(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記側方部は、前記カウンター天板の下面に面状に当接する当接部と、前記カウンター天板の前記下面から離間するように前記当接部から下方に向かって、前記カウンター本体の正面からみて面状に延出する延出部と、を有し、
前記水栓機能部は、前記吐水部及び前記流量調整部を含む複数の部品を有し、
前記複数の部品の少なくとも1つは、前記当接部の下方において前記当接部及び前記延出部に囲まれて形成された空間に配置されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の水栓カウンター。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、両端近傍において水栓カウンターが取り付けられた壁面との間に隙間を設けることができ、かつ両端部分の撓みを抑制した水栓カウンターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明は、カウンター天板と、吐水口を有する吐水部と、前記吐水口から吐出される水の流量を調整する流量調整部と、を有する水栓機能部と、前記カウンター天板及び前記水栓機能部の下方に設けられ、前記カウンター天板とともに前記水栓機能部を収納する収納空間を形成するカバー部と、を有するカウンター本体と、前記収納空間内に設けられ前記カウンター本体の横方向の中央近傍を支持する
中央部を有する支持部と、設置空間の壁面に取り付けられる取付部と、前記支持部と前記取付部とを接続する接続部と、を有し、前記カウンター本体を前記壁面から離間させた状態で前記壁面に保持するカウンター保持部と、を備え、前記取付部の横方向の幅及び前記接続部の横方向の幅は、前記カウンター本体の横方向の幅よりも狭く、前記取付部及び前記接続部は、前後方向において前記カウンター本体の横方向の中心と重なる位置に配置され、前記支持部は、前記カウンター本体の側端部の下方への撓みを抑制する撓み抑制手段を有することを特徴とする水栓カウンターである。
【0008】
この水栓カウンターによれば、取付部及び接続部の横方向の幅をカウンター本体の横方向の幅よりも狭くしたため、カウンター本体を設置空間の壁面から離間させた状態で保持するので、水栓カウンターのデザイン性を向上させることができるとともに、水栓カウンターと壁面との間の隙間を光が通るため、水栓カウンターの下方を明るくしやすくすることができる。また、取付部及び接続部を前後方向においてカウンター本体の横方向の中心と重なる位置に配置したため、該隙間をカウンター本体の両端近傍にそれぞれ設けることができ、カウンター本体の両端近傍にそれぞれ設けられた該隙間部分から通過した光によって、水栓カウンターの下方を両端側から明るくすることができる。また、支持部は、カウンター本体の側端部の下方への撓みを抑制する撓み抑制手段を有しているため、この撓み抑制手段により、カウンター本体の側端部の下方への撓みを抑制することができるため、水栓カウンターの美観を損なわせてしまうことがなく、また、カウンター天板が撓むことでカウンター天板の上に載置した物の落下する恐れがない。以上より、カウンター本体の両端近傍において壁面との間に隙間を設けることができつつ、カウンター本体の両端部分の撓みを抑制することができる。
【0009】
また、第2の発明は、第1の発明において、前記撓み抑制手段は
、前記支持部の
前記中央部の側方に形成された側方部であり、前記側方部は、前記中央部と別体であり、前記中央部に保持され、前記水栓機能部は、前記側方部に取り付けられることを特徴とする水栓カウンターである。
【0010】
この水栓カウンターによれば、撓み抑制手段は支持部の中央部の側方に形成された側方部であり、側方部は中央部と別体であり中央部に保持され、水栓機能部は、側方部に取り付けられるため、取付部と接続部と中央部とを壁面に取り付けた後に、水栓機能部が設けられた側方部を中央部に取り付け、保持させることができる。これにより、重量の重い水栓カウンターを一度に壁面に取り付ける必要が無く、水栓カウンターの施工性を向上させることができる。
【0011】
また、第3の発明は、第2の発明において、前記中央部は、前記側方に第1立壁面を有し、前記側方部は、前記第1立壁面と対向する第2立壁面
を有する連結部材を有し、前記第1立壁面及び前記第2立壁面の下方と前記カバー部との間には収納空間が形成されており、前記側方部が前記第2立壁面より前記カウンター本体の中心から遠い位置において下方へ力が受けた際には、前記第1立壁面と前記第2立壁面との当接により、前記側方部の下方への移動が抑制されることを特徴とする水栓カウンターである。
【0012】
この水栓カウンターによれば、側方部が第2立壁面よりカウンター本体の中心から遠い位置において下方へ力が受けた際にも、第1立壁面と第2立壁面との当接により、側方部の前記第2立壁面より前記カウンター本体の中心から遠い位置における下方への移動を抑制することができるため、カウンター本体の側端部の下方への撓みを抑制することができ、水栓カウンターの美観を損なわせてしまうことがなく、また、カウンター天板が撓むことでカウンター天板の上に載置した物の落下する恐れがない。また、第1立壁面及び第2立壁面の下方とカバー部との間には収納空間が形成されているため、第1立壁面及び第2立壁面を設けた際にも、水栓機能部や例えば水栓機能部に接続する配管などのための収納空間を確保することができる。従って、該収納空間を圧迫することなく、カウンター本体の側端部の下方への撓みを適切に抑制することができる。
【0013】
また、第4の発明は、第2の発明又は第3の発明において、前記側方部の一部分は、上方に中央部が配置されている側方端部を有し、前記側方端部の下方と前記カバー部との間には、収納空間が設けられ、前記側方部が前記側方端部より前記カウンター本体の中心から遠い位置において下方へ力を受けた際には、前記側方端部と前記中央部との当接により、前記側方部の下方への移動が抑制されることを特徴とする水栓カウンターである。
【0014】
この水栓カウンターによれば、側方部が側方端部よりカウンター本体の中心から遠い位置において下方へ力を受けた際にも、側方端部と側方端部の上方に配置されている中央部との当接により、側方部の前記側方端部より前記カウンター本体の中心から遠い位置における下方への移動が抑制されるため、カウンター本体の側端部の下方への撓みを抑制することができ、水栓カウンターの美観を損なわせてしまうことがなく、また、カウンター天板が撓むことでカウンター天板の上に載置した物の落下する恐れがない。また、側方端部の下方とカバー部との間には収納空間が設けられているため、水栓機能部や例えば水栓機能部に接続する配管などのための収納空間を確保することができる。従って、該収納空間を圧迫することなく、カウンター本体の側端部の下方への撓みを適切に抑制することができる。
【0015】
また、第5の発明は、第2〜第4の発明のいずれか1つにおいて、前記側方部は、前記カウンター天板の下面に面状に当接する当接部と、前記カウンター天板の前記下面から離間するように前記当接部から下方に向かって、前記カウンター本体の正面からみて面状に延出する延出部と、を有し、前記水栓機能部は、前記吐水部及び前記流量調整部を含む複数の部品を有し、前記複数の部品の少なくとも1つは、前記当接部の下方において前記当接部及び前記延出部に囲まれて形成された空間に配置されることを特徴とする水栓カウンターである。
【0016】
この水栓カウンターによれば、カウンター天板の下面に面状に当接する当接部、及び、カウンター天板の下面から離間するように当接部から下方に向かって、カウンター本体の正面からみて面状に延出する延出部を設ける。このことより、当接部の面が、延出部の面の上の辺が折れ曲がる方向に下方への外力を受けた際にも、延出部の面によって当接部の面が撓むことを防ぐことができるため、側方部の下方への外力に対する剛性をより高めることができる。よって、側方部がより変形しにくくなり、結果として水栓カウンターの強度を高めることができる。
【0017】
また、複数の部品の少なくとも1つは当接部の下方に配置されるため、当接部から下方へ延出する延出部を設けた際にも、当接部の下方において当接部及び延出部に囲まれて形成された空間を利用して水栓機能部を効率良く配置できるため、カウンター本体が厚くなってしまうことを抑制できる。また、水栓機能部は、当接部及び延出部に囲まれて形成された空間に配置されるため、当接部及び延出部によって水栓機能部を外部からの衝撃から保護することができる。
【0018】
以上より、水栓機能部を効率良く配置できつつ、当接部及び延出部によって水栓機能部を外部からの衝撃から保護することができ、且つ、このように水栓機能部を当接部の下方において当接部及び延出部に囲まれて形成された空間を利用して配置させた際にも、延出部の面によって当接部の面が撓むことを防ぐことができるため、水栓機能部の重さによって側方部が変形してしまうことを抑制できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の態様によれば、両端近傍において水栓カウンターが取り付けられた壁面との間に隙間を設けることができ、かつ両端部分の撓みを抑制した水栓カウンターを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る水栓カウンターを模式的に表す正面図である。
図2は、本発明の実施の形態に係る水栓カウンターを模式的に表す側面図である。
図3は、本発明の実施の形態に係る水栓カウンターを模式的に表す分解斜視図である。
図4は、本発明の実施の形態に係る水栓カウンターを模式的に表す斜視図である。
図1〜
図4に表したように、水栓カウンター10は、カウンター本体12と、カウンター保持部14と、を備える。水栓カウンター10は、例えば、浴室などの設置空間ISの壁面WLに取り付けられた状態で使用される。
【0022】
本願明細書においては、壁面WLから手前に向かう方向(
図2において紙面左に向く方向)を「前方」とし、これと反対の方向を「後方」とする。また、前後方向及び上下方向に対して垂直な方向(
図2において紙面に対して直交する方向)を横方向とする。
【0023】
カウンター本体12は、カウンター天板20と、水栓機能部21と、カバー部22と、を有する。水栓カウンター10では、水栓機能部21から水を吐止水することができる。また、水栓カウンター10では、カウンター天板20の上に、例えば、ボディソープやシャンプーなどを載置することができる。このように、水栓カウンター10は、例えば、浴室内の水栓装置として機能するとともに、浴室カウンターとして機能する。換言すれば、水栓カウンター10は、水栓装置とカウンターとを一体化させたものである。
【0024】
水栓カウンター10は、例えば、浴室内において、洗面器などを載置するためのカウンター2の上方に配置される。また、浴室内において、水栓カウンター10の上方には、照明4が設けられる。水栓カウンター10の設置空間ISは、浴室に限ることなく、例えば、洗面所などでもよい。水栓カウンター10は、例えば、洗面所において洗面台の上方に取り付けて用いてもよい。
【0025】
カウンター保持部14は、水栓カウンター10の壁面WLへの取り付けに用いられる。カウンター保持部14は、カウンター本体12を壁面WLから離間させた状態で保持し、カウンター本体12の両側端近傍において、壁面WLとの間に隙間を設ける。これにより、水栓カウンター10では、デザイン性の向上を図ることができる。また、浴室などでは、水栓カウンター10の上方に照明4が配置される場合が多い。このため、照明4からの光を隙間部分に通過させ、水栓カウンター10の下方を明るくしやすくすることもできる。
【0026】
カウンター天板20の横方向の長さは、カウンター天板20の前後方向の長さよりも長い。カウンター天板20は、平面視(上から見た時)において、略矩形状である。カウンター天板20は、略矩形の平板状である。カウンター天板20の形状は、これに限ることなく、横方向に長い任意の形状でよい。
【0027】
水栓機能部21は、吐水口30aを有するスパウト30(吐水部)と、吐水口30aから吐出される水の流量を調整する流量調整部31と、を有する。水栓機能部21は、例えば、シャワーエルボ32と、吐止水切替部33と、温度調整部34と、をさらに有する。シャワーエルボ32には、図示を省略したハンドシャワーが接続される。吐止水切替部33は、吐水口30a用の操作部33aと、シャワー用の操作部33bと、を有し、各操作部33a、33bの操作に応じて、吐水口30a又はハンドシャワーからの吐止水を切り替える。温度調整部34は、操作部34aを有し、操作部34aの操作に応じて、吐水口30a又はハンドシャワーから吐出される水の温度を調整する。温度調整部34は、流量調整部31の横方向に配置される。流量調整部31は、操作部31aを有し、操作部31aの操作に応じて、吐水口30a又はハンドシャワーから吐出される水の流量を調整する。
【0028】
水栓カウンター10においては、流量調整部31及び温度調整部34を操作した後、吐止水切替部33を操作する。これにより、所望の流量及び温度の水が、吐水口30a又はハンドシャワーから吐出される。
【0029】
この例では、吐止水切替部33によって、吐水口30a又はハンドシャワーからの吐止水を切り替えている。これに限ることなく、例えば、流量調整部31によって、流量及び吐止水を切り替えられるようにしてもよい。
【0030】
カバー部22は、カウンター天板20及び水栓機能部21の下方に設けられ、カウンター天板20とともに水栓機能部21を収納する収納空間SSを形成する。カバー部22は、例えば、側面パネル40、41と、下カバー42と、保持部カバー43と、を有する。
【0031】
側面パネル40、41は、カウンター天板20の外縁に沿い、水栓機能部21の前面及び側面を覆う。下カバー42は、側面パネル40、41の下端に取り付けられ、水栓機能部21の下方を覆う。これにより、カウンター天板20とともに、収納空間SSを形成する。また、カバー部22は、水栓機能部21を収納するとともに、水栓機能部21の吐水口30a及び各操作部31a、33a、33b、34aを露出させる。
【0032】
保持部カバー43は、カウンター保持部14のカウンター本体12と壁面WLとの間に露呈する部分を覆う。保持部カバー43は、例えば、カウンター保持部14の露呈部の上方及び側方を覆う。下カバー42は、カウンター保持部14の露呈部の下方を覆う。カウンター保持部14には、例えば、ステンレスなどの金属材料が用いられる。カウンター天板20及びカバー部22には、例えば、樹脂材料が用いられる。これにより、カウンター保持部14及び水栓機能部21をカウンター天板20及びカバー部22で覆うことにより、水栓カウンター10の美観を向上させることができる。カバー部22の構成及び形状は、上記に限ることなく、水栓機能部21を収納可能な任意の構成及び形状でよい。
【0033】
図5は、本発明の実施の形態に係る水栓カウンターを模式的に表す底面図である。
図3及び
図5に表したように、水栓機能部21は、給水口50、給湯口51、及び供給口52に接続される。給水口50、給湯口51、及び供給口52は、壁面WLに保持されている。なお、
図5では、便宜的に、下カバー42を取り外した状態の底面図を図示している。
【0034】
給水口50は、壁内において、給水管に接続されている。これにより、給水口50を介して水栓カウンター10に水が供給される。給湯口51は、壁内において、給湯管に接続されている。これにより、給湯口51を介して水栓カウンター10に湯が供給される。
【0035】
供給口52は、オーバーヘッドシャワー用の配管である配管65に接続されている。この際、水栓機能部21とシャワーエルボ32との接続を外し、水栓機能部21と配管65を接続させることで、使用者の操作により、所望の流量及び温度の水を、水栓カウンター10からオーバーヘッドシャワーへ供給させることができる。水栓機能部21が、シャワーエルボ32を介してハンドシャワーに接続されるとともに、供給口52を介してオーバーヘッドシャワーに接続される構成であっても良い。この場合、他方に接続される配管経路は、塞いでもよい。また、水栓機能部21は、シャワーエルボ32及び供給口52に接続される管路の一方のみを有するものでもよい。
【0036】
水栓機能部21は、水用止水栓54と、湯用止水栓55と、をさらに有する。水用止水栓54は、給水口50に接続される。水用止水栓54は、水の管路を開閉し、水用止水栓54よりも下流に水を流す状態と、水用止水栓54よりも下流に水を流さない状態と、を切り替える。水用止水栓54は、例えば、水栓カウンター10に不具合が生じた場合などに、管路を閉じ、給水口50から供給される一次圧の水が、下流に流れないようにする。
【0037】
湯用止水栓55は、配管60を介して給湯口51に接続される。湯用止水栓55は、水用止水栓54と同様に、湯の管路を開閉し、湯用止水栓55よりも下流に水を流す状態と、湯用止水栓55よりも下流に水を流さない状態と、を切り替える。
【0038】
水用止水栓54は、配管61を介して温度調整部34に接続されている。湯用止水栓55は、配管62を介して温度調整部34に接続されている。これにより、温度調整部34に水及び湯が供給される。温度調整部34は、操作部34aの操作に応じて、水及び湯の混合比を変化させることにより、水の温度を調整する。
【0039】
温度調整部34は、流量調整部31に接続されている。温度調整部34は、混合後の水を流量調整部31に供給する。流量調整部31は、操作部31aの操作に応じて、下流に流れる水の流量を調整する。これにより、操作部31a及び操作部34aの操作により、所望の流量及び温度の水を得ることができる。
【0040】
流量調整部31は、配管63を介して吐止水切替部33に接続されている。吐止水切替部33は、配管64を介して吐水口30aに接続されている。また、吐止水切替部33は、シャワーエルボ32に接続される。これにより、操作部33aの操作によって、所望の流量及び温度の水が、吐水口30aから吐出され、操作部33bの操作によって、所望の流量及び温度の水が、ハンドシャワーから吐出される。なお、上述した通り、吐止水切替部33とシャワーエルボ32との接続を外し、吐止水切替部33と配管65を接続させることで、使用者の操作により、所望の流量及び温度の水を、水栓カウンター10からオーバーヘッドシャワーへ供給させることができる。
【0041】
図6(a)及び
図6(b)は、本発明の実施の形態に係るカウンター保持部を模式的に表す斜視図である。
図6(a)及び
図6(b)に表したように、カウンター保持部14は、支持部70と、取付部71と、接続部72と、を有する。支持部70は、カウンター天板20とカバー部22とで形成される収納空間SS内に設けられ、カウンター本体12の横方向の中央近傍を支持する。
【0042】
取付部71は、壁面WLに取り付けられる。取付部71は、壁面WLと対向する板状である。水栓カウンター10は、例えば、取付部71を壁面WLにネジ止めすることによって、壁面WLに取り付けられる。取付部71には、給水口50を露呈させるための開口71aと、給湯口51を露呈させるための開口71bと、供給口52を露呈させるための開口71cと、が設けられている。このように、カウンター保持部14は、給水口50及び給湯口51と対向して壁面WLに取り付けられる。換言すれば、カウンター保持部14は、給水口50及び給湯口51を覆うように壁面WLに取り付けられる。
【0043】
接続部72は、支持部70と取付部71とを接続する。接続部72は、上下方向においてカウンター天板20と重ならない。すなわち、カウンター保持部14は、接続部72の前後方向の長さの分だけカウンター本体12を壁面WLから離間させる。保持部カバー43は、カウンター保持部14のうちの取付部71及び接続部72を覆う。
【0044】
取付部71の横方向の幅W1及び接続部72の横方向の幅W2は、カウンター本体12の横方向の幅W3よりも狭い(
図5参照)。取付部71及び接続部72は、前後方向においてカウンター本体12の横方向の中心CLと重なる位置に配置される。換言すれば、取付部71及び接続部72は、前方から見た時に、カウンター本体12の横方向の中心CLと重なる位置に配置される。これにより、水栓カウンター10においては、横方向の両端近傍において壁面WLとの間に隙間を設けることができる。スパウト30と水用止水栓54と湯用止水栓55とは、前後方向において取付部71と重なる位置に配置される。すなわち、スパウト30と水用止水栓54と湯用止水栓55とは、カウンター本体12の横方向の中央近傍に配置される。
【0045】
取付部71の幅W1及び接続部72の幅W2は、例えば、カウンター本体12の幅W3の1/2以下である。これにより、壁面WLとの間に適切に隙間を設けることができる。また、取付部71の幅W1及び接続部72の幅W2は、例えば、カウンター本体12の幅W3の1/10以上である。これにより、カウンター本体12を適切に支持することができる。
【0046】
この例において、取付部71及び接続部72の横方向の中心の位置は、カウンター本体12の横方向の中心CLの位置と実質的に同じである。取付部71及び接続部72の横方向の中心の位置は、取付部71及び接続部72が中心CLに重なる範囲において、中心CLの位置と異なってもよい。取付部71及び接続部72の横方向の中心の位置は、中心CLに対して右又は左にずれていてもよい。
【0047】
支持部70は、中央部74と、一対の側方部75、76(撓み抑制手段)と、を有する。中央部74は、支持部70において、接続部72に接続された部分である。換言すれば、中央部74は、接続部72と一体に形成された部分である。
【0048】
側方部75は、中央部74から一方の側方に延びる。側方部76は、中央部74から他方の側方に延びる。各側方部75、76は、中央部74から接続部72よりも側方に延びる。各側方部75、76は、接続部72の横方向の端部よりも側方に延びる。これにより、各側方部75、76は、カウンター本体12の両側端部の下方への撓みを抑制する。支持部70の横方向の幅W4は、収納空間SSの横方向の幅と実質的に同じである。これにより、支持部70により、カウンター本体12を適切に支持することができる。支持部70の横方向の幅W4は、カウンター本体12の撓みを抑制可能な任意の長さでよい。
【0049】
支持部70は、横方向及び前後方向に延びる板状である。換言すれば、支持部70は、カウンター天板20と略平行な板状である。これにより、中央部74とカバー部22との間に収納空間SSの一部が設けられるとともに、各側方部75、76とカバー部22との間に収納空間SSの一部が設けられる。これにより、収納空間SSを圧迫することなく、カウンター本体12の両側端部の下方への撓みを抑制することができる。
【0050】
各側方部75、76は、中央部74と別体である。各側方部75、76は、中央部74に保持される。各側方部75、76は、例えば、ネジ止めなどにより、中央部74に着脱可能に保持される。各側方部75、76は、連結部材77、78を有する。各側方部75、76は、各連結部材77、78を介して中央部74に保持される。
【0051】
中央部74は、一対のブラケット部80、81と、平板部82と、を有する。各ブラケット部80、81は、中央部74の横方向の端部に設けられる。各ブラケット部80、81は、前後方向及び横方向に延びるとともに、横方向の端部において下方に折り曲げられた断面略L字型の部材である。各ブラケット部80、81の下方に折り曲げられた部分の長さは、先端から基端に向かって漸次的に長くなる。これにより、各ブラケット部80、81の強度を高めることができる。各ブラケット部80、81の折り曲げ部分により、中央部74の側方には、側方を向く立壁面80a、81a(第1立壁面)が設けられる。
【0052】
平板部82は、当接部82aと、一対の延出部82b、82cと、を有する。当接部82aは、カウンター天板20の下面20b(
図5参照)に面状に当接する。各延出部82b、82cは、当接部82aの横方向の両端に設けられる。各延出部82b、82cは、カウンター天板20の下面20bから離間するように当接部82aから下方に向かって、カウンター本体12の正面からみて面状に延出する。各延出部82b、82cとカウンター天板20の下面20bとの間の距離は、例えば、各ブラケット部80、81の先端近傍の折り曲げ部分の長さと実質的に同じである。延出部82bは、例えば、延出部82cと略面一である。
【0053】
側方部75は、当接部75aと、一対の延出部75b、75cと、を有する。当接部75aは、カウンター天板20の下面20bに面状に当接する。各延出部75b、75cは、当接部75aの横方向の両端に設けられる。各延出部75b、75cは、カウンター天板20の下面20bから離間するように当接部82aから下方に向かって、カウンター本体12の正面からみて面状に延出する。各当接部75a、82aをカウンター天板20の下面20bに当接させた状態において、下面20bと延出部75bとの間の距離は、下面20bと延出部82bとの間の距離と実質的に同じである。延出部75bは、延出部82bと略面一である。
【0054】
側方部76は、当接部76aと、一対の延出部76b、76cと、を有する。側方部76の形状は、側方部75の形状と左右対称な実質的に同じ形状であるから、詳細な説明は省略する。
【0055】
各側方部75、76の後端には、下方に向けて折り曲げられた折り曲げ部75d、76dが設けられている。各連結部材77、78は、例えば、ネジ止めなどにより、各側方部75、76の各折り曲げ部75d、76dに取り付けられる。
【0056】
各連結部材77、78は、中央部74の立壁面80a、81aと対向する立壁面77a、78a(第2立壁面)を有する。各側方部75、76は、各立壁面77a、78aを各立壁面80a、81aに当接させた状態で、中央部74に保持される。各立壁面80a、81a及び各立壁面77a、78aの下方とカバー部22との間には、収納空間SSの一部が形成される。各側方部75、76が立壁面77a、78aよりカウンター本体12の中心から遠い位置において下方へ力が受けた際には、立壁面80a、81aと立壁面77a、78aとの当接により、各側方部75、76の下方への移動が抑制される。
【0057】
また、各側方部75、76は、中央部74に保持された状態において、中央部74の下方に当接する。この例において、各側方部75、76は、中央部74に保持された状態において、各ブラケット部80、81の下端に当接する。この例では、延出部75b(側方端部)の上方に中央部74のブラケット部80が配置されている。延出部76b(側方端部)の上方に中央部74のブラケット部81が配置されている。延出部75bは、ブラケット部80に当接する。延出部76bは、ブラケット部81に当接する。延出部75b、76bの下方とカバー部22との間には、収納空間SSの一部が設けられる。側方部75、76が延出部75b、76bよりカウンター本体12の中心から遠い位置において下方へ力を受けた際には、延出部75b、76bとブラケット部80、81の当接により、側方部75、76の下方への移動が抑制される。
【0058】
中央部74の延出部82bは、貫通孔90を有する。中央部74の延出部82cは、貫通孔91を有する。延出部82bは、前後方向に並ぶ2つの貫通孔90を有する。同様に、延出部82cは、前後方向に並ぶ2つの貫通孔91を有する。各貫通孔90、91は、中央部74のカウンター天板20への取り付けに用いられる。中央部74は、各延出部82b、82cにおいてカウンター天板20に取り付けられる。各貫通孔90、91の数は、2つに限ることなく、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
【0059】
同様に、側方部75は、延出部75bに設けられた2つの貫通孔92、及び、延出部75cに設けられた2つの貫通孔93を有し、側方部76は、延出部76bに設けられた2つの貫通孔94、及び、延出部76cに設けられた2つの貫通孔95を有する。側方部75は、各貫通孔92、93を介してカウンター天板20に取り付けられ、側方部76は、各貫通孔94、95を介してカウンター天板20に取り付けられる。このように、各側方部75は、各延出部75b、75cにおいてカウンター天板20に取り付けられ、各側方部76は、各延出部76b、76cにおいてカウンター天板20に取り付けられる。各側方部75、76の取り付けに用いられる貫通孔の数は、2つに限ることなく、任意の数でよい。
【0060】
図7は、本発明の実施の形態に係る水栓カウンターの一部を模式的に表す正面図である。
図7に表したように、カウンター天板20の下面20bには、下方に向けて突出する複数の突出部PU1、PU2、PU3、PU4が設けられている。実際には、各突出部PU1、PU2、PU3、PU4の奥にもう1つずつ、計8つの突出部が下面20bに設けられる。突出部の数は、8つに限ることなく、必要に応じた任意の数でよい。なお、
図7では、便宜的に、カウンター保持部14を簡略化して図示している。
【0061】
突出部PU1は、中央部74の延出部82bと対向する。突出部PU2は、中央部74の延出部82cと対向する。突出部PU1の突出量は、下面20bと延出部82bとの間の距離と実質的に同じである。突出部PU2の突出量は、下面20bと延出部82cとの間の距離と実質的に同じである。これにより、延出部82bは、突出部PU1に当接し、延出部82cは、突出部PU2に当接する。
【0062】
また、突出部PU1は、延出部82bの貫通孔90と対向し、貫通孔90と対向する位置に設けられたインサートナットを有する。突出部PU2は、延出部82cの貫通孔91と対向し、貫通孔91と対向する位置に設けられたインサートナットを有する。中央部74は、各延出部82b、82cを各突出部PU1、PU2にネジ止めすることにより、カウンター天板20の下面20bに取り付けられる。
【0063】
突出部PU1は、中央部74の延出部82bと対向するとともに、側方部75の延出部75bと対向する。突出部PU3は、側方部75の延出部75cと対向する。突出部PU3の突出量は、下面20bと延出部75cとの間の距離と実質的に同じである。これにより、延出部75bは、突出部PU1に当接し、延出部75cは、突出部PU3に当接する。
【0064】
突出部PU1は、延出部75bの貫通孔92と対向し、貫通孔92と対向する位置に設けられたインサートナットを有する。突出部PU3は、延出部75cの貫通孔93と対向し、貫通孔93と対向する位置に設けられたインサートナットを有する。側方部75は、各延出部75b、75cを各突出部PU1、PU3にネジ止めすることにより、カウンター天板20の下面20bに取り付けられる。同様に、側方部76は、各延出部76b、76cを各突出部PU2、PU4にネジ止めすることにより、カウンター天板20の下面20bに取り付けられる。
【0065】
このように、カウンター天板20の下面20bに各突出部PU1、PU2、PU3、PU4を設け、各突出部PU1、PU2、PU3、PU4にインサートナットを設ける。これにより、例えば、カウンター天板20の強度の低下を抑えつつ、カウンター天板20を薄型化することができる。
【0066】
また、各側方部75、76に延出部75b、75c、76b、75cを設け、各延出部75b、75c、76b、76cにおいて各側方部75、76をカウンター天板20に取り付ける。これにより、例えば、折り曲げ部分の無い平板状の構成に比べて、各側方部75、76の強度を高めることができる。
【0067】
また、中央部74と側方部75とを同じ突出部PU1に取り付ける。これにより、例えば、中央部74と側方部75とを個別の突出部に取り付ける場合に比べて、カウンター天板20の強度をより高めることができる。例えば、カウンター天板20の側端部の下方への撓みに対する強度(曲げ剛性)をより高めることができる。
【0068】
水栓機能部21は、部品保持部材100、102を有する。部品保持部材100は、例えばネジ止めにより、側方部75の各延出部75b、75cに取り付けられる。部品保持部材100は、延出部75b、75cに取り付けられることにより、流量調整部31及び温度調整部34を当接部75aに配置した状態で、側方部75に保持する。これにより、流量調整部31及び温度調整部34は、部品保持部材100を介して側方部75に取り付けられるとともに、側方部75を介してカウンター天板20に取り付けられる。
【0069】
部品保持部材102は、例えばネジ止めにより、側方部76の各延出部76b、76cに取り付けられる。部品保持部材102は、延出部76b、76cに取り付けられることにより、吐止水切替部33を当接部76aに配置した状態で、側方部76に保持する。これにより、吐止水切替部33は、部品保持部材102を介して側方部76に取り付けられるとともに、側方部76を介してカウンター天板20に取り付けられる。
【0070】
このように、水栓機能部21は、部品保持部材100、102などを介して、側方部75、76に取り付けられる。水栓カウンター10では、例えば、カウンター保持部14のうちの取付部71と接続部72と中央部74との部分を先に壁面WLに取り付けることができる。この後、カウンター天板20と水栓機能部21と各側方部75、76とを組み立てた状態で、各側方部75、76の間に中央部74を挿し込む。これにより、カウンター本体12を壁面WLに取り付けることができる。従って、例えば、水栓カウンター10の全体を一度に壁面WLに取り付ける場合に比べて、施工性を向上させることができる。
【0071】
当接部75a、76aと、延出部75b、75c、76b、76cと、を側方部75、76に設け、部品保持部材100、102を各延出部75b、75c、76b、76cに取り付ける。これにより、例えば、各延出部75b、75c、76b、76cと下面20bとの間の空間に、ネジなどの保持具の一部を入り込ませることができる。従って、カウンター天板20に加工を施すことなく、水栓機能部21の部品を側方部75、76に取り付けることができる。これにより、例えば、カウンター天板20の形状を簡易にし、カウンター天板20の製造性を高めることができる。
【0072】
この例では、各側方部75、76の各延出部75b、75c、76b、76cをカウンター天板20への取り付け、及び、水栓機能部21の取り付けに用いている。各延出部75b、75c、76b、76cは、例えば、中央部74への取り付けに用いてもよい。
【0073】
流量調整部31、吐止水切替部33、温度調整部34などの水栓機能部21を構成する複数の部品の少なくとも1つを、当接部75a、76aに配置した状態で、側方部75、76に保持する。すなわち、水栓機能部21を構成する複数の部品の少なくとも1つは、当接部75a、76aの下方において当接部75a、76a及び延出部75b、76bに囲まれて形成された空間に配置される。これにより、例えば、水栓機能部21を収納空間SS内に効率良く配置し、カウンター本体12の厚さを抑えることができる。
【0074】
また、流量調整部31、吐止水切替部33、温度調整部34などの水栓機能部21の各部品は、デザイン性の観点などから左右に寄せて配置される場合がある。例えば、側方部75、76を有しない水栓カウンターにおいて、カウンター保持部の幅をカウンター本体の幅よりも狭くし、かつ流量調整部などの重量物を左右に寄せて配置した場合、カウンター本体の両側端が下方に撓んでしまう恐れがある。
【0075】
本実施形態に係る水栓カウンター10では、各側方部75、76が、カウンター本体12の両側端部の下方への撓みを抑制する。これにより、水栓機能部21の各部品を両側端近傍に配置した場合にも、カウンター本体12の撓みを抑制することができる。
【0076】
以上、説明したように、水栓カウンター10では、取付部71及び接続部72の横方向の幅をカウンター本体12の横方向の幅よりも狭くしたため、カウンター本体12を設置空間ISの壁面WLから離間させた状態で保持する。これにより、水栓カウンター10のデザイン性を向上させることができるとともに、水栓カウンター10と壁面WLとの間の隙間を光が通るため、水栓カウンター10の下方を明るくしやすくすることができる。また、取付部71及び接続部72を前後方向においてカウンター本体12の横方向の中心CLと重なる位置に配置したため、該隙間をカウンター本体12の両端近傍にそれぞれ設けることができ、カウンター本体12の両端近傍にそれぞれ設けられた該隙間部分から通過した光によって、水栓カウンター10の下方を両端側から明るくすることができる。また、支持部70は、接続部72に接続された中央部74と、中央部74から接続部72よりも側方に延び、カウンター本体12の側端部の下方への撓みを抑制する側方部75、76と、を有しているため、これらの各側方部75、76により、カウンター本体12の側端部の下方への撓みを抑制することができるため、水栓カウンター10の美観を損なわせてしまうことがなく、また、カウンター天板20が撓むことでカウンター天板20の上に載置した物の落下する恐れがない。以上より、カウンター本体12の両端近傍において壁面WLとの間に隙間を設けることができつつ、カウンター本体12の両端部分の撓みを抑制することができる。
【0077】
水栓カウンター10では、各側方部75、76を中央部74と別体とし、水栓機能部21を各側方部75、76に取り付けている。これにより、例えば、取付部71と接続部72と中央部74とを壁面WLに取り付けた後に、水栓機能部21が設けられた各側方部75、76を中央部74に取り付け、保持させることができる。これにより、重量の重い水栓カウンター10を一度に壁面WLに取り付ける必要が無く、水栓カウンター10の施工性を向上させることができる。
【0078】
なお、各側方部75、76は、中央部74と一体に形成してもよい。また、この例では、中央部74の左右両側に各側方部75、76を設けているが、例えば、カウンター本体12の位置が取付部71及び接続部72の位置に対して左右にずれている場合や、片方の撓みの心配が小さい場合などには、中央部74の左右の一方のみに側方部を設けてもよい。
【0079】
水栓カウンター10では、各側方部75、76が各立壁面77a、78aよりカウンター本体12の中心から遠い位置において下方へ力が受けた際にも、立壁面80a、81aと立壁面77a、78aとの当接により、各側方部75、76の立壁面77a、78aよりカウンター本体12の中心から遠い位置における下方への移動を抑制することができるため、カウンター本体12の側端部の下方への撓みを抑制することができ、水栓カウンター10の美観を損なわせてしまうことがなく、また、カウンター天板20が撓むことでカウンター天板20の上に載置した物の落下する恐れがない。また、立壁面80a、81a及び立壁面77a、78aの下方とカバー部22との間には収納空間SSが形成されているため、立壁面80a、81a及び立壁面77a、78aを設けた際にも、水栓機能部21や例えば水栓機能部21に接続する配管などのための収納空間SSを確保することができる。従って、該収納空間SSを圧迫することなく、カウンター本体12の側端部の下方への撓みを適切に抑制することができる。
【0080】
水栓カウンター10では、各側方部75、76が延出部75b、76bよりカウンター本体12の中心から遠い位置において下方へ力を受けた際にも、延出部75b、76bとブラケット部80、81との当接により、各側方部75、76の延出部75b、76bよりカウンター本体12の中心から遠い位置における下方への移動が抑制されるため、カウンター本体12の側端部の下方への撓みを抑制することができ、水栓カウンター10の美観を損なわせてしまうことがなく、また、カウンター天板20が撓むことでカウンター天板20の上に載置した物の落下する恐れがない。また、延出部75b、76bの下方とカバー部22との間には収納空間SSが設けられているため、水栓機能部21や例えば水栓機能部21に接続する配管などのための収納空間SSを確保することができる。従って、該収納空間SSを圧迫することなく、カウンター本体12の側端部の下方への撓みを適切に抑制することができる。
【0081】
水栓カウンター10では、カウンター天板20の下面に面状に当接する当接部75a、76a、及び、カウンター天板20の下面から離間するように当接部75a、76aから下方に向かって、カウンター本体12の正面からみて面状に延出する延出部75b、76bを設ける。このことより、当接部75a、76aの面が、延出部75b、76bの面の上の辺が折れ曲がる方向に下方への外力を受けた際にも、延出部75b、76bの面によって当接部75a、76aの面が撓むことを防ぐことができるため、側方部75、76の下方への外力に対する剛性をより高めることができる。よって、側方部75、76がより変形しにくくなり、結果として水栓カウンター10の強度を高めることができる。
【0082】
また、複数の部品の少なくとも1つは当接部75a、76aの下方に配置されるため、当接部75a、76aから下方へ延出する延出部75b、76bを設けた際にも、当接部75a、76aの下方において当接部75a、76a及び延出部75b、76bに囲まれて形成された空間を利用して水栓機能部21を効率良く配置できるため、カウンター本体12が厚くなってしまうことを抑制できる。また、水栓機能部21は、当接部75a、76a及び延出部75b、76bに囲まれて形成された空間に配置されるため、当接部75a、76a及び延出部75b、76bによって水栓機能部21を外部からの衝撃から保護することができる。
【0083】
以上より、水栓機能部21を効率良く配置できつつ、当接部75a、76a及び延出部75b、76bによって水栓機能部21を外部からの衝撃から保護することができ、且つ、このように水栓機能部21を当接部75a、76aの下方において当接部75a、76a及び延出部75b、76bに囲まれて形成された空間を利用して配置させた際にも、延出部75b、76bの面によって当接部75a、76aの面が撓むことを防ぐことができるため、水栓機能部21の重さによって側方部が変形してしまうことを抑制できる。
【0084】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、水栓カウンター10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。