特許第6592837号(P6592837)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6592837
(24)【登録日】2019年10月4日
(45)【発行日】2019年10月23日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20191010BHJP
【FI】
   A63F5/04 605C
【請求項の数】2
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2015-131919(P2015-131919)
(22)【出願日】2015年6月30日
(65)【公開番号】特開2017-12417(P2017-12417A)
(43)【公開日】2017年1月19日
【審査請求日】2018年4月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】591142507
【氏名又は名称】株式会社北電子
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】特許業務法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀尾 恭佑
【審査官】 酒井 保
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−061324(JP,A)
【文献】 特開2006−247049(JP,A)
【文献】 特開2007−089713(JP,A)
【文献】 特開2005−270123(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入された円形の遊技媒体を検出する遊技媒体検出部を備えた遊技機において、
前記遊技媒体検出部は、
前記投入された遊技媒体が通過する流路と、
前記流路を通過する遊技媒体を検出するための検出手段と、
前記検出手段とは異なる位置において前記流路を通過する遊技媒体を検出するための特定検出手段と、
前記特定検出手段が設けられるベース部材と、
前記検出手段よりも前記流路の上流側に、前記流路を通過する遊技媒体を検出する上流検出手段と、
を備え、
前記検出手段は、前記流路を通過する遊技媒体の円周部の接触により移動する可動部材を備え、
前記可動部材は、前記遊技媒体の通過方向に沿わない方向に移動するように構成され、
前記特定検出手段は、
前記遊技媒体との接触により前記可動部材とは異なる方向であって、前記ベース部材における前記遊技媒体の円形表面に対向する面方向に移動するように構成される特定可動部材を備えるとともに、
前記上流検出手段が前記流路を通過する遊技媒体を検出している間は、前記流路を通過する遊技媒体を検出し続けるように構成される
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
投入された円形の遊技媒体を検出する遊技媒体検出部を備えた遊技機において、
前記遊技媒体検出部は、
前記投入された遊技媒体が通過する流路と、
前記流路を通過する遊技媒体を検出するための検出手段と、
前記検出手段とは異なる位置において前記流路を通過する遊技媒体を検出するための特定検出手段と、
前記特定検出手段が設けられるベース部材と、
前記ベース部材に対して開閉可能に変位するカバー部材と、
前記遊技媒体が投入される投入口の近傍において前記遊技媒体を検出する投入口側検出手段と、
を備え、
前記検出手段は、前記流路を通過する遊技媒体の円周部の接触により移動する可動部材を備え、
前記可動部材は、前記遊技媒体の通過方向に沿わない方向に移動するように構成され、
前記特定検出手段は、前記遊技媒体との接触により前記可動部材とは異なる方向であって、前記ベース部材における前記遊技媒体の円形表面に対向する面方向に移動するように構成される特定可動部材を備え
前記流路は、前記ベース部材と前記カバー部材により形成され、
前記投入口側検出手段は、
前記流路を通過する前記遊技媒体の通過と前記カバー部材が前記ベース部材に対して開放した状態を検出する
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技用の遊技媒体(メダル)を用いて遊技を行う遊技機としてスロットマシンが知られている。
スロットマシンは、メダル投入口に投入されたメダルを流下させるメダル流路を有し、正規の大きさのメダルをスロットマシンの内部に誘導するメダルセレクタを備えている。
この種のメダルセレクタには、メダル投入口から投入されたメダルを検知するセンサ等の検出手段が設けられており、メダルを検知する他、不正行為に用いられる不正器具を検出することができるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−271865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の遊技機については、改良の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の遊技機は、投入された円形の遊技媒体を検出する遊技媒体検出部を備えた遊技機において、遊技媒体検出部は、投入された遊技媒体が通過する流路と、流路を通過する遊技媒体を検出するための検出手段と、検出手段とは異なる位置において流路を通過する遊技媒体を検出するための特定検出手段と、特定検出手段が設けられるベース部材と、検出手段よりも流路の上流側に、流路を通過する遊技媒体を検出する上流検出手段と、を備え、検出手段は、流路を通過する遊技媒体の円周部の接触により移動する可動部材を備え、可動部材は、遊技媒体の通過方向に沿わない方向に移動するように構成され、特定検出手段は、遊技媒体との接触により可動部材とは異なる方向であって、前記ベース部材における前記遊技媒体の円形表面に対向する面方向に移動するように構成される特定可動部材を備えるとともに、上流検出手段が流路を通過する遊技媒体を検出している間は、流路を通過する遊技媒体を検出し続ける構成としてある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】スロットマシンの構成を示す正面図である。
図2】スロットマシンの内部構成を示す斜視図である。
図3】(a)はメダルセレクタの全体斜視図であり、(b)は付勢部材の係合状態を説明するための図である。
図4】メダルセレクタを示す分解斜視図であり、(a)はベース部材、(b)はカバー部材のそれぞれ内部構成を示す図である。
図5】メダルセレクタのベース部材を示す図であって、(a)は正面図、(b)は背面図である。
図6】リブの形状を説明するための図である。
図7】メダルが出口センサの被接触部に接触する前の状態を示す図であり、(a)はベース部材の正面図、(b)は図5(a)のA−A断面図である。
図8】メダルが出口センサの被接触部に接触して、可動部材が変位した状態を示す図であり、(a)はベース部材の正面図、(b)は図5(a)のA−A断面図である。
図9】メダルが被接触部を通過し終わって、可動部材が初期位置に復帰しようとする状態を示す図であり、(a)はベース部材の正面図、(b)は図5(a)のA−A断面図である。
図10】メダルが被接触部を通過し終わって、可動部材が初期位置に復帰した状態を示す図であり、(a)はベース部材の正面図、(b)は図5(a)のA−A断面図である。
図11】出口センサと投入検知センサの位置関係を説明するための図である。
図12】出口センサと投入検知センサから出力された検知信号の波形を示す波形図を示す図であり、(a)は正規メダルが連続で通過した場合を示しており、(b)は異常が発生した場合を示している。
図13】メダルが出口センサの被接触部に接触する前の状態のリンク機構の要部拡大図である。
図14】メダルが出口センサの被接触部に接触して、可動部材が変位した状態のリンク機構の要部拡大図である。
図15】メダルが被接触部を通過し終わって、可動部材が初期位置に復帰しようとする状態のリンク機構の要部拡大図である。
図16】メダルが被接触部を通過し終わって、可動部材が初期位置に復帰した状態のリンク機構の要部拡大図である。
図17】メダルセレクタの正面図である。
図18】カバー部材が開放していない状態の図17のC−C断面図であって、メダル流路にメダルが無い状態を示す図である。
図19】カバー部材が開放していない状態の図17のC−C断面図であって、メダルの通過により投入口側検知センサの踏み板部が変位した状態を示す図である。
図20】カバー部材が開放した状態の図17のC−C断面図であって、投入口側検知センサの踏み板部が変位した状態を示す図である。
図21】小径メダルがガイド部材に到達した状態を示す図であり、(a)は図5(a)のB−B断面図、(b)はガイド部材の要部拡大図である。
図22】ガイド部材が小径メダルによって押し上げられた状態を示す図であり、(a)は図5(a)のB−B断面図、(b)はガイド部材の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明に係る遊技機の好ましい実施形態について、各図を参照して説明する。
【0008】
スロットマシン1は、本発明に係る遊技機の一実施形態であり、通常のスロットマシンと同様、前面に開口部を有する筐体1bと、開口部を開閉可能に覆う前扉1aとを備えている。
図1及び図2に示すように、前扉1aは、リール41a〜41cそれぞれに表された連続する3つの図柄を機外から識別可能に構成されるとともに、遊技者により操作される複数の操作手段(2,2a,3,5)を備え、筐体1bは、リール41a〜41cを回転駆動させるドラムユニット4、メダルの払い出しを行うメダル払出装置6などの複数の装置、コンピュータとして動作する主制御部7、副制御部8などを備えている。
このようなスロットマシン1は、以下のようなスロットマシン遊技を実行可能に構成されている。
【0009】
ゲームの開始にあたり、掛け数の設定を行う。
掛け数の設定は、メダルをメダル投入口2から投入することにより行うことができ、投入されたメダルは、前扉1a裏面に設けられたメダルセレクタ10により検出され、所定数(例えば、3枚)のメダルの検知によりゲーム開始可能な状態となる。
また、ベットボタン2aなどを操作することで、掛け数を設定することもできる。ベットボタン2aの押下操作により、内部的に記憶したクレジットメダルからデータ形式のメダルが操作に応じて投入され、所定数(例えば、3枚)のメダルの投入により、ゲーム開始可能な状態となる。
【0010】
このゲーム開始可能な状態で、スタートレバー3が操作されると、ゲームが開始され、図柄の表されたリール41a〜41cが変動を開始するとともに、主制御部7が、複数の抽選対象の中から今回ゲームの抽選結果を決定する当選役抽選処理が実行される。
変動開始後、各リール41が定速回転に達すると、停止ボタン5a〜5cが押下操作可能な状態となる。それぞれの停止ボタン5が操作されると、その操作タイミングと当選役抽選処理の抽選結果とに応じた図柄の組合せで停止するように、各リール41が停止制御される。
【0011】
各リール41が停止すると、各リール41それぞれに表された上下方向に連続する3つの図柄の停止態様に基づいて入賞の有無が判定され、判定の結果、図柄の組合せに応じた特典が付与される。
【0012】
このようなスロットマシン遊技を実現可能なスロットマシン1においては、メダルセレクタ10が、以下に説明するような特徴的な構成を備えている。
以下、メダルセレクタ10の構成について、各図を参照して説明する。
【0013】
[メダルセレクタの全体構成]
メダルセレクタ10は、本発明における遊技媒体検出部の一例として動作し、図3(a)に示すように、ベース部材10aとカバー部材10bとを重ねた態様で構成される。
【0014】
ベース部材10aは、図4に示すように、メダル投入口2から投入されたメダルMを起立状態で転動しながら通過させるメダル流路11と、スタートレバー3の操作にもとづいてメダルセレクタ10の裏側に設けられたソレノイド12が駆動することでメダル流路11からメダルMを排除し、当該メダルMをメダル払出口6aに誘導するブロッカー13と、メダル流路11を通過するメダルMを検出する検出手段(投入口側検知センサ14、投入検知センサ15、監視センサ16、出口センサ17)と、を備えている。
【0015】
メダル流路11は、図4に示すように、メダル投入口2(メダル入口19)の直下に設けられた垂直流路111と、この垂直流路111から図中(図4(a))右下がりに傾斜した傾斜流路112によって構成されており、メダル流路11を転動するメダルMの円形表面に対向する部分である壁面部11aと、壁面部11aのうちメダルMの円形表面に対向する面である壁面部表面11bと、メダル流路11を転動するメダルMの円周面(円周部)に対向する部分である端面部11cを有している。
【0016】
また、メダル流路11には、図6に示すように、メダルMが通過する方向に沿って、メダルMとの接触抵抗を低減するためのリブ11fが複数形成されている。
メダル流路11の傾斜流路112に形成されたリブ11fには、エッジが形成されないように曲面状又は斜面状に面取りが施されている。
リブ11fに面取りを施した理由は、次のとおりである。
【0017】
メダルセレクタ10は、例えば、クレジットが上限に達しているときに投入されたメダルMや遊技に使用可能な正規の大きさのメダル(以下、正規メダルという)よりも小径のメダル(以下、小径メダルという)等の非正規メダルが投入された場合、ブロッカー13の開放動作や後述するガイド部材22の構造により、これらのメダルMをメダル流路11から下方に落下させて、遊技者に返却するようになっている。
このように、メダルMがメダル流路11から下方に落下するとき、リブ11fに面取りを施していない場合には、メダルMの縁がリブ11fのエッジに引っ掛かってしまい、円滑に下方へ誘導されていないことがある。このような場合、後続のメダルMが流下してくると、メダル流路11内でメダル詰まりが発生してしまうことがある。
そこで、リブ11fに面取りを施すことで、メダルMの縁がリブ11fに引っ掛かるのを回避し、メダル流路11から下方に円滑に誘導させることで、メダル流路11内でメダル詰まりが発生することを防止するようになっている。なお、面取りを施す位置としては、リブ11fの上面のエッジに施すことが好ましい。
なお、リブ11fの形状や本数、あるいは、リブ11fを形成する範囲は、メダルMとの接触面積を減少させてメダルMの通過を妨げることがなければ、特に限定されるものではない。
【0018】
投入口側検知センサ14、投入検知センサ15、監視センサ16、出口センサ17は、メダル流路11において物体(メダルMや不正器具)を検知すると、検知したことを示す検知信号を主制御部7へ出力する。
この出力された検知信号は、主制御部7によって各センサ14〜17がON又はOFFのいずれの状態であるか特定され、各センサ14〜17のON又はOFFの状態にもとづいてメダルMの通過、又は、不正行為等の異常の発生が判断される。
【0019】
カバー部材10bは、ベース部材10aの正面側に重ねられるとともに、ベース部材10aに対して開放可能に変位するようになっている。
カバー部材10bの内側の面(ベース部材10aと対向する面)のうちメダル流路11の垂直流路111を覆う部分には、図4(b)に示すように、後述する投入口側検知センサ14の可動部材141と当接可能な形状が施されている。
具体的には、投入口側検知センサ14の可動部材141の端部は凸設されており、この端部を収容可能な凹部104が形成されている。
【0020】
また、カバー部材10bは、ベース部材10aの上部(図3(a)において右上部)に設けられた軸部材101をカバー部材10bに設けられた軸支部102が軸支することにより、ベース部材10aに取り付けられた状態で軸部材101の中心軸を中心に、斜め上方に回動できるようになっている。
【0021】
軸部材101には、ねじりばね等の付勢部材103が設けられており、カバー部材10bが、常時、ベース部材10a側に付勢されて、カバー部材10bが閉じた状態を維持するようになっている。
また、付勢部材103は、図3(a)に示すように、軸部材101の中央部分から延設されて、略V字状に形成された端部103aを有している。
この端部103aは、ベース部材10aにカバー部材10bが取り付けられた状態において、カバー部材10bの表面に凹設された係合用凹部105に係合するようになっている。具体的には、図3(b)に示すように、端部103aの先端部分が係合用凹部105の内方に係入するとともに、端部103aと係合用凹部105の内面が沿うように係合する。
これにより、付勢部材103の付勢によってカバー部材10bをベース部材10a側に押圧するのに加えて、端部103aと係合用凹部105が係合することにより、カバー部材10bがベース部材10aから簡単に外れてしまうことを防ぐことができる。
【0022】
[メダルセレクタの詳細構成]
次に、メダルセレクタ10の詳細な構成について説明する。
メダルセレクタ10は、次に挙げる特徴を備えている。ここでは、これらの特徴について、以下順に説明する。
(a)出口センサ
(b)リンク機構
(c)監視センサ
(d)投入口側検知センサ
(e)ガイド部材
【0023】
(a)出口センサ
(a−1)構造及び動作
出口センサ17は、本発明の検出手段の一例として機能するものであり、メダル流路11を通過するメダルMを検知する。
出口センサ17は、図4等に示すように、メダル流路11において、ブロッカー13よりも下流側に設けられており、メダル流路11を通過するメダルMがメダルセレクタ10の外部に接続されたメダル誘導通路20に進出しようとするときに通り抜けるメダル出口18の近傍に設けられている。
【0024】
出口センサ17は、図5に示すように、メダル流路11を通過するメダルMが接触することで変位する可動部材171と、この可動部材171の変位を検知する変位検知センサ172とを有している。
可動部材171は、メダル流路11を通過するメダルMの円周面が接触し、このメダルMからの押圧を受けることで変位する被接触部171aと、ベース部材10aに設けられた軸支部171bと、被接触部171aの変位に伴って変位する被検知部171cとを有している。
変位検知センサ172は、可動部材171の被検知部171cの変位を検知すると、メダルMを検知したことを示す検知信号を主制御部7へ送る。
なお、変位検知センサ172には、例えば、フォトセンサなど、可動部材171の被検知部171cの変位を検知可能なセンサやスイッチ等を用いることができる。
【0025】
可動部材171は、メダル流路11における次の箇所に設けられる。
可動部材171のうち軸支部171bと被検知部171cは、メダル流路11の壁面部11aの裏側に位置している(図5(b)参照)。
これに対し、被接触部171aは、次の箇所に設けられる。
被接触部171aは、軸支部171bから突設された棒状の部材であって、軸支部171bが設けられている壁面部11aの裏側から壁面部11aの表側に向かって設けられている。
つまり、被接触部171aは、メダルが通過する方向MRに沿う方向と交差する方向に沿うように設けられている。
また、被接触部171aの先端部分が、メダル流路11の端面部11cからメダル流路11に対して進退可能な位置に設けられている。
【0026】
このような位置及び向きで被接触部171aを設けることにより、メダル流路11を通過するメダルMの円周面が被接触部171aに接触する。
このとき、被接触部171aは、メダルMの円周面の押圧により、軸支部171bの中心軸を中心として回動して、端面部11cから突出した位置(初期位置)から端面部11cに向かって押し下げられるように移動する。この軸支部171bの中心軸線は、メダルの通過方向MRに沿う方向と平行な方向であり、被接触部171aは、メダルの通過方向MRと平行な軸線回りに回動するようになっている。
また、メダルMが被接触部171aに接触していないときに、被接触部171aが初期位置に位置するように、軸支部171bには、ねじりばね等の付勢部材173が設けられている。
【0027】
次に、図7図10を参照して、出口センサ17の動作について説明する。
図7図10は、1枚の正規メダルがメダル流路11を通過する際のメダルMの位置に対応した出口センサ17の動作態様を示している。
メダル流路11を通過するメダルMが被接触部171aに接触する前は、図7(a)に示すように、出口センサ17の被接触部171aは、端面部11cからメダル流路11内に向かって突出した状態となる初期位置に位置する。
この状態では、図7(b)に示すように、被検知部171cは変位検知センサ172の発光部172aと受光部172bとの間に位置し、受光部172bへの入光を遮っているため、変位検知センサ172からはOFF状態(物体(メダル)非検知)を示す検知信号が出力されている。
【0028】
メダルMが転動して、メダルMが被接触部171aに接触したときには、図8(a)に示すように、被接触部171aは、初期位置から端面部11cに向かって移動することで、端面部11cに凹設された出口センサ用凹部11dに収納される。
この状態では、図8(b)に示すように、被接触部171aの変位に伴って被検知部171cも変位し、被検知部171cが発光部172aと受光部172bとの間から退避するため、受光部172bへ入光し、変位検知センサ172からはON状態(物体(メダル)検知)を示す検知信号が出力される。
【0029】
さらにメダルMが転動して、メダルMが被接触部171aを通過し終わったときには、被接触部171aにメダルMが接触しなくなり、被接触部171aは、このメダルMからの押圧を受けなくなると、付勢部材173による付勢により軸支部171bの中心軸を中心として回動して、端面部11cからメダル流路11内に向かって突出する方向に移動して(図9(a)参照)、初期位置に復帰する(図10(a)参照)。
この状態では、図10(b)に示すように、被検知部171cは発光部172aと受光部172bとの間に移動し、受光部172bへの入光を遮っているため、変位検知センサ172からはOFF状態(物体(メダル)非検知)を示す検知信号が出力される。
このように、出口センサ17の可動部材171(被接触部171a)は、メダル流路11を通過するメダルMの円周面の接触により、メダルMが通過する方向MRと異なる方向(メダルMが通過する方向MRに沿わない方向)に押し下げられて移動し、メダルMの円周面と接触しなくなると、初期位置に移動するようになっている。
【0030】
出口センサ17(変位検知センサ172)は、OFF状態からON状態へ遷移する検知信号を主制御部7へ出力すると、主制御部7によってメダルMが出口センサ17を通過したと判断することができる。
このとき、出口センサ17がメダルMを検知する時間よりも若干長い時間を閾値として設定しておき、出口センサ17から送られてきた検知信号のON時間と閾値とを比較する。そして、ON時間が閾値よりも短いときには、主制御部7は、メダルが通過したと判断することができる。
【0031】
一方、ON時間が閾値よりも長いときには、主制御部7は、出口センサ17におけるメダル詰まりや不正器具の挿入による異常が発生したものと判断することができる。
ここで、不正器具とは、例えば、薄板状や針金状のものがあり、先端にLEDが取り付けられたものがある。このような不正器具は、メダル投入口2から挿入され、投入検知センサ15付近でLEDを点滅させて、クレジットの枚数を不正に引き上げるのに用いられるので、出口センサ17や投入検知センサ15付近に所定時間滞在することになる。
そのため、出口センサ17は、その間、ON状態となるため、出力された検知信号のON時間が所定時間以上継続しているときには、主制御部7は、メダルセレクタ10において異常が発生したものと判断できる。
【0032】
また、メダルセレクタ10で異常が発生したと判断されたときには、主制御部7によって所定の情報が出力される。
例えば、異常が発生したことを示す信号をスロットマシン1の外部へ出力する。この信号を受信した装置(遊技に関する情報を集計管理する遊技場管理装置など)は、その信号にもとづいて、異常が発生したことを示す所定の報知(例えば、遊技場管理装置の表示部への報知、店員が所持するインカムへの報知)を実行する。この報知を認識した遊技場の店員は、その異常に対して適切な措置を講ずることができる。
また、異常が発生したことを示す信号が主制御部7から副制御部8へ送られる。これにより、当該スロットマシン1において警報音を出力させたり、液晶表面器にエラー表示をさせたりするなどして、異常が発生したことを報知する。この報知を認識した遊技場の店員は、その異常に対して適切な措置を講ずることができる。
さらに、異常が発生したと判断されたときには、遊技の進行を停止することができる。これにより、不正器具によるその後の不正なクレジットの引き上げを阻止することができ、遊技場での損害を抑えることができる。
【0033】
(a−2)出口センサの特徴
出口センサ17は、(a−1)で説明した構造を備えるとともに、(a−1)で説明したように動作するが、これら以外にも、様々な特徴を備えている。
ここでは、次の事項について説明する。
(a−21)被接触部171aの外形
(a−22)出口センサ17と投入検知センサ15の配置位置と、連続で通過するメダルの検知と不正検出
【0034】
(a−21)被接触部171aの外形
可動部材171の被接触部171aは、図11に示すように、複数のメダルMが前後に連なってメダル流路11を通過するときに、先行するメダル(以下、先行メダルという)と後続するメダル(以下、後続メダルという)が互いに接した状態において、メダル流路11の端面部11cと先行メダルの円周面と後続メダルの円周面によって形成される略三角形状の空間G内に収まる外形からなっている。
被接触部171aをこのような外形とすることで、被接触部171aを先行メダルが通過し終わった後、被接触部171aに後続メダルが到達するまでの間に、被接触部171aは、空間G内に位置するとともに、必ず、初期位置に復帰する。すなわち、1枚のメダルが出口センサ17(被接触部171a)を通過し終わった後、被接触部171aは、少なくとも変位検知センサ172によって検知されない位置に位置することになる。
【0035】
(a−22)出口センサ17と投入検知センサ15の配置位置と、連続で通過するメダルの検知と不正検出
出口センサ17と投入検知センサ15は、図11に示すように、メダル流路11において両方が空間G内に収まるような位置関係で配置されている。
【0036】
投入検知センサ15は、本発明の上流検出手段の一例として機能するものであり、出口センサ17よりもメダル流路11の上流側に設けられており、メダル流路11を通過するメダルMを検知する。
具体的には、投入検知センサ15は、光学式のセンサであり、メダル流路11を挟むようにして設けられた発光部と受光部によって構成され、発光部から発光された光がメダルによって遮断又は通光されることでメダルの検知を行う。
このような、位置関係で出口センサ17と投入検知センサ15を配置することにより、出口センサ17と投入検知センサ15は、次のようにメダルを検知する。
【0037】
ここでは、出口センサ17と投入検知センサ15の二つのセンサのON状態(メダル検知)とOFF状態(メダル非検知)の遷移にもとづいて、メダル流路11を連続して通過する正規メダルを検知する場合について説明する。
例えば、主制御部7が入力した検知信号が、図12(a)に示すような波形であったとする。この場合、出口センサ17と投入検知センサ15におけるON状態とOFF状態との遷移は次のようになる。
【0038】
メダル投入口2から正規メダルが連続投入された場合、まず、先行メダルが投入検知センサ15によって検知されて、投入検知センサ15がON状態となる(図12(a)のA点)。
先行メダルが転動すると、先行メダルの円周面が出口センサ17の被接触部171aに接触して被接触部171aを押圧し、出口センサ17が先行メダルを検知してON状態となる(図12(a)のB点)。
そして、先行メダルが転動して投入検知センサ15を通過し終わり、投入検知センサ15が先行メダルを検知しなくなると、投入検知センサ15がOFF状態となる(図12(a)のC点)。
さらに、先行メダルが転動して出口センサ17を通過し終わり、出口センサ17が先行メダルを検知しなくなると、出口センサ17がOFF状態となる(図12(a)のD点)。このとき、図11に示すように、出口センサ17と投入検知センサ15が空間G内に収まることで、出口センサ17と投入検知センサ15の両方がOFF状態となる(図12(a)のD−E間)。
その後、後続メダルが転動して、後続メダルが投入検知センサ15によって検知されて、投入検知センサ15がON状態となり(図12(a)のE点)、以降、後続メダルも同様に通過に応じて各センサで検知される(図12(a)のF点〜H点)。
【0039】
このように、メダル流路11を連続して通過する正規メダルを検知する場合には、出口センサ17と投入検知センサ15の検知状態の遷移は、定められた遷移となるため、この定められた遷移と出口センサ17と投入検知センサ15で検知した状態の遷移が異なる場合には、異常と判断することができる。
【0040】
特に、本実施形態のメダルセレクタ10においては、出口センサ17と投入検知センサ15の両方が空間Gに収まるような位置関係となるように配置されているため、複数のメダルMが前後に連なってメダル流路11を通過するとき、一枚のメダルMが通過し終わったときに、必ず、出口センサ17と投入検知センサ15の両方のセンサがOFF状態となる期間(図12(a)のD−E間)が存在する。
これにより、出口センサ17と投入検知センサ15の両方がOFF状態となる期間が存在する場合は、主制御部7によりメダルMの通過と判断することができる。
一方、図12(b)に示す波形のように、出口センサ17と投入検知センサ15の両方がOFF状態となる期間が存在しない場合は、主制御部7によりメダル詰まり又は既述したような不正器具の挿入による異常と判断することができる。
このように、本実施形態のメダルセレクタ10は、メダル流路11を前後に連なって通過する複数のメダルMを個々に確実にカウントすることができる。
【0041】
(b)リンク機構
リンク機構21は、図13に示すように、出口センサ17よりもメダル流路11の下流側に設けられ、出口センサ17の可動部材171(被接触部171a)の動作と連動する部材である。
具体的には、リンク機構21は、ベース部材10aに設けられた軸支部211を中心に回動する第一部材212と第二部材213を備えており、第一部材212は、出口センサ17の被接触部171aと連動する位置に設けられている。
軸部材211の中心軸線は、起立状態で通過するメダルMの厚み方向と平行な方向であり、第一部材212と第二部材213は、メダルの厚み方向と平行な軸線回りに回動する。
【0042】
次に、図13図16を参照して、リンク機構の動作について説明する。
図13図16は、メダル流路11を通過するメダルMの位置に対応したリンク機構の動作態様をそれぞれ示している。
第一部材212と第二部材213は、ねじりばね等の付勢部材によって付勢がされておらず、メダルMが被接触部171aに接触していないときは、それぞれの可動範囲内で任意の場所に位置するようになっている。
なお、ここでは、図13に示すように、メダルMが被接触部171aに接触する前の状態では、第一部材212が被接触部171aの下面に当接する位置にあり、第二部材213が端面部11cに凹設されたリンク機構用凹部11eに収納される位置にあるものとする。
【0043】
そして、メダル流路11を通過するメダルMが被接触部171aに接触したときには、図14に示すように、第一部材212は、被接触部171aに押し下げられて端面部11cの方向に移動し、この第一部材212の変位に伴って第二部材213が反時計回りに回動して、端面部11cから突出する位置に移動する。
さらに、メダル流路11を通過するメダルMが被接触部171aを通過し終わったときには、第二部材213はメダルMの円周面に押し下げられて端面部11cの方向に移動し(図15参照)、この第二部材213の変位に伴って第一部材212が時計回りに回動する。このとき、第一部材212は、被接触部171aの下面に当接した状態で被接触部171aを初期位置へ押し上げるように作動し、被接触部171aは初期位置に復帰する(図16参照)。
【0044】
このように、リンク機構21は、メダル流路11を通過するメダルMが出口センサ17の可動部材171(被接触部171a)を通過し終わるときに、出口センサ17の可動部材171(被接触部171a)が付勢により初期位置に戻ろうとするのを補助するように作動する。
これにより、複数のメダルMが前後に連なってメダル流路11を通過する場合、先行メダルが出口センサ17の被接触部171aを通過し終わった後、後続メダルが出口センサ17の被接触部171aを通過するまでに、被接触部171aを端面部11cからメダル流路11内に向かって突出した初期位置に確実に復帰させることができる。
その結果、連続して複数のメダルMがメダル流路11を通過する場合、出口センサ17で個々にメダルを検知することができる。
【0045】
(c)監視センサ
(c−1)構造及び動作
監視センサ16は、メダル流路11を通過するメダルMを検知する。
監視センサ16は、図5に示すように、メダル流路11を通過するメダルMが接触することで変位する可動部材161と、この可動部材161の変位を検知する変位検知センサ162とを有している。
可動部材161は、メダル流路11を通過するメダルMが接触し、このメダルMからの押圧を受けることで変位する踏み板状(フラップ状)の踏み板部161aと、ベース部材に軸支される軸支部161bと、踏み板部161aの変位に伴って変位する被検知部161cとを有している。
変位検知センサ162は、可動部材161の被検知部161cの変位を検知すると、メダルMを検知したことを示す検知信号を出力して主制御部7へ送る。
【0046】
可動部材161は、メダル流路11における次の箇所に設けられている。
可動部材161のうちの軸支部161bと被検知部161cは、メダル流路11の壁面部11aの裏側に位置している(図5(b)参照)。
これに対し、踏み板部161aは、全体的には、メダル流路11の壁面部11aの表面に位置し、一部分が斜め前方へせり出すような状態で設けられる。
また、踏み板部161aは、薄い板状の部材であって、この薄い板状の一の表面を流路側表面161dとすると、この流路側表面161dが壁面部11aからメダルMの通過方向MRに次第にせり出すように、段状に形成されている。
【0047】
このような位置に踏み板部161aを設けることにより、メダル流路11を通過するメダルMが踏み板部161aの一部分に接触し、このメダルMが通過しながらその一部分を押圧することで、当該踏み板部161aが変位する。このとき、踏み板部161aは、踏み板部161aの裏面に形成された軸支部161bの中心軸を中心として回動し、踏み板部161aの全体が、壁面部11aに凹設された監視センサ用凹部(非図示)に収納される。
この軸支部161bの中心軸を中心として踏み板部161aが回動して変位することにより、被検知部161cも変位する。この被検知部161cの変位を検知した変位検知センサ162は、メダルMを検知したことを示す検知信号を出力する。
また、可動部材161は、踏み板部161aにメダルMが接触しなくなり、このメダルMからの押圧を受けなくなると、ねじりばね等の付勢部材163による付勢により軸支部161bの中心軸を中心として回動し、踏み板部161aの一部が壁面部11aから斜め前方にせり出した状態に復帰する。
なお、変位検知センサ162には、例えば、フォトセンサなど、可動部材161の被検知部161cの変位を検知可能なセンサやスイッチ等を用いることができる。
【0048】
(c−2)監視センサの特徴
監視センサ16は、(c−1)で説明した構造を備えるとともに、(c−1)で説明したように動作するが、これら以外にも、様々な特徴を備えている。
ここでは、次の事項について説明する。
(c−21)踏み板部161aの外形と不正検出
(c−22)踏み板部161aと投入検知センサ15との位置関係と不正検出
【0049】
(c−21)踏み板部161aの外形と不正検出
踏み板部161aのうちメダルMの通過方向MRに直交する方向に沿う方向の長さが、壁面部11aのうちメダルMの通過方向MRに直交する方向に沿う方向の長さとほぼ同じ長さで形成されている(図5(a)参照)。
このように、踏み板部161aの長さを壁面部11aの長さとほぼ同じ長さとすることにより、メダル流路11のうち監視センサ16が位置する部分においては、いずれの箇所においても踏み板部161aが存在するようになるので、監視センサ16は、踏み板部161aを通過する物体(メダルMや不正器具)を確実に検知することができる。
【0050】
例えば、既述したようなクレジットを不正に引き上げるための不正器具が、メダル投入口2から挿入されて、投入検知センサ15付近に位置された場合でも、監視センサ16は、この不正器具を確実に検知することができる。
具体的には、踏み板部161aの長さを壁面部11aの長さとほぼ同じ長さとすることにより、あらゆる形状(メダルの形状に近似した形状、棒状、チューブ状等)に形成された不正器具が投入検知センサ15に到達しようとするとき、踏み板部161aに必ず接触することになる。
【0051】
(c−22)踏み板部161aと投入検知センサ15との位置関係と不正検出
また、監視センサ16は、投入検知センサ15がメダルMを検知している間、当該メダルMを検知するような位置関係で配置されている。すなわち、投入検知センサ15がメダルMを検知している期間は、監視センサ16の踏み板部161aが押された状態(ON状態)となる。そのため、1枚の正規メダルMが通過する場合には、監視センサ16がON状態、投入検知センサ15がON状態、投入検知センサ15がOFF状態、監視センサ16がOFF状態といった順序で検知状態が遷移する。
【0052】
このような位置関係で監視センサ16(踏み板部161a)と投入検知センサ15を配置することで、正規メダルがメダル流路11を通過する場合には、監視センサ16と投入検知センサ15の検知状態の遷移は、定められた順序で遷移するので、この定められた遷移と監視センサ16と投入検知センサ15で検知した状態遷移が異なる場合には、主制御部7によって不正器具の挿入等による異常と判断することができる。
また、クレジットを不正に引き上げるための不正器具は、投入検知センサ15付近に所定時間滞在する。そのため、監視センサ16から出力された検知信号のON時間が所定時間以上継続しているときには、主制御部7によって不正器具の挿入等による異常が発生したものと判断することができる。
【0053】
(d)投入口側検知センサ
(d−1)構造及び動作
投入口側検知センサ14は、メダル投入口2から投入されたメダルMの通過とカバー部材10bの開放した状態を検出するためのセンサである。
投入口側検知センサ14は、図5(a)等に示すように、メダル投入口2の近傍に設けられており、メダル流路11の壁面部11aから突出させた可動部材141を備え、この可動部材141は、メダルMが接触した際の押圧やカバー部材10bの開放等により変位する踏み板部141aを有している。
また、投入口側検知センサ14は、ベース部材10aによって軸支される軸支部141bと、踏み板部141aの変位に伴って変位する変位部材142と、この変位部材142が変位したことを検知すると検知信号を出力して主制御部7へ送る変位検知センサ143によって構成される(図5(b)参照)。
【0054】
なお、変位検知センサ143には、例えば、フォトセンサなど、可動部材141の変位部材142の変位を検知可能なセンサやスイッチ等を用いることができる。
また、メダルMが接触していない状態において、踏み板部141aがメダル流路11の壁面部11aから斜め前方へ向かってせり出した状態を維持するように、軸支部141bには、ねじりばね等の付勢部材141cが設けられている。
【0055】
踏み板部141aは、壁面部11aから斜め方向にせり出す態様で、かつ、対向するカバー部材10bの内面を押圧する状態で設けられている(図18参照)。
具体的には、踏み板部141aは、メダルの通過方向MRに沿った辺の長さが、カバー部材10bの内面に到達するのに十分な長さを有しており、カバー部材10bが閉じた状態において、踏み板部141aの端部がカバー部材10bの内面(凹部104)を押圧している。
このような構造からなる踏み板部141aを備える投入口側検知センサ14は、次のように動作する。
【0056】
図18図20を参照して投入口側検知センサ14の動作について説明する。
カバー部材10bが開放していない状態において、メダルMが投入口側検知センサ14の踏み板部141aに接触していないときには、図18に示すように、投入口側検知センサ14の踏み板部141aは、カバー部材10bの内面(凹部104)に当接するとともに押圧した状態でメダル流路11の垂直流路111を塞ぐように位置する(第一位置)。
この状態では、変位部材142は変位検知センサ143の発光部143aと受光部143bとの間に位置し、受光部143bへの入光を遮っているため、変位検知センサ143からはOFF状態(物体(メダル)非検知:第一の状態)を示す検知信号が出力されている。
【0057】
メダルMが垂直流路111を降下して、メダルMの円形表面が投入口側検知センサ14の踏み板部141aに接触したときには、図19に示すように、踏み板部141aはメダルMから押圧を受けて、第一位置から壁面部11aに向かう方向(第一の方向)に変位して、メダル流路11を開放する位置(第二位置)に移動する。
この状態では、踏み板部141aの回動に伴って変位部材142も回動して変位し、変位部材142が発光部143aと受光部143bとの間から退避するため、受光部143bへ入光し、変位検知センサ143からはON状態(物体(メダル)検知:第二の状態)を示す検知信号が出力される。
【0058】
さらにメダルMが垂直流路111を降下して、踏み板部141aがメダルMからの押圧を受けなくなると、可動部材141が付勢部材141cによる付勢により軸部材140の中心軸を中心として回動し、踏み板部141aは壁面部11aからせり出した状態に復帰する。
この状態では、踏み板部141aの回動に伴って変位部材142も変位検知センサ143の発光部143aと受光部143bとの間に移動し、受光部143bへの入光を遮っているため、変位検知センサ143からはOFF状態(物体(メダル)非検知:第一の状態)を示す検知信号が出力される。
【0059】
投入口側検知センサ14(変位検知センサ143)は、OFF状態からON状態へ遷移する検知信号を主制御部7へ出力すると、主制御部7によってメダルMが投入口側検知センサ14を通過したと判断することができる。
このとき、投入口側検知センサ14がメダルMを検知する時間よりも若干長い時間を閾値として設定しておき、投入口側検知センサ14から送られてきた検知信号のON時間と閾値とを比較する。そして、ON時間が閾値よりも短いときには、主制御部7は、メダルが通過したと判断することができる。
【0060】
一方、ON時間が閾値よりも長いときには、主制御部7は、投入口側検知センサ14におけるメダル詰まりや既述したようなクレジットを不正に引き上げるための不正器具の挿入による異常が発生したと判断することができる。
具体的には、不正器具がメダル投入口2から挿入された場合には、不正器具が踏み板部141aに接触し、さらに不正器具の挿入が進められると、可動部材141が押圧されて変位し、この変位に伴う変位部材142の変位を変位検知センサ143が検知する。そして、変位検知センサ143から出力されたON状態を示す検知信号の長さにもとづいて、主制御部7により異常が発生したと判断することができる。
【0061】
ここで、投入口側検知センサ14の踏み板部141aは、メダルMの接触によってメダルの通過方向MRに沿って倒れ込むように変位する構造であるため、メダルMが連続してメダル流路11(垂直流路111)を通過する場合には、先行メダルが踏み板部141aを通過し終わった後、後続メダルが踏み板部141aに到達するまでに、メダルの通過方向MRに沿って倒れ込んだ踏み板部141aが戻り切らない状態のまま後続メダルも踏み板部141aを通過してしまうことがある。そのため、投入口側検知センサ14では、連続して通過するメダルMを個々に検知できない場合がある。
しかしながら、投入口側検知センサ14は、出口センサ17や投入検知センサ15とは異なり、通過するメダルMをカウントするために用いられないので、連続して通過するメダルMを個々に検知できない場合でも、メダルMの通過枚数のカウントアップには支障をきたさない。
このような点から、本実施形態では、投入口側検知センサ14における「メダルMの通過の検知」とは、出口センサ17や投入検知センサ15のように通過するメダルMを各々検知するという意味合いではなく、単にメダルMが投入口側検知センサ14を通過したか否かを検知するという意味合いで用いている。
【0062】
また、メダルセレクタ10に対する不正行為として、既述した不正行為の他に、例えば、メダル投入口2から針金やドライバー等の不正工具を挿入して、カバー部材10bを無理にこじ開けることで、その隙間からメダルセレクタ10の内部に配置された各センサや基板等に不正に電気信号を送り込むといった不正行為がある。
【0063】
そこで、本実施形態におけるメダルセレクタ10の投入口側検知センサ14では、このようなこじ開けによる不正行為に対応した構成を備えている。
具体的には、カバー部材10bが開放した状態では、図20に示すように、カバー部材10bが軸部材101の中心軸を中心に回動することに伴って、投入口側検知センサ14の可動部材141(踏み板部141a)も変位する。
これは、踏み板部141aの端部がカバー部材10bの内面に当接した状態で、かつ、カバー部材10b側に押圧する態様にあるため、カバー部材10bが壁面部11aから離れる方向に移動すると、踏み板部141aも壁面部11aから離れる方向(第二の方向)に移動し、ベース部材10aとカバー部材10bとの間に空間を形成するような位置(第二位置)に移動する。
この状態では、踏み板部141aの回動に伴って変位部材142も回動して変位し、変位部材142が発光部143aと受光部143bとの間から退避するため、受光部143bへ入光し、変位検知センサ143からはON状態(物体(メダル)検知:第二の状態)を示す検知信号が出力される。
【0064】
既述したように、投入口側検知センサ14(変位検知センサ143)は、OFF状態からON状態へ遷移する検知信号を主制御部7へ出力すると、ON状態が所定期間以上継続した場合には、主制御部7によって異常と判断される。
したがって、こじ開けによる不正行為が行われた場合に、カバー部材10bが開放した状態やカバー部材10bが外れた状態になっても、投入口側検知センサ14で異常を検知することができる。
これにより、こじ開けによる不正行為を阻止することができ、メダルセレクタ10内部の基板等に不正な電気信号を送り込むような行為を有効に防止することができる。
【0065】
また、投入口側検知センサ14(変位検知センサ143)から出力したON状態を示す検知信号が所定期間以上継続した場合には、メダル詰まり又はカバー部材の開放のいずれが発生したかにかかわらず、主制御部7によって異常を示す所定の情報が出力される。
例えば、スロットマシン1において警報音を出力したり、液晶表面器にエラー表面をさせたりするなどして、異常が発生したことを報知する。なお、報知の方法は、これに限らず、遊技場管理装置や呼出ランプ等の周辺機器に出力することで異常を特定できるようにしても良い。
【0066】
このように、投入口側検知センサ14においてON状態が所定期間以上継続した場合には、メダル詰まりや不正器具の挿入により踏み板部141aが第一の方向に変位した後に第二位置で滞在している状態、又は、カバー部材の開放により踏み板部141aが第二の方向に変位した後に第二位置で滞在している状態にかかわらず、異常である旨が報知される。
これにより、可動部材141(踏み板部141a又は変位部材142)が、第一の方向又は第二の方向のいずれかに変位したことを検知するためのセンサをメダルセレクタ10に別途設けて、この検知した方向にもとづいて報知を行うような構成を備えることなく、異常が発生したことを報知することができる。
【0067】
このように、投入口側検知センサ14は、可動部材141の第一の方向による変位によってメダルMの通過を検出するだけでなく、可動部材141の第一の方向による変位と異なる第二の方向に変位することで、カバー部材10bの開放を検出することができる。
そのため、一のセンサ(投入口側検知センサ14)のみで、メダルMの通過とカバー部材10bの開放の両方の検出を行うことができるため、コストを削減することができる。
【0068】
また、投入口側検知センサ14でカバー部材10bの開放を検知するため、カバー部材10bがこじ開けられるのを阻止するための物理的な機構をメダルセレクタ10に設ける必要がない。その結果、開放が阻止されている状態のカバー部材10bが無理にこじ開けられて、カバー部材10b又はメダルセレクタ10が損傷してしまうリスクを低下させることができる。
【0069】
(e)ガイド部材
ガイド部材22は、メダル投入口2から投入された小径メダルをメダル流路11から排除可能な部材である。
ガイド部材22は、図21に示すように、ブロッカー13に対向する位置に配置されており、金属部材で形成された板状の可動部221と、この可動部221を移動可能な状態で固定するための固定部222から構成されている。
【0070】
ガイド部材22は、ベース部材10bに次のように取り付けられる。
可動部221に形成された切欠き221aに対して固定部222の裏面から突出する凸部222aを挿入し、固定部222の表面側からネジ23を螺着することによってガイド部材22をベース部材10bに取り付けることができる。
ガイド部材22がベース部材10aに取り付けられた状態では、ブロッカー13の上面からガイド部材22(可動部221)の底面までの幅(図21(a)の通過規定幅)が正規メダルの外径よりも若干小さくなるように設けられている。
【0071】
また、ベース部材10aにガイド部材22が取り付けられた状態では、ガイド部材22の可動部221が、メダルMの通過方向MRに直交する方向(図21(b)の移動方向)に僅かに移動可能になっている。
具体的には、凸部222aのうち移動方向に沿う方向の長さが、切欠き221aの移動方向に沿う方向の幅よりも若干短く形成されているため、切欠き221a内に凸部222aが挿入された状態では、凸部222aは、切欠き221a内で移動方向に僅かに遊びがある状態になる。そのため、可動部221は、切欠き221aと凸部222aによって形成される僅かな隙間(図21(b)の可動領域R)の範囲内で移動することができる。
このような可動領域Rを有することにより、ガイド部材22は次のように動作する。
【0072】
図21及び図22を参照して、ガイド部材22の動作について説明する。
正規メダルがガイド部材22に到達した場合には、当該正規メダルの円形表面上部が可動部221の表面に当接した状態で正規メダルが転動するため、ガイド部材22は、正規メダルを傾斜通路112の下流に向かって案内する。つまり、ガイド部材22は、正規メダルが通過する場合は、既述の移動方向に移動しないようになっている。
【0073】
小径メダルがガイド部材22に到達した場合には、当該小径メダルの外形が通過規定幅よりも小さいときは、小径メダルはガイド部材22の可動部221に接触せずに、自重により壁面部11a側に形成された傾倒用凹部11g内に倒れてメダル流路11から排除される。
一方、通過規定幅とほぼ同じ外径の小径メダルがガイド部材22に到達した場合には、当該小径メダルの上部円周面が可動部221の底面に接触するため、自重により傾倒用凹部11g側へ傾倒しながらも傾斜通路112を下流に向かって転動してしまう、あるいは、ブロッカー13とガイド部材22との間に挟まって滞留してしまうことがある。
【0074】
ところが、本実施形態のガイド部材22は、図22に示すように、当該小径メダルが傾倒用凹部11g側へ傾倒しながら上部円周面がガイド部材22の底面に接触すると、押し上がるように移動するようになっている。
そして、このガイド部材22が押し上がった分だけ小径メダルMの上部円周面とガイド部材22(可動部221)の底面との間に隙間が生じる(図22(b)参照)。これにより、小径メダルは可動部221に接触しなくなり、自重により傾倒用凹部11g内に倒れてメダル流路11から排除される。
このように、ガイド部材22は、正規メダルを通過可能な機能を備えるとともに、通過規定幅とほぼ同じ外径の小径メダルが、ブロッカー13とガイド部材22との間に挟まらないように動作して、小径メダルを排除する機能を備えている。これにより、メダル流路11内でメダル詰まりが発生することを防止できるようになっている。
【0075】
なお、ガイド部材22をベース部材10aに取り付ける方法は、ガイド部材22を僅かな隙間(可動領域R)の範囲内で押し上げるように移動可能であれば、特に限定されない。例えば、ネジ23を若干緩めた状態で螺着して、ガイド部材22をベース部材10aに取り付けることにより、ガイド部材22を移動可能な構成としてもよい。
【0076】
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン1によれば、メダルセレクタ10において、出口センサ17の被接触部171aが、メダルMの円周面の接触によって端面部11cからメダル流路11内に突出する位置から押し下げる方向(メダルMの通過方向MRに沿わない方向)に移動するとともに、被接触部171aが空間G内に収まる外形で形成されているので、複数のメダルMがメダル流路11を連続して通過する場合でも、各メダルMが通過するごとに、被接触部171aが確実に初期位置に復帰するようになっている。
これにより、連続するメダルMを1枚1枚区別して検知することができる。
【0077】
一方、出口センサ17の被接触部の構造を踏み板式の構造とした従来のスロットマシンでは、連続するメダルMを1枚1枚区別して検知することができなかった。
踏み板式の構造とは、メダル流路11を通過するメダルの接触によって被接触部がメダルの通過方向MRに沿って倒れ込むように変位する構造のものである。
このような構造の場合には、メダルが通過しながら被接触部を押圧することで、被接触部が倒れ込むように変位するため、メダルが連続してメダル流路11を通過する場合には、先行メダルが被接触部を通過し終わった後、後続メダルが被接触部に到達するまでに、メダルの通過方向MRに沿って倒れ込んだ被接触部が戻り切れずに、倒れ込んだ状態のまま、後続メダルも被接触部を通過してしまうことがあった。そのため、通過するメダルを個々に区別して検知することができなかった。
本実施形態のスロットマシン1によれば、従来のスロットマシンが改善すべきこのような課題の全部又は一部などを解決することができる。
【0078】
以上、本発明の遊技機の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技機は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、メダルセレクタが備えられる遊技機の例としてスロットマシンを挙げたが、遊技機は、スロットマシンに限るものではなく、遊技媒体としてメダルを使用する遊技機、例えば、雀球やアレンジボールなどであってもよい。また、封入式の遊技機であってもよい。
【0079】
また、上述した実施形態においては、メダル流路11において上流側から投入検知センサ15、出口センサ17の順となる位置関係で配置した構成で説明したが、これに限らず、両方のセンサが既述した空間G内に収まるような位置関係であれば、上流側から出口センサ17、投入検知センサ15の順となる位置関係で配置してもよい。
また、投入検知センサ15と出口センサ17をそれぞれ1つずつ設けた構成としているが、これに限らず、投入検知センサ15と出口センサ17を任意の数で設けてもよい。例えば、投入検知センサ15を1つ、出口センサ17を2つ以上設けてもよく、又は、投入検知センサ15を2つ以上、出口センサ17を1つ設けてもよく、あるいは、投入検知センサ15と出口センサ17をそれぞれ2つ以上設けてもよい。
【0080】
また、上述した実施形態においては、投入口側検知センサ14のみで、メダルMの通過とカバー部材10bの開放の両方の検出を行う構成で説明したが、可動部材141(踏み板部141a又は変位部材142)が変位した方向を検知するセンサを設け、第一の方向と第二の方向を判別することでメダルMの通過又はカバー部材10bの開放を判断し、これに応じた報知を行うようにしてもよい。
【0081】
また、リンク機構21にメダルMの逆流防止機能を備えてもよい。
例えば、第二部材213の先端部分をメダル出口18に向かう方向に突出するような形状とすることで、何等かの理由でメダル出口18の外側からメダルMが逆流してメダル出口18に進入してきたときは、この当該メダルMの下部が第二部材213の先端部に接触し、それ以上の進入を阻止するような構造にしてもよい。
【0082】
また、メダルセレクタ10に備えられる投入検知センサ15と、監視センサ16の変位検知センサ162と、出口センサ17の変位検知センサ172と、投入口側検知センサ14の変位検知センサ143は、いずれもフォトセンサを用いることを想定しているが、フォトセンサに限るものではなく、近接センサ、静電容量センサなどを用いてもよい。
【0083】
また、以上説明した内容から以下のような特徴を有する遊技機の発明を抽出することもできる。
【0084】
(1)投入された遊技媒体を検出する遊技媒体検出部を備えた遊技機において、前記遊技媒体検出部は、前記投入された遊技媒体が通過する流路と、前記流路を通過する遊技媒体を検出する検出手段と、前記流路及び前記検出手段を有するベース部材に対して開閉可能に変位するカバー部材と、を備え、前記検出手段は、前記流路を通過する遊技媒体の通過と前記カバー部材が前記ベース部材に対して開放した状態を検出することを特徴とする遊技機。
【0085】
(2)前記検出手段は、前記流路を通過する遊技媒体が接触することで変位する可動部材と、前記可動部材の変位を検知するための変位検知センサと、を備え、前記可動部材は、前記流路を通過する遊技媒体が接触していないときには、前記変位検知センサの検知状態が第一の状態となる第一位置にあり、前記流路を通過する遊技媒体が接触しているとき又は前記カバー部材が開放した状態のときには、前記変位検知センサの検知状態が第二の状態となる第二位置にあることを特徴とする(1)に記載の遊技機。
【0086】
(3)前記可動部材は、前記流路を通過する遊技媒体の接触により第一の方向に変位して、前記第二位置に位置し、前記カバー部材の開放により前記第一の方向とは異なる第二の方向に変位して、前記第二位置に位置することを特徴とする(2)に記載の遊技機。
【0087】
(4)前記検出手段から出力された検知信号の検知時間が所定期間以上継続した場合には、遊技媒体の詰まり又はカバー部材の開放のいずれが発生したかにかかわらず所定の情報を出力する情報出力手段を備えたことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の遊技機。
【0088】
(5)前記検出手段は、前記流路内に遊技媒体が投入される遊技媒体投入口の近傍に設けられたことを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の遊技機。
【0089】
(6)前記遊技媒体検出部は、正規の大きさである正規遊技媒体よりも小径の非正規遊技媒体を前記流路から排除可能なガイド部材を備え、前記ガイド部材は、前記非正規遊技媒体が通過するときに、当該非正規遊技媒体の円周部により押し上げられることで移動可能に設けられたことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の遊技機。
【符号の説明】
【0090】
1 スロットマシン(遊技機)
7 主制御部
10 メダルセレクタ(遊技媒体検出部)
10a ベース部材
10b カバー部材
11 メダル流路(流路)
11a 壁面部
11c 端面部
14 投入口側検知センサ
141 可動部材
141a 踏み板部
15 投入検知センサ(上流検出手段)
16 監視センサ
17 出口センサ(検出手段)
171 可動部材
171a 被接触部
21 リンク機構
22 ガイド部材
G 空間
M メダル
MR メダルの通過方向
図1
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