特許第6594258号(P6594258)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6594258-転写補助ブレード 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6594258
(24)【登録日】2019年10月4日
(45)【発行日】2019年10月23日
(54)【発明の名称】転写補助ブレード
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/16 20060101AFI20191010BHJP
   C08L 67/00 20060101ALI20191010BHJP
   C08K 5/3412 20060101ALI20191010BHJP
   C08K 3/04 20060101ALI20191010BHJP
   C08K 3/22 20060101ALI20191010BHJP
   C08L 65/00 20060101ALI20191010BHJP
   C08L 79/00 20060101ALI20191010BHJP
   C08K 7/06 20060101ALI20191010BHJP
【FI】
   G03G15/16 102
   C08L67/00
   C08K5/3412
   C08K3/04
   C08K3/22
   C08L65/00
   C08L79/00 A
   C08K7/06
【請求項の数】20
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-95664(P2016-95664)
(22)【出願日】2016年5月11日
(65)【公開番号】特開2016-224426(P2016-224426A)
(43)【公開日】2016年12月28日
【審査請求日】2019年5月7日
(31)【優先権主張番号】14/722,710
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596170170
【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジン・ウー
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン・エイチ・ヘルコ
(72)【発明者】
【氏名】エイミー・シー・ポーター
(72)【発明者】
【氏名】リン・マー
【審査官】 三橋 健二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−185453(JP,A)
【文献】 特開2003−104970(JP,A)
【文献】 特開平11−258925(JP,A)
【文献】 特開平09−106195(JP,A)
【文献】 特開2002−132063(JP,A)
【文献】 米国特許第06606478(US,B2)
【文献】 米国特許第07386263(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/00,15/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を生じる表面からコピーシートへと、現像された画像を転写するための装置であって、前記装置は、
前記画像を生じる表面から空間をあけられたコロナ生成デバイスを備え、その間にギャップを規定し、そのギャップの中を前記コピーシートが通過する、前記コピーシートを帯電させ、前記現像された画像を、前記画像を生じる表面から前記コピーシートへと引き寄せるための帯電ステーションと、
前記帯電ステーションに近接する領域において、前記画像を生じる表面の前記現像された画像と接触するように前記コピーシートを押すための転写補助ブレードであって、前記画像を生じる表面から空間があけられた非操作位置と、前記画像を生じる表面の上の前記コピーシートと接触する操作位置との間を移動し、
前記コピーシートと接触するための摩耗層と、
内部層と、
架橋したアジリジン/カルボキシル化ポリエステルおよび導電性成分を含む外側層を有する、ポリエチレンテレフタレート膜を含む背部層であって、前記背部層の外側表面は、表面抵抗が1×10オーム〜9.99×10オームである、背部層と
をこの順で有する転写補助ブレードと、
登録シグナルに応答し、前記非操作位置と前記操作位置との間を前記転写補助ブレードを移動させるためのレバー部材と
を備える、装置。
【請求項2】
ポリエチレンテレフタレート膜は、厚みが50ミクロンから200ミクロンである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記導電性成分が、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、グラフェン、グラファイト、金属酸化物、ポリアニリン、ポリピロールおよびポリチオフェンからなる群から選択される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記背部層がさらにレベリング剤を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
レベリング剤が、ポリエステル修飾されたポリジメチルシロキサン、ポリエーテル修飾されたポリジメチルシロキサン、ポリアクリレート修飾されたポリジメチルシロキサン、ポリエステルポリエーテル修飾されたポリジメチルシロキサン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記背部層がさらに酸触媒を含み、当該酸触媒は、酢酸、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、乳酸およびクエン酸などの脂肪族カルボン酸;芳香族カルボン酸;脂肪族スルホン酸;芳香族スルホン酸;ならびにリン酸からなる群から選択される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記外側層の厚みが0.5ミクロンから50ミクロンである、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記転写補助ブレードの前記摩耗層の表面抵抗が110オームより大きい、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記転写補助ブレードの前記摩耗層の厚みが100ミクロンから200ミクロンである、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記帯電ステーションがコロナ生成デバイスを備え、当該コロナ生成デバイスは、前記画像を生じる表面との間に、前記コピーシートが通過するギャップを規定するように空間をあけて配置される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記転写補助ブレードの前記摩耗層が超高分子ポリマーを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
静電複写機のための転写補助ブレードであって、前記静電複写機は、画像を生じる表面から空間をあけられたコロナ生成デバイスを備え、その間にギャップを規定し、そのギャップの中をコピーシートが通過する、前記コピーシートを帯電させ、現像された画像を、前記画像を生じる表面から前記コピーシートへと引き寄せるための帯電ステーションを有し、
表面抵抗が110オームより大きい、コピーシートと接触するための前記転写補助ブレードの摩耗層と、
厚みが150ミクロン〜500ミクロンの内部層と、
架橋したアジリジン/カルボキシル化ポリエステルを0.5/99.5〜40/60の重量比で含み、導電性成分を含む外側層を有する、ポリエチレンテレフタレート膜を含む背部層であって、前記背部層の外側表面は、表面抵抗が1×10オーム〜9.99×10オームである、背部層と
を備える、転写補助ブレード。
【請求項13】
厚みが400ミクロン〜900ミクロンである、請求項12に記載の転写補助ブレード。
【請求項14】
前記転写補助ブレードは、3グラムの負荷で変形が約3mmである、請求項12に記載の転写補助ブレード。
【請求項15】
現像された画像が、転写ステーションで光伝導性表面からコピーシートへと転写される種類の静電印刷機であって、
前記光伝導性表面から空間をあけられたコロナ生成デバイスを備え、その間にギャップを規定し、そのギャップの中を前記コピーシートが通過する、前記コピーシートを帯電させ、前記現像された画像を、前記光伝導性表面から前記コピーシートへと引き寄せるための静電帯電ユニットと、
前記光伝導性表面の上の少なくとも前記現像された画像と接触するように前記コピーシートを押すための転写補助ブレードであって、
表面抵抗が110オームより大きい、前記コピーシートと接触するための前記転写補助ブレードの摩耗層と、
厚みが150ミクロン〜500ミクロンの内部層と、
架橋したアジリジン/カルボキシル化ポリエステルを0.5/99.5〜40/60の重量比で含み、導電性成分、レベリング剤および酸触媒を含む外側層を有する、ポリエチレンテレフタレート膜を含む背部層であって、前記背部層の外側表面は、表面抵抗が1×10オーム〜9.99×10オームである、背部層と
を有する転写補助ブレードと、
前記光伝導性表面から空間があけられた非操作位置と、前記光伝導性表面の上のコピーシートと接触する操作位置との間を移動するように作られる、転写補助ブレードと、
登録シグナルに応答し、前記非操作位置と前記操作位置との間を前記転写補助ブレードを移動させるためのレバー部材と
を備える、静電印刷機。
【請求項16】
前記転写補助ブレードの前記摩耗層は、表面抵抗が110オームより大きい、請求項15に記載の静電印刷機。
【請求項17】
レベリング剤が、ポリエステル修飾されたポリジメチルシロキサン、ポリエーテル修飾されたポリジメチルシロキサン、ポリアクリレート修飾されたポリジメチルシロキサン、ポリエステルポリエーテル修飾されたポリジメチルシロキサン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項15に記載の静電印刷機。
【請求項18】
前記背部層がさらに酸触媒を含み、当該酸触媒は、酢酸、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、乳酸およびクエン酸などの脂肪族カルボン酸;芳香族カルボン酸;脂肪族スルホン酸;芳香族スルホン酸;ならびにリン酸からなる群から選択される、請求項15に記載の静電印刷機。
【請求項19】
静電印刷機であって、前記転写補助ブレードは、3グラムの負荷で変形が約3mmである、請求項15に記載の静電印刷機。
【請求項20】
前記転写補助ブレードの前記摩耗層が超高分子ポリマーを含む、請求項15に記載の静電印刷機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に、静電印刷機の複写基材への現像された画像の転写を補助するための装置に関する。この装置は、複写基材と現像された画像との物理的接触を促進し、この装置は、画像の欠陥をなくすための導電性ブレード部材を備える。
【背景技術】
【0002】
一般的に、静電複写プロセスは、実質的に均一に帯電した光受容性部材の上の元々の書類の光画像を露出させることによって開始される。帯電した光受容性部材の上の光画像を露出させ、画像領域の電荷を維持しつつ、元々の書類の非画像領域に対応する領域において、その光伝導性表面を放電することによって、光受容性部材の上に元々の書類の静電潜像を作成する。その後、トナー粒子が、光伝導性表面の帯電した画像領域に引き寄せられ、静電潜像が目に見える画像へと現像されるように、帯電したトナー粒子を含む現像材料が、光受容性部材の上に堆積する。この現像された画像が、直接的に、または中間転写工程の後に光受容性部材から、画像支持基材(例えば、コピーシート)に転写され、その上に元々の書類に対応する画像が作られる。転写された画像は、典型的には、画像支持基材に固定され、「融合」と呼ばれるプロセスによって永久的な画像が作られる。最終的な工程において、光受容性部材の光伝導性表面が洗浄され、連続的な画像作成サイクルのための準備において、その表面の上の残留するトナー粒子を除去する。
【0003】
上述の静電複写プロセスは、よく知られており、一般的に、元々の書類を複写する光レンズのために使用される。他の静電印刷用途、例えば、調整されたレーザー光線によって潜在画像が作られるデジタル印刷、または電気的に作られた画像または保存された画像に応答して電荷保持表面に電荷が蓄積するイオノグラフ印刷および複写において、類似のプロセスも存在する。
【0004】
画像を生じる部材(例えば、光受容性部材)から画像支持基材(例えば、コピーシート)へと帯電したトナー粒子を転写するプロセスは、転写ステーションで達成され、転写プロセスは、画像を生じる部材にトナー粒子を保持する接着力に静電的に打ち勝つことによって可能になる。従来の静電複写機において、転写は、画像支持基材を、トナー粒子を光伝導性表面に保持する力に打ち勝つのに十分な静電力場が加えられ、トナー粒子を引き寄せ、画像支持基材にトナー粒子を転写する転写ステーションの領域に転写することによって達成される。一般的に、このような静電力場は、コロナ生成デバイスを用いた静電誘導によって作られ、コピーシートは、光伝導性表面の現像されたトナー画像と直接接触するように配置され、コピーシートの逆側は、コロナ放電にさらされる。このコロナ放電によって、トナー粒子とは逆の極性を有するイオンが生成し、これによって、トナー粒子が光受容性部材から画像支持基材へと静電的に引き寄せられ、転写される。例示的なスコロトロンイオン放出転写システムは、米国特許第2,836,725号に開示される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トナー画像をコピーシートへと静電転写する間、一般的に、コピーシートが光伝導性表面およびその表面で現像されたトナー粉末画像と均一に密に接触することが必要であるか、または少なくとも望ましい。しかし、残念なことに、光受容性表面と複写基材の界面は、常に最適ではない。特に、平坦ではないか、または平らでない画像支持基材(例えば、処理に失敗し、環境にさらされたか、または固定操作(例えば、熱および/または圧力による融合)をすでに通過したコピーシート)は、光伝導体の光受容性表面と不完全な接触が広く起こる傾向がある。さらに、コピーシートにしわが寄った場合、シートは、光伝導性表面と密に接触せず、空間または空隙が、光伝導性表面の現像された画像とコピーシートとの間に生じ、これらのギャップではトナーが転写されない傾向があり、転写効率が変動し、極端な場合には、転写面積が小さくなるか、またはなくなり、画像転写の欠損として知られる現象が生じる。明確に、画像転写の欠損は、有用な情報および印がコピーシートに複製されないという点において非常に望ましくない。
【0006】
上述のように、静電複写システムにおいて現像材料を転写する典型的なプロセスは、静電力場によって、画像支持基材の画像を生じる光受容性表面からの帯電したトナー粒子の物理的な分離および転写を含む。したがって、転写プロセスの非常に重要な態様は、光受容性部材にトナー粒子が保持されているので、トナー粒子に作用する接着力を克服するための転写領域での高強度の静電場の適用および維持に注目することである。転写プロセスの別の重要な態様は、光受容性部材にトナー粒子が保持されているので、トナー粒子に作用する接着力を克服するための転写領域でのコピーシートへの機械力の適用に注目することである。
【0007】
光受容性部材からコピーシートへとトナー粒子を転写するための機械的必要性および電気的必要性を満たす転写補助デバイスを提供することが望ましいだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書には、画像を生じる表面からコピーシートへと、現像された画像を転写するための装置が開示される。この装置は、コピーシートを帯電させ、現像された画像を、画像を生じる表面からコピーシートへと引き寄せるための帯電ステーションを備える。帯電ステーションは、画像を生じる表面から空間をあけられたコロナ生成デバイスを備え、その間にギャップを規定し、そのギャップの中をコピーシートが通過する。この装置は、帯電ステーションに近接する領域において、画像を生じる表面の現像された表面と接触するようにコピーシートを押すための転写補助ブレードを備えている。転写補助ブレードは、画像を生じる表面から空間があけられた非操作位置と、画像を生じる表面の上のコピーシートと接触する操作位置との間を移動する。転写補助ブレードは、コピーシートと接触するための摩耗層と、架橋したアジリジン/カルボキシル化ポリエステルを含む外側層および導電性成分を有する、ポリエチレンテレフタレート膜を含む内部層および背部層とを連続して有し、背部層の外側表面は、表面抵抗が約1×10オーム〜約9.99×10オームである。この装置は、登録シグナルに応答し、非操作位置と操作位置との間を転写補助ブレードを移動させるためのレバー部材を備えている。
【0009】
静電複写機のための転写補助ブレードが記載される。静電複写機は、コピーシートを帯電させ、現像された画像を、画像を生じる表面からコピーシートへと引き寄せるための帯電ステーションを備え、前記帯電ステーションは、画像を生じる表面から空間をあけられたコロナ生成デバイスを備え、その間にギャップを規定し、そのギャップの中をコピーシートが通過する。転写補助ブレードは、コピーシートと接触するための摩耗層を有し、転写補助ブレードの摩耗層は、表面抵抗が約1010オームより大きい。転写補助ブレードは、厚みが約150ミクロンから約500ミクロンの内部層を有する。転写補助ブレードは、架橋したアジリジン/カルボキシル化ポリエステルを約0.5/99.5〜約20/80の重量比で含み、導電性成分を含む外側層を有する、ポリエチレンテレフタレート膜を含む背部層を有し、背部層の外側表面は、表面抵抗が約1×10オーム〜約9.99×10オームである。
【0010】
本明細書には、転写ステーションで、現像された画像が光伝導性表面からコピーシートへと転写される種類の静電印刷機が開示される。この印刷機は、コピーシートを帯電させ、現像された画像を、光伝導性表面からコピーシートへと引き寄せるための静電帯電ユニットを備える。静電帯電ユニットは、光伝導性表面から空間をあけられたコロナ生成デバイスを備え、その間にギャップを規定し、そのギャップの中をコピーシートが通過する。この印刷機は、光伝導性表面の上の少なくとも現像された表面と接触するようにコピーシートを押すための転写補助ブレードを備えている。転写補助ブレードは、コピーシートと接触するための摩耗層を有し、転写補助ブレードの摩耗層は、表面抵抗が約1010オームより大きい。転写補助ブレードは、厚みが約150ミクロン〜約500ミクロンの内部層を有する。転写補助ブレードは、約0.5/99.5〜約40/60の重量比の架橋したアジリジン/カルボキシル化ポリエステル、導電性成分、レベリング剤および酸触媒を含む外側層を有する、ポリエチレンテレフタレート膜を含む背部層を有する。背部層の外側表面は、表面抵抗が約1×10オーム〜約9.99×10オームである。転写補助ブレードは、光伝導性表面から空間があけられた非操作位置と、光伝導性表面の上のコピーシートと接触する操作位置との間を移動するように作られる。この印刷機は、登録シグナルに応答し、非操作位置と操作位置との間を転写補助ブレードを移動させるためのレバー部材を備えている。
【0011】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本教示のいくつかの実施形態を示し、この記載と合わせ、本教示の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本明細書に開示される転写補助ブレードおよび光伝導性表面の上の現像された画像に対してコピーシートを押すための静電印刷機におけるその使用を示す断面側面図である。
図2図2は、本明細書に記載する転写補助ブレードの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
厳格な構造の正確さ、詳細および縮尺を維持するのではなく、図面のいくつかの詳細を単純化し、実施形態を理解しやすくするように描かれることを注記すべきである。
【0014】
本教示の実施形態について詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。可能な場合はいつでも、同じ部品または同様の部品を指すために、図面全体で同じ参照番号が使用される。
【0015】
以下の記載において、記載の一部を形成する添付の図面を参照し、本教示を実施し得る特定の例示的な実施形態の説明によって示される。これらの実施形態は、当業者が本教示を実施することができるように十分に詳細に記載され、他の実施形態を利用してもよく、本教示の範囲から逸脱することなく変更されてもよいことが理解されるべきである。したがって、以下の記載は、単なる例示である。
【0016】
添付の特許請求の範囲の精神および範囲から逸脱することなく、示されている実施例に対し、1つ以上の実施、変更および/または改変を行ってもよい。それに加え、具体的な特徴が、いくつかの実施の1つのみに関して開示されていてもよいが、このような特徴を、所望なように、任意の所与の機能または具体的な機能に有利な他の実施の1つ以上の他の特徴と組み合わせてもよい。さらに、「〜を含む(including)」、「含む(includes)」、「〜を有する(having)」、「有する(has)」、「伴う(with)」という用語またはこれらの変形語をいずれかの詳細な記載および特許請求の範囲に使用する程度まで、このような用語は、「〜を含む(comprising)」という語句と同様の様式で包括的であることを意図している。「〜の少なくとも1つ」という用語は、列挙した項目の1つ以上を選択してもよいことを意味するために用いられる。
【0017】
本実施形態の広い範囲を記載する数値範囲およびパラメータは概算値であるが、具体例に記載する数値範囲は、可能な限り正確に報告している。しかし、いかなる数値範囲も、それぞれの試験測定で見られる標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を固有に含む。さらに、本明細書に開示するすべての範囲は、その範囲に包含される任意の部分範囲およびあらゆる部分範囲を包含することが理解されるべきである。例えば、「10未満」という範囲は、最小値が0であり、最大値が10である(境界値を含む)任意の部分範囲およびあらゆる部分範囲、すなわち、最小値が0以上であり、最大値が10以下である任意の部分範囲およびあらゆる部分範囲(例えば、1〜5)を含んでいてもよい。特定の場合には、パラメータとして述べられるような数値は、負の値であってもよい。この場合、「10未満」であると述べられる値の例は、負の値、例えば、−1、−2、−3、−10、−20、−30などを想定することができる。
【0018】
図1を具体的に参照しつつ、転写補助装置は、これに含まれる種々の構成要素をさらに明確に表すために、断面図で示される。図1に示されるように、複写基材11(コピーシートまたは印刷基材とも呼ばれる)は、光伝導性ベルト10に向かって供給される。帯電ステーションは、コロナ生成デバイス102を備えており、コロナ生成デバイス102は、一般的にU字形のシールドを備えていてもよく、シールドは、一般的に、参照番号103によって示される。コロナ生成デバイス102は、転写ステーションでコピーシート11を帯電させ、トナー粉末画像は、光伝導性ベルト10からコピーシート11に引き寄せられる。コロナ生成デバイス102は、光伝導性ベルト10の画像を生じる表面から空間をあけられており、その間にギャップを規定し、そのギャップの中をコピーシートが通過する。当業者は、任意の適切なコロナ生成デバイス、例えば、空間があけられたピンまたはワイヤで構成される電極と、背部壁を有さない一対の側壁に限定されてもよいシールドとを有するコロナ発生器を使用してもよいことを理解するだろう。
【0019】
転写補助ブレード45は、光伝導性ベルト10の上のトナー粉末画像と密に接触するようにコピーシートを押す。転写補助ブレード45は、操作位置において、光伝導性ベルト10に向かって連続的に力を加える。この力は、光伝導性ベルト10の表面から離れたブレード45を保持するためのレバーアーム59の末端による力と反対向きである。
【0020】
レバーアーム59またはレバー部材は、転写補助ブレード45に隣接して取り付けられ、その突出セグメントに沿ってブレード45に接する自由端を有する。一実施形態において、レバーアーム59の反対側の端は、ピボットアームによってソレノイド(図示せず)に固定される。レバーアーム59は、中央部分に沿ったピボット点の周囲を回転するように作られ、ソレノイドが作動すると、レバーアーム59が回転し、転写補助ブレード45が、光伝導性ベルト10の表面に向かって、コピーシート11の背面に対して操作位置にあるように曲がるか、または回転する。逆に、ソレノイドのエネルギーを解除するか、または止めると、転写補助ブレード45は、光伝導性ベルト10の表面から離れて変形し、非操作位置になる。本明細書に記載される転写補助ブレード45は、有利には、ソレノイド以外のある種の機構(例えば、ステッパーモータ、ロータリーソレノイドなど)によって、操作位置と非操作位置との間を移動してもよいことがさらに理解されるだろう。
【0021】
転写補助ブレード45が非操作位置から操作位置に移動するにつれて、ブレード45の自由端は、コピーシート11の裏側と接触し、光伝導性ベルト10の上の現像されたトナー粉末画像に対してコピーシートを押す。これにより、コピーシートとトナー粉末画像との間の空間が実質的になくなり、それによって、コピーシートに転写されるトナー粉末画像が実質的に欠損を含まないように、コピーシート11へのトナー粉末画像の転写を促進する。転写が完了した後、光センサ(図示せず)は、コピーシート11の後端を検出し、適切な遅れ時間の後、コントローラは、ソレノイドにエネルギーを除去するシグナルを送信し、転写補助ブレード45を、操作位置から、光伝導性ベルト10の表面から離れた非操作位置に移動する。したがって、転写補助ブレード45が光伝導性表面と直接接触しないように、コピーシート11が転写ステーションから離れて通過する。
【0022】
コピーシート11が入る正確な時間は、登録同期シグナルによって決定され、このシグナルは、転写補助ブレード45の作動を制御するための回路によって処理される。転写補助ブレード45は、コピーシートおよび光伝導性ベルト10から空間があけられた非操作位置から、コピーシートの裏側と接触する操作位置へと移動する。機械的な輸送機構(例えば、すでに記載したソレノイド)は、転写補助ブレード45を操作位置と非操作位置の間を移動する。操作位置において、ブレード45は、転写ステーションでトナー粉末画像と接触するようにシートを連続的に押し、コピーシートがベルト10と実質的に密に接触するようにコピーシートとトナー粉末画像の空間を実質的になくすために、光伝導性ベルト10の上で現像されるトナー粉末画像と接触するようにコピーシートを押す。コピーシートの後縁が光センサ(図示せず)を通過するとき、光センサは、登録同期シグナルを処理回路に送信し、ブレード45を非操作位置に移動するために、ソレノイドのエネルギーを除去する。非操作位置において、ブレード45は、コピーシートおよび光伝導性ベルトから空間をあけられ、確実にブレード45が光伝導性ベルトを引っ掻かず、またはトナー粒子がブレード45の上に蓄積し、トナー粒子は、次の連続したコピーシートの裏側に堆積してもよい。例示的な種類の光センサおよび遅れ回路は、米国特許第4,341,456号に記載される。
【0023】
転写補助ブレード(TAB)は、ポリエチレンテレフタレート(PET)シートの上の部分的に導電性の層を含む背部膜によって、コピーシートの上に適切な静電場および圧力を達成し、導電層は、コロナまたは電場にさらされ、狭い抵抗仕様を満たす必要がある。
【0024】
ここで図2に移ると、転写補助ブレード45が、種々の実施形態によって、もっと詳細に示される。転写補助ブレード45は、コピーシートを光伝導体に接触させるように変形させることができる。転写補助ブレード45は、3グラムの負荷で約3mm変形する。カンチレバー状の設定で測定が行われ、転写補助ブレードサンプルは、縁に置かれ、力計を用いて先端に乗せられ、変形は、後側の目盛りで測定される。転写補助ブレードの合計厚みは、約350ミクロン〜約900ミクロンである。転写補助ブレード45は、摩耗層20を有し、摩耗層20は、操作中にコピーシート11と接触する。摩耗層20は、厚みが約100ミクロン〜約200ミクロン、またはいくつかの実施形態において、約110ミクロン〜約190ミクロン、または約120ミクロン〜約180ミクロンである。摩耗層20は、超高分子ポリマー、例えば、3Mから入手可能な片側にアクリル系感圧性接着剤を有する5425 UHMWポリエチレン膜で構成される。摩耗層20は、絶縁性であり、表面抵抗が約1010オームより大きい。
【0025】
転写補助ブレード45は、ポリエステル、例えば、Mylar(登録商標)で構成される1つ以上の内部層を有する。内部層22の合計厚みは、約150ミクロン〜約500ミクロン、またはある実施形態において、約180ミクロン〜約450ミクロン、または約200ミクロン〜約400ミクロンである。いくつかの実施形態において、内部層22のために1層〜5層の材料が使用される。
【0026】
転写補助ブレード45は、背部層24を備える。背部層24は、厚みが約50.5ミクロン〜約250ミクロンであり、または、いくつかの実施形態において、約75.5ミクロン〜約220ミクロン、または約80.5ミクロン〜約215ミクロンである。背部層24は、表面(コロナに面する表面)の抵抗が約1×10オーム〜約9.99×10オームであることを必要とする。表面抵抗の範囲は、内部層と背部層を接着し、汚れまたはトナー粒子で汚染されるのを防ぐことが必要な範囲である。必要な抵抗を有する背部層がないと、汚れが蓄積し、複写基材に転写され、望ましくない印刷アーチファクトが生じる。また、背部層の表面抵抗は、ブレードの最先端でのコロナ場を調整し、望ましくない印刷アーチファクトを生じ得る高い電圧破壊を防ぐことが必要である。
【0027】
摩耗層20、内部層22および背部層24は、接着剤で一緒に結合している。
【0028】
背部層24は、架橋したアジリジン/カルボキシル化ポリエステルおよび導電性成分の外側層26を有する、ポリエチレンテレフタレート(PET)膜25から作られる。導電性成分は、外側層26に導電性を与え、表面抵抗が1×10オーム〜約9.99×10オームの要求を満たすようにする。PET膜25は、厚みが約50ミクロン〜約200ミクロン、またはいくつかの実施形態において、約75ミクロン〜約190ミクロン、または約80ミクロン〜約180ミクロンである。背部層24の外側層26は、架橋したアジリジン/カルボキシル化ポリエステルおよび導電性成分を含み、厚みは約0.5ミクロン〜約50ミクロン、または約5〜約30ミクロン、または約8〜25ミクロンである。
【0029】
外側層26の架橋したアジリジン/カルボキシル化ポリエステルは、約0.5/99.5〜約40/60、または約1/99〜約30/70の重量比で存在する。開示されるアジリジン架橋物の例としては、以下(構造1)に示すようなエチレンイミン系三官能ポリアジリジン(PolyAziridine,LLC.、メドフォード、NJ製のPZ−33;アジリジン含有量=6.4−7.3meq/g、アジリジン官能性=3.3)、以下(構造2)に示すようなプロピレンイミン三官能ポリアジリジン(PolyAziridine,LLC.、メドフォード、NJ製のPZ−28;アジリジン含有量=5.4−6.6meq/g、アジリジン官能性=2.8)、または三官能ポリアジリジン(DSM NeoResins Inc.、ウィルミントン、MA製のCrosslinker(登録商標)CX−100)が挙げられる。
【0030】
【化1】
【0031】
開示されるカルボキシル化ポリエステルの例としては、DSM Coating Resins、オーガスタ、GA製のURALAC(登録商標);中国製のKINTE(登録商標)ポリエステル;INOPOL Co.Ltd.、韓国製のALYMERS(登録商標)が挙げられる。具体例としては、ALYMERS(登録商標)HC−7002(酸値=27−35、T=58℃);トリメリット酸のモル%であるHC−7801(酸値=28−38、T=62℃、M=6,900、M=2,400);7モル%のジエチレングリコール、42モル%のネオペンチルグリコール、43モル%のテレフタル酸、5モル%のイソフタル酸および2モル%のアジピン酸の重合生成物であるURALAC(登録商標)P3250(酸値=70−85、T=55℃)が挙げられる。
【0032】
背部層24は、熱可塑性ポリエステル背部層よりもかなり優れた耐引っ掻き性を示す。ポリアジリジンおよびカルボキシル化ポリエステルおよび導電性成分のオーバーコートコーティング分散物は、押出成型されたPET膜25をコーティングする。この分散物は、溶媒、例えば、塩化メチレンを含む。一実施形態において、(ALYMERS(登録商標)HC−7002/Crosslinker(登録商標)CX−100/EMPEROR(登録商標)E1200/NACURE(登録商標)XP−357/BYK(登録商標)333=固形分約20重量%で、塩化メチレン中75/25/6.5/0.2/0.05)を、PET膜に押出成型によってコーティングし、その後、140℃で5分間硬化させてもよい。
【0033】
背部層24を押出成型し、外側層26でコーティングする。外側層26は、分散物からコーティングされ、3〜5分間乾燥または硬化させる。背部層の製造プロセスは、商業的に実行可能である。アジリジン/カルボキシル化ポリエステルの迅速に硬化する架橋系は、乾燥(硬化)時間が5分以下である。
【0034】
2種類の樹脂(ポリアジリジンおよびカルボキシル化ポリエステル)の主な構成要素以外に、外側層26は、導電性成分を含む。外側層26の導電性成分は、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、グラフェン、グラファイト、金属酸化物、ポリアニリン、ポリピロールおよびポリチオフェンからなる群から選択される。外側層26は、表面(コロナに面する表面)の抵抗が約1×10オーム〜約9.99×10オームである必要がある。したがって、外側層の導電性成分の量は、この要求を満たすように調節される。
【0035】
外側層26は、レベリング剤も含んでいてもよい。レベリング剤は、ポリエステル修飾されたポリジメチルシロキサン、ポリエーテル修飾されたポリジメチルシロキサン、ポリアクリレート修飾されたポリジメチルシロキサン、ポリエステルポリエーテル修飾されたポリジメチルシロキサン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。例としては、BYK Chemicalから商標名BYK(登録商標)333、BYK(登録商標)330(メトキシプロピルアセテート中、約51重量%)および344(キシレン/イソブタノール=80/20中、約52.3重量%)、BYK(登録商標)−SILCLEAN 3710および3720(メトキシプロパノール中、約25重量%)として市販されるポリエーテル修飾されたポリジメチルシロキサン;BYK Chemicalから商標名BYK(登録商標)310(キシレン中、約25重量%)および370(キシレン/アルキルベンゼン/シクロヘキサノン/モノフェニルグリコール=75/11/7/7中、約25重量%)として市販されるポリエステル修飾されたポリジメチルシロキサン;BYK Chemicalから商標名BYK(登録商標)−SILCLEAN 3700(メトキシプロピルアセテート中、約25重量%)として市販されるポリアクリレート修飾されたポリジメチルシロキサン;またはBYK Chemicalから商標名BYK(登録商標)375(ジ−プロピレングリコールモノメチルエーテル中、約25重量%)として市販されるポリエステルポリエーテル修飾されたポリジメチルシロキサンが挙げられる。外側層のレベリング剤の量は、約0.1重量%〜約5重量%、または約0.3重量%〜約4重量%、または約0.5重量%〜約2.0重量%である。
【0036】
背部層の外側層は、酸触媒を含んでいてもよい。酸触媒は、脂肪族カルボン酸、例えば、酢酸、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、乳酸およびクエン酸;芳香族カルボン酸、例えば、安息香酸、フタル酸、テレフタル酸およびトリメリット酸;脂肪族および芳香族スルホン酸、例えば、メタンスルホン酸、ドデシルスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸(DNNSA)、ジノニルナフタレンジスルホン酸(DNNDSA)およびフェノールスルホン酸;ならびにリン酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される。背部層の外側層の酸触媒の量は、約0.1〜約5重量%、または約0.5〜約3重量%である。
【0037】
具体的な実施形態を詳細に記載する。これらの実施例は、例示的であることを意図しており、これらの実施形態に示される材料、状態または処理パラメータに限定されない。すべての部は、特に示されていない限り、固体重量によるパーセントである。
【0038】
実験的に、オーバーコート分散物を以下のように調製した。攪拌によって、カルボキシル化ポリエステル(INOPOL製のALYMERS(登録商標)HC−7002)を、ポリアジリジン(DSM NeoResins製のCrosslinker(登録商標)CX−100)、酸触媒(King Industries製のNACURE(登録商標)XP−357)およびポリエーテル修飾されたポリジメチルシロキサン(BYK Chemical製のBYK(登録商標)333)を塩化メチレン中(固形分約20重量%)、約75/25/0.2/0.05の重量比で混合し、透明ポリマー基剤溶液を得た。上の混合物にカーボンブラック(CABOT製のEMPEROR(登録商標)E1200)を加え、2mmステンレスショットを含むボールミルで、200rpmで約20時間混合した。得られたコーティング分散物(塩化メチレン中、ALYMERS(登録商標)HC−7002/Crosslinker(登録商標)CX−100/EMPEROR(登録商標)E1200/NACURE(登録商標)XP−357/BYK(登録商標)333=75/25/6.5/0.2/0.05、固形分約20重量%)を、20ミクロンのナイロン布フィルタで濾過し、最終的なオーバーコートコーティング分散物を得た。
【0039】
実験用のドローバーコーターまたは製造押出成型コーターによって、この分散物で3milのPET膜をコーティングし、その後、140℃で約5分間硬化させ、厚みが約15ミクロンの膜を得た。
【0040】
Trek Model 152−1 Resistance Meterを用い、架橋したオーバーコートの抵抗を約5.8・10オームで測定した。抵抗は、2.5インチ×17インチ(実際のブレードペタルアセンブリの寸法)サンプル片全体で非常に均一であった。この機械での実際の摩耗状況をシミュレーションするための内部の引っ掻き/摩耗試験は、100万回の引っ掻き/摩耗サイクルの後、開示されるアジリジン/カルボキシル化ポリエステル架橋した外側層は、摩耗点をほとんど示さず、一方、現行の本線の背部層で、熱可塑性ポリエステル膜は、顕著な摩耗を示すことを示した。硬化時間をさらに3分まで短くすると、耐引っ掻き/摩耗性の向上は、5分間硬化したときほど顕著ではなかった。したがって、5分間の硬化時間によって、耐引っ掻き性が顕著に向上したことが決定された。
【0041】
結論として、PETの上の開示されるアジリジン/カルボキシル化ポリエステル架橋した膜は、TABの上の背部層の重要な要求を満たす。

図1
図2