(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ノードによって、前記ノードがノードのサブセットの一部であると決定することと、ここにおいて、ノードの前記サブセット中の各ノードが、ノードの前記サブセットを含むノードのセットのための1つまたは複数のシステム走査を実施し、ここにおいて、前記ノードが、前記ノードの1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づいてノードの前記サブセットの一部であると決定され、
前記ノードがノードの前記サブセットの一部であると決定したことに応答して、前記ノードによって1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)に対する前記1つまたは複数のシステム走査を実施することと、
前記ノードによって、前記1つまたは複数のRATに対する前記1つまたは複数のシステム走査からの1つまたは複数のシステム走査結果を取得することと、
前記ノードによって、前記1つまたは複数のシステム走査結果をノードの前記セットに送信することと、ここにおいて、ノードの前記セット中の各ノードが、前記1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定するように構成された、
を備える、通信の方法。
前記1つまたは複数の特性は、ノードの前記セット中の前記ノードとのRAT類似性、RATごとのシステム走査ごとに消費される電力量、前記ノードが接続状態にあるかどうか、前記ノードがボイス能力を有するかどうかのうちの少なくとも1つまたは複数を備える、請求項1に記載の方法。
ノードの前記サブセットが、ノードの前記セットのためのRATごとのシステム走査ごとに消費される電力量を最小限に抑える1つまたは複数のノードを備える、請求項1に記載の方法。
前記1つまたは複数のシステム走査を実施することが、前記第1のRATについてシステム走査を実施することを備え、ここにおいて、ノードの前記サブセット中の各ノードが、前記1つまたは複数のRATからのそれぞれのRATについて前記システム走査を並列に実施する、請求項1に記載の方法。
前記1つまたは複数のシステム走査結果をノードの前記セットに送信することが、前記ノードとノードの前記セット中の前記ノードとの間のピアツーピア(P2P)接続性を介して前記1つまたは複数のシステム走査結果を送信することを備え、ここにおいて、前記P2P接続性が、Bluetooth、またはワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、またはワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、またはWiFi、またはロングタームエボリューション(LTE)、またはD−busのうちの1つまたは複数を介した接続性を備える、請求項1に記載の方法。
ノードがノードのサブセットの一部であると決定するための手段と、ここにおいて、ノードの前記サブセット中の各ノードが、ノードの前記サブセットを含むノードのセットのための1つまたは複数のシステム走査を実施し、ここにおいて、前記ノードが、前記ノードの1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づいてノードの前記サブセットの一部であると決定され、
前記ノードがノードの前記サブセットの一部であると決定したことに応答して、前記ノードによって1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)に対する前記1つまたは複数のシステム走査を実施するための手段と、
前記1つまたは複数のRATに対する前記1つまたは複数のシステム走査からの1つまたは複数のシステム走査結果を取得するための手段と、
前記1つまたは複数のシステム走査結果をノードの前記セットに送信するための手段と、ここにおいて、ノードの前記セット中の各ノードが、前記1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定するように構成された、を備える、
通信のための装置。
ノードによって、前記ノードがノードの第1のサブセットの一部であると決定することと、ここにおいて、前記第1のサブセット中の各ノードが、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)に対する1つまたは複数のシステム走査を実施することを禁止され、ここにおいて、前記決定することが、前記ノードの1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づき、
前記ノードによって、ノードの第2のサブセットによって送信された1つまたは複数のシステム走査結果を監視することと、ここにおいて、前記第2のサブセット中の各ノードが、ノードの前記第1のサブセットを少なくとも含むノードのセットのための1つまたは複数のシステム走査を実施し、
前記ノードによって、ノードの前記第2のサブセットから前記1つまたは複数のシステム走査結果を受信することと、
前記ノードによって、前記1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定することと
を備える、通信の方法。
ノードの前記第2のサブセットから前記1つまたは複数のシステム走査結果を受信することが、前記ノードとノードの前記第2のサブセット中の前記ノードとの間のピアツーピア(P2P)接続性を介して前記1つまたは複数のシステム走査結果を受信することを備え、ここにおいて、前記P2P接続性が、Bluetooth、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、WiFi、ロングタームエボリューション(LTE)、およびD−busのうちの1つまたは複数を介した接続性を備える、請求項9に記載の方法。
ノードがノードの第1のサブセットの一部であると決定するための手段と、ここにおいて、前記第1のサブセット中の各ノードが、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)に対する1つまたは複数のシステム走査を実施することを禁止され、ここにおいて、前記決定することが、前記ノードの1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づき、 ノードの第2のサブセットによって送信された1つまたは複数のシステム走査結果を監視するための手段と、ここにおいて、前記第2のサブセット中の各ノードが、ノードの前記第1のサブセットを少なくとも含むノードのセットのための1つまたは複数のシステム走査を実施し、
ノードの前記第2のサブセットから前記1つまたは複数のシステム走査結果を受信するための手段と、
前記1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定するための手段と
を備える、通信のための装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[0028]添付の図面に関して以下に記載する発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る唯一の構成を表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構成要素をブロック図の形式で示す。一態様では、本明細書で使用する「構成要素」という用語は、システムを構成する部分のうちの1つであり得、ハードウェアまたはソフトウェアであり得、他の構成要素に分割され得る。
【0019】
[0029]次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様を提示する。これらの装置および方法について、以下の発明を実施するための形態において説明し、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示す。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0020】
[0030]例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実装され得る。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を実施するように構成された他の好適なハードウェアがある。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
【0021】
[0031]したがって、1つまたは複数の例示的な態様では、説明する機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、およびフロッピー(登録商標)ディスク(disk)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0022】
[0032]本明細書で使用する「スモールセル」(または「スモールカバレージセル」)という用語は、アクセスポイントまたはアクセスポイントの対応するカバレージエリアを指すことがあり、ここで、この場合のアクセスポイントは、たとえば、マクロネットワークアクセスポイントまたはマクロセルの送信電力あるいはカバレージエリアと比較して、比較的低い送信電力あるいは比較的小さいカバレージを有する。たとえば、マクロセルは、限定はしないが、半径数キロメートルなど、比較的大きい地理的エリアをカバーし得る。対照的に、スモールセルは、限定はしないが、自宅、建築物、または建築物のフロアなど、比較的小さい地理的エリアをカバーし得る。したがって、スモールセルは、限定はしないが、基地局(BS)、アクセスポイント、フェムトノード、フェムトセル、ピコノード、マイクロノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、ホームノードB(HNB:home Node B)またはホーム発展型ノードB(HeNB:home evolved Node B)など、装置を含み得る。したがって、本明細書で使用する「スモールセル」という用語は、マクロセルと比較して比較的低い送信電力および/または比較的小さいカバレージエリアセルを指す。
【0023】
[0033]本態様は、概して、ワイヤレス通信システムにおいて、ユーザ機器など、ノードによって実施されるマルチモードシステム選択(MMSS:multi-mode system selection)プロシージャに関する。MMSSは、ノードが、複数の規格(たとえば、3GPP、3GPP2、WiMAX(登録商標))にわたって特定の無線エアインターフェース(AI:air-interface)を選択するためのノード選好に優先度を付けることを可能にする。MMSSでは、ノードは、キャリアの選好に基づいてcdma2000システムと非cdma2000システム(たとえば、LTE、WiMAX)とを選択し、したがって取得することができる。詳細には、いくつかのワイヤレス通信システムでは、ノードは、互いとは無関係にMMSSプロシージャを実施する。しかしながら、これらのノードは、それらが互いに極めて近接していることにより、互いに同じシステムネットワーク状態を経験し得る。たとえば、あるノードは、第2の無線アクセス技術(RAT)と比較してより高い優先度をもつ第1のRATについての第1の信号品質を取得し得るが、別のノードは、より低い優先度をもつ第2のRATについての第2の信号品質を取得し得る。それにもかかわらず、これらのノードは、通常、(たとえば、両方のノードが、システム選択決定を行う際に第1のRATと第2のRATの両方からの信号品質測定値を使用するシナリオにおいて)システムを効率的に選択するために互いにこの情報を交換することができないであろう。その上、信号品質測定値の数に応じてノード電力が線形的に消耗され、したがって、独立したMMSSは非効率的である。
【0024】
[0034]したがって、本方法および装置は、ノードのセットがそれらの現在のRATから別のRATに切り替えるべきかどうかを決定し得るように、ノードが、システム走査を実施し、システム走査結果をセットの残りに送信することを許される、ノードのサブセットの一部であるかどうかを決定し得る。したがって、いくつかの態様では、本方法および装置は、たとえば、いくつかのノードのみがシステム走査を実施し、他のノードがシステム走査を実施しないことを可能にするための、またはノードのセットの間でシステム走査を分配するための、現在のソリューションと比較して効率的なソリューションを提供し得る。さらに、本方法および装置は、ノードのセットの間の非効率的な独立したSSMSを克服するための機構を提供し得る。
【0025】
[0035]
図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と呼ばれることがある。EPS100は、ノードのセットの間のシステム選択を協調させるように構成されたシステム選択構成要素720(
図7)を含み得る1つまたは複数のUE102を含み得る。さらに、EPS100、発展型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)120、および事業者のIPサービス122。EPSは他のアクセスネットワークと相互接続することができるが、簡単のために、それらのエンティティ/インターフェースは図示していない。図示のように、EPSはパケット交換サービスを提供するが、当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって提示する様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
【0026】
[0036]E−UTRANは発展型ノードB(eNB)106と他のeNB108とを含む。eNB106は、UE102に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与える。eNB106は、バックホール(たとえば、X2インターフェース)を介して他のeNB108に接続され得る。eNB106は、基地局、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。eNB106は、UE102にEPC110へのアクセスポイントを与える。UE102の例としては、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE102は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
【0027】
[0037]eNB106はS1インターフェースによってEPC110に接続される。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)112と、他のMME114と、サービングゲートウェイ116と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ118とを含む。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME112はベアラおよび接続管理を行う。すべてのユーザIPパケットはサービングゲートウェイ116を通して転送され、サービングゲートウェイ116自体はPDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118はUEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与える。PDNゲートウェイ118は事業者のIPサービス122に接続される。事業者のIPサービス122は、インターネットと、イントラネットと、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)と、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)とを含む。
【0028】
[0038]
図2は、UE206のうちの1つまたは複数が、本明細書で説明するようにシステム選択構成要素720(
図7)を含み得る、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の一例を示す図である。この例では、アクセスネットワーク200はいくつかのセルラー領域(セル)202に分割される。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つまたは複数と重複するセルラー領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(たとえば、ホームeNB(HeNB))、ピコセル、マイクロセル、またはリモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)であり得る。マクロeNB204は各々、それぞれのセル202に割り当てられ、セル202中のすべてのUE206にEPC110へのアクセスポイントを与えるように構成される。アクセスネットワーク200のこの例には集中型コントローラはないが、代替構成では集中型コントローラが使用され得る。eNB204は、無線ベアラ制御、承認制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続性を含む、すべての無線関係機能を担当する。
【0029】
[0039]アクセスネットワーク200によって採用される変調および多元接続方式は、展開されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。LTE適用例では、周波数分割複信(FDD:frequency division duplexing)と時分割複信(TDD:time division duplexing)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。当業者が以下の詳細な説明から容易に諒解するように、本明細書で提示する様々な概念はLTE適用例に好適である。ただし、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を採用する他の電気通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution-Data Optimized)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供するためにCDMAを採用する。
【0030】
[0040]これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))とTD−SCDMAなどのCDMAの他の変形態とを採用するユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、TDMAを採用するモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、ならびに、OFDMAを採用する、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、およびFlash−OFDMに拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、3GPP団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体からの文書に記載されている。採用される実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定の適用例およびシステムに課される全体的な設計制約に依存することになる。
【0031】
[0041]eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用により、eNB204は、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートするために空間領域を活用することが可能になる。空間多重化は、データの異なるストリームを同じ周波数上で同時に送信するために使用され得る。データスチームは、データレートを増加させるために単一のUE206に送信されるか、または全体的なシステム容量を増加させるために複数のUE206に送信され得る。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、次いでDL上で複数の送信アンテナを通して空間的にプリコーディングされた各ストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグネチャとともに(1つまたは複数の)UE206に到着し、これにより、(1つまたは複数の)UE206の各々がそのUE206に宛てられた1つまたは複数のデータストリームを復元することが可能になる。UL上で、各UE206は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、これにより、eNB204は、各空間的にプリコーディングされたデータストリームのソースを識別することが可能になる。
【0032】
[0042]空間多重化は、概して、チャネル状態が良好であるときに使用される。チャネル状態があまり良好でないときは、送信エネルギーを1つまたは複数の方向に集中させるためにビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを通して送信するためのデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルのエッジにおいて良好なカバレージを達成するために、送信ダイバーシティと組み合わせてシングルストリームビームフォーミング送信が使用され得る。
【0033】
[0043]以下の詳細な説明では、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムを参照しながらアクセスネットワークの様々な態様について説明する。OFDMは、OFDMシンボル内のいくつかのサブキャリアを介してデータを変調するスペクトル拡散(spread-spectrum)技法である。サブキャリアは正確な周波数で離間される。離間は、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能にする「直交性」を与える。時間領域では、OFDMシンボル間干渉をなくすために、ガードインターバル(たとえば、サイクリックプレフィックス)が各OFDMシンボルに追加され得る。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR:peak-to-average power ratio)を補償するために、SC−FDMAをDFT拡散OFDM信号の形態で使用し得る。
【0034】
[0044]
図3は、本明細書で説明するように、システム選択構成要素720(
図7)を含み得るUE702(
図7)など、UEによって受信され得る、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す
図300である。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素に分割される。LTEでは、リソースブロックは、周波数領域において12個の連続するサブキャリアを含んでおり、各OFDMシンボル中のノーマルサイクリックプレフィックスの場合、時間領域において7個の連続するOFDMシンボルを含んでおり、すなわち84個のリソース要素を含んでいる。拡張サイクリックプレフィックスの場合、リソースブロックは、時間領域において6個の連続するOFDMシンボルを含んでおり、72個のリソース要素を有する。R302、304として示されるリソース要素のいくつかはDL基準信号(DL−RS:DL reference signal)を含む。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有RS(CRS:Cell-specific RS)302と、UE固有RS(UE−RS:UE-specific RS)304とを含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH:physical DL shared channel)がマッピングされるリソースブロック上でのみ送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は変調方式に依存する。したがって、システム選択構成要素720を含む
図7のUE702のようなUEが受信するリソースブロックが多いほど、また変調方式が高いほど、UEのデータレートは高くなる。
【0035】
[0045]
図4は、本明細書で説明するように、システム選択構成要素720(
図7)を含み得るUE702(
図7)など、UEによって送信され得る、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す
図400である。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報の送信のためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。ULフレーム構造は、単一のUEがデータセクション中の連続サブキャリアのすべてを割り当てられることを可能にし得る、連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
【0036】
[0046]システム選択構成要素720を含むUE702(
図7)など、UEは、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロック410a、410bを割り当てられ得る。UEは、eNBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロック420a、420bをも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH:physical UL control channel)中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH:physical UL shared channel)中でデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、周波数上でホッピングし得る。
【0037】
[0047]初期システムアクセスを実施し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)430中でUL同期を達成するために、リソースブロックのセットが使用され得る。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、いかなるULデータ/シグナリングも搬送することができない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数はネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある時間リソースおよび周波数リソースに制限される。周波数ホッピングはPRACHにはない。PRACH試みは単一のサブフレーム(1ms)中でまたは少数の連続サブフレームのシーケンス中で搬送され、UEは、フレーム(10ms)ごとに単一のPRACH試みのみを行うことができる。
【0038】
[0048]
図5は、LTEにおけるユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す
図500である。無線プロトコルアーキテクチャは、システム選択構成要素720を含むUE702(
図7)のようなUE、およびeNBによって使用され得、無線アーキテクチャは、レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3という3つのレイヤを含む。レイヤ1(L1レイヤ)は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。L1レイヤを本明細書では物理レイヤ506と呼ぶ。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506の上にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクを担当する。
【0039】
[0049]ユーザプレーンでは、L2レイヤ508は、ネットワーク側のeNBにおいて終端される、媒体アクセス制御(MAC:media access control)サブレイヤ510と、無線リンク制御(RLC:radio link control)サブレイヤ512と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)514サブレイヤとを含む。図示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118において終端されるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)と、接続の他端(たとえば、ファーエンドUE、サーバなど)において終端されるアプリケーションレイヤとを含めてL2レイヤ508の上にいくつかの上位レイヤを有し得る。
【0040】
[0050]PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間で多重化を行う。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信オーバーヘッドを低減するための上位レイヤデータパケットのヘッダ圧縮と、データパケットを暗号化することによるセキュリティと、UEに対するeNB間のハンドオーバサポートとを与える。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤデータパケットのセグメンテーションおよびリアセンブリと、紛失データパケットの再送信と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)による、順が狂った受信を補正するためのデータパケットの並べ替えとを行う。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ510はまた、UEの間で1つのセル中の様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)を割り振ることを担当する。MACサブレイヤ510はまたHARQ動作を担当する。
【0041】
[0051]制御プレーンでは、UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンのためのヘッダ圧縮機能がないことを除いて、物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)中に無線リソース制御(RRC:radio resource control)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(すなわち、無線ベアラ)を取得することと、eNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することとを担当する。
【0042】
[0052]
図6は、アクセスネットワーク中でUE650と通信しているeNB610のブロック図である。UE650は、
図7のシステム選択構成要素720を含むUE702と同じまたは同様であり得る。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットがコントローラ/プロセッサ675に与えられる。コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤの機能を実装する。DLでは、コントローラ/プロセッサ675は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメンテーションおよび並べ替えと、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化と、様々な優先度メトリックに基づくUE650への無線リソース割振りとを行う。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作と、紛失パケットの再送信と、UE650へのシグナリングとを担当する。
【0043】
[0053]送信(TX)プロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC:forward error correction)と、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK:binary phase-shift keying)、4位相シフトキーイング(QPSK:quadrature phase-shift keying)、M位相シフトキーイング(M−PSK:M-phase-shift keying)、多値直交振幅変調(M−QAM:M-quadrature amplitude modulation))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングとを可能にするために、コーディングとインターリービングとを含む。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで並列ストリームに分割される。各ストリームは、次いで、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を使用して互いに合成される。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE650によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に与えられる。各送信機618TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調する。
【0044】
[0054]UE650において、各受信機654RXは、それのそれぞれのアンテナ652を通して信号を受信する。各受信機654RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、受信(RX)プロセッサ656に情報を与える。RXプロセッサ656はL1レイヤの様々な信号処理機能を実装する。RXプロセッサ656は、UE650に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施する。複数の空間ストリームがUE650に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。
【0045】
[0055]RXプロセッサ656は、次いで高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別々のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと基準信号とは、eNB610によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器658によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上でeNB610によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号され、デインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いで、コントローラ/プロセッサ659に与えられる。
【0046】
[0056]コントローラ/プロセッサ659はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ660に関連付けられ得る。メモリ660はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ659は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号(decipher)と、ヘッダ復元(decompression)と、制御信号処理とを行う。上位レイヤパケットは、次いで、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表すデータシンク662に与えられる。また、様々な制御信号がL3処理のためにデータシンク662に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用する誤り検出を担当する。
【0047】
[0057]ULでは、データソース667は、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤパケットを与えるために使用される。データソース667は、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表す。eNB610によるDL送信に関して説明した機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメンテーションおよび並べ替えと、eNB610による無線リソース割振りに基づく論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化とを行うことによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作と、紛失パケットの再送信と、eNB610へのシグナリングとを担当する。
【0048】
[0058]eNB610によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器658によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ668によって使用され得る。TXプロセッサ668によって生成される空間ストリームは、別個の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に与えられる。各送信機654TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調する。
【0049】
[0059]UL送信は、UE650における受信機機能に関して説明した方法と同様の方法でeNB610において処理される。各受信機618RXは、それのそれぞれのアンテナ620を通して信号を受信する。各受信機618RXは、RFキャリア上で変調された情報を復元し、RXプロセッサ670に情報を与える。RXプロセッサ670はL1レイヤを実装し得る。
【0050】
[0060]コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ676に関連付けられ得る。メモリ676はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ675は、UE650からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットはコアネットワークに与えられ得る。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担当する。たとえば、システム選択構成要素720の機能の一部または全部は、RXプロセッサ656、コントローラ/プロセッサ659、チャネル推定器658、およびTXプロセッサ668のうちの1つまたは複数において実装され得る。
【0051】
[0061]
図7を参照すると、一態様では、ワイヤレス通信システム700は、少なくとも第1のネットワークエンティティ708および第2のネットワークエンティティ710の通信カバレージ中に少なくとも1つの(本明細書ではノード702とも呼ぶ)UE702を含む。UE702は、ネットワークエンティティ708を介してネットワーク712と通信し得る。他の態様では、UE702、704、および706を含む複数のUEが、第1のネットワークエンティティ708と第2のネットワークエンティティ710とを含む1つまたは複数のネットワークエンティティをもつ通信カバレージ中にあり得る。たとえば、UE702は、アップリンクおよびダウンリンクのうちの一方または両方上で1つまたは複数の通信チャネル716および/または718を使用してネットワークエンティティ708と通信し得る。そのような態様では、通信チャネル716および/または718は、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)タイプ(たとえば、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi、および3G、4Gおよび/またはLTE)に基づいて通信を利用するかまたは可能にし得る。これらの態様では、第1のネットワークエンティティ708および第2のネットワークエンティティ710は、それぞれのセルの各々について同じRAT規格または異なるRAT規格であり得る、任意のRAT規格に従ってそれぞれ動作し得る。たとえば、限定として解釈されるべきでない1つの使用事例では、第1のネットワークエンティティ708は、WCDMA(登録商標)、GSM、LTE、およびそれらの変形態のうちの1つに従って動作していることがあり、第2のネットワークエンティティ710は、WCDMA、GSM、LTE、およびそれらの変形態のうちの1つに従って動作していることがある。その上、各ネットワークエンティティ(たとえば、第1のネットワークエンティティ708および第2のネットワークエンティティ710)は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)とワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)とを含む2つまたはそれ以上のRAT規格に従って動作し得る。
【0052】
[0062]UE702は、ネットワークエンティティ708および710において含まれるかまたは展開される、1つまたは複数のセルと通信し得ることを理解されたい。他の態様では、第1のネットワークエンティティ708は代替的にセルと呼ばれることがあり、UE702は、そのセルと無線リソース制御(RRC)接続状態を維持する。さらに、UE702は、1つまたは複数の通信チャネル716および/または718上でネットワークエンティティ708におよび/またはそれからワイヤレス通信を送信および/または受信し得る。さらに、UE702は、第1のネットワークエンティティ708および/または第2のネットワークエンティティ710を介してネットワーク712と通信し得る。UE702は、ネットワーク712内に位置するかまたはそれと通信しているIPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ714と通信し得る。
【0053】
[0063]いくつかの態様では、UE702は、当業者によって(ならびに本明細書において互換的に)、ノード、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、ワイヤレス送信/受信ユニット、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
【0054】
[0064]さらに、ネットワークエンティティ708および/または710は、マクロセル、スモールセル、ピコセル、フェムトセル、アクセスポイント、リレー、ノードB、モバイルノードB、(たとえば、UE702とピアツーピアまたはアドホックモードで通信する)UE、またはUE702においてワイヤレスネットワークアクセスを与えるためにUE702と通信することができる実質的に任意のタイプの構成要素であり得る。
【0055】
[0065]本態様によれば、UE702は1つまたは複数のノードを含み得るか、またはUE702はノードと見なされ得る。たとえば、UE702が1つのRATに従って通信することが可能である場合、UE702は、1つのノードであるかまたはそれを含むと見なされ得、あるいはUE702が2つのRATに従って通信することが可能である場合、UE702は、2つのノード(たとえば、第1のRATに関連する第1のノード、および第2のRATに関連する第2のノード)であるかまたはそれらを含むと見なされ得る。したがって、簡単のために、本明細書で使用するUEという用語はノードとして解釈される。ノード702はシステム選択構成要素720を含み得、システム選択構成要素720は、複数のノード(たとえば、ノード702、704、および/または706)の間のシステム選択を協調させるように構成された様々な構成要素および/または副構成要素を含み得る。詳細には、システム選択構成要素720は、ノード702がノードの協働セットの一部であり、システム走査を実施し、システム走査結果を生成し送信すべきなのか、またはノードのセットの一部である他のノードによって送信されたシステム走査結果を単に監視すべきなのかを決定するように構成され得る。システム走査結果に基づいて、システム選択構成要素720は、それの現在のRATから別のRATに切り替えるためのシステム選択プロシージャを実施すべきかどうかを決定するように構成され得る。したがって、システム選択構成要素720は、電力とシステム取得時間とを低減するために、複数のノード702、704、および/または706の間の効率的なマルチモードシステム選択(MMSS)を可能にする。本明細書で使用するMMSSは、複数の異なるRAT間で選択することを指し、ここで、異なるRATの各々は異なるモードと見なされ得る。
【0056】
[0066]一態様では、システム選択構成要素720はマスタノード構成要素722を含み得、マスタノード構成要素722は、ノード(たとえば、ノード702、704、および/または706)が、ノードのサブセットの一部であり、1つまたは複数のRAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT750、および/または第NのRAT752)に対する1つまたは複数のシステム走査を実施すると決定するように構成され得る。たとえば、ノードが、走査を実施することを許可されるノードのサブセットの一部であるとき、そのノードはマスタノードと呼ばれ、ノードが、走査を実施することを禁止されるノードのサブセットの一部であるとき、そのノードはマスタノードと呼ばれない。詳細には、マスタノード構成要素722は、1つまたは複数の特性に基づいて、ノードがシステム走査を実施することを可能にするかまたは禁止するように構成され得る。ノードのサブセットがシステム走査を実施することを禁止することによって、マスタノード構成要素722は、システム選択に必要な電力とシステム取得時間とを低減することが可能になる。
【0057】
[0067]そのような態様では、マスタノード構成要素722は決定構成要素724を含み得、決定構成要素724は、ノード(たとえば、ノード702)が、ノードの第1のサブセット728とノードの第2のサブセット730とを含むノードのセット726のための1つまたは複数のシステム走査を実施することを許されるノードのサブセット(たとえば、ノードの第1のサブセット728)の一部であるかどうかを決定するように構成され得る。逆に、決定構成要素724は、ノード(たとえば、ノード702)が、1つまたは複数のシステム走査を実施することを禁止されるノードのサブセット(たとえば、ノードの第2のサブセット730)の一部であるかどうかを決定するように構成される。
【0058】
[0068]いくつかの態様では、決定構成要素724は、ノード(たとえば、ノード702)の1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づいて、ノード702が、ノードのセット726のための1つまたは複数のシステム走査を実施することを許されるノードのサブセット(たとえば、ノードの第1のサブセット728)の一部であるかどうかの決定を行うように構成され得る。いくつかの事例では、1つまたは複数の特性は、ノードのセット726中のノード(たとえば、ノード702、704、および/または706)との1つまたは複数のRAT類似性、RAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT、および/または第NのRAT752)ごとのシステム走査ごとに消費される電力量、ノード702が接続状態にあるかどうか、および/またはノード702がボイス能力を有するかどうかを含み得る。いくつかの事例では、ノードの第1のサブセット728は、ノードのセット726のためのRATごとのシステム走査ごとに消費される電力量を最小限に抑える1つまたは複数のノードを備える。一事例では、たとえば、RAT類似性は、限定はしないが、ボイスオーバーパケット交換(PS)セッション(VoPS)能力など、ボイス中心ノードに対応し得る。さらに、別の事例では、たとえば、システム走査を実施するために消費される電力が複数のノードにわたって異なる場合、RATごとのシステム走査ごとに最小電力量を消費するノードが、ノードのセット726のための1つまたは複数のシステム走査を実施すると決定され得る。さらなる事例では、たとえば、接続状態にないノードが、ノードのセット726のための1つまたは複数のシステム走査を実施すると決定され得る。一態様では、ノード(たとえば、ノード702)が、ノードのセット726のための1つまたは複数のシステム走査を実施することを許されるノードのサブセット(たとえば、ノードの第1のサブセット728)の一部であるかどうかを決定するために、1つまたは複数の特性の組合せが使用され得る。
【0059】
[0069]たとえば、ノードのセット726は、ボイス中心であるノード(たとえば、ノードの第1のセット728)を含み得、ノードが、ボイス中心であるというRAT類似性を共有していることにより、ボイス中心である他のノード(たとえば、ノードの第2のセット730)のみと情報(たとえば、システム走査結果734)を共有することに関心があり得る。いくつかの事例では、ボイス中心の能力は、LTEタイミングアドバンス(TA:timing advance)、またはLTEにおいてセッション開始ブロック(SIB:Session Initiation Block)2中で広告されるサービス固有アクセス制御マルチメディアテレフォニー(SSACMMTEL:Service Specific Access Control Multimedia Telephony)のVoPS能力を含み得る。MMTELは、ボイス、リアルタイムビデオ、テキスト、ファイル転送、ならびにピクチャ、オーディオおよびビデオクリップの共有など、メディア能力を使用して、集束、固定、およびモバイルリアルタイムマルチメディア通信を提供する、IPマルチメディアサブシステム(IMS)に基づくグローバル規格である。MMTELでは、ユーザは、セッション中にメディアを追加およびドロップする能力を有する。SSACは、アイドルモードからのモバイル発信セッション要求のために、テレフォニーサービス(たとえば、MMTEL)に独立したアクセス制御を適用するために使用される。別の例では、決定構成要素724は、RATごとのシステム走査ごとに最小電力量を消費し、接続状態にないノードが、ノードの第1のセット728に属すると決定するように構成され得る。したがって、最小電力量を消費し、アイドルモードにあるノードは、それが1つまたは複数のシステム走査を最も効率的に実施し得るノードであるので選定される。
【0060】
[0070]さらに、マスタノード構成要素722は走査構成要素732を含み得、走査構成要素732は、ノード702の1つまたは複数のRAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT、および/または第NのRAT752)に対する1つまたは複数のシステム走査を実施するように構成され得る。いくつかの事例では、走査構成要素732は、決定構成要素724が、ノード702がノードの第1のサブセット728の一部であると決定したことに応答して、1つまたは複数のシステム走査を実施するように構成され得る。他の事例では、1つまたは複数のシステム走査を実施することは、第1のRAT748について並列システム走査を実施することを備え、ここにおいて、ノードの第1のサブセット728中の各ノードは、それぞれのRAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT、および/または第NのRAT752)について並列システム走査を実施する。実施した後、走査構成要素732は、1つまたは複数のRAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT、および/または第NのRAT752)に対する1つまたは複数のシステム走査結果734を取得するように構成され得る。いくつかの事例では、システム走査結果734は、限定はしないが、信号品質レベル(dB)など、RAT信号品質情報を備え得る。
【0061】
[0071]したがって、システム選択構成要素720はまた、1つまたは複数のシステム走査結果734をノードの第1のセット728中の他のノードおよびノードの第2のセット730に送信するように構成され得る。いくつかの事例では、システム選択構成要素720は、ノード702とノードのセット726中のノード(たとえば、ノード704および/または706)との間のピアツーピア(P2P)接続性を介して1つまたは複数のシステム走査結果734を送信し得る。いくつかの態様では、P2P接続性(たとえば、通信チャネル716)は、Bluetooth、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、WiFi(登録商標)、LTE、およびD−busのうちの1つまたは複数を介した接続性を備え得る。
【0062】
[0072]他の事例では、ノードのセット726中のすべてのノードがP2P接続性を介して互いに到達することができるとは限らない場合、通信チャネル718を介してノードのセット726中のノードを接続するためにアドホックネットワークが使用され得る。いくつかの態様では、スペクトル効率に基づく支配セットが、ノードのセット726間のマルチキャストツリーをセットアップするために使用され得る。支配セットを識別する理由は、それらのセット中のノードがマスタノードとして使用される可能性があるからである。その上、ノードのセット726がコロケートされている(たとえば、同じハードウェア上で接続されるか、または2つのノードが、コロケートされていると見なされ得るような互いの近傍にある)事例では、共有メモリの使用、ソフトウェアプロセス間通信(IPC:software inter-process communication)の使用、および/またはP2Pインターフェース(たとえば、D−bus、AllJoynなど)など、システム走査結果734を共有するための1つまたは複数の技法が使用され得る。
【0063】
[0073]追加の態様では、システム選択構成要素720は監視構成要素736を含み得、監視構成要素736は、ノードの第1のサブセット728の一部であると決定された1つまたは複数のノード(たとえば、704および/または706)によって送信された1つまたは複数のシステム走査結果734を監視するように構成され得る。たとえば、監視構成要素736は、ノードの第1のセット728(たとえば、ノード704および706)からP2P通信(たとえば、通信チャネル716)を介して1つまたは複数のシステム走査結果734を受信し得る。いくつかの事例では、監視構成要素736は、ノード702がノードの第1のセットの一部であると決定されたのか、ノードの第2のセットの一部であると決定されたのかにかかわらず、1つまたはシステム走査結果734を監視するように構成され得る。したがって、システム選択構成要素720は、上記で説明したように、1つまたは複数のシステム走査結果734を受信するように構成され得る。
【0064】
[0074]詳細には、一態様では、システム選択構成要素720は切替え構成要素738を含み得、切替え構成要素738は、ノード702が、それの現在のRAT(たとえば、第1のRAT748)から別のRAT(たとえば、第2のRATおよび/または第NのRAT752)に切り替えるべきかどうかを決定し、その決定に基づいてRATを切り替えるように構成され得る。いくつかの事例では、切替え構成要素738は、走査構成要素732によって取得された1つまたは複数のシステム走査結果734と、ノードの第1のセット728の一部であるノードから受信された1つまたは複数のシステム走査結果734とに少なくとも部分的に基づいて、それの決定を行うように構成され得る。さらなる事例では、現在のRAT(たとえば、第1のRAT748)から別のRAT(たとえば、第2のRATおよび/または第NのRAT752)への切替えは、現在のRAT(たとえば、第1のRAT748)を無効にすること、現在のRAT(たとえば、第1のRAT748)に対して関連するパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN:Public Land Mobile Network)のタイミング関連付けを防ぐこと、および現在のRAT(たとえば、第1のRAT748)に対してPLMN識別情報(ID)を禁止することのうちの1つまたは複数を備える。いくつかの態様では、RATを切り替えることは、LTEを無効にすること、関連する等価ホームパブリックランドモバイルネットワーク(EHPLMN:Equivalent Home Public Land Mobile Network)または(HPLMN)のトラッキングエリアを防ぐこと、およびPLMN識別情報(ID)がEHPLMNまたはHPLMNのためのものでないとき、PLMN−IDを防ぐことのうちの1つまたは複数を備え得る。HPLMNは、PLMN識別情報のモバイル国コード(MCC:mobile country code)およびモバイルネットワークコード(MNC:mobile network code)がIMSIのMCCおよびMNCに一致するPLMNである。複数のHPLMNコードのプロビジョンを可能にするために、このリスト内に存在するPLMNコードは、PLMN選択目的のためにIMSIから導出されたHPLMNコードを置き換えるものとする。このリストは、USIMに記憶され、EHPLMNリストとして知られている。EHPLMNリストはまた、IMSIから導出されたHPLMNコードを含んでいることがある。IMSIから導出されたHPLMNコードがEHPLMNリスト中に存在しない場合、そのHPLMNコードはPLMN選択目的のために訪問先PLMNとして扱われるものとする。等価HPLMNリスト中に含まれているPLMNエントリのいずれか。
【0065】
[0075]たとえば、切替え構成要素738は走査構成要素732からシステム走査結果734を取得し得る。たとえば、システム走査結果734は、ノード702が、より優先度の低いRAT(たとえば、第2のRAT750および/または第NのRAT752)上で十分な信号品質を経験しており、ノード702またはノードの第1のセット728中の別のノード(たとえば、ノード704および/または706)が、より優先度の高いRAT(たとえば、第1のRAT748)上で不十分な信号品質を経験していることを示し得る。しかしながら、現在の3GPPプロシージャ(または3GPP2/MMSSプロシージャ)により、ノード702またはノードの第1のセット728中の別のノード(たとえば、ノード704および/または706)は、現在のRAT(たとえば、第1のRAT748)のより高い優先度により、そのRATを離れることを禁止され得る。それでも、切替え構成要素738は、LTE能力を無効にすること、および/あるいは関連するEHPLMNまたはHPLMNの特定のトラッキングエリアを禁止すること、あるいはPLMNIDがEHPLMNおよび/またはHPLMNでない場合、PLMNID全体を禁止することによって、システム走査結果734に基づいて第1のRAT748から第2のRAT750および/または第NのRAT752に切り替えるように構成され得る。いくつかの事例では、P2P接続性は、電力に関して定義されるコストを有し得る。P2P接続性による電力消費が、ノードごとの低減された走査によって生じた節約を上回る場合、P2P接続性は、より少数のノードを備え得るノードのより少数のセット726間にP2P接続性があることを保証するために再定義され得る。
【0066】
[0076]したがって、いくつかの態様では、システム選択構成要素720はプロキシノードサービス構成要素740を含み得、プロキシノードサービス構成要素740は、プロキシノードから1つまたは複数の着信呼を受信するために、ネットワーク712内に位置するIMSサーバ714にノード702を登録するために登録構成要素742を実行するように構成され得る。いくつかの事例では、ノードのセット726内のノードは、同様のRAT能力をサポートし得、電力を節約するように構成され得、したがって、プロキシノードサービス構成要素740は、ノード702をIMSサーバ714に登録するために登録構成要素742を実行するように構成され得る。
【0067】
[0077]したがって、システム選択構成要素720は、IMSサーバ714に登録したことに応答して、プロキシノードからルーティングされた1つまたは複数の着信呼を受信するように構成され得る。たとえば、着信呼が発生した場合、プロキシノードは、登録されたノードのセッション開始プロトコル(SIP)ユニフォームリソース識別子(URI:uniform resource identifier)と、対応するノード識別情報(ID)とを備える、ローカルルーティングテーブル構成に基づいて、着信呼をノード702に再ルーティングする。たとえば、ノードIDは、限定はしないが、国際モバイル加入者識別情報(IMSI:international mobile subscriber identity)と、登録されたノードのIPアドレスとを含み得る。
【0068】
[0078]さらなる態様では、ノード702は、プロキシノードであるように構成され得る。その結果、プロキシノードサービス構成要素740は、場合によってはローカルルーティングテーブル744を含むように構成され得る。そのような事例では、ローカルルーティングテーブル744は、登録されたノードのセッション開始プロトコル(SIP)ユニフォームリソース識別子(URI)と、対応するノード識別情報(ID)とを含むように構成され得る。たとえば、ノードIDは、限定はしないが、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)と、登録されたノードのIPアドレスとを含み得る。
【0069】
[0079]他の態様では、システム選択構成要素720は干渉緩和構成要素746を含み得、干渉緩和構成要素746は、ノード702が、ノードのセット726の1つまたは複数のノード(たとえば、ノード704および/または706)とのしきい近接度内にあると決定するよう構成され得る。たとえば、同じスモールフォームファクタデバイス中の2つのノードはコロケートされていると見なされ得る。しきい近接度内にあることの結果として、ノードのセット726の1つまたは複数のノード(たとえば、ノード704および/または706)は、ノード702の1つまたは複数のRAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT、および/または第NのRAT752)と同時に通信しているときに干渉を引き起こす。決定の結果として、干渉緩和構成要素746は、ノード702とノードのセット726の1つまたは複数のノード(たとえば、ノード704および/または706)との間で最小量の干渉を引き起こす1つまたは複数のチャネルに基づいて、1つまたは複数のRAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT、および/または第NのRAT752)の周波数を選定するように構成され得る。
【0070】
[0080]さらに、システム選択構成要素720は、ネットワーク情報を共有するように構成され得、ここにおいて、ネットワーク情報は、1つまたは複数のRAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT、および/または第NのRAT752)を用いて発生した接続成功および接続失敗のうちの少なくとも一方または両方と、1つまたは複数のRAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT、および/または第NのRAT752)上で受信されたスループットとに関する情報を備える。いくつかの事例では、ノードのセット726内のノードは、ノードのセット726内の他のノードとネットワーク情報を共有するように構成され得る。他の事例では、ネットワーク情報の共有は、ノードの第1のセット728のみによって実施されるように制限され得る。たとえば、ネットワーク情報は、ノードが正常にアタッチした、VoPS対応または回線交換フォールバック(CSFB:circuit switched fallback)対応としてTAを発見することができたかどうか、1つのノードのみが、利用可能なシステムのためのシステム走査を実施するために使用され得るように、すべてのノードが限定サービス中であるかどうか、ノードが、それの汎用加入者識別モジュール(USIM:Universal Subscriber Identity Module)サブスクリプションに固有ではない禁止PLMNIDまたは禁止TA/LAとしてLTEネットワークに遭遇するかどうか、ノードがWLANサービスを必要とするが、発展型パケットデータゲートウェイ(ePDG:evolved packet data gateway)がエラーのために到達不可能であることにより、ePDGに接続することができないかどうか、および/またはノードが、IMSサーバ714が到達不可能であると決定したかどうかに関する情報のうちの1つまたは複数を備え得る。ネットワーク情報の共有は、それに応じて、ノードのセット726内のノードがそれらのシステム選択プロシージャを調整することを可能にし得る。
【0071】
[0081]
図8〜
図9を参照すると、説明を簡単にするために、方法が一連の行為として図示され説明されている。ただし、いくつかの行為は、1つまたは複数の態様によれば、本明細書で図示され説明される順序とは異なる順序で、および/または他の行為と同時に行われ得るので、本方法(およびそれに関係するさらなる方法)は行為の順序によって限定されないことを理解し、諒解されたい。たとえば、本方法は、状態図など、一連の相互に関係する状態またはイベントとして代替的に表現され得ることを諒解されたい。その上、本明細書で説明する1つまたは複数の特徴による方法を実装するために、図示のすべての行為が必要とされるとは限らない。
【0072】
[0082]
図8を参照すると、動作態様では、ノード702(
図7)などのノードは、複数のノードの間のシステム選択を協調させるための方法800の一態様を実施し得る。一態様では、方法800は、マスタノードとして指定され、システム走査を実施することを許可されると決定された、ノード702(
図7)など、ノードによって実施されるべきステップを含む。
【0073】
[0083]一態様では、ブロック810において、方法800は、ノードがノードのサブセットの一部であると決定することを含み得る。たとえば、本明細書で説明するように、システム選択構成要素720(
図7)は、ノード702がノードの第1のサブセット728の一部であると決定するために、マスタノード構成要素722および/または決定構成要素724を実行し得、ここにおいて、ノードの第1のサブセット728中の各ノードは、ノードの第1のサブセット728とノードの第2のサブセット730とを含むノードのセット726のための1つまたは複数のシステム走査を実施する。いくつかの事例では、ノード702は、ノード702の1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づいて、ノードの第1のサブセット728の一部であると決定される。いくつかの事例では、1つまたは複数の特性は、ノードのセット726中のノード(たとえば、ノード702、704、および/または706)との1つまたは複数のRAT類似性、RAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT、および/または第NのRAT752)ごとのシステム走査ごとに消費される電力量、ノード702が接続状態にあるかどうか、および/またはノード702がボイス能力を有するかどうかを含み得る。たとえば、ノード702が、走査を実施することを許可されるノードのサブセットの一部であるとき、ノード702はマスタノードと呼ばれる。詳細には、マスタノード構成要素722および/または決定構成要素724は、1つまたは複数の特性に基づいて、ノードがシステム走査を実施することを可能にするかまたは禁止するように構成され得る。ノードのサブセットがシステム走査を実施することを禁止することによって、マスタノード構成要素722および/または決定構成要素724は、システム選択に必要な電力とシステム取得時間とを低減することが可能になる。
【0074】
[0084]さらに、ブロック820において、方法800は、ノードがノードのサブセットの一部であると決定したことに応答して、そのノードによってノードの1つまたは複数のRATに対する1つまたは複数のシステム走査を実施することを含み得る。たとえば、ノードが、走査を実施することを許可されるノードのサブセットの一部であるとき、そのノードはマスタノードと呼ばれ、ノードが、走査を実施することを禁止されるノードのサブセットの一部であるとき、そのノードはマスタノードと呼ばれない。たとえば、本明細書で説明するように、システム選択構成要素720(
図7)は、ノード702がノードの第1のサブセット728の一部であると決定したことに応答して、ノード702によってノード702の1つまたは複数のRAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT、および/または第NのRAT752)に対する1つまたは複数のシステム走査を実施するために、マスタノード構成要素722(
図7)および/または走査構成要素732を実行し得る。他の事例では、1つまたは複数のシステム走査を実施することは、第1のRAT748について並列システム走査を実施することを備え、ここにおいて、ノードの第1のサブセット728中の各ノードは、それぞれのRAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT、および/または第NのRAT752)について並列システム走査を実施する。
【0075】
[0085]ブロック830において、方法800は、1つまたは複数のRATに対する1つまたは複数のシステム走査からの1つまたは複数のシステム走査結果を取得することを含み得る。たとえば、本明細書で説明するように、システム選択構成要素720(
図7)は、1つまたは複数のRAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT、および/または第NのRAT752)に対する1つまたは複数のシステム走査からの1つまたは複数のシステム走査結果734を取得するために実行され得る。いくつかの事例では、システム走査結果734は、限定はしないが、信号品質レベル(dB)など、RAT信号品質情報を備え得る。
【0076】
[0086]ブロック840において、方法800は、1つまたは複数のシステム走査結果をノードのセットに送信することを含み得る。たとえば、本明細書で説明するように、システム選択構成要素720(
図7)は、1つまたは複数のシステム走査結果734をノードのセット726に送信するために実行され得、ここにおいて、ノードのセット726中の各ノードは、1つまたは複数のシステム走査結果734に少なくとも部分的に基づいて、第1のRAT748から第2のRAT750(または第NのRAT752)に切り替えるべきかどうかを決定するように構成される。すなわち、走査を実施するマスタノードは、走査を実施しない他のノードに走査結果を送信するように構成され得る。いくつかの事例では、システム選択構成要素720は、ノード702とノードのセット726中のノード(たとえば、ノード704および/または706)との間のピアツーピア(P2P)接続性を介して1つまたは複数のシステム走査結果734を送信し得る。いくつかの態様では、P2P接続性(たとえば、通信チャネル716)は、Bluetooth、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、WiFi、LTE、およびD−busのうちの1つまたは複数を介した接続性を備え得る。
【0077】
[0087]
図9を参照すると、追加および/または代替動作態様では、ノード702(
図7)などのノードは、複数のノードの間のシステム選択を協調させるための圧縮指示を含むPDUを送る方法900の一態様を実施し得る。システム選択構成要素720(
図7)の様々な構成要素および/または副構成要素のうちのいずれか1つまたは複数が、方法900を形成する各ブロックに関して本明細書で説明する態様を実施するために実行され得ることを理解されたい。一態様では、方法900は、マスタノードとして指定されず、システム走査を実施することを許可されないと決定された、ノード702(
図7)など、ノードによって実施されるべきステップを含む。
【0078】
[0088]一態様では、ブロック910において、方法900は、ノードがノードの第1のサブセットの一部であると決定することを含み得る。すなわち、ノードが、走査を実施することを許可されるノードのサブセットの一部であるとき、そのノードはマスタノードと呼ばれ、ノードが、システム走査を実施することを禁止されるノードのサブセットの一部であるとき、そのノードはマスタノードと呼ばれない。たとえば、本明細書で説明するように、システム選択構成要素720(
図7)は、ノード702がノードの第2のサブセット730の一部であると決定するために、マスタノード構成要素722および/または決定構成要素724を実行し得、ここにおいて、ノードの第2のサブセット730中の各ノードは、ノードの第1のサブセット728とノードの第2のサブセット730とを含むノードのセット726のための1つまたは複数のシステム走査を実施することを禁止される。いくつかの事例では、ノード702は、ノード702の1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づいて、ノードの第2のサブセット730の一部であると決定される。いくつかの事例では、1つまたは複数の特性は、ノードのセット726中のノード(たとえば、ノード702、704、および/または706)との1つまたは複数のRAT類似性、RAT(たとえば、第1のRAT748、第2のRAT、および/または第NのRAT752)ごとのシステム走査ごとに消費される電力量、ノード702が接続状態にあるかどうか、および/またはノード702がボイス能力を有するかどうかを含み得る。ここで、ノード702はマスタノードであると見なされず、したがって、ノード702は、システム走査を実施することを禁止される。
【0079】
[0089]さらに、ブロック920において、方法900は、ノードの第2のサブセットによって送信された1つまたは複数のシステム走査結果を監視することを含み得る。たとえば、本明細書で説明するように、システム選択構成要素720(
図7)は、ノードの第1のサブセット728によって送信された1つまたは複数のシステム走査結果734を監視するために監視構成要素736(
図7)を実行するように構成され得、ここにおいて、ノードの第1のサブセット728中の各ノードはノードのセット726のための1つまたは複数のシステム走査を実施する。したがって、ノード702は、1つまたは複数のマスタノードからのシステム走査結果734を監視する。
【0080】
[0090]方法900は、ブロック930に進み、ノードの第2のサブセットから1つまたは複数のシステム走査結果を受信することを含み得る。詳細には、本明細書で説明するように、システム選択構成要素720(
図7)は、ノードの第1のサブセット728から1つまたは複数のシステム走査結果734を受信するように構成され得る。たとえば、監視構成要素736は、ノードの第1のセット728(たとえば、ノード704および706)からP2P通信(たとえば、通信チャネル716)を介して1つまたは複数のシステム走査結果734を受信し得る。
【0081】
[0091]ブロック940において、方法900は、1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定することを含み得る。たとえば、本明細書で説明するように、システム選択構成要素720(
図7)は、1つまたは複数のシステム走査結果734に少なくとも部分的に基づいて、第1のRAT748から第2のRAT750(または第NのRAT752)に切り替えるべきかどうかを決定するために、切替え構成要素738(
図7)を実行し得る。さらなる事例では、現在のRAT(たとえば、第1のRAT748)から別のRAT(たとえば、第2のRATおよび/または第NのRAT752)への切替えは、現在のRAT(たとえば、第1のRAT748)を無効にすること、現在のRAT(たとえば、第1のRAT748)に対して関連するパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)のタイミング関連付けを防ぐこと、および現在のRAT(たとえば、第1のRAT748)に対してPLMN識別情報(ID)を禁止することのうちの1つまたは複数を備える。いくつかの態様では、RATを切り替えることは、LTEを無効にすること、関連する等価ホームパブリックランドモバイルネットワーク(EHPLMN)または(HPLMN)のトラッキングエリアを防ぐこと、およびPLMN識別情報(ID)がEHPLMNまたはHPLMNのためのものでないとき、PLMN−IDを防ぐことのうちの1つまたは複数を備え得る。たとえば、切替え構成要素738は走査構成要素732からシステム走査結果734を取得し得る。システム走査結果734は、ノード702が、より優先度の低いRAT(たとえば、第2のRAT750および/または第NのRAT752)上で十分な信号品質を経験しており、ノード702またはノードの第1のセット728中の別のノード(たとえば、ノード704および/または706)が、より優先度の高いRAT(たとえば、第1のRAT748)上で不十分な信号品質を経験していることを示し得る。しかしながら、現在の3GPPプロシージャ(または3GPP2/MMSSプロシージャ)により、ノード702またはノードの第1のセット728中の別のノード(たとえば、ノード704および/または706)は、現在のRAT(たとえば、第1のRAT748)のより高い優先度により、そのRATを離れることを禁止され得る。それでも、切替え構成要素738は、システム走査結果734に基づいて、第1のRAT748から第2のRAT750および/または第NのRAT752に切り替えるように構成され得る。いくつかの事例では、P2P接続性は、電力に関して定義されるコストを有し得る。P2P接続性による電力消費が、ノードごとの低減された走査によって生じた節約を上回る場合、P2P接続性は、より少数のノードを備え得るノードのより少数のセット726間にP2P接続性があることを保証するために再定義され得る。
【0082】
[0092]
図10を参照すると、データフロー1000は、本開示の一態様による、例示的な装置1018中の異なるモジュール/手段/構成要素間の例示的なフローを示している。本装置は、UEなどのノード、または
図7のシステム選択構成要素720を含むノード702であり得る。装置1018は、ネットワークエンティティ1050が装置1018に関連するシステム選択プロシージャをサポートするかどうかを決定する際に役立つ、ネットワークエンティティ1050からのシステム走査結果を含むワイヤレス情報1002を受信するための受信モジュール1004を含む。さらに、装置1018は、ネットワークエンティティ1050からのシステム走査結果情報1022を監視し、受信するためのデータ監視モジュール1006を含み得る。
【0083】
[0093]さらに、装置1018は、1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、ネットワークエンティティ1050が第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定し、上記の決定に基づいて指示1028を送信するための切替えモジュール1008を含み得る。装置1018は、装置1018が、ノードの第1のサブセットの一部であるのか、ノードの第2のサブセットの一部であるのかを決定し、指示1030を送信するためのマスタノードモジュール1010をさらに含み得る。マスタノードモジュール1010はまた、システム走査を実施するために指示1032を送信し得る。さらなる態様では、プロキシノードサービスモジュール1012は、着信呼1024を受信するか、または指示1034によって(
図7のIMSサーバ714などの)IMSサーバへの装置1018の登録を実施し得る。その上、送信モジュール1014は、ネットワークエンティティ1050を含む1つまたは複数のネットワークエンティティに1つまたは複数の通信1016を送り/送信し得る。
【0084】
[0094]本装置は、
図10の上述のフロー図中のアルゴリズムのステップの各々を実施する追加のモジュールを含み得る。したがって、
図10の上述のフロー図中の各ステップは1つのモジュールによって実施され得、本装置は、それらのモジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。モジュールは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0085】
[0095]
図11は、処理システム1114を採用する装置1101のためのハードウェア実装形態の一例を示す
図1100である。処理システム1114は、バス1124によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1124は、処理システム1114の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1124は、プロセッサ1104、モジュール1126、1128、1132、1136、1140、1144、およびコンピュータ可読媒体1106によって表される1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールを含む様々な回路を互いにリンクする。バス1124はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。
【0086】
[0096]処理システム1114はトランシーバ1110に結合され得る。トランシーバ1110は1つまたは複数のアンテナ1120に結合される。トランシーバ1110は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。処理システム1114は、コンピュータ可読媒体1106に結合されたプロセッサ1104を含む。プロセッサ1104は、コンピュータ可読媒体1106に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1104によって実行されたとき、処理システム1114に、特定の装置のための上記で説明した様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体1106はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1104によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
【0087】
[0097]処理システムは、構成要素またはモジュール1126、1128、1132、1136、1140および1144のうちの少なくとも1つをさらに含む。モジュールは、コンピュータ可読媒体1106中に常駐する/記憶された、プロセッサ1104中で動作するソフトウェアモジュールであるか、プロセッサ1104に結合された1つまたは複数のハードウェアモジュールであるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム1114は、UE650(
図6)の構成要素であり得、メモリ660、および/またはTXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とのうちの少なくとも1つを含み得る。他の態様では、処理システム1114は、システム選択構成要素720を含むノード702(
図7)の構成要素であり得る。
【0088】
[0098]開示したプロセスにおけるステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのステップは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0089】
[0099]以上の説明は、当業者が本明細書で説明した様々な態様を実施することができるようにするために提供したものである。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義した一般的原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつか(some)」という用語は1つまたは複数を指す。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。その上、本明細書で開示したいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ノードがノードのサブセットの一部であると決定することと、ここにおいて、ノードの前記サブセット中の各ノードが、ノードの前記サブセットを含むノードのセットのための1つまたは複数のシステム走査を実施し、ここにおいて、前記ノードが、前記ノードの1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づいてノードの前記サブセットの一部であると決定され、
前記ノードがノードの前記サブセットの一部であると決定したことに応答して、前記ノードによって1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)に対する前記1つまたは複数のシステム走査を実施することと、
前記1つまたは複数のRATに対する前記1つまたは複数のシステム走査からの1つまたは複数のシステム走査結果を取得することと、
前記1つまたは複数のシステム走査結果をノードの前記セットに送信することと、ここにおいて、ノードの前記セット中の各ノードが、前記1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定するように構成された、を備える、通信の方法。
[C2]
前記1つまたは複数の特性は、ノードの前記セット中の前記ノードとのRAT類似性、RATごとのシステム走査ごとに消費される電力量、前記ノードが接続状態にあるかどうか、前記ノードがボイス能力を有するかどうかのうちの少なくとも1つまたは複数を備える、C1に記載の方法。
[C3]
ノードの前記サブセットが、ノードの前記セットのためのRATごとのシステム走査ごとに消費される電力量を最小限に抑える1つまたは複数のノードを備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記1つまたは複数のシステム走査を実施することが、前記第1のRATについて並列システム走査を実施することを備え、ここにおいて、ノードの前記サブセット中の各ノードが、前記1つまたは複数のRATからのそれぞれのRATについて前記並列システム走査を実施する、C1に記載の方法。
[C5]
前記1つまたは複数のシステム走査結果をノードの前記セットに送信することが、前記ノードとノードの前記セット中の前記ノードとの間のピアツーピア(P2P)接続性を介して前記1つまたは複数のシステム走査結果を送信することを備え、ここにおいて、前記P2P接続性が、Bluetooth、またはワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、またはワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、またはWiFi、またはロングタームエボリューション(LTE)、またはD−busのうちの1つまたは複数を介した接続性を備える、C1に記載の方法。
[C6]
ノードの前記サブセットの一部である1つまたは複数のノードから1つまたは複数の後続のシステム走査結果を取得することと、
前記1つまたは複数のシステム走査結果および前記1つまたは複数の後続のシステム走査結果のうちの一方または両方に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のRATから前記第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定することと、ここにおいて、前記第1のRATから前記第2のRATへの前記切替えが、前記第1のRATを無効にすること、または前記第1のRATに対して関連するパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)のタイミング関連付けを防ぐこと、または前記第1のRATに対してPLMN識別情報(ID)を禁止することのうちの1つまたは複数を備える、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記1つまたは複数のシステム走査結果がRAT信号品質情報を備える、C1に記載の方法。
[C8]
ノードがノードのサブセットの一部であると決定するための手段と、ここにおいて、ノードの前記サブセット中の各ノードが、ノードの前記サブセットを含むノードのセットのための1つまたは複数のシステム走査を実施し、ここにおいて、前記ノードが、前記ノードの1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づいてノードの前記サブセットの一部であると決定され、
前記ノードがノードの前記サブセットの一部であると決定したことに応答して、前記ノードによって1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)に対する前記1つまたは複数のシステム走査を実施するための手段と、
前記1つまたは複数のRATに対する前記1つまたは複数のシステム走査からの1つまたは複数のシステム走査結果を取得するための手段と、
前記1つまたは複数のシステム走査結果をノードの前記セットに送信するための手段と、ここにおいて、ノードの前記セット中の各ノードが、前記1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定するように構成された、を備える、通信のための装置。
[C9]
通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、
ノードがノードのサブセットの一部であると決定するためのコードと、ここにおいて、ノードの前記サブセット中の各ノードが、ノードの前記サブセットを含むノードのセットのための1つまたは複数のシステム走査を実施し、ここにおいて、前記ノードが、前記ノードの1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づいてノードの前記サブセットの一部であると決定され、
前記ノードがノードの前記サブセットの一部であると決定したことに応答して、前記ノードによって1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)に対する前記1つまたは複数のシステム走査を実施するためのコードと、
前記1つまたは複数のRATに対する前記1つまたは複数のシステム走査からの1つまたは複数のシステム走査結果を取得するためのコードと、
前記1つまたは複数のシステム走査結果をノードの前記セットに送信するためのコードと、ここにおいて、ノードの前記セット中の各ノードが、前記1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定するように構成された、を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
[C10]
ノードがノードのサブセットの一部であると決定するように構成された決定構成要素と、ここにおいて、ノードの前記サブセット中の各ノードが、ノードの前記サブセットを含むノードのセットのための1つまたは複数のシステム走査を実施し、ここにおいて、前記ノードが、前記ノードの1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づいてノードの前記サブセットの一部であると決定され、
前記ノードがノードの前記サブセットの一部であると決定したことに応答して、前記ノードによって1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)に対する前記1つまたは複数のシステム走査を実施するように構成された走査構成要素と、
前記1つまたは複数のRATに対する前記1つまたは複数のシステム走査からの1つまたは複数のシステム走査結果を取得するように構成されたシステム選択構成要素と
を備え、
ここにおいて、前記システム選択構成要素が、前記1つまたは複数のシステム走査結果をノードの前記セットに送信するようにさらに構成され、ここにおいて、ノードの前記セット中の各ノードが、前記1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定するように構成された、通信のための装置。
[C11]
前記1つまたは複数の特性は、ノードの前記セット中の前記ノードとのRAT類似性、RATごとのシステム走査ごとに消費される電力量、前記ノードが接続状態にあるかどうか、前記ノードがボイス能力を有するかどうかのうちの少なくとも1つまたは複数を備える、C10に記載の装置。
[C12]
ノードの前記サブセットが、ノードの前記セットのためのRATごとのシステム走査ごとに消費される電力量を最小限に抑える1つまたは複数のノードを備える、C10に記載の装置。
[C13]
前記走査構成要素が、第1のRATについて並列システム走査を実施するようにさらに構成され、ここにおいて、ノードの前記サブセット中の各ノードが、それぞれのRATについて前記並列システム走査を実施する、C10に記載の装置。
[C14]
前記システム選択構成要素が、前記ノードとノードの前記セット中の前記ノードとの間のピアツーピア(P2P)接続性を介して前記1つまたは複数のシステム走査結果を送信するようにさらに構成され、ここにおいて、前記P2P接続性が、Bluetooth、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、WiFi、ロングタームエボリューション(LTE)、およびD−busのうちの1つまたは複数を介した接続性を備える、C10に記載の装置。
[C15]
前記システム選択構成要素が、ノードの前記サブセットの一部である1つまたは複数のノードから1つまたは複数の後続のシステム走査結果を取得するようにさらに構成され、
ここにおいて、前記決定構成要素が、前記1つまたは複数のシステム走査結果および前記1つまたは複数の後続のシステム走査結果のうちの一方または両方に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のRATから前記第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定するようにさらに構成され、ここにおいて、前記第1のRATから前記第2のRATに切り替えることが、前記第1のRATを無効にすること、前記第1のRATに対して関連するパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)のタイミング関連付けを防ぐこと、および前記第1のRATに対してPLMN識別情報(ID)を禁止することのうちの1つまたは複数を備える、C10に記載の装置。
[C16]
前記1つまたは複数のシステム走査結果がRAT信号品質情報を備える、C10に記載の装置。
[C17]
ノードがノードの第1のサブセットの一部であると決定することと、ここにおいて、前記第1のサブセット中の各ノードが、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)に対する1つまたは複数のシステム走査を実施することを禁止され、ここにおいて、前記決定することが、前記ノードの1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づき、
ノードの第2のサブセットによって送信された1つまたは複数のシステム走査結果を監視することと、ここにおいて、前記第2のサブセット中の各ノードが、ノードの前記第1のサブセットを少なくとも含むノードのセットのための1つまたは複数のシステム走査を実施し、
ノードの前記第2のサブセットから前記1つまたは複数のシステム走査結果を受信することと、
前記1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定することと
を備える、通信の方法。
[C18]
前記1つまたは複数の特性は、ノードの前記セット中の前記ノードとのRAT類似性、RATごとのシステム走査ごとに消費される電力量、前記ノードが接続状態にあるかどうか、前記ノードがボイス能力を有するかどうかのうちの少なくとも1つまたは複数を備える、C17に記載の方法。
[C19]
ノードの前記サブセットが、ノードの前記セットのためのRATごとのシステム走査ごとに消費される電力量を最小限に抑える1つまたは複数のノードを備える、C17に記載の方法。
[C20]
前記1つまたは複数のシステム走査を実施することが、第1のRATについて並列システム走査を実施することを備え、ここにおいて、ノードの前記サブセット中の各ノードが、それぞれのRATについて前記並列システム走査を実施する、C17に記載の方法。
[C21]
ノードの前記第2のサブセットから前記1つまたは複数のシステム走査結果を受信することが、前記ノードとノードの前記第2のサブセット中の前記ノードとの間のピアツーピア(P2P)接続性を介して前記1つまたは複数のシステム走査結果を受信することを備え、ここにおいて、前記P2P接続性が、Bluetooth、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、WiFi、ロングタームエボリューション(LTE)、およびD−busのうちの1つまたは複数を介した接続性を備える、C17に記載の方法。
[C22]
ノードの前記第2のサブセットの一部である1つまたは複数のノードから1つまたは複数の後続のシステム走査結果を受信することと、
前記1つまたは複数のシステム走査結果および前記1つまたは複数の後続のシステム走査結果のうちの一方または両方に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のRATから前記第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定することと、ここにおいて、前記第1のRATから前記第2のRATに切り替えることが、前記第1のRATを無効にすること、前記第1のRATに対して関連するパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)のタイミング関連付けを防ぐこと、および前記第1のRATに対してPLMN識別情報(ID)を禁止することのうちの1つまたは複数を備える、をさらに備える、C17に記載の方法。
[C23]
通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、
ノードがノードの第1のサブセットの一部であると決定するためのコードと、ここにおいて、前記第1のサブセット中の各ノードが、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)に対する1つまたは複数のシステム走査を実施することを禁止され、ここにおいて、前記決定することが、前記ノードの1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づき、
ノードの第2のサブセットによって送信された1つまたは複数のシステム走査結果を監視するためのコードと、ここにおいて、前記第2のサブセット中の各ノードが、ノードの前記第1のサブセットを少なくとも含むノードのセットのための1つまたは複数のシステム走査を実施し、
ノードの前記第2のサブセットから前記1つまたは複数のシステム走査結果を受信するためのコードと、
前記1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定するためのコードと
を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
[C24]
ノードがノードの第1のサブセットの一部であると決定するための手段と、ここにおいて、前記第1のサブセット中の各ノードが、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)に対する1つまたは複数のシステム走査を実施することを禁止され、ここにおいて、前記決定することが、前記ノードの1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づき、
ノードの第2のサブセットによって送信された1つまたは複数のシステム走査結果を監視するための手段と、ここにおいて、前記第2のサブセット中の各ノードが、ノードの前記第1のサブセットを少なくとも含むノードのセットのための1つまたは複数のシステム走査を実施し、
ノードの前記第2のサブセットから前記1つまたは複数のシステム走査結果を受信するための手段と、
前記1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定するための手段と
を備える、通信のための装置。
[C25]
決定構成要素は、ノードがノードの第1のサブセットの一部であると決定するように構成され、ここにおいて、前記第1のサブセット中の各ノードが、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)に対する1つまたは複数のシステム走査を実施することを禁止され、ここにおいて、前記決定することが、前記ノードの1つまたは複数の特性に少なくとも部分的に基づき、
監視構成要素が、ノードの第2のサブセットによって送信された1つまたは複数のシステム走査結果を監視するように構成され、ここにおいて、前記第2のサブセット中の各ノードが、ノードの前記第1のサブセットを少なくとも含むノードのセットのための1つまたは複数のシステム走査を実施し、
システム選択構成要素が、ノードの前記第2のサブセットから前記1つまたは複数のシステム走査結果を受信するように構成され、
切替え構成要素が、前記1つまたは複数のシステム走査結果に少なくとも部分的に基づいて、第1のRATから第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定するように構成された、を備える、通信のための装置。
[C26]
前記1つまたは複数の特性は、ノードの前記セット中の前記ノードとのRAT類似性、RATごとのシステム走査ごとに消費される電力量、前記ノードが接続状態にあるかどうか、前記ノードがボイス能力を有するかどうかのうちの少なくとも1つまたは複数を備える、C25に記載の装置。
[C27]
ノードの前記サブセットが、ノードの前記セットのためのRATごとのシステム走査ごとに消費される電力量を最小限に抑える1つまたは複数のノードを備える、C25に記載の装置。
[C28]
前記1つまたは複数のシステム走査を実施することが、第1のRATについて並列システム走査を実施することを備え、ここにおいて、ノードの前記サブセット中の各ノードが、それぞれのRATについて前記並列システム走査を実施する、C25に記載の装置。
[C29]
前記システム選択構成要素が、前記ノードとノードの前記第2のサブセット中の前記ノードとの間のピアツーピア(P2P)接続性を介して前記1つまたは複数のシステム走査結果を受信するようにさらに構成され、ここにおいて、前記P2P接続性が、Bluetooth、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、WiFi、ロングタームエボリューション(LTE)、およびD−busのうちの1つまたは複数を介した接続性を備える、C25に記載の装置。
[C30]
前記システム選択構成要素が、ノードの前記第2のサブセットの一部である1つまたは複数のノードから1つまたは複数の後続のシステム走査結果を受信するようにさらに構成され、
ここにおいて、前記切替え構成要素が、前記1つまたは複数のシステム走査結果および前記1つまたは複数の後続のシステム走査結果のうちの一方または両方に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のRATから前記第2のRATに切り替えるべきかどうかを決定するようにさらに構成され、ここにおいて、前記第1のRATから前記第2のRATに切り替えることが、前記第1のRATを無効にすること、前記第1のRATに対して関連するパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)のタイミング関連付けを防ぐこと、および前記第1のRATに対してPLMN識別情報(ID)を禁止することのうちの1つまたは複数を備える、C25に記載の装置。