【文献】
Ericsson,Study of shorter TTI for latency reduction,3GPP TSG-RAN WG2#91bis R2-154740,2015年 9月26日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0003】
3GPP Rel−13の特徴である"ライセンスド・アシスティッド・アクセス"(LAA)は、LTE装置をアンライセンスド5GHz無線スペクトラムで動作することも可能にする。アンライセンスド5GHzスペクトラムは、ライセンスド(免許要)スペクトラムの補完として使用される。現在進行中の3GPP Rel−14のワークアイテムは、LAAへのUL送信を追加している。よって、例えば、LTEのユーザ装置(UE)の様なデバイスは、ライセンスドスペクトラム(プライマリセル又はPCell)で接続し、アンライセンスドスペクトラム(セカンダリセル又はSCell)の追加の送信容量からの利益を得るためにキャリアアグリゲーションを使用する。アンライセンスドスペクトラムでのLTEのスタンドアロン動作も可能であり、MuLTEfireアライアンスで開発中である。
【0004】
スタンドアロンLTE−Uの場合、初期のランダムアクセス(RA)及び後続の上りリンク(UL)送信は、全体的にアンライセンスドスペクトラムで行われる。事前のチャネル検出無しに、アンライセンスドスペクトラムで送信することは、規制により許可されないかもしれない。アンライセンスドスペクトラムは、同様、又は、異なる無線技術の他の無線局と共用されなければならないので、所謂、リッスン・ビフォア・トーク(LBT)手順が使用され得る。LBTは、予め定義された最小量の時間の間、媒体を検知することと、チャネルがビジーであると、バックオフすることと、を含む。今日、アンライセンスド5GHzスペクトラムは、そのマーケティングブランドである"Wi−Fi"としても知られる、IEEE802.11無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)標準を実装する装置により主に使用される。
【0005】
図1は、基本的なLTE下りリンク物理リソースを示している。LTEは、下りリンクにおいて直交周波数分割多重(OFDM)を使用し、上りリンクにおいて、離散フーリエ変換(DFT)−拡散OFDM(シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)としても参照される)を使用する。この様に、基本的なLTE下りリンク物理リソースは、時間−周波数グリッドと見なされ、各リソース要素は、1つのOFDMシンボル間隔の間の1つのOFDMサブキャリアに対応する。上りリンクサブフレームは、下りリンクと同じサブキャリア間隔を有し、下りリンクのOFDMシンボルと、時間領域における同じ数のSC−FDMAシンボルを有する。
【0006】
図2は、LTE時間領域構造を示している。時間領域において、LTE下りリンク送信は、10msの無線フレームに構成され、各無線フレームは、
図2に示す様に、Tsubframe=1msの長さの10個の同じサイズのサブフレームを有する。各サブフレームは、0.5msの期間の2つのスロットを有し、フレーム内のスロット番号は、0から19の範囲である。通常のサイクリックプレフィクスでは、1サブフレームは、14OFDMシンボルを有する。各シンボルの期間は、凡そ71.4μsである。
【0007】
さらに、LTEのリソース割り当ては、典型的には、リソースブロック(RB)で記述され、RBは、時間領域の1スロット(0.5ms)及び周波数領域の12個の連続サブキャリアに対応する。時間方向の2つの隣接するRBの組(1.0ms)は、リソースブロックペアとして知られる。周波数領域においてRBには、システム帯域幅の一端から0で開始する番号が振られる。
【0008】
下りリンク送信は、動的にスケジュールされる。特に、各サブフレームにおいて、基地局は、制御情報を送信し、制御情報は、現在の下りリンクサブフレームにおいて、どの端末へのデータが送信されているかと、どのリソースブックでデータが送信されているかに関する。この制御シグナリングは、典型的には、各サブフレームの最初の1、2、3又は4OFDMシンボルで送信され、数n=1、2、3又は4は、制御フォーマットインディケータ(CFI)として知られる。下りリンクサブフレームは、受信機に既知であり、制御情報のコヒーレント復調に使用される、共通基準シンボルも含んでいる。CFI=3のOFDMシンボルの下りリンクサブフレームを
図3に示す。図示する基準シンボルは、セル固有基準シンボル(CRS)であり、細かな時間及び周波数同期と、ある伝送モードにおけるチャネル推定と、を含む複数の機能をサポートするために使用される。
【0009】
上りリンク送信は、動的にスケジュールされる、つまり、各下りリンクサブフレームにおいて、基地局は、制御情報を送信し、制御情報は、後続のサブフレームにおいてどの端末がネットワークノードにデータを送信すべきかと、どのリソースブロックでデータが送信されているかに関する。上りリンクリソースグリッドは、PUSCHのデータ及び上りリンク制御情報と、PUCCHの上りリンク制御情報と、復調基準信号(DMRS)及びサウンディング基準信号(SRS)の様な種々の基準信号を含む。DMRSは、PUSCH及びPUCCHデータのコヒーレント復調に使用され、SRSは、データ又は制御情報に関連付けられないが、一般的に、周波数選択スケジューリングのための上りリンクチャネル品質の推定に使用される。
図4は、上りリンクサブフレームの例を示している。UL DMRS及びSRSは、ULサブフレームに時間多重され、SRSは、通常のULサブフレームの最後のシンボルで常に送信される。PUSCH DMRSは、通常のサイクリックプレフィクスのサブフレームの各スロットに1度送信され、SC−FDMAシンボルの4番目及び11番目に配置される。
【0010】
LTE Rel−11において、DL又はULリソース割り当ては、エンハンスド物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH)でもスケジュールされ得る。Rel−8からRel−10においては、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)のみが利用可能である。リソースのグラントは、UE個別であり、DCIサイクリックリダンダンシーチェック(CRC)を、UE固有のC−RNTI識別子でスクランブルことにより示される。
【0011】
UEを含み得る無線デバイスが、そのバッファに送信待ちの上りリンクデータを有するが、スケジュールされたULグラントを有さないとき、利用可能なPUCCHリソースを用いてサービングセル又はプライマリセルに、1ビットのスケジューリング要求(SR)を送信することができる。SRは、PUCCHフォーマット1を用いて送信でき、或いは、PUCCHフォーマット1a、1b又は3のHARQ ACK/NACKフィードバックに多重され得る。SR変調は、オン・オフキーイングに基づき、"+1"は、SRを示し、SRが送信されない場合には何も送信されない。UE個別のSR送信の周期とSRサブフレームオフセットは、表1に示す高次レイヤシグナリングにより構成される。
【0012】
【表1】
【0013】
eNBがSRを受信すると、eNBは、UEにULグラントを送信でき、PUSCHでUEが送信したバッファ状態リポートに基づき追加のスケジューリング決定を行うことができる。
【0014】
LTE Rel−10標準は、20MHzより広い帯域幅をサポートしている。LTE Rel−10の1つの重要な要求は、LTE Rel−8との後方互換性を確保することである。これは、スペクトラムの互換性も含む。これは、20MHzより広いLTE Rel−10キャリアが、LTE Rel−8端末には、複数のLTEキャリアとして見えるべきことを暗示している。その様な各キャリアは、コンポーネントキャリア(CC)として参照され得る。特に、初期のLTE Rel−10配置の間には、多くのLTEレガシー端末と比較して、少数のLTE Rel−10可能端末があることが期待されていた。よって、レガシー端末にも広いキャリアの効率的な利用を確保することが必要、つまり、広帯域なLTE Rel−10キャリアの総ての部分において、レガシー端末をスケジュールできることが必要であった。これを得るための自然な方法は、キャリアアグリゲーション(CA)である。CAは、LTE Rel−10端末が、複数のCCを受信でき、CCは、Rel−8キャリアと同じ構造を有する、或いは、有する可能性を少なくとも有することを暗示する。
図5は、CAを示している。CA可能UEには、常にアクティベイトされるプライマリセル(PCell)と、動的にアクティベイト又はディアクティベイトされ得る1つ以上のセカンダリセル(SCell)が割り当てられる。
【0015】
各CCの帯域幅とアグリゲートされるCCの数は、上りリンクと下りリンクで異なり得る。対称構成は、下りリンク及び上りリンクのCC数が同じである場合を参照し、非対称構成は、CC数が異なる場合を参照している。セルにおいて構成されるCC数は、端末が見るCC数とは異なる場合があり得ることに留意することが重要である。セルが同じ数の上りリンクCC及び下りリンクCCで構成されていたとしても、端末は、例えば、上りリンクCCより多くの下りリンクCCをサポートし得る。
【0016】
WLANの典型的な配置において、キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)が媒体アクセスに使用される。これは、クリアチャネル評価(CCA)を実行するためにチャネルが検知され、送信は、チャネルがアイドルと示されたときのみに開始されることを意味する。チャネルがビジーと示された場合、送信は、基本的に、チャネルがアイドルと見なされるまで延期される。
【0017】
図6は、Wi−Fiのリッスン・ビフォア・トーク(LBT)メカニズムを示している。Wi−Fi局Aが局Bにデータフレームを送信後、局Bは、16μsの遅延で、ACKフレームを局Aに返送する。その様なACKフレームを、局Bは、LBT動作を実行することなく送信する。他の局が、その様なACKフレーム送信に干渉を与えることを防ぐため、局は、チャネルが占有されていることを観察すると、再度、チャネルの占有を検知する前に、34μs(DIFSとして参照される)の期間、待機する。よって、送信を望む局は、まず、固定期間DIFSの間、媒体を検知することで、CCAを実行する。媒体がアイドルであると、局は、媒体の所有権を得たと想定し、フレーム交換シーケンスを開始する。媒体がビジーであると、局は、媒体がアイドルとなるまで待機し、DIFSの間待機し、さらに、ランダムなバックオフ期間の間、待機する。
【0018】
LBTプロトコルの使用により、媒体が利用可能になると複数のWi−Fi局が送信でき、衝突の原因となり得る。衝突を減少させるため、送信を試みる局は、ランダムなバックオフカウンタを選択し、その数のスロットチャネルアイドル時間だけ待機する。ランダムなバックオフカウンタは、[0,CW]の範囲に渡り一様な分布から得たランダムな整数として選択される。ランダムなバックオフ競争ウィンドウの初期サイズは、IEEE標準においてCWminに設定されている。多くの局がチャネルアクセスで競争していると、このランダムバックオフプロトコルにおいても衝突は依然として生じ得る。よって、衝突の再起を避けるため、局がその送信の衝突の限度値、CWmaxを検出すると、サイズCWは2倍にされ、CWmaxも、IEEE標準で設定されている。局が衝突なく送信を成功させると、局は、ランダムなバックオフ競争ウィンドウのサイズを初期値CWminに戻す。
【0019】
図7は、LTEキャリアアグリゲーションを用いたアンライセンスドスペクトラムへのライセンスド・アシスティッド・アクセス(LAA)を示している。現在のところ、LTEが使用するスペクトラムは、LTE専用である。これは、LTEシステムが共存問題について注意する必要がなく、スペクトラム効率を最大化できるとの利点を有する。しかしながら、LTEに割り当てられるスペクトラムは限られ、割り当てられるスペクトラムは、アプリケーション及び/又はサービスからの大きなスループットの増加需要を満たすことができない。よって、ライセンスドスペクトラムに加えて、アンライセンスドスペクトラムを利用する、LTEの拡張に関する新たな取り組みが3GPPにより開始された。アンライセンスドスペクトラムは、本質的に、複数の異なる技術により同時に使用され得る。よって、LTEは、IEEE802.11(Wi−Fi)の様な、他のシステムとの共存問題を考慮する必要がある。Wi−Fiは、チャネルの占有を一旦検出すると、送信しないため、アンライセンスドスペクトラムにおいて、ライセンスドスペクトラムと同じ方法でLTEを動作させることは、Wi−Fiのパフォーマンスを大きく劣化させ得る。
【0020】
さらに、アンライセンスドスペクトラムを信頼できる様に利用する1つの方法は、ライセンスドキャリアのチャネルで、必要な制御信号を送信することである。つまり、
図7に示す様に、UEは、ライセンスド帯域のPCellと、アンライセンスド帯域の1つ以上のSCellに接続される。このアプリケーションにおいて、アンライセンスドスペクトラムのセカンダリセルは、ライセンスド・アシスティッド・アクセス・セカンダリセル(LAA SCell)として参照される。
【0021】
図8は、UL LAAリッスン・ビフォア・トーク(LBT)を示している。Rel−13 LAAにおいて、DLデータ送信のためのLBTは、Wi−Fiと同様のランダムなバックオフ手順に従い、CW調整は、HARQ NACKフィードバックに基づく。UL LBTの複数の態様が、リリース13の間に議論された。UL LTBフレームワークに関し、議論は、自己スケジューリングと、クロス・キャリア・スケジューリングのシナリオに集中した。ULグラントは、eNBによるDL LBTを必要とするので、UL LBTは、自己スケジューリングでのUL送信のための追加のLBTステップを課している。ランダムなバックオフを適用する場合、UL LBTの最大CWサイズは、この欠点を克服するため、非常に低い値に制限されるべきである。よって、リリース13 LAAは、自己スケジューリングのUL LBTは、少なくとも25μs(DL DRSと同様)の期間の単一CCA、或いは、待機期間25μsのランダムなバックオフ法を使用すべきことを勧告し、25μsの待機期間は、1CCAスロットが続く16μsの待機期間と、X={3,4,5,6,7}から選択される、最大競合ウィンドウサイズと、を含む。これらのオプションは、他のアンライセンスドSCellによるULのクロス・キャリア・スケジューリングにも適用可能である。
図8は、ULグラントが、アンライセンスドキャリアで送信されるときの、例示的な、UL LBT及びUL送信を示している。
【発明を実施するための形態】
【0031】
スケジューリング要求(SR)送信機会は、MuLTEfireでは保証されていない。例えば、リッスン・ビフォア・トーク(LBT)の要求により、周期的なスケジューリングリソース機会は、ブロックされ得る。さらに、任意のサブフレームを上りリンク(UL)又は下りリンク(DL)送信に使用できるので、UL SRは、ネットワークノードからのDL送信と衝突する可能性がある。よって、複数のユーザを有するLBTシステムにおけるロバストなSR送信及び多重が必要とされる。
【0032】
特定の実施形態が
図1〜27に記載され、同様の参照符号が、幾つかの図の同様及び対応する部分に使用される。
図9は、ある実施形態による、アンライセンスド帯域のSRを多重するネットワーク100の構成図である。ネットワーク100は、無線デバイス110又はUE110としても参照され得る1つ以上の無線デバイス110A〜Cと、ネットワークノード115又はeNodeB115としても参照され得るネットワークノード115A〜Cを含む。無線デバイス110は、無線インタフェースを介してネットワークノード115と通信できる。例えば、無線デバイス110Aは、1つ以上のネットワークノード115に無線信号を送信し、及び/又は、1つ以上のネットワークノード115から無線信号を受信し得る。無線信号は、音声トラフィック、データトラフィック、制御信号、及び/又は、任意の他の適切な情報を含み得る。幾つかの実施形態において、ネットワークノード115に関連付けられた無線信号カバレッジの領域は、セルとしても参照され得る。幾つかの実施形態において、無線デバイス110は、D2D能力を有し得る。この様に、無線デバイス110は、他の無線デバイス110と直接信号の送受信を行うことができる。例えば、無線デバイス110Aは、無線デバイス110Bと信号の送受信を行うことができる。
【0033】
ある実施形態において、ネットワークノード115は、無線ネットワークコントローラ(
図9には示さず)とインタフェースし得る。無線ネットワークコントローラは、ネットワークノード115を制御し、ある種の無線リソース管理機能、モビリティ管理機能、及び/又は、他の適切な機能を提供し得る。ある実施形態において、無線ネットワークコントローラの機能は、ネットワークノード115に含まれ得る。無線ネットワークコントローラは、コアネットワークノードとインタフェースし得る。ある実施形態において、無線ネットワークコントローラは、相互接続ネットワークを介してコアネットワークノードとインタフェースし得る。相互接続ネットワークは、オーディオ、ビデオ、信号、データ、メッセージ、或いは、それらの任意の組み合わせを送信できる、任意の相互接続システムを参照し得る。相互接続ネットワークは、公衆回線交換電話ネットワーク(PSTN)、パブリック若しくはプライベートデータネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットの様なローカル、地域若しくはグローバル通信又はコンピュータネットワーク、有線若しくは無線ネットワーク、企業イントラネット、或いは、それらの組み合わせを含む任意の他の適切な通信リンクの総て、或いは、部分を含み得る。
【0034】
幾つかの実施形態において、コアネットワークノード(
図9には示さず)は、通信セッションの確立と、無線デバイス110の種々の他の機能を管理し得る。無線デバイス110は、ノンアクセスストラタムレイヤを使用してコアネットワークノードとある信号を交換し得る。ノンアクセスストラタムシグナリングにおいて、無線デバイス110とコアネットワークノードとの間の信号は、無線アクセスネットワークをトランスペアレントに伝送され得る。ある実施形態において、ネットワークノード115は、ノード間インタフェースを介して1つ以上のネットワークノードとインタフェースし得る。例えば、ネットワークノード115A及び115Bは、X2インタフェースを介してインタフェースし得る。
【0035】
上述した様に、ネットワーク100の例示的な実施形態は、1つ以上の無線デバイス110と、無線デバイス110と(直接又は間接的に)通信できる1つ以上の異なる種別のネットワークノードと、を含み得る。無線デバイス110は、セルラ又は移動通信システムのノード及び/又は他の無線デバイスと通信する任意の種別の無線デバイスを参照し得る。無線デバイス110の例は、モバイルフォン、スマートフォン、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、携帯型コンピュータ(例えば、ラップトップ、タブレット)、センサ、モデム、マシンタイプ通信(MTC)デバイス/マシントゥマシン(M2M)デバイス、ラップトップエンベディッド装置(LEE)、ラップトップマウンティッド装置(LME)、USBドングル、D2D可能デバイス、又は、無線通信を提供できる他のデバイスを含む。無線デバイス110は、幾つかの実施形態において、UE、局(STA)、デバイス、又は、端末としても参照され得る。幾つかの実施形態において、一般的な用語"無線ネットワークノード"(或いは、単に、"ネットワークノード")も使用される。それは、任意の種類のネットワークノードであり、NodeB、基地局(BS)、MSR BSの様なマルチ標準無線(MSR)無線ノード、eNodeB、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、中継器を制御する中継ドナーノード、ベース送受信機局(BTS)、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、RRU、RRH、分散アンテナシステム(DAS)のノード、コアネットワークノード(例えば、MSC、MME等)、O&M、OSS、SON、測位ノード(例えば、E−SMLC)、MDT、又は、任意の適切なネットワークノードを含み得る。ネットワークノード115、無線デバイス110、及び、他のネットワークノードの例示的な実施形態の詳細について、
図10及び11を参照して説明する。
【0036】
図9は、無線ネットワーク100の特定の構成を示しているが、本開示の種々の実施形態は、任意の適切な構成を有する種々のネットワークに適用し得る。例えば、無線ネットワーク100は、任意の適切な数の無線デバイス110及びネットワークノード115と、無線デバイス間、或いは、無線デバイスと(有線電話の様な)他の通信デバイスとの間の通信をサポートする任意の追加の要素と、を含み得る。さらに、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに実装されたある実施形態について説明するが、実施形態は、任意の適切な通信標準をサポートし、任意の適切な構成要素を使用する任意の適切なタイプの通信システムで実装でき、無線デバイスが信号(例えば、データ)を送受信する任意の無線アクセス技術(RAT)又はマルチRATシステムに適用できる。例えば、本開示の種々の実施形態は、LTE、LTEアドバンスド、LTE−UMTS、HSPA、GSM、CDMA2000、WiMax、WiFi、他の適切な無線アクセス技術、或いは、1つ以上の無線アクセス技術の任意の適切な組み合わせに適用できる。ある実施形態を、下りリンクにおける無線送信の文脈で記載するが、本開示の種々の実施形態は、上りリンク及びその逆に同様に適用できる。
【0037】
本開示のSR多重技術は、ライセンスが免除されるチャネルにおけるLAA LTEと、スタンドアロンLTE動作の両方に適用できる。記載する技術は、一般的に、ネットワークノード115及び無線デバイス110の両方からの送信に適用できる。
【0038】
図10は、ある実施形態による、アンライセンスド帯域のSRを多重するネットワーク115の構成図である。例示的なネットワークノード115は、eNodeB、NodeB、基地局、無線アクセスポイント(例えば、Wi−Fiアクセスポイント)、低電力ノード、ベース送受信機局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、遠隔RFユニット(RRU)、遠隔無線ヘッド(RRH)等を含む。ネットワークノード115は、ホモジニアス配置、ヘテロジニアス配置、或いは、混合配置の様に、無線ネットワーク100に渡り配置され得る。ホモジニアス配置は、一般的に、同じ(又は同様の)タイプのネットワークノード115、及び/又は、同様のカバレッジ、セルサイズ、及び、サイト間距離で構成される配置を示し得る。ヘテロジニアス配置は、一般的に、異なるセルサイズ、送信電力、容量、及び、サイト間距離を有する種々のタイプのネットワークノード115を使用する配置を示し得る。例えば、ヘテロジニアス配置は、マクロセル配置に渡り配置される複数の低電力ノードを含み得る。混合配置は、ホモジニアス部分とヘテロジニアス部分の混合を含み得る。
【0039】
ネットワークノード115は、1つ以上の送受信機210と、プロセッサ220と、メモリ230と、ネットワークインタフェース240と、を含み得る。幾つかの実施形態において、送受信機210は、(例えば、アンテナを介して)無線デバイス110と、無線信号の送受信を促進し、プロセッサ220は、ネットワークノード115により提供される上述した機能の一部又は全部を提供するために、命令を実行し、メモリ230は、プロセッサ220により実行される命令を格納し、ネットワークインタフェース240は、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、インターネット、公衆回線交換電話ネットワーク(PSTN)、コアネットワークノード130、無線ネットワークコントローラ120等の後方のネットワーク構成要素と信号を通信する。
【0040】
プロセッサ220は、命令を実行する1つ以上のモジュールで実装されるハードウェア及びソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含み、ネットワークノード115の記述される機能の幾つか又はすべてを実行するためにデータを操作する。幾つかの実施形態において、プロセッサ220は、例えば、1つ以上のコンピュータ、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のアプリケーション、及び/又は、他のロジックを含み得る。
【0041】
メモリ230は、一般的に、1つ以上のロジック、ルール、アルゴリズム、コード、テーブル等、及び/又は、プロセッサにより実行され得る他の命令を含む、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションの様な命令を格納する様に動作する。メモリ230の例は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又はリードオンリーメモリ(ROM))、マス記憶媒体(例えば、ハードディスクドライブ)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、及び/又は、情報を格納する、任意の他の揮発性若しくは不揮発性、非一時的なコンピュータ可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。
【0042】
幾つかの実施形態において、ネットワークインタフェース240は、プロセッサ220と通信可能に結合され、ネットワークノード115への入力を受信し、ネットワークノード115からの出力を送信し、入力、出力若しくは入出力の適切な処理を実行し、他のデバイスと通信し、或いは、それらの任意の組み合わせを行うことが可能な任意の適切なデバイスを参照する。ネットワークインタフェース240は、ネットワークを介して通信するための、適切なハードウェア(例えば、ポート、モデム、ネットワークインタフェースカード等)と、プロトコル変換及びデータ処理能力を含むソフトウェアと、を含み得る。
【0043】
ネットワークノード115の他の実施形態は、上述した任意の機能及び/又は追加の機能(上述した解決策をサポートするのに必要な任意の機能を含む)を含む、ネットワークノードの機能のある態様を提供するのに責任を負う、
図10に示す以外の追加のコンポーネントを含み得る。ネットワークノードの種々の異なるタイプは、同じ物理的なハードウェアを有するが、異なる無線アクセス技術をサポートする様に構成(例えば、プログラミングを介して)されたコンポーネント、或いは、部分的若しくは完全に異なる物理コンポーネントを含み得る。
【0044】
図11は、ある実施形態による、アンライセンスド帯域のSRを多重する例示的な無線デバイス110を示している。図示する様に、無線デバイス110は、送受信機310と、プロセッサ320と、メモリ330と、を含む。幾つかの実施形態において、送受信機310は、(例えば、アンテナを介して)ネットワークノード115と、無線信号の送受信を促進し、プロセッサ320は、無線デバイス110により提供される上述した機能の一部又は全部を提供するために、命令を実行し、メモリ330は、プロセッサ320により実行される命令を格納する。無線デバイス110の例は、上述した。
【0045】
プロセッサ320は、命令を実行する1つ以上のモジュールで実装されるハードウェア及びソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含み、無線デバイス110の記述される機能の幾つか又は総てを実行するためにデータを操作する。幾つかの実施形態において、プロセッサ320は、例えば、1つ以上のコンピュータ、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のアプリケーション、及び/又は、他のロジックを含み得る。
【0046】
メモリ330は、一般的に、1つ以上のロジック、ルール、アルゴリズム、コード、テーブル等、及び/又は、プロセッサにより実行され得る他の命令を含む、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションの様な命令を格納する様に動作する。メモリ330の例は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又はリードオンリーメモリ(ROM))、マス記憶媒体(例えば、ハードディスクドライブ)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、及び/又は、情報を格納する、任意の他の揮発性若しくは不揮発性、非一時的なコンピュータ可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。
【0047】
無線デバイス110の他の実施形態は、上述した任意の機能及び/又は追加の機能(上述した解決策をサポートするのに必要な任意の機能を含む)を含む、無線デバイスの機能のある態様を提供するのに責任を負う、
図11に示す以外の追加のコンポーネントを含み得る。
【0048】
3GPP LTEにおいて、HARQ−ACK、SR及び周期的な制御システム情報(CSI)を含む上りリンク制御情報(UCI)は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)で送信され得る。アンライセンスド帯域におけるスタンドアロン動作において、2つのPUCCHフォーマットが、ネットワークノードタイミング構成及びHARQプロトコルに応じたUCI送信のために考慮され得る。言い換えると、PUCCHフォーマットは、nシンボル(1〜4の間)であるショートPUCCH(sPUCCH)と、13〜14シンボルであるロングPUCCH(ePUCCH)の2つのフォーマットの1つであり得る。スタンドアロンLTE−Uにおいて、各ULサービングセルが、対応するDLサービングセルのHARQフィードバックを搬送することは都合が良い。これは、1つのセルが総てのセルのHARQ−ACKフィードバックを判定するシナリオを避ける。このアプローチは、典型的に、PCellのPUCCHが、総てのSCellのためのUCIを搬送するLTEとは異なり得る。しかしながら、チャネル利用率及びPUCCHフォーマットデザインの観点において、各スタンドアロンキャリアのために独立したPUCCHを持つことは利点がある。
【0049】
ある実施形態において、ショートPUCCH(sPUCCH)は、インタレースで総ての帯域幅に渡り、時間領域において1〜3SC−FDMA/OFDMシンボルを占有する。sPUCCHは、パーシャルDLサブフレームの終わり、又は、ULサブフレームの部分として(PUSCHが同じ無線デバイスにスケジュールされている場合)送信され得る。sPUCCHを送信するため、アグレッシブLBTが、無線デバイス110により適用され得る。特定の規制要求により、sPUCCH期間がデューティサイクルの5%未満である場合には、代わりに、LBTは要求されない。
【0050】
図12は、ある実施形態による、ショートPUCCH400の例を示している。図示する様に、ショートPUCCH(又はsPUCCH)は、時間領域において2つのSC−FDMA/OFDMシンボル、かつ、周波数領域において1つのインタレースを占有する。PUCCHのDMRS及びデータシンボルは、周波数多重402又は時間多重404され得る。複数のPUCCH無線デバイスは、異なるインタレースパターンを割り当てることにより周波数領域で、及び/又は、例えば、単一インタレース内で異なる直交カバーコード(OCC)を適用することによりコード領域で多重され得る。シンボル数、インタレースパターン、及び、OCC構成(必要であれば)は、ネットワークノードシグナリングにより無線デバイス110に構成され得る。
【0051】
HARQフィードバック及び対応するプロセスIDは、明示的にリストされ、或いは、例えば、ビットマップ(プロセス当たり1又は2ビット)として提供され得る。3GPP Rel−13CAのデザインに適合させるため、sPUCCHのUCIには、8ビットCRCが付加され、テイルビッティング畳み込み符号(TBCC)を使用して符号化される。符号化シンボルは、周波数を第1に、時間を第2とする方法で利用可能なREにマッピングされる。
【0052】
図13は、ある実施形態による、ロングPUCCH(ePUCCH)500の例を示している。ロングPUCCHは、時間領域において総てのサブフレームを占有し、インタレースにより総ての帯域幅に渡る。ロングPUCCHは、eNBにより明示的にスケジュールされ、そこでは、ULチャネルへのアクセスを得るために無線デバイス110でLBTが要求される。ロングPUCCHは、同じ又は異なる無線デバイス110からのPUSCHと多重され、両立可能である。
【0053】
図13に示す例示的な実施形態において、ePUCCH500は、1つのサブフレームの1つのインタレースを占有している。周波数領域において全帯域幅を占有する、スロット当たり1つのDMRSが存在し、異なるサイクリックシフトを適用することでPUSCH DMRSと多重され得る。
図12に示すsPUCCHと同様に、複数のPUCCH無線デバイス110は、異なるインタレースパターンを割り当てることにより周波数領域で、及び/又は、例えば、単一インタレース内で異なる直交カバーコード(OCC)を適用することによりコード領域で多重され得る。同じサブフレーム内の残りのインタレースは、PUSCH送信及び他の無線デバイスからのPUCCH/PUSCH送信に使用され得る。インタレースパターンと、CS及びOCC構成(必要であれば)は、eNBシグナリングにより無線デバイス110に構成され得る。
【0054】
sPUCCHと同様に、HARQフィードバック及び対応するプロセスIDは、明示的にリストされ、或いは、例えば、ロングPUCCH上のビットマップ(プロセス当たり1又は2ビット)として提供され得る。ロングPUCCHのUCIには、8ビットCRCが付加され、テイルビッティング畳み込み符号(TBCC)を使用して符号化される。符号化シンボルは、周波数を第1に、時間を第2とする方法で利用可能なREにマッピングされる。
【0055】
3GPP LTEにおいて、PUCCHでのUCI送信は、HARQ−ACK、SR及び周期的なCSIを含む。スタンドアロンLTE−Uにおいて、周期的なCSIをサポートすることは困難であり、よって、非周期的なCSIフィードバックがより必要であり、UL−SCHデータと共に、又は、無しに、ULグラントによりスケジュールされるPUSCHでサポートされるべきである。例えば、同じサブフレームでのHARQ及びSRの様に、2つ以上のUCIタイプをPUCCHで送信する場合、それらは連結され、合わせて符号化され、DL HARQプロトコルに基づくeNB構成により、sPUCCH又はロングPUCCHフォーマットで送信される。
【0056】
Rel−8であるので、下りリンクHARQプロトコルは非同期である。この様に、HARQフィードバック(ACK/NACK)は、ライセンスドPCellのPUCCHで信頼性高く送信され得る。しかしながら、スタンドアロン動作(デュアル接続性を備えたLAAと同様に)において、UL制御情報(UCI)も、アンライセンスドスペクトラムで送信される。現在、50msの観察ウィンドウにおいて5%より大きい期間、送信により媒体が占有されない場合、規制規則は、制御情報(ユーザプレーンデータではない)のためのLBTの省略を許可している。プロトコルの観点から、この規則に基づきPUCCHをデザインすることは魅力的であるが、結果として生じる衝突は、システムパフォーマンスに負の影響を与える。さらに、5%規則を修正、或いは、拒絶する試みもあり得る。よって、LBTをシグナリング制御に適用することが適切であり得る。
【0057】
今日、LTE DL HARQデザインは、DL HARQプロセスと対応するHARQフィードバックとの間の固定タイミング関係のみに依存している。LBTにより、DL送信及びHARQフィードバックとの間の時間は変化し得る。よって、上りリンクで送信されるHARQフィードバックでHARQプロセスIDを送信することが適切であり得る。
【0058】
任意種別のバンドリングは、RTTを増加させるので、即座のフィードバック(サブフレームn+4以内)が、一般的に、e2e遅延の点で好ましい。しかしながら、それは、ネットワークノード116及び無線デバイス110に送信方向のより頻繁な切替(つまり、DLからUL、又は、ULからDL)を要求し、オーバヘッドを増加させる。HARQプロセスIDを、HARQフィードバックに含める必要がある場合、複数の下りリンクプロセスのためのHARQフィードバックは、単一の上りリンクメッセージにバンドルされ得る。
【0059】
プロセス毎の即座のフィードバックは、IPレイヤで観察される遅延を減少させるので、フィードバックバンドリングは、空間的な効率を改善する。これら"モード"のどれが好ましいかは、例えば、システム負荷及び特定UEのキュー(例えば、TCPスロースタート対輻輳回避フェーズ)に依存する。よって、ネットワークノード115は、これらモードを動的にトグルする、つまり、無線デバイス110に各プロセス独自のHARQフィードバックを送信することを要求、或いは、無線デバイス110に複数のプロセスのフィードバックをバンドルさせるかを要求する手段を有し得る。
【0060】
提案する第1実施形態によると、ネットワークノード115は、無線デバイス110がHARQフィードバックを直ちに(n+4)に送信するか、(場合によってはバンドルして)後の時間位置まで遅延させるかを制御する。この要求は、DL割り当ての部分において明示される、或いは、無線デバイス110が、UCIを送信するための適切なリソースの利用可能性に基づき判定し得る。詳細は、以下に述べるPUCCHのデザインにも依存し得る。
【0061】
ACK/NACKフィードバックは、下りリンクHARQプロセスために準備され得る。原理的に、
1.同じ無線デバイス110からのPUSCHと同じサブフレーム;
2.別の無線デバイス110からのPUSCHと同じサブフレーム;
3.同じ無線デバイス110のためのPDSCHと同じサブフレーム;
4.別の無線デバイス110のためのPDSCHと同じサブフレーム;
5.無線デバイス110がULグラントもPDSCHも検出しない空のサブフレーム
においてHARQフィードバック(UCI)を送信することが可能である。
【0062】
図14は、同じ無線デバイス110のPUSCHにマッピングされる例示的なUCI600を示している。特に、
図11は、無線デバイス110が、4つの連続するサブフレームのPDSCHで下りリンクデータと、当該4つの後続するサブフレームで有効なULグラントと、を受信する場合を示している。無線デバイスがPUSCHで既にスケジューリングされている場合、プロトコル遅延を最小化するために、HARQフィードバック(任意のものが利用可能である場合)及び他のUCIを、可能な限り早く送信することが望ましい。UCI600は、好ましい送信特性を維持するために、PUSCHリソース上にマッピングされるべきである。ある実施形態において、"PUSCH上のPUCCHが可能であり得る"。よって、有効なULグラントに応答して、保留中のHARQフィードバック(及び恐らく他のUCI)は、PUSCH上に多重され得る。
【0063】
図15は、別の無線デバイス110からのPUSCHを伴う、ePUCCH上の例示的なUCI700を示している。特に、
図15は、最初の4つのサブフレームで受信したPDSCHを有する、無線デバイス110からのUCI700が、後続する4つのサブフレームの利用可能な総てのシンボルに渡る、(ロング)ePUCCHにマッピングされる場合を示している。PUSCHリソースは、別の無線デバイス110に割り当てられていることが想定される。ある実施形態において、ePUCCHは、異なるインタレースの同じサブフレームにおいてPUSCHと多重され得る。複数のユーザは、同じePUCCHインタレース上で多重化され得る。
【0064】
図15の例において、無線デバイス110は、HARQフィードバックを可能な限り早く(つまり、n+4で)提供し、それは、遅延の観点で望ましい。サブフレームが、他の無線デバイスのPUSCH送信に使用される場合、即座のHARQフィードバックによる追加のオーバヘッドは無視できる。しかしながら、ネットワークノード115が中間サブフレームを必要としない場合、それらは他のシステムで利用可能な様に空のままとし、無線デバイス110に、単一PUCCH送信内でHARQフィードバックをバンドルさせることが望ましい。低プロトコル遅延を目的とし、Rel−8の原理に従うため、PUCCHリソースが利用可能な最も早い時間位置でHARQフィードバックを無線デバイス110が送信することを初期設定とすることが提案される。無線デバイスの消費電力又はリンクの占有を最小とすることをネットワークが意図する場合、ネットワークは、無線デバイス110が、その様な指示なく、別の割り当てを受信するまで、HARQフィードバックを延期すべきことを、DL割り当てで示すことができる。
【0065】
図16は、ある実施形態による、バンドルされたePUCCH送信800の例を示している。特に、ネットワークノード115は、最初の3つの下りリンクサブフレームで、無線デバイス110がHARQフィードバックを保留すべきことを示している。ネットワークノード115は、4番目の下りリンクサブフレームにおいてこの指示を書略している。結果、無線デバイス110は、サブフレーム5、6及び7のPUCCHを省略し、サブフレーム8で、4つ総てのHARQプロセスのバンドルされたフィードバックを送信する。
【0066】
提案する第2実施形態によると、初期設定において、無線デバイス110は、PUCCHリソースが利用可能な最も早い時間位置において、利用可能なHARQフィードバックを送信し得る。ある実施形態は、n+4で利用可能なPDSCHのためのHARQフィードバックを無線デバイス110が行うことを要求する。
【0067】
提案する第3実施形態によると、ネットワークノード115は、DL割り当てにおいて、無線デバイス110が、このHARQプロセスに対応するHARQフィードバックを延期すべきことを示し得る。無線デバイス110は、後続するDL割り当ての受信のみに応答して、この指示なく、HARQフィードバックを送信すべきである。
【0068】
ユーザトラフィックは、しばしば、下りリンクを重くする。よって、ネットワークノード115がULサブフレームより多くのDLサブフレームをスケジューリングすることを意図する場合がある。全サブフレームをPUCCHに使用することは、望ましくないオーバヘッドを生じさせる。よって、ePUCCHに加えてショートPUCCH(sPUCCH)がサポートされ得る。このsPUCCHは、上述し、かつ、
図17に示す様に、短い下りリンク(又は特別な)サブフレームの最後に現れ得る。短い下りリンクサブフレームの存在は、C−PDCCHでアナウンスされ、よって、動的なsPUCCHは、C−PDCCHにより示され得る。
【0069】
図17は、ある実施形態による、連続的なPDSCH割り当てを伴うsPUCCH900を示している。
図17に示す様に、無線デバイス110は、PDSCHのために連続してスケジューリングされる。サブフレーム1で受信したPDSCHのためのHARQフィードバックは、従来のHARQタイムラインに従うと、サブフレーム5で送信される。しかしながら、本例において、ネットワークノード115は、別のPDSCH送信のためにサブフレーム5を使用している。結果、無線デバイス110は、902Aで示す様に、サブフレーム1のHARQフィードバックを延期する必要がある。902B及びCとして示す様に、同じことが、サブフレーム2及び3に対応するHARQフィードバックに適用される。サブフレーム7において、C−PDCCHは、後続のサブフレーム(サブフレーム8)が短いサブフレーム904であり、sPUCCHの機会であることを示している。よって、無線デバイス110は、サブフレーム8の終わりで、サブフレーム1、2、3及び4に対応するHARQフィードバックを送信し得る。本例において、HARQフィードバックの延期及びバンドルのためのDL割り当ての表示は、必要ではない。
【0070】
図18は、総てのサブフレームがPDSCHにより連続して占有されない場合のsPUCCH1000を示している。図示する様に、sPUCCHは、空のサブフレームを有する。
図16と同様のシナリオも図示されている。図示する例において、無線デバイス110は、1002A〜Cとして示す様に、HARQフィードバックを延期する。ある実施形態において、無線デバイス110は、ePUCCHを用いて可能な限り、そのフィードバックの送信を試み得る。それを避けるため、ネットワークノード115は、後続のサブフレームが短いサブフレーム1004であり、sPUCCHの機会があることを示すことにより、HARQフィードバックの延期を、DL割り当てで無線デバイス110に指示し得る。
【0071】
提案する別の実施形態によると、ネットワークノード115がC−PDCCHを用いてsPUCCHの機会を示す場合、無線デバイス110は、sPUCCH上で保留中のHARQフィードバック(及び可能な他のUCI)を送信する。
【0072】
以下に、UL送信の間、或いは、UL送信の前において、無線デバイス110がLBTを実行すべきか、及び、LBTをいつ実行すべきかを含む、LBTに関する幾つかの問題点を述べる。
【0073】
ネットワークノード115は、対応するスケジューリングメッセージを送信する前に、指数関数的なバックオフを伴うLBTを実行するので、無線デバイス110は、自己スケジュールした上りリンク送信に先立ち、短い空きチャネル評価(25μs)のみを実行すべきと、いうことを考慮していた。よって、無線デバイス110は、チャネルが空きであることのみを検証("隠れノード"効果による場合ではないまれなケースがあり得る)するが、チャネル競争の機会を他に与えない。同じ方法がPUSCHに対しても行われ、前のPDSCH送信が通常のLBTの対象であることを考慮すると、ePUCCHの送信に先立ち、短いLBTのみを実行することが可能であり得る。言い換えると、ePUCCHは、スケジュールされたPUSCHと同じLBTパラメータを使用し、それは、単一サブフレーム内での送信の多重を可能にする。
【0074】
ある他の実施形態によると、無線デバイス110は、スケジュールされたPUSCH及びePUCCHに同じ25μsだけ遅延されたCCA("短いLBT")を適用し、それは、単一サブフレーム内での異なる無線デバイス110からの送信の多重を可能にする。
【0075】
図15の例において、無線デバイス110による4番目のPUCCH送信は、早く終わらせる必要があり、その結果、ネットワークノード115は、後続のDLサブフレームに先立ち、DL LBTを実行することができる。これは、無線デバイスの上りリンク送信に先立つ十分に長いタイミングを適用することにより達成される。結果、全体の上りリンクバーストは、左側にシフトし得る。短いDLサブフレーム(SF4)により、先行する上りリンクバーストと下りリンクバーストが重なることを避けことができる。この原理により、上りリンクバーストの終わりにおいて、上りリンクサブフレーム自体を短くする必要は実際になくなる。(図示せず)
【0076】
異なる無線デバイス110が、隣接サブフレームでPUCCHフィードバック又はPUSCH送信を提供する場合、DLからUL、及び、ULからDLへの遷移でのLBTに加えて、追加のLBTフェーズが必要である。ある実施形態において、後続のULサブフレーム間にギャップが可能である。
図19は、後続のサブフレームにおける2つの異なる無線デバイス110からのUCIを含む送信方法1100を示し、追加のLBTフェーズの要求を参照符号1102及び1104として示している。特に、参照符号1102で示す様に、第1UEは最初の2つのサブフレームでPDSCHを受信し、参照符号1104で示す様に、第2UEは第3及び第4サブフレームでPDSCHを受信している。ネットワークノード115がDL送信をバックトゥバックで実行している間、第2無線デバイス110は、そのPUCCH送信を実行する前に、チャネルが空きであることを検知する必要がある。
【0077】
図15と
図19の例とを比較すると、無線デバイス110は、上りリンク送信に先立ち、LBTを実行すべきかを、それ自身で判定できないことが分かる。たとえ、以前のサブフレームで既に送信していたとしても、他の無線デバイス110が、後続のサブフレームでLBTを実行する必要があるか否かに応じて、後続のサブフレームに先立ち、別のLBTを実行する必要があり得る。よって、ある実施形態によると、ネットワークノード115は、無線デバイス110が、対応するULサブフレームのためのLBTをスキップできるかを、ULグラント(PUSCHのため)及びDL割り当て(PUCCHのため)で明示的に表示し得る。しかしながら、エラーケースを避けるため、無線デバイス110は、以前のサブフレームでの送信を実行していない場合、スケジュールされた上りリンクサブフレームでショートLBTを実行し得る。このミスマッチは、以前のサブフレームにおける無線デバイスのLBT、或いは、ULグラント若しくはDL割り当ての消失により生じ得る。
【0078】
さらに他の実施形態によると、以下の両方の条件が満たされる場合、無線デバイス110は、ショート上りリンクLBTをスキップできる(PUSCH及びePUCCHに先立ち)。
・無線デバイス110が、以前のサブフレームにおいてUL送信(PUCCH又はPUSCH)を実行している。
・ネットワークノード115が、ULグランント又はDL割り当てにおいてLBTのスキップを明示的に許可している。
【0079】
図15及び
図19の例において、無線デバイス110は、そのPUCCH送信が、他の無線デバイス110のPUSCH送信と同時に生じていることを知らない(知る必要がない)ことに留意すべきである。言い換えると、上述したリストのケース2)及び5)は、PUCCHを送信している無線デバイス110からは等価である。
【0080】
ある実施形態において、ネットワークノード115は、DLサブフレームの開始に先立ち、DL LBTを実行し得る。ネットワークノード115は、後続のLBTのための余地を作るため、DLバーストの最後のPDSCHサブフレームを短くし得る。同様に、他の上りリンク送信が続けて生じると想定されると、無線デバイス110の最後のUL送信(PUSCH又はPUCCH)は、短くされ得る。
【0081】
その様なシナリオにおいて、無線デバイス110は、ULサブフレームに先立ち、UL LBTも実行し得る。しかしながら、その様なアプローチには欠点がある。例えば、ネットワークノード115は、後続のサブフレームを同じ無線デバイス110に割り当てるかを決定することが要求され得る。そうする場合、現在のサブフレームは、総てのシンボルに渡り、そうではないと、現在のサブフレームは、短くされなければならない。その様な"先読み"は、処理が重く、サブフレームn+4のみではなく、n+5にも上りリンクスケジューリングを実行することが要求されるので、スケジューリング遅延を増加させる。さらに、ネットワークノード115は、PUCCHの送信を意図する無線デバイス110の1つに対してLBTで勝つ能力を有することが望ましい。よって、先行するサブフレームの終わりではなく、ULサブフレームの開始時にUL LBTを実行することが望まれ得る。よって、ある実施形態において、先行するサブフレームの終わりではなく、ULサブフレームの開始時に、無線デバイス110は、UL LBTを実行し得る。Wi−Fiの確認応答の原理に従い、ネットワークノード115は、先行するDLバーストの開始時にLBTを実行するので、無線デバイス110は、sPUCCH送信に先立ち、いずれのLBTも実行する必要がない。
【0082】
"sPUCCH及びPUSCHとの間のギャップの必要性"は、依然、解決されない。しかしながら、ある実施形態によると、無線デバイス110は、先行するサブフレームでsPUCCHを送信していない場合、そのPUSCHサブフレームに先立ち、ショートLBTを実行する。例えば、特定の実施形態において、無線デバイス110は、sPUCCHの送信前に、25μsのみ延期するショートLBTを適用し得る。このシナリオは、UL LBTがULサブフレームの開始時に実行される状態に良く適合する。
【0083】
さらに他の実施形態によると、以下の両方の条件が満たされる場合、無線デバイス110は、sPUCCHと後続のPUSCH/ePUCCHとの間のショート上りリンクLBTをスキップできる。
・無線デバイス110が、先行するサブフレームにおいてUL送信(sPUCCH)を実行している。
・ネットワークノード115が、ULグランント又はDL割り当てにおいてLBTのスキップを明示的に許可している。
【0084】
ネットワークノード115が、sPUCCHの後に、PDSCH送信を継続することを意図している場合、ネットワークノード115は、PDSCHが同じTxOPに依然属していると、ショートギャップ後にそうし得る。そうでなければ、ネットワークノード115は、指数関数的なバックオフを含むLBTを実行する。
【0085】
LTEにおいて、ネットワークノード115は、PUCCH上の専用スケジューリング要求(D−SR)リソースを有する、RRC接続している無線デバイス110を構成し得る。実際の時間/周波数リソースと同様に、周期性(例えば、2、4、10、20サブフレーム)が、RRCを介して半静的に構成され得る。高次レイヤから無線デバイス110へのデータ(IPパケット)の到着に応じて、PDCPキューは空となり、バッファ状態リポートはトリガされる。無線デバイス110がBSRを送信するための有効な上りリンクグラントを有さない場合、無線デバイス110は、D−SRリソースを使用して、次のD−SR機会でD−SRを送信する。同じ原理が、アンライセンスド帯域でのスタンドアロンLTEに適用され得る。しかしながら、無線デバイス110は、PUCCHでのD−SRの送信に先立ち、LBTを実行すると想定され得る。
【0086】
図20は、sPUCCH上でのD−SR送信のための送信方法1200を示している。特に、
図20は、無線デバイス110がULデータ1202を受信し、各4番目のサブフレームでD−SR機会を持つように構成されている例示的なシナリオを示している。例えば、第1サブフレーム1203は、無線デバイス110と、恐らく他の無線デバイス110にも使用されないD−SR機会を含む。ネットワークノード115に接続されている無線デバイス110が活発にデータの送受信を行っていないとき、ネットワークノード115は、下りリンク送信を最小化し(DRSのみ)、多くのサブフレームは空である。図示する様に、ネットワークノード115は、バンドルされた上りリンクグラント1206を送信する。無線デバイス110は、図示する3番目のD−SR機会にD−SR1204の送信を試み、サブフレームの開始時の成功したLBT1208の後、PUSCHの送信に成功している。
【0087】
一旦、チャネルが、(送信1210及び1212の様な)UL又はDLデータ送信により占有されると、無線デバイス110によるD−SRに先立つLBTは、進行中のPDSCH/PUSCHデータバーストにより恐らく失敗する。しかしながら、一見して問題にみえることは、好ましい特性として考慮され得る。例えば、接続された無線デバイス110より積極的なLBT構成(依然、Wi−Fiに対して公平)を使用することにより、ネットワークノード115は、チャネルを掴むことができ、データが利用可能になるとすぐ、PDSCH/PUSCHを効果的にスケジューリングすることができる。無線デバイス110が利用可能なデータについてネットワークノード115に通知できることを確実にするため、ネットワークノード115は、短いDLサブフレーム1214、又は、それらを空にすることで、無線デバイスのD−SR機会の少なくとも幾つかを宣言できる。
図20のシーケンスの後半部分に示す様に、無線デバイス110は、それらの機会をD−SR及びHARQフィードバック送信に使用するであろう。特に、図示する例示的な実施形態において、ネットワークノード115は、参照符号1216で示す様に、対応するサブフレームにおいて送信されるHARQフィードバックを要求する。無線デバイス110は、sPUCCHでD−SR1218及びHARQフィードバック1220を送信する。ネットワークノード115は、ULグラント1222を送信する。無線デバイス110は、PUSCHでデータ及びHARQフィードバック1224を送信する。
【0088】
ある特定の実施形態によると、ネットワークノード115は、RRCシグナリングを使用してD−SRリソースを有する無線デバイス110を構成することができる。無線デバイス110は、成功したショートLBTの後、ePUCCH上のRRCで構成された機会においてD−SRを送信できる。サブフレームが短いDLサブフレームであることをネットワークノード115がアナウンスすると、代わりに、無線デバイス110は、sPUCCH上のこれらの機会においてS−DRを送信できる。
【0089】
無線デバイスのPUSCHリソース上にHARQフィードバックを多重化する必要性があるが、D−SRによりその必要はない。その理由は、有効な上りリンクグラントを有する無線デバイス110は、PUSCH上で送信されるMAC PDU内に(より詳細な)バッファ状態リポートを含むからである。
【0090】
HARQフィードバック及びD−SRに加えて、PUCCHは、チャネル状態情報(CSI)も搬送し得る。LTEにおいて、CSIは、PUSCHと同様にPUCCHにマッピングされ得る。ある実施形態において、非周期的なCSI報告は、最もなくてはならないものである。LTEでの様に、非周期的なCSIは、(恐らくULユーザデータ無しに)PUSCHにマッピングされる。その様な原理は、アンライセンスド・スタンドアロンLTEにも行われ得る。
【0091】
特定の実施形態において、非周期的なCSIフィードバックのみがサポートされ得る。非周期的なCSIフィードバックは、ネットワークノード115により提供されるULグラントに従い、PUSCHにマッピングされ得る。
【0092】
ある実施形態において、各ULサービングセルは、対応するDLサービングセルのためのHARQフィードバックを搬送し得る。これは、典型的には、PCellのPUCCHが総てのSCellのためのUCIを搬送するLTEと対比され得るが、チャネル利用効率とPUCCHフォーマットデザインの観点において、LTEアンライセンスド・スタンドアロンにおいてそれを区別することを提案する。よって、特定の実施形態において、各ULサービングセルは、対応するDLサービングセルのためのHARQフィードバックを搬送し得る。
【0093】
ある実施形態において、上りリンクサービングセルより多くの下りリンクを伴う動作モードをサポートする強い必要性はないかもしれない。言い換えると、無線デバイス110は、スタンドアロンLTE−Uにおいて下りリンクが搬送するのと同じ上りリンクを常にサポートすることができる。これは、Wi−Fiキャリアバンドリングに適用されている原理に従うものであり、フィードバックフォーマットの定義を簡単にし得る。よって、特定の実施形態において、複数の下りリンクサービングセルからのフィードバックを共通の上りリンクサービングセルに多重化することは、サポートされないかもしれない。特に、無線デバイス110は、スタンドアロンLTE−Uにおいて下りリンクが搬送するのと同じ上りリンクを常にサポートすることができる。
【0094】
ある実施形態において、無線デバイス110は、使用するePUCCH及びsPUCCHリソースを決定し得る。1つの可能性は、無線デバイス110が、LTEで定義されたのと同様のマッピングにより、DLグラントからそれらを暗示的に抽出することである。しかしながら、ネットワークノード115は、対応するPDSCH送信を明示的にスケジューリングし、ePUCCHのフォーマットは、PUSCHのフォーマットと似ているので、ネットワークノード115は、ePUCCHリソースをより明示的にグラントすることもできる。ePUCCHの送信リソースは、L1特性及び種々のUCIタイプにより選択され得る。
【0095】
図21は、ある実施形態による、無線デバイス110による周期的なSR送信を、sPUCCH機会1302まで延期する送信方法1300を示している。動的なsPUCCHは、CPDDCHによりシグナリングされ得る。ある実施形態において、動的なsPUCCH1302は、サブフレームの最後のnシンボル(nは1と4との間から選択される)であり、最初の14−nシンボルは、UL送信に使用されない。
【0096】
ある実施形態おいて、セルに関連付けられた無線デバイス110は、高次レイヤシグナリングにより、周期的なSR送信を伴うものとして構成され得る。例えば、図示する無線デバイス110Aは、送信機会1308のうちの最初のサブフレーム1304及び3番目のサブフレーム1306で周期的なSR送信を伴うものとして構成され得る。第2無線デバイス110Bは、第4サブフレーム1310で周期的なSR送信を行うものとして構成され得る。ネットワークノード115がLBT手順1311を実行し、対応するサブフレームでのDL送信を割り当てた場合、サブフレーム1304、1306及び1310に関連付けられたこれらのSR機会は、ブロックされ得る。よって、無線デバイス110A及び110Bが、PUSCHでスケジューリングされていない場合、無線デバイス110A及び110Bは、送信機会1308のサブフレーム1304、1306及び1310の間、SRを送信できない。それらSR送信は、最初のUL送信機会、本例では、5番目のサブフレーム1312のパーシャルDLサブフレーム1314に続くサブフレームとして示されているsPUCCH1302まで遅延される。sPUCCH1302の出現は、パーシャルDLサブフレーム1314の存在を示す共通のPDCCHシグナリングを使用することで、eNBにより暗示的に示される。ある実施形態おいてに、パーシャルDLサブフレーム1314は、DwPTSと等価であり得る。これらのSR送信は、sPUCCH1302の間、最初のDLサブフレーム1304に関連付けられたHARQ ACK/NACKフィードバックの様な、他の無線デバイス110による送信と同時に行うことができる。sPUCCH1302期間は、例えば、時間領域において1シンボルと4シンボルとの間であり得る。
【0097】
本例において、パーシャルDLサブフレームは、総ての数のシンボルより少ない数のシンボルが送信のために使用されているDLサブフレームを参照している。この様に、DLサブフレームが14シンボルで構成されている場合、パーシャルDLサブフレームは、14シンボルの総てより少ない数のシンボルが使用されているサブフレームであり得る。よって、短いサブフレーム、パーシャルサブフレーム、パーシャルDLサブフレーム、短いTTI、パーシャルTTI及びパーシャルDL TTIとの用語は、ここでは、相互に交換可能であり得る。
【0098】
ある実施形態によると、sPUCCH1302での遅延されたSR送信は、1つ以上のULインタレース、直交カバーコード及びサイクリックシフトを含む、適切な送信リソースで構成される必要がある。ULインタレースの例は、周波数において等間隔であり、全システム帯域幅に渡る10リソースブロックのセットである。
【0099】
ある実施形態によると、無線デバイス110は、SR送信のためにPUCCHリソースの2つ以上のセットで構成され得る。1つのセットは、周期的なSR送信機会が使用されるときに使用される。追加のセットの1つは、SR送信機会が、最初に利用可能なsPUCCH又はePUCCHまで延期されるときに使用される。DLヘビィTXOP割り当てがeNBによりシグナリングされたとき、追加のセットのどれを特定のTXOP内で使用すべきかを動的に示すため、セル特定信号が、共通のPDCCH又は他の制御信号に含められ得る。eNBは、追加のPUCCHリソースセットを適切に選択、又は、構成するため、sPUCCHの予期されるACK/NACK負荷の知識を利用できる。
【0100】
図22は、ある実施形態による、アンライセンスド帯域のSRを多重する無線デバイス110による例示的な方法1400を示している。方法は、ステップ1402において、スケジュールされたSR機会の間、SRを上りリンクで送信できないと無線デバイス110が判定したときに開始する。例えば、
図21を参照すると、無線デバイス110が最初のサブフレーム1304でネットワークノード115からのDL送信を検出したときに、最初のサブフレーム1304の間、SRを送信できないと無線デバイス110は判定し得る。
【0101】
ステップ1404で、無線デバイス110は、ネットワークノード115からの、パーシャル送信時間間隔(TTI)としても参照されるパーシャル下りリンク(DL)サブフレームの後の最初の送信機会でSRを送信する。例えば、
図21を参照すると、無線デバイス110は、パーシャルDLサブフレーム1314の後の5番目のサブフレームでSRを送信できる。特定の実施形態において、パーシャルDLサブフレーム1314の後の最初の送信機会は、パーシャルDLサブフレーム1314の後のsPUCCHである。特定の実施形態において、sPUCCHの期間は、時間領域において1シンボルと4シンボルとの間であり得る。
【0102】
ある実施形態において、無線デバイス110は、パーシャルDLサブフレームの存在を示すシグナリングをネットワークノード115から受信し得る。例えば、特定の実施形態において、シグナリングは、PDCCHシグナリングを含み得る。追加して、或いは、代わりに、無線デバイス110は、SRを送信するために使用する送信リソースを特定する構成情報を受信し得る。例えば、構成情報は、SR送信に使用する、ULインタレース、直交カバーコード、及び/又は、サイクリックシフトを含み得る。
【0103】
ある実施形態において、ステップ1404において、SRは、別の無線デバイス110による少なくとも1つの追加の送信と同時に(例えば、共に)送信され得る。例えば、SRは、パーシャルDLサブフレーム1314に関連付けられたACK/NACKフィードバックと同時に送信され得る。
【0104】
ある実施形態において、
図22に示す様に、アンライセンスド帯域のSRを多重する方法は、1つ以上の仮想コンピューティングデバイスにより実行され得る。
図23は、ある実施形態による、アンライセンスド帯域のSRを多重する、例示的な仮想コンピューティングデバイス1500を示している。ある実施形態において、仮想コンピューティングデバイス1500は、
図22に示す方法に関して上述したのと同様のステップを実行するモジュールを含み得る。例えば、仮想コンピューティングデバイス1500は、少なくとも1つの判定モジュール1502と、少なくとも1つの送信もジュール1504と、アンライセンスド帯域のSRを多重するための任意の他の適切なモジュールと、を含み得る。幾つかの実施形態において、1つ以上のモジュールは、
図11の1つ以上のプロセッサ320を使用して実現され得る。ある実施形態において、種々のモジュールの2つ以上の機能は、単一モジュールに結合され得る。
【0105】
判定モジュール1502は、仮想コンピューティングデバイス1500の判定機能を実行し得る。例えば、特定の実施形態において、判定モジュール1502は、スケジュールされたSR機会の間、SRを上りリンクで送信できないことを判定し得る。例えば、判定モジュール1502は、ネットワークノード115からのDL送信を検出することに応答して、SRが送信できないことを判定し得る。
【0106】
送信モジュール1504は、仮想コンピューティングデバイス1500の送信機能を実行し得る。例えば、送信モジュール1504は、ネットワークノード115からのパーシャルDLサブフレームの後の最初の送信機会でSRを送信し得る。特定の実施形態において、送信モジュール1504は、パーシャルDLサブフレームの後のsPUCCHでSRを送信し得る。
【0107】
コンピュータネットワーキング仮想装置1500の他の実施形態は、(上述した解決策をサポートするのに必要な任意の機能を含む)上述した機能及び/又は任意の追加の機能を含む、無線デバイス110の機能のある態様を提供するのに責任を負う、
図23に示す以外の追加のコンポーネントを含み得る。無線デバイス110の種々の異なるタイプは、同じ物理的なハードウェアを有するが、異なる無線アクセス技術をサポートする様に構成(例えば、プログラミングを介して)されたコンポーネント、或いは、部分的若しくは完全に異なる物理コンポーネントを含み得る。
【0108】
図24は、ある実施形態による、アンライセンスド帯域のSRを多重するネットワークノード115による例示的な方法1600を示している。方法は、ステップ1602で、ネットワークノード115が、パーシャルTTIとしても参照され得るパーシャルDLサブフレームが、後に無線デバイス110に送信されることを示すシグナリングを送信するときに開始する。例えば、特定の実施形態において、シグナリングは、PDCCHシグナリングを含み得る。追加して、或いは、代わりに、ネットワークノード115は、SRを送信するために使用する送信リソースを特定する構成情報を送信し得る。例えば、構成情報は、SR送信に使用する、ULインタレース、直交カバーコード、及び/又は、サイクリックシフトを含み得る。
【0109】
ステップ1604で、ネットワークノード115は、無線デバイス110にパーシャル下りリンクサブフレームを送信する。
【0110】
ステップ1606で、ネットワークノード115は、無線デバイス110から、パーシャルDLサブフレームとしても参照され得るパーシャルDLサブフレームの後の最初の送信機会でスケジューリング要求(SR)を受信する。例えば、
図21を参照すると、ネットワークノード115は、パーシャルTTI1314の後の5番目のサブフレームでSRを受信し得る。特定の実施形態において、パーシャルDLサブフレーム1314の後の最初の送信機会は、パーシャルDLサブフレーム1314の後のsPUCCHである。特定の実施形態において、sPUCCHの期間は、時間領域において1シンボルと4シンボルとの間であり得る。
【0111】
ある実施形態において、SRは、別の無線デバイス110による少なくとも1つの追加の送信と同時に(例えば、共に)受信され得る。例えば、SRは、パーシャルDLサブフレーム1314に関連付けられたACK/NACKフィードバックと同時に受信され得る。
【0112】
ある実施形態において、
図24に示すアンライセンスド帯域のSRを多重する方法は、1つ以上の仮想コンピューティングデバイスにより実行され得る。
図25は、ある実施形態による、アンライセンスド帯域のSRを多重する、例示的な仮想コンピューティングデバイス1700を示している。ある実施形態において、仮想コンピューティングデバイス1700は、
図24に示す方法に関して上述したのと同様のステップを実行するモジュールを含み得る。例えば、仮想コンピューティングデバイス1700は、少なくとも1つの送信モジュール1702と、少なくとも1つの受信モジュール1704と、アンライセンスド帯域のSRを多重するための任意の他の適切なモジュールと、を含み得る。幾つかの実施形態において、1つ以上のモジュールは、
図10の1つ以上のプロセッサ220を使用して実現され得る。ある実施形態において、種々のモジュールの2つ以上の機能は、単一モジュールに結合され得る。
【0113】
送信モジュール1702は、仮想コンピューティングデバイス1700の送信機能を実行し得る。例えば、特定の実施形態において、送信モジュール1702は、パーシャル下りリンク送信時間間隔(DL TTI)が、後に無線デバイス110に送信されることを示すシグナリングを送信できる。例えば、特定の実施形態において、シグナリングは、PDCCHシグナリングを含み得る。特定の実施形態における別の例として、送信モジュール1704は、パーシャルDLサブフレームを無線デバイス110に送信できる。
【0114】
受信モジュール1704は、仮想コンピューティングデバイス1700の受信機能を実行し得る。例えば、受信モジュール1704は、無線デバイス110から、パーシャルTTIとしても参照され得るパーシャルDLサブフレームの後の最初の送信機会でスケジューリング要求(SR)を受信する。
【0115】
コンピュータネットワーキング仮想装置1700の他の実施形態は、(上述した解決策をサポートするのに必要な任意の機能を含む)上述した機能及び/又は任意の追加の機能を含む、ネットワークノード115の機能のある態様を提供するのに責任を負う、
図25に示す以外の追加のコンポーネントを含み得る。ネットワークノード115の種々の異なるタイプは、同じ物理的なハードウェアを有するが、異なる無線アクセス技術をサポートする様に構成(例えば、プログラミングを介して)されたコンポーネント、或いは、部分的若しくは完全に異なる物理コンポーネントを含み得る。
【0116】
ある他の例示的な実施形態によると、無線デバイス110は、DL TTIの後、PUCCHリソースのどのセットを、sPUCCHにおけるSR送信に使用するかを判定し得る。特に、無線デバイス110は、DL TTIに続くsPUCCH/ePUCCHへの、無線デバイスの最近の周期的なSR機会からのサブフレーム数を考慮し得る。種々の実施形態によると、sPUCCH機会は、周期的であり得る、又は、周期的ではない。
【0117】
図26A〜26Dは、無線デバイス110による、延期されたスケジューリング要求送信のために使用するPUCCHリソースのセットを決定する方法を示している。特に、無線デバイス110がSR送信のためのPUCCHリソースのセットをどの様に決定し得るかについて、4つのケースを例示する。
【0118】
図26Aは、周期的なSR機会が、ULサブフレームと同時に生じた場合に、無線デバイス110がPUCCHリソースの第1セットを使用し得るシナリオ1800を示している。特に、
図26Aは、無線デバイス110が、周期的なD−SR機会1802を伴って構成されていることを示している。特定の実施形態によると、周期的なD−SR機会1802の構成は、RRCシグナリングを介して受信され得る。図示する様に、最初のD−SR機会1802は、少なくとも下りリンク送信1804のバーストによりブロックされる。無線デバイス110は、最後のシンボルのUL sPUCCHを有する短いDLサブフレーム1806の後、最初に構成された周期的なD−SR機会1802におけるPUCCHでSRを送信する。
【0119】
図26Bは、周期的なSR機会が、DL TxOPの終わりで特別なサブフレームと同時に生じた場合に、無線デバイス110がPUCCHリソースの第2セットを使用し得るシナリオ1820を示している。特に、無線デバイス110が、周期的なD−SR機会1822を伴って構成されている。特定の実施形態によると、周期的なD−SR機会1822の構成は、RRCシグナリングを介して受信され得る。図示する様に、2番目のD−SR機会1822は、下りリンク送信1824のバーストによりブロックされる。無線デバイス110は、最後のシンボルのUL sPUCCHを有する短いDLサブフレーム1826の後、最初に構成された周期的なD−SR機会1802におけるsPUCCHでSRを送信する。
【0120】
図26Cは、周期的なSR機会が、DL TxOPの終わりでの短いサブフレームに先行するサブフレームで生じた場合に、無線デバイス110がPUCCHリソースの第3セットを使用し得るシナリオ1840を示している。特に、無線デバイス110が、周期的なD−SR機会1842を伴って構成されている。図示する様に、2番目のD−SR機会1842は、下りリンク送信1844のバーストによりブロックされる。2番目のD−SR機会は、DL TxOPの終わりで、パーシャルDLサブフレーム又はパーシャルDL TTIとしても参照される短いサブフレーム1846に直前で先行するサブフレームに対応する。ある実施形態によると、2番目のD−SR機会1842は延期され、最後のシンボルにおいてUP sPUCCHを伴うパーシャルDLサブフレーム1846に続く、次のサブフレームのsPUCCHで送信される。
【0121】
図26Dは、周期的なSR機会が、DL TxOPの終わりでの特別なサブフレームに先行する2つのサブフレームで生じた場合に、無線デバイス110がPUCCHリソースの第4セットを使用し得るシナリオを示している。特に、無線デバイス110が、周期的なD−SR機会1862を伴って構成されている。図示する様に、2番目のD−SR機会1862は、下りリンク送信1864のバーストによりブロックされる。2番目のD−SR機会1862は、DL TxOPの終わりでの短いサブフレーム1866(つまり、パーシャルDL TTIとしても参照されるパーシャルDLサブフレーム)に2つのサブフレームだけ先行するサブフレームに対応する。ある実施形態によると、2番目のD−SR機会1862は延期され、最後のシンボルにおいてUP sPUCCHを伴うパーシャルDLサブフレーム1866に続く、次のサブフレームのsPUCCHで送信される。
【0122】
ある実施形態において、特別なサブフレームは、パーシャルDLサブフレームとも呼ばれる、パーシャルDLサブフレームを含み得る。上りリンク制御情報は、特別なサブフレームのUpPTS部で搬送され得る。
【0123】
特定の例示的な実施形態において、無線デバイス110は、無線デバイス110の最近の周期的なSR機会からのサブフレーム数に基づき、sPUCCH領域のインタレース内のPUCCHリソースを使用する。別の実施形態において、無線デバイス110は、x+SN mod Mで与えられるPUCCHリソースを使用し、ここで、xは、無線デバイス110の最近の周期的なSR機会のサブフレームに割り当てられたPUCCHリソースのインデックス番号であり、Sは、無線デバイス110の最近の周期的なSR機会からのサブフレーム数であり、N及びMは、M>Nの正の整数であり、Mは、sPUCCH領域内で利用可能なPUCCHリソース数であり、Nは、周期的なSR機会サブフレーム内において利用可能なPUCCHリソース数である。
【0124】
ある実施形態において、上述した様に、SR送信のための2つ以上のPUCCHリソースのセットは、RRCシグナリングによりUEに構成され得る。無線デバイス110は、2つ以上のPUCCHリソースのセットの1つを使用のために決定し得る。
【0125】
ある実施形態において、2つ以上のPUCCHリソースのセットの任意の2つは、ULインタレース、直交カバーコード、又は、サイクリックシフトの少なくとも1つの点で、互いに異なる。例えば、
図26A及び26Bの場合に無線デバイス110により決定されるリソースのセットは、UL PRBの共通のインタレースを含むが、直交カバーコードが異なる。さらに、
図26C及び26Dの場合に無線デバイス110により決定されるリソースのセットは、(
図26A及び
図26Bで使用されるインタレースとは異なる)UL PRBの共通のインタレースを含むが、表2に示す様に、直交カバーコードが異なる。
【0127】
図27は、ある実施形態による、アンライセンスド帯域のSRを多重する無線デバイスによる他の例示的な方法1900を示している。方法は、ステップ1902で、無線デバイス110が、ネットワークノード115にスケジューリング要求(SR)を送信するために使用するPUCCHリソースの少なくとも2つのセットを示す構成情報を取得したときに開始する。ある実施形態において、PUCCHリソースの少なくとも2つのセットは、1つの3GPP LTE無線フレームの様な、1つの無線フレームに配置される。ある実施形態において、PUCCHリソースの少なくとも2つのセットは、1つの無線フレームの異なるサブフレームに配置される。
【0128】
特定の実施形態において、PUCCHリソースの少なくとも2つのセットは、無線デバイス110のPUCCHリソースのメインセットと、PUCCHリソースの少なくとも1つの追加セットと、を含み得る。無線デバイス110は、特定のスケジューリング条件を満たさないことに応答してメインセットを選択し、特定のスケジューリング条件を満たすことに応答して少なくとも1つの追加のセットを選択する様に構成され得る。特定の実施形態において、リソースのメインセットは、周期的なSR送信機会を含み得る。特定の実施形態において、PUCCHリソースのメインセットは、他の構成情報とは個別に受信され、PUCCHリソースの少なくとも1つの追加セットは、構成情報で示される。さらに他の実施形態において、PUCCHリソースの少なくとも1つの追加セットは、受信されたPDCCHシグナリングにより暗示的に示され得る。例えば、セル特定信号は、共通のPDCCH又は他の制御信号内で受信され、PUCCHリソースの追加セットの選択される1つを示す。
【0129】
ステップ1904で、無線デバイス110は、PUCCHリソースの示されたセットの1つを選択する。特定の実施形態において、選択は、無線デバイスの最近の周期的なSR送信機会と、PUCCHリソースの追加セットを含むサブフレームとを分離する時間期間に応じた、予め定義された選択規則により制御される。
【0130】
ある実施形態において、少なくとも2つの特定のスケジューリング条件が、PUCCHリソースの各追加セットに関連付けられる。使用するPUCCHリソースの選択は、少なくとも2つの特定のスケジューリング条件の1つが満たされたかを判定することを含む。特定の実施形態において、少なくとも2つの特定のスケジューリング条件は、周期的なSR送信機会と上りリンクサブフレームの一致、下りリンク送信機会の終わりでの周期的なSR送信機会と特別なサブフレームの一致、下りリンク送信機会の終わりでの周期的なSR送信機会と特別なサブフレームの直前のサブフレームの一致、下りリンク送信機会の終わりでの周期的なSR送信機会と特別なサブフレームに2サブフレーム先行するサブフレームの一致の1つであり得る。特定の実施形態において、特別なサブフレームは、下りリンク送信のためのパーシャルサブフレームと、上りリンク制御データのための残りの部分と、で構成され得る。
【0131】
ある実施形態において、構成情報は、異なるサブフレームに位置するPUCCHリソースの少なくとも2つの追加セットを示し得る。使用するPUCCHリソースの選択は、最も早いサブフレームに配置されたPUCCHリソースの追加セットの利用可能性を判定することを含み得る。最も早いサブフレームのPUCCHリソースの追加セットが、無線デバイスによる送信に利用可能であると、無線デバイス110は、PUCCHリソースのこのセットを選択し得る。反対に、最も早いサブフレームのPUCCHリソースの追加セットが利用可能でないと、最も早い後続サブフレームに配置されたPUCCHリソースの追加セットの利用可能性が、判定され得る。
【0132】
ある実施形態において、PUCCHリソースのセットの選択は、異なる無線デバイスへ上りリンクグラントを検知することと、リッスン・ビフォア・トーク法を実行することによるといった、チャネル検知を実行することとの少なくとも1つを実行することにより、PUCCHリソースの少なくとも2つのセットの1つの利用可能性を判定することを含み得る。
【0133】
ある実施形態において、PUCCHリソースの選択は、入力として、無線デバイスの最近の周期的なSR送信機会とPUCCHリソースの追加セットを含むサブフレームとを分離する時間期間を有し、出力として、予め決められたリソース領域(sPUCCH)内のインタレースを参照するインタレース・インデクスを有する、予め定義された選択規則により制御される。他の実施形態において、PUCCHリソースのセットの選択は、入力として、最近の周期的なSR送信機会で無線デバイスに割り当てられたPUCCHリソースの少なくとも1つのインデクスxと、無線デバイスの最近の周期的なSR送信機会以降に経過したサブフレームの数Sと、予め定義されたリソース領域(sPUCCH)内の利用可能なPUCCHの数Mと、周期的なSR送信機会内の利用可能なPUCCHリソースの数N<<Mと、を有する、予め定義された選択規則により制御される。PUCCHリソースのインデクス(x+SN mod M)が、選択のために出力され得る。
【0134】
ステップ1906で、無線デバイス110は、PUCCH要求の選択されたセットを使用してSRを送信する。
【0135】
ある実施形態において、
図27に示す様に、アンライセンスド帯域のSRを多重する方法は、1つ以上の仮想コンピューティングデバイスにより実行され得る。
図28は、ある実施形態による、アンライセンスド帯域のSRを多重する、他の例示的な仮想コンピューティングデバイス2000を示している。ある実施形態において、仮想コンピューティングデバイス2000は、
図27に示す方法に関して上述したのと同様のステップを実行するモジュールを含み得る。例えば、仮想コンピューティングデバイス2000は、少なくとも1つの取得モジュール2002と、少なくとも1つの選択モジュール2004と、少なくとも1つの送信もジュール2006と、アンライセンスド帯域のSRを多重するための任意の他の適切なモジュールと、を含み得る。幾つかの実施形態において、1つ以上のモジュールは、
図11の1つ以上のプロセッサ320を使用して実現され得る。ある実施形態において、種々のモジュールの2つ以上の機能は、単一モジュールに結合され得る。
【0136】
取得モジュール2002は、仮想コンピューティングデバイス2000の取得機能を実行し得る。例えば、特定の実施形態において、取得モジュール2002は、ネットワークノード115にスケジューリング要求(SR)を送信するために使用するPUCCHリソースの少なくとも2つのセットを示す構成情報を取得し得る。
【0137】
選択モジュール2004は、仮想コンピューティングデバイス2000の選択機能を実行し得る。例えば、選択モジュール2004は、PUCCHリソースの示されたセットの1つを選択し得る。特定の実施形態において、選択は、無線デバイスの最近の周期的なSR送信機会と、PUCCHリソースの追加セットを含むサブフレームとを分離する時間期間に応じた、予め定義された選択規則により制御される。
【0138】
送信モジュール2006は、仮想コンピューティングデバイス2000の選択機能を実行し得る。例えば、送信モジュール2006は、PUCCH要求の選択されたセットを使用してSRを送信し得る。
【0139】
コンピュータネットワーキング仮想装置2000の他の実施形態は、(上述した解決策をサポートするのに必要な任意の機能を含む)上述した機能及び/又は任意の追加の機能を含む、無線デバイス110の機能のある態様を提供するのに責任を負う、
図28に示す以外の追加のコンポーネントを含み得る。無線デバイス110の種々の異なるタイプは、同じ物理的なハードウェアを有するが、異なる無線アクセス技術をサポートする様に構成(例えば、プログラミングを介して)されたコンポーネント、或いは、部分的若しくは完全に異なる物理コンポーネントを含み得る。
【0140】
ある実施形態において、サブフレームがDLサブフレームとして使用されていることにより、特定のアンライセンスドセルにおいて周期的なSR送信がブロックされると、他のアンライセンスドセルが、現在利用可能なULサブフレームを有している場合、SRは、当該の他のアンライセンスドセルで送信され得る。
図29は、2つのアンライセンスドSCellの例を示している。図示する様に、無線デバイス110A及び110Bは、SCell2102でのSR送信がブロックされている。特に、ネットワークノード115は、LBT手順2104を実行でき、下りリンク送信2106のバーストを送信できる。図示する様に、無線デバイス110Aは、周期的なSR送信機会2108を有し、無線デバイス110Bは、周期的なSR送信機会2110を有している。しかしながら、周期的なSR送信機会2108及び2110に対応するsPUCCH上の上りリンクサブフレームは、下りリンク送信2106によりブロックされている。
【0141】
しかしながら、無線デバイス110及び11Bが、SCell2112のDLを監視している場合、無線デバイス110Bは、SCell2112上のより早いUL sPUCCH機会を判定し、そこでSRを送信できる。例示的な実施形態で図示する様に、ネットワークノード116は、下りリンク送信2116のバーストを送信する前に、LBT手順2114を実行できる。しかしながら、ネットワークノード115により送信される最後の下りリンクTTIは、パーシャルDLサブフレーム2118を含み得る。ある実施形態において、無線デバイス110A及び110Bは、パーシャルDLサブフレーム2118の後の最初の送信機会2120でSRを送信できる。ある実施形態において、無線デバイス110A及び110Bの1つ以上のSRは、無線デバイス110A及び110BがULグラントを受信したい、望ましいSCellに関する追加の情報を含み得る。
【0142】
ある実施形態によると、アンライセンスド帯域のスケジューリング要求を多重する方法が無線デバイスに実装される。方法は、スケジュールされたスケジューリング要求(SR)機会の間、SRを上りリンクで送信できないことを判定することを含む。SRは、ネットワークノードからのパーシャル下りリンク(DL)サブフレームの後の最初の送信機会で送信される。
【0143】
ある実施形態によると、アンライセンスド帯域のスケジューリング要求を多重する無線デバイスは、命令を含むメモリと、命令を実行するプロセッサと、を有し、スケジュールされたスケジューリング要求(SR)機会の間、SRを上りリンクで送信できないことをプロセッサに判定させる。SRは、ネットワークノードからのパーシャルDLサブフレームの後の最初の送信機会で送信される。
【0144】
ある実施形態によると、アンライセンスド帯域のスケジューリング要求を多重する方法は、ネットワークノードに実装される。方法は、ネットワークノードが、パーシャルDLサブフレームが、後に無線デバイスに送信されることを示すシグナリングを送信することを含む。パーシャルDLサブフレームは、無線デバイスに送信される。スケジューリング要求(SR)は、パーシャルDLサブフレームの後の最初の送信機会で無線デバイスから受信される。
【0145】
ある実施形態によると、アンライセンスド帯域のスケジューリング要求を多重するネットワークノードが提示される。ネットワークノードは、命令を含むメモリと、命令を実行する動作が可能なプロセッサと、を有し、パーシャルDLサブフレームが、後に無線デバイスに送信されることを示すシグナリングをプロセッサに送信させることを含む。パーシャルDLサブフレームは、無線デバイスに送信され、スケジューリング要求(SR)は、パーシャルDLサブフレームの後の最初の送信機会で無線デバイスから受信される。
【0146】
本開示のある実施形態は、1つ以上の技術的な利点を提供し得る。例えば、ある実施形態において、延期されたSR送信は、効率的及びロバストな方法で多重され得る。これは、その様なシステム全体のパフォーマンスを有利に改良する。他の利点は、当業者には容易に理解され得る。ある実施形態は、述べられた利点を有さず、或いは、述べられた利点の総て又は幾つかを有し得る。
【0147】
本開示の範囲を逸脱することなく、ここで述べたシステム及び装置に対する修正、追加、省略が行われ得る。システム及び装置のコンポーネントは、統合又は分離され得る。さらに、システム及び装置の動作は、より多くの、より少ない、或いは、他のコンポーネントで実行され得る。さらに、システム及び装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又は、他のロジックを含む任意の適切な論理回路を使用して実現され得る。本開示で使用する"各"は、セットの各要素、又は、セットのサブセットの各要素を参照している。
【0148】
本開示の範囲を逸脱することなく、ここで述べた方法に対する修正、追加、省略が行われ得る。方法は、より多くの、より少ない、或いは、他のステップを含み得る。さらに、ステップは、任意の適切な順序で実行され得る。
【0149】
本開示について、ある実施形態により記述したが、当業者には、実施形態の変更及び組み合わせが明らかである。よって、実施形態の上述した説明は、本開示を拘束しない。以下の特許請求の範囲で定義される本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、他の変更、置換、変形が可能である。