(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記棒金トレイは、2カ所の前記棒金収納凹部が、前記2本収納領域と前記3本収納領域との並び順を互いに合わせて並列に配列されている請求項7に記載の現金管理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の現金管理装置では、載置台部の内側の貫通孔を介して光を照射して載置台部の棒金の有無を検知する光学反射型の棒金セット検知センサが設けられている。また、この棒金セット検知センサとは別に、載置台部に載置された棒金の上端部の反射光量から金種を識別する棒金検出ラインセンサが設けられている。このため、コストが増大してしまう。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コストを低減可能な現金管理装置、及び、棒金検出方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の第一態様によれば、現金管理装置は、集積硬貨に包装シートが巻き回され前記包装シートの前記集積硬貨よりも集積方向両外側が加締部とされた棒金を収納する棒金トレイを備える現金管理装置であって、前記棒金トレイは、載置対象金種の棒金の前記加締部の内側に挿入可能であって載置対象金種よりも小径の異金種の棒金の前記加締部の内側に挿入不能な大きさに形成される載置座部と、前記棒金トレイの底面から前記載置座部の内部に至るように凹む凹部と、前記凹部に収容されて前記棒金トレイに載置された棒金の
下端に配置される前記集積硬貨との距離に応じて出力値が変化するセンサと、前記センサの出力値に基づいて前記載置座部に異金種の棒金が載置されていることを判定する判定手段と、を備える。
このように、載置座部が、載置対象金種よりも小径の小径異金種の棒金の加締部の内側に挿入不能な大きさに形成されていることで、小径異金種の棒金が載置されると、載置座部と集積硬貨との距離が大きくなる。センサは、集積硬貨との距離に応じて出力値が変化するため、小径異金種の棒金が載置されたことをセンサの出力値の変化によって判定手段により判定することができる。さらに、凹部が、棒金トレイの底面から載置座部の内部に至るように凹んで設けられているため、載置座部の内部にセンサを容易に収容することができる。さらに、メンテナンス時などに、センサに対して容易にアクセス可能となる。その結果、センサの着脱等に係る手間を低減できるとともに、光センサ等を用いる場合と比較してコストを低減することができる。
【0007】
この発明の第二態様によれば、現金管理装置は、第一態様における棒金トレイが、前記載置対象金種の棒金の外周面の少なくとも一部を支持する側壁部を備えるようにしてもよい。
このように側壁部が載置対象金種の棒金を支持するため、例えば、載置対象金種の棒金よりも大径な大径異金種の棒金を載置座部へ載置しようとした場合には、この大径異金種の棒金が載置座部へ正しい姿勢で載置されることを側壁部が阻害する。その結果、この姿勢の乱れをセンサによって検出して、大径異金種の棒金を検出することができる効果がある。
【0008】
この発明の第三態様によれば、現金管理装置は、第二態様における棒金トレイが、前記側壁部と前記載置座部との間に前記加締部を収容可能な加締収容部を備えていてもよい。
このように構成することで、載置対象金種の棒金を棒金トレイに収容する際に、加締部が加締収容部に収容されて載置対象金種の棒金を立位で載置することができる。
【0009】
この発明の第四態様によれば、現金管理装置は、第三態様における加締収容部が、前記加締部の高さよりも深く形成されていてもよい。
このように構成することで、載置対象金種の棒金を棒金トレイに収容する際に、加締部の全てが加締収容部に収容されて載置対象金種の棒金をより安定的に立位で載置することができる。
【0010】
この発明の第五態様によれば、現金管理装置は、第一から第四態様の何れか一つの態様における載置座部が、前記載置対象金種の棒金が有孔硬貨である場合に、有孔硬貨の孔に挿入される凸部を備えていてもよい。
このように構成することで、有孔硬貨ではない金種の棒金が載置されるときに、有孔硬貨ではない金種の棒金の下面が載置座部の凸部と接するため、棒金が正しい姿勢で載置されない。その結果、異金種の棒金であることをセンサにより確実に検出することができる。
【0011】
この発明の第六態様によれば、現金管理装置は、第五態様における前記凸部が、前記加締部の高さ以上の高さを有していてもよい。
このように構成することで、有孔硬貨ではない金種の棒金の下面を、載置座部から確実に離間させることができる。そのため、異金種の棒金であることをセンサにより確実に検出することができる。
【0012】
この発明の第七態様によれば、現金管理装置は、第一から第六態様の何れか一つの態様における棒金トレイが、前記載置対象金種の棒金を
、満杯状態で5本収納するとともに立位状態で5本収納可能であって下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部を備え、前記棒金収納凹部が、前記載置対象金種の棒金を2本並べて収納する2本収納領域と、前記2本収納領域と並行であって前記載置対象金種の棒金を一列に並べて3本収納するとともに棒金配列方向の中央位置を前記2本収納領域と併せた3本収納領域と、を有していてもよい。
このように構成することで、係員は、両手で5本の棒金を纏めて掴んで出し入れする作業を行うことで、棒金を5本出し入れすることができる。したがって、例えば、10本程度の棒金を一度に出し入れする場合と比較して、作業効率の低下を抑制しつつ棒金の出し入れ作業を容易化可能となる。
【0013】
この発明の第八態様によれば、現金管理装置は、第七態様における棒金トレイが、2カ所の前記棒金収納凹部が、前記2本収納領域と前記3本収納領域との並び順を互いに合わせて並列に配列されていてもよい。
このように2カ所の棒金収納凹部が、2本収納領域と3本収納領域との並び順を互いに合わせて並列に配列されていることで、2カ所の棒金収納凹部に対して、それぞれ5本の棒金を纏めて掴んで出し入れする際の棒金群の形状を合わせることができる。よって、棒金の出し入れ作業がさらに容易化可能となる。
【0014】
この発明の第九態様によれば、現金管理装置は、第七又は第八態様における棒金収納凹部には、前記3本収納領域の棒金配列方向の中央の1本収納領域と前記2本収納領域の両1本収納領域とから等距離の位置と、前記3本収納領域の棒金配列方向の一側および中央の両1本収納領域と前記2本収納領域の前記一側の1本収納領域とから等距離の位置と、前記3本収納領域の棒金配列方向の他側および中央の両1本収納領域と前記2本収納領域の前記他側の1本収納領域とから等距離の位置とに、それぞれ棒金を立位状態に維持しうるピンが立設されていてもよい。
このように構成することで、棒金収納凹部内に収納された、満杯状態にない1本から4本の棒金を少ない数のピンで立位状態に維持することができる。
【0015】
この発明の第十態様によれば、
現金管理装置は、集積硬貨に包装シートが巻き回され前記包装シートの前記集積硬貨よりも集積方向両外側が加締部とされた棒金を収納する棒金トレイを備える現金管理装置である。前記棒金トレイは、載置対象金種の棒金の前記加締部の内側に挿入可能であって載置対象金種よりも小径の異金種の棒金の前記加締部の内側に挿入不能な大きさに形成される載置座部と、前記棒金トレイの底面から前記載置座部の内部に至るように凹む凹部と、前記凹部に収容されて前記棒金トレイに載置された棒金の前記集積硬貨との距離に応じて出力値が変化するセンサと、前記センサの出力値に基づいて前記載置座部に異金種の棒金が載置されていることを判定する判定手段と、を備える。前記載置座部は、前記載置対象金種の棒金が有孔硬貨である場合に、有孔硬貨の孔に挿入される凸部を備え、前記凸部は、前記加締部の高さ以上の高さを有する。
この発明の第十一態様によれば、棒金検出方法は、第一から第
十態様の何れか一つの態様における現金管理装置の棒金検出方法であって、前記センサにより前記載置座部と前記棒金との距離を検出する工程と、前記センサの検出結果に基づいて、前記棒金と前記載置座部との距離が予め設定された近接距離か否かを判定する工程と、近接距離ではないと判定された場合には前記棒金と前記載置座部との距離が前記近接距離よりも大きい中間距離である旨の情報を出力する工程と、を含む。
このように構成することで、近接距離であると判定された場合には、正しい姿勢の立位状態で載置対象金種の棒金が棒金収納凹部に収納されていることを検出できる。一方で、中間距離であると判定された場合には、棒金の下面が載置座部に対して斜めに配置されるなど、収納不良であることを検出できる。
【発明の効果】
【0016】
上述した現金管理装置によれば、光センサ等を用いる場合と比較してコストを低減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、この発明の実施形態における現金管理装置、および、棒金検出方法を図面に基づいて説明する。この実施形態における現金管理装置は、金融機関の店舗の係員側スペースに設置されて係員により取り扱われる。この現金管理装置は、より窓口カウンタに近い位置で使用され、主に小束紙幣および棒金を入出庫可能に収納する。
【0019】
図1は、この発明の実施形態における現金管理装置を示す斜視図である。
図1に示すように、現金管理装置10は、箱型の装置本体11と、この装置本体11に上下方向に複数段具体的には8段設けられた収納庫12とを有している。これら収納庫12は、その左右側壁に設けられたスライドレール13を介して装置本体11に対して水平方向に沿って引き出し可能となっている。これら収納庫12は、前方に引き出されることで内部にアクセス可能となるように開かれ、後方に押し込まれると内部にアクセス不可となるように閉じられる。このように前後方向にのみ所定範囲でスライド可能となるように、各収納庫12は装置本体11に連結されている。
【0020】
複数段の収納庫12のうち、最も上側の収納庫12は、予備収納庫12(A)となっている。予備収納庫12(A)は、結束されていないバラ紙幣、包装されていないバラ硬貨、汚損紙幣や汚損硬貨、金券等を収納する。残りの収納庫12うち上側4段は、小束紙幣を収納する小束収納庫12(B)となっている。さらに、残りの収納庫12のうち下側3段は、棒金を収納する棒金収納庫12(C)となっている。ここで、収納庫12の全体の数や、そのうちの小束収納庫12(B)および棒金収納庫12(C)の個々の数等は任意に設定可能であり、例えば、予備収納庫12(A)以外の全てを、棒金収納庫12(C)とすることも可能である。
【0021】
装置本体11の上部には、操作者によって操作入力がなされるとともに操作者に対して表示を行う操作表示部15と、データを印字により出力するプリンタ16とが設けられている。操作表示部15は、操作者に対して操作ガイダンス等の情報を表示する表示部17と、操作者のIDカードを走査するカードリーダ18と、操作者により操作される操作キーボード19と、操作者に対して音声を出力する音声発生部20とを有している。
【0022】
図2は、この発明の実施形態における現金管理装置を示す要部の制御系ブロック図である。
図1、
図2に示すように、装置本体11には、複数の収納庫12のそれぞれに対して、収納庫12を閉状態で個別にロックするロック機構22が設けられており、複数の収納庫12のそれぞれの側方に、ロック機構22のロック解除時のみ点灯する表示灯23が設けられている。装置本体11には、操作表示部15、プリンタ16、音声発生部20、ロック機構22および表示灯23等に接続されてこれらを制御する制御部(判定手段)25と、収納している棒金および小束紙幣の数量情報および金種情報や処理関連のデータ等を記憶する記憶部26とが設けられている。
【0023】
図3は、この発明の実施形態における現金管理装置の棒金収納庫を示す斜視図である。
図3に示すように、収納庫12は、取っ手30が中央に設けられた前板部31と、前板部31の左右両側から後方に延出する一対の側板部32と、一対の側板部32の後端部同士を連結する後板部33とを有する枠体34を有している。この枠体34は、上述した小束収納庫12(B)と棒金収納庫12(C)とで共通となっている。枠体34は、一対の側板部32がスライドレール13の一側に連結されており、スライドレール13の他側が装置本体11に連結されていて、これにより装置本体11に対して引き出し可能となっている。
【0024】
棒金収納庫12(C)は、棒金Bを入出庫可能に収納する。棒金収納庫12(C)は、棒金Bを収納可能であって上記した枠体34に取り付けられて固定される最前列の複数、具体的には4つの端数収納用の合成樹脂製の棒金トレイ38(E)と、2列目以降の複数の満杯収納用の合成樹脂製の棒金トレイ38(F)とを有している。
【0025】
ここで、各棒金トレイ38(E),38(F)は、それぞれ予め設定された単一の収納対象金種の棒金Bのみが収納されるように決められている。左右方向における同列に配置されて前後に1列に並ぶ複数の棒金トレイ38(E),38(F)は、全て収納対象金種が同一金種となっている。
【0026】
例えば、3段の棒金収納庫12(C)のうちの最も上段の棒金収納庫12(C)は、最も左側および左から2番目の2列の棒金トレイ38(E),38(F)が共に1円棒金収納用、最も右側および右から2番目の2列の棒金トレイ38(E),38(F)が共に5円棒金収納用となっている。
【0027】
さらに、3段の棒金収納庫12(C)のうちの上から2段目の棒金収納庫12(C)は、最も左側および左から2番目の2列の棒金トレイ38(E),38(F)が共に10円棒金収納用、最も右側および右から2番目の2列の棒金トレイ38(E),38(F)が共に50円棒金収納用となっている。
【0028】
さらに、3段の棒金収納庫12(C)のうちの最下段の棒金収納庫12(C)は、最も左側および左から2番目の2列の棒金トレイ38(E),38(F)が共に100円棒金収納用、最も右側および右から2番目の2列の棒金トレイ38(E),38(F)が共に500円棒金収納用となっている。
【0029】
各棒金収納庫12(C)への収納金種は任意に設定可能であり、頻繁に出庫が行われる金種(1円棒金、10円棒金および100円棒金)を1つの棒金収納庫12(C)に纏めて収納するようにしても良い。また、左右方向における同列に配置されて前後に1列に並ぶ複数の棒金トレイ38(E),38(F)は、必ずしも全て収納対象金種が同一金種となっていなくても良い。
【0030】
棒金Bは、単一金種の硬貨を所定枚数(50枚)だけ中心軸線を一致させて集積してなる集積硬貨を、その外周面全体に樹脂フィルムあるいは紙からなる包装シートを所定長さ巻き付けて一体化したものであり、略円柱状をなしている。この棒金Bの包装シートは、集積硬貨の上下両端部において巻き代を有しており、この巻き代が、それぞれ加締め爪(図示せず)によって内側に丸められて、上下両端部に配置される硬貨よりも突出するリング状の加締部K(
図6参照)を形成する。
棒金トレイ38(E),38(F)には、棒金Bが中心軸線を上下方向に沿わせた立位状態で収納される。
【0031】
図4は、この発明の実施形態における現金管理装置の満杯収納用の棒金トレイを示す斜視図である。
図4に示すように、満杯収納用の棒金トレイ38(F)は、長方形の平板状をなして水平に配置される基板部40と、基板部40の水平方向における内側部分に設けられて下方に凹む上方開口形状をなす2カ所の同形状の棒金収納凹部41とを有している。棒金トレイ38(F)は、これらの棒金収納凹部41にその上端開口部を介して上方から棒金Bが挿入される。これら棒金収納凹部41は、挿入された棒金Bを上方に一部突出させて収納する(
図3参照)。つまり、1つの棒金トレイ38(F)には、同形状の棒金収納凹部41が2カ所設けられており、これら一対の棒金収納凹部41が基板部40の中間部に前後に隣接して形成されている。
【0032】
棒金トレイ38(F)の前側の棒金収納凹部41は、鉛直方向に沿う壁部43と、壁部43の下部を閉塞する全体として水平方向に沿う底部44とを有している。壁部43は、基板部40よりも下方向に延出しており、これにより底部44は基板部40よりも下方に位置している。
【0033】
図5は、この発明の実施形態における現金管理装置の満杯収納用の棒金トレイを示す平面図である。
図5に示すように、前側(
図5では下側)の棒金収納凹部41の壁部43は、左側に、円筒を一部切り取った形状の2カ所の湾曲壁面42aが前側のものが後側のものよりも左側に位置するように連設されており、右側に、円筒を一部切り取った形状の2カ所の湾曲壁面42aが前側のものが後側のものよりも右側に位置するように連設されている。これら湾曲壁面42aのうち、前側の左右の湾曲壁面42aは前後方向の位置を合わせており、後側の左右の湾曲壁面42aも前後方向の位置を合わせている。これにより、前側の棒金収納凹部41は、前側の左右2カ所の湾曲壁面42aが対向し、これらの間隔が、後側で対向する左右2カ所の湾曲壁面42a同士の間隔よりも広くなっている。
【0034】
前側の棒金収納凹部41の壁部43は、前側の左右の湾曲壁面42aを結ぶ平坦壁面42bと、後側の左右の湾曲壁面42aを結ぶ、平坦壁面42bよりも長さが短い平坦壁面42cとを有している。
【0035】
前側の棒金収納凹部41に設けられた湾曲壁面42aは、いずれも湾曲の中心をそれぞれが設けられた棒金収納凹部41の内側に配置している。前側の棒金収納凹部41の平坦壁面42bおよび平坦壁面42cは平行をなしている。
【0036】
棒金トレイ38(F)の後側の棒金収納凹部41も、前側の棒金収納凹部41と同様の形状をなしており、前側の棒金収納凹部41と左右方向の位置を合わせて、前側の棒金収納凹部41の後側に平行に配置されている。
【0037】
同じ1つの棒金トレイ38に形成された2カ所の棒金収納凹部41は、予め設定された単一の収納対象金種の棒金Bのみが収納されることになり、湾曲壁面42aの径は、収納対象金種の棒金Bの外径よりも僅かに大径となっている。
【0038】
1つの棒金トレイ38(F)の前後の棒金収納凹部41は、それぞれ、互いに対向する間隔が広い前側の湾曲壁面42aの間に、これらを結ぶ方向に並んで3カ所の1本収納領域47が1列状に設けられており、これにより間隔が広い前側の湾曲壁面42aの間は、棒金Bを同時に3本並べて収納可能な3本収納領域51となっている。
【0039】
また、互いに対向する間隔が狭い後側の湾曲壁面42aの間には、これらを結ぶ方向に並んで2カ所の1本収納領域47が設けられており、これにより間隔が狭い後側の湾曲壁面42aの間は、棒金Bを同時に2本並べて収納可能な2本収納領域52となっている。
【0040】
前後の棒金収納凹部41は、それぞれ、棒金Bを満杯状態で5本収納する。つまり、1つの棒金トレイ38(F)には、棒金Bを立位状態で1カ所に5本収納可能であって下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部41が2カ所設けられており、これら2カ所の棒金収納凹部41に、棒金Bが立位状態で所定の複数本である10本収納可能となっている。
【0041】
1つの棒金トレイ38(F)の前後2カ所の棒金収納凹部41は、いずれも棒金収納庫12(C)の引き出しの方向の奥側に2本収納領域52が、手前側に3本収納領域51が配置されている。その結果、1つの棒金トレイ38(F)の前後2カ所の棒金収納凹部41は、3本収納領域51と2本収納領域52との並び順を互いに合わせて並列に配列されている。棒金収納庫12(C)に設けられるすべての棒金トレイ38(F)は、それぞれの1カ所の棒金収納凹部41において、引き出しの方向の奥側に2本収納領域52が、手前側に3本収納領域51が配置されており、それぞれの2カ所の棒金収納凹部41において、2本収納領域52と3本収納領域51との並び順を互いに合わせて並列に配列されている。
【0042】
3本収納領域51と2本収納領域52とは互いに平行をなして隣接しており、それぞれの棒金配列方向の中央位置を合わせている。その結果、3本収納領域51と2本収納領域52とは、両方の中央位置を通り基板部40に直交する面を基準に鏡面対称の形状をなしている。3本収納領域51と2本収納領域52とを有する棒金収納凹部41は、棒金BをM字状に収納する。棒金収納凹部41は、3本収納領域51の棒金配列方向の両外側に3本収納領域51内に中心を有する湾曲壁面42aを有しており、2本収納領域52の棒金配列方向の両外側に2本収納領域52内に中心を有する湾曲壁面42aを有していて、3本収納領域51および2本収納領域52の配列方向の両外側に平坦壁面42b,42cを有している。
【0043】
3本収納領域51に収納された棒金Bに対して、2本収納領域52に収納された棒金Bは棒金Bの半径分左右方向にずれている。棒金Bは、棒金収納凹部41に、その上部開口を介して上方から挿入されることになり、棒金収納凹部41に満杯に収納された状態では、棒金収納凹部41の壁部43および他の棒金Bで支持されて中心軸線を鉛直配置した鉛直立位状態に維持される。
【0044】
1つの棒金トレイ38(F)の2カ所の3本収納領域51および2カ所の2本収納領域52は、前後方向つまり収納庫12の引き出し方向に直交する方向に延在している。言い換えれば、1つの棒金トレイ38(F)の2カ所の3本収納領域51および2カ所の2本収納領域52は、それぞれの棒金配列方向を、前後方向つまり収納庫12の引き出し方向に直交させている。棒金収納庫12(C)に設けられるすべての棒金トレイ38(F)の3本収納領域51および2本収納領域52は、前後方向つまり収納庫12の引き出し方向に直交する方向に延在している。
【0045】
底部44の各棒金Bの収納位置、つまり各1本収納領域47の底位置には、棒金Bの下端加締部に係合する係合部61(載置座部)が設けられている。係合部61は、平面視円形の短柱状をなしており、棒金Bの硬貨部分から軸方向外側に突出する包装紙の円形状の加締部の内側に嵌合する。係合部61は、全ての1本収納領域47のそれぞれ底位置中央に設けられている。係合部61は、各湾曲壁面42aの各内側位置に湾曲壁面42aと同じ4カ所形成され、さらに、3本収納領域51を形成する湾曲壁面42a間の中央の1カ所に形成されている。つまり、棒金収納凹部41の底部44には、3本収納領域51の底部を構成する部分に3カ所、2本収納領域52の底部を構成する部分に2カ所、係合部61がそれぞれ設けられている。係合部61は、これが配置された1本収納領域47に挿入された棒金Bの下端の加締部Kの内側に嵌合する。
【0046】
棒金トレイ38(F)の前後2カ所の棒金収納凹部41には、棒金Bの下端の加締部Kを収容可能な加締収容部53が設けられている。2本収納領域52の加締収容部53は、左側の係合部61の外周面61aとこの外周面61aに対向する左側の湾曲壁面42aとの間、および、右側の係合部61の外周面61aとこの外周面61aに対向する右側の湾曲壁面42aとの間に形成されている。3本収納領域51の加締収容部53は、左側の係合部61の外周面61aとこの外周面61aに対向する左側の湾曲壁面42aとの間、右側の係合部61の外周面61aとこの外周面61aに対向する右側の湾曲壁面42aとの間、および、左右の湾曲壁面42a間の中央の係合部61の外周面61aとこの外周面61aに対向する平坦壁面42bとの間に形成されている。これら加締収容部53は、棒金Bの加締部Kの径方向の厚さよりも僅かに大きい間隙を形成し、さらに棒金Bの軸方向における加締部Kの高さよりも深く形成されている。言い換えれば、係合部61の高さは、棒金Bの加締部Kの高さよりも大きくなるように形成されている。
【0047】
図6は、この発明の実施形態における現金管理装置の満杯収納用の棒金トレイの断面図である。
図6に示すように、棒金トレイ38(F)の係合部61には、棒金トレイ38(F)の底面63から係合部61の内部に至るように凹み棒金検出センサ62が収容される凹部64が形成されている。凹部64は、例えば、係合部61の1本収納領域47すなわち係合部61と中心が一致する係合部61よりも小径な短柱状に形成されている。凹部64は、係合部61の上面65と平行な底面66と、係合部61の外周面61aと平行な内周面67とを備えている。上面65と底面66との距離、および、外周面61aと内周面67との距離は、それぞれ同等とされている。言い換えれば、係合部61は、略一定な厚さの壁により形成されている。
【0048】
さらに、凹部64には、底面66の略中央に、小凹部68が形成されている。この小凹部68には、下方から凹部64の内部に収容される棒金検出センサ62の上端部62aが挿入される。小凹部68は、凹部64よりも小径で棒金検出センサ62よりも大径な短柱状に形成されている。
図6においては、棒金トレイ38(F)に対して、載置対象金種の棒金Bが正しい姿勢で1本収納されている状態を示している。
【0049】
棒金検出センサ62は、1本収納領域47において棒金Bの収納状態を検出する。
図4から
図6に示すように、棒金検出センサ62は、すべての係合部61に個別に設けられている。棒金検出センサ62は、棒金トレイ38(F)の下方に基板部40と平行に配置されるセンサ基板69から上方に向かって突出するように取り付けられている。棒金検出センサ62は、センサ基板69上において複数の係合部61の下方の位置にそれぞれ配置されている。棒金検出センサ62は、例えば、棒金Bの下端に配置される貨幣との距離に応じて変化する信号を出力する磁気センサ等である。棒金検出センサ62が磁気センサの場合、棒金検出センサ62から出力される信号は、所定の検出可能距離の範囲内で棒金Bの下端に配置される貨幣との距離に対してリニアに変化する。そのため、この信号に基づき棒金Bと棒金検出センサ62との距離を検出できる。しかし、棒金Bと棒金検出センサ62との距離が検出可能距離を超えた場合、棒金検出センサ62から出力される信号は、棒金Bと棒金検出センサ62との距離に対してリニアに変化しない。そのため、この信号に基づく棒金Bの検出は不能となる。
【0050】
図7は、この発明の実施形態における現金管理装置の満杯収納用の棒金トレイのうち有孔硬貨用の棒金トレイを示す斜視図である。
図8は、この発明の実施形態における現金管理装置の棒金トレイのうち有孔硬貨用の棒金トレイを示す断面図である。
図7、
図8に示す棒金トレイ38(F)は、有孔硬貨の棒金B(5円棒金、50円棒金)を収納する。有孔硬貨の棒金Bを収納する棒金トレイ38(F)は、上述した無孔硬貨用の棒金トレイ38(F)に対して、複数設けられた係合部61の円形に形成された上面の中央に有孔硬貨の孔に挿入される凸部Tが形成されている点が相違している。
【0051】
この実施形態の凸部Tは、先端部が球面状に形成された円柱状に形成されている。この凸部Tの直径は、棒金トレイ38(F)に収納される載置対象金種の硬貨が有する孔に挿入可能な大きさ、より具体的には、載置対象金種の硬貨が有する孔よりも僅かに小径に形成されている。この凸部Tの高さは、上述した棒金Bの加締部の高さと同等となっている。これにより、例えば、有孔硬貨用の棒金トレイ38(F)に対して、載置対象金種の有孔硬貨の外径に近い外径を有する無孔硬貨の棒金Bが収納されようとした場合、無孔硬貨の棒金Bの下端の硬貨が有孔硬貨の棒金Bの凸部Tの高さ分だけ係合部61の上面から上方に離間した状態となり、この距離が、棒金検出センサ62により検出される。
図8においては、棒金トレイ38(F)に対して、1本の載置対象金種の有孔硬貨の棒金Bが正しい姿勢で収納されている状態を示している。
【0052】
図9は、この発明の実施形態における棒金検出方法のフローチャートである。
図9に示すように、まず制御部25には、棒金検出センサ62からセンサ信号が入力される(ステップS01)。
制御部25は、センサ信号に基づいて複数の棒金検出センサ62と、各棒金検出センサ62の上方に配置される棒金Bとの距離を検出する(ステップS02)。次いで、制御部25は、検出した距離がそれぞれ棒金Bを検出可能な距離の上限値である第一距離以下か否かを判定する(ステップS03)。すなわち、棒金検出センサ62の検出範囲内に棒金Bが存在するか否かを判定する。この判定の結果、第一距離以下ではないと判定された場合は、棒金Bが1本収納領域47に収納されていない状態であるので、ステップS01に戻り上述した一連の処理を繰り返す。
【0053】
一方で、棒金検出センサ62と、その上方に配置される棒金Bとの距離が所定距離以下であると判定された場合、制御部25は、棒金検出センサ62と、その上方に配置される棒金Bとの距離が予め設定された第二距離以下か否かを判定する(ステップS04)。ここで、第二距離は、第一距離よりも短い距離である。この判定の結果、第二距離以下と判定された場合、制御部25は、その1本収納領域47に収納されている棒金Bの下端の硬貨と棒金検出センサ62との距離が近接距離にあると判定する(ステップS05)。一方で、棒金検出センサ62と、その上方に配置される棒金Bとの距離が第二距離以下ではないと判定された場合、制御部25は、その1本収納領域47に収納されている棒金Bの下端の硬貨と棒金検出センサ62との距離が中間距離にあると判定する(ステップS06)。
【0054】
図10は、この発明の実施形態における、載置対象金種よりも小径な棒金が収納された状態の棒金トレイを示す
図6に相当する断面図である。
図11は、この発明の実施形態における、載置対象金種よりも小径な棒金が収納された状態の棒金トレイを示す
図6に相当する断面図である。
上述した「近接距離」とは、載置対象金種の棒金Bが1本収納領域47に正しい姿勢、すなわち
図6、
図8に示すように棒金Bが収容されているときの距離を含む距離である。ここで、制御部25は、近接距離であると判定された場合、正しい姿勢で棒金Bが収容されている旨の情報を、操作表示部15や音声発生部20等を介してユーザに報知するようにしても良い。
【0055】
一方で、「中間距離」とは、棒金Bの下端の硬貨と棒金検出センサ62との距離が、例えば、正しい姿勢で収容されていない収納不良の状態における距離を含む距離である。ここで、中間距離にあると判定した場合、棒金Bが収納不良の状態にあるため、制御部25は、警報信号等を外部に出力して、例えば、操作表示部15や音声発生部20によって表示や音声等によりユーザに報知する。
【0056】
例えば、
図10に示すように、載置対象金種よりも小径な棒金Bが1本収納領域47に収納された場合には、この棒金Bの下端の硬貨と係合部61の上面65とは、加締部Kの高さの分だけ離間された収納不良の状態となる。同様に、載置対象金種が有孔硬貨である棒金トレイ38(F)の1本収納領域47に、載置対象金種の外径と近い外径を有する無孔硬貨の棒金Bが収納された場合、
図11に示すように、この棒金Bの下端の硬貨と係合部61の上面65とは、凸部Tの高さの分だけ離間された収納不良の状態となる。つまり、これら収納不良の状態における棒金Bの下端の硬貨と棒金検出センサ62との距離が全て中間距離と判定される。また、図示は省略するが、載置対象金種の棒金Bよりも大径な棒金Bを係合部61へ載置しようとした場合には、この大径異金種の棒金Bが係合部61へ正しい姿勢で載置されることを湾曲壁面42a、平坦壁面42b,42cが阻害するため、収納不良の状態となり、棒金Bの下端の硬貨と棒金検出センサ62との距離が中間距離と判定される。
【0057】
図12は、この発明の実施形態における現金管理装置の端数収納用の棒金トレイを示す斜視図である。
図13は、この発明の実施形態に係る現金管理装置の端数収納用の棒金トレイを示す平面図である。
図12,
図13に示す端数収納用の棒金トレイ38(E)は、満杯収納用の棒金トレイ38(F)に対して、棒金収納凹部41に満杯状態にない1本〜4本の棒金Bを立位状態に維持しうる複数、具体的には3カ所のピン71が底部44に立設されている点が相違している。この
図12、
図13においては、無孔硬貨用の棒金トレイ38(E)を例示しているが、有孔硬貨用の棒金トレイ38(E)は、凸部Tを備えている点でのみ相違しているため、ここでの詳細説明を省略する。
【0058】
3カ所のピン71は、その1つが、2本収納領域52の2カ所の1本収納領域47と、3本収納領域51の棒金配列方向の中央1カ所の1本収納領域47とから等距離の位置に配置されている。つまり、このピン71は、2本収納領域52の2カ所の係合部61と、3本収納領域51の中央1カ所の係合部61とから等距離の位置に配置されている。
【0059】
3カ所のピン71は、他の1つが、3本収納領域51の棒金配列方向の一側(左側)の端部の1本収納領域47および中央の1本収納領域47と、2本収納領域52の同じ一側(左側)の1本収納領域47とから等距離の位置に配置されている。つまり、このピン71は、3本収納領域51の棒金配列方向の一側(左側)の端部および中央の2カ所の係合部61と、2本収納領域52の棒金配列方向の同じ一側(左側)の1カ所の係合部61とから等距離の位置に配置されている。
【0060】
3カ所のピン71は、さらに他の1つが、3本収納領域51の棒金配列方向の他側(右側)の端部の1本収納領域47および中央の1本収納領域47と、2本収納領域52の同じ他側(右側)の1本収納領域47とから等距離の位置に配置されている。つまり、このピン71は、3本収納領域51の棒金配列方向の他側(右側)の端部および中央の2カ所の係合部61と、2本収納領域52の棒金配列方向の同じ他側(右側)の1カ所の係合部61とから等距離の位置に配置されている。
【0061】
この実施形態では、3カ所のピン71は、上端部の高さ位置を、それぞれが形成される棒金収納凹部41の開口端部よりも低くしている。これにより、棒金トレイ38(E)の重量増およびコスト増を抑制している。なお、この3カ所のピン71の上端部の高さ位置を、それぞれが形成される棒金収納凹部41の開口端部にほぼ合わせても良い。このように構成すれば、棒金収納凹部41内に収納された、満杯状態にない1本〜4本の棒金Bをより安定的に立位状態に維持することができる。
【0062】
棒金収納庫12(C)に設けられるすべての棒金トレイ38(E)も、それぞれの1カ所の棒金収納凹部41において、引き出しの方向の奥側に2本収納領域52が、手前側に3本収納領域51が配置されており、それぞれの2カ所の棒金収納凹部41において、2本収納領域52と3本収納領域51との並び順を互いに合わせて並列に配列されている。
さらに、棒金収納庫12(C)に設けられるすべての棒金トレイ38(E)においても、3本収納領域51および2本収納領域52は、前後方向つまり収納庫12の引き出し方向に直交する方向に延在している。言い換えれば、棒金収納庫12(C)に設けられるすべての棒金トレイ38(E)において、3本収納領域51および2本収納領域52は、それぞれの棒金配列方向を、前後方向つまり収納庫12の引き出し方向に直交させている。
【0063】
各棒金トレイ38(E),38(F)には、それぞれの基板部40の上面に、収納対象の金種を目視可能に明示する金種明示部72が設けられている(
図4、
図5、
図12、
図13は10円棒金の例、
図7は5円棒金の例)。各棒金トレイ38に収納すべき設定金種を示す収納金種データは、予め設定されて記憶部26に記憶されることになる。
【0064】
装置本体11には、収納庫12が装置本体11に最も押し込まれた後端位置である全閉位置にあることを検出する
図2に示す全閉検出センサ96が収納庫12のそれぞれに対して設けられている。装置本体11には、収納庫12が装置本体11から引き出された開状態にあることを検出する開検出センサ97が収納庫12のそれぞれに対して設けられている。
【0065】
加えて、装置本体11には、収納庫12を個別に全閉位置でロックするロック機構22が設けられている。ロック機構22は、制御部25から出力される開指令信号で開状態となる。制御部25は、開状態とした収納庫12が装置本体11から引き出されたことが開検出センサ97で検出されると、開指令信号を停止させることになり、この状態でロック機構22は、収納庫12が全閉位置に戻されると、収納庫12を引き出し不可に自動的かつ機械的にロックする。制御部25は、一の収納庫12が装置本体11から引き出されたことが開検出センサ97で検出された後、この一の収納庫12が全閉位置に戻されたことが全閉検出センサ96で検出されると、この一の収納庫12に収納された棒金Bの金種別の数を全ての棒金検出センサ62の検出結果から把握する。
【0066】
したがって、上述した実施形態によれば、係合部61が、載置対象金種よりも小径の小径異金種の棒金Bの加締部Kの内側に挿入不能な大きさに形成されていることで、小径異金種の棒金Bが載置されると、係合部61と棒金Bの下端の硬貨との距離が大きくなる。棒金検出センサ62は、棒金Bの下端の硬貨との距離に応じて出力値が変化するため、小径異金種の棒金Bが載置されたことを棒金検出センサ62の出力値の変化によって制御部25により判定することができる。さらに、凹部64が、棒金トレイ38(E),38(F)の底面66から係合部61の内部に至るように凹んで設けられているため、係合部61の内部に棒金検出センサ62を容易に収容することができる。さらに、メンテナンス時などに、棒金検出センサ62に対して容易にアクセス可能となる。その結果、棒金検出センサ62の着脱等に係る手間を低減できるとともに、光センサ等を用いる場合と比較してコストを低減することができる。
【0067】
さらに、側壁部である湾曲壁面42a、平坦壁面42b,42cが載置対象金種の棒金Bを支持するため、例えば、載置対象金種の棒金Bよりも大径な大径異金種の棒金Bを係合部61へ載置しようとした場合には、この大径異金種の棒金Bが係合部61へ正しい姿勢で載置されることを湾曲壁面42a、平坦壁面42b,42cが阻害する。その結果、この姿勢の乱れを棒金検出センサ62によって検出して、大径異金種の棒金Bを検出することができる。
【0068】
さらに、加締部Kを収容可能な加締収容部53を備えていることで、載置対象金種の棒金Bを棒金トレイ38(F),38(E)に収容する際に、加締部Kが加締収容部53に収容されて載置対象金種の棒金Bを立位で載置することができる。
【0069】
さらに、加締収容部53が、加締部Kの高さよりも深く形成されていることで、載置対象金種の棒金Bを棒金トレイ38(F),38(E)に収容する際に、加締部Kの全てが加締収容部53に収容されて載置対象金種の棒金Bをより安定的に立位で載置することができる。
【0070】
さらに、載置対象金種の棒金Bが有孔硬貨である場合、棒金トレイ38(F),38(E)が有孔硬貨の孔に挿入される凸部Tを備えていることで、有孔硬貨ではない金種の棒金Bが載置された場合に、有孔硬貨ではない金種の棒金Bの下面すなわち下端の硬貨が載置座部の凸部Tと接するため、棒金Bが正しい姿勢で載置されない。その結果、異金種の棒金Bであることを棒金検出センサ62により確実に検出することができる。
【0071】
さらに、凸部Tが、加締部Kの高さ以上の高さを有していることで、有孔硬貨ではない金種の棒金Bの下面を、係合部61から確実に離間させることができる。そのため、異金種の棒金Bであることを棒金検出センサ62により確実に検出することができる。
【0072】
さらに、棒金収納凹部41が2本収納領域52と3本収納領域51とを備えることで、係員が、両手で5本の棒金を纏めて掴んで出し入れする作業を行うことで、棒金を5本出し入れすることができる。したがって、10本程度の棒金を一度に出し入れする場合と比較して、作業効率の低下を抑制しつつ棒金の出し入れ作業を容易化可能となる。
【0073】
さらに、2カ所の棒金収納凹部41が、2本収納領域52と3本収納領域51との並び順を互いに合わせて並列に配列されていることで、2カ所の棒金収納凹部41に対して、それぞれ5本の棒金を纏めて掴んで出し入れする際の棒金群の形状を合わせることができる。よって、棒金の出し入れ作業がさらに容易化可能となる。
【0074】
さらに、棒金Bを立位状態に維持しうるピン71が立設されていることで、棒金収納凹部41内に収納された、満杯状態にない1本から4本の棒金Bを少ない数のピン71で立位状態に維持することができる。
【0075】
この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
【0076】
上述した実施形態においては、棒金検出センサ62が、係合部61の中央に配置される場合について説明した。しかし、棒金検出センサ62の配置は、この配置に限られない。棒金検出センサ62の配置は、凹部の内部であればよく、例えば、係合部61の中央位置からその径方向にずれた位置に配置するようにしても良い。
【0077】
上述した実施形態においては、凹部64の内部に小凹部68が形成される場合を一例に説明したが、この小凹部68は必要に応じて設ければ良く、例えば省略するようにしても良い。
【0078】
さらに、実施形態においては、収納不良の状態として
図10、
図11の場合を例示した。しかし、収納不良の状態は、上述した
図10、
図11の状態に限られない。例えば、載置対象金種の棒金Bと係合部61との間に異物が挟まるような状態なども挙げることができる。この実施形態における第二距離は、加締部の高さや凸部Tの高さよりも僅かに小さい距離に設定されている。
【0079】
さらに、上述した実施形態においては、棒金検出センサ62と、その上方に配置される棒金Bとの距離が第一距離以下を判定することで中間距離を判定可能な場合について説明した。しかし、この構成に限られず、第二距離以下か否かの判定すなわち近接距離の判定のみを行い、第一距離以下か否かの判定を省略するようにしても良い。