特許第6592608号(P6592608)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6592608
(24)【登録日】2019年9月27日
(45)【発行日】2019年10月16日
(54)【発明の名称】リソース選択の方法、装置及びデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/02 20090101AFI20191007BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20191007BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20191007BHJP
【FI】
   H04W72/02
   H04W4/40
   H04W92/18
【請求項の数】21
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2018-535325(P2018-535325)
(86)(22)【出願日】2016年8月12日
(65)【公表番号】特表2019-506060(P2019-506060A)
(43)【公表日】2019年2月28日
(86)【国際出願番号】CN2016095054
(87)【国際公開番号】WO2018027991
(87)【国際公開日】20180215
【審査請求日】2018年7月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ,ユィ
(72)【発明者】
【氏名】ゾン,ヨンボ
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 NTT DOCOMO, INC.,Further detail of partial sensing for P2V operation,3GPP TSG-RAN WG1#85 R1-165208,フランス,3GPP,2016年 5月14日,Sections 1, 2
【文献】 Sony,Discussion on the transmitter UE behavior in resource selection/reselection,3GPP TSG-RAN WG1#85 R1-164670,フランス,3GPP,2016年 5月13日,Section 2.1
【文献】 ZTE,Transmitter UE behavior in V2V,3GPP TSG-RAN WG1#85 R1-164960,フランス,3GPP,2016年 5月13日,Section 2
【文献】 Huawei, HiSilicon,Discussion on group priority for D2D communication,3GPP TSG-RAN WG1#82 R1-154339,フランス,3GPP,2015年 8月15日,Section 2.2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソース選択方法であって、
第1のユーザ機器(UE)が、第1の輻輳レベル又は任意リソースの数を少なくとも含むリソースの使用状況を決定するステップと、
前記第1のUEが、前記リソースの前記使用状況に従って、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定するステップであって、前記パラメータ情報は、開始時間と、時間長と、数量とのうち少なくとも1つを含む、ステップと、
前記第1のUEが、前記センシングウィンドウの前記パラメータ情報に従って、前記センシングウィンドウにおいてリソースをセンシングし、センシング結果に従ってリソースを選択するステップと、
を含み、
前記リソースの前記使用状況は、前記リソース上のエネルギー又は基地局若しくは第2のUEから送信された信号に基づき決定される、方法。
【請求項2】
前記リソースの前記使用状況は、第1のリソース予約間隔及び第2のリソース予約間隔のうち少なくとも1つを更に含み、リソース予約間隔は、第2のUEにより今回のデータ伝送に用いられるリソースと前記第2のUEにより次回のデータ伝送に用いられるリソースとの間の時間間隔である、
請求項に記載の方法。
【請求項3】
リースの使用状況を決定する前記ステップ
前記第1のUEが、基地局又は前記第2のUEによって送信された第1の指示情報を受信するステップであって、前記第1の指示情報は、前記第1の輻輳レベル及び/又は前記第1のリソース予約間隔を含む、ステップ、又は、
前記第1のUEが、前記リソース上の前記エネルギーに従って前記第1の輻輳レベルを決定するステップ、又は、
前記第1のUEが、基地局又は少なくとも1つの第2のUEによって送信された第2の指示情報を受信するステップであって、前記第2の指示情報は、第2の輻輳レベル及び/又は前記第2のリソース予約間隔を含む、ステップと、
前記第1のUEが、前記第2の輻輳レベル及び/又は前記第2のリソース予約間隔に従って、前記第1の輻輳レベル及び/又は前記第1のリソース予約間隔を決定するステップと、
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のリソース予約間隔は、前記第2のリソース予約間隔のサブセットである、
請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のUEが前記第2のリソース予約間隔に従って前記第1のリソース予約間隔を決定する前記ステップは、
前記第1のUEが、前記第2のリソース予約間隔をソートするステップと、
前記第1のUEが、ソートされた前記第2のリソース予約間隔から、前記第1のリソース予約間隔としてM個のリソース予約間隔を選択するステップであって、Mは正の整数である、ステップと、
を含む、請求項又はに記載の方法。
【請求項6】
リソースの使用状況を決定する前記ステップ
前記第1のUEが、事前設定された期間において前記リソースをセンシングし、前記リソースの前記使用状況を決定するステップ、
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記リソースの前記使用状況が任意リソースの数量を含む場合、
前記第1のUEがリソースの使用状況に従って前記センシングウィンドウの前記パラメータ情報を決定する前記ステップは、
前記第1のUEが、前記センシングウィンドウの時間長がN個の事前設定された期間の時間長の和であることを決定するステップであって、前記N個の事前設定された期間の任意リソースの数量は、第1の事前設定された閾値以上であり、又は、(N+1)個の事前設定された期間の時間長の和は、第2の事前設定された閾値以上であり、Nは正の整数である、ステップ、
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記リソースの前記使用状況が任意リソースの数量を含む場合、
前記第1のUEがリソースの使用状況に従って前記センシングウィンドウの前記パラメータ情報を決定する前記ステップは、
前記センシングウィンドウの時間長が第1の期間の時間長であることを決定するステップであって、前記事前設定された期間において、前記第1の期間における任意リソースの数量が最多であり、前記事前設定された期間は少なくとも1つの第1の期間を含む、ステップ、又は、
前記センシングウィンドウの時間長が第2の期間の時間長であることを決定するステップであって、前記事前設定された期間において、前記第2の期間における任意リソースの数量は、第5の事前設定された閾値以上であり、前記第2の期間の前記時間長は、前記事前設定された期間における別の第2の期間の時間長よりも小さく、前記事前設定された期間は少なくとも1つの第2の期間を含む、ステップ、
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
第1のユーザ機器(UE)がセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定する前記ステップは、
前記第1のUEが、前記センシングウィンドウの前記開始時間のオフセットを決定するステップと、
前記第1のUEが、前記オフセットと、前回のセンシング時に用いられたセンシングウィンドウの開始時間とに従って、前記センシングウィンドウの前記開始時間を決定するステップ、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記オフセットは、前記前回のセンシング時に用いられた前記センシングウィンドウの時間長に関連する、
請求項に記載の方法。
【請求項11】
プロセッサ及びメモリを備えるユーザ機器(UE)であって、
前記メモリは、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するように構成され、
前記プロセッサは、第1の輻輳レベル又は任意リソースの数を少なくとも含むリソースの使用状況を決定するよう構成され、
前記プロセッサは更に前記リソースの前記使用状況に従って、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定するように構成され、前記パラメータ情報は、開始時間と、時間長と、数量とのうち少なくとも1つを含み、
前記プロセッサは更に、前記センシングウィンドウの前記パラメータ情報に従って、前記センシングウィンドウにおいてリソースをセンシングし、センシング結果に従ってリソースを選択するように構成され
前記リソースの前記使用状況は、リソース上のエネルギー又は基地局若しくは第2のUEから送信された信号に基づき決定される
UE。
【請求項12】
前記リソースの前記使用状況は、第1のリソース予約間隔及び第2のリソース予約間隔のうち少なくとも1つを更に含み、リソース予約間隔は、第2のUEにより今回のデータ伝送に用いられるリソースと前記第2のUEにより次回のデータ伝送に用いられるリソースとの間の時間間隔である、
請求項11に記載のUE。
【請求項13】
受信部を更に備え、
前記受信部は、基地局又は前記第2のUEによって送信された第1の指示情報を受信するように構成され、前記第1の指示情報は、前記第1の輻輳レベル及び/又は前記第1のリソース予約間隔を含み、又は、
前記プロセッサは更に、前記リソース上の前記エネルギーに従って、前記第1の輻輳レベルを決定するように構成され、又は、
前記受信部は、少なくとも1つの第2のUEによって送信された第2の指示情報を受信するように構成され、前記第2の指示情報は、第2の輻輳レベル及び/又は前記第2のリソース予約間隔を含み、
前記プロセッサは更に、前記第2の輻輳レベル及び/又は前記第2のリソース予約間隔に従って、前記第1の輻輳レベル及び/又は前記第1のリソース予約間隔を決定するように構成される、
請求項12に記載のUE。
【請求項14】
前記第1のリソース予約間隔は、前記第2のリソース予約間隔のサブセットである、
請求項13に記載のUE。
【請求項15】
前記プロセッサは更に、前記第2のリソース予約間隔をソートするように構成され、
前記プロセッサは更に、ソートされた前記第2のリソース予約間隔から、前記第1のリソース予約間隔としてM個のリソース予約間隔を選択するように構成され、Mは正の整数である、
請求項13に記載のUE。
【請求項16】
前記プロセッサは更に、事前設定された期間において前記リソースをセンシングし、前記リソースの前記使用状況を決定するように構成される、
請求項11に記載のUE。
【請求項17】
前記リソースの前記使用状況が任意リソースの数量を含む場合、
前記プロセッサは更に、前記センシングウィンドウの時間長がN個の事前設定された期間の時間長の和であることを決定するように構成され、前記N個の事前設定された期間における任意リソースの数量は、第1の事前設定された閾値以上であり、又は、(N+1)個の事前設定された期間の時間長の和は、第2の事前設定された閾値以上であり、Nは正の整数である、
請求項16に記載のUE。
【請求項18】
前記リソースの前記使用状況が任意リソースの数量を含む場合、
前記プロセッサは更に、前記センシングウィンドウの時間長が第1の期間の時間長であることを決定するように構成され、前記事前設定された期間において、前記第1の期間における任意リソースの数量が最多であり、前記事前設定された期間は少なくとも1つの第1の期間を含み、又は、
前記プロセッサは更に、前記センシングウィンドウの時間長が第2の期間の時間長であることを決定するように構成され、前記事前設定された期間において、前記第2の期間における任意リソースの数量は、第5の事前設定された閾値以上であり、前記第2の期間の前記時間長は、前記事前設定された期間における別の第2の期間の時間長よりも小さく、前記事前設定された期間は少なくとも1つの第2の期間を含む、
請求項16に記載のUE。
【請求項19】
前記プロセッサは更に、前記センシングウィンドウの前記開始時間のオフセットを決定するように構成され、
前記プロセッサは更に、前記オフセットと、前回のセンシング時に用いられたセンシングウィンドウの開始時間とに従って、前記センシングウィンドウの前記開始時間を決定するように構成される、
請求項11に記載のUE。
【請求項20】
前記オフセットは、前記前回のセンシング時に用いられた前記センシングウィンドウの時間長に関連する、
請求項19に記載のUE。
【請求項21】
コンピュータに請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、通信技術に関し、特に、リソース選択の方法、装置及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
歩行者対車両(Pedestrian to Vehicle、略称P2V)通信技術によれば、車載インテリジェント端末デバイスを用いてユーザ機器(User Equipment、略称UE)をユーザ機器に接続することにより、無線アドホック通信ネットワークが形成され、これによりUE間の相互通信を実現する。
【0003】
従来技術では、UEが自律リソース選択モードでセンシングと準静的予約伝送を行うとき、リソース選択又はリソース再選択がトリガされた場合、UEはリソースがアイドルであるか否かをセンシングウィンドウでセンシングし、センシング結果に基づいて、データを送信するのに用いられる時間−周波数リソースを選択する。加えて、UEは更に、リソース予約間隔、すなわち次回のデータ送信に用いられる予定のリソースと現在のデータ送信に用いられるリソースとの間の時間間隔を示す。
【0004】
しかしながら、P2Vサービスでは、UEがリソースの状態を継続的にセンシングする必要があり、UEが異なる時間間隔を用いる可能性があるので、UEは、可能な各予約間隔に対応するセンシングウィンドウでセンシングを実行する必要がある。結果として、P−UEの消費電力は比較的高い。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、UEの消費電力を低減するために、リソース選択の方法、装置及びデバイスを提供する
【0006】
第1の態様によれば、本発明の実施形態はリソース選択方法を提供する。本方法は、第1のUEの観点から記載される。本方法は、第1のユーザ機器(UE)が、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定するステップであって、パラメータ情報は、開始時間と、時間長と、数量とのうち少なくとも1つを含む、ステップと、第1のUEが、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースをセンシングし、センシング結果に従ってリソースを選択するステップと、を含む。
【0007】
センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウの決定されたパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされるので、固定のセンシングウィンドウに従ってリソースがセンシングされるという先行技術の現象は回避され、よってUEの消費電力が低減される。
【0008】
可能な設計では、第1のユーザ機器(UE)がセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定するステップは、第1のUEが、リソースの使用状況に従って、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定するステップ、を含む。
【0009】
可能な設計では、リソースの使用状況は、第1の輻輳レベルと、第1のリソース予約間隔と、第2のリソース予約間隔と、任意リソースの数量と、リソース上のエネルギーとのうち少なくとも1つを含む。リソース予約間隔は、第2のUEにより今回のデータ伝送に用いられるリソースと第2のUEにより次回のデータ伝送に用いられるリソースとの間の時間間隔である。
【0010】
本設計では、任意のリソースは特定の基準を満たすリソースである。例えば、第1のUEがリソースが予約又はスケジュールされていることを把握し、リソースで受信されたエネルギーが閾値を超える場合、そのリソースは任意リソースではない。加えて、リソースの使用状況は、代替として、リソース上の電力を含んでよい。第1のUEがリソースが予約又はスケジュールされていることを把握し、リソースで受信された電力が閾値を超える場合、そのリソースは任意リソースではない。
【0011】
第1のUEは、リソースの使用状況に従って、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定することができるので、センシングウィンドウのパラメータ情報はリソースの使用状況に従って適応して変化する。したがって、消費電力と性能との関係のバランスが取れる。
【0012】
可能な設計では、第1のユーザ機器(UE)がセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定するステップの前に、本方法は、
第1のUEが、基地局又は第2のUEによって送信された第1の指示情報を受信するステップであって、第1の指示情報は、第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を含む、ステップ、又は、
リソース上のエネルギー又は電力に従って、第1のUEが、第1の輻輳レベルを決定するステップ、又は、
第1のUEが、少なくとも1つの第2のUEによって送信された第2の指示情報を受信するステップであって、第2の指示情報は、第2の輻輳レベル及び/又は第2のリソース予約間隔を含む、ステップと、
第1のUEが、第2の輻輳レベル及び/又は第2のリソース予約間隔に従って、第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を決定するステップと、
を含む。
【0013】
本設計では、輻輳レベルは以下のように表すことができる。すなわち、リソース上のエネルギーが事前設定された閾値よりも大きい場合、リソースがビジーであることを示し、そうでない場合、リソースはアイドル状態である。ある期間内において、リソースの総量に対する全てのビジー状態のリソースの数量の比率が、輻輳レベルである。したがって、比率が高いほど輻輳レベルが高く、チャネルがビジー状態であることを表す。
【0014】
第1のUEは複数の異なる方式でリソースの使用状況を取得することができるので、リソースの使用状況を取得する方式は単純且つ多様である。
【0015】
可能な設計では、第1のリソース予約間隔は、第2のリソース予約間隔のサブセットである。
【0016】
可能な設計では、第1のUEが第2のリソース予約間隔に従って第1のリソース予約間隔を決定するステップは、
第1のUEが、第2のリソース予約間隔をソートするステップと、
第1のUEが、ソートされた第2のリソース予約間隔から、第1のリソース予約間隔としてM個のリソース予約間隔を選択するステップであって、Mは正の整数である、ステップと、
を含む。
【0017】
本設計では、第2のリソース予約間隔を決定した後、第1のUEは、第2のリソース予約間隔に従って、センシングウィンドウの開始時間と、センシングウィンドウの数量とを決定してよい。
【0018】
可能な設計では、第1のユーザ機器(UE)がセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定するステップは、
第1のUEが、第3の指示情報を受信するステップであって、第3の指示情報は、センシングウィンドウのパラメータ情報を含む、ステップ、
を含む。
【0019】
第1のUEは、基地局又は第2のUEによって送信され且つセンシングウィンドウのパラメータ情報を含む受信された第3の指示情報を用いて、センシングウィンドウのパラメータ情報を直接決定してよい。これにより、パラメータ情報の決定効率が向上する。
【0020】
可能な設計では、第1のUEがリソースの使用状況に従ってセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定するステップの前に、本方法は、
第1のUEが、事前設定された期間においてリソースをセンシングし、リソースの使用状況を決定するステップ、
を含む。
【0021】
可能な設計では、リソースの使用状況が任意リソースの数量を含む場合、第1のUEがリソースの使用状況に従ってセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定するステップは、第1のUEが、センシングウィンドウの時間長がN個の事前設定された期間の時間長の和であることを決定するステップ、を含む。N個の事前設定された期間の任意リソースの数量は、第1の事前設定された閾値以上であり、又は、(N+1)個の事前設定された期間の時間長の和は、第2の事前設定された閾値以上である。Nは正の整数である。
【0022】
第1のUEは、任意リソースの数量に従ってセンシングウィンドウの時間長を決定するので、センシングウィンドウの時間長は任意リソースの数量に従って変化する。したがって、UEの消費電力と性能との関係のバランスが取れる。
【0023】
別の可能な設計では、リソースの使用状況が任意リソースの数量を含む場合、第1のUEがリソースの使用状況に従ってセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定するステップは、第1のUEが、センシングウィンドウの時間長が、P個の事前設定された期間の時間長の和と任意リソースの存在しないL個の事前設定された期間の時間長の和との差であると決定するステップであって、P個の事前設定された期間における任意リソースの数量は第3の事前設定された閾値以上であり、又は、(P+1)個の事前設定された期間の時間長の和は第4の事前設定された閾値以上であり、PとLの両方が正の整数である、ステップ、を含む。
【0024】
第1のUEは、事前設定された時間内に得られた任意リソースの数量に従ってセンシングウィンドウの時間長を決定するので、センシングウィンドウの時間長は、任意リソースの数量に応じて変化する。したがって、UEの消費電力と性能との関係のバランスが取れる。
【0025】
別の可能な設計では、リソースの使用状況が任意リソースの数量を含む場合、第1のUEがリソースの使用状況に従ってセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定するステップは、
センシングウィンドウの時間長が第1の期間の時間長であることを決定するステップであって、事前設定された期間において、第1の期間における任意リソースの数量が最多であり、事前設定された期間は少なくとも1つの第1の期間を含む、ステップ、又は、
センシングウィンドウの時間長が第2の期間の時間長であることを決定するステップであって、事前設定された期間において、第2の期間における任意リソースの数量は、第5の事前設定された閾値以上であり、第2の期間の時間長は、事前設定された期間における別の第2の期間の時間長よりも小さく、事前設定された期間は少なくとも1つの第2の期間を含む、ステップ、
を含む。
【0026】
第1のUEは、事前設定された時間内に得られた任意リソースの数量に従ってセンシングウィンドウの時間長を決定するので、センシングウィンドウの時間長は、任意リソースの数量に応じて変化する。したがって、UEの消費電力と性能との関係のバランスが取れる。
【0027】
可能な設計では、第1のユーザ機器(UE)がセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定するステップは、第1のUEが、センシングウィンドウの開始時間のオフセットを決定するステップと、第1のUEが、オフセットと、前回のセンシング時に用いられたセンシングウィンドウの開始時間とに従って、センシングウィンドウの開始時間を決定するステップと、を含む。
【0028】
可能な設計では、オフセットは、前回のセンシング時に用いられたセンシングウィンドウの時間長に関連する。
【0029】
UEのセンシングウィンドウの開始時間はオフセットを有するので、UEがセンシングウィンドウにおいて十分な任意リソースを見つけることができないという現象を防止することができる。
【0030】
第2の態様によれば、本発明の実施形態はUEを提供する。本UEはプロセッサを備え、プロセッサは、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定するように構成され、パラメータ情報は、開始時間と、時間長と、数量とのうち少なくとも1つを含む。プロセッサは更に、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースをセンシングし、センシング結果に従ってリソースを選択するように構成される。
【0031】
可能な設計では、プロセッサは更に、リソースの使用状況に従って、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定するように構成される。
【0032】
可能な設計では、リソースの使用状況は、第1の輻輳レベルと、第1のリソース予約間隔と、第2のリソース予約間隔と、任意リソースの数量と、リソース上のエネルギーとのうち少なくとも1つを含む。リソース予約間隔は、第2のUEにより今回のデータ伝送に用いられるリソースと第2のUEにより次回のデータ伝送に用いられるリソースとの間の時間間隔である。
【0033】
可能な設計では、UEは更に受信部を備える。受信部は、基地局又は第2のUEによって送信された第1の指示情報を受信するように構成され、第1の指示情報は、第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を含み、又は、
プロセッサは更に、リソース上のエネルギーに従って、第1の輻輳レベルを決定するように構成され、又は、
受信部は、少なくとも1つの第2のUEによって送信された第2の指示情報を受信するように構成され、第2の指示情報は、第2の輻輳レベル及び/又は第2のリソース予約間隔を含み、
プロセッサは更に、第2の輻輳レベル及び/又は第2のリソース予約間隔に従って、第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を決定するように構成される。
【0034】
可能な設計では、第1のリソース予約間隔は、第2のリソース予約間隔のサブセットである。
【0035】
可能な設計では、プロセッサは更に、第2のリソース予約間隔をソートするように構成され、プロセッサは更に、ソートされた第2のリソース予約間隔から、第1のリソース予約間隔としてM個のリソース予約間隔を選択するように構成される。Mは正の整数である。
【0036】
可能な設計では、UEは更に受信部を備える。受信部は、第3の指示情報を受信するように構成される。第3の指示情報は、センシングウィンドウのパラメータ情報を含む。
【0037】
可能な設計では、プロセッサは更に、事前設定された期間においてリソースをセンシングし、リソースの使用状況を決定するように構成される。
【0038】
可能な設計では、リソースの使用状況が任意リソースの数量を含む場合、
プロセッサは更に、センシングウィンドウの時間長がN個の事前設定された期間の時間長の和であることを決定するように構成される。N個の事前設定された期間における任意リソースの数量は、第1の事前設定された閾値以上であり、又は、(N+1)個の事前設定された期間の時間長の和は、第2の事前設定された閾値以上である。Nは正の整数である。
【0039】
可能な設計では、リソースの使用状況が任意リソースの数量を含む場合、プロセッサは更に、センシングウィンドウの時間長が第1の期間の時間長であることを決定するように構成され、事前設定された期間において、第1の期間における任意リソースの数量が最多であり、事前設定された期間は少なくとも1つの第1の期間を含む。又は、
プロセッサは更に、センシングウィンドウの時間長が第2の期間の時間長であることを決定するように構成され、事前設定された期間において、第2の期間における任意リソースの数量は、第5の事前設定された閾値以上であり、第2の期間の時間長は、事前設定された期間における別の第2の期間の時間長よりも小さく、事前設定された期間は少なくとも1つの第2の期間を含む。
【0040】
可能な設計では、プロセッサは更に、センシングウィンドウの開始時間のオフセットを決定するように構成される。プロセッサは更に、オフセットと、前回のセンシング時に用いられたセンシングウィンドウの開始時間とに従って、センシングウィンドウの開始時間を決定するように構成される。
【0041】
可能な設計では、オフセットは、前回のセンシング時に用いられたセンシングウィンドウの時間長に関連する。
【0042】
本発明の実施形態において提供されるリソース選択の方法、装置及びデバイスによれば、センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされて、リソース選択が行われる。センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウの決定されたパラメータ情報に従ってセンシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされるので、固定のセンシングウィンドウに従ってリソースがセンシングされるという従来技術の減少が回避され、よってUEの消費電力が低減される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
本発明の実施形態又は従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施形態又は従来技術を説明するために必要な添付図面を簡単に説明する。当然ながら、以下の説明における添付図面は本発明の一部の実施形態を示すに過ぎない。当業者であれば、創意工夫なしにこれらの添付図面から更に他の図面を得ることができるであろう。
【0044】
図1】本発明に係るリソース選択方法の実施形態1の概略フローチャートである。
図2】本発明に係るリソース選択方法の実施形態2の概略フローチャートである。
図3】本発明に係るリソース選択方法の実施形態3の概略フローチャートである。
図4】本発明に係るリソース選択方法の実施形態4の概略フローチャートである。
図5】本発明に係るリソース選択方法の実施形態5の概略フローチャートである。
図6】本発明に係るリソース選択方法の実施形態6の概略フローチャートである。
図7】本発明に係るリソース選択方法の実施形態7の概略フローチャートである。
図8】本発明に係るUEの実施形態1の概略構造図である。
図9】本発明に係るUEの実施形態2の概略構造図である。
図10】本発明に係るUEの実施形態3の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、本発明の実施形態における技術的解決策を、本発明の実施形態における添付図面を参照して、明確且つ完全に記載する。当然ながら、記載される実施形態は、本発明の実施形態の一部に過ぎず、全部ではない。当業者が本発明の実施形態に基づいて創意工夫なく得た他の実施形態は、全て本発明の保護範囲に包含されるものとする。
【0046】
理解を容易にするために、以下ではまず、車両対車両(vehicle to vehicle、略称V2V)サービスにおけるリソース選択方式を説明する。
【0047】
現在、UEが自律リソース選択モードでセンシング及び準静的予約伝送を行う解決策は、V2V作業項目(work item、略称WI)に定義されている。UEによって用いられる自律リソース選択モードでは、時点nにおいてリソース選択又はリソース再選択がトリガされた場合、UEは、少なくとも時点(n−a)から時点(n−b)までの間、リソースをセンシングする。すなわち、センシングウィンドウの開始時間は(n−a)であり、その時間長は(a−b)である。aとbの値は一定であり、センシングウィンドウは参照時点nに関連する。参照時点nは、リソース選択又はリソース再選択がトリガされる時点であり、第1のパケットが、リソース選択又はリソース再選択がトリガされた後にパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(Packet Data Convergence Protocol,略称PDCP)レイヤに到達する時点である。或いは、参照のために別の時点が用いられてよい。センシングウィンドウの開始時間は、現在のセンシングの参照時点と相対的なものである。リソース選択又はリソース再選択が実行されるたびに、センシングを1回実行する必要がある。
【0048】
センシングウィンドウにおいてセンシングによって得られた結果に基づいて、UEは、時点(n+d)の周波数リソースブロック上でデータを送信することを選択する。加えて、UEは、時点(n+c)においてスケジューリング割当て(scheduling assignment、略称SA)を送信する。SAは、時点(n+d)で伝送された関連データを示し、SAは更に、時点(n+e)において依然として周波数リソースを用いてデータが送信されるか否かを示す。ここで、eは複数の値を含んでよい。説明を容易にするために、UEによって示される、次回のデータ伝送に用いられるリソースと現在のデータ伝送に用いられるリソースとの間の時間間隔を、リソース予約間隔と定義する。UEが周期的リソースのグループを予約するとき、リソース予約間隔は2つのリソース間の時間間隔である。
【0049】
しかしながら、P2Vサービスにおいて、V2Vで用いられるセンシングベースの方式でリソースが選択される場合、UEのセンシング時間が長いほど、UEの消費電力がより高くなる。しかしながら、UEのセンシング時間が短いほど、利用可能なリソースは少なくなる。その結果、UEは、限られた利用可能なリソースから適切なリソースを見つけることができない。加えて、UEは異なる予約間隔(例えば100ms、200ms、…、1000ms)を用いることができるので、UEが(n−1000)msにおいてリソースを用いてデータを送信し、1000msに対応する時点の後にリソースの予約を命令する場合、n msにおけるリソースが予約される。UEが(n−100)msにおいてリソースを用いてデータを送信し、100msに対応する時点の後にリソースの予約を命令する場合、n msにおけるリソースが予約される。UEがn msにおいてリソースを選択することによってデータを送信する場合、UEは、少なくとも(n−1000)ms及び(n−100)msにおいて、リソースをセンシングする必要がある。すなわち、UEは、各リソース予約間隔に対応する時間にセンシングを実行する必要がある。別のUEのリソース予約間隔が100ms、200ms又は500msであると仮定すると、UEが(n+1)msから(n+10)msまでにリソースを選択することによってデータを送信する場合、UEは、(n−499)msから(n−490)msまでのセンシングウィンドウ、(n−199)msから(n−190)msまでのセンシングウィンドウ、又は(n−99)msから(n−90)msまでのセンシングウィンドウにおいて、リソースをセンシングする必要がある。したがって、UEによる1回のセンシング中に複数のセンシングウィンドウが存在し得る。UEは、可能な各予約間隔に対応するセンシングウィンドウにおいてセンシングを実行する。結果として、UEの消費電力は比較的高い。
【0050】
図1は、本発明に係るリソース選択方法の実施形態1の概略フローチャートである。本発明の本実施形態はリソース選択方法を提供し、本実施形態はUEによって実行される。図1に示されるように、本実施形態の方法は、以下のステップを含んでよい。
【0051】
ステップ101.第1のUEが、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定する。パラメータ情報は、開始時間と、時間長と、数量とのうち少なくとも1つを含む。
【0052】
本実施形態では、P2Vサービスでは、第1のUEはまず、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定する必要がある。パラメータ情報は、開始時間と、時間長と、数量とのうち少なくとも1つを含み、センシングウィンドウは期間であってよい。例えば、1回のセンシングの参照時点がn msであると仮定すると、第1のUEは、開始時間が(n−100)msであり且つ時間長が10msであるセンシングウィンドウにおいてリソースをセンシングしてよい。
【0053】
ステップ102.第1のUEが、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースをセンシングし、センシング結果に従ってリソースを選択する。
【0054】
本実施形態では、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定した後、第1のUEは、センシングウィンドウ内でリソースをセンシングし、リソース上のエネルギー、又はリソースが予約又はスケジューリングされたか否かを把握する。よって、どのリソースがアイドル状態であり、どのリソースがビジーであるかを把握して、データを送信するためのリソースを選択する。
【0055】
本発明の本実施形態で提供されるリソース選択方法によれば、センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされ、センシング結果に従ってリソースが選択される。センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウの決定されたパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされるので、固定のセンシングウィンドウに従ってリソースがセンシングされるという先行技術の現象は回避され、よってUEの消費電力が低減される。
【0056】
図2は、本発明に係るリソース選択方法の実施形態2の概略フローチャートである。リソース選択方法の実施形態1に基づき、本実施形態は、第1のUEがセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定する実施形態の詳細な説明を提供する。図2に示されるように、本実施形態の方法は、以下のステップを含んでよい。
【0057】
ステップ201.第1のUEが、リソースの使用状況に従って、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定する。
【0058】
本実施形態では、リソースの使用状況は、第1の輻輳レベルと、第1のリソース予約間隔と、第2のリソース予約間隔と、任意リソースの数量と、リソース上のエネルギーとのうち少なくとも1つの情報を含む。第1のリソース予約間隔は、第2のUEにより今回のデータ伝送に用いられるリソースと第2のUEにより次回のデータ伝送に用いられるリソースとの間の時間間隔である。加えて、任意リソースは特定の基準を満たすリソースである。例えば、第1のUEが、復号されたSAに従って、リソースが予約又はスケジューリングされたことを把握し、リソース上で受信されたエネルギーが閾値を超える場合、該リソースは任意リソースではない。それ以外の場合、リソースは任意リソースである。加えて、リソースの使用状況は、代替として、リソース上の電力を含んでよい。
【0059】
ステップ202.第1のUEが、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースをセンシングし、センシング結果に従ってリソースを選択する。
【0060】
本発明の本実施形態で提供されるリソース選択方法によれば、センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされ、センシング結果に従ってリソースが選択される。センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウの決定されたパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされるので、固定のセンシングウィンドウに従ってリソースがセンシングされるという先行技術の現象は回避され、よってUEの消費電力が低減される。加えて、第1のUEは、リソースの使用状況に従ってセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定してよいので、センシングウィンドウのパラメータ情報は、リソースの使用状況に従って適応して変化する。したがって、消費電力と性能との関係のバランスが取れる。
【0061】
任意に、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定する前に、第1のUEは、リソース上のエネルギーに従って第1の輻輳レベルを決定する。
【0062】
具体的には、輻輳レベルは以下のように表されてよい。すなわち、リソース上のエネルギーが事前設定された閾値よりも大きい場合、リソースがビジーであることを示し、そうでない場合、リソースはアイドル状態である。ある期間内において、リソースの総量に対する全てのビジー状態のリソースの数量の比率が、輻輳レベルである。したがって、比率が高いほど輻輳レベルが高く、チャネルがビジー状態であることを表す。上述の表現に基づいて、第1のUEは、リソース上のエネルギーに従って第1の輻輳レベルを決定することができる。
【0063】
なお、輻輳レベルは、代替として、別の方式で定義されてよい。例えば、輻輳レベルは、ある期間における全リソース上のエネルギーの平均値の、事前設定された閾値に対する比率である。輻輳レベルの定義方式は、本実施形態においてこれに限定されない。事前設定された閾値は、予め設定されてもよいし、ネットワークを用いて設定されてもよいし、予め定義されてもよい。具体的な事前設定された閾値は、本実施形態においてこれに限定されない。加えて、輻輳レベルはリソース利用率によって表されてよい。
【0064】
第1のUEは、以前の1回以上のセンシング時に用いられたセンシングウィンドウ内のリソース上のエネルギーに従って、第1の輻輳レベルを決定してよい。
【0065】
以下、具体的に、第1のUEがセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定する前に、どのように第1の輻輳レベル、第1のリソース予約間隔及び第2のリソース予約間隔を決定するのかを説明する。
【0066】
任意に、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定する前に、第1のUEは、基地局又は第2のUEによって送信された第1の指示情報を受信する。第1の指示情報は、第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を含む。
【0067】
具体的には、第1のUEは、基地局又は第2のUEによって送信され且つ第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を含む受信された第1の指示情報を用いて、第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を取得してもよい。第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔は、第1の輻輳レベルのみを含み、或いは第1のリソース予約間隔のみを含み、或いは第1の輻輳レベルと第1のリソース予約間隔の両方を含む。実際の適用では、基地局又は第2のUEが第1の輻輳レベルを決定する方式は、以下のとおりである。すなわち、基地局又は第2のUEは、少なくとも1つの別のUEから送信された受信された第2の輻輳レベルを用いて、且つ平均アルゴリズム等のアルゴリズムを用いて、第1の輻輳レベルを決定してよい。基地局又は第2のUEが第1のリソース予約間隔を決定する方法は、複数存在する。第1の方法は、第2のリソース予約間隔に従って第1のリソース予約間隔を決定することである。
【0068】
具体的には、基地局又は第2のUEは、少なくとも1つの別のUEによって送信された受信されたリソース予約間隔を用いてリソース予約間隔のセットを決定し、そのセットを第2のリソース予約間隔として用いる。具体的な実施プロセスでは、第2のリソース予約間隔を決定する方法は以下のとおりである。すなわち、基地局又は第2のUEがセット内にないリソース予約間隔を受信したとき、該リソース予約間隔がセットに追加される。セット内のリソース予約間隔について、基地局又は第2のUEが連続するY回のセンシング時にリソース予約間隔を受信しなかった場合、リソース予約間隔はセットから削除される。第2のリソース予約間隔を決定する別の方法は以下のとおりである。すなわち、別のUEによって送信され且つリソース予約間隔を含むメッセージを受信した後、基地局又は第2のUEは、メッセージに従ってリソース予約間隔のセットを決定し、そのセットを基地局又は第2のUEに送信する。この場合、基地局又は第2のUEは、セットに従って第2のリソース予約間隔を決定してよい。
【0069】
第2のリソース予約間隔を決定した後、基地局又は第2のUEは、第1のリソース予約間隔として第2のリソース予約間隔を直接用いることができる。
【0070】
基地局又は第2のUEが第1のリソース予約間隔を決定する第2の方法は、第2のリソース予約間隔をソートし、ソートされた第2のリソース予約間隔に従って第1のリソース予約間隔を決定することである。具体的には、基地局又は第2のUEは、少なくとも1つの別のUEによって送信されたリソース予約間隔を受信し、リソース予約間隔を第2のリソース予約間隔として決定する。第2のリソース予約間隔はソートされ、ソートされた第2のリソース予約間隔からM個のリソース予約間隔が選択され、第1の予約間隔として用いられる。Mは正の整数である。第1のリソース予約間隔は、第2のリソース予約間隔のサブセットである。実際の適用では、ソート方式は、受信された第2のリソース予約間隔の数量に従ってソートすることである。例えば、基地局又は第2のUEによって決定された第2のリソース予約間隔のセットがAである場合、Aは{100ms,200ms,500ms,1000ms}であり、基地局又は第2のUEによって受信される100msのリソース予約間隔の数量は2であり、基地局又は第2のUEによって受信される200msのリソース予約間隔の数量は5であり、基地局又は第2のUEによって受信される500msのリソース予約間隔の数量は3であり、基地局又は第2のUEによって受信される1000msのリソース予約間隔の数量は1であり、ソートされた第2のリソース予約間隔のセットは{200ms,500ms,100ms,1000ms}である。別のソート方式は、受信された第2のリソース予約間隔内のエネルギーの和に従ってソートすることである。リソース予約間隔内のエネルギーは、リソース予約間隔を示すSAのエネルギーであってよく、或いは、リソース予約間隔を示すSAを用いたスケジューリングによって伝送されるデータ信号の復調参照信号(Demodulation Reference Signal、略称DMRS)のエネルギーであってよい。当然ながら、別の方式を用いて第2のリソース予約間隔がソートされてよい。具体的なソート方式は、本実施形態においてこれに限定されない。
【0071】
基地局又は第2のUEが第2のリソース予約間隔をソートした後、第2のリソース予約間隔から最初のM個のリソース予約間隔が選択され、第1のリソース予約間隔として用いられる。選択は、リソース予約間隔の数量又はリソース予約間隔内のエネルギーの和に従って行うことができる。例えば、最初のM個の予約間隔が選択されてよく、M個の予約間隔の数量又はM個の予約間隔内のエネルギーの和は、第2のリソース予約間隔全体内の数量又はエネルギーのX%を超える。M及びXは事前構成されてよく、或いはネットワークを用いて構成されてよく、或いは事前定義されてよく、或いはUE又は基地局によって輻輳レベルに従って決定されてよい。
【0072】
基地局又は第2のUEが第1のリソース予約間隔を決定する第3の方法は、以下のとおりである。すなわち、第1の方法の第2のリソース予約間隔を決定する方式に従って第2のリソース予約間隔を決定した後、基地局又は第2のUEは次に、第2の方法に従って第2のリソース予約間隔をソートし、ソートされた第2のリソース予約間隔に従って第1のリソース予約間隔を決定する。
【0073】
基地局又は第2のUEが第1のリソース予約間隔を決定する第4の方法は、以下のとおりである。すなわち、基地局又は第2のUEは、少なくとも1つの別のUEによって送信された受信されたリソース予約間隔を第1のリソース予約間隔として用いる。
【0074】
なお、上述のいくつかの方法に従って決定される第1のリソース予約間隔について、各リソース予約間隔はセンシングウィンドウに対応する。
【0075】
加えて、第2のUEによって送信され且つ第1の指示情報に含まれる第1のリソース予約間隔は、第2のUEのリソース予約間隔、すなわち、SAに追加された後に送信されるリソース予約間隔であってもよいし、別のUEの受信されたリソース予約間隔を用い、且つ上述の方法を用いて決定されたリソース予約間隔であってもよい。
【0076】
基地局によって送信され第1の指示情報に含まれる第1のリソース予約間隔は、別のUEの受信されたリソース予約間隔を用い、且つ上述の方法を用いて決定されたリソース予約間隔であってよい。
【0077】
第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を決定した後、基地局又は第2のUEは、第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を第1の指示情報に追加し、第1の指示情報を第1のUEに送信する。基地局は、代替として、別のアルゴリズムを用いて、第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を決定してもよい。具体的な決定方式は、本実施形態においてこれに限定されない。
【0078】
任意に、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定する前に、第1のUEは、基地局又は少なくとも1つの第2のUEによって送信された第2の指示情報を受信する。第2の指示情報は、第2の輻輳レベル及び/又は第2のリソース予約間隔を含む。第1のUEは、第2の輻輳レベル及び/又は第2のリソース予約間隔に従って、第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を決定する。
【0079】
具体的には、少なくとも1つの第2のUEによって送信された第2の輻輳レベル及び/又は第2のリソース予約間隔を受信した後、第1のUEは、基地局又は第2のUEによって用いられるのと同じ方法を用いて、第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を決定する。第1のUEが第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を決定する方法については、ここでは詳細の説明を省略する。加えて、第2の輻輳レベルは、第1の輻輳レベルと同じであっても異なってもよい。
【0080】
加えて、第1のUEは、以前の1回以上のセンシング時に用いられたセンシングウィンドウ内のリソース予約間隔に従って、第1のリソース予約間隔及び第2のリソース予約間隔を決定してよい。
【0081】
上述の実施形態に基づき、本実施形態は、第1の輻輳レベル、第1のリソース予約間隔及び第2のリソース予約間隔を決定した後、第1のUEがセンシングウィンドウのパラメータ情報をどのように決定するのかについて、詳細な説明を提供する。
【0082】
任意に、リソースの使用状況が第1の輻輳レベルを含む場合、第1のUEが、リソースの使用状況に従って、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定することは、第1のUEが、第1の輻輳レベルとセンシングウィンドウの時間長との間の対応関係に従って、センシングウィンドウの時間長を決定することを含む。
【0083】
本実施形態では、いくつかのセンシングウィンドウの時間長は事前設定されてよく、第1の輻輳レベルとセンシングウィンドウの時間長との間の対応関係は事前定義される。輻輳レベルが高いほど時間長が長く、輻輳レベルが低いほど時間長が短いことを示す。当業者であれば理解できるように、第1の輻輳レベルが事前設定された閾値よりも小さいか、又は別の事前設定された閾値よりも大きいとき、センシングウィンドウの時間長はゼロに設定されてよい。すなわち、第1のUEは、リソースを選択する際にセンシングを実行せず、リソースをランダムに選択することができる。センシングウィンドウの時間長と、第1の輻輳レベルとセンシングウィンドウの時間長との間の対応関係と、事前設定された閾値とは、経験や実際の状況に応じて設定されてよい。具体的な時間長、対応関係、事前設定された閾値は、本実施形態においてこれに限定されない。
【0084】
任意に、リソースの使用状況が第1の輻輳レベル及び第2のリソース予約間隔を含む場合、第1のUEがリソースの使用状況に従ってセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定することは、第2のリソース予約間隔に従って、センシングウィンドウの開始時間及びセンシングウィンドウの数量を決定することを含む。
【0085】
本実施形態では、第2のリソース予約間隔を決定した後、第1のUEは、第2のリソース予約間隔に従って、センシングウィンドウの開始時間及びセンシングウィンドウの数量を決定してよい。具体的な実施では、リソースの第1の輻輳レベルを決定した後、第1のUEは、第1の輻輳レベル及び第2のリソース予約間隔に従って、センシングウィンドウの開始時間及びセンシングウィンドウの数量を決定する。例えば、第1のUEによって決定される第2のリソース予約間隔はAであり、Aは{100ms,200ms,500ms,1000ms}である。第1の輻輳レベルが比較的高いとき、セット内の2つの要素のいずれか1つが選択される。センシングウィンドウの時間長のセットが{100ms,500ms}であることが決定されてよく、すなわち、センシングウィンドウの開始時間及びセンシングウィンドウの数量が決定されてもよい。第1の輻輳レベルが比較的低いとき、セット内の4つの要素のいずれか1つが選択される。センシングウィンドウの時間長が{100ms}であると決定されてよく、したがって、センシングウィンドウの開始時間及びセンシングウィンドウの数量が決定されてよい。
【0086】
任意に、リソースの使用状況が第1のリソース予約間隔を含む場合、第1のUEがリソースの使用状況に従ってセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定することは、第1のリソース予約間隔に従って、センシングウィンドウの開始時間及びセンシングウィンドウの数量を決定することを含む。
【0087】
本実施形態では、センシングウィンドウの開始時間及びセンシングウィンドウの数量は、現在のセンシングの参照時点と第1のリソース予約間隔とに従って、決定されてよい。例えば、現在のセンシングの参照時点はn msである。第1のリソース予約間隔が100msを含むと仮定すると、センシングウィンドウの開始時間は(n−100)msである。或いは、第1のリソース予約間隔が更に500msを含むと仮定すると、別のセンシングウィンドウの開始時間は(n−500)msであり、センシングウィンドウの数量は2である。
【0088】
任意に、リソースの使用状況が第1のリソース予約間隔を含む場合、第1のUEが、リソースの使用状況に従って、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定することは、第1のリソース予約間隔に従ってセンシングウィンドウの時間長を決定することを含む。
【0089】
本実施形態では、センシングウィンドウの時間長は、第1のリソース予約間隔の最大リソース予約間隔と相対的なものである。例えば、センシングウィンドウの時間長は、第1のリソース予約間隔の最大リソース予約間隔と等しくてよい。
【0090】
本発明の本実施形態で提供されるリソース選択方法によれば、センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされ、センシング結果に従ってリソースが選択される。センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウの決定されたパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされるので、固定のセンシングウィンドウに従ってリソースがセンシングされるという先行技術の現象は回避され、よってUEの消費電力が低減される。加えて、第1のUEは、リソースの使用状況に従ってセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定するので、センシングウィンドウのパラメータ情報はリソースの使用状況に応じて変化する。したがって、UEの消費電力と性能との関係のバランスが取れる。
【0091】
任意に、事前設定された周期がN回のセンシングであると仮定すると、第1のUEは、比較的大きい数量のセンシングウィンドウを周期的に用いることができ、現在のセンシングの結果に基づいて、後続の(N−1)回のセンシング時に用いられる比較的小さい数量のセンシングウィンドウを決定する。例えば、周期が5回のセンシングであると仮定すると、第1のUEが最初にセンシングを実行するとき、現在のセンシングの参照時点がn msであり且つセンシングウィンドウの時間長が10msであると仮定すると、UEは、(n−100)msから(n−91)msまでのセンシングウィンドウ、(n−200)msから(n−191)msまでのセンシングウィンドウ、(n−300)msから(n−291)msまでのセンシングウィンドウ、(n−400)msから(n−391)msまでのセンシングウィンドウ、(n−500)msから(n−491)msまでのセンシングウィンドウ、(n−600)msから(n−591)msまでのセンシングウィンドウ、(n−700)msから(n−691)msまでのセンシングウィンドウ、(n−800)msから(n−791)msまでのセンシングウィンドウ、(n−900)msから(n−891)msまでのセンシングウィンドウ、及び(n−1000)msから(n−991)msまでのセンシングウィンドウにおいて、リソースをセンシングする。これらのセンシングウィンドウにおいて受信される第1のリソース予約間隔は、{100ms,200ms,500ms}である。第1のUEが2回目、3回目、4回目及び5回目のセンシングを実行するとき、センシングの参照時点がn’msであると仮定すると、UEは、(n’−100)msから(n’−91)msまでのセンシングウィンドウ、(n’−200)msから(n’−191)msまでのセンシングウィンドウ、及び(n’−500)msから(n’−491)msまでのセンシングウィンドウにおいて、リソースをセンシングする。各センシング時のセンシングウィンドウの数量は3である。第1のUEが6回目のセンシング時に用いるセンシングウィンドウの数量は、1回目のセンシング時に用いられるセンシングウィンドウの数量と同じである。7回目、8回目、9回目、10回目のセンシング時に用いられるセンシングウィンドウの数量は、6回目のセンシング時に決定されたリソース予約間隔に関連する。
【0092】
任意に、第1のUEがセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定することは、第1のUEが指示情報を受信することを含む。指示情報はセンシングウィンドウのパラメータ情報を含む。
【0093】
具体的には、第1のUEは、代替的には、基地局又は第2のUEによって送信され且つセンシングウィンドウのパラメータ情報を含む受信された第3の指示情報を用いて、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定してよい。基地局又は第2のUEがセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定する方式は、第1のUEがセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定する方式と同様であり、ここでは詳細の説明を省略する。
【0094】
図3は、本発明に係るリソース選択方法の実施形態3の概略フローチャートである。リソース選択方法の実施形態1に基づき、本実施形態は、第1のUEがセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定する実施形態の詳細な説明を提供する。図3に示されるように、本実施形態の方法は、以下のステップを含んでよい。
【0095】
ステップ301.第1のUEが、事前設定された期間においてリソースをセンシングし、リソースの使用状況を決定する。
【0096】
本実施形態では、事前設定された期間は、経験や実際の状況に応じて設定されてよい。例えば、事前設定された期間は、10ms,20msなどであってよい。或いは、事前設定された期間は、1回のセンシング中に用いられるセンシングウィンドウの時間長であってよい。具体的な事前設定された期間は、本実施形態においてこれに限定されない。リソースの使用状況は、任意リソースの数量を含む。
【0097】
ステップ302.第1のUEが、センシングウィンドウの時間長がN個の事前設定された期間の時間長の和であることを決定する。N個の事前設定された期間の任意リソースの数量は、第1の事前設定された閾値以上であり、又は、(N+1)個の事前設定された期間の時間長の和は、第2の事前設定された閾値以上である。Nは正の整数である。
【0098】
本実施形態では、Nが1である場合、すなわち1つの事前設定された期間において、第1のUEによるセンシングによって得られた任意リソースの数量が第1の事前設定された閾値以上である場合、事前設定された期間は、センシングウィンドウの時間長として直接用いられる。例えば、事前設定された期間が10msであり、第1の事前設定された閾値が20であると仮定すると、10msで第1のUEによって見つけられた任意リソースの数量が21である場合、10msがセンシングウィンドウの時間長として用いられてよい。
【0099】
Nが1よりも大きく、事前設定された期間において、第1のUEによるセンシングによって得られた任意リソースの数量が第1の事前設定された閾値よりも小さい場合、第1のUEは、次の事前設定された期間において任意リソースのセンシングを継続し、2つの事前設定された期間において、任意リソースの数量が第1の事前設定された閾値以上であるか否かを決定し、そうである場合、2つの事前設定された期間の時間長の和をセンシングウィンドウの時間長として用い、そうでない場合、N個の事前設定された期間全体の時間長内で先進が実行されたときに任意リソースの数量が第1の事前設定された閾値以上になるまで、或いは(N+1)個の事前設定された期間の時間長の和が第2の事前設定された閾値以上になるまで、センシングの実行を継続し、N個の事前設定された期間の時間長の和をセンシングウィンドウの時間長として用いてよい。事前設定された期間、第1の事前設定された閾値及び第2の事前設定された閾値は、事前構成されてよく、或いはネットワークを用いて構成されてよく、事前定義されてよく、或いはその他のであってよい。具体的な事前設定された期間、具体的な第1の事前設定された閾値、具体的な第2の事前設定された閾値は、本実施形態においてこれに限定されない。
【0100】
例えば、事前設定された期間のスパンが10msであると仮定すると、(n−a)msから(n−a+9)msまでのセンシングウィンドウ(例えば、その対応するリソース予約間隔は500msである)において第1のUEによるセンシングの実行によって見出された任意リソースの数量が第1の事前設定された閾値よりも小さいとき、第1のUEは、(n−a+10)msから(n−a+19)msまでのセンシングの実行を継続する。この場合、第1のUEによって見出される任意リソースの数量は第1の事前設定された閾値以上であり、第1のUEはセンシングを停止する。第1のUEは、センシングウィンドウの時間長が20msであると決定する。任意に、現在のセンシング時に用いられる次のセンシングウィンドウ(例えば、その対応するリソース予約間隔は200msである)において、第1のUEがセンシングを実行するとき、センシングウィンドウの時間長は20msであり、センシングウィンドウの開始時間は(n−a+300)msである。
【0101】
ステップ303.第1のUEが、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースをセンシングし、センシング結果に従ってリソースを選択する。
【0102】
本発明の本実施形態で提供されるリソース選択方法によれば、センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされて、リソース選択が実行される。センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウの決定されたパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされるので、固定のセンシングウィンドウに従ってリソースがセンシングされるという先行技術の現象は回避され、よってUEの消費電力が低減される。加えて、第1のUEは、任意リソースの数量に従ってセンシングウィンドウの時間長を決定するので、センシングウィンドウの時間長は任意リソースの数量に応じて変化する。したがって、UEの消費電力と性能との関係のバランスが取れる。
【0103】
図4は、本発明に係るリソース選択方法の実施形態4の概略フローチャートである。リソース選択方法の実施形態1に基づき、本実施形態は、第1のUEがセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定する実施形態の詳細な説明を提供する。図4に示されるように、本実施形態の方法は、以下のステップを含んでよい。
【0104】
ステップ401.第1のUEが、事前設定された期間においてリソースをセンシングし、リソースの使用状況を決定する。
【0105】
リソースの使用状況は、任意リソースの数量を含む。
【0106】
ステップ402.第1のUEが、センシングウィンドウの時間長が、P個の事前設定された期間の時間長の和と任意リソースの存在しないL個の事前設定された期間の時間長の和との差であることを決定する。P個の事前設定された期間における任意リソースの数量は第3の事前設定された閾値以上であり、又は、(P+1)個の事前設定された期間の時間長の和は第4の事前設定された閾値以上である。PとLの両方が正の整数である。
【0107】
本実施形態では、第1の事前設定された期間において、第1のUEによるセンシングによって得られた任意リソースの数量が第3の事前設定された閾値よりも小さい場合、第1のUEは、次の事前設定された期間において任意リソースのセンシングを継続し、2つの事前設定された期間において、任意リソースの数量が第3の事前設定された閾値以上であるか否かを決定してよい。そうである場合、第1のUEは、任意リソースの存在しない事前設定された期間の時間長を決定する必要があり、2つの事前設定された期間の時間長の和と任意リソースの存在しない事前設定された期間の時間長との差を、センシングウィンドウの時間長として用いる。そうでない場合、第1のUEは、P個の事前設定された期間全体の時間長内にセンシングが実行されるときに任意リソースの数量が第3の事前設定された閾値以上になるまで、センシングの実行を継続する。或いは、(P+1)個の事前設定された期間の時間長の和が第4の事前設定された閾値以上であるとき、第1のUEは最初に、任意リソースの存在しないL個の事前設定された期間の時間長を決定し、P個の事前設定された期間の時間長の和と、任意リソースの存在しないL個の事前設定された期間の時間長の和との差を、センシングウィンドウの時間長として用いる必要がある。例えば、事前設定された期間のスパンが10msであると仮定すると、(n−a)msから(n−a+9)msまでのセンシングウィンドウ(例えば、その対応するリソース予約間隔は500msである)において、第1のUEによるセンシングの実行によって見出された任意リソースの数量が第3の事前設定された閾値よりも小さいとき、第1のUEは、(n−a+10)msから(n−a+19)msまでのセンシングの実行を継続する。この場合、UEによって見出される任意リソースの数量は第4の事前設定された閾値以上であり、UEはセンシングを停止する。加えて、第1のUEは、(n−a)msから(n−a+9)msまでの期間において任意リソースが存在しないことを見出し、次のセンシングウィンドウ(例えば、その対応するリソース予約間隔は200msである)においてUEが送信を実行するとき、センシングウィンドウの開始時間は(n−a+310)msである。
【0108】
ステップ403.第1のUEが、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースをセンシングし、センシング結果に従ってリソースを選択する。
【0109】
本発明の本実施形態で提供されるリソース選択方法によれば、センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされて、リソース選択が実行される。センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウの決定されたパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされるので、固定のセンシングウィンドウに従ってリソースがセンシングされるという先行技術の現象は回避され、よってUEの消費電力が低減される。加えて、第1のUEは、事前設定された時間内に得られた任意リソースの数量に従ってセンシングウィンドウの時間長を決定するので、センシングウィンドウの時間長は任意リソースの数量に応じて変化する。したがって、UEの消費電力と性能との関係のバランスが取れる。
【0110】
図5は、本発明に係るリソース選択方法の実施形態5の概略フローチャートである。リソース選択方法の実施形態1に基づき、本実施形態は、第1のUEがセンシングウィンドウのパラメータ情報を決定する実施形態の詳細な説明を提供する。図5に示されるように、本実施形態の方法は、以下のステップを含んでよい。
【0111】
ステップ501.第1のUEが、事前設定された期間においてリソースをセンシングし、リソースの使用状況を決定する。
【0112】
リソースの使用状況は、任意リソースの数量を含む。
【0113】
ステップ502.センシングウィンドウの時間長が第1の期間の時間長であることを決定する。事前設定された期間において、第1の期間における任意リソースの数量が最多であり、事前設定された期間は少なくとも1つの第1の期間を含む。
【0114】
本実施形態では、事前設定された期間において任意リソースの数量を取得した後、第1のUEは、事前設定された期間において任意リソースの数量が最大である第1の期間を決定し、第1の期間の時間長をセンシングウィンドウの時間長として決定し、第1の期間に従ってセンシングウィンドウの開始時間を決定する。例えば、第1のUEによるN回目のセンシング時のセンシングウィンドウは、(n−1000)msから(n−1)msまでである。n msは現在のセンシングの参照時点である。第1の期間の時間長が10msであると仮定すると、(n−1000)msから(n−1)msまでの任意リソースの数量を取得した後、第1のUEは、(n−110)msから(n−101)msまでの任意リソースの数量が最大であることを見出す。(n+m)msが第1のUEによる(N+M)回目のセンシングの参照時点であると仮定すると、現在のセンシング時のセンシングウィンドウは、(n+m−110)msから(n+m−101)msまでである。
【0115】
任意に、一定時間後、上述の方式で選択されるリソースがデータ伝送に使用され続けることができないという問題を解決するために、UEは、1回目のセンシング時では事前設定された期間を用い、後続の(N−1)回目のセンシング時では第1の期間を用い、(N+1)回目のセンシング時では再び事前設定された期間を用いることができる。
【0116】
ステップ503.第1のUEが、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースをセンシングし、センシング結果に従ってリソースを選択する。
【0117】
本発明の本実施形態で提供されるリソース選択方法によれば、センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされて、リソース選択が実行される。センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウの決定されたパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされるので、固定のセンシングウィンドウに従ってリソースがセンシングされるという先行技術の現象は回避され、よってUEの消費電力が低減される。加えて、第1のUEは、事前設定された時間内に得られた任意リソースの数量に従ってセンシングウィンドウの時間長を決定するので、センシングウィンドウの時間長は任意リソースの数量に応じて変化する。したがって、UEの消費電力と性能との関係のバランスが取れる。
【0118】
図6は、本発明に係るリソース選択方法の実施形態6の概略フローチャートである。リソース選択方法の実施形態1に基づき、本実施形態は、第1のUEが、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定する実施形態の詳細な説明を提供する。図6に示されるように、本実施形態の方法は、以下のステップを含んでよい。
【0119】
ステップ601.第1のUEが、事前設定された期間においてリソースをセンシングし、リソースの使用状況を決定する。
【0120】
リソースの使用状況は、任意リソースの数量を含む。
【0121】
ステップ602.センシングウィンドウの時間長が第2の期間の時間長であることを決定する。事前設定された期間において、第2の期間における任意リソースの数量は、第5の事前設定された閾値以上であり、第2の期間の時間長は、事前設定された期間内の別の第2の期間の時間長よりも小さい。事前設定された期間は少なくとも1つの第2の期間を含む。
【0122】
本実施形態では、事前設定された期間において任意リソースの数量を取得した後、第1のUEは、事前設定された期間において任意リソースの数量が第5の事前設定された閾値以上であると決定する。第2の期間は最短の時間長を有する。例えば、第1のUEによるN回目のセンシング時のセンシングウィンドウは、(n−1000)msから(n−1)msまでである。n msは現在のセンシングの参照時点である。第1のUEが、(n−1000)msから(n−1)msまでの任意リソースの数量を取得した後、(n−110)msから(n−101)msまでと、(n−130)msから(n−111)msまでの2つの第2の期間における任意リソースの数量が、第5の事前設定された閾値以上であることを決定したと仮定する。(n+m)msが第1のUEによる(N+M)回目のセンシングの参照時点であると仮定すると、10msは、(N+M)回目のセンシング時に用いられるセンシングウィンドウの時間長として用いられ、現在のセンシング時のセンシングウィンドウは、(n+m−110)msから(n+m−101)msまでである。
【0123】
ステップ603.第1のUEが、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースをセンシングし、センシング結果に従ってリソースを選択する。
【0124】
本発明の本実施形態で提供されるリソース選択方法によれば、センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされて、リソース選択が実行される。センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウの決定されたパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされるので、固定のセンシングウィンドウに従ってリソースがセンシングされるという先行技術の現象は回避され、よってUEの消費電力が低減される。加えて、第1のUEは、事前設定された時間内に得られた任意リソースの数量に従ってセンシングウィンドウの時間長を決定するので、センシングウィンドウの時間長は任意リソースの数量に応じて変化する。したがって、UEの消費電力と性能との関係のバランスが取れる。
【0125】
図7は、本発明に係るリソース選択方法の実施形態7の概略フローチャートである。リソース選択方法の実施形態1に基づき、本実施形態は、第1のUEが、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定する実施形態の詳細な説明を提供する。図7に示されるように、本実施形態の方法は、以下のステップを含んでよい。
【0126】
ステップ701.第1のUEが、センシングウィンドウの開始時間のオフセットを決定する。
【0127】
本実施形態では、オフセットは事前構成されてよく、或いはネットワークを用いて構成されてよく、或いは事前定義されてよい。或いは、オフセットは、前回のセンシング時に用いられたセンシングウィンドウの時間長に関連してよい。例えば、オフセットは、前回のセンシング時に用いられたセンシングウィンドウの時間長と同じである。或いは、オフセットは、前回のセンシングの結果に従って決定されてよい。例えば、前回のセンシング時に第1のUEによって見出された任意リソースの数量が閾値を超える場合、オフセットは0であり、そうでない場合はオフセットは0ではない。或いは、オフセットは、第1のUEによって値の範囲内でランダムに選択されてよい。具体的なオフセットの設定方式は、本実施形態においてこれに限定されない。
【0128】
ステップ702.第1のUEが、オフセットと、前回のセンシング時に用いられたセンシングウィンドウの開始時間とに従って、センシングウィンドウの開始時間を決定する。
【0129】
本実施形態では、センシングウィンドウの開始時間のオフセットを決定した後、第1のUEは、センシングウィンドウの開始時間と取得されたオフセットとに従って、センシングウィンドウの開始時間を決定する。例えば、第1のUEによるN回目のセンシング時のセンシングウィンドウは、(n−10)msから(n−1)msまでである。n msは現在のセンシングの参照時点である。第1のUEによる(N+1)回目のセンシングにおいて、(n+m)msが参照時間であり、オフセットがpであると仮定すると、現在のセンシング時のセンシングウィンドウの開始時間は、(n+m−10+p)msである。
【0130】
なお、第1のUEがセンシングを実行するとき、各センシング時に用いられるセンシングウィンドウの開始時間に対してシフトが行われ、或いは、n回のセンシング毎にシフトが行われる。例えば、2つのセンシングウィンドウ毎にシフトが行われる。具体的なシフト方式は、本実施形態においてこれに限定されない。
【0131】
本発明の本実施形態で提供されるリソース選択方法によれば、センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされて、リソース選択が実行される。センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウの決定されたパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされるので、固定のセンシングウィンドウに従ってリソースがセンシングされるという先行技術の現象は回避され、よってUEの消費電力が低減される。加えて、UEのセンシングウィンドウの開始時間はオフセットを有するので、UEがセンシングウィンドウにおいて十分な任意リソースを見つけられないという現象を防止することができる。
【0132】
図8は、本発明に係るUEの実施形態1の概略構造図である。本実施形態で提供されるUEは、本発明の任意の実施形態において提供される、UEに適用される方法の各ステップを実施することができる。具体的には、本実施形態で提供されるUEは、プロセッサ11と、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリ12とを備える。
【0133】
プロセッサ11は、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定するように構成される。パラメータ情報は、開始時間と、時間長と、数量とのうち少なくとも1つを含む。
【0134】
プロセッサ11は更に、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースをセンシングし、センシング結果に従ってリソースを選択するように構成される。
【0135】
本発明の本実施形態で提供されるUEによれば、センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウのパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされ、センシング結果に従ってリソースが選択される。センシングウィンドウのパラメータ情報が決定され、センシングウィンドウの決定されたパラメータ情報に従って、センシングウィンドウにおいてリソースがセンシングされるので、固定のセンシングウィンドウに従ってリソースがセンシングされるという先行技術の現象は回避され、よってUEの消費電力が低減される。
【0136】
任意に、本発明の実施形態では、プロセッサ11は更に、リソースの使用状況に従って、センシングウィンドウのパラメータ情報を決定するように構成される。
【0137】
任意に、本発明の実施形態では、リソースの使用状況は、第1の輻輳レベルと、第1のリソース予約間隔と、第2のリソース予約間隔と、任意リソースの数量と、リソース上のエネルギーとのうち少なくとも1つを含む。リソース予約間隔は、第2のUEにより今回のデータ伝送に用いられるリソースと第2のUEにより次回のデータ伝送に用いられるリソースとの間の時間間隔である。
【0138】
本実施形態で提供されるUEは、本発明の任意の実施形態において提供されるリソース選択方法の技術的解決策を実行するように構成されてよい。その実施原理及び技術的効果は、該リソース選択方法のものと同様であり、ここでは詳細の説明を省略する。
【0139】
図9は、本発明に係るUEの実施形態2の概略構造図である。図9に示されるように、本実施形態は図8に示される実施形態に基づき、UEは更に受信部13を備えてよい。
【0140】
受信部13は、基地局又は第2のUEによって送信された第1の指示情報を受信するように構成される。第1の指示情報は、第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を含む。
【0141】
或いは、プロセッサ11は更に、リソース上のエネルギーに従って、第1の輻輳レベルを決定するように構成される。
【0142】
或いは、受信部13は、少なくとも1つの第2のUEによって送信された第2の指示情報を受信するように構成される。第2の指示情報は、第2の輻輳レベル及び/又は第2のリソース予約間隔を含む。
【0143】
プロセッサ11は更に、第2の輻輳レベル及び/又は第2のリソース予約間隔に従って、第1の輻輳レベル及び/又は第1のリソース予約間隔を決定するように構成される。
【0144】
任意に、第1のリソース予約間隔は、第2のリソース予約間隔のサブセットである。
【0145】
任意に、プロセッサ11は更に、第2のリソース予約間隔をソートするように構成される。
【0146】
プロセッサ11は更に、ソートされた第2のリソース予約間隔から、第1のリソース予約間隔としてM個のリソース予約間隔を選択するように構成される。Mは正の整数である。
【0147】
本実施形態で提供されるUEは、本発明の任意の実施形態において提供されるリソース選択方法の技術的解決策を実行するように構成されてよい。その実施原理及び技術的効果は、該リソース選択方法のものと同様であり、ここでは詳細の説明を省略する。
【0148】
図10は、本発明に係るUEの実施形態3の概略構造図である。図10に示されるように、本実施形態は図8に示される実施形態に基づき、UEは更に受信部14を備える。
【0149】
受信部14は、第3の指示情報を受信するように構成される。第3の指示情報は、センシングウィンドウのパラメータ情報を含む。
【0150】
任意に、プロセッサ11は更に、事前設定された期間においてリソースをセンシングし、リソースの使用状況を決定するように構成される。
【0151】
任意に、リソースの使用状況が任意リソースの数量を含む場合、
プロセッサ11は更に、センシングウィンドウの時間長がN個の事前設定された期間の時間長の和であることを決定するように構成される。N個の事前設定された期間における任意リソースの数量は、第1の事前設定された閾値以上であり、又は、(N+1)個の事前設定された期間の時間長の和は、第2の事前設定された閾値以上であり、Nは正の整数である。
【0152】
任意に、リソースの使用状況が任意リソースの数量を含む場合、
プロセッサ11は更に、センシングウィンドウの時間長が第1の期間の時間長であることを決定するように構成される。事前設定された期間において、第1の期間における任意リソースの数量が最多である。事前設定された期間は少なくとも1つの第1の期間を含む。
【0153】
或いは、プロセッサ11は更に、センシングウィンドウの時間長が第2の期間の時間長であることを決定するように構成される。事前設定された期間において、第2の期間における任意リソースの数量は、第5の事前設定された閾値以上である。第2の期間の時間長は、事前設定された期間における別の第2の期間の時間長よりも小さい。事前設定された期間は少なくとも1つの第2の期間を含む。
【0154】
本実施形態で提供されるUEは、本発明の任意の実施形態において提供されるリソース選択方法の技術的解決策を実行するように構成されてよい。その実施原理及び技術的効果は、該リソース選択方法のものと同様であり、ここでは詳細の説明を省略する。
【0155】
任意に、プロセッサ11は更に、センシングウィンドウの開始時間のオフセットを決定するように構成される。
【0156】
プロセッサ11は更に、オフセットと、前回のセンシング時に用いられたセンシングウィンドウの開始時間とに従って、センシングウィンドウの開始時間を決定するように構成される。
【0157】
任意に、オフセットは、前回のセンシング時に用いられたセンシングウィンドウの時間長に関連する。
【0158】
本実施形態で提供されるUEは、本発明の任意の実施形態において提供されるリソース選択方法の技術的解決策を実行するように構成されてよい。その実施原理及び技術的効果は、該リソース選択方法のものと同様であり、ここでは詳細の説明を省略する。
【0159】
当業者であれば明確に理解できるように、上記の機能モジュールの分割は、簡便な説明のために、例示のための例として挙げられている。実際の適用では、上記の機能は、要件に応じて異なる機能モジュールに割り当てられ、実現されてよい。すなわち、装置の内部構造は、上述した機能の全部又は一部を実現するために異なる機能モジュールに分割される。上述のシステム、装置及びユニットの詳細な動作プロセスについては、上述の方法実施形態の対応するプロセスを参照することができ、ここでは詳細の説明を省略する。
【0160】
本願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実施され得ることが理解されるべきである。例えば、説明された装置実施形態は例に過ぎない。例えば、モジュール又はユニットの分割は、論理的な機能分割に過ぎず、実際の実施では他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが別のシステムに組合わせ又は統合されてよく、一部の機能は無視されてもよく、実行されなくてもよい。加えて、表示又は議論された相互結合又は直接的な結合若しくは通信接続は、いくつかのインタフェースを用いて実現されてよい。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電子的、機械的その他の形態で実施されてよい。
【0161】
別個のパーツとして記載されているユニットは、物理的に別個のものであってもなくてもよく、ユニットとして表示されるパーツは物理ユニットであってもなくてもよく、1つの位置に配置されても、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実施形態の解決策の目的を達成するために、ユニットの一部又は全部は実際の要件に従って選択されてよい。
【0162】
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、或いは各ユニットは、物理的に単独で存在してよく、或いは2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されてよい。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実現されてよく、或いはソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてよい。
【0163】
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売又は使用されるとき、統合ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づき、本願の技術的解決策は本質的に、或いは先行技術に寄与する部分、或いは技術的解決策の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形態で実現されてよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等であってよい)又はプロセッサ(processor)に、本願の実施形態に記載された方法のステップの全部又は一部を実行するように指示するためのいくつかの命令を含む。上述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読出し専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスク等の、プログラムコードを記憶することのできる任意の媒体を含む。
【0164】
上述の実施形態は、本願の技術的解決策を説明するためのものに過ぎず、本願を限定するものではない。上述の実施形態を参照して本願を詳細に説明したが、当業者であれば理解できるように、当業者は依然として、本願の実施形態の技術的解決策の主旨及び範囲から逸脱することなく、上述の実施形態で説明された技術的解決策に変更を行ったり、その一部の技術的特徴に均等置換を行うことができる。
図1
図2
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図8
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