(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ケーブルガイドは、前記離間方向における前記離間方向第一側とは反対側である離間方向第二側を向いて前記ケーブルの少なくとも一部を受け止めるケーブル受け部を有し、
前記ケーブル受け部は、前記離間方向に直交する面に沿う平面状に形成されている請求項1に記載の移載装置。
前記ケーブルガイドは、前記ケーブル受け部における前記移載方向第一側の端部に、前記移載方向第一側に向かうに従って前記離間方向第一側に傾斜する傾斜部を有する請求項2又は3に記載の移載装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
1.第一実施形態
1−1.移載装置を備えた物品搬送設備の概略
移載装置の第一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、移載装置1は、物品Wの搬送を行う物品搬送設備Fに備えられている。移載装置1は、物品搬送設備Fにおいて物品Wの移載を行う。
【0012】
物品搬送設備Fは、移載対象箇所としての収納部Sを有する物品収納棚95を備えている。
図1及び2に示す例では、物品収納棚95は、上下方向及び横方向に並んで配置された複数の収納部Sを有している。本実施形態では、移載装置1は、複数の収納部Sの中から選択された一つとの間で物品Wの移載を行う。
【0013】
例えば、物品収納棚95は、上下方向に沿って配置された複数の支柱部材96Aと、横方向に沿って配置される複数の梁部材96Bと、が組み合わされることにより、全体として格子状に形成される。
【0014】
本実施形態では、移載対象箇所としての収納部Sは、載置台97により構成されている。
図2に示す例では、載置台97は、平面視でU字状に切り欠く開口部を有している。これにより、例えば、移載装置1が物品Wの下面を下方から保持する態様で当該物品Wを移載する場合に、移載装置1における物品Wの下面を保持している部分が載置台97の開口部を上下方向に移動することで、移載装置1は載置台97との間で物品Wの受け渡しが可能となっている。
【0015】
図1に示すように、物品搬送設備Fは、物品Wを搬送する搬送装置90を備えている。搬送装置90は、複数の収納部Sが並ぶ横方向に沿って設けられるレール91上を走行する走行台92と、走行台92から上方に沿って設けられるマスト93と、マスト93に沿って昇降する昇降台94と、物品Wの移載を行う移載装置1と、を有している。これにより、搬送装置90は、物品収納棚95において上下方向及び横方向に並んで配置された複数の収納部Sとの間で物品Wを搬送することができる。なお、物品収納棚95は、搬送装置90を挟んで互いに対向するように一対設けられていても良い。この場合、搬送装置90は、一対の収納棚90それぞれとの間で物品Wを搬送可能に構成される。
【0016】
1−2.移載装置の構成
移載装置1は、物品Wを保持する保持部2を、予め定められた移載方向に往復移動させて移載対象箇所としての収納部Sとの間で物品Wを移載する。本明細書において移載方向とは、移載装置1が収納部Sと向き合った状態で、当該移載装置1と当該収納部Sとを結ぶ方向である。以下の説明では、移載方向をXとし、移載方向Xにおける一方側を移載方向第一側X1とし、他方側を移載方向第二側X2とする。また、後述する離間方向をZとし、離間方向Zにおける一方側を離間方向第一側Z1とし、他方側を離間方向第二側Z2とする。更に、後述する幅方向をYとし、幅方向Yにおける一方側を幅方向第一側Y1とし、他方側を幅方向第二側Y2とする。これら移載方向Xと幅方向Yと離間方向Zとは互いに直交している。なお、本実施形態では、移載方向Xは、収納部Sの棚奥行方向に等しく、移載方向第一側X1が棚手前側、移載方向第二側X2が棚奥側に等しい。また、離間方向Zは前述した上下方向に等しく、幅方向Yは前述した横方向に等しい。
【0017】
図2〜
図5に示すように、移載装置1は、保持部2を往復移動させる駆動機構3と、駆動機構3を支持する支持部4と、一方の端部である第一端部EG1が保持部2に固定され、他方の端部である第二端部EG2が支持部4に固定されたケーブル5と、移載対象箇所としての収納部Sの方向を向くように支持部4に固定されたセンサSEと、を有している。
【0018】
本実施形態では、駆動機構3は、リンク機構30と、リンク機構30を駆動する駆動源(不図示)と、リンク機構30を連動させる連動機構(不図示)と、を備えている。リンク機構30は、支持部4に支持されて第三軸AX周りに回転する第二リンク部32と、第二リンク部32と保持部2とを連結する第一リンク部31と、を有している。ここで、第一リンク部31は、第二軸AX2周りに相対回転するように第二リンク部32に連結されていると共に第一軸AX1周りに相対回転するように保持部2に連結されている。第一軸AX1、第二軸AX2及び第三軸AX3は、離間方向Zに沿う軸である。そして、図示しない駆動源(例えば電動モータ)及び連動機構(例えばチェーン及びスプロケット)により、第一リンク部31及び第二リンク部32を連動させて相対回転させ、リンク機構30を折り畳み状態と伸長状態とに切り換えることができる。
【0019】
図2及び3に示すように、保持部2が移載方向第一側X1に位置する引退状態(折り畳み状態)では、移載方向第一側X1から移載方向第二側X2に向かって、第一軸AX1、第二軸AX2、第三軸AX3の順に配置される。
図4に示すように、保持部2が移載方向第二側X2に位置する突出状態(伸長状態)では、移載方向第一側X1から移載方向第二側X2に向かって、第三軸AX3、第二軸AX2、第一軸AX1の順に配置される。本実施形態では、第三軸AX3は支持部4に対して相対移動しないように固定されている。よって、リンク機構30の駆動により第二軸AX2及び第一軸AX1が移載方向Xに移動する。また、本実施形態では、保持部2と第一軸AX1とが相対移動しないように固定されているから、第一軸AX1の移動に伴い保持部2も移動する。これにより、保持部2が移載方向Xに沿って往復移動する。
【0020】
本実施形態では、保持部2は、制御装置等が収容される箱体21と、物品Wを下方から保持する保持台22と、ケーブル5を支持するケーブル支持部23と、を有している。図に示す例では、保持台22及びケーブル支持部23のそれぞれは、箱体21と連結しており、これらは保持部2として一体的に移動する。
【0021】
図2〜
図4に示す例では、保持台22は、箱体21から移載方向第二側X2に突出するように当該箱体21に連結されている。物品Wの移載時には、移載装置1から見て移載方向第二側X2に、移載対象箇所としての収納部Sが位置する。保持台22は、物品Wを載置する状態で当該物品Wを保持する。
図3〜
図5に示す例では、保持台22の上面に、複数の移載用位置決めピン22Pが設けられている。移載用位置決めピン22Pが物品Wの底面に形成された係合溝(不図示)に嵌まり込むことにより、保持台22に保持(載置)された物品Wが位置決めされる。これにより、物品Wの安定した移載が可能となる。
【0022】
図2及び5に示す例では、ケーブル支持部23は、箱体21から幅方向第二側Y2に突出するように当該箱体21に連結されている。ケーブル支持部23は、箱体21よりも幅方向第二側Y2に配置されるケーブル5を支持する。
【0023】
ケーブル5は、例えば、保持部2に対して給電を行う給電配線や、箱体21に収容された制御装置と外部とを繋ぐ制御配線等である。例えばケーブル5は、ある程度の剛性と弾性を備えた融着ケーブルである。また、ケーブル5は、ケーブルベアにより覆われていても良い。
図2及び5では、ケーブル5が複数束ねられたもの(以下、単にケーブルという)が示されている。
【0024】
図3及び4に示すように、第一端部EG1と第二端部EG2とが移載方向Xに直交する離間方向Zに離れていると共に、第一端部EG1が第二端部EG2に対して離間方向Zの一方側である離間方向第一側Z1に配置されている。本実施形態では、第一端部EG1は、ケーブル5におけるケーブル支持部23によって支持されている部分である。第一端部EG1は、保持部2と共に移載方向Xに沿って往復移動する。第二端部EG2は、第一端部EG1の移動中と停止中とに関わらず、第一端部EG1よりも離間方向第二側Z2に位置するように、支持部4に固定されている。
【0025】
図3及び4に示すように、第一端部EG1は、当該第一端部EG1からのケーブル5の延びる方向が移載方向Xの一方側である移載方向第一側X1に向かう方向となるように固定されている。また、第二端部EG2は、当該第二端部EG2からのケーブル5の延びる方向が移載方向第一側X1に向かう方向となるように固定されている。
【0026】
また、第一端部EG1と第二端部EG2との間に、ケーブル5を離間方向Zに向けて湾曲させてケーブル5の延びる方向を反転させる湾曲部BEが形成されている。より詳しくは、ケーブル5は、第一端部EG1から移載方向第一側X1に延びて、湾曲部BEにおいて次第に離間方向第二側Z2に向かうように弧を描いて湾曲している。そして、ケーブル5は、湾曲部BEにおける離間方向第二側Z2の端部から、当該移載方向第二側X2に延びる。ケーブル5が移載方向第二側X2に沿って延びた先が第二端部EG2である。
【0027】
図6及び7に示すように、ケーブル5は、湾曲部BEの離間方向第一側Z1の端部である第一湾曲端部BE1と、当該第一湾曲端部BE1と第一端部EG1とを繋いで移載方向Xに延びる第一延在部ST1と、を有している。また、ケーブル5は、湾曲部BEの離間方向第二側Z2の端部である第二湾曲端部BE2と、当該第二湾曲端部BE2と第二端部EG2とを繋いで移載方向Xに延びる第二延在部ST2と、を有している。
【0028】
センサSEは、移載装置1の移載状態を検出する。本実施形態では、センサSEは、収納部Sとの間で物品Wを移載するための予め定められた設定位置に、移載装置1が位置していることを検出する定位置センサSE1である。
図3〜
図5に示す例では、定位置センサSE1は、センサ取付ブラケットSBを介して支持部4に固定されている。例えば、定位置センサSE1は、投光した光を反射板に反射させて戻って来た光を検出する反射型の光センサである。
図1及び2に示す例では、複数の載置台97の先端部分のそれぞれに、定位置用反射板R1が設けられている。移載装置1が、移載対象箇所となる収納部Sに対して適切に向き合った状態では、定位置センサSE1から投光される光が定位置用反射板R1に反射することで、当該収納部Sとの間で物品Wの移載をするのに適切な位置(定位置)に、移載装置1が位置していることが検出される。
【0029】
図1及び2に示す例では、移載装置1は、定位置センサSE1(センサSE)とは別に、収納部Sにおける物品Wの有無を検出する在荷センサSE2を有している。在荷センサSE2は、投光した光を載置台97から上方に距離を置いて配置された在荷用反射板R2に反射させる反射型の光センサである。在荷センサSE2は、移載装置1が定位置に位置している状態で、在荷用反射板R2に対して斜め下方から光を投光し、在荷用反射板R2からの反射がなかった場合に、収納部Sに物品Wがあることを検出する。一方、在荷センサSE2は、在荷用反射板R2からの反射があった場合には、収納部Sに物品Wがないことを検出する。なお、在荷センサSE2は、物品Wからの反射光を検出するように構成されていても良い。この場合には、在荷用反射板R2は不要である。
【0030】
図2〜
図5に示すように、定位置センサSE1は、ケーブル5の第一端部EG1に対して離間方向第一側Z1であって、離間方向Zに見てケーブル5と重なる位置に配置されている。
【0031】
ここで、後述するケーブルガイド6が無い場合、上記のようにケーブル5が配置される構成では、
図7に示すように、ケーブル5の移動軌跡が安定しないことが発明者により発見された。具体的には、
図6に示すケーブル支持部23(保持部2)の引退状態から、
図7に示す突出状態に切り換わる際には、ケーブル5の第一端部EG1が移載方向第一側X1から移載方向第二側X2に移動する。このとき、ケーブル5の湾曲部BEも、ケーブル5の全体の中での位置を移動しながら、移載方向第一側X1から移載方向第二側X2に移動する。この際、ケーブル5の一部の移動による慣性と、ケーブル5の全体の中での湾曲部BEの移動に伴うケーブル5の変形に抗する弾性力等により、
図7の仮想線(二点鎖線)に示すように、湾曲部BEが離間方向第一側Z1に向かって大きく膨れ上がる等、ケーブル5の移動軌跡が安定しないことがあった。この場合には、
図7の仮想線に示すケーブル5の動作領域から十分離れた位置に定位置センサSE1を配置する必要があり、空間効率の向上に向けて改善の余地があった。
【0032】
また、適切な移載位置としての移載装置1の定位置を検出する定位置センサSE1の役割上、定位置センサSE1は、移載方向Xに沿って真っすぐ光を投光することが望ましく、更に定位置用反射板R1を配置できる位置も限られていることから、定位置センサSE1の配置には制約が大きい。そのため、定位置センサSE1をケーブル5の動作領域から十分離れた位置に配置することが困難な場合もある。
【0033】
そこで、本実施形態では、離間方向Zにおける定位置センサSE1と第一端部EG1との間に配置され、保持部2の往復移動に伴う湾曲部BEの移載方向Xに沿う往復移動を案内するケーブルガイド6を備えている。
図2〜
図3等に示す例では、ケーブルガイド6は、移載方向Xを長手方向として、当該移載方向Xに沿って配置されている。この構成によれば、離間方向Zにおける定位置センサSE1と第一端部EG1との間に配置されたケーブルガイド6が、ケーブル5の湾曲部BEを移載方向Xに沿って往復移動するように案内するため、ケーブル5の移動軌跡を安定させ、ケーブル5と定位置センサSE1との干渉を抑制できる。これにより、定位置センサSE1をケーブル5に近づけて配置することが可能となるので、ケーブル5の動作領域と定位置センサSE1の配置領域とが占める領域を小さくして、空間効率を向上させることができる(
図7参照)。また、定位置センサSE1の配置の自由度を高めることができるので、定位置センサSE1を、移載装置1の定位置を適切に検出することが容易な位置に配置することができる。
【0034】
本実施形態では、
図3〜
図7に示すように、ケーブルガイド6は、離間方向Zにおける離間方向第一側Z1とは反対側である離間方向第二側Z2を向いてケーブル5の少なくとも一部を受け止めるケーブル受け部61を有している。このケーブル受け部61は、第一端部EG1の移載方向Xの移動に伴い動作するケーブル5の少なくとも一部を受け止める機能を果たす。これにより、ケーブルガイド6は、当該ケーブルガイド6よりも離間方向第一側Z1に配置される定位置センサSE1やセンサ取付ブラケットSBにケーブル5が到達することを規制することができる。従って、定位置センサSE1とケーブル5との干渉が抑制される。
【0035】
ケーブル受け部61は、面状に形成されている。
図3〜
図5等に示すように、本実施形態では、ケーブル受け部61は、離間方向Zに直交する面に沿う平面状に形成されている。このように、ケーブル受け部61が幅方向Yにある程度の広がりを有する面状であることにより、ケーブル5の移動軌跡が幅方向Yに多少ずれても、ケーブル受け部61によってケーブル5を安定して受け止めることができる。更に、
図2及び5に示す例のように、ケーブル5が幅方向Yに沿って束ねられている場合には、移載方向Xに沿い且つ幅方向Yに沿う平面状に形成されたケーブル受け部61によって、ケーブル5の束を、移載方向X及び幅方向Yの双方に安定して受け止めることができる。
【0036】
図3及び
図7に示すように、本実施形態では、ケーブルガイド6は、第一端部EG1よりも離間方向第一側Z1に一定距離だけ離れた位置に配置されている。これにより、ケーブルガイド6は、移載装置1が引退状態から突出状態に切り換わる過程でケーブル5の湾曲部BEが離間方向第一側Z1に広がった場合に、当該湾曲部BEがケーブル受け部61に接触するように設けられている。
【0037】
図3〜
図5に示すように、本実施形態では、ケーブルガイド6は、ケーブル受け部61の幅方向Yの一端部に設けられ支持部4に固定される固定部62と、ケーブル受け部61の幅方向Yの他端部から離間方向第一側Z1に向かって突出するリブ部63と、を有している。
【0038】
図3〜
図5に示す例では、固定部62は、ケーブル受け部61における幅方向第二側Y2の端縁に設けられ、連結部材98を介して支持部4に固定されている。また、固定部62は、離間方向Zに沿って延びるように形成されている。より具体的には、固定部62は、離間方向Z及び移載方向Xに沿って延びる板状に形成されている。この固定部62により、ケーブルガイド6は、支持部4に支持される。
【0039】
また、このケーブルガイド6は、
図3〜
図7等に示すように、ケーブル受け部61における移載方向第一側X1の端部に、移載方向第一側X1に向かうに従って離間方向第一側Z1に傾斜する傾斜部64を有する。傾斜部64は、ケーブル5の第一端部EG1が移載方向第二側X2に移動する際に、離間方向第一側Z1に広がりながら移載方向第二側X2に移動する湾曲部BEに接触し、当該湾曲部BEを離間方向第二側Z2に向けて案内するガイドとして機能する。この際、ケーブル5の湾曲部BEが、傾斜部64の傾斜面に接触しつつ案内されるので、ケーブル5がケーブル受け部61の端縁に接触することが抑制される。従って、このような接触によるケーブル5からの発塵を抑制することができる。
【0040】
また、本実施形態では、第二延在部ST2を移載方向Xに沿って案内する第二ケーブルガイド7を更に備えている。
図3〜
図7等に示す例では、第二ケーブルガイド7は、ケーブルガイド6よりも離間方向第二側Z2に配置されている。また、第二ケーブルガイド7は、移載方向Xを長手方向として、当該移載方向Xに沿って配置されている。
図5及び6等に示すように、本実施形態では、第二ケーブルガイド7は、離間方向第一側Z1に向かって開口する溝状に形成されている。これにより、第二延在部ST2が幅方向Yにずれるのを抑制することができる。その結果、ケーブル5の姿勢を移載方向Xに沿って安定させることができ、ケーブル5の移動軌跡を安定させることができる。
図5に示す例では、第二ケーブルガイド7には、開口部の両側の縁部のそれぞれに、離間方向第一側Z1に向かうに従って幅方向Yに互いに離間する方向に向かう傾斜面が形成されている。これにより、ケーブル5が溝状の第二ケーブルガイド7の開口部の縁部に接触するのを抑制でき、ケーブル5からの発塵を抑制することができる。
【0041】
以上で説明した構成によれば、ケーブル5の動作領域と定位置センサSE1の配置領域とが占める領域を小さくして、空間効率を向上させることができる。
【0042】
2.その他の実施形態
次に、移載装置のその他の実施形態について説明する。
【0043】
(1)上記の実施形態では、駆動機構3が、リンク機構30と、リンク機構30を駆動する駆動源(不図示)と、リンク機構30を連動させる連動機構(不図示)と、を備えて構成されている例について説明した。しかし、本発明はこのような例に限定されない。駆動機構3は、スライド機構と、スライド機構を駆動する駆動源と、を備えて構成されていても良い。例えば、スライド機構は、移載方向Xに延びるスライドレールと、スライドレールに沿って移動するスライド部と、スライド部を駆動するモータ等を有して構成される。この場合には、スライド部と保持部2とが固定され、スライド部の移動により保持部2が移載方向Xを往復移動する。
【0044】
(2)上記の実施形態では、センサSEが定位置センサSE1である例について説明した。しかし、本発明はこのような例に限定されない。すなわち、センサSEは、ケーブル5の第一端部EG1に対して離間方向第一側Z1であって、離間方向Zに見てケーブル5と重なる位置に配置されるセンサであれば、どのようなセンサであっても含まれる。従って、センサの種類や数などについては限定されるものではない。例えば、センサSEは、2つ以上配置されていても良い。また、センサSEの種類としては、上述したような在荷センサであっても良いし、移載装置1と収納部Sとの距離を測る測距センサ等であっても良い。
【0045】
(3)上記の実施形態では、離間方向Zが上下方向に等しい例について説明した。しかし、本発明はこのような例に限定されない。離間方向Zは横方向と等しい場合であっても良い。この場合には、ケーブル5の第一端部EG1と第二端部EG2とが横方向に離間するように、ケーブル5が配置される。そして、ケーブルガイドは、横方向におけるセンサSEと第一端部EG1との間に配置される。また、これに限らず、離間方向Zは、上下方向や横方向に対して傾いた方向に設定されていても良い。
【0046】
(4)なお、前述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
【0047】
3.上記実施形態の概要
以下、上記において説明した移載装置の概要について説明する。
【0048】
物品を保持する保持部を、予め定められた移載方向に往復移動させて移載対象箇所との間で物品を移載する移載装置であって、前記保持部を往復移動させる駆動機構と、前記駆動機構を支持する支持部と、一方の端部である第一端部が前記保持部に固定され、他方の端部である第二端部が前記支持部に固定されたケーブルと、前記移載対象箇所の方向を向くように前記支持部に固定されたセンサと、を有し、前記第一端部は、当該第一端部からの前記ケーブルの延びる方向が前記移載方向の一方側である移載方向第一側に向かう方向となるように固定され、前記第二端部は、当該第二端部からの前記ケーブルの延びる方向が前記移載方向第一側に向かう方向となるように固定され、前記第一端部と前記第二端部とが前記移載方向に直交する離間方向に離れていると共に、前記第一端部が前記第二端部に対して前記離間方向の一方側である離間方向第一側に配置され、前記第一端部と前記第二端部との間に、前記ケーブルを前記離間方向に向けて湾曲させて前記ケーブルの延びる方向を反転させる湾曲部が形成され、前記センサは、前記第一端部に対して前記離間方向第一側であって、前記離間方向に見て前記ケーブルと重なる位置に配置され、前記離間方向における前記センサと前記第一端部との間に配置され、前記保持部の往復移動に伴う前記湾曲部の前記移載方向に沿う往復移動を案内するケーブルガイドを備えている。
【0049】
本構成によれば、離間方向におけるセンサと第一端部との間に配置されたケーブルガイドが、ケーブルの湾曲部を移載方向に沿って往復移動するように案内するため、ケーブルの移動軌跡を安定させ、ケーブルとセンサとの干渉を抑制できる。これにより、センサをケーブルに近づけて配置することが可能となるので、ケーブルの動作領域とセンサの配置領域とが占める領域を小さくして、空間効率を向上させることができる。
【0050】
また、前記ケーブルガイドは、前記離間方向における前記離間方向第一側とは反対側である離間方向第二側を向いて前記ケーブルの少なくとも一部を受け止めるケーブル受け部を有し、前記ケーブル受け部は、前記離間方向に直交する面に沿う平面状に形成されていると好適である。
【0051】
本構成によれば、保持部の移載方向への移動に伴って離間方向第一側に移動するケーブルの一部を、ケーブル受け部によって受け止めることができる。その結果、ケーブルとセンサとの干渉を抑制できる。更に、このようなケーブル受け部が、離間方向に直交する面に沿う平面状に形成されている。そのため、ケーブルの移動軌跡に、離間方向に直交する方向のばらつきがあっても、当該ケーブルをケーブル受け部によって安定して受け止めることができる。
【0052】
また、前記移載方向及び前記離間方向の双方に直交する方向を幅方向として、前記ケーブルガイドは、前記ケーブル受け部の前記幅方向の一端部に設けられ前記支持部に固定される固定部と、前記ケーブル受け部の前記幅方向の他端部から前記離間方向第一側に向かって突出するリブ部と、を有すると好適である。
【0053】
離間方向第一側に移動するケーブルをケーブル受け部によって受け止める場合には、当該ケーブル受け部を含むケーブルガイドの全体に負荷が掛かる。本構成によれば、ケーブル受け部における幅方向の一端部に設けられた固定部が支持部に固定されているので、ケーブルガイドが安定して支持される。また、本構成によれば、ケーブル受け部における幅方向の他端部にリブ部を有しているので、ケーブル受け部の剛性を高めることができる。更に、リブ部は、ケーブル側とは反対側である離間方向第一側に向かって突出しているため、リブ部がケーブルに当たることを抑制でき、その結果、ケーブルからの発塵を抑制することができる。
【0054】
また、前記ケーブルガイドは、前記ケーブル受け部における前記移載方向第一側の端部に、前記移載方向第一側に向かうに従って前記離間方向第一側に傾斜する傾斜部を有すると好適である。
【0055】
本構成によれば、ケーブル受け部における移載方向第一側の端部において離間方向第一側に向かって移動するケーブルの一部を、傾斜部に沿って案内することができる。これにより、離間方向第一側に移動するケーブルがケーブルガイドの端縁に接触することが抑制され、ケーブルからの発塵を抑制することができる。
【0056】
また、前記離間方向における前記離間方向第一側とは反対側を離間方向第二側とし、前記ケーブルは、前記湾曲部の前記離間方向第二側の端部である第二湾曲端部と、当該第二湾曲端部と前記第二端部とを繋いで前記移載方向に延びる第二延在部と、を有し、前記第二延在部を前記移載方向に沿って案内する第二ケーブルガイドを更に備えると好適である。
【0057】
本構成によれば、第二湾曲端部と第二端部とを繋いで移載方向に延びるケーブルの第二延在部を、第二ケーブルガイドによって移載方向に案内するため、第二延在部が移載方向に直交する方向にずれるのを抑制することができる。その結果、ケーブル全体の姿勢を移載方向に沿って安定させることができ、ケーブルの移動軌跡を安定させることができる。