係る一例示的な第3の端末を示す概略ブロック図である。幾つかの実施形態では、第3の端末は、図1の要求者端末130とすることができる。図5Aにおける以下の説明は、乗客端末を第3の端末の一例として取り上げる。第3の端末は、I/Oモジュール510と、接続確立モジュール520とを備えることができる。
【0099】
I/Oモジュール510は、車両ディスプレイデバイス、ドライバーの端末又は乗客の端末に関連した情報を受信及び/又は送信するように構成することができる。例えば、I/Oモジュール510は、車両ディスプレイデバイス(例えば、車両端末170)の端末情報をオンラインオンデマンド輸送サービスプラットフォームのコンピューターサーバー(例えば、サーバー110内の処理エンジン112)から受信することができる。別の例として、I/Oモジュール510は、車両ディスプレイデバイスの端末情報に基づいて車両ディスプレイデバイスを乗客の端末(例えば、要求者端末130)と接続する要求を車両ディスプレイデバイスに送信することができる。更に別の例として、I/Oモジュール510は、車両ディスプレイデバイスを乗客の端末と接続することに同意する応答を車両ディスプレイデバイスから受信することができる。更なる例として、I/Oモジュール510は、乗客の端末におけるマルチメディアコンテンツを車両ディスプレイデバイスに送信することができる。
【0100】
接続確立モジュール520は、車両ディスプレイデバイスの端末情報に基づいて車両ディスプレイデバイスと乗客の端末との間の接続を確立するプロセスを開始するように構成することができる。幾つかの実施形態では、接続確立モジュール520は、I/Oモジュール510が車両ディスプレイデバイスの端末情報を受信すると同時に、車両ディスプレイデバイスとの接続を自動的に確立するプロセスを開始することができる。幾つかの実施形態では、I/Oモジュール510が、車両ディスプレイデバイスの端末情報を処理エンジン112から受信すると、接続確立モジュール520は、ユーザー(例えば、サービス要求者)によって入力された、車両ディスプレイデバイスとの接続を確立するプロセスを開始するコマンドを受信することによって、車両ディスプレイデバイスとの接続を確立するプロセスを開始することができる。
【0101】
要求者端末130(例えば、乗客の端末)内のモジュールは、有線接続又は無線接続を介して互いに接続又は通信することができる。有線接続は、金属ケーブル、光ケーブル、ハイブリッドケーブル等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。無線接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、近接場通信(NFC)等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。モジュールのうちの2つ以上を単一のモジュールとして組み合わせることができ、モジュールのうちの任意の1つを2つ以上のユニットに分割することができる。幾つかの実施形態では、要求者端末130は、当該要求者端末130内のモジュールに関連付けられたデータ及び/又は命令を記憶するように構成することができる記憶モジュール(図5Aに図示せず)を備えることができる。
【0102】
図5Bは、本開示の幾つかの実施形態に係る、2つの端末の間の接続を確立する一例示的なプロセス/方法500を示すフローチャートである。プロセス及び/又は方法500は、要求者端末130(例えば、乗客の端末)がサーバー110において実行することができる。例えば、要求者端末130は、図2におけるコンピューティングデバイス200において実施することができる。プロセス及び/又は方法500は、記憶装置ROM230又は記憶装置RAM240に記憶された一組の命令(例えば、アプリケーション)として実施することができる。プロセッサ220は、この一組の命令を実行することができ、それに応じて、プロセス及び/又は方法500を実行するように指示を受けることができる。図示したプロセス/方法の以下に提示する動作は、例示であることが意図されている。幾つかの実施形態では、このプロセス/方法は、記載していない1つ以上の追加の動作を伴って遂行することができ、及び/又は論述する動作のうちの1つ以上を伴わずに遂行することができる。加えて、図5Bに図示するとともに以下に説明するようなプロセスの動作の順序は、限定することを意図するものではない。
【0103】
ステップ502において、I/Oモジュール510は、オンラインオンデマンド輸送サービスプラットフォームのコンピューターサーバー(例えば、サーバー110内の処理エンジン112)から車両ディスプレイデバイスの端末情報を受信することができる。
【0104】
幾つかの実施形態では、I/Oモジュール510は、コンピューターサーバー(例えば、サーバー110内の処理エンジン112)から接続信号を受信することができる。これらの接続信号は、車両ディスプレイデバイスに関連付けられた端末情報を符号化した接続構造化データを含むことができる。この接続構造化データは、乗客の端末の識別情報を符号化した第1の部分と、車両ディスプレイデバイスの端末情報を符号化した第2の部分と、車両ディスプレイデバイスとの接続を確立するプロセスを開始するように乗客の端末に指示するコマンドを符号化した第3の部分とを含むことができる。
【0105】
ステップ504において、接続確立モジュール520は、車両ディスプレイデバイスの端末情報に基づいて車両ディスプレイデバイスと乗客の端末との間の接続を確立するプロセスを開始することができる。幾つかの実施形態では、接続確立モジュール520は、I/Oモジュール510が車両ディスプレイデバイスの端末情報を受信すると同時に、車両ディスプレイデバイスとの接続を自動的に確立するプロセスを開始することができる。幾つかの実施形態では、I/Oモジュール510が、車両ディスプレイデバイスの端末情報を処理エンジン112から受信すると、接続確立モジュール520は、ユーザー(例えば、サービス要求者)によって入力された、車両ディスプレイデバイスとの接続を確立するプロセスを開始するコマンドを受信することによって、車両ディスプレイデバイスとの接続を確立するプロセスを開始することができる。例えば、乗客の端末と車両ディスプレイデバイスとの間の接続を確立することをサービス要求者に想起させる通知を受信した後、乗客の端末は、プロセスを開始する「YES(はい)」のボタンと、プロセスの開始を拒否する「NO(いいえ)」のボタンとを表示することができる。サービス要求者は、「YES」のボタンを押して、車両ディスプレイデバイスとの接続を確立するプロセスを開始するコマンドを入力することができる。接続確立モジュール520は、このコマンドに応答して、車両ディスプレイデバイスとの接続を確立するプロセスを開始することができる。
【0106】
ステップ506において、I/Oモジュール510は、この接続を介して第3の端末におけるマルチメディアコンテンツを第1の端末に送信することができる。
【0107】
マルチメディアコンテンツは、テキスト、画像、ビデオストリーム、オーディオトラック、グラフィックス等、又はそれらの組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、車両ディスプレイデバイスによって受信された乗客の端末におけるマルチメディアコンテンツは、車両ディスプレイデバイスにおいて再生することができる。
【0108】
幾つかの実施形態では、I/Oモジュール510は、1つ以上の記憶媒体にアクセスし、そこに記憶されたマルチメディアコンテンツを読み出し、それらのマルチメディアコンテンツを構造化データに符号化し、この構造化データを符号化した電子信号を、上記接続を介して車両ディスプレイデバイスに送信することができる。幾つかの実施形態では、乗客の端末と車両ディスプレイデバイスとの間の接続は、乗客の端末から車両ディスプレイデバイスにマルチメディアデータを一方向に送信することに限られる。代替的に、乗客の端末と車両ディスプレイデバイスとの間の接続は、乗客の端末と車両ディスプレイデバイスとの間でマルチメディアデータを双方向に送信することであってもよい。
【0109】
当然ながら、上記説明は、例示を目的として提供されており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。当業者であれば、本開示の教示の下で複数の変形及び変更を行うことができる。ただし、それらの変形及び変更は、本開示の範囲から逸脱するものではない。例えば、1つ以上の他の任意選択のステップ(例えば、記憶するステップ)が、例示的なプロセス/方法500のいずれかの箇所に追加されてもよい。
【0110】
図6は、本開示の幾つかの実施形態に係る、2つの端末の間の接続を確立するプロセスを開始する一例示的なプロセス/方法600を示すフローチャートである。プロセス及び/又は方法600は、要求者端末130(例えば、乗客の端末)がサーバー110において実行することができる。例えば、要求者端末130は、図2におけるコンピューティングデバイス200において実施することができる。プロセス及び/又は方法600は、記憶装置ROM230又は記憶装置RAM240に記憶された一組の命令(例えば、アプリケーション)として実施することができる。プロセッサ220は、この一組の命令を実行することができ、それに応じて、プロセス及び/又は方法600を実行するように指示を受けることができる。図示したプロセス/方法の以下に提示する動作は、例示であることが意図されている。幾つかの実施形態では、このプロセス/方法は、記載していない1つ以上の追加の動作を伴って遂行することができ、及び/又は論述する動作のうちの1つ以上を伴わずに遂行することができる。加えて、図6に図示するとともに以下に説明するようなプロセス/方法の動作の順序は、限定することを意図するものではない。幾つかの実施形態では、プロセス及び/又は方法600は、プロセス及び/又は方法500におけるステップ504におけるプロセスを開始することができる。
【0111】
ステップ602において、I/Oモジュール510は、第1の端末の端末情報に基づいて、第1の端末を第3の端末と接続する要求を第1の端末に送信することができる。
【0112】
幾つかの実施形態では、車両ディスプレイデバイスを乗客の端末と接続する要求は、車両ディスプレイデバイスを乗客の端末と接続することをドライバーに想起させる通知とすることができる。
【0113】
幾つかの実施形態では、I/Oモジュール510は、車両ディスプレイデバイスの端末情報に基づいて車両ディスプレイデバイスを乗客の端末と接続する要求を符号化した第1の部分と、車両ディスプレイデバイスの端末情報を符号化した第2の部分とを含む要求信号を車両ディスプレイデバイスに送信することができる。
【0114】
ステップ604において、I/Oモジュール510は、第1の端末を第3の端末と接続することに同意する応答を第1の端末から受信することができる。
【0115】
幾つかの実施形態では、車両ディスプレイデバイスを乗客の端末と接続する要求を受信した後に、車両ディスプレイデバイスは、ユーザー(例えば、ドライバー)によって入力されるコマンドに基づいて車両ディスプレイデバイスを乗客の端末と接続することに同意する応答を生成することができる。例えば、車両ディスプレイデバイスが、当該車両ディスプレイデバイスを乗客の端末と接続する要求を受信した後に、車両ディスプレイデバイス及び/又はドライバーの端末は、乗客の端末との接続に同意する「YES」のボタンと、乗客の端末との接続を拒否する「NO」のボタンとを表示することができる。ドライバーは、「YES」のボタンを押して、乗客の端末との接続に同意するコマンドを入力することができる。車両ディスプレイデバイスは、このコマンドに応答して、乗客の端末との接続に同意する応答を生成することができる。幾つかの実施形態では、車両ディスプレイデバイスを乗客の端末と接続する要求を受信した後に、車両ディスプレイデバイスは、当該車両ディスプレイデバイスを乗客の端末に自動的に接続することに同意する応答を生成することができる。
【0116】
幾つかの実施形態では、I/Oモジュール510は、車両ディスプレイデバイスを乗客の端末と接続することに同意する応答を符号化した第1の部分と、車両ディスプレイデバイスと乗客の端末との間の接続を確立するように接続確立モジュール520に指示するコマンドを符号化した第2の部分とを含む応答信号を車両ディスプレイデバイスから受信することができる。
【0117】
ステップ606において、接続確立モジュール520は、上記応答に基づいて第1の端末と第3の端末との間の接続を確立することができる。
【0118】
当然ながら、上記説明は、単に例示の目的で提供されているにすぎず、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。当業者であれば、本開示の教示の下で複数の変形及び変更を行うことができる。ただし、それらの変形及び変更は、本開示の範囲を逸脱するものではない。例えば、1つ以上の他の任意選択のステップ(例えば、記憶するステップ)が、例示的なプロセス/方法600のいずれかの箇所に追加されてもよい。
【0119】
基本概念を上記のように説明してきたが、この詳細な開示を読んだ後、前述の詳細な開示は、単に例としての提示を意図したものにすぎず、限定ではないことが当業者にはかなり明らかになり得る。本明細書において明示的に述べられていないが、様々な改変、改良、及び変更を行うことができ、これらは当業者に意図されている。これらの改変、改良、及び変更は、本開示によって示唆されることが意図されており、本開示の例示的な実施形態の趣旨及び範囲内にある。
【0120】
その上、幾つかの特定の術語が、本開示の実施形態を説明するのに用いられている。例えば、「1つの実施形態」、「一実施形態」、及び/又は「幾つかの実施形態」という用語は、実施形態について説明した特定の特徴、構造又は特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の様々な部分における「一実施形態」又は「1つの実施形態」又は「代替の実施形態」への言及が2つ以上あっても、これは、全てが必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らないことを強調するとともに、そのことを理解されたい。さらに、特定の特徴、構造又は特性は、本開示の1つ以上の実施形態において適宜組み合わせることができる。
【0121】
さらに、本開示の態様は、任意の新規で有用なプロセス、機械、生産物、若しくは組成物、又はそれらの任意の新規で有用な改良形態を含む任意の複数の特許可能なクラス又はコンテキストのうちのいずれにおいても本明細書で図示及び説明することができることが当業者によって理解されるであろう。したがって、本開示の態様は、全体をハードウェアで実施することもできるし、全体をソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)で実施することもできるし、本明細書において全て「ユニット」、「モジュール」又は「システム」と一般に呼ぶことができるソフトウェア及びハードウェアを組み合わせた実施態様で実施することもできる。さらに、本開示の態様は、具現化されたコンピューター可読プログラムコードを有する1つ以上のコンピューター可読媒体に具現化されたコンピュータープログラム製品の形態を取ることができる。
【0122】
コンピューター可読信号媒体は、例えば、ベースバンド内に又は搬送波の一部分として具現化されたコンピューター可読プログラムコードを有する伝播データ信号を含むことができる。そのような伝播信号は、電磁気、光等、又はそれらの任意の適した組み合わせを含む様々な形態のうちの任意のものを取ることができる。コンピューター可読信号媒体は、コンピューター可読記憶媒体でない任意のコンピューター可読媒体であって、命令実行システム、命令実行装置、若しくは命令実行デバイスによって用いられるか又はこれらに関して用いられるプログラムを通信、伝播、又は搬送することができる任意のコンピューター可読媒体であってもよい。コンピューター可読信号媒体上に具現化されたプログラムコードは、無線、ワイヤーライン、光ファイバーケーブル、RF等、又はそれらの任意の適した組み合わせを含む任意の適切な媒体を用いて送信することができる。
【0123】
本開示の態様の動作を実行するコンピュータープログラムコードは、Java(登録商標)、Scala、Smalltalk、Eiffel、JADE、Emerald、C++、C#、VB.NET、Python等のオブジェクト指向型プログラミング言語、「C」プログラミング言語、Visual Basic、Fortran2003、Perl、COBOL2002、PHP、ABAP等の従来の手続型プログラミング言語、Python、Ruby及びGroovy等の動的プログラミング言語、又は他のプログラミング言語を含む1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述することができる。プログラムコードは、スタンドアローンソフトウェアパッケージとして、全体をユーザーのコンピューター上で実行することもできるし、一部をユーザーのコンピューター上で実行することもできるし、一部をユーザーのコンピューター上で、及び一部をリモートコンピューター上で実行することもできるし、全体をリモートコンピューター又はサーバー上で実行することもできる。後半のシナリオでは、リモートコンピューターは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを通じてユーザーのコンピューターに接続することができる。すなわち、この接続は、(例えば、インターネットサービスプロバイダーを用いてインターネットを通じて)外部コンピューターに対して行うこともできるし、クラウドコンピューティング環境において行うこともできるし、サービス型ソフトウェア(SaaS)等のサービスとして提供することもできる。
【0124】
さらに、処理要素若しくは処理シーケンスの列挙した順序、又はそれらの数字、文字、若しくは他の名称の使用は、請求項において指定することができる場合を除いて、請求項に記載のプロセス及び方法をいずれの順序にも限定することを意図するものではない。上記開示は、様々な例を通じて、本開示の様々の有用な実施形態であると現在考えられているものを論述しているが、そのような詳細は、その目的のためのものにすぎず、添付の特許請求の範囲は、開示された実施形態に限定されるものではなく、逆に、開示された実施形態の趣旨及び範囲内にある変更及び均等なアレンジを包含することが意図されていることが理解されるであろう。例えば、上述した様々な構成要素の実施態様は、ハードウェアデバイスに具現化することができるが、ソフトウェアのみのソリューション、例えば、既存のサーバー又はモバイルデバイス上へのインストールとして実施することもできる。
【0125】
同様に、本開示の実施形態の上記説明では、様々な実施形態のうちの1つ以上の理解に役立つ本開示のストリームライン化を目的として、様々な特徴がともに単一の実施形態、その実施形態の図、又はその実施形態の説明にグループ化されることがあることが理解されるであろう。ただし、この開示方法は、請求項に記載の主題が、各請求項に明示列挙されたものよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものと解釈されるべきでない。逆に、請求項に記載の主題は、上記開示された単一の実施形態の全ての特徴よりも少ない特徴に依拠することができる。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6