特許第6592794号(P6592794)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6592794
(24)【登録日】2019年10月4日
(45)【発行日】2019年10月23日
(54)【発明の名称】棚板
(51)【国際特許分類】
   A47F 5/00 20060101AFI20191010BHJP
【FI】
   A47F5/00 G
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-87092(P2015-87092)
(22)【出願日】2015年4月21日
(65)【公開番号】特開2016-154829(P2016-154829A)
(43)【公開日】2016年9月1日
【審査請求日】2018年3月27日
(31)【優先権主張番号】特願2015-32108(P2015-32108)
(32)【優先日】2015年2月20日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】514280927
【氏名又は名称】株式会社エスピーネクスト
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】特許業務法人 英知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水谷 威裕
(72)【発明者】
【氏名】田邉 雅規
【審査官】 新井 浩士
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−299522(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3124091(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 3/00−5/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
棚板の前方及び後方に配置される前被係合板部及び後被係合板部と、商品の載置部を仕切る仕切板を備え、
前被係合板部及び後被係合板部は、基板に形成された凹部内に、複数の突条を左右方向に間隔をおいて配置される突条列を前後方向に複数列有しており、
基板上面と各突条の上面は略同一面上に位置するとともに、突条の周りは連続した溝状になっており、
仕切板は、その前後部に係合部を備え、
前被係合板部及び後被係合板部の突条間に仕切板の係合部を挟んで仕切板を固定する
ことを特徴とする棚板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶飲料等を陳列するショウケースに使用する棚板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンビニエンスストア等の店舗において、例えば缶飲料等の商品を陳列するショウケースとして、販売する商品をショウケースの後方より陳列し、購入者がショウケースの手前より取り出すタイプの陳列棚が利用されているが、そのようなショウケースに使用される棚板には、様々な大きさ(太さ)の商品が陳列される。そのような商品の大きさの違いに対応するために、商品を仕切る仕切りの位置を変更できるタイプの棚板が知られていた(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第300385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記先行技術文献においては、棚を幅方向に仕切る仕切り板の両端に係合部を設け、仕切り板の係合部を棚の手前と奥に設けられた係合孔に挿入することによって仕切り板の位置決めを行っていた。
しかしながら、そのような陳列棚においては、仕切り板の位置調節のために係合孔が多数必要となるが、その多くは使用時には仕切り板の係合部が挿入されないこととなり、ほこり等のゴミや水滴が入り込むことがあり、掃除が煩雑で不衛生となることがあった
【0005】
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、商品を前から取り出すことができるショウケースの棚板において、仕切り板の左右位置調節を可能としながら、ほこり等の溜まりやすい位置調節のための係合孔を設ける必要が無く、棚板の掃除が簡単にできるとともに、前後の係合部に対して仕切り板を係合固定することができる棚板を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、棚板の前方及び後方に配置される前被係合板部及び後被係合板部と、商品の載置部を仕切る仕切板を備え、前被係合板部及び後被係合板部は、基板に形成された凹部内に、前後左右方向に間隔をおいて左右方向に長い突条を有しており、基板上面と各突条の上面は略同一面上に位置するとともに、突条の周りは連続した溝状になっており、仕切板は、その前後部に係合部を備え、前被係合板部及び後被係合板部の突条間に仕切板の係合部を挟んで仕切板を固定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
棚板に仕切板を係合させるための係合孔を設ける必要がなく、被係合部を水で流したり、ブラシでこすることにより簡単に掃除を行うことができ、棚板を清潔に保つことができる。
また、棚板に設けられる仕切板を係合させるための被係合部が左右方向に長い突条により形成され、縦横に並んでいるので、商品が手前に移動してきたときのストッパーとなり、商品の飛び出しが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る棚板を使用するショウケースの外観図である。
図2】本発明の実施形態に係る棚板の斜視図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る棚板の(前)被係合板部を説明するための図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図である。
図4】(a)は本発明の第2の実施形態に係る棚板の(前)被係合板部の平面図であり、(b)は本発明の第3の実施形態に係る棚板の(前)被係合板部の平面図であり、(c)は本発明の第4の実施形態に係る棚板の(前)被係合板部の平面図である。
図5】本発明の実施形態に係る棚板の(前)被係合板部の水抜き孔を説明するための図であり、(a)は、第2の実施形態の棚板における水抜き孔の配置図、(b)は第3の実施形態における水抜き孔の配置図である。
図6】本発明の実施形態に係る仕切板の係合構造を説明するための図であり、仕切板の係合部分の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態の棚板について、図面を参考にして説明する。
なお、本実施形態の説明においては、ショウケースの商品を取り出す方を「(手)前」といい、ショウケースに向かって右側を「右」という。
(全体の構成)
図1に示すように、本発明の実施形態に係る棚板を備えるショウケースAは、フレーム1と、フレーム1内に上下方向に複数配置された棚板2、2・・とからなり、棚板2は、フレーム1に対して、後方を高く、手前に行くに従って徐々に低くなるように配置されている。
棚板2の上面には、左右方向に複数の仕切板3が配置されており、仕切板3により仕切られた各領域に同一種類の缶飲料等の商品が前後方向に陳列され、手前の商品を取り出すことにより、重力により後方の商品が自然と手前に移動するように構成されている。
【0010】
(棚板の構成)
図2に示すように、棚板2は、上面に商品を載置して陳列する載置部21と、載置部21の左右両側端に固定される側板22,22と、載置部21の前方に取り外し自在に配置される前被係合板部23と、載置部21の後方に取り外し自在に配置される後被係合板部24とにより構成されている。
【0011】
載置部21は、前後方向に複数のローラ211aを有するローラ載置板211が棚板2の基板(図示しない)の上面を覆うように複数配置されて構成されており、載置部21に載置された商品を上面のローラ211aによって前方へ案内し、前被係合板部23上に至るように構成されている。
棚板2の基板の上面で、ローラ載置板211よりも前方位置には、前被係合板部23が取り外し自在に配置されており、ローラ載置板211よりも後方位置には、後被係合板部24が取り外し自在に配置されている。前被係合板部23及び後被係合板部24は、ともに上面に被係合部が形成されており、後述する仕切板3の前後の係合部32,32を、前被係合板部23及び後被係合板部24の左右位置が揃った被係合部同士に係合することにより、前後方向にまっすぐな陳列領域を形成することができる。
【0012】
仕切板3は、棚板2の上面を左右方向に仕切る仕切部31と、仕切部31の前後端付近の下方に形成された係合部32,32とからなり、前後の係合部32,32は同一の形状に形成されることで、前後どちらの方向にでも使用可能となっている。
【0013】
そして、商品が陳列された状態においては、ショウケースAの前方もしくは後方から、缶飲料等の商品の間に仕切板3を差し込んで、前後の係合部32,32を前被係合板部23及び後被係合板部24の被係合部に係合させることで、棚板2対して、商品の大きさに応じて仕切板3の左右取付位置を変更して取り付けている。
なお、図2は、棚板2を説明するための図面であり、前被係合板部23及び後被係合板部24に形成された被係合部は、本発明の被係合部を表すものではない。
【0014】
(被係合部の構成)
上記のように、缶飲料等の商品を陳列するショウケースにおいては、仕切板3の前後の係合部32,32を、棚板2の載置部21の前方に配置された前被係合板部23及び後方に配置された後被係合板部24の被係合部に係合することによって棚板2に固定しているが、本発明の実施形態においては、仕切板3を固定するための前被係合板部23及び後被係合板部24の被係合部を複数の突条aにより形成している。
以下、本発明の実施形態に係る棚板に採用されている前被係合板部23及び後被係合板部24に構成について、図3を参考にして詳細に説明する。
なお、前被係合板部23と後被係合板部24とは、概ね同一の構成をなしているので、以下においては、前被係合板部23を用いて説明する。
【0015】
−第1の実施形態−
本発明の第1の実施形態に係る棚板に採用されている前被係合板部23は、図3に示すように、所定高さ寸法を有する平面視略矩形の基板231の上面に、平面視略矩形状の凹部231aが形成されており、凹部231a内に左右前後方向に複数の突条aを設けることにより形成されている。
突条aは、左右方向に長い平面視略矩形状をしており、その上面が基板231の上面と略同一面上に位置するように形成されている。
【0016】
突条aは、左右方向に所定間隔で並べられて突条列232a乃至突条列232dを形成しており、突条aにより形成された複数の突条列232a乃至突条列232dが前後方向に複数設けられることにより、仕切板3の係合部32が係合する被係合部が形成されている。
したがって、突条aの周りは連続した一つの溝状に形成されることとなり、被係合部に溜まるゴミなどをはき出しやすく、掃除がしやすい構成となっている。
【0017】
突条列232a乃至232dを構成する複数の突条aの横方向の間隔は、仕切板3の係合部32の幅と略同一の幅を有しており、前被係合板部23及び後被係合板部24の上方より仕切板3を落とし込むことで、係合部32,32が突条a間に係合することができる。
そして、突条列232a乃至232dを構成する突条aの左右方向位置が、隣接する突条列232a乃至232dを構成する突条aの左右方向位置とずれるように、各突条列232a乃至232dが配置されている。
【0018】
したがって、突条aにより形成される被係合部の左右方向の間隔を細かく設けて仕切板3の位置調節を細かく行うことができるとともに、前後の被係合板部として同一の被係合板部を用いることで、仕切板3の前後の係合部32,32において掛け違いを防止することができる。
【0019】
−第2の実施形態−
上記第1の実施形態においては、複数の突条aが同一の形状であるのに対して、本発明の第2の実施形態は、複数の突条が長、中、短の3種類の長さを持つ突条により形成されている点で第1の実施形態と異なっている。その他の構成については、概ね同じである。
以下、図4(a)を参考に説明する。
【0020】
第2の実施形態に係る棚板2に採用されている前被係合板部23の突条は、その形状(横方向長さ)が一定ではなく、左右方向の長さが長い長突条a1と、左右方向の長さが短い短突条a3と、左右方向の長さが長突条a1よりは短いが短突条a3よりは長い中突条a2とからなっており、それらの組合せにより仕切板3の係合部32が係合する被係合部が形成されている。
【0021】
具体的には、図4(a)に示すように、前被係合板部23の基板231に形成された凹部231a内には前後方向に所定の間隔を空けて4列の突条列232e,232f、232g,232hが形成されており、4列の突条列232e,232f、232g,232hのうち、最も後方の突条列232eと最も前方の突条列232hは長突条a1が仕切板3の幅寸法の間隔をあけて横方向に並べて形成されており、中間の2列の突条列232f,232gは、中突条a2と短突条a3とを交互に仕切板3の幅寸法の間隔を空けて横方向に並べて形成されている。
【0022】
中間の突条列232f,232gの中突条a2と短突条a3とを並べて形成した(長さの異なる突条を組み合わせて形成した)突条群の左右方向の寸法は、長突条a1の左右方向の長さ寸法と略同じとなるように各突条a1ないしa3の長さ及び配置間隔が設定されており、後方の突条列232eの長突条a1に対して、後方中間の突条列232fの中突条a2及び前方中間の突条列232gの短突条a3の左右方向の中心が揃うように、また、前方の突条列232hの長突条a1に対して、前方中間の突条列232gの中突条a2及び後方中間の突条列232fの短突条a3の左右方向の中心が揃うように各突条列232e,232f、232g,232hが配置されている。
各突条列232e,232f、232g,232hにおいて、長さの異なる突条の中心を合わせて配置することによって、各突条列232e,232f、232g,232hの突条の左右方向の間、すなわち仕切板3の係合部32を係合する突条の間の前後には、その前後方向に存在する他の突条列の突条の前後の壁面若しくは、凹部231aを形成する壁面が存在することとなり、仕切板3の係合部32が前後方向に移動することを防止して、仕切板3の安定した係止を行うことができる。
【0023】
そして、第2の実施形態に係る棚板においては、前被係合板部23に形成される最後方及び最前方の突条列232e,232hが左右幅方向に長い長突条a1により形成されているので、長突条a1の長さを載置する缶飲料等の大きさに合わせて設定することができ、それにより、仕切板3の前後位置を揃えた状態で、缶飲料等に適した等間隔に簡単に配置することができるとともに、仮に、大きさが異なる缶飲料等を並べる必要が生じた場合であっても、中間の突条列232f,232gを利用することにより、仕切板3の間隔を細かく、且つ簡単に調節することができる。
【0024】
−第3の実施形態−
上記第2の実施形態においては、突条列は4列に構成され、最前列及び最後列の突条列232e,232hの複数の突条aが長突条a1により形成されていたが、本発明の第3の実施形態は、第2の実施形態に係る棚板の最前列の突条列に相当する突条列が省略されており、3列の突条列により構成されている点で第2の実施形態と異なっている。
【0025】
図4(b)に示すように、前被係合板部23の基板231に形成された凹部231a内には前後方向に所定の間隔を空けて3列の突条列232e,232f、232gが形成されており、4列の突条列を有する第2の実施形態の棚板から、最も前方の突条列232hが削除されている。
長突条a1が横方向に並べて形成される突条列は一列あれば効果の上では十分であることから、最後方もしくは最前方の何れかの突条列を削除しても第2の実施形態と同様の作用・効果を有しながら、奥行き方向の寸法を短くすることができる。
なお、奥行き方向の寸法をさらに短く形成したり、簡単な構成とする場合には、図4(c)に示す第4の実施形態のように、最後方及び最前方の突条列を削除して、2列の突条列により構成することもできる。
【0026】
以上の第2の実施形態及び第3の実施形態の棚板においては、突条列は4列、もしくは3列に構成されており、突条も3種類の突条により形成されているが、突条列の数及び突条の種類は複数であればよく、複数形成した各突条列のいずれか一つの突条列を最も長い突条を並べて形成し、他の突条列を隣接する2つの突条により構成される突条群bを並べて形成するとともに、他の突条列の突条群bの寸法を最も長い突条の寸法と等しく設定すればよい。また、第4の実施形態のように、各突条列を隣接する2つの突条により構成される突条群を並べて形成するとともに、各突条列の突条群の寸法を等しく設定し、且つ、各突条列を構成する突条の左右方向中心位置が等しく構成されるものであれば、特に突条列の数や突条の種類の数は限定されるものではない。
【0027】
−水抜き孔の構成−
本発明の実施形態の棚板の前被係合板部23は、溝内に溜まった水やほこり等のゴミを排出するために、基板231の凹部231aに水抜き孔cが形成されている。
水抜き孔cは、図5(a)、(b)に示すように、平面視で突条aの左右方向の突条間に連続する形状をなしており、凹部231a内に落ち込んだゴミ等を速やかに排出し、仕切板3の係合部32がゴミ等によってその係合が妨げることがないように構成されている。
なお、水抜き孔cは、凹部231aの溝内に溜まった水等を排出することができれば、その形状や位置は特に特定されるものではなく、凹部231aの側壁部を含めどこにどのように設けてもよい。
このように、前被係合板部23の基板231の凹部231aに水抜き孔cを形成することにより、水やほこりを排出することができることはもちろんのこと、水抜き孔部分の材料の節約ができ、また、重量的にも軽量化を行うことができる。
【0028】
−仕切板の係合部の構造−
仕切板3の係合部32と前被係合板部23の被係合部との係合構造について、第3の実施形態の棚板の前被係合板部23を用いて説明する。
仕切板3の前後端部近傍に形成される係合部32は、仕切板3の前後の最端部に形成されておらず、係合部32のさらに前後端方向には、前被係合板部23の被係合部に係合部32を係合した際に被係合部の前後方向外方に位置する突条a上面もしくは基板231上面に載置される外端載置面31aを有している。
そして、棚板に対して仕切板3を係合するに際しては、左右方向に隣接するいずれかの突条の間に係合部32を挿入することにより、係合部32が突条によりその前後左右の位置が規制されるとともに、仕切部31の係合部32の外方の外端載置面31aが基板231の上面や突条の上面に載置されることで、仕切板3の高さ位置が規制されて、前後の被係合板部の上面に対して仕切板3が常に同じ高さに係合されるように構成されており、仕切板3の係合部32が基板231の凹部231aの底壁に当接したり、水抜き孔cに落ち込んだりして仕切板3の高さが変化したり、仕切板3が傾斜したりすることはない。
また、各突条の上面には、前後方向に延びるリブrが形成されており、棚板の前被係合板部23の上面に載置された缶飲料等の商品の底面との接触面積を減少させて、商品が前方に滑って移動しやすくしている。
【0029】
以上のように、本発明の第1及び第2の実施形態に係る棚板においては、棚板の前後位置に配置される前被係合板部及び後被係合板部の被係合部を複数の突条によって形成したので、突条の周りは連続する溝状に形成することができ、溝状の部分をブラシではき出したり、水道水により洗い流すことにより簡単に掃除を行うことができる。
また、突条は、左右方向に長い形状をしており、複数の突条を左右方向に間隔をおいて配置される突条列が前後方向に複数列形成されているので、手前に移動してくる商品の勢いを抑え、商品の棚板からの飛び出しを防止することができるとともに、突条aの上面の面取り等を行うことにより、仕切板の係合部が嵌まりこみ易く、仕切板の位置調節及び係合固定を簡単に行うことができる。
さらに、仕切板の係合部を係合する突条列は、前後の被係合板部で同じとなり、他の突条列には係合しないので、仕切板の掛け違いを防止することができる。
【0030】
本発明の第2、3の実施形態に係る棚板においては、被係合板部の係合列を構成する突条を複数長さの突条から形成し、最後方若しくは最前方の突条列を構成する突条を左右方向に長い長突条により形成しているので、長突条の長さを缶飲料の大きさに合わせることにより、棚板に対して仕切板を缶飲料の大きさにあった等間隔に簡単に取り付けることができるとともに、異なる大きさの缶飲料を載置する場合の仕切板の間隔の微調節にも対応することができる。
また、本発明の第4の実施形態においては、被係合板部の奥行き寸法をさらに短くすることができ、構成が単純で製造が比較的容易である。
なお、本実施形態においては、前後の被係合板部を棚板に対して取り外し自在に配置しているが、棚板の前方及び後方の部位を基板として構成し、直接凹部を設けて、その凹部内に突条を設けることで、前後の被係合板部を形成しても、即ち、前後の被係合板部を棚板と一体のものとしてもよい。
【符号の説明】
【0031】
1 :フレーム
2 :棚板
21 :載置部
211 :ローラ載置板
211a :ローラ
22 :側板
23 :前被係合板部
231 :基板
231a :凹部
232a :突条列
232b :突条列
232c :突条列
232d :突条列
232e :突条列
232f :突条列
232g :突条列
232h :突条列
24 :後被係合板部
3 :仕切板
31 :仕切部
31a :外端載置面
32 :係合部
a :突条
a1 :長突条
a2 :中突条
a3 :短突条
b :突条群
c :水抜き孔
r :リブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6