特許第6593113号(P6593113)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6593113-プリンターの制御方法およびプリンター 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6593113
(24)【登録日】2019年10月4日
(45)【発行日】2019年10月23日
(54)【発明の名称】プリンターの制御方法およびプリンター
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/46 20060101AFI20191010BHJP
   B41J 11/70 20060101ALI20191010BHJP
   B65H 43/00 20060101ALI20191010BHJP
   B26D 5/00 20060101ALI20191010BHJP
   B26D 7/22 20060101ALI20191010BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20191010BHJP
【FI】
   B41J29/46 Z
   B41J11/70
   B65H43/00
   B26D5/00 Z
   B26D7/22 A
   B41J29/38 Z
【請求項の数】10
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-219213(P2015-219213)
(22)【出願日】2015年11月9日
(65)【公開番号】特開2017-87518(P2017-87518A)
(43)【公開日】2017年5月25日
【審査請求日】2018年10月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116665
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 和昭
(74)【代理人】
【識別番号】100194102
【弁理士】
【氏名又は名称】磯部 光宏
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】河西 裕一郎
【審査官】 大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−071227(JP,A)
【文献】 特開2008−120094(JP,A)
【文献】 特開2002−326412(JP,A)
【文献】 特開2008−213405(JP,A)
【文献】 特開2006−159727(JP,A)
【文献】 特開2004−093896(JP,A)
【文献】 特開平08−137338(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0268326(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/46
B26D 5/00
B26D 7/22
B41J 11/70
B41J 29/38
B65H 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホームポジションとカットポジションとの間を移動し、記録紙を切断するカッター備えたプリンターの制御方法であって
前記カッター刃が前記カットポジションに向けて移動した所定時間後に、前記カッター刃が前記ホームポジションにないことを検出した場合、カッターエラーとして報知し、
前記カッターエラーエラー解除指令に基づいて、前記カッター刃のエラー解除動作を行った、前記カッター刃が前記ホームポジションにないことを検出した場合、前記カッターエラーとは異なる復帰不可能エラーとして報知することを特徴とするプリンターの制御方法。
【請求項2】
前記エラー解除指令として、電源のオンエラー解除コマンドの供給、又は、カバー閉の少なくともいずれかを検出し
検出した前記エラー解除指令に基づいて、前記カッター刃を前記ホームポジションに向けて移動する前記エラー解除動作を行うことを特徴とする請求項1に記載のプリンターの制御方法。
【請求項3】
前記復帰不可能エラーになった後に、前記エラー解除コマンドの供給を検出した場合、前記エラー解除動作を行わないことを特徴とする請求項2に記載のプリンターの制御方法。
【請求項4】
前記エラー解除動作を行ったエラー解除動作回数を積算し、前記エラー解除動作回数が予め設定した所定の回数となったときに、前記復帰不可能エラーを報知することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプリンターの制御方法。
【請求項5】
外部機器から印刷データを受け付けて印刷を行う印刷動作モードと、前記外部機器から前記印刷データの受け付けを停止するオフライン動作モードと、を切り替え可能であり、
前記カッターエラー、又は、前記復帰不可能エラーになった場合、前記印刷動作モードから、前記オフライン動作モードに移行
前記オフライン動作モードで、前記外部機器から状態報告コマンドを受け付けた場合に、前記カッターエラー、又は、前記復帰不可能エラーであることを前記外部機器に通知することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプリンターの制御方法。
【請求項6】
前記復帰不可能エラーになった後に、前記カッターにより前記記録紙を切断することを指示するカットコマンドを含む印刷データを受信した場合、前記カッター刃が前記ホームポジションにあるか否かを検出し、
前記カッター刃が前記ホームポジションにある場合は、前記印刷データを前記記録紙に印刷し、且つ、前記カットコマンドに基づいた前記記録紙の切断をしないことを特徴とする請求項1に記載のプリンターの制御方法。
【請求項7】
前記カッターエラーの報知と、前記復帰不可能エラーの報知とは、報知方法が異なることを特徴とする請求項1に記載のプリンターの制御方法。
【請求項8】
記録紙を切断するカッター刃と、
前記カッター刃をホームポジションとカットポジションとの間で移動する移動機構と
制御部と、を備えたプリンターであって
前記制御部は、
前記カッター刃が前記カットポジションに向けて移動した所定時間後に、前記カッター刃が前記ホームポジションにないとき、カッターエラーとして検出
前記カッターエラーエラー解除指令に基づいて、前記カッター刃のエラー解除動作を行った、前記カッター刃が前記ホームポジションにない場合、前記カッターエラーとは異なる復帰不可能エラーとして検出
検出した前記カッターエラー、又は、検出した前記復帰不可能エラーを報知する制御を行うことを特徴とするプリンター。
【請求項9】
前記制御部は、
電源のオンエラー解除コマンドの供給、又は、カバー閉の少なくともいずれかを検出した場合、前記移動機構を駆動して前記カッター刃を前記ホームポジションに向けて移動するエラー解除動作を実行することを特徴とする請求項8に記載のプリンター。
【請求項10】
前記制御部は、
前記復帰不可能エラーを検出した後に、前記エラー解除コマンドの供給を検出した場合、前記エラー解除動作を実行しないことを特徴とする請求項9に記載のプリンター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カッターを備えるプリンターの制御方法およびプリンターに関する。
【背景技術】
【0002】
レシート用紙やラベル用紙など長尺状の記録紙に印刷を行うプリンターの中には、記録
紙を切断するカッターを搭載するものがある。このようなプリンターは、印刷ヘッドによ
る印刷位置およびカッターによる切断位置を経由する紙搬送路に沿って記録紙を搬送し、
印刷位置において記録紙に印刷を行い、切断位置において記録紙における印刷済みの部分
を切断する。カッターは、カッター刃をカットポジションとホームポジションとの間で往
復移動させるものであり、カッター刃をカットポジションに配置して記録紙を切断する。
カットポジションは紙搬送路上の切断位置であり、ホームポジションは紙搬送路から離間
する位置である。
【0003】
切断位置において記録紙がジャミング状態(紙詰まり状態)に陥った場合には、カッタ
ー刃とジャミング状態の記録紙とが干渉して、カッター刃がホームポジションに戻らない
ことがある。このような場合に、プリンターは、カッターエラーを報知して、ユーザーに
記録紙の除去を促す。その後、ユーザーによって記録紙の除去が行われ、ユーザーがエラ
ー解除ボタンを操作すると、プリンターはカッター刃をホームポジションに戻すエラー解
除動作を行う。エラー解除動作によってカッター刃がホームポジションに戻ると、カッタ
ーエラーは解消し、次の印刷が可能となる。特許文献1に記載のプリンターでは、カッタ
ーエラーを復帰可能エラーとして、ユーザーに報知している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−178671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
記録紙がカッター刃と干渉してカッター刃のホームポジションへの復帰を妨げている場
合には、記録紙を除去すれば、カッター刃がホームポジションへ復帰可能となる。しかし
、ジャミング状態の記録紙にカッター刃が食い込み、この結果、カッター刃がホームポジ
ションに戻らない状態となっている場合には、ユーザーがジャミング状態の記録紙を除去
しないとカッターエラーからの復旧は困難である。ここで、カッターエラーを常に復帰可
能エラーとしてユーザーに報知していると、ジャミング状態の記録紙を除去せず、ユーザ
ーはエラー解除動作を繰り返してしまう。
【0006】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、ユーザーがカッターエラーから復帰するため
のエラー解除動作を繰り返してしまうことを抑制できるプリンターの制御方法およびプリ
ンターを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は、ホームポジションとカットポジションとの間
でカッター刃を往復移動させて記録紙を切断するカッターを有するプリンターの制御方法
において、前記カッター刃が前記ホームポジションに復帰しないことを検出すると、カッ
ターエラーとして報知し、前記カッターエラーに対するエラー解除指令に基づきエラー解
除動作を行ったときに前記カッターエラーを再び検出すると、前記カッターエラーからの
復帰が不可能である復帰不可能エラーとして検出し、前記復帰不可能エラーを報知するこ
とを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、カッターエラーから復帰するためのエラー解除動作が行われたにもか
かわらず、カッターエラーが再び検出された場合には、カッターエラーを復帰不可能エラ
ーとして報知する。従って、ユーザーによるエラー解除動作が繰り返し行われることを抑
制できる。
【0009】
本発明において、前記エラー解除指令は、電源のオンまたはエラー解除コマンドの供給
、カバー閉の検出の少なくともいずれかであり、前記エラー解除動作は、前記カッター刃
を前記ホームポジションに復帰させようとするものとすることができる。すなわち、記録
紙や異物がカッター刃と干渉してカッター刃のホームポジションへの復帰を妨げている場
合には、記録紙や異物を除去した後に、電源のオンまたはエラー解除コマンドの供給、カ
バー閉の検出によってプリンターにエラー解除動作を行わせて、カッター刃をホームポジ
ションに復帰させる。これにより、カッターエラーが解除される。
【0010】
本発明において、前記復帰不可能エラーになったときには、少なくとも前記エラー解除
コマンドの供給があっても前記エラー解除動作を行わないものとすることができる。この
ようにすれば、ユーザーが記録紙や異物を除去せずにエラー解除コマンドの供給を繰り返
し行なった場合に、エラー解除動作が繰り返し行われることを抑制できる。なお、ユーザ
ーが記録紙や異物を除去する際、電源のオフ(除去後のオン)やカバーの開動作(除去後
のカバー閉動作)を伴うので、それらを検出した場合には、カッターエラーからの復帰が
可能と推測でき、エラー解除動作を行うことができる。
【0011】
本発明において、前記エラー解除動作を行ったときに前記カッターエラーを再び検出し
た場合には、前記エラー解除動作を行ったエラー解除動作回数を積算し、前記エラー解除
動作回数が予め設定した所定の回数となると前記復帰不可能エラーを報知するものとして
もよい。このようにすれば、ユーザーによる所定の回数までのエラー解除動作を許容しな
がら、それ以上にエラー解除動作が繰り返されることを抑制できる。
【0012】
本発明において、動作モードを、外部の機器から印刷データの供給を受けて印刷を行う
印刷動作モードとし、前記カッターエラーまたは前記復帰不可能エラーを検出すると、前
記動作モードを、前記外部の機器からの印刷データの受け付けを停止するオフライン動作
モードに移行させ、前記オフライン動作モードにおいて前記外部の機器から状態報告コマ
ンドの供給を受けた場合に、検出している前記カッターエラーまたは前記復帰不可能エラ
ーを前記外部の機器に通知することが望ましい。このようにすれば、プリンターがオフラ
イン動作モードに移行している場合でも、外部の機器からプリンターで発生しているエラ
ーを検出できる。
【0013】
本発明において、前記復帰不可能エラーが検出されている場合に、前記カッターにより
前記記録紙を切断するカット動作を行わせるカットコマンドを含む印刷データを受信する
と、前記カッター刃が前記ホームポジションに位置しているか否かを確認し、前記カッタ
ー刃が前記ホームポジションに位置している場合には、前記印刷データを前記記録紙に印
刷するとともに前記カットコマンドを無視して前記カット動作を行わないものとすること
ができる。このようにすれば、カッターにおいて復帰不可能エラーが発生した場合でも、
印刷データの印刷を継続できる。
【0014】
次に、本発明は、カッター刃と当該カッター刃をホームポジションとカットポジション
との間で往復させて記録紙を切断する移動機構とを備えたプリンターにおいて、前記カッ
ター刃が前記ホームポジションに復帰しないとき、カッターエラーとして検出するカッタ
ーエラー検出部と、前記カッターエラーに対するエラー解除指令に基づきエラー解除動作
を行ったときに前記カッターエラーを再び検出した場合に、前記カッターエラーからの復
帰が不可能である復帰不可能エラーとして検出する復帰不可能エラー検出部と、前記カッ
ターエラーを検出すると当該カッターエラーを報知し、前記復帰不可能エラーを検出する
と当該復帰不可能エラーを報知する報知部と、を備えることを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、カッターエラーから復帰するためのエラー解除動作が行われたにもか
かわらずカッターエラーが再び検出された場合には、復帰不可能エラーが検出されて当該
復帰可能エラーが報知される。従って、ユーザーによってエラー解除動作が繰り返し行わ
れることを抑制できる。
【0016】
本発明において、電源検出器またはコマンド供給検出部、カバー検出器の少なくともい
ずれかを備え、前記電源検出器による電源のオンまたは前記コマンド供給検出部によるエ
ラー解除コマンドの供給、前記カバー検出器によるカバー閉の検出の少なくともいずれか
を検出した場合、前記移動機構を駆動して前記カッター刃を前記ホームポジションに復帰
させようとするエラー解除動作を行うエラー解除動作制御部を備えることが望ましい。す
なわち、記録紙や異物がカッター刃と干渉してカッター刃のホームポジションへの復帰を
妨げている場合には、記録紙や異物を除去した後に、電源の再投入またはエラー解除コマ
ンドの供給、カバー閉の検出によってプリンターにエラー解除動作を行わせ、カッター刃
をホームポジションに復帰させる。これにより、カッターエラーが解除される。
【0017】
本発明において、前記エラー解除動作制御部は、前記復帰不可能エラー検出部が前記復
帰不可能エラーを検出したときは、少なくとも前記エラー解除コマンドの供給を検出があ
っても前記エラー解除動作を行わないものとすることができる。このようにすれば、ユー
ザーが記録紙や異物を除去せずにエラー解除コマンドの供給を繰り返し行った場合に、エ
ラー解除動作が行われることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明を適用したプリンターの説明図である。
図2図1のプリンターに搭載されるカッターの説明図である。
図3】プリンターの制御系の概略ブロック図である。
図4】カッターエラーおよび復帰不可能エラーの報知動作のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態のプリンターを有する印刷システムを説明
する。
【0020】
(印刷システムの全体構成)
図1(a)はプリンターを備える印刷システムの説明図であり、図1(b)は本発明の
実施の形態のプリンターの内部構造の説明図である。図2図1のプリンターに搭載され
るカッターの説明図である。図1に示すように、本例の印刷システム1は、プリンター2
と、プリンター2に通信可能に接続されたホスト装置(外部の機器)3を備える。プリン
ター2はロール紙5から繰り出される長尺状の記録紙6に印刷を行うロール紙プリンター
である。ホスト装置3は、コンピューター本体7と、コンピューター本体7に接続された
ディスプレイ8と、コンピューター本体7に接続されたキーボードなどの入力装置9を備
える。
【0021】
図1(a)に示すように、プリンター2は全体として直方体形状をしたプリンターケー
ス11を備える。プリンターケース11の前面の上側部分には記録紙6を排出するための
排出口12が設けられている。また、プリンターケース11の前面には記録紙6をセット
する際に開閉するカバー4を備える。排出口12はプリンター2の幅方向に延びる。プリ
ンターケース11の上面には表示部13が設けられている。表示部13はLED14を備
える。表示部13の側方には、エラー解除ボタン15と電源ボタン16が設けられている
【0022】
図1(b)に示すように、プリンター2は、プリンターケース11の内部に印刷ヘッド
21およびカッター22を備える。カッター22は、オートカッターであり、排出口12
に隣り合う位置に配置されている。印刷ヘッド21はカッター22の後方に配置されてい
る。また、プリンターケース11の内部にはロール紙収納部23と、ロール紙収納部23
から印刷ヘッド21による印刷位置Aおよびカッター22による切断位置Bを経由して排
出口12に至る紙搬送路24が設けられている。ロール紙収納部23に装填されたロール
紙5から繰り出される長尺状の記録紙6は紙搬送路24に沿って引き出される。
【0023】
また、プリンター2は、プリンターケース11の内部に、紙搬送路24に沿って記録紙
6を搬送する搬送機構25を備える。搬送機構25は搬送ローラー26と、搬送ローラー
26の駆動源となる搬送モーター27を備える。
【0024】
印刷ヘッド21による印刷位置Aは印刷ヘッド21と対峙するプラテン28によって規
定されている。なお、印刷ヘッド21がサーマルヘッドの場合には、印刷ヘッド21によ
る印刷位置Aは、搬送ローラーを兼ねるプラテンローラーによって規定される。
【0025】
カッター22は、紙搬送路24を間に挟んだ一方側(下側)に配置された固定刃31と
、固定刃31に対して進退可能な可動刃(カッター刃)32と、可動刃32を移動させる
移動機構33(図2参照)を備える。カッター22による切断位置Bは固定刃31により
規定されている。移動機構33は、可動刃32を、カットポジションCPとホームポジシ
ョンHPの間で往復移動させる。カットポジションCPは、固定刃31と摺接して紙搬送
路24を搬送される記録紙6を切断する位置であり、切断位置Bである。ホームポジショ
ンHPは、カットポジションCP(切断位置B)から離間して紙搬送路24を搬送される
記録紙6と干渉しない位置である。
【0026】
ホスト装置3から印刷データが供給されると、搬送モーター27が駆動され、記録紙6
は紙搬送路24に沿って搬送される。また、印刷ヘッド21が駆動され、印刷位置Aを通
過する記録紙6に印刷が施される。ここで、印刷データに記録紙6を切断するカットコマ
ンドが含まれている場合には、カットコマンドに基づいてカッター22が駆動され、切断
位置Bにおいて記録紙6における印刷済みの部分が切断される。
【0027】
図2(a)に示すように、プリンター2が備えるカッター22としては、固定刃31に
対して可動刃32が旋廻するものがある。このようなカッター22では、移動機構33は
、駆動源となるカッターモーター34と、カッターモーター34の回転駆動力を可動刃3
2の往復揺動運動に変換する運動変換機構35を備える。可動刃32は、その刃部が、固
定刃31の刃部に対して傾斜した姿勢となるホームポジションHPと、可動刃32の刃部
と固定刃31の刃部が平行な状態で重なるカットポジションCPの間を往復する。カッタ
ー22は、可動刃32がホームポジションHPに位置することを検出するカッターセンサ
ー36を備える。
【0028】
また、プリンター2が備えるカッター22としては、図2(b)に示すように、固定刃
31に対して可動刃32が直線的に進退するものである。このようなカッター22では、
移動機構33は、駆動源となるカッターモーター34と、カッターモーター34の回転駆
動力を可動刃32の往復直動運動に変換する運動変換機構35を備える。可動刃32は、
その刃部が、固定刃31の刃部に対して離間するホームポジションHPと、可動刃32の
刃部と固定刃31の刃部が重なるカットポジションCPの間を往復する。カッター22は
、可動刃32がホームポジションHPに位置することを検出するカッターセンサー36を
備える。
【0029】
なお、カッターセンサー36としては、可動刃32がホームポジションHPに配置され
たことを直接検出するものを用いることができる。また、カッターセンサー36としては
、運動変換機構35を構成する歯車などの回転角度位置に基づいて可動刃32の位置を検
出するものを用いてもよい。
【0030】
(プリンターの制御系)
図3はプリンター2の制御系を示す概略ブロック図である。プリンター2の制御計はC
PUを備える制御部40を中心に構成されている。制御部40には、ホスト装置3との間
で通信を行うための通信部41が接続されている。制御部40の入力側にはエラー解除ボ
タン15、電源ボタン16、カッターセンサー36、カバー検出器17が接続されている
。また、制御部40の出力側には、印刷ヘッド21、LED14、搬送モーター27が接
続されている。
【0031】
制御部40は、印刷切断制御部45、カッターエラー検出部46、エラー解除動作制御
部47、復帰不可能エラー検出部48、動作モード制御部49、コマンド検出部51およ
び報知部50を備える。
【0032】
印刷切断制御部45は、通信部41を解してホスト装置3から印刷データが供給される
と、搬送モーター27を駆動して記録紙6を紙搬送路24に沿って搬送する。また、印刷
切断制御部45は印刷ヘッド21を駆動して、印刷位置Aを通過する記録紙6に印刷デー
タを印刷する。さらに、印刷切断制御部45は、印刷データがカットコマンドを含む場合
には、カッターモーター34を駆動して、可動刃32をホームポジションHPとカットポ
ジションCP(切断位置B)との間で往復させる。カッターモーター34の駆動によって
可動刃32がカットポジションCP(切断位置B)に位置すると、記録紙6における印刷
済みの部分が切断される。
【0033】
カッターエラー検出部46は、可動刃32がホームポジションHPに復帰しないカッタ
ーエラーを検出する。より具体的には、カッターエラー検出部46はタイマーを備えてお
り、印刷切断制御部45がカットコマンドに基づいてカッター22(カッターモーター3
4)を駆動すると、タイマーを動作させる。そして、カッターエラー検出部46は所定の
駆動時間が経過するまでに可動刃32がホームポジションHPに位置することが検出され
なかった場合に、カッターエラーを検出する。可動刃32がホームポジションHPに位置
するか否かはカッターセンサー36からの出力に基づいて判断される。所定の駆動時間は
、可動刃32をホームポジションHPからカットポジションCPを経由してホームポジシ
ョンHPに戻すのに十分な時間である。
【0034】
例えば、切断位置Bにおいて記録紙6がジャミング状態に陥っていると、可動刃32が
カットポジションCPに達したときに可動刃32が記録紙6に食い込むなどにより可動刃
32と記録紙6とが干渉して、記録紙6が可動刃32のホームポジションHPへの復帰を
妨げることがある。このような場合には、可動刃32は所定の駆動時間内にホームポジシ
ョンHPに復帰できなくなる。従って、カッターエラー検出部46はカッターエラーを検
出する。
【0035】
エラー解除動作制御部47は、移動機構33を駆動して可動刃32をホームポジション
HPに復帰させるエラー解除動作を行う。エラー解除動作制御部47は、電源ボタン16
のオンとオフを検出して、プリンター2の電源がオンとされたことを検出するとエラー解
除動作を行う。すなわち、エラー解除動作制御部47は電源検出器として機能して、プリ
ンター2の電源がオンとされたことを検出するとエラー解除動作を行う。
【0036】
また、エラー解除動作制御部47は、エラー解除ボタン15が操作されることによりエ
ラー解除コマンドが制御部40に供給されたことをコマンド供給検出部51が検出すると
、エラー解除動作を行う。また、エラー解除動作制御部47は、コマンド供給検出部51
によりホスト装置3からプリンター2にエラー解除コマンドが送信されたことを検出した
場合に、エラー解除動作を行う。さらに、エラー解除動作制御部47は、カバー検出器1
7によりカバー閉を検出すると、エラー解除動作を行う。このように、エラー解除動作制
御部47は、エラー解除指令として、電源ボタン16のオンの検出、または、コマンド供
給検出部51によりエラー解除コマンドの供給の検出、カバー検出器17によるカバー閉
の検出の少なくともいずれかを検出すると、エラー解除動作を行う。
【0037】
エラー解除動作では、エラー解除動作制御部47は、可動刃32がホームポジションH
Pにあるか否かを検出する。そして、可動刃32がホームポジションHPにない場合には
、エラー解除動作制御部47は可動刃32がホームポジションHPに戻るようにカッター
モーター34を所定の駆動時間駆動する。また、エラー解除動作制御部47は、カッター
モーター34が所定の駆動時間駆動される間に可動刃32がホームポジションHPに位置
したことが検出されると、カッターモーター34を停止する。これにより、エラー解除動
作制御部47は可動刃32をホームポジションHPに復帰させる。そして、エラー解除動
作制御部47は、可動刃32がホームポジションHPに復帰すると、カッターエラーの解
除を検出する。
【0038】
ここで、カッターエラー状態においてエラー解除動作を実行しても、カッターエラー検
出部46は、可動刃32がホームポジションHPに復帰しないカッターエラーを検出する
。すなわち、カッターエラー検出部46は、エラー解除動作制御部47がカッター22(
カッターモーター34)を駆動すると、タイマーを動作させる。そして、カッターエラー
検出部46は所定の駆動時間が経過するまでに可動刃32がホームポジションHPに位置
することが検出されなかった場合に、カッターエラーを検出する。
【0039】
復帰不可能エラー検出部48は、エラー解除動作が行われたときにカッターエラー検出
部46がカッターエラーを再び検出した場合に、カッターエラーからの復帰が不可能であ
る復帰不可能エラーを検出する。例えば、エラー解除ボタン15が操作されてエラー解除
動作が行われ、所定の駆動時間だけカッターモーター34が駆動されているにもかかわら
ず、可動刃32がホームポジションHPにあることが検出されない場合に、復帰不可能エ
ラー検出部48は復帰不可能エラーを検出する。復帰不可能エラー検出部48が復帰不可
能エラーを検出した場合には、切断位置Bでジャミング状態に陥っている記録紙6を除去
した後にもかかわらず可動刃32が移動できず、移動機構33や制御部40に故障が発生
している可能性がある。または、可動刃32がジャミング状態に陥っている記録紙6や異
物に食い込んでいて移動できない可能性がある。
【0040】
なお、復帰不可能エラー検出部48が復帰不可能エラーを検出したときは、コマンド供
給検出部51がエラー解除コマンドの供給を検出した場合であっても、エラー解除動作制
御部47はエラー解除動作を行わない。このようにすれば、ユーザーが記録紙6や異物を
除去せずに、エラー解除コマンドの供給が繰り返し行なわれる場合に、エラー解除動作が
行われることを抑制できる。ここで、ユーザーが記録紙6や異物を除去する際、電源ボタ
ン16による電源のオフと除去後のオンや、カバー4の開動作(カバー検出器17の開検
出)と閉動作(除去後のカバー検出器17の閉検出)を伴う。それらのいずれか、または
組合せを検出した場合、ユーザーが記録紙6や異物を除去しカッターエラーから復帰が可
能と推測でき、エラー解除動作制御部47はエラー解除動作を行うことができる。
【0041】
動作モード制御部49は、プリンター2の動作モードを、印刷動作モードとオフライン
動作モードの間で切り替える。印刷動作モードは、ホスト装置3などの外部の機器から印
刷データの供給を受けて印刷を行う動作モードである。オフライン動作モードは、ホスト
装置3などの外部の機器からの印刷データの受け付けを停止する動作モードである。
【0042】
動作モード制御部49は、通常は、プリンター2の動作モードを印刷動作モードとして
いる。そして、動作モード制御部49は、カッターエラーまたは復帰不可能エラーが検出
されると、動作モードを、印刷動作モードからオフライン動作モードに移行させる。また
、動作モード制御部49は、エラー解除動作制御部47がカッターエラーの解除を検出す
ると、プリンター2の動作モードをオフライン動作モードから印刷動作モードに復帰させ
る。
【0043】
報知部50は、カッターエラー検出部46がカッターエラーを検出すると、このカッタ
ーエラーを報知する。カッターエラーの報知では、報知部50は、LED14を点灯させ
る。また、報知部50は、エラー解除動作制御部47がカッターエラーの解除を検出する
と、カッターエラーの報知を終了する。すなわち、報知部50は、LED14を消灯させ
る。さらに、報知部50は、復帰不可能エラー検出部48が復帰不可能エラーを検出する
と、この復帰不可能エラーを報知する。復帰不可能エラーの報知では、報知部50は、L
ED14を点滅させる。
【0044】
また、報知部50は、ホスト装置3から状態報告コマンドの供給を受けると、検出され
ているカッターエラーまたは復帰不可能エラーをホスト装置3に通知する。ここで、状態
報告コマンドは、エラーの発生によりプリンター2の動作モードがオフライン動作モード
となった場合でも解釈されるリアルタイムコマンドの一つである。報知部50は、通信部
41がホスト装置3から受信するデータを監視しており、データにリアルタイムコマンド
である状態報告コマンドが含まれている場合には、プリンター2の動作モードや、プリン
ター2における他の制御動作に優先して、リアルタイムコマンド(状態報告コマンド)を
解釈して実行する。従って、報知部50は、ホスト装置3から状態報告コマンドの供給を
受けると、プリンター2がオフライン動作モードとなっている場合でも、カッターエラー
または復帰不可能エラーをホスト装置3に通知する。
【0045】
(エラー報知動作)
図4はプリンター2によるカッターエラーおよび復帰不可能エラーの報知動作の説明図
である。カットコマンドを含む印刷データがプリンター2に供給されると(ステップST
1)、印刷切断制御部45は、搬送モーター27および印刷ヘッド21を駆動して印刷デ
ータを印刷する。その後、印刷切断制御部45はカッター22を駆動して記録紙6を切断
する。印刷切断制御部45がカッター22を動作させる際に、カッターエラー検出部46
はタイマーを動作させて可動刃32が所定の駆動時間内にホームポジションHPに復帰す
るか否かを監視する(ステップST2、ステップST3)。
【0046】
ここで、可動刃32が所定の駆動時間内にホームポジションHPに復帰した場合には(
ステップST3:Yes)、カッターエラーは検出されない。従って、プリンター2は、
次の印刷データの供給を待つ状態となる(ステップST4)。
【0047】
一方、切断位置Bにおいて記録紙6がジャミング状態に陥っており、記録紙6と可動刃
32とが干渉して可動刃32が動かない場合には、可動刃32が所定の駆動時間内にホー
ムポジションHPに復帰しない(ステップST3:No)。従って、カッターエラー検出
部46は、カッターエラーを検出する。カッターエラーが検出されると報知部50はLE
D14を点灯させてカッターエラーを報知する。また、動作モード制御部49は、動作モ
ードをオフラン動作モードとする(ステップST5、ステップST6)。ここで、プリン
ター2の動作モードがオフラン動作モードとなった場合でも、ホスト装置3からプリンタ
ー2に状態報告コマンド(リアルタイムコマンド)が供給されると、報知部50は、カッ
ターエラーをホスト装置3に通知する。
【0048】
カッターエラーが報知されると、ユーザーは、カッターエラーの報知に従ってジャミン
グ状態の記録紙6を除去する(ステップST7)。その後、記録紙6の除去が完了すると
、ユーザーは、エラー解除ボタン15を操作して制御部40にエラー解除コマンドを供給
する(ステップST8)。または、ユーザーは、ホスト装置3からエラー解除コマンドを
プリンター2に供給する。これにより、エラー解除動作制御部47は、可動刃32をホー
ムポジションHPに復帰させるエラー解除動作を行う(ステップST9)。なお、記録紙
6の除去が完了したときに、ユーザーが電源ボタン16を操作して、プリンター2の電源
の再投入を行う場合もある。この場合にも、エラー解除動作制御部47は、可動刃32を
ホームポジションHPに復帰させるエラー解除動作を行う。
【0049】
エラー解除動作においてカッター22が駆動されると、カッターエラー検出部46はタ
イマーを動作させて可動刃32が所定の駆動時間内にホームポジションHPに復帰するか
否かを監視する(ステップST3)。ここで、可動刃32が所定の駆動時間内にホームポ
ジションHPに復帰した場合には(ステップST3:Yes)、エラー解除動作制御部4
7は、カッターエラーの解除を検出する。カッターエラーが解除されると、動作モード制
御部49は、プリンター2の動作モードを印刷動作モードに復帰させる。そして、プリン
ター2は、次の印刷データの供給を待つ状態となる(ステップST4)。
【0050】
一方、エラー解除動作において、可動刃32が所定の駆動時間内にホームポジションH
Pに復帰しない場合には(ステップST3:No)、カッターエラー検出部46はカッタ
ーエラーを再び検出する(ステップST4)。ここで、エラー解除動作のときにカッター
エラーが再び検出されると、復帰不可能エラー検出部48は復帰不可能エラーを検出する
。すなわち、エラー解除動作が行われたときに、何らかの理由によって可動刃32が所定
の駆動時間内にホームポジションHPに復帰しない場合に、カッターエラー検出部46は
、カッターエラーを検出する(ステップST10)。
【0051】
例えば、ユーザーが記録紙6を除去したにも拘わらず可動刃32がホームポジションH
Pに戻らない場合には、カッター22の移動機構33や制御部40に故障が発生している
可能性がある。このような場合には、可動刃32をホームポジションHPに復帰させるこ
とが困難である。従って、復帰不可能エラー検出部48は復帰不可能エラーを検出する。
【0052】
復帰不可能エラーが検出されると、報知部50はLED14を点滅させて復帰不可能エ
ラーを報知する(ステップST11)。復帰不可能エラーが検出された場合には、プリン
ター2の動作モードはオフライン動作モードに維持される。ここで、オフラン動作モード
となっている場合でも、ホスト装置3からプリンター2に状態報告コマンド(リアルタイ
ムコマンド)が供給されると、報知部50は、復帰不可能エラーをホスト装置3に報知す
る。
【0053】
本例によれば、カッターエラーのエラー解除動作が行われたにもかかわらず、カッター
エラーが再び検出された場合には、カッターエラーを復帰不可能エラーとして報知する。
従って、ユーザーによってエラー解除動作が繰り返し行われることを抑制できる。
【0054】
また、本例では、ホスト装置3からプリンター2に状態報告コマンド(リアルタイムコ
マンド)が供給されると、プリンター2の動作モードがオフラン動作モードとなっている
場合でも、カッターエラーまたは復帰可能エラーがホスト装置3に通知される。従って、
ホスト装置3の側からプリンター2で発生しているエラーを確認できる。
【0055】
(その他の実施の形態)
本例において、エラー解除動作が行われたときにカッターエラーを再び検出した場合に
、エラー解除動作が行われたエラー解除動作回数を積算する積算部を備えてもよい。この
ような積算部を備える場合には、報知部50は、エラー解除動作回数が予め定めた所定の
回数となった時に、復帰不可能エラーを報知するものとすることができる。所定の回数は
、例えば、2回、3回とすることができる。このようにすれば、ユーザーによる所定の回
数までのエラー解除動作を許容しながら、それ以上にエラー解除動作が繰り返されること
を抑制できる。なお、積算部は、積算したエラー解除動作回数を不揮発性のメモリーに記
憶保持し、エラー解除動作制御部47がカッターエラーの解除を検出したときに、積算し
たエラー解除動作回数をゼロとする。
【0056】
また、本例において、復帰不可能エラーが検出されている状態でプリンター2がカット
コマンドを含む印刷データを受信した場合に、可動刃32がホームポジションHPに位置
しているか否かを確認するカッター刃確認部55(図3参照)を備えてもよい。この場合
、カッター刃確認部55が、可動刃32がホームポジションHPに位置していることを確
認すると、動作モード制御部49はプリンター2の動作モードをオフライン動作モードか
ら印刷動作モードに移行させて、ホスト装置3からの印刷データを受け付ける。また、印
刷切断制御部45は受け付けた印刷データを、カットコマンドを無視して印刷するものと
することができる。すなわち、印刷切断制御部45は、印刷データに基づいて記録紙6に
印刷を行った後に、印刷データに含まれるカットコマンドを無視して、記録紙6の切断を
行わないものとする。
【0057】
このようにすれば、復帰不可能エラーが検出されている場合でも、印刷データを印刷で
きる。すなわち、可動刃32がホームポジションHPに位置すれば、可動刃32と記録紙
6は干渉しないので、記録紙6を紙搬送路24に沿って搬送することが可能である。よっ
て、印刷ヘッド21を駆動して、印刷位置Aを搬送される記録紙6に印刷を施すことがで
きる。これにより、ユーザーによる印刷処理を中断することなく、継続できる。
【符号の説明】
【0058】
1…印刷システム、2…プリンター、3…ホスト装置、5…ロール紙、6…記録紙、7…
コンピューター本体、8…ディスプレイ、9…入力装置、11…プリンターケース、12
…排出口、13…表示部、14…LED、15…エラー解除ボタン、16…電源ボタン、
21…印刷ヘッド、22…カッター、23…ロール紙収納部、24…紙搬送路、25…搬
送機構、26…搬送ローラー、27…搬送モーター、28…プラテン、31…固定刃、3
2…可動刃(カッター刃)、33…移動機構、34…カッターモーター、35…運動変換
機構、36…カッターセンサー、40…制御部、41…通信部、45…印刷切断制御部、
46…カッターエラー検出部、47…エラー解除動作制御部(エラー解除動作制御部・電
源検出器)、48…復帰不可能エラー検出部、49…動作モード制御部、50…報知部、
51…コマンド検出部、55…カッター刃確認部、A…印刷位置、B…切断位置、CP…
カットポジション、HP…ホームポジション。
図1
図2
図3
図4