特許第6593898号(P6593898)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6593898
(24)【登録日】2019年10月4日
(45)【発行日】2019年10月23日
(54)【発明の名称】OLEDゲート電極駆動回路の構造
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/3266 20160101AFI20191010BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20191010BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20191010BHJP
【FI】
   G09G3/3266
   G09G3/20 622D
   G09G3/20 622G
   H05B33/14 A
【請求項の数】16
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2018-515773(P2018-515773)
(86)(22)【出願日】2015年10月26日
(65)【公表番号】特表2018-534611(P2018-534611A)
(43)【公表日】2018年11月22日
(86)【国際出願番号】CN2015092796
(87)【国際公開番号】WO2017063225
(87)【国際公開日】20170420
【審査請求日】2018年3月26日
(31)【優先権主張番号】201510658752.1
(32)【優先日】2015年10月12日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】深▲せん▼市華星光電技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100080252
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 征四郎
(72)【発明者】
【氏名】▲コウ▼継木
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼智豪
(72)【発明者】
【氏名】胡厚亮
【審査官】 斎藤 厚志
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第103745685(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第104851391(CN,A)
【文献】 特開2007−041578(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0152643(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0104258(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第104269134(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/3266
G09G 3/20
H01L 51/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ート電極充放電駆動回路と論理処理ユニットとを備えるOLEDゲート電極駆動回路の構造であって、
前記ゲート電極充放電駆動回路は、OLEDパネルの片側に設けられ、
前記ゲート電極充放電駆動回路には、複数の出力端が設けられ、各出力端は、一つの信号線によって、前記論理処理ユニットに電気的に接続され、
前記論理処理ユニットは、前記OLEDパネル内に設けられ、前記論理処理ユニットは、信号線によって、前記ゲート電極充放電駆動回路から伝送される走査信号を受信するとともに、前記走査信号を放電走査信号及び充電走査信号に変換して、前記OLEDパネルに提供し
さらに、
前記論理処理ユニットは、第一入力バッファと、グローバルバッファと、第二入力バッファと、第一ルックアップテーブルと、第三入力バッファと、第一Dフリップフロップと、第二ルックアップテーブルと、第二Dフリップフロップと、第三ルックアップテーブルと、第一出力バッファと、第四ルックアップテーブルと、第二出力バッファと、からなり、
前記第一入力バッファについては、前記第一入力バッファの入力端には、クロック信号が入力され、出力端は、グローバルバッファの入力端に電気的に接続され、
前記グローバルバッファについては、前記グローバルバッファの出力端は、第一DフリップフロップのC端及び第二DフリップフロップのC端に電気的に接続され、
前記第二入力バッファについては、前記第二入力バッファの入力端には、リセット信号が入力され、出力端は、第一ルックアップテーブルの入力端に電気的に接続され、
前記第一ルックアップテーブルについては、前記第一ルックアップテーブルの出力端は、第一DフリップフロップのCLR端及び第二DフリップフロップのCLR端に電気的に接続され、
前記第三入力バッファについては、前記第三入力バッファの入力端には、走査信号が入力され、出力端は、第一DフリップフロップのD端と、第二ルックアップテーブルの第一入力端と、第三ルックアップテーブルの第一入力端と、第四ルックアップテーブルの第二入力端と、に電気的に接続され、
前記第一Dフリップフロップについては、前記第一DフリップフロップのCE端は、一つの定圧高電位に電気的に接続され、Q端は、第二ルックアップテーブルの第二入力端に電気的に接続され、
前記第二ルックアップテーブルについては、前記第二ルックアップテーブルの第三入力端は、第三ルックアップテーブルの第二入力端及び第四ルックアップテーブルの第一入力端に電気的に接続され、出力端は、第二DフリップフロップのD端に電気的に接続され、
前記第二Dフリップフロップについては、前記第二DフリップフロップのCE端は、一つの定圧高電位に電気的に接続され、Q端は、第二ルックアップテーブルの第三入力端と、第三ルックアップテーブルの第二入力端と、第四ルックアップテーブルの第一入力端と、に電気的に接続され、
前記第三ルックアップテーブルについては、前記第三ルックアップテーブルの出力端は、第一出力バッファの入力端に電気的に接続され、
前記第一出力バッファについては、前記第一出力バッファの出力端は、第一出力信号を出力させ、
前記第四ルックアップテーブルについては、前記第四ルックアップテーブルの出力端は、第二出力バッファの入力端に電気的に接続され、
前記第二出力バッファについては、前記第二出力バッファの出力端は、第二出力信号を出力させる
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造。
【請求項2】
請求項1に記載の前記OLEDゲート電極駆動回路の構造において、
前記第一出力信号及び第二出力信号の周期は、走査信号周期の二倍であり、デューティ比は1/4であり、且つパルスの位置は、対応する走査信号のパルスと同期し、前記第二出力信号及び第一出力信号のパルスの位置は、互いに重ならない
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造。
【請求項3】
請求項1に記載の前記OLEDゲート電極駆動回路の構造において、
前記第一出力信号及び第二出力信号の内、一つを充電走査信号とし、もう一つを放電走査信号とする
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造。
【請求項4】
請求項1に記載の前記OLEDゲート電極駆動回路の構造において、
前記第一入力バッファと、第二入力バッファと、第三入力バッファと、グローバルバッファと、第一出力バッファと、第二出力バッファとは、すべて、第一トライオードから第六トライオードと、第一ダイオードから第三ダイオードと、第一電気抵抗から第五電気抵抗と、からなり、
前記第一トライオードのベース電極は、第一電気抵抗の一端に電気的に接続され、エミッタ電極は、第一ダイオードのカソードに電気的に接続され、コレクタ電極は、第二トライオードのベース電極に電気的に接続され、
前記第二トライオードのエミッタ電極は、第三電気抵抗の一端及び第三トライオードのベース電極に電気的に接続され、コレクタ電極は、第二電気抵抗の一端及び第二ダイオードのアノードに電気的に接続され、
前記第三トライオードのエミッタ電極は、第三電気抵抗の他端及び第五電気抵抗の一端に電気的に接続され、コレクタ電極は、第二ダイオードのカソード及び第四トライオードのベース電極に電気的に接続され、
前記第四トライオードのエミッタ電極は、第五電気抵抗の他端及び第六トライオードのベース電極に電気的に接続され、コレクタ電極は、第四電気抵抗の一端及び第五トライオードのベース電極に電気的に接続され、
前記第五トライオードのエミッタ電極は、第三ダイオードのアノードに電気的に接続され、コレクタ電極は、第四電気抵抗の他端に電気的に接続され、
前記第六トライオードのエミッタ電極は、第五電気抵抗の一端に電気的に接続され、コレクタ電極は、第三ダイオードのカソードに電気的に接続され、
前記第一電気抵抗と、第二電気抵抗と、第四電気抵抗の他端は、電源電圧に電気的に接続され、
前記第一ダイオードのアノードは、前記第三電気抵抗の他端に電気的に接続され、
前記第一ダイオードのカソード及び前記第一トライオードのエミッタ電極は、入力端であり、
前記第三ダイオードのカソード及び第六トライオードのコレクタ電極は、出力端であり、
前記入力端の入力信号の電位と、前記出力端の出力信号の電位は同じである
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造。
【請求項5】
請求項1に記載の前記OLEDゲート電極駆動回路の構造において、
前記第一Dフリップフロップ及び第二Dフリップフロップは、いずれも、第一NANDゲートから第六NANDゲートからなり、
前記第一NANDゲートの第一入力端を、DフリップフロップのCLR端とし、第二入力端は、第三NANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、出力端は、第二NANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、
また、前記第二NANDゲートの第二入力端及び第三NANDゲートの第二入力端は、電気的に接続され、共にDフリップフロップのC端とし、第三入力端は、第四NANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、出力端は、第五NANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、
さらに、前記第三NANDゲートの第三入力端は、第四NANDゲートの出力端に電気的に接続され、出力端は、第六NANDゲートの第二入力端に電気的に接続され、
前記第四NANDゲートの第二入力端を、DフリップフロップのD端とし、
前記第五NANDゲートの第二入力端は、第六NANDゲートの出力端に電気的に接続され、
前記第六NANDゲートの第一入力端は、第五NANDゲートの出力端に電気的に接続されるとともに、DフリップフロップのQ端とする
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造。
【請求項6】
請求項1に記載のOLEDゲート電極駆動回路の構造において、
前記第二ルックアップテーブルは、第一インバータ及び第二インバータと、第一ANDゲート及び第二ANDゲートと、からなり、
前記第一インバータの入力端を、第二ルックアップテーブルの第一入力端とし、出力端は、第一ANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、
前記第二インバータの入力端を、第二ルックアップテーブルの第三入力端とし、出力端は、第二ANDゲートの第二入力端に電気的に接続され、
前記第一ANDゲートの第二入力端を、第二ルックアップテーブルの第二入力端とし、出力端は、第二ANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、
前記第二ANDゲート出力端を、第二ルックアップテーブルの出力端とする
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造。
【請求項7】
請求項1に記載のOLEDゲート電極駆動回路の構造において、
前記第三ルックアップテーブルは、第三インバータと、第三ANDゲートと、からなり、
前記第三インバータの入力端を、前記第三ルックアップテーブルの第二入力端とし、出力端は第三ANDゲートの第二入力端に電気的に接続され、
前記第三ANDゲートの第一入力端を、前記第三ルックアップテーブルの第一入力端とし、出力端を、前記第三ルックアップテーブルの出力端とする
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造。
【請求項8】
請求項1に記載のOLEDゲート電極駆動回路の構造において、
前記第四ルックアップテーブルは、第四ANDゲートからなり、
前記第四ANDゲートの第一入力端を、前記第四ルックアップテーブルの第一入力端とし、第二入力端を、前記第四ルックアップテーブルの第二入力端とし、出力端を、前記第四ルックアップテーブルの出力端とする
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造。
【請求項9】
請求項1に記載のOLEDゲート電極駆動回路と、OLEDパネルと、ソース電極駆動回路と、を備えるOLEDディスプレイであって
前記OLEDパネルは、複数のアレイ式で配列された画素駆動回路からなり、
各画素駆動回路はすべて、一つのキャパシタと、三つの薄膜トランジスタと、からなる
ことを特徴とするOLEDディスプレイ。
【請求項10】
請求項9に記載のOLEDディスプレイにおいて、
記ソース電極駆動回路は、前記OLEDパネルと互いに接続されているとともに、前記OLEDパネルにデータ信号を提供する
ことを特徴とするOLEDディスプレイ。
【請求項11】
ート電極充放電駆動回路と論理処理ユニットとを備えるOLEDゲート電極駆動回路の構造であって、
前記ゲート電極充放電駆動回路は、OLEDパネルの片側に設けられ、前記ゲート電極充放電駆動回路には複数の出力端が設けられ、各出力端は、一つの信号線及び前記論理処理ユニットによって電気的に接続され、
前記論理処理ユニットは、前記OLEDパネル内に設けられ、前記論理処理ユニットは、信号線によって、前記ゲート電極充放電駆動回路が送信する走査信号を受信するとともに、前記走査信号を放電走査信及び充電走査信号に変換し、OLEDパネルに提供し、前記OLEDパネルは、ソース電極駆動回路と互いに接続されるとともに、前記ソース電極駆動回路から前記OLEDパネルにデータ信号が提され、前記OLEDパネルは、アレイ式で配列された複数の画素駆動回路からなり、各画素駆動回路はすべて、一つのキャパシタと、三つの薄膜トランジスタと、からなり、
前記論理処理ユニットは、第一入力バッファと、グローバルバッファと、第二入力バッファと、第一ルックアップテーブルと、第三入力バッファと、第一Dフリップフロップと、第二ルックアップテーブルと、第二Dフリップフロップと、第三ルックアップテーブルと、第一出力バッファと、第四ルックアップテーブルと、第二出力バッファと、からなり、
前記第一入力バッファについては、前記第一入力バッファの入力端には、クロック信号が入力され、出力端はグローバルバッファの入力端に電気的に接続され、
前記グローバルバッファについては、前記グローバルバッファの出力端は、第一DフリップフロップのC端及び第二DフリップフロップのC端に電気的に接続され、
前記第二入力バッファについては、前記第二入力バッファの入力端には、リセット信号が入力され、出力端は、第一ルックアップテーブルの入力端に電気的に接続され、
前記第一ルックアップテーブルについては、前記第一ルックアップテーブルの出力端は、第一DフリップフロップのCLR端及び第二DフリップフロップのCLR端に電気的に接続され、
前記第三入力バッファについては、前記第三入力バッファの入力端には、走査信号が入力され、出力端は、第一DフリップフロップのD端と、第二ルックアップテーブルの第一入力端と、第三ルックアップテーブルの第一入力端と、第四ルックアップテーブルの第二入力端と、に電気的に接続され、
前記第一Dフリップフロップについては、前記第一DフリップフロップのCE端は、一つの定圧高電位に電気的に接続され、Q端は、第二ルックアップテーブルの第二入力端に電気的に接続され、
前記第二ルックアップテーブルについては、前記第二ルックアップテーブルの第三入力端は、第三ルックアップテーブルの第二入力端及び第四ルックアップテーブルの第一入力端に電気的に接続され、出力端は、第二DフリップフロップのD端に電気的に接続され、
前記第二Dフリップフロップについては、前記第二DフリップフロップのCE端は、一つの定圧高電位に電気的に接続され、Q端は、第二ルックアップテーブルの第三入力端と、第三ルックアップテーブルの第二入力端と、第四ルックアップテーブルの第一入力端と、に電気的に接続され、
前記第三ルックアップテーブルについては、前記第三ルックアップテーブルの出力端は、第一出力バッファの入力端に電気的に接続され、
前記第一出力バッファについては、前記第一出力バッファの出力端は、第一出力信号を出力させ、
前記第四ルックアップテーブルについては、前記第四ルックアップテーブルの出力端は、第二出力バッファの入力端に電気的に接続され、
前記第二出力バッファについては、前記第二出力バッファの出力端は、第二出力信号を出力させ、
その内、前記第一出力信号及び第二出力信号の周期は、走査信号周期の二倍であり、デューティ比は1/4であり、且つパルスの位置は、対応する走査信号のパルスと同期し、
前記第二出力信号及び第一出力信号のパルスの位置は、互いに重ならず、
前記第一出力信号及び第二出力信号の内、一つを充電走査信号とし、もう一つを放電走査信号とする
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造。
【請求項12】
請求項11に記載のOLEDゲート電極駆動回路の構造において、
前記第一入力バッファと、第二入力バッファと、第三入力バッファと、グローバルバッファと、第一出力バッファと、第二出力バッファは、すべて、第一トライオードから第六トライオードと、第一ダイオードから第三ダイオードと、第一電気抵抗から第五電気抵抗と、からなり、
前記第一トライオードのベース電極は、第一電気抵抗の一端に電気的に接続され、エミッタ電極は、第一ダイオードのカソードに電気的に接続され、コレクタ電極は、第二トライオードのベース電極に電気的に接続され、
前記第二トライオードのエミッタ電極は、第三電気抵抗の一端及び第三トライオードのベース電極に電気的に接続され、コレクタ電極は、第二電気抵抗の一端及び第二ダイオードのアノードに電気的に接続され、
前記第三トライオードのエミッタ電極は、第三電気抵抗の他端及び第五電気抵抗の一端に電気的に接続され、コレクタ電極は、第二ダイオードのカソード及び第四トライオードのベース電極に電気的に接続され、
前記第四トライオードのエミッタ電極は、第五電気抵抗の他端及び第六トライオードのベース電極に電気的に接続され、コレクタ電極は、第四電気抵抗の一端及び第五トライオードのベース電極に電気的に接続され、
前記第五トライオードのエミッタ電極は、第三ダイオードのアノードに電気的に接続され、コレクタ電極は、第四電気抵抗の他端に電気的に接続され、
前記第六トライオードのエミッタ電極は、第五電気抵抗の一端に電気的に接続され、コレクタ電極は、第三ダイオードのカソードに電気的に接続され、
前記第一電気抵抗と、第二電気抵抗と、第四電気抵抗の他端は、電源電圧に電気的に接続され、
前記第一ダイオードのアノードは、前記第三電気抵抗の他端に電気的に接続され、
前記第一ダイオードのカソード及び前記第一トライオードのエミッタ電極は、入力端であり、
前記第三ダイオードのカソード及び第六トライオードのコレクタ電極は、出力端であり、
前記入力端の入力信号の電位と、前記出力端の出力信号の電位は同じである
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造。
【請求項13】
請求項11に記載のOLEDゲート電極駆動回路の構造において、
前記第一Dフリップフロップ及び第二Dフリップフロップは、いずれも、第一NANDゲートから第六NANDゲートからなり、
前記第一NANDゲートの第一入力端を、DフリップフロップのCLR端とし、第二入力端は、第三NANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、出力端は、第二NANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、
前記第二NANDゲートの第二入力端及び第三NANDゲートの第二入力端は、電気的に接続され、共にDフリップフロップのC端とし、第三入力端は、第四NANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、出力端は、第五NANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、
前記第三NANDゲートの第三入力端は、第四NANDゲートの出力端に電気的に接続され、出力端は、第六NANDゲートの第二入力端に電気的に接続され、前記第四NANDゲートの第二入力端を、DフリップフロップのD端とし、
前記第五NANDゲートの第二入力端は、第六NANDゲートの出力端に電気的に接続され、
前記第六NANDゲートの第一入力端は、第五NANDゲートの出力端に電気的に接続されるとともに、DフリップフロップのQ端とする
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造。
【請求項14】
請求項11に記載のOLEDゲート電極駆動回路の構造において、
前記第二ルックアップテーブルは、第一インバータ及び第二インバータと、第一ANDゲート及び第二ANDゲートと、からなり、
前記第一インバータの入力端を、第二ルックアップテーブルの第一入力端とし、出力端は、第一ANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、
前記第二インバータの入力端を、第二ルックアップテーブルの第三入力端とし、出力端は、第二ANDゲートの第二入力端に電気的に接続され、
前記第一ANDゲートの第二入力端を、第二ルックアップテーブルの第二入力端とし、出力端は、第二ANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、
前記第二ANDゲート出力端を、第二ルックアップテーブルの出力端とする
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造。
【請求項15】
請求項11に記載のOLEDゲート電極駆動回路の構造において、
前記第三ルックアップテーブルは、第三インバータと、第三ANDゲートと、からなり、
前記第三インバータの入力端を、前記第三ルックアップテーブルの第二入力端とし、出力端は、第三ANDゲートの第二入力端に電気的に接続され、
前記第三ANDゲートの第一入力端を、前記第三ルックアップテーブルの第一入力端とし、出力端を、前記第三ルックアップテーブルの出力端とする
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造。
【請求項16】
請求項11に記載のOLEDゲート電極駆動回路の構造において、
前記第四ルックアップテーブルは、第四ANDゲートからなり、
前記第四ANDゲートの第一入力端を、前記第四ルックアップテーブルの第一入力端とし、第二入力端を、前記第四ルックアップテーブルの第二入力端とし、出力端を、前記第四ルックアップテーブルの出力端とする
ことを特徴とするOLEDゲート電極駆動回路の構造
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイの技術分野に関し、特にOLEDゲート電極駆動回路の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Display、OLED)ディスプレイは、自ら発光し、駆動電圧が低く、発光効率が高く、反応時間が短く、鮮明度及びコントラストが高く、180°に近い視角であり、使用温度の範囲が広く、フレキシブルディスプレイ且つ大画面フルカラーディスプレイを実現できる等の多くのメリットを備え、業界では最も発展の見込みがあるディスプレイとみなされている。
【0003】
OLEDディスプレイは、駆動方式によって、単純マトリックス型OLED(Passive Matrix OLED、PMOLED)と、アクティブマトリックス型OLED(Active Matrix OLED、AMOLED)の二つの大きな種類に分類することができ、即ちダイレクトアドレッシングと、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)マトリックスによるアドレッシングの二種類がある。その内、AMOLEDディスプレイは、アレイ式で配列された画素を備え、アクティブディスプレイのタイプに属し、発光効率が高く、通常は高解像度のインチの大きなディスプレイ装置に用いられる。
【0004】
従来のOLEDに用いられる3T1C画素駆動回路は、一つの第一薄膜トランジスタと、一つの第二薄膜トランジスタと、一つの第三薄膜トランジスタと、からなる。その内、第一薄膜トランジスタはスイッチ薄膜トランジスタであり、有機発光ダイオードOLEDへの充電を制御するのに用いられる。第二薄膜トランジスタは駆動薄膜トランジスタである。第三薄膜トランジスタは有機発光ダイオードOLEDへの放電を制御するのに用いられる。第一薄膜トランジスタ及び第三薄膜トランジスタがオンになる時間を制御することによってサブフレーム(Subframe)の充電時間の長さを制御するとともに、人の眼の明るさに対する感知の時間的積分原理も利用することで、デジタル電圧(即ち二つのGamma電圧)を用いて異なるグレースケールの明るさの映像を表示することができる。
【0005】
図1を参照する。図1は従来のOLEDゲート電極駆動回路の構造フレーム構造図である。前記OLEDゲート電極駆動回路の構造フレームは、OLEDパネルと、ゲート電極充電駆動回路と、ゲート電極放電駆動回路と、ソース電極駆動回路と、からなる。前記ゲート電極充電駆動回路及びゲート電極放電駆動回路は、OLEDパネルの左右両側にそれぞれ配置され、前記ゲート電極充電駆動回路及びゲート電極放電駆動回路は、異なるゲート電極駆動集積回路(Integrated Circuit、IC)を用いて実現することができる。前記OLEDゲート電極駆動回路の構造のメリットは、既成のゲート電極駆動ICを用いて実現することができる。
【0006】
しかしながら、上記のOLEDゲート電極駆動回路の構造は、二つのゲート電極駆動ICを用いることが必要であり、ハードウェアのコストが高い。さらに、OLEDパネルの周辺回路が多くなることで、パネルのフレームの幅が広くなってしまい、技術要求が高くなり、コストがかさむことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、一つのゲート電極駆動集成回路を用いるだけで、ゲート電極駆動回路の充電及び放電の工程を実現することができ、ハードディスクのコストを節約でき、パネル配線回路を簡略化するとともに、パネルのフレームを狭くすることができるOLEDゲート電極駆動回路の構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明は、OLEDパネルと、ゲート電極充放電駆動回路と、論理処理ユニットと、ソース電極駆動回路と、からなるOLEDゲート電極駆動回路の構造を提供する。
【0009】
前記ゲート電極充放電駆動回路は、OLEDパネルの片側に設けられ、前記ゲート電極充放電駆動回路には、複数の出力端が設けられ、各出力端は、一つの信号線によって、前記論理処理ユニットに電気的に接続される。
【0010】
前記論理処理ユニットは前記OLEDパネル内に設けられ、前記論理処理ユニットは、信号線によって、ゲート電極充放電駆動回路が伝える走査信号を受信するとともに、前記走査信号を放電走査信号和及び充電走査信号に変換し、OLED表示パネルに提供する。
【0011】
前記ソース電極駆動回路は、前記OLEDパネルと互いに接続されているとともに、前記OLEDパネルにデータ信号を提供する。
【0012】
前記OLED表示パネルは、複数のアレイ式で配列された画素駆動回路からなり、各画素駆動回路はすべて、一つのキャパシタと、三つの薄膜トランジスタと、からなる。
【0013】
前記論理処理ユニットは、第一入力バッファと、グローバルバッファと、第二入力バッファと、第一ルックアップテーブルと、第三入力バッファと、第一Dフリップフロップと、第二ルックアップテーブルと、第二Dフリップフロップと、第三ルックアップテーブルと、第一出力バッファと、第四ルックアップテーブルと、第二出力バッファと、からなる。
【0014】
前記第一入力バッファについては、前記第一入力バッファの入力端には、クロック信号が入力され、出力端は、グローバルバッファの入力端に電気的に接続される。
【0015】
前記グローバルバッファについては、前記グローバルバッファの出力端は、第一DフリップフロップのC端及び第二DフリップフロップのC端に電気的に接続される。
【0016】
前記第二入力バッファについては、前記第二入力バッファの入力端には、リセット信号が入力され、出力端は、第一ルックアップテーブルの入力端に電気的に接続される。
【0017】
前記第一ルックアップテーブルについては、前記第一ルックアップテーブルの出力端は、第一DフリップフロップのCLR端及び第二DフリップフロップのCLR端に電気的に接続される。
【0018】
前記第三入力バッファについては、前記第三入力バッファの入力端には、走査信号が入力され、出力端は、第一DフリップフロップのD端と、第二ルックアップテーブルの第一入力端と、第三ルックアップテーブルの第一入力端と、第四ルックアップテーブルの第二入力端と、に電気的に接続される。
【0019】
前記第一Dフリップフロップについては、前記第一DフリップフロップのCE端は、一つの定圧高電位に電気的に接続され、Q端は、第二ルックアップテーブルの第二入力端に電気的に接続される。
【0020】
前記第二ルックアップテーブルについては、前記第二ルックアップテーブルの第三入力端は、第三ルックアップテーブルの第二入力端及び第四ルックアップテーブルの第一入力端に電気的に接続され、出力端は、第二DフリップフロップのD端に電気的に接続される。
【0021】
前記第二Dフリップフロップについては、前記第二DフリップフロップのCE端は、一つの定圧高電位に電気的に接続され、Q端は、第二ルックアップテーブルの第三入力端と、第三ルックアップテーブルの第二入力端と、第四ルックアップテーブルの第一入力端と、に電気的に接続される。
【0022】
前記第三ルックアップテーブルについては、前記第三ルックアップテーブルの出力端は、第一出力バッファの入力端に電気的に接続される。
【0023】
前記第一出力バッファについては、前記第一出力バッファの出力端は、第一出力信号を出力させる。
【0024】
前記第四ルックアップテーブルについては、前記第四ルックアップテーブルの出力端は、第二出力バッファの入力端に電気的に接続される。
【0025】
前記第二出力バッファについては、前記第二出力バッファの出力端は、第二出力信号を出力させる。
【0026】
前記第一出力信号及び第二出力信号の周期は、走査信号周期の二倍であり、デューティ比は1/4であり、且つパルスの位置は、対応する走査信号のパルスと同期する。
【0027】
前記第二出力信号及び第一出力信号のパルスの位置は、互いに重ならない。
【0028】
前記第一出力信号及び第二出力信号の内、一つを充電走査信号とし、もう一つを放電走査信号とする。
【0029】
前記第一入力バッファと、第二入力バッファと、第三入力バッファと、グローバルバッファと、第一出力バッファと、第二出力バッファは、すべて、第一トライオードから第六トライオードと、第一ダイオードから第三ダイオードと、第一電気抵抗から第五電気抵抗と、からなる。
【0030】
前記第一トライオードのベース電極は、第一電気抵抗の一端に電気的に接続され、エミッタ電極は、第一ダイオードのカソードに電気的に接続され、コレクタ電極は、第二トライオードのベース電極に電気的に接続される。前記第二トライオードのエミッタ電極は、第三電気抵抗の一端及び第三トライオードのベース電極に電気的に接続され、コレクタ電極は、第二電気抵抗の一端及び第二ダイオードのアノードに電気的に接続される。前記第三トライオードのエミッタ電極は、第三電気抵抗の他端及び第五電気抵抗の一端に電気的に接続され、コレクタ電極は、第二ダイオードのカソード及び第四トライオードのベース電極に電気的に接続される。前記第四トライオードのエミッタ電極は、第五電気抵抗の他端及び第六トライオードのベース電極に電気的に接続され、コレクタ電極は、第四電気抵抗の一端及び第五トライオードのベース電極に電気的に接続される。前記第五トライオードのエミッタ電極は、第三ダイオードのアノードに電気的に接続され、コレクタ電極は、第四電気抵抗の他端に電気的に接続される。前記第六トライオードのエミッタ電極は、第五電気抵抗の一端に電気的に接続され、コレクタ電極は、第三ダイオードのカソードに電気的に接続される。前記第一電気抵抗と、第二電気抵抗と、第四電気抵抗の他端は、電源電圧に電気的に接続される。前記第一ダイオードのアノードは、前記第三電気抵抗の他端に電気的に接続される。
【0031】
前記第一ダイオードのカソード及び前記第一トライオードのエミッタ電極は、入力端であり、前記第三ダイオードのカソード及び第六トライオードのコレクタ電極は、出力端である。
【0032】
前記入力端の入力信号の電位と、前記出力端の出力信号の電位は、同じである。
【0033】
前記第一Dフリップフロップ及び第二Dフリップフロップは、いずれも、第一NANDゲートから第六NANDゲートからなる。
【0034】
前記第一NANDゲートの第一入力端を、DフリップフロップのCLR端とし、第二入力端は、第三NANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、出力端は、第二NANDゲートの第一入力端に電気的に接続される。前記第二NANDゲートの第二入力端及び第三NANDゲートの第二入力端は、電気的に接続され、共にDフリップフロップのC端とし、第三入力端は、第四NANDゲートの第一入力端に電気的に接続され、出力端は、第五NANDゲートの第一入力端に電気的に接続される。前記第三NANDゲートの第三入力端は、第四NANDゲートの出力端に電気的に接続され、出力端は、第六NANDゲートの第二入力端に電気的に接続される。前記第四NANDゲートの第二入力端を、DフリップフロップのD端とする。前記第五NANDゲートの第二入力端は、第六NANDゲートの出力端に電気的に接続される。前記第六NANDゲートの第一入力端は、第五NANDゲートの出力端に電気的に接続されるとともに、DフリップフロップのQ端とする。
【0035】
前記第二ルックアップテーブルは、第一インバータ及び第二インバータと、第一ANDゲート及び第二ANDゲートと、からなる。
【0036】
前記第一インバータの入力端を、第二ルックアップテーブルの第一入力端とし、出力端は、第一ANDゲートの第一入力端に電気的に接続される。前記第二インバータの入力端を、第二ルックアップテーブルの第三入力端とし、出力端は、第二ANDゲートの第二入力端に電気的に接続される。前記第一ANDゲートの第二入力端を、第二ルックアップテーブルの第二入力端とし、出力端は、第二ANDゲートの第一入力端に電気的に接続される。前記第二ANDゲート出力端を、第二ルックアップテーブルの出力端とする。
【0037】
前記第三ルックアップテーブルは、第三インバータと、第三ANDゲートと、からなる。
【0038】
前記第三インバータの入力端を、前記第三ルックアップテーブルの第二入力端とし、出力端は、第三ANDゲートの第二入力端に電気的に接続される。前記第三ANDゲートの第一入力端を、前記第三ルックアップテーブルの第一入力端とし、出力端を、前記第三ルックアップテーブルの出力端とする。
【0039】
前記第四ルックアップテーブルは、第四ANDゲートからなる。
【0040】
前記第四ANDゲートの第一入力端を、前記第四ルックアップテーブルの第一入力端とし、第二入力端を、前記第四ルックアップテーブルの第二入力端とし、出力端を、前記第四ルックアップテーブルの出力端とする。
【0041】
本発明は、さらに、OLEDパネルと、ゲート電極充放電駆動回路と、論理処理ユニットと、ソース電極駆動回路と、からなるOLEDゲート電極駆動回路の構造を提供する。
【0042】
前記ゲート電極充放電駆動回路は、OLEDパネルの片側に設けられ、前記ゲート電極充放電駆動回路には、複数の出力端が設けられ、各出力端は、一つの信号線によって、前記論理処理ユニットに電気的に接続される。
【0043】
前記論理処理ユニットは、前記OLEDパネル内に設けられ、前記論理処理ユニットは、信号線によって、ゲート電極充放電駆動回路が送信する走査信号を受信するとともに、前記走査信号を放電走査信及び充電走査信号に変換し、OLED表示パネルに提供する。
【0044】
前記ソース電極駆動回路は、前記OLEDパネルと互いに接続されるとともに、前記OLEDパネルにデータ信号を提供する。
【0045】
その内、前記OLED表示パネルは、アレイ式で配列された複数の画素駆動回路からなり、各画素駆動回路はすべて、一つのキャパシタと、三つの薄膜トランジスタと、からなる。
【0046】
その内、前記論理処理ユニットは、第一入力バッファと、グローバルバッファと、第二入力バッファと、第一ルックアップテーブルと、第三入力バッファと、第一Dフリップフロップと、第二ルックアップテーブルと、第二Dフリップフロップと、第三ルックアップテーブルと、第一出力バッファと、第四ルックアップテーブルと、第二出力バッファと、からなる。
【0047】
前記第一入力バッファについては、前記第一入力バッファの入力端には、クロック信号が入力され、出力端は、グローバルバッファの入力端に電気的に接続される。
【0048】
前記グローバルバッファについては、前記グローバルバッファの出力端は、第一DフリップフロップのC端及び第二DフリップフロップのC端に電気的に接続される。
【0049】
前記第二入力バッファについては、前記第二入力バッファの入力端には、リセット信号が入力され、出力端は、第一ルックアップテーブルの入力端に電気的に接続される。
【0050】
前記第一ルックアップテーブルについては、前記第一ルックアップテーブルの出力端は、第一DフリップフロップのCLR端及び第二DフリップフロップのCLR端に電気的に接続される。
【0051】
前記第三入力バッファについては、前記第三入力バッファの入力端には、走査信号が入力され、出力端は、第一DフリップフロップのD端と、第二ルックアップテーブルの第一入力端と、第三ルックアップテーブルの第一入力端と、第四ルックアップテーブルの第二入力端と、に電気的に接続される。
【0052】
前記第一Dフリップフロップについては、前記第一DフリップフロップのCE端は、一つの定圧高電位に電気的に接続され、Q端は、第二ルックアップテーブルの第二入力端に電気的に接続される。
【0053】
前記第二ルックアップテーブルについては、前記第二ルックアップテーブルの第三入力端は、第三ルックアップテーブルの第二入力端及び第四ルックアップテーブルの第一入力端に電気的に接続され、出力端は、第二DフリップフロップのD端に電気的に接続される。
【0054】
前記第二Dフリップフロップについては、前記第二DフリップフロップのCE端は、一つの定圧高電位に電気的に接続され、Q端は、第二ルックアップテーブルの第三入力端と、第三ルックアップテーブルの第二入力端と、第四ルックアップテーブルの第一入力端と、に電気的に接続される。
【0055】
前記第三ルックアップテーブルについては、前記第三ルックアップテーブルの出力端は、第一出力バッファの入力端に電気的に接続される。
【0056】
前記第一出力バッファについては、前記第一出力バッファの出力端は、第一出力信号を出力させる。
【0057】
前記第四ルックアップテーブルについては、前記第四ルックアップテーブルの出力端は、第二出力バッファの入力端に電気的に接続される。
【0058】
前記第二出力バッファについては、前記第二出力バッファの出力端は、第二出力信号を出力させる。
【0059】
前記第一出力信号及び第二出力信号の周期は、走査信号周期の二倍であり、デューティ比は1/4であり、且つパルスの位置は、対応する走査信号のパルスと同期する。
【0060】
前記第二出力信号及び第一出力信号のパルスの位置は、互いに重ならない。
【0061】
前記第一出力信号及び第二出力信号の内、一つを充電走査信号とし、もう一つを放電走査信号とする。
【発明の効果】
【0062】
本発明が提供するOLEDゲート電極駆動回路の構造の有益な効果は、OLEDパネルの片側に設けられた一つのゲート電極充放電駆動回路によって、前記ゲート電極充放電駆動回路と電気的に接続された論理処理ユニットと連係し、論理処理ユニットによって、前記走査信号を、放電走査信号及び充電走査信号に変換して、OLED表示パネルに提供し、一つのゲート電極駆動集成回路(即ちゲート電極充放電駆動回路)を用いるだけで、ゲート電極駆動回路の充電及び放電の工程を実現することができ、従来の技術に比べて、ゲート電極駆動集成回路を一つ少なくし、ハードウェアのコストを節約し、パネルの配線回路を簡略化するとともに、パネルのフレームを狭くすることが可能である。
【0063】
本発明の特徴及び技術内容について更に理解できるように、本発明に関係する以下の詳細な説明及び図面を参照する。しかしながら、図面は参考及び説明に用いるために提供するに過ぎず、決して本発明に制限を加えるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0064】
以下では図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施方式についての詳細な説明によって、本発明の技術的解決策及びその他の有益な効果について明らかにする。
【0065】
図1】従来の技術によるOLEDゲート電極駆動回路の構造である。
図2】本発明によるOLEDゲート電極駆動回路の構造である。
図3】本発明によるOLEDゲート電極駆動回路の構造内の論理処理ユニットの回路図である。
図4図3が示す回路のシミュレーションを示した波形図である。
図5図3が示す論理処理ユニット内の各バッファの回路図である。
図6図3が示す論理処理ユニット内のDフリップフロップの回路図である。
図7図3が示す論理処理ユニット内の第二ルックアップテーブルの回路図である。
図8図3が示す論理処理ユニット内の第三ルックアップテーブルの回路図である。
図9図3が示す論理処理ユニット内の第四ルックアップテーブルの回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0066】
本発明が採用する技術手段及びその効果ついて更に詳しく説明するため、以下では本発明の好ましい実施例及びその図面を参照しつつ詳細な説明を行う。
【0067】
図2を参照する。本発明が提供するOLEDゲート電極駆動回路の構造は、OLEDパネルと、ゲート電極充放電駆動回路と、論理処理ユニットと、ソース電極駆動回路と、からなる。前記ゲート電極充放電駆動回路は、OLEDパネルの片側に設けられ、前記ゲート電極充放電駆動回路には、複数の出力端が設けられ、各出力端は一つの信号線によって、前記論理処理ユニットに電気的に接続される。前記論理処理ユニットは、前記OLEDパネル内に設けられ、前記論理処理ユニットは、信号線によって、ゲート電極充放電駆動回路から伝送される走査信号を受信するとともに、前記走査信号を放電走査信号及び充電走査信号に変換し、OLED表示パネルに提供する。前記ソース電極駆動回路は、前記OLEDパネルと互いに接続されているとともに、前記OLEDパネルにデータ信号を提供する。
【0068】
具体的に言うと、前記ゲート電極充放電駆動回路は、一つのゲート電極駆動ICから構成されており、前記OLED表示パネルは、複数のアレイ式で配列された画素駆動回路からなり、各画素駆動回路はすべて一つのキャパシタと、三つの薄膜トランジスタと、からなる。さらに詳しく言うと、前記画素駆動回路は、一つの第一薄膜トランジスタと、一つの第二薄膜トランジスタと、一つの第三薄膜トランジスタと、一つのキャパシタからなる。その内、第一薄膜トランジスタは充電薄膜トランジスタであり、有機発光ダイオードOLEDへの充電を制御するのに用いられ、前記論理処理ユニットを経て変換した後の充電走査信号を、第一薄膜トランジスタに提供すると、前記OLEDパネルへの充電を制御することができる。第二薄膜トランジスタは駆動薄膜トランジスタである。第三薄膜トランジスタは放電薄膜トランジスタであり、前記論理処理ユニットを経て変換した後の放電走査信号を、第三薄膜トランジスタに提供すると、前記OLEDパネルへの放電を制御することができる。
【0069】
図3を参照する。前記論理処理ユニットは、第一入力バッファIBUF1と、前記第一入力バッファIBUF1の入力端に入力されるクロック信号PWM_CLKと、出力端に電気的に接続されたグローバルバッファBUFGの入力端と、からなる。グローバルバッファBUFGについては、前記グローバルバッファBUFGの出力端は、第一DフリップフロップFDCE1のC端及び第二DフリップフロップFDCE2のC端に電気的に接続される。第二入力バッファIBUF2については、前記第二入力バッファIBUF2の入力端には、リセット信号RST_nが入力され、出力端は、第一ルックアップテーブルLUT1の入力端に電気的に接続される。第一ルックアップテーブルLUT1については、前記第一ルックアップテーブルLUT1の出力端は、第一DフリップフロップFDCE1のCLR端及び第二DフリップフロップFDCE2のCLR端に電気的に接続される。第三入力バッファIBUF3については、前記第三入力バッファIBUF3の入力端には、走査信号Gate_inが入力され、出力端は、第一DフリップフロップFDCE1のD端と、第二ルックアップテーブルLUT2の第一入力端と、第三ルックアップテーブルLUT3の第一入力端と、第四ルックアップテーブルLUT4の第二入力端とに電気的に接続される。第一DフリップフロップFDCE1については、前記第一DフリップフロップFDCE1のCE端は、一つの定圧高電位に電気的に接続され、Q端は、第二ルックアップテーブルLUT2の第二入力端に電気的に接続される。第二ルックアップテーブルLUT2については、前記第二ルックアップテーブルLUT2の第三入力端は、第三ルックアップテーブルLUT3の第二入力端及び第四ルックアップテーブルLUT4の第一入力端に電気的に接続され、出力端は、第二DフリップフロップFDCE2のD端に電気的に接続される。第二DフリップフロップFDCE2については、前記第二DフリップフロップFDCE2のCE端は、一つの定圧高電位に電気的に接続され、Q端は、第二ルックアップテーブルのLUT2の第三入力端と、第三ルックアップテーブルLUT3の第二入力端と、第四ルックアップテーブルLUT4の第一入力端とに電気的に接続される。第三ルックアップテーブルLUT3については、前記第三ルックアップテーブルLUT3の出力端は、第一出力バッファOBUF1の入力端に電気的に接続される。第一出力バッファOBUF1については、前記第一出力バッファOBUF1の出力端は、第一出力信号Gate_out1を出力させる。第四ルックアップテーブルLUT4については、前記第四ルックアップテーブルLUT4の出力端は、第二出力バッファOBUF2の入力端に電気的に接続される。第二出力バッファOBUF2については、前記第二出力バッファOBUF2の出力端は、第二出力信号Gate_out2を出力させる。
【0070】
図4を参照する。さらに詳しく説明すると、図4が示す論理処理ユニットには、クロック信号PWM_CLKと、リセット信号RST_nと、走査信号Gate_inと、が入力され、前記論理処理ユニットは、設定された順序に基づき対応して、第二出力信号Gate_out2と、第一出力信号Gate_out1を出力させる。上記の論理処理モジュールの変換を経た後出力される第一出力信号Gate_out1及び第二出力信号Gate_out2の周期は、走査信号Gate_in周期の二倍であり、デューティ比は1/4であり、且つパルスの位置は、対応する走査信号Gate_inのパルスと同期する。前記第二出力信号Gate_out2及び第一出力信号Gate_out1のパルスの位置は互いに重ならない。その内、前記第一出力信号Gate_out1及び第二出力信号Gate_out2の内の一つは充電走査信号であり、もう一つは放電走査信号である。
【0071】
具体的に、図5図3とともに参照する。図3が示す回路内は、第一入力バッファIBUF1と、第二入力バッファIBUF2と、第三入力バッファIBUF3と、グローバルバッファBUFGと、第一出力バッファOBUF1と、第二出力バッファOBUF2と、からなる。その内の各バッファは、すべて図5が示す構造である。図5が示すように、前記バッファは、第一から第六のトライオードQ1からQ6と、第一から第三のダイオードD1からD3と、第一から第五の電気抵抗R1からR5と、からなる。
【0072】
前記第一トライオードQ1のベース電極は、第一電気抵抗R1の一端に電気的に接続され、エミッタ電極は、第一ダイオードD1のカソードに電気的に接続され、コレクタ電極は、第二トライオードQ2のベース電極に電気的に接続される。前記第二トライオードQ2のエミッタ電極は、第三電気抵抗R3の一端及び第三トライオードQ3のベース電極に電気的に接続され、コレクタ電極は、第二電気抵抗R2の一端及び第二ダイオードD2のアノードに電気的に接続される。前記第三トライオードQ3のエミッタ電極は、第三電気抵抗R3の他端及び第五電気抵抗R5の一端に電気的に接続され、コレクタ電極は、第二ダイオードD2のカソード及び第四トライオードQ4のベース電極に電気的に接続される。前記第四トライオードQ4のエミッタ電極は、第五電気抵抗R5の他端及び第六トライオードQ6のベース電極に電気的に接続され、コレクタ電極は、第四電気抵抗R4の一端及び第五トライオードQ5のベース電極に電気的に接続される。前記第五トライオードQ5のエミッタ電極は、第三ダイオードD3のアノードに電気的に接続され、コレクタ電極は、第四電気抵抗R4の他端に電気的に接続される。前記第六トライオードQ6のエミッタ電極は、第五電気抵抗R5の一端に電気的に接続され、コレクタ電極は、第三ダイオードD3のカソードに電気的に接続される。前記第一電気抵抗R1と、第二電気抵抗R2と、第四電気抵抗R4の他端とは、電源電圧VCCに電気的に接続される。前記第一ダイオードD1のアノードは前記第三電気抵抗R3の他端に電気的に接続される。
【0073】
前記第一ダイオードD1のカソード及び前記第一トライオードQ1のエミッタ電極は、入力端INPUTであり、前記第三ダイオードD3のカソード及び第六トライオードQ6のコレクタ電極は、出力端OUTPUTである。
【0074】
前記入力端INPUTの入力信号の電位と、前記出力端OUTPUTの出力信号の電位は、同じである。
【0075】
特に、NMOS管を採用して、図5が示すバッファ内の第一トライオードQ1から第六トライオードQ6にとって換えることができる。前記バッファは、以下のような特性を備える。入力端INPUT的の入力信号が高電位である時、出力端OUTPUTの出力信号は高電位であり、また入力端INPUTの入力信号が低電位である時、出力端OUTPUTの出力信号は低電位である。
【0076】
図3とともに図6を参照する。具体的に言うと、図3が示す回路内に含まれる第一DフリップフロップFDCE1及び第二DフリップフロップFDCE2の内部の各Dフリップフロップは、いずれも、図6が示す構造であるとともに、第一NANDゲートNADN1から第六NANDゲートNAND6からなる。
【0077】
前記第一NANDゲートNAND1の第一入力端を、DフリップフロップのCLR端とし、第二入力端は、第三NANDゲートNADN3の第一入力端に電気的に接続され、出力端は、第二NANDゲートNAND2の第一入力端に電気的に接続される。前記第二NANDゲートNAND2の第二入力端及び第三NANDゲートNAND3の第二入力端は、電気的に接続され、共にDフリップフロップのC端とし、第三入力端は、第四NANDゲートNAND4の第一入力端に電気的に接続され、出力端は、第五NANDゲートNAND5の第一入力端に電気的に接続される。前記第三NANDゲートNAND3の第三入力端は、第四NANDゲートNAND4の出力端に電気的に接続され、出力端は、第六NANDゲートNAND6の第二入力端に電気的に接続される。前記第四NANDゲートNAND4の第二入力端を、DフリップフロップのD端とする。前記第五NANDゲートNAND5の第二入力端は、第六NANDゲートNAND6の出力端に電気的に接続される。前記第六NANDゲートNAND6の第一入力端は、第五NANDゲートの出力端に電気的に接続されるとともにDフリップフロップのQ端とする。
【0078】
図7を参照する。具体的に言うと、前記第二ルックアップテーブルLUT2は、第一インバータF1及び第二インバータF2と、第一ANDゲートAND1及び第二ANDゲートAND2と、からなる。前記第一インバータF1の入力端を、第二ルックアップテーブルLUT2の第一入力端(図7が示すI0端)とし、出力端は、第一ANDゲートAND1の第一入力端に電気的に接続される。前記第二インバータF2の入力端を、第二ルックアップテーブルLUT2の第三入力端(図7が示すI2端)とし、出力端は、第二ANDゲートAND2の第二入力端に電気的に接続される。前記第一ANDゲートAND1の第二入力端を、第二ルックアップテーブルLUT2の第二入力端(図7の前記I1端)とし、出力端は第二ANDゲートAND2の第一入力端に電気的に接続される。前記第二ANDゲートAND2の出力端を、第二ルックアップテーブルLUT2の出力端とする。この時、前記第二ルックアップテーブルLUT2の入力信号がI0=0であり、I1=1であり、I2=0である時だけ、出力信号が1であり、その他の状況において出力信号はすべて0である。
【0079】
図8を参照する。前記第三ルックアップテーブルLUT3は、第三インバータF3と、第三ANDゲートAND3と、からなる。前記第三インバータF3の入力端を、前記第三ルックアップテーブルLUT3の第二入力端(図8が示すI1端)とし、出力端は、第三ANDゲートAND3の第二入力端に電気的に接続される。前記第三ANDゲートAND3の第一入力端を、前記第三ルックアップテーブルLUT3の第一入力端(図8が示すI0端)とし、出力端を前記第三ルックアップテーブルLUT3の出力端とする。この時、前記第三ルックアップテーブルLUT3の入力信号がI0=1であり、I1=0である時だけ、出力信号が1であり、そのほかの状況において出力信号はすべて0である。
【0080】
図9を参照する。前記第四ルックアップテーブルLUT4は、第四ANDゲートAND4からなる。前記第四ANDゲートAND4の第一入力端を前記第四ルックアップテーブルLUT4の第一入力端(図9内に示すI0端)とし、第二入力端を前記第四ルックアップテーブルLUT4の第二入力端(図9内に示すI1端)とし、出力端を前記第四ルックアップテーブルLUT4の出力端とする。この時、前記第四ルックアップテーブルLUT4の入力信号がI0=1であり、I1=1である時だけ、出力信号が1であり、その他の状況における出力信号はすべて0である。
【0081】
前述したことをまとめると、本発明が提供するOLEDゲート電極駆動回路の構造は、OLEDパネルの片側に設けられた一つのゲート電極充放電駆動回路によって、前記ゲート電極充放電駆動回路に電気的に接続された論理処理ユニットと連動し、論理処理ユニットによって前記走査信号を放電走査信号及び充電走査信号に変換してOLED表示パネルに提供する。一つのゲート電極駆動集成回路(即ちゲート電極充放電駆動回路)を用いるだけでゲート電極駆動回路の充電及び放電の工程を達成することができ、従来の技術に比べて、ゲート電極駆動集成回路を一つ少なくし、ハードウェアのコストを節約し、パネル配線回路を簡略化するとともに、パネルのフレームをさらに狭くすることが可能である。
【0082】
本分野の一般的な技術者は、前述した本発明の技術的解決策及び技術構想に基づき、その他各種対応した変更及び変形をすることができるが、これらの変更及び変形もすべて本発明の権利請求の保護範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0083】
IBUF1 第一入力バッファ
IBUF2 第二入力バッファ
IBUF3 第三入力バッファ
BUFG グローバルバッファ
PWM_CLK クロック信号
RST_n リセット信号
Gate_in 走査信号
FDCE1 第一Dフリップフロップ
FDCE2 第二Dフリップフロップ
LUT1 第一ルックアップテーブル
LUT2 第二ルックアップテーブル
LUT3 第三ルックアップテーブル
LUT4 第四ルックアップテーブル
Gate_out1 第一出力信号
Gate_out2 第二出力信号
OBUF1 第一出力バッファ
OBUF2 第二出力バッファ
Q1 第一トライオード
Q2 第二トライオード
Q3 第三トライオード
Q4 第四トライオード
Q5 第五トライオード
Q6 第六トライオード
D1 第一ダイオード
D2 第二ダイオード
D3 第三ダイオード
R1 第一電気抵抗
R2 第二電気抵抗
R3 第三電気抵抗
R4 第四電気抵抗
R5 第五電気抵抗
VCC 電源電圧
INPUT 入力端
OUTPUT 出力端
NADN1 第一NANDゲート
NADN2 第二NANDゲート
NAND3 第三NANDゲート
NADN4 第四NANDゲート
NAND5 第五NANDゲート
NAND6 第六NANDゲート
F1 第一インバータ
F2 第二インバータ
F3 第三インバータ
AND1 第一ANDゲート
AND2 第二ANDゲート
AND3 第三ANDゲート
AND4 第四ANDゲート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9