(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ラグ経路が、第1の方向に延びる第1の部分と、前記第1の部分に対して所定の角度を成して延びる第2の部分とを含み、前記第1の部分が開口を含み、前記第2の部分が閉じられた末端面を含み、前記保持ラグが前記ラグ経路の前記第2の部分に配置されるときに前記カップリング部材が前記本体に取外し可能に装着される、請求項1又は2に記載のバルブアセンブリ。
前記カップリング部材が前記保持面を含み、前記ラグ経路の前記第1の部分が前記カップリング部材に沿って軸線方向に延び、前記ラグ経路の前記第2の部分が前記第1の部分に対して横方向に延びている、請求項3に記載のバルブアセンブリ。
前記バルブ部材がノブを含み、前記バルブ部材の前記コアがステムを含み、前記ステムの少なくとも一部が前記本体から延び、前記ノブが前記コアの前記ステムに接続され、前記ノブの少なくとも一部が前記カップリング部材に対して外側の関係を成して配置されている、請求項6に記載のバルブアセンブリ。
フィルタ装置を更に備え、該フィルタ装置が前記本体と関連付けられ、前記フィルタ装置が多孔質フィルタメディアと漏斗部とを含み、前記漏斗部がリザーバを画定する内面を有し、前記リザーバが、前記フィルタメディアを介して前記本体の前記流体通路の前記第1の流体開口と流体的に連通している、請求項8に記載のマニホールドアセンブリ。
真空源を更に備え、該真空源が前記マニホールドの前記主マニホールド通路出口と流体的に連通し、前記真空源が、前記マニホールドの前記主マニホールド通路内に真空を選択的にもたらすようになっている、請求項8又は9に記載のマニホールドアセンブリ。
前記カップリングアセンブリの前記ラグ経路が、第1の方向に延びる第1の部分と、前記第1の部分に対して所定の角度を成して延びる第2の部分とを含み、前記第1の部分が開口を含み、前記第2の部分が閉じられた末端面を含み、前記保持ラグが前記ラグ経路の前記第2の部分に配置されるときに前記カップリング部材が前記本体に取外し可能に装着される、請求項8〜11のいずれか一項に記載のマニホールドアセンブリ。
【背景技術】
【0002】
[0002]従来の微生物学的マニホールドは、サンプルを処理する際に膜を介して液体サンプルを真空により引く(これにより液を流れを作る)を制御するためにバルブを使用する。典型的なバルブは、マニホールドに装着される本体の通路を完全に貫通するように構成され、この場合、バルブの後部が本体から突出するようになっている。この後方突出部は、マニホールドの背面側でクランプ装置を介してバルブを所定位置に保持するために使用される。この配置構成は汚染の恐れを高める可能性がある(結果として誤った試験結果をもたらす)。
【0003】
[0003]クランプが正しく設置されない場合、サンプル処理が誤動作する可能性がある。クランプが正しく配置されることを確かめるために、作業者は、マニホールドの後部を検査して、クランプの適切な設置を視覚的に確認しなければならない。したがって、作業者は、試験を行う際にクランプが適切に設置されていないことに気付かない場合がある。これは、作業者がマニホールドの後部を十分に検査できなかった場合などである。更に、クランプ装置のためにバルブの後端が貫通して突出する第2の開口が、バイオフィルムの堆積や汚染のための余計な部位を与える可能性がある。
【0004】
[0004]米国特許第8,863,594号明細書は、「サンプル容器及び濾過装置並びにそれを用いる濾過方法」と題される。この米国特許第8,863,594号特許は、サンプル容器、及び、内容積部と底壁を通過する流路とを有するサンプル容器部を含む濾過装置に関する。また、サンプル容器は、サンプル収集部に接続されて第1及び第2の位置間でサンプル収集部に対して移動できるバルブケーシングを含んでもよい。バルブケーシングに固定されてバルブケーシングと共に移動できるバルブが、第1の位置にあるときにサンプル収集部の流路を閉鎖するとともに、第2の位置にあるときに流路を開放してもよい。また、装置は、バルブケーシングよりも先端側にある真空ベース結合部と、フィルタ膜を支持するためのフィルタ膜支持面とを含んでもよい。
【0005】
[0005]ゲートバルブは、一般に、両端を貫通して延びる直線流路と、流路に沿う液体の流れを許容したり阻止したりするために直線流路に出入りするゲートとを含む。グローブバルブは、一般に、両端を貫通して延びる直線流路と、バルブを閉鎖する(又は閉める)ためにねじ込み可能な可動プラグとを含む。プラグは、例えばハンドホイールによってバルブにねじ込み可能なステムに接続されてもよい。
【0006】
[0006]当該技術分野においては、マニホールドを通る流体サンプルの処理を向上させるための更なる解決策を提供することが引き続き必要とされている。例えば、構成要素の適切な設置が容易に確認されるマニホールドを通じて流体サンプルを処理するための技術が引き続き必要とされている。また、クランプ装置を必要とせずに構成要素を接続できるとともにシステム内への汚染物流入ポイントを減少させることのできる、マニホールドを介して流体サンプルを処理するためのシステム及び方法が引き続き必要とされている。
【0007】
[0007]この背景の説明は、読者を助けるために本発明者等によって創出されたものであり、示された問題のいずれかが当該技術分野で認識されていることを示唆するものではない。記載された原理は、幾つかの態様及び実施形態では、他のシステムに固有の問題を軽減することができるが、保護される技術革新の範囲は、添付の請求項によって規定されるものであり、本明細書中で言及される任意の特定の問題を解決するための任意の開示された特徴の能力によって規定されないことは理解されよう。
【発明の概要】
【0008】
[0008]本開示は、一態様において、流体サンプルを処理するためのマニホールドシステムで使用されるバルブアセンブリの実施形態に関する。また、本開示は、別の態様において、流体サンプルを処理するためのマニホールドアセンブリの実施形態に関する。
【0009】
[0009]一実施形態では、マニホールドのためのバルブアセンブリが記載される。バルブアセンブリは、本体と、バルブ部材と、カップリングアセンブリとを含む。
【0010】
[0010]本体は、流体通路及びバルブ通路を画定する。流体通路は、第1の流体開口と第2の流体開口との間で軸線方向に延びており、また、流体通路は、第1及び第2の流体開口間で軸線方向に配置された交差穴開口(cross−bore opening)を含む。バルブ通路は、流体通路の交差穴開口を介して流体通路と連通している。
【0011】
[0011]バルブ部材の少なくとも一部は、本体のバルブ通路内に配置される。バルブ部材は、本体の流体通路の第1の流体開口と第2の流体開口とが互いに流体的に連通する開放位置と、バルブ部材が流体通路を閉鎖して第1の流体開口と第2の流体開口とを流体的に分離する閉鎖位置との間の移動範囲で、選択的に移動できる。
【0012】
[0012]カップリングアセンブリは、バルブ部材を本体に対して取外し可能に装着するようになっている。カップリングアセンブリは、カップリング部材と保持ラグとを含む。カップリング部材は内部空洞を画定する。バルブ部材の少なくとも一部はカップリング部材の内部空洞内に配置される。保持ラグは、本体及びカップリング部材のうちの一方に接続される。本体及びカップリング部材のうちの他方は、ラグ経路を画定する保持面を含む。ラグ経路は、バルブ部材がカップリング部材と本体との間で移動可能に保持される状態でカップリング部材を本体に対して取外し可能に装着するために、保持ラグと保持面とが互いに干渉関係を成すように保持ラグをその内部で取外し可能に受けるべく構成される。
【0013】
[0013]別の実施形態では、マニホールドのためのバルブアセンブリが記載される。バルブアセンブリは、本体と、バルブ部材と、カップリングアセンブリとを含む。
【0014】
[0014]本体は、中空であるとともに、流体通路及びバルブ通路を画定する。バルブ通路は流体通路と連通している。
【0015】
[0015]バルブ部材の少なくとも一部は、本体の止まり交差穴(blind cross bore)内に配置される。バルブ部材は、軸線方向貫通路が流体の流通を可能にする開放位置とバルブ部材が軸線方向貫通路を塞ぐ閉鎖位置との間の移動範囲にわたって選択的に移動できる。バルブ部材はコア及び装着フランジを含む。装着フランジは、コアを囲むとともに、コアから径方向に延びる。
【0016】
[0016]カップリングアセンブリは、バルブ部材を本体に対して取外し可能に装着するようになっている。カップリングアセンブリはカップリング部材と付勢部材とを含む。カップリング部材は本体に取外し可能に装着される。カップリング部材は内部空洞を画定する。付勢部材及びバルブ部材の装着フランジは、カップリング部材の内部空洞内に配置される。付勢部材は、カップリング部材が本体に取外し可能に装着されるときに付勢部材がバルブ部材の装着フランジとカップリング部材とに対して相対する力を及ぼすようにバルブ部材の装着フランジとカップリング部材との間に介設される。
【0017】
[0017]更に別の実施形態では、流体サンプルを処理するためのマニホールドアセンブリが記載される。マニホールドアセンブリは、マニホールドと、本体と、バルブ部材と、カップリングアセンブリとを含む。
【0018】
[0018]マニホールドは、主マニホールド通路と少なくとも1つのマニホールド入口ポートとを画定するマニホールドハウジングを含む。各マニホールド入口ポートは主マニホールド通路と流体的に連通している。また、マニホールドハウジングは、主マニホールド通路と流体的に連通する主マニホールド通路出口も画定する。
【0019】
[0019]本体は、マニホールドハウジングの前記少なくとも1つのマニホールド入口ポートのうちの1つに接続される。本体は、流体通路及びバルブ通路を画定する。流体通路は、第1の流体開口と第2の流体開口との間で軸線方向に延びるとともに、第1及び第2の流体開口間に軸線方向で配置される交差穴開口を含む。第2の流体開口は主マニホールド通路と流体的に連通している。バルブ通路は、流体通路の交差穴開口を介して流体通路と連通している。
【0020】
[0020]バルブ部材の少なくとも一部は、本体のバルブ通路内に配置されている。バルブ部材は、本体の流体通路の第1の流体開口と第2の流体開口とが互いに流体的に連通する開放位置と、バルブ部材が流体通路を閉鎖して第1の流体開口と第2の流体開口とを流体的に分離する閉鎖位置との間の移動範囲で、選択的に移動できる。
【0021】
[0021]カップリングアセンブリは、バルブ部材を本体に対して取外し可能に装着するようになっている。カップリングアセンブリは、カップリング部材と保持ラグとを含む。カップリング部材は内部空洞を画定する。バルブ部材の少なくとも一部はカップリング部材の内部空洞内に配置される。保持ラグは、本体及びカップリング部材のうちの一方に接続される。本体及びカップリング部材のうちの他方は、ラグ経路を画定する保持面を含む。ラグ経路は、バルブ部材がカップリング部材と本体との間で移動可能に保持される状態でカップリング部材を本体に対して取外し可能に装着するために、保持ラグと保持面とが互いに干渉関係を成すように保持ラグをその内部で取外し可能に受けるべく構成される。
【0022】
[0022]開示された原理の更なる及び別の態様及び特徴は、以下の詳細な説明及び添付図面から理解できるであろう。理解されるように、本明細書中に開示されるバルブアセンブリ及びマニホールドアセンブリは、他の異なる実施形態で実施できるとともに、様々な観点で変更できる。したがって、前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明がいずれも、単なる典型的で説明的なものにすぎず、添付の特許請求の範囲を限定するものではないことが理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[0040]図面が必ずしも原寸に比例しているとは限らず、また、開示される実施形態が概略的に且つ部分的に示されることが理解されるべきである。場合によっては、この開示の理解のために必要でない又は他の細部の認識を困難にする詳細については省略される場合もある。この開示が本明細書中に示される特定の実施形態に限定されないことが理解されるべきである。
【0025】
[0041]本開示の原理にしたがって構成されるバルブアセンブリの実施形態は、1つ以上の流体サンプルを処理するためのマニホールドアセンブリと共に使用されるようになっている。本開示の原理にしたがって構成されるバルブアセンブリの実施形態は、内部マニホールド通路と、内部マニホールド通路と連通する1つ以上の開口とを有するマニホールド本体を含む微生物学的マニホールドと共に使用され得る。
【0026】
[0042]本開示の原理にしたがって構成されるバルブアセンブリの実施形態は、フィルタ装置ホルダとしての機能を果たすことができるとともに、液体サンプル中の微生物を回収するために多孔質フィルタメディアを通していの液体の膜濾過のための流路を与えることができる。本開示の原理にしたがって構成されるバルブアセンブリの実施形態は、フロントローディングバルブ及びフロントロッキングバルブとして構成される。本開示の原理にしたがって構成されるバルブアセンブリの実施形態は、後部装着のクランプ装置を必要とせずに、マニホールドを通していの流体サンプルの流れを選択的に制御するために使用され得る。
【0027】
[0043]本開示の原理にしたがって構成されるバルブアセンブリの実施形態において、バルブアセンブリは、カップリングアセンブリを介して本体に取外し可能に接続されるバルブコアユニットの形態を成すバルブ部材を含むことができる。バルブコアアセンブリは、バルブ通路を介してバルブ本体の前面に挿入され得る。実施形態において、バルブ通路は、バルブ本体の前面に単一の開口を有する止まり交差穴を備える。バルブコアユニットがバルブ本体に装着されるときにバルブコアの少なくとも一部をバルブ通路内に配置することができ、このバルブコアの少なくとも一部は、流体サンプルがマニホールド内へ向けて流通できるバルブ本体内に画定される流体通路を選択的に閉じるように作用し得る。
【0028】
[0044]実施形態において、バルブコアユニットは、コアと、コアに接続されるノブと、バルブコアの周囲に配置されるロックカラーの形態を成すカップリング部材と、バルブコアとロックカラーとの間に介設されるばねの形態を成す付勢部材と、バルブコアに装着される複数のシール部材とを含む、容易に設置されかつ取り外しされるサブアセンブリを備えることができる。バルブコア、ノブ、ロックカラー、ばね、及び、シール部材は、バルブコアユニットを形成するために予め組立てが可能である。実施形態において、ロックカラー及びばねは、バルブコアの外面の周囲に配置される。バルブコアユニットは、バルブコアユニットの本体内への設置及び本体からの取外しを容易にするために、ノブと、ロックカラーの外側に配置される把持面とを含むことができる。使用時には、摩耗した又は使用済みのバルブコアユニットを、本開示の原理にしたがった同様の構成を有する新しいバルブコアユニットと交換することができる。
【0029】
[0045]実施形態において、本体に接続される保持ラグと、ロックカラー内に画定されるスロット(又はバヨネット溝)の形態を成す経路とは、バルブコアユニットを本体に対してロックするためのバヨネットマウントを形成する。ばねは、本体に装着されるときにロックカラー及びバルブコアを軸線方向で所定位置に保持するための力を与えるよう構成され得る。
【0030】
[0046]カップリング部材は、マニホールドの前方からのバルブコアの設置及び取外しを可能とするために本体の前方に配置され得る。バルブ通路用の単一の開口を有するバルブ本体の構成は、バルブコアが本体内の貫通通路を完全に貫通して挿入される従来のバルブアセンブリと比較して想定し得る汚染物流入ポイントの数を減少させる。本体の後部でクランプ機構を使用することなくバルブコアユニットを本体に装着することができ、それにより、作業者がマニホールドの背後に手を回して組立てを完了する必要性を排除でき、又は、バルブコアユニットが適切に設置されているかを作業者が視覚的に確認する必要性を排除できる。バルブコアユニットは取外し可能であるため、サンプル汚染の恐れを更に低減するのに役立つようにオートクレーブによる本体の洗浄及び滅菌を容易に行うことができる。
【0031】
[0047]ここで図を参照すると、本開示の原理にしたがって構成されるバルブアセンブリ20の一実施形態が
図1〜
図7に示されている。バルブアセンブリ20は、流体サンプルを処理するためのマニホールドアセンブリ内で使用するようになっている。バルブアセンブリ20は、本体23と、バルブ部材25と、ロックカラーの形態を成すカップリング部材30を有するカップリングアセンブリ27とを含む。
【0032】
[0048]
図6及び
図7を参照すると、本体23は、中空であるとともに、流体通路32及びバルブ通路34を画定する。バルブ通路34は流体通路32と連通している。流体通路32は、第1の流体開口35と第2の流体開口37との間で縦本体軸線LBAに沿って軸線方向に延びるとともに、第1及び第2の流体開口35,37間に軸線方向で配置される交差穴開口38を含む。第1の流体開口35は、本体23の流体通路32内へ流体を導入するために本体23の上方にある流体サンプルと流体的に連通して配置されるように構成され得る。第2の流体開口37は、本体23の流体通路32から流体を排出するために本体23の底部にあるマニホールドと流体的に連通して配置されるように構成され得る。
【0033】
[0049]バルブ通路34は、バルブ部材25の少なくとも一部を内部で受けるように構成される。バルブ通路34は、流体通路32の交差穴開口38を介して流体通路32と連通している。図示の実施形態では、バルブ通路34が止まり交差穴を構成する。バルブ通路34は、バルブ部材25をバルブ通路34内に挿通できる単一のポート開口39を含む。図示の実施形態では、バルブ通路34のポート開口39が本体23の前面40に配置される(
図5も参照)。バルブ通路34は、ポート開口39から本体23内に配置される閉鎖末端面43まで横本体軸線TBAに沿って延びる。
【0034】
[0050]実施形態において、バルブ部材25は、本体23の流体通路32を選択的に閉じるようになっている。実施形態において、バルブ部材25の少なくとも一部は、止まり交差穴である本体23のバルブ通路34内に配置される。バルブ部材25は、軸線方向貫通路32が流体の流通を可能にする開放位置(
図13〜
図15に示される)とバルブ部材25が本体23の軸線方向貫通路32を閉鎖する閉鎖位置(
図1〜
図6に示される)との間の移動範囲で、選択的に移動できる。バルブ部材25が開放位置にあるときには、本体23の流体通路32の第1の流体開口35と第2の流体開口37とが互いに流体的に連通する。バルブ部材25が閉鎖位置にあるとき、バルブ部材25は、流体通路32を閉じて、第1の流体開口35と第2の流体開口37とを流体的に分離させる。
【0035】
[0051]
図6及び
図7を参照すると、図示の実施形態において、バルブ部材25は、コア50と、ノブ52と、装着フランジ54と、ストッパラグ55と、複数のシール部材57,58とを含む。
図6を参照すると、実施形態では、コア50の少なくとも一部が本体23のバルブ通路34内に配置される。コア50は縦コア軸線LCAを規定する。コア50は、バルブ部材25を開放位置と閉鎖位置との間の移動範囲で移動させるために縦コア軸線LCAを中心に本体23に対して回転できる。
【0036】
[0052]
図6及び
図15を参照すると、図示の実施形態では、コア50がコア貫通路59を画定する。コア貫通路59は、(
図15に示されるように)バルブ部材25が開放位置にあるときに本体23の流体通路32の第1の流体開口35と第2の流体開口37とがコア貫通路59を通じて互いに流体的に連通するように本体23の流体通路32と連通している。コア貫通路59は、(
図6に示されるように)バルブ部材25が閉鎖位置にあるときに本体23の流体通路32から流体分離状態にある。
【0037】
[0053]
図6を参照すると、バルブ部材25のコア50はステム70を含む。実施形態において、ステム70の少なくとも一部は、バルブ部材25が本体23のバルブ通路34内に設置されるときに本体23から延びる。実施形態では、ノブ52を任意の適切な方法でコア50のステム70に接続することができる。図示の実施形態では、ノブ52をステム70に接続するためにねじ留め具72が使用される。実施形態において、ノブ52の少なくとも一部は、
図6に示されるように、バルブ部材25がバルブ通路34内に設置されるときにカップリング部材30に対して外側の関係を成して配置される。図示の実施形態では、
図6及び
図8に示されるように、コア50のステム端部74がノブ52の相補的な空洞77内に嵌合するように構成され得るステムボス75を含むことができ、その対合する幾何学的形態がステム70に対するノブ52の縦コア軸線LCA周りでの回転を防止するのに役立つ。
【0038】
[0054]
図1及び
図13を参照すると、実施形態において、ノブ52は、コア50を縦コア軸線LCAの周りで選択的に回転させてバルブ部材25を開放位置と閉鎖位置との間の移動範囲で往復移動させるために作業者がノブ52を容易に握ることができるように構成され得る。ノブ52は、作業者が握り易いように、また、作業者が手袋を着用する又は着用しない状態で滑りやピンチポイントの発生を減らすために人間工学的な形状を有するように構成され得る。
【0039】
[0055]
図6〜
図8を参照すると、装着フランジ54は、コア50を囲むとともに、コアから径方向に延びる。実施形態では、装着フランジ54は、カップリング部材30をそれがコア50の周りに配置されるときに位置合わせして支持するのに役立つように作用し得るカップリング部材ガイドとして構成され得る。
【0040】
[0056]
図6及び
図7を参照すると、実施形態では、作業者がコア50を開放位置及び閉鎖位置に位置決めするのを助けるためにストッパラグ55を設けることができる。実施形態において、ストッパラグ55は、本体23及びバルブ部材25のコア50のうちの一方に接続され、本体23及びコア50の他方は、第1のストッパ面80及び第2のストッパ面81を含む(
図8参照)。実施形態では、バルブ部材25の移動範囲を制限する一対のストッパ面80,81を設けることができ、それにより、バルブ部材25が閉鎖位置から完全開放位置へ移動するときには、その方向でバルブ部材25の更なる移動を制限するためにストッパラグ55がストッパ面の一方80と係合し、また、バルブ部材25が開放位置から完全閉鎖位置へ移動するときには、その反対方向でバルブ部材25の更なる移動を制限するためにストッパラグ55がストッパ面の他方81と係合する。図示の実施形態では、ストッパラグ55が本体23に接続され、また、コア50の装着フランジ54が第1のストッパ面80及び第2のストッパ面81を含む(
図8参照)。
【0041】
[0057]
図8を参照すると、第1のストッパ面80は、コア50が開放位置にあるときにストッパラグ55と干渉し合って係合し、バルブ部材25のコア50が縦コア軸線LCAの周りで本体23に対して第1の方向83に回転することを防止するとともに、バルブのコア50が縦コア軸線LCAの周りで本体23に対して第2の方向84に回転することを許容するように構成され得る。第2の方向84は、第1の方向83に対して反対の関係にある。第2のストッパ面81は、コア50が閉鎖位置にあるときにストッパラグ55と干渉し合って係合し、バルブ部材25のコア50が縦コア軸線LCAの周りで本体23に対して第2の方向84に回転することを防止するとともに、バルブのコア50が縦コア軸線LCAの周りで本体23に対して第1の方向83に回転することを許容するように構成される。
【0042】
[0058]実施形態において、第1及び第2のストッパ面80,81は、コア50を縦コア軸線LCAの周りで本体23に対して回転させることができる移動範囲を定める。装着フランジ54は、第1及び第2のストッパ面80,81によって制限される凹部85又は切欠きを画定することができる。実施形態において、凹部85は、装着フランジ54の周囲の所定の円弧距離にわたって周方向に延びて、バルブコア50が縦コア軸線LCAの周りで回転できる移動範囲を画定し、それにより、本体23の流体通路32を通しての流体の流れを可能にする(又は禁止する)ようにコア50の貫通路59を都合良く容易に位置決めできる。
【0043】
[0059]
図6及び
図7を参照すると、実施形態において、コア50は、コア50と本体23のバルブ通路34との間にランニングシールをもたらすように1つ以上のシール部材57,58を備えることができる。図示の実施形態では、3つのシール部材57,58が設けられる。コア50の外面88に画定されるそれぞれの側壁溝87内に一対の閉鎖Oリング57を互いに対向する関係で配置できる(
図8も参照)。側壁溝87のそれぞれの内部の中には、流体が流通できないコア50の中実部を含む中実プラグ部89が画定される。閉鎖Oリング57は、
図6に示されるように、バルブ部材25が閉鎖位置にあるときに流体通路32の第1の流体開口35と第2の流体開口37とを流体的に分離するのに役立つべく閉鎖Oリング57がバルブ通路34とシール係合するように配置される。
【0044】
[0060]また、周方向Oリング58もコア50の外面88によって画定される周方向溝91内に配置される(
図8も参照)。周方向Oリング58は、コア50とバルブ通路34との間にランニングシールをもたらすのに役立ち、それにより、バルブ部材25が(
図15に示されるように)開放位置にあって流体が流体通路32の第1の流体開口35から第2の流体開口37へ流れているときに流体がバルブ通路34を通じて漏出することを防止するのに役立つ。
【0045】
[0061]
図6及び
図7を参照すると、カップリングアセンブリ27は、バルブ部材25を本体23に取外し可能に装着するようになっている。図示のカップリングアセンブリ27は、カップリング部材30と、保持ラグ93と、付勢部材95とを含む。
【0046】
[0062]カップリング部材30は本体23に取外し可能に装着される。カップリング部材30は内部空洞97を画定する。バルブ部材25の少なくとも一部は、カップリング部材30の内部空洞97内に配置される。
【0047】
[0063]
図4及び
図13を参照すると、実施形態において、保持ラグ93は、本体23及びカップリング部材30の一方に接続され、また、本体23及びカップリング部材30の他方は、ラグ経路100を画定する保持面99を含む。ラグ経路100は、バルブ部材25がカップリング部材と本体との間で移動可能に保持される状態でカップリング部材30を本体23に対して取外し可能に装着するために、保持ラグ93と保持面99とが互いに干渉関係を成すように保持ラグ93をその内部で取外し可能に受けるべく構成される。図示の実施形態では、カップリング部材30がラグ経路100を画定する保持面99を含み、また、保持ラグ93が本体23に接続される。図示の実施形態では、ラグ経路100がスロットの形態を成す。他の実施形態では、ラグ経路100が異なる形態(例えば溝など)を有することができる。
【0048】
[0064]
図9〜
図12を参照すると、カップリング部材30は略円筒状のロックカラーの形態を成す。カップリング部材30は、開放する本体端部102と、内側に突出する円筒状のボス105を有するステム端部104とを含む。円筒状のボス105の開口107は、コア50のステム70に密に適合するように構成され得る。ロックカラー30の外面108は、ロックカラー30のステム端部104に隣接する輪郭を成す把持面110を含む。把持面110は、作業者がロックカラー30を使用してバルブ部材25を本体23に取外し可能に装着することを容易にするように構成され得る。
【0049】
[0065]
図15を参照すると、カップリング部材30の円筒状のボス105は、カップリング部材30がコア50の周囲に配置されるときにコア挿入ガイドとしての役目を果たすことができる。円筒状のボス105は、円筒状のボス105を貫通して延びるコア50のステム70を安定化させるのに役立つことができる。組立てのため、ステム70がステム端部104から外側へ延びるようにコア50のステム70をカップリング部材30の本体端部102から円筒状のボス105内へ挿入することができ、その後、ねじ留め具72を介してノブ52をステム70に取り付けることができる。
【0050】
[0066]カップリング部材30の本体端部102は、バルブ通路34を介して外部汚染物質が本体23内に流入するのを防止するのに役立つべく、本体23のバルブ通路34のポート開口39を画定する本体23のスタブ突出部112の周囲に嵌合するように構成される(
図7も参照)。本体23のスタブ突出部112に対するカップリング部材30の本体端部102の配置は、カップリング部材が本体23に装着されるときにカップリング部材30を所定位置に支持するのに更に役立つことができる。
【0051】
[0067]
図10を参照すると、実施形態において、ラグ経路100は、第1の方向に延びる第1の部分114と、第1の部分114に対して所定の角度を成して延びる第2の部分115とを含む。図示の実施形態では、ラグ経路100の第1の部分114がカップリング部材30に沿って軸線方向に延び、ラグ経路100の第2の部分115が第1の部分114に対して横方向に延びる。図示の実施形態では、第1の部分114が開口117を含み、第2の部分115が閉じられた末端面118を含む。図示の実施形態では、ラグ経路100の第2の部分115が弓形状である。保持ラグ93がラグ経路100の第2の部分115に配置されるときにカップリング部材30が本体23に取外し可能に装着される(
図4も参照)。
【0052】
[0068]
図4を参照すると、把持面110は、カップリング部材が本体23に装着される際に作業者が把持面110を掴んでカップリング部材30を回転/並進させることができるようにすることによって作業者がカップリング部材30を設置することを容易にできる。作業者は、保持ラグ93がラグ経路100の第1の部分114内で開口117からラグ経路100の第2の部分115へ向けて移動するようにロックカラーが縦コア軸線LCAに沿って保持ラグ93に対して軸線方向に移動される際に、ロックカラー30を操作するのに役立つように把持面110を握ることができる。保持ラグ93がラグ経路100の第2の部分115と位置合わせされると、作業者は、保持ラグ93がラグ経路100の第2の部分115内で第1の部分114から第2の部分の閉じられた末端面118へ向けて移動するようにロックカラー30を縦コア軸線LCAの周りで保持ラグ93に対してロック方向120に回転させることができる。
【0053】
[0069]
図15を参照すると、カップリング部材30を本体23に対する装着位置に保持するのに役立つように付勢部材95を設けることができる。付勢部材95は、バルブコア50の周囲に配置され得るばねの形態を成すことができる。付勢部材95は、カップリング部材30とコア50の装着フランジ54との間に軸線方向に配置され得る。装着フランジ54は、付勢部材95のための座部として作用することができる。
【0054】
[0070]付勢部材95は、ラグ経路100の第2の部分115の閉じられた末端面118に隣接する位置に保持ラグ93を維持するのに役立つようにロックカラー30に抗して作用することができる。実施形態では、付勢部材95及びバルブ部材25の少なくとも装着フランジ54がカップリング部材30の内部空洞97内に配置される。付勢部材95は、カップリング部材30が本体23に取外し可能に装着されるときに付勢部材95がバルブ部材25の装着フランジ54とカップリング部材30とに対して相対する力を及ぼすようにバルブ部材25の装着フランジ54とカップリング部材30との間に介設される。
【0055】
[0071]カップリング部材30と保持ラグ93との相互係合は、付勢部材95が圧縮されるようにカップリング部材30の内部空洞97内の開放空間のサイズを制限するのに役立つ。それにより、付勢部材95は、装着フランジ54及びカップリング部材30の両方に抗する反対のばね力を及ぼす。カップリング部材30のステム端部104とコア50の装着フランジ54との間でばねが圧縮されることによってばね95中に生み出されるばね力は、カップリング部材30を装着フランジ54及び本体23から軸線方向に離れるように付勢できるとともに、コア50を本体23へ向けて付勢できる。これらの付勢力は、保持ラグ93及び保持面99を互いに干渉関係を成す状態に付勢してカップリング部材30がコア50に対して縦コア軸線LCAに沿って軸線方向に離れるように移動するのを防止するのに役立つ。
【0056】
[0072]
図7を参照すると、実施形態では、コア50と、ノブ52と、シール部材57,58と、付勢部材95と、カップリング部材30とを互いに組み合わせてバルブコアユニットを形成することができる。バルブコアユニットは、カップリング部材30を介して本体23に取外し可能に取り付けられ得る。バルブコアユニットは、本体23のバルブ通路34への前ポート開口39を介して、本体23に対して容易に取り付けられるとともに、本体23から容易に取り外される。バルブコアユニットは、本開示の原理に従う構造を有する別のバルブコアユニットと容易に置き換えることができる。図示のロックカラー30の形態を成すことができるカップリング部材30は、バルブコアユニットが試験のために適切に設置されているかどうかを作業者が本体23の前面40から確認できるようにバルブコアユニットを本体23に取外し可能に装着するために使用され得る。更に、ストッパラグ55と第1及び第2のストッパ面80,81(
図8も参照)との相互作用に関連付けたシール部材57,58の配置は、試験結果を損ない得る微生物バイオフィルムの形成のリスクを減らすのに役立つことができる。
【0057】
[0073]
図16及び
図17を参照すると、本開示の原理にしたがって構成されるマニホールドアセンブリ150の一実施形態が示される。マニホールドアセンブリ150は、流体サンプルを処理するために使用されるようになっている。図示のマニホールドアセンブリ150は、マニホールド152と、
図1〜
図15において図示されて説明されたような本体23とバルブ部材25とカップリングアセンブリ27とをそれぞれが有する複数のバルブアセンブリ20と、関連する数のフィルタ装置155と、圧力源159(
図17参照)とを含む。他の実施形態において、マニホールドアセンブリ150は、本開示の原理にしたがって構成されるその他のバルブアセンブリを含むことができる。実施形態では、マニホールドアセンブリ150が少なくとも1つのフィルタ装置155(例えば、フィルタ漏斗)を含むことができる。図示の実施形態では、各バルブアセンブリ20が関連するフィルタ装置155を含む。
【0058】
[0074]
図17を参照すると、マニホールド152はマニホールドハウジング170を含み、マニホールドハウジング170は、中空であるとともに、主マニホールド通路172と少なくとも1つのマニホールド入口ポート174とを画定する。各マニホールド入口ポート174は主マニホールド通路172と流体的に連通している。図示のマニホールド152は、3つのマニホールド入口ポート174を含む3箇所マニホールドを構成する。他の実施形態では、マニホールド入口ポート174の数を変えることができる(例えば、6箇所マニホールド又は9箇所マニホールド)。また、マニホールド152は、マニホールドハウジング170に接続されてマニホールドハウジング170を上昇位置で支持するように構成される一対の端部支持体178を含むこともできる。
【0059】
[0075]マニホールドハウジング170は、主マニホールド通路172と流体的に連通する主マニホールド通路出口180を画定する。図示の実施形態において、主マニホールド通路出口180には、マニホールド152に対する圧力源159の接続を容易にするためにバーブコネクタ182が設けられる。また、マニホールドハウジング170は、主マニホールド通路172と流体的に連通するとともに主マニホールド通路出口180とは反対の関係にある接続ポート185を含むこともできる。接続ポート185は、同じ圧力源159に対する別のマニホールドの直列接続を容易にするように構成される。図示の実施形態では、端部キャップ187が接続ポート185を塞ぐように配置される。別のマニホールドとの直列接続のために、端部キャップ187を取り外すことができるとともに、接続される両方のマニホールド内に圧力をもたらすように圧力源159が作用され得るように適切なコネクタを介して他のマニホールドを
図17のマニホールド152と流体的な連通状態で配置することができる。或いは、端部キャップ187とバーブコネクタ182とを互いに交換して主マニホールド通路出口180及び接続ポート185の位置をマニホールド152の他方側に変えることができる。
【0060】
[0076]各バルブアセンブリ20に関して、本体23は、任意の適した技術(例えば溶着によるなど)を使用してマニホールドハウジング152のマニホールド入口ポート174のうちの1つに接続される。各本体23の第2の流体開口37は、主マニホールド通路172と流体的に連通している。各バルブアセンブリ20は、関連するフィルタ装置150のためのホルダとしての役目を果たすことができるとともに、液体中の微生物を回収するためにフィルタ装置150内に配置される多孔質フィルタメディア190を通じた液体の膜濾過のための流路を選択的に与えることができる。
【0061】
[0077]図示の実施形態では、各フィルタ漏斗155が略同一である。フィルタ漏斗155はそれぞれ、多孔質フィルタメディア190(例えば親水性膜など)と漏斗部192とを含む。漏斗部192は、リザーバ195を画定する内面194を有する(
図16も参照)。リザーバ195は、多孔質フィルタメディア190を介して関連する本体23の流体通路32の第1の流体開口35と流体的に連通している。
【0062】
[0078]実施形態では、主マニホールド通路172内に圧力をもたらすために圧力源159を主マニホールド通路出口180に結合できる。実施形態において、圧力源159は、主マニホールド通路172内に負圧をもたらすように構成される真空源を構成することができる。真空源159は、マニホールド150の主マニホールド通路出口180と流体的に連通して配置され得る。真空源159は、マニホールド150の主マニホールド通路172内に選択的に真空をもたらすように適合され得る。濾過された流体は、主マニホールド通路出口180から真空源159を通じて排出することができる。
【0063】
[0079]濾過のために、マニホールド150に装着されるバルブアセンブリ20のうちの少なくとも1つに対してフィルタ装置155を装着できる。フィルタ装置155の漏斗部192のリザーバ195をサンプル流体で満たすことができる。真空源159は、マニホールド150の主マニホールド通路172内に真空をもたらすように作動させることができる。その後、バルブアセンブリ20のバルブ部材25を閉鎖位置から開放位置に移動させることができる。サンプル流体は、リザーバ195から、多孔質フィルタメディア190、本体23の流体通路32の第1の流体開口35、及び、コア貫通路59を通って流れることができ、その後、本体23の第2の流体開口37から主マニホールド通路172内へ排出され得る。真空源159は、濾過された流体を主マニホールド通路172から主マニホールド通路出口180の外へ引き出すことができる。濾過が終了すると、バルブ部材25を閉鎖位置に配置でき、その後、真空源159を作動停止させることができる。
【0064】
[0080]本明細書中に挙げられる公開公報、特許出願、及び、特許を含む全ての引用文献は、あたかもそれぞれの引用文献が参照により組み入れられるように個別に且つ具体的に示唆されてその全体が本明細書中に記載されたかのような同じ程度まで参照により本願に組み入れられる。
【0065】
[0081]発明を説明する文脈の中(特に、以下の特許請求の範囲との関連)での用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、及び、同様の指示対象の使用は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、単数形及び複数形の両方を網羅するように解釈されるべきである。用語「備える」、「有する」、「含む」、及び、「包含する」は、別段に言及されなければ、非制約的な用語(すなわち、「〜を含むがそれに限定されない」を意味する)として解釈されるべきである。本明細書中の値の範囲の列挙は、本明細書中で別段に示唆されなければ、単にその範囲内に入るそれぞれの別個の値に個別に言及する省略法としての機能を果たそうとしているにすぎず、また、それぞれの別個の値は、あたかもそれが本明細書中に個別に記載されたかのように明細書中に組み入れられる。本明細書中に記載される全ての方法は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、任意の適した順序で行うことができる。本明細書中で与えられる任意の及び全ての例又は典型的な言葉(例えば「など」)の使用は、単に本発明をより良く解明しようとしているにすぎず、別段に特許請求の範囲に記載されなければ、本発明の範囲に限定をもたらさない。明細書中の言葉は、特許請求の範囲に記載されない任意の要素が本発明の実施に不可欠であると見なすように解釈されるべきでない。
【0066】
[0082]本発明を実施するために発明者等に知られる最良の形態を含むこの発明の好ましい実施形態が本明細書中に記載される。これらの好ましい実施形態の変形は、前述の説明を読むと当業者に明らかになり得る。発明者等は、当業者がそのような変形を必要に応じて使用することを予期し、また、発明者等は、本明細書中に具体的に記載される方法以外の方法で本発明が実際されることを意図する。したがって、この発明は、適用可能な法律により許容されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に挙げられる主題の全ての改変形態及び均等物を含む。また、前述の要素のその全ての想定し得る変形形態における任意の組み合わせは、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、本発明によって包含される。