(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記側壁体は、前記側壁体の上端部において前記前壁板と前記後壁板とに亘って前記前壁板と前記後壁板とを連結する上側連結部材と、前記側壁体の下端部において前記前壁板と前記後壁板とに亘って前記前壁板と前記後壁板とを連結する下側連結部材とを備えている請求項1に記載の全稈投入型コンバインの脱穀装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
全稈投入型コンバインの脱穀装置は、側壁体に対する保持機構の作用位置が側壁体の前後方向で端部に片寄っていても、開き位置での側壁体の姿勢を、歪みの少ない良好な姿勢に保つことが求められる。
【0005】
【0006】
本発明の目的は、側壁体に対する保持機構の作用位置が側壁体の前後方向で端部に片寄っていても、開き位置での側壁体の姿勢を、歪みの少ない良好な姿勢に保つことにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の課題解決手段は、
扱胴及び受網を支持する脱穀フレームと、前記扱胴及び前記受網を機体の横外方に臨ませる開口を開閉可能に塞ぐ開閉式の側壁体とを備え、
前記脱穀フレームは前記開口を形成するフレーム部を備え、
前記側壁体は、
前記側壁体の上側部分に設定された前後向きの支軸を支点にして、前記開口を閉じる下方の閉じ位置と、前記開口を開く上方の開き位置とにわたって上下揺動し、
前記側壁体は、前記閉じ位置にて前記受網に隣接する内壁板と、前記内壁板の機体横外側に間隔をあけて位置する外壁板と、前記内壁板の前端部と前記外壁板の前端部とに亘る前壁板と、前記内壁板の後端部と前記外壁板の後端部とに亘る後壁板とを備え、
前記側壁体のうち
、前記側壁体の上側部分に、前記内壁板と前記外壁板に沿って延びる上側開口部を備えるとともに、前記側壁体のうち
、前記側壁体の下側部分に、前記内壁板と前記外壁板に沿って延びる下側開口部を備え
、
前記上側開口部及び前記下側開口部が、前記前壁板から前記後壁板に亘っており、
前記上側開口部のうちの左右方向における幅が、前記下側開口部のうちの左右方向における幅よりも狭い、という点にある。
【0008】
【0009】
【0010】
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記側壁体は、前記側壁体の上端部において前記前壁板と前記後壁板とに亘って前記前壁板と前記後壁板とを連結する上側連結部材と、前記側壁体の下端部において前記前壁板と前記後壁板とに亘って前記前壁板と前記後壁板とを連結する下側連結部材とを備えている。
【0011】
この手段によると、上側連結部材及び下側連結部材によって側壁体の保形性を高めることができる。これにより、開き位置での側壁体の姿勢を、より歪みの少ない良好な姿勢に保つことができる。
【0012】
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記上側開口部の開口幅方向の縁部が、前記上側連結部材と前記内壁板とにより形成されている。
【0013】
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記下側開口部の開口幅方向の縁部が、前記下側連結部材と前記内壁板により形成されている。
【0014】
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記上側連結部材を、前記支軸を介して前記脱穀フレームの上端部に連結している。
【0015】
この手段によると、側壁体の保形性を高める上側連結部材を、脱穀フレームの上端部に連結する部材に兼用することができる。
【0016】
従って、保持機構による側壁体の開き位置での保持を良好に行えるようにしながら、部材の兼用化による構成の簡素化やコストの削減などを図ることができる。
【0017】
【0018】
【0019】
この手段によると、側壁体の保形性を高める上側連結部材を、脱穀フレームの上端部に連結する部材に兼用することができる。
【0020】
従って、保持機構による側壁体の開き位置での保持を良好に行えるようにしながら、部材の兼用化による構成の簡素化やコストの削減などを図ることができる。
【0021】
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記側壁体は、前記前壁板と前記後壁板にわたり、かつ、前記外壁板と前記上側連結部材とにわたる天板を備え、
前記天板を、前記前壁板と前記後壁板と前記外壁板と前記上側連結部材とに連結している。
【0022】
この手段によると、天板によって側壁体の保形性を更に高めることができる。これにより、開き位置での側壁体の姿勢を、より歪みの少ない良好な姿勢に保つことができる。
【0023】
従って、保持機構をフレーム部に配備しながらも、保持機構による側壁体の開き位置での保持をより良好に行うことができる。
【0024】
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記上側連結部材は、前記外壁板の上端部に対向する上側連結部材外側面を備え、
さらに、前記上側連結部材は、前記天板に対向する上側連結部材上側面を備え、
前記上側連結部材を、前記上側連結部材外側面が前記外壁板の上端部と間隔をおいて、前記上側連結部材上側面が前記天板と面接触させている。
さらに、本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記下側連結部材は、前記外壁板の下端部に対向する外側面を備え、
前記下側連結部材を、前記前壁板及び前記後壁板における外壁板側の端部に配置して、前記外側面を前記外壁板の下端部に面接触させている。
【0025】
この手段によると、側壁体の開き位置においては、側壁体の揺動支点から離れていることによって歪みが生じ易い外壁板の下端部(遊端部)を、下側連結部材が下方から受け止めて支持するようになる。これにより、開き位置での側壁体の姿勢を、より歪みの少ない良好な姿勢に保つことができる。
【0026】
従って、保持機構をフレーム部に配備しながらも、保持機構による側壁体の開き位置での保持をより良好に行うことができる。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、本発明を実施するための形態の一例を図面に基づいて説明する。
【0054】
図1及び
図2に示すように、本実施形態で例示する全稈投入型(普通形)コンバインは、機体フレーム1に、左右一対のクローラ2、搭乗運転部3、刈取搬送装置4、脱穀装置5、及び、穀粒タンク6、などを備えて、クローラ走行式の穀粒タンク仕様に構成している。
【0055】
尚、全稈投入型コンバインは、走行装置として、左右一対のクローラ2に代えて左右一対の前輪と左右一対の後輪とを備えるホイール走行式に構成してもよい。又、穀粒タンク6に代えて袋詰め装置を備える袋詰め仕様に構成してもよい。更に、搭乗運転用の空間を形成するキャビンを備えるキャビン仕様に構成してもよい。
【0056】
図1及び
図2に示すように、刈取搬送装置4は、左右のデバイダ7、回転リール8、バリカン型の切断機構9、スクリュ搬送式のオーガ10、及び、掻上げ搬送式のフィーダ11、などを備えている。左右のデバイダ7は、刈取搬送装置4における前端部の左右両端に配備している。そして、機体の走行に伴って、機体前方の未刈り穀稈を収穫対象の穀稈と収穫対象外の穀稈とに梳き分ける。回転リール8は、刈取搬送装置4の前部上方に配備している。そして、機体の走行に伴って、収穫対象穀稈の穂先側を後方に掻き込む。切断機構9は、刈取搬送装置4の底部に配備している。そして、機体の走行に伴って、収穫対象穀稈の株元側を切断する。オーガ10は、回転リール8及び切断機構9の後方に配備している。そして、回転リール8による掻き込みと切断機構9による切断とで送り込まれる切断後の収穫対象穀稈(以下、刈取穀稈と称する)を、左右方向の所定位置に寄せ集め搬送し、その所定位置から後方のフィーダ11との連通箇所に送り出す。フィーダ11は、オーガ10との連通箇所から脱穀装置5との連通箇所に後上がり姿勢で延出している。そして、オーガ10が送り出した刈取穀稈を脱穀装置5に向けて供給搬送する。
【0057】
刈取搬送装置4は、フィーダ11の搬送終端部に備えた左右向きのフィーダ駆動軸12を支点にして昇降揺動する。刈取搬送装置4の昇降駆動は、機体フレーム1とフィーダ11とにわたって架設した油圧式の昇降シリンダ13の伸縮作動によって行う。
【0058】
図1〜4に示すように、脱穀装置5は、機体フレーム1の左半部に配備している。そして、機体フレーム1に連結する脱穀フレーム14、開閉式の上部カバー体15、開閉式の側壁体16、バータイプの扱胴17、前後方向視略U字状の受網18、揺動選別機構19、唐箕20、1番物回収部21、2番物回収部22、及び、細断排出機構23、などを備えている。
【0059】
図3〜7に示すように、脱穀フレーム14は、その上半部により、上部カバー体15、側壁体16、扱胴17、及び、受網18、などを支持している。又、その下半部により、揺動選別機構19、唐箕20、及び、細断排出機構23、などを支持している。そして、その上半部において機体の左外端側に位置する左側端部に、メンテナンス用の開口24を形成する側面視矩形状のフレーム部14Aを備えている。開口24は、扱胴17及び受網18を機体の左外方に臨ませる側面視矩形状に形成している。そして、その前後長さ及び上下長さを、受網18の略全体を機体の左外方に臨ませる長さに設定している。
【0060】
上部カバー体15は、その左端部を脱穀フレーム14の左上端部に5つのヒンジ25を介して連結している、これにより、扱胴17の上部を覆う閉じ位置と、扱胴17の上部を開放する開き位置とにわたって上下揺動する。つまり、扱胴17の上部を開閉可能に覆っている。
【0061】
側壁体16は、その上端部に、4本の支軸26を、それらの軸心を一致させた状態で前後方向に所定間隔をあけて備えている。そして、それらの支軸26を支点にして、開口24を閉じる下方の閉じ位置と、開口24を開く上方の開き位置とにわたって上下揺動する。これにより、開口24を開閉可能に塞いでいる。
【0062】
扱胴17は、前後向きの扱胴軸17Aを中心にして正面視右回りに回転する。そして、この回転により、前端部の掻込部17Bがフィーダ11からの刈取穀稈を後方に送り込む。又、後部側の扱き処理部17Cが刈取穀稈に対して扱き処理を施す。
【0063】
受網18は、扱胴17の扱き処理部17Cを下方から覆う状態で装備している。そして、扱胴17の回転による扱き処理で得た穀粒などの選別対象物を漏下させる。一方、受網18から漏下しない長い脱粒穀稈などは後方の細断排出機構23に案内する。又、受網18は、前受網18Aと中受網18Bと後受網18Cとを備える前後3分割構造で、それらが左右に2分割可能な6分割構造に構成している。これにより、扱胴17を組み付けた状態での前述した開口24からの受網18の着脱を可能にしている。
【0064】
揺動選別機構19は、受網18の下方に位置し、その後端下部に備えた偏心カム式の駆動部19Aの作動によって前後方向に篩い揺動する。これにより、受網18から漏下した選別対象物に対して篩い選別処理を施す。そして、この篩い選別処理により、選別対象物のうちの比重の大きい穀粒などを漏下させる。又、比重の小さい稈屑などを後方の細断排出機構23に移送する。
【0065】
唐箕20は、揺動選別機構19の前下方に位置して、左右向きの唐箕軸20Aを中心にして左側面視左回りに回転する。これにより、揺動選別機構19に向かう選別風を発生させて、選別対象物に対して風力選別処理を施す。そして、この風力選別処理により、細かい稈屑などの揺動選別機構19からの漏下を抑制する。又、揺動選別機構19から漏下した細かい稈屑などを後方の細断排出機構23に風力搬送する。
【0066】
1番物回収部21及び2番物回収部22は、その順に前後に並べた状態で揺動選別機構19の下方に配置している。1番物回収部21は、揺動選別機構19の前部側から1番物として漏下する単粒化穀粒を、その底部に備えた1番スクリュ27に流下案内する。2番物回収部22は、揺動選別機構19の後部側から2番物として漏下する枝梗付き穀粒及び二股粒などを、その底部に備えた2番スクリュ28に流下案内する。
【0067】
1番スクリュ27は、その右端部に連接したスクリュ搬送式の揚送コンベア29に単粒化穀粒を供給搬送する。揚送コンベア29は、単粒化穀粒を揚送して隣接する穀粒タンク6に供給する。2番スクリュ28は、その右端部に連接した2番還元機構30に枝梗付き穀粒及び二股粒などを供給搬送する。2番還元機構30は、2番スクリュ28からの枝梗付き穀粒及び二股粒などに対して扱き処理を施す。そして、扱き処理後の枝梗付き穀粒及び二股粒などを選別対象物として揺動選別機構19の選別始端部に還元搬送する。
【0068】
細断排出機構23は、脱穀フレーム14の後端部に連結している。そして、その内部に備えた複数の固定刃31、及び、左右向きの回転軸32と一体回転する複数の回転刃33、などにより、扱き処理後の脱粒穀稈及び選別処理後の長い稈屑などを細断して機外に排出する。
【0069】
図1及び
図2に示すように、穀粒タンク6は、搭乗運転部3とともに機体フレーム1の右半部に配備している。そして、その左上端部に揚送コンベア29の搬送終端部を連通接続している。これにより、揚送コンベア29からの単粒化穀粒を貯留する。又、その内部に貯留した単粒化穀粒の外部への排出を可能にするスクリュ搬送式の穀粒排出部6Aを備えている。
【0070】
図4及び
図6に示すように、脱穀フレーム14は、その下半部の前端部分において唐箕軸20Aを回転可能に支持している。又、上半部の前端部分において、刈取搬送装置4のフィーダ駆動軸12とともに扱胴用の入力軸35を左右向きの姿勢で回転可能に支持している。そして、機体の左外端側に位置する左側部に、唐箕軸20Aを経由したエンジン動力を、フィーダ駆動軸12、及び、脱穀装置5に備えた扱胴17や揺動選別機構19などの各種駆動機器に伝達する伝動系Aを配備している。
【0071】
伝動系Aは、唐箕軸20Aから扱胴用の入力軸35に伝動するベルト式の第1伝動機構36、扱胴用の入力軸35からフィーダ駆動軸12に伝動するベルト式の第2伝動機構37、唐箕軸20Aから1番スクリュ27と2番スクリュ28とに伝動するベルト式の第3伝動機構38、2番スクリュ28から揺動選別機構19の駆動部19Aに伝動するベルト式の第4伝動機構39、及び、第3伝動機構38から細断排出機構23の回転軸32に伝動するベルト式の第5伝動機構40、を備えている。そして、これらのうち、第1伝動機構36と第2伝動機構37とを、脱穀フレーム14における左側部の前端部分に配備している。又、第3伝動機構38と第4伝動機構39と第5伝動機構40とを、脱穀フレーム14における左側部の下半部分に配備している。これにより、伝動系Aを、脱穀フレーム14の左側部に、左側部の前端部分と下半部分とにわたる側面視L字状に配備して、前述した開口24を迂回するように構成している。その結果、伝動系Aにおける各伝動機構36〜40の組み付けやメンテナンスとともに、開口24を利用した扱胴17及び受網18に対する清掃などのメンテナンスや受網18の着脱などを、機体の左外方から容易に行うことができる。
【0072】
脱穀装置5は、伝動系Aを覆う樹脂製の第1カバー体41と第2カバー体42と第3カバー体43とを着脱可能に備えている。第1カバー体41は、脱穀フレーム14の左側部における上半部の前端部分に位置して、伝動系Aにおける扱胴用の入力軸35及びフィーダ駆動軸12などに対する伝動箇所を覆っている。第2カバー体42は、脱穀フレーム14の左側部における下半部の前半部分に位置して、伝動系Aにおける唐箕20及び1番スクリュ27などに対する伝動箇所を覆っている。第3カバー体43は、脱穀フレーム14の左側部における下半部の後半部分に位置して、伝動系Aにおける揺動選別機構19の駆動部19A及び2番スクリュ28などに対する伝動箇所を覆っている。
【0073】
図4〜6に示すように、脱穀装置5は、側壁体16の開き位置での保持を可能にする保持機構Bとして、ガスダンパ44を備えている。そして、このガスダンパ44を、開口24を形成するフレーム部14Aの後縁部分14Aaに配備して、側壁体16の後端部に作用させている。
【0074】
つまり、ガスダンパ44を、伝動系Aが隣接するフレーム部14Aの前縁部分14Abではなく、伝動系Aから離れるフレーム部の後縁部分14Aaに配置して、伝動系Aとガスダンパ44とを、脱穀フレーム14における開口24の周辺において適宜に分散させている。これにより、開口24を利用した扱胴17及び受網18に対する清掃などのメンテナンスや受網18の着脱などを行う場合に、伝動系A及びガスダンパ44が邪魔になる、といった不具合の発生を回避することができる。又、伝動系Aの組み付けやメンテナンスを行う場合にガスダンパ44が邪魔になる、あるいは、ガスダンパ44の組み付けやメンテナンスを行う場合に伝動系Aが邪魔になる、といった不具合の発生を回避することができる。
【0075】
図4〜10に示すように、側壁体16は、その閉じ位置にて受網18に隣接する側面視矩形状の内壁板45、内壁板45の左外側に間隔をあけて位置する側面視矩形状の外壁板46、内壁板45の前端部と外壁板46の前端部とにわたる前壁板47、及び、内壁板45の後端部と外壁板46の後端部とにわたる後壁板48、などを備えている。そして、これらの壁板45〜48により、閉じ位置での横断面を矩形状に形成している。又、側壁体16の開閉方向に沿って内壁板45と外壁板46とにわたる後壁板48に、ガスダンパ用の取付部16Aを備えている。
【0076】
上記の構成により、側壁体16は、その開き位置においては、機体の左右方向視で矩形状の縦断面を有することになる。これにより、側壁体16に対するガスダンパ44の作用位置が側壁体16の後端部に片寄っていても、開き位置での側壁体16の姿勢を、歪みの少ない良好な姿勢に保つことができる。
【0077】
又、ガスダンパ44が作用する後壁板48は、側壁体16の開閉方向に沿って内壁板45と外壁板46とにわたることで、側壁体16の開閉方向の負荷に対して強い抗力を有している。そのため、ガスダンパ44にて側壁体16を開き位置に保持することにより、側壁体16の重量が後壁板48に作用しても、その重量による後壁板48の変形を回避することができる。
【0078】
図7〜9に示すように、側壁体16の内壁板45は、その保形性及び強度を高めるために、その四辺に沿う無端帯状で四辺から外壁板側に延出する周壁部45Aを備えている。
そして、この周壁部45Aに、外壁板46に溶接した前壁板47及び後壁板48をボルト連結している。
【0079】
図5〜10に示すように、側壁体16は、側壁体16の上端部において前壁板47と後壁板48とにわたって前壁板47と後壁板48とを連結する上側連結部材49、及び、側壁体16の下端部において前壁板47と後壁板48とにわたって前壁板47と後壁板48とを連結する下側連結部材50を備えている。そして、上側連結部材49及び下側連結部材50は、それら自体が高い保形性及び強度を有するように、前後方向視の形状を略横向きU字状に形成している。又、側壁体16は、前壁板47と後壁板48とにわたり、かつ、外壁板46と上側連結部材49とにわたる天板51を備えている。天板51は、外壁板46との一体形成により外壁板46に連結している。そして、前壁板47と後壁板48と上側連結部材49とに溶接によって連結している。
図7、
図8に示すように、側壁体16は閉じ位置における上側部分に、外壁板46と一体形成された天板51に連結された上側連結部材49と、内壁板45の上側の周壁部45Aとが機体左右方向に離隔していて、内壁板45と外壁板46に沿って延びる上側開口部を構成している。上側開口部は機体前後方向において前壁板47から後壁板48に亘っている。上側連結部材49は凹部
49Aに、外壁板46の上端部に対向する上側連結部材外側面を備え、さらに上側連結部材49は上側連結部材上側面を備えている。上側連結部材49は、上側連結部材外側面が外壁板46の上端部と間隔をおいていて、上側連結部材上側面が天板51と面接触している。
【0080】
これにより、側壁体16の保形性を効果的に高めることができ、開き位置での側壁体16の姿勢を、より歪みの少ない良好な姿勢に保つことができる。
【0081】
図7、
図8、
図10及び
図11に示すように、下側連結部材50は、前後の壁板47,48の下端から下方に延出する外壁板46の下端部46Aに対向する外側面50Aを備えている。そして、下側連結部材50を、前壁板47及び後壁板48における外壁板側の端部に配置して、下側連結部材50の外側面50Aを外壁板46の下端部46Aに面接触させている。また、側壁体16は閉じ位置における下側部分に、外壁板46の下端部46Aに面接触する下側連結部材50と、内壁板45の下側の周壁部45Aとが機体左右方向に離隔していて、内壁板45と外壁板46に沿って延びる下側開口部を構成している。下側開口部は機体前後方向において前壁板47から後壁板48に亘っている。上側開口部のうちの左右方向における幅が、下側開口部のうちの左右方向における幅よりも狭くなっている。
【0082】
これにより、側壁体16の開き位置においては、側壁体16の揺動支点から離れていることによって歪みが生じ易い外壁板46の下端部(遊端部)46Aを、下側連結部材50が下方から受け止めて支持するようになる。その結果、開き位置での側壁体16の姿勢を、より歪みの少ない良好な姿勢に保つことができる。
【0083】
図7、
図8及び
図10に示すように、側壁体16の上側連結部材49は、その溝状の凹部49Aに4つのブラケット52を前後方向に所定間隔をあけて溶接している。各ブラケット52は、ボス53に相対回転可能に内嵌した支軸26の両端部を支持する略U字状に形成している。各ボス53は、その外周部をL字状の連結部材54の一端部に溶接している。各連結部材54は、その他端部を脱穀フレーム14とのボルト連結部に構成している。脱穀フレーム14は、その前後両端にわたる長さを有して脱穀フレーム14の上端部から左外方に延出する延出部14Bを備えている。そして、その延出部14Bに各連結部材54とのボルト連結部を備えて、その延出部14Bが、側壁体16を上下揺動可能に支持する支持部となるように構成している。
【0084】
つまり、側壁体16の保形性を高め、かつ、それ自体が高い保形性及び強度を有する上側連結部材49を、支軸26などを介して脱穀フレーム14の上端部に連結する部材に兼用している。これにより、側壁体16における脱穀フレーム14との連結箇所を、その連結箇所に新たな補強部材などを設けることなく、側壁体16の開閉操作を良好に行える高い保形性及び強度を有する歪みの少ない状態に構成することができる。
【0085】
図7〜9に示すように、脱穀装置5は、脱穀フレーム14のフレーム部14Aにおける側壁体側の側面14Ac(以下、左側面14Acと称する)と、側壁体16においてフレーム部14Aの左側面14Acに対応する内壁板45の枠状面部45Bとを、側壁体16の閉じ位置において密接させるシール部材55を備えている。これにより、脱穀装置5での扱胴17による扱き処理で得た穀粒が、フレーム部14Aの左側面14Acと内壁板45の枠状面部45Bとの隙間から漏れ出す不具合の発生を阻止することができる。
【0086】
フレーム部14Aは、その左側面14Acのうちの前側面部14aと後側面部14bと上側面部14cとが同一面上に位置し、下側面部14dのみが他の側面部14a〜14cよりも左外側に位置するように構成している。
【0087】
側壁体16の内壁板45は、その下端において内壁板45の前後両端にわたる補助部材56を備えている。補助部材56は、前後方向視の形状が下向きのL字形で、その上面を内壁板45における周壁部45Aの底面に溶接することにより、側壁体16の閉じ位置において、フレーム部14Aの下側面部14dに対向する側面56aを有するように構成している。そして、この側面56aにより、内壁板45の枠状面部45Bのうち、フレーム部14Aにおける左側面14Acの下側面部14dに対応する下側面部分45Baを形成している。
【0088】
これにより、側壁体16の揺動支点から離れていることによって歪みが生じ易い内壁板45の下端部(遊端部)での保形性を、補助部材56によって効果的に高めることができる。そして、その補助部材56の側面56aを枠状面部45Bの下側面部分45Baとして使用することから、側壁体16の閉じ位置においてシール部材55を介して密接するフレーム部14Aの左側面14Acと内壁板45の枠状面部45Bとの下部側での密接状態を良好に保つことができる。
【0089】
図7〜9に示すように、シール部材55は、脱穀フレーム14のフレーム部14Aにおける左側面14Acの前側面部14aに接着する縦長の前側シール部55A、左側面14Acの後側面部14bに接着する縦長の後側シール部55B、左側面14Acの上側面部14cに接着する横長の上側シール部55C、及び、側壁体16の内壁板45における枠状面部45Bの下側面部分45Ba(補助部材56の側面56a)に接着する横長の下側シール部55D、を備えている。
【0090】
図5及び
図7〜10に示すように、側壁体16は、内壁板45の前半部と後半部とのそれぞれに、側壁体16の閉じ位置において受網18の下方に入り込むガイド部57を備えている。各ガイド部57は、閉じ位置での受網18の下方への入り込み量が下方側ほど大きくなる状態で内壁板45の上下中間部から右下方に延出するガイド面57Aを備えている。又、ガイド面57Aから内壁板45にわたる前面57Bと後面57Cと底面57Dとを備えている。そして、これらの各面57A〜57Dを備えることにより、内壁板45との間に閉塞空間58を形成する箱状に構成している。又、それらの前後幅を、内壁板45の前後幅の半分よりも少し狭い前後幅に設定することにより、前後のガイド部57の間に、受網18の左端部から揺動選別機構19の左端部への選別対象物の漏下を許容する隙間59を形成している。
【0091】
この構成により、扱胴17の回転方向上手側に位置することにより漏下量が多くなる受網18の左端部から濾過した選別対象物の多くを、各ガイド部57のガイド面57Aにより、揺動選別機構19の左右中央側に案内することができる。これにより、受網18から漏下した選別対象物が、揺動選別機構19の左端側に集中して供給されることに起因した揺動選別機構19での選別不良の発生を防止することができる。
【0092】
そして、各ガイド部57を箱状に構成することにより、側壁体16の保形性を更に高めることができる。これにより、開き位置での側壁体16の姿勢を、より歪みの少ない良好な姿勢に保つことができる。
【0093】
又、各ガイド部57は、内壁板45との間に閉塞空間58を形成することから、受網18から漏下した選別対象物が内壁板45と各ガイド部57との間に入り込む不具合の発生を防止することができる。これにより、穀粒が内壁板45と各ガイド部57との間に入り込むことに起因した穀粒回収効率の低下を回避することができる。又、稈屑などが内壁板45とガイド部57との間に入り込んで内壁板45及びガイド部57に付着することを防止することができる。その結果、脱穀装置5の内部を清掃する際に要する手間を軽減することができる。
【0094】
各ガイド部57において、ガイド面57A及び底面57Dは、それらが連なるように第1鋼板60を屈曲して形成している。前面57Bは第2鋼板61により、又、後面57Cは第3鋼板62により、側壁体16の内壁板45と第1鋼板60との間に入り込む前後方向視三角形状に形成している。そして、第1鋼板60の前端部に第2鋼板61を溶接し、第1鋼板60の後端部に第3鋼板62を溶接して、ガイド部57を構成している。各ガイド部57は、側壁体16の内壁板45との溶接により、内壁板45との間に閉塞空間58を形成している。
【0095】
図4、
図5及び
図10に示すように、脱穀フレーム14のフレーム部14Aは、その後縁部分14Aaの下端部にガスダンパ44のピストンロッド44Aを連結する第1連結軸63と、第1連結軸63を支点にして揺動する揺動部材64とを備えている。側壁体16は、その取付部16Aにガスダンパ44のシリンダチューブ44Bを連結する第2連結軸65を備えている。ガスダンパ44は、側壁体16の開き位置への上昇揺動とともに伸長するように、フレーム部14Aの第1連結軸63と側壁体16の第2連結軸65とにわたって架設している。
【0096】
揺動部材64は、フレーム部14Aとガスダンパ44との間に配置している。そして、その上下方向視での形状を、側壁体16の閉じ位置においてガスダンパ44のシリンダチューブ44Bに外嵌する略U字状に形成している。又、その上下長さを、側壁体16の開き位置への到達に伴って、ガスダンパ44のシリンダチューブ44Bとフレーム部14Aの第1連結軸63との間に入り込む長さに設定している。これにより、揺動部材64を、側壁体16の開き位置からの下降を阻止する下降阻止機構Cとして機能させている。
【0097】
上記の構成により、側壁体16の開き位置への揺動操作に要する操作力を、ガスダンパ44の作用によって軽減することができる。その結果、側壁体16を開き位置に揺動操作する際の操作性を向上させることができる。
【0098】
又、側壁体16が開き位置に到達すると、このときにガスダンパ44の上側に位置する揺動部材64が、ガスダンパ44のシリンダチューブ44Bとフレーム部14Aの第1連結軸63との間に自動的に入り込んで、ガスダンパ44の収縮作動を阻止するとともに側壁体16の開き位置からの下降を阻止する。これにより、ガスダンパ44においてガス漏れが生じた場合であっても、そのガス漏れに起因して側壁体16が開き位置から不測に下降する不具合の発生を、その不具合の発生を阻止するための専用の操作を要することなく、確実に阻止することができる。
【0099】
図5、
図7及び
図11に示すように、脱穀装置5は、側壁体16の閉じ位置での固定保持を可能にするロック機構66を備えている。ロック機構66は、脱穀フレーム14におけるフレーム部14Aの下縁部分14Adに備えた前後一対の被係合具67と、側壁体16の下端部に備えた前後一対の係合具68とから構成している。これにより、側壁体16の揺動支点から離れていることによってフレーム部14Aから離れ易い側壁体16の下端部に対してロック機構66を作用させることができる。その結果、ロック機構66による側壁体16の閉じ位置での固定保持を良好に行うことができる。
【0100】
各被係合具67は、前後向きの軸部材69により構成している。そして、フレーム部14Aの下縁部分14Adから左外方に延出する前後の支持アーム70の延出端に備えている。各係合具68は、側壁体16の下端部に固定した樹脂製の固定部材71と、固定部材71に上下揺動可能に係合連結した樹脂製の可動部材72とから構成している。各固定部材71は、軸部材69の係入を許容する凹部71Aと、可動部材72を下降付勢する弾性付勢部(図示せず)とを備えている。各可動部材72は、固定部材71の凹部71Aに係入した軸部材69に対して下降揺動により係合するフック状に形成している。又、固定部材71の凹部71Aに係入した軸部材69に係合する係合位置と、軸部材69との係合を解除する上方の解除位置とにわたって上下揺動する。そして、それらの左端部に、手動による弾性付勢部の作用に抗した上方への揺動操作を可能にする操作部72Aを備えている。又、それらの右端部に、側壁体16の閉じ位置への揺動操作に連動した軸部材69との接触による弾性付勢部の作用に抗した上方への揺動操作を可能にする連動部72Bを備えている。
【0101】
これにより、側壁体16を閉じ位置に揺動操作すると、ロック機構66における各弾性付勢部の作用と各連動部72Bの作用により、側壁体16の閉じ位置への到達に連動して側壁体16を自動的に閉じ位置にて固定保持することができる。そして、このロック機構66による側壁体16の閉じ位置での固定保持は、ロック機構66における各可動部材72の操作部72Aを手動操作することにより、簡単に解除することができる。
【0102】
図11及び
図12に示すように、脱穀フレーム14のフレーム部14Aは、前述した前後の支持アーム70を備えている。そして、前後の支持アーム70に、各支持アーム70の左方への延出長さを調節可能にすることにより、各軸部材69の機体横方向での位置調節を可能にする位置調節機構Dを備えている。これにより、脱穀フレーム14や側壁体16の製造誤差などに起因して、側壁体16の開閉方向において、側壁体16の閉じ位置とロック機構66による側壁体16の固定位置とにズレが生じた場合には、その位置ズレを位置調節機構Dによって吸収することができる。その結果、脱穀フレーム14や側壁体16の製造誤差などにかかわらず、側壁体16の閉じ位置とロック機構66による側壁体16の固定位置とを一致させることができ、ロック機構66による側壁体の閉じ位置での固定保持を適正に行うことができる。
【0103】
各支持アーム70は、フレーム部14Aの下縁部分14Adに固定する平面視略U字状の第1部材73と、軸部材69を支持する前後一対の第2部材74とを備えている。そして、各第2部材74に、機体の横方向に長い2つの長孔Da,Dbを機体の横方向に並べて形成している。又、第1部材73における前後の両部に、各第2部材74における脱穀フレーム側の長孔Daを利用した第1部材73と第2部材74とのボルト連結を可能にする連結部Dcと、各第2部材74における側壁体側の長孔Dbに機体横方向に移動可能に係入する突起Ddとを、機体の横方向に並べて備えている。そして、これらの2つの長孔Da,Dbと連結部Dcと突起Ddとから、各支持アーム70に備えた位置調節機構Dを構成している。
【0104】
この構成によると、各支持アーム70において、第1部材73の各連結部Dcと各第2部材74の脱穀フレーム側の長孔Daとを利用して第1部材73と第2部材74とをボルト75にて仮止めし、かつ、第1部材73の各突起Ddを各第2部材74の側壁体側の長孔Dbに係入することにより、第1部材73に対する各第2部材74の機体横方向への移動を許容しながら、第1部材73に対する各第2部材74の揺動変位を阻止することができる。つまり、第1部材73と各第2部材74とのボルト連結箇所を少なくしながら、第1部材73に対する各第2部材74の回り止めを確実に行うことができる。これにより、機体横方向での軸部材69の位置調節を簡単に行うことができる。そして、軸部材69の位置調節後に仮止め状態のボルト75を本締めして第1部材73と各第2部材74とをボルト連結することにより、軸部材69を適正位置にて簡単に固定することができる。つまり、各位置調節機構Dによる軸部材69の位置調節固定を、簡単かつ適正に行うことができる。
【0106】
〔1〕全稈投入型コンバインは、脱穀装置5を機体フレーム1の右半部に配備したものであってもよい。この場合、開口24及び側壁体16が脱穀装置5の右端部に位置して、扱胴17及び受網18を機体の右外方に臨ませることが可能な構成となる。
【0107】
〔2〕脱穀装置は、扱胴17をドラム式に構成したものであってもよい。又、受網18を、前後2分割構造で左右に2分割可能な4分割構造などに構成したものであってもよい。
【0108】
〔3〕側壁体16を上下揺動可能に支持する前後向きの支軸26の本数は、側壁体16の前後長さ又は重量などに応じて種々の変更が可能である。例えば、側壁体16の前後長さが長くなる場合や、側壁体16の重量が重くなる場合などにおいては、前後向きの支軸26の本数を5本以上に増やしてもよい。逆に、側壁体16の前後長さが短くなる場合や、側壁体16の重量が軽くなる場合などにおいては、前後向きの支軸26の本数を3本以下に少なくしてもよい。
【0109】
〔4〕保持機構Bを、例えば、側壁体16を開き位置又は開き位置よりも上方の位置まで上昇揺動させることで、脱穀フレーム14のフレーム部14Aと側壁体16とわたって架設することが可能となるように、フレーム部14Aの後縁部分14Aaに配備した揺動式や着脱式の突っ張り部材により構成してもよい。又、側壁体16の閉じ位置から開き位置への揺動操作に連動して、屈曲状態から伸長状態に切り替わるように、フレーム部14Aの後縁部分14Aaに配備した屈伸式の突っ張り部材により構成してもよい。
【0110】
〔5〕側壁体16は、天板51を専用部材で構成したものであってもよい。又、天板51を内壁板45又は上側連結部材49と一体形成したものであってもよい。更に、天板51を備えていないものであってもよい。
【0111】
〔6〕側壁体16は、内壁板45又は外壁板46に、前壁板47と後壁板48とのいずれか一方又は双方を一体形成したものであってもよい。
【0112】
〔7〕側壁体16は、底板を備えるものであってもよい。
【0113】
〔8〕側壁体16は、保持機構用の取付部16Aを、内壁板45又は外壁板46における後壁板48の近傍箇所に備えるものであってもよい。
【0114】
〔9〕側壁体16は、上側連結部材49と下側連結部材50とのいずれか一方を備えるものであってもよい。又、上側連結部材49と下側連結部材50との双方を備えていないものであってもよい。
【0115】
〔10〕側壁体16は、下側連結部材50の外側面50Aを外壁板46の下端部46Aに面接触させていないものであってもよい。
【0116】
〔11〕側壁体16は、支軸26を介した脱穀フレーム14の上端部との連結を可能にする専用部材を備えるものであってもよい。
【0117】
〔12〕側壁体16は、内壁板45の前後両端にわたる単一のガイド部57を備えるものであってもよい。又、内壁板45の前後幅内において3つ以上のガイド部57を前後方向に並べて備えるものであってもよい。
【0118】
〔13〕側壁体16の内壁板45は、周壁部45Aを備えていないものであってもよい。
又、周壁部45Aの代わりに、前壁板47又は後壁板48とのボルト連結を可能にする前壁部と後壁部とを備えるものであってもよい。
【0119】
〔14〕側壁体16の内壁板45は、補助部材56を備えていないものであってもよい。
又、その下端に補助部材56に相当する部分を屈曲形成したものであってもよい。
【0120】
〔15〕側壁体16の上側連結部材49は、前後方向視の形状をL字状又はC字状などに形成したものであってもよい。
【0121】
〔16〕側壁体16の下側連結部材50は、前後方向視の形状をL字状又はC字状などに形成したものであってもよい。
【0122】
〔17〕側壁体16のガイド部57は、その底面57Dに開口を形成したものであってもよい。又、底面57Dを備えていないものであってもよい。
【0123】
〔18〕脱穀フレーム14のフレーム部14Aにおける側壁体側の側面14Acを、その全体が同一面上に位置するように形成し、かつ、その側面14Acに対応する側壁体16における内壁板45の枠状面部45Bを、その全体が同一面上に位置するように形成してもよい。
【0124】
〔19〕ガスダンパ44のピストンロッド44Aを、側壁体16に第2連結軸65を介して連結し、揺動部材64を、第2連結軸65を支点にして揺動する状態で、脱穀フレーム14のフレーム部14Aとガスダンパ44との間に配置して、側壁体16の開き位置への到達に伴って、揺動部材64が、ガスダンパ44のシリンダチューブ44Bと側壁体16の第2連結軸65との間に入り込んで、側壁体16の開き位置からの下降を阻止するように構成してもよい。
【0125】
〔20〕ロック機構66を、例えば、フレーム部14Aの下縁部分14Adに被係合具67として備えた係合孔と、側壁体16の下端部に係合具68として備えた係合ピンとから構成してもよい。
【0126】
〔21〕位置調節機構Dは、フレーム部14Aの下縁部分14Adに固定する第1部材73に機体の横方向に長い2つの長孔Da,Dbを形成し、かつ、被係合具67を支持する第2部材74にボルト連結用の連結部Dcと係入用の突起Ddとを備えるように構成してもよい。又、第1部材73と第2部材74とのいずれか一方に、2つの長孔Da,Dbを上下に並べて形成し、かつ、他方に、ボルト連結用の連結部Dcと係入用の突起Ddとを上下に並べて形成してもよい。