(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記変動量割当決定部が決定した前記割り当てた変動量に基づいて、最下流ヒートポンプ装置と前記最下流ヒートポンプ装置以外の前記複数のヒートポンプ装置に割り当てる前記割り当てた変動量を設定する変動量割当設定部、
を備える請求項1または請求項2に記載の制御装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、直列に接続された複数のヒートポンプ装置のそれぞれが循環する水を加熱するヒートポンプシステムでは、ヒートポンプシステムにおけるヒートポンプ装置の位置が水の循環経路のより下流になればなる程、循環する水が高温で高圧になる。ヒートポンプ装置のそれぞれは、水が自装置内を通過する間に熱交換を行い水の温度を上昇させる必要がある。このように使用されるヒートポンプ装置の製造コストを低減する場合、一般的に、材料費を削減するために小型化が考えられる。しかしながら、ヒートポンプ装置を小型化した場合、冷媒が通過する熱交換器の容量(体積)が小さくなる。そのため、ヒートポンプ装置の位置が水の循環経路のより下流になればなる程、また、ヒートポンプ装置が小型になればなる程、熱交換器における冷媒の圧力が高くなる。
その結果、直列に接続された複数のヒートポンプ装置の最下流に位置するヒートポンプ装置の熱交換器では冷媒の高圧に耐える高価な部品が使用され、ヒートポンプシステムの製造コストを低減することが困難である。
【0005】
そこで、この発明は、上記の課題を解決することのできる制御装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、制御装置は、循環経路において順に配置され循環する水の温度を
上昇させるとともに、前記循環経路における最も下流に配置された最下流ヒートポンプ装置を含む複数のヒートポンプ装置を制御する制御装置であって、設備における水温の変動量と、前記ヒートポンプ装置のそれぞれが有する機器能力と、前記ヒートポンプ装置のそれぞれにおける目標出口水温と、前記ヒートポンプ装置のそれぞれの入口水温の実測値と、前記ヒートポンプ装置のそれぞれの出口水温の実測値とに基づいて、前記水の温度を
上昇させる制御を行う温度変動制御部と、
前記複数のヒートポンプ装置の全体で前記水の温度を上昇させる変動量を記憶部から読み取る変動量読取部と、前記複数のヒートポンプ装置の全体で前記水の温度を上昇させ始めてから所定のタイミングまでの期間によって示される通常時には、前記変動量読取部が前記記憶部から読み取った前記変動量を前記複数のヒートポンプ装置の台数で等分し、前記最下流ヒートポンプ装置の出力における前記水の目標温度が第一設定温度を超えている場合に、
前記所定のタイミングに前記最下流ヒートポンプ装置に割り当てた変動量が通常時の変動量よりも少なくなるように、前記最下流ヒートポンプ装置以外の前記複数のヒートポンプ装置に割り当てた変動量を決定する変動量割当決定部と、を備える。
【0009】
本発明の第
2の態様によれば、第1の態
様の制御装置において、前記変動量割当決定部は、前記最下流ヒートポンプ装置の出力における前記水の目標温度が第一設定温度を超えている場合に、前記最下流ヒートポンプ装置の出力における前記水の温度が第二設定温度を超えたタイミングに前記最下流ヒートポンプ装置に割り当てた変動量が前記通常時の変動量よりも少なくなるように、前記最下流ヒートポンプ装置以外の前記複数のヒートポンプ装置に割り当てた変動量を決定するものであってもよい。
【0010】
本発明の第
3の態様によれば、第1の態様
または第
2の態様
の制御装置は、前記変動量割当決定部が決定した前記割り当てた変動量に基づいて、最下流ヒートポンプ装置と前記最下流ヒートポンプ装置以外の前記複数のヒートポンプ装置に割り当てる前記割り当てた変動量を設定する変動量割当設定部、を備えるものであってもよい。
【0011】
本発明の第
4の態様によれば、制御方法は、循環経路において順に配置され循環する水の温度を
上昇させるとともに、前記循環経路における最も下流に配置された最下流ヒートポンプ装置を含む複数のヒートポンプ装置を制御する制御装置の制御方法であって、設備における水温の変動量と、前記ヒートポンプ装置のそれぞれが有する機器能力と、前記ヒートポンプ装置のそれぞれにおける目標出口水温と、前記ヒートポンプ装置のそれぞれの入口水温の実測値と、前記ヒートポンプ装置のそれぞれの出口水温の実測値とに基づいて、前記水の温度を
上昇させる制御を行うことと、
前記複数のヒートポンプ装置の全体で前記水の温度を上昇させる変動量を記憶部から読み取ることと、前記複数のヒートポンプ装置の全体で前記水の温度を上昇させ始めてから所定のタイミングまでの期間によって示される通常時には、前記記憶部から読み取った前記変動量を前記複数のヒートポンプ装置の台数で等分することと、前記最下流ヒートポンプ装置の出力における前記水の目標温度が第一設定温度を超えている場合に、
前記所定のタイミングに前記最下流ヒートポンプ装置に割り当てた変動量が通常時の変動量よりも少なくなるように、前記最下流ヒートポンプ装置以外の前記複数のヒートポンプ装置に割り当てた変動量を決定することと、を含む。
【0012】
本発明の第
5の態様によれば、プログラムは、循環経路において順に配置され循環する水の温度を
上昇させるとともに、前記循環経路における最も下流に配置された最下流ヒートポンプ装置を含む複数のヒートポンプ装置を制御する制御装置のコンピュータに、設備における水温の変動量と、前記ヒートポンプ装置のそれぞれが有する機器能力と、前記ヒートポンプ装置のそれぞれにおける目標出口水温と、前記ヒートポンプ装置のそれぞれの入口水温の実測値と、前記ヒートポンプ装置のそれぞれの出口水温の実測値とに基づいて、前記水の温度を
上昇させる制御を行うことと、
前記複数のヒートポンプ装置の全体で前記水の温度を上昇させる変動量を記憶部から読み取ることと、前記複数のヒートポンプ装置の全体で前記水の温度を変動させ始めてから所定のタイミングまでの期間によって示される通常時には、前記記憶部から読み取った前記変動量を前記複数のヒートポンプ装置の台数で等分することと、前記最下流ヒートポンプ装置の出力における前記水の目標温度が第一設定温度を超えている場合に、
前記所定のタイミングに前記最下流ヒートポンプ装置に割り当てた変動量が通常時の変動量よりも少なくなるように、前記最下流ヒートポンプ装置以外の前記複数のヒートポンプ装置に割り当てた変動量を決定することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施形態による制御装置によれば、ヒートポンプシステムにおける直列接続された複数のヒートポンプ装置の最下流に位置するヒートポンプ装置の熱交換器において安価な部品を使用することを可能にし、ヒートポンプシステムの小型化とヒートポンプシステムの製造コストの低減を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<第一の実施形態>
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
本発明の第一の実施形態による制御装置を備えるヒートポンプシステムの構成について説明する。
本実施形態によるヒートポンプシステム1は、
図1に示すように、設備10、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)、第nヒートポンプ装置20an、制御装置30、及び、水配管40を備える。
【0016】
設備10は、水の温度をΔT変化させる。例えば、設備10は、オフィス、工場などであり、設備10において、空気調和機、ボイラー装置、冷凍庫などを使用することにより水の温度をΔT変化させる。なお、水の温度をΔT低下させた場合は、水の冷却を意味し、水の温度をΔT上昇させた場合は、水の加熱を意味する。
設備10は、例えば水の温度をΔT低下させた水を水配管40を介して第1ヒートポンプ装置20a1に出力する。また、設備10に、第nヒートポンプ装置20anから水配管40を介して水が入力される。例えば、設備10で要求される水温まで加熱された水が、第nヒートポンプ装置20anから水配管40を介して、設備10へ供給される。
【0017】
第1ヒートポンプ装置20a1は、設備10から入力した水を熱交換することにより加熱する。第1ヒートポンプ装置20a1は、加熱した水を水配管40を介して第2ヒートポンプ装置20a2に出力する。
第2ヒートポンプ装置20a2は、第1ヒートポンプ装置20a1から入力した水を熱交換することにより加熱する。第2ヒートポンプ装置20a2は、加熱した水を水配管40を介して第3ヒートポンプ装置20a3に出力する。
同様に、第3ヒートポンプ装置20a3は、第2ヒートポンプ装置20a2から入力した水を熱交換することにより加熱する。第3ヒートポンプ装置20a3は、加熱した水を水配管40を介して第4ヒートポンプ装置20a4に出力する。
同様に、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)は、第(n−2)ヒートポンプ装置20a(n−2)から入力した水を熱交換することにより加熱する。第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)は、加熱した水を水配管40を介して第nヒートポンプ装置20anに出力する。なお、第nヒートポンプ装置20anは、水の循環経路における最も下流に配置された最下流ヒートポンプ装置である。
第nヒートポンプ装置20anは、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)から入力した水を熱交換することにより加熱する。第nヒートポンプ装置20anは、加熱した水を水配管40を介して設備10に出力する。なお、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)、及び、第nヒートポンプ装置20anを総称してヒートポンプ装置20と呼ぶ。
なお、
図1において、水配管40における矢印は、水の循環経路における水の流れる方向を示している。
【0018】
制御装置30は、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第nヒートポンプ装置20anのそれぞれを制御する。具体的には、制御装置30は、設備10における水の温度低下ΔT、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第nヒートポンプ装置20anのそれぞれが有する水温を変動させる能力を示す機器能力、最上流の第1ヒートポンプ装置20a1の入力水温、及び、最下流の第nヒートポンプ装置20anの目標出口水温に基づいて、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれにおける目標出口水温、すなわち、それぞれにおける変動量割当を決定する。なお、変動量割当は、設備10における水の温度の変動量ΔT(この場合、設備10における水の温度低下ΔT)を第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれに割り当てられた水温の変動量を示す量であり、それぞれにおける目標出口水温と入口水温との差によって示される変動量である。制御装置30は、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれにおける目標出口水温、入口水温の実測値、及び、出口水温の実測値のそれぞれに基づいて、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれにおける変動量割当に対する制御指令を生成する。制御装置30は、生成した制御指令をそれぞれに対応するヒートポンプ装置20に送信する。
なお、
図1において、破線は、ヒートポンプ装置20のそれぞれと制御装置30との間の通信経路を示している。制御装置30は、この通信経路を介して設備10と情報の送受信を行う。また、制御装置30は、この通信経路を介してヒートポンプ装置20に目標出口水温などの制御信号を送信する。なお、通信経路は、有線であってよいし無線であってもよい。
【0019】
次に、本実施形態によるヒートポンプ装置20の構成について説明する。
ヒートポンプ装置20のそれぞれは、
図2に示すように、圧縮機201と、四方弁202と、水熱交換器203と、膨張弁204と、空気熱交換器205と、アキュムレータ206と、冷媒管207と、第1温度センサ208と、第2温度センサ209と、を備える。圧縮機201と、四方弁202と、水熱交換器203と、膨張弁204と、空気熱交換器205と、アキュムレータ206は、冷媒管207によって接続され、冷媒回路を構成する。
【0020】
圧縮機201は、四方弁202とアキュムレータ206との間に設けられる。圧縮機201は、インバータによってモータが駆動される。圧縮機201は、インバータの出力周波数によってモータの回転数、すなわち冷媒の吐出量が調整される。
水熱交換器203は、上流側のヒートポンプ装置20から下流側のヒートポンプ装置20へ水が流れる水配管40内の水と、四方弁202と膨張弁204との間の冷媒管207内の冷媒とを熱交換させる。
膨張弁204は、水熱交換器203と空気熱交換器205との間に設けられる。膨張弁204は、入力したある温度Tである圧力Pの液状冷媒を温度Tよりも低温で圧力Pよりも低圧の冷媒にする。
空気熱交換器205は、四方弁202と膨張弁204との間に設けられる。空気熱交換器205は、外気と冷媒とを熱交換させる。
【0021】
アキュムレータ206は、圧縮機201と四方弁202との間に設けられる。アキュムレータ206は、蒸発器(水熱交換器203または空気熱交換器205)でガス化しきれなかった冷媒が液状のまま圧縮機201に吸入されるのを防ぐ。
上流側のヒートポンプ装置20から(第1ヒートポンプ装置20a1の場合、設備10から)水が流れる水熱交換器203における水配管40の入口には、第1温度センサ208が設けられる。第1温度センサ208が検出した水温は、水配管40内の入口水温の実測値として制御装置30へ送信される。
また、下流側のヒートポンプ装置20へ(第nヒートポンプ装置20anの場合、設備10へ)水が流れる水熱交換器203における水配管40の出口には、第2温度センサ209が設けられる。第2温度センサ209が検出した水温は、水配管40内の出力水温の実測値として制御装置30へ送信される。
【0022】
なお、ヒートポンプ装置20において、加熱運転と冷却(または除霜)運転とは、四方弁202が切り替えられて、冷媒の流れ方向が変化することによって切り替わる。加熱運転時では、圧縮機201から吐出された冷媒は、水熱交換器203、膨張弁204、空気熱交換器205、アキュムレータ206の順に流れる。水熱交換器203が凝縮器として作用し、空気熱交換器205が蒸発器として作用する。そして、水熱交換器203で加熱された水が水配管40を介して水の循環経路の下流側の次のヒートポンプ装置20または設備10へ出力される。
【0023】
次に、本実施形態による制御装置30の構成について説明する。
制御装置30は、
図3に示すように、通信部301と、記憶部302と、通信制御部303と、温度変動制御部304と、変動量割当決定部305と、変動量読取部306と、変動量割当設定部307と、を備える。
【0024】
通信部301は、制御装置30がヒートポンプ装置20のそれぞれを制御するのに必要な情報をヒートポンプ装置20のそれぞれと送受信する。例えば、通信部301は、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれにおける第1温度センサ208が検出した入口水温の実測値、及び、それぞれにおける第2温度センサ209が検出した出口水温の実測値を受信する。また、通信部301は、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれに制御指令を送信する。
記憶部302は、制御装置30が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部302は、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第nヒートポンプ装置20anの全体で変動させる水温の変動量を示すデータテーブルTBL1を予め記憶する。なお、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第nヒートポンプ装置20anの全体で変動させる水温の変動量は、例えば、設備10において冷却される水温の変動量ΔTである。
【0025】
通信制御部303は、制御装置30が通信部301を介して行う通信を制御する。なお、以下の説明において、通信制御部303が制御装置30の通信部301を介して行う通信を制御することを特に記載しない場合であっても、通信制御部303は、制御装置30が通信部301を介して行う通信を制御するものである。
【0026】
温度変動制御部304は、設備10における水温の変動量ΔT、ヒートポンプ装置20のそれぞれが有する機器能力、最上流の第1ヒートポンプ装置20a1の入力水温、及び、最下流の第nヒートポンプ装置20anの目標出口水温に基づいて、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれにおける目標出口水温を決定する。温度変動制御部304は、設備10における水温の変動量ΔT、ヒートポンプ装置20のそれぞれが有する機器能力、設備10における水温の変動量ΔT、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれにおける目標出口水温、入口水温の実測値、及び、出口水温の実測値のそれぞれに基づいて、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれに対する制御指令を生成する。制御装置30は、生成した制御指令をそれぞれに対応するヒートポンプ装置20に送信し、ヒートポンプ装置20を制御する。に基づいて水の温度を変動させる制御指令を生成し、制御を行う。具体的には、温度変動制御部304は、変動量割当設定部307がヒートポンプ装置20のそれぞれに対して設定する変動量割当で水の温度を変動させる制御指令を生成し、ヒートポンプ装置20のそれぞれを制御する。
【0027】
変動量割当決定部305は、ヒートポンプ装置20のうちの水の循環経路における最も下流に配置された第nヒートポンプ装置20anと第nヒートポンプ装置20an以外の他のヒートポンプ装置20のそれぞれに変動量割当を、第nヒートポンプ装置20anに割り当てた変動量が通常時に割り当てた変動量よりも少なくなるよう第nヒートポンプ装置20an以外の他のヒートポンプ装置20の変動量割当を決定する。
例えば、変動量割当決定部305は、通常時には、変動量読取部306が記憶部302から読み取った変動量をヒートポンプ装置20の台数nで等分し、所定のタイミングに、第nヒートポンプ装置20anに割り当てた変動量が通常時に割り当てた変動量よりも少なくなるよう第nヒートポンプ装置20an以外の他のヒートポンプ装置20の変動量割当を決定する。
具体的には、例えば、第nヒートポンプ装置20anの出力における水の目標温度が第一設定温度を超えており、変動量割当決定部305は、ヒートポンプ装置20のそれぞれが水を加熱し圧力が高まって出力した場合に、所定のタイミングに、第nヒートポンプ装置20anに割り当てた変動量が通常時に割り当てた変動量よりも少なくなるよう第nヒートポンプ装置20an以外の他のヒートポンプ装置20の変動量割当を決定する。また、例えば、第nヒートポンプ装置20anの出力における水の目標温度が第一設定温度を超えており、変動量割当決定部305は、ヒートポンプ装置20のそれぞれが水を加熱し圧力が高まって出力した場合に、第nヒートポンプ装置20anの出力における水の温度の実測値が第二設定温度を超えたタイミングに、第nヒートポンプ装置20anに割り当てた変動量が通常時に割り当てた変動量よりも少なくなるよう第nヒートポンプ装置20an以外の他のヒートポンプ装置20の変動量割当を決定してもよい。
【0028】
変動量読取部306は、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第nヒートポンプ装置20anの全体で水の温度を変動させる変動量を記憶部302から読み取る。例えば、変動量読取部306は、記憶部302からデータテーブルTBL1を読み出す。
【0029】
変動量割当設定部307は、変動量割当決定部305が決定した変動量割当に基づいて、第nヒートポンプ装置20anと第nヒートポンプ装置20an以外の他のヒートポンプ装置20に割り当てる変動量割当を設定する。
【0030】
次に、本実施形態による記憶部302が記憶するデータテーブルTBL1について説明する。
データテーブルTBL1は、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第nヒートポンプ装置20anの全体で水の温度を変動させる変動量ΔTを示す。例えば、データテーブルTBL1は、
図4に示すように、それぞれの設備(設備10、設備300、・・・)と、それぞれの設備における水の温度の変動量ΔTとの対応関係を示す。
【0031】
次に、本実施形態によるヒートポンプシステム1の処理について説明する。
ここでは、本実施形態によるヒートポンプシステム1において、設備10が水を冷却し、水の温度がΔT低下した場合に、ヒートポンプ装置20のそれぞれを制御して水を加熱する制御装置30の処理を示す
図5の処理フローについて説明する。なお、設備10が第nヒートポンプ装置20anから水配管40を介して入力する水を冷却し、水の温度をΔT低下させることは予めわかっており、記憶部302は変動量ΔTをデータテーブルTBL1に記憶している。ここで、設備10が記憶部302のデータテーブルTBL1に記録した変動量ΔTは、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第nヒートポンプ装置20anの全体で水の温度を変動させる変動量である。
【0032】
変動量読取部306は、記憶部302のデータテーブルTBL1から設備10に対応する変動量ΔTを読み出す(ステップS1)。例えば、
図4で示したデータテーブルTBL1の場合、変動量読取部306は、データテーブルTBL1における設備の先頭から順に設備10を検索して特定し、特定した設備10に対応する変動量ΔT1を設備10の変動量ΔTと特定して読み出す。
変動量読取部306は、読み出した変動量ΔTを変動量割当決定部305に出力する。
【0033】
変動量割当決定部305は、変動量読取部306から変動量ΔTを入力すると、入力した変動量ΔT、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第nヒートポンプ装置20anのそれぞれが有する機器能力、最上流の第1ヒートポンプ装置20a1の入力水温、及び、最下流の第nヒートポンプ装置20anの目標出口水温に基づいて、通常時におけるヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当と決定する(ステップS2)。例えば、変動量割当決定部305は、通常時には、変動量ΔTをヒートポンプ装置20の台数nで等分した変動量割当ΔT÷nをヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当と決定する。
変動量割当決定部305は、通常時に決定したヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当を変動量割当設定部307に出力する。
【0034】
変動量割当設定部307は、変動量割当決定部305から通常時におけるヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当を入力すると、入力したヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当をヒートポンプ装置20のそれぞれに設定する(ステップS3)。例えば、変動量割当設定部307は、変動量割当決定部305がヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当をΔT÷nと決定した場合、通常時におけるヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当をΔT÷nに設定する。
【0035】
温度変動制御部304は、変動量割当設定部307が通常時におけるヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当を設定すると、設備10における水温の変動量ΔT、ヒートポンプ装置20のそれぞれが有する機器能力、設備10における水温の変動量ΔT、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれにおける目標出口水温、入口水温の実測値、及び、出口水温の実測値のそれぞれに基づいて、水の温度を変動させる制御指令を生成し、ヒートポンプ装置20のそれぞれを制御する(ステップS4)。
【0036】
通常時に温度変動制御部304が水の温度を変動させる制御指令を生成し、ヒートポンプ装置20のそれぞれを制御すると、ヒートポンプ装置20のそれぞれは、加熱し圧力が高まった水を、水の循環経路の下流側のヒートポンプ装置20または設備10へ出力する。
【0037】
変動量割当決定部305は、通常時に、ヒートポンプ装置20のそれぞれが水を加熱し圧力が高まって出力しているときに、所定のタイミングになったか否かを判定している(ステップS5)。具体的には、例えば、変動量割当決定部305は、第nヒートポンプ装置20anの出力における水の目標温度が第一設定温度を超えており、かつ、第nヒートポンプ装置20anの出力における水の温度の実測値が第二設定温度を超えたタイミングになったか否かを判定する。より具体的には、例えば、変動量割当決定部305は、第nヒートポンプ装置20anの出力における水の目標温度が第一設定温度55度を超えており(例えば、水の目標温度が60度)、かつ、第nヒートポンプ装置20anの出力における水の温度の実測値が第二設定温度50度を超えたタイミングになったか否かを判定する。
【0038】
通常時に、変動量割当決定部305は、所定のタイミングになっていないと判定した場合(ステップS5、NO)、ステップS5の処理に戻す。
【0039】
また、通常時に、変動量割当決定部305は、ヒートポンプ装置20のそれぞれが水を加熱し圧力が高まって出力したときに、所定のタイミングになったと判定した場合(ステップS5、YES)、この判定タイミング(所定のタイミング)に、第nヒートポンプ装置20anに割り当てた変動量が通常時に割り当てた変動量よりも少なくなるよう第nヒートポンプ装置20an以外の他のヒートポンプ装置20の変動量割当を決定する(ステップS6)。例えば、変動量割当決定部305は、通常時におけるヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当をΔT÷nに決定していた場合、所定のタイミングに、第nヒートポンプ装置20anの変動量割当をΔT÷nよりも低くなるよう決定し、第nヒートポンプ装置20anの変動量割当を低くした分、第nヒートポンプ装置20an以外の他の1つ以上のヒートポンプ装置20の変動量割当が高くなるよう決定する。より具体的には、変動量割当決定部305は、通常時における第nヒートポンプ装置20anの変動量割当よりも低く、第nヒートポンプ装置20anにおける高温で高圧な状態でも単位時間当たりに容易に実現できる変動量割当に設定する。
【0040】
変動量割当決定部305は、決定したヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当を変動量割当設定部307に出力する。
【0041】
変動量割当設定部307は、変動量割当決定部305から所定のタイミングに決定したヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当を入力すると、入力したヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当をヒートポンプ装置20のそれぞれに設定する(ステップS7)。
【0042】
温度変動制御部304は、変動量割当設定部307が所定のタイミングに決定したヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当を設定すると、設備10における水温の変動量ΔT、ヒートポンプ装置20のそれぞれが有する機器能力、設備10における水温の変動量ΔT、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれにおける目標出口水温、入口水温の実測値、及び、出口水温の実測値のそれぞれに基づいて、水の温度を変動させる制御指令を生成し、ヒートポンプ装置20のそれぞれを制御する(ステップS8)。
なお、ヒートポンプ装置20の台数nは、2台以上であれば何台でもよい。
【0043】
以上、本発明の第一の実施形態による制御装置30の処理について説明した。本実施形態による制御装置30の処理によれば、温度変動制御部304は、設備10における水温の変動量ΔT、ヒートポンプ装置20のそれぞれが有する機器能力、設備10における水温の変動量ΔT、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれにおける目標出口水温、入口水温の実測値、及び、出口水温の実測値のそれぞれに基づいて、水の温度を変動させる制御指令を生成し、ヒートポンプ装置20のそれぞれを制御する。変動量割当決定部305は、ヒートポンプ装置20のうちの水の循環経路における最も下流に配置された第nヒートポンプ装置20anと第nヒートポンプ装置20an以外の他のヒートポンプ装置20のそれぞれに変動量割当を、第nヒートポンプ装置20anに割り当てた変動量が通常時に割り当てた変動量よりも少なくなるよう第nヒートポンプ装置20an以外の他のヒートポンプ装置20の変動量割当を決定する。
このようにすれば、ヒートポンプシステムにおける直列接続された複数のヒートポンプ装置の最下流に位置するヒートポンプ装置の熱交換器において安価な部品を使用することを可能にし、ヒートポンプシステムの小型化とヒートポンプシステムの製造コストの低減を行うことができる。
【0044】
<第二の実施形態>
本発明の第二の実施形態による制御装置を備えるヒートポンプシステムの構成について説明する。
本実施形態によるヒートポンプシステム1は、第一の実施形態によるヒートポンプシステム1と同様、
図6に示すように、設備10、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)、第nヒートポンプ装置20an、制御装置30、及び、水配管40を備える。
ただし、本実施形態による設備10は、第一の実施形態による設備10に加え、温度センサ101、温度センサ102、温度差算出部103、及び、温度差送信部104を備える。
【0045】
温度センサ101は、第nヒートポンプ装置20anからの水配管40の入力部に設置され、水配管40内の水の温度を検出する。
温度センサ102、第1ヒートポンプ装置20a1への水配管40の出力部に設置され、水配管40内の水の温度を検出する。
温度差算出部103は、温度センサ101が検出した温度から温度センサ102が検出した水の温度を減じて、設備10における水の低下温度ΔTを算出する。
温度差送信部104は、温度差算出部103が算出した設備10における水の低下温度ΔTを制御装置30に送信する。
【0046】
制御装置30が備える通信部301と、通信制御部303と、温度変動制御部304と、変動量割当決定部305と、変動量読取部306と、変動量割当設定部307のそれぞれは、記憶部302が記憶するデータテーブルTBL1が示す設備10が低下させた水の温度ΔTの代わりに、通信部301を介して温度差送信部104によってリアルタイムに送信される設備10における水の低下温度ΔTを用いてリアルタイムに処理する。それ以外は、第一の実施形態による制御装置30と同様であり、本実施形態による制御装置30の処理フローも第一の実施形態による制御装置30の処理フローと同様である。
【0047】
以上、本発明の第二の実施形態による制御装置30の処理について説明した。本実施形態による制御装置30の処理によれば、温度変動制御部304は、設備10における水温の変動量ΔT、ヒートポンプ装置20のそれぞれが有する機器能力、設備10における水温の変動量ΔT、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれにおける目標出口水温、入口水温の実測値、及び、出口水温の実測値のそれぞれに基づいて、水の温度を変動させる制御指令を生成し、ヒートポンプ装置20のそれぞれを制御する。変動量割当決定部305は、ヒートポンプ装置20のうちの水の循環経路における最も下流に配置された第nヒートポンプ装置20anと第nヒートポンプ装置20an以外の他のヒートポンプ装置20のそれぞれに変動量割当を、第nヒートポンプ装置20anに割り当てた変動量が通常時に割り当てた変動量よりも少なくなるよう第nヒートポンプ装置20an以外の他のヒートポンプ装置20の変動量割当を決定する。
このようにすれば、ヒートポンプシステムにおける直列接続された複数のヒートポンプ装置の最下流に位置するヒートポンプ装置の熱交換器において安価な部品を使用することを可能にし、ヒートポンプシステムの小型化とヒートポンプシステムの製造コストの低減を行うことができる。
【0048】
また、温度センサ101は、第nヒートポンプ装置20anからの水配管40の入力部に設置され、水配管40内の水の温度を検出する。温度センサ102、第1ヒートポンプ装置20a1への水配管40の出力部に設置され、水配管40内の水の温度を検出する。
温度差算出部103は、温度センサ101が検出した温度から温度センサ102が検出した水の温度を減じて、設備10における変動量ΔT(水の低下温度ΔT)を算出する。温度差送信部104は、温度差算出部103が算出した設備10における変動量ΔTを制御装置30に送信する。制御装置30が備える通信部301と、通信制御部303と、温度変動制御部304と、変動量割当決定部305と、変動量読取部306と、変動量割当設定部307のそれぞれは、記憶部302が記憶するデータテーブルTBL1が示す設備10が変動量ΔTの代わりに、通信部301を介して温度差送信部104によってリアルタイムに送信される設備10における変動量ΔTを用いてリアルタイムに処理する。
このようにすれば、より正確に変動量割当を決定することができる。
【0049】
<第三の実施形態>
本発明の第三の実施形態による制御装置を備えるヒートポンプシステムの構成について説明する。
本実施形態によるヒートポンプシステム1は、第一の実施形態によるヒートポンプシステム1と同様、
図1に示すように、設備10、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)、第nヒートポンプ装置20an、制御装置30、及び、水配管40を備える。
ただし、本実施形態による制御装置30は、
図7に示すように、第一の実施形態による制御装置30に加え、外気温検出部308を備える。
外気温検出部308は、外気温検出部308を備えているヒートポンプ装置20の外気温を検出する。
【0050】
制御装置30が備える変動量割当決定部305は、ヒートポンプ装置20のそれぞれが備える外気温検出部308が検出した外気温を取得する。そして、変動量割当決定部305は、取得した外気温によるヒートポンプ装置20のそれぞれにおける水の温度変化への影響を補正して、ヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当を決定する。それ以外は、第一の実施形態による制御装置30と同様であり、本実施形態による制御装置30の処理フローも第一の実施形態による制御装置30の処理フローと同様である。
【0051】
以上、本発明の第三の実施形態による制御装置30の処理について説明した。本実施形態による制御装置30の処理によれば、温度変動制御部304は、設備10における水温の変動量ΔT、ヒートポンプ装置20のそれぞれが有する機器能力、設備10における水温の変動量ΔT、第1ヒートポンプ装置20a1、第2ヒートポンプ装置20a2、・・・、第(n−1)ヒートポンプ装置20a(n−1)のそれぞれにおける目標出口水温、入口水温の実測値、及び、出口水温の実測値のそれぞれに基づいて、水の温度を変動させる制御指令を生成し、ヒートポンプ装置20のそれぞれを制御する。変動量割当決定部305は、ヒートポンプ装置20のうちの水の循環経路における最も下流に配置された第nヒートポンプ装置20anと第nヒートポンプ装置20an以外の他のヒートポンプ装置20のそれぞれに変動量割当を、第nヒートポンプ装置20anに割り当てた変動量が通常時に割り当てた変動量よりも少なくなるよう第nヒートポンプ装置20an以外の他のヒートポンプ装置20の変動量割当を決定する。
このようにすれば、ヒートポンプシステムにおける直列接続された複数のヒートポンプ装置の最下流に位置するヒートポンプ装置の熱交換器において安価な部品を使用することを可能にし、ヒートポンプシステムの小型化とヒートポンプシステムの製造コストの低減を行うことができる。
【0052】
また、制御装置30は、第一の実施形態による制御装置30に加え、外気温検出部308を備える。外気温検出部308は、外気温検出部308を備えているヒートポンプ装置20の外気温を検出する。制御装置30が備える変動量割当決定部305は、ヒートポンプ装置20のそれぞれが備える外気温検出部308が検出した外気温を取得する。そして、変動量割当決定部305は、取得した外気温によるヒートポンプ装置20のそれぞれにおける水の温度変化への影響を補正して、ヒートポンプ装置20のそれぞれの変動量割当を決定する。
このようにすれば、より正確に変動量割当を決定することができる。
【0053】
なお、本発明の実施形態における記憶部302は、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部302は、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
【0054】
なお、本発明の実施形態における処理フローは、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
【0055】
なお、本発明の実施形態について説明したが、上述の制御装置30は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
【0056】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0057】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができるものである。