(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤の中の少なくとも1種、及び/又は、25℃でのHLB値が8以上の非イオン性界面活性剤の中の少なくとも1種が、次式(I):
(ALK-[C(O)]a-[O]b)c-X (I)
[式(I)中、
- ALKは、C7〜C23アルキル基であり、
- a及びbは、0から100の間の整数であり、cは、1から100の間の整数であり、
- Xは、ヒドロキシル基で任意選択で置換された且つ/又は終端された(ポリ)オキシアルキレン基である]
に相当する、請求項1に記載の組成物。
式(I)の25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤と、式(I)の25℃でのHLB値が8以上の非イオン性界面活性剤とが、組成物の総質量に対して15質量%以上の総含有率で存在する、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
式(I)の25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤と、式(I)の25℃でのHLB値が8以上の非イオン性界面活性剤とが、それぞれ、式(I)の25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤の、式(I)の25℃でのHLB値が8以上の非イオン性界面活性剤に対する質量比が1/5から5となるような総含有率で存在する、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
少なくとも1種の膜形成ポリマーの粒子の水性分散体を少なくとも含み、前記膜形成ポリマーが、前記組成物の総質量に対して5質量%以上の固体含有率で存在する、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
ケラチン繊維をコーティングする方法であって、請求項1から16のいずれか一項に記載の、ケラチン繊維をコーティングするための化粧用組成物を塗布する工程を含む、方法。
【発明を実施するための形態】
【0036】
水性相
本発明による組成物は、水性相を含み、これは、有利には、組成物の連続相を形成する。
【0037】
「水性連続相を有する組成物」という用語は、組成物が、25℃で測定して、23μS/cm(マイクロジーメンス/cm)以上の導電率を有することを意味し、導電率は、例えば、Mettler Toledo社製のMPC227導電計(conductimeter)及びInlab730導電率測定用セル(conductivity measuring cell)を用いて測定される。測定用セルは、セルの2つの電極間で形成されうる気泡を除去するために組成物中に浸漬させる。導電率の読み取りは、導電計の値が安定した時点から行う。平均値は、少なくとも3回の連続的な測定で決定される。
【0038】
水性相は、水を含む。水性相はまた、少なくとも1種の水溶性溶媒も含んでもよい。
【0039】
本発明において、「水溶性溶媒」という用語は、室温で液体であり、水と混和性である化合物を示す。
【0040】
本発明による組成物中で使用することができる水溶性溶媒はまた、揮発性であってもよい。
【0041】
本発明による組成物中で使用することができる水溶性溶媒の中で、エタノール及びイソプロパノール等の、1〜5個の炭素原子を有する低級モノアルコール、並びにエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール及びジプロピレングリコール等の、2〜8個の炭素原子を有するグリコールを特に挙げることができる。
【0042】
水性相(水、及び任意選択で水混和性溶媒)は、一般に、本特許出願による組成物中に、組成物の総質量に対して30質量%から70質量%の範囲、好ましくは、組成物の総質量に対して40質量%から60質量%の範囲の含有率で存在する。この水性相含有率は、本発明による、膜形成ポリマーの水性分散体、及び適切な場合、ハードワックスの水性分散体に由来する水だけではなく、必要に応じて意図的に組成物に添加された水も含む。
【0043】
固体含有率
本発明による組成物は、有利には、固体含有率が、42%以上、特に45%以上、又は更に48%以上、優先的には50%以上占め、有利には60%未満を占める。
【0044】
本発明の目的では、「固体含有率」は、不揮発物の含有率を示す。
【0045】
本発明による組成物の固体含有率(SCと略される)は、Mettler Toledo社製の市販のハロゲンデシケータHalogen Moisture Analyzer HR 73を用いて測定される。測定は、ハロゲン加熱によって乾燥される試料の質量損失に基づいて実施され、したがって、水及び揮発物が蒸発した時点での残留物の百分率を表す。
【0046】
この技法は、Mettler Toledo社によって供給されている機械技術情報書に完全に記載されている。
【0047】
測定プロトコルは、以下の通りである:
本明細書中で以下に試料と称される組成物およそ2gを、金属るつぼ上に広げ、るつぼを、上に挙げたハロゲンデシケータ内に置く。次いで、試料を、恒量が得られるまで120℃の温度に供する。試料の初期の質量に相当する試料の湿質量、及びハロゲン加熱後の試料の質量に相当する試料の乾燥質量を、精密天秤を用いて測定する。
測定に伴う実験誤差は、プラス又はマイナス2%のオーダーの誤差である。
固体含有率は、以下の方式において算出される:
固体含有率(質量百分率で表す)=100×(乾燥質量/湿質量)。
【0048】
本発明による組成物は、ワックスの粒子、膜形成ポリマーの粒子、及び少なくとも1種の特定の界面活性剤系を含む。
【0049】
ラメラ相Lβ
したがって、本特許出願の一主題は、水性媒体中に、ラメラ相Lβ又は準結晶相Lβ又はラメラゲル相の形態で組織化された界面活性剤系を含有する組成物である。
【0050】
この組成物は、25℃の室温で安定であり、粘度は、Rheomat RM 100(登録商標)レオメータを用いて25℃の室温で測定して、優先的には5から50Pa.sの範囲である。
【0051】
「ラメラゲル相」又は「準結晶相Lβ」という用語は、その相の中で、界面活性剤分子及び/又はより一般に両親媒性化合物の分子が、水性葉状晶によって分離される生体分子層の形態で組織化される相を意味する。生体分子層の内部で、分子は、六角形状に従って分配され、それらの炭化水素系鎖は、結晶状態にあり、生体分子層の面に対して垂直に配向されるが、これらの層の面において、互いに対して特定の配向を有していない。
【0052】
準結晶相Lβは、その内部で脂肪鎖が固体形態にあり、互いに対して無作為に配置される準安定相であり、その内部で脂肪鎖が液体状態にある、ミセル、六方晶、立方晶及び流体ラメラ準結晶相(Lα)とは異なり、且つその内部で脂肪鎖が固体形態にあり、互いに対して規則的に配向される結晶相とは異なる。本出願人は、特定の含有率にある界面活性剤のタイプの特定の系を使用して、安定した準結晶相Lβを得ることを可能にする特定の界面活性剤系を見出し、そのようにして、安定で、快適に塗布される、ケラチン繊維、詳細にはまつ毛をコーティングするための化粧用組成物を見出した。
【0053】
本発明の組成物中に存在する界面活性剤系のラメラゲル相又は準結晶相Lβを特定するために、様々な技法、具体的には広角X線散乱の技法を使用することができる。
【0054】
広角X線散乱 - WAXS
X線図は、50kV及び50mAで使用するFR591回転式陽極X線発生装置(Bruker社、Courtaboeuf、フランス)に搭載されたMar345画像版検出器(Maresearch社、Norderstedt、ドイツ)で記録した。CuKa単色光線(λ=1541Å)は、楕円断面多層Montel鏡(Incoatec社、Geesthacht、ドイツ)に二重反射させることによって320mmの350μm焦点で焦光した。ビームは、鏡(500μm)の前に配置された4つの電動カーボンタングステンスリット(JJ-Xray社、Roskilde、デンマーク)によって真空下で限定された。4つの追加ガードスリットを、スリットの分離距離220mmでの焦点に位置させた。マイカ窓を出た後の流量は、3×10
8フォトン/秒であった。直径2mmの円形の金属ワイヤービームストップを、空気中、試料の後ろ150mmに置き、検出器を360mmに位置した。したがって、X線図を、逆格子空間q=4π
*sinθ/λの0.03から1.8Å
-1の範囲について記録し、そこで、θは、散乱角度である。繰り返し距離d=2π/qは、200Åから3.5Åの間であるべきである。試料を、1.2〜1.3mmのガラス毛管(Glas W.社、Muller、ドイツ)に入れ、制御された温度で20個までの毛管を収容できる自家製の毛管ホルダー中に取り入れた。
【0055】
界面活性剤系
本発明による組成物中で使用され、ラメラタイプの準結晶相(Lβ)を形成させることを可能にする界面活性剤系は、
i)25℃でのHLB値が8未満の少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、25℃でのHLB値が8未満の界面活性剤は、非イオン性界面活性剤から好ましくは選択される、及び
ii)25℃でのHLB値が8以上の少なくとも1種の非イオン性界面活性剤
を好ましくは含む。
【0056】
特定の一実施形態によれば、本発明による組成物は、
*25℃でのHLB値が8未満の少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、及び
*25℃でのHLB値が8以上の少なくとも1種の非イオン性界面活性剤
を含む界面活性剤系を含み、
25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種、及び25℃でのHLB値が8以上の非イオン性界面活性剤のうちの少なくとも1種は、次式(I)に相当する:
(ALK-[C(O)]
a-[O]
b)
c-X (I)
[式(I)中、
- ALKは、C
7〜C
23、好ましくはC
11〜C
21、より優先的にはC
15〜C
17アルキル基であり、
- a及びbは、0から100の間の整数であり、cは、1から100の間、特に1から3の間、好ましくは1に等しい整数であり、a及びbは、好ましくは0に等しく、
- Xは、任意選択でヒドロキシル基で置換された且つ/又は終端された(ポリ)オキシアルキレン基であり、Xは、好ましくはオキシエチレン基(CH
2CH
2O)
n又は(OCH
2CH
2)
n(式中、nは、1以上、例えば1から200の間である)であり、前記(ポリ)オキシアルキレン基は、好ましくは、ポリエチレングリコールであり、又はヒドロキシル基の少なくとも1つの置換によって生じるもの、好ましくは(ポリ)グリセロールから選択されるものであり、
X基は、好ましくは、
i)HO-(ALK-O)
z-CH2-CH[(OALK)
y-OH]-CH2-(O-ALK)
x-(
*)
(式中、
- ALKは、同一であっても異なっていてもよく、C
1〜C
6、特にC
1〜C
4アルキレン基、好ましくはエチレンを表し、
- x、y及びzは、0から200の間の整数であり、x+y+zは0以外であり、x+y+zは好ましくは両端を含む1から150の間であり、特に20から60の間であると理解される)
ii)H-(ALK-O)
x-(
*)及びH-(O-ALK)
x-(
*)、好ましくはH-(O-ALK)
x-(
*)
(式中、
- ALKは、同一であっても異なっていてもよく、C
1〜C
6、特にC
1〜C
4エチレン基、好ましくはエチレンを表し、
- xは、0以外、好ましくは1から200の間の整数である)
から選択される]。
【0057】
25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤、及び25℃でのHLB値が8以上の非イオン性界面活性剤は、次式(I')に相当する:
ALK-(O-CH
2-CH
2)
n-OH (I')
[式(I')中、
- ALKは、C
8〜C
24、好ましくはC
12〜C
22、より優先的にはC
16〜C
18アルキル基であり、
- nは、25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤については、0以外で、1から200の間、好ましくは1から10の間、更に良好には2から6の間の整数であり、25℃でのHLB値が8以上の非イオン性界面活性剤については、好ましくは20から200の間の整数である]
【0058】
GriffinのHLB値(親水性/親油性バランス)は、J. Soc. Cosm. Chem. 1954年(第5巻)、249〜256頁に定義されている。Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、第22巻、333〜432頁、第3版、1979年、Wileyを参照してもよく、界面活性剤の乳化特性及び機能の定義については、特にこの参照文献の347〜377頁を参照されたい。
【0059】
好ましくは式(I)に相当する、25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤は、組成物の総質量に対して5質量%以上、組成物の総質量に対して好ましくは7質量%から30質量%の間、好ましくは10質量%から20質量%の間の含有率で存在する。
【0060】
好ましくは式(I)に相当する、25℃でのHLB値が8以上、好ましくは10以上の非イオン性界面活性剤は、組成物の総質量に対して5質量%以上、組成物の総質量に対して好ましくは7質量%から30質量%の間、好ましくは10質量%から20質量%の間の含有率で存在する。
【0061】
双方とも好ましくは式(I)に相当する、25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤と、25℃でのHLB値が8以上の非イオン性界面活性剤とは、組成物の総質量に対して15質量%以上、特に16質量%から40質量%の間、更に良好には18質量%から30質量%の間の総含有率で存在する。
【0062】
双方とも好ましくは式(I)に相当する、25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤と、25℃でのHLB値が8以上の非イオン性界面活性剤とは、それぞれが、25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤の、25℃でのHLB値が8以上の非イオン性界面活性剤に対する質量比が1/5から5、好ましくは1/3から3、好ましくは2/3から3/2の範囲となるような総含有率で存在する。
【0063】
25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤
Griffinの意味で25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤は、有利には、
- 任意選択で(ポリ)オキシアルキレン化された、好ましくは(ポリ)オキシアルキレン化された、単糖類のエステル及びエーテル、
- 脂肪酸、特にC
8〜C
24、好ましくはC
16〜C
22脂肪酸と、任意選択で(ポリ)オキシアルキレン化された、好ましくは(ポリ)オキシアルキレン化されたポリオールとのエステル、特に(ポリ)オキシアルキレン化グリセロールとのエステル、又は(ポリ)オキシアルキレン化ソルビトールとのエステル、好ましくは(ポリ)オキシアルキレン化グリセロールとのエステル、
- 任意選択で(ポリ)オキシアルキレン化された、好ましくは(ポリ)オキシアルキレン化されたアルコール、
- 並びにこれらの混合物から選択することができ;
好ましくは、1から10個のオキシエチレン単位を好ましくは含む、任意選択で(ポリ)オキシアルキレン化された、好ましくは(ポリ)オキシアルキレン化されたアルコールの中から選択することができる。
【0064】
「(ポリ)オキシアルキレン化」という用語は、1から10個のオキシエチレン基(又は単位)、更に良好には2から6個のオキシエチレン基を意味する。
【0065】
25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤の中の少なくとも1種は、C
8〜C
24脂肪族アルコールとポリエチレングリコールとのエーテルを含み、前記エーテルが、1から10個、更に良好には2から6個の間のエチレングリコール単位を含む、任意選択で(ポリ)オキシアルキレン化された、好ましくは(ポリ)オキシアルキレン化されたアルコールを好ましくは含む。
【0066】
本発明による組成物は、Griffinの意味で25℃でのHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤の含有率が、組成物の総質量に対して5質量%以上、好ましくは、組成物の総質量に対して8質量%から20質量%の間を占める。
【0067】
25℃でのHLB値が8以上の非イオン性界面活性剤
Griffinの意味で25℃でのHLB値が8以上の非イオン性界面活性剤は、有利には、
- (ポリ)オキシアルキレン化された、特にオキシエチレン化且つ/又はオキシプロピレン化されたグリセロールエーテルであって、これは10個超のオキシエチレン及び/又はオキシプロピレン単位、特定すると15から200個の単位、更に良好には15から100個のオキシエチレン及び/又はオキシプロピレン単位を含んでいてもよい;
- (ポリ)オキシアルキレン化された、特にオキシエチレン化且つ/又はオキシプロピレン化されたアルコールであって、これは10個超のオキシエチレン及び/又はオキシプロピレン単位、特定すると15から200個の単位、更に良好には15から100個のオキシエチレン及び/又はオキシプロピレン単位を含んでいてもよく、詳細には、特にC
8〜C
24、好ましくはC
12〜C
18エトキシル化脂肪族アルコール、例えば20個のオキシエチレン単位を含むエトキシル化ステアリルアルコール(CTFA名:ステアレス-20)、例えばUniqema社によって販売されているBrij 78、又は30個のオキシエチレン単位を含むエトキシル化セテアリルアルコール(CTFA名:セテアレス-30);
- (ポリ)オキシアルキレン化脂肪酸、特に脂肪酸エステル、特にC
8〜C
24、好ましくはC
16〜C
2脂肪酸と、ポリエチレングリコール(又はPEG)とのエステル(これは、10個超のオキシエチレン単位、特定すると15から200個の単位、更に良好には15から100個のオキシエチレン単位を含んでいてもよい)、例えばUniqema社によって名称Myrj 52P(登録商標)で販売されているステアリン酸PEG-50及びモノステアリン酸PEG-40;
- 脂肪酸、特にC
8〜C
24、好ましくはC
16〜C
22脂肪酸と、(ポリ)オキシアルキレン化された、特にオキシエチレン化且つ/又はオキシプロピレン化されたグリセロールエーテルとのエステル(これは、10個超のオキシエチレン及び/又はオキシプロピレン単位、特定すると15から200個の単位、更に良好には15から100個のオキシエチレン及び/又はオキシプロピレン単位を含んでいてもよい)、例えばSEPPIC社によって名称Simulsol 220 TM(登録商標)で販売されている、200個のオキシエチレン単位でポリオキシエチレン化されたモノステアリン酸グリセリル;30個のオキシエチレン単位でポリオキシエチレン化されたステアリン酸グリセリル、例えばGoldschmidt社によって販売されている製品Tagat S(登録商標)、30個のオキシエチレン単位でポリオキシエチレン化されたオレイン酸グリセリル、例えばGoldschmidt社によって販売されている製品Tagat O(登録商標)、30個のオキシエチレン単位でポリオキシエチレン化されたヤシ油脂肪酸グリセリル、例えばSherex社によって販売されている製品Varionic LI 13(登録商標)、30個のオキシエチレン単位でポリオキシエチレン化されたイソステアリン酸グリセリル、例えばGoldschmidt社によって販売されている製品Tagat L(登録商標)、及び30個のオキシエチレン単位でポリオキシエチレン化されたラウリン酸グリセリル、例えばGoldschmidt社製の製品Tagat I(登録商標);
- 脂肪酸、特にC
8〜C
24、好ましくはC
16〜C
22脂肪酸と、(ポリ)オキシアルキレン化された、特にオキシエチレン化且つ/又はオキシプロピレン化されたソルビトールエーテルとのエステル(これは、10個超のオキシエチレン及び/又はオキシプロピレン単位、特定すると15から200個の単位、更に良好には15から100個のオキシエチレン及び/又はオキシプロピレン単位を含んでいてもよい)、例えばUniqema社によって名称Tween 60(登録商標)で販売されているポリソルベート-60;
- 及びこれらの混合物
から選択することができ;
好ましくは、10個超のオキシエチレン単位、特定すると15から200個の単位、更に良好には15から100個のオキシエチレン(又はエチレングリコール)単位を好ましくは含む(ポリ)オキシアルキレン化アルコールから選択することができる。
【0068】
好ましくは、組成物は、少なくとも1種の、ポリエチレングリコールの、C
8〜C
24、好ましくはC
12〜C
22、より優先的にはC
16〜C
18脂肪族アルコールエーテルから選択されて前記エーテルが10個超のエチレングリコール単位、更に良好には15から200個の間のエチレングリコール単位を含む、少なくとも1種の、Griffinの意味で25℃でのHLB値が8以上、好ましくは10以上の非イオン性界面活性剤を含む。
【0069】
好ましくは、本発明による組成物は、リン酸アルキルを含まず、特にリン酸セチルを含まない。
【0070】
好ましくは、本発明による組成物は、両性界面活性剤を含まない。
【0071】
その上、界面活性剤系は、10〜26個の炭素原子、更に良好には12〜24個の炭素原子、更により良好には14〜22個の炭素原子を含む脂肪族アルコールから選択される1種又は複数の補助界面活性剤を含んでもよい。しかし、この補助界面活性剤は、本発明による界面活性剤系の総含有率の計算には含まれない。
【0072】
フィラー
本発明による組成物は、少なくとも1種のフィラー、特定すると少なくとも1種の球状フィラー、より特定すると少なくとも1種の有機球状フィラーを含む。
【0073】
「フィラー」という用語は、組成物の媒体中で不溶性で分散される形態にある、任意の形態の無色又は白色の固体粒子を意味すると理解されるべきである。本質的に無機又は有機であり、それらは、組成物に、柔性、マット感及びメイクアップの均一性を付与することを可能にする。
【0074】
フィラーは、表面被覆されていてもいなくてもよく、詳細には、それらは、シリコーン、アミノ酸、フルオロ誘導体、又は組成物中でのフィラーの分散性及び相溶性を高める任意の他の物質で、表面処理されていてもよい。
【0075】
こうしたフィラーは、次の章で「着色剤」と称されるものとは区別される。
【0076】
本発明による組成物は、有利には、フィラーの含有率が、組成物の総質量に対して5質量%以上、更に良好には8質量%以上を占め、有利には、組成物の総質量に対して8質量%から30質量%の間、更に良好には8質量%から25質量%の間、更に良好には10質量%から20質量%の間を占める。
【0077】
組成物は、少なくとも1種の球状フィラーを含む。組成物はまた、少なくとも1種のラメラフィラーも含んでもよい。
【0078】
球状フィラー
「球状フィラー」という用語は、好ましくは少なくとも1つの球状部分を画定し、好ましくは内部的に空洞又は中空を画定する、少なくとも1つの一般に丸くなった部分を備えたフィラーを意味すると理解されるべきである。
【0079】
球状と称されるこうしたフィラーは、完全に球状のフィラー、小球体のフィラー、半球状のフィラー、ボウル形のフィラー、或いは馬の蹄鉄形のフィラーとすることができる。
【0080】
球状フィラーは、好ましくは中空であり、適切な場合、油性相、より一般には脂肪相を、少なくとも部分的に吸収し且つ/又は吸着することが可能である。
【0081】
本発明による球状フィラーは、有利には、皮脂の取込み力を有する皮脂吸収性粒子である。「皮脂吸収性粒子」という用語は、皮脂を吸収する且つ/又は吸着することが可能な粉末を意味する。
【0082】
皮脂取込み量は、粒子によって吸収される且つ/又は吸着される皮脂の量に相当する。それは、以下の通り、湿潤法に従って測定される:
【0083】
粉末の皮脂取込み量を測定する方法
粉末の皮脂取込み量は、NF T 30-022規格に記載されている、粉末の油取込み量を求める方法に従って測定される。それは、湿潤点を測定することによる、粉末の空いている表面上に吸着される皮脂の量に相当する。
【0084】
約0.5gから5gの間の粉末量m(グラム単位)(この量は粉末の密度に依る)を、ガラス板上に置き、次いで、以下の組成を有する人工皮脂を滴下で加える:
- トリオレイン 29%
- オレイン酸 28.5%
- オレイン酸オレイル 18.5%
- スクワレン 14%
- コレステロール 7%
- パルミチン酸コレステリル 3%
【0085】
人工皮脂を4〜5滴加えた後、人工皮脂を、へらを用いて粉末中へ組み入れ、人工皮脂と粉末との集合体が形成されるまで人工皮脂の添加を続ける。集合体が形成された時点から、人工皮脂を1回に1滴の割合で加え、続いて該混合物をへらで磨りつぶす。硬くて滑らかなペーストが得られたら、人工皮脂の添加を中止する。このペーストは、ひび割れること又は塊を形成することなしに、ガラスプレート上に広げることができなければならない。次いで、使用した人工皮脂の体積Vs(mlで表す)を書き留める。
【0086】
皮脂取込み量は、比Vs/mに相当する。
【0087】
有利には、本発明による球状フィラーは、皮脂取込み量が、10ml/100g以上、特に20ml/100g以上、特に30ml/100g以上、好ましくは40ml/100g以上、特定すると両端を含む45から1500ml/100gの間、或いは45から300ml/100gの間である。
【0088】
球状フィラーは、有利には、中位径又は数平均粒径とも呼ばれる平均粒径を有し、値D
50で示され、0.05μmから50μmの範囲、好ましくは2から40μmの範囲である。この寸法D
50は、D
50と名付けられた、集団の半分での統計粒度分布によって付与される。
【0089】
球状フィラーは、組成物の総質量に対して5質量%以上、例えば、組成物の総質量に対して8質量%から30質量%の間、好ましくは8質量%から25質量%の間、更に良好には10質量%から20質量%の間の総含有率で存在する。
【0090】
本発明による球状フィラーと界面活性剤系とは、有利には、それぞれが、球状フィラーの、界面活性剤系に対する質量比が1/10以上、好ましくは1/5から6/5の間となるような総質量含有率で存在する。
【0091】
球状フィラーと、HLB値が8以上の非イオン性界面活性剤とは、有利には、組成物中に、それぞれが、球状フィラーの、HLB値が8以上の非イオン性界面活性剤に対する質量比が1/20から1、好ましくは1/10から2/3の範囲となるような総含有率で存在する。
【0092】
球状フィラーと、HLB値が8未満の非イオン性界面活性剤とは、有利には、組成物中に、それぞれが、球状フィラーの、HLB値が8未満の非イオン性界面活性剤に対する質量比が1/20から1、好ましくは1/10から2/3の範囲となるような総含有率で存在する。
【0093】
球状フィラーは、無機であっても有機であってよく、好ましくは有機である。
【0094】
本発明によるフィラーの非限定的な例示として、最も特に、以下の粒子を挙げることができる。
【0095】
球状フィラーは、有利には、以下から選択される:
- シリカ粉末、
- メタクリル酸ポリメチル粉末、メタクリル酸ポリメチル/ジメタクリル酸エチレングリコール粉末、ポリメタクリル酸アリル/ジメタクリル酸エチレングリコール粉末、ジメタクリル酸エチレングリコール/メタクリル酸ラウリルコポリマー粉末、任意選択で架橋されたアクリレート/アクリル酸アルキルコポリマーの粉末、アクリロニトリル(コ)ポリマーの膨張した中空粒子、並びにこれらの混合物から有利には選択される、アクリル(コ)ポリマー及びその誘導体の粉末、特にアクリレート(コ)ポリマー及びその誘導体の粉末、
- ポリウレタン粉末、
- ポリメチルシルセスキオキサン粉末、シリコーン樹脂で被覆されたエラストマー性オルガノポリシロキサン粉末、オルガノシリコーン粒子の粉末から有利には選択されるシリコーン粉末、
- ポリアミドの粉末、例えばNylon(登録商標)、特にNylon 12、
並びにこれらの混合物。
【0096】
こうした球状フィラーは、疎水性処理剤で被覆されてもよい。疎水性処理剤は、ステアリン酸等の脂肪酸;ジミリスチン酸アルミニウム又は水添獣脂グルタメートのアルミニウム塩等の金属石鹸;アミノ酸;N-アシルアミノ酸又はそれらの塩;レシチン、チタン酸イソプロピル-トリイソステアリル、及びこれらの混合物から選択することができる。N-アシルアミノ酸は、8〜22個の炭素原子を有するアシル基、例えば、2-エチルヘキサノイル、カプロイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル又はココイルの各基を含むことができる。これらの化合物の塩は、アルミニウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、ジルコニウム塩、亜鉛塩、ナトリウム塩又はカリウム塩とすることができる。アミノ酸は、例えば、リジン、グルタミン酸又はアラニンとすることができる。上に引用した化合物において挙げた「アルキル」という用語は、特に、1〜30個の炭素原子を有する、好ましくは5〜16個の炭素原子を有するアルキル基を示す。
【0097】
より詳細には、球状フィラーは、有利には、アクリル(コ)ポリマー及びそれらの誘導体の粉末、特にメタクリル酸ポリメチル粉末、ポリウレタン粉末、特にヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトンコポリマー粉末、及びこれらの混合物から選択される。
【0098】
シリカ粉末
シリカ粉末として、以下を挙げることができる:
- 三好化成株式会社によって名称Silica Beads SB-700で、旭硝子株式会社によってSunsphere(登録商標)H51、Sunsphere(登録商標)H33で販売されている多孔性シリカ微小球、
- 旭硝子株式会社によって名称SA Sunsphere(登録商標)H33又はSA Sunsphere(登録商標)H53で販売されている、ポリジメチルシロキサンで被覆された非晶質シリカ微小球。
【0099】
アクリル(コ)ポリマー及びその誘導体の粉末
アクリル(コ)ポリマー粉末として、特にアクリレート(コ)ポリマー粉末として、以下を挙げることができる:
- Wackherr社によって名称Covabead(登録商標)LH85で販売されているメタクリル酸ポリメチル粉末、
- Dow Corning社によって名称Dow Corning 5640 Microsponge(登録商標)Skin Oil Adsorberで、及びGanz Chemical社によって名称Ganzpearl(登録商標)GMP-0820で販売されている、メタクリル酸ポリメチル/ジメタクリル酸エチレングリコールの粉末、
- Amcol Health and Beauty Solutions Inc.社によって名称PolyPore(登録商標)L200及びPolypore(登録商標)E200で販売されているポリメタクリル酸アリル/ジメタクリル酸エチレングリコールの粉末、
- Dow Corning社によって名称Polytrap(登録商標)6603で販売されているジメタクリル酸エチレングリコール/メタクリル酸ラウリルコポリマー粉末、
- 積水プラスチック株式会社によって名称Techpolymer ACP-8Cで販売されている架橋アクリレート/アクリル酸エチルヘキシルコポリマー粉末、
- Expancel社によって名称Expancelで販売されているアクリロニトリル(コ)ポリマーの膨張した中空粒子、
及びこれらの混合物。
【0100】
メタクリル酸ポリメチルは、一般に、数平均粒径D
50が一般にマイクロメートルの尺度であり、特に5から20ミクロンの範囲、一般に7から15ミクロンの範囲である、中空又は中実の形態にある白色の球状粒子である。
【0101】
本発明に好適なメタクリル酸ポリメチルの非限定的な例示として、Wackherr社によって名称Covabead LH 85で、及び日本純薬株式会社によって名称Jurymer MB1で販売されているメタクリル酸ポリメチル粒子を特に挙げることができる。
【0102】
アクリロニトリル(コ)ポリマーの膨張した中空粒子は、少なくとも1種のアクリロニトリルポリマー又はコポリマーからこのように誘導される。それらは、任意の膨張したアクリロニトリルポリマー又はコポリマーから作製され、これは皮膚への刺激性がない。
【0103】
これらの粒子は、有利には、形が球状である。粒子の密度は、15kg/m
3から200kg/m
3、更に良好には30kg/m
3から120kg/m
3、更により良好には40kg/m
3から80kg/m
3の範囲で選択される。この低密度を得るために、有利には、アクリロニトリルをベースとする、好ましくはアクリル又はスチレン及び/又は塩化ビニリデンモノマーをベースとする、ポリマー又はコポリマーの膨張した粒子を使用する。
【0104】
例えば、0%〜60%の、塩化ビニリデンから誘導される単位、20%〜90%の、アクリロニトリルから誘導される単位、及び0%〜50%の、アクリル又はスチレンモノマーから誘導される単位を有し、これらの百分率(質量による)の和が100%に等しいコポリマーを使用することが可能である。アクリルモノマーは、例えば、アクリル酸又はメタクリル酸のメチル又はエチルである。スチレンモノマーは、例えば、メチルスチレン又はスチレンである。
【0105】
好ましくは、本発明において使用される粒子は、塩化ビニリデンとアクリロニトリルとのコポリマーの膨張した中空粒子、塩化ビニリデンとアクリロニトリルとメタクリレートとのコポリマーの膨張した中空粒子、又はこれらの混合物である。これらの粒子は、乾燥していても水和されていてもよい。
【0106】
本発明の粒子は、例えば、特許及び特許出願、EP-56219、EP-348372、EP-486080、EP-320473、EP-112807及び米国特許第3615972号の方法に従って得ることができる。
【0107】
粒子の内部の空洞は、原則として気体を含有し、それは、空気、窒素又は炭化水素、例えばイソブタン又はイソペンタン、好ましくはイソブタンであってもよい。
【0108】
有利には、本発明の粒子は、1μmから80μmの範囲、更に良好には10μmから50μmの範囲、更に良好には20μmから40μmの範囲の粒径を有する。
【0109】
本発明で使用することができる粒子は、例えば、塩化ビニリデンとアクリロニトリルとメタクリレートとのターポリマーの膨張した微小球であり、Expancel社によって商品名Expancelで、551 DE 40(粒径およそ40μm)、551 DE 20(粒径およそ20μm、密度およそ65kg/m
3)、551 DE 12(粒径およそ12μm)、551 DE 80(粒径およそ80μm)及び461 DE 50(粒径およそ50μm)の参照名の下に販売されている。以下にEL 23と称される、粒径およそ18μmで密度およそ70kg/m
3の、又は以下にEL 43と称される、粒径およそ34μmで密度およそ20kg/m
3の同じ膨張したターポリマーから形成される微小球を使用することも可能である。
【0110】
アクリロニトリル(コ)ポリマーの膨張した中空粒子は、好ましくは、塩化ビニリデンとアクリロニトリルとの膨張したコポリマー、塩化ビニリデンとアクリロニトリルとメタクリレートとの膨張したコポリマー、及びこれらの混合物から選択される。
【0111】
ポリウレタン粉末
ポリウレタン粉末は、有利には、ヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトンコポリマー粉末である。
【0112】
有利には、本発明による組成物は、膜形成性ではない、即ちそれが皮膚等の支持体上へ付着されたときに連続膜を形成しないポリウレタン粉末を含有する。
【0113】
こうしたポリウレタン粉末は、詳細には、東色ピグメント株式会社によって名称Plastic Powder D-400、Plastic Powder D-800及びPlastic Powder T-75で販売されている。
【0114】
使用することができる他のポリウレタン粉末は、東色ピグメント株式会社によって名称Plastic Powder CS-400で販売されているものである。
【0115】
シリコーン粉末
シリコーン粉末は、有利には、ポリメチルシルセスキオキサン粉末、シリコーン樹脂で被覆されたエラストマー性オルガノポリシロキサン粉末及びオルガノシリコーン粒子の粉末から選択される。
【0116】
ポリメチルシルセスキオキサン粉末
本発明による組成物は、少なくとも1種のシリコーンフィラーを含み、好ましくはこのシリコーンフィラーは、ポリメチルシルセスキオキサン粉末である。
【0117】
こうしたフィラーの存在は、特に、組成物でもたらされる持続性、詳細には皮膚又は唇の上の付着物の色の持続性を、グロスを失わせることなく改善することを可能にする。本発明による組成物はまた、わずかに粘着性のある又は非粘着性の付着物の製品も可能にする。
【0118】
ポリメチルシルセスキオキサン粉末として、Momentive Performance Materials社によって名称Tospearlで、特に参照名Tospearl 145 Aで販売されている製品を使用することができる。
【0119】
シリコーン樹脂で被覆されたエラストマー性オルガノポリシロキサン粉末
本発明による組成物は、例えば、この内容を参照により組み入れている米国特許第5538793号に記載されている通りであり、少なくとも1種の、シリコーン樹脂、詳細には、シルセスキオキサン樹脂で被覆されたエラストマー性オルガノポリシロキサン粉末を含む。
【0120】
こうしたエラストマー性粉末は、信越化学工業株式会社により、名称KSP-100、KSP-101、KSP-102、KSP-103、KSP-104及びKSP-105で販売されており、INCI名:ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサンクロスポリマーを有する。
【0121】
好ましくは、シリコーン樹脂で被覆されたエラストマー性オルガノポリシロキサン粉末は、INCI名:ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサンクロスポリマーを有する化合物である。
【0122】
エラストマー性シリコーン粉末として、Dow Corning社によって名称Trefil(登録商標)Powder E-505C及びTrefil(登録商標)Powder E-506Cで販売されている粉末を挙げることができる。
【0123】
オルガノシリコーン粒子
本発明の特定の一実施形態によれば、「ボウル」形の中空球状部が使用される。前記球状部は、出願、特開2003-128788に記載のように得ることができ、馬の蹄鉄形の中空球状部もまた、出願、特開2000-191789に、或いは出願、EP1579841に記載されている。
【0124】
本発明に従って使用することができる球状部の凹形粒子として、特に以下を挙げることができる:
- 幅2.5μm、高さ1.2μm、厚さ150nmの、竹本油脂株式会社製の架橋オルガノシリコーンTak-110(メチルシラノール/シリケート架橋ポリマー)からなるボウル形の粒子(竹本油脂株式会社によって名称NLK-506で販売されている粒子)、
- 幅2.5μm、高さ1.5μm、厚さ350nmの、竹本油脂株式会社製の架橋オルガノシリコーンTak-110(メチルシラノール/シリケート架橋ポリマー)からなるボウル形の粒子、
- 幅0.7μm、高さ0.35μm、厚さ100nmの、竹本油脂株式会社製の架橋オルガノシリコーンTak-110(メチルシラノール/シリケート架橋ポリマー)からなるボウル形の粒子、
- 幅7.5μm、高さ3.5μm、厚さ200nmの、竹本油脂株式会社製の架橋オルガノシリコーンTak-110(メチルシラノール/シリケート架橋ポリマー)からなるボウル形の粒子。
【0125】
ポリアミド粉末
好ましくは、ポリアミド粒子は、数平均粒径が50nmから350ミクロンの範囲であり、更に良好には100nmから100ミクロンの間、更により優先的には0.5ミクロンから100ミクロンの間である。
【0126】
ポリアミド粒子は、ナイロン12の粒子から選択される。
【0127】
ポリアミド粉末として、Arkema社によって名称Orgasol(登録商標)2002 EXS NAT COSで販売されているナイロン粉末も挙げることができる。
【0128】
ラメラフィラー
粉末相は、少なくとも1種のラメラフィラーを含んでもよい。
【0129】
ラメラフィラーは、好ましくは鉱物性である。
【0130】
本発明による組成物中で使用することができるラメラフィラーは、好ましくは、タルク、天然又は合成のマイカ、特定のシリカ、ケイ酸アルミニウムマグネシウム等のクレイ、パーライト粒子、カオリン、ベントン、炭酸カルシウム及び炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、フッソ金雲母、N-ラウロイルリジン粉末、並びにこれらの混合物から選択される。
【0131】
パーライト粒子
パーライトは、溶岩の急速冷却から生じる、薄灰色又は輝黒色の、火山起源の天然ガラスから一般に得られ、それは、真珠に似た小粒子の形態にある。800℃超で加熱されたとき、パーライトは、それが有している水を失うという特異な性質、及び多孔質が膨張している形態(初期体積の4から20倍を表す)を採るという特異な性質を有し、大量の液体、特に油及び水を吸収できるようにする。そのとき、パーライトは、白色である。
【0132】
パーライトは、鉱物起源であって地面から直接取り出され、次いで細かく粉砕されて非常に微細な白色の粉末:パーライト粉末又はパーライト粒子が得られる。
【0133】
したがって、パーライト粒子は、非晶質の鉱物材料の粒子であり、これは、有利には、少なくとも1種の火山性岩石から取り出されて膨張される。
【0134】
これらの粒子は、ケイ素、アルミニウム及びマグネシウムから選択される少なくとも2種の元素を含む。
【0135】
より詳細には、これらの鉱物材料は、岩石組成物の総質量に対して、水を1質量%から10質量%、好ましくは水を1質量%から5質量%含み、結晶性岩石を10質量%未満含む火山性又は「噴出岩性」岩石を熱膨張させることによって、好ましくは続いて粉砕することによって得られる。膨張方法の温度は、700から1500℃、好ましくは800から1100℃の範囲とすることができる。米国特許第5002698号に記載されている膨張方法を特に使用することができる。
【0136】
火山性又は「噴出岩性」岩石は、液体マグマが空気又は水と接触して急速冷却する(ヒアリン岩を生じるクエンチ現象)ことにより一般に生成される。本発明により使用することができる火山性岩石は、Streckeisen分類(1974年)に従って定義されているものから選択される。これらの火山性岩石の中でとりわけ挙げることができるのは、粗面岩、ラタイト、安山岩、玄武岩、流紋岩及び石英安山岩である。流紋岩及び石英安山岩が特に使用に好適であり、更により特定すると、流紋岩が使用に好適である。
【0137】
本発明に従って使用することができるパーライト粒子は、好ましくは火山起源のアルミノシリケートである。それらは、有利には、以下の組成を有する:
70.0〜75.0質量%のシリカSiO
2
12.0〜15.0質量%の酸化アルミニウムAl
2O
3
3.0〜5.0質量%の酸化ナトリウムNa
2O
3.0〜5.0質量%の酸化カリウムK
20
0.5〜2質量%の酸化鉄Fe
2O
3
0.2〜0.7質量%の酸化マグネシウムMgO
0.5〜1.5質量%の酸化カルシウムCaO
0.05〜0.15質量%の酸化チタンTiO
2
【0138】
本発明の実施において、パーライトは、パーライト粒子を形成するために第1の製粉工程を受け、且つ乾燥され、次いで較正される。得られた生成物は、パーライト鉱石として知られ、灰色で、粒径は100μmのオーダーである。続いて、パーライト鉱石は膨張され(1000℃/2秒)、程度の差はあれ白色の粒子を生じる。温度が850〜900℃に達したとき、材料の構造体中に捕捉されていた水は蒸発し、その元の体積に対して材料の膨張をもたらす。本発明による膨張パーライト粒子は、米国特許第5002698号に記載の膨張方法を介して得ることができる。
【0139】
好ましくは、使用されるパーライト粒子は、次いで、第2の製粉工程で製粉され、使用されるパーライト粒子の粒径を更に減じ、この場合、これらは膨張製粉パーライト(EMP)と称される。これらの粒径は、好ましくは、中位径D
50により規定されて0.5から50μm、好ましくは1から40μmの範囲である。
【0140】
優先的には、パーライト粒子は、血小板の形を有し、その結果、それらは、球状フィラーではなく、球形のラメラフィラーと通常称される。
【0141】
パーライト粒子は、有利には、2〜70の膨張係数を有する。
【0142】
優先的には、パーライト粒子の軽装嵩密度(untamped density)は、25℃で、10から400kg/m
3(DIN規格53468)、好ましくは10から300kg/m
3の範囲である。
【0143】
本発明の特定の一実施形態によれば、パーライト粒子は、シリカの含有率が、材料の組成物の総質量に対して65質量%以上である。本発明の特定の一実施形態では、パーライト粒子の自然pHは、水中分散体10質量%中で25℃で測定して、6から8の範囲である。
【0144】
好ましくは、本発明による膨張パーライト粒子は、湿潤点で測定される吸水能が、200%から1500%、好ましくは250%から800%の範囲である。
【0145】
本発明に従って使用されるパーライト粒子は、特に、World minerals社から商品名Perlite P1430、Perlite P2550、Perlite P2040又はOpTiMat(登録商標)1430 OR若しくは2550 ORで市販されている。
【0146】
本発明に関して好ましくは使用されるこうしたフィラーの代表として、タルク、マイカ、フッ素金雲母、パーライト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム等のクレイ、N-ラウロイルリジン粉末、及びこれらの混合物を特に挙げることができる。
【0147】
ラメラフィラーは、有利には、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して5質量%以上、例えば、組成物の総質量に対して8質量%から30質量%の間、好ましくは8質量%から25質量%の間、更に良好には10質量%から20質量%の間の総含有率で存在する。
【0148】
染料
本発明による組成物は、少なくとも1種の染料を含む。
【0149】
この染料は、好ましくは、粉末材料、脂溶性染料及び水溶性染料、並びにこれらの混合物から選択される。
【0150】
好ましくは、本発明による組成物は、少なくとも1種の粉末染料を含む。粉末染料は、顔料及び真珠光沢剤、好ましくは顔料から選択することができる。
【0151】
顔料は、白色であっても有色であってもよく、無機及び/又は有機であってもよく、被覆又は非被覆であってもよい。無機顔料のうち、任意選択で表面処理された金属酸化物、特に二酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛又は酸化セリウム、並びに更に酸化鉄、酸化チタン又は酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和物及びフェリックブルーを挙げることができる。有機顔料のうち、カーボンブラック、D&Cタイプの顔料、及びコチニールカルミン系のレーキ、又はバリウム、ストロンチウム、カルシウム若しくはアルミニウム系のレーキを挙げることができる
【0152】
真珠光沢剤は、チタンで又はオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ等の白色真珠光沢顔料、酸化鉄で被覆されたチタンマイカ等の有色真珠光沢顔料、特にフェリックブルー又は酸化クロムで被覆されたチタンマイカ、上に挙げたタイプの有機顔料で被覆されたチタンマイカ、並びに更にオキシ塩化ビスマス系の真珠光沢顔料から選択することができる。
【0153】
脂溶性染料は、例えば、Sudan Red、D&C Red 17号、D&C Green 6号、β-カロテン、ダイズ油、Sudan Brown、D&C Yellow 11号、D&C Violet 2号、D&C Orange 5号、キノリンyellow及びアナットである。
【0154】
好ましくは、本発明による組成物中に含有される顔料は、金属酸化物から選択される。
【0155】
これらの染料は、組成物の総質量に対して、0.01質量%から30質量%の範囲、特に、組成物の総質量に対して6質量%から22質量%の範囲の含有率で存在することができる。
【0156】
好ましくは、染料は、組成物の総質量に対して2質量%以上、有利には、組成物の総質量に対して、両端を含む6質量%から22質量%の間の含有率で存在する1種又は複数の金属酸化物から選択される。
【0157】
ワックス
ワックスは、一般に、室温(25℃)で固体であり、固体/液体の可逆的状態変化を伴い、30℃以上の融点を有し、200℃まで、特定すると120℃までであってもよい融点を有することができる親油性の化合物である。
【0158】
本発明の目的では、融点は、ISO規格11357-3、1999年に記載されている通り、熱分析(DSC)において観察された最も高い吸熱ピークの温度に相当する。ワックスの融点は、示差走査熱量計(DSC)、例えばTA Instruments社によって名称DSC Q2000で販売されている熱量計を用いて測定することができる。
【0159】
好ましくは、ワックスは、70J/g以上の融解熱ΔHfを有する。
【0160】
好ましくは、ワックスは、X線観察によって視覚可能な少なくとも1つの結晶性部分を含む。
【0161】
測定プロトコルは、以下の通りである:
るつぼに入れたワックスの試料5mgに、-20℃から100℃への第1の温度上昇を加熱速度10℃/分で施し、次いで、120℃から-20℃へ冷却速度10℃/分で冷却し、最後に、-20℃から120℃への第2の温度上昇を加熱速度5℃/分で施す。第2の温度上昇中に、以下のパラメータを測定する:
- 先に挙げた通り、観察された融解曲線の最大吸熱ピークの温度に相当する、温度の関数として、吸収された力の差の変化を表す、ワックスの融点(Mp)、
- 得られた融解曲線全体の積分に相当するΔHf:ワックスの融解熱。このワックスの融解熱は、化合物を固体状態から液体状態に変化させるのに必要とされるエネルギーの量である。それは、単位J/gで表される。
【0162】
ワックスは、炭化水素系ワックス、フルオロワックス及び/又はシリコーンワックスであってもよく、植物、鉱物、動物及び/又は合成起源のものであってもよい。
【0163】
存在する場合、ワックスは、組成物の総質量に対して、好ましくは厳密に10質量%未満、更に良好には5質量%未満、又は更に2質量%未満の総含有率で存在する。
【0164】
ハードワックス
組成物は、少なくとも1種のハードワックスを含んでもよい。
【0165】
本発明の目的では、「ハードワックス」という用語は、融点が、65から120℃の範囲、より優先的には70から100℃の間であるワックスを意味する。
【0166】
有利には、本発明の目的では、「ハード」ワックスという用語は、20℃で、硬度が5MPa超、特定すると5から30MPaの範囲、好ましくは6MPa超、更に良好には6から25MPaの範囲であるワックスを意味する。
【0167】
これらの硬度測定を行うために、ワックスは、ワックスの融点+20℃に等しい温度で溶解させる。これを行うために、ワックス30gを直径50mmの100mlのビーカーに入れ、それ自体を磁気撹拌ホットプレート上に置く。
【0168】
約15gの量の溶けたワックスを、直径80mm、深さ15mmのステンレス製容器に注ぎ入れ、オーブン中で45℃まで予熱する。次いで、ワックスを20℃の恒温室中で24時間放置して再結晶させ、その後、測定を行う。
【0169】
ワックス又はワックス混合物の力学的特性を、直径2mmのステンレス製シリンダを備えた、Swantech社によって名称TA-XT2iで販売されているテクスチュロメータを用いて20℃の恒温室中で求める。
【0170】
測定は、3つの工程を含む:試料の表面の自動検出の後の第1の工程で、スピンドルが0.1mm/秒の測定速度で動き、貫通深度0.3mmまでワックスを貫通し、ソフトウェアが、到達した最大力の値を記録し;第2の「緩和」工程で、スピンドルは、この位置に1秒間留まり、1秒の緩和の後に力を記録し;最後に、第3の「引き抜き」工程で、スピンドルが、1mm/秒の速度で初期の位置に戻り、プローブ引き抜きエネルギー(負の力)を記録する。
【0171】
硬度の値は、ニュートンでの、測定した最大圧縮力を、テクスチュロメータのシリンダーがワックスに接触する、mm
2で表される面積で割った値に相当する。得られた硬度値は、メガパスカル又はMPaで表される。
【0172】
ハードワックスの例として特に挙げることができるのは、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、Bis-PEG-12ジメチコンカンデリレートワックス、例えばKoster Keunen社によって販売されているSiliconyl Candelilla Wax、水添ホホバワックス、例えばDesert Whale社によって販売されている製品、SIO社によって販売されている製品等の水添パーム油、米ぬかワックス、ハゼワックス、セレシンワックス、ローレルワックス、シナロウ、シェラックワックス、Soliance社製のWaxolive等の水添オリーブ油、C12〜C18脂肪鎖アルコールでエステル化されたオリーブ油の水添により得られるワックス、例えばSophim社によって商品名Phytowax Olive 12L44、14L48、16L55及び18L57で販売されている製品、セチル又はべヘニルアルコールでエステル化されたヒマシ油の水添により得られるワックス、例えばSophim社によって名称Phytowax Ricin 16L64及びPhytowax Ricin 22L73で販売されている製品、水添カメリナワックス、オーリクリーワックス、モンタンワックス、オゾケライトワックス、例えばStrahl & Pitsch社によって販売されているWax SP 1020 P、微結晶ワックス、例えばParamelt社によって商品名Microwax HWで販売されている製品、ラウリン酸、パルミチン酸、セチル酸及びステアリン酸トリグリセリド(INCI名:水添ココイルグリセリド)、例えばSasol社によって商品名Softisan 100で販売されている製品、ポリメチレンワックス、例えばSasol社によって商品名Cirebelle 303で販売されている製品、ポリエチレンワックス、例えばNew Phase Technologies社によって商品名Performalene 400 polyethylene、Performalene 655 polyethylene及びPerformalene 500-L polyethyleneで販売されている製品、アルコール-ポリエチレンワックス、例えばBareco社によって名称Performacol 425 Alcoholで販売されている製品、Honeywell社によって商品名Wax AC 540で販売されている95/5エチレン/アクリル酸コポリマー、ヒドロキシステアリン酸ヒドロキシオクタコサニル、例えばAkzo社によって商品名Elfacos C 26で販売されている製品、ステアリン酸オクタコサニル、例えばKoster Keunen社によって名称Kester Wax K 82 Hで販売されている製品、ステアリン酸ステアリル、例えばLipo Chemicals社によって名称Liponate SSで販売されている製品、ジステアリン酸ペンタエリスリチル、例えばCognis社によって名称Cutina PESで販売されている製品、アジピン酸ジベヘニルとアジピン酸ジオクタデシルとアジピン酸ジエイコサニルとの混合物(INCI名:C18〜22アジピン酸ジアルキル)、アジピン酸ジラウリルとアジピン酸ジテトラデシルとの混合物(INCI名:C12〜14アジピン酸ジアルキル)、セバシン酸ジオクタデシルとセバシン酸ジドコシルとセバシン酸ジエイコシルとの混合物(INCI名:C18〜22セバシン酸ジアルキル)、ジオクタデシルオクタデカンジオエートとジドコシルオクタンジオエートとジエイコシルオクタンジオエートとの混合物(INCI名:C18〜22ジアルキルオクタンジオエート)、例えばCognis社によって販売されている製品、テトラステアリン酸ペンタエリスリチル、例えばLipo Chemicals社製のLiponate PS-4、ステアリン酸テトラコンタニル、例えばKoster Keunen社製のKester Wax K76 H、安息香酸ステアリル、例えばFinetex社製のFinsolv 116、フマル酸ベヘニル、例えばAkzo Bernel社製のMarrix 222、テトラステアリン酸ビス(1,1,1-トリメチロールプロパン)、例えばHeterene社によって名称Hest 2T-4Sで提供されている製品、ジステアリン酸ジドトリアコンタニル、例えばKoster Keunen社製のKester Wax K82D、4個のオキシエチレン単位を有するモンタン酸ポリエチレングリコール(PEG-4)、例えば商品名Clariant Licowax KST1で販売されている製品、ジサリチル酸ヘキサンジオール、例えばCP Hall社によって販売されているBetawax RX-13750、ヘキサステアリン酸ジペンタエリスリチル、例えばHeterene社によって商品名Hest 2P-6Sで販売されている製品、テトラベヘン酸ジトリメチロールプロパン、例えばHeterene社によって商品名Hest 2T-4Bで販売されている製品、ホホバエステル、例えばFloratech社によって商品名Floraester HIPで販売されている製品、直鎖状カルボン酸(C20〜40)/飽和炭化水素の混合物(INCI名:C20〜40酸ポリエチレン)、例えばNew Phase Technologies社製のPerformacid 350 acid、フィッシャー-トロプシュタイプの合成ワックス、例えばRoss社によって参照名Rosswax 100で販売されている製品、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、炭酸ジオクタデシル、例えばCutina KE 3737、ポリベヘン酸スクロース、例えばCroda社製のCrodaderm B、及びこれらの混合物。
【0173】
また、市販の混合物の形態にある上に挙げたワックスも使用することができ、例えば、Koster Keunen社製の、名称Koster KPC-56(87.5質量%のステアリン酸セチルと7.5質量%のベヘニルアルコールと5質量%のパーム核グリセリドとの混合物)、名称KPC-60(87.5質量%のステアリン酸ステアリルと7.5質量%のベヘニルアルコールと5質量%のパーム核グリセリドとの混合物)、名称KPC-63(87.5質量%のステアリン酸ベヘニルと7.5質量%のベヘニルアルコールと5質量%のパーム核グリセリドとの混合物)、及び名称KPC-80(86質量%の合成ビーズワックと7.5質量%の水添植物油と6.5質量%のベヘニルアルコールとの混合物)である。
【0174】
好ましくは、植物起源のワックス、例えばカルナウバワックス、キャンデリラワックス、水添ホホバワックス、ハゼワックス、Sophim社によって販売されているPhytowax範囲の、C12〜C18脂肪鎖アルコールでエステル化されているオリーブ油の水添により得られるワックス(12L44、14L48、16L55及び18L57)、米ぬかワックス、ステアリルアルコール及びベへニルアルコール、ローレルワックス又はオーリクリーワックスが使用される。
【0175】
ハードワックスは、好ましくは極性である。
【0176】
「極性ワックス」という用語は、その融点δ
aを超える、算出される溶解度パラメータδ
aが0(J/cm
3)
1/2ではないワックスを意味する。
【0177】
詳細には、「極性ワックス」という用語は、その化学構造が炭素原子及び水素原子から本質的に形成される又はそれらで構成されさえする、少なくとも1つの電気陰性度の高いヘテロ原子、例えば酸素原子、窒素原子、ケイ素原子又はリン原子を含むワックスを意味する。
【0178】
ハンセンの3次元溶解度空間における溶解度パラメータの定義及び計算は、C.M. Hansenによる論文「The three dimensional solubility parameters」、J. Paint Technol.、第39巻、105頁(1967年)に記載されている。
【0179】
このハンセン空間によれば、
- δ
Dは、分子の衝突中に誘起される双極子の形成から生じるロンドン分散力を特徴とし、
- δ
pは、永久双極子間のデバイ相互作用力、及び更に誘起双極子と永久双極子との間のケーソム相互作用力を特徴とし、
- δ
hは、特定の相互作用力(例えば水素結合、酸/塩基、ドナー/アクセプター等)を特徴とし、且つ
- δ
aは、方程式δ
a=(δ
p2+δ
h2)
1/2によって求められる。
【0180】
パラメータδ
p、δ
h、δ
D及びδ
aは、(J/cm
3)
1/2で表される。
【0181】
本発明による組成物が少なくとも1種のハードワックスを含むとき、ハードワックスの総含有率は、組成物の総質量に対して、好ましくは厳密に10質量%未満、更に良好には5質量%未満、又は更に2質量%未満を占める。
【0182】
有利な一実施形態によれば、本発明による組成物は、ハードワックスを含まない。
【0183】
本発明による組成物は、少なくとも1種のソフトワックス、即ちその融点が厳密に50℃未満であり、任意選択でその硬度が厳密に5MPa未満であるソフトワックスを含んでもよい。
【0184】
しかし、本発明による組成物は、好ましくはソフトワックスを10質量%未満、好ましくソフトワックスを5質量%未満、又は更にソフトワックスを2質量%未満含み、更により優先的には、ソフトワックスを含まない。
【0185】
膜形成ポリマー
本発明による組成物は、少なくとも1種の、膜形成ポリマー粒子の水性分散体を含み、任意選択で少なくとも1種の追加の膜形成ポリマー(水溶性膜形成ポリマー等の、粒子の水性分散体の形態では存在しない)を含む。
【0186】
本特許出願において、「膜形成ポリマー」という用語は、それ自体によって、又は補助的な膜形成剤の存在下で、巨視的に連続している付着物、好ましくは凝集性付着物、更により良好には、例えば前記付着物が、こびりつかない表面、例えばテフロン(登録商標)加工された又はシリコーン被覆された表面の上に注ぐことによって調製される場合に、前記付着物が単離し、また個別に扱うことができるような凝集性及び力学的特性を有する付着物を形成することができるポリマーを意味する。
【0187】
本発明による組成物は、好ましくは、膜形成ポリマーの総固体含有率が、組成物の総質量に対して5質量%以上、好ましくは10質量%以上を占め、更に良好には、組成物の総質量に対して12質量%以上を占める。
【0188】
本発明による組成物は、好ましくは、膜形成ポリマーの総固体含有率が、組成物の総質量に対して10質量%から30質量%、更に良好には12質量%から25質量%の範囲を占める。
【0189】
本発明による組成物は、より具体的には、1種又は複数の膜形成ポリマーから形成される、少なくとも1種の、粒子の水性分散体を含むことが好ましい。
【0190】
それはまた、少なくとも1種の水溶性膜形成ポリマーも含んでもよい。したがって、組成物は、水性分散体の形態で存在する膜形成ポリマー粒子とは異なる、少なくとも1種の追加の膜形成ポリマーを含んでもよい。これらの「水溶性の」追加の膜形成ポリマーの含有率は、組成物の総質量に対して、好ましくは10質量%以下であり、更により優先的には、組成物の総質量に対して5質量%以下、更に良好には2質量%以下である。
【0191】
水性分散体中の膜形成ポリマー
前記組成物の調製中に存在する、水性分散体中の粒子の形態にあるこうした膜形成ポリマーは、(疑似)ラテックス、即ちラテックス又は疑似ラテックスとして一般に知られる。これらの分散体を調製する技法は、当業者には周知である。
【0192】
本発明における使用に好適な分散体は、1種又は複数のタイプの粒子を含むことができ、これらの粒子は、これらの粒径、これらの構造及び/又はこれらの化学的性質の面で多様でありうる。
【0193】
本発明による組成物は、水性分散体の形態にある膜形成ポリマーの粒子の総固体含有率が、組成物の総質量に対して5質量%以上、更には10質量%以上を占めることができる。
【0194】
有利には、本発明による組成物は、水性分散体の形態にある膜形成ポリマーの粒子の総固体含有率が、組成物の総質量に対して12質量%以上、好ましくは、組成物の総質量に対して15質量%以上を占める。
【0195】
本発明による組成物は、好ましくは、膜形成ポリマーの粒子の総固体含有率が、組成物の総質量に対して、10質量%から30質量%、更に良好には12質量%から25質量%の範囲を占める。
【0196】
水性分散体の形態で存在する膜形成ポリマーの粒子の総含有率は、粒子の総質量に対して、好ましくは20質量%以上、優先的には30質量%以上、好ましくは40質量%以上である。
【0197】
これらの粒子は、アニオン性、カチオン性又は中性の性質のものであってもよく、様々な性質の粒子の混合物を構成してもよい。
【0198】
本発明の組成物中で使用することができる膜形成ポリマーの中で、フリーラジカルタイプの又は重縮合物タイプの合成ポリマー、及び天然由来のポリマー、並びにそれらの混合物を挙げることができる。一般に、これらのポリマーは、統計ポリマー、A-Bタイプの、A-B-Aの若しくは更にABCD等のマルチブロックタイプ等のブロックコポリマー、又はグラフトポリマーでさえあってもよい。
【0199】
フリーラジカル膜形成ポリマー
「フリーラジカルポリマー」という用語は、(重縮合とは異なり)不飽和のモノマー、特にエチレン性不飽和のモノマー(各モノマーは単独重合されうる)の重合によって得られるポリマーを意味する。
【0200】
フリーラジカルタイプの膜形成ポリマーは、特にアクリル及び/又はビニルのホモポリマー又はコポリマーであってもよい。
【0201】
ビニル膜形成ポリマーは、少なくとも1つの酸基を含有するエチレン性不飽和モノマー、及び/又はこれらの酸モノマーのエステル、及び/又はこれらの酸モノマーのアミドの重合から得ることができる。
【0202】
使用することができる、少なくとも1つの酸基を有するエチレン性不飽和モノマー、又は酸基を有するモノマーには、α,β-エチレン性不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸又はイタコン酸がある。(メタ)アクリル酸及びクロトン酸が特に使用され、より特定すると(メタ)アクリル酸が使用される。
【0203】
酸モノマーのエステルは、有利には、(メタ)アクリル酸エステル[(メタ)アクリレートとしても知られる]から選択され、特に、アルキルの、特にC
1〜C
20の、より特定するとC
1〜C
8アルキルの(メタ)アクリレート、アリールの、特にC
6〜C
10アリールの(メタ)アクリレート、及びヒドロキシアルキルの、特にC
2〜C
6ヒドロキシアルキルの(メタ)アクリレートから選択される。
【0204】
(メタ)アクリル酸アルキルの中で、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸2-エチルヘキシル及びメタクリル酸ラウリルを挙げることができる。
【0205】
(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルの中で、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸2-ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル及びメタクリル酸2-ヒドロキシプロピルを挙げることができる。
【0206】
(メタ)アクリル酸アリールの中で、アクリル酸ベンジル及びアクリル酸フェニルを挙げることができる。
【0207】
(メタ)アクリル酸エステルは、具体的には(メタ)アクリル酸アルキルである。
【0208】
本発明によれば、エステルのアルキル基は、フッ素化されているか又は全フッ素化されているかのいずれかとすることができ、即ちアルキル基の水素原子の幾つか又は全てが、フッ素原子で置換されている。
【0209】
酸モノマーのアミドとして、例えば、(メタ)アクリルアミド、特にN-アルキル(メタ)アクリルアミド、特定するとN-(C
2〜C
12アルキル)(メタ)アクリルアミドを挙げることができる。N-アルキル(メタ)アクリルアミドの中で、N-エチルアクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミド及びN-t-オクチルアクリルアミドを挙げることができる。
【0210】
ビニル膜形成ポリマーもまた、ビニルエステル及びスチレンモノマーから選択されるモノマーの単独重合又は共重合によって得ることができる。詳細には、これらのモノマーは、酸モノマー及び/又はこれらのエステル及び/又はこれらのアミド、例えば先に挙げたもので重合されてもよい。
【0211】
挙げることができるビニルエステルの例は、酢酸ビニル、ネオデカン酸ビニル、ピバル酸ビニル、安息香酸ビニル及びt-ブチル安息香酸ビニルである。
【0212】
挙げることができるスチレンモノマーには、スチレン及びα-メチルスチレンがある。
【0213】
列挙されるモノマーは限定されず、アクリルモノマー及びビニルモノマーのカテゴリー(シリコーン鎖で修飾されたモノマーを含む)に含まれる、当業者に既知の任意のモノマーを使用することが可能である。
【0214】
更に使用することができるビニルポリマーには、シリコーンアクリルポリマーがある。
【0215】
ポリウレタン、ポリ尿素、ポリエステル、ポリエステルアミド及び/又はアルキドからなる群から選択される少なくとも1種のポリマーの既存の粒子の内部で且つ/又は部分的に表面で、1種又は複数のフリーラジカルモノマーのフリーラジカル重合から得られるポリマーを更に挙げることができる。これらのポリマーは、一般に、「ハイブリッドポリマー」と称される。
【0216】
重縮合物
重縮合タイプの膜形成ポリマーとして、アニオン性、カチオン性、非イオン性又は両性のポリウレタン、アクリルポリウレタン、ポリビニルピロリドン-ポリウレタン、ポリエステル-ポリウレタン、ポリエーテル-ポリウレタン、ポリ尿素、ポリ尿素/ポリウレタン、及びシリコーンポリウレタン、並びにこれらの混合物を挙げることができる。
【0217】
膜形成ポリウレタンは、例えば、単独で又は混合物として、
- 脂肪族及び/若しくは脂環式及び/若しくは芳香族のポリエステル起源のブロック、並びに/又は
- 分枝状若しくは非分枝状のシリコーンブロック、例えばポリジメチルシロキサン若しくはポリメチルフェニルシロキサン、並びに/又は
- フルオロ基を含むブロック
から選択される少なくとも1つのブロックを含む、脂肪族、脂環式若しくは芳香族のポリウレタン、ポリ尿素/ウレタン、又はポリ尿素コポリマーであってもよい。
【0218】
本発明において定義されている膜形成ポリウレタンはまた、分枝状若しくは非分枝状のポリエステルから得ることもでき、又はジイソシアネート及び二官能性有機化合物(例えばジヒドロ、ジアミノ又はヒドロキシアミノ)との反応によって修飾される不安定水素を含み、またカルボン酸若しくはカルボキシレート基、又はスルホン酸若しくはスルホネート基、或いは中和可能な第3級アミン基若しくは第4級アンモニウム基のいずれかも含む、アルキドからも得ることができる。
【0219】
膜形成重縮合物のうち、ポリエステル、ポリエステルアミド、脂肪鎖ポリエステル、ポリアミド及びエポキシエステル樹脂も挙げることができる。
【0220】
ポリエステルは、既知の方法で、ポリオール、特にジオールを用いてジカルボン酸を重縮合することによって得ることができる。
【0221】
ジカルボン酸は、脂肪族、脂環式又は芳香族であってもよい。挙げることができるこうした酸の例には、シュウ酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、2,2-ジメチルグルタル酸、アゼライン酸、スベリン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、ドデカン二酸、1,3-シクロヘキサンジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,5-ノルボルネンジカルボン酸、ジグリコール酸、チオジプロピオン酸、2,5-ナフタレンジカルボン酸及び2,6-ナフタレンジカルボン酸がある。これらのジカルボン酸モノマーは、単独で、又は少なくとも2つのジカルボン酸モノマーの組合せとして使用することができる。これらのモノマーのうち、特に選択されるものは、フタル酸、イソフタル酸及びテレフタル酸である。
【0222】
ジオールは、脂肪族、脂環式及び芳香族のジオールから選択されてもよい。使用されるジオールは、詳細には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-プロパンジオール、シクロヘキサンジメタノール及び4-ブタンジオールから選択される。使用することができる他のポリオールは、グリセロール、ペンタエリスリトール、ソルビトール及びトリメチロールプロパンである。
【0223】
ポリエステルアミドは、ポリエステルのそれに類似した方法で、二酸と、ジアミン又はアミノアルコールとの重縮合によって得られる。使用することができるジアミンは、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、及びメタ-又はパラ-フェニレンジアミンである。使用することができるアミノアルコールは、モノエタノールアミンである。
【0224】
天然起源のポリマー
本発明において使用することができるのは、任意選択で修飾された天然起源のポリマー、例えばセラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマル樹脂、エレミ樹脂、コーパル樹脂、水に不溶性のセルロース系ポリマー、例えばニトロセルロース、修飾セルロースエステル、特に含まれるのは、特許出願、米国特許第2003/185774号に記載されているもの等のカルボキシアルキルセルロースエステル、並びにこれらの混合物である。
【0225】
本発明の特定の一実施形態によれば、分散状態にある前記少なくとも1種の膜形成ポリマーは、アクリルポリマー分散体、ポリウレタン分散体、スルホポリエステル分散体、ビニル分散体、酢酸ポリビニル分散体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/ラウリルジメチルプロピルメタクリルアミドアンモニウムクロリドターポリマー分散体、ポリウレタン/ポリアクリルハイブリッドポリマーの分散体、及びコアシェルタイプの粒子の分散体、並びにこれらの混合物から選択される。
【0226】
本発明による組成物の調製に好適である、様々なタイプの水性分散体、特に市販の水性分散体を、以下に詳述する。
【0227】
1/ したがって、本発明の好ましい一実施形態によれば、ポリマー粒子の水性分散体は、アクリルポリマーの水性分散体である。
【0228】
アクリルポリマーは、スチレン/アクリレートコポリマーとすることができ、特に、少なくとも1つのスチレンモノマーと、少なくとも1つのC
1〜C
18(メタ)アクリル酸アルキルモノマーとの重合から生じるコポリマーから選択されるポリマーとすることができる。
【0229】
本発明において使用することができるスチレンモノマーとして、挙げることができる例には、スチレン及びα-メチルスチレン、特定するとスチレンがある。
【0230】
C
1〜C
18(メタ)アクリル酸アルキルモノマーは、特にC
1〜C
12(メタ)アクリル酸アルキル、より特定するとC
1〜C
10(メタ)アクリル酸アルキルである。C
1〜C
18(メタ)アクリル酸アルキルモノマーは、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル及び(メタ)アクリル酸ステアリルから選択することができる。
【0231】
水性分散体中のアクリルポリマーとして、本発明によれば、BASF社によって名称Joncryl SCX-8211(登録商標)で販売されている若しくはInterpolymer社によってSyntran 5760CGで販売されているスチレン/アクリレートコポリマー、BASF社によって参照名Acronal(登録商標)DS-6250で販売されているアクリルポリマー、又はBASF社によるアクリルコポリマーJoncryl(登録商標)95を使用することができる。
【0232】
2/ 本発明の実施形態の一変形によれば、ポリマー粒子の水性分散体は、特にアニオン性の形態にある、ポリエステル-ポリウレタン及び/又はポリエーテル-ポリウレタンの粒子の水性分散体である。
【0233】
本発明に従って使用されるポリエステル-ポリウレタンの且つポリエーテル-ポリウレタンのアニオン性は、それらの構成単位中の、カルボン酸又はスルホン酸官能基を有する基の存在に起因する。
【0234】
本発明に従って使用されるポリエステル-ポリウレタン又はポリエーテル-ポリウレタンの粒子は、一般に水性分散体の形態で販売されている。
【0235】
現在市販されている前記分散体の粒子含有率は、分散体の総質量に対しておよそ20質量%からおよそ60質量%の範囲である。
【0236】
本発明による組成物中で使用することができるアニオン性のポリエステル-ポリウレタン分散体のうち、特に、Noveon社によって名称Avalure UR 405(登録商標)で、又はBayer Material Science社によってBaycusan C1004で販売されている製品を挙げることができる。
【0237】
本発明に従って使用することができるアニオン性のポリエーテル-ポリウレタンの粒子の分散体のうち、特に、Noveon社によって名称Avalure UR 450(登録商標)で、及びDSM社によって名称Neorez R 970(登録商標)で販売されている製品を挙げることができる。
【0238】
本発明の特定の一実施形態によれば、上で定義したアニオン性のポリエステル-ポリウレタン粒子、及びこれもまた上で定義したアニオン性のポリエーテル-ポリウレタン粒子からなる市販の分散体の混合物を使用することができる。
【0239】
例えば、Noveon社によって販売されている分散体で、名称Sancure 861(登録商標)で販売されている分散体からなる混合物、又は名称Avalure UR 405(登録商標)で販売されている製品と名称Avalure UR 450(登録商標)で販売されている製品との混合物を使用することができる。
【0240】
3/ 本発明の別の特定の実施形態によれば、使用される水性分散体は、それぞれのガラス転移温度(Tg)が異なっている、粒子の形態にある少なくとも2種の膜形成ポリマーの混合物を含む。
【0241】
特に、本発明の一実施形態によれば、本発明による組成物は、少なくとも1種の、分散状態にある第1の膜形成ポリマー、及び少なくとも1種の、分散状態にある第2の膜形成ポリマーを含むことができ、前記第1及び第2のポリマーは、異なるTg値を有し、好ましくは第1のポリマーのTg(Tg1)は、第2のポリマーのTg(Tg2)よりも高い。詳細には、Tg1の値とTg2の値の差は、絶対値で少なくとも10℃、好ましくは少なくとも20℃である。
【0242】
より正確には、本発明による組成物は、許容される水性媒体中に、
a)少なくとも1つの、20℃以上のガラス転移温度Tg1を有する第1の膜形成ポリマーの、水性媒体中に分散された粒子と、
b)少なくとも1つの、70℃以下のガラス転移温度Tg1を有する第2の膜形成ポリマーの、水性媒体中に分散された粒子と
を含む。
【0243】
この分散体は、一般に、2種の、膜形成ポリマーの水性分散体を混合することから得る。
【0244】
第1の膜形成ポリマーは、少なくとも1つの、特に1つの、20℃以上、特定すると20℃から150℃の範囲、有利には40℃以上、特定すると40℃から150℃の範囲、特に50℃以上、特定すると50℃から150℃の範囲のガラス転移温度Tg1を有する。
【0245】
第2の膜形成ポリマーは、少なくとも1つの、特に1つの、70℃以下、特定すると-120℃から70℃の範囲、特に50℃未満、特定すると-60℃から+50の範囲、より特定すると-30℃から30℃の範囲のガラス転移温度Tg2を有する。
【0246】
ポリマーのガラス転移温度(Tg)の測定は、以下に記載するように、DMTA(動的機械温度分析)によって実施する。
【0247】
ポリマーのガラス転移温度(Tg)を測定するために、粘弾性試験(viscoelasticimetry test)を、膜の試料に対して、「Polymer laboratories社」製のDMTA機器で実施する。この膜は、テフロン(登録商標)加工したマトリックス中の膜形成ポリマーの水性分散体を注ぎ入れて次いで120℃で24時間乾燥することによって調製する。次いで、膜を得、この膜から試験体を切り出す(例えば穴開け器を使用して)。これらの試験体は、通常、厚さ約150μm、幅5〜10mmであり、約10〜15mmの有用な長さを有する。引張り応力を、この試料にかける。試料は、0.01Nの静的力を受け、その上に1Hzの周波数で±8μmの正弦波変位(sinusoidal displacement)を重畳する。したがって、試験は、ひずみが低レベルの線形範囲でこのように行う。この引張り応力は、1分当たり3℃の温度変化で-150℃から+200℃の範囲の温度で、試料に印加する。
【0248】
試験したポリマーの複素弾性率E
*=E'+iE''を温度の関数としてこのように測定する。
【0249】
これらの測定から、動的係数E'及びE''並びに減衰能:tgδ=E''/E'を推定する。
【0250】
次いで、tgδ値の曲線を、温度の関数としてプロットし、この曲線は、少なくとも1つのピークを呈する。ポリマーのガラス転移温度Tgは、このピークの頂点の温度に相当する。
【0251】
曲線が少なくとも2つのピークを呈する場合(この場合、ポリマーは少なくとも2つのTg値を呈する)、試験したポリマーのTgとして取られた値は、曲線が最大の振幅のピークを呈する温度である(即ち、最大のtgδ値に相当し、この場合、「優勢な」Tgのみが試験したポリマーのTg値とみなされる)。
【0252】
本発明において、ガラス転移温度Tg1は、第1の膜形成ポリマーが少なくとも2つのTg値を呈する場合、その「優勢な」Tg(先に規定した意味での)に相当し、ガラス転移温度Tg2は、第2の膜形成ポリマーが少なくとも2つのTg値を呈する場合、その「優勢な」Tgに相当する。
【0253】
第1の膜形成ポリマーと第2の膜形成ポリマーとは、互いに独立に、フリーラジカルポリマー、重縮合物、及び先に規定したガラス転移温度の特徴を有する、先に定義した天然起源のポリマーから選択することができる。
【0254】
水性分散体中の第1の膜形成ポリマーとして、DSM社によって名称NeoRez R-989(登録商標)で、BASF社によって名称Joncryl95及びJoncryl(登録商標)8211で販売されているポリマーの水性分散体を使用してもよい。
【0255】
水性分散体中の第2の膜形成ポリマーとして、例えば、Noveon社によって名称Avalure(登録商標)UR-405、Avalure(登録商標)UR-460で、又はICAP社によって名称Acrilem IC89RT(登録商標)で、且つDSM社によって名称Neocryl A-45で販売されているポリマーの水性分散体を使用することができる。
【0256】
水性分散体の膜形成ポリマーAvalure(登録商標)UR-460は、ポリテトラメチレンオキシドとテトラメチルキシリレンジイソシアネートとイソホロンジイソシアネートとジメチロールプロピオン酸との重縮合によって得られるポリウレタンである。
【0257】
本発明の最も特に好ましい一実施形態によれば、水性分散体中の第1及び第2の膜形成ポリマーとして、BASF社によって参照名Joncryl 8211(登録商標)で販売されている分散体等のスチレン/アクリレートポリマー分散体と、DSM社によって参照名Neocryl A-45(登録商標)で販売されている分散体等のアクリルポリマー分散体との組合せを使用する。
【0258】
本発明の上記の項目3/のこの特定の実施形態とは別の好ましい実施形態によれば、水性分散体中の第1の膜形成ポリマーとして、BASF社によって参照名Joncryl 95(登録商標)で販売されている分散体等のアクリルポリマー分散体を使用し、第2の膜形成ポリマーとして、DSM社によって参照名Avalure UR405(登録商標)で販売されているアニオン性ポリウレタンポリマーの分散体を使用する。
【0259】
膜形成ポリマーの水性分散体として、以下を使用することができる:
- アクリル分散体、BASF社によって名称Acronal DS-6250(登録商標)で、DSM社によって名称Neocryl A-45(登録商標)、Neocryl XK-90(登録商標)、Neocryl A-1070(登録商標)、Neocryl A-1090(登録商標)、Neocryl BT-62(登録商標)、Neocryl A-1079(登録商標)及びNeocryl A-523(登録商標)で、BASF社によって名称Joncryl 95(登録商標)及びJoncryl 8211(登録商標)で、大東化成工業株式会社によって名称Daitosol 5000 AD(登録商標)又はDaitosol 5000 SJで、Interpolymer社によって名称Syntran 5760 CGで販売されているもの、
- ポリウレタンの水性分散体、DSM社によって名称Neorez R-981(登録商標)及びNeorez R-974(登録商標)で、Noveon社によって名称Avalure UR-405(登録商標)、Avalure UR-410(登録商標)、Avalure UR-425(登録商標)、Avalure UR-450(登録商標)、Sancure 875(登録商標)、Avalure UR 445(登録商標)及びAvalure UR 450(登録商標)で、Bayer社によって名称Impranil 85(登録商標)で、及びBayer Material Science社によって名称Baycusan C1004(登録商標)で販売されているもの、
- スルホポリエステル、Eastman Chemical Products社によって商品名Eastman AQ(登録商標)で販売されているもの、
- ビニル分散体、例えばMexomere PAM、酢酸ポリビニルの水性分散体、例えばNisshin Chemical社製のVinybran(登録商標)、又はUnion Carbide社によって販売されている製品、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/ラウリルジメチルプロピルメタクリルアミドアンモニウムクロリドターポリマーの水性分散体、例えばISP社製のStyleze W(登録商標)、
- ポリウレタン/ポリアクリルハイブリッドポリマーの水性分散体、例えばAir Products社によって参照名Hybridur(登録商標)で販売されている製品、又はNational Starch社製のDuromer(登録商標)、
- コアシェルタイプの粒子の分散体、例えばArkema社によって参照名Kynar(登録商標)で販売されている製品(コア:フッ素化、シェル:アクリル)、或いは米国特許第5188899号に記載のもの(コア:シリカ、シェル:シリコーン)、及びこれらの混合物。
【0260】
好ましい一実施形態によれば、本発明による組成物は、アクリル膜形成ポリマー及び誘導体、特にスチレン-アクリル膜形成ポリマー及び誘導体の水性分散体、並びにポリウレタンポリマー、特にポリエステル-ポリウレタンポリマー及びその誘導体の水性分散体、並びにこれらの混合物から選択される粒子の水性分散体を含む。
【0261】
水溶性膜形成ポリマー
本発明による組成物は、少なくとも1種の水溶性膜形成ポリマーを含む。
【0262】
好ましくは、本発明による組成物は、水溶性膜形成ポリマーを含まない。しかし、「水溶性膜形成ポリマー」の総固体含有率は、組成物の総質量に対して、0.1質量%から10質量%、好ましくは0.5質量%から8質量%、更に良好には1質量%から5質量%の範囲とすることができる。
【0263】
挙げることができる水溶性膜形成ポリマーの例には、以下がある:
- タンパク質、例えばコムギタンパク質、ダイズタンパク質等の植物起源のタンパク質;ケラチン、例えばケラチン加水分解物及びスルホン性ケラチン等の動物起源のタンパク質、
- セルロースポリマー、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース及びカルボキシメチルセルロース、及び更に四級化セルロース誘導体、
- アクリルポリマー又はコポリマー、例えばポリアクリレート又はポリメタクリレート、
- ビニルポリマー、例えばポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテルとリンゴ酸無水物とのコポリマー、酢酸ビニルとクロトン酸とのコポリマー、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマー;ビニルピロリドンとカプロラクタムとのコポリマー;ポリビニルアルコール、
- アニオン性、カチオン性、両性又は非イオン性のキチン又はキトサンのポリマー、
- アラビアゴム、グアーガム、キサンタン誘導体、カラヤゴム、アカシアゴム、
- アルギネート及びカラゲナン、
- グリコアミノグリカン、ヒアルロン酸及びその誘導体、
- デオキシリボ核酸、
- 硫酸コンドロイチン等のムコ多糖類、
並びにこれらの混合物。
【0264】
ゲル化剤
親水性ゲル化剤
本発明による組成物はまた、少なくとも1種の親水性又は水溶性のゲル化剤も含んでもよく、それは、以下から選択することができる:
- アクリル酸若しくはメタクリル酸のホモポリマー若しくはコポリマー又はこれらの塩及びこれらのエステル、特にAllied Colloid社によって名称Versicol F(登録商標)又はVersicol K(登録商標)で、Ciba-Geigy社によって名称Ultrahold 8(登録商標)で販売されている製品、及びSynthalen Kタイプのポリアクリル酸のホモポリマー又はコポリマー、
- Hercules社によって名称Reten(登録商標)でそのナトリウム塩の形態で販売されている、アクリル酸とアクリルアミドとのコポリマー、及びHenkel社によって名称Hydagen F(登録商標)で販売されている、ポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩、
- Pemulenタイプのポリアクリル酸/アクリル酸アルキルコポリマー、
- Clariant社により販売されているAMPS(アンモニア水で部分的に中和され高架橋されているポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸)、
- SEPPIC社により販売されているSepigel(登録商標)若しくはSimulgell(登録商標)タイプのAMPS/アクリルアミドコポリマー、並びに
- AMPS/ポリオキシエチレン化メタクリル酸アルキルコポリマー(架橋又は非架橋)、及びこれらの混合物、
- 会合性ポリマー、特に会合性ポリウレタン、例えばElementis社製のC
16-OE
120-C
16ポリマー(名称Rheolate FX1100で販売されており、この分子はウレタン官能基を有し、質量平均分子量は1300であり、OEはオキシエチレン単位である)、Rheox社によって販売されている、尿素官能基を有するRheolate 205、又は更にRheolate 208若しくは204(これらのポリマーは純粋な形態で販売されている)、又はC
20アルキル鎖を有し、ウレタン結合を有する、水中20%の固体で販売されているRohm & Haas社製のDW 1206B。また、これらの会合性ポリウレタンの、特に、水中又は水性-アルコール性媒体中の溶液又は分散体を使用することも可能である。挙げることができるこうしたポリマーの例には、Elementis社によって販売されているRheolate FX1010、Rheolate FX1035、Rheoate 1070、Rheolate 255、Rheolate 278及びRheolate 244がある。Rohm & Haas社製の製品DW 1206F及びDW 1206J、及び更にAcrysol RM 184又はAcrysol 44、或いはBorchers社製のBorchigel LW44を使用することもまた可能である、
- 並びにこれらの混合物。
【0265】
幾つかの水溶性膜形成ポリマーもまた、水溶性ゲル化剤として作用する。
【0266】
親水性ゲル化剤は、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して、0.05質量%から10質量%、好ましくは0.1質量%から5質量%、更に良好には0.5質量%から2質量%の範囲の含有率で存在することができる。
【0267】
本発明による組成物は、好ましくはAMPS(アンモニア水で部分的に中和され、高架橋されているポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸)、AMPS/アクリルアミドコポリマー、及びこれらの混合物から選択される、上記のゲル化剤のうちの1つを有利には含む。
【0268】
親油性ゲル化剤
本発明による組成物は、少なくとも1種の親油性又は脂溶性のゲル化剤を含んでもよい。
【0269】
使用することができるゲル化剤は、有機又は無機の、ポリマー又は分子の親油性ゲル化剤であってもよい。
【0270】
挙げることができる無機の親油性ゲル化剤には、クレイ、修飾クレイ、例えばElementis社によるBentone 38 VCG、及び任意選択で疎水性に表面処理されたヒュームドシリカがある。
【0271】
ポリマーの有機の親油性ゲル化剤は、例えば、部分的に又は完全に架橋された3次元構造のエラストマー性オルガノポリシロキサン、例えば信越化学工業株式会社によって名称KSG6(登録商標)、KSG16(登録商標)及びKSG18(登録商標)で、Dow Corning社によって名称TREFIL E-505C(登録商標)及びTrefil E-506C(登録商標)で、Grant Industries社によって名称Gransil SR-CYC(登録商標)、SR DMF10(登録商標)、SR-DC556(登録商標)、SR 5CYC gel(登録商標)、SR DMF 10 gel(登録商標)及びSR DC 556 gel(登録商標)で、General Electric社によって名称SF 1204(登録商標)及びJK 113(登録商標)で販売されている製品;エチルセルロース、例えばDow Chemical社によって名称Ethocel(登録商標)で販売されている製品;(α)少なくとも32個の炭素原子を有するジカルボン酸、例えば脂肪酸二量体から選択される少なくとも1種の酸と、(β)アルキルジアミン及び特にエチレンジアミンとの間の縮合から生じたポリアミドタイプの重縮合物であって、そこでポリアミドポリマーは、12〜30個の炭素原子を有する少なくとも1種の飽和で直鎖状のモノアルコール又はモノアミンでエステル化又はアミド化された少なくとも1つのカルボン酸末端基を含み、具体的にはArizona Chemical社によって名称Uniclear 100 VG(登録商標)で販売されている製品等のエチレンジアミン/ジリノール酸ステアリルコポリマー;ポリオルガノシロキサンタイプのシリコーンポリアミド、例えば米国特許第A-5874069号、米国特許第A-5919441号、米国特許第A-6051216号及び米国特許第A-5981680号の文献に記載されているもの、例えばDow Corning社によって参照名Dow Corning 2-8179及びDow Corning 2-8178 Gellantで販売されている製品である。「ジブロック」、「トリブロック」又は「ラジアル」タイプのブロックコポリマー、ポリスチレン/ポリイソプレン又はポリスチレン/ポリブタジエンタイプのブロックコポリマー、例えばBASF社によって名称Luvitol HSB(登録商標)で販売されている製品、ポリスチレン/コポリ(エチレン-プロピレン)タイプのブロックコポリマー、例えばShell Chemical Co.社により名称Kraton(登録商標)で販売されている製品、又は更にポリスチレン/コポリ(エチレン-ブチレン)タイプのブロックコポリマー、及びトリブロックとラジアル(スター)コポリマーとのイソドデカン中混合物、例えばPenreco社によって名称Versagel(登録商標)で販売されている製品、例えばブチレン/エチレン/スチレントリブロックコポリマーとエチレン/プロピレン/スチレンスターコポリマーとのイソドデカン中混合物(Versagel M 5960)である。
【0272】
本発明による組成物はまた、親油性ゲル化剤として非乳化シリコーンエラストマーも含むことができる。親油性ゲル化剤の中で、オルガノゲル化剤も挙げることができる。
【0273】
本発明による組成物は、好ましくは、親油性ゲル化剤を含まない。
【0274】
化粧用活性剤
本発明による組成物は、少なくとも1種の化粧用活性剤も含んでもよい。
【0275】
本発明による組成物中で使用することができる化粧用活性剤として、抗酸化剤、保存剤、芳香剤、中和剤、皮膚軟化剤、コアレッサ、保湿剤、ビタミン及び遮蔽剤、詳細には日焼け止め剤、並びにこれらの混合物を特に挙げることができる。
【0276】
言うまでもなく、当業者は、想定された添加によって本発明による組成物の有利な特性が有害な影響を受けない又は実質的に受けないように、任意選択の追加の成分及び/又はそれらの量を注意深く選択することになる。
【0277】
好ましくは、本発明による組成物は、リーブイン組成物である。有利には、組成物は、メイクアップ用組成物、詳細にはマスカラである。
【0278】
油又は有機溶媒
本発明による組成物は、少なくとも1種の油又は有機溶媒を含んでもよい。
【0279】
本発明による組成物は、詳細には、少なくとも1種の不揮発性油、少なくとも1種の揮発性油、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1種の油を含むことができる。
【0280】
不揮発性油
「油」という用語は、室温で且つ大気圧下で液体である脂肪物質を意味する。
【0281】
「不揮発性油」という用語は、室温及び周囲圧力下で皮膚又はケラチン繊維の上に残留する油を意味する。より正確には、不揮発性油は、厳密には0.01mg/cm
2/分未満の蒸発速度を有する。
【0282】
この蒸発速度を測定するために、試験を受けることになる15gの油又は油混合物を、直径7cmの結晶皿に入れ、これを、25℃の温度で温度制御して相対湿度50%で湿度制御している約0.3m
3の大きなチャンバ内に均衡をとって配置する。液体は、撹拌せずに自由に蒸発させ、一方で、前記油又は前記混合物を含有する結晶皿の上に垂直な位置で配置した送風機(Papst-Motoren社、参照名8550N、2700rpmで回転)で換気を行い、送風機の羽根は、結晶皿の底部から20cm離して結晶皿の方へ向ける。結晶皿に残存する油の質量を、一定の間隔をおいて測定する。蒸発速度は、単位面積(cm
2)及び単位時間(分)当たりの蒸発した油のmgで表す。
【0283】
前記少なくとも1種の不揮発性油は、炭化水素系油及びシリコーン油、並びにこれらの混合物、好ましくは炭化水素系油から選択することができる。
【0284】
本発明に好適な不揮発性炭化水素系油は、特に、以下から選択することができる:
- 植物起源の炭化水素系油、例えばグリセロールの脂肪酸エステルからなるトリグリセリド、これらの脂肪酸はC4〜C28を範囲とする鎖長を有することができ、これらの脂肪酸は、おそらくは直鎖状若しくは分枝状、且つ飽和若しくは不飽和であり;これらの油は、具体的には、コムギ胚芽油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ゴマ油、トウモロコシ油、アプリコット油、ヒマシ油、シア油、アボカド油、オリーブ油、ダイズ油、スイートアーモンド油、ナタネ油、綿実油、ヘーゼルナッツ油、マカダミア油、ホホバ油、パーム油、アルファルファ油、ケシの実油、カボチャ油、マロー油、ブラックカラント油、イブニングプリムローズ油、キビ油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、ベニバナ油、ククイ油、パッションフラワー油及びジャコウバラ油;或いはカプリル/カプリン酸トリグリセリド、例えば、Stearineries Dubois社によって販売されているもの、若しくはSasol社によって名称Miglyol 810(登録商標)、812(登録商標)及び818(登録商標)で販売されているもの、
- 10〜40個の炭素原子を有する合成エーテル、
- 本発明によるポリマー以外の無機又は合成起源の直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えばワセリン、ポリブテン、ポリデセン及びスクアラン、並びにこれらの混合物、
- 合成エステル、例えば、式R1COOR2の油(式中、R1は、1〜40個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝状の脂肪酸残基を表し、R2は、特に、1〜40個の炭素原子を有する分枝状の炭化水素系鎖を表し、但し、条件として、R1+R2≧10である)、例えばパーセリン油(オクタン酸セトステアリル)、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、C12〜C15安息香酸アルキル、ラウリン酸ヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、イソステアリン酸イソステアリル、オクタン酸アルキル若しくはポリアルキル、デカン酸エステル若しくはリシノール酸エステル、例えば、ジオクタン酸プロピレングリコール;ヒドロキシル化エステル、例えば乳酸イソステアレート及びリンゴ酸ジイソステアリル;並びにペンタエリスリトールエステル、
- 室温で液体であり、12〜26個の炭素原子を有する分枝状及び/又は不飽和の炭素系鎖を有する脂肪族アルコール、例えばオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-ヘキシルデカノール、2-ブチルオクタノール及び2-ウンデシルペンタデカノール、並びに
- 高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸又はリノレン酸、及びこれらの混合物。
【0285】
本発明に好適な不揮発性シリコーン油は、特に、以下から選択することができる:
- 本発明による組成物中で使用することができる不揮発性シリコーン油は、不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS)であって、アルキル基又はアルコキシ基を含み、これらの基がペンダント状であり且つ/又はシリコーン鎖の末端にあり、これらの基それぞれが2〜24個の炭素原子を有するポリジメチルシロキサン、フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、及びトリメチルシロキシケイ酸2-フェニルエチルであってもよい。
【0286】
本発明による組成物は、任意選択で、少なくとも1種の、植物起源の不揮発性炭化水素系油、例えばグリセロールの脂肪酸エステルからなるトリグリセリド(その脂肪酸はC4〜C28の範囲の鎖長を有することができる)、特にパーム油及び水添ホホバ油を含む。本発明による組成物は、好ましくは、不揮発性シリコーン油を含まない。
【0287】
本発明による組成物は、好ましくは、不揮発性油を含まない。しかし、本発明による組成物中の不揮発性油の総含有率が、組成物の総質量に対して、0.01質量%から10質量%、特に0.1質量%から8質量%、好ましくは0.25質量%から5質量%の範囲であってもよい。
【0288】
好ましい一実施形態によれば、本発明による組成物は、組成物の総質量に対して5質量%未満の不揮発性油を含む。
【0289】
揮発性油
本発明による組成物は、少なくとも1種の揮発性油を含んでもよい。
【0290】
「揮発性油」という用語は、室温で且つ大気圧で、皮膚と接触して1時間未満で蒸発することができる油(又は非水性媒体)を意味する。揮発性油は、室温で液体である化粧用揮発性油である。より具体的には、揮発性油は、両端を含む0.01から200mg/cm
2/分の間の蒸発速度を有する。
【0291】
この揮発性油は、炭化水素系であってもよい。
【0292】
揮発性炭化水素系油は、7〜16個の炭素原子を有する炭化水素系油から選択することができる。
【0293】
本発明による組成物は、1種又は複数の揮発性分枝状アルカンを含有してもよい。「1種又は複数の揮発性分枝状アルカン」という表現は、区別せずに、「1種又は複数の揮発性分枝状アルカン油」を意味する。
【0294】
7〜16個の炭素原子を有する揮発性炭化水素系油として、分枝状C8〜C16アルカン、例えばC8〜C16イソアルカン(イソパラフィンとしても知られる)、イソドデカン、イソデカン、イソヘキサデカン、及び例えば商品名Isopar又はPermethylで販売されている油、C8〜C16分枝状エステル、例えばネオペンタン酸イソヘキシル、並びにこれらの混合物を特に挙げることができる。好ましくは、8〜16個の炭素原子を有する揮発性炭化水素系油は、イソドデカン、イソデカン及びイソヘキサデカン、並びにこれらの混合物、特にイソドデカンから選択される。
【0295】
本発明による組成物は、1種又は複数の揮発性直鎖状アルカンを含有してもよい。「1種又は複数の揮発性直鎖状アルカン」という用語は、区別せずに、「1種又は複数の揮発性直鎖状アルカン油」を意味する。
【0296】
本発明に好適な揮発性直鎖状アルカンは、室温(約25℃)で且つ大気圧(760mmHg)下で液体である。
【0297】
本発明に好適な「揮発性直鎖状アルカン」は、室温(25℃)で且つ大気圧(760mmHg、即ち101325Pa)下で、皮膚と接触して1時間未満で蒸発することができ、室温で液体であり、特に、室温(25℃)及び大気圧(760mmHg)下で0.01から15mg/cm
2/分の範囲の蒸発速度を有する、化粧用の直鎖状アルカンを意味する。
【0298】
好ましくは植物起源の直鎖状アルカンは、7〜15個の炭素原子、特に9〜14個の炭素原子、より特定すると11〜13個の炭素原子を含む。
【0299】
本発明に好適な直鎖状アルカンの例として、Cognis社による特許出願WO2007/068371又はWO2008/155059に記載されているアルカン(少なくとも1個の炭素によって異なる別個のアルカンの混合物)を挙げることができる。これらのアルカンは、それら自体がヤシ油又はパーム油から得られる脂肪アルコールから得られる。
【0300】
本発明に好適な直鎖状アルカンの例として、n-ヘプタン(C7)、n-オクタン(C8)、n-ノナン(C9)、n-デカン(C10)、n-ウンデカン(C11)、n-ドデカン(C12)、n-トリデカン(C13)、n-テトラデカン(C14)及びn-ペンタデカン(C15)、並びにこれらの混合物を挙げることができ、特にCognis社による特許出願WO2008/155059の実施例1に記載されているn-ウンデカン(C11)とn-トリデカン(C13)との混合物を挙げることができる。Sasol社によってそれぞれ参照名Parafol 12-97及びParafol 14-97で販売されているn-ドデカン(C12)及びn-テトラデカン(C14)、並びに更にこれらの混合物も挙げることもできる。
【0301】
直鎖状アルカンは、単独で使用してもよく、又は少なくとも1個の炭素数で互いに異なる少なくとも2種の別個のアルカンの混合物、特に少なくとも2個の炭素数が互いに異なる10〜14個の炭素原子を含む少なくとも2種の直鎖状アルカンの混合物、特に揮発性直鎖状C11/C13アルカンの混合物、又は直鎖状C12/C14アルカンの混合物、具体的にはn-ウンデカン/n-トリデカン混合物(こうした混合物は、WO2008/155059の実施例1又は実施例2に従って得ることができる)として使用してもよい。
【0302】
一変形形態として又は追加的に、調製される組成物は、化粧用の使用に適合可能な少なくとも1種の揮発性シリコーン油又は溶媒を含むことができる。
【0303】
「シリコーン油」という用語は、少なくとも1個のケイ素原子を有する、特にSi-O基を有する油を意味する。一実施形態によれば、前記組成物は、組成物の総質量に対して、10質量%未満、更に良好には5質量%未満の不揮発性シリコーン油を含むか、又はシリコーン油を含まないことさえある。
【0304】
挙げることができる揮発性シリコーン油には、環状ポリシロキサン及び直鎖状ポリシロキサン、並びにこれらの混合物がある。挙げることができる揮発性直鎖状ポリシロキサンには、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン及びヘキサデカメチルヘプタシロキサンがある。挙げることができる揮発性環状ポリシロキサンには、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン及びドデカメチルシクロヘキサシロキサンがある。
【0305】
一変形形態として又は追加的に、調製される組成物は、少なくとも1種の揮発性フルオロ油を含んでもよい。
【0306】
「フルオロ油」という用語は、少なくとも1個のフッ素原子を有する油を意味する。
【0307】
挙げることができる揮発性フルオロ油には、ノナフルオロメトキシブタン及びペルフルオロメチルシクロペンタン、並びにこれらの混合物がある。
【0308】
本発明による組成物は、好ましくは、不揮発性油を含まない。しかし、少なくとも1種の揮発性油が、0.1質量%から10質量%の範囲の総含有率で存在してもよい。特に、揮発性油が、組成物中に、組成物の総質量に対して0.5質量%から5質量%の範囲の含有率で存在してもよい。
【0309】
好ましい一実施形態によれば、本発明による組成物は、組成物の総質量に対して5質量%未満の揮発性油を含む。
【0310】
アセンブリ
本発明に好適な、ケラチン繊維をコーティングするためのアセンブリは、ケラチン繊維をコーティングするための前記化粧用組成物を塗布するのに好適な塗布器、及び適切な場合、前記組成物を受容するのに好適な包装装置を備えることができる。
【0311】
塗布器
塗布器は、ケラチン繊維、例えばまつ毛又は眉毛を滑らかにする且つ/又は分離させるための、具体的には歯、剛毛又はその他の突出部の形態にある手段を備えることができる。
【0312】
塗布器は、組成物をまつ毛又は眉毛に塗布するように設計され、例えばブラシ又は櫛を備えてもよい。
【0313】
塗布器はまた、組成物でメイクアップした又は組成物が付着したまつ毛又は眉毛の領域にわたって、メイクアップの仕上げを施すために使用することもできる。
【0314】
ブラシは、ねじれた芯と、芯の各曲がり目の間にある剛毛とを備えてもよく、又は更に別の仕様で作られていてもよい。
【0315】
櫛は、例えば、プラスチックを成形することによって単体構成部品から製造される。
【0316】
特定の例示的な実施形態では、塗布部材を、曲げることができる心棒の末端部に搭載し、これは、塗布中の快適さを改善するのに役立てることができる。
【0317】
包装装置
包装装置は、ケラチン繊維をコーティングするための組成物を収容する容器を備えてもよい。次いで、この組成物は、容器の中に塗布器を沈めることによって容器から取り出すことができる。
【0318】
この塗布器は、容器を閉鎖するための部材へ、しっかりと付着させてもよい。この閉鎖部材は、塗布器を把持する部材を形成することができる。この把持部材は、ねじ留め、スナップ閉じ、押し込み等の任意の好適な手段によって、前記容器の上に取り外し可能で搭載できるキャップを形成することができる。したがって、こうした容器は、前記塗布器を取り外し可能で収容することができる。
【0319】
この容器は、塗布器によって取り出された余分な生成物を除去する上で好適なワイパーを任意選択で備えてもよい。
【0320】
本発明による組成物をまつ毛又は眉毛に塗布する方法はまた、
- 化粧用組成物の付着物をまつ毛又は眉毛の上に形成する工程と、
- 付着物をまつ毛又は眉毛の上に放置することにより該付着物が乾燥することが可能になる工程と
を含むこともできる。
【0321】
別の実施形態によれば、塗布器が、生成容器を形成することができることに留意すべきである。このような場合、容器は、例えば、把持部材中に設けられることが可能であり、内部チャンネルは、この把持部材を突出した塗布部材へ内部連結させることができる。
【0322】
最後に、包装及び塗布のアセンブリがキットの形態であることが可能であり、塗布器と包装装置とが同一の包装物品中に別々に収容されることが可能であることに留意すべきである。
【0323】
上記及び以下の実施例は、本発明の例示として示すものであり、その範囲を限定するものではない。
【実施例】
【0324】
本発明によるマスカラ用組成物を以下に記載し、本発明以外の2種の組成物と比較する:
【0325】
【表1】
【0326】
これらの組成物は、以下のように調製した:
成分を検量し、本発明によるステアレス2及び20を80℃で溶解し、次いで電気ケトル中で予め95℃に加熱しておいた水、及び顔料を添加する。Moritz混合機を用いて95℃で5分間混合する。
該混合物の温度が45℃以下のときに、保存剤を混合物に注ぎ入れる。
こうして得たマスカラを密閉した瓶に移して空気との接触による乾燥を防ぎ、次いで配合物が均質になって顔料が正しく分散されているかを調べるために、24時間待つ必要がある。
【0327】
1/ ラメラ相Lβの存在の検証
まず最初に、ラメラ相Lβの存在を、交差偏光を伴う光学顕微鏡によって倍率10で確かめた。
先に説明した広角X線散乱の技法を用いたラメラ相Lβの特徴付けが、本来、界面活性剤系と水性相との組合せで実施されるべきであり、それは、測定を妨害可能な、ラメラ相のラインをマスクしうる任意の散乱を避けるためであることが留意されるべきである。したがって、この測定は、顔料を及びフィラーを含まない組成物で実施されるべきである。この測定は、以下の組成で行った:
【0328】
【表2】
【0329】
本発明による、この組成物A'のX線回折スペクトルは、q=0.052、q=0.107及びq=0.16オングストローム
-1で、3本の微細なラインを示し、これは、ラメラ相についての期間が120オングストロームであることを我々に付与する。
【0330】
界面活性剤の含有率が、先に示した本発明による組成物Aの実施例と比べるとわずかに変更されていても、顔料を及びフィラーを含まない前記組成物Aの界面活性剤の含有率において、類似の又は同一でさえあるX線回折スペクトルが得られうることが留意されるべきである。
【0331】
本発明以外の比較組成物2'に関して、13質量%で存在する、25℃でのHLBが8未満の界面活性剤と、25℃でのHLBが8
以上の界面活性剤との混合物は、Lβラメラ相を形成することを可能にしない。
【0332】
2/ プロトコル及び結果
調製された組成物Aを、肉眼で、且つ顕微鏡下で観察し、次いで汚れていないまつ毛の試験試料に、これらの組成物をブラシを用いて塗布して試験する。
【0333】
本発明による組成物Aは、肉眼に、且つ顕微鏡下で、粒子の、微細な分散体(顔料及び球状フィラー)を呈する。この組成物は、良好な輝度の黒色を呈する。
【0334】
本発明による組成物は、塗布が快適であり、それは流体の質感を有し[Rheomat RM100(登録商標)機器を用いて測定した25℃での粘度は7.1Pa.sである]、付着物は層の上に層を構成し、該組成物はまつ毛をよくコーティングし、メイクアップの結果は均一であり、まつ毛の縁はよく広げられる。加えて、得られた組成物は、良好な光沢を有する。
【0335】
加えて、この組成物は、4℃及び45℃で2か月間、安定である。
【0336】
本発明以外の組成物は、きわめて流体状であるため、組成物Aの品質を得ることを可能にしない。
【0337】
本発明による界面活性剤系の他の実施例
本発明による界面活性剤系の変形形態を用いた本発明による他の組成物を調製し、交差偏波光学顕微鏡を用いて倍率10倍でラメラ相の存在を調べた。
【0338】
【表3】
【0339】
【表4】
【0340】
【表5】
【0341】
【表6】
【0342】
結果
本発明による組成物2Bから2Eでは、それぞれについてラメラ相Lβの形成を観察した[マルタクロス(Maltese crosses)、複屈折構造及び油のしま(oily striations)の存在]。
【0343】
本発明以外の界面活性剤系の実施例
【0344】
【表7】
【0345】
こうした界面活性剤系は、ラメラ相Lβの形成を可能にしない。
【0346】
本発明との関連で、化合物、又は化合物のファミリーのために与えられている質量百分率は、常に、当該の化合物の固体の質量として表されると理解される。
【0347】
本出願の全体にわたって、「1つを含む」又は「1つを含有する」という語句は、特段の指定がない限り、「少なくとも1つを含む」又は「少なくとも1つを含有する」を意味する。