特許第6595911号(P6595911)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6595911脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、またはトリグリセリド脂肪酸エステルを含有する水性除草剤濃縮物および使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6595911
(24)【登録日】2019年10月4日
(45)【発行日】2019年10月23日
(54)【発明の名称】脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、またはトリグリセリド脂肪酸エステルを含有する水性除草剤濃縮物および使用方法
(51)【国際特許分類】
   A01N 25/04 20060101AFI20191010BHJP
   A01M 21/00 20060101ALI20191010BHJP
   A01N 39/04 20060101ALI20191010BHJP
   A01N 57/20 20060101ALI20191010BHJP
   A01P 13/00 20060101ALI20191010BHJP
【FI】
   A01N25/04 101
   A01M21/00 Z
   A01N39/04 A
   A01N57/20 G
   A01P13/00
【請求項の数】12
【全頁数】45
(21)【出願番号】特願2015-501783(P2015-501783)
(86)(22)【出願日】2013年3月14日
(65)【公表番号】特表2015-512391(P2015-512391A)
(43)【公表日】2015年4月27日
(86)【国際出願番号】US2013031477
(87)【国際公開番号】WO2013142263
(87)【国際公開日】20130926
【審査請求日】2016年3月4日
【審判番号】不服2017-12604(P2017-12604/J1)
【審判請求日】2017年8月25日
(31)【優先権主張番号】61/614,663
(32)【優先日】2012年3月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】501035309
【氏名又は名称】ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100139310
【弁理士】
【氏名又は名称】吉光 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】シャオ,フイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ホン
(72)【発明者】
【氏名】タンク,オルガー
(72)【発明者】
【氏名】リー,メイ
(72)【発明者】
【氏名】チン,クイド
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,レイ
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン,ステファン エル.
【合議体】
【審判長】 瀬良 聡機
【審判官】 佐藤 健史
【審判官】 冨永 保
(56)【参考文献】
【文献】 特開平5−501254(JP,A)
【文献】 特表2005−512963(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/156320(WO,A2)
【文献】 国際公開第2010/051435(WO,A2)
【文献】 特開平11−269006(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/140005(WO,A2)
【文献】 特表2010−519264(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N1/00-65/48
A01P1/00-23/00
A01M1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
5〜90重量%の2,4−Dの水溶性塩、トリクロピルの水溶性塩またはジカンバの水溶性塩である除草剤の水溶性塩と、
0.1〜20重量%のモノもしくはジアルキルリン酸エステルの酸もしくは塩、エトキシル化モノもしくはジアルキルリン酸エステルの酸もしくは塩、エトキシル化トリスチリルフェノールのモノもしくはジアルキルリン酸エステルの酸もしくは塩、またはエトキシル化フェノールもしくはエトキシル化アルキルフェノールのモノもしくはジアルキルリン酸エステルの酸もしくは塩である界面活性剤と、
0.1〜20重量%のカプロン酸メチル、カプリル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル、またはそれらの混合物である式I:
【化1】

(式中、Rは、飽和または不飽和直鎖(C〜C21)アルキルを表し、Rは、直鎖または分枝鎖(C〜C)アルキルを表す。)
の脂肪酸アルキルエステル、
N,N−ジメチルカプリルアミド、N,N−ジメチルカプラミド、またはそれらの混合物である脂肪酸アミド、
および/または、
大豆油、菜種油、オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、アーモンド油、キャノーラ油、ω−9キャノーラ油、ココナツ油、コーン油、綿実油、アマニ油、パーム油、ピーナツ油、サフラワー油、ゴマ油、キリ油、またはそれらの混合物である式III:
【化2】

(式中、R、R、およびRは、独立に、飽和または不飽和(C〜C21)アルキルを表す。)
のトリグリセリド脂肪酸エステル、
とを含み、水に添加する際に安定な乳化液を形成する均一な液体である水性除草剤濃縮物を準備するステップと、
グリホセートまたはグルホシネートである追加の除草剤をさらに含む水を入れたスプレータンクに水性除草剤濃縮物を添加して安定な乳化液を形成するステップと、
安定な乳化液をスプレーして植物の成長を制御するステップとを含む、除草剤のスプレー施用中の<150μmの体積平均直径(VMD)の微細スプレー液滴を43体積%より低減して植物の成長を制御するための方法。
【請求項2】
5〜90重量%の2,4−Dの水溶性塩、トリクロピルの水溶性塩またはジカンバの水溶性塩である除草剤の水溶性塩と、
0.1〜20重量%のモノもしくはジアルキルリン酸エステルの酸もしくは塩、エトキシル化モノもしくはジアルキルリン酸エステルの酸もしくは塩、エトキシル化トリスチリルフェノールのモノもしくはジアルキルリン酸エステルの酸もしくは塩、またはエトキシル化フェノールもしくはエトキシル化アルキルフェノールのモノもしくはジアルキルリン酸エステルの酸もしくは塩である界面活性剤と、
0.1〜20重量%のカプロン酸メチル、カプリル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル、またはそれらの混合物である脂肪酸アルキルエステル(ただしカプリル酸メチルとカプリン酸メチルの混合物、ラウリン酸メチルとミリスチン酸メチルの混合物は除く)、
N,N−ジメチルカプリルアミド、N,N−ジメチルカプラミド、またはそれらの混合物である脂肪酸アミド、
および/または、
大豆油、菜種油、オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、アーモンド油、キャノーラ油、ω−9キャノーラ油、ココナツ油、コーン油、綿実油、アマニ油、パーム油、ピーナツ油、サフラワー油、ゴマ油、キリ油、またはそれらの混合物であるトリグリセリド脂肪酸エステル、
とを含み、水に添加する際に安定な乳化液を形成する均一な液体である水性除草剤濃縮物を準備するステップと、
水を入れたスプレータンクに水性除草剤濃縮物を添加して安定な乳化液を形成するステップと、
安定な乳化液をスプレーして植物の成長を制御するステップとを含む、除草剤のスプレー施用中の<150μmの体積平均直径の微細スプレー液滴を43体積%より低減して植物の成長を制御するための方法。
【請求項3】
さらに第2の界面活性剤を含む、請求項1または2に記載の方法であって、前記第2の界面活性剤が、ポリエチレンオキシドの親水性部分とポリ(12−ヒドロキシステアレート)の疎水性部分とを有するABAブロックコポリマー、加水分解度が86〜89%であるポリビニルアルコール樹脂、ブロックもしくはグラフトアクリレートもしくはメタクリレートコポリマー、アルキッドポリエチレンオキシド樹脂、またはEOブロックとPOブロックとを含有するABブロックコポリマーである、方法。
【請求項4】
前記除草剤の水溶性塩が、2,4−Dコリン塩である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記除草剤の水溶性塩が、2,4−Dジメチルアンモニウム塩である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記水性除草剤濃縮物が、追加の除草剤をさらに含む水のスプレータンクに添加される、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記追加の除草剤が、グリホセートまたはグルホシネートである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記除草剤の水溶性塩が、2,4−Dコリン塩または2,4−Dジメチルアンモニウム塩であり、前記グリホセートが、グリホセートジメチルアンモニウム塩、グリホセートイソプロピルアンモニウム塩、またはグリホセートカリウム塩である、請求項1、3または7に記載の方法。
【請求項9】
前記除草剤の水溶性塩が、2,4−Dコリン塩または2,4−Dジメチルアンモニウム塩であり、前記グリホセートが、グリホセートジメチルアンモニウム塩、グリホセートイソプロピルアンモニウム塩、またはグリホセートカリウム塩であり、グルホシネート塩が、グルホシネートアンモニウム塩であり、式Iの脂肪酸アルキルエステルが、カプロン酸メチル、カプリル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル、またはそれらの混合物である、請求項1または7に記載の方法。
【請求項10】
前記除草剤の水溶性塩が、2,4−Dコリン塩であり、グリホセートが、グリホセートジメチルアンモニウム塩であり、前記式Iの脂肪酸アルキルエステルが、カプロン酸メチル、カプリル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル、またはそれらの混合物である、請求項1または7に記載の方法。
【請求項11】
前記除草剤の水溶性塩が、2,4−Dコリン塩または2,4−Dジメチルアンモニウム塩であり、前記グリホセートが、グリホセートジメチルアンモニウム塩、グリホセートイソプロピルアンモニウム塩、またはグリホセートカリウム塩であり、式IIIのトリグリセリド脂肪酸エステルが、大豆油、菜種油、オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、アーモンド油、キャノーラ油、ω−9キャノーラ油、ココナツ油、コーン油、綿実油、アマニ油、パーム油、ピーナツ油、サフラワー油、ゴマ油、キリ油、またはそれらの混合物から選択される植物油または種子油である、請求項1または7に記載の方法。
【請求項12】
前記除草剤の水溶性塩が、2,4−Dコリン塩であり、前記グリホセートが、グリホセートジメチルアンモニウム塩、またはグリホセートカリウム塩であり、前記式IIIのトリグリセリド脂肪酸エステルが、大豆油、菜種油、オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、アーモンド油、キャノーラ油、ω−9キャノーラ油、ココナツ油、コーン油、綿実油、アマニ油、パーム油、ピーナツ油、サフラワー油、ゴマ油、キリ油、またはそれらの混合物から選択される植物油または種子油である、請求項1または7に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2012年3月23日に出願された米国特許仮出願第61/614,663号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
経済的で利用可能な技術による農業スプレーでは、幅広い範囲のスプレー液滴径を本質的にもたらす液体スプレーノズルが使用される。こうしたスプレー液滴が当初所望された施用位置からドリフトする可能性は、液滴径の関数であることが知られており、液滴が小さくなるほど、標的から外れる傾向が大きくなる。膨大な屋外試験、風洞試験およびそれに続く予測数学モデルの作成を含めた多数の研究作業によって、スプレー液滴径と標的外へのドリフトの可能性との間の関連性に対する理解が顕著に深まった。気象条件やスプレーブーム高などの他の因子もドリフトの可能性に関係するが、スプレー液滴径の分布が、主要な因子であることが判明している。Teskeら(Teske M.E.、Hewitt A.J.、Valcore,D.L.2004.The Role of Small Droplets in Classifying Drop Size Distributions ILASS Americas 17th Annual Conference: Arlington VA)には、ドリフトに寄与するスプレー液滴分布の画分として<156ミクロン(μm)という値が報告されている。Robert Wolf(Wolf,R.E.、Minimizing Spray Drift、December 15、1997、Microsoft(登録商標)PowerPoint Presentation、www.bae.ksu.edu/faculty/wolf/drift.htmで閲覧可能であり、最終閲覧日は2012年1月26日である)は、ドリフト性画分として<200μmという値を引用している。したがって、ドリフトに寄与する可能性が高い液滴径の合理的な評価値は、約150μm未満の画分である。
【0003】
標的外移動の負の結果は、極めて明確であり得る。一部の除草剤は、極めて低い100万分率(ppm)または10億分率(ppb)の濃度で特定の植物種に対して非常に敏感な植物毒性を実際に示し、敏感な作物、果樹園、および住宅植生周囲の施用が制限されている。例えば、California Dept of Pesticide Regulationは、San Joaquin渓谷で空中施用されるプロパニル含有除草剤について1/2〜2マイルの緩衝地帯を課している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書に記載の方法および組成物には、除草剤の水溶性塩、界面活性剤と、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルとを含有する水性濃縮物、ならびにかかる濃縮物を組み込んだ水性除草剤スプレー混合物の使用が含まれる。本明細書に記載の水性除草剤濃縮物は、5〜90重量%の除草剤の水溶性塩と、0.1〜20重量%の界面活性剤と、0.1〜20重量%の式I:
【0005】
【化1】

の脂肪酸アルキルエステル、
式(II):
【0006】
【化2】

の脂肪酸アミド、
および/または式III:
【0007】
【化3】

のトリグリセリド脂肪酸エステルとを含む。
【0008】
式I、II、およびIIIでは、Rは、飽和または不飽和直鎖(C〜C21)アルキルを表し、Rは、直鎖または分枝鎖(C〜C)アルキルを表し、RおよびR3’は、独立に、水素、直鎖もしくは分枝鎖(C〜C)アルキル、または直鎖もしくは分枝鎖(C〜C)ヘテロアルキルを表し、R、R、およびRは、独立に、飽和または不飽和(C〜C21)アルキルを表す。こうした水性除草剤濃縮物は、希釈の際に安定な乳化液を形成してスプレー溶液になる透明で均一な液体である。除草剤のスプレー施用中のスプレードリフトを低減して植物の成長を制御するための方法は、記載の水性除草剤濃縮物を供給するステップと、水を入れたスプレータンクに水性除草剤濃縮物を添加して安定な乳化液を形成するステップと、安定な乳化液をスプレーして植物の成長を制御するステップとを含む。
【発明を実施するための形態】
【0009】
スプレードリフトを低減するための方法および組成物が、本明細書に記載されている。この方法および組成物は、空中と地上両方のスプレー施用における除草剤スプレーのドリフト性微細物の量を低減する。この方法は、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステル、ならびに一つまたは複数の除草剤を組み込んだ水性除草剤スプレー混合物の使用を含む。本明細書では、脂肪酸アルキルエステルおよび脂肪酸アミドという用語は、式IおよびII:
【化4】

の脂肪酸アルキルエステルおよび脂肪酸アミドを指す。ここで、Rは、飽和または不飽和直鎖(C〜C21)アルキルを表し、Rは、直鎖または分枝鎖(C〜C)アルキルを表し、RおよびR3’は、独立に、水素、直鎖もしくは分枝鎖(C〜C)アルキル、または直鎖もしくは分枝鎖(C〜C)ヘテロアルキルを表す。式IIでは、RおよびR3’は、一体となってモルホリン基(式IIaを参照されたい)、ピペリジン基(式IIbを参照されたい)、またはピロリジン基(式IIcを参照されたい)などの複素環基を形成することができる。
【0010】
【化5】

また、本明細書では、トリグリセリド脂肪酸エステルという用語は、式III:
【0011】
【化6】

のトリグリセリド脂肪酸エステルを指す。ここで、R、R、およびRは、独立に、飽和または不飽和直鎖または分枝鎖(C〜C21)アルキルを表す。本明細書に記載の水性除草剤濃縮物は、5〜90重量%の除草剤の水溶性塩と、0.1〜20重量%の界面活性剤と、0.1〜20重量%の本明細書に記載された脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルとを含む。本明細書に記載の水性除草剤濃縮物は、水に添加された際に安定な乳化液を形成する透明で均一な液体である。
【0012】
本明細書に記載の方法および組成物において有用な除草剤として、例えば、オーキシン系除草剤が挙げられる。本明細書に記載の方法および組成物において有用なオーキシン系除草剤として、例えば、クロピラリド、トリクロピル、2,4−D、2,4−DB、MCPA、MCPB、アミノシクロピラクロル、アミノピラリド、ジカンバ、ハラウキシフェン、ピクロラム、またはそれらの混合物が挙げられる。本明細書に記載の方法は、グリホセート、2,4−D、トリクロピル、ジカンバ、またはそれらの混合物を含有するスプレー混合物など、敏感な作物の周囲で限定的に施用しなければならない除草剤の施用に最も有用である。
【0013】
本明細書に記載の方法および組成物において有用な脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルは、植物または動物源から誘導または作製することができ、その例として、植物油、種子油、もしくは動物油、または植物油、種子油、もしくは動物油、またはそれらの混合物から誘導されるモノエステルが挙げられる。本明細書に記載の方法および組成物において有用な脂肪酸アルキルエステルの例として、カプロン酸メチル、カプリル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル、およびそれらの混合物が挙げられる。本明細書に記載の方法および組成物において有用な脂肪酸アミドとして、Agnique(登録商標)AMD810およびAgnique(登録商標)AMD10(BASF−Cognis;Cincinnati、OH)として市販されているN,N−ジメチルカプリルアミド(N,N−ジメチルオクタンアミド)、N,N−ジメチルカプラミド(N,N−ジメチルデカンアミド)、およびそれらの混合物、ならびにJEFFSOL(登録商標)AG−1730Solvent(Huntsman International LLC;The Woodlands、TX)として市販されているカプリル脂肪酸/カプリン脂肪酸のモルホリンアミドが挙げられる。本明細書に記載の方法および組成物において有用なトリグリセリド脂肪酸エステルの例として、大豆油、菜種油、オリーブ油、アーモンド油、キャノーラ油、ω−9キャノーラ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、ココナツ油、コーン油、綿実油、アマニ油、パーム油、ピーナツ油、サフラワー油、ゴマ油、キリ油、およびそれらの混合物から選択される植物油または種子油が挙げられる。
【0014】
本明細書に記載の方法および組成物において有用な界面活性剤は、リン酸エステル界面活性剤、ポリマー性界面活性剤、またはそれらの混合物であってよく、性状としてアニオン性であっても非イオン性であってもよい。有用な界面活性剤の例として、ABAブロックコポリマー;ポリビニルアルコール樹脂;ブロックまたはグラフトアクリレートまたはメタクリレートコポリマー;アルキッドポリエチレンオキシド樹脂;エチレンオキシド−プロピレンオキシド(EO−PO)ブロックコポリマーなどのEOブロックとPOブロックとを含有するABブロックコポリマー;アルコールアルコキシレート;モノおよびジアルキルリン酸エステルの酸または塩;エトキシル化モノおよびジアルキルリン酸エステルの酸または塩;エトキシル化トリスチリルフェノールのモノおよびジアルキルリン酸エステルの酸または塩;エトキシル化フェノールおよびエトキシル化アルキルフェノールのモノおよびジアルキルリン酸エステルの酸または塩;ならびにそれらの混合物が挙げられる。
【0015】
有用なリン酸エステル界面活性剤の例として、Atlox(商標)DP13/6、Cresplus(商標)1209、Crodafos(商標)810A、Crodafos(商標)810D、Crodafos(商標)CO5A、Crodafos(商標)CS2A、Crodafos(商標)D4A、Crodafos(商標)G26A、Crodafos(商標)O10A、Crodafos(商標)O3A、Multitrope1214、Crodafos(商標)T5A、およびCrodafos(商標)T6A(すべてCroda;Edison、NJから)、CedephosFA−600、Petrostep(登録商標)PE−70T、Polystep(登録商標)P−12A、Polystep(登録商標)P−33、Polystep(登録商標)TSP−16PE、Stepan(登録商標)MWA−311、Stepfac8170、Stepfac8171、Stepfac8173、Stepfac8175、Stepfac8180、Stepfac8181、Stepfac TSP−PE、Stepfac TSP−PE−K、Stepfac TSP−PE−N、Zelec(登録商標)ANおよびZelec(登録商標)LA−2(すべてStepan;Northfield、ILから)、Klearfac(登録商標)AA270、Maphos(登録商標)58、Maphos(登録商標)60A、Maphos(登録商標)66H、Maphos(登録商標)M60、Agnique(登録商標)PE2EH−2k、Agnique(登録商標)PE NP−4、Agnique(登録商標)PE NP−6、Agnique(登録商標)PE NP−9、Agnique(登録商標)PE DNP−8、Agnique(登録商標)PE IDA−6、Agnique(登録商標)PE TDA−6、Agnique(登録商標)PE25、Agnique(登録商標)PE28、Agnique(登録商標)PE28−9NおよびAgnique(登録商標)PE68−5(すべてBASF;Florham Park、NJから)、Duraphos100、Duraphos178、Lubrhophos LB 400、Lubrhophos LB/400−E、Lubrhophos LP/700E、Lubrhophos RD/510−E、Rhodafac(登録商標)AAP、Rhodafac(登録商標)BN−936/S、Rhodafac(登録商標)HA70、Rhodafac(登録商標)LO−11/ALA、Rhodafac(登録商標)LO/529−E、Rhodafac(登録商標)PA15、Rhodafac(登録商標)PA23、Rhodafac(登録商標)PA35、Rhodafac(登録商標)PA/32、Rhodafac(登録商標)PE510、Rhodafac(登録商標)RM710、Rhodafac(登録商標)RM/510−E、Rhodafac(登録商標)RS410、Rhodafac(登録商標)RS610−E、Rhodafac(登録商標)RS710、Rhodafac(登録商標)RS−610/A25、Rhodafac(登録商標)RS/710−E、Soprophor(登録商標)3D33、Trimethyl Phosphite HPおよびTrimethyl Phosphite(すべてRhodia;Cranberry、NJから)、ならびにthe SURFONIC(登録商標)PEシリーズおよびthe EMPIPHOS(登録商標)シリーズ(両方がHuntsman International LLC;The Woodlands、TXから)が挙げられる。リン酸エステル界面活性剤は、全組成物の1g/kg〜200g/kg、好ましくは、1g/kg〜100g/kgの量で存在してよい。
【0016】
有用なポリマー性界面活性剤の例として、(1)例えば、約5,000の分子量を有するAtlox(商標)4912(Croda;Edison、NJ)やTermul(商標)2510(Huntsman International LLC;The Woodlands、TX)などのポリエチレンオキシドの親水性部分とポリ(12−ヒドロキシステアレート)の疎水性部分とを有するABAブロックコポリマー;(2)例えば、Gohsenol GL03やGohsenol GL05(The Nippon Synthetic Chemical Industry Co.,Ltd.;Osaka、Japan)などの加水分解度が86〜89%であるポリビニルアルコール樹脂;(3)例えば、Atlox(商標)4913(Croda;Edison、NJ)などのメチルメタクリレートグラフトコポリマー;(4)例えば、Atlox(商標)4914(Croda;Edison、NJ)などのアルキッドポリエチレンオキシド樹脂;(5)例えば、Atlas(商標)G−5000(Croda;Edison、NJ)やthe Pluronic(登録商標)ブロックコポリマー(BASF;Florham Park、NJ)などのEO−POブロックコポリマー;(6)例えば、Termul(商標)5429(Huntsman International LLC;The Woodlands、TX)などのアルコールアルコキシレートが挙げられる。特に有用なポリマー性界面活性剤として、ABAブロックコポリマーおよびEO−POブロックコポリマーが挙げられる。ポリマー性界面活性剤は、全組成物の1g/kg〜200g/kg、好ましくは、1g/kg〜50g/kgの量で存在してよい。
【0017】
本明細書で開示の水性除草剤スプレー混合物は、殺虫剤、除草剤、除草剤解毒剤、または殺菌剤を含んでもよく、水性除草剤スプレー混合物は、標的有害生物を制御するのに必要な有効成分の濃度に応じたレベルで望ましくない植物、菌、または昆虫を制御するために施用することができる。
【0018】
本明細書に記載の水性除草剤スプレー混合物は、より多様な望ましくない植物、菌、または昆虫を制御するため一つまたは複数の他の有効成分と連携して施用することができる。他の有効成分と連携して使用される場合、本発明で特許請求された組成物は、他の有効成分またはプレミックス濃縮物としての有効成分と共に製剤し、他の有効成分またはスプレー施用のための有効成分とタンク混合し、あるいは他の有効成分または別個のスプレー施用のための有効成分と逐次的に施用することができる。
【0019】
別の有効成分と連携して使用できる本明細書に記載の組成物の例として、2,4−Dの水溶性塩、トリクロピルの水溶性塩、ジカンバの水溶性塩、またはそれらの混合物などのオーキシン系除草剤と脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルとの混合物を含有する水性プレミックス濃縮物が挙げられる。かかる水性プレミックス除草剤濃縮物は、農業作業に応じて使用時点において水で1〜2000倍に希釈することができ、作物中の雑草を制御するためのスプレー施用で使用することができる。
【0020】
一部の状況では、水性除草剤スプレー混合物は、一つまたは複数の殺生物剤を含むことができる。殺生物剤は、組成物中に約0.001重量%〜約0.1重量%で存在することができる。実施形態では、一つまたは複数の殺生物剤は、組成物中に0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.03重量%、0.04重量%、0.05重量%、0.06重量%、0.07重量%、0.08重量%、0.09重量%、または0.1重量%で存在することができる。殺生物剤の例として、限定されないが、殺バクテリア剤、殺ウイルス剤、殺菌剤、寄生虫駆除剤などが挙げられる。殺生物剤有効成分の例として、限定されないが、フェノール化合物(フェノール、チモール、ペンタクロロフェノール、クレゾール、およびp−クロロ−m−キシレノールなどの)、アルデヒド化合物(ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、およびパラホルムアルデヒドなどの)、酸化合物(安息香酸、ソルビン酸、ムコクロル酸、およびムコブロム酸などの)、p−ヒドロキシ安息香酸のエステル(メチル−p−ヒドロキシベンゾエートおよびブチル−p−ヒドロキシベンゾエートなどの)、希土類塩、アミン、ジスルフィド、複素環式化合物(チアジニウム塩、チアゾリノン、およびベンゾイミダゾールなどの)、第四級アンモニウム塩、有機水銀化合物、ヘキサメチレンビグアニドヒドロクロリド、ベンザルコニウムクロリド、ポリアミノプロピルビグアニド、および1−2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンが挙げられる。具体的な例では、水性除草剤スプレー混合物は、殺生物剤としてProxel(登録商標)GXL(Arch Chemicals Inc.、Atlanta、GA)を含むことができる。
【0021】
本明細書に記載の水性除草剤スプレー混合物で使用するのに適した有効成分として、例えば、オーキシン系除草剤(2,4−D、2,4−DB、アミノピラリド、アミノシクロピラクロル、クロピラリド、ジカンバ、フルロキシピル、ハラウキシフェン、MCPA、MCPB、ピクロラムまたはトリクロピルなどの)、アセトクロル、アトラジン、ベンフルラリン、クロランスラム、シハロホプ、ジクロスラム、ジチオピル、エタルフルラリン、フロラスラム、フルメツラム、グルホシネート、グリホセート、ハロキシホプ、イソキサベン、MSMA、オリザリン、オキシフルオルフェン、ペンジメタリン、ペノキススラム、プロパニル、ピロキススラム、キザロホプ、テブチウロン、およびトリフルラリンが挙げられる。記載の組成物で使用するのに適した有効成分としてまた、例えば、クロキントセト、フルラゾール、メフェンピル、およびTI−35などの除草剤解毒剤が挙げられる。記載の組成物で使用するのに適した有効成分としてまた、例えば、クロルピリホス、クロルピリホス−メチル、γ−シハロトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、スルホキサフロル、スピノサド、スピネトラム、およびテブフェノジドなどの殺虫剤が挙げられる。記載の組成物で使用するのに適した有効成分としてまた、例えば、フェンブコナゾール、マンコゼブ、ミクロブタニル、プロピコナゾール、キノキシフェン、チフルザミド、およびゾキサミドなどの殺菌剤が挙げられる。
【0022】
本明細書に記載の水性除草剤スプレー混合物が、オーキシン系除草剤の水溶性塩および/またはグリホセートの水溶性塩を含む場合、こうした塩中に含まれる適切なカチオンとして、イソプロピルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、ジメチルエタノールアンモニウム、ジエチレングリコールアンモニウム、トリイソプロパノールアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、コリン、およびカリウムが挙げられる。例えば、有用な2,4−D塩として、2,4−Dコリン塩および2,4−Dジメチルアンモニウム塩が挙げられ、有用なグリホセート塩として、グリホセートジメチルアンモニウム塩、グリホセートイソプロピルアンモニウム塩、およびグリホセートカリウム塩が挙げられる。
【0023】
水性除草剤スプレー混合物の一例では、除草剤は、オーキシン系除草剤であり、オーキシン系除草剤は、2,4−Dコリン塩または2,4−Dジメチルアンモニウム塩であり、グリホセートは、グリホセートジメチルアンモニウム塩、グリホセートイソプロピルアンモニウム塩、またはグリホセートカリウム塩である。水性除草剤スプレー混合物の別の例では、除草剤は、オーキシン系除草剤であり、オーキシン系除草剤は、2,4−Dコリン塩または2,4−Dジメチルアンモニウム塩であり、グリホセートは、グリホセートジメチルアンモニウム塩、グリホセートイソプロピルアンモニウム塩、またはグリホセートカリウム塩であり、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルは、カプロン酸メチル、カプリル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル、N,N−ジメチルカプリルアミド(N,N−ジメチルオクタンアミド)、N,N−ジメチルカプラミド(N,N−ジメチルデカンアミド)、大豆油、菜種油、オリーブ油、アーモンド油、キャノーラ油、ω−9キャノーラ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、ココナツ油、コーン油、綿実油、アマニ油、パーム油、ピーナツ油、サフラワー油、ゴマ油、キリ油、またはそれらの混合物である。水性除草剤スプレー混合物のさらなる例では、除草剤は、オーキシン系除草剤であり、オーキシン系除草剤は、2,4−Dコリン塩であり、グリホセートは、グリホセートジメチルアンモニウム塩であり、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルは、カプロン酸メチル、カプリル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル、N,N−ジメチルカプリルアミド(N,N−ジメチルオクタンアミド)、N,N−ジメチルカプラミド(N,N−ジメチルデカンアミド)、モルホリンカプリルアミド、モルホリンカプラミド、大豆油、菜種油、オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、アーモンド油、キャノーラ油、ω−9キャノーラ油、ココナツ油、コーン油、綿実油、アマニ油、パーム油、ピーナツ油、サフラワー油、ゴマ油、キリ油、またはそれらの混合物である。
【0024】
最適なスプレー液滴径は、除草剤組成物が使用される用途で決まる。液滴が大きすぎると、スプレーによる被覆度が少なくなる;すなわち、大きな液滴は、一定の領域に着地するが、その中間の領域では、スプレーによる被覆度はほとんど、またはまったくない。許容できる最大の液滴径は、単位面積当りに施用される組成物の量、およびスプレー被覆の均一性に対する必要性によって決めることができる。液滴が小さくなるほど被覆は均一になるが、スプレー中にドリフトする傾向が大きくなる。したがって、スプレー被覆の均一性などの施用パラメータは、より小さい液滴がドリフトしやすい傾向とバランスを取らなければならない。例えば、スプレー中に特に風が強い場合、ドリフトを低減するためにより大きい液滴が必要になる場合があり、より穏やかな日ではより小さい液滴でも許容可能である。
【0025】
特定の水性除草剤組成物の物理特性に加えて、スプレー液滴径はまた、スプレー装置、例えば、ノズル径およびノズル構成によって決まる場合がある。スプレードリフトの低減は、微細スプレー液滴(<150μmの最小直径)の生成の低減およびスプレー液滴の体積平均直径(VMD)の増加を含めた多様な因子に由来する場合がある。いずれにしろ、スプレー装置、用途、および条件が与えられた場合、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルのために、本明細書に記載の組成物および方法を使用して創出された複数のスプレー液滴の体積平均直径は、本明細書に記載の脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、またはトリグリセリド脂肪酸エステルを含まないスプレー組成物よりも増加する。
【0026】
上に記載の方法に加えて、水性除草剤濃縮組成物もまた記載されている。本明細書では、水性除草剤濃縮組成物は、高濃度の上に記載の水性除草剤スプレー成分、すなわち、一つまたは複数の水溶性の除草剤塩、ならびに脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルを含有する溶液である。水性濃縮組成物は、例えば、本明細書に記載の方法で使用するための水性除草剤スプレー混合物を提供するために希釈されることが意図されている。
【0027】
本明細書に記載の水性濃縮組成物は、5〜90重量%の一つまたは複数の除草剤の水溶性塩を含む。本明細書に記載の水性除草剤濃縮混合物内に組み込まれる除草剤に対する濃度の追加の例として、濃縮混合物の5〜85重量%、濃縮混合物の5〜80重量%、濃縮混合物の5〜75重量%、濃縮混合物の5〜70重量%、濃縮混合物の5〜65重量%、濃縮混合物の5〜60重量%、濃縮混合物の5〜55重量%、濃縮混合物の5〜50重量%、濃縮混合物の5〜45重量%、濃縮混合物の5〜40重量%、濃縮混合物の5〜35重量%、濃縮混合物の5〜30重量%、濃縮混合物の5〜25重量%、濃縮混合物の5〜20重量%が挙げられる。本明細書に記載の水性除草剤濃縮混合物内に組み込まれる除草剤に対する濃度のさらなる例として、濃縮混合物の10〜90重量%、濃縮混合物の15〜90重量%、濃縮混合物の20〜90重量%、濃縮混合物の25〜90重量%、濃縮混合物の30〜90重量%、濃縮混合物の35〜90重量%、濃縮混合物の40〜90重量%、濃縮混合物の45〜90重量%、濃縮混合物の50〜90重量%、濃縮混合物の55〜90重量%、濃縮混合物の60〜90重量%、濃縮混合物の65〜90重量%、濃縮混合物の70〜90重量%、濃縮混合物の75〜90重量%、濃縮混合物の80〜90重量%、濃縮混合物の85〜90重量%が挙げられる。本明細書に記載の水性除草剤濃縮混合物内に組み込まれる除草剤に対する濃度のより多くの例として、濃縮混合物の10〜85重量%、濃縮混合物の15〜80重量%、濃縮混合物の20〜75重量%、濃縮混合物の25〜75重量%、濃縮混合物の30〜70重量%、濃縮混合物の35〜65重量%、濃縮混合物の40〜60重量%、濃縮混合物の45〜60重量%、濃縮混合物の40〜55重量%、および濃縮混合物の45〜55重量%が挙げられる。
【0028】
本明細書に記載の水性濃縮組成物は、0.1〜20重量%の界面活性剤を含む。本明細書に記載の水性除草剤濃縮混合物内に組み込まれる界面活性剤に対する濃度の追加の例として、濃縮混合物の0.1〜19重量%、濃縮混合物の0.1〜18重量%、濃縮混合物の0.1〜17重量%、濃縮混合物の0.1〜16重量%、濃縮混合物の0.1〜15重量%、濃縮混合物の0.1〜14重量%、濃縮混合物の0.1〜13重量%、濃縮混合物の0.1〜12重量%、濃縮混合物の0.1〜11重量%、濃縮混合物の0.1〜10重量%、濃縮混合物の0.1〜9重量%、濃縮混合物の0.1〜8重量%、濃縮混合物の0.1〜7重量%、濃縮混合物の0.1〜6重量%、濃縮混合物の0.1〜5重量%、濃縮混合物の0.1〜4.5重量%、濃縮混合物の0.1〜4重量%、濃縮混合物の0.1〜3.5重量%、濃縮混合物の0.1〜3重量%、濃縮混合物の0.1〜2.5重量%、濃縮混合物の0.1〜2重量%、濃縮混合物の0.1〜1.5重量%、濃縮混合物の0.1〜1重量%が挙げられる。本明細書に記載の水性除草剤濃縮混合物内に組み込まれる界面活性剤に対する濃度のさらなる例として、濃縮混合物の0.2〜20重量%、濃縮混合物の0.3〜20重量%、濃縮混合物の0.4〜20重量%、濃縮混合物の0.5〜20重量%、濃縮混合物の0.6〜20重量%、濃縮混合物の0.7〜20重量%、濃縮混合物の0.8〜20重量%、濃縮混合物の0.9〜20重量%、濃縮混合物の1〜20重量%、濃縮混合物の1.5〜20重量%、濃縮混合物の2〜20重量%、濃縮混合物の3〜20重量%、濃縮混合物の4〜20重量%、濃縮混合物の5〜20重量%、濃縮混合物の6〜20重量%、濃縮混合物の7〜20重量%、濃縮混合物の8〜20重量%、濃縮混合物の9〜20重量%、濃縮混合物の10〜20重量%、濃縮混合物の11〜20重量%、濃縮混合物の12〜20重量%、濃縮混合物の13〜20重量%、濃縮混合物の14〜20重量%、濃縮混合物の15〜20重量%、濃縮混合物の16〜20重量%、濃縮混合物の17〜20重量%、濃縮混合物の18〜20重量%、および濃縮混合物の19〜20重量%が挙げられる。本明細書に記載の水性除草剤濃縮混合物内に組み込まれる界面活性剤に対する濃度のより多くの例として、濃縮混合物の0.2〜19重量%、濃縮混合物の0.3〜18重量%、濃縮混合物の0.4〜17重量%、濃縮混合物の0.5〜16重量%、濃縮混合物の0.6〜15重量%、濃縮混合物の0.7〜14重量%、濃縮混合物の0.8〜13重量%、濃縮混合物の0.9〜12重量%、濃縮混合物の1〜11重量%、濃縮混合物の2〜10重量%、濃縮混合物の2〜9重量%、濃縮混合物の2〜8重量%、濃縮混合物の2〜7重量%、濃縮混合物の2〜6重量%、濃縮混合物の2〜5重量%、濃縮混合物の2〜4重量%、および濃縮混合物の2〜3重量%が挙げられる。
【0029】
本明細書に記載の水性濃縮組成物は、0.1〜20重量%の脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルを含む。本明細書に記載の水性除草剤濃縮混合物内に組み込まれる脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルに対する濃度の追加の例として、濃縮混合物の0.1〜19重量%、濃縮混合物の0.1〜18重量%、濃縮混合物の0.1〜17重量%、濃縮混合物の0.1〜16重量%、濃縮混合物の0.1〜15重量%、濃縮混合物の0.1〜14重量%、濃縮混合物の0.1〜13重量%、濃縮混合物の0.1〜12重量%、濃縮混合物の0.1〜11重量%、濃縮混合物の0.1〜10重量%、濃縮混合物の0.1〜9重量%、濃縮混合物の0.1〜8重量%、濃縮混合物の0.1〜7重量%、濃縮混合物の0.1〜6重量%、濃縮混合物の0.1〜5重量%、濃縮混合物の0.1〜4.5重量%、濃縮混合物の0.1〜4重量%、濃縮混合物の0.1〜3.5重量%、濃縮混合物の0.1〜3重量%、濃縮混合物の0.1〜2.5重量%、濃縮混合物の0.1〜2重量%、濃縮混合物の0.1〜1.5重量%、および濃縮混合物の0.1〜1重量%が挙げられる。本明細書に記載の水性除草剤濃縮混合物内に組み込まれる脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルに対する濃度のさらなる例として、濃縮混合物の0.2〜20重量%、濃縮混合物の0.3〜20重量%、濃縮混合物の0.4〜20重量%、濃縮混合物の0.5〜20重量%、濃縮混合物の0.6〜20重量%、濃縮混合物の0.7〜20重量%、濃縮混合物の0.8〜20重量%、濃縮混合物の0.9〜20重量%、濃縮混合物の1〜20重量%、濃縮混合物の1.5〜20重量%、濃縮混合物の2〜20重量%、濃縮混合物の3〜20重量%、濃縮混合物の4〜20重量%、濃縮混合物の5〜20重量%、濃縮混合物の6〜20重量%、濃縮混合物の7〜20重量%、濃縮混合物の8〜20重量%、濃縮混合物の9〜20重量%、濃縮混合物の10〜20重量%、濃縮混合物の11〜20重量%、濃縮混合物の12〜20重量%、濃縮混合物の13〜20重量%、濃縮混合物の14〜20重量%、濃縮混合物の15〜20重量%、濃縮混合物の16〜20重量%、濃縮混合物の17〜20重量%、濃縮混合物の18〜20重量%、および濃縮混合物の19〜20重量%が挙げられる。本明細書に記載の水性除草剤濃縮混合物内に組み込まれる脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルに対する濃度のより多くの例として、濃縮混合物の0.2〜19重量%、濃縮混合物の0.3〜18重量%、濃縮混合物の0.4〜17重量%、濃縮混合物の0.5〜16重量%、濃縮混合物の0.6〜15重量%、濃縮混合物の0.7〜14重量%、濃縮混合物の0.8〜13重量%、濃縮混合物の0.9〜12重量%、濃縮混合物の1〜11重量%、濃縮混合物の2〜10重量%、濃縮混合物の2〜9重量%、濃縮混合物の2〜8重量%、濃縮混合物の2〜7重量%、濃縮混合物の2〜6重量%、濃縮混合物の2〜5重量%、濃縮混合物の2〜4重量%、および濃縮混合物の2〜3重量%が挙げられる。
【0030】
水性濃縮物組成物は、当業者なら容易にわかるように、適切な容器中に保管することができ、例えば、溶液、乳化液、または懸濁液であってもよい。
【0031】
水性濃縮組成物の一例では、除草剤は、オーキシン系除草剤であり、オーキシン系除草剤は、2,4−Dコリン塩または2,4−Dジメチルアンモニウム塩である。水性濃縮組成物の別の例では、除草剤は、オーキシン系除草剤であり、オーキシン系除草剤は、2,4−Dコリン塩または2,4−Dジメチルアンモニウム塩であり、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルは、カプロン酸メチル、カプリル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル、N,N−ジメチルカプリルアミド(N,N−ジメチルオクタンアミド)、N,N−ジメチルカプラミド(N,N−ジメチルデカンアミド)、モルホリンカプリルアミド、モルホリンカプラミド、大豆油、菜種油、オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、アーモンド油、キャノーラ油、ω−9キャノーラ油、ココナツ油、コーン油、綿実油、アマニ油、パーム油、ピーナツ油、サフラワー油、ゴマ油、キリ油、またはそれらの混合物である。水性濃縮組成物のさらなる例では、除草剤は、オーキシン系除草剤であり、オーキシン系除草剤は、2,4−Dコリン塩であり、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸アミド、および/またはトリグリセリド脂肪酸エステルは、カプロン酸メチル、カプリル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル、N,N−ジメチルカプリルアミド(N,N−ジメチルオクタンアミド)、N,N−ジメチルカプラミド(N,N−ジメチルデカンアミド)、大豆油、菜種油、オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、アーモンド油、キャノーラ油、ω−9キャノーラ油、ココナツ油、コーン油、綿実油、アマニ油、パーム油、ピーナツ油、サフラワー油、ゴマ油、キリ油、またはそれらの混合物である。
【0032】
2,4−Dおよびグリホセートを含有する水性スプレー溶液は、ある種の条件および濃度下で不混和性になる傾向があり、そのために、生成物の性能に問題が発生し、生成物の使用が困難になる、すなわち、生成物を屋外で施用することが困難になる。スプレー溶液における不混和性は、全組成物に対して約3重量%ae(酸当量)未満などの非常に少量の2,4−Dの使用、および/または参照により本明細書に組み込まれている米国特許出願第61/523,958号に記載されたような混和性用添加剤の使用によって最小化することができる。
【0033】
任意選択で、本明細書に記載の組成物は、界面活性剤をさらに含むことができる。界面活性剤は、性状がアニオン性、カチオン性、または非イオン性であってもよい。典型的な界面活性剤の例として、トリデシルアルコール−C16エトキシレートなどのアルコール−アルキレンオキシド付加生成物;ソルビトールオレエートなどのソルビトールエステル;ラウリルトリメチルアンモニウムクロリドなどの第四級アミン;エトキシル化牛脂アミンなどのエトキシル化アミン;ココアミドプロピルベタインなどのベタイン界面活性剤;ココアミドプロピルジメチルアミンなどの脂肪酸アミドプロピルジメチルアミン界面活性剤;アルキルポリグリコシド界面活性剤;ポリエチレングリコールステアレートなど脂肪酸のポリエチレングリコールエステル;およびポリグリセリンの脂肪酸エステルが挙げられる。
【0034】
記載の組成物において任意選択で使用される追加の界面活性剤または界面活性剤混合物は、通常、製剤の約0.5〜約20重量%の濃度で存在する。加えて、一つまたは複数の追加の混和性成分を任意選択で含有する組成物も本明細書で提供される。こうした追加の成分として、例えば、一つまたは複数の殺有害生物剤または他の成分を挙げることができ、これは、組成物中に溶解または分散することができ、ダニ駆除剤、殺バクテリア剤、殺菌剤、殺虫剤、除草剤、除草剤解毒剤、昆虫誘引剤、防虫剤、植物活性化剤、植物成長調整剤、および共力剤から選択することができる。また、例えば、染料、安定剤、芳香剤、粘度低減添加剤、混和剤;例えば、プロピレングリコール、プロピレングリコールエーテルおよび/またはエチレングリコールエーテルなどの有機共溶媒;ならびに氷点降下剤など機能性を提供する任意の他の追加成分をこうした組成物中に含ませることができる。本明細書に記載の濃縮物およびスプレー溶液における有機共溶媒の使用は、こうした組成物に対して氷点降下および/または乳化液安定性の増進を提供することができる。
【0035】
以下の実施例は、本明細書に記載の組成物および方法の多様な態様を例示するために提供されるものであり、特許請求の範囲を限定するものとみなすべきでない。
【実施例1】
【0036】
脂肪酸アルキルエステルを組み込んだ2,4−Dコリン水性濃縮物:
キログラム当り383グラム酸当量(gae/kg)の2,4−Dコリン、40g/kgのNinate(登録商標)411界面活性剤(Stepan;Northfield、IL)、2.5g/kgのエチレンジアミン四酢酸コリン塩(EDTA−コリン;EDTA酸1028.25gおよび脱イオン水689.7gをコリン水酸化物溶液(45重量%)2310.0g中に添加し、固体のすべてが溶解するまで撹拌することによって調製した)、および90g/kgの一つまたは複数の脂肪酸アルキルエステル(表1)を含有する水性除草剤濃縮物を以下のようにして調製した。第1番目に、脂肪酸エステル9.00gを4オンスバイアルに投入した。そのバイアルに、Ninate(登録商標)411 4.00g、44.5重量%酸当量基準の2,4−Dコリン塩水溶液86.00g(低せん断撹拌下で2,4−D酸フレーク(工業級、97.1重量%)4171.0gをコリン水酸化物溶液(45%水溶液)4789.4gに溶解してpH7.0および密度1.21g/mLを有する溶液を得ることによって調製した)および最後にEDTA−コリン水溶液(25重量%)1.00gを添加した。次いでVibra−Cell(商標)超音波処理器(Sonics&Materials,Inc.;Newtown,CT)を使用してこの混合物をホモジナイズすることによって均一な除草剤濃縮物100gを得た。
【0037】
【表1】
この方式で、表1に示す脂肪酸エステルを含有する3つの水性濃縮物ならびに2,4−DコリンおよびEDTA−コリンのみを含有する1つの水性濃縮物(対照試料)を調製した。
【0038】
2,4−Dコリン除草剤スプレー溶液およびスプレー液滴の解析:
表1に示す脂肪酸エステルを含有する3つの水性2,4−Dコリン濃縮物ならびに2,4−DコリンおよびEDTA−コリンのみを含有する1つの水性濃縮物(対照試料)のそれぞれを、水のみと共に(表2のスプレー溶液A)、グリホセートカリウム塩の水溶液と共に(表2のスプレー溶液B)および2重量%の硫酸アンモニウムを含有するグリホセートカリウム塩の水溶液と共に(表2のスプレー溶液C)タンク混合した。4つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLを脱イオン水294.39mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンを含有するスプレー溶液Aを調製した。4つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)(540gae/Lのグリホセートカリウム;Monsanto;St.Louis、MOを含有する)4.99mLおよび脱イオン水289.40mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンおよび1.66%体積/体積グリホセートカリウムを含有するスプレー溶液Bを調製した。4つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)4.99mLおよび2%硫酸アンモニウム(AMS)水溶液289.40mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンおよび1.66%体積/体積グリホセートカリウムを含有するスプレー溶液Cを調製した。試料それぞれが均一になるまで、タンク混合したスプレー溶液すべてを手によって軽く振動させた。脂肪酸エステルを含有する9つの除草剤スプレー溶液および脂肪酸エステルを含まない3つの対照試料を、40psi(276キロパスカル)でTeejet(登録商標)8002フラットファンノズル(Teejet Technologies;Wheaton、IL)を用いてスプレーし、R7レンズを備えたSympatec Helos/KF高分解度レーザー回折粒度測定器(Sympatec GmbH;Clausthal−Zellerfeld、ドイツ)を用いてスプレー液滴径分布の測定を実施した。Sympatec粒度測定器のレーザービームの経路上方12インチ(30.5センチメートル)にノズルの先端を配置した。表2に示すように、ドリフト性微細物のパーセントを体積平均直径(VMD)が150μm未満のスプレー液滴の体積パーセントとして表した。
【0039】
【表2】
【実施例2】
【0040】
Permaflo(商標)バイオジーゼルを組み込んだ2,4−Dコリン水性濃縮物:
383gae/kgの2,4−Dコリン、40g/kgのNinate(登録商標)411界面活性剤(Stepan;Northfield、IL)、40g/kgのプロピレングリコール(共溶媒)、10g/kgのエチレンジアミン四酢酸コリン塩(EDTA−コリン)、2.5g/kgのポリマー性界面活性剤Atlox(商標)4912(Croda;Edison、NJ)、5.0g/kgの界面活性剤Atplus(商標)310(Croda;Edison、NJ)および10〜40g/kgのPermaflo(商標)バイオジーゼル(Indiana Soybean Alliance,Inc.;Indianapolis、IN)を含有する水性除草剤濃縮物を記載したように調製した。第1番目に、Permaflo(商標)バイオジーゼル1.00〜4.00gを4オンスバイアルに投入した。そのバイアルに、Ninate(登録商標)411 4.00g、Atlox(商標)4912 0.25g、Atplus(商標)310 0.50g、44.5重量%酸当量基準の2,4−Dコリン塩水溶液86.00g、EDTA−コリン水溶液(25重量%)4.00gおよび次いで十分な水を添加して全試料重量100gとした。次いでVibra−Cell(商標)超音波処理器(Sonics&Materials,Inc.;Newtown、CT)を使用してこの混合物をホモジナイズすることによって均一な除草剤濃縮物を得た。この方式で、Permaflo(商標)バイオジーゼルそれぞれ1〜4重量%を含有する3つの水性濃縮物および2,4−DコリンおよびEDTA−コリンのみを含有する1つの水性濃縮物(対照試料)を調製した。類似の方式で、それぞれが2重量%のPermaflo(商標)バイオジーゼルを含有する2つの追加の試料を調製した:1つはAtplus(商標)310界面活性剤を含まないもの、他の1つはAtplus(商標)310をDuomeen(登録商標)T(AkzoNobel;Chicago、IL)で置換したものである。2つの追加の試料では他の成分および量はすべて、他のPermaflo(商標)バイオジーゼル試料について本明細書に記載したのと同じであった。
【0041】
2,4−Dコリン除草剤スプレー溶液およびスプレー液滴の解析:
Permaflo(商標)バイオジーゼルを含有する5つの水性2,4−Dコリン濃縮物ならびに2,4−DコリンおよびEDTA−コリンのみを含有する1つの水性濃縮物(対照試料)のそれぞれを、水のみと共に(表3のスプレー溶液A)、グリホセートカリウム塩の水溶液と共に(表3のスプレー溶液B)および2重量%の硫酸アンモニウムを含有するグリホセートカリウム塩の水溶液と共に(表3のスプレー溶液C)タンク混合した。6つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLを脱イオン水294.39mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンを含有するスプレー溶液Aを調製した。6つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)除草剤(540gae/Lのグリホセートカリウム;Monsanto;St.Louis、MOを含有する)4.99mLおよび脱イオン水289.40mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンおよび1.66%体積/体積グリホセートカリウムを含有するスプレー溶液Bを調製した。6つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)除草剤4.99mLおよび2%硫酸アンモニウム(AMS)水溶液289.40mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンおよび1.66%体積/体積グリホセートカリウムを含有するスプレー溶液Cを調製した。試料それぞれが均一になるまで、タンク混合したスプレー溶液すべてを手によって軽く振動させた。Permaflo(商標)バイオジーゼルを含有する15の除草剤スプレー溶液およびPermaflo(商標)バイオジーゼルを含まない3つの対照試料を、実施例1に記載したようにスプレーした。表3に示すように、ドリフト性微細物のパーセントを体積平均直径(VMD)が150μm未満のスプレー液滴の体積パーセントとして表した。
【0042】
【表3】
【実施例3】
【0043】
菜種油を組み込んだ2,4−Dコリン水性濃縮物:
383gae/kgの2,4−Dコリン、35g/kgのプロピレングリコール(共溶媒)、5g/kgのエチレンジアミン四酢酸コリン塩(EDTA−コリン)、2.5g/kgのポリマー性界面活性剤Atlox(商標)4912(Croda;Edison、NJ)および2.5g/kgのTergitol(商標)XD(Dow Chemical;Midland、MI)、5.0g/kgの界面活性剤Atplus(商標)310(Croda;Edison、NJ)、および40g/kgの菜種油(MP Biomedicals LLC;Solon、OH)を含有する水性除草剤濃縮物を記載したように調製した。第1番目に、菜種油4.00gを4オンスバイアルに投入した。そのバイアルに、Tergitol(商標)XD0.25g、Atlox(商標)4912 0.25g、Atplus(商標)310 0.50g、44.5重量%(酸当量基準)の2,4−Dコリン塩水溶液86.00g、EDTA−コリン水溶液(25重量%)2.00g、および次いで十分な水を添加して全試料重量100gとした。次いでVibra−Cell(商標)超音波処理器(Sonics&Materials,Inc.;Newtown、CT)を使用してこの混合物をホモジナイズすることによって均一な除草剤濃縮物を得た。この方式で、4重量%の菜種油を含有する1つの水性濃縮物および2,4−DコリンおよびEDTA−コリンのみを含有する1つの水性濃縮物(対照試料)を調製した。
【0044】
2,4−Dコリン除草剤スプレー溶液およびスプレー液滴の解析:
菜種油を含有する水性2,4−Dコリン濃縮物ならびに2,4−DコリンおよびEDTA−コリンのみを含有する水性濃縮物(対照試料)のそれぞれを、水のみと共に(表4のスプレー溶液A)、グリホセートカリウム塩の水溶液と共に(表4のスプレー溶液B)およびグリホセートDMA塩の水溶液と共に(表4のスプレー溶液C)タンク混合した。2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLを脱イオン水294.39mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンを含有するスプレー溶液Aを調製した。2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)除草剤(540gae/Lのグリホセートカリウム;Monsanto;St.Louis、MOを含有する)4.99mLおよび脱イオン水289.40mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンおよび1.66%体積/体積グリホセートカリウムを含有するスプレー溶液Bを調製した。2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをDurango(登録商標)DMA(登録商標)除草剤(480gae/Lのグリホセートジメチルアミン塩;Dow AgroSciences;Indianapolis、INを含有する)5.61mLおよび脱イオン水288.78mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンおよび1.87%体積/体積グリホセートDMAを含有するスプレー溶液Cを調製した。試料それぞれが均一になるまで、タンク混合したスプレー溶液すべてを手によって軽く振動させた。菜種油を含有する3つの除草剤スプレー溶液および菜種油を含まない3つの対照試料を、実施例1で記載したようにスプレーした。表4に示すように、ドリフト性微細物のパーセントを体積平均直径(VMD)が150μm未満のスプレー液滴の体積パーセントとして表した。
【0045】
【表4】
【実施例4】
【0046】
組み込んだ脂肪酸アルキルエステルを含有する2,4−Dコリン水性濃縮物:
383gae/kgの2,4−Dコリン、40g/kgのNinate(登録商標)411界面活性剤(Stepan;Northfield、ILから入手可能)、2.5g/kgのエチレンジアミン四酢酸コリン塩、2.5g/kgのポリマー性界面活性剤Atlox(商標)4912(Croda、Edison、NJ)および5.0g/kgの界面活性剤Atplus(商標)310(Croda、Edison、NJ)、および20〜40g/kgの二つ以上の脂肪酸アルキルエステル(Steposol(登録商標)C−42、パルミチン酸メチルおよびAgnique(登録商標)ME181−U(オレイン酸メチル;BASF−Cognis;Cincinnati、OH)から選択される)を含有する水性除草剤濃縮物を記載のように調製した。第1番目に、脂肪酸エステル2.00〜4.00gを4オンスバイアルに投入した。そのバイアルに、Ninate(登録商標)411 4.00g、Atlox(商標)4912 0.25g、Atplus(商標)310 0.50g、44.5重量%酸当量基準の2,4−Dコリン塩水溶液86.00g、EDTA−コリン水溶液(25重量%)1.00g、および次いで十分な水を添加して濃縮物を100グラムにした。次いでVibra−Cell(商標)超音波処理器(Sonics&Materials,Inc.;Newtown、CT)を使用してこの混合物をホモジナイズすることによって均一な除草剤濃縮物を得た。この方式で、脂肪酸エステルを含有する7つの試料ならびに2,4−DおよびEDTA−コリンのみを含有する1つの濃縮物(対照試料)を調製した。
【0047】
2,4−Dコリン除草剤スプレー溶液およびスプレー液滴の解析:
脂肪酸エステルを含有する7つの水性2,4−Dコリン濃縮物ならびに2,4−DコリンおよびEDTA−コリンのみを含有する水性濃縮物(対照試料)を、水のみと共に(表5のスプレー溶液A)、グリホセートカリウム塩の水溶液と共に(表5のスプレー溶液B)および2重量%の硫酸アンモニウム(AMS)を含有するグリホセートK塩の水溶液と共に(表5のスプレー溶液C)タンク混合した。8つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLを脱イオン水294.39mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンを含有するスプレー溶液Aを調製した。8つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)除草剤(540gae/Lのグリホセートカリウム;Monsanto;St.Louis、MOを含有する)4.99mLおよび脱イオン水289.40mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンおよび1.66%体積/体積グリホセートカリウムを含有するスプレー溶液Bを調製した。8つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)除草剤4.99mLおよび2%硫酸アンモニウム水溶液289.4mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンおよび1.66%体積/体積グリホセートカリウムを含有するスプレー溶液Cを調製した。試料それぞれが均一になるまで、タンク混合したスプレー溶液すべてを手によって軽く振動させた。表5に示す脂肪酸エステルを含有する21の除草剤スプレー溶液および脂肪酸エステルを含まない3つの対照試料を、実施例1に記載のようにスプレーした。表5に示すように、ドリフト性微細物のパーセントを体積平均直径(VMD)が150μm未満のスプレー液滴の体積パーセントとして表した。
【0048】
【表5】
【実施例5】
【0049】
組み込んだ脂肪酸アルキルエステルを含有する2,4−Dコリン水性濃縮物:
383gae/kgの2,4−Dコリン、40g/kgのNinate(登録商標)411界面活性剤(Stepan;Northfield、IL)、2.5g/kgのエチレンジアミン四酢酸コリン塩、2.5g/kgのポリマー性界面活性剤Atlox(商標)4912(Croda、Edison、NJ)および40または92.5g/kgの脂肪酸アルキルエステル(Agnique(登録商標)1218−U;C12〜C18脂肪酸メチルエステルの混合物;BASF−Cognis;Cincinnati、OH)を含有する水性除草剤濃縮物を記載のように調製した。第1番目に、Agnique(登録商標)1218−U4.00gまたは9.25gを4オンスバイアルに投入した。そのバイアルに、Ninate(登録商標)411 4.00gおよびAtlox(登録商標)4912 0.25gを添加した。次いで、44.5重量%aeの2,4−Dコリン水溶液86.00gおよびEDTA−コリン溶液(25重量%)0.25gをバイアルに添加した。最後に脱イオン水を添加してそれぞれの除草剤濃縮物100gを得た。次いで超音波処理器(Sonics、Vibra−Cell)を使用してこの混合物をホモジナイズした。この方式で、脂肪酸エステルを含有する2つの試料ならびに2,4−DおよびEDTA−コリンのみを含有する1つの濃縮物(対照試料)を調製した。
【0050】
2,4−Dコリン除草剤スプレー溶液およびスプレー液滴の解析:
脂肪酸エステルを含有する2つの水性2,4−Dコリン濃縮物ならびに2,4−DコリンおよびEDTA−コリンのみを含有する水性濃縮物(対照試料)を、水のみと共に(表6のスプレー溶液A)、グリホセートカリウム塩の水溶液と共に(表6のスプレー溶液B)および2重量%の硫酸アンモニウム(AMS)を含有するグリホセートK塩の水溶液と共に(表6のスプレー溶液C)タンク混合した。2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLを脱イオン水294.39mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンを含有するスプレー溶液Aを調製した。2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)除草剤(540gae/Lのグリホセートカリウム;Monsanto;St.Louis、MOを含有する)4.99mLおよび脱イオン水289.40mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンおよび1.66%体積/体積グリホセートカリウムを含有するスプレー溶液Bを調製した。2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)除草剤4.99mLおよび2%硫酸アンモニウム水溶液289.4mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンおよび1.66%体積/体積グリホセートカリウムを含有するスプレー溶液Cを調製した。試料それぞれが均一になるまで、タンク混合したスプレー溶液すべてを手によって軽く振動させた。表6に示す脂肪酸エステルを含有する6つの除草剤スプレー溶液および脂肪酸エステルを含まない3つの対照試料を、実施例1に記載したようにスプレーした。表6に示すように、ドリフト性微細物のパーセントを体積平均直径(VMD)が150μm未満のスプレー液滴の体積パーセントとして表した。
【0051】
【表6】
【実施例6】
【0052】
組み込んだ脂肪酸アミドを含有する2,4−Dコリン水性濃縮物:
水性2,4−Dコリン塩濃縮物(538gae/L)9.0gにAgnique(登録商標)AMD810(BASF−Cognis;Cincinnati、OH)1.0gを添加した。簡単に撹拌した後に清澄で均一な濃縮物が得られた。濃縮物(スプレー溶液の全重量の2.2%)を脱イオン水に添加して曇った青色乳化液を形成することによってスプレー溶液量400gを調製した。曇った青色乳化液、および2,4−Dコリン塩のみを含有する対照試料を実施例1に記載したようにスプレーした。表7に示すように、ドリフト性微細物のパーセントを体積平均直径(VMD)が150μm未満のスプレー液滴の体積パーセントとして表した。
【0053】
【表7】
【実施例7】
【0054】
キャノーラ油を組み込んだ2,4−Dコリン水性濃縮物:
383gae/kgの2,4−Dコリン、35g/kgのプロピレングリコール(共溶媒)、12.5g/kgのエチレンジアミン四酢酸コリン塩(EDTA−コリン)、2.5g/kgのポリマー性界面活性剤Atlox(商標)4912(Croda;Edison、NJ)および2.5g/kgのAtlasG−5000(Croda;Edison、NJ)、10g/kgのNinate(登録商標)411界面活性剤(Stepan;Northfield、ILから入手可能)、および40g/kgのキャノーラ油(Dow AgroSciences LLC;Indianapolis、IN)を含有する水性除草剤濃縮物を記載のように調製した。第1番目に、キャノーラ油4.00gを4オンスバイアルに投入した。そのバイアルに、AtlasG−5000 0.25g、Atlox(商標)4912 0.25g、Ninate(登録商標)411 1.00g、44.5重量%(酸当量基準)の2,4−Dコリン塩水溶液86.00g、プロピレングリコール3.50g、およびEDTA−コリン水溶液(25重量%)5.00gを添加して全試料重量100gを得た。次いでVibra−Cell(商標)超音波処理器(Sonics&Materials,Inc.;Newtown、CT)を使用してこの混合物をホモジナイズすることによって均一な除草剤濃縮物を得た。この方式で、4重量%のキャノーラ油を含有する1つの水性濃縮物ならびに2,4−DコリンおよびEDTA−コリンのみを含有する1つの水性濃縮物(対照試料)を調製した。
【0055】
2,4−Dコリン除草剤スプレー溶液およびスプレー液滴の解析:
キャノーラ油を含有する水性2,4−Dコリン濃縮物ならびに2,4−DコリンおよびEDTA−コリンのみを含有する水性濃縮物(対照試料)のそれぞれを、水のみと共に(表8のスプレー溶液A)、グリホセートカリウム塩の水溶液と共に(表8のスプレー溶液B)およびグリホセートDMA塩の水溶液と共に(表8のスプレー溶液C)タンク混合した。2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLを脱イオン水294.39mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンを含有するスプレー溶液Aを調製した。2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)除草剤(540gae/Lのグリホセートカリウム;Monsanto;St.Louis、MOを含有する)4.99mLおよび脱イオン水289.40mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンおよび1.66%体積/体積グリホセートカリウムを含有するスプレー溶液Bを調製した。2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをDurango(登録商標)DMA(登録商標)除草剤(480gae/Lのグリホセートジメチルアミン塩;Dow AgroSciences;Indianapolis、INを含有する)5.61mLおよび脱イオン水288.78mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリンおよび1.87%体積/体積グリホセートDMAを含有するスプレー溶液Cを調製した。試料それぞれが均一になるまで、タンク混合したスプレー溶液すべてを手によって軽く振動させた。キャノーラ油を含有する3つの除草剤スプレー溶液およびキャノーラ油を含まない3つの対照試料を、実施例1で記載したようにスプレーした。表8に示すように、ドリフト性微細物のパーセントを体積平均直径(VMD)が150μm未満のスプレー液滴の体積パーセントとして表した。
【0056】
【表8】
【実施例8】
【0057】
組み込んだ植物油を含有する2,4−Dコリン除草剤濃縮物:
383gae/kgの2,4−Dコリン、40g/kgのAtlox DP13/6界面活性剤(Croda;Edison、NJ)、20g/kgのプロピレングリコール(共溶媒)、9.625g/kgのエチレンジアミン四酢酸コリン塩(EDTA−コリン;EDTA酸1028.25gおよび脱イオン水689.7gをコリン水酸化物溶液(45重量%)2310.0g中に添加し、固体のすべてが溶解するまで撹拌することによって調製した)、2.5g/kgのポリマー性界面活性剤Atlox(商標)4912(Croda;Edison、NJ)、19g/kgのコリン水酸化物(Aldrich)、および20g/kgの植物油を含有する水性除草剤濃縮物を記載のように調製した。第1番目に、植物油2gを4オンスバイアル(バイアルA)に投入した。次いでバイアルAにAtlox DP13/6 4.00g、Atlox(商標)4912 0.25g、およびプロピレングリコール2.00gを加え、形成された混合物を均一な溶液が形成されるまでオーバーヘッドミキサーで撹拌した。第2の4オンス(バイアルB)に44.5重量%酸当量基準2,4−Dコリン塩水溶液86.00g、EDTA−コリン水溶液(25重量%)3.85g、コリン水酸化物(水中45重量%)1.90g、およびバイアルAの成分を添加して全試料重量100gを得た。次いで、バイアルB中の生成混合物をオーバーヘッド撹拌器で撹拌して組み込んだ植物油を含む均一な除草剤濃縮物を得た。この方式で、ω−9キャノーラ油、キャノーラ油、大豆油、サフラワー油またはアーモンド油を含有する5つの水性除草剤濃縮物および2重量%の植物油を水で置換した1つの水性対照濃縮物を調製した。
【0058】
【表9】
【0059】
2,4−Dコリン除草剤スプレー溶液およびスプレー液滴の解析:
植物油を含有する5つの水性2,4−Dコリン濃縮物および1つの水性対照試料のそれぞれを、水のみと共に(表10のスプレー溶液A)、グリホセートカリウム塩の水溶液と共に(表10のスプレー溶液B)およびグリホセートジメチルアミン(DMA)の水溶液と共に(表10のスプレー溶液C)タンク混合した。6つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLを脱イオン水294.39mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリン濃縮物を含有するスプレー溶液Aを調製した。6つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)除草剤(540gae/Lのグリホセートカリウム;Monsanto;St.Louis、MOを含有する)8.34mLおよび脱イオン水286.05mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリン濃縮物および2.78%体積/体積グリホセートカリウム濃縮物を含有するスプレー溶液Bを調製した。6つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをDurango(登録商標)除草剤(480gae/LのグリホセートDMA、Dow AgroSciences、Indianapolis、INを含有する)9.375mLおよび脱イオン水285.015mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリン濃縮物および3.125%体積/体積グリホセートDMA濃縮物を含有するスプレー溶液Cを調製した。試料それぞれが均一になるまで、タンク混合したスプレー溶液すべてを手によって軽く振動させた。植物油を含有する15の除草剤スプレー溶液および植物油を含まない3つの対照試料を、実施例1に記載したようにスプレーした。表10に示すように、ドリフト性微細物のパーセントを体積平均直径(VMD)が150μm未満のスプレー液滴の体積パーセントとして表した。
【0060】
【表10】
【実施例9】
【0061】
多様な装入量のω−9キャノーラ油を含有する2,4−Dコリン除草剤濃縮物:
383gae/kgの2,4−Dコリン、40g/kgのAtlox DP13/6界面活性剤(Croda;Edison、NJ)、20g/kgのプロピレングリコール(共溶媒)、2.5g/kgのポリマー性界面活性剤Atlox(商標)4912(Croda;Edison、NJ)、19g/kgのコリン水酸化物(Aldrich)および10〜20g/kgのω−9キャノーラ油(Dow AgroSciences、Indianapolis、IN)を含有する水性除草剤濃縮物を記載したように調製した。第1番目に、ω−9キャノーラ油1、1.5または2gを4オンスバイアル(バイアルA)に投入した。そのバイアルに、Atlox DP13/6 4.00g、Atlox(商標)4912 0.25g、プロピレングリコール2.00gを添加し、それらの混合物を均一な溶液が形成されるまでオーバーヘッドミキサーで撹拌した。第2の4オンスバイアル(バイアルB)に44.5重量%酸当量基準2,4−Dコリン塩水溶液86.00g、EDTA−コリン水溶液(25重量%)3.85g〜4.85g、コリン水酸化物(45重量%)1.90g、および(バイアルA)の成分を添加して全試料重量100gを得た。次いで、生成混合物をオーバーヘッド撹拌器で混合して組み込んだω−9キャノーラ油を含む均一な除草剤濃縮物を得た(表11)。
【0062】
【表11】
この方式で、2重量%、1.5重量%、および1重量%のω−9キャノーラ油を含有する3つの水性濃縮物、およびω−9キャノーラ油を水で置換した1つの水性対照濃縮物を調製した。
【0063】
2,4−Dコリン除草剤スプレー溶液およびスプレー液滴の解析:
ω−9キャノーラ油を含有する3つの水性2,4−Dコリン濃縮物および1つの水性対照試料のそれぞれを、水のみと共に(表12のスプレー溶液A)、グリホセートカリウム塩の水溶液と共に(表12のスプレー溶液B)およびグリホセートジメチルアミン(DMA)の水溶液と共に(表12のスプレー溶液C)タンク混合した。4つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLを脱イオン水294.39mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリン濃縮物を含有するスプレー溶液Aを調製した。4つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)除草剤(540gae/Lのグリホセートカリウム;Monsanto;St.Louis、MOを含有する)8.34mLおよび脱イオン水286.05mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリン濃縮物および2.78%体積/体積グリホセートカリウム濃縮物を含有するスプレー溶液Bを調製した。4つの2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをDurango(登録商標)除草剤(480gae/LのグリホセートDMA、Dow AgroSciences、Indianapolis、INを含有する)9.375mLおよび脱イオン水285.015mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリン濃縮物および3.125%体積/体積グリホセートDMA濃縮物を含有するスプレー溶液Cを調製した。試料それぞれが均一になるまで、タンク混合したスプレー溶液すべてを手によって軽く振動させた。多様な装入量のω−9キャノーラ油を含有する9つの除草剤スプレー溶液およびω−9キャノーラ油を含まない3つの対照試料を、実施例1に記載した方法を使用してスプレーした。表12に示すように、ドリフト性微細物のパーセントを体積平均直径(VMD)が150μm未満のスプレー液滴の体積パーセントとして表した。
【0064】
【表12】
【実施例10】
【0065】
ω−9キャノーラ油および多様なリン酸エステル界面活性剤を含む2,4−Dコリン除草剤濃縮物:
383gae/kgの2,4−Dコリン、40g/kgのリン酸エステル界面活性剤(Croda;Edison、NJ)、20g/kgのプロピレングリコール(共溶媒)、2.5g/kgのポリマー性界面活性剤Atlox(商標)4912 (Croda;Edison、NJ)、0g/kg〜37.5g/kgのコリン水酸化物(45重量%溶液、Aldrich)20g/kgのω−9キャノーラ油(Dow AgroSciences、Indianapolis、IN)、および5g/kg〜14.375g/kgのEDTAコリン塩を含有する水性除草剤濃縮物を記載のよう調製した。第1番目に、ω−9キャノーラ油2gを4オンスバイアル(バイアルA)に投入した。そのバイアルに、リン酸エステル界面活性剤(表14)4.00g、Atlox(商標)4912 0.25g、およびプロピレングリコール2.00gを加え、混合物を均一な溶液が形成されるまでオーバーヘッドミキサーで撹拌した。第2の4オンスバイアル(バイアルB)に44.5重量%酸当量基準2,4−Dコリン塩水溶液86.00g、およびバイアルA中の成分を添加した。次いで生成混合物をオーバーヘッド撹拌器で混合し、コリン水酸化物(45重量%溶液)0g〜3.75gを混合物のpHが7になるまで混合物に添加した。次いでEDTAコリン(25重量%溶液)の残りの2g〜5.75gを添加して全試料重量100gを得た。
【0066】
【表13】
【0067】
この方式で、ω−9キャノーラ油およびリン酸エステル界面活性剤(表14に列挙したものから)を含有する12の水性除草剤濃縮物、およびω−9キャノーラ油を水で置換し、リン酸エステル界面活性剤を含有しない1つの水性対照濃縮物を調製した。
【0068】
2,4−Dコリン除草剤スプレー溶液およびスプレー液滴の解析:
リン酸エステル界面活性剤を含有する12の水性2,4−Dコリン濃縮物および1つの水性対照試料のそれぞれを、水のみと共に(表14のスプレー溶液A)、グリホセートカリウム塩の水溶液と共に(表14のスプレー溶液B)およびグリホセートジメチルアミン(DMA)の水溶液と共に(表14のスプレー溶液C)タンク混合した。13の2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLを脱イオン水294.39mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリン濃縮物を含有するスプレー溶液Aを調製した。13の2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)除草剤(540gae/Lのグリホセートカリウム;Monsanto;St.Louis、MOを含有する)8.34mLおよび脱イオン水286.05mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリン濃縮物および2.78%体積/体積グリホセートカリウム濃縮物を含有するスプレー溶液Bを調製した。13の2,4−Dコリン濃縮物それぞれ5.61mLをDurango(登録商標)除草剤(480gae/LのグリホセートDMA、Dow AgroSciences、Indianapolis、INを含有する)9.375mLおよび脱イオン水285.015mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−Dコリン濃縮物および3.125%体積/体積グリホセートDMA濃縮物を含有するスプレー溶液Cを調製した。試料それぞれが均一になるまで、タンク混合したスプレー溶液すべてを手によって軽く振動させた。リン酸エステル界面活性剤を含有する36の除草剤スプレー溶液およびω−9キャノーラ油を含まない3つの対照試料を、実施例1に記載の方法を使用してスプレーした。表14に示すように、ドリフト性微細物のパーセントを体積平均直径(VMD)が150μm未満のスプレー液滴の体積パーセントとして表した。
【0069】
【表14】
【実施例11】
【0070】
組み込んだω−9キャノーラ油を含有する2,4−Dコリンおよび2,4−D DMA除草剤濃縮物:
濃縮物A:383gae/kgの2,4−Dコリン、40g/kgのAtlox DP13/6界面活性剤(Croda;Edison、NJ)、20g/kgのプロピレングリコール(共溶媒)、9.625g/kgのエチレンジアミン四酢酸コリン塩、2.5g/kgのポリマー性界面活性剤Atlox(商標)4912(Croda;Edison、NJ)、19g/kgのコリン水酸化物(Aldrich)、および20g/kgのω−9キャノーラ油(Dow AgroSciences、Indianapolis、IN)を含有する水性除草剤濃縮物を記載のよう調製した。第1番目に、ω−9キャノーラ油2gを4オンスバイアル(バイアルA)に投入した。そのバイアルにAtlox DP13/6 4.00g、Atlox(商標)4912 0.25g、およびプロピレングリコール2.00gを加え、混合物を均一な溶液が形成されるまでオーバーヘッドミキサーで撹拌した。第2の4オンスバイアル(バイアルB)に44.5重量%酸当量基準2,4−Dコリン塩水溶液86.00g、EDTA−コリン水溶液(25重量%)3.85g、コリン水酸化物(45重量%)1.90g、およびバイアルAの成分を添加して全試料重量100gを得た。次いで、バイアルB中の生成混合物をオーバーヘッド撹拌器で混合して組み込んだω−9キャノーラ油を含む均一な除草剤濃縮物を得た。
【0071】
濃縮物B:560gae/kgの2,4−D DMA、40g/kgのAtlox DP13/6界面活性剤(Croda;Edison、NJ)、63.5g/kgのプロピレングリコール(共溶媒)、10g/kgのエチレンジアミン四酢酸コリン塩、2.5g/kgのポリマー性界面活性剤Atlox(商標)4912(Croda;Edison、NJ)、5.6g/kgのジメチルアミン(Aldrich)、および20g/kgのω−9キャノーラ油(Dow AgroSciences、Indianapolis、IN)を含有する水性除草剤濃縮物を記載のよう調製した。第1番目に、ω−9キャノーラ油2gを4オンスバイアルに投入した。そのバイアルにAtlox DP13/6 4.00g、Atlox(商標)4912 0.25g、およびプロピレングリコール6.35gを加え、混合物を均一な溶液が形成されるまでオーバーヘッドミキサーで撹拌した。第2の4オンスバイアルに55.32重量%酸当量基準2,4−D DMA塩水溶液82.00g、EDTA−コリン水溶液(25重量%)4.00g、ジメチルアミン溶液(DMA、水中40重量%)1.40g、および第1のバイアル中の成分を添加して全試料重量100gを得た。次いで、混合物をオーバーヘッド撹拌器で混合して組み込んだω−9キャノーラ油を含む均一な除草剤濃縮物を得た。
【0072】
【表15】
【0073】
この方式で、ω−9キャノーラ油を含有する2つの水性2,4−Dコリンおよび2,4−D DMA濃縮物、ならびにω−9キャノーラ油を水で置換した2つの水性対照濃縮物を調製した。
【0074】
追加の除草剤を含有する2,4−D除草剤スプレー溶液およびスプレー液滴の解析:
ω−9キャノーラ油を含有する2つの水性2,4−D塩濃縮物および2つの水性対照試料のそれぞれを、水のみと共に(表16のスプレー溶液A)、グリホセート塩の水溶液と共に(表16のスプレー溶液B〜F)およびグリホセートアンモニウム塩の水分散性顆粒と共に(表16のスプレー溶液G)タンク混合した。4つの2,4−D濃縮物それぞれ5.61mLを脱イオン水294.39mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−D濃縮物を含有するスプレー溶液Aを調製した。4つの2,4−D濃縮物それぞれ5.61mLをRoundUp PowerMax(登録商標)除草剤(540gae/Lのグリホセートカリウム;Monsanto;St.Louis、MOを含有する)8.34mLおよび脱イオン水286.05mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−D濃縮物および2.78%体積/体積グリホセートカリウム濃縮物を含有するスプレー溶液Bを調製した。4つの2,4−D濃縮物それぞれ5.61mLをDurango(登録商標)除草剤(480gae/LのグリホセートDMA、Dow AgroSciences、Indianapolis、INを含有する)9.375mLおよび脱イオン水285.015mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−D濃縮物および3.125%体積/体積グリホセートDMA濃縮物を含有するスプレー溶液Cを調製した。4つの2,4−D濃縮物それぞれ5.61mLをZapp Qi(登録商標)除草剤(500gae/LのグリホセートK、Syngentaを含有する)9.00mLおよび脱イオン水285.39mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−D濃縮物および3.00%体積/体積グリホセートK濃縮物を含有するスプレー溶液Dを調製した。4つの2,4−D濃縮物それぞれ5.61mLをTransorb(登録商標)除草剤(480gae/LのグリホセートIPA、Monsanto;St.Louis、MOを含有する)9.375mLおよび脱イオン水285.015mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−D濃縮物および3.125%体積/体積グリホセートIPA濃縮物を含有するスプレー溶液Eを調製した。4つの2,4−D濃縮物それぞれ5.61mLをTransorb(登録商標)除草剤(480gae/LのグリホセートK、Monsanto;St.Louis、MOを含有する)9.375mLおよび脱イオン水285.015mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−D濃縮物および3.125%体積/体積グリホセートK濃縮物を含有するスプレー溶液Fを調製した。4つの2,4−D濃縮物それぞれ5.61mLをRoundup(登録商標)WDG除草剤(720gae/Lのグリホセートアンモニウム、Monsanto;St.Louis、MOを含有する)6.249gおよび脱イオン水288.144mLで希釈することによって、1.87%体積/体積2,4−D濃縮物およびグリホセートアンモニウム水分散性顆粒2.08gを含有するスプレー溶液Gを調製した。試料それぞれが均一になるまで、タンク混合したスプレー溶液すべてを手によって軽く振動させた。多様なタンク混合除草剤を含有する除草剤スプレー溶液およびω−9キャノーラ油を含まない対照試料を、実施例1に記載した方法を使用してスプレーした。表16に示すように、ドリフト性微細物のパーセントを体積平均直径(VMD)が150μm未満のスプレー液滴の体積パーセントとして表した。
【0075】
【表16】
【実施例12】
【0076】
キャノーラ油を含む2,4−Dコリン除草剤濃縮物
383gae/kgの2,4−Dコリン、20g/kgのAtlox DP13/6界面活性剤(Croda;Edison、NJ)、56g/kgのプロピレングリコール(共溶媒)、10g/kgのエチレンジアミン四酢酸コリン塩、2.5g/kgのポリマー性界面活性剤Atlox(商標)4912(Croda;Edison、NJ)、15g/kgのポリマー性界面活性剤(Croda;Edison、NJ)および20g/kgの純キャノーラ油(Dow AgroSciences、Indianapolis、IN)を含有する水性除草剤濃縮物を記載のよう調製した。第1番目に、純キャノーラ油2gを4オンスバイアル(バイアルA)に投入した。そのバイアルにAtlox DP13/6 2.00g、Atlox(商標)4912 0.25g、Atlas G−5000 0.15gおよびプロピレングリコール5.60gを加え、次いで形成された混合物を均一な溶液が形成されるまでオーバーヘッドミキサーで撹拌した。第2の4オンスバイアル(バイアルB)に44.5重量%酸当量基準2,4−Dコリン塩水溶液86.00g、EDTA−コリン水溶液(25重量%)4.00g、およびバイアルA中の成分を添加して全試料重量100gを得た。次いで、混合物(バイアルB)をオーバーヘッド撹拌器で混合して組み込んだ純キャノーラ油を含有する均一な除草剤濃縮物を得た。この方式で、純キャノーラ油を含有する1つの水性2,4−Dコリン濃縮物および純キャノーラ油を水で置換した1つの水性対照濃縮物を調製した。
【0077】
【表17】
【0078】
純キャノーラ油および多様な除草剤を含有する2,4−D除草剤スプレー溶液ならびにスプレー液滴の解析:
純キャノーラ油を含有する水性2,4−D塩濃縮物を、水のみと共に(表18のスプレー溶液A)、グリホセート塩の水溶液と共に(表18のスプレー溶液B〜F)およびグリホセートアンモニウム塩の水分散性顆粒と共に(表18のスプレー溶液G)タンク混合した。加えて、2,4−Dとグリホセートの2つの異なる重量比およびヘクタール当りリットル(L/ha)における2つの異なるスプレー体積を使用してスプレー溶液(表18に列挙)を調製し、施用した。試料それぞれが均一になるまで、タンク混合したスプレー溶液すべてを手によって軽く振動させた。多様なタンク混合除草剤を含有する除草剤スプレー溶液および純キャノーラ油を含まない対照試料を、実施例1に記載した方法を使用してスプレーした。表18に示すように、ドリフト性微細物のパーセントを体積平均直径(VMD)が150μm未満のスプレー液滴の体積パーセントとして表した。
【0079】
【表18】
【実施例13】
【0080】
キャノーラ油および多様な共溶媒を含有する2,4−Dコリン除草剤濃縮物:
383gae/kgの2,4−Dコリン、20g/kgのAtlox DP13/6界面活性剤(Croda;Edison、NJ)、47.5g/kgの共溶媒(プロピレングリコールおよびエチレン/プロピレングリコールエーテル:Dowanol(商標)EB、Dowanol(商標)DPMまたはDowanol(商標)DPnPから選定される;すべてDow Chemical;Midland、MIから入手可能)、10g/kgのエチレンジアミン四酢酸コリン塩、2.5g/kgのポリマー性界面活性剤Atlox(商標)4912(Croda;Edison、NJ)、4.5g/kgのコリン水酸化物、および20g/kgの純キャノーラ油(Dow AgroSciences、Indianapolis、IN)を含有する水性除草剤濃縮物を記載のよう調製した。第1番目に、純キャノーラ油2gを4オンスバイアル(バイアルA)に投入した。そのバイアルにAtlox DP13/6 2.00g、Atlox(商標)4912 0.25g、Atlas G−5000 0.15gおよび共溶媒5.60gを加え、次いで形成された混合物を均一な溶液が形成されるまでオーバーヘッドミキサーで撹拌した。第2の4オンスバイアル(バイアルB)に44.5重量%酸当量基準2,4−Dコリン塩水溶液86.00g、EDTA−コリン水溶液(25重量%)4.00g、およびバイアルA中の成分を添加して全試料重量100gを得た。次いで、混合物(バイアルB)をオーバーヘッド撹拌器で混合して組み込んだ純キャノーラ油を含有する均一な除草剤濃縮物を得た。
【0081】
【表19】
【0082】
この方式で、純キャノーラ油および多様な共溶媒を含有する5つの水性2,4−Dコリン濃縮物および共溶媒としてプロピレングリコールを含有し、純キャノーラ油を水で置換した1つの水性対照濃縮物を調製した。
【0083】
純キャノーラ油、多様な共溶媒および除草剤を含有する2,4−D除草剤スプレー溶液ならびにスプレー液滴の解析:
純キャノーラ油および多様な共溶媒を含有する水性2,4−D塩濃縮物を、水のみと共に(表19のスプレー溶液A)、グリホセート塩の水溶液と共に(表19のスプレー溶液B〜F)およびグリホセートアンモニウム塩の水分散性顆粒と共に(表19のスプレー溶液G)タンク混合した。試料それぞれが均一になるまで、タンク混合したスプレー溶液すべてを手によって軽く振動させた。多様なタンク混合除草剤を含有する除草剤スプレー溶液および純キャノーラ油を含まない対照試料を、実施例1に記載した方法を使用してスプレーした。表19に示すように、ドリフト性微細物のパーセントを体積平均直径(VMD)が150μm未満のスプレー液滴の体積パーセントとして表した。
【0084】
【表20】
【0085】
本発明は、本発明の数種の態様の例示を意図する本明細書に開示の実施形態によって範囲を限定されるものでなく、機能的に等価である任意の実施形態は、本発明の範囲内である。本明細書で示され、説明されたものに加えて組成物および方法の多様な改変形態は、当業者には明白であり、添付の特許請求の範囲の範囲内に入ることが意図される。さらに、本明細書で開示された組成物の成分および方法のステップのある種の代表的な組合せのみが、上の実施形態で具体的に議論されたが、組成物の成分および方法のステップの他の組合せも、当業者には明白であり、添付の特許請求の範囲の範囲内に入ることも意図される。したがって、成分または方法のステップの1つの組合せを、本明細書で明確に言及することができるが、明確に言及されていなくても、成分または方法のステップの他の組合せも含まれている。本明細書で使用される「含む」(comprising)という用語およびその変形形態は、「含む」(including)という用語およびその変形形態と同義に使用され、オープンで非限定的な用語である。